2026年04月01日

片側の手の脈状が極端に弱い場合、放置しないでください!

脈を見せていただくとき、片側だけ異常に脈が弱い方がおられます。

5年前に私のお客様の中にも数名、気になる方がおられましたため、
脈診講座を受講中に気づき講師に質問したが、回答がなかったのです。
大変多くの臨床をこなしておられる鍼灸師の講師です。
明瞭なこうした原因が考えられるといった周知された回答がないことが察せられた瞬間です。



いまの私は、お客様のそうした原因のひとつをすぐ見つけ出します。
肩内部の腋下に強固に凝りがあって血管を潰していたのです。
より状態が悪い場合は肘の内側にも凝りができて血管を潰しています。
肩内部の腋下部位を深部まで探索する手法を開発して判明したのが、
ひどく橈骨動脈につながる手前の動脈が潰されている実態でした。
数年前は、腋下の深部を容易に調べる手技がなかったため不思議でしたが、
わかってみれば、物理的な血流の制限を与えられていただけのこと。




腋窩の凝りをリリースするための手法も工夫を凝らし、
お客様の状態を8パターンほどに分類して解くことができるようになりました。
ひどい腋下の凝りで血管の圧迫が強い場合には、橈骨動脈の脈圧が戻るには、
4〜8回ほどの手技が必要ですが、徐々に脈の左右が平らに揃ってきます。
脈にそれほど強い異状が示されていない健常な側の脈もより良い方へ変わっています。


名画の修復士のように、今、『巡りの道』を力強く描き直していく作業です。




ここでひとつご理解をいただきたいことがあります。


腕の付け根の動脈の流れを遮る凝りを付けておられる方のなかには、
腕の不調和が起きるまえに仙骨にトラブルが起きている方が多いように見受けられます。



仙骨の傾斜やねじれ等の異常は、
生まれつき股関節部分の浅さ等の異常もありますし、
後天的に不都合な脚の使い方による場合もあります。

こうした場合には腕と同様に脚のホースも潰されてしまっていて、
お話を伺えば脚が重だるくなる不調感が拭えないことも多いようです。
足部内側の脈が取れる場所がありますから、そこで脈を測ると腕と同様に気血の流れの不調を観ています。
腕の脈診とは違った情報を持った確認が取れます。




気・血・津液は、絶えず体内を循環し続けることで健康を保っています。


そうした観点から申し上げますと、
腕や脚の片側等に露骨な循環異状を起こしておれば、
そうした箇所の血流等の不調が起きるばかりではなくて、
全身を巡回する流れにも影響を出しています。
特に心・腎・肝・女性であれば子宮などへ負荷を強いられ弱くなりやすいようです。




もし、あなたが鍼灸院や整体院、漢方薬局等で、
片手の脈があからさまに弱い場合があれば気をつけてください。

両手の脈が弱ければ脈状として、それを見ますが、
片側の脈がしっかりしているときはそちらの脈を参考にして、
異常に弱い脈の方は脈を取っても実質対策外にあり参考とされないことがあります。



もし、あなたが脈を自分でチェックしていただいて、
あからさまな問題が見いだせたならば、

状態がさほど根まで凝りが侵入していなければ、
脈が弱い側の脇下の凝りをとるのみで対応を完了できる場合もあります。
ただ仙骨から全身に及ぶミスアライメントによるときには仙骨の修正がなされなければ、
腋下の凝りは何度でもすぐに戻ります。
そして仙骨を整えずに腋下の凝りを解くことに熱心となれば、
やがて脈状はさらに悪化して弱まる結果が現れますから注意が必要です。

カラダの土壌を変えるって。
4〜5手先を読んでから手をださないと収拾がつかなくなる好例です。
知らないで外圧をもって解きすぎると、全身のバランスがそれにより崩れてしまうのです。
こうなった状態は概して複雑な歪みが入りますから、
その状態を補正することができる治療師は少ないと思われます。
なので施術の心得のない方がセルフケアで対処するには難易度が高いといえるところです。
お気をつけください。



新たに治療院に通う算段のお客様が、自身の脈から上述した問題が見受けられておれば、
お客様側が治療院を選ぶ際に、事前に問い合わせをなされたほうが賢明かと思われます。
こうした腋下の凝りの存在は、施術者にも多くは知られていない側面もありますので。
うまーく、カマをかける感じで質問メールを送っていただき、治療師からの返答を待ちましょう。




​「腕の力みはホースを潰します。
その大本の多くは仙骨のずれからで、その修正によりホースを真っ直ぐに整えます」


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posted by スズキ at 13:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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