それにそもそも薬膳は、お薬の名が付けられていることからも察していただけますように、
依頼主様の症状をうかがってお出しするお薬に似た機能をもたせる創作活動です。
依頼主様の状態を詳細に調べる技術に、
調査結果から導き出す方針をだすすぐれた技術があることで薬膳はお薬の名を冠せるとお考えください。
そうした技術は弁証論治と呼ばれております。
「弁証論治(べんしょうろんち)」とは、
中医学(中国伝統医学)において診断から治療方針を決定するまでの
一連のプロセスを指す、最も根幹となる考え方です。
一言で言えば、
「証(症状の原因と性質)」を見極め(弁証)、
「治療方針」を立てて実行する(論治)
というオーダーメイドなプロセスを意味します。
西洋医学との大きな違いは、「病気そのもの」を見るのではなく、
「その人の体で今、何が起きているか(証)」を重視する点にあります。
1. 「弁証(べんしょう)」とは
■ 四診(ししん): 観察、聞き取り、脈診などでデータを集める。
四診(望・聞・問・切)によって集めた情報から、
病気の原因、部位、性質、および体の抵抗力の強弱を分析し、
「証」を導き出す作業です。
具体的な弁証法を例示すれば、以下のものがございます。
八綱弁証(はっこうべんしょう): 「表・裏」「寒・熱」「虚・実」「陰・陽」の8つの指標で状態を整理する、弁証の基本です。
臓腑弁証(ぞうふべんしょう): 五臓六腑のどこにトラブルがあるのかを特定します。
気血津液弁証: 生命エネルギー(気)や血液(血)、水分(津液)の過不足や巡りを確認します。
2. 「論治(ろんち)」とは
■ 論治(処方・施術): 具体的な漢方薬、薬膳、鍼灸などのメニューを決める。
導き出された「証」に基づき、
具体的な治療方針(治則・治法)を立て、処方や施術内容を決定することです。
弁証論治は、刻一刻と変化する患者の体調に合わせて、
常に診断と治療を微調整し続ける動的なシステムといえます。
そこで。
弁証論治の学習用に『国際薬膳師脳になる! 弁証論治トレーニング』を注文し届きました。😅
本草薬膳学院の卒業生様が書かれた本だそうです。
内容は
『国際薬膳師試験の受験者 必見!
「弁証論治」を進めるには、まず症状分析の力をつけることが
重要です。本書では、多くの初級者の方が苦手とする症状分析を丁寧に解説、重要なキーワードの使い方等を繰り返し学ぶことができます。
弁証・立法・方剤はもちろん、中医学メモや合格者の体験談などもあり、みなさんを合格に導くための1冊です。』
私の学習段階では、
先走った感がある次のステップで必要になる本ですが、
読んでみてサンプル事例がシンプルでわかりやすいと思われます。
個人的な話で申し訳ありませんが、
私はYouTubeのがんじゅうふぁみりーさんの映像で方剤を学ばせていただいた感じで、
そちは過半数は保険適応の漢方薬処方が多く紹介されております。
対して『国際薬膳師脳になる! 弁証論治トレーニング』では、
血府逐瘀湯、四君子湯、帰脾湯等々。
知ってる漢方薬名も半数ほどありますが、
他には初見の漢方薬が多数でてきて驚きました。
こうしたところも新たに覚える必要があるんですね。
薬膳にとって弁証論治がどのような位置づけとなるものか?
ご理解いただけますよう[ 簡略化したパーソナル薬膳メニューをつくるための過程 ]
を下記に図示いたしました。
ステップ1が弁証論治。
つまり
「証(症状の原因と性質)」を見極め(弁証)、
「治療方針」を立てて実行する(論治)
パートとなります。
[図]
ステップ1以降、見慣れない言葉が多々書かれておりますね。
専門家はいろんな知識が投入されているもんなんだろうなとお受け止めください。
ただひとついえることとして、
弁証論治の精度が悪ければ、ステップ2以降はすべて滑って結果が誤治に終わります。
おおよそですが、
弁証論治の技術を習得するには、
昼夜をかけ5年は最低でも学びこむ必要があるといいます。
(とある鍼灸師の先生の受け売りで恐縮です)
今、弁証論治の本を読み始めて、そうした言葉の重みを感じております。
話しがいきなりそれますが、
2026年、整体業界には変化の波が訪れているといいます。
患者様側が「揉んでもらう・治してもらう」という依存型から、
「ピラティスやセルフケアなど、自分で動いて治す」という自立型へとシフトしています。
身体が凝ったら整体院や他のマッサージ店でケアを頼めば治してくれると思うと、
ぜがひでも凝らないようにせねばならないと行動できなくなります。
人間、甘い香りのするほうへすり寄ってしまうものですから。
対して凝らない運動方法を学び、セルフケアに工夫を凝らしていただけば、
主体的な学習から技術を獲得できます。
現状維持どころか健康の成長曲線の上昇も起こりうるでしょう。
こういった取り組みは、大変すばらしいと私は感じます。
身体が現時点でおつらい状況の方は、
初手は整体院に依頼するのは賢明でしょう。
身体の安定が進んだ頃合いを見て自立型へ移行なさるのは正しい選択です。
私の考えでございますが、
お客様が嬉々としてエクササイズのスタジオに通われている報告を伺い変化する姿をみて、
頼もしい印象を受けますし大変にうれしいのです。
それは今だからいうのではなく、
昔から、このように思っておりました。
そしてネット上の検索動向の変更から、
整体業界では集客の難化が加速してネット広告の反応が落ちてきたといいます。
新規顧客一人あたりの獲得単価が高騰したまま下がらない状況が続いております。
それもおそらくはピラティスなどの自立型へシフトといったお客様の流れがあってのことでしょう。
つまりお客様の意識の流れによるキーワードは、依存型から賢い自立型へ。
薬膳は私の健康を支える自立の杖として、取り組みで学んでおります。
その学びのいったんとして食薬により
今もそして老後の健康も見据えた自らの手で切り開ける術を獲得たいところです。
通常の書店に並ぶ美しい薬膳レシピ本に掲載されたお料理をいただいても、
率直に私の感想では、試してみてかんばしい効果は感じられなかった。
それは大多数の体質を持って描くしかない薬膳のレシピ本としての宿命でしょうか。。。
だからこそレシピ本とは一線を画した
上図の過程に則って私だけのために創作されたオリジナル、
私個人の体質を反映させたパーソナルメニューを創り出して試みることに期待を寄せます。
私の証から得た立法と、実際に調理する加減の調整や、食材の組み合わせ配合、
その他多くの知恵や知識を投入した伝統的中医学による食薬の可能性に期待しています。
ただ私が自分の証を立てるもので未熟さ故に実験が多く、試行錯誤が続きます。
幼少から足りなかった腎精を補い、
今まで味わうことがかなわなかったバランスが整えられた体質へと着地を得られたら、
私も賢い自立ができたぞと、胸を張りたいところです。
そうなれた際には食薬の技術により体質向上の自立を目指す方へ向けて、
頼りにしていただける存在として活躍できればいいなと思っております。
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