2026年07月04日

『過度なストレスにより気滞が、なぜ引き起こされるのでしょうか?』という推測。


過度なストレスを感じることで、気滞症状が起こります。
結果、肝作用の重要な肝に蔵血された血を必要な器官や組織に求めに応じて配給する〘疏泄作用〙を失調いたします。

その現象を血管と経絡の肝経というふたつの側面から、考察してみたいと思います。


まず正常血管内の血流及び気滞血管内の血流を見比べてみましょう。



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(正常血管内の血流及び気滞血管内の血流図解)


すると

〘赤血球の状態〙
正常:赤血球がバラバラ(細い血管内もつまらない)
気滞:@赤血球が連鎖状(細い血管内が通りづらい=血の滞り発生):体液の酸とアルカリのバランスの乱れにより赤血球が互いに吸着。A連鎖状赤血球が循環できずに停滞し滞留が起きる。


〘血管の状態〙
正常:血管内の通りは順調
気滞:@血管内の通りは滞る〘血管内の凸状態、血管外から受ける圧迫で血管がつぶれている〙(理由のひとつに、過剰ストレスは肝を不調にし疏泄の失調により筋(腱や靭帯)を傷め関節や筋肉の作動を不良にして筋腱の凝りを生じさせる。それにより生じた凝りにより血管に不要な圧迫が加えられる箇所がでてくる)A筋により凝りが生じた影響で身体は伸びやかさが減少。加えて血管周囲の経筋による筋腱の凝りや関節部の詰まる部位が柔軟性を失い硬化した凝りとなり血管を圧迫。それが血管の狭窄を発生させたり、血管と凝りが癒着して血管を伸縮固定をする。それにより血管壁が薄まり肥厚する箇所といった異常血管形状が現れる。


〘気滞熱〙
正常:血管内は堰き止められず順調に血のめぐりが起こり清浄。スムースな流れは、無駄な熱を取り去りクールダウンさせている。
気滞:血管内に血の停滞が起こり摩擦され熱が生じ、気化によるガス状物の発生が推測される。血管内という密閉空間で生じたガスにより水流内の気泡と化して流れを詰まらせやすくすることもあるだろうか。

といったことが、あるかなと思います。


ここまでがミクロとマクロでいうところの、ミクロの視点です。


では次に、マクロの視点で、過度なストレスという引き金を観察してみましょう。

過度なストレスを肉体的に生じた場合、
疲れてヘトヘトでもうこれ以上は生理的に動けない!
そうなるとバッテリーが切れたひげ剃りのように動かなくなります。
実際は余力を残しているものの、余力を削ればリカバリーが手間がかかるし、余力が尽きれば命に関わります。
すると同期して恐怖、怯え、怒り、虚無感、諦め、憂鬱、など様々な感情が起こります。
精神的にも追い詰められることがでてくるでしょう。

肉体的な苦痛と同様に過度な感情においても脳はそれを痛みとして認識します。
過度なストレスを被ると、それは肉体的過労のみならず精神的なダメージでも、脳では異常な危険としてとらえ痛みを感じる脳エリアが大きく反応する仕組みがあります。
同時に、過度なネガティブな感情は肉体に生じた苦痛以上に逃げ場のない苦痛として存在します。
というのも肉体の苦痛は、痛み止めを内服したり、栄養補給をすればやわらぎます。しかし精神的な苦痛を下げるお薬はありませんから。。。

痛みを感受する痛覚神経を鈍らせ、痛みから逃避して身を守るには、正常に神経を働かせるだけの必要な酸素を摂らないよう制限をくわえる。
正常な呼吸反射が起きないよう物理的に呼吸代謝ができないようにすれがいい。代償は少なくないが、それで精神的な痛みからは避難でき、脳への苦痛を和らげることがかないます。
(緊急避難的な対処法でしかありませんが、こうした急場しのぎのやり方は、いろいろな局面で姿形を変えて顔を見せてまいります。そうした急場が過ぎ去った後に、こうした対処作用だけが残存し続けて通常生活を阻害する要因になることがありますから、注意が必要です。)


すると呼吸によりおこなわれる空気中のマイナスイオンの摂取量が減少し、血の良好な弱アルカリ状態を保てずに、酸性へと傾きます。そして時間経過がますに連れ、血の酸性度は高まっていきます。それにより本来マイナスイオンをもつ赤血球が酸性度が高まりだしプラスとマイナスのイオンをもった赤血球が同居して磁力吸着が発生し連鎖状が起こります。
こうした不健康に至らしめれば過度なネガティブ感情から受ける苦痛を感じる力を弱められます。

だいぶん、複雑な気持ちになりますよね。


では具体的な呼吸代謝を阻害させる手立てはというと、肝経、胆経および腎経、膀胱経といった経筋の緊張による萎縮状態の維持継続です。これらにより呼吸に関わる組織に不調を背負わせるのです。

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(呼吸抑制の経絡上の仕組み図)

体側に位置する経絡、肝経および胆経の経筋を固めることで、効率よく肋骨の開閉が停滞し呼吸を制限させることが叶います。腎経の大腰筋および内転筋が緊張萎縮することで横隔膜の上下動が制限され腹式呼吸が制限されます。


手技療法をおこなう先生方は、私を含めこうした状態異常があれば、単純な姿勢の乱れだけでは留まらず、感情的に押し殺したいなにかを抱えておられるのかと察するものです。そしてこうした呼吸制限を加えられた箇所の経筋を緩めれば、お客様の呼吸は正常に戻りますから、ひと心地つけるようで、ほっとなされるでしょう。施術者は、お客様の呼吸の制限パターンから過剰なストレスを察しても、『お客様、なにか深いお悩みや、怒りの感情ってありますか?』と口に出すことはありません。そう言われて嫌な気分になられる方もおられるからです。お客様が主導してお話いただけるときは、その限りではないのですが、他者から痛みを封印したカバーを無理やり剥がされそうなら自ら感情の感受性を抑制してまで接したくない感情を、さらに、呼吸抑制の手綱を強めてみないようにさせる反射が、発生するものです。そうなれば症状は悪化し、頭部に血が集まって血の循環が大幅に乱れることになるでしょう。




気の病が多くの病の根っこにあるというのは、病の過半数は感情という内因から転じて引き起こされるという意味も含まれると、私は理解しております。



手技療法で拭えるもののみでは対処は不十分で、もし、感情的な引っかかりがあって呼吸抑制に逃げ込んだときには、手技による解放も長くは持ちません。早々に肝経等の経筋を緊張させて呼吸抑制を復活させ、ネガティブな感情による苦痛から逃避をはかります。。

自分一人では抗しがたい大きなトラウマレベルの感情は、退行療法や催眠療法などの心理療法で、感情の痛みを少しずつ軽減を図る必要もあるでしょう。感情面に向けたアプローチが功を奏すこともあるようですが、そこはそれ、手技とは違った技量が必要となります。
または昨今では、瞑想や内観行やコーチングのような自己を主観から引き離し客観的にみつめることで、感情の突出を丸めて落ち着かせるようなこともできるでしょう。多忙な生活を送る中で見過ごしがちな感情の不要な持ち過ぎを整理整頓してみること。そうしたことも、滞る気を押し流し健やかな気を巡らせるきっかけが得られると思います。
軽微なストレスなら薬膳の勉強をされておられれば、自身の気の滞りを押し流すために、みかんの皮を乾燥させた陳皮など理気作用のある食材をとるというやり方もいいでしょう。それが強い感情により気の滞りが起きたのなら気を強く押し鎮める牡蠣や瓦楞子などの動物生薬をもちいて鎮めるなどでしょうか。漢方処方には、熱せられ高ぶる感情を鎮静化させる目的の方剤がいくつもあります(柴胡加竜骨牡蛎湯など)ので、専門の漢方医などにどちらが自分の状態に適しているか診ていただくとよいでしょう。


蛇足ですが、個人的に自宅で瞑想は気が散るので、目黒不動尊や円融寺、その他、の寺社仏閣等で5〜10分ほど定期的に気を落ち着けるしずかな場所に出向くようにしております。気が巡る地にあやかりたいという、姑息な姿勢の現れではありますが、礼儀作法として、気の停滞をずっしり溜め込んで重くしないように日頃の生活を心がけております。ふたたびこの地にお世話になりたいのなら、毛嫌いされそうなやからではいけませんから。そして、ひとり、ぼーっと、よしなしごとに考えを巡らせ、いい時間を過ごしています。適度な運動もできて、これがちょうどいいストレスを低減させてくれているような気がいたします。

posted by スズキ at 11:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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