そうした四診のひとつとなる望診は、
多彩な診断箇所が用意されております。
患者様の動作や姿勢などの状態を観察する方法、
体型を観察する方法、
神を観察する方法、
皮膚の色を観察する方法、
舌の状態を観察する方法(舌診)、
その他、髪、目、耳、口、咽喉、鼻、爪、排泄物(痰、鼻水、つば、嘔吐物、尿、大便など)などを観察する方法があります。
今回は皮膚の色、特に顔面の色を観察することで五臓六腑の状態を理解するためにおこなう『顔面診』に関心を持ち、調べてみました。
が。
調べていくうちに、【面部色診分属部位図】、【『素問』刺熱篇】、【五竅にもとづいた図】など、複数の顔面部の皮膚の状態から臓腑を診断する参照図があることがわかりました。
手持ちの本を並べて顔面診の該当ページを眺めてみると、
たとえば
(東洋医学の教科書)(実用中医学)は
【『霊枢』面部色診分属部位図】のみ掲載し解説、
(教えて!四診【上】)は
【『霊枢』面部色診分属部位図】と【『素問』刺熱篇】
(日本鍼灸の診断学)は
【『霊枢』面部色診分属部位図】と【『素問』刺熱篇】と【風論篇】と【五竅五使篇】と【経絡分布による図】
となっております。
私の手持ちの本という狭い判断材料ですが、【『霊枢』面部色診分属部位図】を解説するものが多いという結果がでました。
ですが中国のサイトを当たれば【『素問』刺熱篇】を推されることが多いように見受けられました。【『素問』刺熱篇】が中国本土ではスタンダードなのでしょうか?
そしてこれら【『霊枢』面部色診分属部位図】と【『素問』刺熱篇】やその他の顔面診の図は、それぞれ異なった場所に臓腑の相関場所が描かれております。
一体どれをもって判断すればよいものか。。。
現状、判断の決め手に欠けており迷っています。
加えて【『霊枢』面部色診分属部位図】が一応の記憶すべき顔面診の図と仮にさせていただいたとします。ただこの図を解説する数冊の本を並べ比較した結果、各臓腑の相関部位の位置が異なっているものがあるとわかります。
ここも非常に悩ましいところといえるでしょう。
ひとまずは下図のように顔面診の臓腑部位相関図を掲載いたします。
ですがぜひ、皆様も、顔面診の文献を当たったり、他の顔面診の図をお調べいただくことで、
どの図が自分の見立てとしてしっくり来るものかを検証するようお願いいたします。
また 五色と体の状態(五行色体表)も参考に記しておきます。
ちなみに、病色であっても色に艶があれば回復への兆しが期待できるといい、色のくすみが強ければ治りにくい病であるといいます。
ただ実際のところ、四季により外気の温度や湿度などの変化から五色の色もそれに合わせて変化いたします。それゆえに暑さが強い夏では病気でなくとも顔は全体として赤みが増すのは自然なことです。ただその暑さ厳しい状況下でも顔の赤みがみれず白色や青色といった寒性を示す色が観察できたときは、その部位に該当する臓腑のトラブルがあるのではと仮説して観察をより詳細に進める必要が現れるわけです。
顔面診をおこなうにあたり、注意点があります。
1.顔面部を観察して診断するため、必ず化粧を落としてから診ること。
2.室内であればライトの色にも気を配るようにして下さい。
最も良いのは自然光であるとされています。
黄色灯は顔色(特に黄、赤、白)の正確な判別を妨げる可能性があるため、推奨されません。
白色灯の白色電球は「黄色」の色調に影響を及ぼし、正確な色の判断を難しくする可能性があります。
これらを考慮しておく必要があります。
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