2025年07月09日

仙骨の背面にある靭帯のリリースについての考察と懺悔

仙骨の背面にある靭帯のリリース。
そうするためには上述したような
精密な手技ができる身体操作ができるようにしたあとの話です。
安定した手の操作ができなければ、
この部位のリリースはできません。

ただそうであったとしても、
ひとまずどういった靭帯があるのかを具体的に観察してみましょう。


2025_07_09_18.48.47_edit.jpg
(図)

後仙腸靭帯上部
後仙腸靭帯下部
仙結節靭帯
仙棘靭帯
棘上靭帯 仙骨部
(骨盤内筋膜が隠れている)


Visible Bodyという3D解剖図アプリ。
こちらを使って仙骨に付着する靭帯を表示。
すると以下のような靭帯がみうけられます。
Visible Bodyは、目的の筋肉や靭帯、骨等の組織を選択し、
3D化したそのパーツのみを表示し、
ぐるぐると視点を変えて観察できる。
研究するにはとても便利な機能です。
こちらを使って、2時間も3時間も、
各靭帯を回転拡大縮小と表示させて
観察をしていくうちに立体的な把握ができてまいります。
そこができてきたら、それら靭帯と骨との関係を動きや支えからイメージを膨らませていきます。
(だいたいの筋肉はアプライドキネシオロジーの専門書から紐解くことができますが、
 これら靭帯にはそういったものも詳細な解説されるものではなく、
 自力で作用や関連性ある組織との連携などを割り出す必要が出てきます)

これら靭帯をアプローチするときは、
左右差が著しい方も散見されるため、
どこがどのように変位をもたらしているのかを
左右でのバランスや上下の並びでの状態を観て、
正常化するイメージを描き切ったあとにします。
(ただ手技をおこなう過程で、
 一瞬ごとにバランスががらりと変わるときもあるため、
 描いたイメージは固定せずに、臨機応変に書き換えることが必要です。)


基本的に、梨状筋等の外旋六筋をしっかりリリースをしおえると、
仙骨裏に位置する靭帯が一時的な軟化状態を示します。

靭帯部分の深部が骨等にがっつり癒着がなされている場合。
加熱した砭石温熱器2つを使い靭帯の硬化部を挟み込み、
熱を90秒以上注ぎます。
そのときに加える熱は赤い筋肉部分は、
熱さを鋭敏に感じて反応してくれるので、ある意味、お客様の反応を観察して、
行き過ぎを調整することができます。
ですがこの靭帯部分には骨化が強く冷えがあっても、
さほど熱を感じ取れないらしくお客様任せにするのは危険です。
靭帯のときは必ず施術者の指先で温度を確認したあと、
適正な熱を注ぐようにします。
また2つの砭石温熱器で挟み込みをして熱を注ぐと、
少しずつ軟化があらわれてくることがあります。
(軟化促進のムーブを患部にかけてもいますが)
そのときには挟み込みつつ骨から引き離す方向へと
ソフトに引き上げるようにします。
そうする操作を5〜6回繰り返すと、
スムースに緩みやすくなり、
長期にわたり調子がよいようです。


仙骨裏手の固まった靭帯全体を動きをつけるときには、
ヤムナボールやメディシンボールで患部をとらえ
水平へ向かう刺激のずり圧をかけます。
大きく面として患部を捉えるところでは、
ヤムナボールのメソッドは最高です。


ボウエンテクニックではおなじみのレッグロッグで
仙骨裏手の固まった靭帯のアプローチをすると、
とてもリリースがはかどります。
やり方はボウエンで梨状筋をリリースする用法と、
尾骨のリリースの用法などの応用系で対応できます。
細かい作業が必要なときと一定のパワーをかけるときには、
このノウハウで対応がしやすくなります。
またこうしたレッグロッグで患部を触ることにより、
患部が少し上方に持ち上がる状態となるため、
芯のある凝り部分の発見をすることが容易になります。
なので仙腸関節のリリースをするときの操作をしてるとき、
こうした臀筋裏の変位状態も立体的にみて触って記憶に留めておきます。


また仙骨裏にある靭帯は、靭帯組織であるがゆえに、
固まれば骨以上の硬さに陥りますし、
そうした水分が切れてからっから状態では断裂が起こりやすくあります。
そのようにならないよう一度で、一回の施術で全部仕上げようとせずに、
着々と仙骨の上部の方の靭帯から表層から深層へと回を追って仕上げること。
そのようにすると高齢の方でも、問題なく若々しさがある骨盤に生まれ変わります。
それにムリやムラやムチャをしないように安全をみて負担割合が低く解ける分だけ
毎回解いていくことで、自然に骨盤の状態変化に馴染み日常生活に支障が少なくなります。
ただそのようにわけていったとしても、事前のお客様のそれら靭帯の状態具合から、
かなり深部へとその靭帯の病が侵入していてるときは、そうした施術回数を多くし回をわけても、
負担を極力少なくなるようにしたとしても、極端な眠気やだるさが現れることがあります。




あとは別々の仙骨裏にある靭帯に対しての付記、
および私の懺悔となります。


【後仙腸靭帯上部】やその他の靭帯ごとに、
別々の起始と終点があるわけです。
それぞれの靭帯の解き方は、各々まったく異なってきます。
そのため上述させていただきました仙骨裏にある靭帯を、
一本ごとに観察して、仙骨尾骨との関わりなども熟慮し
リリース法を考察していくことからはじまります。
ざっくりと仙骨裏にある靭帯を一体化した靭帯ととらえてアプローチするのは、
危険ですから絶対にしてはなりません。



【後仙腸靭帯上部】
【後仙腸靭帯下部】
といった後仙腸靭帯で括られてはいるが、
実際のところ機能がだいぶ異なるため、
まったくの別物として考察していくべき。
【後仙腸靭帯上部】は、経穴で言う膀胱経八髎穴となります。


【棘上靭帯 仙骨部】といった仙骨の中心を通る部位が歪みがある場合、
腰椎5番と仙骨の腰仙関節上にある棘上靭帯に強烈な詰まりや肥大など、
変異が著しい傾向があります。
腰仙関節の上に位置する棘上靭帯を先に十分緩めたあとに、
棘上靭帯 仙骨部のアプローチはすべきでしょう。


【仙結節靭帯】【後仙腸靭帯下部】は、
場所が明確に理解できていないときは
坐骨(坐骨結節)の骨と誤認され、
まんまとスルーされやすい。
これら2つの靭帯は別組織ですが、比較的機能が似ており、
アプローチも手技の流れ上、同時に見ることが多くなります。
仙尾関節が正常な動きを取り戻すためにも、
これら靭帯の適正な柔軟性を取り戻すには重要です。


以上の靭帯がしっかり緩んでくることで、
骨盤のただしい柔らかさがあらわれます。
仙腸関節の正常な可動ができるようになったからです。



ここからは懺悔となります。

たとえ施術行為としてであっても、
セクシャルな部分に関しては、
米国など早々に訴訟問題となるそうです。
そうしたことを米国で施術者としても働いている師匠から
口を酸っぱくして注意しなさいといわれてきておりまして。
そうしたこともあって、以前から一線のけじめはつけており、
そのためどうしてもアプローチができない箇所がでてきます。
危険な忌避事項部位でも、
場合により力の加減や方向性、皮膚部分への手技で成果をだすなど、
工夫次第で体調を大きく好転させる治療点にすることができます。
ですがセクシャルな箇所は、問題としてそこではないため、
どうしてもしれっとかまたは申し訳なくもスルーする対応をとらせていただいております。

【仙棘靭帯】が緊張萎縮して固定されると尾椎が肛門方向に折れ曲がる。
ここが尾骨の変位に関わってくる。
尾骨が正しい位置に援護するには仙棘靭帯の硬軟緊張虚脱状態を調べます。
ですが生殖器・泌尿器に近づいてくるためアプローチには
お客様からの同意や信頼関係があることが必須となります。
ただなかなか私にはどうもここは訴訟問題になる恐れあり、
新聞等の報道で閉店という汚名だけは絶対に避けたい本能から緊張しまくり、
そこ由来の苦手感があります。
そのため正直に言えば大きく尾骨が肛門側へと変位が大き過ぎるときには、
【仙棘靭帯】の状態が思わしくないことが察せられているものの
アプローチすることができておりません。
それは【骨盤内筋膜】にも同様なことが言えており、
尾骨の変位により肛門側へ著しく曲がっているときにも
【仙棘靭帯】同様にアプローチができてません。




私にとって親族関係があるならまったく問題なく、
ガシガシこれらも普通にアプローチして差し上げられる箇所であり、
ここの状態変化は呼吸の質や重心の安定など、大切な好転要素を持った箇所です。
どうにか、本人に解き方を伝えるなどでならないものかと考えていましたが、
それを同業の施術者にやり方を教えてもうまくいったことがありません。


 たまたまバレエをしておられるお客様の最後の最後の仕上げに、
 この尾骨の変位、つまり【仙棘靭帯】の課題が残っていました。
 どうすればいいか苦慮しますが、バレエをしている方々の中では、
 尾骨矯正をする治療院があってそちらにいくという人もいて。

 ネットで検索していただいてご判断をとお願いいたした次第です。
 ちなみに、カイロプラクティック系統の尾骨矯正と整体や指圧系の先生では、
 用いられる手技のやり方がだいぶ異なります。
 尾骨矯正をお願いしようと考えている方は、
 そうした手技のやり方を先にお問い合わせになられておくほうがいいでしょう。


(最後に、文章中に『絶対にしてはなりません』等の強い言い回しが幾度もでてきました。
 お耳障りとなる表現を使い申し訳ありません。
 ただこの仙骨関係のアプローチは他の部位とは比べ物にならない影響が出る場所故に、
 禁止事項等は明瞭にお伝えすべきと考えて強い表現となっております。
 どうか、ご理解いただけましたらうれしいです。)
posted by スズキ at 18:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

手技をなさる前段階でのこころえ、大事だと思います


くちはばったい言い方をすれば、
(手技)は、<手を最大限に活かしたうえで成立する技>だと思います。

では、手を活かすにはどのような要点が必要でしょうか。

手の解剖生理学的な見地から機能的な動きの条件を理解すること、
同時に筋肉操作特性を理解したうえでぶつからない操作を考慮する必要があります。

そこには本一冊書ける程度のノウハウが盛りだくさんです。
それ文章でひとつずつ丁寧に解説するのは割愛いたします。



主要な項目をいくつかあげるなら、

・筋肉を屈筋と伸筋を同時に固めて力ませない操作法
 一時期に操作する筋肉はひとつだけとする。
 同時に近接する筋肉数本を動かせは、筋肉同士が干渉してブレーキとなり、
 発力が弱まり筋肉の凝りを肥大化させる要因となる。
 筋肉を操作するときの要点は、
 ポッピングというダンスで使う要領や要点と同一です。
 ニュートラルポジションまたはいつでもそこに戻れる計算上にいるところで
 脱力させた筋肉を弾くようにぴくんっと縮める。
 指の手のひら内側に向かえば、関節が曲がるべき方向に曲がるだけだが、
 指の手のひら外側に向かえば、パーンッと跳ね上がった感じにみえます。
 こうするときの筋肉の操作感覚を、正確に微弱から強力まで数値化して、
 その力の発動作用を取り出せるように練習します。
 そのときに大事なことは、ポッピングさせる部位以外は、基本、固定です。
 操作させる筋肉部位以外の他の周囲または遠位のボディパーツがふらつけば、
 正確な圧量と質と方向を絶対に取り出せないため、
 動かない部位を動かすところにつられて動かしてしまわないようにする修練が必要です。
 動かす部位以外のボディパーツの固定ができていないものは、力の強弱が甘くなり、
 結果的に精密な圧を与えることには向かない状態だといえます。


・手の内をつくる:手のひらの内側の一点、労宮を中心に、伸筋部分を引きで螺旋操作し固定してから、屈筋を前へ適量制御しつつ送りだし、最後に労宮を手のひら背面方向へ引き上げる。このときも上で申し上げました、操作する部位の動作は固定し静止したボディパーツ上に成り立つというのは言うまでもございません。
 手の内を作ることの利点として、
 ・相手の芯をとらえて立体的な上下・前後・左右の操作を精密に加えられるようになる。
 ・手の内を作ってしまえば相手の芯を自分とつなげて操作するのが楽だし、
 操作しているときに相手の内部に筋肉の凝りや関節のはまりの異常などがあれば、
 きっちりとそれが把握できるようになる。
 ・手の内をつくれば、指の第三関節からの操作が通常となります。
 ・一般的な<指に力を入れて握る居着く動作はできなくなる>

Screenshot_20250709-090907~3.png
(図)
 

・手の指の力を発力させるには、二の腕の肘から半分の箇所で大部分の操作は決まる。
 指先に力を入れるのは、どんな操作をするときであっても絶対にやってはならない。
 
・手首にある支帯が癒着固定していないか。
 支帯が橈骨や尺骨に癒着していたら、正常な発力のパワーが比して減じられますし、
 手先の動きの精度は濁り正確な操作は不可能です。

・橈骨と尺骨の間にある骨間膜をしっかり開く。
 この骨間膜がシワが寄っていたら、非力な力んだ手の操作しかできなくなります。
 呼吸に異常をきたして浅くなります。

・手首の関節が詰まっていないか。
 手首(特に尺骨部)にはウイークポイントがあり、その箇所を自ら固め、腕全体の緊張を抜けなくしています。

・肩甲骨の位置や動作を手のひらの開きや回転などで操作するのだが、これはまた逆も成り立ちます。ただ修練は要します。肩甲骨の操作で手のひらを操ることができ、これはミリ単位以下の非常に精密な操作を必要とするとき使っています。

・手掌腱膜のしわをパーンと前後左右に引き伸ばしてシワ取りを完了させてから、手の内を操作いたします。

・肘のとんがった骨の先部位を下方に沈没させつづけることは必須
 これができていない状態は脇が甘いと呼ばれ、
 呼吸が浅くなり、重心が下丹田から上の方に持ち上がり、身体全身の安定感を失います。

・鎖骨の内側の付け根(胸鎖関節)を
 胸鎖関節部分から腕の骨は始まります。
 ここを勘違いして、鎖骨の外側の肩鎖関節から外が腕の骨と誤認すれば、
 腕の筋力のパワーの源である広背筋を使えず、
 三角筋が張った小手先の腕の筋肉だけの使用となり、
 この使い方を続ければ肩や首や腕が壊れてしまいます。

・肩甲骨のニュートラルポジションが理想位置にいてはるか。
 姿勢が思わしくなければ、
 肩甲骨の両方または片側が、
 上方に挙上して固定、左右に開いたまま固定、前後が肩甲下筋の癒着で密着固定、
 などなどトラブル状態にあります。
 

以上【 手の操作でくくったざっくりとした知識 】で、
これらは広域に目を広げればよく言われるものです。
そうしたごく一部(25%くらい)を紹介させていただきました。


上述した広域に目を広げたという内容の出どころは、
フェルデンクライス・メソッドのような動きの修練法以外に、
その多くは合気柔術の先生からや中国武術などの動きを教えていただき、
その後に達者な方々の所作と一般の私のようなものの所作の違いを知り、
機能解剖学を持って技や基礎条件を読み解くようにしてきた結果となります。

解剖学等の良書からもいろいろ学べそうですが、
残念ながら解剖学の本をただ眺めていても
操作の秘訣がビビビッとくるものではないのです。
解剖学の図から豊富な気づきが得られるようになるには
基本のみならず応用技術をある程度知ってみることです。

優れた武術やボディワークの術理からは、
目からウロコがはがれびっくりすることも多くあります。

私の手技療法の基礎の手の巧みな操作知識は、
半分は多くの先達の教えをいただいたおかげです。
あとの半分は手技療法をさせていただく立ち位置の仕事から、
私の身体操作上の理解の正誤や未消化の明瞭化がはかられやすかったから。
そのおかげさまで、操作した結果が、直で眼の前に現れることから学びました。
そこは非常に役立つものでありありがたいことでした。
そして随時、気づきより得られた成果は、
手技をする際の成果の層を厚くしてくれました。


またちょっと路がそれますが、
先達の先生方が複雑化した教えでは伝わらなくなるだろうと
簡素化した要点のみをざっくりと教えてくれるものでして。
こうした簡素化したエッセンスにはつっつきやすさはあるが、
本当の先達の技とは、その実似て非なるものだったりします。
しっかり源流を想像して省かれたところを補いつづけなければ、
役に立ちづらいように感じます。
合気柔術の先生なら、合気柔術の稽古で技を深めますが、
施術者なら、施術の臨床で技を深めることもあります。
一回の施術をするときごとに、
10〜20の気づきが得られ、
それを元にして成長がはかられます。




本当に文章だけではイメージがわきづらいですよね。



手首から先を解剖し観察してみましょう。
指の第二関節から先には目立った筋肉が入ってなく、
骨と腱と脂肪、そして爪と皮膚で構成されています。
というと、、、どういうことかというと、
指先の操作をする原動力となる筋肉は、
指先には入っていません。
でも、そんなことをいわれても、
よほどのボディワークマニアでなければ、
読むのに疲れて眠くなるでしょう。

上掲の解説文が文章で書かれれば「?」といったわけわからん、
というところがほぼほぼかもしれません。

ですがある程度身体が使えるレベルになってきた方であれば、
実際に直接に手とり足取りさせていただいて、
こんな感じなんですよとお伝えすれば、
体感的にわかっていただけることです。
というのも、自転車に乗る子供が、最初は補助輪をつけてもらうと、
らくーに乗れるというような感じにできますが、
ちょっとだけ技を知ったものが要領よく補助をさせていただけると、
カンタンになるほどね〜って納得できる技術ですので。


そういった類のエクササイズをつたえる講座があったらありがたいですよね。
私もいまだしっかりそうしたことは学びたい好奇心がありますから、
折を見て身体操作のための勉強をする場に出かけていきたいと思います。






また最後に話がまたそれますが、
先だって身体が痛いと不具合を申される知人の手技療法を得意にする鍼灸師の先生が、
とある武術系の教えを習いに行こうと誘われているといってました。
あからさまに申せば、その友人の身体操作技術のレベルについて存じ上げており、
それに身体の左右のねじれが心臓に負荷をかけるようすとなっていたものの、
そうなるような彼オリジナルの手技のやり方を続けているからというのも知っています。
ときどき折を見て
「身体操作をしっかり学ぶ機会を持てば、
その身が救われるのだからやってみようよ」
というも、、、
先方はほぼ身体操作術のマスターには乗り気になられず、
とても遠方ですからこちらに施術を受けに足を運ぶこともままならず、
繰り返し20年間ほど身体の不調を遠方より電話で訴えてきます。。。


ですが彼が武術系の学びの御縁を活かし真剣に学びに行けば、
そこの流派は端的にノウハウを教えてくださる教練システムですから、
短期間であっても得るところも多いでしょう。
そうすることで手技の技の冴え方は確実に高まることは保証できます。
そしてやがて自分の身を苦しくするのは、
そうすることしかやり方がわからなかったからと気づくかもしれません。
自分の身を楽に変える妙法があるといわれても信じられなかったことも、
しっかり武道場で学ばれて修練をして行く過程で受けれることができるでしょう。

そうなってくれればいいなと思って、
がんばろうよと檄を飛ばした次第です。



やっぱり身体操作の多彩な要点をすでに把握しておられる方は、
自分の肉体というツールを繊細かつ大胆に、
そして具体的かつ合理的に理解しています。
重箱を突っつくような現状把握の分析まで目配りができていたり、
勘所を把握するまで思考を深めることができる人は、
手技をして得ようとする成果の上限をつねに破ろうとなさります。
それが独自の成熟を増すように感じます。
身体操作術の学び方は様々あって、
自分が縁ある興味をもったところにて学ぶのが最良でしょう。
特に施術者は、自分の体を後回しにしがちで、お客様のケアに粉骨砕身務めています。
そうしたときのひと工夫として、自分も施術をしていていままでよりも楽にできるようにしていきたいですよね。

個人的には身体操作術の骨子がわかりだして身にそれが少しずつ定着してきたころから、
施術中の集中力の高さや頭の働き、そして体力的なタフさなど、いずれのレベルも大幅に高まる体験をしました。



それもあってか先月のお客様に、
『鈴木さん、まだ動けそうに見えるんだけど!』と突っ込まれました。

手技療法の興味は、私にとって尽きることはありません。
これからも独学で勉強をし続けてまいります。

で、こうしたことを思えるのも、
身体操作術の勉強をしてきたから。
そう感謝しております。




最後に余談ですが、
こういった手の内を得て手の身体操作をかなえることができなければ、
前日に申し上げた仙骨周りの深部までのリリースはしないほうがいいです。
ですがしっかり解剖上の学びが進んで仮説をうまく立てられるようになり、
上述した身体操作のすべてがマスターできていたら、
仙骨部のリリースをするときに精密な操作が可能となってかなえられます。
ここも大きいですよね。
posted by スズキ at 13:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年07月08日

最重要施術箇所です!仙骨が動き出すまでのステップ(1)〜(3) 特に(3)が難易度が高いが素敵な変化を生み出しますよ!


安易に手出しをしてはならない治療箇所があります。
仙骨がその筆頭かもしれません。
仙骨が傷つけば呼吸が止まり死に至りますから、
強い刺激をあたえることは避けたい部位です。


GridArt_20250708_172404420.jpg
(図)


仙骨と腸骨の間にある仙腸関節の可動が左右どちらかまたは両方が少なかったり、
仙腸関節が可動できないほどの関連筋の癒着が進んでいたならば。
体調は不安定さが切れ目なく続きます。
よい感じにやわらぐことが期待できません。
それゆえに仙腸関節を緩めたいわけですが、
それには着眼点がいくつかでてまいります。

(1)大臀筋・中殿筋などが硬化緊張をゆるめること。

   これらは一般的なリリースを丁寧になさればOK

(2)股関節を固定する外旋六筋の硬化緊張をゆるめること。

   特に梨状筋のリリースが必須。
   他の外旋六筋の筋群は奥まっていてリリースにテクニックを要し、
   対応法が慣れていなければ触らないべきでしょう。

(3)仙骨の上に位置する複数の靭帯が、
   硬化緊張するか、またはその靭帯らの骨以上の硬化した部位をゆるめること。

   この仙骨の上にある靭帯は、骨盤の一部または全体の変位があり、
   可動の制限が大きい方がおられる場合。
   その多くは仙骨の上から手で触るとき、
   仙骨の骨を触っていると感じていたらそれが錯覚で、
   仙骨の上に位置する靭帯のひとつまたは複数が骨以上の硬さに変異している。
   そうした可能性が高いため、この部位のトラブルがあることに気づかれない。
   といったことをときどき見受けられます。





『(1)大臀筋・中殿筋などが硬化緊張をゆるめること。
 (2)股関節を固定する外旋六筋の硬化緊張をゆるめること。』
につきましては、手で圧する徒手療法でも対応できます。
外旋六筋を表面だけ解くだけなら徒手テクニックがあれば容易でしょう。
ただ梨状筋の深部骨化が進行していた人では、
徒手テクニックでは刃が立たない。
徒手以外のリリース可能な方法をもちいればいいでしょう。



『(3)仙骨の上に位置する複数の靭帯が、
   硬化緊張するか、またはその靭帯らの骨以上の硬化した部位をゆるめること。』

こちらは、骨以上の硬さに靭帯がばけていますから、
手で押したり引いたりしても動じません。
だからといって無理矢理感高く動かそうとすれば、
仙骨の骨に不注意な傷をつけるおそれがでますからできません。
最悪の施術事故が起こり、お客様の一生を潰しかねませんので、
正しく想像力を持って術後の着地点を考えれば手を出さないというのも、
お客様への危険回避のために忌避箇所とされるのも納得できるでしょう。

ただこの部位も施術回数を持って計画的に可動を拡大させるならば、
改善させることができます。
その下準備は仙骨上の靭帯へのリリース手順は(2)で外旋六筋をきっちりユルユルにしてからです。
これができないうちに仙骨上の靭帯を先行して動かすのは
後々後遺症のような状態を与え続ける危険がでてきます。
それは骨化して弱化した靭帯が正常な長さ以上に伸ばされることで、
その靭帯が過剰に伸びたままになってもとに戻らなくなるからです。
そして私がこの靭帯を緩めるときには、
現在のノウハウでは、
・3種類の砭石温熱器を適温に加温させて2本同時使い
・ヤムナボール
・その他 自作ツールなど
などを複数を精密な部位を対処する工具のようにして、
その場の状況を臨機応変に用いて緩めていくことができます。
(お恥ずかしながらこのノウハウができあがったのは、
 ここ3ヶ月のできごとでありまして。。はい ^^;)




そして実際に骨盤部の仙骨上の靭帯がゆるっゆるになると、
骨盤の形状が軽い押圧でスムースに変形してくれるように。
それがかつてその靭帯が硬かったら、テコでも動けなかったものが、
別人のように変わるわけです。
個人的に、この変化はできるようになった当初大感動いたしました。
ただ5例以上の臨床例が繰り返されれば感動を破り、
そうなると、こうした靭帯が解けるのも当然のことのように感じて、
さらにどう練って変化を進化させるかの課題に取り組み始めました。
当初の感動も消えて、淡々と条件の洗い出し作業に没入しています。


おおよそこの(1)〜(3)までを通しでリリースできたのが、
施術を研究してきた結果の成果物なのでしょうか。。。
おそらくはもう少し長く施術を続けていたら、
骨盤の内側にできている恥骨結合周囲の、
痛みが少なく解けるようなノウハウを研究していたのでしょう。


ちなみにこの(1)〜(3)が整いました!となると、
そのとき同時に肩甲骨を含む胸郭の変位が、
明らかにそれがなされる以前以上にスムースに変化が起こり定着するようです。
そうしたお客様の変化例をお見受けいたしました。


最後に。
(3)の仙骨の上にある靭帯のリリースについて、
多数の手技療法の出版されている本を目を通しても、
その箇所の対応の重要性を書かれているものがなく、
新たに自身で手技療法として参考にできる資料がありませんでした。

実際にリリース後のお客様の変化や安定の状態を観察いたしますと、
ここほど大切な場所は少ないといいえるのです。
なぜ取り上げられていないかが不思議さを感じます。

慢性的な不調感を持った人々には大きな助けとなり、
バレエをなさる方にもいままでできなかったことができるように進化するチャンスです。
または武道をなさる方々にも、とっても役立ってるようです、、。

筋膜リリースも大事ですし、仙骨のケアも大事。
でももしかしたらこの仙骨の上の靭帯の骨化があれば、
さまざまな箇所の筋膜リリースをがんばっても
骨盤の正常な垂直性をサポートできていないため体幹が不安定になります。
で、その体幹の不安定さをカバーするために、骨盤部の傾斜があっても安定させられるよう固定させるサポーターとして活用すべく筋膜の癒着を作り出して対応します。
つまり、この仙骨のケアが適切に成果がでなければ、
必ず筋膜の癒着箇所が自然に作り出されてしまう。
なんども、なんども、です。



posted by スズキ at 18:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

施術を受けているときにトイレが近くなり、トイレの回数が増えることってありませんか?

施術を受けているときに感じる尿意って、どうして?
お客様により、施術を受けているときに尿意を催す方が多くおられます。
対して私は大丈夫とおっしゃられる方は少数派ですがおられます。
差異の理由は?


中医学で言う、
【気血津液】のなかの<津液>にリンパ液は属します。
津液に考察を加えるとき、リンパ液の流れに気を配る必要があります。


津液の状態を診ていくときには、この血中塩分濃度の一定をはかる駆け引きをする役割の【抗利尿ホルモン】が、ひとつの鍵となります。




ここから生理学の勉強にお付き合いいただければとお願いいたします。

血液が全身を一周する時間は、約30秒と言われています。
血管の太さによって流れる速さは異なり、太い血管では秒速1メートルにも達することがあります。
体重の約13分の1が血液の量と言われ大人では約4〜5リットルが血液です。
心臓という強いポンプ作用により高速かつ大量に流れるよう設計されています。

対してリンパ液。
リンパ液は全身を一周する時間は、半日から一日がかりです。
全身のリンパ液は大人では約2リットル。

血液とリンパ液を比較すると、
リンパ液は血液の半分を割り込む量で、
全身を巡るスピードが大きく異なります。
血液の流れは脈拍などのバイタルサインとして計測されますが、
リンパ液の流れが健康診断上の検査項目になることはありません。

リンパ液の流れが滞れば、午後に足がぱんぱんにむくんだなどと、
身体的に観て感じられる変化は現れます。
そうしたむくみを軽減させるよう、全身のリンパ液の流れを促すようなリンパマッサージがあることは知られています。
リンパ液の流れを促す専門的な技術を持つものは、滞留しやすい箇所を熟知しており、そのような場所を施術により滞留したリンパ液を押し流します。
リンパ液の全身的な流れがスピードアップすると、体内の水分量を図ろうとして(抗利尿ホルモン)を減少させ、体内の水分を排泄させ調整をはかります。が働きを弱め。
血中の塩分濃度が薄まれば抗利尿ホルモンが減らされて体液量を減らして塩分濃度を基準値に調整します。
血中の塩分濃度が濃くなれば体液量を減らしたくないため抗利尿ホルモンの分泌を増やします。
大量に汗をかいたあとの尿を濃くして量を減らすのは、血中塩分濃度を濃くしすぎないようにするためです。


抗利尿ホルモンといった、利尿に制限を課すホルモンで調整するというと、利尿を促進するホルモンではなくて利尿を制限させて体内から水分を出過ぎるのを制限させる意図を持って作られたシステムだろうが、頭がちょっと混乱しそうなときがありますよね。

施術を受けることで、全身のリンパ液の流れが滞留した箇所が拭われて改善を促されると、抗利尿ホルモンの排出量が減少して排尿で体内の水分を減少させてようとするのです。

ということは、平素からリンパ液の流れが全身的に滞りなく理想的なスピードで流れていれば排尿はなし。
対してリンパ液の流れにおいて停滞箇所があり、循環スピードも遅滞していれば排尿させて体内の血中塩分濃度のバランスを整えようとします。



最後に。
<施術でリンパ液停滞箇所がだいぶんあってリンパ液の循環が遅い方はスピードアップ!>
すると、抗利尿ホルモンの排出がすばやく減少して利尿が促されトイレが近くなります。
お客様のリンパ液が全身または特定箇所の停滞量に比例して
トイレに行く回数が増減してくるのです。
排尿時の尿量も同様に増減する関係があります。

なのでお客様はトイレにいく回数が多いと、
施術を途中で中断させてすまないと感じますが、
これはリンパ液が停滞していたものが改善して調子が良くなってきている証拠です。
これで津液が正常へ向かい陰虚体質から少し回復できたということとなります。
施術者としては、良い施術ができたかどうかのバロメーターともなっています。
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2025年07月07日

砭石(砭石温熱器)は、深層筋膜を超音波で緩めるってホントですか!?

砭石(砭石温熱器)は、深層筋膜を超音波で緩めるってホントですか!?

なぜ、深層筋膜の癒着をリリースする施術をする私が砭石を使うのか。
それは砭石の特徴をつぶさに観察すればみえてくるでしょう。

小型べんせき温熱器各種.png砭石温熱器一例

● 砭石の特徴

(1)安全性:砭石(=ビアンストーン)は国家当局の試験に合格しており、有害物質を含んでいません。また、国家医薬品規制当局が発行する医療機器ライセンスも取得している必要があります。
食器の陶磁器よりも、放射線量が少なく安全です。

(2)成分:人体に有益な40種類以上の微量元素とミネラルに加え、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、クロム、ストロンチウム、セレンなど、人体に不可欠な20種類以上の抗老化元素を含有しています。このため、国家質量監督管理総局が発行する生産許可証を取得する必要があります。

(3)遠赤外線:砭石(=ビアンストーン)は独特のエネルギー場を有しており、人体の皮膚に作用すると、非常に広い周波数帯域を持つ極めて遠赤外線を放射します。遠赤外線の周波数範囲は7〜20ミクロンです。

(4)超音波:砭石(=ビアンストーン)が人体に擦れるたびに、健康に有益な超音波パルスを発生させます。超音波パルスの平均発生回数は3708回に達し、周波数範囲は200万〜400万Hzと、あらゆる素材の中で最も高い周波数を誇ります。

(5) 微結晶構造:結晶の大きさが0.03mm未満の方解石微結晶岩石で、肌触りが非常に細かく、に擦り付けると非常に心地よい感触を与えます。


興味深いことではありますが、
砭石は深層筋膜の癒着を緩ませる効果が狙われるというのです。
それは遠赤外線効果だと思われがちです。
ですが実際強い影響を及ぼすのが砭石が唯一出せる〈稀有な超音波〉だといわれています。
浸透性が高い微細高速振動という高いエネルギーを放っており、
経穴にそのエネルギーが送り込まれることで効果的に気の停滞を改善します。
ゆえに砭石と経穴を使ったアプローチの相性は抜群にいい。

砭石を温めて遠赤外線にも深層筋膜のリリースに影響があるといわれ、
それも事実です。
一般では遠赤外線効果が芯まで熱を送ることができるというイメージから
遠赤外線が深層筋膜を緩ませるというざっくりした説明をすることもある。
ですが砭石の発する超音波には皮下に影響する筋膜の深さは高いそうです。

また砭石から発せられる遠赤外線を人体に送り影響させる作用について考察すれば、
人体の微小血管中の微小循環を良好にするというう調査結果がある。


 なぜ砭石を使うと他の石と比してより微小血管の働きがよくなるかは、
 科学的な原理がわかっていません。
 私の推測ですが、
 ひとつには超音波と遠赤外線の相乗効果の高まりによって。
 ただそれだけではなく人体に有益な40種類以上の微量元素とミネラルに加え、
 カルシウム、マグネシウム、亜鉛、クロム、ストロンチウム、
 セレンなど、人体に不可欠な20種類以上の抗老化元素を含有されており、
 これらが人体に含有される配分と酷似した割合で含まれている。
 そうしたことによる<共振の影響>が働くのではないか。


 砭石の調査結果からは、なぜここまで人体に影響を与えるかが判明できない。
 そうした未知の結果が作用するというものだというのが砭石のかわいいところ。

 こうした皮下の奥の部位をよく改善させる力を発揮する砭石は、
 中国では脳梗塞後の後遺症の改善などでも利用され成果をだしています。
 または他の皮下の奥にある内臓への対応でも砭石をもちいられています。

 砭石を用いた<砭法>というトクベツなアプローチ法があります。
 そうした効果を引き出すノウハウが確立している点においても頼もしい。



ただ砭石温熱器ですが、工夫しつつ使い慣れないと、
潜在するポテンシャルを高く引き出せないでしょう。
というのも、意図的に超音波を出すことが計算するよう
それを操っているかどうかで、
実験的に普通の握りで圧をかけたときと、
手の内の手掌腱膜を生かした保持で圧をかけたときでは、
患部のリリースが段違いに変わることが観察されました。
普通に握って患部をゴシゴシしちゃうと超音波がガサツになって、
体内に入ることを拒んでしまうのかもしれませんね。
手の内を決めて一定圧の等速運動をこころがけるとよいでしょう。

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2025年07月05日

経絡を丁寧にタオルでなぞって気の流れをよくするエクササイズ〈以前もブログに書きましたが施術者養成トレーニングに効くのです!〉

経脈が滞りなく、臓腑の気が通り、正気を通し巡らせる。
こうして武術のトレーニングや施術もおこないます。

私は一昨年前の春頃から続ける朝のルーチンがあります。
母譲りのカーブスのながーいタオルを熱湯で濡れタオルにし、
全身の経絡をそれで擦るようぬぐうことで経脈の様子をみています。

240_F_557423402_fI5dbQTiOn9BknlaijfZ2gqnIG4Uoa9Q~2.jpg

(手足や体の前面、首や頭部はかなり正確に位置を察知してなぞれて状態確認が容易ですが、背中の膀胱経は視認できず難しい。実はこの起立筋部分が正確な把握ができないことによる不案内さが現状ネックとして感じられる)
まずは14本の経絡位置を覚えるためにはじめました。
(数カ月もして〈経脈〉がわかってくると、〈絡脈〉を同様に位置を覚えるようにしました。
 ちなみに経絡は、縦線の経脈と横線の絡脈を合わせた総称です)
それが把握できてきたら、
経脈の上下のつながりや左右二分された状態の差異や経脈の滞りがあるかどうかをチェックするようになりました。
これは経穴の勉強にもなるが、いまだに普段利用頻度が高い経穴以外のものは〈あれっ?これってなんていう経穴だろうか〉となって手が止まってしまう。
それでは時間が膨大にかかってしまうため、正確に経絡のラインを見ることに気を配るようにしています。
こうして経絡を接触し触覚で観ていくと、それだけでネガティブな経脈はある程度の範囲で自動的に復旧しはじめる。

こうするようになって筋肉の凝りの状態があきらかに弱まりだし、肉体上の柔軟性や感受性が高まっていった。
これは気血の流れを正常化させる導引術や気功の流れを、
お金もかからず身体がきれいになよう工夫した健康法といえるでしょうか。
座学で経絡教科書を読んで知識を増すことも大事ですし、
こうした日々の自分の経絡状態をモニターする実践からうまれる智慧や気づきも大事なのです。




施術者として自分の経脈の状態をつぶさにみるようにして1年も経つと、お客様の経脈の状態の良し悪しが手に取るようにつかめた瞬間を迎えることがありました。
まだそこは正確性は未熟ですがこれでだいぶ助けられました。



経脈が滞って、臓腑の気が通れず、正気が巡らず、むしろ邪気に苛まれるというと。
そうなっていればこの経絡を通すようなエクササイズ?をすれば、自らがこうしたバランスの乱れを察知することができるようになっていきます。
人は、肉体上の過去からの負の債務や、そのときどきに異なる労働環境や精神状態などが起因して、
身体状態が乱れをきたすときはでてくるものです。
そうした状態を日々観察して大きくバランスを乱さないよう修正をくわえることで養生法となるでしょう。
個人的な信念ですが、このエクササイズを長年続けることで、
身体への理解が深まりだし、極まれば人生の奇跡を咲き誇らせるでしょう。



さまざまな施術の心得や技術・技量があったとしても、施術者自らの経脈が滞っていては、そこで気血が滞って施術をすると、施術者がお客様の正気を乱してしまうこともある。ときにはお客様の正気を横取りするようなシーンも目にすることがあります。

ときに施術者は過労にさいなまれる肉体労働者でもあって、身体操作が上達する前は自らの体内に邪気を蓄積したりお客様の正気を横取りすることも。
経脈の流れを順調にするには身体操作の上達が100%必須なものです
だから相応に身体操作が上達するに連れ、自らの気を巡りを正せるようになり、施術のときにたまたまその施術者よりも元気があるお客様から気を横取りすることもなくなります。
ただこれは目に見えない世界のお話で、私の独特な見方なのかもしれません。


この経脈へ気を導くこと。これは治療の方法ともなり、
施術者が施術をとりおこなうときにとても役立つ力ともなります。

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2025年07月04日

時と場合でセルフケアに手軽なシリコンカッピング。最高です!


私自身、施術が一段落ついて気づいたのは、
アドレナリンが切れたとたん、
「あっ、疲れ目じゃん」

疲れ過ぎたらそんなことさえ、
すでに気づかなくなるんです。
施術者として、これは褒められたことじゃありません。。。

目のまぶた裏に血行が阻害されているのか、
チリチリといやな感じがしてきます。

こうしたとき、
人は、よく寝なさいとかいいますが、
休むほどに疲れ目が強まってきます。
よく休むことは少しは正解ですが、半分以上誤答です。

実証傾向が強い場合、休むほどに症状が強まる。
ただ寝るだけとか目にホットタオルを当てるだけなら、
かえって疲れ目がひどくなり異常が長引くこともある。


そうしたときは気血の流れの停滞を早々に改善すべし。


今回は経穴でいう
【攅竹(膀胱経)・晴明(膀胱経)・絲竹空(三焦経)
 ・瞳子髎(胆経)・陽白(胆経)・承泣(胃経)・四白(胃経)】
など<目の主治>をもつ経穴に怪しさが感じられます。
上述した経穴の経絡を
《愛用のシリコンカッピング》をつかって刺激しました。

まずは手にかかわる三焦経を徹底カッピング。
(おもだって三焦経の肩甲骨周りの刺激)
案の定、ひどい疲れ目が「すーっ」と低減します。
3割は不快感が減りましたか。

あとは胆経・膀胱経・胃経とシリコンカッピング刺激。
(胆経は、体側の前鋸筋の上。
 膀胱経は起立筋腰部と肩。
 胃経は鎖骨下と乳下に心下部)
それで4割ほど改善しましたか。

目のまぶた裏がチリチリしたり、
しょぼしょぼしたりはしません。
はっきり物が見えます。

目が疲れているこの状態では脳への血行も阻害されて、
勉強しようにも集中力が続かなかった。
そこも改善しました。



ホッ。。。



デスクワークをしながらの
お手軽シリコンカッピングです。
シリコンカッピングを
3分前後で経絡線上を移動させてつけておくだけ。

カッピング痕もつかない心地よい程度の吸引圧でも、
それで十分に眼精疲労の改善効果が実感できました。

こうした速攻改善理由は、
今回の私の状態は虚証ではなく実証でしたから。
おどろくほど短時間ですっきり楽になりました。

もしあなたが虚証なら、
ここまで速攻は感じられないでしょう。
でも丹念に繰り返せば改善の可能性はあるかも。
シリコンカッピングで経絡刺激。
試す価値はあるでしょう。

以下にシリコンカッピングの映像があったので
貼り付けさせていただきます。


https://youtube.com/shorts/7Xon6Y1plIs?si=URXcDK57cqDxfTjq


今回は改めてシリコンカッピングも使えると実感。

皆様も、セルフケアをお考えならば、
ネット等で調べてみてはいかがでしょう。
posted by スズキ at 16:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月30日

どんな手技の下拵えでも仙骨を正常に近づけるアプローチが大切だと思っています

私の施術では、最大限、大切に考えてアプローチしている箇所があります。

施術者にとってべたなお話ですが、
仙骨と腸骨の可動と仙骨と腰椎5番の可動をしっかりつけることです。
この部位が硬直した状態では、もっといい自分へ変わることはできません。
たとえば筋膜リリースをしてもリリース率が大幅減でよくありません。
戻りが早いのは研究で実測して実験を繰り返せばわかります。
その理由は、数々ありますが、いくつかご紹介させていただきますと。。。

これら部位の可動が悪化していると起立筋全体の堅さがあらわれます。
または起立筋をいくらがんばって解こうとしても解けずに凝りに弾き飛ばされます。
脊柱起立筋群の緊張があれば交感神経が過度に優位状態となり、
つねに(逃げるか戦うか)の心身ともやすまらないわけです。
これにより深部までリラックスの波が届くこともありません。
かさねて中医学でみれば起立筋群は、陰陽の陽の気が少なければ取り入れるゆけつという経穴が並びます。
起立筋にトラブルがあると、陽の気の流れが阻害されて気の停滞がから気虚に似た状態が続いています。
このような気の流れが阻害されたままでは、血液を運ぶこともままならなくなるのです。
深い呼吸をしたときは仙骨の下方部位が吸気と呼気のタイミングで前後に動く仕組みで呼吸を助けます。
ですが仙骨ががっちり固まって固定されたままでは、この良質な呼吸運動が妨げられてしまいます。
仙骨と腰椎5番の間が詰まりますと、上部頸椎も同様に詰まり自律神経の状態を悪くさせてしまう。

つまり簡単にいえば、自然治癒力が効率よく発動させたいときには、
仙骨が正常な位置に導かれ可動できるようにすることが必須なのです。

それゆえ仙骨の可動をしっかり確認し、可動が足らなければ確保するような手技をしているかどうか。
どんな手技をするときであっても、この仙骨の可動確保が効いてきます。
この仙骨の手技がすべての結果をだすための下拵えとなるのですね。

仙骨へのテクニックとしては高度な部類に入りますしリスクもあり、
やり方を身につけるには多年にわたる臨床経験が必須です。
仙骨の周囲靱帯が骨ほどの堅さに化けていますから、
それを仙骨と見間違えられやすいため仙骨変位パターンを読むには、
全身の姿勢の状態等から推理できなければだまされます。

仙骨が動きを取り戻すほどリリースをかなえられたなら、
臀部筋がしっかりゆるんでいる状態となります。
これは先ほどまで仙骨のずれが著しかった方のリリースが済んだ後、
臀部筋の柔軟性が取り戻されたときにさわってみていただければ、
別人になったように感じられるでしょう。

ちなみに私がボウエンテクニックという施術を習ったことがありますが、
その施術法を実践運用したトム・ボウエン氏は
施術をするときにはかならず仙骨や尾骨が正常か調べていました。
他の手技療法でも、この仙骨部を至上の施術ポイントとして扱うことも多く観られます。
私も同様にこの部位の取り扱いには特別視することも大きく、
個性的なアプローチを自身で生み出していきました。
その個性的なアプローチと呼べるのは、腸骨と仙骨にまたがる外旋六筋が曲面上の骨の上に位置しているため、
手でのアプローチではそこの部位をなかなかフィットして効率よい手技が行いづらくて、
べんせき温熱器を4種類を使い分けたりそれらで筋を挟み上方へと持ち上げていくなど、
工夫を凝らしています。
外旋六筋それぞれの筋肉において形状や深さや堅さが変わるから、
それぞれを目的にした適切に対応リリースができるようにしています。
つまり工具箱に、たくさんの工具がある理由は、
プラスのドライバーやマイナスのドライバーといった、
ねじ山の形が合えば楽に回せるけどあわなければ回りませんよね。
プラスドライバーで回さないといけないねじをマイナスドライバーで回すのでは
効率が悪いししっかり閉められません。
それと同じことで、研究してみるとこのべんせき温熱器のこの面がこの筋のこの凝りの箇所にフィットしている。
これによりしっかりとしたリリースをかなえてくれ、解くためにかかる時間を短でき、
安全性を高めるリリースができるよう試行錯誤して作り出していきました。
これが功を奏して以前ではリリース範囲の範疇としては取り扱えなかった深層の部位にも手がいくようになり、
さらに仙骨の状態が正常化するようなレベルがあがってきました。
これを研究するには今の時代、3Dの詳細に人体を表示して見せてくれる解剖図ソフトも役立ちますよね。
視覚的に仙骨周りの状態をリアルかつリアルタイムに見抜くシミュレーショントレーニングをすることが大切で、
複雑で股関節と仙骨や腸骨をつなぐ臀部筋の状態を把握するには必須アイテムのように感じられます。
この3Dを視点を変えて眺め、それを私の指先の触覚が感じられるまでするようになるまで半年ほどかかりました。
ただこれが板に付いてくると、私がお客様の臀部筋をみたりさわったりすると同時に、
私の脳内に3Dの骨盤の骨、筋肉、靱帯、神経、血管等が大いにあらわれるようになりました。
こららが正常な状態からどういった感じで変位しているかが映し出されて、
だったらどの手順で変位した状態を正常に戻すのが安全で効率的かということを計算し出すようになります。
で、このような計算ができるようデータを適切に収集して処理することができなければ、
事故リスクが非常に高く一生の後悔となるものと心得て、
深く仙骨周囲を解くことは避けた方がいいでしょう。

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2025年06月27日

セルフで筋膜リリースしたい人に勧められるヤムナボールメソッド

お客様からのご質問です。
「痛みのセルフケアの仕方でいいやり方はありませんか?」

【マグバーム】
ちょっとした浅いケアなら、
先だって私もバレエをなさるお客様から紹介いただいた
【マグバーム】をもちいて患部に薄く塗りますと、
早々に痛みの軽減が感じられます。

【キネシオテーピング】
急性でおきた筋肉の疲労や張りは、
対処目的の箇所を調べてキネシオテープを貼るようにします。
いまではネット検索で「キネシオテープ 腰痛」のように調べれば、
貼り方を紹介する解説ページを見つけられるでしょう。

【べんせきによる温熱治療】
少し根深く病が入り込んだ場合には。
炎症箇所や披露蓄積したところへ、
べん石のかっさを暖めて温熱療法をするという手もあります。

【シリコン・カッピング】
おけつとよばれる体内の筋膜と筋膜の間にある潤滑油が酸化し、
強く筋肉や靱帯や関節などの動きの抑制をしたとき。
シリコン製の柔軟性あるカッピングツールでカッピングをします。
カッピングのカップはプラスチック製やガラス製もあるのですが
体は意外に平坦ではなく曲面が多いためシリコン製のほうが使いやすいし、
セルフで背中にカッピングをするときなどでは吸引器がいらない
シリコン製が使いやすいでしょう。私も愛用しています。



以上が急場をしのぐために役立つものでしょう。

ただし<深層筋トラブルが生じたとき>には、
上述したやり方ではカバーできなかったり、
効果が不十分かもしれません。
というのも、
病も急性期では皮膚近くの浅い層にあってそちらのケアで済みますが、
慢性的な疾患となれば病は深層に進入します。
そうなると表層部の患部を癒すだけでは緩和行為にはなっても、
深層に入った病(凝り等)は抜け出せずに進行をし続けくい止められない。
そうした状態にまでスリップダウンしたようなケースで、
どういったケアが必要なのでしょうか。


【遠赤外線サウナによる温熱治療】
お高いところでは、
家庭用ドーム型遠赤外線サウナは強力です。
体力が減少しているときは全身疲労を余儀なくされますが、
温泉や入浴では理論上かなえられないデトックスがはかられます。
皮脂腺に蓄積した酸化した老廃物がこれほどよく排泄できるものはないでしょう。
同時に汗がそこそこ排泄できる熱すぎない温度設定で長時間サウナ入浴し、
発熱するカーボンと患部の距離を縮める工夫をすれば、
患部皮下の脂肪層を通り越して深部まで影響を至らしめることができそう。
それにより深層筋がゆるんだとき、瞬間でどさっと付き物がとれたように、
体内深部の緊張の糸が切れて呼吸が取り戻されて全身が弛緩できるよう改善されます。
ただ一般的に簡単に買えるグッズではないですし、
一部屋をまるまる占有してしまうようなものです。
導入にはハードルが高いが一生ものの力強い健康維持アイテムでしょう。


【オステオパシーのカウンターストレイン・ホームプログラム】
オステオパシーの施術家であれば、
セルフでおこなえる
カウンターストレインによるホームプログラムで、
大腰筋などの深層筋をねらい打ちしてゆるめる方法を知っています。
私も大腰筋の過緊張によりしょうじた腹痛は、
マッサージでは逆効果に陥り状態悪化が起きますので
カウンターストレインを多用して問題箇所の深層筋をゆるめます。
ですがこれには相当、病理上の基礎知識や施術技術が必要となり、
直接やり方を指導される必要があり一般的とはいえません。



等々、他にも際限なくあげることもできます。




と、以上は長々とした前振りとなりましたが、
これからが本題です。

ご存じでしょうか?
【ヤムナボール】です。

私の施術する部屋に師匠からいただいたヤムナボールがあります。
かつてマガジンハウスやクロワッサンなどでヤムナボールを開発した
ヤムナ・ゼイク氏が来日しヤムナボールを使った講習会などを開催。
そのときにヤムナボール付き書籍等が販売されブームになりました。

柔軟性あるボールを体に粘り着かせるようなトラクションをかけることで、
癒着した患部の筋膜をはがすというプログラムです。
ヤムナ・ゼイク氏は、筋膜をリリースする人気の施術者でしたが、
顧客数が多くなりすぎたのです。
そこで考案したのがボールを粘り着かせるようにして、
セルフで筋膜の癒着をゆるめるヤムナボールメソッド。

ヤムナボールメソッドインストラクターにより、
トラクションのかけ方を自身へ施していただくことで、
あーなるほど、なるほど!と、効果を実感していただけるでしょう。

映像や本からだけの体験を通さない知識では
ボールの上に乗ってごろごろと移動してみて
ヤムナボールメソッドは効かないと悲しい誤解する人が続出です。
実際のヤムナボールの利用では、トラクションをしっかりかけて、
ボールがパンッと破裂するようなことがあるほどパワフルなアプローチ。
やり方がわかればセルフでもかなりきっちりと筋膜がリリースできます。
ヤムナボールの特徴として<持続したトラクション圧をかける>と
浅い層の筋膜ばかりではなく深層筋までリリースがおこると実感できます。


以下、クロワッサンが紙面で
ヤムナボールメソッドが取り上げられていたときのもの。
ヤムナ氏の紹介からヤムナボールメソッドによる
具体的な体の箇所に対しておこなう用法解説をした
映像コンテンツがアップされております。

もしヤムナボールメソッドって?と興味関心を持たれた方がおられたら、
ご参考にしていただけましたら幸いです。

クロワッサンがおすすめするヤムナ・ゼイク記事一覧63件
https://croissant-online.jp/tag/%E3%83%A4%E3%83%A0%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%82%BC%E3%82%A4%E3%82%AF/

以下は上掲したクロワッサン内の映像一部のご紹介映像です。




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2025年06月23日

仙骨と腸骨の可動がかなってそれぞれを機能的に使役できるようになったとき、気が順調に流れ出すもの

暑い日が続きますね。
梅雨も明けないのに、すでに夏ばてしそうです。

利用中のモバイルルーター搭載のバッテリーが膨張し
本体が5ミリほど盛り上がってしまった。。
暴発される前に新しいものにするか、
修理するかを決めなければ。

バッテリーには電気が蓄電されています。
過重に暑くなったり寒くなったりすれば故障しますし、
電気がなくなれば働かないのがバッテリー。

中医学の視点でみれば、
人体は飲食物を元にして脾で後天の精(気)を生成し、
腎が脾で生成した気の余剰を蓄電するバッテリーの役割を果たします。
ただざっくりいうとそうした仕組みですが、
腎は大腰筋の動きと横隔膜の作動を元に気をためたものを送りますから、
大腰筋と横隔膜の動きが正常以下であればトラブルが生じます。
たとえば、思考力を高度に発揮しなければならないときに脳に血液を送りますよね。
血液は、気という運搬車両に乗せられ目的地に送り届けられますから、
気が足らないと脳に要求した十分量の血液が運べません。
これは気虚の特徴で、血液が身体内部に十分な量があっても血液が滞ってしまうのです。
または別の視点でみれば自立神経系のトラブルも起きやすくなります。

じゃ、大腰筋と横隔膜がふつうに動けるようになる条件は?
(大腰筋は腎経の経筋に属します)

そう問えば、仙骨と腸骨が関節をはさみしっかりと別物として使われることが肝要です。
なかなかどうして、これ、うまくできている人はいいです。
ですが私は相当な試行錯誤と修練でそれが定着するようにして、
ようやく少しずつ思うようになってきました。
それは脈を診れば以前の気虚の状態とは違う脈状に変わったことでわかります。

体幹の仙骨と脚の腸骨は、それぞれに役割があるので使い分けが必要です。
それぞれが明瞭に分離することが求められます。
ですが気虚を示される方の多くは仙骨と腸骨ががっちり一体化してしまい、
体幹の力をにごしたり弱める状態です。
この状態では気が病みだすのです。。。

私自身、かつては強い気虚だったり腎虚とさまざま虚証を示す体質でした。
だからそこを抜け出せた今とかつてとのギャップがわかるのです。

すぐれて仙骨と腸骨を機能的にわけて働けるように施術等で整え、
そうなった肉体をどのように合理的に活躍させるのかを学びます。
そのようなところまでステージが上向けば気虚から遠のくことができます。

私の考えでは、
ここからが緩和的な手技からいのちを長らえるような手技に移行するターニングポイント。

ただ私も今の今まで、この仙骨と腸骨をとりわけてさっぱりとしたリリースができるまで、
時間を要してしまいました。
臀部で股関節をつなぐ外旋六筋のリリースをするときの筋膜リリースの圧のやり方を磨き、
独自のリリース圧を加えることで仙骨と腸骨が明瞭にわかれるほどゆるめることができる。

すると虚証でもかなり強い傾向であった方が血色を取り戻すのも用意となることもあって、
そういった方々の変化の変遷をつぶさに観察記録していくことで、
仙骨と腸骨の気との関係が明瞭になってきました。
そして身体操作法を教える先生がいままで固まったままの仙骨と腸骨が動き出したとき、
劇的ないい方向へのばけかたをなさられたことをみて、
仙骨と腸骨の関節が強力に固まった方はまずはここを手技等でリリースするのも勧められると感じました。


自分の仙骨と腸骨が動くか動かないか、自らでは判断できにくい方がおられれば、
たとえば6歳以下のこどものお尻の仙骨をやさしく押してみると、
すっっと抵抗なく力が吸い込まれて仙骨が移動していきます。
そういった状態が理想です。
最近の私の施術を受けていただいたお客様のなかには、
自分の仙骨がいつも以上にぬるっと動いてることに気づかれた方もいるはずです。
ちなみに仙骨と腸骨をうまく理想的な量と質を持って分離することができるとき、
その方の肩胛骨が腸骨と同レベルに自在に動きを手技で持たせることが可能です。

そして現状では脈状で気虚を示し続ける方はほとんどいなくなりました。

ようやっと手技成果が再現性ある状態まで人体のデータをそろえられたのですが、
ボディワイズの施術が終わる前にその手法をお目にかけることができてよかった。。。

体内を流れる気が足らなくなって病いになることが多く見受けられるものの、
気の流れを順調なものへ改善させる仙骨と腸骨の可動とそれぞれの機能発揮があれば、
気の病の探知能力がすぐれて未病先抗の作用が高まるのでしょう。

posted by スズキ at 17:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月20日

誰でもとりくみやすいヒーリング・メソッドとしての導引術

黄帝内経(中医学古典書:こうていだいけい)では、
未病を改善させ健康を維持促進させるための方法として、
以下の4種類を組み合わせてきめ細やかに対応します。

■薬物療法(漢方薬や食養生)
■鍼灸療法
■按摩療法
■導引術

漢方薬は、昨今ではみなさまにも、
「風邪の引きはじめは葛根湯!」となじみがあるのではないでしょうか。
鍼灸院や指圧(按摩)院は、どの町にもあって盛況です。

ですが上述列記した最後の(導引術)になじみがある人は少ないかもしれません。

・導引術って、なに?
・それって役立つもの?

未知の術式に対して、興味ばかりではなく、
知りもせずに勝手に胡散臭さを感じて自己防衛をはかることも。。。

でも、内容を知る前にシャッターをガラガラぴしゃ!と締め切るのはちょっと待ってください。
知ってから冷静かつ合理的に判断するほうが賢明だと私は考えるのですが、いかがでしょう。




以下、週間AERA Digitalに、
画家の横尾忠則氏が死の淵を歩く愛猫を導引術でよみがえらせたエピソードが紹介されています。

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■編集者が激やせ 横尾忠則も快調になった導引術とは?


https://dot.asahi.com/articles/-/5484?page=1#google_vignette
=================


こうした導引術は、古代中国では皇帝やその一族にのみ伝えられたものが、いまは広く人々の利益を考えて紹介されるようになりました。
導引術による気のトレーニングをすることにより全身の気を活発に巡らせるようにします。
日頃の滞った体内の気のつまりを取り除いて流し、こうすることで順調に若さを保ち、未病を改善へと導いてくれます。
呼吸法と体の動きをあわせた体操かとおもわれるような誰にでもできるエクササイズです。


私も導引術について大学生の時分にご縁があり、とあるパワフルすぎる気功の先生について実習したことがありました。
私が習ったときには、上掲した横尾忠則氏のようになにをしているかわからないようなトレーニングとしか思っていませんでした。
私が習っていた当時は、気の通り道となる経絡や足らない気を取り込みみ過剰な気を排泄する窓となる経穴などの知識や知恵がなかった。それもあってなにをするものかはわからず、見よう見まねでした。
そうした理解が浅かったため、
どうした影響が導引術で得られるかわかっておらず、それが後々の施術で宝物になるとは想像しておりませんでした。
横尾忠則氏が愛猫になさった魔法系アニメでいうローヒールをおこなう感じでしょうか。。。
実際、私が手技がうまくなる前は、この力を活用していて、不思議にも改善したということを体験していた記憶もあります。
ただし私が持つ気が枯渇するといった失態から幾度も数ヶ月や年単位での休業を余儀なくされたことを思い出します。
ですがいまはおかげさまで施術の研究も進み手技による対応能力が高まりました。
大病をなさっておられるお客様以外は、
私の気が枯れることもなくなりました。

実体験があっても不可思議な世界もあるものだと感じています。
私が特別気が強いとか高いとかいうわけではなく、
腎虚体質で気が少ない私でさえも、
導引術のトレーニングをよい指導者の元で学べば、
その後の人生で長きにわたり役立つのです。
導引術とはそういう大変重宝するものといえるでしょう。







【注】経絡や経穴の知恵や知識を下敷きにして動功を練ることで一定量の導引術成果がえられるように感じています。
ですが直伝でしっかりした先生に習うことから受け取るなにかがあるようです。
私が習った先生とは連絡がとれなくなり、いまはお教えいただける機会はなくなりました。
師と仰ぐような先生とは、しっかり連絡をとるようにしないとご縁が風化してしまいます。



私が導引術を先生の手ほどきで学んだときを考えると、すでに先生はご存命鳴られていないことでしょう。
大切にすべき人との付き合い方を知らなかった私が犯した汚点と感じてやみません。


posted by スズキ at 09:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月19日

骨盤部の正常化がもたらしてくれるうれしきこと


2ヶ月ほど前に寒川神社に参拝に行きおみくじを引きました。
【もうすぐ完成します】というお告げでした。
仕事のことだと思います。

私が施術を始めた何十年前から思い描いた
難攻不落としか思えなかった【仙骨周囲の深部リリース】の完成です。
寒川神社おみくじに【もうすぐ完成します】というお告げをみたとき、
これから施術の一線を引くタイミングでは、まさか無理だと。
そのおみくじを引いた直後は思いました。

ですがいままで私が追い求めてきた仙骨部位の硬度なリリースが、
ここ1ヶ月ほどでしあがってまいりました。

仙骨はもともと多数の小さなパーツから形成される骨で、
発達過程を通り徐々に癒合してひとつの骨となります。
その際に骨の癒合のときに大きな歪曲があるときは手を出せませんが、
そこは十分に正常で仙骨周りの靱帯や筋組織の状態の悪化からおきた骨盤の可動域の減少や扁平や変形の場合、そして尾骨の変位についての状況もだいぶ改善ができる見通しが立ってきました。
むろん、ひとそれぞれ、骨盤の状態は千差万別で異なります。
一様なやり方ではカバーできません。
ただそれでも外旋六筋のリリースを精緻にすることの延長で、
昨今では骨盤周りの深層筋がきれいにリリースがかなえられ、
仙腸関節や仙尾関節の適正な可動がえられるようになる例が増えてきました。
そうした例が増えていきデータが集まれば
具体的な傾向分析と対策がみえてきます。

ちなみに仙骨周囲の改善は肩胛骨の周りも同時に可動が正しくなるよう手を加えることがポイントです。
一見するとお尻と背中と離れた部分です。
なんら関係ないように思えるでしょうが、
骨盤からは脚が出て、肩胛骨周りは腕が出るといった、
それぞれ四つ足になれば、前足と後足という移動で協力しあう関係であり、
これらが四つ足歩行を反射で互いを操作するような機能が備わっています。
それが二足歩行で手と足というように機能分化したいまでも、
現在進行形で引き継がれています。
だから骨盤を改善させるときには、
前足となる肩胛骨や腕の関節が整えられることが必須となります。
そうせずに骨盤だけ調整してもすぐに以前得た歪曲した骨盤に戻る。
そうした現象を目の当たりにすることとなります。
ただ脚に仙骨・腸骨と腕に肩胛骨をしっかり関節を適正に動けるよう教育をほどこしつつ
リリースをしていったとき。
改善状態が施術後も以前の数倍のスパンで維持され続け、
想定内のこととはいえ興味深い結果を得ることができました。

実際、実技上のリリースは、
かねてより研究してきた技術の集大成を発揮したものといえ、
ひとくちでそれを解説することは難しいのです。
いま用いている手技はレッグロッグをしててこを使ったやり方や、
べん石温熱器を4種類、計5本をもちいています。
べん石温熱器が4種類必要なのは骨盤内部の湾曲部や細いほぞなどに対し、
最適な形状をもちいることが鍵となるからです。
ほかは部分的にアクティベーターをもちいたり、
マイナスイオンペンを活用することもありますが、
仕上がりの良さはべん石温熱器をもちいたものがダントツで、
それを観て極力べん石温熱器を多用して解放するように施術の場でも修練を積んでいるところです。

そんなこともあり施術前と施術後の差異を、
筋肉の硬度を計測する計測器で厳密に調べても驚かれるほどの好転がみられ、
その結果から、仙骨と腸骨の間にある関節がみじんも動けなかった方の骨盤が、
ゆるやかにしなやかに動き出した状態を目の当たりにしたときは感動しました。
お客様自身は見えてないからなんていうことのないことだと思いますが、
この変化が含む意味や意義を知るものはそのものの健康上を方向付けることと、
天使が祝福しているかのようなシーンとしてみつめることでしょう。


そうした一例として述べさせていただきますが、
私の施術を昨年からうけはじめていただいた女性のお客様。
一昨日前ほどに最後の施術をさせていただきましたが、
こちらへお見えいただいた初回での印象が強烈だった人のうちでも筆頭として記憶しております。
私が他のお客様でこちらのお客様と同様の症状を患っておられる方がおられ、
徹底的にその方に対応させる施術技術を調べ上げてからの施術の取りかかりでした。
そこは、このお客様にしてみても私にしても対処しやすい点はあったものの、
難病指定の症状故に一筋縄ではいかないとは覚悟していました。
それが先月あたりに骨盤部のリリースが、ほぼ7割方快方に向かうことができ、
自転車事故で新車を手に入れて体がゴリゴリになったトラブルを経てもあまりある
印象の変化を感じさせていただけることとなりました。
初回施術で訪れたお客様は、気血両虚の非常につらい虚症でしたが、
それが大変魅力的な血色を整えられたお顔に変身しておられました。
本人もトイレの鏡に映った自分に数日前に気づいておられたとのこと。
かつて漢方や鍼灸や健引きや整体やボディワークなどなど、
多種多様な治療院を巡ってケアをしてこられた方です。
いい治療をする先生方も多かったでしょうが、
それをしても対応に結果を出すことがむずかしいことでしたのでしょう。
こちらのお客様が腹部の不調があることは、
腹診をしてへそ裏にて異変をみられわかっておりました。
病が裏に入るといわれるようなもっとも奥にまで病が入り込んだものです。
こうした場合、骨盤部の仙腸関節が極端にずれた状態で固定していますから、
この部位が正常化した状態にお連れできるかどうかが、ひとつの試金石となります。
いきなりそこをふれたら、かえってとんでもないことになるため、
時間と手間をかけさせていただいて骨盤がゆるやかになるまでの道のりを歩いてきました。
お客様自身、自立した考えをお持ちの方で自分の体によいだろうことは積極的にとりいれ、
そこで得た身体操作スキルの向上も骨盤の改善状態の保持に最大貢献してくださってます。
こちらのお客様の最後の施術をさせていただいたときに腹診をさせていただいたとき。
へそ裏の冷たさやこわばりが消えて暖かくなっていた。
これはこちらのお客様の初回を知れば驚きのことです。
暖かさがよみがえりだした腹部を手で触れたとき、
骨盤のリリースがうまくなれてよかったとかみしめました。
すばらしい思いを私にもプレゼントしてくださり感謝の言葉しか出てきません。

いまさらですが、
仙骨と腸骨が正常に稼働できるよう自由になったとき。
こんなにすばらしいことが起こることを目の当たりにして、
あきらめずにやってこれてよかったとしみじみ感じました。
posted by スズキ at 22:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月17日

鎖骨、ずれ、ありませんか?

鏡で自分の鎖骨や胸骨を診て違和感を感じたら、専門的な手技等で改善を図ることも検討していただければとお願いいたします。

鎖骨と胸骨の位置や可動など理想状態は、円滑な血液の流れと安定した感情をかなえるために必要不可欠です。

腕や肩が不用意に持ち上がり続けることで、
胸骨と鎖骨に正しい位置からズレたままに固定するクセが付き負担が蓄積してまいります。
一過性であれば取り返しも尽きますが、
長期に渡る胸骨や鎖骨が変位すれば、胸骨や鎖骨の位置ズレを固定する靭帯や筋肉が骨の硬さ以上に変質し、
容易には取り返しがつかぬ状態に陥ります。

たとえば鎖骨の左右差がでることで、体幹の左右屈を助長します。
鎖骨が上に移動し固定すれば重心が上振れしたまま固定され不安定さがあらわれます。
そして上部肋骨内の肺に不必要な緊縮状態を生み呼吸も深まりません。
鎖骨や胸骨が正しい位置にあればできる腕の操作もできなくなり、脇が甘い状態です。
広背筋が作用しづらくなるため腕力も弱くなり、それをカバーするため肩の上振れ固定がなされます。

肩を持ち上げて力を出そうとしても、力むばかりでさほど力が発力されず、さらに肩を上に持ち上げて対応しようとして肩の位置が上方へ狂います。

鎖骨の左または左右両方が上方に変位固定したなら、循環器にトラブルが起こりやすくなります。
具体的にいえば腕と頭部へと血流を送る血管が圧迫されることとなり、心臓へと逆流しようとするため関係する動脈を痛めることもありますし、
腕と頭部への血流量が減少します。
脈を診て、左右で脈の差異が大きいようであれば、鎖骨裏手にある前斜角筋と中斜角筋あたりの凝りと鎖骨とが粘着している場合があります。

そういったこともありますが、実は鎖骨と胸骨の様子を観察することで、
胸椎の前後左右捻転といった変位が疑われます。
生理的に腰椎と頚椎は変位しやすい構造ですがもとに戻すことも比較的容易です。
対して胸椎は肋骨と胸骨という胸郭の鳥かごが形成されており、
この鳥かごのような構造も左右対称で柔軟性があれば大きく拡大と縮小を示します。
これもひとつのテンセグリティ構造によるものです。
テンセグリティ体は、正常に稼働できる状態であれば、たった一部分のパーツを拡大と縮小の作業をしても、その影響は全体に広がり、全体の拡大と縮小をかなえることができます。
ただテンセグリティ構造体の特徴として、たった一部でも強力な固定がなされれば、
全体が動けなくなる性状を持っております。
この後者の状態にお客様が陥っているかどうか。
それは鎖骨の高さと内向や胸骨の左右前後等の変位を視覚的精密に調べたり、
鎖骨や胸骨が変位するにかかわる靭帯や筋肉(主に靭帯)を触って状態を確認してわかります。
お客様自身は、理想形の鎖骨や胸骨の状態を触ったことがない場合、比較対象ができないものですが、主に靭帯が鎖骨と胸骨の変位があれば靭帯の炎症痛に特有な鋭い刺されるような痛みを感じるでしょう。その痛みが強ければ、すでに鎖骨や胸骨にトラブルが内在しているでしょう。

ここまでは一般的な生理学範囲でもありますが、
整体では同時に、身体の前面と背面の影響を関係性を見抜きます。
身体上の前後で観察すれば、胸骨が胸椎の真ん前にある骨です。
胸骨の変位状態を、(胸骨柄、胸骨、剣状突起)に分けて精密な観察ができます。
この胸骨の変位状態を精密に調べることにより、
内部で起きているだろう状態を推測することができます。
胸椎内側を通る後縦靭帯の萎縮やねじりが見えてきます。
特に胸骨柄と胸骨の間にある関節が詰まりすぎにより固定された場合、上部胸椎部位に同様の変位した傾向がみられます。
施術をするものにはこの意味が何を示すか、ご存知でしょう。
胸腺にトラブルが生じて免疫低下や、
胸椎の神経根から心臓に向かう神経を圧すれば循環器にも影響があらわれることも危惧されます。
これにより体質的に抵抗力が低下した状態に固定されてしまうでしょう。

これが代謝力がよい若いうちだったり、アドレナリンが多く排出されているうちはいいが、
中高年になってもずっとこの鎖骨と胸骨の変位があり続ければ、上記したネガティブな影響が進行蓄積していったときは特にがくんと抵抗力が目減りする人も出てくるようです。

こうしたところは食養生で対処できる種類のものではありません。
それは中国古典医学書の黄帝内経で多様な治療法を述べているなかに方剤利用の薬物療法の他に、鍼灸や導引、あん摩のような手技療法ももちいて病の予防をせよということからも想像できるでしょう。


ただし鎖骨と胸骨のズレは、一般には盲点となった腕の使い方の問題も含み、そのことの徹底改善が必須です。
そして同時にスマートフォン等を持ち続けているときには適宜お風呂でスマートフォンを固定して持つ手の側の鎖骨や肩、首、前鋸筋部分等の広域をマッサージするようにしたほうがいいでしょう。
posted by スズキ at 08:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月04日

ベン石を利用しだして変化した私の施術。それって絶大でした!!



数週間前になりますが、
遠方にお住まいで鍼灸先生から連絡をいただきました。
いまはとあるマッサージのお店で店長をなさっておられ、
ご自宅でサロンもなさっておられベン石に興味があるとおっしゃいます。


ベン石が中医学の黄帝内経に施術用具として記されております。
隕石落下時に隕石とその地盤との混合物が生成されたものがベン石です。
ゆえにベン石がとれる地方は限られており、
その地方では古来より治療用具としてベン石がよく用いられており、
伝統ある中医学の治療用具のひとつと言えるでしょう。

ベン石を使った施術でどのような科学的な効果効能が期待できるのか。
中国の公的機関と思われるところで成分分析から
施術使用で期待できることが研究解明されデータが公開されています。
中国人はベン石をさまざまな形状に加工しております。
ベン石の板型、きのこ型、ツバメ型、ナイフ型などのかっさや、
ベン石のヘッドを電熱器で温めてホットストーンマッサージがしやすい
温熱器を様々、中国のショップでネット上でつながり個人輸入しました。
施術用具として豊富なバリエーションを持つベン石は、
使い方がわかってみると実に洗練されているといえる。


私はそうしたベン石を使うことにより、
以前では太刀打ちできなかった部位のリリースがかなえられるようになりました。
たとえば外旋六筋の深部までから、胸椎と肋骨の隙間の奥、肋骨の肋間筋など。
炎症痛が強すぎる部位の神経の興奮は、
ベン石温熱機でホットストーンマッサージすると、
過剰な神経の興奮が大幅に軽減する効果があって
消炎成果があらわれアプローチできるようになる。
胸骨周りの胸肋靭帯の凝りからの影響もある肋軟骨の変異は、
これほど五寸釘を打たれるような痛みがでて厳しいところもない。
ベン石温熱器がなかったときは、お客様の痛みの様子を見て
手技で緩ませるようアプローチしたものの、
すぐに激痛で肋骨や胸骨が動くことなくリリース不可となっていた。
そんなところでさえも、ベン石温熱器でリリースすると、
無痛とは絶対に言えないが、みごとに緩ませることができるようになった。
こうした胸郭がガチガチで可動が低下していては、
施術するも呼吸器としての肺や循環器としての心臓に悪影響があって、
施術の持続性が弱く戻りが大きく早いという特徴があるのです。

それもあってトラブルを起こさないですむような
使い勝手のよい施術ツールとして発達し続けたベン石療法は、
私の施術の幅を飛躍させてくれた立て役者です。
ベン石によるリリースは、
解くに困難なゾーンを安全にアプローチ可能とする力がある。
そうした引き出しがたくさんあるのです。



個人でベン石を使うときもあります。

ベン石温熱器を、疲れ目に当てると、
すーっと鬱滞した滞留物が失せてくれて目が見えるようになる。
やってみると気持ちいいですよ。
首なども凝りが強すぎるところは時間を10分とかふんだんに投資して、
少しだけ熱さを感じるが十分耐えられる程度にして当てておくと。
ベン石の遠赤外線で凝り部分の血行を改善させる力が届くのです。
ホットストーンは皮膚から下方に向けて、
玄武岩なら3から4cmほど浸透するといいますが、
ベン石で私が自分で試してみた結果は玄武岩同様かそれ以上の浸透です。
同時にベン石の含む人体と共鳴する微量元素の存在が影響するのか、
玄武岩以上にベン石は凝り部分をさっくりと緩める結果を出します。
だから経絡や経穴の勉強をするときにベン石の温熱を使うと成果が実感でき、
たのしい学習へとつながります。


お手軽なセルフでおこなうベン石のカッサ療法としては。。。
首のケアにはベン石の板状のかっさで皮膚に直接ソフトタッチでこすります。
だいたい30回こすり、凝りが強ければ90回ほどこすります。
ほとんど押し付ける力を使わずに軽めにこするだけですが
うそのように緩みます(私の首コリは急性で慢性はこの限りではありません)
軽めに皮膚に直接当てて擦ると、人間の耳には聞こえない超音波を発生させ、
この高いエネルギーを放つ超音波が経皮吸収され浸透してゆるむ感じです。
ベン石特有の気を調整するすぐれた機能だといえます。

この高周波は皮膚に接触して擦るとき、
こすられた近位の経穴からエネルギーが入ってくれるようです。
ベン石と皮膚との距離が離れるとその効果が弱まりますから、
皮膚直接にベン石を接触させたほうが改善率がいいようです。


こうやってベン石をしっかり一貫して使い込んでいくと、
観察力を上げて観察すれば、
施術に対して影響力をこれほどだせるのかと驚くことがかならず起こる。
それは今後もみつかることでしょう。



ベン石との出会いは、ベン石に興味を持たれたお客様との御縁も結んでいただきました。
そうした意味合いでも、ベン石には不思議なパワーを感じたりします。
posted by スズキ at 14:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月02日

手技をおこなうときお客様との接触でつなぐとつかむの差とは


私がお客様に、どういった施術者が有能かと問われたとき。
一つの指標として、次のことを申し上げることがあります。



  手技操作をおこなうとき、
  患者様の体につなぐかつかむか。



たとえば私がお客様の腕や足を取って操作をします。

一般的には、
お客様の手を「ぐいっ!」とつかむように見えます。
でもそうした手技をする先生のところには、
武術や武道の心得がある人は継続して通うことはないのです。

他者を操作するとき絶対につかんではダメと知っています。
つかむとは、自身の腕の伸筋と屈筋を同時に働かせ、
自身の手の動きが力んで動きに不具合を生じさせます。
同時に、つかむことで相手との接触する触手センサーを固め
使い物にならない。
そのようななまくらな手では、施術事故をおこした先生自身、
自分でその引き金を引いたことに気づかないからです。
私も、そうした先生の手で施術を受けようとすると、
強固な防衛反応を興すため身を固めると、
「鈴木さん、もっと緊張をほどいてくださいね」と。
・・・。
「(おや!?これを私のせいといいますか・・・)」


先生が武芸の達人というとき、
お客様の手に自身の手を接触させてつなぐなら、
情報をえる量が変わります。
なにげなく接触しているようでも、
お客様との接触部から、
体温、湿り気、粘度、
血の量、血液以外の水分量。
取った部位の重心、皮膚のあり方、
中間層や深部層の状態も読めますし。
施術前は脈動が感じられないものが、
施術を進めるにしたがって脈動を感じる。
または研ぎ澄ませれば脳脊髄液の流れの再開を
手の接触部にあらわれたものが感じ取るもので。
通常、筋肉が緩んだらOKではないのです。
血管脈動や脳脊髄液の流れが明瞭に
「ドクンドクン」とわかるため、
これら脈動がでたら患部は後々まで
改善サイクルに乗っていい感じになる。
いわゆるこれが、
リリースの終了で止め時です。
これ以上の刺激をいれると過剰刺激です。
せっかくの脈が止まり、
急激に内部的改善がおかしくなります。

施術者が特別なお客様とつながる手を持って、
適切な量の手技をチェックしています。


古来、武と医は同じ道に通じる(武医同道)といい、
現代人とは身体操作法が異なります。
命のやり取りをする場合もあるため、
合理的で圧倒的な力を自分の内側から取り出せるか。
そうできるよう武芸の達人は、研鑽し続けました。
身体効力を現状より、さらに優るよう磨き続けます。
そうした研鑽をなさっておられる施術家の先生は
概ね痛みの緩和のみにとどまらない施術成果が期待できます。
以前、数回、お話をさせていただいたそうした先生がいて、
その方もこういったことを申されていたことを記憶しています。

こうした操作ができるようになってきだしたときに、
私もこちらの先生のいった意味がわかってきました。


つなぐとつかむの違いを体験してみたい方がいたら、
施術でこちらにお見えになられたときおっしゃってください。
つかむとつなぐではどんな変化がおきるのか。
カンタンな実験をさせていただければと思います。
posted by スズキ at 10:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月20日

施術院選びの注意点など



施術院を選ぶときや施術を受けるときの心構えのポイントはいくつかあるでしょう。

私が考えるところを書かせていただきます。



・-------------------------------------------------------------・

■ 施術院を選ぶときのポイントは?



(1)完全無欠な施術法、完璧な治療法は存在しないと心得よう。

たいていの代替医療には得手不得手があります。
たとえば、筋膜リリースによる施術技術は筋骨格系に特化していて筋肉関係のトラブルの対処は強い。だが内科系に関わる技術は存在しない。(正確に言えば筋膜リリースも経筋を意識すれば内臓へのアプローチにもなります)
対して漢方は、五臓六腑の不調を気血津液などバランスを調整して整えるのが得意です。
ひとつの施術院ですべてをまかなおうとせず、代替医療のいいとこ取りを狙っていきましょう。
ひとつの施術院ですべてがかなうと強い信念を持つと、他院なら解決方法を持っているのにそちらを利用できなくなります。
すると施術費がもったいないだけでなく、自身の思い描くゴールが遠のくことになるでしょう。

多くの施術院の選択肢から、自分の体に適した対応法であるかどうかを自分の目と足で選ぶ。


(2)施術院側の宣伝に迷わされないように、家族や友人からの口コミ、またはSNSで患者側の意見を参考にしよう。

ただしSNSではステルスマーケティングから、その信頼性が揺らぐ自体勃発していますし、
同業他社によりネガティブな書き込みなども問題になっています。
そう考えると顔の見える人からの紹介が確からしさでは信頼性が高いといえるでしょう。
宣伝が活発なところがいい技術を持っているかといえばそうでもなくて、自分のアドレス程度のしょぼいホームページしか持たない治療院は経験と実績から集客しなくてもやっていける。私はいまだにそうしたホームページ運営を心がけている先生を実際に存じ上げています。


(3)家からの距離が遠すぎないように。

遠すぎると通うのが負担になってしまいます。
体に負担が大きい方は、移動に体力を多大に損なわれます。


(4)専門性がある施術院、専門スタッフや専用機材の充実

施術を受ける前にホームページ等のチェックや電話やメールで問い合わせましょう。


(5)自分と同じ課題を抱える患者数が多いところを選ぶ

自分の課題と同種を持った患者数が多いほうが施術院側の臨床例が豊富で解決方法がそろっている。


(6)宣伝についてだが、そこに極端な意見や主張があれば注意したほうがいい。

「〇〇したければ、✕✕しろ!」という人はやばいです。
盲信者を集める手法だと考えてください。
この命令的決めつけにマッチしない症状をお持ちの方々に対し誤解を与えてはなりません。


(7)身体の不調が治るゴールを、先生と話し合って共有できているか。または先生と自分の願うゴールがずれているか。

施術を受けているうちに問題だった身体の不調場所は改善されゴールに到達したが、新たに別の不具合箇所があらわれた。そうしたことは施術を受けていただいてる期間中にあることです。
ゴールは変わるものです。
ただそうしたゴールを決めるのはお客様です。
自分の価値観や人生観にもとづいてどう生きるかに関わったことといえるでしょう。
そうしたゴール設定やその変更を含め先生と話し合えて共有できるコミュニケーションがとれていること。


(8)気になる症状を先生に話せるか、話せずに自分の胸のうちに留めるか。
自身の身体のことを丁寧に聞く姿勢を持った先生かどうかにもよります。

施術を受けていく期間中には、体調上の変化がでていくものです。いつもと違った状態になったとき、即、連絡そして返答をくれる先生かどうか。
お客様が自分の身体に対し前向きに取り組む姿勢があれば、その姿勢に呼応する先生は、いざというとき安心してつきあえるでしょう。
施術を受けるとき、日頃から自身の状況を先生に伝えるようコミュニケーションをはかれる方は、先生と身体の情報を共有しやすい。



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■ 施術を受けるときの心構えには?

(1)10年選手の慢性的な腰痛など、施術を受けるときに一喜一憂しないこと。

相当の技術力を持った先生であっても、
状態がよくなるときに現れる一時的な不調感【好転反応】が現れるときもあれば、施術者がミスする可能性もある。
二歩進んで一歩下がることは散見されることとして、
一喜一憂して落ち込まないこと。
施術で次のステップに進む崖を登るようなときあえて厳しい説明をすることがあります。
ネガティブな気持ちが強く受け止める方は、そうしたときに衝撃を受け信頼関係が崩れます。
先生の解説をよく聞いて言葉の真意を理解し、必要以上に怖がらない。


(2)納得できないことには冷静にNOと伝えること。

先生を信じ込みすぎると自ら考えることを辞め、視野が狭まります。


(3)施術を受けつつ身体を良くし続ける仕組みを作るか、運動を積極的にせずにいままでの状態を繰り返し行き来するのか。

施術を受けつつ動けるだけの身体の安定感が得られたら行動的になるか、安静にずっとし続けるか。
中医学では、身体を使いすぎを労逸といい身体を怠けさせ過ぎを安逸といい、双方とも気血の流れを停滞させる原因となります。安逸は決してとるべき良策ではありまあせん。


(4)良質な食事を心がけて取っているか、偏りすぎたり足りていないことはないか。
腸内環境が整えられていますか?乱れていますか?


(5)前向きな姿勢で免疫力を高めるか、あきらめて免疫力を下げるか。

楽観的か悲観的かでも免疫力は変わっていくものです。
悲観すれば気が病んで免疫力が下がります。
施術以外に気持ちいいことや楽しいことで免疫力を高めてストレスを下げることでも施術成果に影響が及ぶことを計算に入れてください。

いつも最良の結果をイメージするか、きまって最悪な結果をイメージするかでも免疫力の上下に差が生まれます。


・-------------------------------------------------------------・

今、私が思いつくところは以上でございます。
ポイントに漏れやダブりがあると思いますが、
だいたいのイメージがお伝えできれば何よりです。


posted by スズキ at 11:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月19日

施術院選びを慎重になさるお客様。総費用を抑えるばかりではなく、費用と施術効果の総合バランスを考慮しておられるようです

お米の価格は高いままを実感すること、ありませんか?

家庭用精米機で必要な量精米する手間はかかりますが、
ネット通販で玄米30Kg購入しています。
15000円の玄米が、いまは30000円超えです。

そこで七分づきの麦を3割ほど混ぜることにしました。
1Kg400円の麦は30Kgで換算すれば12000円となり、
計算上、食費のセーブに貢献していただけております。

大麦をいただくメリットもあります。

・--------・
■ 大麦
四気五味:甘味・鹹味、涼性
帰経:脾、胃
効能:

1. 熱を取り除き、脾胃の働きを整え、脾の虚弱を補益する

2. 停滞している水分を尿として排泄させることによって、腸内の水分も除き、下痢を止める。慢性下痢に

応用:下痢、排尿困難、糖尿病
・--------・

脾の虚弱を補益する!

それはうれしいですね〜。
麦ごはんで脾が後天の精を生成してくれることは、
気虚体質の私にはねがったりかなったり。


シビアにコストバランスを見直す。
単にコストを落とすだけじゃなく、
狙ったダメージを回復させるメリットも取りに行く計画。
こうなったら積極行動へつながりますね。


話が本題に飛びます。
整体院選びも、そうするべきではないでしょうか。


施術院を選ぶときに、
コスト上の相場はネット検索で数店舗調べればみえてきます。
お金は大事ですから、できるだけセーブしたいのです。
速攻で現状の苦痛を抑えてくれるようなところがいい。
煩わしい通院は極力したくない。

そうした姿勢が大勢を占めるでしょう。

ただ〈コストセーブを先行して考え過ぎると、施術院選びに失敗する〉と。。。
お客様の口から聞こえてくることがあります。


コストと同時に狙ったダメージの解消がかなうかも、
しっかり行動計画に取り込んで考える必要があります。
施術院の費用と成果物のバランスは取られていそうで、
そうともいいづらいケースも観られるのが施術院です。
将来的に高齢となって病気が気になるときにもなれば、
気の知れた施術があると心強いものです。



昨日、新規受付をさせていただいた単発セッションご希望のお客様が
おいでいただけました。



お客様の目的は、
自分の身体を筋膜リリース屋さんの目で調べてもらい、
今後につながる助言がもらえればありがたいとのこと。


施術を通して私が客観的に観察し検証した課題について、
優先度の高いものをお伝えすることができたと思います。

お客様が気にしていた不具合にはそうなる理由がありますから、
そのような主訴は必ず観てお伝えするようにいたしております。
内科系疾患につながるような場合にはいい加減なことはいえず、
お医者様の受診をお勧めいたしておりますが、
筋骨格系上のトラブルは骨格モデルや解剖図等で解説をします。
解剖学的な専門用語を使えませんから概要の説明となりますが、
物質と物理の視点でお伝えしやすいところもありますから。
自身の身体の様子をイメージしやすくなれば幸いです。

私程度の理解した内容の一部であっても、
少しでもお客様の身体の課題に理解が進むことで
次の一手の視野が広がるようにと祈っております。


別のお客様のお話ですが、
私がお体について気付いた点を説明をするときに、
聞き逃すまいということで毎回ボイスレコーダー持参。
少しでも自身に良い説明があれば漏らすまいとがんばる方です。
目的を明確化して、いますべきことに意識を集中できています。
私がお客様の立場でしたら、なかなかそこまではできないはず。


お客様の身体への取組姿勢から、学ばせていただいております。

posted by スズキ at 11:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月18日

縦隔トラブル。。。対抗しがたし難題です



東洋医学を学び始めて疑問に思うことの(あるある)のひとつ。

東洋医学で言う五臓六腑
五臓(肝臓・心臓・脾臓・肺臓・腎臓)
六腑(胆 ・小腸・胃 ・大腸・膀胱・三焦)
これらが大切な役割を果たしていることは紛れもないことです。

ただこちら五臓と六腑は、正経十二経脈と微妙に当てはまらないところがある。
肝と胆、心臓と小腸、脾臓と胃、肺臓と大腸、腎臓と膀胱がセットとなっており、
六腑となる三焦経が語られるも、心包経が抜け落とされている。
いったこれはどうしたことかと解せないわけです。
(心包経は五臓に入らず、六腑に加わるのが相当かと思います)


心包経が、取るに足りない存在なはずはないのだ。


そうしたことを、ご多分に漏れず私も疑問に感じた。


では心包経でいうエリアはどこか?
人体胸郭内部の話となりますが、
左右の肺の間にある気管支を除いた部分を【縦隔(じゅうかく)】といいます。
東洋医学的にいえばこちらが〈心包経〉にあたるといわれています。

心臓、胸腺、
胸椎や胸骨内部エリア、
そして冠動脈、冠静脈、食道、
胸郭出口の腕神経や血管なども含みます。

心包とは、ただの心臓を包む袋を想像されがちですが、
心臓や胸腺など多くの生命維持に関わる組織が含まれ、
他から与えられるダメージから死守するよう設けられた重要拠点と理解すべきです。


胸郭と呼ばれる胸椎・肋骨・胸骨等の鳥かご状態の骨組みで、
上述した極めて大事な組織をガードをしてくれているエリア。
それゆえに容易には縦隔エリア内の組織にダメージが侵入できない。
ただそうした胸椎や肋骨そして胸骨などに強打されたり、
猫背等の不良姿勢でひどく歪曲化した状態が長期間継続される。
または横隔膜下に蓄積するガスが下方肋骨の肋軟骨ばかりではなく、
骨組織の肋骨部位にも変位をあたえるとき。
または呼吸代謝不良としては、横隔膜の使用抑制があるとき。
それらが様々複合し縦隔エリア内の組織に対し恒常的な負担を強い続け、
縦隔内組織にダメージを与える結果が生じるようです。

外部からの遮蔽性が高い作りで守られた縦隔は、
その内部に癒着や癒合が作られたらどうなるでしょうか。
鳥かごの網目に守られて内部に手が出せない状況と同じことです。
そのようなトラブルをもっていると推察される方がおられた場合、
対処上、肋骨や胸骨や胸椎などの骨を操作したり、
経筋で心包内部へ影響させることはできます。。。
ただ結局は内部トラブルの状態が正確に把握できる手立てはないため
手技も手探りです。
作用させる部位が明確でない手探り施術では、
その手技で目的の治療効果を狙う以上に気を配るのが、
その手技で正常状態の組織にダメージを与えないことです。
正直に言えば、心包エリアの縦隔部には手出ししたくない。
そう考えて安全性の高い対処のみでは、
積年の癒着状態はびくともしないため
焼け石に水で辞めておいたほうが時間のムダが省けるというもの。。。


詳しくはお話できませんがお客様のなかのお一人に、
コロナ禍のときデパートやジムの入口で検温器で体温を測定した結果、
毎回のように想像を絶する低体温との反応がでていた方がおられました。
ただ心臓事態には西洋医の検査で問題はないとおっしゃられます。
私の方でこちらの女性の胸郭部の変位状況を測定し、
呼吸による胸郭の変形率が適正かどうかを観ていく、
その他のことを総合して調べていく過程で、
縦隔内の異常があるのだろう考えられました。
そこで心包経への経絡を使ったアプローチをしてみたり、
固定したままの肋骨拡張型であった肋骨の動きを柔軟に仕上げたり、
横隔膜の動きを骨盤底筋の上下動から見直して指導し手技でもアプローチ。
等々、他にも様々な外的に安全を確保しながらできる手を尽くすことも功を奏したのか、
いまは私がお客様の身体の深部体温を察知すると安定していますし、
体温計でもそうした数値に変わられたそうです。

こちらのお客様の心包経〈縦隔〉対応体験から、
心包経の大切さを感じました。

同時に対処があまりに難解で困難なことを知りました。
長期間かけて病に至るときにはその10分の1の時間をかけてもとに戻すといえる筆頭で、
非常にその内部に入りこまれたダメージは個性的でした。
お客様があきらめずにお通いくださったお陰により、
多くの経験を積ませていただきました。。
毎回のようにさらに核心をつけるよう手技を変え、
テキストにあるやり方は早々に底をつくもので、
結局は必死に解剖図や解剖人形等を見続け思考し、
建築構造や科学系の書を総動員させて独自のやり方を編み出していました。
こうしたこともまだ手探りで、プロトコルとしては不安定さがありますが、
・・・お客様の内部体温の正常化の結果はだせたことで、ほっとひと安心。
心包経周りのコンディションは、だいぶん整えられしなやかになったため、
それにより大動脈と大静脈と心臓を含めた循環器にかかった負担が減った。
それで内部体温の正常化がはかられたというのも、実際は仮説であって、
他の自律神経系の調整がうまく働くようになっただけかもしれませんが、
お客様の目的にそった結果がだせたため、
ほっとひと安心の笑顔を見せていただけるでしょう。



なぜ五臓六腑に心包が抜かれたか。

いまも私にはその回答は調べがついていません。
ただ心包(縦隔)の深刻なトラブルを持たれた方の大変さを痛感しつつも、
その心包が含む組織が多数で強固な胸郭の骨組み内に封印された奥のもの。
これほど施術者の神経をすり減らし悲壮感を感じさせ、
脈や体温や痰や呼吸バイタルの状態など総合してモニターを続けないと解けないところもない。
それに直接触れない骨の内側にできた後縦靱帯骨化のような癒着状態があれば、
そちらの緩ませには難易度が高くて通常の知られた手では太刀打ちできません。
数年前の砭石等を持たなかった私ではお手上げでしたから、
いまはそうしたツールに最大限助けていただくことでどうにかやってこれます。
こうした強固な胸郭骨にも包まれたもどかしさを秘めたところもめずらしい。
こちらの対処の大変さを痛恨した中国の施術者が心包経を封印したのだろうか。
そのような馬鹿なことを真剣に考えたくなるのが、
私にとっての心包〈縦隔〉です。


ちなみに、ネットで調べてみると薬剤師の免許を持たれた漢方薬局さまのサイトでは、
解剖学的にも詳しく縦隔を解説されたものも見受けられます。
外圧をかける手技に不安を感じられる方は、
そうした対処の仕方もあります。
興味がある方は、一度試されてはいかがでしょうか。
私の正確なら、自分の縦隔トラブルを見つけたなら、
ひとまず温熱療法と漢方薬局というセットでできるだけの対処をがんばり、
万策尽きた最後に整体等の手技療法をお願いすることでしょう。
こちらでの整体での手技の難しさとリスクを知ったがゆえに、
慎重になります。。
posted by スズキ at 10:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月17日

施術者の手の使い方(鎖骨捌き)

施術者の手の使い方(鎖骨捌き)は特殊なものです。


武術で人を投げる手の用法を体得しているかどうか。

ゴルファーがロングショットを見事に遠方まで飛ばす
手の用法をなさっているかどうか。

そして施術者が圧法や擦法などマッサージや加圧をし、
整体の手技での矯正圧を発揮するとき、
カイロプラクターやオステオパスも、
どう活かす手の用法をなさっているかどうか。

その要諦を知ってできるまで修練を積んだ人ならわかっていることです。
一般の方の技とこの手の用法を使いこなす玄人の技が、
極端なまでに違う結果を生むことを。。。


鎖骨の捌き方で、手を活かせるか殺すかが決まってしまうのです。

こちらの操作は文章で書こうとすると
誤解を受けて迷惑をかけそうですから詳細は実地指導に限ります。




たとえば数日前のこと。

私の知り合いの整体の先生が施術をなさる際に、
奥歯を食いしばっていたのを見つけまして。
一生懸命頑張る誠実な先生ですが。。。
そのようなことをし続ければ首が短くなり、
肩が持ち上がったまま下ろせなくなります。
自滅の道を進むこととなります。
そして施術は相手へと計算通りの圧を与え、
成果を出したくてもそれができません。

手の用法を知って用いることがなければ、
相手へと圧をかけているはずが、
ほぼ自分の内部で力がぶつかり相手にまで伝わらないのです。
自分の内側にこもる力の作用は、
自らの筋組織を内攻し強いコリを生じさせるもととなります。
私も整体の専門学校に通っていたころには、
そうした状態でがんばっていました。
それが実際のところ10年以上もそうした使い方をしていて、
自滅していたようなお客様に対して土下座をして謝りたい内容でした。
施術手技の方法は大幅に研究し体得したつもりですが、
手の使い方という手技の結果を出せる鍵で中に入らなければ、
どんなことをしても、実は益は大幅に減じられていたわけです。


 どうもおかしいと私自身、自覚がありました。
 2時間以上の施術をして3500円という当時でも破格の安さで、
 仕事をさせていただいていた時代です。
 施術成果を目の当たりにして、こんなものじゃないはずなのだと、
 自信喪失から夜中まで勉強し続けても、
 施術の専門書にそもそも書かれていなかった鍵になる知恵でした。
 施術をすればするほど自分の身体が硬直して呼吸が浅くなり、
 身はやつれて朦朧とした状態に陥ってしまう。
 自らの身がつらすぎて音を上げていたことを思い出します・・・。

 同業の藤田さんという、
 当時ゴルフに邁進していた整体師の彼に
 手の用法を教えられてできるようになったあと。
 施術成果が目に見えて変わったのです。
 それに準じて施術費を上げさせていただきました。
 それこそ私がみて、成果比が段違いだったからにほかなりません。


 これは合気道の初歩で相手に投げを打つ打ち方を習ったならば、
 やってはならない手の操作となり注意を受けることになります。
 ただしっかりその道場に入門した者以外には伝授されないはず。
 私が若いとき合気道の道場通いをしたときもあったのですが、
 なんだかそちらでは教えていただいた記憶がありませんで。
 入門するところにより、教えが変わるもので、
 直接手取り足取り教えるのではなく、
 観て倣えというものでしたから。
 当時の私には、所作の差異や意味がまったくわかってなくて、
 できずじまいのままだったと。
 つくづく恥じ入るところです。


すいません、大幅脱線いたしました。
本題に戻ります。

たまたま私の知り合いの整体の先生は、
武術や武道、スポーツなど未経験者です。
整体の講習会でよい先生が指導なさるなら教えていただけても
整体の専門書をよくよく読んでみても書かれていないようです。


手の用法って、万事にすごく大事なこと。
昔の整体師の先生たちは、武道を嗜む先生が多くて、
一般的ではない手の使い方は当然として獲得しているものだ。
そうした認識のため施術の専門書にことさらに語られていないのでしょうか。
それはテクニカルな用法であるため、ゼロから作り出すことは困難でしょう。
ただ、困難ならば乗り越えられないかというとそんなこともなくて。
フェイスブックで理学療法士をなさっておられる先生が、
(大発見!)と題して鎖骨の捌き方を見つけたと描いていました。
よく見つけられたと感心した覚えがあります。


最後に。
鎖骨操作は鍵だといいつつも、
ざっくりいうと鎖骨操作は手を使うときの、
いくつかある注意点のひとつに過ぎません。

手の内と、肘の向きと、鎖骨切部分の前出と、
手の上下の振りと合わせた腰の回転操作です。
それらがそろってできるようになれたときに、
施術の成果は倍どころではない向上を叶えるでしょう。

もしあなたがゴルフをなさっておられれば、
驚異的な飛距離とショットの正確性に驚くはずです。


posted by スズキ at 01:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月16日

疲れ過ぎは、魔物に憑かれたようなものだ

私は考えるのですが、
一番恐ろしい魔物は(疲れすぎ)です。


身の回りのお世話をしてくれていた
高感度センサーが役立たなくなった。
それが疲れ過ぎたときに起こります。

気づかないまま魔に入られ同居生活が始まり、
やがて進行すれば病を得るでしょう。

ちなみに高感度センサーとなる神経組織機能のオフ化は簡単です。
呼吸を浅くするか止めればその状態です。
高度センサーがオフ化された状態で負荷が高い作業をするときに
人は容易に後々までつづく筋肉の凝りをこさえるようできてます。



気功や太極拳ではやたら呼吸を止めるな、深い呼吸を意識しようと指導されます。
そういった高度に鋭敏化した感覚神経組織を働かせる仕組みには呼吸が鍵だから、
そこを知っている人は、目ざとく呼吸の質の優劣状況を察知して劣れば注意指導。

ここでとりあげる呼吸とは、
骨盤底が前後にゆりかごのようにスイングする感覚を得るような操作を元にして、
重心の安定と脊椎のしなり及び垂直感覚をえられたものです。
これは立位でも、座位でも。
内丹といった胆力の質量を持って語れる呼吸の用法です。



対して多くの場合行われている肩が上に持ち上げられたままの呼吸は、
それは良識な呼吸とは呼べません。
1時間も2時間も、ましてや5時間もの長時間の緊張した座位では、
腹でする呼吸を維持するのはほぼ不可能でしょう。
この質の劣化した呼吸では重心が上ずったり左右に傾倒してみたり。
脊椎をしなやかかつ垂直性の感覚維持をする神経が働かないために、
そうした歪曲した骨格を作り出すこととなります。

現代社会でのワークスタイルでは、
後者の長時間座位による劣化した呼吸で頑張る人が増えているはず。
特に自宅で勤務することが多くなり、出勤の労がなくなったりする。
そうなると本格的に身体が座位のときによくとる歪曲姿勢で固まり、
それに気づかずに長年にわたり背骨の近くにある深層筋をかためて
その側近にある動脈等を圧して深部血流を悪化させるようであれば。。。
そうなると幹線となる血管の血流停滞は臓器等への肝からの血液の
疏泄がうまく事が運ばれなくなるものでしょう。

そうした深部血流トラブルに至るような、
病が裏に入った状況では対処がしずらく対応リスクも高まります。
できても長期に渡る治療も必要となります。




個人的おすすめしたい対処法は、
こうした魔が深く服内へ入り込む前に未然に防ぐこと。
つまり、疲れ過ぎれば自分の疲労しているかどうかを察知できなくなるものだと知り、
そうした状態となっていやしないかをキャッチできる機会を持つことが最良でしょう。


ひとつめは。
施術を受けるときに、
施術者が(ここが硬さが取り分けて強いですよ)といわれるところと、
自身が感じる不快な張りや痛みが出るところが離れているようなとき。
それもひとつ、自分のなかでダメージを受けた組織エリアを掌握できないほどセンサーが鈍った証拠でしょう。
そうなっているところの特徴として、
触れば皮膚の近くにある浅い部分の筋肉の層は柔和ですが力なく虚脱気味で水っ気が多く感じられます。
弾力性に皮膚部が劣っているでしょう。
多少、他の同位置の部位より冷えがあるように感じられるかもしれません。
そういった傾向が顕著に出ている場合、
施術者としては感覚神経組織が正常に現状を本人に伝えられていないと察して、
言葉がけでそうであるかを本人に確認を取ります。

こうしたところの多くが施術上の効果的な改善を産み落とす改善点となります。
ゆえに、私のところへ同業の先生がお見えになられることも多々あるのですが、
決まっておっしゃられるのは
(自分では悪いところはさほどないと思うけど、どっかあれば教えてください)
です。
優れた同業者の先生たちだからこそ、
患部の感覚神経組織の錯誤、錯覚が自分にだけはないと漠然と感じる自分を二つ返事でぶった斬る。
感覚神経組織のミスがあることを前提と考えておられ、
それで高い施術料金を支払ってまで正確な自己状態を見つめるよう心がけておられます。




ふたつめのやりかたは。
私は疲れが溜まっていくと、
遠赤外線ドーム型サウナで硬直した身体が緩まるまでじっとしていることもあります。
しばらく入っていると、身体の節々の不調感があると感じなかった部位にも微痙攣がおこり、
次第にそれが一段落すむと、身体の固くなった深部の凝りがひょっこり感じ取れるようになります。
そこがわかったらあとはセルフケアが適切かつ効率的にできるような客観的情報をえられたものです。
それがわからず感覚神経組織が劣化した末に生み出した主観という幻想を追えば、
たいていは直すどころか破壊し崩壊に至るものですから。
主観を離れた客観的情報を得ることの大切さは、
そうして得た情報に基づいてケアすれば良好な結果が必ず得られるのです。




あとはみなさまへのおすすめとなりますが、
ご自身が施術者の立場で人を客観視する経験を得られれば、
こうした魔が深く入り込む前に対処する未病先防の賢明さを実感できるでしょう。
体に良いものは深く入ってきてくれてよーしですが、
体に悪いものは入ってきちゃダメーですよと。
そうした体に悪いものが取り込まれて深部侵入をゆるさない姿勢は。
それは快適な生活を続け健康寿命を延ばす鍵になり、
要領を得る修行をしたそのあとはずっと受益し続けることができる。
そういった技術者に多くの人がなっていただけると、
面白い世の中が顔を見せてくれるのではないでしょうか。

今後、そこを視野に入れての活動をマイペースでしていきたいと考えています。
posted by スズキ at 11:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする