2026年06月20日

若い人は癌の進行が早いって、どういうことでしょうか?

YouTubeで知った話ですが、80代以降の人体を解剖をなさる医師は、癌が死因ではない方を含む解剖にもかかわらず、解剖中に9割以上癌の腫瘤がみられると語っておられました。体内に癌組織ができていたとしても、80代を越える年齢では癌の進行が遅くなり癌毒によって死去なさる方が少ないためと思われます。
そして逆に若い人が癌を患うと、癌の進行が早いといわれております。

では80代を過ぎるとがんの進行が遅くなる理由とは?
また若い人に癌の進行が早い人が多い理由とは?



それら理由を考察する前提で、実証と虚証の違いを理解する必要を感じます。

ここで登場するのが、邪気正気です。

邪気は、心身の健康を損なうすべての病気の原因のことです。人体の外からやってくる過剰な風・寒・暑・湿・燥・火(熱)といった外感の邪と、精神的なストレスや生活習慣の乱れ、臓腑の機能失調などにより体内で発生する内生の邪があります。

対して、正気という身体の防衛能力、免疫力や回復力等生命エネルギーの総称があります。


​「正気存ずれば、邪また干渉することあたわず」
(正気がしっかりしていれば、邪気が入ってきても病気にはならない)
​という考え方が基本です。病気の状態とは、このバランスが崩れ、邪気が優勢になっている状態を指します。

ではどのような形で邪気と正気のバランスが崩れ邪気が優勢に至るパターンがあるのでしょうか。



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1.旺盛な正気があるものの邪気がそれを上回る(実証)

2.正気が理想から著しく足りない状態で、邪気がそれを上回る状態。(虚証)


キーポイントとして、実証のほうが急性の大病を患いやすく、虚証のほうは慢性の病を抱えやすい傾向があります。



実証の場合、体力があるから無理が効きますし、自身の体力を過信しがち。無理が過ぎれば邪気の勢力が盛んさが増します。邪気が主役となって激突した正気を損傷させ減じてしまい、急激に病を悪化させていきます。


虚証の場合、気血が足らずに体力が少なく疲れやすい。そのため無理がききません。自然に無理をしない生活習慣を選択し定着されていきます。すると邪気を一気呵成に増やすことなく、足らない正気に僅かな量を上回る邪気で留めおくことができるようになります。それは慢性化した疾患により静かな崩壊がなされる状態です。



ここで虚証と実証で若い人と、80代以降の方々を当てはめてみましょう。

若い人たちの場合、病が実証が過多となります。そのために癌を患うと旺盛な邪気により正気が衰退させられてしまうことが多く見受けられるのです。ただ若者にも昨今は強い虚証に陥る者もみられますから、その者が癌を患ったとしても急激な進行は起こりません、

80代を越えた方たちの場合、病が虚証が過多となります。そのため無理が効かないから無理をしません。すると癌を患うも邪気の量が急激に増すこともないため癌の進行は遅くなり癌毒によって生じる悪さが起こるほどの大きさまで達しづらくなります。ただし80代以降の方であっても実証であれば、虚証のような進行ではありません。






若いという理由でがんの進行が早いのではなく実証であれば邪気が主役を張って進行を早め、80代以降という理由でがんの進行が遅いのではなく虚証であれば進行が遅くなるということです。
こうした虚証と実証の違いがあることを知り、正確に邪気と正気とのバランス関係が、病態をつかむための鍵になることもございます。



最後に、虚証と実証では、対処法の違いがあることに注意を払いましょう。
虚証では、真っ先に足らなくなった正気を補います。邪気を瀉するより先に正気が健康体の量へと増やすことが重要です。
実証では、勢力が盛んな邪気を瀉します。実証で、正気が健康体の量に近しいほどを持っているタイミングで手を打てれば、正気を上回った邪気を削り取って正気が勢力を盛り返すことで、正気による自然治癒が発揮してくれるでしょう。

これは「扶正祛邪(ふせいきょじゃ)」といって、中医学における治療原則の根幹であり、「正気(生命力・免疫力)を助け、邪気(病因)を取り除く」というルールに則った治療となります。



posted by スズキ at 17:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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