2026年04月30日

2026年4月30日時点の NotebookLM により打ち出された経穴解説のあやうさ

AIに様々な仕事が取って代わられる時代ですから、
徐々にこうした内容も修正が加えられていくはず。

ですがいまの現状では、使い勝手の悪さを感じざるを得ません。


ボウエンテクニックを全面的に紹介する和書はござません。
ですから洋書をOCRでテキストデータつきのPDFに変換させてGoogle翻訳で機械和訳をしています。

昨今のGoogle翻訳は、すばらしい精度の高さから信頼おけるツールと認識しております。


私ごとですが経絡や経穴の知識について、
ある程度の理解や記憶が進んでおります。
おかしな間違いがあれば気付けるぐらいにはなっております。





さて、
NotebookLMにボウエンテクニックの経絡関係の洋書を添付し、
スライドに出力した一枚の絵を下図として示します。



Screenshot_20260430-103106~3.png


まるで〘図に間違いがいくつあるでしょう?〙といったクイズが記載されたものか!?
経穴を示す位置が誤記しかないといえるテキトウさでした。お粗末なものです😂




でも出力画像がすばらしいイラストで説得力の強さは強烈ですから、
間違っているはずはないと思い込みやすいでしょう。


私が経絡や経穴を勉強していなかったり、
他書での確認を怠っていたらと思うと。
おそろしや。




薬膳料理関係の本をNotebookLMで加工生成しても、間違が少なくないのです。。。
ハルシネーションをなくすためにNotebookLMをもちいていたにもかかわらず、
これほどのミスをしれっと出してくるとは。😅


ゆえにNotebookLM等は、画期的な利便性抜群のツールであるのは確かでお世話になっておりますが、
内容に対し専門性が高い場合は特に信頼は下がります。



スライドやインフォグラフィックなどへ出力された内容をうのみにせず、
必ず真偽を問うていくことが求められます。

この言葉は言い古された常識かもしれません。



ただ本当に大事ですがすでにある程度学んだことがあれば真偽の違いを知ることもできるが、
まったくの初学者ではそれは無理だと思います。
信頼の置ける基本書が手元にないなら確認しようがないのですから。




そういった意味合いで、
よく学んだ施術者の経験や知識について、
AIに取って代わられるにはもう少し時間を要するのでしょうか。

AIによる多くの方々のケアがかなわない実情の残念さと、
施術者が今日にもAIに取って代わられなくてほっとする思いと。

複雑な気持ちになります。
posted by スズキ at 11:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年04月29日

室内観葉植物の功罪:湿を適切な管理下に。

室内の観葉植物はこころなごませてくれます。

大根の葉がある側を少しだけ残して放置したら、
3週間できれいな花が咲いてくれました。
和みますね〜。😅



こころの平安をもたらしていただける一方、
功罪の罪となり、健康を脅かす存在にもなります。



植物は太陽エネルギーや地面から水や営養を吸収して生きています。
そうしたエネルギーの供給源から十分に頂戴できれば問題ございません。
ですが太陽光が当たりづらかったり土の栄養が乏しければ、
徐々に弱り始めていくでしょう。
そうした枯れはじめの弱った植物は、生命力を失っていく過程で、
自ら内部のエネルギーを拡散させ衰退に向かうエネルギーを発していき、
周囲の健全なエネルギーを巻き込んで停滞させることが知られています。



またそこまで弱りきってはいないといった弱りかけの観葉植物は、
周囲にあるエネルギーを取り込むことでバランスを取り戻そうと補いだします。
生命力が低下した個体は、周囲の余剰なエネルギーを吸い取って自分を維持しようとするのです。
これが居住者の活力を奪ってしまう原因となります。
(※こうした生命力のやり取りは人間の間でもなされていることです)


・観葉植物を部屋の同居人と認めていただいて、
定期的に太陽光を適量当てるようにすること。

・土が古くなったら取り替えてあげること。

・土の内部に微生物がいないか少なすぎたときには、
土中イオンの代謝が起きづらくなり居住者のエネルギーを奪い取ることもあります。
そうしたイオン不足を補うのにいい感じの対処として、
3ミリ直径ほどの銅線をコイル状に巻いたものを土に射して置くと非常によいですよ。


そうした対応をこまめになさっていただければ、
功罪の〘功〙をより多く受け取っていただけることでしょう。




前回のブログで五十肩になる原因のひとつとして痰湿を取り上げました。

そうした湿によるトラブルは、居住環境から影響を受ける場合もあるのです。

たとえば半地下のお部屋でよく聞かれることですが、
湿気が強くて除湿機をかけっぱなしにしているといった場合があります。
空気が動かず湿気が溜まり続けると、それは単なる湿り気から、
より粘り気のある「重いエネルギー(痰)」へと変化します。
これが部屋の隅や床付近に溜まると、足元から冷えやだるさを感じるようになります。
するとそちらに居住する家主の身体に湿が停滞し蓄積が始まることで、
体調不良を訴えて来られる方がおられます。
私も、そうした状況で体調を壊された5名の方をみております。


半地下にお住まいでなくても、
同様な湿の停滞から体を壊したり壊すギリギリだった方がおられます。

それは寝室を兼ねたお部屋で観葉植物を多く育てられている方の部屋をお邪魔したとき。
おしゃれな観葉植物の点数が20点と多いため、
少し水を多く含ませて枯れを防ぐようにしていた方や、
日に何度かまめに水が切れないようにしていた方です。
どちらかというと枯れを防ごうと水をためた方のほうが被害が強く、
だいぶん湿の停滞を患っておられる様子でした。
肉体的自覚ではありませんが、 湿度の高くてよどんだ空間に長くいると、
思考がクリアにならず、決断力が鈍ったり、気分が塞ぎ込みやすくなりします。
これは痰湿の影響を受ければ起こりやすい状態のひとつです。

〘湿邪〙と呼ぶ邪気が、毛穴から体内へと侵攻してきたわけですが、
適切な対抗がなされなければ、湿邪が体内に停滞し症状を引き起こた結果です。




室内に置く観葉植物の水分が影響するならば、
観葉植物の数が多ければ断腸の思いで一部を屋外栽培に回しましょう。
部屋の四隅が気の滞りやすい死地となり除湿機や除湿剤をつかってケアしましょう。
特に湿の多さが寝室にあるようなら危険が大きいので、細心の中医が必要です。
posted by スズキ at 11:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

繰り返される五十肩が痛むとき。肩がこって固まったと考える常識を疑って、痰湿と血瘀トラブルがないかを調べましょう



施術をしていると『五十肩』『四十肩』といった不調でおいで頂ける場合があります。
手技療法で対処したときには、ピンポイントで関係する筋肉を緩めることもできます。
ですが短期間で戻られるケースが散見されるため、
予防的措置として広く周囲の関連する筋肉も含めます。

□肩甲骨関連の筋肉〘棘上筋・棘下筋/肩甲下筋〙
□腕や肩の筋肉〘三角筋/前鋸筋〙
□首の筋肉〘斜角筋、他〙
□胸の筋肉〘大胸筋、小胸筋〙


そうして畳み掛けるようリリースを重ねて状態の戻りを防いで、
凝りが再燃する前に気血の流れを順調として痛みや可動を改善してまいります。
観察されるのは肩甲骨の位置に変位がみられ、
肩甲骨が肩甲下筋や棘上筋等の緊張で固定された場合、
肩関節が三角筋等で詰まらされて可動域を狭められた場合、
首の筋肉のこりが強くなり鎖骨が上行して固定された場合、
胸の筋肉が凝って詰まることで肩甲骨が外方に固定された場合、
などのメインからサブまで五十肩を引き起こす可能性を潰して行きます。

こうすることで多くは改善状態が保たれる仕上がりでお帰りいただけます。




人によって、年か数年単位で五十肩が繰り返される方もおられます。
それは日頃からの上述した筋肉群に複数負担が蓄積される姿勢に起こる場合もあります。
しかしながら、ごく一部の方は、半年単位で肩の痛みが再燃する人がみられました。



五十肩の不調でチェックをしてみると、
前回分のリリースはある程度生きていて他動による関節可動は可能です。
ですから対処はピンポイントに近しい手技のみで大丈夫ですから、
ほっとしてお帰りになられるのです。


他のお客様とは異なるイレギュラーさが観察されており、
体内におきていた事情が私には納得できなかったことを覚えております。


いま、中医学を勉強していくことで、
当時の五十肩に襲われた方の体質を脈や問診からの記録から痰湿体質であろうと考えられます。

粘稠な病理物質である痰湿が脾の不調から生成され、
そちらが肩へと位置を遊走移動し、
肩関節や肩甲骨の周囲に陣取った。
その粘りには肩や腕を通る経絡の通行に支障をあたえ、
経絡が不通となればすなわち痛みが生じるという状態となっていた可能性が考えられます。

この痰湿が関節にまとわりつけば、
血瘀と呼ばれる血が病理物質化したかさぶた以上の強固な塊を痰湿の周囲に作られやすくなっていく。

痰湿がもとで痛みがでていたときは重だるさを感じるものだが、
血瘀がまとわりついたときには神経に障る刺痛や爆弾のような炎症痛をもたらし、
付着した組織の伸長を妨げ萎縮させたままに維持されるようになる。
初期は重だるさを感じたものが、次第にガツンときた激痛に襲われます。


こうしたケースでは、手技で患部の経絡を通しても、
やがてまたその方の痰湿が溜まりやすい肩に蓄積されてしうまう。
同様のステップで激痛が繰り返される仕組みとなる可能性が現れてくる。



では、こうした痰湿由来の五十肩は、どのように対処すべきでしょうか?


痰湿体質を脱するという体質改善が求められます。
なぜなら衝撃的な痛みがもう心配がなくなることがあれば、
精神的な不調も軽減し、本人がなさる肩へのお手入れも簡易ですみます。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



以下に中医学視点で五十肩の情報を、まとめてみました。
ご感心ある方は、一読していただけましたら幸いです。

中医学において、五十肩(肩関節周囲炎)と「痰(たん)」は深い関係にあります。

特に、水分代謝が滞り、体内に余分な水分や粘液が溜まった状態である「痰湿(たんしつ)」が原因で肩の痛みや可動域制限が引き起こされると考えられています。

この状態は「湿痰(しったん)」とも呼ばれ、
肩関節の経絡を塞ぎ、気血の巡りを悪くします。不通則痛



1. 中医学から見た「痰」による五十肩の特徴
重だるい痛み: 肩が重く、動きが渋い。
慢性的な凝り: 痛みが急激ではないが、長引く。
肥満・水太り: 体内に湿(余分な水分)を溜めやすい体質に多い。
慢性的な肩こり: 痰湿が血行を悪くし、ドロドロ血(血瘀)を伴うことが多い。


2. 治療に使われる漢方薬
「痰」が原因の五十肩には、痰を排出し、湿気を取り除き、血行を改善する漢方薬が用いられます。

二朮湯(にじゅつとう): 五十肩、特に湿痰による肩の痛みに非常に特徴的な漢方薬です。湿を取り除き、経絡を通す作用があります。
五積散(ごしゃくさん): 寒・湿・痰・気滞・血瘀など、複数の原因が重なった慢性的な肩こりや痛みに使われます。




1777420920689.png




余談となります。
〘痰湿〙は、体内を遊走する性質があります。
脾で生成された痰や湿が肩にまとわりつけば五十肩となる。
膝関節にまとわりつけば膝痛となってあらわれます。

初期から中期では重だるさを感じられるという特徴がありますが、
五十肩も膝痛も状態が悪化進行するとその場に固定して移動してくれない血瘀が代謝不良の影響から現れてきます。
こうした場合には二朮湯のみでは対処が行き渡りません。
肩や膝といった患部が浅い場所に発生するとき
砭石温熱器によるケアは効果的でした。
砭石温熱による熱により痰湿や血瘀を緩めます。
特に砭石がよろしいというのは血瘀に最適な熱や音波などから、効率的な対応ができるからです。
古代中国の医師がそうした有効性を認め使い続けられていることからも、そこはお墨付きですし、
私も砭石の温熱をフルに使って血瘀の対策には助けられてきました。
posted by スズキ at 09:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年04月27日

病証を維持するには維持するようなことを継続しているという事実が、視えてまいります。。あります。。。

鍼灸の友人との会話
長年、鍼灸および手技療法をなさっておられる先生で、
私と同世代の遠方にお住まいになられている方です。
体調不良を抱えながらも仕事をがんばっておられ、
定期的に月1で互いの近況を報告をしています。


先生の体質が中医学の勉強が進むにつれ、
中医学視点で隅々を検証できるようになりました。

たとえば津液上のトラブルを起こしている陰虚体質。
血液以外の体液全般を津液と申します。
津液には、リンパ液は想起しやすいと思いますが、
脳脊髄液、膝関節の間を満たすコンドロイチンを含んだ油分、
筋膜と筋膜の間を隔て滑りをよくする油分なども津液に含みます。

吸玉で皮膚を吸引し持ち上げるカッピング。
不調箇所のみカッピングした痕が赤や紫や黒などで着くことがあります。
筋膜の間を満たす潤滑油が循環が停滞し老廃物の酸化蓄積する度合いが現れたことによるものです。
通常、こうした潤滑油も使い古せば新たな油がくる循環に乗り、
健康であれば油は無色透明ですから肌に色がつくことはありません。
たとえ痕がついても1週間あれば老廃物が循環されてなくなり、痕の色は消えます。

ですが彼は若いときからカッピングを受けた痕が1ヶ月間、消えないといいます。
少数ですがそのような体質の方はおられます。
そうした方々の特徴:津液の循環に大きな滞りがあるため、筋膜の間を粘り気が強い酸化した潤滑油が停滞状態が非常に強いと思われます。

つまり
・潤滑油を代謝するパワーがないのか、
・潤滑油が通る道が閉じ込めているのか、
・潤滑油を生成する能力が弱って新たな油を供給できないのか。

これらがひとつだけか、
またはいくつか同時に起きている可能性があります。

脈診をさせていただいたときに脈が沈となり血管は張りが弱く軟らかすぎる状態。
血液の量が足りていないことがわかります。
血液が足りなければ津液は血液にコンバートされて補う性質があります。
その逆の場合もあり津液が足らなければ血が津液に変わりやりくりされるわけです。
そうした機能が作動していての現状であれば、
血が足らないのは脾が弱っていることを示し、
津液が足らないのは腎や大腸からの水分の再吸収がしづらい状態を示しているのか。
いずれにせよ、血が足らないというのは本人も鍼灸師で脈をとることはプロですし了解しているでしょう。
血が足らない血虚体質であることは了解して対策していいわけです。
そこは私が口を出すのは先生のプライドを汚すようなことになりかねません。
ただ津液の状態は判断は少し専門性が高くなって読みづらいため、
血と津液の両方が足りていない陰虚体質(陰虚証)と認識していなかった様子でした。


陰虚体質はいくつか注意点があります。
血と津液(※血と津液をあわせ〘陰液〙と呼ぶ)という水分が減少して足りていません。
香辛料の効いた食事は、体内の熱を上げて乾燥を強めるため控えること(辛口カレーは避けます)。
血の酸化がだいぶん進行していますから、肝の血の浄化を図るため睡眠の質を上げる工夫をすること(寝る前の飲酒は肝機能をアルコール分解に当て血の浄化が妨げられ厳禁)。
等々、定番の質問事項があるのですが、
ことごとく先生が陰虚体質を強める選択をしておられます。
寝るためのお酒でしょうが、他に代替する必要があります。
食事も辛口カレー以外の不足した陰液を補うものに変える必要があります。


陰液不足による虚熱が強まる状態に襲われている原因のいったんがみえてまいりました。
虚熱は、更年期によりほてりのぼせといわれる不調です。
虚熱は体を循環できずに上行し頭部へと集中し、
いらいらや不安やあせりといった感情を増長させる傾向を持ちます。
まさに電話口からの先生の声から、
私の耳にそうした精神の揺れが届いております。
虚熱が高まるまま長距離にわたる自動車の運転をすると、
意識が飛ぶことさえあって魔がさす危険な体験をし始めているようです。
本人も今回は少し自身が陰虚であろうと腑に落ちるところもあった様子です。
(スッとわかる人とわかるまで数年もの時間がかかる人がいるんです
 よほど自動車の運転で危険な場面を迎え、
 それが最近は立て続けているような不穏な感じのようで。。。)



ただ電話だけでは彼の現状の詳細を知ることができません。
正確なことを伝えてはあげられていないため、
弁証論治を丁寧にしていただける漢方薬局や医師を調べるよう伝えました。



気血津液といった体内に循環して目に見えない性質のものは
専門家の先生ですが我が身のこととなれば判断が狂います。
客観的事実を主観が歪められてしまうのです。
私もそれは同様ですが、
自己を客観的事実で虚飾なく見つていたら、
健康への近道となる道筋を歩めるのでしょう。

知識や知恵が判断材料として活用できるように学ぶことは、
先々の課題を見据えることにもつながります。
特に中医学など伝変のルートがパターンとして把握できているかどうか。
そこが体質を改善させるための道筋ではちゃんと知っていなければ、
途中で頓挫してしまう場面もでてきてしまいます。

できることなら先生も体調がよろしいように復調なされたら、
ともに中医学を学ぶ機会をもてればなと思った次第です。
posted by スズキ at 10:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年04月26日

ワンストップの相乗効果:気血促進の「挟み撃ち」


「整体で『体という家の柱(骨格)』を真っ直ぐに立て直しましょう。そして薬膳で『その中を通る電気や水道(気血)』の質を整えましょう。片方だけでは不十分ですが、セットで行うことで、初めて『本当の意味で治る』という状態を実現できます。」


「身体の外側(整体)」と「内側(薬膳)」の両面からアプローチする「内外挟み撃ち」のメソッドを非常に分かりやすく視覚化したものです。


Screenshot_20260426-071511~2.png
(図)


この図に基づき、なぜこの両輪が必要なのか、それぞれの「持ち味」と相乗効果について解説します。





1. 「治る」の定義を分ける(スタート地点)


まず、クライアントの悩みが「どのフェーズにあるか」を仕分けます。ここが、サービス提供の最初のステップです。

急性的なケース(整体で一発):
「寝違えた」「重いものを持って腰をピキッとした」など、原因が外部刺激や一時的な姿勢の乱れにある場合です。これは構造的な歪みを整える整体の得意分野です。

慢性的なケース(整体のみでは限界):
「慢性的な肩こり」「常に体が重い」「寝ても疲れが取れない」など。これらは姿勢だけでなく、「内臓の疲れ(五臓六腑)」や「エネルギー不足(気血津液)」が絡んでいるため、外側からの刺激だけでは時間が経つと元に戻ってしまいます。





2. 整体の役割:物理・構造を書き換える「外側」の強み


整体は、薬膳では届かない「体という器(うつわ)の構造」をメンテナンスします。

具体的な役割:骨格の歪みを正し、筋肉の緊張を物理的に解く。
メリット:「見た目の改善(姿勢矯正)」と「即時的な除痛」です。
具体例:
デスクワークで巻き肩になり、呼吸が浅くなっている人に対し、胸郭を広げる施術を行います。
結果:その場で「ストンと楽になる」感覚(即効性)が得られ、肺への酸素供給がスムーズになります。これは物理的なアプローチならではの独壇場です。





3. 薬膳の役割:物質・機能を修復する「内側」の強み


薬膳は、整体では作ることができない「エネルギーの質と量」を改善します。
具体的な役割:弁証論治(体質診断)に基づき、不足を補い、滞り(汚れ)を掃除する。
重要ポイント:図にある通り、「弁証論治」が必須です。
例:「冷え」一つとっても、「熱を生むエネルギーが足りない(陽虚)」のか、「血の巡りが悪くて末端まで届かない(血瘀)」のかで、食べるべき食材は真逆になります。個人での判断は「誤治(間違ったケア)」を招きやすいため、専門家の介入が重要です。
具体例:
「本治(根本的な体質改善)」には時間がかかりますが、内側から燃料(血や気)を補給できるのは食事のみです。





4. ワンストップの相乗効果:気血促進の「挟み撃ち」


図の中央にある「気血促進」は両者の共通項目ですが、それぞれの持ち味が組み合わさることで初めて最大化されます。


手順を追った具体的プロセス例:
【ターゲット:慢性的な腰痛と冷えに悩むクライアント】


1. ステップ1(整体による除痛と循環確保):
まず整体で骨格を整えます。これにより、物理的に血流を阻害していた筋肉のしこり(ダム)を取り除き、「物理的な通り道」を拓きます。


2. ステップ2(薬膳による燃料補給):
並行して、流れる中身(気血)を充実させます。例えば「血虚(血不足)」であれば、ナツメやクコの実などで血を補い、「流れるものの質」を高めます。



(相乗効果):

整体だけなら:通り道を作っても、中身の栄養がスカスカなら、筋肉はすぐに硬くなり痛みが戻ります。

薬膳だけなら:中身を綺麗にしても、骨格が歪んで道が塞がっていれば、エネルギーは隅々まで届きません。

ワンストップなら:綺麗な「気血」が、整った「通り道」をスムーズに流れるため、回復速度が劇的に上がり、戻りにくい体になります。


posted by スズキ at 08:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年04月24日

経絡ボディワークと薬膳の有利な組み合わせを試した半年、予想した通り興味深い発見の連続です。

施術と薬膳の相性と補完作用。

そちらを確実に検証していくため、定期的に薬膳をなさりだした方へ経絡メインのボディワークを組み合わせたセッションを実施してきました。

ときおりこちらのブログでも、私がセッションに駆けつけてといったシーンがみられたかと思いますが、
そいうした試みに協力していただけている方との施術等の情報交換含めた集まりのためです。



施術では急性の筋肉痛や瘀血のたまりやすいトリガーポイントの調整、および経絡の疏通を正常に戻す即効性などから自律神経系に働いて、
自然治癒力を促すことができます。
ですが気血や津液が足らない、詰まっている、汚濁しているというときには、
構造的なアプローチ方法を駆使しても効果がじんわりじんわりといった様子です。
それを私の施術の腕の悪さが主因として責められるものと考えておりましたが、
そもそも施術だけではカバーし切れずといった範囲だったといえるのだろうか。

中医学理論を活かした薬膳による食事により内側から脾を丈夫にして血や気を増やし整えていったほうがいいのではないだろうか?

理詰めではそうだろうと思えても、実験的な試みとしてなされた資料は見かけることができませんでしたし、
自分が全体を把握できない資料は条件が不明で使い物にもならないでしょう。
そうした考えで〘経絡ボディワーク+薬膳〙を共同して調べてきました。



(たぶん、こうなるだろう)といった希望的観測がうまくいかなく苦慮が重なる実験的試みです。

そうしたトライアル期間中ですが、概ね、イメージ通り。
施術と薬膳の相乗が落ち着いてきております。

おとなになってからでも、人の体は驚きがいっぱいです。




Screenshot_20260424-082115~2.png
(経絡ボディワークと薬膳のベン図)

経絡ボディワークと薬膳。
一見すると「徒手療法」と「食事療法」という全く異なるアプローチに見えますが、その根底にある思想には共通点があります。

それぞれがカバーする「得意分野」がはっきりしているため、
これらを組み合わせることは、身体を内側と外側の両面から整えるための非常に強力なアプローチになります。



1. 経絡ボディワークと薬膳の共通項
どちらも「人間をパーツの集合体ではなく、一つの有機的なつながり(ホリスティック)」として捉える点が最大の共通点です。


* **自己治癒力の活性化(Homeostasis)**
経絡ボディワークは神経系への微細な刺激で、薬膳は日々の食養生で、身体が本来持っている「元に戻ろうとする力」を引き出します。

* **未病(みびょう)へのアプローチ**
特定の病気を治すことだけを目的とせず、バランスが崩れかけた状態(未病)を察知し、大きな不調に繋がる前に整える予防医学的な側面が強いです。





2. それぞれの得意分野(強み)
**経絡ボディワーク: 「構造と情報のリセット」**
経絡ボディワークは、身体の**「ハードウェア(構造)」**と**「通信ネットワーク(神経系)」**に直接働きかけるのが得意です。

* **自律神経の切り替え:** 交感神経優位の状態から、一瞬で副交感神経(休息モード)へとスイッチを入れる力は、食事療法よりも即効性があります。

* **筋膜(ファシア)の調整:** 身体の歪みや緊張を物理的な振動でリリースし、構造的な滞りを取り除きます。

* **情報の整理:**
脳に「今の身体の状態」を再認識させ、誤った緊張パターンをリセットします。


**薬膳: 「物質的基礎の構築と持続」**
薬膳は、身体を構成する**「素材(血・水・肉)」**そのものの質を変え、**「エネルギー(気)」**を補給するのが得意です。

* **内臓機能の強化:** 五臓六腑の働きを直接サポートし、消化・吸収・排泄のサイクルを正常化します。

* **長期的な体質改善:** 毎日摂取する「食」を通じて、数ヶ月〜数年単位で細胞レベルの質を底上げします。

* **季節や環境への適応:** 湿気、暑さ、寒さといった外部環境(外邪)に対して、内側からバリアを張るような、環境に適応する力を養います。



3. 相乗効果のイメージ
経絡ボディワークと薬膳を組み合わせることは、いわば**「建物のリフォーム」**に似ています。

* **経絡ボディワーク**が、建物の歪みを正し、電気系統(神経)の配線を整理して、スムーズに電気が通るようにします。
* **薬膳**が、良質な建材(栄養)を運び込み、エネルギー源(燃料)を絶やさないように管理します。


**結論として:**
急性の緊張や神経的な疲労、構造的な問題には**経絡ボディワーク**が先導し、
その整った状態を維持し、生命力そのものを太くしていくには**薬膳**が不可欠であると言えます。



この二つを統合して考える際、特に「自律神経の安定(経絡ボディワーク)」が「消化吸収能力(薬膳の効果)」を左右するという相互関係は非常に興味深いポイントではないでしょうか。






posted by スズキ at 08:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年04月23日

気血津液マップ

医学書でも生理学の仕組みを知らなくてもさほど不自由を感じずに生きられます。
生理学の本を持っていても興味深く熟読したいと思う人も限られる理由です。

数年前、映画『はたらく細胞』が爆発的に流行りました。
白血球や赤血球、血小板などなどが多数擬人化されて登場し、
生理学に基づいた役割を果たし活躍し物語が展開されていきます。
『はたらく細胞』を視聴した子どもは、
体の勉強しなきゃという苦行じゃなく、
映画を楽しんでいたら知識を定着できちゃったのです。
それも教科書を一瞬観たときだけじゃ記憶も残りづらいでしょう。
登場人物が現れ印象的な活躍をしてぶんだけ記憶にも理解にもつながります。




中医学の体質の把握について。
一回二回は中医学基礎の教科書を通読していく必要があります。
とはいえ、その作業だけで応用が可能になるとは思えません。



個人の気血津液の現状を《正確な視覚化》が鍵。
私は、強くそう感じております。




気血津液の過剰か足りないか、ちょうどいいか。
気血津液の質が薄いか滞って濃すぎるか、ちょうどいいか。
気血津液ごとの生命力の存在感を領域として広いか狭いがちょうどいいか(含む長患い等の査定)。

そうしたことを、弁証論治の弁証過程で聞き取りながら、
聞き取った結果を気血津液マップに描き下ろします。

以下のGoogleスプレッドシートで自作した図に、
試行錯誤をしながら書き記してまいります。



Screenshot_20260423-094209~2.png

(気血津液マップを図示)



弁証をできるまで中医学の知識が頭になければ、
図解には正確に実態が反映できません。
図解しづらい不安なところは理解が不十分な傾向にあります。

もし過去の伝変する前段情報が表にレイヤーとして描かれれば尚良し。
でも、そこは現状では図が煩雑化し、かつ難易度が急激に高まるので、
いまは極力シンプルな図解に努めていくのでよいのかと思い、
私はいまのところシンプルな図解におさめております。


そして図解を多数描いていく過程で、
気血津液それぞれの位置や範囲を視覚的な『パターン認識』がしやすくなるでしょう。
気血津液の量や質のレベルを上下させ位置を微調整させ実態を反映させ理解の助けとなります。
パターン認識が進むことで、類似パターンの発見や気血津液への気づきが増していきます。
これが進むことで直感ではなく計算のはかりごとが応用としてできていくのかと思います。



『はたらく細胞』で活躍する細胞たちは、
目に見える赤血球や白血球等が擬人化され描かれたとき、
そのキャラから働きがつたわってきました。

対して気血津液のなかの『気』には物質ではなくエネルギーという定義付けで、
目に見えず質量もなく実態がないが仕事をこなすという異色な存在です。
そうした目に見えない気を扱うには触覚では抽象的でつかめません。

それだけではなく血も津液も具体物であっても
実情数値化して計量や質の良し悪しをきっちり判断することはかないません。

それもあって気血津液の具体的な状態の当たりを見抜いていき、
目に見える表現をすることが初期理解の要となる
のかなと考えています。
抽象度が高いものから具体へ、具体から抽象で腑に落ちてくるものでしょう。




最後にもうひとつ、大切なこと。
気血津液マップを図解していくメリットは、
『一般の方に図解をみていただきながら説明を付すとき』にあらわれます。


図の中央に位置するゴールに収めることが治療です。
そうするためにはゴールからどれほど距離が近いか遠いか。

一目瞭然です。


ほんとうに、気血津液マップありかなしかで比べると、
理解していただける質の高さや誤解の減少には驚きました。
posted by スズキ at 11:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年04月22日

気血津液弁証法は、構成要素を図解で見える化していきましょう



中医学の「弁証(べんしょう)」とは。
四診(望・聞・問・切)で得た症状や体質などの情報を基に、
病因・病位・病態(寒熱・虚実)を分析・統合し、
現在の体調を「証(しょう)」として見立てる診断プロセスのことです。

これは「論治(治療方針の決定)」とセットで「弁証論治」と呼ばれ、
中医学の核となる診断法です。

そうした弁証には
八綱弁証(陰陽・表裏・寒熱・虚実の8つの観点)
臓腑弁証( 心・肝・脾・肺・腎の臓腑の機能状態を分析)
気血津液弁証
などがあります。


ここでお尋ねします。
中医学単語だから漢字のオンパレード。
初学者の方でしたら、意味がぴんとこない中医学単語をみてげんなりしちゃいそうですね? 😅
私は、ひどくげんなりするタイプです。
覚えなくっちゃというプレッシャーがひどくて、ひどくて。



気血津液弁証も難しそうですね。

それは具体的には、人体を構成する基本要素「気(エネルギー)」「血(栄養・血液)」「津液(水分)」の過不足や滞り(気虚・血虚・陰虚・気滞・瘀血・痰湿)を分析し、不調の原因を診断する手法です。


ですがここに分析すると申し上げましたけれども。。。
『血』や『津液』が何リットルなどと数値で厳密に物質は計測できます。
しかし『気』は何kgとか具体的な数値化はできませんね。。。
残念。


そうなるとどうも気というと形がなくてイメージがにゅるにゅるしたてきて扱いづらく感じてしまう。。。


そういった感覚になる人って、おられませんか?
まさに私がそうです。



なので
「気(エネルギー)」「血(栄養・血液)」「津液(水分)」の過不足や滞りを思考するとき、
『血』『津液』『気』を上皿天秤に乗せた形でイメージを描いております。


血と津液は左皿・気は右皿に乗せて上皿天秤で図ります。
陰性を持つ血と津液はグループにまとめ、陽性を持つ気とのバランスを観察するのです。



Screenshot_20260422-105117~4.png

(理想的な気血津液のバランス図)


Screenshot_20260422-105117~5.png

(血虚証の図)


Screenshot_20260422-105117~6.png

(陰虚証の図)


のように視覚化していきます。



基準として気と血・津液のウエイトが一致することがゴール。

血虚証は血が1から0.5の減少したものです。
基準のバランス状態に移行させるには血0.5+0.5=1 とする。
つまり治療法は血を0.5 補って付け足すことでゴールします。

陰虚証は血が1から0.5の減少し、津液が1から0.5の減少したものです。
基準のバランス状態に移行させるには血0.5+0.5=1 津液0.5+0.5=1 とする。
つまり治療法は血を0.5 津液を0.5 補って付け足すことでゴールします。


たったそれだけ?


そう言われちゃいそうですが、

たったそれだけ。



もしあなたが、あなたは血虚症ですと先生にぶっきらぼうに言われたら

『えぇ??血虚ってなに、なに、なにぃ。どんな病気なのよ』

と戸惑いませんでしょうか。

ですが中医学を学んではおらず詳しい気血津液の性質をいきなり解説されても頭に入らないし残らない。。
でも血虚の特徴的な症例を列挙してつたえられては、気持ちはビクビクドキドキ、
大病かすぐ治るのかを知りたくても、お忙しい先生は説明に割く時間が短くなる傾向があり、
しっくりわかるようなほどの懇切丁寧な解説は期待できないでしょう。
結果、不安が増すばかり。


そんなときに。

『血虚症の絵はこちらです』


Screenshot_20260422-105117~5.png
(血虚症図)




『そして健康になったときの絵はこちら。血のサイズが0.5足りておりません。
ですが補血作用といって0.5 の血を補ってあげる方法がありますからご心配は無用です。
血を補い終えたら血の図の大きさが健康状態と一致すれば健康図と変わりなくなりますよね。』



Screenshot_20260422-105117~4.png

そう説明されたら、ほっとしていただけるでしょうか。


『なんだ、血の丸が正常より小さいのが血虚というんですか。
打つ手もあるようだし、ほっとしました』と



健康診断で行われる血液検査のように正確な数値で結果がみれるわけじゃありません。
気という目に見えないエネルギーを上皿天秤の片側に乗せているので、
ほんとうならこのような図が表せるものではないことは承知しています。


厳密な数値に落として過不足なく計算が成り立つものではないのが気血津液。

それは私もわかりますが、
アイデアは図で考えろ!』という本も世に出回っております。

正確さより抽象度の高い事物を視覚化して思考や観察を容易にすることで、
数学の代数を使った計算をして解いたような取り扱いができるならそれでいい。



まずはそうやって概要を大雑把に把握してから、
さらなる詳細を学ぶステップアップをはかります。
そのときも同様に図解化を重ねて詳細な場合やパターンわけした絵を描いていくようにします。



難しい漢字を描くことも大切ですが、
個人的にはもっと大事なのは、
気血津液をそれぞれベン図や天秤で描いて大きさや重なりを表現することかと思ってます。

繊細に意味を咀嚼して作図に表現できると、
自ずと気血津液弁証の内容が腑に落ちてくるでしょう。
思考に役立てるきっかけづくりのため、
最初はラフな図に描いてみる。

話が視えてきたら気血津液の丸の大きさを実態を反映させたサイズで描くようにする。
そうした過程で記した弁証の資料が、治療法を決めるときに役に立つ判断材料となるでしょう。


そんな気がいたしております。


posted by スズキ at 16:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年04月21日

急性の副鼻腔炎と思いきや、脾の失調からの症状で、脾がよくなったら副鼻腔炎の症状がきれいに消えたというお話です

中医学では痰は「脾(消化器)」で作られ「肺(呼吸器)」に貯まる(脾は生痰の源、肺は貯痰の器)と考えられいます。
余分な水湿が滞った「痰湿」が咳や粘り気のある痰(白痰、黄痰)の主な原因となります。
主に脾と肺の機能を高め、湿を取り除く「去湿・化痰」が治療原則です。



私は自身が痰湿体質ではないと考えていました。
ですが中医学の考え方を通してみれば、
4年前に歯科治療の際、抗生物質を処方され服用直後に急性副鼻腔炎を患いました。
書籍で調べれば抗生物質服用後に副鼻腔炎となる患者は多いようです。
症状は黄痰色の鼻水がひどく、ボックスティッシュ3箱が2日間でからになりました。



では、なぜそうした状況に陥ったのでしょうか?



飛び込みでお世話になりました耳鼻咽喉科のお医者様のところでは、
副鼻腔内部をファイバースコープにより撮影して私もその映像を見せていただきました。
多少の炎症がみられましたが、副鼻腔内に黄色の鼻水が溜まっていないことを確認
しました。
それにより医師から通わなくてよいと診断されたのです。



当時の私の鼻水はどこが発生源??



抗生物質(抗菌薬)は、細菌の増殖を抑えたり、殺したりすることで感染症を治療する薬です。
細菌特有の構造や代謝システムを狙って作用させる仕組みは、
消化吸収を助ける働きをする腸内の善玉菌の増殖を抑えたり殺したりする結果を生みます。


私はもともと脾(消化器全般の消化吸収)が弱いため、
日頃の消化吸収能力も、ようやっと最低レベルの動作だったのだと思います。
脾の消化能力に関わる腸内細菌の働きに余裕がなかったようで、
抗生物質で腸内細菌が働けなくなって脾が正常稼働できるボーダーラインを下回った。
その結果が急性副鼻腔炎にみえたものだったのだろうかと推測いたしました。

脾の不調から消化吸収能力の動作が異常となり湿の除去力を失うことになった。
脾は乾燥を好む性質がありますから、脾が水浸しになると、そこから痰が生まれていき、
その痰は肺に貯められるのです。
通常、脾や腎がもたらす清浄な水分は肺に送られ、肺から皮膚や各臓器などを潤し乾かさないように水分を送り届ける仕組みがあります。
ですが肺に蓄えられたものは粘り気をもっておる痰であれば、清浄な水液のように配給管を通過していくことができなくて、結果的に肺に預けられ時間経過とともにかさ増しされ、肺の肺胞等を痰で塞ぐことで呼吸機能も悪化させることになります。
歯科治療のころは私も疲労が蓄積していたころで、
抗生物質を服用したときの脾の余力が低下していました。
抗生物質を服用したその晩に、驚くほどの鼻からの痰の排泄がおきたことは、
徐々に脾が痰を生成していくものではないことを身を持って知れた機会となりました。
今考えると、副鼻腔炎によるものがゼロではなかったと思いますが、
その大半が脾が生成した痰が源だったのだろうと推測いたします。



抗生物質を服用後、急性副鼻腔炎は10日ほどで半ば収まりました。
以降も疲れがひどくなれば鼻水がでてくるを繰り返しました。



この一週間の実感として、脾の状態に改善が診られます。
自身に最適化した食薬を考案して対処したためだと思います。

お陰様で脾が弱りすぎて湿で水浸しになりづらくなってきたら、
鼻水がでてくることは、いまはまったくなくなりました。
でたとしても熱痰の黄色ではなく虚証寒性特有の無色透明で痰ではありません。


脾の改善。
それが抗生物質でひ弱な脾をダメ押しして痰を生む体質に変えた影響を、
すっかり消してくれました。


副鼻腔炎っぽかったときは鼻うがいでも、
細菌駆除のサプリでも、どうにもこうにも変化改善がいかずにスッキリしなかった。
それで副鼻腔炎を長らく患っておられるお客様とは、
『ほんとうに、副鼻腔炎って厄介でしつこ過ぎだよね』とおしゃべりしていました。
2022年頃からの副鼻腔炎の波があったと記憶しておりますから、
4年弱もの間、疲れすぎては急に鼻水がひどくなったを繰り返しておりました。
本当にしつこい。
でも去年の8月からの脾を、どうにか改善させようといった食薬の工夫をした末に、
脾の不調と熱痰色の鼻水の関係が合点がいきましたし、
この場合のケアの最適解を知りました。


どうにかこうにか理由を理解したうえで、
脾の回復から私のケースではきれいに症状が収まってくれました。
仮にまた以前の鼻水がでてきたとしても、脾を休めて調子を整える方法は把握していますから、
そうした手を早々に打てばひどいことにならないだろうと自信を持っております。

(補足:肺機能不良による肺の宣発機能の低下があれば肺の内部に水が溜まるため、それが鼻水となって外へ排泄されます。そちらは脾の痰の熱で温められ粘り気がでた状態ではなく、無色透明でサラサラしています。こちらは肺の活動が可能な状態でなければ生じやすい。別件で肺を取り囲む鳥かご状態の胸郭がしなやかに動くようになることが求められる。)



私のようなタイプの副鼻腔炎のすっきりしない経験をしておられる方の中には、
脾が弱い体質で、脾を湿らせて機能を低下させて痰を生みだし肺にためて鼻から出している方がいるかと思います。
中医学では肺は鼻に開竅するといい、鼻の穴が肺の状態を観る窓になっているといいます。
もし自分が副鼻腔炎でつらいし、
消化器全般の不調があるタイプだなとお考えになられましたら、
脾を整えるよう努めていただけたらいかがでしょうか。





最後に。
私自身、痰湿体質ではないと思っていたし、問診でチェックしても、
それほど痰湿の数値が高いものではありませんでした。

ですが肺から出た脾により生成された痰の様子を知れば、
痰湿が自分に関係しないはずがありません!!


そのことに気づいて他の方々を観察するようになりましたら、
視えてくる世界がだいぶんエグい感じに掴めるようになりました。
体質改善を見立てる幅は、教科書的な見方だけでは不十分だと言われますが、
考察を深めて現実をしることの積み重ねを前提としてわかる世界だと実感しました。

教科書をよーく読みこんで、その通りに対処できていたつもりが、
その教科書の行間や前提を想像できないと役に立ちづらい。


怖い話だなと思いました。

posted by スズキ at 10:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年04月20日

クリオネに観る血虚状態の[省エネモード]と血の偏在の[緊急状況モード]による考察


ここで施術を月1で繰り返し受けていただいたお客様への質問です。

私が施術を終えた日に、
猛烈な眠気やだるさに襲われることになりますから。
そのときは無理をなさらずに、休めるようでしたら休養してくださいね

という助言をさせていただいたことを耳にした方がいるでしょう。
またはこのような助言をされなくとも、
極度の眠気やだるさなどを体感された方もおられたでしょう。
実際、そのような不調感を実感したはずです


施術を受けたんだったら代謝がアップ、筋肉の柔軟性アップするはずでしょう。
体の現象としてはそうなります。

それにもかかわらず、そうした眠気やだるさを感じ始めるとみたのか?
不思議じゃありませんか?



私は現象として多くのお客様の改善過程を臨床で観察記録してきました。
この筋肉の質の方、脈状の方、脊椎の不連続性のある方、肋骨の形状の方、骨盤の状況などと、他、様々な特徴を把握しお客様の傾向を集積し分析していくためです。
そうした臨床上の経験則により、
こちらのお客様の眠気やだるさは一時的だが、
1ヶ月も2ヶ月、または半年と継続する方もいると場合が分かれてみえてきます。


そうした長期にだるさや眠気の不調を感じてきたお客様方が、
ある日、ピタッと嘘のように消え去るのです。

施術をお受けいただいているお客様は、
その時がくることは私にはわかっております。

遅いか早いかの違いで、皆様ピタッです。



早い方には、気軽な感じの声掛けで済ませてネガティブな気分をわかないように心がけ、
遅い方には、『まだすっきりとはほど遠いけど、ひどくつらかったときよりも、徐々によくなってきてますからね。』と声をかけて、かつての大変な状況のお客様のお話をお聞かせして、その人もゴールを迎えたんですと前向きにいられるように。
こうしただるさや眠気は私もひどいのを体験済みですから、眼の前のお客様がどれだけつらい思いをなさっておられるかは、実感としてわかるんです。


リハビリ期間のような体慣れの時期に体の内部がどのような変化が起きているものか。
そうした過程を順序立てて理解できておれば、
眼の前のお客様が順調に進行する過程であるようですと声をかけることできました。
ですが残念ながら私が手にしてきた手技療法の本には、
そのような解説の項はありませんでした。



ですが中医学の勉強をしていく過程で、
人体の正常から変わっていくプロセスと
病証から正常に移行する状態変化でなにが起きているのかが理解できたとき。

目から鱗が落ちて、なーるほどとスッキリしました。



簡易な説明をさせていただきます。

Screenshot_20260420-080501~2.png

(クリオネ正常から病証移行、そして正常への過程でなにが起きているか?図解)

[注意:血の量について
血の量を正常は10、虚血は8、血の偏在緊急状況は6という具体的数字を当てはめました。
不適切な数値であるのは承知の上、説明用の一例としてご判断ください。]


左側の正常なクリオネは血管内に鮮度のよい赤色の血の流れが観察できます。

中央の血が足らなくなった省エネモード
血の量[8]が減り血に含まれる物質の量や質にも低下が観られます。
血の質が劣化して血が薄くなっています。
【省エネモードへの移行】 産生不足(胃腸虚弱)や過剰消費(眼精疲労・脳疲労)により、末梢(手足)の血色が薄くなる。全体的な馬力が低下した状態。



右側は生命維持に必要な頭部と臓腑に血を集め、手足の血流を極端な後回しにした緊急事態を意味しております。
血の量[6]
【緊急サバイバルモード】 極度のストレスや炎症により血管が収縮。生命維持に不可欠な「頭部・心臓」に血を固め、四肢を切り捨てる。滞った血は酸化し、毒性(瘀血)を持つ。



改善過程でみえること

では血の偏在による【緊急サバイバルモード】から虚血による【省エネモードへの移行】、
【省エネモードへの移行】から正常への移行をそれぞれ観察
してまいりましょう。

正常から虚血、虚血から虚血悪化及び偏在という流れを経て悪化進行してまいります。
登山に例えれば、出発地から中継地点をへて登頂したら、もと来た道を帰ります。
病証の改善の過程も同様にもと来た道を帰ることで正常にたどり着くのです。
【緊急サバイバルモード】から【省エネモードへの移行】を経ずに、
一足飛びに正常に行きたい気持ちはよくわかります。
ですが焦ることなく着々と、
もと来た道を無理のないよう気をつけて下山してください。



【ステップ1】 血の偏在 → 虚血状態(偏在の解消と大掃除)

変化: 頭部に集中していた血が全身へ分散し、のぼせが引く。手足に「再注水」が始まる。
体感覚(好転反応): 酸化した古い血が全身を巡り、肝臓で処理される過程で、強い眠気、倦怠感、関節痛、皮膚の痒みなどが出やすい。

手足の血管が開き、神経が目覚める際の「ジンジンする痛み(解凍感)」を伴う。
脳の過緊張が解けるため、一時的なふらつきや空虚感を感じることがある。


血の偏在による【緊急サバイバルモード】の方が改善する方の場合。
血内に増え蓄えられた炎症物質や営養が吸収されカスの排泄物の蓄積が血を汚濁させており、
睡眠時にそれを肝が浄化処理をおこなってまいります。
肝の状態の良し悪しと睡眠の質が浄化処理能力に関わってまいります。
それに血の質と量の状態が正常とどれほどの距離があるのかで、
回復のための期間経過日数が異なってまいります。

血の偏在が瘀血や痰湿にまで関わっておられるようであれば、
それらの処理には長期間がかかるというのは中医学上の常識でもあります。
痰湿がある場合は特にやっかいな印象があります。

ただそうしたことを知らないで治るまでの我慢と耐え続けるのか、
これからの変化の変遷を先におおよそ伝え知っていて対応ができるのか。
私なら、現実問題としてすぐに治らないといわれた苦痛もありますが、
先に改善のロードマップがあったほうが戦いやすい。
先々が暗中模索すぎれば不調の波に飲まれて精神的に気弱になってしまい、
気持ちが持たないように感じます。

皆様は、どちらがよいでしょうか?




話をもとに戻してまいります。


【ステップ2】 虚血状態 → 正常(血量の充填)


変化: 巡りのルートが確保された後、新しい血でタンクを満たす。
方法: 胃腸を整える(食養生)と、血を貯蔵する時間(質の高い睡眠)を確保する。
結果: 爪や肌のツヤ、精神的な安定(安心感)が戻り、完全な健康体へと復帰する。





血虚状態でも、血の足らなさが多かったり少なかったり違いがあります。

◯血の足りない量が少なければ。
不調を鋭敏に知らせる警告として痛みや筋の張りで強く訴えてきます。
この場合は脾の血を生成する力が弱いというより、ストレス等で肝の疏泄作用が働きづらくなったことで起きた不調の感じ。
ただ本人には鋭敏に痛覚が働くため痛みがたいへん強く感じられます。
気血を促通させればよくなり、施術をリピートで通わなくても問題ありません。

◯血の足りない量が多ければ。
血を多量に使わない工夫をすること(目や脳の使いすぎに注意)。
飲食不節を改めて脾の血を生成するための対策が必要です。
手技療法で施術をし、気血が循環しやすく仕上げられても、
脾の血を生成する力がよわければ血の量が足らないままです。
それでは血の循環が正常に維持することはできません。
このときは補血作用を持つ飲食物などをいただき、
脾の消化能力全般の力を向上させることで血の生成量を増やし、
不足した血を補います。




結論:臨床における重要ポイント
[これ大事!]血の偏在による【緊急サバイバルモード】の状態での栄養補給は危険: 渋滞している道路に車を増やすようなもので、酸化(炎症)を助長させる可能性がある。まずは「流す(偏在の解消)」が先決。

手技療法は渋滞する血を促通させることができますから、
初手として施術をお受けいただくこともよろしい場合もございます。
四肢の付け根に物理的な凝りが血管を圧迫して血流を阻害している方も多く、
そうした凝りを数回をかけて順序立て解くことで汚濁した血の循環をしていきます。
ですが流す場合も、流しすぎると血の量が少ない手足には痰や湿などが生成され、
それらが一気に動き出してしまうと関節周りの血管を圧迫させて血流を阻害させる要因として悪作用をもたらすことがございます。
そうした点への配慮をしたうえで、解きすぎず、さりとてちょっとしか解かなければ埋もれて変わらずとなるため、こうしたときの適量解くという判断は、とても難しい。先生の臨床経験により判断が変わるものかと思われます。



分布の適正化: 血量そのものを増やす前に、まず「どこに血があるか」を観察し、頭部への偏り(上熱下寒)を解くアプローチが回復の鍵を握る。
それには手技療法や、牛膝などの中薬により下半身への血を流すなどの対応もあります。
第二の心臓と呼ばれるふくらはぎに血を送るよう考え対処すること。
適量の散歩等の運動が必須です。





最後に。
(不調感は「書き換え」のサイン: 血の偏在による【緊急サバイバルモード】から虚血による【省エネモードへの移行】への移行期に起こる不快な体感は、身体がサバイバルモードを解除し、正常な循環システムを再構築している「修復の証明」である。)
といったことをAIでは申されましたが、
単純に不快な体感が[身体がサバイバルモードを解除し、正常な循環システムを再構築している「修復の証明」]とは、言い切れないと私は考えております。
四診により状態の変化を把握していく過程観察をしていくなら、
日々の生活で新たに精神的なストレスや過労等の血の生成や循環を妨げる状況になれば、
改善基調に急激なブレーキペダルを踏みこみ、その反動を得る場合が散見されるのです。
多くは良好になっていくベースアップの実感から、急に足元を壊されて転げ落ちたとき、
精神的な不安や恐怖は大きく、この未知なる道を進み続けてはいけないと感じます。
相応の改善状態まで移行しておられれば問題なくリカバリーできるものですが、
まだ不安定さがあるときの不調の実感は体のだるさにかぶさって精神的な不調が増します。
それに体の急激な変化には改善ばかりではなく、体内の悪い液の解放が急激であれば、血の質が急促に悪化して微細血管への血流阻害が高まるおそれもあります。


身体が血の偏在による【緊急サバイバルモード】に病位が進んでおられる方は、
(不快な体感が[身体がサバイバルモードを解除し、正常な循環システムを再構築している「修復の証明」)の場合もあるけど、そうとはいいづらいのです。
身体がよい状態でも悪い状態でも、そのときの恒常性を壊させて別の状態へ変化させるときは、慎重であるほうが得策でしょう。

状態を見れる先生によって脈や舌などの診断を含め診ていただいてください。
そうなされたほうが状態や状況に即した助言を得られますし安心できると思います。
posted by スズキ at 13:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年04月19日

(ブログ:2026年04月16日薬膳における腫塊に対しての未病先防対策を、模索してみまして。)の補足解説となります

Screenshot_20260416-091304~2.png
先日((ブログ:2026年04月16日薬膳における腫塊に対しての未病先防対策を、模索してみまして。))にて記しました表です。


整体をしている先生の知り合いから、
あまりにも意味がわからないんで、
できる範囲で解説をよろしくといわれました。

私が内容を咀嚼して語るには説明不足になりがちで誤解も受けるおそれがあります。
私よりもものしりなAIで壁打ち相手になってもらったほうがいいと考えているんですが、
私なりに少し読みやすい内容に書き下してみました。


(前提:目に見える血やよく知られた気のみの視点に限った説明にさせていただきます。
また飲食不節やストレス過多による気鬱などにより血のpH:酸とアルカリの比率が酸化が強まることで血の粘性が高まりスムースな流れの阻害因子と化して手足等の末端や臓器深部など血流が届きづらい箇所にトラブルを生じさせます。
他にもいくつか前提条件があると思われますが、それらは説明の簡略化のため省かせていただきます)



□ 虚血からの悪化により起きた血の偏在化

1.充実した血量があれば、血管内を正常な勢いで血流量と圧が保てます。[流水不腐]
血は常に全身を循環し気により全身へ運ばれ、営養を配り、消費し終えた老廃物を回収します。
血は津液とともに滋陰をもって身体を潤し代謝を促進させる作用を持っております。



しかし血量が正常より少ない虚血状態では、脈管内を流れる血量が減少します。
血液の流れがスムースな箇所は稼働できる箇所と、
曲がり折れる血管となる関節や筋肉の凝った箇所では流れ方に違いが生じます。
血管が圧迫により細められ血流の阻害という課題があらわれてくるのです。

中医学では[気]の量が足りない場合でも血を運搬する力を失うといわれております。
ですから気が足らない状態でも血の流れが阻害される結果が引き起こされます。

そのように様々な要因により血の流れが阻害される状態が現れると説かれております。

[血管を狭窄させて血流を阻滞させやすい箇所が存在しております。専門知識として、血流のネックになる箇所を熟知しており、コリ等によって起きた血流を乱した状態を、箇所ごとに異なる最適な手技をもちいて血の通りを順調になるようにしてまいります。]




□ 瘀血の生成

血に含まれる粒子のこまかい無機物は通りがいいものの、
血には一定量の有機物が含まれております。
血の流れが遅滞したり悪化する血管内にそうした有機物がまとわりつく。
有機物は加熱された場に放置されれば腐敗が進み、同時に加熱により湿り気が乾かされ有機物が塊となって固まります。
出血後に傷が治るときに血が固まり[かさぶた]ができますが、血管や組織内にもそれと似た固まりができてしまいます。

これが瘀血と呼ばれるものです。

(余談:以前、カッピング吸玉療法をすると、ピンクだったり紫がかった黒だったり痕が瘀血だと書いた本を読んだことがあります。それは筋肉の動きを潤滑にさせる無色透明の潤滑油が、使用されて老廃物化して酸化度が高まったもののように、現状では私は考えております。
体の部位ごとに酸化還元の健康状態を知り、酸化して老廃物が溜まればそれを排泄ルートに乗せる吸玉の成果はすぐれたものですが、中医学で申します瘀血ではありません)




□ 痰湿の生成

津液が停滞し加熱され粘性が高まれば痰湿と呼ばれる代謝阻害要因が生成されます。
痰湿は瘀血に並び病理物質のひとつとして数えられます。

瘀血が生成された箇所の周囲は津液の代謝も悪化が見られます。
そのため瘀血ができた周囲には痰湿ができやすいのです。
痰湿は遊走性があり移動しますが、瘀血は固定性を持ち移動しない性状を持ちます。
瘀血と痰湿が同時に絡むと、瘀血の固定性により痰湿がそれに粘着して固定されることとなります。





□ 瘀血と痰湿の混合コロニーの形成

瘀血や痰湿の生成が体内に起きる状態では。
硬質で堅牢な有機物の瘀血と強力な粘着力を持ったボンド役の痰湿が合体集積しコロニーを形成することがあります。
岩石の硬さを持った物質です。

そしてコロニーに閉じ込められて密閉が強まり熱を加えられて煮詰まれば、
内部の腐敗がさらに進行していきます。
その生成物より癌毒と呼ばれる攻撃的な毒素の排泄があらわれるようになります。



こういった流れを古代の中医学を創造した医師たちは考えてまいりました。




といったことが中医学を学んでおられます先生方は、
表から読み取られることでしょう。


現代中医師は以上のような癌の生成プロセスでは説明が難しいところへもメスをいれ、
西洋医学の顕微鏡やMRI、医療実験や観察などの目により、研究が進められております。




こうした癌の腫塊コロニーができるには、
虚血や血の偏在などのが引き金のひとつという考えは、
昔も、そして今も変わりがありません。

それもあって血が足らない気が足らないの初期段階をもって、
進行を止まるようにしたいんです。




そのためには
『血や気が足りていますか?滞っていませんか?』
といった調査をおこなうことが欠かせません。


気血の様子は目に見えない状態だから放置されがちですが、
身体の節々から現れる気血の状態を知るチェック法があります。
そうした四診という技術を駆使して調べれば、
適切な対処方法が見つけ出すことができると思います。

四診には、たとえば体質診断シートのような問診もありますし、
舌や脈を診たりなど多種多様な調査し探索を深める方法が伝えられております。

初期段階の方であれば食材を駆使した食薬による改善することもあるでしょう。
癌の進行が進んだ場合には食欲不振から食が摂れなくなる状態に対し
食べやすくなるようなサポートを工夫で薬膳の活躍の領域ともなります。



ですが中医学の中興の祖が口を酸っぱくしていいつづけた言葉があります。
中医学には『扶正祛邪(ふせいきょじゃ)』という考え方があります。
扶正とは体を正しく丈夫にキープして、
祛邪は邪気といった病を寄せ付けない。

そうした体を整え丈夫にする日頃からの養生の実践が上策と説かれた先生方の背景を私なりに想像すれば、
彼らが接してきた病で尊い患者様の命が失われる場を何度ともなくみてきたから。
そのときに感じていたつらさや切なさ、やるせなさ。
そして怒り。
ひとことで語れない想いが詰まっての主張なのでしょうか。。。



posted by スズキ at 12:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年04月18日

人体は、皮膚の下をながるる血の量が、ひとつ、重要ポイントとなっています。(透視図は人体はだめで、クリオネならOK。なんだかおもしろいですね)

人体の内側は皮膚に覆われて肉眼では見えません。
ですがクリオネは身体の内側が透けて血や臓器が見た目でわかります。
下図を参照していただき違いを比較してみましょう。


1776486962646.png
(クリオネの3タイプ写真)

左が正常。手足の血管も血が行き届いております。

中央は血が全身的に足りません。
全体的に赤身が少なく透過の印象が臓器にも広がります。
健康になるには、足りない分量の血を補うことです。

右は血が頭部や心臓などに留まり、手足への流れが滞ります。
血の停滞により血のある部位と少ない部位に分かれて偏在しております。
血の停滞は血の色合いを酸化でドス黒い状態に変えていきます。
気虚のため血を末端まで送り届ける気の作用が発揮できていないこともありますし、
肩や鼠径部の関節周辺にできたコリによる止血作用により血が停滞しているのかもしれません。
健康になるには、足りない分量の血を補いつつ、手足への血の流れを阻害する原因を除去する必要があります。


血虚理由は外傷による出血やお産、飲食不節、または胃脾の虚弱などがあげられます。
ただそのまま改善がなされないまま血虚が続けば、
血虚体質が恒常して健康状態に移行させないような常態化が始まります。
外傷による出血のような一時的なトラブルであればリカバリーできても、
脾が弱いなどの状態による慢性的な血虚体質では、
残念ながら多くはそうした常態化が定着しているでしょう。



血虚の場合。
正常であれば[10]の血量があります。
対して仮に血虚は血を[7]の血量として説明を続けてまいります。



血液の量が[10-7=3]の分量が少なくなれば、
体を潤す滋陰作用がそれだけ減少しておりますし、
酸素や営養を体組織に配給する量も足りなくなります。


中央のクリオネは頭部や体全体の血量が健康なクリオネより少ないですよね。
こうした血が足りない箇所は​「通じないために、痛む」 実証(じっしょう)の痛みが発生いたします。
中医学では気血が通りが滞れば不通則痛といって、通じざればすなわち痛みがでると申します。
気血が停滞すれば凝って感じたり、炎症痛が襲ってくるわけです。


ただ血が足りてない状態でも、手技療法で気血の流れを促進させることはできます。
気や血の通りが悪くなった箇所を通りやすくしてあげると、不通則痛により生じた痛みが軽減させられるからです。

ですが中央のクリオネさんは、そのままコリがないままでいられたでしょうか?
戻りなく快適なままの姿は健康なクリオネの血の分量となったときだけです。
つまり健康状態より足りない血[-3]の状態を改善させて
血を適量増やして整える一手を加算する配慮が必要でしょう。




では右の手足へ血が流れる量が低減して頭部や腹部等の血が濁りだす状態は、
どのような過程からなったのでしょうか。



ここでは血虚から悪化したケースを考察してみましょう。


脈で血虚体質の方を診ると、
健康状態の脈より脈管が柔らかく
ドクっドクっという脈管内を通る血が弱々しいのです。

そうした血液の流れる量が正常より弱いままでいたらどのようになるでしょう。

流水不腐』といい水の流れが潤沢であれば水は腐ることがありませんが、
血虚により血がちょろちょろと弱い流れに転じれば、
やがて停滞から血管内の不要な有機物を除去できなくなり汚れてまいります。


たとえば配管を通る水が順調で淀みなく流れ続ければ汚れは付きませんが、
水流が弱いと配管の曲がり角の前後に水垢が溜まります。
それと同じことが血管でもおきますが、そうした汚れを瘀血といいます。


血管の内壁等にゴミがへばりついたイメージですから血管の管が狭まるわけです。
それにより血の通りが悪くなると、血流の停滞がさらに強まって汚れが増していきます。
そのままでは負のループに乗ってしまい加速して状態の悪化が始まります。


またはこうした瘀血というより骨格筋が緊張したままで硬化したり、
血管周囲に発生して血流を停滞させるよう阻害させる
筋やその他の軟部組織等の癒着ができたときにも血の偏在が起こります。

この後者の骨格筋が血管を圧迫して血流を阻害させたものは手技でケアがしやすいものです。


瘀血からの影響、
痰湿から瘀血が作られたり
痰湿の津液循環阻害が津液と血とのコンバートを難しくする
などにより生じた血の偏在(たとえば手足に血が行き届きづらく、頭部や胴で停滞している状態)が起きたときは対処方法の策としては、
活血などを使うような体内に起きている状態を改善させる手法が最適となってまいります。


つまり骨格筋のコリが体の操作から作られているタイプの場合は、
手技療法や運動療法により体の操作術をスキルアップしたり、
できたコリを丁寧に緩めるというやり方は直接的に効きが体感できるでしょう。
こうしたコリを疎経活血湯などの活血で対応しようとしても、
さっと解いてすっきりという感じにはならないのは実験済みです。

対して瘀血が内部で作られているような場合は、
手技で対処できる手の届く範囲内もございますからそこはそれでもいいでしょう。
しかし手で届く範囲外であったり瘀血が散在して60分以内の施術時間では手を施しようがないときもあります。
そうした状況での対策は気が流れが悪いときは理気作用のある食薬をもちいたり、
瘀血が舌の瘀斑やその他のチェックポイントで認められるようなならば行気、和血、活血などの作用をもったものを利用することが勧められます。
そして血の偏在が緩和されてからか、またはその措置と同時に血の足りてない分量を補うようにすること。

そうすることで健康なクリオネの様な適正量の血が満ちた状態へと移行させていきます。





上図の3タイプの中であれば、右の健康な状態で血の量があって、
たまたま体の一部に代謝不良箇所がでて不通則痛となった方は。
体質上は安定してますので気血の流れを手技療法で改善させると、
もとの不調感があった状態には戻りません。
なおかつ好転反応もなくてケロッとして、
すっきりが継続する人です。

年齢が若ければそういったタイプの方もおられますが、
私どもほどの年になるとなかなか、どうして。。。
真ん中の血虚や右の瘀血やと、いささか複雑になってまいります。
もしも施術者が四診という体の内側を透けてみるスコープを使って把握でき、
手技で筋の張りやコリを取り除いて、
血の状態を整えるための個別で具体的な助言ができれば。
なにか今までとは違ったことが、内側から起きていくことでしょう。
中医学の◯◯証というような証が導き出されると、
それが多年をかけて効果がでる洗練された治療方法が決定したことを意味します。

施術効果が内側で保てたり、さらに代謝が促進されて改善が加算されたりといった、
いい感じがキープできる人に近づいていけるでしょう。






(蛇足)
(人体で健康と血虚との比較図を
 Geminiで作成してもらおうとしたら、
 医療関係の図はNGと断られました。
 人からクリオネにしたらOKでした)
😅
posted by スズキ at 16:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年04月17日

(肝・心・脾・肺・腎)のそれぞれの陰虚の陰陽バランスを図示して並べてみえてきたこと


陰陽や虚実のバランス状態の図を臓腑弁証等の解説にもちいている
わかりやすい臨床中医臓腑学 第3版』王 財源 著/医歯薬出版

この本を改めてよく眺め気づいたことがあります。


臓腑弁証の陰陽バランス図の掲載から、
以下五臓の(肝・心・脾・肺・腎)の陰虚証の陰陽を抜き出して、
スプレッドシートに数値を入れてグラフ作成をしてもらって並べてみました。

すると陰陽のバランスの乱れ方を視覚的に把握しやすくなって、
同じ陰虚証でも陰陽バランスが異なっている点が読み取れました。



いままで(肝・心・脾・肺・腎)のそれぞれの陰虚は、
同程度の陰の足りなさと思っていましたが、
それぞれが陰の減じられ方に差異が見受けられました。




Screenshot_20260417-205856~2.png
((肝陰虚・心陰虚・脾陰虚・肺陰虚・腎陰虚)のそれぞれの陰陽バランス図)


私には各臓腑の陰虚を並べたグラフなら同程度の陰の足りなさだろうと思っており、まったくもって盲点でした。
おそろしい・・・


こうした五臓陰虚の陰陽バランスの差異と同様なことが
他の陽虚などでもあることなのでしょうか。


これはひとつ、
きっちり調べておこうと思います。
posted by スズキ at 21:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

陰陽のバランスの乱れ方はイメージを図にして視覚化してみていきましょう。


たとえば中医学で不眠を観察いたします。

不眠となる原因はこれだ!!
とひとつだけならこれで対処法が判明です。
とても楽ちんですね。


ですが不眠になる原因は、下の5つのどちらかの可能性があるのです。


□ 心の失調

□ 肝の失調

□ 腎の失調

□ 陽の亢進

□ 陰血不足







たとえば[心の失調]なら、
当然ながら[心への対処]が求められます。
勝手に不眠に効く漢方薬はこれだ!と誤解して[肝の対処]をしたら、誤治による副作用を患うでしょう。

または原因が[肝の失調]だったが[腎の失調]と判断して対処したとします。
[肝の失調]と[腎の失調]は多少の帰経の裏表であり、
関係する深さから誤治でも多少の効果が得られるものの、
効き方はうすらぼんやりして切れ味が悪くなります。


原因にあった対処法を施すべきでしょう。






あとは[陽の亢進]は陰陽の陽の勢力強すぎている状態を言います。
このときは2つのパターンがでてまいります。
陰が少なくなって陽が変わらない場合の(虚熱)と
陰が変わらなくて陽が暴走して大きくなる場合の(実熱
です。


陽の亢進により肝陽上亢実熱がでていれば、
あからさまな重い症状が見て取れますが、
陰が減り陽が相対的に強くなりほてりのぼせがでてしまう虚熱
見た目ではちっともわかりません。

だから『ほてりのぼせのときはございますか』と、
虚熱の有無を確認する必要がでてまいります。


ほてりのぼせがあって困っていますわよ
とおっしゃられたら[陽の亢進]の虚熱を疑います。
ただ陰血不足]でもほてりのぼせがあらわれますから、
[陽の亢進]および[陰血不足]の{どちらか}か{どちらも}。

そういった選択しが視えてきた状況だとわかります。

問診の全体や舌診・脈診などを総合判断することで、
どの原因による不眠かを判断していきます。
そういった手数のかかった見立てをするには症状に対する知識と情報とともに、
お客様から必要な情報と不要な情報を聞き分ける能力と、
必要な情報を聞き出す話術が必要になってまいります。

私が持っている弁証論治の本では、そうした状態聴取の具体的な流れまでは把握できませんから。
勉強が進んだらそこにこそ苦労することがでてくるだろうなと感じるところです。




最後に。
意外に陰陽バランスの状態を図示していただくと、
把握しやすくなりますので。

以下に簡単ですが記します。


Screenshot_20260417-155931~3.png

(中庸に陰陽ともにバランスよく揃った平和状態:健康 図)




Screenshot_20260417-155931~4.png

(虚熱の陽の亢進 実熱の陽の亢進 図)


陽の亢進は、虚熱も実熱も右手の陽がくっきりと高くなってますね。
この階段のパターンが陽の亢進のイメージです。

左図の虚熱は、陰陽の陰が足りてない部分を中庸ラインまで補う対処をします。
右図の実熱は、陰陽の陽が中庸を超えて過剰な部分を瀉するような対処をします。

陰陽のバランスの乱れ方がわかれば、それを調整する技法の定番がありますので。
適切に対処して健康な平和状態へと移行させるわけですね。




最後に、こうした陰陽や虚実のバランス状態の図を臓腑弁証等の解説にもちいている
『わかりやすい臨床中医臓腑学 第3版』王 財源 著/医歯薬出版
という出版物があり臓腑弁証を学ぶための良書です。

臓腑弁証では、通常は脾不統血や脾陰虚など文字だけで状態が描かれますが、
本書は上記作図のような陰陽バランス図が掲載されており理解を助けます。
陰陽や虚実のバランスの乱れ方を視覚的に把握できることで、
それでその証の性質がイメージできるでしょう。



Screenshot_20260417-200811~2.png
posted by スズキ at 19:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年04月16日

薬膳における腫塊に対しての未病先防対策を、模索してみまして。


日本において、西洋医学が医療の根幹をなし多く実績を誇っております。

たとえば。
西洋医学による癌の研究が進んでおります。
日進月歩で優秀な新薬が開発され、医療技術も進化を遂げています。
以前は医療従事者のみが知ることができた専門的知識や資料ですし、
たとえ公的医療関係のホームページに記載されていたとしても、
内容の専門性が高いため一般では理解することが不可能でした。
そうした状況も『AIによるサポート』を頼りにして状況が一部変わりつつあります。
自分が知りたい内容についてAI相手に根気よく壁打ちをすることで、
自分の身体をおまかせする医療機関を決めるなど手助けを受けているといいます。



では。
対して中医学の浸透は出版物の資料点数の比較という点で大差が開いております。
いまでも中国語の本は敷居が高いし、入手が大変です。
中医学ではどうみるかをAIによるサポートを受けたくても、
中医学基礎理論を勉強済みであることが最低必要とされるラインです。
現代中医師の治療の大勢や公的機関の情報公開を知りたくても、
有益な回答を得るには最適な検索語をもって質問を繰り出す必要があるからです。
正確に申せば、中医学基礎理論がわかって質問するだけでは、
最新中医学による内容と接することはできませんでした。
中国語の関係する中医学書が手元に届いたことで、その流れが変わりました。


なるほど、そう言った流れで癌の発生プロセスが語られているのか。。。等です。


西洋医学と中医学では癌が発生するプロセスを異なった視点から考察し、
解説をしてくれております。



あえて未熟な私の知識が混じって説明を混乱させる恐れがあるため、
私なりの視点を付記させていただくことは避けたいと思います。


以下に中医学による癌の発生プロセス表を掲載いたします。



Screenshot_20260416-091304~2.png

(癌の発生プロセス表)

中医学の公的な大勢を占めた考えであることをAIで確認しております。
■中国本土における癌発生プロセスの中医学的見解と、提示資料の整合性分析
 https://g.co/gemini/share/d99fcba69341

中医学を学ばれておられます先生方には、
目をつぶってイメージをしていただけましたら進行過程がみえてくるでしょう。



ここで私がなにを申し上げたいかといいますと、
中医学の上策は、未病先防といわれております。

重い病になるにもその前の段階をいくつか踏んで起きることが多いものです。
ステップ1→ステップ2→ステップ3→ステップ4という進行過程があれば、
ステップ4になる前のステップ1が現れれば、
重症化する前時点で悪化の進行がないように対策を具体的に立て対応します。
それが未病先防です。




薬膳の食薬での対処は、ステップ1からステップ4まで。
目的成果は狙いは変わってまいりますができる点がございます。


ですが私は[痰瘀互結]について徹底して調べを進めました。
痰瘀互結]ではいまだに発症する手前ではありますが、
こちらが現れた時点で痰が多く影響しているか瘀血が影響するか、
その割合を割り出していくなどの高度な見立ての技術が必要で、
その割合に比して痰をどれほど流すか瘀血をどれほど破るかの加減が変わります。
結果、現実問題としてステップ2[痰瘀互結]がでてまいりました時点で、
対策の難易度が非常に高まった状態と申すことができます。
私にはそうした分析方法がわかりませんので、効率的な対策が打てない状態です。
漢方薬局や東洋医学による治療をしていただけます医師にご相談をいただき、
血府逐瘀湯、桃核承気湯等の漢方薬をご検討いただくなど、
まずは標治対応を強めていく対策も必要ですし、
そこが進んでからの本治対応へと移行するなどご検討いただくことになるかと思われます。



ということがございまして、
薬膳対策をご検討いただきたいのは
第一段階:発症の温床]への対策を打つことでだと考えております。

実際はこのステップ1も、痰・瘀血の病理物質が生成された状況ですから、
この時点でも対策は単純なものとはならずかなり複雑な対応が迫られます。
ここが未病先防として薬膳で改善を推していけるギリギリラインかなと、
いまは考えております。

痰瘀互結が生じた時点で、はて、どうやって処置してよいものか。
対策法はあるんですが、それで、本当に改善するかが私には現状イメージできません。



先日、Amazonでそういった関連資料を注文しましたので、
もう少し詳しく調べてみようと考えています。




最後に蛇足として。
私自身のこととなり、お聞かせするのも心苦しいことですが。。
実際、私自身、母が膵臓がんで急逝しておりますし、
幼少期から続いた腎虚証。
年齢が進んで腎虚証の悪化が進行すれば、
体内の冷えが血の凝滞を促して癌の発生がたやすくなるのは目に見えています。
また副鼻腔炎の症状がコロナ禍を過ぎて抗生物質を服用した後に続いた点も、
痰の生成が内部的に勢力を増していると診ております。
鼻水からの痰であれば肺、そしておそらく大腸にいささか状態の悪さを推測。

いくつかの最悪を仮定して対策法を思考して手を打つといった未病先防です。
自立型健康を目指すためにも良い行いともなると思って研究を進めています。


今回のブログは中医学をご存知の方でなければ、
なにがなんだかわかりづらい内容が含まれすぎて参考にならないものと推察いたします。
ですがすでに中医学を学んでおられる方々に、
中医学ではこんな感じに癌の発生を考えてるんだねとご理解を深めていただくきっかけになればうれしいと思い書かせていただきました。
ざっくりとしすぎた書き方であることは、
ご容赦いただけましたら幸いです。

posted by スズキ at 11:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年04月15日

触られるまでは痛いと気づかなかった不思議:気滞血瘀(きたいけつお)について

昨日は血瘀・瘀血につきましてお話をさせていただきました。

本日は気滞血瘀といわれる証について、
筋膜リリース手技による軽擦やマッサージなどで起きる不思議な痛みの出方反応を見てまいりましょう。

私どもが筋膜リリースをさせていただくとき。
お客様は普段生活を送る上で、たとえば内転筋群などにおいて痛みやかゆみもない。
または背中の起立筋の一部分においても、痛くもかゆくもない。
すると自分では『まったく問題ない』と感じるものです。



それが手技や軽擦で施術者に触れられたときに、強烈な痛みを感じる方が稀におられます。

このようなとき『触れなければ痛くない』状態で気滞血瘀(きたいけつお)が観察されることがあります。


1776215538404.png


気滞血瘀とは、[気が滞る(とどこおる)] + [血が瘀(※)している] 

という複合した状態です。
「瘀(お)」とは東洋医学で血液の流れが滞り、
よどんでいる状態(血瘀:けつお)や、
その結果生じるドロドロの血液(瘀血:おけつ)を指す言葉です。



こうした状態に陥ると「不通則痛」と「不栄則痛」といわれ、
不通則痛」は気が通らなければすなわち痛みが発生し、
不栄則痛」は営養が行き届かなければすなわち痛みが発生するといった
2重に畳み掛けられた痛みが現れて然るべき患部です。

痛みは、細胞組織に危険が訪れたことを知らせる警報です。
火事の火種を放置すれば丸焼けになってしまう。
そういったことが起きないように大火になる前に
火災報知器が火や煙を発見して警報音を鳴らして消火をうながすでしょう。
ここで気滞血瘀の痛みとは、本来そうした警報の機能を持っております。


痛みがないのは幸いと考えていては、
初期消火では済まない被害へと展開する流れでしょう。



ただこうした気滞血瘀状態のとき「触れなければ痛くない」というケースが見られるのです。
特に「不栄則痛」といった血が届きづらくなって酸素や滋養成分など営養が行き渡らなくなると、
激しい痛みではなく、鈍痛やしびれ、あるいは「触れると初めて痛みに気づく」ような過敏な状態として現れることがあります。
激しい痛みではなかったり鈍痛やしびれは、その状態で数日もすれば、
脳が恒常的に届くそうした持続する痛みや不快に慣れてしまう。
するとこの状態でもたいした支障なく生活が送れると判断した脳が、
その痛みや不快感の情報を遮断して反応しなくなってきます。



ここでより気滞血瘀の場合について、詳細を観てまいりましょう。


​「気滞血瘀」は気滞(機能停滞)と血瘀(物質的停滞)が混在した状態ですが、
どちらが優位かによって感じ方が変わります。

​気滞が強い場合:
痛みよりも「張った感じ(脹痛)」や「重苦しさ」が主となり、
精神的な緊張がある時だけ痛むなど、間欠的な性質を持ちます。
この段階では、じっとしている分には無痛であることも多いです。
気滞の病位は皮膚表層近くに多く散かれております。

​血瘀が強い場合:

本来は「固定性の刺痛(刺すような痛み)」が特徴ですが、
深部にあったり、慢性化して組織が硬化(症瘕など)している場合、
表面的な自覚症状としては「違和感」に留まり、
深い圧をかけて初めて痛みが誘発されることがあります。
血瘀の病位は比較的皮膚層より下にある筋肉や骨間際の芯に位置し、
血管や臓器内部にも散在
することがございます。


つまり気滞も血瘀もじっとしていると無痛か違和感がある程度としか感じられないときがあります。

これは火事の火種が燃え広がるも火災報知器が警報音をならしてくれない状態と同じ。
いずれ大きく燃え広がったときには手遅れとなるケースの危うさを含んだ状態です。


こうした場合に特に血瘀が強ければ「固定性の刺痛(刺すような痛み)」があるものですが、
マッサージで軽擦されたり手技を受けて他者に触られたときに、
いきなり血瘀による刺痛があらわれるケースがございます。


施術者はさほど圧をかけなくても針でグサグサッと刺されているような痛みが走ります。
触られた本人は『お願い!やめてー』と
ついつい声が漏れて叫ぶか、
恥ずかしくて声が出せないが叫びたくなります。
もまれたら痛みだしますからそれを拒みたくなることを『拒按(きょあん)』と呼びます。

厳しい痛みですから身を捻って逃げ回りたくなってしまう。
反面、そうなってしまうほどひっぱくした危機的な状態だったのです。




私は施術者等の他者に手技を受ける価値として、
こうした気滞血瘀の状態が進行する初期過程が気づくことができる点を大きく評価しております。


拒按患部ですが、セルフマッサージを施すとき、
人は無意識に圧迫したら嫌な痛みがする部位を触れないよう避けたりします。
拒按部は自分で触っても痛みが相応に少なく減少させてしまうものの、
他者が拒按患部を触ればわずか10グラム圧でも激痛を体感できるのです。
他者による接触は接触箇所に対し集める集中力の強さは
自分で自分に触れた場合の10倍以上だから起きることなのです。

セルフマッサージでは拒按は治しにくい傾向にあるといえるでしょう。



ストレス過多となって気が滞る状態を受けやすい方は、
気滞血瘀の証が悪化してしまうケースが見受けられます。

そうした結果が心血瘀阻証(しんけつおそ)[別名:心痺証]へとつながります。
または体内の臓器などに瘀血の生成が進みやすくなってまいります。

体表部の筋膜層のみに留まらず、深層や臓器に対し状態悪化を加速させる進行レーンに載せられて運ばれる。
それが警報音を切って、水面下で進行するから本人的には自覚しづらいのです。





私が他者からマッサージを受けたとき、
自らの拒按部分にふれられたならば。
自分が自分の体に悪くなるような負担をかけたからしかたがないじゃないか、
と思えるでしょうか?


拒按患部の気滞血瘀の状況を知りつつも、
生理的に逃げ出したくなる苦痛に不安を感じます。


ただお客様方は、こうした気滞血瘀の詳細を知らされないまま、
私に『ほんとうにごめんなさい!ここ痛みます』と拒按を容赦せずに解かれます。
生理的に逃げたくなるしわずかな圧で激痛体験は不安しかないし、
でもこれをうけなきゃ自分がここに何を求めてきたかがわからなくなるし。
等々、多くの考えが頭の中をグルグルと駆け巡っておられたことでしょう。


私がきっちり気滞血瘀の患部を緩めて気と血を流れが促進されるような状態に仕上げます。
すると不思議なほど先ほどまでの拒按した刺痛が消えてしまうのです。



こうした気滞血瘀が放置され続ければ、
血瘀の病理物質が血を濁して酸化したサビを持つように状態以降が物理的に起きるのです。

人は生きていれば、多かれ少なかれそうした結果、生み出されるような腫塊がでてきて、
その血が汚濁されておらなければできた腫塊は壊されて消えてしまうサイクルに乗ります。

そうした気滞血瘀の拒按が起きる仕組みに気づいてみたとき、
特に気滞血瘀の証に当てはまる方は数カ月に一度でも他者による手技やマッサージを受けることをお勧めいたします。

それは健康状態を維持継続するために支払う対価として、
非常に効率の良い投資となるでしょう。

請け合います!



最後に蛇足ですが、
施術で施術者に依頼することとピラティスで自立型を目指すことの、どちらかひとつのみが正解というわけではありません。
自分が求める未来の状態をイメージして、両サービスをバランスの良さをもって付き合っていただくことが賢明と言えるでしょう。

posted by スズキ at 10:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年04月14日

[瘀血]は、筋肉内部にもできますが、血管が通っていれば臓器や器官にも入り込んで居座る厄介者なんです。 そして心的ストレスからが気滞は瘀血生成の盲点です


中医学では瘀血についてどういった性質と状態を持つ存在と定義するのか?

今回はそうした点を解き明かしてまいりましょう。

血瘀(状態): 血の流れがドロドロと滞り、スピードが落ちた「渋滞中」の状態。
​瘀血(物質): 流れが止まった結果、固まって物質化したもの。中医学ではこれを**「病理的産物であり、かつ致病因子(病気の原因)」**と呼びます。


1776167093049~3.png

[血瘀・瘀血図示]

私がYouTubeのがんじゅうふぁみりー氏から学んだ血瘀と瘀血の言葉の定義付けは、
上述とは異なっているのですが、本草薬膳学院の方に準拠して置こうと考えます。
意味内容が異なる解説が多数の書籍内に散見されて、混乱するばかりですね。



​瘀血が生まれる「4つの主要ルート」
​画像にある「形成原因」を、中医学の理論に基づいてさらに詳しく解き明かします。
​@ 「気」のトラブル(ポンプと風の異常)
​中医学には**「気は血の帥(すい)」**という言葉があります。気は血液を動かすリーダー(推進力)です。
​気虚(エネルギー不足): ポンプの出力不足。川を押し流す力が足りず、自然とよどんでしまいます。
​気滞(ストレス・停滞): 交通整理の失敗。ストレスなどで気の巡りが止まると、連動して血も止まります。画像に「最も多い」とある通り、現代人の瘀血の主因はここにあることが多いです。

​A 温度の異常(熱による煮詰めと、寒による凍結)
​血熱互結(熱邪): 画像にある「血を煮詰めてしまう」という表現は秀逸です。例えるなら、**「サラサラの砂糖水が、熱で煮詰められてベタベタのキャラメルになる」**ような状態です。
​寒邪(冷え): 逆に冷えは血液を凝固させます。**「冬場に固まるラード」**のように、血管内で血が流れにくくなります。
​B 外傷と物理的損傷
​怪我・打ち身: 血管の外に漏れ出た血は、もはや正常な血液(血脈の中を流れるもの)ではなく、その場で「瘀血」へと変化します。


1776167093049~4.png

[瘀血生成パターン4解説図]



専門的視点:なぜ「瘀血」は厄介なのか?
​「瘀血」の最も恐ろしい点は、画像にもある通り**「それ自体が新たな病因になる」**という点です。
​通常の病気は、原因(ウイルスや冷えなど)を取り除けば治ります。しかし、一度形成された「瘀血」は、原因(例えばストレス)を取り除いても、「異物」として体内に残り続け、自律的に悪さをし続けます。 これが「頑固な痛み(刺痛)」や「腫瘍(しこり)」の原因となります。



1776167093049~5.png

[瘀血負のループ解説図]


血が濃くなり、臓腑・組織・経絡・血管内に滞ったり詰まってしまう。

痰は遊走性をもって場所を変えられるものの、
瘀血は生成された場所に基本的には居座っててこでも動かないのです。
一部、筋組織の皮膚から近しい表層位置にある瘀血には、
カッピングにより瘀血を外皮まで引き上げ除去できる場合もあるでしょう。
しかしながら生成された場所が臓腑であったり、
骨近くにある深層筋といった最奥位置に瘀血が生成されれば、
容易に除去できないのです。


たとえば瘀血の生成から子宮筋腫という腫瘍ができてしまうと、
それを整体の手技などでは容易に除去することがかないません。

流れない血は、単なる栄養不足ではなく、毒(病因)に変わる」と言われ
瘀血は腫塊と呼ばれる悪性腫瘍を作り出す病理物質であることも知られております。
そのことからも瘀血を生成しない生活を整えていくことが大切です。




​> 気滞(ストレス・停滞): 交通整理の失敗。ストレスなどで気の巡りが止まると、連動して血も止まります。画像に「最も多い」とある通り、現代人の瘀血の主因はここにあることが多いです。

と書かせていただきました。


[中医学を学んだ方は、
 気滞は肝にかかるストレスにより生成されるイメージがあるでしょう。
 それは正解です。
 ただもう一つ忘れてはならない要素が存在します。

 心にもストレスを感じ気滞を形成する受容反応が起こるのです。
 心は脳髄と結ばれることで記憶を蔵し精神情緒(感情)を表します。
 たとえばトラウマの名をもって認知される
 無意識的反射からエネルギーを消耗させてやまない記憶があります。
 こうした心病証による気滞から瘀血が生成される場合、
 サイレントキラーのようにたちの悪さで病の形成を促すことがあります]



潜在意識下に潜り込んだ瘀血生成を促すトラウマによる気滞。

こちらがクセモノです。


その気滞は、
精神に影を落とすのみならず、
肉体への疲労をもたらします。
胆力を発揮しづらい姿勢の形成をもたらします。


実体験を通した話ですが、
丁寧に心病証に関わる気滞を除去するよう心身へのアプローチを継続し、
徐々に心に持つ記憶の解釈が書き換わってトラウマ形成された記憶が
こころを煩躁させる事象から抜け出したとき。
姿勢や所作の動作が変化した例を、私は見せていただいたことがあります。


通常、手技をおこなう先生による整体の施術は、
改善なされた状態が永続することはありません。
第三者による手技という外圧で起きた変化は、
そのまま鵜呑みにして定着させることはしません。
そういった第三者によりもたらされた矯正は、
本人は無意識にそれを拒み以前の状態に戻ろうとする。
恒常性とも呼んでよい反応が起きます。
そうなることで肉体的なアイデンティティが保たれているといってもよいでしょう。

ただ心病証由来のストレスが解消されたことによる場合、
劇的成果のビフォアアフターは、凄まじいインパクトをもって変わります。
根源が書き換えられたことを知らしめるように、
いったん窮屈だった姿勢が手放されたらその状態が当然のようにつづきます。



人間とは、心にストレスを抱え込むことがなければ、
瘀血の量も減り、筋肉の凝りもなく、
経絡内を気がスムースに通行できて痛みもない。
そうした存在になりうるものだろうと私は考えております。


おそらくはミルトン・エリクソンなどの療術師のセッションで、
そうした心的ストレスを軽減させる作用もあったことでしょう。

たとえば知る人ぞ知るシルバマインドコントロールのような、
一般の方がもちいても容易に習得可能なものを身に着けてみる。
たとえば三本指のTechniqueで反射で瞬時にα波の脳波を出せるようになります。
心的ストレスにより気滞が発生するのは脳波がβ波と粗くなっている状態です。
日頃から三本指のテクニックでα波の脳波を出しやすい体質を養いましょう。
そうすることで不思議な心身の変化を実感したという人もいます。
(私も、そうです)

ちなみにマインドフルネス、、、という概念もよいとは思いますが、
集中したいとき、こころが乱れたときなど瞬時にα波へ移行したいときに、
マインドフルネスってどういった作用が得られるものなのでしょうか。
私にはそこが今ひとつ、実感が乏しいところです。
posted by スズキ at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年04月13日

食品による自身への探求トライアル、私の場合は[羊肉]が鍵でした

私の体質は幼少期からつづく先天の精が失調ぎみな腎虚証(じんきょしょう)です。

中医学(東洋医学)における「腎虚(じんきょ)」とは、
五臓の「腎」の機能が衰え、
生命エネルギーである「精(せい)」が不足した状態を指します。

​「腎」は西洋医学的な臓器の働きだけでなく、
生殖、成長、発育、老化、ホルモン代謝、水分調節、骨の健康など、
生命の根本を支える非常に幅広い役割を担っています。

そのため、腎虚は単なる病気というより、
体力の低下や老化現象の現れとして捉えられることも多いのが特徴です。


​腎虚の改善や予防には、
日々の生活で「補腎(ほじん)」を意識することが大切です。
ということで、まずは以下に掲げた食材を片っ端から試しました。


​食養生: * 黒い食材: 黒豆、黒ごま、黒きくらげ、ひじき、海苔など。
​粘り気のある食材: 山芋(長芋)、オクラ、なめこなど。
​その他: くるみ、クコの実、エビ、羊肉(陽虚の場合)など。

黒豆や黒ゴマ、黒色のきくらげ、ひじき、のり、長芋、オクラ、くるみ、クコの実、エビ、、、
他にも、手頃にスーパーマーケットや八百屋等で手に入るものがあるので、
自身の体を使った人体実験として試し続けました。

また冷えと老化の腎虚は八味地黄丸とがんじゅうふぁみりー氏がいえば、
速攻で買い求め540錠を飲み終わるまで日々、朝昼晩、取り続けました。

その結果、多少はいい感じに向いてきたかもしれない、、、、

理想が100点なら、食の実験前が30点なら45点くらいに至った感じです。


確かに改善した感じがあるからそれを前向きに捉えようと思いましたが、
期待値を下回る結果に失望感は持ったものです。
日々、ひとり椅子に腰掛け膨大な課題をこなしつづけていましたから、
運動不足になりましたし脳疲労は危険な領域に達しましたから。
そうした悪条件下ですから効果がでづらかったのかもしれないと、
わかったような気になるしかありませんでした。


そうしたおり、まだ試してなかった最後の羊肉。
陽虚証にはいいと書かれていましたが、
羊肉を購入できる近所の店がなくて後回しにされていました。
食材による最後のお試し実験。

ハラルフード店で山羊肉・羊肉を買ってきて調理するようになりました。



するとどういった変化を実感できたか?


食べ始めて1ヶ月は100点中50点くらい。
微妙な向上を感じましたが、
羊肉を食し始めた当初、
いきなり鼻がひっきりなし状態になってしまいました。

デトックスや好転反応でもそうした変化は起こらないこともない。。。
そうだったらいいなとおもいつつ、危険な匂いをかぎながら実験は続きます。


2ヶ月ほど羊肉実験が継続した今、
興味深い体験中です。

朝、羊肉を調理していただく日は、体調が良い。
デスクワーク中の集中力が容易に続きます。
集中の度合いもいつぞやの5〜6倍になっている体感です。

以前にがんじゅうふぁみりーさんや漢方薬関係の映像を見るときは、
一本の20分講義を見るのにも体力が持たずに疲れ果てて憔悴したものでしたが、
今はあっという間に時間が過ぎて楽に学べる感じです。
1時間のデスクワークが5〜6分の時間経過に感じることが多くなってきました。
100点満点の75点〜80点。

では朝、羊肉を調理していただけなかった日はというと、
以前よりかはいいものの、これほどの体力が続いたり集中力が増すことはありません。
100点満点の60点ほど。


これだけ明瞭に食材で体調が変わるものなのか!
自分の体調を整えるための調理法を模索しましたが
それは他の補腎効能のある食材でもやっていたことです。

自分の体質を補ってくれているんだと実感を持てる羊肉に出会えたことは、
非常にうれしいことです。
腎陽虚による脳髄の髄海不足による不良が調整されて気にならないほどの修正がかなえば、
しこたま暗記して理解しての畳み掛けられる勉強にもついていけそうです。


おそらく私が北海道で一度や二度ジンギスカン定食をいただき羊肉を摂ったとしても、
自身の腎精および人生をも高調子にしてくれる食材だったことはわからなかったはずです。
食材調達として冷凍した1キロ2000円弱の羊肉4キロばかりを高田馬場から持って帰るのは大変ですが、
粘って試し続けてきてよかったと思う次第です。




仕入れ負荷がかかる貴重な羊肉です。
羊肉単品では効きが強く現れないほどの少ないグラム数しか食べられません。
それでも効かせる秘策を駆使して量の少なさをカバーしています。
薬膳の知識による他の食材と組み合わせることで効果を2倍3倍とアップさせる技です。


徐々に腎陽虚証の状態が改善されていく力がこれで加算されていっておれば、
やがて羊肉を摂らなくてよいときが訪れます。
腎陽虚証がぬぐえて平和になった状態です。
羊肉は副作用の危険が懸念される中薬や漢方薬ではございませんから、
そうなるまでは安心してがんばってみたいと考えております。



食による体質改善をチャレンジしたい方がいたら、
この私の事例は部分的に参考にしていただけるのではと思い書かせていただきました。
薬膳学習のきっかけから食による健康を自立型で展開できるようになっていく。

こうした食品による自身への探求トライアル。
流行ってくれるとおもしろいと思うんですがいかがでしょうか?😀



最後に余談ですが、
現在、サプリメントや漢方薬は一切、摂っておりません。
物理的なお薬は摂ってませんが、マインドサプリとして、
若い頃に講座で学んだホセシルバ氏のTechniqueを思い起こし学んでいます。
そちらの修練を再開したこが集中力の飛躍につながっているのでしょう。

羊肉とこころの修練の組み合わせが私にはインパクトが高めに感じられています。
posted by スズキ at 11:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

上海には薬膳料理店が少数って、ほんとでしょうか?

書籍:『知識ゼロからの薬膳入門』村上文崇(著)自由国民社(発行)
上海で活躍なさっておられる漢方医が書かれた薬膳の入門書です。

本書のまえがきに、こう書かれております。

上海に旅行や仕事で日本人やってきて、著者の村上氏が漢方医と知ると、
『お勧めの薬膳料理店を教えてください』と尋ねられるそうです。

質問をした人の腹づもりは、
中国の大都市上海なら薬効を持った滋養食材を使う薬膳料理店の激戦区で、
日本の薬膳料理の店よりうまい店がひしめいているものだろうと思ってのことでしょう。

ですが著者はいいます。
上海には薬膳料理店はほとんどありません。

中薬のトカゲや朝鮮人参を用いた料理店はあっても、
それは薬膳料理店ではなく『普通の中華料理店』です。




ごく少数、薬膳料理店もあるというが。
すでに出すメニューが決まっている店であり、
そちらを薬膳料理店だと認めることができないといいます。


本来の薬膳は、食す方の体質を診てメニューが決まるものです。
その方にとって気血津液のバランスを再構築できる食材が決まり、
調理法も決まってくるものです。


そうなるとすでに出すメニューが決められていては、
食す方の体質を改善させるような食材の選択もできませんし、加減もできません。
体質にあわない食材が使われていたら体調を崩しかねません。

そういった料理を薬膳といってお出しする料理店をお勧めするわけには
漢方医の肩書を持つ著者にはやぶさかではない。。。




こうした本書の冒頭に描かれた大多数が持つ薬膳像から
正しい薬膳の認識へと向かわせる序章が繰り広げられてまいります。





私自身、
『中国人なら観光客目当てに薬膳料理店って看板をバンバンだして、
それで客引きしてるんじゃないかな?』という失礼な偏見を持っていました。
これは私の身近で知る商魂たくましく活躍する中国人の数名から描いた印象で、
まったくもって、失礼極まりない誤解でした。お詫びして考えを改めます。


中国文化圏に暮らす方々は、
日本人よりも正しい薬膳の知識を持って生活を送っております。
彼らの観るテレビ番組やYouTubeチャンネルを調べてわかります。

正しい薬膳のコンセンサスを持った方々が暮らす上海だからこそ、
漢方医が勧めるにはやぶさかではないような料理をお出しする薬膳料理店に違和感を感じるのかもしれません。

それは正しい薬膳を把握すれば四診から弁証論治を経ずに
固定したメニューを出す店は薬膳料理店ではないと判断しておられ

そうでなければ中華料理店の範疇に收めると考えてのことでしょうか。



対して日本では日本人全体が正しい薬膳の認識を中国人ほどはもっていない土壌な点は否めません。
少し前の私が、お恥ずかしい話、まったくもってそうであったように。

薬膳知識を持った方がメニューを考えて、
特別な健康へのこだわりを持つおいしい料理をお出しする店が薬膳料理店という印象。
私はそうしたヘルシーなお店が活躍してくれることは大歓迎です。
そうしたお店が良質な営業をしていただくことで、
来店者が『薬膳』に興味を持つきっかけとなります。
こうしたお店が正しい薬膳の勉強をしたい方々を増やす先駆けではと感じています。


もしも日本人全体に正しい薬膳の知識が普及する未来があれば、
そのときは上海のような大都市にもかかわらず薬膳料理店がほとんどない状態に変わることでしょうか?

posted by スズキ at 08:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年04月11日

薬膳の公式とは? 教えていただいて腑に落ちました!😅

私は、いままではお客様の問診や脈診・舌診による◯◯証といった、
その方の病証を見つけ出すことに時間と労力を傾けてまいりました。
少しずつそうした努力が実りがでてくればと思いますが、
まだ先が遠い場所にあります。
現在は『実践講座 中医弁証』という専門書をPDF化しタブレットで読み上げてもらい、
耳で聞き流すといった作業に移っています。
中医師の診察室へ患者様が訪れ、実際に問診から脈診舌診をおこなうシチュエーションで、臨場感ある学びができる良書です。
学んできた中医学基礎知識の点と点を結びつけて実用するには、
とてもすばらしい本です。



ですがひとつ大きな声では申しづらいのですが、
薬膳専門学校で中医薬膳師の資格をいただくためには
最終作品となる【パーソナル薬膳レシピ】を創作すること。
的確に証を割り出すことは必須でありますが、
それだけでは必要条件のひとつを手に入れたに過ぎません。


物理や化学には公式がたくさんありますが、
それと同様に薬膳を組み立てるための公式があります。



恥ずかしながら
【薬膳を組み立てるための公式】があるとはわからないまま、
創作薬膳レシピを課題とする小テストを提出し、再提出となりました。。。
甘くはないものです、、、。



そうしたおり、
私と同時期に本草薬膳学院通信教育を始めた方から
薬膳を組み立てるための公式】を見つけ出されて解説していただきました。

(※ 恐縮いたしますが、私の理解の不案内さもあるでしょうからネット上で公式詳細をお伝えできません)



こちらの公式がわかっているかいないかが、
[薬膳]か[通常の食事]かの違いが生まれることが腑に落ちました。


食材の効果効能を知ることは必要ですが、
各人の個別体質の改善に効かせる相乗効果をもたらせる視野で組み立てることがレシピの完成形。

身体に効かせる食材が組み合わさって畳み掛けられる構成だから、
身体の改善へ押し上げる結果が出ます。


そうした結果を引き寄せる食材だから
食薬]と呼び名が変えられるのでしょう。

そういった仕組みだったんですね。
創作薬膳レシピの合点がいきました。



ここから個人的考えを述べさせていただくことをお許しください。

私同様の料理経験者の方が通信教育で学ぼうとお考えなさるなら、
通学にしたほうがいいとお勧めすべきだと思いました。


再提出は、もう少し確認の勉強を進めてからにしたいと考えていますが、
通信教育で私がひとりで勉強していたら、
今回の公式を見出すことがかなわなかったでしょう。

真剣に勉強をしてきたつもりでしたが、
私のような料理の素人が薬膳を通信教育で学べば
あまりの未熟さ故に何がわかっていないかさえわからないのです。
通学ならば先生に助けを求めやすいと思います。


再提出を促す添削者の解説を読ませていただきましたが
教えていただいた薬膳公式には繋がらず当惑するばかりです。
再提出の再提出を繰り返したと考えています。

色々と考えさせられました。。。

posted by スズキ at 15:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする