2026年06月22日

実証の方と虚証の方の、言葉の受け止め方の違い。


本日もボディチェックの日。ただお客様(お父さん)がご自身のお子さんを気にかけられて、ちょっとみていただきたいと連れてきていただきました。体について熱心に学ばれているお父さんですから、私が施術でチェックしたところをさっさと調整して終わりとするより、帰ってから少しだけでも、お父さんがお子さんの体の状態を向上させることができればと考えました。それで施術の途中途中で、この部分、触ってみて硬さはどう?高さはどう?など、要所となる箇所をいくつか自分でも触れて確認していただき、それからリリース方法を実演し、それを即やっていただくという流れで進めました。

だいたいがすでにお父さんには幾度も自身が受けてもらっている手技ばかりなので、馴染みがあるものです。それをこんどはお子さんにする側になる。面白い試みですよね。

少しでもご自宅に帰られて、有益なケアをなさるお手伝いになれば幸いです。







話は変わりまして、実証と虚証の気持ちの持ち方の違いについて考察してみたいと思います。


人の持つ気血津液など人体を構成する3大要素は、それがそのまま生命エネルギーとして体を巡りつづけます。それはスマートフォンを動かすときのバッテリー容量を示すメモリが付いていませんが、中医学を学び弁証ができるようになったものには、体の各所のチェックや問診から虚証か実証かの別が判断できるようになっております。


中医学的な見方で不調を持つ方を実証と虚証でわけると、実証の初期段階の方は正気と呼ばれる生命エネルギーが旺盛です。正気が旺盛で邪気がそれに負けないほどの量が侵攻してきたため、体内で壮大ながちんこバトルを繰り広げている状況です。正気の生命エネルギーはありますから、そちらがパワーとなって、けっこう血気盛んにがんばれるのです。動く必要があるときも乗り越えることができます。

だから
実証タイプの人に、『がんばってるね、○○君!今後ももっと頑張ってくれるよう期待してますよ!』と上司が声を掛けるのは、すんなり自分の努力が認められた気分になってもっとがんばれるんです。バンバン頑張れる余力が体力や生命エネルギー的に温存分があるので、そちらをつかって期待を越えるよう頑張っていける。ですから。上司の声は発奮材料となって、調子が上がる人の数が過半数を越えます。



対して虚証では正気が正常の状態より減少しているタイプです。それは過労や外的なストレスから来ることもありますし、内臓の弱さから生じる場合や飲食不節等のもあります。そうした正気という生命エネルギーを削り取られることがらにより、さらに生命エネルギーを削り取られそうになったら一大事。意気消沈させて戦うという戦法を選びづらくなります。ただ、、、現代社会はおとなになって仕事をし始めると甘いもんじゃないこともときには直面しなければならないこともあります。そうしたときは実証の人が対処するような振る舞いをもって頑張らざるを得ませんからそうします。ですがもともとエネルギーが不足しているため余裕がほぼほぼないまま頑張ろうとする傾向があります。すると気虚による気血の代謝力の低下に拍車がかかるようなことがでてまいります。

虚証タイプの人はすでに少量しか持たないエネルギー源を使って人並みほどのことをしている場合には、『がんばってるね、○○君!今後ももっと頑張ってくれるよう期待してますよ!』と言われても素直には喜べる気になれない。もっと頑張れといわれているのだろうか・・・、もう、自分にはこれ以上は無理なんです。本能的にそう感じるも、そんな甘いことをいってちゃいけないと考えるもう一人の自分もいる。すると、自分へプレッシャーをかけてしまいます。プレッシャーをかけずに疲れたという人もいますが、そうした疲れを弱音として吐けない人は、肉体的にもつらいですが心気と呼ばれる心臓の気が減少して精神のバランスが保持しづらい状態へと移行します。鬱と言われる様子です。周りには、あの人は明るくいつだって頑張っていたのに。。。というようになるパターンです。
実証の方とは、異なった言葉の受け取り方をする傾向があります。


生命エネルギー的に厳しい環境下にいるのが虚証です。
虚証といっても、軽重の差がありますから軽ければさほどの気にかけるほどのものでもございません。
重めな虚証体質の方に対応するときには推し量って配慮した声がけをしたほうがスムースにお付き合いができることが多くなります。

そうした実証と虚証とを判断できていれば、そうした対応もできて、社会で上司が部下にワン・オン・ワンなどするときにも、実証に対するパターンの一辺倒では、虚証の人はいまはでていっちゃう(退職してしまうことも)。言葉がご褒美にも刃(やいば)にも変わっていることも。。。。かといって虚証の人に付き合いすぎて、その機嫌をとろうと合わせていけばいいというわけじゃありません。虚証が理由で機嫌が悪い人がおりますから、それは機嫌が治るのは許容できるほど虚証の証が軽くなってからです。だからそこに合わせすぎて、ムスッとしている相手の変化の無さにこっちも機嫌が悪い状態になったら負けなんです。。。そういった流れを押さえて対応できて一人前といわれるものでしょう。



最後に。
これから若い子たちが社会に出る前に。ほんらいは実証とか虚証とか病証に属さないことがモアベターです。そこを目指して行動してみませんか?
体力が自信がなくて虚証っぽいと思えば、それを解決するよう治しましょう。体力や生命エネルギーを整えてから社会人になっていく。そうすることができたらうれしいですよね。
虚証の症状も、ものすごい病気じゃないんだけど、なんとなくちょっと身体に不調を感じなくはない。そうしたとき、体の筋腱がかたまって歪みがでることが社会人になると多いようです。そこは職場ごとに変わりますが、問診表でいつぐらいからが不調を強く感じたかという質問に対し、過半数が社会人を機に不調が増したといっておられました。お金を稼ぐのは、出し切って頑張るということ。並大抵の努力じゃないと、つくづく感じます。

それゆえに社会人になる前の極力若いうちにケアしておきましょう。

社会に出たほうが自分でお金を稼いで整体院に通うこともできますから親に面倒をかけませんが、虚証が軽いうちによくなるよう底上げしたほうが、だんぜん、ローコストでそれからの人生が軽くなります。なので親の脛をかじれるようだったら、ありがたく軽いうちにケアを体験しておくとよいでしょう。
posted by スズキ at 19:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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