2025年12月30日

書籍紹介:正食と人体 一倉定の体験的健康学。   自然塩の摂り方がはんぱなく興味深い!

一昨日前、日比谷公園を散歩中に見つけた大きな図書館の日比谷図書文化館 | 千代田区立図書館へ。
(日比谷図書文化館 ホームページ: https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/hibiya/ )
千代田区区立のため千代田区民や千代田区内で働いておられる方が多方面で優遇されます。
ただ他地区に住む誰もが図書カードを作れて、上限5冊までお借りできます。

以前こちらにきてチェックしていた漢方薬の本を含め5冊の本をお借りしました。

自動貸出機での貸し出し手続きもできます。
図書カードをバーコードリーダーで読ませて所定の場に5冊まとめて本を置くと、
ディスプレイに置かれた5冊の書名が表示され確認後に貸し出しボタンをポチッ。
自動貸出機の使い方がわからなかった私でも、
わずか10秒で貸し出し手続きが完了です。

ただただあっけにとられました。


蔵書量の多さもすばらしい。
一日がかりでもめぼしい本を探索しきれないような気がします。

借りた本の一冊を紹介させてください。

書名:正食と人体 一倉定の体験的健康学
著者:一倉 定(いちくら さだむ)
出版:致知出版社

です。


一倉 定氏。
私は存じ上げませんでしたが、
かつて経営者指導の大家だった方のようです。
一倉氏の他の著作物はビジネス書が多数です。

個人的に個人の体験的健康学といったサブタイトルから、
ときには突飛で受け入れがたい内容が主張されることも。
ですが現在の栄養学や運動学を含め健康体を得られない人がいるのは事実です。
現状の栄養学等を実践する健康志向の人が、
体調不良が続くため健康志向のマイブームが去ることがありません。
そう考えていますから、現代の関係学会で認められない体験的健康学に対して、
実践効果という結果がでていれば知る価値があると感じております。
なおかつ本は名著として多くの読者に読みつがれていて外装が傷んでいます。
だったら借りて読む価値あり!

300席もの椅子がアチラコチラに用意されたひとつに腰掛けてその場で目を通しました。

印象に残ったのは
『自然塩を漢方薬で言う陽気を高める秘策の起爆剤として、
 おそらく気虚体質や陽虚体質、陰虚体質のものへ勧めて元気を取り戻させる実践』
です。


昨今は減塩醤油、減塩味噌、その他の減塩食品が多く出回り
高血圧症などに気を配る方々に愛食されておられます。
本書はそうした減塩の一般への浸透が始まる初期平成9年に書かれました。
真っ向から減塩ブームにけんかを売った感じでしょう。
医学的見地からは相容れない自然塩の取り方の指導は、
本を読まれた減塩食を実践した方々の行動を変えたのか?
そうした顛末は本に描かれているものではありませんが、
説得力ある自然塩をもちいてのエピソードを読み知って、
どなたも一度は自然塩が自分は足りてないと感じたなら。。。

自然塩の摂取を試みたことでしょう。

私も図書館で座りながら読んでみて、
自然塩のすばらしさを再認識しました。



私の愛知県在住の鍼灸師の友達がおり、
そのものは海底深層水の湧き水を集め、
自宅に持ち帰り釜で炊いて自然塩をつくっています。
彼の海底深層水由来の自然塩を舐めたとき、
他の自然塩にはない体の芯まで利くほどの、
邪気が抜ける感じがしたのです。
邪気には体外からカラダに入り込む邪気もありますし、
体内にできた気を停滞させる作用をする気滞を促す邪気もあるのです。
私の体感では、確かに彼の自然塩には体内の気滞を除く作用を感じて、
風邪気味でもこの自然塩をわずかに口に含めば治るのです。
そうした自然塩を使った体験をしたことがございます。



本書では陰陽のバランスが陰に傾きすぎた者たちが、
自然塩を適切に摂ることで陽に変えると主張されています。


[陰]は、エネルギーが停滞したり足らない状態で冷えた様子。
声も小さくなり顔色も青く、顔や手や髪の艶がよろしくありません。

[陽]は、エネルギーが循環して温まり活気があり、
声もスムースにでて血色もよく、顔や手や髪に艶がでている様子です。


つまり体質上[陰]に位置する者たちには、
一時的に自然塩の[陽気]を高める作用を期待して摂るようにします。
それにより外見からもわかるような元気な姿に変わる人がおられます、
とのこと。


文中を注意深くお読みいただけましたらわかりますが。
無茶に塩を舐めなさいというわけではありませんし、
高齢者は生理的に腎陽虚等の陽のエネルギーが減少しますが、
そうした方々が減塩食を続けて自然塩を摂らないことに対し
『そうすることがよいかどうか再考してみたらいかがですか』
という課題を提起した良書とお見受けいたしました。





最後に、塩の食薬性味をみていきたいと思います。

塩は食薬的に見れば次の通り。
五気六味では寒、鹹。
帰経は、胃、腎、大腸、小腸
効能は、清熱涼血、解毒湧吐

(中医学をご存じない方にはわかりづらくて申し訳ないです!)

六味は(かん:しおっからいの意味)となり、
五臓の腎によく作用し、堅い状態を軟化させ、硬結を散らし、不要物を瀉下します。
血虚にもちいます。
こうみてみれば鹹は解毒の作用や利尿と便秘改善に用いられるものです。
硬結化した体内の邪気をすーっと散らして気の通りを順調にしてくれるのです。


ただし五気がで体をとても強く冷やす作用をもち、
実熱などの余剰な体の熱を取り除くことにより、解毒、便通、利尿、痰の症状をよくします。
熱証で応用は陽盛証となります。
ということは鹹の素の塩作用を摂るには、
陽虚証や陰盛証、または気虚・陰盛証という寒証の者が過度に塩を摂れば
冷えた体がさらに冷えてしまい体調を損ないます。
自然塩はいい!と単純に思い込んで自然塩のみを口に多く含むのはご法度!

そういうときは自然塩を摂るときに
体を温める温性や熱性の食薬を同時にとりましょう。
そうすることで五気の働きが陰に強く傾きすぎないよう中和してくれます。
たとえば温性の食薬は生姜、かぼちゃ、蝦、鶏肉、当帰ですし、
温性よりも体を暖める作用が強い熱性の食薬は胡椒、肉桂、乾姜などです。
温性・熱性の食薬には他にもありますので興味ある方は検索で調べてください。

注意として、ご自身の体質が正しくわかっておられれば、
こうした五気の食薬の取り方のポイントが明瞭にわかりますが、
体質が不明瞭であれば手探りで自然塩を摂る量を加減する必要があります。
そのような制御も、中程度以上の体力がある方なら試行錯誤の過程で起きる波も乗り切れるでしょう。
ですがすでに大きく体調を損なわれている方は、体を冷やしすぎるなどの副作用の発現が危惧されます。
そうした場合には専門家にご相談なさるようおすすめ申し上げます。
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posted by スズキ at 10:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年12月28日

一般の方にもやさしいTCMボディタイプチェックシートのイメージ。ちょっとずつ見えてきました!!

40年来の体質による生活における大きな負担。
本人的に鼻がひっきりなしで苦痛。
体が重だるさを訴える。
本人、自己を助けるために大いに知恵を使い、
ネットでも最新情報を集めて対応しています。
それにこちらの方はボディワイズに通われており、
私の施術を受けておられます。
筋膜リリースの手技により改善した面もあります。
そのときからの付き合いです。
ですが悔しいことですが、
気血の流れを整えるのが筋膜リリースによる限界。
幼少期より体質面に深く入り込んだ課題の根は深く、
その根強さからボディワイズの施術卒業後もつらい。。。
そうした状態を脱した方がおられます。

その脱したきっかけになったのが、
中医学体質診断:TCMボディタイプチェック。
(TCMはトラディショナル・チャイニーズ・メディスンの頭文字)


すでにその方は中医学を実践的に学ばれていたため、
現在制作しておりますTCMボディタイプチェックシートの回答結果、
正確な回答を得られていました。
中医学を学ばれていない方では、
不正確な回答結果がでて課題ですが、
中医学を学ぶ方は問われる意味を把握できているため、
Yes・Noの判定がピタッピタッとはまっていきます。


回答結果から最大に障りのある体質が導き出されました。
本人も気づいておられたものですが
複数種の体質のなかのひとつであり
対処をが後回しになったものでした。

そちらの実践的対応するとあれよあれよと、
私も認めるほど優れて体質が安定しました!


私の手技も気血の流れを整える経絡ワークも取り入れたが
対処できる範囲を越えていたものでしたから、
その改善が鮮やかに見えたことはうれしすぎることでした。



そうなんです。


TCMボディタイプチェックシート(=体質診断シート)で
す。



こちらが正確な結果を明示できたとき、
自分がいままで困っていた症状が病的体質が由来していたとわかったとき。
『だったら、こうした対処する方法が用意してあるんですよ』
という対処法が提示できるんです。


病的体質から生じていた症状なら、
その体質ならこういう症状が現れてますねという、
ちょっとどころか結構当たる定型の症状を言い当てることができるのです。
眺めがよく感動できるものでして、
『・・・確かにそうなんだけど。。。』と不思議に思えるほど当たったならば、
だったら言われたような対処を取り掛かってみたら治るかもしれないよねと期待できる。
いままでなぜ苦しいかがわからなかったところから、
すっきりしたら腑に落ちる。
すると心のあせりやいらだちが収まり、
スムースな改善への序章となるのです。



40年来の体質を改善された方の姿を、
間近で拝見させていただくことで、
正確な病理体質の状態を知る大切さをつくづく感じました。

これはこの方のみにかかることではございません。
他の体質による慢性的な不都合を背負う方々にも、
大きな福音となります。

それが中医学ですから。。。



そうした人生の逆転劇を目の当たりにしたエピソード。
私自身もあやかれないかと頑張ってトライしています。

ただ私は体質の根深さが筋金入りでした。
そこまでの変化改善は見受けられません。
ですが体質のレベルが着々と下がります。
病性から平性へと段階をへて近づいてることが、
TCMボディタイプシートをつけていき見えてきている。
それゆえに現状なすことが間違いではないと判ります。
負のスパイラルを抜けて安心して取り組める自覚には、
こころの余裕を与えてくれるようです。



私も独自に精度を高めたTCMチェックシートを作りたいと一進一退中です。

一般の方にも精度の良い回答が得られる工夫をしていきたくて
日本の和書等で参考になる資料があればと思い探し回りました。
残念ですが、私のイメージする制作物は見当たりませんでした。。。

ただ興味を惹かれた情報はありました。
すでに慶応大学の湘南キャンパスではそのようなシートができ、
寒熱・虚実の判定は9割に達する精度だといいます。
ただそうした優秀な資料は部外者ゆえに入手できず。
体質判定への工夫もなさっておられるのだろうか?



結局、日本版の参考資料はあきらめまして、
中国のサイトでTMCチェックシートを見つけようと方向を変え、
検索して見つけ出しました!


そのおかげで私のシートの改良点を見つけ出すことができました。


質問事項の内容以外に感じた
私のTCMボディタイプチェックシートの改良点は、



ひとつは【『ここ3ヶ月以内』のことを回答しなさい】と規定すること。
私のシートでは判断規定期間の明記はなく、
口頭で[ここ1か月ほどで考えてください]といっておりますが、
そこは本家本元の中国の医科大学の規定を真似させていただこう!
回答ページ冒頭の但し書きに視認性高く表記すればいいので手間はかかりません。

ふたつは回答時に工夫を加えることで精度が飛躍的に改善する気づきです。

私どものチェックボックス式の手軽につけられるアイデアは良かったと思いますが、
今度はプルダウン選択かまたは5段階レベル分けした回答項目を表記させたうえで、
5段階に割り振った点数計算をさせるといった仕様に変更する必要がでてきました。
だいたいのところでは日本のこのタイプのシートではチェックボックス型が多いが、
本家本元の中国の大学では5段階レベル分けによりすべての設問を回答させていた。
私も中国の大学が採用する5段階レベル分けされた回答の結果のほうが
自然に精度が上がはずと納得できます。

この2点の変更で体質の判定精度は向上すると思われます。

ただあらたな判定手段の採用により、
Googleスプレッドシート内の関数は複雑な使用が必要になります。
いまは私が本草薬膳学院卒業に必要なレポート作成提出を先に取り掛かり、
卒業の目処がついたら質問事項をブラッシュアップしつつ、
シートづくりの作業に取り掛かる予定です。

そして独自仕様のTCMチェックシート制作が無事終了後に、
TCMボディチェックシートで体質チェックに関心ある方へ、
5名限定でお試しいただければと考えております。
そのときは当ブログやメルマガによりお知らせいたします。




余談ですが、
私は手技療法に馴染みがありますので、
かつては手技療法家が一撃で◯◯を改善という触れ込みに
『おっ、なんだ、なんだ!?』と一応目にしようとしたが、

いまは、その関心度は下がってます。
急性期の患者様への手技に対してはいいでしょうが、
体質由来の慢性化した症状をもたれているお客様であれば、
大多数の方が体質に関わる課題をお持ちになられています。
そちらへの対処法にはなっていないように見受けられます。
そういったことが、
体質傾向を顔や姿勢その他から望診で見えはじめたころで、
バランスが失われた体質を整えることに
広大な可能性を感じています。

だからでしょうか。

一撃の手技を受けた方を拝見して腎気虚と観えれば
『一撃は価値あるでしょうが、
この方の腎気虚はそのままだから、
骨が弱く骨格が歪みが生じやすい。
その改善道のりを考えると両手上げては喜べないでしょう』
と、脳裏で考えてしまうようになりました。


一撃で手を止めないで、もう一声!


できれば、体質傾向への改善を並行して取り組んでいただければ、
施術の大戻りが緩和したり、改善上昇ステップに乗せられるはず。
そういったヴィジョン通りのことも現れるのでしょう。
もし私が思い描くヴィジョン通りとなれば、
お客様はハッピーで、私も充実した喜びを噛みしめるでしょう。

こんなことは施術を忙しくしているなら中医学の勉強も捗らず、
夢想してもかなわないことだったでしょう。
でもいまは着々と準備に余念がありません。
posted by スズキ at 11:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年12月24日

緑茶はカラダにいい?   -----残念ながら私がお茶を3杯飲めば副作用が発現いたします。あなたはいかがでしょうか?

『緑茶』は健康によさげなイメージを持っておりませんか?
含まれる栄養素にカテキン、テアニン、タンニンといった機能成分が含まれています。


【 緑茶 成分 】


カテキンは、抗酸化、高血圧、高血糖の改善に。
テアニンは、脳内神経機能調整、リラックス効果。
タンニンは、抗酸化、抗菌、降コレステロール効果。

カリウム27mg
カルシウム3mg
マグネシウム2mg
ビタミンC6mg
葉酸16Ug

主に抗菌作用や免疫機能向上に役立つとされています。



とってもすぐれた効果効能を持つため、
私もできるなら少し量を多くいただき、
免疫増強を緑茶ではかりたいところ。

ですが私には緑茶は禁忌なんですね。
残念です。



どういったことかというと、
緑茶のもつ涼性と清熱作用が
1、陽虚体質(気と熱が足りてない体質)
2、血虚体質(血が足りてない体質)
3、瘀血体質(血瘀の影響で血行阻害を持つ体質)
などの方が緑茶を過剰に摂取すれば体調を崩すためです。

私は1,陽虚体質に当てはまりますから、
緑茶はとりすぎないよう制限をかけています。
かつて自分の体質では緑茶が禁忌であると知らず、
珈琲断ちをしたとき代わりに緑茶を愛飲していました。
つい緑茶の量が多くなります。
するとカラダが調子が悪く感じだします。

もとが陽虚体質で、
気と熱が足らない冷えた体質で熱が足らない私のカラダから、
緑茶が熱を清熱作用により奪っていきます。
そうなると四肢末端の冷えに加え、
腹の底や心臓のあたりの冷えにまで至ります。
ですが薬膳の勉強を専門にし始めるまでは、
原因が4〜5杯の緑茶が引き起こしたとは気づいてません。
頭で緑茶は免疫向上に寄与する健康増進の味方だと信じたら、
緑茶が体調不良を連れてきていたとは想像できませんでした。

陽虚と緑茶のからくりに気づいたあとは、
緑茶を1杯までに制限をかけております。

ですが単に緑茶単体で摂ることで問題が生じるなら、
緑茶と合わせ技で解熱させる作用を消して、
免疫向上の薬効を取り込めないだろうか?

そのようなアイデアも浮かんできます。


つまり緑茶が体をすずやかに涼となす性状があるなら、
別に体を温める性状を持つ生姜由来の(良姜・乾姜)をあわせればよい。
そうすれば緑茶のカテキン、テアニン、タンニンの効能を取り入れつつ、
解熱剤としての作用を抑え込むことができます。
結果、緑茶と良姜そしてシナモンをミックスさせましたら、
体の冷える体感は皆無になりました。
勢い余って川芎とオタネ人参という生薬を少量混ぜてみたら、
心臓あたりがボッと暖かさが増して体が速攻で温まります。

ここまですればほぼ緑茶の解熱の性質を奪いきりました。
これを薬膳でいう配伍(食材の組み合わせ:配合)の相畏(そうい)と申します。
[相畏]:ある食薬の毒性や副作用を他の薬により消去、軽減させる組み合わせのこと。

ひとつの食薬単体では毒性や副作用が起きても、
その性質を事前に承知して帳消しにさせる合わせ技でくぐり抜けることができます。
様々な漢方薬の構成生薬を観ると、
腹が重くなりそうな生薬を使うときは胃薬的なものも入れておき、
不調に陥らないよう手当がしてあるものが時折みられるのです。

こうした[相畏(そうい)]工夫をすることで、
私も緑茶効能をうまく取り入れることができております。



体質がわかれば禁忌の食材がわかります。
別の体質の人には、問題ない健康食品が、
当の体質の人には、禁忌食材となります。
禁忌食材は過食を避けるものであり、
または口にしてはならない食材です。
事前に薬膳知識があって相畏による対抗をなせるものであればそういったくぐり抜け方もあります。
そのチェックは食材の機能成分だけみていてはわかりません。

健康増進の食材が、気がつかないうちに、
副作用を引き起こしてしまう。
それを知ってか知らずかわかりませんが、
知っていて勧めていたら悪質なことです。




とある食の指導をするサービスの方が
クライアントから飲食した写真や詳細を週間で受け取り、
逐次、禁忌食材を含んでいたら指導をするといいます。

もし私がその先生に対面で陽虚体質であると判定された後、
日々、緑茶を4〜5杯愛飲していると伝えたら。。。
強い口調で指導し気づかせてくれることでしょう。

病は口から入るものといいます。
口に入れる習慣のものが病を増長させることがないよう、
チェックをする習慣を持ち気づきたいと思います。

こうしたところでも皆様の体質が正確に理解できるものかどうか。



最後に、またまた蛇足ですが、、、
私がボディチェックをさせていただいたお客様に、
『体質診断シート』を付けていただきました。
単純に筋骨格系のトラブルではまかなえない、
体質上にかかわる影響が感じられたからです。
以前の体の均整がどうであるか、
筋骨格系に眼を鋭くしましたが、
今は同時に体質上の課題発見にも意識が向いています。

筋膜をリリースする際に
病理的な体質を特定できるメッセージが表出していることを見つけ出しました。

それによれば痰湿体質がグレーゾーンを越えているはずです。
御本人も脂濃いものが食べられなくなった、食べてひどい目にあったともうされております。
痰湿体質は脂濃いものが苦手というのは特徴の一つとして私もわかっております。
なので体質診断シートをつければ、
たぶん痰湿体質との結果がでていただけるのだろうと判断し、
それではもしお時間があれば[体質診断シート]をつけてみませんか?』と提案させていただきました。
こころよく体質診断シートをチェックしていただきました。



横目でチェックしておられる様子を観察して、
痰湿体質との判定があったならば。
そこから本人にも響く説明をしっかりお伝えしようと思う。
各体質の特徴をお伝えできるよう説得力の強化を図っておりますから。


ですがチェック結果からは痰湿体質には該当せず。
グレーゾーンにもかかっていない数値がみえます。
・・・・・。

こうなると私が見つけ出した身体的特徴から
痰湿体質の要素を推して体質改善の要諦をつたえても、
当然、問題無しと出た手前、
頭の中は混乱するものです。


難しい状況がうまれました。。。



体質診断シートを付けて頂く前に、
私が読み上げてワンポイントのチェック項目の意図を
伝えると診断シートの結果が変わることがあります。
そうしたほうが正確性があがるように見えております。

体質診断シートの質問事項は、
中医学を学ぶものには想定判定点が熟考のあとが明確に伝わります。
そこが大事だよねというなポイントがしっかり出てまいります。

いままでは中医学を学んだ方にチェックしていただいたところ、
ボディチェックで足をお運びいただいたお客様は中医学を学ばれていない方です。


あきらかにチェック項目の捉え方や、
日頃の自己の観察についてギャップがあります。
ここでボディチェックのお客様から私のシートの運用方法に甘さがあると教えていただき、
改めてどのような扱いをすべきか考えております。
どこかに突破口がないかと。。

その意味でもこの度のボディチェック企画は私にもすばらしい実学をさせていただきました。
皆様に、感謝申し上げます。



ちなみに痰湿体質であれば、
忌避する食材は涼性・寒性という体を冷やす働きをもつ食材です。
また忌避する味は、甘、酸(すっぱい)です。
禁忌な食材例は、脂濃いもの、お酒、甘いもの、果物、食べすぎは良くありません。

特に痰湿体質の方は、体調不良気味のときに脂濃いものをいただくと、吐き気、嘔吐、頭痛、腹痛などがあらわれますので気をつけたいですよね。

また禁忌食材もあれば同時に、痰湿体質を冴えて改善させる食材もございますから。
選択的に自分がいただくとよい食材を理解できるよう、
具体的にお伝えできるようなことができれば。

そこは本草薬膳学院を卒業してからのお話となりますが、
食による被害拡大がないように、
食による効果効能の最大化のために。
ひとりひとりにあわせたことをお伝えできるようになりたい。

そのように考えている次第であります。


意外に体質上、食べてはならない食材を取り続けておられて、
それが引き金となり体調を崩すこともあるという方がいます。
そこは今回、私も実地で調査をして気づいたことで驚きました。
ただ、緑茶の飲み過ぎで体を冷やした陽虚体質の私ですから、
『うん、それ、わかるよ〜。気づいたらびっくりなんだよね』
と深く共感させていただくところでもあります。





posted by スズキ at 12:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年12月23日

臨時ボディチェック企画、参加者全員のセッション、無事に終わりました!ありがとうございます!!

昨日で臨時ボディチェックをご依頼いただいたお客様、
皆様のセッションを、無事に終えることができました。

おひとりのお客様の『ボディチェックだけでもいいので〜』というご要望をいただきました。
《現状のお体の良否や方向性などを知りたい》というお考えです。
同様にお考えいた方もおられれば、あわせて数名程度であれば
受け付けさせていただける時間を設けることもできるだろう。
そう考えての臨時の企画でした。


お客様自身のお体の状態が想定内か予想外であったのか。
そうした気づきを得るサポートが、
わずかながらでもできておりましたらうれしい限りです。

いかがなものでありましたでしょうか?

おひとりおひとりのお客様のセッションを終え、
お客様の顔を数カ月ぶりに拝顔させていただいて。
数ヶ月前の施術をさせていただきときを思い出しました。
ご足労をいただきましたお客様の思いやりにささえられて
このたびの企画を終えることができ感謝いたしております。



今後もお客様と直接お目にかかることができる企画をと願っております。
どうぞ今後とも宜しくお願い申し上げます!





つづきまして、
いま、私が取り組んでいますことにつきまして。

中医学の勉強を進めるうちに気づいた注目点があります。
薬膳等を学べば当然の学習事項とされる
薬膳の配伍(=薬膳の素材の配合の仕方、用い方)です。

テレビ等で健康番組を見てきたとき、
(バナナがいいとかココアがいいとか。。。)
食材単品の栄養推しが多かったでしょうか。
含有する栄養にどのような効能があるかを伝え、
『それいい!』と視聴者に思わせるものでした。

ですが漢方薬や薬膳の構成を勉強したときにみえてくる、
効能で分類された同類を1種類から複数種類を畳み掛け
1+1が2ではなく3にも4にも増幅させる組み合わせがあります。

じつはこうした相乗効果を巧みに操ることができることで、
単品の食材では弱い効能発揮であったものも
複数種の組み合わせにより強い効能発揮をさせてしまえる。

生産性を大幅に向上ですね。

これがあって食材が食薬となり、
多くの人の健康状態を高められる。

ここに私や健康キープを求めるもののヒントがあるようです。




それに気づき和書の食材の組み合わせを紹介した本を、
図書館から借りまくりました。
どこかでみたものどまりです。。。
きっとここ止まりでは収まらない知恵の蓄積があるのでは?
精魂込めて制作された本を手に、
もっと教えてよ!と不遜な思いを抱きます。
もっと知りたい!!


そんな思いから、
和書をひととおり目を通して情報を集めたあと、
中国のサイトに移りました。
配伍は数多く紹介してくれ、
和書にはない情報も揃うし、
ありがたいものの細かい点がわかりません。

たとえば、食材Aと食材Bを使うときに、
{(何:何)の割合で配合}して用いなさいとか、
それらの調理法について具体的にはなどまでは
解説してくれてません。
そこを知りたければ、
YouTubeで実際に料理をしている番組を視聴して集める必要が出てまいります。
または要領よく全体像を把握するには、
中国語で書かれた薬膳や漢方の書籍は、
推測ですが使用者に寄り添った情報が掲載しているのでしょうか。

日本語のサイト等では詳細まで掲載されないこうした情報。
中医薬膳師をもち、実際に中国料理を本場修行をなされば、
これらは当然知るものだろうと推測しております。

現状の私にはこうした配伍知識は新規性を感じます。
実際には中国人の体質や生活環境下で食したときと、
日本人の風土や生活様式や体質傾向で食した場合には、
多少か大幅な差異が生じるためカスタマイズが必要でしょう。
(注:中医学理論や食薬学を熟知したうえで証を立てたのち、個々の体質から最適な配伍を割り出すものと思われます)
そこを含めて試用したうえでの結果を集めることから、
独自ファイルが整えられるものでしょう。


簡単な作業ではないでしょうが、
関わられたお客様の体質にあった特別な配伍を伝える。
食材の組み合わせでアドバイスができるようになれば、
私としてはいい結果を期待できる仕事となるだろうと。

そのような考えを持っております。


posted by スズキ at 05:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年12月20日

食材は、中医学理論を通して食薬となります。食薬、侮れません!

昨日はファーマーズマーケット二子玉川店へ年末買い出しへ。

大根や白菜、百合根、蕪、唐辛子、その他。
合計金額3,003円分。
帰りはずっしりと肩に荷がくい込むほどの重さ。

前回のファーマーズマーケット二子玉川での買い物のとき、
水菜のおいしさに衝撃を受けました。
今回は残念ながらなかったものの、
世田谷産白菜が鮮度抜群で芯がサクサクッという歯ざわりの良さ。
あまりの美味にしばし驚きがやまないほどでした。
大サイズ(450円)で重かったが、
他の自然食品店のお品と比べても群を抜いた存在感。
来年年始に、また行く機会が得られればと楽しみになりますね。


おいしいはやさしい。
体やこころにやさしさを伝えてくれます。
口から入ったおいしさが、
病を癒す導きをしてくれると実感できたとき。
農家さんからの贈り物が、私の生きる火を灯してくれた感謝の気持ちがあふれます。

いくつかの野菜商品の値段表の横に、
農家の個人名が書かれていますから。
『またこちらのすばらしい農家さんの野菜を買いたい!』と
気にかけたくなります。


薬膳とは、
中医学理論に基づいたお薬の体調を改善させる機能と、
御膳としてのおいしさから食欲をささえる作用の二つから成り立っています。
薬膳は、漢方薬とお薬の機能面では共通しますが御膳とは異なるアプローチ。





施術の実施と研究の日々をこなしていたとき。
食事についての重要さは感じて本等で調べたが、
食生活の時間や労力は大幅に割愛してこざるを得なかった。
施術で疲れ果てたときは、食事を摂ることもなく泥のように寝ていたもので、
必要な栄養が摂れないことから体の疲れを癒しきれずに翌日の仕事となります。
忙しく仕事に向き合われる方々には、こうした悪循環を感じる方もいるかもしれません。

個人的な自戒の言葉として、
もし施術をがんばっていたときにも、
いまのような食との関わりを深めていたら。
肉体的な疲労の軽減と脳の働きの向上から、
総合的に行動に余裕がうまれていい仕事を残せていたことだろう。。。





そして個人的なことの追加となりますが、
長年にわたり前方下方におられるお客様を施術をしてきたうつむく姿勢は、
頸部裏手の後頭骨と筋肉とのつながるポイント地点を、
強烈な金属の硬さと冷たさに届く腱部の変異を課していきます。
右利きの人であれば左頸部裏手の後頭骨の付着点をもつ腱です。
この部位の凝りの骨化により萎縮し短縮した状態となれば、
後頭骨の前方に位置する第一頚椎(環椎)の軸が歪みます。
それによりそのすぐ裏を通る脳へ通じる血管に圧迫が生じ、
脳への血行障害が現れてきます。
これが起こる前に同側の左側腰仙関節部の深部にひどい凝りを作っております。
この左側腰仙関節部位がほどけない限り、左頸部の凝りはほどけませんから、
脳への血行阻害が継続し悪化すれども良くならない状態に陥ります。

施術をさせていただいてきたお客様の
仙腸関節のリリースから腰仙関節の動作の復活、
そして頸部の凝りの減少を確認してきました。
ただしこれは他動的にお客様にできる手技であり、
みずからの体に用いることは叶いません。
実はイメージワークによりみずからの凝りの部位を手を触れずに緩ませることは、
だいぶんできるようにはなってきたのですが、
骨化したほどの強力な凝りに対して錐体外路の作用で変える現象は起こせません。


ここを解決できるようにするには、
どうすればいいのだろうか?


そうした計算をするときに、
活血化瘀という血瘀という病理物質を溶かすことにより
血液の流れを活性させる紅花や川芎等の生薬を使い分けをしながら味方にする。
これはだいぶん進んだ瘀血体質だから、
行血や和血といった緩やかな血の停滞を突破させる作用のものでは対応が困難。
破血という血瘀をもほどく力強い血液の循環を再開させる食薬や生薬を用いて改善を図る選択肢を選ぼう。
そうした場合、事前に必要なことがあります。


すでに体内を巡る血流が阻害され停滞気味であれば、血虚状態という血が足りていない状態であっても、どうにかやりくりできます。
血流がせき止められたところから心臓に近い部位は血液がたまり、心臓から遠い部位は血液が足らないという状況。
それは血液の総量は、この時点で平均的健康状態の者と比べれば少ないものですが、
それでもやっていけるという特殊な環境下で慣れてしまっております。

ですが血瘀を除去して血管を圧迫して血流を多量の停滞させてきた血液が回りだしたとき、
いきなり血液総量の少なさが身に応えます。
これを(停滞した血が、血流が早まれば血が減る)という言い方をしております。

こうして血瘀が緩んで血行が促進された結果、血が減ったとき。
瞑眩と呼ばれる極度なだるさや思考力低下等の不調を招く状態に陥りますし、
それ以外の不都合な状態の表れが表出してくる場合もございます。
こうした不都合な状態を低減させるには、
血液の総量を正常量まで加算する必要が出てまいります。
これは中医学でいう(脾を養う)ことになります。
脾とは脾臓を指すことばではなく、消化器全般を総称することばと考えてください。
そして脾が気と血を生み出す元ですから、
食事を脾が強くなり機能が向上できるようにすれば血が増加してまいります。

こうした脾を活性化させるような食事を摂るようにしていけば、
上記で説明した活血化瘀の役割をもつ食薬や生薬または漢方薬を用いることから得られるメリットは、
安定性を持って供述できるものといわれております。



もともと脾が強く活躍できる優れた素養を持っていた方の場合、
脾を養うものと血瘀を駆除するものを同時に摂ることができます。

対して脾がもともと体質的に弱い人、ひ弱な方の場合、
脾を養うことで脾を丈夫にしてからでなければ血瘀への対処にはリスクもあり、
慎重にならざるを得ません。


実はひ弱な私の体質故に、漢方等で脾を養う実践をしてましたが、
ですが元が底辺だったためか、成果率は期待を下回るものでした。
前提として、漢方薬で脾を養うときは、
日夜、寸暇を惜しんで中医学系映像をみまくっており、
食事に手をかけることはできておりませんでした。
遠赤外線ドーム型サウナに入る機会を増やしたにもかかわらず、
成果がでている実感は薄く煮えきらないのです。


そうした折、
漢方薬の基礎用語や知識がある程度頭にはいって、
今度は食薬についての学習に移りました。

自炊するときに食材選びに中医学の考えを取り入れ体質を考えて吟味し、
調理法にも少しずつ覚えようと努めてきました。

そうするととたんに脾のチカラが活性化し始め、
その証拠に背中の起立筋部分、
特に腰仙関節が(ポキっ)と小さなクラック音を響かせ始めました。
これは背骨を支える脊柱起立筋および大腰筋が緩み始めた印です。

同様に後頭骨左側の頸部の凝りの筋が明瞭になって表出しだした。
これの状態では半分骨の硬さで半分軟部組織化した状態ですから、
施術をするときの前方下方におられるお客様に顔を向けるうつむきをすると、
後頭部の裏手の動脈が圧迫されて瞬時に脳が虚血に陥り眠くなるは思考が飛びやすくなるは、
という状態に陥ります。
なので現在、ボディチェックをお客様にさせていただくときには、
自分の頭部と首と背中の一体性維持に気を最大限配りながらです。
でも施術ではなくフライパンやタブレット等を頭部を垂らすよう
うつむき加減で目視すると急激な眠気状態に陥るという様子です。
これは一過性の症状ですから半分骨の硬さの後頭部の凝りを解き、
全体が正常な軟部組織と化せば問題は解消されます。
私の予定では、来年1月末までを目処に解消したく考えています。



このことで学んだことといえば、
以前は漢方薬の成果特性を知りたくて。
漢方薬を日常生活に取り入れてみたものの、それだけでは抗しきれませんでした。
次に食材選びに熱を上げて食薬知識を増やしつつ食生活を変えたら、
そこが大きな飛躍につながったと実感しています。

そうしたときの上述いたしましたファーマーズマーケット二子玉川の食材は、
薬膳の薬機能も御膳の美味しさの両方を兼ね揃えており
私の体を変えてくれる機会を感じさせてくれます。
ほんとうにありがたいことです。



施術者の中には脳血管障害や心疾患により重大な状態を被る方が多くおられ、
そうした方々には私が背負ったような後頭部トラブルの負債から起きた方もいました。
私自身、幾人ものそのような方々のお体をみさせていただきつつ、
みずからの体のなかに同種のものをみつけてもおりました。

こうした部位の凝りがあっても、
患部の麻痺や血虚状態の慣れたやりくりをしていて気づけなければ動揺もありませんが、
加齢によりコラーゲン生成力が生理的に若いときの半分以下かそれよりも下がりますし、
そうなれば血管の劣化や心臓の衰退化といった時限爆弾のような影響が予測できます。

そしてこちらは発症後に『既病防変』として対処するには、
少なからず命の危険がありますから。
『未病先防』としてこれらは症状が出る前に対処すべき事項です。


ちなみに昨今ではノート型パソコンで長時間労働をなさっておられる方や、
スマートフォンを過度に使っておられる方にもこうしたトラブルが現れております。
首コリや肩こりも問題ですが、
物忘れがひどくなったとか、眼の異常を感じる等の
脳へいく血流の阻害から起きるトラブルが顕著な場合、
ひとまずランブルローラーやストレッチポールを使い、
脊柱起立筋全体を緩めるようなエクササイズを試してみてください。
軽度でしたら十分それでリカバリーできるでしょう。
ですが重い様子であれば頚椎上のトラブルに繋がりかねませんから、
専門的な対処の方法をご存知の先生方に問い合わせることも大切です。






posted by スズキ at 16:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年12月17日

体質診断シート活躍。



本草薬膳学院の教科書指定してある『実用中医薬膳学』
こちらに乾隆帝38年(1789年)に清朝の学者:曹廷東が著した
老老恒言』全5巻からなる高齢者の健康とウェルネスに関する専門書が紹介されていました。
興味が出てネットで調べたら、全文、中文版ですがWeb上にございました。
Google翻訳で読んだら、後半のお粥リストは現代薬膳粥に多大な影響を与えています。
薬膳粥に関心ある方がおられましたら、ぜひ、目を通していただけましたら幸いです。


『老老恒言』全5巻
https://www.guwendao.net/guwen/book_b8b1418fbbc1.aspx




話は変わりまして。

本日、ボディチェックで訪れたお客様。
体質で気になる点があり、
お約束したお時間の関係で押していたこともありましたが、、
予定外の体質診断シートをチェックしていただきました。

以前、がんじゅうふぁみりーさんの提示した映像をスクリーンショットで、
100問超えの体質診断の項目をチェックしていただいたとき。
すべて目を通してもらってチェックし計算し結果がだせるまでは50分はかかる。
少しの解説を付せば1時間を有に超えるため体質診断シートはスルーしかない。

それが表計算に乗せて自動計算してくれるように作成したため、
わずか10分程度でチェックしてレーダーチャートも参照していただけるようになって
『じゃ、ちょっとお時間を要しますが体質診断シートをやってみませんか』
とおすすめすることができました。
該当項目にチェックボックスをクリックすればあとはタブレットが計算してくれる。
重複した質問もなくすことができて、時短と労力のカットもできた。
Googleスプレッドシートに関数をいれてくれたMさんに感謝です!!



かつての体質診断シート回答者の数名は中医学の心得がありましたので、
判断基準が理解できておられたから私がみてよく観察されたうえで回答してました。

ですが一般の方は見慣れないシートを警戒して、
考えすぎてチェック項目が多く重なって悪すぎる結果がでていたり、
逆にさらっとグレーゾーンの項目をスルーして健康体に落ち着いていた。
通常のように体質診断シートの結果のブレは少なくないのだろうと感じています。


ちなみに本日のお客様の場合、私が患部に手を当てたら。
ほぼ正確に筋膜上の癒着が由来してのことか、
別の要因が入り込んでいるのか判断できます。
経験から得た明瞭なチェックポイントがあるんです。
それゆえに体質診断シートによるブレ幅を感じまして。

同時にブレ幅を減らして精度を高める質問にできないものかとも。
チェック項目の文言に少しフォローの手を加えられないだろうか。

できるかどうかはいまは未定ですが、
やりたいことを見つけての一進一退です。


自分が納得できるまでいきたいという難しさもあります。
ですが体質診断シートでチェックした結果を知ったとき。
重要課題が鮮明にあらわれて本人も気付かされています。
その後の行動に大きな飛躍が生まれた方々もおられるのです。
私と同時期に本草薬膳学院にて学び始めた方も、まさにそうした一人でしたね。
すでに中医学全般を自学または講座等を受けて理解を深めていただいた方は、
傾向として体質の理解が進んでいる人ほど、ちょっとしたショックとともに、
体質診断シートの結果を元にして行動が加速して結果が出せていくようです。


そうした前提に立てば『体質とは?』という中医学のご理解をいただける方が
一人でも多く増えてほしいと思い願うところです。

posted by スズキ at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年12月15日

5つの季節が移り変われば、使う食材も変わります



先日、ファーマーズマーケット二子玉川で買ってきた水菜に大根。
二子玉川のある世田谷産で、まさに産直朝どり野菜。
野菜を手にするには交通費や買いに行く手間や労もかかりますが、
ほんとうに美味しくて生鮮野菜のすばらしさを再認識しています。
しあわせを実感する瞬間。
それはこんなところにもあるんですね。


話が変わりまして。
風光明媚な日本の四季。
春、夏、秋、冬。
それぞれの風景や味覚など素晴らしさがあります。

対して中医学ベースの薬膳の世界は
春、夏、長夏、秋、冬。
5つに季節をわけて扱います。
長夏とは梅雨の時期で暑さが著しく、
同時に雨もザーザー降るときをそう呼びます。
中医学が発祥した中国では北方から南方まで異なる季節感が存在しております。
都合、私どもが扱う5つの季節は長江流域の気候なんですね。

人は自然から隔絶した存在ではありません。
自然と統合され一体化しているという整体観を持っております。

すると春、夏、長夏、秋、冬の季節ごとに、
日照、気温、乾湿、風雨などが異なるため、
五季の気候変化にあわせた心身へのストレスがかかります。
そうした体調への負担低減を食薬で対応することも薬膳の大切な役割の一つとされます。

以下に春、夏、長夏、秋、冬にかけてよく使われる食材・中薬の
五性(熱性・温性・平性・涼性・寒性)および
五味(酸味・苦味・甘味・辛味・鹹味)がどのようにあるのかをみてまいりましょう。


春によく使われる食材・中薬は温性で辛味、甘味のあるものを用います。
夏によく使われる食材・中薬は涼性・寒性で酸味・鹹味のあるものを用います。
長夏によく使われる食材・中薬は温性・甘味のものをつかいます。
秋によく使われる食材・中薬は温燥には涼性、甘味・苦味のものをつかいます。涼燥には温性で、辛味・酸味のあるものをつかいます。
冬によく使われる食材・中薬は、腎陰を養うには、涼性・平性で甘味・酸味・鹹味ですし、
腎陽を補うには、温性・熱性で辛味・鹹味です。

このようにそれぞれ五気・五味が異なってきます。
ちなみに今日は陰盛が最も強くなる冬至(2025年12月22日月曜日 0:03)の一週間前です。
陽が最も弱くなり体を休ませる時期となります。
冬眠する動物なら穴蔵で眠りにつくでしょう。
こうした寒い時期ですから陽を温め、寒さを除去し、体の深部にまで気を通すような食を求められます。



・・・と、いったところでもありますが。

中国も南から北まで広大で時期により気候もまったく異なります。
では日本は国土が中国から比して小さいからそんなことがないかというと、、
そうでもないんです。
わかりやすいところでは沖縄と北海道や東北最北端。
桜前線北上中というニュースからも各地の現在の気候の差異を感じられます。



とある漢方の先生の話ですが、
患者様からの電話でどの漢方薬を摂るとよいかを尋ねられたそうです。
患者様への問診の末、体質を伺い知ることができました。
それで(◯◯◯丸)といった漢方薬をお勧めしたといいます。
すると1週間後に電話で、教えていただいた漢方を飲み始めて体調が悪くなったようだといいます。
体質からのみ考えると、まさに(◯◯◯丸)は試してみたいファーストチョイスですが。
殊の外、瞑眩とは思えない副作用がでていることがわかりました。
そのとき、はたと気づいた漢方の先生は、
あなたはどこにお住まいですか?と伺って、
まさに湿度が他より格段に高い地域にお住まいとわかったとき、
なぜ副作用が起きたかを知り、別の漢方薬を勧めたそうです。
後日患者様より『先生、今度の薬はよく効きました。ありがとうございます』と連絡を受けたそうです。
電話やメールといった相談者が先生の住まいから遠い場合には、
だいぶん気候が異なるようで、その気候の差異を計算に入れなければならなかったんだと、
その先生は過去を自戒して、
相談者の体質と住居する地の環境全般も考えにいれる大切さを説いておられました。
そして同時に五つの季節からみてどのような外的影響を受けているかを考えることも必要です。
この五季を見過ごして計算にいれなければ、へんてこなトラブルが起こるのが必至です。
へんてこなというのは、体質からだけ考えたら冬に西瓜を食べなさいというのは変です。
今の時代なら売ってるかもしれないけど、なんかおかしいと考えるべきですね。
食薬・中薬を使っても薬膳の効果が薄れるか無効化されることもあるでしょう。

人間は自然界の環境と密接にかかわりあうゆえに、
自然界を観察する眼を育てることが大切だとつくづく感じる次第です。
posted by スズキ at 16:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年12月14日

体質診断シートチェックのボックス化、他力本願で完成。。😅


《中医薬膳学》について、多くの方々にはお耳に入ったことがないでしょう。
学本草薬膳学院の教科書指定された『実用中医薬膳』を精読させていただく前は、
私もうすらぼんやりした認識でした。

薬膳認識がさらに浅かったときには、
治療効果の高い生薬を薬膳料理に活用しなければ薬膳とは思ってませんでした。

その認識は病気の方に対する薬膳では正解の面もありますが、
健康な方に対しては不正解だといえるのです。


中医薬膳学は、《中医学の考え方にもとづいて弁証論治》をおこないます。

四診といい、望診、聞診、問診、切診といった、
複数の診断法を複合的にもちいることでその方の体の状態を観察し分析して
診断をしていきます。
それが弁証論治です。



仮にそうした診断結果によりAさんは比較的に健康体だとされたとします。
つまり
気虚体質、陽虚体質、血虚体質、陰虚体質、
気滞体質、湿熱体質、瘀血体質、痰湿体質

のような体質について病的な状態にあるとはいえないと判断できました。
ただ体質診断シートによる判定では30%が正常とされる規定内ではあるが、
気虚体質と陰虚体質の2つが28%と29%とグレーゾーンだったとします。
この場合、気虚体質・陰虚体質の対策となる高い薬効を示す生薬は必要はありません。
中薬指定の生薬等を選択せずに日本の法律で食材として指定されたもの、
または食材を加工し食品となったものにより気虚体質と陰虚体質の手当をして
その後に悪化しないよう予防をおこないます。
このとき体質管理にもちいるお薬が《食薬》です。
要はその食材がもつ効能、五味、五性、帰経から、
その方の体質にマッチした食材を選び出したら食薬となるのです。

こうして健康な方が病を予防するために薬膳にかかわるときには、
基本、用いられるものの多くはスーパーマーケットや八百屋・果物屋・肉屋に並ぶ野菜や果物やお肉など。
これら食材は中医学の診断を通して食薬と呼ばれ、
そのものにとって合理的な体調管理が可能な薬のようなものに変わるのです。


唐時代に薬王といわれた孫思邈(そんしばく)は、
まずは徹底して食薬をもちいるべきだと説いていました。
病の状況から中薬をもちいなければならないこともある、
だがそうする前に徹底して食薬でくぐり抜けるよう考えなさい。

そういった主張をなさっておられました。
薬効が強い中薬には高い薬効ゆえに副作用等のおそれもある。
中薬を極力つかわずに食薬で対処すべきだというのです。

ですから食薬とは中薬に効果効能が劣ると安直に考えるのではなく、
食薬の特徴を十分に把握したうえで調理することにより、
それを薬に変えることもできる。
薬膳を勉強するものには、とても勇気づけられることばです。

それは中薬の中には、竜眼肉や枸杞子や菊花など非医薬品もありますが、
附子やその他医薬品指定されている生薬を利用した薬膳は、
日本の法律によりつくってお出しすることはできません。
身内での集まりでお金を取ったりしなければ大丈夫ですが、
あくまでも内々の薬膳パーティでこと。
効果が絶大な中薬をがっつり使わないでも、
食材を食薬に変える中医学による診断によって内々の薬膳パーティしか、
本草薬膳学院卒業生はできないというわけでもないのです。
ほっとしますね。


Bさんが弁証論治により病的体質の強い状態と判断されたときには、
食薬で対応できうる場合にはそのような選択で調理をおこない薬膳メニューをつくります。
食薬のみでは対応として不十分なときに、食薬と中薬をあわせて対応します。




といったように食薬での対応で行けるか?
それとも食薬と中薬での対応が必要なの?

こうした判断をしていただくときの参考に、
四診のうちの問診にあたる体質診断の問診を回答していただければと思います。
表計算アプリ上にて体質診断シートというものがございまして、
詳細な体質傾向を把握する質問に回答していただくことで
問診による体質上の問題があるか、あればどれほどの軽重かの結果がでてまいります。

つまりざっくりしたことを申すことをお許しいただけましたら、
中医学の問診から得られた回答により打ち出された体質診断結果。
これだけでは不十分な点も正直に言えばございますが、
実体験上試験者の結果を十数名みさせていただきましたが、
ある程度の参考となる精度も持ち合わせた結果でもありました。

自分の体質を存じ上げないままでは薬膳と呼べませんが、
こちらの中医学を基礎とした体質診断シートをご利用いただき
自分の体質がわかったうえで食材を選択していただけましたら、
それは薬膳といえるでしょう。


そして先日、私ごとで恐縮ですが、
体質診断シートをチェックボックスで判定するようなしくみにしたいと、、、
当ブログで申しておりました。
食薬方剤学テキスト内の情報を表計算アプリに手入力でデータ化することで、
勉強をしておりまして、そちらが終わりましたらチェックボックス化にとりかかる予定でした。
チェックボックス化には私の関数の要領が悪ければ
4〜5日はかかるだろうと思って覚悟していました。

そのチェックボックス化作業に取り掛かろうとしたところ、
以前にも私の代わりに関数を入れていただいたお客様が作成代行の声をかけてくれて、
数日前にチェックボックス化が完成いたしました!
これで画期的に使い勝手がよくなったと思います。

Mさんのお陰でスムースに進行することとなりました。
Mさんには感謝してもしきれるものではございません。




図書館で借りてきたGoogleスプレッドシートの本は返すこととなり、
現在、本草薬膳学院のレポートに取り掛かる時間が持てております。

いずれGoogleスプレッドシートを使って、
体質判定後に、
たとえば気虚体質ならこういった食材・中薬・方剤が用いられるというところを
参照できるようにしてみたいと思います。


表計算のタブシートをわけて必要な情報をシート間で持ってくるようなイメージ。
これが打ち出せれば八百屋等に並ぶ食材が、
あなたにとって食薬という効能ある特別なものに変わるわけです。


たとえば、陰虚体質の方とわかったならば。
陰虚とは、血と津液の両方が足りていない方のことを指します。
ならば血と津液を補う必要があるとわかりました。
それには補陰作用のある食材を摂ればOK!です。
ずらりと充実した薬膳専門書から得た知識をえて、
合理的に改善のステップが踏み出すことができるでしょう。

といったような具合ですね。
もし陰虚体質が30%前後で軽重の軽度であれば食材で探し、
もし陰虚体質が80%前後と軽重の重度であれば中薬も含め食材を探しましょう。
そういったことが助言できるでしょう。
(複数の体質が併せ持たれて複雑な結果が出たときや重度の状態が明らかであれば、
 自己判断を避けて専門の医師や漢方薬局等にお世話になることが勧められます)
posted by スズキ at 18:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年12月11日

JA運営のファーマーズマーケット二子玉川で産直食材を買ってきました!

沖縄の方では
『病は口から入ってくる』というようで、
食べる物の種類の選択もあるでしょう。
種類が正しくても質に問題があればどうでしょうか?

そこからも病が入り込むのかもしれません。



私が参照する[薬膳食典 食物性味表]には、
薬膳で調べる《性味、帰経、効能、適用、主な栄養素、主な機能成分》など、
事細かに表記されています。
ですが実際のところ栄養素表記がされていたとしても、
手に入れた野菜等の栄養価が本書の通りにあるのか疑わしい。
ただ高額な自然食品店の野菜を常食してはコスト高になりますし。



そういったときの強い味方は?



都内にはいくつかJAが経営する産直農産物売り場があります。
皆様のお宅のお近くにも、もしかしたらあるかもしれません。

本日は二子玉川駅から徒歩15分の
[ファーマーズマーケット二子玉川]に食材調達へ。
https://www.kanko-setagaya.jp/?p=we-page-entry&spot=209569&cat=16316&pageno=3&type=spot


営業時間は9:00から16:30です。
手頃なお値段の野菜や果物、肉類もあり、
質のいいお野菜は開店と同時に早々に売り切れます。

私は開店5分前に並んでました。
他にお客様がすでに並んでいて。
開店後も買い物客が押し寄せてます。

今日は世田谷産の大根は驚くほど新鮮。
巨大な大根でずっしり重い。
作るものが思い浮かばなくとも、
買わずにはおけません!

他にもいろいろ買いまして、
購入品の総計はそこそこにはなりましたが。
近所の質がいい野菜を置いている八百屋を
質的に凌駕していますからすばらしいです。
2つの袋にわけて肩にかついで帰りました。


散歩圏内にこうした店があればいいのだが。


話は変わりまして。

ともにファーマーズマーケット二子玉川に買い物にでかけた方がおり、
自動車免許の更新がきたとのこと。
ただ日頃の勉強がたたって視力低下が著しい。
メガネを新調するか、視力をよくするべきか。
迷っているとのこと。

薬膳では視力回復を目を明るくすることを【明目】といいます。
私がつかう食薬方剤学の教科書では、21食材および中薬が該当しました。
通常なら、菊花と枸杞子をつかうがでしょうか。
ただせっかくなら、決明子、豚のレバー、にんじん、ほうれん草、
女貞子、ハシバミの実(ヘーゼルナッツ)など、
選択肢の幅を広げて試していただきたいものです。
本人の体質の帰経と五味などを考慮してとったら、
もしかしたら菊花と枸杞子以外の明目で有名な取り合わせを越える成果が上がりそうです。

菊花(菊の花、非医薬品、日局は薬局製剤)
桑葉(非医薬品)
蝉退(せんたい、局外は医療用)
苦瓜(にがうり)
蚌(どぶがい・カラス貝)
螺鰤(まきがい・たにし)
谷精草(こくせいそう・おおほしくさ、未)
決明子(けつめいし・エビスグサ・ハブ、日局は医薬品、一般3)
夏枯草(かごそう、うつぼぐさ、医薬品、日局は医療用、一般3)
薺菜(なずな)
黒慈姑(ぼっせい、荸薺(ぼっせい)、馬蹄)
菟絲子(としし、医薬品)
豚のレバー(猪肝)
にんじん(人参、胡蘿葡)
ほうれん草(菠菜)
鮑(あわび、鮑魚)
女貞子(じょていし、ネズミモチ、非医薬品)
枸杞子(くこし、非医薬品)
石決明(せっけつめい、アワビの殻、非医薬品)
珍珠(ちんじゅ、真珠、非医薬品)
珍珠母(ちんじゅも、真珠の殻、未)
ハシバミの実(榛子)


posted by スズキ at 21:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年12月10日

食薬とは、食を薬と化すこと。それぞれの食薬の(五気・六味・帰経・効能・応用)を覚えて、その食薬の性格を知って使い慣れていきましょう

日比谷公園の内の規模が大きい千代田区区立図書館へ足を運びました。
周囲がビジネス街・官庁街でビジネス関係の本が充実しております。
身分証明書でどなたも借りることができる図書カードがつくれます。
千代田区在住または在学・在勤であれば10冊、その他の方は5冊まで。
千代田区在住なら特別な勉強場所のようなところが利用できるようです。
気になる漢方関係の資料が数冊みつけ、後日お借りする予定です。
こちらの図書館はご存知の方も少なくないでしょう。




ですが日比谷公園内にはもうひとつ、貴重な図書館があります。
みどりの図書館]です。
https://www.tokyo-park.or.jp/college/green/index.html
日比谷公園内、緑と木の市民カレッジ3F。
閲覧のみで貸し出しはできません。
複写は有料で著作権法の範囲内に限り可能。
蔵書図書は55000冊と充実しております。

はじめての来館で、
生薬関係の蔵書があればと期待しましたらありました@!
他の図書館では見かけたことがない大きな判型の生薬絵の本や
使い勝手がよさそうなハンディな生薬本なども。
興味深いです。
(たとえば)
日本の薬用植物(生薬)―彩色写生図 生薬-成分-漢方-(処方例)
薬木薬草事典 : 安心して応用できる(大須賀正美 著) / 阿武隈書房


書棚にならぶ本は、蔵書の一部。
みどりの図書館:検索ページで必要な本をお調べください。
https://green-archives.opac.jp/opac/top

生薬や漢方等のワードで調べましたが、
区立図書館や都立図書館にみられない資料がありました!
生薬は栽培法の本などもあり興味がつきません。

園芸好きな方や、
生薬をこよなく愛する方々。
是非足をお運びくださいませ。




ここからが本題です。

私が勉強しております食薬方剤学テキストの食薬は、
簡潔な情報としてあらわされます。


たとえば、
お餅の素材の糯米もちごめ。
こちらのデータをサンプルに示します。

[名称]糯米(もちごめ):
[五気六味]温、甘:
[帰経]脾、胃、肺:
[効能]補中益気、健脾止瀉、固表止汗
[応用]脾胃虚弱の疲労、食少、眩暈、下痢、頻尿、肺虚自汗


漢字が羅列された表記に慣れていなければ、
みてるだけでげんなりしてきそうですよね。

ですがこれらすべてが糯米を食薬として活かす必要な性質をしめしたキーワードたちです。



[五気六味]をどう読むかを概説すれば、

□ 五気(寒、涼、平、温、熱)

は体を強く冷やしますから、陽盛の体質を改善したり熱証を治療するときにもちいます。
は体を少し冷やす働きがあります。陰虚体質の改善、熱証の治療につかいます。
は、身体を冷まさず温めずという性質で、他の食薬とあわせやすい。
は体を温めます。気虚、陽虚体質の改善につかい寒証を治療します。
は体を強く温めます。陽虚体質の改善、寒証を治療します。


□ 六味(酸味・渋味、苦味、甘味、辛味、鹹味、淡味)

酸味・渋味、すっぱい、しぶい。収斂、固渋
苦味、苦くて、瀉下、燥湿
甘味、甘くて、補益、和中、緩急
辛味、からくて、発散、行気、活血、滋養
鹹味、しおからくて、軟堅、散結、瀉下
淡味、はっきりし味がない、滲泄、開竅。

となります。

同様に帰経(きけい)も概説すれば、
食薬の作用を臓腑、経絡に結びつけるもののこととなります。



たとえば、
五気で体が冷めている冷え性の人に対し、寒性に仕上がる料理を出すのはご法度。
すでに体温が低い人が、さらに1度も下げられれば震えだしますし、
お腹の消化不良も引き起こしますから。
だから冷え体質の方とわかれば寒性の食薬をつかわずに、
温性の食薬を用いて冷えを緩和・解消させるよう計算してまいります。
あなたの体質を把握してから五気を踏まえて体温の上昇下降をコントロールするだけで、
体調がほっとしてやすらぐようなメニューをつくることもできます。

たとえば、
血と津液が不足している陰虚体質の方が六味の辛味(からみ)を取りすぎて、
汗を大量にかくようになさるとかっちり体調不良に陥ります。
夏の暑いときだから大丈夫だろうと思っても強い陰虚体質の方は要注意。

たとえば、
脾気虚といった脾の気が足りてない方であれば、
脾を養う働きをもつ帰経で脾と書かれた食材はお勧めです!






具体的に糯米(もちごめ)の五気、六味、帰経を読み解けば。。。

五気は(温)ですから、
●  体を温めてくれて、気虚、陽虚体質を改善するときにつかわれます。

・六味が(甘)ですから、
●  甘くて補益(虚弱なからだを元気に)し、
   和中(お腹のなかを調和)し、
   緩急(痛みを緩和させます)るように働きます。


・帰経が(脾、胃、肺)ですから、
●  脾と胃と肺に作用し養いながら働きを助けます。

五気、六味、帰経は、基本がパターン化されており性質があきらか。
丁寧に全体を覚えればきっちり覚えれば、その後は迷わず問題ない。
だからその学習は容易に乗り切れます。



あとに続く(効能)と(応用)です。

(効能)は、中医学特有というか中国独自の四文字言葉が多く、
それらはおおかた記憶するしかございません。

けっこう膨大な記憶努力を要します。
食薬の名称も読めない漢字が頻出しますが、効能もそう。
読めなければ素直にGoogleレンズのお世話になり、覚えるしかありません。


糯米(もちごめ)の効能は、読めない漢字はありませんね。ほっとします。

[効能]補中益気、健脾止瀉、固表止汗
補中益気:お腹をサポートして気を増してくれます
健脾止瀉:脾をすこやかにして下痢をとめてくれます
・固表止汗:体表を整え余分な汗を止めてくれます

といったイメージがつたわってきます。



(応用)は、具体的な症状名や状態が書かれている場合が多く、
それほど迷うことはないと思います。

糯米(もちごめ)では
[応用]脾胃虚弱の疲労、食少、眩暈、下痢、頻尿、肺虚自汗
からは、
・脾と胃の気が足らなくて疲れてる人向け、
・少食、めまい、下痢、頻尿の人向け、
・肺の気が足らなくなり、何もせずじっとしていても常に汗をかく状態の人向け、


といったことがわかります。



名称〜応用まで、
漢字を厭わずに読み解けば内容は難しくないことはご理解いただけたでしょうか。
これらキーワードを駆使してお客様の体質のバランスの乱れを改善させるように
適切に当てはめ判断をしてメニュー全体像を構成していきます。

細かい定義付けがされている食薬データだからこそ、
お客様ごとの個別具体のニーズにあうアレンジができます。
それはAとBの食薬が同一なデータがあったとしても完全一致してはおらず、
その差異をもってよりそのお客様にふさわしい食薬を選択することが可能になるからです。


お客様の体質を知り、
体質改善へ進むためのストーリーを想像し、
そのときどきのステージでマッチングする食材を知って体質を落ち着かせる。
マッチングは五気、六味、帰経、効能等を注意深くみていく必要があります。
体質が落ち着きを取り戻した一段落後に、
次の隠れ体質に対応する食薬を探索して、
マッチングさせてまいります。
あなたの体質の乱れ状態が正確にわかればこそ、
ピタッとした鍵穴に正しいカギを入れて回すようなことが起こります。

あなたの体質がぼやけて不鮮明な状態でチョイスした食薬が効いても、
それはまぐれでしかありません。
そこに再現性はありませんし学問も成り立ちません。

あなたの体質が鮮明にわかっており、
そのうえで弁証論治で証が立てられたなら、
再現性ある体質の改善がかなえられるようできている。
そうなれば学問として成り立ちますし、
そうした意識で勉強しております。



私の知っております方の談ですが。
体質をしっかりみていただいて食薬のベストチョイスをしてくれる先生がいたそうで。
いつもの食生活パターンから離れ、
食薬学のベースから割り出した食に変えたそうです。
1週間ごとに毎食を写真に納めた写真と体質の状態を連絡すると、
先生からこちらの食材を取るようにという指示がファクスで来る。
そうしたやり取りを2か月ほどしていたら
痰湿の強かった自分が大化けしたそうです。
この方は私が施術をさせていただいていたお客様のおひとりです。
美容のしごとをなさっておられるかたで美意識が高く、
食事に対する信頼性抜群になられておられたご様子です。
お痩せになる前の写真と眼の前のその方を見比べ、私もとても驚いた記憶があります。
特に下半身の浮腫がつらかったそうですが見事に消えてしまい、
お腹が強くなってお通じがよくなったそうです。
その状態が2年しても変わりないと微笑んでおられました。

他にも食薬がきっかけで病気の平癒に至ったという人がおられ、
すごい先生がおられるものだと感心するところです。

私もこうした食薬指導ができるよう研鑽していきたいと願っています。

ただ通信過程でテキストを拝読するのみでは身につくトレーニングにはならないため、
自分なりの工夫を付与して学びを深めていければと楽しみつつ勉強しております。

posted by スズキ at 14:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする