最近少し不調感が漂うといっていた近所の同業の知人に連絡をいれましたら、
目覚めたときよりめまいや吐瀉するといった不調状況だと返事がきました。
こちらは時間がつけられるタイミングでもあり、
徒歩10分ほどの近所故に、
いくつかの手技ツールを引っ提げてさっとお宅訪問いたしました。
発熱や鼻水、痰といったウイルスや細菌といった症状でもなく、
中医学で申し上げれば、
腹証として心下痞(しんかひ)または胸脇苦満(きょうきょうくまん)といった様子。
そうメールで伺っていました。
胸脇苦満:季肋部の苦満感が特徴で、ここを押し込むと苦痛を訴えます。
肝胆の病変や慢性気管支炎、慢性胃炎の方によくみられる状態です。
心下痞:みぞおちが痞えます。この場所を強く押して抵抗があるときは心下硬となります。
脾胃の昇清降濁作用などの機能低下により生じることが多く、
脾胃の内傷病や脾胃の昇降失調の場合も考えられます。
ということであります。
部位や様子から肝胆の肝に何らかの理由で不調感を感じていたようですから、
胸脇苦満である可能性も考えましたが
吐いてしまったところから脾胃の昇降失調、
つまり胃が降りず上に逆流(上逆)しておりますから、
心下痞だろうと推測がつけられます。
なんらかのトラブルがみぞおち辺りに不快な負担が溜まっているようです。
時間が夜の9時で病院もしまってる時間ですし、
脈をみて怖い病脈が現れていたら救急診療をしているところに付き添いでと思いましたら。
脈状は、良好で虚でもなく実でもなくリズムもいい調子です。
それをみてほっとしました。
本人が腰部や股関節の不調を訴えているいくつかのピンポイントをみていくと
かつて相当な骨盤部の前傾がありましたので、
本人も責任を持ってそうした状態を変えられるよう心がけておられました。
そうした努力の賜物でしょうか、
骨部位に良好な方向への動き出し変化が認められました。
骨盤の大幅な前傾から可変可動域が増していったのです。
それがもとにより大腰筋の状態を急変させて横隔靭帯を下方に強く牽引し降ろして固定されていて、
それにより胃の位置がへそよりだいぶん下へと下垂していました。
こうなっては飲食物を摂取しようにも胃にはおさまらずに吐瀉してしまうのは納得です。
これは痰ではないが湿か水といった血以外の水分が滞留しておきた現象かと思いますが、
そうした引き金が引かれたのは、腰部の腰の反りの過剰さが是正される方向へ変化したため。
本人的には、いきなり目に見えて体感でも襲ってきての不調の嵐に戸惑い、
なにかしら深刻な悪化がもたらされたのだろうと不安でいっぱいだったと思います。
腰部の腰の凝りが腹腔内の臓器とよからぬ癒着していたことでおきた心下痞の状態は、
腰部がこのまま不安定な硬い筋膜層と軟化していい感に落ち着いてきた筋膜層が共存するうちは、
現状の不調は継続するのは目に見えていることのようです。
前までは、腰の凝りが強固な腰を縮めたままにして固定するコルセットでした。
それ以上は縮まりませんし、伸びたりもできません。
悪い状態ですが張りは感じても痛みが失せた麻痺が進行した女歌で安定していたのです。
それが腰に巻いた自前の筋肉の凝りのコルセットを外して腰部筋肉の伸縮性がでたら、
麻痺して無痛だった患部の炎症を起こしていた箇所に血が届き痛みに気づいたのです。
それが腰痛の正体でしたから、こうした腰部の不安定さが続けば、
この不調感は継続することになります。
これを放置して寝るだけでは元通りの腰の硬直へと舵が切られますから、
そちらにいかないように腰筋の腰方形筋にできた強烈な萎縮状態の筋を
この際だからきっちり解いて納めることにより状態の向上をもたらして
快適そのものに近づけることが望まれるでしょう。
ちょうど持ってきた筋膜リリース用の自作ツールを使ってとかせていただき、
小一時間寝れば精神的にも落着き腰の痛みも落着いてきているようです。
それでおかゆは普通に摂ることができるし、
それを吐瀉することもありませんでした。
1日経ったあとは、何事もなかったようにしっかりご飯も食べられたようで、
それを伺いほっとしました。
私としては、なぜ腰背部の凝りが治まってきたのかが不思議で。
思い当たるところがあるかと問うと、
マグネシウムが入った入浴剤を使ってみたり、
独自のストレッチやお腹に手を当てて気を腹部に満たすようにしていたようです。
思い当たるところは、そうしたところでしょうか。
マグネシウムの入った入浴剤だけでは、、、ここまで解けることはないと思います。
独自のストレッチも、比較的やわいやり方で、気づきを深めることを主としているものです。
お腹に手を当てて気を腹部に満たすというやり方が、
現状の腰や骨盤の傾斜を正す方向へと良好にする操作につながったという仮説が優勢です。
腹の内側にいるすべての存在の声を聞き、
その温かさを感じ、
温かさが足らなければ気を送り続けるやさしい気づかいがもたらした奇跡でしょうか。
年季の入った慢性化した骨盤の位置異状でしたし、
大人になってから自力でこれほど大きな変化を呼び込むことは常人では難しいのです。
いざ、朝目覚めてグルングルン回って立てないめまいを感じたり、
食べないと力が出ないと、それでも必死に食べようとして吐いたり。
そうした不調感があれば戸惑うばかりになるものですし、
もし私がそうなれば同様にあたふたすることでしょう。
いつ何時でも自分のコンディションを冷静に見つめること。
それができれば超神のようにさえ感じます。
変化が起こるとは、良好に向かうときの流れも悪化するときの流れも、
同様に現状を壊して移り変わります。
人の体は、変化が苦手なんですよね。
それも急激な変化が起きた場合には、
悪化したときは当然ですが、
良好に向かうときもこうした不調感をもたらす
パンドラの箱を開けないといけないときもでてきます。
私ども施術者の立場からすると、
自分の身体で起きていることではないため冷静に観察し対処法を判断できますが、
自分の体で不調を感じたらそうした冷静さは吹っ飛ぶのが世の常です。
特に良くなる方向に進んでいるときは快適に違いないというのも思い込みです。
人体の恒常性を崩して状態変化を起こし受け入れるには、
放出した悪液の反動がもたらされることがございます。
それもあって慢性の不調を体内に少し多めにためてしまったなと感じられる方は、
安心して任せられる施術者の知り合いがおられると、
いざなんどき、こうしたときにも助かると思います。
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