2026年05月22日

<〘食用〙:日常の食事 → 〘食養〙:目的を持った食事 → 〘食療〙:不調を治す食事 → 〘薬膳〙:生薬を使った治療食>

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- 食用:季節や場所、環境などに応じて、営養バランスの取れた食事を選択することです
- 食養:「食養生(しょくようじょう)」とも呼ばれます。健康な状態の人が、健康維持や病気予防(未病を防ぐ)、美肌、老化防止など、目的を持った食事のことです
- 食療:「食餌療法(しょくじりょうほう)」のことです。不調の改善を目的とした食事で、弁証論治(個人の体質や症状を分析して治療方針を決めること)に基づいて、五性や五味を考慮し、不調や体質改善へ効果が期待されるような食材を多めに用いる。中薬(生薬)は使わずに普段の食材の効能で不調を改善するものです
- 薬膳:食療の状態から、さらに生薬を加えて作った病気を直すための食事で、食療よりも強い効果が期待できます。


薬膳において補足いたします。
現代の日本で一般的に言われる「薬膳」はもっと広い意味を持ち、
「中医学の理論(弁証論治など)に基づいて作られた食事は、生薬が入っていなくても(つまり上記の『食養』や『食療』であっても)すべて薬膳である」と定義されることが非常に多くなっております。
スーパーで買える食材だけで作る「身近な薬膳」などがこれに当たります。

となりますと薬膳を名乗れるキーポイントは〘中医学理論に基づいて作られた食事〙であることなのです。



では
薬膳理論の押さえどころです。
中医学では、人は自然環境に影響され陰陽のバランスはつねに変化し一定しないものと観ております。その日、その時のその人の状態をもそれと同じことでつねに変化し一定ではない。そのため食事の際の体質を把握することからはじまります。


1. 体質を把握する弁証論治:診断による証立てと治療法決定)
2. 五性(熱性・温性・平性・冷性・寒性)を考える
3. 五味(酸・苦・甘・辛・鹹)を考える
4. 季節を考慮する



日本の薬膳レストランでは、一部の枸杞子や大棗など食材認定される生薬を除き、多くは医療にもちいられる薬とされて使用は法で禁じられております。
ただし中医学理論に基づいて作られたレシピは、中薬(生薬)を使わないスーパーマーケットの食材のみによる調理でも立派な薬膳と日本では通ります。

対して本場中国では薬膳は病気を治すための医療と認識されており、効果が高い中薬(生薬)をもちいることが通例です。厳密に上記した(食用、食養、食療、薬膳)の言葉の定義がわけられ、アンチエイジングにいい食材をプラスしただけで中医学理論を通さなければ薬膳と呼ぶことははばかられます。ただの食養といわれ、通常の料理の範疇です。


そうした日本と中国との言葉の解釈により違いはあるものの、薬膳は未病以上の症状にも対処する学問体系です。理解が進めば自他ともに健康を維持に活用できる学問分野といえるでしょう。
posted by スズキ at 10:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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