概要図の3つのパズルのパーツ(八綱弁証、臓腑弁証、気血津液弁証)が組み合わさり統合している中央下図をご覧ください。
弁証論治って、プロセス全体の実施は大変なんです。いろいろと。
【八綱弁証、臓腑弁証、気血津液弁証】の大まかを概説すると。。。
- 八綱弁証(大黒柱・羅針盤):
病気の全体的な性質(寒熱)、深さ(表裏)、邪気と正気の力関係(虚実)、そして全体の総括(陰陽)を俯瞰します。ここで「どちらの方向へアプローチすべきか」という大枠のベクトルの向きを定めます。
- 臓腑弁証(病位の特定):
大枠のベクトルが決まった後、「具体的にどの臓腑(システム)にエラーが起きているのか」というターゲットの座標を特定します。
- 気血津液弁証(病態・物質の特定):
ターゲットとなる臓腑において、「気・血・津液のどれが不足しているのか、あるいは滞っているのか」という、具体的なトラブルの中身(物質的な異常)を特定します。
病気の種類(急性か慢性か、単純か複雑か)によって、必要な弁証の深さや組み合わせは柔軟に変化します。
急性・シンプルなトラブルなら、臨床では上述した弁証のひとつかふたつを取り出して治療法に当てることもあります。
ですが慢性・複雑なトラブル(内傷病・複雑系)なら八綱・臓腑・気血津液の3つの独立したパラメータを掛け合わせることで、初めて根本的な「証(臨床的解釈)」となり、精度の高いアプローチが可能になります。
たとえば、弁証論治により証を立てた結果、疏肝理気といわれる治療法にたどり着いたとします。
肝の疎泄(気を巡らせる働き)が失調し、気が鬱滞した「肝気鬱結(かんきうっけつ)」の証に対して行う治療です。八綱弁証で「裏証・実証」と見立てた後、臓腑弁証と気血津液弁証によって初めて「肝の気滞である」という確定診断に至るのです。
ちょっとだけ細かく言えば八綱弁証で裏・実、臓腑弁証で肝(場所)、気血津液弁証で気(物質)と確定することで、疏肝理気という治療法が導き出されたわけですね。
本場の中医学の臨床や薬膳の組み立てにおいては、八綱弁証を大黒柱としながらも、常に他の弁証法を立体的に組み合わせて全体像を捉えることで、初めて的確なアプローチが可能になります。
複雑な内傷病の弁証論治をするとき、最初の関門として八綱弁証・臓腑弁証・気血津液弁証の三つ揃えをマスターする必要があるんですね。
後日、それぞれの弁証法について簡単な解説ができればと願っております。
ただ、いまだ・・・私は臓腑弁証が私には覚えきれない・・・。😭
臨床中医臓腑学という本に詳しく解説してあってありがたいのですが、
臨床をしながら覚えていくほうが記憶に残るのではないかと。。。
施術を受付していたときだったらそうもできましたが、
いまはなかなかそれが難しい。困ったものです。
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