ここで施術を月1で繰り返し受けていただいたお客様への質問です。私が施術を終えた日に、
『
猛烈な眠気やだるさに襲われることになりますから。
そのときは無理をなさらずに、休めるようでしたら休養してくださいね』
という助言をさせていただいたことを耳にした方がいるでしょう。
またはこのような助言をされなくとも、
極度の眠気やだるさなどを体感された方もおられたでしょう。
実際、そのような不調感を実感したはずです。
施術を受けたんだったら代謝がアップ、筋肉の柔軟性アップするはずでしょう。
体の現象としてはそうなります。
それにもかかわらず、そうした眠気やだるさを感じ始めるとみたのか?
不思議じゃありませんか?私は現象として多くのお客様の改善過程を臨床で観察記録してきました。この筋肉の質の方、脈状の方、脊椎の不連続性のある方、肋骨の形状の方、骨盤の状況などと、他、様々な特徴を把握しお客様の傾向を集積し分析していくためです。
そうした臨床上の経験則により、
こちらのお客様の眠気やだるさは一時的だが、
1ヶ月も2ヶ月、または半年と継続する方もいると場合が分かれてみえてきます。
そうした長期にだるさや眠気の不調を感じてきたお客様方が、
ある日、ピタッと嘘のように消え去るのです。施術をお受けいただいているお客様は、
その時がくることは私にはわかっております。
遅いか早いかの違いで、皆様ピタッです。
早い方には、気軽な感じの声掛けで済ませてネガティブな気分をわかないように心がけ、
遅い方には、『まだすっきりとはほど遠いけど、ひどくつらかったときよりも、徐々によくなってきてますからね。』と声をかけて、かつての大変な状況のお客様のお話をお聞かせして、その人もゴールを迎えたんですと前向きにいられるように。
こうしただるさや眠気は私もひどいのを体験済みですから、眼の前のお客様がどれだけつらい思いをなさっておられるかは、実感としてわかるんです。
リハビリ期間のような体慣れの時期に体の内部がどのような変化が起きているものか。
そうした過程を順序立てて理解できておれば、
眼の前のお客様が順調に進行する過程であるようですと声をかけることできました。
ですが残念ながら私が手にしてきた手技療法の本には、
そのような解説の項はありませんでした。
ですが
中医学の勉強をしていく過程で、
人体の正常から変わっていくプロセスと
病証から正常に移行する状態変化でなにが起きているのかが理解できたとき。
目から鱗が落ちて、なーるほどとスッキリしました。
簡易な説明をさせていただきます。
(クリオネ正常から病証移行、そして正常への過程でなにが起きているか?図解)[注意:血の量について
血の量を正常は10、虚血は8、血の偏在緊急状況は6という具体的数字を当てはめました。
不適切な数値であるのは承知の上、説明用の一例としてご判断ください。]
左側の正常なクリオネは血管内に鮮度のよい赤色の血の流れが観察できます。
中央の血が足らなくなった省エネモード。
血の量[8]が減り血に含まれる物質の量や質にも低下が観られます。
血の質が劣化して血が薄くなっています。
【省エネモードへの移行】 産生不足(胃腸虚弱)や過剰消費(眼精疲労・脳疲労)により、末梢(手足)の血色が薄くなる。全体的な馬力が低下した状態。
右側は生命維持に必要な頭部と臓腑に血を集め、手足の血流を極端な後回しにした緊急事態を意味しております。
血の量[6]
【緊急サバイバルモード】 極度のストレスや炎症により血管が収縮。生命維持に不可欠な「頭部・心臓」に血を固め、四肢を切り捨てる。滞った血は酸化し、毒性(瘀血)を持つ。
改善過程でみえることでは
血の偏在による【緊急サバイバルモード】から虚血による【省エネモードへの移行】、
【省エネモードへの移行】から正常への移行をそれぞれ観察してまいりましょう。
正常から虚血、虚血から虚血悪化及び偏在という流れを経て悪化進行してまいります。
登山に例えれば、出発地から中継地点をへて登頂したら、もと来た道を帰ります。
病証の改善の過程も同様にもと来た道を帰ることで正常にたどり着くのです。
【緊急サバイバルモード】から【省エネモードへの移行】を経ずに、
一足飛びに正常に行きたい気持ちはよくわかります。
ですが焦ることなく着々と、
もと来た道を無理のないよう気をつけて下山してください。
【ステップ1】 血の偏在 → 虚血状態(偏在の解消と大掃除)変化: 頭部に集中していた血が全身へ分散し、のぼせが引く。手足に「再注水」が始まる。
体感覚(好転反応): 酸化した古い血が全身を巡り、肝臓で処理される過程で、強い眠気、倦怠感、関節痛、皮膚の痒みなどが出やすい。
手足の血管が開き、神経が目覚める際の「ジンジンする痛み(解凍感)」を伴う。
脳の過緊張が解けるため、一時的なふらつきや空虚感を感じることがある。
血の偏在による【緊急サバイバルモード】の方が改善する方の場合。血内に増え蓄えられた炎症物質や営養が吸収されカスの排泄物の蓄積が血を汚濁させており、
睡眠時にそれを肝が浄化処理をおこなってまいります。
肝の状態の良し悪しと睡眠の質が浄化処理能力に関わってまいります。
それに血の質と量の状態が正常とどれほどの距離があるのかで、
回復のための期間経過日数が異なってまいります。
血の偏在が瘀血や痰湿にまで関わっておられるようであれば、
それらの処理には長期間がかかるというのは中医学上の常識でもあります。
痰湿がある場合は特にやっかいな印象があります。
ただそうしたことを知らないで治るまでの我慢と耐え続けるのか、
これからの変化の変遷を先におおよそ伝え知っていて対応ができるのか。
私なら、現実問題としてすぐに治らないといわれた苦痛もありますが、
先に改善のロードマップがあったほうが戦いやすい。
先々が暗中模索すぎれば不調の波に飲まれて精神的に気弱になってしまい、
気持ちが持たないように感じます。
皆様は、どちらがよいでしょうか?
話をもとに戻してまいります。
【ステップ2】 虚血状態 → 正常(血量の充填)変化: 巡りのルートが確保された後、新しい血でタンクを満たす。
方法: 胃腸を整える(食養生)と、血を貯蔵する時間(質の高い睡眠)を確保する。
結果: 爪や肌のツヤ、精神的な安定(安心感)が戻り、完全な健康体へと復帰する。
血虚状態でも、血の足らなさが多かったり少なかったり違いがあります。◯血の足りない量が少なければ。不調を鋭敏に知らせる警告として痛みや筋の張りで強く訴えてきます。
この場合は脾の血を生成する力が弱いというより、ストレス等で肝の疏泄作用が働きづらくなったことで起きた不調の感じ。
ただ本人には鋭敏に痛覚が働くため痛みがたいへん強く感じられます。
気血を促通させればよくなり、施術をリピートで通わなくても問題ありません。
◯血の足りない量が多ければ。血を多量に使わない工夫をすること(目や脳の使いすぎに注意)。
飲食不節を改めて脾の血を生成するための対策が必要です。
手技療法で施術をし、気血が循環しやすく仕上げられても、
脾の血を生成する力がよわければ血の量が足らないままです。
それでは血の循環が正常に維持することはできません。
このときは補血作用を持つ飲食物などをいただき、
脾の消化能力全般の力を向上させることで血の生成量を増やし、
不足した血を補います。
結論:臨床における重要ポイント[これ大事!]
血の偏在による【緊急サバイバルモード】の状態での栄養補給は危険: 渋滞している道路に車を増やすようなもので、酸化(炎症)を助長させる可能性がある。
まずは「流す(偏在の解消)」が先決。
手技療法は渋滞する血を促通させることができますから、
初手として施術をお受けいただくこともよろしい場合もございます。
四肢の付け根に物理的な凝りが血管を圧迫して血流を阻害している方も多く、
そうした凝りを数回をかけて順序立て解くことで汚濁した血の循環をしていきます。
ですが流す場合も、流しすぎると血の量が少ない手足には痰や湿などが生成され、
それらが一気に動き出してしまうと関節周りの血管を圧迫させて血流を阻害させる要因として悪作用をもたらすことがございます。
そうした点への配慮をしたうえで、解きすぎず、さりとてちょっとしか解かなければ埋もれて変わらずとなるため、こうしたときの適量解くという判断は、とても難しい。先生の臨床経験により判断が変わるものかと思われます。
分布の適正化: 血量そのものを増やす前に、まず「どこに血があるか」を観察し、頭部への偏り(上熱下寒)を解くアプローチが回復の鍵を握る。
それには手技療法や、牛膝などの中薬により下半身への血を流すなどの対応もあります。
第二の心臓と呼ばれるふくらはぎに血を送るよう考え対処すること。
適量の散歩等の運動が必須です。
最後に。
(不調感は「書き換え」のサイン: 血の偏在による【緊急サバイバルモード】から虚血による【省エネモードへの移行】への移行期に起こる不快な体感は、身体がサバイバルモードを解除し、正常な循環システムを再構築している「修復の証明」である。)
といったことをAIでは申されましたが、
単純に不快な体感が[身体がサバイバルモードを解除し、正常な循環システムを再構築している「修復の証明」]とは、言い切れないと私は考えております。
四診により状態の変化を把握していく過程観察をしていくなら、
日々の生活で新たに精神的なストレスや過労等の血の生成や循環を妨げる状況になれば、
改善基調に急激なブレーキペダルを踏みこみ、その反動を得る場合が散見されるのです。
多くは良好になっていくベースアップの実感から、急に足元を壊されて転げ落ちたとき、
精神的な不安や恐怖は大きく、この未知なる道を進み続けてはいけないと感じます。
相応の改善状態まで移行しておられれば問題なくリカバリーできるものですが、
まだ不安定さがあるときの不調の実感は体のだるさにかぶさって精神的な不調が増します。
それに体の急激な変化には改善ばかりではなく、体内の悪い液の解放が急激であれば、血の質が急促に悪化して微細血管への血流阻害が高まるおそれもあります。
身体が血の偏在による【緊急サバイバルモード】に病位が進んでおられる方は、
(不快な体感が[身体がサバイバルモードを解除し、正常な循環システムを再構築している「修復の証明」)の場合もあるけど、そうとはいいづらいのです。
身体がよい状態でも悪い状態でも、そのときの恒常性を壊させて別の状態へ変化させるときは、慎重であるほうが得策でしょう。
状態を見れる先生によって脈や舌などの診断を含め診ていただいてください。
そうなされたほうが状態や状況に即した助言を得られますし安心できると思います。