昨日書かせていただきました(姿勢・呼吸・こころ・運動・食事)。
こちらの5要素がバランスよく勢力があり欠けることのない状態を健康な状態と申し上げました。
5つの要素は、中医学を臓腑や経絡で理解なさっておられる方は、
私が言わずもがな、察しのいい人がおられたことでしょう。
(姿勢・呼吸・こころ・運動・食事)の選択は、
陰陽五行説で重要視される臓腑の臓(肝・心・脾・肺・腎)との対応させ揃えた考えだろうと。
その通りです!
(姿勢・呼吸・こころ・運動・食事)=>
■ 姿勢:腎<腎は骨を司る>
■ 呼吸:肺
■ こころ:心<≒心経>
■ 運動:肝<≒肝の疏泄>
■ 食事:脾
のように該当させております。
『姿勢』の支柱は腎臓の臓器が腰部という身体の要の左右に位置し、
腹部の内側を通り脊柱を支える大腰筋という支柱の経絡支配している。
そして腎経に対し陰陽の関係をもつ膀胱経が背側の脊柱起立筋であり、
腎経と膀胱経の経筋により腰という姿勢の要が支えられる仕組みです。
『呼吸』が肺に該当するのは直感的にそうだなと想像つくでしょう。
五臓のなかでは肺が最も外界の空気との接触が多い臓器ですから。
詳解すれば、腎が呼吸の納気を司り、肺が呼吸の排気を司ります。
『こころ』が心(心臓という臓器自体と複数機能を持たせた呼び名)。
こちらも直感してイメージされるでしょう。
心は血液の循環を司ります。
必要十分な量の血が心に送り込むことで、肺から得た宗気を血に混ぜ、
全身へ血を勢いよく送り続ける仕組みです。
ただそうした血が必要量を割り込む心血虚等の状態になると、
心は脳の髄海とも親しく通じる臓であり脳の血量が物理的な減少状態に陥ります。
そうした状態では精神や感情をはつらつで爽快な状態の維持ができなくなります。
『運動』が肝に通じるとは?
運動させる筋肉や目や耳などの器官が多量の血液を要求します。
営養と酸素を巡らすことで筋繊維を動かし感覚神経の活躍をサポートします。
血液を必要とする器官や組織へ血を送る機能をもつ肝のマネージメント力で、
そうした縁の下の力持ちがかなえられております。<肝の疏泄>
故に肝が正常な活躍をなして運動をかなえることができるとなります。
『食事』は消化器全般の
飲食物から営養を吸収し不要物は排泄へと橋渡しをおこなう総括です。
ここで重要な前提条件を述べさせてください。
ここで申し上げる<脾>は、脾という臓器を単独を指すものではなく、
胃・小腸・大腸・その他の消化に関わる臓器の全体機能を述べる総称とお考えください。
口から摂取した飲食物を胃に入れ砕いてから下降させ、
小腸へ送り営養等を吸収したものを水穀精微に変え上行させます。
ついでに述べれば、
そうした水穀精微が肺が呼吸により得た空天の精と混ぜて宗気という気が生成され、
それを含む血が生成される仕組みがあります。
それにより脾が気と血を生成する源と呼ばれております。
もし脾が弱ければ、気や血が生成できずに気虚や血虚にもなってしまうものですし、
もし食事が十分な営養を含まず脾が弱ければ、
気や血の足らない量が増して体調がさらに悪化する自体に陥ります。
病的体質とはこうした気虚や血虚といった状態を指すもので、
気と血も足りていなければ気血両虚となります。
気虚と血虚といった基底となる病的体質が放置されることで、
気血の理想的な循環のサイクルが乱れていきます。
川の水流は水量が十分であればよく流れますが、
水量が減ってちょぼちょぼとしか流れなくなれば水流は勢いを失し遅くなりますし、
川底に溜まる落ち葉や泥がヘドロになってさらに水の流れを悪くさせていきます。
人体を循環する血や津液といった流れは、
まったくこうした自然界の様相に合致した姿通りに状態悪化のステージを推し進め、
複雑な伝変を経て病的体質の状態が悪化してまいります。
中医学上の証を立てるとは、
具体的に患者様の病的体質の状態の分類をおこなうことをいいます。
五臓の臓器としての状態およびそれぞれが連携して各自の機能や働きをなしていてOK。
五臓を、肝臓・心臓・脾臓・肺・腎臓のように物質として切り分けることはできます。
中医学で述べる肝・心・脾・肺・腎は、
そうした臓器の物質として観る意味づけと同時に、
それぞれの臓が相互に活躍を亢進・抑制をさせながら調和し保ち健康を維持する背景も、
肝・心・脾・肺・腎の分業と統合といった、それぞれの密な関わりを感じ取るように。
そのように強く教えられるのです。
そしてそうした
肝・心・脾・肺・腎の分業と統合が正常におこなわれる支えとなるのが
(姿勢・呼吸・こころ・運動・食事)のバランス感覚のよさなんですね。
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