私の良くお付き合いさせていただいている先生も、
今度、ベン石温熱器を本格的に購入するそうです。
先日、施術を受けにきていただくときに、
私の使用しているベン石温熱器を手に取って、
手に持った感触を確かめておられました。
個人的に、
優秀な先生が、ベン石温熱器を手になさって、
独自に強力なベン石温熱器を活かした施術法をあみ出してくれることを。
私はたのしみにしています。
その先生は、ホットストーンの心得や機材も持っているので、
私のように、ホットストーンとベン石温熱器を併用なさるかもしれません。
独自に使い方をあみ出していかなければなりません。
それは同時に手あかのついた他人のやり方に強く印象付けられて、
まっさらな状態からの工夫ができないことでミスリードされることもない。
確かに守破離のように、最初は使い方を十分習って理解が進んだら、
そこから自分独自のやり方を工夫することができる環境ならばそれもいい。
和書によるベン石温熱器を使う際のマニュアルがない現状では、
ポテンシャルが高い道具だとは直感できます。
それは同業者の先生方ならば、うなづいていただけるはずです。
または私がそれを用いたセッションを、
時間をかけてさせていただくならば。
そこから現れる結果からも検証していただけるでしょう。
ひとつの道具でも、使い手の施術の指向や考えにより、使い方が変わります。
そして優秀な先生であればあるほど、
自身の施術スタイルを確立しています。
そのなかにベン石温熱器をどのように活かされるのか。
そのことに対して純粋な興味を持っています。
ですから、ベン石温熱器を使われる先生が増えるのは、
うれしいですね!
できればベン石温熱器を使った情報交換が可能な先生方が増えれば、なおうれしいです。
ベン石温熱器について。
「どういったところを解くものなの?」
と質問を、かつていただいたことがあります。
以前は、肋骨周辺や起立筋部分など繊細な筋肉部分や大きな筋肉部分を、
凝りを巧く熱を加えて解けやすくして硬化をスムースに緩めるというような説明をしていました。
ピンポイントで、どこのリリースにいいかと挙げれば、
両手分の指の数を越えるのですが。。。
実は特に興味深いポイントとして挙げられるというと、
『頭皮』です。
・根をつめた仕事をしている人
デスクワークでは奥歯を少し噛みながら作業をするため、こめかみ当たりを凝らせます。
そのこめかみの凝りが前頭部や頭頂の頭皮を頭骨に張り付かせてしまうことも。
・自律神経が落ち気味な人
起立筋の張りが強くなって頭皮を下方に強く牽引されているときや、
頭皮が硬くて頭蓋骨の開閉がうまくいかずに脳脊髄液が巡りづらいというところまで悪化が進み、
後頭部あたりの頭皮が硬くなって、頭板状筋当たりの硬化の強まりから第一頸椎をずらします。
そうなると後頭骨がゆがんだ位置に移行されて頭部の血流も悪化するため、
十分な血液量を欲する脳の働きづらさを呼ぶこともあります。
・頭皮が頭骨に強くこびりつくことの圧迫感があると、片頭痛のような不快さが現れやすくなります。
他にも
頭部には多くの重要な経絡の始発点とも数えられる部分で、
ツボが密集しているのです。
頭皮が凝ったままであれば、
関連する経絡上の緊張や気の流れが順調にいきません。
経絡は気の流れる通り道でもありますが、
経絡は連なる筋肉の筋膜の中を通るため、
悪影響が及ぼされた経絡上の不具合を生じた骨格筋の動きにくさや引き連れなどの不快さを生じることもあります。
頭皮を緩めるやり方は、他にも多くの影響が体全身に出てくるものですから、
かつてベン石温熱器を使う前から研究し続けてきました。
ですがなかなか解けるものじゃなかった。
非常に解きづらかったんですね。
頭皮部分を緩めるだけというセッションを90分コースでおこなえば、
首や表情筋や顎関節が直接的に頭皮を硬化緊張させている元のものなので、
ある程度のリリースはできるのですが。。。
でも現在、ベン石温熱器を使うやり方の1/4も柔軟性を取り戻せはしませんでした。
同時に頭部を他の器具や手の指や手のひらで解くのも、
ことのほかダメージが容易にでやすいし痛みがあってリリース痛が強く出る。
私は、以前頭部に刺激を与えて脳梗塞の後遺症がいくばくかでも改善できないかを
様々な施術の専門的な資料を集めてきました。
同時に、自分の頭でそれを試してきたのです。
それで言えることでもあります。
そこがベン石温熱器を使うことで、
大部分の不利益が回避された状態で頭部の形が変わるような、
丁寧なリリースができるようにさせてくれた。
おそらく私の頭部のリリース法が上手だったわけではなく、
ベン石温熱器が頭部の骨に熱をあたえて、
頭骨の骨膜部のよれからの改善を容易にしてくれたからでしょう。
いまはさすがに多くの施術上の臨床を積ませていただきました。
それによりリリースの工夫も多くの独自の引き出しを持つに至りました。
でもそのような専門的な技術がなかったとしても、
ベン石温熱器なら・・・簡単な使い方がレクチャーされて、
頭部の凝りの集まるトリガーポイントを理解しておれれば。
およそ素人でも成果がだせるような代物です。。。
そのような非常にありがとーと言いたくなる、
優れた道具がベン石温熱器ですね。
2020年09月20日
2020年09月14日
【五十肩(四十肩含む)】の改善に必須筋は『肩甲下筋』ですね!
先日、
「『五十肩』がきびしい!どうにかならないか?」
と、知り合いから尋ねられました。
手を上に挙上しようとすると、
「イテテテテッ」と、肩周辺に芯に響く甲高い鋭い痛みに襲われるといいます。
神経に触るような、耐えがたい激痛。
かっこよく手を挙げようとしても、次の瞬間、身を縮めて肩を押さえたくなる。
なってみるとわかりますが、これ、けっこう痛いです。
去年、私も母の介護中に施術で無茶をして、五十肩になりました。
それが様々なやり方で対象を改善させようとしてもよくならず、
施術者失格といわれそうな身体状況で過ごした記憶があります。
筋膜リリース的にいえば、
『五十肩は、肩甲下筋から起こりやすい』というルールがある。
施術のとき、
お客様がうつ伏せか、横臥位のとき、
肩甲骨と肋骨の間に私が手をいれて肩甲下筋が柔軟性があるか緊張して硬化してないか、調べます。
この時点で、
「おぉ〜、痛いです。そんなことしゃちゃ、いけません!」
と言われる場合、
五十肩になっているか、またはその予備軍です。
リリースでは最近はベン石温熱器を使っているので、
かつての肩甲下筋リリースの激痛は半分以下に軽減したようです。
まずは上腕骨の肩甲下筋が付着する腱部を緩めます。
烏口突起の下あたりのリリースを狙う感じですね。
ここはどうにかこうにか、痛いけど耐えられる感じ。
ただ次の、脇の下から肋骨と肩甲骨の隙間を狙うと、
ここはそうはいかないこともたびたび見受けられます。
肩甲下筋が肩甲骨にも肋骨にも強烈な癒着があれば、
相当な痛みがでるためアプローチの仕方が難しい。
という以前に、ほんとうに徐々に回数を重ねて解き進めるしかない。
そういう場所のなかのひとつと数えられるところです。
ただし最近ではやり方を変えています。
素手のみによる手技は難しいというときにも、
スモールサイズのベン石温熱器の温熱効果でリリースを図るようにしています。
ベン石温熱器のヘッド部分の熱源を、
肩甲骨と肋骨の間に滑り込ませて、
そのままの状態で30秒〜90秒保持するか、
またはさざ波のような動きをあたえてリリースをスムースにしていきます。
そうすることで無理なく成果をあげることができます。
実際のところ、
そのお客様の痛みの耐性レベルを推し量っていくことは、
施術者側としても、非常に申し訳なくしんどいことです。
そして痛みの耐性が低い人の場合、リリース量が非常に少なくなるというのは否めません。
同時に「鈴木さんは、なんとむちゃくちゃなことをする人だ」と思われることは間違いない。
また肩甲骨の上に位置する棘下筋の上にベン石温熱器を置いて肩甲骨を加熱する用法もあります。
肩甲下筋の過緊張や癒着の問題は、
肩甲骨の骨を取り囲む骨膜がよれてひずみが起きているためでもあるのです。
骨膜がひずめば、その部位に関連して癒着した筋肉は、いくらリリースをしても早々に戻ります。
これは私自身、そのような傾向があるのではないかと想定して、
いくつか自分の身体を通して検証を繰り返した結果、
そのように言っていいだろうという結果を得られたと思います。
肩甲骨の骨膜がよれてひずんだ部分は冷えてゆがみを持った固着している部分ですので。
そのゆがみやひずみをベン石温熱器で30〜90秒ほどの持続的注熱により、
固まった骨膜のコラーゲン組織を柔軟化させて改善を図るようにします。
この手間を必要とする人へ、実際にこのような工程を挟むと肩甲下筋のゆるみが正常化しやすくなるようです。
ベン石温熱器をお持ちの方やホットストーンを活かした施術をする方は、
ぜひ、肩甲下筋のリリースをするにあたり試してみてください! ^-^
そのようなリリースがけっこう難しい肩甲下筋も、
ベン石温熱器の登用により暖かく気持ちが落ち着いたまま緩んでいきます。
この肩甲下筋の筋肉が十分解けていないと、五十肩になっている人の復活は難しいのです。
ただ臨床では五十肩になっている人が、この筋肉のみで問題が引き起こされているわけではないことはよくわかっています。
意外に複雑な経路を通って、現状の五十肩になっている人が多々おられるので、
その悪化した負担の筋層の蓄積部分を、順序だてて玉ねぎの皮むきのようにほどく必要もあります。
この部分の玉ねぎの皮むきをするような見立ては難しいものです。
私も、お客様の状態を読むのは慣れているし経験上の知識の引き出しがあるのですが、
自分のこととなると鏡で背中を映してみても肝心なところが見えてこなくて、
改善するまでほんとうにきつい時間を10カ月ほど過ごしたのです。
ということで。
しっかりと状態を読めれば改善できる五十肩もあります。
特に筋膜系のトラブルのみであれば、かなりの改善は期待できるでしょう。
知人の質問に対して「どうにかなるときもあるので、施術、試してみて!」と返事をさせていただきました。
^-^;
本営業の再開に向けて、営業活動をさせていただきました。
「『五十肩』がきびしい!どうにかならないか?」
と、知り合いから尋ねられました。
手を上に挙上しようとすると、
「イテテテテッ」と、肩周辺に芯に響く甲高い鋭い痛みに襲われるといいます。
神経に触るような、耐えがたい激痛。
かっこよく手を挙げようとしても、次の瞬間、身を縮めて肩を押さえたくなる。
なってみるとわかりますが、これ、けっこう痛いです。
去年、私も母の介護中に施術で無茶をして、五十肩になりました。
それが様々なやり方で対象を改善させようとしてもよくならず、
施術者失格といわれそうな身体状況で過ごした記憶があります。
筋膜リリース的にいえば、
『五十肩は、肩甲下筋から起こりやすい』というルールがある。
施術のとき、
お客様がうつ伏せか、横臥位のとき、
肩甲骨と肋骨の間に私が手をいれて肩甲下筋が柔軟性があるか緊張して硬化してないか、調べます。
この時点で、
「おぉ〜、痛いです。そんなことしゃちゃ、いけません!」
と言われる場合、
五十肩になっているか、またはその予備軍です。
リリースでは最近はベン石温熱器を使っているので、
かつての肩甲下筋リリースの激痛は半分以下に軽減したようです。
まずは上腕骨の肩甲下筋が付着する腱部を緩めます。
烏口突起の下あたりのリリースを狙う感じですね。
ここはどうにかこうにか、痛いけど耐えられる感じ。
ただ次の、脇の下から肋骨と肩甲骨の隙間を狙うと、
ここはそうはいかないこともたびたび見受けられます。
肩甲下筋が肩甲骨にも肋骨にも強烈な癒着があれば、
相当な痛みがでるためアプローチの仕方が難しい。
という以前に、ほんとうに徐々に回数を重ねて解き進めるしかない。
そういう場所のなかのひとつと数えられるところです。
ただし最近ではやり方を変えています。
素手のみによる手技は難しいというときにも、
スモールサイズのベン石温熱器の温熱効果でリリースを図るようにしています。
ベン石温熱器のヘッド部分の熱源を、
肩甲骨と肋骨の間に滑り込ませて、
そのままの状態で30秒〜90秒保持するか、
またはさざ波のような動きをあたえてリリースをスムースにしていきます。
そうすることで無理なく成果をあげることができます。
実際のところ、
そのお客様の痛みの耐性レベルを推し量っていくことは、
施術者側としても、非常に申し訳なくしんどいことです。
そして痛みの耐性が低い人の場合、リリース量が非常に少なくなるというのは否めません。
同時に「鈴木さんは、なんとむちゃくちゃなことをする人だ」と思われることは間違いない。
また肩甲骨の上に位置する棘下筋の上にベン石温熱器を置いて肩甲骨を加熱する用法もあります。
肩甲下筋の過緊張や癒着の問題は、
肩甲骨の骨を取り囲む骨膜がよれてひずみが起きているためでもあるのです。
骨膜がひずめば、その部位に関連して癒着した筋肉は、いくらリリースをしても早々に戻ります。
これは私自身、そのような傾向があるのではないかと想定して、
いくつか自分の身体を通して検証を繰り返した結果、
そのように言っていいだろうという結果を得られたと思います。
肩甲骨の骨膜がよれてひずんだ部分は冷えてゆがみを持った固着している部分ですので。
そのゆがみやひずみをベン石温熱器で30〜90秒ほどの持続的注熱により、
固まった骨膜のコラーゲン組織を柔軟化させて改善を図るようにします。
この手間を必要とする人へ、実際にこのような工程を挟むと肩甲下筋のゆるみが正常化しやすくなるようです。
ベン石温熱器をお持ちの方やホットストーンを活かした施術をする方は、
ぜひ、肩甲下筋のリリースをするにあたり試してみてください! ^-^
そのようなリリースがけっこう難しい肩甲下筋も、
ベン石温熱器の登用により暖かく気持ちが落ち着いたまま緩んでいきます。
この肩甲下筋の筋肉が十分解けていないと、五十肩になっている人の復活は難しいのです。
ただ臨床では五十肩になっている人が、この筋肉のみで問題が引き起こされているわけではないことはよくわかっています。
意外に複雑な経路を通って、現状の五十肩になっている人が多々おられるので、
その悪化した負担の筋層の蓄積部分を、順序だてて玉ねぎの皮むきのようにほどく必要もあります。
この部分の玉ねぎの皮むきをするような見立ては難しいものです。
私も、お客様の状態を読むのは慣れているし経験上の知識の引き出しがあるのですが、
自分のこととなると鏡で背中を映してみても肝心なところが見えてこなくて、
改善するまでほんとうにきつい時間を10カ月ほど過ごしたのです。
ということで。
しっかりと状態を読めれば改善できる五十肩もあります。
特に筋膜系のトラブルのみであれば、かなりの改善は期待できるでしょう。
知人の質問に対して「どうにかなるときもあるので、施術、試してみて!」と返事をさせていただきました。
^-^;
本営業の再開に向けて、営業活動をさせていただきました。
2020年09月08日
肩関節の痛み、不調の筋肉は?『棘下筋』
先ほどのブログ内容の関連として座り続けるとおこることのひとつに、
肩の内旋癖による肩関節のはまりが浅くなって痛み出すというものがあります。
デスクワークが続くと、
肩が内旋といって、内側のほうに回り込んでいく。
肩関節がはまりが浅い状態であり、
それが続くと、肩関節の痛みや肩や首の凝りを作り出すようになる。
このときに肩関節をいろいろと動かしてみても、
改善された感じがしないで痛いままか、
または改善も一時的で続かない。
そのときは棘下筋の凝りをゆるめるというのが、
筋膜リリースではセオリーのひとつとされています。
こちらをしっかり深部のところまで緩めると肩関節のはまりも改善していきます。
上図の肩甲骨の上に位置する筋肉です。
ただこの棘下筋。
いきなり押されると痛みが神経に響く激痛。
驚くほど痛いんです。
だから施術のとき「ごめんなさい!ちょっと痛いです。痛すぎたらおっしゃってください」
と前置きをする。
リリースをするには気を使う定番の筋肉です。
そのような激痛部分を、かまわずに深部まで解くなどできるわけはないです。
だから相当に加減する。
結果、深くまでは緩むことができないという不完全燃焼で終わるわけでした。
ですが個人的にこの部分もホットストーンで長時間温めてから、
それで熱で緩まってからリリースすれば痛みが軽減していいのではないか?
と考えて、施術のときに敷石として肩甲骨下にもホットストーンを配置するようにしました。
すると案の定、以前の私がリリースしたときの圧の3倍と負荷をかけても以前よりもまだましだというお客様の反応。
そうなると、よりしっかり棘下筋の筋拘縮を緩めていくことができて、
お客様の肩の内旋癖を低減できるようになってきました。
そんなところにも、
ホットストーンと筋膜リリースを連携して活かす工夫をしております。 ^-^
肩の内旋癖による肩関節のはまりが浅くなって痛み出すというものがあります。
デスクワークが続くと、
肩が内旋といって、内側のほうに回り込んでいく。
肩関節がはまりが浅い状態であり、
それが続くと、肩関節の痛みや肩や首の凝りを作り出すようになる。
このときに肩関節をいろいろと動かしてみても、
改善された感じがしないで痛いままか、
または改善も一時的で続かない。
そのときは棘下筋の凝りをゆるめるというのが、
筋膜リリースではセオリーのひとつとされています。
こちらをしっかり深部のところまで緩めると肩関節のはまりも改善していきます。
上図の肩甲骨の上に位置する筋肉です。
ただこの棘下筋。
いきなり押されると痛みが神経に響く激痛。
驚くほど痛いんです。
だから施術のとき「ごめんなさい!ちょっと痛いです。痛すぎたらおっしゃってください」
と前置きをする。
リリースをするには気を使う定番の筋肉です。
そのような激痛部分を、かまわずに深部まで解くなどできるわけはないです。
だから相当に加減する。
結果、深くまでは緩むことができないという不完全燃焼で終わるわけでした。
ですが個人的にこの部分もホットストーンで長時間温めてから、
それで熱で緩まってからリリースすれば痛みが軽減していいのではないか?
と考えて、施術のときに敷石として肩甲骨下にもホットストーンを配置するようにしました。
すると案の定、以前の私がリリースしたときの圧の3倍と負荷をかけても以前よりもまだましだというお客様の反応。
そうなると、よりしっかり棘下筋の筋拘縮を緩めていくことができて、
お客様の肩の内旋癖を低減できるようになってきました。
そんなところにも、
ホットストーンと筋膜リリースを連携して活かす工夫をしております。 ^-^
過度な長時間デスクワーク、そして長時間座り続けからのカラダの芯のコリが抜けない。そうなったときの対処法として、起立筋のホットストーンが有効ですよ!
朝晩は少しずつ涼しさが増したが、
日中はまだ暑さが残ります。
コロナの影響により外出時はマスク着用が当たり前とされ、
正直、マスクしながら楽しく散歩や外出をする気にはなれない。
政府や都からのコロナ感染回避や危険な酷暑を思いやっての
外出を避けてくださいという、かつて経験のないメッセージが届きます。
そういうことから、
長期間にわたり自宅で過ごす日々を送る方も少なくないようです。
昨日、施術家をしている知人のお宅へお邪魔しました。
その方はデスクワーク中心で研究活動を続けています。
私にうといジャンルについても、
日々、興味を深め追求し、
その成果を記したノートや情報を惜しげもなく見せていただきました。
こころより感謝いたしております。
コロナや外気の熱という外的要因が頭にストレスフルな状態を強いていると。
カラダが感じたしあわせ感に反応してでてくる気の力が低下しだします。
「元気」が損なわれやすい時期です。
それは、これからの見通しの立たない社会を見据えれば、
努力は報われないかもしれないという事態も起こりうるさなかだからです。
そういう思い(思い込み)はカラダの気の巡る経路を支配していくもので、
整体的にカラダの状態を探れば。
確実に脊椎の詰まりや椎骨のねじれやずれが入っていきます。
その場合の椎骨の異常は、いつものその方が陥りやすいパターンとも異なるときが多いのです。
平素の肉体にかける決まっておこるストレスからできた筋肉の筋緊張には、
身体は寝たり休息をすることでリセットできるボタンがどこにあるかわかってます。
完璧にリセットするまではいかなくても、かなりのカラダの凝りを取り除く仕組みを、
人体は備えているのです。
ですがいつものセルフケアをしても効果が薄く歯が立たないときもあります。
それはこの度の社会情勢という、
自分ひとりの力ではどうにもならない恐れ、怒り、悲しみに、突然出くわしたときです。
脊椎がカラダの芯を支える力を失う。
その影響から安定した重心から離れて不安定なところへ重心の移動が起きています。
重心の移動が起きていることに気づく冷静さを持っていれば、
自身でもリカバリーできるのですが、
多くは重心が狂ってきていることに気づかないうちにいます。
腹部を圧迫して突っ張らかせて腹式呼吸を阻害して、腰や股関節に深刻な影響が現れるものです。
そうした体幹の乱れが続けば、
以前のカラダのゆがみの傾向に、
新たなストレスによってもたらされた別パターンの椎骨変位が重なりだします。
施術をする先生でも、
「この不調をどうやって抜け出せばいいわけ?」
と感情が叫びたくなることも起きるのです。
いわんや、一般の方ならば、、、。
「なんだか、漠然と息苦しかったり筋肉が凝って拘束感がある。
寝ても、休息をとっても、なかなか収まった気がしない」ということに。
その状態が一週間も続けば、カラダの筋肉の凝りの状態は新たな、
コロナ以前のゆがみパターンとそれ以降のパターンが複合した状態に定着し始めます。
それが一ヶ月以上も経つと、複雑化した複合的なゆがみへ繋がりますから、
そうなってしまうと脊柱の両サイドの位置にある起立筋が凝りが深く入り、
自律神経上の不眠や緊張が抜けない、便秘気味、下痢気味、バテバテが抜けない、
気持ちがふさいでうつのような傾向に陥ってしまうような不快な状態になります。
そのようなときの対処法は?
ひとつ、とても有効なのが起立筋にならぶ「兪穴」という経穴に熱刺激を30分ほど持続して与え続けること。
それで起立筋の硬化から生じたゆがみが改善でき、自律神経におきた異常を低減させるという効果があります。
遠赤外線のサウナのような全身的または胴体全体を温める器具を使うこともいいですが、
私がホットストーンを利用してこのような場合の改善を図る実験をした時のこと。
いつも施術をするときに、お客様にワークベッドの上に仰向けで寝ていただくときに、
ベッドとお客様の背中の起立筋と肩甲骨、仙骨部分にホットストーンが当たるようにしているのです。
実はこの設定をして時間を過ごしてもいい結果が出ています。
遠赤外線ドーム型サウナも、いいのですが代謝が上がるまで体のゆがみが強まれば冷えが進んで全身的に代謝不足。
すでに体力が減退している場合には、全身を加熱すると、
選択的にどこに有限資源である血液を集中して集めるかが定まらず、
今回のような不調状態からの復活には時間がかかります。
つまりサウナに入って3時間〜5時間など費やさなければなりません。
すると私のように遠赤ドーム型サウナを自宅に持っていればいいのですが、
30万円以上の高価なものですし、持っているお宅もすくないでしょう。
そこがネックですよね。
それに比べると、ホットストーンならば。
以下のような玄武岩の石を購入すれば、自宅で湯煎して温めて使えます。
こちらのほうがお手軽です。
でも、そればかりじゃないのです。
実験的に、上記のホットストーンの石を5個ほどを温め、
起立筋、首裏、膝裏、仙骨部などに順々に加熱していくと。。。
今回のような「カラダが外的要因で急激に固められるという心身ともにかかる負担」に、
かえってホットストーンを設置して温まるだけというやり方のほうが、
遠赤外線ドーム型サウナ利用よりもいい結果がでてしまいました。
あくまで数例の個人的実験結果ではありますが、
それは私には想定内のことだったため、
「やっぱりな〜」と思ってニンマリ。
ただ実はホットストーンを購入したなどで持っている人たちも、
今は気候が暑いからという理由で、
せっかく持っているホットストーンを自ら進んで利用しない人が100%でした。
^-^
気持ちはわかりますが、
夏の暑いときホットストーンを使うことで体力が落ちるとか暑すぎて不快だというケースは見たことがなく、
猛暑の印象から熱を避けようとしているにすぎないことがわかります。
コロナ以前のゆがみならば、
血管の圧迫をいくばくかは回避しつつ、
血を通すようにできたものです。
それが心身ともにストレスフルなときが続いて、
かつて経験したことがないような筋膜の癒着の複雑な状態では、
血管をふさがない工夫をする調整作業をする間も与えられず
カラダの芯からゆがみが起こり「冷え」が進んでいます。
そのことに気づけば、注熱(熱を患部に注いで組織の活動を活性させて改善をはかる)することが、
有効であることもわかるでしょう。
また昨日の施術家の知人が体調不良を感じていたところの私のアプローチは。
ホットストーンを用意できない環境でしたため、
そこをあきらめて臨機応変に別の手で対応しました。
自律神経を乱していそうな場合に効果が高い「ボウエンテクニック」の手技を使いました。
ボウエンテクニックで体内の気の流れの滞りを改善させてから、
リラクティブ・ヨガでおこなう、サポートグッズを使ったリラックス姿勢を1時間かけて維持してもらう。
その際、たまたま最近興味を持っている楽器演奏のYouTube映像をかけながら。。。
Handpan Music for Meditation and Relaxation, Relaxing Music, Tongue Drum Music
施術技術のレベルの高さを送る以上に、その人にとってリラクゼーションの深さを探ることが大事なんだなと思います。
2020年09月06日
ベン石温熱器の備品『当て布』『オイルマッサージ』と一般の方への2日間ベン石温熱器利用講習の結果について。
ベン石温熱器やホットストーンを利用するとき。
個人的な一例ですが、温度管理がベン石温熱器やホットストーンは、
それらを利用して筋膜をゆるめるための快適な温度に一定に保つことが至難の業です。
私が利用するベン石温熱器は、5段階の温度設定をすることができる高性能な反面、
どの温度設定でも私がほしいジャストフィットして一定を保つようなことはしてくれません。
そのようなときの最悪とは?
察しのよい方はおわかりになるでしょう。
高温となったベン石をお客様に押しつけてやけどさせることが最悪です。
そのリスクを回避するために、
私は現在、なめされた羊皮をお客様の肌や服の上からかけています。
そうすることでお客様がやけどをすっることを回避するのです。
それだけではなくこのなめされた羊皮はしっとりとしていて、
厚みとクッション性があるため、
お客様の身体の凸凹な部位の穴を絶妙に塞いで熱を通してくれます。
ゆっくりとしたスピードでベン石温熱器を滑らすのも素早く滑らすことも、
このなめし革を利用させていただくことで調整がしやすくなります。
ベン石温熱器用の当て布を選ぶために、
なめし革の羊皮を選ぶには3日間以上かけて、
タオル生地、手ぬぐい、麻布、化学繊維、フリース、その他36枚、
様々な素材を集め試験した結果です。
本当はきょんのなめし革がさらによい結果もみれたのです。
人体との相性上、身体の一部の特殊な場所では、
きょんのなめし革を用いた方がリリースの成果が高まることもわかりました。
ですが、きょんは、もとが小さなしかのような動物で、
大判のものが手に入らない。
そして羊皮よりも高額素材です。
当てぬのは、汚れたり痛んだら破棄して新しいものに変えるので、
安価で丈夫な羊皮に、現在私は定着しています。
では当て布をつかわなければ、ベン石温熱器は使えないのかといえば、
それは誤解です。
たとえば丸形のベン石温熱器では、マッサージ用のジェルを皮膚に塗って、
皮膚に直接ベン石温熱器を接してリリースするといい結果がでます。
そのときはベン石温熱器の温度を高すぎないように、
十分注意深く計測する必要が出てきます。
私のところでは、結果的に、直接皮膚にベン石を当ててリリースをする方法も、
数十のパターンを想定しておこない、
枇杷エキスがリカーにとけ込んだもので皮膚から浸透吸収させる実験をしたり、
(ひまし油湿布の代わりに肝臓に当てたり、血に十分枇杷のエキスが入るかどうか、
癌になったときのための効果的なケア目的で探ってみています)
ほか温感があがるような特殊なホットジェルをつかってみたり。
15パターンほど試しています。
それぞれのパターンごとに特徴的なメリットやデメリットなど、
使い分けにいい情報をストックすることができました。
結果的には、私のところではお客様の皮膚に直接ベン石温熱器を接触させることは、
様々な面でトラブルになりそうで、
一律、身内によほどの必要性ができたとき意外は差し控えるという判断をしました。
ちなみにハンドマッサージも、もちろん効果的ですが、
それにはないベン石の持つ魅力的な素材の力と、
ベン石温熱器の『熱をつたえて緊張をほどく』力の優れた点。
実に興味深い成果をだしてくれるのです。
丸形の温熱器は、角形のベン石温熱器よりもエッジが引っかからず皮膚につけたときにあたりがソフトです。
ベン石温熱器をエステサロンのようなところで使われる先生がおられましたら、
丸形のベン石温熱器を手に入れて、手持ちのマッサージオイルの利用や、他、
キャリーオイルにお客様に最適精油を使ってみるのもいいでしょう。
精油では揮発速度が速いトップノートという、たとえば柑橘系の精油によくある
即座に強い香りが来て早々にそのにおいが減じられるものを単一で使うよりも、
ミドルノートなどの精油も混ぜて選択したほうがいいでしょう。
温熱器で暖めるため揮発速度がいつもよりも速まるからです。
一般の方で公正な効果が出せるか検証するという目的で、
ベン石温熱器を試用してリリース方法をいくつか学んでいただいたのです。
素人の方に2日間、両日半日かけてトータル10時間レクチャーし、
安全かつ効果絶大な結果が平均的にどなたでも出せる感じになりました。
施術を熟知までできてはいない方に型どおりを学んでもらっただけではふつう、
それほどの成果は期待できないのです。
それに効果が大きい変化を起こすには、変化量に比例して施術の失敗リスクが高まります。
それが、シンプルにベン石温熱器がもつ人体の筋を緩め正常化させるパフォーマンスの高さで、
テキストを見てペアで相手にその通りにしてもらうと、
何ら苦痛もなく、気持ちいいうちにシャカシャカと緊張した筋肉が緩んできて落ち着いていく変化を目の当たりにできました。
このときの参加者は、身内の方々でしたから、
当て布を使うパターンと、
マッサージオイルを利用するパターンの二つを試してもらいました。
そのとき当て布を使うときの、タオルワークが意外に難しいとおっしゃっていました。
そして2日間のベン石温熱器とホットストーンを使ったレクチャーを受けていただいた感想で印象に残った言葉は、
『速攻でベン石温熱器、手に入れたい!』でした。
ということで、一般の方が二日間のショートレッスンでそこそこ定型のワークを身につけただけでも、
マッサージをそれぞれがペアでやっていくことに、明るい未来を見つけられました。
実はここははなしていいと許可をいただいているので書かせていただきますが、
お二人のご両親の片側のそれぞれの方が認知症で大変ご苦労なさっておられ、
家系的に自身もそうなった両親の遺伝子的に似たところも多いため、
そのようになるのではと日頃から心配していたそうです。
実際に私がその方の斜角筋をさわると石というより、冷えた鉄でできているような固さと冷えが印象的でした。
そのことにご本人も気づいて不安に思うものの、いくつか20件ほど整体院など著名なところにも出かけたが結果が芳しくない。
それで私のところに電話で相談に乗ってほしいという連絡をいただいて、
たまたま私も実験的に一般の方がベン石温熱器を10時間ほどの講習でどこまでできるかを調べたかったので、
今回のような特別な時間を持ってみませんかとお勧めさせていただいた次第です。
ベン石温熱器を使って、2日間、とりあえず首筋の大事なところも含めて見ていく結果に、
今後の変化への手応えを感じてくれたようで、私も非常にうれしく感じました。
2020年09月02日
胸骨部のずれの修正は、私の場合、ベン石温熱器があってこそかなえられていく(またベン石温熱器に興味ありという先生からのメール、頂戴しました!!)
昨日、ご家族で施術を受けに来ていただいているお客様からメールをいただきました。
「昨日、母が施術を受けたときに、胸骨周辺が良くなったといわれて、喜んでました!」
という内容も書かれているメールでした。
私もいつも気になっているところでしたが、
確かに以前は岩のように固まって動けない心臓部の上に位置する肋骨の固定部位が、
可動できるようになっていたのです。
施術をする者としては、この部位のリリースがいかに難しくリスキーで、
痛いと苦情が矢のように飛んでくる個所か。
それをご存知な方は、研究熱心で勇気のある方だと思います。
一般的には、放線状胸肋靭帯と肋軟骨が骨化した時点で手技等でのリリースは、
十分にしていくことは難しいもので、あきらめたほうがいいと考えるでしょう。
この胸骨まわりの靭帯部分程、激烈な痛点ばかりの部位も少ないのですし、
肋間筋の詰まりが開くように、
そこを拡張しようとするときほど「ひえー!」と叫びたくなることもない。
なおかつ肋軟骨や肋骨周囲の筋肉が骨化して柔軟性を削られた肋骨ほど
たやすく骨折させられる部分はない。
だから素人の方に圧をかけてほしくないところですし、
プロでもお客様がいきなり咳をされたらとこわごわです。
お客様が被る事故からの被害から回避した施術手技の選択は最優先させるべき約束事です。
自身の手持ちの技術上の場合や事情によって、
ムリや無茶はしないで後の研究課題とさせていただく。
ただし「忌避事項だから」といって、
そこが免罪符となってリリース法のアイデア出しをあきらめるのはいけません。
進むべき道あれば、
そこへの道筋をつける模索をしつづけることです。
そして、私なりに先だってもブログで申したと思いますが、
少しずつ胸骨周辺の軟部組織を中心に「注熱を段階的におぜん立てしてリリース」につながるようにする。
というところを、ねちっこく計算また計算を繰り返していくうちに、
ようやくお客様の胸郭に動きが支障していたところが緩まりだしてくれたという状況でした。
これで次が見えてきて、少しずつ上部肋骨についた斜角筋を緩める操作を繰り返えす。
これでひとつ「大きなステップ」を乗り越えられた状況です。
胸郭が不安定になっていて、頭が前方へ送られて首の筋緊張がでていたから、
胸郭が正常化してくれて頭を乗せられる台をしっかり整えられないと、先に進めなかったので。
必死に胸郭へそのお客様の状況を3D化したモデルをぐるんぐるん脳内で動かして、
解法を探りだしていきました。
大きな事故なく進めたことにほっとします。
胸郭の形状は、人それぞれ。
状態が一様ではありません。
というのは。
肋骨や胸骨の長さ等の違いだけではありません。
胸郭部位を観て、触って観察をすることも必要です。
触るときの情報収集は。
・胸骨と胸骨柄の間の関節の状態はつまってないか?動けるか?
・肋軟骨の柔軟性はあるか?
・肋間のイメージは詰まりすぎた部分がないか?開きすぎた部分はないか?
・肋骨や肋軟骨が前方へ突出しているか、後方へへこんでいるか?
・胸骨がねじれていないか?
・胸骨の最下部の剣状突起は触れるか?
・特に心臓前にある部位のずれ具合はどうか?
・腋下部の肋骨の詰まりや可動はどうか?
・触れてみて血行が阻害されてひんやりした部位はないか?
・その他。。。
それ以上に目でみたチェックが大事だと思います。
仰向けで横たわった自然呼吸をしているときに、
胸郭が息を吸えば広がり、息を吐けば収縮する。
・左右の胸郭の動きの差はどうか?
・特に動きによる前部や側方への広がりは?
・胸郭の動きの量は十分か?
・胸郭の動きとお腹の動きのバランスはどうか?
私たちは、この胸郭の呼吸する際の動きをみて、
「息苦しいときありますか?」
と質問させていただくことがあります。
その呼吸がしづらい状態が最近になっておきたときは
「そうなんです、最近、息苦しくて困ってるんです」
とおっしゃられます。
すると、ふむふむ。
身体全体の筋膜リリースしやすそう!と思うのです。
リリースもしやすいし、リリースした部位もよい状態へと移行しやすい人です。
「いいえ、別に息苦しさなんか感じませんけど?どこかおかしいんですか・・・」
とおっしゃられることもあります。
すでに呼吸機能の停滞が長期にわたっている状況ですから、
呼吸代謝量が少なくてもそれが常態化していることをイメージできます。
肋骨が拡張して広めになっている方は、
一見すると呼吸が十分できてそうにみえるのです。
ですが肺の中の不要な呼気を多く捨てて必要な吸気を多く取り入れるには、
スムースに肋骨および腹部が拡張と収縮ができることが求められています。
観ていて胸郭に十分な動きが出ていなければ、
まずはこの胸郭の動きが正常化できるかどうか。
ここを重視して施術を進めるべき人もいるでしょう。
血中の酸素量・二酸化炭素量等のバランスが崩れているようで、
この時点で体のなかの酸アルカリのバランスにも支障がでていることもあります。
そうなると。
筋膜をリリースしようとしても、リリース後にまた早々、
癒着が進み元のゆがみが再現されるからです。
そこを繰り返していくのも、経済的ではありません。
ただし人によって
器質的に胸骨の骨自体の形状が変位している場合。
成長段階で胸骨の成長過程で遺伝的な傾向等により、
胸骨の骨の形状が短かくなったり、下端が反り返ったり、ねじりが入る、またはロート胸状にへこみができたとき。
その場合は筋肉・靭帯・肋軟骨などの軟部組織の状態の改善だけでは
十分な対応にはならないということを先にお伝えしておきます。
ですがベン石温熱器等で骨の周りを取り巻く骨膜という膜組織へ注熱を適宜していくことで、
他の軟部組織の改善と比較すれば、若干ずつではありますが多少の範囲ではあるが改善方向へ向かうこともあるようです。
。。。で、今日も「ベン石温熱器に興味があって、私のブログを読んだよ!」
という治療家の先生からのご連絡をいただきました。 ^-^
メールをくださった先生も筋膜リリースをなさっておられ、
独自にホットストーンの研究もなさっておられるられるそうで、
それでしたらベン石温熱器は即戦力になるでしょう。
パワフルに電気で加熱して暖めてくれることと、
大き目なベン石温熱器なら適度な重みがマッサージをしやすくしてくれますし。
持ち手が木で断熱してあって握りやすく力が出しやすいなど、
使っていくにしたがい手に馴染んできます。
また新たなアプローチの仕方も見つけられるかも。
現在、私も経絡・経穴への効果的アプローチや腹部のマッサージ、チャップマン反射、マルマ療法など、
いくつかの相性のよさそうなものをもちいて成果を引き出せるように工夫研究中です。
私の胸郭部のリリースもベン石温熱器がなければ、成立しません。
通常のホットストーンだけだったら無理でした。。。
ベン石の特性としてリリースのときに圧をかけたとき痛みが弱く感じられたり、
なめらかな石の特性から送られる濃密な遠赤の力で深部へ送る熱作用、
そしてベン石の微量元素がどう人体に作用するかはわかりませんが
何かの施術成果を引き起こす共鳴や共振が起きているのかと。
ぜひ、先生も手に入れてご活用、ご活躍をしていただければと願っております!!
^-^
またできれば、使ってみて自分なりの用法を開発していただけましたら、
一部でいいから、ノウハウのシェアをいたしましょう!
よろしくお願いいたします。
2020年08月27日
温熱対応の深い側面『骨のトリートメント』
こんにちは。
昨日の施術は、同業者の整体屋さんのお客様でした。
今の社会情勢から、
施術院のお客様は軒並み減少しています。
そんななかで昨日お見えになられた先生の施術院では、
いまの時期でも新規のお客様から予約をいただき、
以前の6割以上のお客様がお見えになられているそうです。
私が他の先生方からお伺いしたところでは、群を抜いていい成績だと思いました。
お客様が減少して空いた時間は、
丁寧に治療院内を掃除をしてまわり、
気分よくお客様が来ていただけるように磨きをかけているそうです。
そのような心がけで実直に経営しておられる先生だからこそ、
天も味方をしてくれてコロナ下でも揺るがないのでしょう。
この先生も「ベン石温熱器に興味があるので、施術、受けにいきます!」
とご要望をいただきました。
私の施術スタイルではベン石温熱器があることで
施術成果は2年前の私の手技では10回かかっても実質的にリリースが無理な部位でも手が付けられる。
それは私が別に施術が特別にヘタだから解けなかったわけではありません。
他の治療院でも忌避事項として圧をかけることは避けて触らない部位です。
そのような部位のリリースも、
すばらしいポテンシャルを秘めたベン石温熱器の用い方の工夫で即解即決。
そういうことがしばしば起こります。
そうやってリリースが難しい部位がほどけることで、
その下にある、さらにやっかいな部分が露呈します。
そうすることで以前には、
どうやってこの心臓部といっていい深層部を掘り進められるかが夢でした。
ですがすでにそこも私の施術での手順化が進んで効率と成果を
さらに引き出すにはという課題に取り組むステップに入ってきています。
繰り返された手技により、
お客様のイメージが絵に描けるほどリアルに想像できるようになると、
私の脳内で詳細な駆け引き作業が可能となってきます。
あきらめずに何度も解法を求めて
このようなリリースの困難さは、
あまり直接的なことをブログやホームページ等では書くことのない
お客様に理解しづらい私どもサイドの実務上の部分です。
ベン石温熱器もその先生のお眼鏡にかかって、
そちらの治療院様でも有益に活用していただければ。
私としては、うれしいですね〜!
またその先生にも打ち明けましたが、
深層部のリリースのポイントは、
ノウハウは明かせませんが特定の骨の部位をベン石温熱器により温めるのです。
筋膜という膜が癒着してカラダの内部構造をゆがませるわけです。
ですが筋膜よりもさらに奥にある骨膜。
そして骨自体のゆがみに対して修正をかけるわけです。
部分的に『マトリックス・リパターン』という痛みを解消するセルフトリートメント・プログラムのイメージが使うことができます。
ですがこれだけでも、まだ知識として不十分なので。
さらに深く『骨』の変位や異形化を把握して、
そのような骨膜を含めた骨の変位による体調への影響を、
ベン石温熱器の温熱対応で改善させるという視点をもって観ています。
その視点で私が何気にお客様のカラダの上におくベン石温熱器のが意図的であることが読めると、
「なるほどね!」と言っていただけるかと思います。
そして面白い部分としては、
頭蓋骨部、肋骨部、肩甲骨部、脊椎骨の棘突起部、骨盤部、かかと部、膝などの骨部分にネガティブな状態があれば、
皮膚と骨との距離が近いがゆえに温熱対応をするときに骨のトリートメントが効果がよくあらわれます。
大きな改善がスムースに出しやすい部分となります。
そうです。
『骨のトリートメント』なんです。
骨と骨とのつなぎの問題も、そのトリートメントの対象となります。
手足の膝や肘、股関節や肩関節にとどまらず、
足部や手部、頭蓋骨の複雑な骨の連なりなども、そのトリートメント対象ですね。
ざっくりした言い方ですが、
骨のトリートメントは、施術の概念、イメージが大幅に変わります。
そこに着眼すると筋膜リリースより、大きな進化が現れてくるのです。
「おい、おい、筋膜リリースをしてくれるんじゃないの?」といわれそうですが、
骨、骨膜に引き連れや異形があれば、骨から伸びた筋肉、それを取り巻く筋膜などは影響を受けて、
いくら筋膜部を緩めていくリリース作業をしても戻りが大きいのです。
それは骨や骨膜のネガティブな影響が遠位にある筋や筋膜、または靭帯や腱に出るということです。
そして一見するといつもと同じような手順に取り組んでいるように見えたとしても、
意図的に骨等のネガティブな情報を見分けて、適切な改善点を見つけてトリートメントをすることがなければ、
同じところに加熱しても、お客様のカラダは意図的な反応が起こることが一切ない。
施術の意図が、施術者の脳がとらえたフォーカス部分をお客様の脳がキャッチして、
そこに影響が加わって起こるのが施術です。
私はベン石温熱器等を利用した温熱対応による骨のトリートメントの方法を、
4カ月かけて研究してきました。
そこを理解するには、歯ごたえある医療書を読む必要があったので、
きつかったのは確かです。
ですが、ある程度の特殊な基礎知識が頭に叩き込めて施術で実践して成果が見えてきていますので。
これからの半月が、どう施術が良い方向へと化けていくか。
個人的に、楽しみです。
2020年08月14日
たとえば、便秘に対するアプローチ部分が、手技の理論体系別に異なってくることもあります
施術の興味深さ。
同じ治療目的でも、手技ごとの理論背景によりアプローチが変わることがあります。
たとえば、、、。
先日、便秘を改善させるために、
ベン石温熱器でどこを温めればいいかを図示いたしました。
実は、、、。
他にも便秘改善のためのアプローチ法があるのです。
たとえば、そのひとつに、私がよく使わせてもらっているのが「チャップマン反射」というオステオパシー系の著名な手技です。
こちらはリンパの流れに着眼した療法です。
チャップマンにより内臓器官反射点が明示されています。
反射区といわれると、
たとえばリフレクソロジーのような足裏を刺激する治療法をイメージする人もいるでしょう。
身体の臓器の快不快の状態を知り、不具合があればその反射点を刺激することで、
臓器の機能改善を図るというものです。
テレビで、激痛の罰ゲーム的に足裏を刺激されて痛がるシーン。
観たことあるでしょうか?
チャップマン反射によるアプローチでは、そのような手荒な痛みを感じるようなことは致しませんが、
特定の臓器がダメージを受けると関係する部位にリンパの流れが悪くなります。
その悪化したリンパの流れの状態のままでいると、改善がなされづらいわけで、
または改善した状態も悪化した先ほどの元へと戻りやすいのです。
上図の中国で経絡や経穴を使った見立てによるアプローチで改善を促したのだが、
せっかく施術を受けたが数時間もすると元に戻ったとか、
数日も持たなかったとか。
または施術を受けることで体調を改善基調に乗せたいが、
なかなか改善のステップを順調に登れてる感じがしないとき。
私は補佐的に「チャップマン反射」というリンパの流れの不具合化を起こしている点を見つけ出して、
積極的にリンパの流れを順調な正常状態へと導くようにしています。
たとえば、下図が私が便秘に悩んでおられる方をみたときにアプローチする個所です。
スケルトンの人体図にマークが付けられている部分が、
臓器器官に問題が生じればリンパの流れが悪化する部位になります。
左大腿骨の外側に沿った部位に大腸のS状結腸・大腸・大腸弯曲部などのチャップマン反射点があり、
かつて私自身も数日、お腹が張ってくるしい思いをしたときに、
この部位を自己治療することで改善できたことがありました。
こまって苦しんでいるときに、速攻で結果が出てさっと改善する。
非常にたすかりますよね。
中国のベン石治療の本には、便秘に苦しい思いをしているときの指示に対し、
それをそのまま必死に改善を望んで自己施術するわけ。
でも、すぐにまた元に戻ってしまうんです。
たぶん徐々に良くなっているのですが、状態変化が芳しいとはいえない。
この左大腿骨の外側のリンパを流すような指示はありませんでした。
それがこのチャップマン反射の指示通りこの部位のリンパを流していくと、
お腹が張って苦しい状態がけろっとして抜け出せたということを体験しました。
ただ、そのときはベン石温熱器という磨きがかかった施術道具が手に入る前で、
かっさに近い形状のものを用いてアプローチをしたのですが。
施術のときの圧がかかると、その部位には炎症がもぐりこんでおり痛みがひどいものでした。
それが、いま。
ベン石温熱器でチャップマン反射部分を適切にアプローチをすると、
別に耐えられないほどの痛みがでることもないし、
画期的なまでにリンパの流れを元の正常化したものへと導くのが格段にしやすくなりました。
チャップマン反射の反応点は臓器と位置が離れていることも多いため、
施術中に私がベン石温熱器でアプローチしているところが、
その部分の筋膜が硬いから解いているのだろうと誤解されやすいでしょう。
筋膜のリリースだけでは戻りが速い人がかなりいるのです。
そのようなときには対応するための手技の数があったほうがいいときもあります。
使い物にならない程度の理解しかできない手技を多数コレクションするのは、
磨きがかけられた手技をひとつ得るに劣るといわれることもあります。
それはもっともなことです。
実際は手技専門書に書かれている内容を読みとけるだけの独自の臨床を積まなければ、
残念なほど書中で何が書かれ説かれているのかは難解です。
読みとけるものではありません。
またもうひとつ蛇足的につけくわえれば。
同じ体の部位を圧刺激を加えたとしても、
施術者が見立てた変化の落としどころを見出してかなえようとしなければ、
それは、一見すると同じような刺激を与えているように見えても同様の反応が起きることはありません。
興味深いことです。
目的が絞られて意図や意識が加えられた施術と呼べる操作と、
無目的で雑味がある濁った刺激とでは、
受け取る側の反応が異なります。
結果が明らかに施術と呼べるものかどうかの差が生まれます。
同じ治療目的でも、手技ごとの理論背景によりアプローチが変わることがあります。
たとえば、、、。
先日、便秘を改善させるために、
ベン石温熱器でどこを温めればいいかを図示いたしました。
実は、、、。
他にも便秘改善のためのアプローチ法があるのです。
たとえば、そのひとつに、私がよく使わせてもらっているのが「チャップマン反射」というオステオパシー系の著名な手技です。
こちらはリンパの流れに着眼した療法です。
チャップマンにより内臓器官反射点が明示されています。
反射区といわれると、
たとえばリフレクソロジーのような足裏を刺激する治療法をイメージする人もいるでしょう。
身体の臓器の快不快の状態を知り、不具合があればその反射点を刺激することで、
臓器の機能改善を図るというものです。
テレビで、激痛の罰ゲーム的に足裏を刺激されて痛がるシーン。
観たことあるでしょうか?
チャップマン反射によるアプローチでは、そのような手荒な痛みを感じるようなことは致しませんが、
特定の臓器がダメージを受けると関係する部位にリンパの流れが悪くなります。
その悪化したリンパの流れの状態のままでいると、改善がなされづらいわけで、
または改善した状態も悪化した先ほどの元へと戻りやすいのです。
上図の中国で経絡や経穴を使った見立てによるアプローチで改善を促したのだが、
せっかく施術を受けたが数時間もすると元に戻ったとか、
数日も持たなかったとか。
または施術を受けることで体調を改善基調に乗せたいが、
なかなか改善のステップを順調に登れてる感じがしないとき。
私は補佐的に「チャップマン反射」というリンパの流れの不具合化を起こしている点を見つけ出して、
積極的にリンパの流れを順調な正常状態へと導くようにしています。
たとえば、下図が私が便秘に悩んでおられる方をみたときにアプローチする個所です。
スケルトンの人体図にマークが付けられている部分が、
臓器器官に問題が生じればリンパの流れが悪化する部位になります。
左大腿骨の外側に沿った部位に大腸のS状結腸・大腸・大腸弯曲部などのチャップマン反射点があり、
かつて私自身も数日、お腹が張ってくるしい思いをしたときに、
この部位を自己治療することで改善できたことがありました。
こまって苦しんでいるときに、速攻で結果が出てさっと改善する。
非常にたすかりますよね。
中国のベン石治療の本には、便秘に苦しい思いをしているときの指示に対し、
それをそのまま必死に改善を望んで自己施術するわけ。
でも、すぐにまた元に戻ってしまうんです。
たぶん徐々に良くなっているのですが、状態変化が芳しいとはいえない。
この左大腿骨の外側のリンパを流すような指示はありませんでした。
それがこのチャップマン反射の指示通りこの部位のリンパを流していくと、
お腹が張って苦しい状態がけろっとして抜け出せたということを体験しました。
ただ、そのときはベン石温熱器という磨きがかかった施術道具が手に入る前で、
かっさに近い形状のものを用いてアプローチをしたのですが。
施術のときの圧がかかると、その部位には炎症がもぐりこんでおり痛みがひどいものでした。
それが、いま。
ベン石温熱器でチャップマン反射部分を適切にアプローチをすると、
別に耐えられないほどの痛みがでることもないし、
画期的なまでにリンパの流れを元の正常化したものへと導くのが格段にしやすくなりました。
チャップマン反射の反応点は臓器と位置が離れていることも多いため、
施術中に私がベン石温熱器でアプローチしているところが、
その部分の筋膜が硬いから解いているのだろうと誤解されやすいでしょう。
筋膜のリリースだけでは戻りが速い人がかなりいるのです。
そのようなときには対応するための手技の数があったほうがいいときもあります。
使い物にならない程度の理解しかできない手技を多数コレクションするのは、
磨きがかけられた手技をひとつ得るに劣るといわれることもあります。
それはもっともなことです。
実際は手技専門書に書かれている内容を読みとけるだけの独自の臨床を積まなければ、
残念なほど書中で何が書かれ説かれているのかは難解です。
読みとけるものではありません。
またもうひとつ蛇足的につけくわえれば。
同じ体の部位を圧刺激を加えたとしても、
施術者が見立てた変化の落としどころを見出してかなえようとしなければ、
それは、一見すると同じような刺激を与えているように見えても同様の反応が起きることはありません。
興味深いことです。
目的が絞られて意図や意識が加えられた施術と呼べる操作と、
無目的で雑味がある濁った刺激とでは、
受け取る側の反応が異なります。
結果が明らかに施術と呼べるものかどうかの差が生まれます。
2020年08月13日
ベン石温熱器の「温法」効果
中医学の治療の法則・八法
中医学は、どうやって治療するのか。
漢方とか、按摩や、鍼灸などを施すときのベースになる考え方です。
中医学では以下の八法のどれか、または複数を合わせて治療をしていきます。
・汗法
・吐法
・下法
・和法
・清法
・温法
・消法
・補法
たとえば「汗法」とは、どういったものでしょう。
風邪をひいて熱を出したとき。
布団に入って汗びっしょりかいてたら、治った。
そのような経験はだれしもあるでしょう。
汗法は皮膚近くの体表に<外邪>があるときに有効です。
外邪が皮膚から侵入を試みて発熱したとき、
その熱を汗で散じることで病邪を治めます。
漢方薬で<発汗を促す生薬が配合>されてることがあります。
「麻黄(マオウ)」あるいは「桂枝(ケイシ)」などです。
それは「汗法」を使うことで治療する意図があるんですね。
でも汗をかくにも量が適量でなければ元も子もありません。
かきすぎたら体内の津液が過剰に排出されて体調悪化を招きます。
他にもすでに病邪が皮膚近くの体表からさらに奥へと入ってしまったときには、
汗法を使うタイミングは遅すぎです。
体内の奥に入り込んだ病邪や有害物質を口から吐き出す「吐法」や肛門から排泄させる「下法」を選択することになります。
体内に入り込んだ病邪や有害物質が、カラダの体表にあれば汗法、裏(奥)に入れば吐法・下法のように、
病邪のいる位置により対処する方法を選択することとなります。
ただ吐法も、老弱、妊婦、産婦、失血、気虚、ぜんそく患者には使えません。
また下法は、虚弱であったり、高齢で津液が枯れて便秘しているときなどは比較的緩和な下剤作用のあるものとせねばならない。
など、使い方に注意が必要です。
これらは体内にある病邪を口から食べたものを吐く。また、腹がくだるがごとく体外に瀉することで体調改善を目指すものです。
それに対して「補法」があります。
「補法」は、文字通り(補=欠落した部分を補うこと)で改善を促すという治療法です。
まずはいらない不浄な病邪や有害物質を出してしまうこと。
清く外に汗や吐瀉や肛門から吐きだし浄化して整えていくのです。
汗には、皮脂等のなかに多量に含まれる有害物質が存在しており、
それを体外に排泄するという目的もあるでしょう。
吐きだしたあとに必要な栄養素等が欠損しているならば、
適量の必要な栄養素を補い体調を安定化させるのです。
「補うことと、瀉すること」
この一方のみにより治療がカバーできることも
稀にはあるかもしれません。
ですが多くの臨床ケースではこの二つの
「身体に必要なものを取り入れて、不要なものを排泄する」
のふたつを組み合わせて考えることが多いようです。
ざっくりした言い方ですが、
体内から何を引いて、体内へ何を足すか。
といった人体が偏りから復調するための具体的な<足し算と引き算>をしています。
その基準を決めるのが、中医学診断の四診と呼ばれる診断方法です。
※四診(望診・聞診・問診・切診の4つの診断法)
ちなみに脈診は、四診のひとつの”切診”の分類に属すものです。
四診精度が、その後の足し算引き算に影響してくるのでしょう。
中医学治療八法には、汗法、吐法、下法、補法以外にも、
・和法
・清法
・温法
・消法
と。
あまり詳しく述べられても、中医学に関心ないという人にはつまらないものです。
とりあえず、
「清法」は、熱性の病気を治療し、「温法」は寒証のための治療法と考えてください。
「和法」は、病邪がカラダの表面と奥のちょうど中間の位置にいるため、汗法も吐法・下法も使えないときにもちいられる。
そして最後に残したのが、
「消法」です。
これは体内の塊や滞りを除く方法です。
一般的には慢性化した腹部内部にできた塊や腫瘍を徐々に時間をかけて散らしていくやり方です。
素問でいう「堅きものはこれをけずる」「結するものはこれを散す」といいます。
私は数冊の中医学専門書から中医学を学んでいます。
ベン石温熱器によるお客様へのアプローチは、
中医学の八法のどこかに入るものなのだろうか?
そしてもし入るとすれば、
時には「温法」として冷えた組織を温めて活性化させる。
時には「消法」として体内の塊や滞りを除くために活躍させる。
最近のお客様の過半数は「清法」という熱証を冷ますよりも、
冷えた組織を温めて活性化させる「温法」の必要性が圧倒的に高いのです。
冷めた組織がベン石温熱器やホットストーンの効果で外部から加熱され温められるときに、
「消法」のイメージで、
体内の塊や滞り部分が、加熱をしなかったときと比較して3倍以上もスムースに消し去ることができています(※当社比)。
実際にホットストーンでのリリースは、ハンドマッサージの3倍以上もの成果を発揮するといわれています。
3倍以上のスムースな塊や滞りの改善がなされるというのも、いい加減な言葉ではないでしょう。
それにベン石温熱器もヘッドが他種あって最適な加熱フィット感の与えられる熱で解けば、
3倍以上のという言葉も、3.5倍以上とか4倍に増えるでしょう。
あとは正確には「補法」とは呼べないかもしれないが、
大関節や腹部奥などの血管周囲にできた硬結が血液循環を阻害しているとき。
その気血を滞らせてエネルギー不足や老廃物の蓄積過多状態となっています。
そんな血液循環を良好にさせることで、自らの血が自らを癒し浄化を図ることを計算しています。
具体的な便秘などの問題があれば、
その対処としてベン石温熱器を「温法」としてどのようにもちいるでしょう?
(※ 正確には温法というと漢方よりの用語かもしれませんので、ここでは外部熱により温めて改善を図る方法と考えてください)
たとえば、
便秘のときに、ベン石温熱器でアプローチするときは、以下のような個所を温めます。
図で観るとわかると思いますが、
前面腹部の関元穴・天枢穴や背面臀部の次りょう穴・大腸兪穴などの部分は、
ピンポイントで熱を与えるようにという指示ではありません。
その経穴を含むエリアを大きめに設定して熱を芯まで通せというように、
ベン石療法の中国語の本には書かれているのです。
実際的な話ですが、
身体の状態が慢性化した悪化状態などがおこれば、
常に原穴と呼ばれる標準としては経穴はここにあるとされる部分になど
経穴はいないものです。
数ミリとか大幅に数センチ以上もずれることもしばしば見受けられます。
すると、どうでしょう?
一般書のツボの本。
たとえば関元穴の部分を押すとか灸をと指示が書かれているとしても、
多くはピンポイントでとらえられなければ作動しないスイッチとしての経穴がそこにないのです。
一般の方がツボの本を見よう見まねで試してみても、
鍼灸院で先生方に治療を受けるほどの効果がなかったり効きが悪いということは、
専門家的には常識のようなものでしょう。
指示された経穴を押しているつもりになっていても、
実際はそこにはツボがなかったということが多いので、
効きが悪いし効果をほとんど実感できないこともある。
だったらベン石療法はヘッド部分が大きめのサイズをもちいれば、
らくらく関元穴を含む大きなエリアでツボがあるだろう個所に熱を注ぎ刺激することができます。
そういう意味で、一見すると上記の便秘のときの腹に「温法」として関元穴をとらえるには、
針の先とは異質なざっくりした大きなエリアを一気に温めること。
それで確実に関元穴を含んだ刺激ができるようにしてあるのです。
ベン石の温熱効果により、肉体深部まで加熱が実施されて内部刺激を加えられれば、
さらに皮膚の奥のどこいらへんに関元穴の問題の本題が潜ってい居るかが素人目では判断できなくても、
そこまで熱が注がれて刺激してくれます。
ベン石のもつ邪気をはらう力は、他の石よりもはるかに大きいように私には感じられます。
そのような点においても、ベン石温熱器をもちいてセルフケアをすることは有効性が高まると思います。
もちろん、ベン石温熱器を持ってないと、どうすることもできないというところもありますから。
もしベン石温熱器を使った施術の実体験をしたい方は、ご連絡をください。
30分の軽めのデモでしたら、
私のスケジュールが許す限り対応させていただきます。
デモ程度のことですから料金はいただきません。
最近、ベン石温熱器を購入する方が増えているようで、
ご自身でベン石温熱器を購入する参考にしていただくのもよいでしょう。
またはいずれ9月中にボディワイズ本営業になったとき(予定)に、
デモを気に入って本格的なケアを受けたいとお考えいただいたときは、
どうぞよろしくお願いいたします。
m__m
中医学は、どうやって治療するのか。
漢方とか、按摩や、鍼灸などを施すときのベースになる考え方です。
中医学では以下の八法のどれか、または複数を合わせて治療をしていきます。
・汗法
・吐法
・下法
・和法
・清法
・温法
・消法
・補法
たとえば「汗法」とは、どういったものでしょう。
風邪をひいて熱を出したとき。
布団に入って汗びっしょりかいてたら、治った。
そのような経験はだれしもあるでしょう。
汗法は皮膚近くの体表に<外邪>があるときに有効です。
外邪が皮膚から侵入を試みて発熱したとき、
その熱を汗で散じることで病邪を治めます。
漢方薬で<発汗を促す生薬が配合>されてることがあります。
「麻黄(マオウ)」あるいは「桂枝(ケイシ)」などです。
それは「汗法」を使うことで治療する意図があるんですね。
でも汗をかくにも量が適量でなければ元も子もありません。
かきすぎたら体内の津液が過剰に排出されて体調悪化を招きます。
他にもすでに病邪が皮膚近くの体表からさらに奥へと入ってしまったときには、
汗法を使うタイミングは遅すぎです。
体内の奥に入り込んだ病邪や有害物質を口から吐き出す「吐法」や肛門から排泄させる「下法」を選択することになります。
体内に入り込んだ病邪や有害物質が、カラダの体表にあれば汗法、裏(奥)に入れば吐法・下法のように、
病邪のいる位置により対処する方法を選択することとなります。
ただ吐法も、老弱、妊婦、産婦、失血、気虚、ぜんそく患者には使えません。
また下法は、虚弱であったり、高齢で津液が枯れて便秘しているときなどは比較的緩和な下剤作用のあるものとせねばならない。
など、使い方に注意が必要です。
これらは体内にある病邪を口から食べたものを吐く。また、腹がくだるがごとく体外に瀉することで体調改善を目指すものです。
それに対して「補法」があります。
「補法」は、文字通り(補=欠落した部分を補うこと)で改善を促すという治療法です。
まずはいらない不浄な病邪や有害物質を出してしまうこと。
清く外に汗や吐瀉や肛門から吐きだし浄化して整えていくのです。
汗には、皮脂等のなかに多量に含まれる有害物質が存在しており、
それを体外に排泄するという目的もあるでしょう。
吐きだしたあとに必要な栄養素等が欠損しているならば、
適量の必要な栄養素を補い体調を安定化させるのです。
「補うことと、瀉すること」
この一方のみにより治療がカバーできることも
稀にはあるかもしれません。
ですが多くの臨床ケースではこの二つの
「身体に必要なものを取り入れて、不要なものを排泄する」
のふたつを組み合わせて考えることが多いようです。
ざっくりした言い方ですが、
体内から何を引いて、体内へ何を足すか。
といった人体が偏りから復調するための具体的な<足し算と引き算>をしています。
その基準を決めるのが、中医学診断の四診と呼ばれる診断方法です。
※四診(望診・聞診・問診・切診の4つの診断法)
ちなみに脈診は、四診のひとつの”切診”の分類に属すものです。
四診精度が、その後の足し算引き算に影響してくるのでしょう。
中医学治療八法には、汗法、吐法、下法、補法以外にも、
・和法
・清法
・温法
・消法
と。
あまり詳しく述べられても、中医学に関心ないという人にはつまらないものです。
とりあえず、
「清法」は、熱性の病気を治療し、「温法」は寒証のための治療法と考えてください。
「和法」は、病邪がカラダの表面と奥のちょうど中間の位置にいるため、汗法も吐法・下法も使えないときにもちいられる。
そして最後に残したのが、
「消法」です。
これは体内の塊や滞りを除く方法です。
一般的には慢性化した腹部内部にできた塊や腫瘍を徐々に時間をかけて散らしていくやり方です。
素問でいう「堅きものはこれをけずる」「結するものはこれを散す」といいます。
私は数冊の中医学専門書から中医学を学んでいます。
ベン石温熱器によるお客様へのアプローチは、
中医学の八法のどこかに入るものなのだろうか?
そしてもし入るとすれば、
時には「温法」として冷えた組織を温めて活性化させる。
時には「消法」として体内の塊や滞りを除くために活躍させる。
最近のお客様の過半数は「清法」という熱証を冷ますよりも、
冷えた組織を温めて活性化させる「温法」の必要性が圧倒的に高いのです。
冷めた組織がベン石温熱器やホットストーンの効果で外部から加熱され温められるときに、
「消法」のイメージで、
体内の塊や滞り部分が、加熱をしなかったときと比較して3倍以上もスムースに消し去ることができています(※当社比)。
実際にホットストーンでのリリースは、ハンドマッサージの3倍以上もの成果を発揮するといわれています。
3倍以上のスムースな塊や滞りの改善がなされるというのも、いい加減な言葉ではないでしょう。
それにベン石温熱器もヘッドが他種あって最適な加熱フィット感の与えられる熱で解けば、
3倍以上のという言葉も、3.5倍以上とか4倍に増えるでしょう。
あとは正確には「補法」とは呼べないかもしれないが、
大関節や腹部奥などの血管周囲にできた硬結が血液循環を阻害しているとき。
その気血を滞らせてエネルギー不足や老廃物の蓄積過多状態となっています。
そんな血液循環を良好にさせることで、自らの血が自らを癒し浄化を図ることを計算しています。
具体的な便秘などの問題があれば、
その対処としてベン石温熱器を「温法」としてどのようにもちいるでしょう?
(※ 正確には温法というと漢方よりの用語かもしれませんので、ここでは外部熱により温めて改善を図る方法と考えてください)
たとえば、
便秘のときに、ベン石温熱器でアプローチするときは、以下のような個所を温めます。
図で観るとわかると思いますが、
前面腹部の関元穴・天枢穴や背面臀部の次りょう穴・大腸兪穴などの部分は、
ピンポイントで熱を与えるようにという指示ではありません。
その経穴を含むエリアを大きめに設定して熱を芯まで通せというように、
ベン石療法の中国語の本には書かれているのです。
実際的な話ですが、
身体の状態が慢性化した悪化状態などがおこれば、
常に原穴と呼ばれる標準としては経穴はここにあるとされる部分になど
経穴はいないものです。
数ミリとか大幅に数センチ以上もずれることもしばしば見受けられます。
すると、どうでしょう?
一般書のツボの本。
たとえば関元穴の部分を押すとか灸をと指示が書かれているとしても、
多くはピンポイントでとらえられなければ作動しないスイッチとしての経穴がそこにないのです。
一般の方がツボの本を見よう見まねで試してみても、
鍼灸院で先生方に治療を受けるほどの効果がなかったり効きが悪いということは、
専門家的には常識のようなものでしょう。
指示された経穴を押しているつもりになっていても、
実際はそこにはツボがなかったということが多いので、
効きが悪いし効果をほとんど実感できないこともある。
だったらベン石療法はヘッド部分が大きめのサイズをもちいれば、
らくらく関元穴を含む大きなエリアでツボがあるだろう個所に熱を注ぎ刺激することができます。
そういう意味で、一見すると上記の便秘のときの腹に「温法」として関元穴をとらえるには、
針の先とは異質なざっくりした大きなエリアを一気に温めること。
それで確実に関元穴を含んだ刺激ができるようにしてあるのです。
ベン石の温熱効果により、肉体深部まで加熱が実施されて内部刺激を加えられれば、
さらに皮膚の奥のどこいらへんに関元穴の問題の本題が潜ってい居るかが素人目では判断できなくても、
そこまで熱が注がれて刺激してくれます。
ベン石のもつ邪気をはらう力は、他の石よりもはるかに大きいように私には感じられます。
そのような点においても、ベン石温熱器をもちいてセルフケアをすることは有効性が高まると思います。
もちろん、ベン石温熱器を持ってないと、どうすることもできないというところもありますから。
もしベン石温熱器を使った施術の実体験をしたい方は、ご連絡をください。
30分の軽めのデモでしたら、
私のスケジュールが許す限り対応させていただきます。
デモ程度のことですから料金はいただきません。
最近、ベン石温熱器を購入する方が増えているようで、
ご自身でベン石温熱器を購入する参考にしていただくのもよいでしょう。
またはいずれ9月中にボディワイズ本営業になったとき(予定)に、
デモを気に入って本格的なケアを受けたいとお考えいただいたときは、
どうぞよろしくお願いいたします。
m__m
2020年08月06日
施術家が、ベン石温熱器を購入しだしています!!!
昨今、ベン石温熱器がけっこう売れてきてるみたいです。
ベン石温熱器をつくる中国メーカーはいくつかあり、
新商品を開発するなど競っている。
様々な機種が出ていて在庫がなくなっているものもでてきたりする状況のようです。
私は、いくつかのベン石温熱器を購入しましたが、
さらに別機種を、試しに購入しようと検討中です。
新機種を手にした途端、
今までの筋膜リリースのやり方が画期的に改善されることが、事実、たくさんありました。
投資した以上のリターンが、ほぼ100%感じられています。
弘法大師は筆を選ばなかったといいますが、
ちゃんとしたいい筆も愛用していたのです。
すぐれた道具を持つことは大切です。
ただしベン石温熱器が優れているとしても、
それが通常にマッサージをする道具と考えるか、
それ以上に理論が奥深く明瞭な中医学を研究し筋膜リリースの技術を改善の理由としめして一手を打つときに使うか。
その差は淡々と成果の違いが現れるでしょう。
臨時施術の受付でベン石温熱器と私の今までの技術を組み合わせて使いこなす研究に時間を膨大に使うことで、
仕事のパフォーマンスが押し上げることができてきたと感じられます。
施術法のベースをすでに持っていることが、
新たな道具を飛躍させることにもなります。
それ故にプロとして効果を引き出すにはベースになる施術の素地が高まらないと、
ベン石本来の素養を10%も引き出すことはできないと感じます。
それほどプロが持てば、ベン石温熱器の秘めた有用性を最大限に引き出せるものと言えるような気がします。
ベン石温熱器を購入する施術家が増えることは、
今後、ベン石温熱器の有用性を多くのお客様に気づいていただけることへとつながるでしょう。
そう考えると、わくわくしますね。
ベン石温熱器は、使い方を会得したものが用いれば、
本当にパワフルにお客様の体調改善を押し高めていく力持ちですから!!
たとえば、
ベン石療法の書籍を4冊ほど中国語書籍を扱う書店で手に入れています。
興味深い本があり他の和書ではみたことがない施術のノウハウが紹介されています。
そのようにすでに書籍で公開されている知財があるというのは最高の強みでしょう。
ただしそこまでの手間暇時間が膨大にかかる調査研究は、
通常ではプロでなければやらないでしょう。
そういったところでも施術家が興味を持ちだしたというのは、
いいですね!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
最近、ベン石温熱器を購入したいという人たちの問い合わせが6件ほどいただいてます。
一般の方が2名で、購入前に私の施術を体験させてほしいということでもありました。
他、4名は施術業をなさっておられる先生方です。
そしてすでに施術をなさる先生方のうち3名からは「注文した!」という連絡をいただきました。 ^-^
別には私の直接知り合いの施術家の方でも、すでに3名の先生が入手して使っています。
そして徐々に手に馴染んでお客様に使って喜ばれてるという報告を受けてます。
そして今朝も、施術をなさっておられる先生から
「ベン石温熱器を購入しようと考えています」と連絡をいただく方がおられました。
いただいたメール内のご質問内容ですが、
中国のベン石温熱器を販売するショップで見積もっていただいたそうですが、
『送料が500ドル』というので高く感じるが、どうでしょうかという問い合わせでした。
本体価格込みかと思える費用ですが、
送料の中に手数料を含めると、
500ドルと提示するショップもあると思います。
発送法がエアー便か船便か、
運送業者が中国系かアメリカ系かなどの条件等はメールに書かれていなかったため、
送料として500ドルが妥当かどうかの判断材料が薄いのですが。
私なら「絶対パス!」のショップです。
そちらの先生には、参考までにということで、
私が一度使ったことがあるショップの該当商品を掲載したURLを返信にてお伝えいたしました。
商品売価は、ショップごとにピンキリです。
安く手に入れたいと思って、目だった安価なところに頼むと
お金を支払ったらショップが消えたということも。
それはよくあります。
私もその詐欺を体験するすれすれで回避できましたが、
危ういところで10万円弱が消えるところでした。。。
慎重にいくつかのショップを見回って信頼できそうなところを見つける。
そのようにする必要があります。
また送料について細かいことをいえば。。。
詳細は私は業者でもないので、差し控えますが、
たとえば、次のようなこともあります。
中国国内の人が中国系ショップに入って商品を購入。
すると中国国籍以外の人よりも安価に購入できるときもあるようです。
そのうえで購入した商品を、海外へ送るよう店に手続きをするほうが、
海外の人が購入して送料と手数料を請求されるより安くなるケースもあります。
そのような購買ノウハウは、ネット検索していただければ見えてくると思います。
ただしひとつだけ言えることは、
ベン石温熱器を購入時に初期不良があります。
私は新しい別のものを届けていただけるよう交渉して入手まで4カ月入手まで待たされたときがあります。
仕事で使っていこうというときにはそのような遅延時間は耐えられるものではない。
ただ不良があっても交換等の交渉に応じない完全放置するショップもあります。
このような足をとられる無責任さに、一番、いらいらし精神的にも不安定に追い込まれます。
それ以来、一個だけの商品購入でいいところを、
一個が故障機であってもいいように二個注文するという対策をとっています。
運よく二個正常稼働してくれれば愛用していつ壊れるか、ハラハラドキドキすることも軽減できるので。
中国からの個人輸入は、中国系の友達がいたら、
ご飯でもおごって手続き代行をしてもらってください。
それがベストでしょう。
中国系の施術をしている方々は、意外に中国留学生が知り合いにおられるケースもありますね。
中国系の友人に頼れないときには、
ショップを見つけてもいきなり即決注文をするのではなく、
「見積もり」をお願いするようにしましょう。
2〜3店舗、見積もりをお願いすれば、
応対の即応性や文面などをみれば、
その後のアフターサービスが大丈夫かどうかが見えてきますよ。
ベン石温熱器をつくる中国メーカーはいくつかあり、
新商品を開発するなど競っている。
様々な機種が出ていて在庫がなくなっているものもでてきたりする状況のようです。
私は、いくつかのベン石温熱器を購入しましたが、
さらに別機種を、試しに購入しようと検討中です。
新機種を手にした途端、
今までの筋膜リリースのやり方が画期的に改善されることが、事実、たくさんありました。
投資した以上のリターンが、ほぼ100%感じられています。
弘法大師は筆を選ばなかったといいますが、
ちゃんとしたいい筆も愛用していたのです。
すぐれた道具を持つことは大切です。
ただしベン石温熱器が優れているとしても、
それが通常にマッサージをする道具と考えるか、
それ以上に理論が奥深く明瞭な中医学を研究し筋膜リリースの技術を改善の理由としめして一手を打つときに使うか。
その差は淡々と成果の違いが現れるでしょう。
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仕事のパフォーマンスが押し上げることができてきたと感じられます。
施術法のベースをすでに持っていることが、
新たな道具を飛躍させることにもなります。
それ故にプロとして効果を引き出すにはベースになる施術の素地が高まらないと、
ベン石本来の素養を10%も引き出すことはできないと感じます。
それほどプロが持てば、ベン石温熱器の秘めた有用性を最大限に引き出せるものと言えるような気がします。
ベン石温熱器を購入する施術家が増えることは、
今後、ベン石温熱器の有用性を多くのお客様に気づいていただけることへとつながるでしょう。
そう考えると、わくわくしますね。
ベン石温熱器は、使い方を会得したものが用いれば、
本当にパワフルにお客様の体調改善を押し高めていく力持ちですから!!
たとえば、
ベン石療法の書籍を4冊ほど中国語書籍を扱う書店で手に入れています。
興味深い本があり他の和書ではみたことがない施術のノウハウが紹介されています。
そのようにすでに書籍で公開されている知財があるというのは最高の強みでしょう。
ただしそこまでの手間暇時間が膨大にかかる調査研究は、
通常ではプロでなければやらないでしょう。
そういったところでも施術家が興味を持ちだしたというのは、
いいですね!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
最近、ベン石温熱器を購入したいという人たちの問い合わせが6件ほどいただいてます。
一般の方が2名で、購入前に私の施術を体験させてほしいということでもありました。
他、4名は施術業をなさっておられる先生方です。
そしてすでに施術をなさる先生方のうち3名からは「注文した!」という連絡をいただきました。 ^-^
別には私の直接知り合いの施術家の方でも、すでに3名の先生が入手して使っています。
そして徐々に手に馴染んでお客様に使って喜ばれてるという報告を受けてます。
そして今朝も、施術をなさっておられる先生から
「ベン石温熱器を購入しようと考えています」と連絡をいただく方がおられました。
いただいたメール内のご質問内容ですが、
中国のベン石温熱器を販売するショップで見積もっていただいたそうですが、
『送料が500ドル』というので高く感じるが、どうでしょうかという問い合わせでした。
本体価格込みかと思える費用ですが、
送料の中に手数料を含めると、
500ドルと提示するショップもあると思います。
発送法がエアー便か船便か、
運送業者が中国系かアメリカ系かなどの条件等はメールに書かれていなかったため、
送料として500ドルが妥当かどうかの判断材料が薄いのですが。
私なら「絶対パス!」のショップです。
そちらの先生には、参考までにということで、
私が一度使ったことがあるショップの該当商品を掲載したURLを返信にてお伝えいたしました。
商品売価は、ショップごとにピンキリです。
安く手に入れたいと思って、目だった安価なところに頼むと
お金を支払ったらショップが消えたということも。
それはよくあります。
私もその詐欺を体験するすれすれで回避できましたが、
危ういところで10万円弱が消えるところでした。。。
慎重にいくつかのショップを見回って信頼できそうなところを見つける。
そのようにする必要があります。
また送料について細かいことをいえば。。。
詳細は私は業者でもないので、差し控えますが、
たとえば、次のようなこともあります。
中国国内の人が中国系ショップに入って商品を購入。
すると中国国籍以外の人よりも安価に購入できるときもあるようです。
そのうえで購入した商品を、海外へ送るよう店に手続きをするほうが、
海外の人が購入して送料と手数料を請求されるより安くなるケースもあります。
そのような購買ノウハウは、ネット検索していただければ見えてくると思います。
ただしひとつだけ言えることは、
ベン石温熱器を購入時に初期不良があります。
私は新しい別のものを届けていただけるよう交渉して入手まで4カ月入手まで待たされたときがあります。
仕事で使っていこうというときにはそのような遅延時間は耐えられるものではない。
ただ不良があっても交換等の交渉に応じない完全放置するショップもあります。
このような足をとられる無責任さに、一番、いらいらし精神的にも不安定に追い込まれます。
それ以来、一個だけの商品購入でいいところを、
一個が故障機であってもいいように二個注文するという対策をとっています。
運よく二個正常稼働してくれれば愛用していつ壊れるか、ハラハラドキドキすることも軽減できるので。
中国からの個人輸入は、中国系の友達がいたら、
ご飯でもおごって手続き代行をしてもらってください。
それがベストでしょう。
中国系の施術をしている方々は、意外に中国留学生が知り合いにおられるケースもありますね。
中国系の友人に頼れないときには、
ショップを見つけてもいきなり即決注文をするのではなく、
「見積もり」をお願いするようにしましょう。
2〜3店舗、見積もりをお願いすれば、
応対の即応性や文面などをみれば、
その後のアフターサービスが大丈夫かどうかが見えてきますよ。
2020年07月30日
膝の「おけつ」をベン石温熱器を2本で押し流そう。それで全身もスッキリ。「おけつ」総量を減らすには、膝が大事です!
気のめぐりの悪さは血液のめぐりを同時に停滞させます。
血液の停滞「おけつ」が体内に現れだす場所があります。
ここでいう「おけつ」とは、中医学の概念で、
西洋医学では認められてはおりません。
凝りなどの不調か所にもマッチすることもあり、
どのようなところに「おけつ」があるだろうか。
または「おけつ」がたまりやすいのだろうか。
それを把握して人体を観れば、
問題個所を見つけ出す効率が高まります。
カラダの深層にも「おけつ」は現れますが、
今回は、体表の「おけつ」の現れやすい場所の一例をマークしていきましょう。
図を観察してください。
下腹部
腰部、首の裏側
膝、それも膝の前側と後側
足首周辺
一見していただければおわかりいただけるように、
膝の前側と後側。
こちらのおけつがたまるエリアはえらく大きいし、
前後ともに影響が出るというのは、
腰部と下腹部と同様に、膝でも起きている。
それだけ「おけつ」の根深さを感じさせられます。
別の視点で、カラダの前面と背面という見方でみていきましょう。
カラダの背面「バックライン」と呼ぶ脊柱起立筋を含む膀胱経に当たる筋肉の連関する流れで読めば、
足首(特に外側)が縮むと、膝裏が縮みます。
膝裏が縮むと、腰の裏が縮みます。
腰の裏が縮むと首の後ろが縮み緊張するという連鎖が起こります。
カラダの前面「フロントライン」と呼べそうな脚部から頭部に至る前面の流れの関連から読めば、
足首(特に内側)が緊張し縮めば、前側の膝上が固まり膝下もつられます。
膝上が緊張すると下腹部の緊張度が増していきます。
下腹部の緊張が増すと、顎関節を無意識のうちに強くかみしめて顎関節の緊張によるずれを引き起こします。
特に脚部の筋腱の力は全身を支え移動するための筋の強さがあり、
こちらが筋拘縮して緊張状態がほどけなくなると、
芋づる式にバックライン沿いやフロントライン沿いに、同時に「おけつ」をためだすのです。
たとえばですが、
膝裏のしこりを「ひかがみ」という名で呼ぶことがありますが、
こちらのしこりが強く緊張して炎症まで持っているとすれば。
「足首外側の凝りがあり、腰の腰仙関節周囲に委縮があって、首後ろの緊張が抜けない人」だな。
そのように身体状況を表現することが妥当な場合が多いのです。
つまり膝が問題があったら、胴体も首も問題がでてきてしまう。
人体構造上、そのようにできているのです。
私も、膝には不調を抱えていて、
そのような関連した不調経験を体験しています。
膝は、全身を巧く立てバランスを修正するには、
これほど機敏で操作しやすい部分はありません。
行先の方向づけしたり、膝を固めて立ったりと、
胴体のコントロールが乱れたら、
大幅に膝への負担は増すばかり。
私は施術をするときに、長時間前傾で集中している。
そのときに膝で動きをつけてしまい、
右ひざを緊張させて半月板面を委縮させて固定させ、
動きがぎこちなくなった右膝をかばうように左膝が横ずれを起こしながらひしゃげていく。
私の膝ずれのパターンです。
これは私特有というよりも、
右脚が利き足となる方々の多くの膝に不調を覚えさせる共通するものともいえるでしょう。
膝は、動きが複雑で体を支え続ける役目も負って負担が半端ない関節部です。
リリースが難しい場所の筆頭でもあり、
同時にリリースのときに圧で迫れば激痛も出るという場所でもあります。
なので、、、どうやって、緩めていけばいいかを考えていたのですが、、、。
シンプルに以下のやり方が、リリース後の不調も起きにくいようです。
そしてリリースのときの激痛は皆無。
ただし大腿骨や脛骨腓骨の骨部分に熱をあたえて加熱して緩めるので、
若干温度設定が高めで、時折、あちっという感触はでてきますが、
そうなったときは温度設定を下げても大丈夫です。
熱すぎず、さりとて心地よい暖かさの上限を狙う。
そのような感じで、
ベン石温熱器でアプローチをしていくと、
膝周囲の筋の凝りが徐々に緩みだします。
膝周りのしこりによりできた出っ張りが消えて細くなってくるようです。
このような状態のほうが、足の骨を活かして立つ、歩くなどの操作が感覚的にしやすいですね。
難点があります。
膝周囲の筋の凝りは、生まれてから今日まで加算してきたものであれば。
特に膝の不調を感じた経験がある方の場合は特に、繰り返しこの操作をして解くことで、
成果を上乗せすることができる。
そして膝周りのコールタールのようなお血が処理が終わったほどに、
膝周りの靭帯もゆるみ、膝関節の詰まり過ぎ状態を改善してくれるようになるでしょう。
そうなると、自宅に、絵のような大きいサイズのベン石温熱器を2本。
用意して持っていなければならない。
私は、施術用に余裕を持って仕入れているわけですが、
一般の方では高価な器具ですからなかなかそれもできないでしょう。
そこが、「いいやり方を見つけて実践してもらいたいんです。が!」と語尾が濁るところでしょう。
ただベン石温熱器を2本はムリであれば、
手で握って大きさを感じる厚手のホットストーンを2個用意してもらって、
そちらを湯煎して、膝を左右、前後、挟んで気持ちいい程度のマッサージを加えてみるのもいいでしょう。
最後に繰り返しますが、
膝が、しっかり深いところまで日々、ホットストーンを使ってリリースして改善を積み重ねていただければ。
それはやがて全身の体表部のおけつをためない身体になっていくことでしょう。
全身へのアプローチをしているつもりで、膝の痛みを感じたことがある方は、試してほしいです。
※ ただしすでにお医者様に通われているほどの状態であれば、
やる際にはかかりつけ医に許可を得てやっていただくようにしてください。
また私自身、少しずつこのやり方を工夫を積み重ねてます。
膝のダメージのパターンは人それぞれです。
もしお通いいただいているお客様が自身でもやってみたいと思った方がおられれば、
質問を受け付けてますので、なんでも気軽に聞いてください。
2020年07月27日
ベン石温熱器による気の促進効果を、私は声を大にして、訴えたいです。 ^-^
昨日のこと。
この日は夜通し終電まで神田や皇居周辺の神社仏閣巡りを予定していたので。
土砂降り手前で稲光する天候の中、太田稲荷神社でベンチに腰掛けて一時間、
ゆっくりと雨宿りです。
そのとき。
天空で光る稲光をみていたら、
気血津の「気」は、神経を通る「電気」とは違う。
筋膜内を通じる気は、別の通信だから混同するな。
と、ふと、いわれたような気がしました。
私は一般の方に「気」を説明するときは、わかりやすい説明をしようと考えています。
それでちょっと間違いを含んだ説明をすることがあります。
神経に電気が通り情報伝わるランケーブルで共有される
デジタルなイメージで理解を促すことがあります。
わかっている人がこれを聞くと、
「間違いを教えちゃいかん!」というはずです。
なぜなら「電気がデジタル的に流れる神経」と「気が流れて情報を流通する経絡」では、
情報伝達の仕組みも違えば役割も違うのです。
ではここで、
多様な作用を持つ「気」を理解するため、
中医学で規定する「気」の6つの作用・働きを見ていきましょう。
(1)【栄養(えいよう)作用】、血と協力して五臓六腑等へ栄養を送る
(2)【推動(すいどう)作用】、主に血や津液を身体中に巡らすはたらきです。血や津液を推し進めて動かす気の作用です
(3)【温煦(おんく)作用】、カラダを温める作用です。
(4)【防御(ぼうぎょ)作用】、外邪から体を守る作用です。
(※ 外邪は、寒邪・暑邪・火邪・湿邪・燥邪・風邪からなる六淫の邪のこと)
(5)【固摂(こせつ)作用】、カラダにとって必要なものをカラダの内側にしっかりキープする作用です。
(6)【気化(きか)作用】、おもに気・血・津液・精の相互に変換させる作用です。
体内を流れる「気」に過不足があれば、様々な不具合が生じるのは、これら多様な作用を気が担っているからなのです。
(※気には機能別に『元気(げんき)』、『宗気(そうき)』、『営気(えいき)』、『衛気(えき)』という異なった呼び名があります)
お客様のお体の現状を見て、どの気の作用の低下があるか?
【推動作用】であれば肝機能に不調があるだろうなど、読みとけるのです。
ベン石温熱器のベン石と温熱効果を利用することで、
お客様の気血の通りがよくなるようアプローチをしていきます。
そのときにお客様への不調原因の説明を入れようとすることもあります。
「カラダのこの部分が筋膜の癒着が動脈を圧迫して止血されているようですね」
血管の圧迫が血流を停滞させているという現象は、
それはイメージが伝わりやすいため混乱を引き起こさずに、
どうすれば改善できるかという印象まで想起できるでしょう。
しこりで血管を圧迫され続けて止血されているのは、
どう考えたってカラダに悪いだろう。
誰でもが、そう想像しますよね。
ですが施術では<動脈の流れの改善のみ>を、対象にしているわけではありません。
中国では「気は、筋膜の中を通る」といいます。
筋膜に癒着があって筋膜組織の流れが複雑化すると、
筋膜内を流通する気の流れが停滞して不具合を起こすようです。
そうして気の通る一連の筋膜組織、つまりそれが「経絡」ですが、
その流れが阻害されれば、自律神経系を制御しづらくなるのです。
気と筋膜との関係も、多様な気の作用のひとつに含まれています。
ですがお客様に対し、経絡内の気の流れが滞っているなどと説明はしづらい。
血管が筋膜で圧迫されて止血されているというような、
わかりやすい説明がしづらいのです。
物質的に血は流れていて脈打ちますが、
気は流れていても脈打ちませんから。。。
「この部分の気の流れが停滞している」といわれても、
正直、ピンとくるものではないでしょう。
ゆえに実態を把握しづらく、不調実感が湧かないのです。
ですが脈診で気の状態がチェックできるようになると、状況は変わってきます。
脈診をするようになると、
脈状から「気が足りてない」という状態を読み取ることもできます。
「気が過不足ある」とわかれば、対処法に、ひとつ精度が増します。
私は皆様に、このようなことをわかっていただければと願って、
脈診関係の解説をブログで重ねてきたと言ってもいいでしょう。
ただし手首で観る脈のみでは、
{カラダのどこの気が滞っているか}という<場所の特定>ができません。
だから手首の橈骨動脈を診るときと同様に脈を診れそうな部位をカラダの各部で見つけ、
そこの脈を診ています。
「筋膜の中を気が流通する」という性質から、
気の滞りが筋膜という気が進むための道路の状態にも影響が及びます。
ただ私が独自にチェック法として取り入れるだけで体系化された見方ではありません。
手探りではあるものの、推測する通りの結果がわかることも多くあります。
これで筋膜の状態が正常か異常かを読めるようになると、
「この部分の筋膜のしこりや癒着が、一連の気の流れを妨げているのでは?」
というように思考が働くようになってきます。
(※ 脈診は本当は五臓六腑に関係するような見立て以外のやり方ですから、
中医学云々ではない見方であることはわかってます。
ただし脈を診て状態を知ることが慣れてくると、
体内の内部を把握する力が増していきます。
その延長線上にある見立て方だと考えてください m__m)
この見立て方は、筋膜リリースに精通した人の独特な診方かもしれません。
かつて多数の施術をおこない改善したときの様子が頭に収められています。
おおよそそのときの情報がなければ筋膜の異常を推理推測すには至らないと思います。)
筋肉を皮膚の上から触るだけでは、表層筋の情報を理解できるだけ。
その奥の中層や深層の筋肉の硬化度や癒着状態など、わかりづらい。
内部の奥の情報は吸い取れません。
ですが脈で筋膜内部を通過する脈で気のチェックをすれば別ルートの情報源にできます。
カラダの特定部位の気の異常を脈でみることで、
そこに関係する筋膜がダメージを負っていることがわかるとすると。
脈がカラダの内部に位置して、その周囲の情報をもたらしてくれる。
するとカラダの奥の情報が脈にも表れており入手しやすくなります。
そこで現在、私のところで活躍している気の調整に優れた道具とは?
私も自分のブログでさんざん書いてきたので、
もったいぶられてもといわれそうですが。。。
「ベン石温熱器」です。
ベン石がマッサージ用の素材として古来より用いられてきた理由は、
ベン石の特徴が『気の流れを促進させる力が長けている』からです。
今でも多大な中医学に影響をもたらし続ける黄帝内経にも、
そのようなことが語られているようです。
ですがそれ以上に、私自身が去年、生きた心地がしないほどの、
ひどい体調不良からベン石の力で助けられたのです。
ベン石に対しての信頼性は、絶大なものがあります。
そこから復活できたのはベン石が大きく貢献しています。
体調不良の最初頃は、様々な健康増進のための食品やら、
施術法とか様々を参考にして執り行っても、回復せず。
回復しないどころか、徐々に悪化した傾向でした。
ただ途中からベン石をホットストーン化して使うケアに絞りました。
ベン石と心中覚悟です。
そしてその期待に、ベン石は答えてくれました。
細かいことを言うようですが、
気も不足しているところと過剰なところの二種があります。
ベン石で患部をめちゃくちゃにこすればいいというものではなく、
気を補うようにしたり、気を瀉(外に捨てる)するようにしたり、
気の流れを読み場所により適切な対処法を用いるようにしました。
これができるとプロといわれて信頼されるような成果が出せます。
ベン石温熱器を用いるときに、
2本それを持って気を補ったり瀉したりを使い分けることで、
「圧の無駄打ち」というもったいないことを避けております。
・固定側ベン石温熱器を、経絡ラインが動きを止めるように適切な量の力で圧し、動かないように固定します。
・動く側ベン石温熱器は、気が足らなくて増していこうというときは固定側の向きにムーブ(※)をかけ、
気が過剰であれば固定側から遠ざかる向きにムーブ(※)をかけます。
(※ ムーブとはボウエンテクニックセッションで習った、特別な圧のかけかたのことです。
通常のこすり方よりも筋膜をリリースする成果が高くなります)
こうすることで経絡線の状態が改善し、気の流れが正常化するよう導いていきます。
この日は夜通し終電まで神田や皇居周辺の神社仏閣巡りを予定していたので。
土砂降り手前で稲光する天候の中、太田稲荷神社でベンチに腰掛けて一時間、
ゆっくりと雨宿りです。
そのとき。
天空で光る稲光をみていたら、
気血津の「気」は、神経を通る「電気」とは違う。
筋膜内を通じる気は、別の通信だから混同するな。
と、ふと、いわれたような気がしました。
私は一般の方に「気」を説明するときは、わかりやすい説明をしようと考えています。
それでちょっと間違いを含んだ説明をすることがあります。
神経に電気が通り情報伝わるランケーブルで共有される
デジタルなイメージで理解を促すことがあります。
わかっている人がこれを聞くと、
「間違いを教えちゃいかん!」というはずです。
なぜなら「電気がデジタル的に流れる神経」と「気が流れて情報を流通する経絡」では、
情報伝達の仕組みも違えば役割も違うのです。
ではここで、
多様な作用を持つ「気」を理解するため、
中医学で規定する「気」の6つの作用・働きを見ていきましょう。
(1)【栄養(えいよう)作用】、血と協力して五臓六腑等へ栄養を送る
(2)【推動(すいどう)作用】、主に血や津液を身体中に巡らすはたらきです。血や津液を推し進めて動かす気の作用です
(3)【温煦(おんく)作用】、カラダを温める作用です。
(4)【防御(ぼうぎょ)作用】、外邪から体を守る作用です。
(※ 外邪は、寒邪・暑邪・火邪・湿邪・燥邪・風邪からなる六淫の邪のこと)
(5)【固摂(こせつ)作用】、カラダにとって必要なものをカラダの内側にしっかりキープする作用です。
(6)【気化(きか)作用】、おもに気・血・津液・精の相互に変換させる作用です。
体内を流れる「気」に過不足があれば、様々な不具合が生じるのは、これら多様な作用を気が担っているからなのです。
(※気には機能別に『元気(げんき)』、『宗気(そうき)』、『営気(えいき)』、『衛気(えき)』という異なった呼び名があります)
お客様のお体の現状を見て、どの気の作用の低下があるか?
【推動作用】であれば肝機能に不調があるだろうなど、読みとけるのです。
ベン石温熱器のベン石と温熱効果を利用することで、
お客様の気血の通りがよくなるようアプローチをしていきます。
そのときにお客様への不調原因の説明を入れようとすることもあります。
「カラダのこの部分が筋膜の癒着が動脈を圧迫して止血されているようですね」
血管の圧迫が血流を停滞させているという現象は、
それはイメージが伝わりやすいため混乱を引き起こさずに、
どうすれば改善できるかという印象まで想起できるでしょう。
しこりで血管を圧迫され続けて止血されているのは、
どう考えたってカラダに悪いだろう。
誰でもが、そう想像しますよね。
ですが施術では<動脈の流れの改善のみ>を、対象にしているわけではありません。
中国では「気は、筋膜の中を通る」といいます。
筋膜に癒着があって筋膜組織の流れが複雑化すると、
筋膜内を流通する気の流れが停滞して不具合を起こすようです。
そうして気の通る一連の筋膜組織、つまりそれが「経絡」ですが、
その流れが阻害されれば、自律神経系を制御しづらくなるのです。
気と筋膜との関係も、多様な気の作用のひとつに含まれています。
ですがお客様に対し、経絡内の気の流れが滞っているなどと説明はしづらい。
血管が筋膜で圧迫されて止血されているというような、
わかりやすい説明がしづらいのです。
物質的に血は流れていて脈打ちますが、
気は流れていても脈打ちませんから。。。
「この部分の気の流れが停滞している」といわれても、
正直、ピンとくるものではないでしょう。
ゆえに実態を把握しづらく、不調実感が湧かないのです。
ですが脈診で気の状態がチェックできるようになると、状況は変わってきます。
脈診をするようになると、
脈状から「気が足りてない」という状態を読み取ることもできます。
「気が過不足ある」とわかれば、対処法に、ひとつ精度が増します。
私は皆様に、このようなことをわかっていただければと願って、
脈診関係の解説をブログで重ねてきたと言ってもいいでしょう。
ただし手首で観る脈のみでは、
{カラダのどこの気が滞っているか}という<場所の特定>ができません。
だから手首の橈骨動脈を診るときと同様に脈を診れそうな部位をカラダの各部で見つけ、
そこの脈を診ています。
「筋膜の中を気が流通する」という性質から、
気の滞りが筋膜という気が進むための道路の状態にも影響が及びます。
ただ私が独自にチェック法として取り入れるだけで体系化された見方ではありません。
手探りではあるものの、推測する通りの結果がわかることも多くあります。
これで筋膜の状態が正常か異常かを読めるようになると、
「この部分の筋膜のしこりや癒着が、一連の気の流れを妨げているのでは?」
というように思考が働くようになってきます。
(※ 脈診は本当は五臓六腑に関係するような見立て以外のやり方ですから、
中医学云々ではない見方であることはわかってます。
ただし脈を診て状態を知ることが慣れてくると、
体内の内部を把握する力が増していきます。
その延長線上にある見立て方だと考えてください m__m)
この見立て方は、筋膜リリースに精通した人の独特な診方かもしれません。
かつて多数の施術をおこない改善したときの様子が頭に収められています。
おおよそそのときの情報がなければ筋膜の異常を推理推測すには至らないと思います。)
筋肉を皮膚の上から触るだけでは、表層筋の情報を理解できるだけ。
その奥の中層や深層の筋肉の硬化度や癒着状態など、わかりづらい。
内部の奥の情報は吸い取れません。
ですが脈で筋膜内部を通過する脈で気のチェックをすれば別ルートの情報源にできます。
カラダの特定部位の気の異常を脈でみることで、
そこに関係する筋膜がダメージを負っていることがわかるとすると。
脈がカラダの内部に位置して、その周囲の情報をもたらしてくれる。
するとカラダの奥の情報が脈にも表れており入手しやすくなります。
そこで現在、私のところで活躍している気の調整に優れた道具とは?
私も自分のブログでさんざん書いてきたので、
もったいぶられてもといわれそうですが。。。
「ベン石温熱器」です。
ベン石がマッサージ用の素材として古来より用いられてきた理由は、
ベン石の特徴が『気の流れを促進させる力が長けている』からです。
今でも多大な中医学に影響をもたらし続ける黄帝内経にも、
そのようなことが語られているようです。
ですがそれ以上に、私自身が去年、生きた心地がしないほどの、
ひどい体調不良からベン石の力で助けられたのです。
ベン石に対しての信頼性は、絶大なものがあります。
そこから復活できたのはベン石が大きく貢献しています。
体調不良の最初頃は、様々な健康増進のための食品やら、
施術法とか様々を参考にして執り行っても、回復せず。
回復しないどころか、徐々に悪化した傾向でした。
ただ途中からベン石をホットストーン化して使うケアに絞りました。
ベン石と心中覚悟です。
そしてその期待に、ベン石は答えてくれました。
細かいことを言うようですが、
気も不足しているところと過剰なところの二種があります。
ベン石で患部をめちゃくちゃにこすればいいというものではなく、
気を補うようにしたり、気を瀉(外に捨てる)するようにしたり、
気の流れを読み場所により適切な対処法を用いるようにしました。
これができるとプロといわれて信頼されるような成果が出せます。
ベン石温熱器を用いるときに、
2本それを持って気を補ったり瀉したりを使い分けることで、
「圧の無駄打ち」というもったいないことを避けております。
・固定側ベン石温熱器を、経絡ラインが動きを止めるように適切な量の力で圧し、動かないように固定します。
・動く側ベン石温熱器は、気が足らなくて増していこうというときは固定側の向きにムーブ(※)をかけ、
気が過剰であれば固定側から遠ざかる向きにムーブ(※)をかけます。
(※ ムーブとはボウエンテクニックセッションで習った、特別な圧のかけかたのことです。
通常のこすり方よりも筋膜をリリースする成果が高くなります)
こうすることで経絡線の状態が改善し、気の流れが正常化するよう導いていきます。
2020年07月19日
スモールサイズのベン石温熱器を買ってみようか?という一般のお客様。希少なものですから、手に入りやすい時期に、ぜひ。
私のブログをお読みいただき、
スモールサイズのベン石温熱器を購入希望の方がいるとお話を耳にしました。
治療院様では私の知っている先生が3名〜5名、
もうベン石温熱器を買って自己用に使って慣らしているようです。
またはすでに施術の場で使い始めておられるかもしれません。
やはり私と同業者の方が、圧倒的に興味を持たれて実際購入して研究に取り組んでおられますね。
「スモールサイズのベン石温熱器を買ってみようか?」という一般のお客様は、
実は私が知る上では、1名様のみでした。
そのような状況でスモールサイズのベン石温熱器を一般のお客様が購入希望のようだとお話を耳にしたのです。
小回りがいいため首筋やフェイスライン、アゴ回りや頭皮部分、こめかみなどのフェイシャル用に最適です。
それだけではなく肘や膝や指、鎖骨などの関節や、
または効果的な経穴刺激用にピンポイントでもちいるのもいいでしょう。
ホットストーン化したベン石の遠赤外線効果力が強く作用して、
皮膚のしみや粗くなったところなどが改善して再生されやすくなります。
本機はアンチエイジング効果に群を抜く効果があるため
中国本土のみならずアメリカやフランス等でビアンストーンという呼び名で
アクティブな美容道具として人気になっています。
ベン石温熱器は、ヘッドの部分が【 ベン石 】です。
ベン石とは?
『ベン石』は、花言葉ならぬ、石言葉では「富」「愛情」「健康」の象徴です。
元気を取り戻し長く健康を維持して長寿をかなえるお守りのベン石。
古代中国で書かれた医療書、黄帝内経にもべんせきをもちいるよう書かれており、
科学的な成分分析や人体に与えうる効果の検証がなされております。
ネット上で検索していただければ、遠赤外線効果以外にも皮膚にこすれたときの超音波の効果により神経系を落ち着け、
人体に含まれる同質で相性のいい微量元素がマッサージの際によい影響をもたらすといわれています。
ベン石のなかでも特に上質のものを使ったときの筋膜部のゆるみはすばらしい。
その上質なベン石は【泗濱浮石(しひんふせき)】と呼ばれます。
そのすばらしい上質なベン石が上記の機種では使われている証明として鑑定書が入れられています。
鑑定書がないベン石は、多くは上質といってもそれほどではないものが多量に商店に出回っている。
またはベン石ではない別の素材であったりという、偽物が多い。
それが中国のルール。
だから泗濱浮石の原石を持っている会社が作った製品で鑑定書を付けているというのは、
この製品は信頼できるお墨付きのようなもので、
中国本国のプロの整体院等で用いられております。
私も多数のベン石温熱器を使うことでプロ仕様だとほれ込んでいます。
私の知り合いの施術院を経営している先生も、取り入れだしています。^-^
同種の天然石を使ったマッサージ用の電熱加熱するマッサージ機と比べると、
邪気をぬぐう力は群を抜いています。
施術関係の仕事をしておられない方も、
その恩恵を受け取ってほしいですよね。
ベン石のマッサージ用具としてのポテンシャルを感じただけではなく、
ベン石の希少性の高さから魅かれる人もいます。
かつての古代中国で、一度、ベン石は限られた中国の産地でのみ採掘されるもので、
産地で原石が枯渇してベン石使用が途絶えたという過去があります。
それが今世紀になって改めて別のベン石産地が見つかり採掘されて利用が進んでいますが、
いつ枯渇するかわかりません。
希少価値のありすぎパワーストーンなベン石を使った機器です。
安くない製品ですが、
自身のセルフケア用に手に入れて活用なさるのはいいでしょう!
もちろん用具を手に入れただけで施術家のプロと同様なことができるわけではありません。
それは素朴な「鉛筆」で、
さらさらとスケッチをしたパブロ・ピカソのデッサンと、
必死にスケッチをしてもうまく描けない素人には差が出るのと同じことです。
ピカソがセンスのいいデッサン画を描いたときに脇でその様子を見ていたら、
彼の持つ鉛筆は欲しくなります。
魔法の力が鉛筆に宿っているんじゃないかと思えてしまいますので。
「ぜひ、売ってください!」といいたくなります。
でも、その鉛筆はただの鉛筆でしかありません。
その鉛筆で描いてみても、いつも通りの画力でしかありません。
でもベン石温熱器を使えば、他の私が買い集めてさんざん比較した同種同型のマッサージ器具よりも、
素人でも凝りがリリースしやすいですね。
だからこそ中国の整体院も取り入れているようなプロ仕様なんでしょう。
最後に。
私の施術にお通いの方で、
ベン石温熱器を手に入れた方がおられれば、
扱うノウハウを実地でお伝えします。
私のわかる範囲で、ご質問にもお答えします。
そうやって買ったときのとっかかりが印象に強く残ると、
その後も使い勝手がいいまま愛用できると思いますよ。
ぜひ、そのようなときは気軽にお声がけください!!
スモールサイズのベン石温熱器を購入希望の方がいるとお話を耳にしました。
治療院様では私の知っている先生が3名〜5名、
もうベン石温熱器を買って自己用に使って慣らしているようです。
またはすでに施術の場で使い始めておられるかもしれません。
やはり私と同業者の方が、圧倒的に興味を持たれて実際購入して研究に取り組んでおられますね。
「スモールサイズのベン石温熱器を買ってみようか?」という一般のお客様は、
実は私が知る上では、1名様のみでした。
そのような状況でスモールサイズのベン石温熱器を一般のお客様が購入希望のようだとお話を耳にしたのです。
小回りがいいため首筋やフェイスライン、アゴ回りや頭皮部分、こめかみなどのフェイシャル用に最適です。
それだけではなく肘や膝や指、鎖骨などの関節や、
または効果的な経穴刺激用にピンポイントでもちいるのもいいでしょう。
ホットストーン化したベン石の遠赤外線効果力が強く作用して、
皮膚のしみや粗くなったところなどが改善して再生されやすくなります。
本機はアンチエイジング効果に群を抜く効果があるため
中国本土のみならずアメリカやフランス等でビアンストーンという呼び名で
アクティブな美容道具として人気になっています。
ベン石温熱器は、ヘッドの部分が【 ベン石 】です。
ベン石とは?
『ベン石』は、花言葉ならぬ、石言葉では「富」「愛情」「健康」の象徴です。
元気を取り戻し長く健康を維持して長寿をかなえるお守りのベン石。
古代中国で書かれた医療書、黄帝内経にもべんせきをもちいるよう書かれており、
科学的な成分分析や人体に与えうる効果の検証がなされております。
ネット上で検索していただければ、遠赤外線効果以外にも皮膚にこすれたときの超音波の効果により神経系を落ち着け、
人体に含まれる同質で相性のいい微量元素がマッサージの際によい影響をもたらすといわれています。
ベン石のなかでも特に上質のものを使ったときの筋膜部のゆるみはすばらしい。
その上質なベン石は【泗濱浮石(しひんふせき)】と呼ばれます。
そのすばらしい上質なベン石が上記の機種では使われている証明として鑑定書が入れられています。
鑑定書がないベン石は、多くは上質といってもそれほどではないものが多量に商店に出回っている。
またはベン石ではない別の素材であったりという、偽物が多い。
それが中国のルール。
だから泗濱浮石の原石を持っている会社が作った製品で鑑定書を付けているというのは、
この製品は信頼できるお墨付きのようなもので、
中国本国のプロの整体院等で用いられております。
私も多数のベン石温熱器を使うことでプロ仕様だとほれ込んでいます。
私の知り合いの施術院を経営している先生も、取り入れだしています。^-^
同種の天然石を使ったマッサージ用の電熱加熱するマッサージ機と比べると、
邪気をぬぐう力は群を抜いています。
施術関係の仕事をしておられない方も、
その恩恵を受け取ってほしいですよね。
ベン石のマッサージ用具としてのポテンシャルを感じただけではなく、
ベン石の希少性の高さから魅かれる人もいます。
かつての古代中国で、一度、ベン石は限られた中国の産地でのみ採掘されるもので、
産地で原石が枯渇してベン石使用が途絶えたという過去があります。
それが今世紀になって改めて別のベン石産地が見つかり採掘されて利用が進んでいますが、
いつ枯渇するかわかりません。
希少価値のありすぎパワーストーンなベン石を使った機器です。
安くない製品ですが、
自身のセルフケア用に手に入れて活用なさるのはいいでしょう!
もちろん用具を手に入れただけで施術家のプロと同様なことができるわけではありません。
それは素朴な「鉛筆」で、
さらさらとスケッチをしたパブロ・ピカソのデッサンと、
必死にスケッチをしてもうまく描けない素人には差が出るのと同じことです。
ピカソがセンスのいいデッサン画を描いたときに脇でその様子を見ていたら、
彼の持つ鉛筆は欲しくなります。
魔法の力が鉛筆に宿っているんじゃないかと思えてしまいますので。
「ぜひ、売ってください!」といいたくなります。
でも、その鉛筆はただの鉛筆でしかありません。
その鉛筆で描いてみても、いつも通りの画力でしかありません。
でもベン石温熱器を使えば、他の私が買い集めてさんざん比較した同種同型のマッサージ器具よりも、
素人でも凝りがリリースしやすいですね。
だからこそ中国の整体院も取り入れているようなプロ仕様なんでしょう。
最後に。
私の施術にお通いの方で、
ベン石温熱器を手に入れた方がおられれば、
扱うノウハウを実地でお伝えします。
私のわかる範囲で、ご質問にもお答えします。
そうやって買ったときのとっかかりが印象に強く残ると、
その後も使い勝手がいいまま愛用できると思いますよ。
ぜひ、そのようなときは気軽にお声がけください!!
ホットストーン<敷石>はリラックス効果を高めることで筋弛緩をかなえて施術を進めてくれます。敷石が熱すぎと感じたら、気兼ねなく教えてください ^−^
昨日のお客様との施術前の会話です。
施術を受けるときの最初。
ベッドと背中の間に設置するホットストーンを<敷石>と呼ぶ石の上に、
仰向けに寝ていただくことが多いのです。
ホットストーンを背中に当たるよう7個〜10個ほど設置します。
その上に仰向けになっていただきます。
手のひらを広げたほどの大きさをもつホットストーンで、
2センチほどの厚みあるものをベースに起立筋に玄武岩のホットストーンを当てます。
あとは左右の肩甲骨にあてるクールストーンにも使える白色のホットストーン。
これは厚みが少し薄くなることで、肩甲骨の出っ張りへ違和感を与えることなく菱形筋部位の凝りの不快さを取り除き呼吸を深めます。
最後に仙骨に三日月型のネフライトのホットストーン。
ネフライトが、神経トラブルをよく改善する力がある石で、ここに置くと脊椎全体が大幅に整います。
お客様に、
「この部分にきっちり乗っかれるように、ベッドに仰向けにねてください!
微調整をしながらお願いします!」
そして、うまく仰向け寝になられたときに、
「もし、熱すぎたら教えてくださいね」という言葉かけをさせていたいております。
一般的にホットストーンの温度設定は「50度〜60度」です。
石を温度調整機能付きで湯煎するストーンウォーマーという専用器具を用いて、
ホットストーンの石の温度設定は、「50度〜60度」に温めます。
そしてタオルを2重にして背中に当たらないようにします。
お客様はTシャツや薄めのトレーナーなどを着ておられるので、
それらを考えて熱さチェックをしてからお客様には敷石の上に寝ていただきます。
熱さ調整は、
熱さが強いとき、敷石ホットストーンの上に、タオルを追加して重ね置きをします。
熱さを感じる感覚は皮膚の厚さ等に関係して、人それぞれです。
一様ではありません。
それで熱さをお客様ご自身に熱さを伺うようにしているのです。
なので、確認のため、「熱すぎたら教えてください」と声がけをするようにしています。
ですが「・・・熱くても耐えていたほうが、効果があるはずだろう」
そのように考えて、前回の施術のときは耐えられていたそうです。
それにより背中の皮膚がむけて痛みがでて、引くまでが大変だったといいます。
私の配慮不足もあり、大変、申し訳ないことをいたしました。
話をよく聞かせていただきますと、
あっちっち療法として三井温熱療法をご存知で、
熱い裁縫こてを当てて治療する方法をなさったことがあるそうです。
私も三井温熱療法を存じ上げておりますので、
患部の冷えた部分に電気こてのこて先が当たると、
驚くような熱さを感じるのですが、そうやって患部を刺激することで治すコンセプト。
そうすると「熱さに耐えて効果をアップさせたほうがいい」そのような気持ちになりそうです。
私も、熱さと戦おうと考えてしまうかもしれません。。。
なので、ものすごく、気持ちがよくわかります。
お客様の話をお伺いして、
納得したと同時に「熱かったら教えてくださいね」という確認の言葉かけを、
よりしっかりお客様からのフィードバックをもとめるべきと感じました。
皮膚の薄い人は、敷石が一般的な50度設定でも、
当てた部分の皮膚が薄く背中の皮がむけやすいです。
生理的現象です。
日焼けしやすい体質かどうか等にも通じるようです。
そこは各人の体の個体差があります。
背の皮膚がむけるような熱さならば、ご本人はつらい熱さを感じる場合がほとんどです。
私の考えとしては、
事故や怪我のないセーフティゾーン以内で、対応したいと考えています。
特に「背中の敷石からの温熱持続効果の場合には」熱さが適温がよいと考えています。
7〜10個もの多量の熱をもったホットストーンを効果的に設置して、
冷めた筋に与えて一定時間を過ごしていただく。
それは5分未満ホットストーンを当てるときは、熱の通りから熱さが高くなければ内部の状態をリリースできません。
ですが5分以上、そしてそれは30分や60分以上もの時間当てることですから、短時間に高い熱量を与えて加熱するのではなく、
長時間にわたり遠赤外線効果で加温させます。
前者の『5分未満で高温度をあたえる』ならば、<交感神経が優位の興奮>となります。
そうやって心拍数をあげて代謝を促進させる方法もあります。
後者の『5分以上の本人が気持ちいい、心地いい、ほっとするという適温をあたえる』ならば、
<副交感神経が優位となりリラックス>します。
そうやって心拍数をゆっくりと打たせつつ、
全身の筋弛緩をさせることで血を末端まで届かせることができるようになります。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
■ ホットストーンを使用5分未満の効用
末梢の血管が拡張し始める
筋肉が弛緩
心身が刺激活性化
■ ホットストーンを使用5分以上の効用
副交感神経が活性化し深いリラクゼーションを誘う
代謝が高まる
老廃物の排出
呼吸をゆっくりにする
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私が敷石で意図しているところは、後者の効果です。
脊柱起立筋の深部まで長時間にわたって熱を送り届かせることができたほうが改善状態は増します。
<敷石>は心地よい温度で十分な成果がでています。
それは熱量を高めた多量のホットストーンにより、
兪穴という治療穴にフィットさせて熱を送り続けているからです。
特に仰向けに寝ていただくときにベッドと背中の間に設置するホットストーンの敷石の温度は、
思いやりのある温度で副交感神経を優位にさせたほうが効果がでるものです。
快適に施術をお受けいただきましたほうが、敷石の目的は達せられます。
なので、もし自分には熱すぎる感じがするなと感じたら、
たとえば、
ちょっと熱いな・・・と感じたら
「背中のここの部分の石が熱いから、もうちょっと調整していただけますか?」
と気軽にご要望をお伝えください。
いつでも温度調整するよう温度調整用タオルを用意しています。
どうぞお気兼ねなく、いつのタイミングでもOKですからおっしゃってください!m__m
施術を受けるときの最初。
ベッドと背中の間に設置するホットストーンを<敷石>と呼ぶ石の上に、
仰向けに寝ていただくことが多いのです。
ホットストーンを背中に当たるよう7個〜10個ほど設置します。
その上に仰向けになっていただきます。
手のひらを広げたほどの大きさをもつホットストーンで、
2センチほどの厚みあるものをベースに起立筋に玄武岩のホットストーンを当てます。
あとは左右の肩甲骨にあてるクールストーンにも使える白色のホットストーン。
これは厚みが少し薄くなることで、肩甲骨の出っ張りへ違和感を与えることなく菱形筋部位の凝りの不快さを取り除き呼吸を深めます。
最後に仙骨に三日月型のネフライトのホットストーン。
ネフライトが、神経トラブルをよく改善する力がある石で、ここに置くと脊椎全体が大幅に整います。
お客様に、
「この部分にきっちり乗っかれるように、ベッドに仰向けにねてください!
微調整をしながらお願いします!」
そして、うまく仰向け寝になられたときに、
「もし、熱すぎたら教えてくださいね」という言葉かけをさせていたいております。
一般的にホットストーンの温度設定は「50度〜60度」です。
石を温度調整機能付きで湯煎するストーンウォーマーという専用器具を用いて、
ホットストーンの石の温度設定は、「50度〜60度」に温めます。
そしてタオルを2重にして背中に当たらないようにします。
お客様はTシャツや薄めのトレーナーなどを着ておられるので、
それらを考えて熱さチェックをしてからお客様には敷石の上に寝ていただきます。
熱さ調整は、
熱さが強いとき、敷石ホットストーンの上に、タオルを追加して重ね置きをします。
熱さを感じる感覚は皮膚の厚さ等に関係して、人それぞれです。
一様ではありません。
それで熱さをお客様ご自身に熱さを伺うようにしているのです。
なので、確認のため、「熱すぎたら教えてください」と声がけをするようにしています。
ですが「・・・熱くても耐えていたほうが、効果があるはずだろう」
そのように考えて、前回の施術のときは耐えられていたそうです。
それにより背中の皮膚がむけて痛みがでて、引くまでが大変だったといいます。
私の配慮不足もあり、大変、申し訳ないことをいたしました。
話をよく聞かせていただきますと、
あっちっち療法として三井温熱療法をご存知で、
熱い裁縫こてを当てて治療する方法をなさったことがあるそうです。
私も三井温熱療法を存じ上げておりますので、
患部の冷えた部分に電気こてのこて先が当たると、
驚くような熱さを感じるのですが、そうやって患部を刺激することで治すコンセプト。
そうすると「熱さに耐えて効果をアップさせたほうがいい」そのような気持ちになりそうです。
私も、熱さと戦おうと考えてしまうかもしれません。。。
なので、ものすごく、気持ちがよくわかります。
お客様の話をお伺いして、
納得したと同時に「熱かったら教えてくださいね」という確認の言葉かけを、
よりしっかりお客様からのフィードバックをもとめるべきと感じました。
皮膚の薄い人は、敷石が一般的な50度設定でも、
当てた部分の皮膚が薄く背中の皮がむけやすいです。
生理的現象です。
日焼けしやすい体質かどうか等にも通じるようです。
そこは各人の体の個体差があります。
背の皮膚がむけるような熱さならば、ご本人はつらい熱さを感じる場合がほとんどです。
私の考えとしては、
事故や怪我のないセーフティゾーン以内で、対応したいと考えています。
特に「背中の敷石からの温熱持続効果の場合には」熱さが適温がよいと考えています。
7〜10個もの多量の熱をもったホットストーンを効果的に設置して、
冷めた筋に与えて一定時間を過ごしていただく。
それは5分未満ホットストーンを当てるときは、熱の通りから熱さが高くなければ内部の状態をリリースできません。
ですが5分以上、そしてそれは30分や60分以上もの時間当てることですから、短時間に高い熱量を与えて加熱するのではなく、
長時間にわたり遠赤外線効果で加温させます。
前者の『5分未満で高温度をあたえる』ならば、<交感神経が優位の興奮>となります。
そうやって心拍数をあげて代謝を促進させる方法もあります。
後者の『5分以上の本人が気持ちいい、心地いい、ほっとするという適温をあたえる』ならば、
<副交感神経が優位となりリラックス>します。
そうやって心拍数をゆっくりと打たせつつ、
全身の筋弛緩をさせることで血を末端まで届かせることができるようになります。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
■ ホットストーンを使用5分未満の効用
末梢の血管が拡張し始める
筋肉が弛緩
心身が刺激活性化
■ ホットストーンを使用5分以上の効用
副交感神経が活性化し深いリラクゼーションを誘う
代謝が高まる
老廃物の排出
呼吸をゆっくりにする
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私が敷石で意図しているところは、後者の効果です。
脊柱起立筋の深部まで長時間にわたって熱を送り届かせることができたほうが改善状態は増します。
<敷石>は心地よい温度で十分な成果がでています。
それは熱量を高めた多量のホットストーンにより、
兪穴という治療穴にフィットさせて熱を送り続けているからです。
特に仰向けに寝ていただくときにベッドと背中の間に設置するホットストーンの敷石の温度は、
思いやりのある温度で副交感神経を優位にさせたほうが効果がでるものです。
快適に施術をお受けいただきましたほうが、敷石の目的は達せられます。
なので、もし自分には熱すぎる感じがするなと感じたら、
たとえば、
ちょっと熱いな・・・と感じたら
「背中のここの部分の石が熱いから、もうちょっと調整していただけますか?」
と気軽にご要望をお伝えください。
いつでも温度調整するよう温度調整用タオルを用意しています。
どうぞお気兼ねなく、いつのタイミングでもOKですからおっしゃってください!m__m
2020年07月09日
押してダメなら、引いて! それから平行圧で引っ張ってみましょう!
私が筋膜の癒着部を解くために施術で使う圧の種類{陽圧・陰圧・平行圧}
あまり聞いたことがない単語ですが、これから少しずつお話していきますね。
刺激には、人体へ与える影響の想像がついてカラダが反応できる既知刺激と、そうではない未知刺激があります。
外圧は刺激を受ける前にリアルな想像ができる「既知の圧」です。
リアルな想像がわくものに対してカラダは対処を準備できます。
既知の圧に対しては、少なからず皮膚抵抗や筋肉プロテクターによりブロックされる傾向にあります。
対して陰圧(皮膚を引っ張り上げられる圧)は「未知の圧」です。
どのような対処をカラダがとることでその刺激を避けられるか。
正解が見出せません。
自然界で陰圧を受ける経験がないため、
どのような刺激の質だったかも想像がぼやけています。
リアルな想像ができません。想像できないからわからないのです。
だからカラダにどのような反応を起こせばその圧に対抗できるかの指令はない状態です。
刺激に対して準備ができないどころか、対処法を探るため未知の刺激を観察し始めるのです。
施術は「既知の圧」を採用することもありますが、「未知の圧」の採用に鍵があります。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
まずは一般的に用いられそうな外圧刺激から。
野球をしていてボールがカラダに当たったとき、その衝撃的な刺激から身を守る。
ボクシングで、相手ボクサーに腹部を殴られたとき、皮膚や腹直筋を緊張させて硬度をあげて内臓を守る。
私たちにとってこのような衝撃は未知の状態ではありません。
プロテクター作用は、特に衝撃を受けることがわかっている意識があったとき、しっかり利く作用です。
でも思わぬ段差に気づかないでコケて尻もちをつくとっさのときさえ、
地面につく寸前でお尻の皮膚を固めて自己防衛をはかります。
反射的に外部からの刺激から体の内部にダメージをつたえないようにすることで、
私たちは体を守るようできています。
皮膚や筋肉は外圧または外部からの衝撃から身を守るという
「プロテクター(外部刺激からの保護作用)」プログラムが組まれています。
だから人や他の動物も含めて、強烈な圧を外部より身体内部へ向けて加えられても、
皮膚抵抗や筋肉を無自覚的に緊張硬化させて内部を守る作用により、
私がお客様へ加えた圧の大部分は弾き飛ばされているわけです。
一般の方が圧と聞くと、この効率の悪い圧法を思い起こすと思います。
施術者としてはもっとも筋膜リリースをなすには効率が悪い圧で、
この圧を回避する別法での対処の追求。
これが施術の技術上の研究テーマとして、多くを占めます。
外部から体の内側へ加えられた刺激として、
陰陽で言うところの【陽(プラス +)刺激・陽圧】といわせてください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
対して。
陽圧より、ちょっと賢い圧のかけ方もあります!
カッピングのような皮膚にカップを付けて吸引して皮膚を持ち上げる圧を加えたとき。
それも身体に対して加えられた外部刺激ではあります。
ですが元々自然界では皮膚を吸引されるような刺激がほとんどありません。
タコの吸盤に吸われるくらいしかとっさに思いつきません。
ほんとうに稀な刺激なんです。
人間も、そして他の生物でさえも、
そのような稀な刺激には、わざわざ反射行動を起こしてまで耐性を付けるような脳への負担のかけ方はしないのです。
外部圧をはじくよう自動救済装置のようなものを常時アイドリングさせているので、とっさのときに働くのです。
それがめったに起きない吸引刺激に対して備えるためエネルギーを使い続けるなんて経済的じゃありません。
吸引刺激に対しての抵抗をする反射的なプロテクター行動をとるプログラムは組まれていません。
皮膚をつまんで骨から遠位へと引き上げるという刺激に対しても同様です。
ほぼほぼ無抵抗に、引き上げられる感じでしょう。
持ち上げられた初期には意識的に皮膚を緊張させて多少抵抗できても、
30秒もしないうちに引っ張り上げられてしまうでしょう。
外部から体の内側へ加えられた刺激ではありますが、
吸引圧または引っ張り圧のような身体に対して持ち上げられる圧の場合。
陰陽で言うところの【陰(マイナス −)刺激・陰圧】といわせてください。
陰刺激は筋膜をリリースするとき応用すると、いい成果がでやすいようです。
私がホットストーンを筋膜の癒着部分に当てて「 トントン! 」と叩くとき。
お客様は叩かれた体の奥へ伝わる刺激でしこりが解けていると考えている人もいるでしょう。
ですが私の意図は違います。
筋膜が癒着した部位の端っこに、筋膜同士を剥がすための2枚の紙(こちらの前のブログ内容参照願います)のはがれ目のようなところを作りたいのです。
うまくいけばはがれて引き離せるような目になると見込んだ部位にホットストーンを当てます。
狙いを定めて3ミリ単位以下の狂いを抑えてホットストーンを叩いて刺激を加えるのですが。
でも、もし私がお客様のカラダへと、ガツンガツンと身体内部へダメージが与えられる圧を加えてていたら。
どういったことになるか考えてみてください。
それは体の筋膜の癒着を解くどころか、体の内部炎症を改めてこさえつづけるようなことになります。
でもそこまでのことがおきることがなく、筋膜部位はリリースが起こるのです。
実は、「トントン!」とインパクト圧を与えたときのポイントは、
体内内部へ加える陽圧を抑え気味にして(残念ながらこれがゼロにはならないのですが)、
体外へ跳ね返る陰圧を起こすような圧をつくることで、患部の癒着部を解くようにしているのです。
これはインパクト圧を加えるときに使っている私のツールが、その秘密を握っています。
なにかリリースに役立ついいものはないかと、片っ端から試したときに見つけたのです。
「陽圧」で、ガンガンと強めの圧をかけて解くこともできます。
ですが、それは私どもとしてはとるべき手法ではありません。
なぜかといえば、陽圧による刺激の特徴が皮膚抵抗が甚だしいため、
内部の筋膜の癒着部まで刺激が通りづらいし、
プロテクター筋以下にあって無理やりに改変された組織も、
早々に以前の施術前の状態に戻すように「回復作業」をします。
だから施術前の状態への戻りが速攻で起きるのです。
お客様がそのような施術を受けられたとき。
施術直後は楽になった気持ちを味わえたとしても、すぐに戻ってしんどくなるはずです。
施術費を払った甲斐がない。
それに対して「陰圧」は、皮膚抵抗がかからないためか。
「陰圧」で調整をしたときは施術後の改善状態が長く維持するという特徴があるのです。
なので、この手を使わないわけにはいきませんよね。
たとえば、スティック状のホットストーンを2本持って胸鎖乳突筋を緩めたいなら?
それらを使って起始・停止を同時刺激をして緩める使い方もします。
それも正解です。
ですがもし胸鎖乳突筋の筋腹部分が斜角筋と交わり、そこがきつく癒着が進んでいるときは。
スマホ首の人たちのことですね!
そのようなときは、斜角筋と胸鎖乳突筋の隙間に一本の適温加熱したホットストーンを設置固定して、
もう一本のホットストーンで胸鎖乳突筋を頚椎から遠位になるように引き上げるようにします。
これは首筋は人を殺せる急所ですから、首の奥へ向けての加圧は避けたいので陽圧をかけられないのです。
なのでうまく陰圧として引っ張り持ち上げていくような刺激ではがしていく。
すると陽圧で喉に押し付けるような圧をかけても一切解けなかったところが、
徐々に、着々と緩みだしていくのです。
このときにもちいるホットストーン。
それがいただいた「白かっさ」が使い勝手がいいんじゃないかなとみています。
(※ 喉の陰圧は、やり方が相当に繊細かつ難しい個所です。不用意にはなさらないでください。)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
他にも、さらに使い勝手のよい圧があります。
私の今の施術では、7割がたがこれから申し上げる圧をかけることで構成されています。
実用的なのです。
やり方の概要を申し上げますと、
たとえばですが、、、一定の圧(たとえば100g)を加えます。
そして一定圧を維持し続けたまま、筋肉の繊維の流れに沿って特殊な平行圧をかけるやり方です。
ボウエンテクニックというボディワークで習う、ムーブというテクニックを応用したものです。
そのときの手の動きは加速運動にしてはいけません。
等速運動でおこなわなければリリースが起きにくいでしょう。
それどころか加速運動での平行圧は筋組織にダメージを残すかもしれない。
安全と効果向上を考えて等速運動での圧をかける練習をすることでしょう。
他にもいくつかポイントがありますが、ボウエンテクニックを学んだときの規約のため、
お話しできないので申し訳ありません。残念です。。。
もう少し私らしいやり方にアレンジを加えて独自の様式にできたところまでいけば、
お伝えしても大丈夫じゃないかなとは思うのです。
この等速一定圧運動でのリリースをベン石温熱器で背中や他、大きな筋肉を緩めるときに、
最大の武器になっています。
リリースが陽圧の2〜5倍も稼げる感触があります。
普通にベン石温熱器で患部をこすって緩めるだけでも、確かに解けることは解けるんです。
ですが、それでは意図した筋膜の癒着部位にダイブして乖離させることはできないのです。
精密なアプローチができてこなければ成果がだせない緻密な作業をする場も、
身体にはたくさんあって。
そのようなところへの精度を高めてくれております。
現在の私はボウエンテクニックの施術をできますという看板は掲げてはおりませんが、
もしボウエンテクニックの講習会を1年間通っていなかったら、
トントントンなどの陰圧止まりだったと思います。
それでは筋膜の癒着をはがすベン石温熱器の活躍は、半減しています。
かなりの受講料と学習時間や期間をかけましたが、
間接的にお客様へとその成果が還元することができて、うれしいです。
あまり聞いたことがない単語ですが、これから少しずつお話していきますね。
刺激には、人体へ与える影響の想像がついてカラダが反応できる既知刺激と、そうではない未知刺激があります。
外圧は刺激を受ける前にリアルな想像ができる「既知の圧」です。
リアルな想像がわくものに対してカラダは対処を準備できます。
既知の圧に対しては、少なからず皮膚抵抗や筋肉プロテクターによりブロックされる傾向にあります。
対して陰圧(皮膚を引っ張り上げられる圧)は「未知の圧」です。
どのような対処をカラダがとることでその刺激を避けられるか。
正解が見出せません。
自然界で陰圧を受ける経験がないため、
どのような刺激の質だったかも想像がぼやけています。
リアルな想像ができません。想像できないからわからないのです。
だからカラダにどのような反応を起こせばその圧に対抗できるかの指令はない状態です。
刺激に対して準備ができないどころか、対処法を探るため未知の刺激を観察し始めるのです。
施術は「既知の圧」を採用することもありますが、「未知の圧」の採用に鍵があります。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
まずは一般的に用いられそうな外圧刺激から。
野球をしていてボールがカラダに当たったとき、その衝撃的な刺激から身を守る。
ボクシングで、相手ボクサーに腹部を殴られたとき、皮膚や腹直筋を緊張させて硬度をあげて内臓を守る。
私たちにとってこのような衝撃は未知の状態ではありません。
プロテクター作用は、特に衝撃を受けることがわかっている意識があったとき、しっかり利く作用です。
でも思わぬ段差に気づかないでコケて尻もちをつくとっさのときさえ、
地面につく寸前でお尻の皮膚を固めて自己防衛をはかります。
反射的に外部からの刺激から体の内部にダメージをつたえないようにすることで、
私たちは体を守るようできています。
皮膚や筋肉は外圧または外部からの衝撃から身を守るという
「プロテクター(外部刺激からの保護作用)」プログラムが組まれています。
だから人や他の動物も含めて、強烈な圧を外部より身体内部へ向けて加えられても、
皮膚抵抗や筋肉を無自覚的に緊張硬化させて内部を守る作用により、
私がお客様へ加えた圧の大部分は弾き飛ばされているわけです。
一般の方が圧と聞くと、この効率の悪い圧法を思い起こすと思います。
施術者としてはもっとも筋膜リリースをなすには効率が悪い圧で、
この圧を回避する別法での対処の追求。
これが施術の技術上の研究テーマとして、多くを占めます。
外部から体の内側へ加えられた刺激として、
陰陽で言うところの【陽(プラス +)刺激・陽圧】といわせてください。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
対して。
陽圧より、ちょっと賢い圧のかけ方もあります!
カッピングのような皮膚にカップを付けて吸引して皮膚を持ち上げる圧を加えたとき。
それも身体に対して加えられた外部刺激ではあります。
ですが元々自然界では皮膚を吸引されるような刺激がほとんどありません。
タコの吸盤に吸われるくらいしかとっさに思いつきません。
ほんとうに稀な刺激なんです。
人間も、そして他の生物でさえも、
そのような稀な刺激には、わざわざ反射行動を起こしてまで耐性を付けるような脳への負担のかけ方はしないのです。
外部圧をはじくよう自動救済装置のようなものを常時アイドリングさせているので、とっさのときに働くのです。
それがめったに起きない吸引刺激に対して備えるためエネルギーを使い続けるなんて経済的じゃありません。
吸引刺激に対しての抵抗をする反射的なプロテクター行動をとるプログラムは組まれていません。
皮膚をつまんで骨から遠位へと引き上げるという刺激に対しても同様です。
ほぼほぼ無抵抗に、引き上げられる感じでしょう。
持ち上げられた初期には意識的に皮膚を緊張させて多少抵抗できても、
30秒もしないうちに引っ張り上げられてしまうでしょう。
外部から体の内側へ加えられた刺激ではありますが、
吸引圧または引っ張り圧のような身体に対して持ち上げられる圧の場合。
陰陽で言うところの【陰(マイナス −)刺激・陰圧】といわせてください。
陰刺激は筋膜をリリースするとき応用すると、いい成果がでやすいようです。
私がホットストーンを筋膜の癒着部分に当てて「 トントン! 」と叩くとき。
お客様は叩かれた体の奥へ伝わる刺激でしこりが解けていると考えている人もいるでしょう。
ですが私の意図は違います。
筋膜が癒着した部位の端っこに、筋膜同士を剥がすための2枚の紙(こちらの前のブログ内容参照願います)のはがれ目のようなところを作りたいのです。
うまくいけばはがれて引き離せるような目になると見込んだ部位にホットストーンを当てます。
狙いを定めて3ミリ単位以下の狂いを抑えてホットストーンを叩いて刺激を加えるのですが。
でも、もし私がお客様のカラダへと、ガツンガツンと身体内部へダメージが与えられる圧を加えてていたら。
どういったことになるか考えてみてください。
それは体の筋膜の癒着を解くどころか、体の内部炎症を改めてこさえつづけるようなことになります。
でもそこまでのことがおきることがなく、筋膜部位はリリースが起こるのです。
実は、「トントン!」とインパクト圧を与えたときのポイントは、
体内内部へ加える陽圧を抑え気味にして(残念ながらこれがゼロにはならないのですが)、
体外へ跳ね返る陰圧を起こすような圧をつくることで、患部の癒着部を解くようにしているのです。
これはインパクト圧を加えるときに使っている私のツールが、その秘密を握っています。
なにかリリースに役立ついいものはないかと、片っ端から試したときに見つけたのです。
「陽圧」で、ガンガンと強めの圧をかけて解くこともできます。
ですが、それは私どもとしてはとるべき手法ではありません。
なぜかといえば、陽圧による刺激の特徴が皮膚抵抗が甚だしいため、
内部の筋膜の癒着部まで刺激が通りづらいし、
プロテクター筋以下にあって無理やりに改変された組織も、
早々に以前の施術前の状態に戻すように「回復作業」をします。
だから施術前の状態への戻りが速攻で起きるのです。
お客様がそのような施術を受けられたとき。
施術直後は楽になった気持ちを味わえたとしても、すぐに戻ってしんどくなるはずです。
施術費を払った甲斐がない。
それに対して「陰圧」は、皮膚抵抗がかからないためか。
「陰圧」で調整をしたときは施術後の改善状態が長く維持するという特徴があるのです。
なので、この手を使わないわけにはいきませんよね。
たとえば、スティック状のホットストーンを2本持って胸鎖乳突筋を緩めたいなら?
それらを使って起始・停止を同時刺激をして緩める使い方もします。
それも正解です。
ですがもし胸鎖乳突筋の筋腹部分が斜角筋と交わり、そこがきつく癒着が進んでいるときは。
スマホ首の人たちのことですね!
そのようなときは、斜角筋と胸鎖乳突筋の隙間に一本の適温加熱したホットストーンを設置固定して、
もう一本のホットストーンで胸鎖乳突筋を頚椎から遠位になるように引き上げるようにします。
これは首筋は人を殺せる急所ですから、首の奥へ向けての加圧は避けたいので陽圧をかけられないのです。
なのでうまく陰圧として引っ張り持ち上げていくような刺激ではがしていく。
すると陽圧で喉に押し付けるような圧をかけても一切解けなかったところが、
徐々に、着々と緩みだしていくのです。
このときにもちいるホットストーン。
それがいただいた「白かっさ」が使い勝手がいいんじゃないかなとみています。
(※ 喉の陰圧は、やり方が相当に繊細かつ難しい個所です。不用意にはなさらないでください。)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
他にも、さらに使い勝手のよい圧があります。
私の今の施術では、7割がたがこれから申し上げる圧をかけることで構成されています。
実用的なのです。
やり方の概要を申し上げますと、
たとえばですが、、、一定の圧(たとえば100g)を加えます。
そして一定圧を維持し続けたまま、筋肉の繊維の流れに沿って特殊な平行圧をかけるやり方です。
ボウエンテクニックというボディワークで習う、ムーブというテクニックを応用したものです。
そのときの手の動きは加速運動にしてはいけません。
等速運動でおこなわなければリリースが起きにくいでしょう。
それどころか加速運動での平行圧は筋組織にダメージを残すかもしれない。
安全と効果向上を考えて等速運動での圧をかける練習をすることでしょう。
他にもいくつかポイントがありますが、ボウエンテクニックを学んだときの規約のため、
お話しできないので申し訳ありません。残念です。。。
もう少し私らしいやり方にアレンジを加えて独自の様式にできたところまでいけば、
お伝えしても大丈夫じゃないかなとは思うのです。
この等速一定圧運動でのリリースをベン石温熱器で背中や他、大きな筋肉を緩めるときに、
最大の武器になっています。
リリースが陽圧の2〜5倍も稼げる感触があります。
普通にベン石温熱器で患部をこすって緩めるだけでも、確かに解けることは解けるんです。
ですが、それでは意図した筋膜の癒着部位にダイブして乖離させることはできないのです。
精密なアプローチができてこなければ成果がだせない緻密な作業をする場も、
身体にはたくさんあって。
そのようなところへの精度を高めてくれております。
現在の私はボウエンテクニックの施術をできますという看板は掲げてはおりませんが、
もしボウエンテクニックの講習会を1年間通っていなかったら、
トントントンなどの陰圧止まりだったと思います。
それでは筋膜の癒着をはがすベン石温熱器の活躍は、半減しています。
かなりの受講料と学習時間や期間をかけましたが、
間接的にお客様へとその成果が還元することができて、うれしいです。
うまい筋膜リリース、へたな筋膜リリース。その違いは?
先日、お客様から。
いまは販売していないレアで貴重な「かっさ」をいただきました!
その名も:白かっさ!
ボディ専用天然石かっさプレートつき 白かっさ美点マッサージ@BODY
ありがとうございます!!
複数個いただきまして、個々のかっさの形状の微差があります。
それぞれの使い勝手が、その違いによりだいぶ変わりますね。
そこがまた職人手作りの味!
小さな斧状で握れば指にフィットします。
使ってみた感想は「顔・首・胸・腕」のケアがしやすいですね。
軽くて女性も使いやすいでしょう。
また2つのこのかっさを同時に使うことで、
お客様への施術にもちいれば、
頚部のリリースに特化して画期的に役立つ可能性を感じています。
私が普段使いでクールストーンという、
冷却用ストーンセラピーと同じ素材です。
すると珪石質で、薄さもあり強く落としたらガラスが割れるように。。。
だからとりわけ丁寧に使わせていただきます!!
( 出版元:主婦の友社 のページより http://shufunotomo.hondana.jp/book/b177422.html )
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一般的な考えでは「かっさ」といえば、
皮膚をこすりつけることで刺激を与えて、
患部の血行促進を図る目的で使われます。
ただ皮膚を一般の方がイメージするようなかっさの使い方では、
かっさ本来の用途となって効果が表れるものですが、
筋膜がリリースされているかといえば、どうでしょう?
どう、思いますか?
筋膜の癒着はそのまま残って、はがされてはいないんです。
皮膚を一生懸命こすると、皮膚抵抗が増してリリースのための操作圧が弾かれてしまうので。
筋膜の癒着をはがすときには他の工夫が必要なんですね。
たとえば、2枚の紙がはがせるノリで糊付けしてあるとき。
そちらをはがすときには、2枚の紙の端っこの2枚の紙に分離しているちょっとしたはじっこ部分を見つけますよね。
それで両方の紙を一枚ずつ両手で摘まんでから引き離すんです。
すると、はがれますよね。
そうしますよね〜。
決して2枚の紙の中央部分の糊付けしてある部分を、
めちゃくちゃ必死に「こすって、こすって、こすって、こすって!!」
なんていうことはしないと思います。
だから筋膜リリースでも、同じことなんです。
上下で重なり合った筋肉同士の筋膜が癒着しているとき。
癒着して固定している部分をこすってもはがれませんよ!
かっさ効果の、血行改善やリンパの流れがでることはあるでしょう。
でもそれは筋膜リリースをしているわけじゃないんです。
だって2枚の紙の糊付けしてある固定された紙の個所をこすっても、
はがれる糊でさえ、はがせないのと同じことです。
(実際にやってみていただければ、はがせないんです)
筋膜リリースでも、
2枚の紙の端のはがせる部分を見つけ出すのと同様に、
癒着した部位のはがせる場所を見つけ出せば解けます。
接着固定された2枚の紙の中央部分をゴシゴシいくらこすってもいいでしょう。
紙がはがせるわけじゃないですが、紙はやぶれる程度の被害ですみます。
しかし人体のなかにある筋膜同士の癒着をはがすときに、
むちゃくちゃな部分をゴリゴリしすぎると、
筋膜がはがれるどころか、筋繊維がプチプチ断裂します。
筋繊維は多少断裂しても隣の筋繊維が肥大して仕事をカバーします。
だからある程度のことは問題なく、筋膜の癒着をはがす成果を取りに行けるのですが。
ですが、あまりプチプチ断裂させ過ぎると、確実に後遺症が遺ります。
そういう理由により、一般の方が自己流で筋膜リリースをしすぎては、
患部が腫れたり、体全体のバランスが崩れてしまわれたり。
人為的に起こされたダメージという、
リカバリーには施術者でも難しい事態に陥ることがあります。
なのでずり圧をもちいてリリースするという場合であっても、
様々な注意をもってあたらないとならないでしょう。
一般のお客様がセルフマッサージをするときは、
オイルマッサージをお勧めすることが多くあります。
マッサージオイルを用いたものとしていただけると筋繊維にダメージをあたえずに、
うまく筋膜の癒着が進んでオイル切れになった患部の油を刺して復活させる部分があるので。
うまいこと筋膜リリースができる”わけ”は。。。
施術をする先生方が筋膜リリースをするときは、
的確にはがせる場所を見つけ出しています。
またははがせる場所を作り出しているのです。
それにより安全性を高めつつ、
同時にリリース効果が出るわけなのです。
私もそういった様々な工夫をしていますが、
他の先生方もきっとそうでしょう。
どうしても大幅にリリースを企てると、
筋繊維のプチプチは否めないときもありますが、
極力、プチプチいわないように心がけています。
癒着した筋膜は乾燥してべかべかな糊づけ固定している部分を彷彿させます。
筋膜リリースでは、干からびたままの筋膜を無理にはがそうとすれば膜組織や筋繊維を損傷させます。
それは2枚の紙にはがせる糊ではない通常のヤマト糊で貼り付けたとき。
糊部分は干からびて2枚の紙を硬く接着する仲立ちをしています。
それを無理やりにはがそうとすれば、紙が破けますよね。
同様なことが起こるのです。
ならば!
2枚の糊付けされた紙の糊付けした部分。
そちらにお湯をかけて接着を弱めることができます。
はがれやすくするなら、容易にはがれるのです。
だったらホットストーンを用いての温熱対応で、
干からびた筋膜癒着部を温めてからリリースするとどうなるでしょうか?
結論として、蓄熱された患部には血液が集まりリンパの流れが促進されます。
それは永続的にではありません。
ホットストーンをどけて熱が冷めれば早々にまた干からびた筋膜の癒着へと戻ります。
それは2枚の糊付けされた紙の糊をお湯で接着を緩めたときと同じでしょう。
糊付け部分は放置すれば、再び乾燥して接着を強めるのです。
なので!
「あ〜ぁ、また徐々に固まっていく・・・」なんて言う暇はないです。
はがれやすくしたら、さっさと剥がすんですね!
そこで適切な筋膜の癒着をはがしやすい部分を端的に見つけ出して、
たったと、ちゃっちゃと、とっとと、はがしてしまう作業をします。
ポイントは、適当にベン石温熱器でこすりつけても、筋膜ははがれません。
意図的にはがせる場所を見つけてはがさない限り、
ホットストーンを外したら、患部の筋膜の癒着は早々に元通りになろうとします。
ここがわかっているかどうかが成果の大小を決める分岐点です。
いまは販売していないレアで貴重な「かっさ」をいただきました!
その名も:白かっさ!
ボディ専用天然石かっさプレートつき 白かっさ美点マッサージ@BODY
ありがとうございます!!
複数個いただきまして、個々のかっさの形状の微差があります。
それぞれの使い勝手が、その違いによりだいぶ変わりますね。
そこがまた職人手作りの味!
小さな斧状で握れば指にフィットします。
使ってみた感想は「顔・首・胸・腕」のケアがしやすいですね。
軽くて女性も使いやすいでしょう。
また2つのこのかっさを同時に使うことで、
お客様への施術にもちいれば、
頚部のリリースに特化して画期的に役立つ可能性を感じています。
私が普段使いでクールストーンという、
冷却用ストーンセラピーと同じ素材です。
すると珪石質で、薄さもあり強く落としたらガラスが割れるように。。。
だからとりわけ丁寧に使わせていただきます!!
( 出版元:主婦の友社 のページより http://shufunotomo.hondana.jp/book/b177422.html )
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一般的な考えでは「かっさ」といえば、
皮膚をこすりつけることで刺激を与えて、
患部の血行促進を図る目的で使われます。
ただ皮膚を一般の方がイメージするようなかっさの使い方では、
かっさ本来の用途となって効果が表れるものですが、
筋膜がリリースされているかといえば、どうでしょう?
どう、思いますか?
筋膜の癒着はそのまま残って、はがされてはいないんです。
皮膚を一生懸命こすると、皮膚抵抗が増してリリースのための操作圧が弾かれてしまうので。
筋膜の癒着をはがすときには他の工夫が必要なんですね。
たとえば、2枚の紙がはがせるノリで糊付けしてあるとき。
そちらをはがすときには、2枚の紙の端っこの2枚の紙に分離しているちょっとしたはじっこ部分を見つけますよね。
それで両方の紙を一枚ずつ両手で摘まんでから引き離すんです。
すると、はがれますよね。
そうしますよね〜。
決して2枚の紙の中央部分の糊付けしてある部分を、
めちゃくちゃ必死に「こすって、こすって、こすって、こすって!!」
なんていうことはしないと思います。
だから筋膜リリースでも、同じことなんです。
上下で重なり合った筋肉同士の筋膜が癒着しているとき。
癒着して固定している部分をこすってもはがれませんよ!
かっさ効果の、血行改善やリンパの流れがでることはあるでしょう。
でもそれは筋膜リリースをしているわけじゃないんです。
だって2枚の紙の糊付けしてある固定された紙の個所をこすっても、
はがれる糊でさえ、はがせないのと同じことです。
(実際にやってみていただければ、はがせないんです)
筋膜リリースでも、
2枚の紙の端のはがせる部分を見つけ出すのと同様に、
癒着した部位のはがせる場所を見つけ出せば解けます。
接着固定された2枚の紙の中央部分をゴシゴシいくらこすってもいいでしょう。
紙がはがせるわけじゃないですが、紙はやぶれる程度の被害ですみます。
しかし人体のなかにある筋膜同士の癒着をはがすときに、
むちゃくちゃな部分をゴリゴリしすぎると、
筋膜がはがれるどころか、筋繊維がプチプチ断裂します。
筋繊維は多少断裂しても隣の筋繊維が肥大して仕事をカバーします。
だからある程度のことは問題なく、筋膜の癒着をはがす成果を取りに行けるのですが。
ですが、あまりプチプチ断裂させ過ぎると、確実に後遺症が遺ります。
そういう理由により、一般の方が自己流で筋膜リリースをしすぎては、
患部が腫れたり、体全体のバランスが崩れてしまわれたり。
人為的に起こされたダメージという、
リカバリーには施術者でも難しい事態に陥ることがあります。
なのでずり圧をもちいてリリースするという場合であっても、
様々な注意をもってあたらないとならないでしょう。
一般のお客様がセルフマッサージをするときは、
オイルマッサージをお勧めすることが多くあります。
マッサージオイルを用いたものとしていただけると筋繊維にダメージをあたえずに、
うまく筋膜の癒着が進んでオイル切れになった患部の油を刺して復活させる部分があるので。
うまいこと筋膜リリースができる”わけ”は。。。
施術をする先生方が筋膜リリースをするときは、
的確にはがせる場所を見つけ出しています。
またははがせる場所を作り出しているのです。
それにより安全性を高めつつ、
同時にリリース効果が出るわけなのです。
私もそういった様々な工夫をしていますが、
他の先生方もきっとそうでしょう。
どうしても大幅にリリースを企てると、
筋繊維のプチプチは否めないときもありますが、
極力、プチプチいわないように心がけています。
癒着した筋膜は乾燥してべかべかな糊づけ固定している部分を彷彿させます。
筋膜リリースでは、干からびたままの筋膜を無理にはがそうとすれば膜組織や筋繊維を損傷させます。
それは2枚の紙にはがせる糊ではない通常のヤマト糊で貼り付けたとき。
糊部分は干からびて2枚の紙を硬く接着する仲立ちをしています。
それを無理やりにはがそうとすれば、紙が破けますよね。
同様なことが起こるのです。
ならば!
2枚の糊付けされた紙の糊付けした部分。
そちらにお湯をかけて接着を弱めることができます。
はがれやすくするなら、容易にはがれるのです。
だったらホットストーンを用いての温熱対応で、
干からびた筋膜癒着部を温めてからリリースするとどうなるでしょうか?
結論として、蓄熱された患部には血液が集まりリンパの流れが促進されます。
それは永続的にではありません。
ホットストーンをどけて熱が冷めれば早々にまた干からびた筋膜の癒着へと戻ります。
それは2枚の糊付けされた紙の糊をお湯で接着を緩めたときと同じでしょう。
糊付け部分は放置すれば、再び乾燥して接着を強めるのです。
なので!
「あ〜ぁ、また徐々に固まっていく・・・」なんて言う暇はないです。
はがれやすくしたら、さっさと剥がすんですね!
そこで適切な筋膜の癒着をはがしやすい部分を端的に見つけ出して、
たったと、ちゃっちゃと、とっとと、はがしてしまう作業をします。
ポイントは、適当にベン石温熱器でこすりつけても、筋膜ははがれません。
意図的にはがせる場所を見つけてはがさない限り、
ホットストーンを外したら、患部の筋膜の癒着は早々に元通りになろうとします。
ここがわかっているかどうかが成果の大小を決める分岐点です。
2020年07月06日
ばね指のヒットマンを黙らせろ:『浅指屈筋と深指屈筋』
2か月ほど前、男性のお客様で
「【 ばね指 】の発痛が不快でつらい!」と訴えられた方がおられました。
仕事で工具をつかうとき、車の運転でハンドル操作をするとき、手を全体使ってモノを握ろうとするとき。
強い痛みも感じるといわれます。
痛みの場所は右手の中指、薬指。
そちらがばね指と診断されて医療機関で治療を受けたが改善せず、
すでに10年以上経過したといいます。
なかなか治らないというケースが多いようだと説明されて、
治癒はあきらめているといわれていました。
「ばね指」を引き起こす筋肉は、どこにあるの?
痛みが出ている箇所が障害を受けていると誤解されやすいようです。
一般の方は今回は「右手の中指と薬指の痛みが出ている箇所の組織」が炎症を持つ主たる筋肉と考えがちです。
それで痛い指に湿布を貼ったり、痛み止めの軟膏を塗るがいつまでたってもよくならない。
次にマッサージ院に行って、患部をごしごしと強めなマッサージをしてもらったら、
痛みが引くどころか、腫れ上がって10日間も眠れないほどだった。
そのような体験をした方がおられます。
なぜ、治そうとしたのにうまくいかなかったのでしょう?
こちらは対処の仕方が間違って迷宮に入りしたたため、
障害が増したケースです。
打撲して打ち付けられたか所の打撲痛を除いて
実際には痛みを発生させる引き金を引く筋肉は、
遠位の関連している筋肉や腱、靭帯などにあります。
時にその痛みは一本の筋肉の端から端にとどまらず、
関連筋をまたいでしまうような遠位な広がりを遂げることもあります。
たとえば経絡線伝いで、頭の頂点から足のつま先までという遠位まで痛みが飛ぶことさえあります。
ですがこれは筋筋膜系の障害が起きたときの特性として、
専門家の間では通常のものの見方です。
それは、わかりやすく考えればどのようなイメージでしょうか?
ばね指でたとえてみれば、下図のようなものでしょう。
引き金を引かなければ、所持した拳銃で傷つく者はいない。
ですがいったん拳銃の引き金を引かれたとき。
遠くまで玉が届いて傷害を負わせることができます。
ヒットマンが痛みが続くように連射してるんだから痛みが継続しているんです。
浅指屈筋部分のヒットマンがいる部分に筋膜の癒着ができたので、
そこから銃が乱射されて右手の中指や薬指が負傷し続けてます!
だったら、施術をする者がやることは決まってますね。
そうです。
泣きながら銃を連射し続けているヒットマンを止めよう!
それをやってかないと〜。
指先のばね指部分を痛み止めの湿布しても、
ヒットマンは乱射が続いてるのです。
指先の組織が障害を受けつづけていることに目を背けさせて、
一時的に薬で痛みを散らして軽減させても内部の状態悪化は止まりません。
特にばね指はヒットマンの乱射を早めに留めさせなければ、
確実に障害が指への蓄積していくことで細胞組織が壊れて慢性化してしまうのです。
筋膜の癒着を観る力をつけるには、
ヒットマンを見つけ出して、
「話を聞かせてください。
そのうえで対処しますから銃を撃たないようにしてもらえませんか」
と問いかけます。
何をしてほしいかを詳しく聞かせてもらうのです。
その結果からもう銃を撃たなくていいように、
穏やかになれるよう導くということです。
それがスピーディーな対応なら優秀ですね。
単純にヒットマンを見つけだしたとき、
その者の「なぜ銃を乱射しているか?」を聞かず、
無理やりそのヒットマンをこん棒で殴打するようなことで殺すなら。
さらに複雑な事態が起こり、
さらに強力なヒットマンを招くことになる。
最悪に導かれるときもあるから、注意が必要ですね。
その「ヒットマンがなぜ撃たざるをえないか」という深みある探求が必要です。
ここに気を配っていることができるなら、
さらに好意的に受け入れられてほしい対応ができていて優秀です。
施術をする先生方に、私がそうしなければ、対処的なことをするねと言われてしまうこともあるでしょう。
もう少し高めて感じたほうがいいということです。
それがなければいくらヒットマンを叩いても叩いても叩いても。
ゾンビのようにヒットマンがやってくることもあるのです。
私は感じるのです。
ヒットマンも、実際は私たちの敵ではない。
自分のカラダの状態を探求することが未熟ゆえに犯しがちなミスを修正してほしいと訴えている。
その思考の声を受け止めていけば新たな探求の成果を発見することがでてくるのです。
その発見をさせるのが目的で、目的が達成されたときに、
天使役でもあったと気づくこともでてきます。
サプライズするほど、体が生まれ変われるチャンスです。
そのような駆け引きを私たちはいくつもいくつも繰り返します。
カラダとの声なき対話をしています。
体内ではこのような会話が頻発しています!!!
と、、、私が勝手に考えることも付加して、
トリガーポイントのイメージをお伝えいたしました。 m__m
話を元のばね指に戻しましょう。
浅指屈筋と深指屈筋を上図に描きました。
起始:
・深指屈筋は尺骨の内側面と背面の近位4分の3
尺骨鉤状突起の内側面。骨間膜の尺側半分。
・浅指屈筋・上腕頭:共同屈筋腱を通して上腕骨内側上顆
・浅指屈筋・尺骨頭:尺骨鉤状突起の内側面
・浅指屈筋・橈骨頭:橈骨の斜線
停止:
・深指屈筋:四指の末節骨底
・浅指屈筋:それぞれの腱は分岐して、深指屈筋の腱をつつみ、四指の中節骨側面に付着する
作用:
・両方:手首での手の屈曲
・深指屈筋:四指の末節骨の屈曲
・浅指屈筋:四指の中節骨と末節骨の屈曲
原因となる筋肉が腕の前腕の深部に位置する筋肉なので、
対処が浅部の筋肉のようにたやすいものではありません。
こちらのお客様のばね指は、以前の私ならばリリースが難しい状態です。
腕の筋肉が癒着が進む、それも過去10年さかのぼった癒着は筋膜が骨化して、
冷えがひどくなるよなダメージの蓄積があります。
腕の部位はずり圧ではリリース痛が強すぎて、その痛みを我慢してもらうにも限度があります。
前腕の肘の近くにヒットマンが連射してそうな部分が強固なようです。
ただすでに他の部位もひどく硬さがでているようです。
なので少しずつ緩めていきましょうと、時間をかけて痛みが過ぎない耐えられる範囲の上限を狙い、
患部を削るように緩めていきます。
カウンターストレインやマッスルエナジーテクニックなどで、
ある程度の緩みを持たせるような下準備をおこなうこともあります。
それで今回も、やってみました。
ただし10年もの経過があり硬化が進んでいたため、
痛みがなく解けるカウンターストレインのような手技では3度手技を繰り返しても焼け石に水。
それに浅指屈筋と深指屈筋は前腕の深部にあるため、
皮膚の直下に他の筋肉があり、それらが浅指屈筋と深指屈筋を覆い隠しているのです。
専門家でも丁寧に観ていかなければ解くのは難しい。
皮膚の直下の筋より奥に入った筋の対処は、
今の私も難易度が高いと感じることもしょっちゅうあります。
そして今回は前腕のヒットマンが連射していそうな場を私の指先で検討を付けて、
それから特別なベン石温熱器の使い方(2〜3つのベン石温熱器を用意して、ヒットマンを上下左右に温熱対応する)で
持続温熱対応をおこないます。
それは前腕の厚みが胴体や脚部、臀部などのような厚みある組織と比べれて薄くあり、
ベン石温熱器が3〜4センチ、3分以上加熱すれば皮膚を乗り越え熱が患部まで届いてしまう。
その計算をして緩ませてから、ベン石温熱器という炎症痛を抑えるベン石の力を活かしてのずり圧をかけていくのです。
そうすることで、以前で私が浅指屈筋と深指屈筋の部位を緩めればばね指は改善できると大事なのが分かっていても、
それに対する解決先が打てなかったところから抜け出していける。
新たな施術方法で、そのような明るい印象を持てた。
10年以上のキャリアをもつばね指は、
一度や二度でリリースが可能なはずはないが、
以前にマッサージ店で受けたゴリゴリした解かれ方が涙が止まらないほどいたさが指先に感じられたため。
私に、ばね指はあるが解かれるのは怖いといっていたのだが、
「これは暖かくて気持ちいい。指先のしびれが半分まで、今日で落ちました。
少しでも良くなっていくと明るい気持ちになれます。ありがとうございます!!」
とおっしゃっていただけました。
私も手ごたえを感じられたため、明るい気持ちで次のセッションのご依頼を受けさせていただけます。 ^-^
私も2年前は浅指屈筋と深指屈筋が問題があるとわかっていたとしても、
ホットストーンを用いる前であって、温熱器で対応する考えはなくて。
お客様に対して、かなり痛い思いをさせていました。
患部の発見はできているため改善はなされるものの、
激痛い個所は特には限界が手近なところに生まれるため。
改善を積むことで治癒のゴールにたどり着きたくとも、
2歩進んで1歩下がるを繰り返していたようです。
そこからは温熱対応が効いて抜け出せました。
私自身、うれしい限りです。^-^;
最後に。
筋・筋膜系の痛みの開放を期待してリリースを考えている一般の方へ。
患部にフィットした加熱して気持ちいい暖かさのホットストーンを使って
ヒットマンがいるトリガーポイント部分を15分ほど温めるのを繰り返してみてください。
それで被弾した発痛個所の苦痛が軽減したり、無痛になることもありますから。
筋・筋膜系の慢性痛があって対処を苦慮している方は、
ぜひ、施術院に出向いて自分のトリガーポイントの部分を教えてもらい一度試してください!
ちなみにばね指のお客様は、ホットストーンを通販で買って、
私が指示させていただいた前腕の肘から2センチほど離れた部分を、
上下左右と腕をぐるりと取り囲むように4つのホットストーンで加熱をすること、3週間。
こちらは自宅で私がアドバイスさせていただいた「自身でもこのような石を買って(石の販売しているショップを教えてました)ホットストーンのセルフワークをしてくれると、本当にうれしいんだけど。。。どうかな?」とお願いしてのこと。
彼は繰り返し繰り返し患部の浅指屈筋と深指屈筋を温めて、
患部周辺を治癒促進を図る立役者といえるヒートショックプロテインを出すまで丁寧にセルフ温熱対応をしてくれたのです。
先日、結果報告をいただきました。
「指のしびれがひどくてデスクワークがばね指のせいでできなかったけど、
それがもう、不快感が治まり、これならやっていけます。
モノやペンが利き手の右で握れないつらさを10年続けてきて、
一生続くとあきらめてたけど。
ほっとしました。」
という内容でした。
ばね指以外にも、骨間筋・虫様筋の硬化があって「ヘパーデン結節」という症状も出ていたので、
ペンが握れなくなっていたようです。
そこは浅指屈筋と深指屈筋と同様に骨間筋・虫様筋をホットストーンの温熱対応を用いて緩めてもらっていたのです。
よかったです!!!
「【 ばね指 】の発痛が不快でつらい!」と訴えられた方がおられました。
仕事で工具をつかうとき、車の運転でハンドル操作をするとき、手を全体使ってモノを握ろうとするとき。
強い痛みも感じるといわれます。
痛みの場所は右手の中指、薬指。
そちらがばね指と診断されて医療機関で治療を受けたが改善せず、
すでに10年以上経過したといいます。
なかなか治らないというケースが多いようだと説明されて、
治癒はあきらめているといわれていました。
「ばね指」を引き起こす筋肉は、どこにあるの?
痛みが出ている箇所が障害を受けていると誤解されやすいようです。
一般の方は今回は「右手の中指と薬指の痛みが出ている箇所の組織」が炎症を持つ主たる筋肉と考えがちです。
それで痛い指に湿布を貼ったり、痛み止めの軟膏を塗るがいつまでたってもよくならない。
次にマッサージ院に行って、患部をごしごしと強めなマッサージをしてもらったら、
痛みが引くどころか、腫れ上がって10日間も眠れないほどだった。
そのような体験をした方がおられます。
なぜ、治そうとしたのにうまくいかなかったのでしょう?
こちらは対処の仕方が間違って迷宮に入りしたたため、
障害が増したケースです。
打撲して打ち付けられたか所の打撲痛を除いて
実際には痛みを発生させる引き金を引く筋肉は、
遠位の関連している筋肉や腱、靭帯などにあります。
時にその痛みは一本の筋肉の端から端にとどまらず、
関連筋をまたいでしまうような遠位な広がりを遂げることもあります。
たとえば経絡線伝いで、頭の頂点から足のつま先までという遠位まで痛みが飛ぶことさえあります。
ですがこれは筋筋膜系の障害が起きたときの特性として、
専門家の間では通常のものの見方です。
それは、わかりやすく考えればどのようなイメージでしょうか?
ばね指でたとえてみれば、下図のようなものでしょう。
引き金を引かなければ、所持した拳銃で傷つく者はいない。
ですがいったん拳銃の引き金を引かれたとき。
遠くまで玉が届いて傷害を負わせることができます。
ヒットマンが痛みが続くように連射してるんだから痛みが継続しているんです。
浅指屈筋部分のヒットマンがいる部分に筋膜の癒着ができたので、
そこから銃が乱射されて右手の中指や薬指が負傷し続けてます!
だったら、施術をする者がやることは決まってますね。
そうです。
泣きながら銃を連射し続けているヒットマンを止めよう!
それをやってかないと〜。
指先のばね指部分を痛み止めの湿布しても、
ヒットマンは乱射が続いてるのです。
指先の組織が障害を受けつづけていることに目を背けさせて、
一時的に薬で痛みを散らして軽減させても内部の状態悪化は止まりません。
特にばね指はヒットマンの乱射を早めに留めさせなければ、
確実に障害が指への蓄積していくことで細胞組織が壊れて慢性化してしまうのです。
筋膜の癒着を観る力をつけるには、
ヒットマンを見つけ出して、
「話を聞かせてください。
そのうえで対処しますから銃を撃たないようにしてもらえませんか」
と問いかけます。
何をしてほしいかを詳しく聞かせてもらうのです。
その結果からもう銃を撃たなくていいように、
穏やかになれるよう導くということです。
それがスピーディーな対応なら優秀ですね。
単純にヒットマンを見つけだしたとき、
その者の「なぜ銃を乱射しているか?」を聞かず、
無理やりそのヒットマンをこん棒で殴打するようなことで殺すなら。
さらに複雑な事態が起こり、
さらに強力なヒットマンを招くことになる。
最悪に導かれるときもあるから、注意が必要ですね。
その「ヒットマンがなぜ撃たざるをえないか」という深みある探求が必要です。
ここに気を配っていることができるなら、
さらに好意的に受け入れられてほしい対応ができていて優秀です。
施術をする先生方に、私がそうしなければ、対処的なことをするねと言われてしまうこともあるでしょう。
もう少し高めて感じたほうがいいということです。
それがなければいくらヒットマンを叩いても叩いても叩いても。
ゾンビのようにヒットマンがやってくることもあるのです。
私は感じるのです。
ヒットマンも、実際は私たちの敵ではない。
自分のカラダの状態を探求することが未熟ゆえに犯しがちなミスを修正してほしいと訴えている。
その思考の声を受け止めていけば新たな探求の成果を発見することがでてくるのです。
その発見をさせるのが目的で、目的が達成されたときに、
天使役でもあったと気づくこともでてきます。
サプライズするほど、体が生まれ変われるチャンスです。
そのような駆け引きを私たちはいくつもいくつも繰り返します。
カラダとの声なき対話をしています。
体内ではこのような会話が頻発しています!!!
と、、、私が勝手に考えることも付加して、
トリガーポイントのイメージをお伝えいたしました。 m__m
話を元のばね指に戻しましょう。
浅指屈筋と深指屈筋を上図に描きました。
起始:
・深指屈筋は尺骨の内側面と背面の近位4分の3
尺骨鉤状突起の内側面。骨間膜の尺側半分。
・浅指屈筋・上腕頭:共同屈筋腱を通して上腕骨内側上顆
・浅指屈筋・尺骨頭:尺骨鉤状突起の内側面
・浅指屈筋・橈骨頭:橈骨の斜線
停止:
・深指屈筋:四指の末節骨底
・浅指屈筋:それぞれの腱は分岐して、深指屈筋の腱をつつみ、四指の中節骨側面に付着する
作用:
・両方:手首での手の屈曲
・深指屈筋:四指の末節骨の屈曲
・浅指屈筋:四指の中節骨と末節骨の屈曲
原因となる筋肉が腕の前腕の深部に位置する筋肉なので、
対処が浅部の筋肉のようにたやすいものではありません。
こちらのお客様のばね指は、以前の私ならばリリースが難しい状態です。
腕の筋肉が癒着が進む、それも過去10年さかのぼった癒着は筋膜が骨化して、
冷えがひどくなるよなダメージの蓄積があります。
腕の部位はずり圧ではリリース痛が強すぎて、その痛みを我慢してもらうにも限度があります。
前腕の肘の近くにヒットマンが連射してそうな部分が強固なようです。
ただすでに他の部位もひどく硬さがでているようです。
なので少しずつ緩めていきましょうと、時間をかけて痛みが過ぎない耐えられる範囲の上限を狙い、
患部を削るように緩めていきます。
カウンターストレインやマッスルエナジーテクニックなどで、
ある程度の緩みを持たせるような下準備をおこなうこともあります。
それで今回も、やってみました。
ただし10年もの経過があり硬化が進んでいたため、
痛みがなく解けるカウンターストレインのような手技では3度手技を繰り返しても焼け石に水。
それに浅指屈筋と深指屈筋は前腕の深部にあるため、
皮膚の直下に他の筋肉があり、それらが浅指屈筋と深指屈筋を覆い隠しているのです。
専門家でも丁寧に観ていかなければ解くのは難しい。
皮膚の直下の筋より奥に入った筋の対処は、
今の私も難易度が高いと感じることもしょっちゅうあります。
そして今回は前腕のヒットマンが連射していそうな場を私の指先で検討を付けて、
それから特別なベン石温熱器の使い方(2〜3つのベン石温熱器を用意して、ヒットマンを上下左右に温熱対応する)で
持続温熱対応をおこないます。
それは前腕の厚みが胴体や脚部、臀部などのような厚みある組織と比べれて薄くあり、
ベン石温熱器が3〜4センチ、3分以上加熱すれば皮膚を乗り越え熱が患部まで届いてしまう。
その計算をして緩ませてから、ベン石温熱器という炎症痛を抑えるベン石の力を活かしてのずり圧をかけていくのです。
そうすることで、以前で私が浅指屈筋と深指屈筋の部位を緩めればばね指は改善できると大事なのが分かっていても、
それに対する解決先が打てなかったところから抜け出していける。
新たな施術方法で、そのような明るい印象を持てた。
10年以上のキャリアをもつばね指は、
一度や二度でリリースが可能なはずはないが、
以前にマッサージ店で受けたゴリゴリした解かれ方が涙が止まらないほどいたさが指先に感じられたため。
私に、ばね指はあるが解かれるのは怖いといっていたのだが、
「これは暖かくて気持ちいい。指先のしびれが半分まで、今日で落ちました。
少しでも良くなっていくと明るい気持ちになれます。ありがとうございます!!」
とおっしゃっていただけました。
私も手ごたえを感じられたため、明るい気持ちで次のセッションのご依頼を受けさせていただけます。 ^-^
私も2年前は浅指屈筋と深指屈筋が問題があるとわかっていたとしても、
ホットストーンを用いる前であって、温熱器で対応する考えはなくて。
お客様に対して、かなり痛い思いをさせていました。
患部の発見はできているため改善はなされるものの、
激痛い個所は特には限界が手近なところに生まれるため。
改善を積むことで治癒のゴールにたどり着きたくとも、
2歩進んで1歩下がるを繰り返していたようです。
そこからは温熱対応が効いて抜け出せました。
私自身、うれしい限りです。^-^;
最後に。
筋・筋膜系の痛みの開放を期待してリリースを考えている一般の方へ。
患部にフィットした加熱して気持ちいい暖かさのホットストーンを使って
ヒットマンがいるトリガーポイント部分を15分ほど温めるのを繰り返してみてください。
それで被弾した発痛個所の苦痛が軽減したり、無痛になることもありますから。
筋・筋膜系の慢性痛があって対処を苦慮している方は、
ぜひ、施術院に出向いて自分のトリガーポイントの部分を教えてもらい一度試してください!
ちなみにばね指のお客様は、ホットストーンを通販で買って、
私が指示させていただいた前腕の肘から2センチほど離れた部分を、
上下左右と腕をぐるりと取り囲むように4つのホットストーンで加熱をすること、3週間。
こちらは自宅で私がアドバイスさせていただいた「自身でもこのような石を買って(石の販売しているショップを教えてました)ホットストーンのセルフワークをしてくれると、本当にうれしいんだけど。。。どうかな?」とお願いしてのこと。
彼は繰り返し繰り返し患部の浅指屈筋と深指屈筋を温めて、
患部周辺を治癒促進を図る立役者といえるヒートショックプロテインを出すまで丁寧にセルフ温熱対応をしてくれたのです。
先日、結果報告をいただきました。
「指のしびれがひどくてデスクワークがばね指のせいでできなかったけど、
それがもう、不快感が治まり、これならやっていけます。
モノやペンが利き手の右で握れないつらさを10年続けてきて、
一生続くとあきらめてたけど。
ほっとしました。」
という内容でした。
ばね指以外にも、骨間筋・虫様筋の硬化があって「ヘパーデン結節」という症状も出ていたので、
ペンが握れなくなっていたようです。
そこは浅指屈筋と深指屈筋と同様に骨間筋・虫様筋をホットストーンの温熱対応を用いて緩めてもらっていたのです。
よかったです!!!
2020年07月04日
ラジアルタイヤのベルトと同じ二層構造の筋:「肋間筋」
「胸郭」は、理想形が{お寺の釣り鐘}です。
施術をする経験上、
左右のシンメトリーな身体にするには、
もっともやっかいな部位のひとつはココ、「胸郭」です。
それは、どういう意味でしょうか?
いくつかその要素があるのですが、
ひとつの筋肉、肋間筋に焦点を当てて観察してみましょう!
肋骨の形状を形作る構成筋として、肋間筋があります。
肋間筋は、2層構造。
内側に内肋間筋、外側に外肋間筋。
こちらの2対の筋肉が重なります。
(※ 外肋間筋のイメージを拡張するとき。
外肋間筋と似た流れで肋軟骨の間を「外肋間膜」という白色の膜系組織がある。
外肋間膜を外肋間筋に関連すると含めて便宜上扱うときがありがあります)
内肋間筋と外肋間筋の筋肉の流れのベクトルを観察します。
内肋間筋は、上から下に向かう筋の流れは外側に向かい、
外肋間筋は、上から下に向かう筋の流れは内側に向かいます。
肋間筋の外肋間筋と内肋間筋はラジアルタイヤのベルトと同様の構造です。
ラジアルタイヤのベルトは、
カーカスというさらに奥にあるパーツを緊縛し強く締付け、トレッドの剛性を高めているのです。
肋間筋に本質的に似た構造を持つ腹斜筋という筋肉があります。
その筋肉は内腹斜筋と外肋間筋という2層構造となっており、
引き締まった脇腹を作る力を持つ筋肉です。
それらタイヤ構造や腹斜筋のイメージからも
肋間筋には強く引き締める力、または働きを持つ非常に強力な筋肉でとわかります。
肋間筋の<作用>として、
・胸椎の回旋
・静かな強制的な吸気
・強制呼気
呼吸をするときの息を吸う吐くための肋骨の動きを作り出す筋肉です。
詳細に観れば、
外肋間筋を緊張させて筋の長さを短くすることと
内肋間筋を弛緩させて筋を緩める。
内肋間筋を緊張させて筋の長さを短くすることと
外肋間筋を弛緩させて筋を緩める。
そうすることで
静かな強制的な吸気や強制呼気などの肋骨の動きを起こし呼吸活動ができるものです。
非常に強力なラジアルタイヤのベルト構造の肋間筋により支えられているのですね。
ただ・・・。
もしも、です。
別々の方向へと肋骨を動かす機能を持つ外肋間筋と内肋間筋のどちらかまたは両方が、
互いに癒着し始めたとしたら。
通常肋間筋は、
肋骨を動かすには「前鋸筋」という肩甲骨から肋骨に起始と停止を持つ筋肉と協力しています。
肩甲骨の位置が悪く前鋸筋が使いづらい位置にいつづけることで、
肋間筋に肋骨を動かす負荷が過剰にかかります。
それにより肋間筋のストレスが解消されないまま使い続けることで、
外肋間筋と内肋間筋が筋緊張が元の弛緩へと戻せない硬化へと進みます。
それは息苦しさを感じていれば、
肋骨を広く拡張させ膨らませたままを維持しやすいよう固めてしまう。
これは外肋間筋と内肋間筋の癒着のせいもあるのですね。
だったら肋間筋をリリースすればいい!
肋間筋の上をなぜるようにすれば、解けるのでしょうか?
それが癒着があまりないならば、いいでしょう。
でもすでに胸郭の釣り鐘型から遠のいていると、
たやすく解けることは期待できないんです。
なぜでしょうか。
肋間筋の硬化部を見つけることが、
施術をする方でなければ正確に見出すことが難しいというのが、
そもそもの難易度の高いところなのですが。
他にも、、、。
理由、1
肋間筋が、起始と停止が近接しており、
起始から停止への筋の流れに沿ったリリースができない。
理由、2
肋間筋の奥が骨部ではないため、硬化部へ押し付けてのリリースができない。
洗濯物を手洗いするとき、洗濯板という硬さがあるものに洗濯物を押し付けて摩擦で汚れを落としました。
効率的な深刻な癒着が進んだ筋膜を効果的にリリースする場合には、
カラダの芯にある骨などの硬さがある部位に患部を押し付けて固定して圧かけるとよく解けます。
肋間筋は、奥が肺という臓器等で、それが困難です。
理由、3
内肋間筋は外肋間筋に隠れた部分という重なった部位のリリースは置きづらい。
それと同時に外肋間筋と内肋間筋の筋の流れ方向が異なる。
以前、私のブログで書かせていただきましたが、
多層化した筋の奥まった部位のリリースは専門家以外の方には手が出ないところでしょう
肋間筋の筋の厚みはそれほど厚くなく、無理にちからまかせの圧をかければ、
神経に突き刺すような激痛が感じられます。
同時に厚みがないため外圧からの外傷障害が起きやすい部位でもあります。
外肋間筋の問題部分を見つけ出すのは手で触ってわかるかもしれないが、
内肋間筋は肋骨の骨の位置のずれ(変位)等が推測できる目がなければ、
手で触れられない内肋間筋部位の状態を読めない。
理由、4
シンプルですが。
肋骨と肋骨の隙間は、1センチ前後。
特に肋間が狭窄(せまくなる)するパターンの方は、
肋骨同士が数ミリほどしか間がない。
そのような場所は、激烈な痛みが押圧すればでてしまう。
すでにその肋間筋は柔軟性を失しており痛覚がマヒを起こす状態となっており、
押圧をかければ非常に質のよくない炎症があることに気づくのです。
胸郭の状態が異常があるとわかっていたとしても、
たいていはこの炎症をかいくぐってリリースを推し進めることができない。
私が持つマッサージの専門テキストでも、
そのような場合の解き方を書かずに、
そのような炎症の強い場所は解かないようにせよと、
忌避事項と述べるにとどまるものが大半です。
肋間の狭窄が進んだ方の解き方が、効果が目覚ましいやり方で適切に語られた本などを、
私が知る範囲では見つけたことがありません。
手の指先でこのような狭窄が進んだ肋間筋を強めに押圧すれば、
強烈な痛みが出るが、それに見合っただけのリリースはほぼ起こることは期待できない。
かえって痛みが強いことにより、その部位の緊張度が増してしまい、
その後のリリースをしようとするも、仕事がしづらくなります。
そのような患部への対応は、特別な道具がなければ解くことは難しいでしょう。
歯医者さんが、歯科医療をなすときにいくつもの特別な鏡やドリルなどの道具を用います。
素手のみで治療する歯医者さんはいないでしょう。
それと同じことで、適切な道具を見出して対応するようにすべきです。
以上、肋間筋のリリースのしづらさを、ほんのわずかだけお伝えいたしました。
他にも、私がかつて感じたリリース困難な理由は多数あるのです。
それでは、どのような肋間筋の解き方があるのでしょうか?
下準備として、
外腹斜筋と内腹斜筋という腹斜筋が、
外肋間筋と内肋間筋に似たラジアルタイヤのベルトのような構造になっているといいました。
肋間筋をリリースする前に、腹斜筋を先行してリリースすることです。
腹斜筋のほうがリリースをしやすいのです。
もちろんすでに外腹斜筋と内腹斜筋のどちらかかまたは双方が癒着が進めば、
リリースのときは痛みが笑いながら叫び声をあげたくなるほどに強いときがあります。
ただこちらの体側の腹斜筋は、リリースも比較的安全かつ効果的におこないやすいでしょう。
たとえば、簡易なやり方では、脇腹を手で前後をつまむようにします。
腰のほうの腹斜筋の発痛場所を触診して割り出します。
脇腹の状態がわかりづらいときには、体側を左右に側屈するようにして見つけられることがあります。
繊細なチェックができなければリリースがあいまいになりますが、
発痛場所の特定できないときは、成果は弱まりますがだいたいでというところでつまんでください。
脇腹を腰の部位を四本指で挟み、そちらは固定して動かさないようにします。
脇腹の腹の側を親指で挟み、こちらを動かして腰部のしこり部分を狙って緩めます。
時には自身が脇腹の患部を手で挟み込んだ状態で、体側を右へ左へと側屈させることで解くようにしてください。
腹斜筋が緩むと、肋間筋の緊張が低減する場合がありますので丁寧におこなうことです。
あとは肋骨の狭窄が猛烈に進んでおれば、
肋骨の上に位置する皮膚層が肋骨や肋間筋に癒着しています。
そのような肋骨の上にある皮膚層を指でつまんで持ち上げて肋骨から乖離させるようなリリースも
効果的に肋間筋を緩ませてくれる場合があります。
またこの皮膚を上方向へ持ち上げるというやり方は、「カッピング(吸い玉療法)」によりおこなってもよい。
腋下の肋間筋の詰まりが強い場所は、肋骨へ皮膚の癒着も進んでおります。
自身の手でおこなう皮膚を持ち上げたリリースより、カッピングのカップを皮膚に持続的吸引をさせたほうが
複数の肋骨上の皮膚の癒着した場所を同時にカッピングをおこなうことができて効率的です。
そして鎖骨下や腹側の肋骨と横隔膜の付着点を緩めてください。
以上のような下処理がされて後、少しずつ肋間筋がリリースしやすくなるでしょう。
個人的に、ホットストーンを筋膜リリースに応用するようになってから。
スモールサイズのベン石温熱器や他のホットストーンを利用してリリースする場合は、
肋間筋の癒着部をリリースのアプローチ前に、最低でも90秒ほど温熱対応してから、
やはりベン石温熱器等の温熱利用をした道具でリリースをするようにしています。
ベン石温熱器などでは、肋間筋の裏に骨のような固定した押さえ込んで摩擦を起こす部位がなくても、解けます。
ずり圧が壊滅的にやりづらいような委縮が進んだ肋間の場合は、その恩恵は大きいものとなるでしょう。
ただし大胸筋のリリースのときに申しましたが、
男性の場合は、胸部前部をベン石温熱器で全体を緩める圧をかけられるのですが、
女性の場合は、それがバストがありますのでできません。
できればそのような場所は、スモールサイズのベン石温熱器を使うなどなさって、
自身で丹念にリリースをしていけば、解けていくでしょう。
それはハンドマッサージの数倍以上のリリースがホットストーンを使うとできるといわれていますが、
肋間筋の詰まりが強く炎症が強い場所は、アプローチ自体がなされないようなところですから。
そのような場所もベン石温熱器を使えばベン石の消炎効果の高さが効いて、
アプローチを可能としてくれます。
その意味で、ベン石温熱器とは画期的な肋間筋リリースに対応可能ですね。
さまざまな各人の体質や体型、そして課題に即した肋間筋のリリースアプローチをおこなうことにより、
徐々に胸郭の形状が、上で観ていただきましたお寺の釣り鐘に近づいていきます。
胸郭が理想形となれば。。。すると、、、、
胸骨が動きが正常化して心臓や肺をマッサージを受けることができて、
血液の循環や呼吸代謝の改善がなされます。
胸腺の働きが改善され免疫力が安定的に発揮されます。
そして腕の位置がシンメトリックに配置され、肩甲骨が正しい位置へと向かいます。
肩甲骨のポジションとお尻の腸骨は動作上密接な関連があり、
肩甲骨が正しい位置におさまることで骨盤が正しい状態で地面を捉えたてるようになるのです。
それにより姿勢の改善が起こります。
胸郭が理想形でなければ、物理的に全身の無駄な力が抜けた立ち方ができません。
2020年07月01日
免疫力が低下しているとは、胸骨の手押しポンプの動きが悪くなったってことで見れるの?
過剰なストレスが免疫力低下に、私たちを追い込みます。
オーバーワーク:適度な休息をとれず働きすぎによる過労。
精神的ストレスが常態化すれば、過度な緊張が抜けなくなる。
様々な原因により、
結果、「呼吸が浅くなり(←キーワード)」免疫力が低下することがあります。
免疫力が低下すると。
ウイルス感染に負けて風邪をひいたり、
消化器が弱くなり口内炎ができたり、
各人固有のアレルギー反応が過度に起きやすくなる。
大きなところでは、免疫性疾患がんのような命に係わるケースもあらわれてきます。
他に目を向ければ自己免疫疾患には、
バセドウ病、関節リウマチ、橋本甲状腺炎、1型糖尿病、全身性エリテマトーデス、血管炎など。
生命体として生き続けるために、自己の細胞を守る免疫系が適切な制御が困難になることも怖ろしい。
免疫は、外部からの細菌やウイルス等を様々な機能特化したリンパ球により攻撃し身を守る生命維持に欠かせない機能です。
リンパ系がつかさどります。
具体的に観察していきましょう。
下図はリンパ管。リンパ球を全身へ送る水路ですね。
あなたは、リンパマッサージをご存知ですか?
リンパ管内部の”老廃物”がリンパ管内をふさぐように流れを停滞させたとき。
カラダにはむくみ等がおきます。
リンパマッサージは、そのようなリンパ管内の老廃物をリンパ節という老廃物を処理する器官へと送り進める意図を持った手技のことです。
またはリンパ管が筋肉の凝りで圧迫されてリンパ液の流通を阻害するときなどがあり、
最近ではそのような凝りも同時に緩めるようにしているという先生方もおられるようです。
リンパ球を運ぶためのリンパ管という水路の運行障害を取り除くことで、
リンパ管の末端まで免疫物質を送り循環させることは重要ですね。
ですがリンパ管はリンパ球を作る器官ではありません。
リンパ管の内部の通りがよくなったが、肝心のリンパ球が源流から流れてこないとしたら?
通行しやすくなった道路を作っても、誰も何も通らない道なら意味がない。
通り道の舗装だけでは、人によって十分とは言えないのです。
それだけではリンパ系システムが機能してくれません。。
そのような状態にある方がいるこを理解していただきたいのです。
あなたが免疫を強めたいと考えたならば、
リンパ球を「育てる」器官の特性を熟知してみたいと思いませんか?
免疫機能を強化するには、
(1)機能性高いリンパ球の製造を促進させる(リンパ球のエリート製造工場の機能)
(2)リンパ球をリンパ管に適切に送り込む(「在庫を出荷しない病」)
このふたつが欠かせません。
免疫機能を強化するための土台作り。
こちらに取り組めば、
体液のpHの影響でリンパ管内の老廃物もたまりづらくなります。
それゆえにリンパマッサージと同時にか、
または幾分先行してリンパ球を育て送るという点に手を差し伸べるべきでしょう。
では、リンパ管の中を通る「リンパ球」は、
どこで、どのように作られているものでしょう?
私たちは、うまくリンパ球を育てているのでしょうか?
育てたリンパ球を、リンパ管へと送り出しているのでしょうか?
自身のそのような実態を把握できているでしょうか。
ただ今回は免疫系の詳細なお話をするには場が違います。
施術系の話がぼやけるため、ばっさりと割愛させていただきます。
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今回、取り上げるのは免疫機能をつかさどる器官は『胸腺』です。
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『胸腺(きょうせん、英: thymus)』は胸腔に存在し、T細胞の分化、成熟など免疫系に関与する一次リンパ器官。
胸小葉とよばれる二葉からなっており、胸骨の後ろ、心臓の前に位置し、心臓に乗るように存在する。(Wikipediaより)
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『T細胞』はリンパ球の一種で、骨髄で産生された前駆細胞が胸腺での選択を経て分化成熟したもの。
細胞表面に特徴的なT細胞受容体(T cell receptor;TCR)を有している。末梢血中のリンパ球の70〜80%を占める。
名前の『T』は胸腺を意味するThymusに由来する。 (Wikipediaより)
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骨髄(B細胞分化)や胸腺(T細胞分化)の一次リンパ組織と呼ばれる器官で、
免疫細胞の原型が作られます。
ただこのままでは免疫機能が発揮できるわけではないのです。
それらは脾臓・リンパ節などの二次リンパ組織に送られ、
さらに練りに練られて優れた免疫行動をとれる細胞へと変わることで活躍できるわけです。
優れた免疫行動がとれる細胞には、どういう細胞があるのでしょうか?
たとえばがんのような細胞に対抗してくれる免疫系の細胞にNK細胞(ナチュラルキラー細胞)です。
自己のカラダのなかにあるT細胞のなかで優れたT細胞を選抜して鍛え上げた進化系がNK細胞です。
強力な免疫力を備えたNK細胞の存在は、胸腺内のT細胞が元になるのです。
素材となるT細胞を十分に製造し、そしてそれを次のステップに運ぶのです。
脾臓などの二次リンパ組織に運ばれて強力な免疫細胞に練り訓練された免疫部隊を組織してカラダを守る流れです。
つまり端的にみれば、
胸腺が活躍できなければ、
その時点で次のステージに進めなくなり免疫機能全体の活躍ができなくなるという、
負のドミノ倒しのようにバタバタと倒れる仕組みなんですね。
ここまでお話をさせていただいたことから、
「胸腺は、大切な免疫系の要でもあるな」と感じていただけたら、うれしいです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ある意味、胸腺の中に、免疫系の大事な素材がストックされているといえるでしょう。
子供のころに胸腺は最も大きく、大人になっていくと徐々に縮小していくともいわれています。
事実、そのようなことがいわれるほど、大人になると胸腺が縮みこまってしまった人を観ることができます。
食生活等の影響もあるようですが、
胸腺は心臓にも負けないくらいハート型の形状をしています。
情緒が安定してしあわせホルモンが出ている人ほど、
オトナになっても胸腺は大きいといわれています。
胸腺が委縮すればT細胞を製造するには制約が加わります。
単純に敷地面積が広い工場のほうが製造能力が高いのです。
なので気を付けてストレスフルな気分での生活上の切なさを上回る、
自己を充実させて喜びを感じられる暮らしを追求すること。
それが大切な胸腺の状態をよくする戦略となります。
こどものように純真無垢な明るさで、やさしさで生きられておれば、
胸腺の大きさは大きいことでしょう。
次に胸腺の内部に蓄積したT細胞を送り出す必要があります。
たとえば血液を送り出すときには?
心臓のポンプの力で、勢いよく動脈管へ血液を送りますね。
心臓から体の末端まで血液を送るには、
15個分の心臓の力がないとだめだといわれています。
実際は血液を動脈を通して送る力のあとの14個分の心臓のパワーは、
筋肉の収縮と伸長により血管内の血液を絞って送り出す力により運用されています。
胸腺は、心筋というパワフルな心臓のようなポンプの力を持ってはいません。
胸腺は、免疫物質が貯められた、静止したままの袋のようなものです。
ちゃっかりとしたところは、胸腺は心臓真上に設置してある臓器ですから。
多少なりとも心臓のポンプの動きによる振動波をいただき、
胸腺がポンプを持たない状態をカバーしようとしてくれるのかもしれません。
ただしこれだけの力では、胸腺内の貯まったT細胞を送ることはできません。
それでは強力なポンプ力が必須な胸腺には、
いったいどのようなポンプが与えられたのでしょう?
強力なポンプ力といわれれば、
鋭い方は察してくれたでしょう。
呼吸をするときに、胸が膨らみ縮みという繰り返しがおこります。
そのときにポンプ現象が起こっています。
スムースに肋骨が、胸骨が動くのです。
「息を胸に吸い込めば」肋骨が前後左右に拡張します。
その時は胸骨は前方へ移動します。
「息を胸から吐き出せば」拡張した肋骨や胸骨が大きくスムースに縮みだします。
少し小さくなりますが下図のようになります。
この胸骨が前方に出たり、後方に引っ込む様子を、
私どもは{井戸の手押しポンプ}といいます。
胸骨と胸椎に挟まれた位置に、胸腺はおります。
うまく胸郭が拡張し収縮するというムーブメントが起きていれば、
胸郭が拡張するときには胸骨と胸椎の距離が離れ、
胸郭が収縮するときには胸骨と胸椎の距離が近づきます。
このような動きにより、私たちの心臓や肺なども自己マッサージを受けられているものは、
非常にタフな力を発揮できます。
同時にこの胸郭呼吸が強力な胸腺からためられた免疫物質を排出して
二次の処理システムへと送るためのポンプ力にしているのです。
免疫力の良い方々の胸郭を観察すればわかります。
井戸の手押しポンプがしっかり機能して、前後に動いています。
その逆に、
免疫力が思わしくない方々の胸郭を観察すればわかります。
井戸の手押しポンプが、あまり動けておらず機能していないのです。
その機能していないというのは、
胸腺内の免疫物質を次の二次リンパ組織へ送る力がないということを意味しています。
このような胸郭のポンプ力が低減されている方々の場合には、
リンパマッサージを受けてリンパの流れを改善させたが、
リンパ管の水路に免疫物質がまばらに流れるだけの様子がイメージされます。
それでは強力なウイルスや細菌から身を守れません。
なので、私どもは、お客様の胸骨の呼吸時の手押しポンプの動きがあるかどうか。
そこを観て、免疫系の問題を持たれているかどうか。
同時に手押しポンプの動きの振幅の正常ではない減少の量から、
どれほどの根が深いものかをみています。
一般的に胸骨の動きが正常な状態と比較して異常なといえるほどすぐない振幅の手押しポンプ状態であれば、
それは胸郭全体に問題を感じることがあります。
・ある方は肋骨が拡大したまま固定なさっておられる拡張型のパターンをもつ胸郭。
・ある方は肋骨の前側の肋軟骨が内側に陥没するロート胸のパターンをもつ胸郭。
・ある方は右側肋骨が前後に拡張しており、左側肋骨は前後がつぶれるようなパターンをもつ胸郭。
・または器質的に胸郭形成不全ということもある。
(こちらの場合では筋膜リリースをすることで、骨格上の配置を変える適応範囲外となります)
などなど、
各、それぞれのパターンが他種にわかれてあります。
それらのパターンがどのような状態で構成されているかを思い出すままちょっとだけ観察分類すれば、
・肋間筋が緊張して委縮したまま固定していた、
・腋下の肋間筋が縮み過ぎてしまったり(特に左側)
・胸骨と肋骨を結ぶ靭帯(胸肋靭帯等)が骨化して動けなくなったり、
・肋軟骨の配置異常から肋軟骨同士で癒着がなされたり、
・胸椎に細かな左右屈が多数入った状態が慢性化していたり、
(この場合は、「全脊椎の作用と性質」を参照すれば多くの身体情報をキャッチできるでしょう。)
胸骨の手押しポンプの様子は、
本人も視覚的に状態を確認できるため、
容易に理解し受け入れることができるでしょう。
その現状が自身の免疫系のコンディションに関連するという理解があれば、
もし動きが悪いようであれば改善することで状態の良化を図れると信じて対処していただければ幸いです。
多くの場合、物理的な落ち込みを改善すれば結果がでていきます。
ですが肋骨の周囲のリリースは、
痛みが強く出るという点、
それに肋骨および肋軟骨等が容易に骨折に至る点、
ハンドマッサージ等でセルフリリースをするにも
難しく感じるところがいくつもありました。
つまりなかなか成果が出ないんですね。。。
私もかつて、多くのお客様に、
「少しでもいいから肋骨の変位した部分を緩めるように、セルフマッサージをしてくださいね!」
とお願いし続けたことか!!
きっとまじめなお客様が多くおられるので、しっかりお風呂に入ったり、
柔らかくなるときにがんばったことでしょう。
ですがすでに硬化が進みが強くなっている方々は特に変化が非常に起こりづらいのです。
それはなぜでしょう?
ここからは一般の方にはさほどわからなくてもいいレベルのことかもしれませんが、
実際に施術で胸郭のリリースをするときに、胸椎のずれがある場合に、
その修正が難易度が高くリスクもあって困難であると思えることが多い。
そんな感想を漏らした先生を知っています。
私と一緒に施術の詳細を話し合うと、やはり胸椎の緩ませ方は他の部分とは違うという意見を聞くことがあります。
もちろん、他の部分も解きづらいところは山ほどある。
でも、胸椎がずれて固まり、胸椎らしい動きが取れないことが、
実は先ほどから申し上げている胸骨の手押しポンプの動きが起きない原因になっているのです。
背中を触って胸椎の左右への湾曲が多くある場合、
特に上部の心臓等へ脊髄神経が分枝されている神経根が閉じるような部分があれば、
大幅に免疫力を後退させる「風が吹けば桶屋が儲かる」的な問題を含んでいますので。
このような部分。
私も、以前はどのようにうまくこの部位をリリースすれば、
より安全かつ効果的に改善をなされるかを、いろいろ手技で考えていましたが。
結果としては、うまく私自身が納得できるような成果まではあらわれませんでした。
相当、寝食忘れて研究して、施術中もその成果をもとにお客様へ対応させていただいて、
がんばってはいたのですが。。。
申し訳ありません。
ただ現在、ホットストーンを使って、長時間の置石、敷石を使って、
胸椎のこの胸郭の根に当たる部分。
計算して長時間温め続けさせていただいてから、
後にリリースを私の手で加えていきます。
そのようにさせていただくことで、
お客様へのリリースにかかるときの肉体的な負担、それに派生する精神的な負担も軽減しました。
同時にホットストーンを使ったリリースを受けられたお客様の多くが、
状態が改善されたままでいられる時間が長期にわたり持続するようになった。
また、その状況で再度施術を受けるようにすると、
改善の深まりが以前よりもさらに上向くようになったとおっしゃっていただける同業者の施術家の先生もいまして。
私にとって、ホットストーンを総合的に利用することで、
いまだかつて対応できていなかったもどかしかった部分をきれいにしていける。
そのようなことはうれしい限りです。
そして、施術で施術者の手で脊椎のなかの胸椎を稼働できるように緩められていき、
そのうえでスモールサイズのベン石温熱器を用いて胸部の手が届く肋骨や胸骨部を解いた人から感想をいただきました。
「自分の胸が、こんなしなやかに躍動するものだったなんて、今もまだ信じられません!」
そして、
「以前は定期的に体調不良の波が押してきたが、最近は、ひどい状態にはならなくなった。
ひどくなりそうな気がすれば、少しまたスモールサイズのベン石温熱器を使って
首(後ろ側)と腕と胸、そしてお尻の仙骨と腰椎5番の間の腰仙関節のところを解くと、
あれほどひどい片頭痛もしなくなったし、まだ期間は短いけど梅雨なのに精神的にうつにもならなくなったわ」
とのことです。
意外に免疫力が高い体の状態のときは精神的耐性が上向いていて、うつになりづらくなります。
免疫力が低下すると、体内の代謝が不良となっているせいもあり頭部の血流が減少することによるうつが起きやすいようです。
ただまだ課題として残っているのは、
すでに胸椎の椎間板が狭窄が強くなって凸凹しながら固定されている方の場合。
スモールサイズのベン石温熱器を使っただけでは、
手持ちのスティックでアプローチできるのは自分の手の届く胸部の前面止まりになりますから。
他者によりうつ伏せで施術を受けたり、または長時間ホットストーンを背中に置いたままにするような過程がなければ、
成果が出るとは言えない状態です。
もちろんある程度の身体上の柔軟性があれば、その状況も違うのですが。。。
どうも、変化改善のペースが遅いという点と、胸の前だけ緩んで、胸の後ろは放置して硬化したままでは、
体質上、前後の動きに動と静のコントラストが異常につきすぎるのは新たな問題が出る可能性もあります。
なので、今のところは、脊椎がL字パターンで曲がる人はまだ大丈夫ですが、
すでにS字のゆがみがあると胸椎のゆがみを指摘された方の場合には、
施術者等に頼んで背中の胸椎のリリースをしていくことを先行して改善させたほうがいい結果につながると思います。
そのようなご希望がございましたら、気軽にお声がけください。
オーバーワーク:適度な休息をとれず働きすぎによる過労。
精神的ストレスが常態化すれば、過度な緊張が抜けなくなる。
様々な原因により、
結果、「呼吸が浅くなり(←キーワード)」免疫力が低下することがあります。
免疫力が低下すると。
ウイルス感染に負けて風邪をひいたり、
消化器が弱くなり口内炎ができたり、
各人固有のアレルギー反応が過度に起きやすくなる。
大きなところでは、免疫性疾患がんのような命に係わるケースもあらわれてきます。
他に目を向ければ自己免疫疾患には、
バセドウ病、関節リウマチ、橋本甲状腺炎、1型糖尿病、全身性エリテマトーデス、血管炎など。
生命体として生き続けるために、自己の細胞を守る免疫系が適切な制御が困難になることも怖ろしい。
免疫は、外部からの細菌やウイルス等を様々な機能特化したリンパ球により攻撃し身を守る生命維持に欠かせない機能です。
リンパ系がつかさどります。
具体的に観察していきましょう。
下図はリンパ管。リンパ球を全身へ送る水路ですね。
あなたは、リンパマッサージをご存知ですか?
リンパ管内部の”老廃物”がリンパ管内をふさぐように流れを停滞させたとき。
カラダにはむくみ等がおきます。
リンパマッサージは、そのようなリンパ管内の老廃物をリンパ節という老廃物を処理する器官へと送り進める意図を持った手技のことです。
またはリンパ管が筋肉の凝りで圧迫されてリンパ液の流通を阻害するときなどがあり、
最近ではそのような凝りも同時に緩めるようにしているという先生方もおられるようです。
リンパ球を運ぶためのリンパ管という水路の運行障害を取り除くことで、
リンパ管の末端まで免疫物質を送り循環させることは重要ですね。
ですがリンパ管はリンパ球を作る器官ではありません。
リンパ管の内部の通りがよくなったが、肝心のリンパ球が源流から流れてこないとしたら?
通行しやすくなった道路を作っても、誰も何も通らない道なら意味がない。
通り道の舗装だけでは、人によって十分とは言えないのです。
それだけではリンパ系システムが機能してくれません。。
そのような状態にある方がいるこを理解していただきたいのです。
あなたが免疫を強めたいと考えたならば、
リンパ球を「育てる」器官の特性を熟知してみたいと思いませんか?
免疫機能を強化するには、
(1)機能性高いリンパ球の製造を促進させる(リンパ球のエリート製造工場の機能)
(2)リンパ球をリンパ管に適切に送り込む(「在庫を出荷しない病」)
このふたつが欠かせません。
免疫機能を強化するための土台作り。
こちらに取り組めば、
体液のpHの影響でリンパ管内の老廃物もたまりづらくなります。
それゆえにリンパマッサージと同時にか、
または幾分先行してリンパ球を育て送るという点に手を差し伸べるべきでしょう。
では、リンパ管の中を通る「リンパ球」は、
どこで、どのように作られているものでしょう?
私たちは、うまくリンパ球を育てているのでしょうか?
育てたリンパ球を、リンパ管へと送り出しているのでしょうか?
自身のそのような実態を把握できているでしょうか。
ただ今回は免疫系の詳細なお話をするには場が違います。
施術系の話がぼやけるため、ばっさりと割愛させていただきます。
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今回、取り上げるのは免疫機能をつかさどる器官は『胸腺』です。
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『胸腺(きょうせん、英: thymus)』は胸腔に存在し、T細胞の分化、成熟など免疫系に関与する一次リンパ器官。
胸小葉とよばれる二葉からなっており、胸骨の後ろ、心臓の前に位置し、心臓に乗るように存在する。(Wikipediaより)
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『T細胞』はリンパ球の一種で、骨髄で産生された前駆細胞が胸腺での選択を経て分化成熟したもの。
細胞表面に特徴的なT細胞受容体(T cell receptor;TCR)を有している。末梢血中のリンパ球の70〜80%を占める。
名前の『T』は胸腺を意味するThymusに由来する。 (Wikipediaより)
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骨髄(B細胞分化)や胸腺(T細胞分化)の一次リンパ組織と呼ばれる器官で、
免疫細胞の原型が作られます。
ただこのままでは免疫機能が発揮できるわけではないのです。
それらは脾臓・リンパ節などの二次リンパ組織に送られ、
さらに練りに練られて優れた免疫行動をとれる細胞へと変わることで活躍できるわけです。
優れた免疫行動がとれる細胞には、どういう細胞があるのでしょうか?
たとえばがんのような細胞に対抗してくれる免疫系の細胞にNK細胞(ナチュラルキラー細胞)です。
自己のカラダのなかにあるT細胞のなかで優れたT細胞を選抜して鍛え上げた進化系がNK細胞です。
強力な免疫力を備えたNK細胞の存在は、胸腺内のT細胞が元になるのです。
素材となるT細胞を十分に製造し、そしてそれを次のステップに運ぶのです。
脾臓などの二次リンパ組織に運ばれて強力な免疫細胞に練り訓練された免疫部隊を組織してカラダを守る流れです。
つまり端的にみれば、
胸腺が活躍できなければ、
その時点で次のステージに進めなくなり免疫機能全体の活躍ができなくなるという、
負のドミノ倒しのようにバタバタと倒れる仕組みなんですね。
ここまでお話をさせていただいたことから、
「胸腺は、大切な免疫系の要でもあるな」と感じていただけたら、うれしいです。
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ある意味、胸腺の中に、免疫系の大事な素材がストックされているといえるでしょう。
子供のころに胸腺は最も大きく、大人になっていくと徐々に縮小していくともいわれています。
事実、そのようなことがいわれるほど、大人になると胸腺が縮みこまってしまった人を観ることができます。
食生活等の影響もあるようですが、
胸腺は心臓にも負けないくらいハート型の形状をしています。
情緒が安定してしあわせホルモンが出ている人ほど、
オトナになっても胸腺は大きいといわれています。
胸腺が委縮すればT細胞を製造するには制約が加わります。
単純に敷地面積が広い工場のほうが製造能力が高いのです。
なので気を付けてストレスフルな気分での生活上の切なさを上回る、
自己を充実させて喜びを感じられる暮らしを追求すること。
それが大切な胸腺の状態をよくする戦略となります。
こどものように純真無垢な明るさで、やさしさで生きられておれば、
胸腺の大きさは大きいことでしょう。
次に胸腺の内部に蓄積したT細胞を送り出す必要があります。
たとえば血液を送り出すときには?
心臓のポンプの力で、勢いよく動脈管へ血液を送りますね。
心臓から体の末端まで血液を送るには、
15個分の心臓の力がないとだめだといわれています。
実際は血液を動脈を通して送る力のあとの14個分の心臓のパワーは、
筋肉の収縮と伸長により血管内の血液を絞って送り出す力により運用されています。
胸腺は、心筋というパワフルな心臓のようなポンプの力を持ってはいません。
胸腺は、免疫物質が貯められた、静止したままの袋のようなものです。
ちゃっかりとしたところは、胸腺は心臓真上に設置してある臓器ですから。
多少なりとも心臓のポンプの動きによる振動波をいただき、
胸腺がポンプを持たない状態をカバーしようとしてくれるのかもしれません。
ただしこれだけの力では、胸腺内の貯まったT細胞を送ることはできません。
それでは強力なポンプ力が必須な胸腺には、
いったいどのようなポンプが与えられたのでしょう?
強力なポンプ力といわれれば、
鋭い方は察してくれたでしょう。
呼吸をするときに、胸が膨らみ縮みという繰り返しがおこります。
そのときにポンプ現象が起こっています。
スムースに肋骨が、胸骨が動くのです。
「息を胸に吸い込めば」肋骨が前後左右に拡張します。
その時は胸骨は前方へ移動します。
「息を胸から吐き出せば」拡張した肋骨や胸骨が大きくスムースに縮みだします。
少し小さくなりますが下図のようになります。
この胸骨が前方に出たり、後方に引っ込む様子を、
私どもは{井戸の手押しポンプ}といいます。
胸骨と胸椎に挟まれた位置に、胸腺はおります。
うまく胸郭が拡張し収縮するというムーブメントが起きていれば、
胸郭が拡張するときには胸骨と胸椎の距離が離れ、
胸郭が収縮するときには胸骨と胸椎の距離が近づきます。
このような動きにより、私たちの心臓や肺なども自己マッサージを受けられているものは、
非常にタフな力を発揮できます。
同時にこの胸郭呼吸が強力な胸腺からためられた免疫物質を排出して
二次の処理システムへと送るためのポンプ力にしているのです。
免疫力の良い方々の胸郭を観察すればわかります。
井戸の手押しポンプがしっかり機能して、前後に動いています。
その逆に、
免疫力が思わしくない方々の胸郭を観察すればわかります。
井戸の手押しポンプが、あまり動けておらず機能していないのです。
その機能していないというのは、
胸腺内の免疫物質を次の二次リンパ組織へ送る力がないということを意味しています。
このような胸郭のポンプ力が低減されている方々の場合には、
リンパマッサージを受けてリンパの流れを改善させたが、
リンパ管の水路に免疫物質がまばらに流れるだけの様子がイメージされます。
それでは強力なウイルスや細菌から身を守れません。
なので、私どもは、お客様の胸骨の呼吸時の手押しポンプの動きがあるかどうか。
そこを観て、免疫系の問題を持たれているかどうか。
同時に手押しポンプの動きの振幅の正常ではない減少の量から、
どれほどの根が深いものかをみています。
一般的に胸骨の動きが正常な状態と比較して異常なといえるほどすぐない振幅の手押しポンプ状態であれば、
それは胸郭全体に問題を感じることがあります。
・ある方は肋骨が拡大したまま固定なさっておられる拡張型のパターンをもつ胸郭。
・ある方は肋骨の前側の肋軟骨が内側に陥没するロート胸のパターンをもつ胸郭。
・ある方は右側肋骨が前後に拡張しており、左側肋骨は前後がつぶれるようなパターンをもつ胸郭。
・または器質的に胸郭形成不全ということもある。
(こちらの場合では筋膜リリースをすることで、骨格上の配置を変える適応範囲外となります)
などなど、
各、それぞれのパターンが他種にわかれてあります。
それらのパターンがどのような状態で構成されているかを思い出すままちょっとだけ観察分類すれば、
・肋間筋が緊張して委縮したまま固定していた、
・腋下の肋間筋が縮み過ぎてしまったり(特に左側)
・胸骨と肋骨を結ぶ靭帯(胸肋靭帯等)が骨化して動けなくなったり、
・肋軟骨の配置異常から肋軟骨同士で癒着がなされたり、
・胸椎に細かな左右屈が多数入った状態が慢性化していたり、
(この場合は、「全脊椎の作用と性質」を参照すれば多くの身体情報をキャッチできるでしょう。)
胸骨の手押しポンプの様子は、
本人も視覚的に状態を確認できるため、
容易に理解し受け入れることができるでしょう。
その現状が自身の免疫系のコンディションに関連するという理解があれば、
もし動きが悪いようであれば改善することで状態の良化を図れると信じて対処していただければ幸いです。
多くの場合、物理的な落ち込みを改善すれば結果がでていきます。
ですが肋骨の周囲のリリースは、
痛みが強く出るという点、
それに肋骨および肋軟骨等が容易に骨折に至る点、
ハンドマッサージ等でセルフリリースをするにも
難しく感じるところがいくつもありました。
つまりなかなか成果が出ないんですね。。。
私もかつて、多くのお客様に、
「少しでもいいから肋骨の変位した部分を緩めるように、セルフマッサージをしてくださいね!」
とお願いし続けたことか!!
きっとまじめなお客様が多くおられるので、しっかりお風呂に入ったり、
柔らかくなるときにがんばったことでしょう。
ですがすでに硬化が進みが強くなっている方々は特に変化が非常に起こりづらいのです。
それはなぜでしょう?
ここからは一般の方にはさほどわからなくてもいいレベルのことかもしれませんが、
実際に施術で胸郭のリリースをするときに、胸椎のずれがある場合に、
その修正が難易度が高くリスクもあって困難であると思えることが多い。
そんな感想を漏らした先生を知っています。
私と一緒に施術の詳細を話し合うと、やはり胸椎の緩ませ方は他の部分とは違うという意見を聞くことがあります。
もちろん、他の部分も解きづらいところは山ほどある。
でも、胸椎がずれて固まり、胸椎らしい動きが取れないことが、
実は先ほどから申し上げている胸骨の手押しポンプの動きが起きない原因になっているのです。
背中を触って胸椎の左右への湾曲が多くある場合、
特に上部の心臓等へ脊髄神経が分枝されている神経根が閉じるような部分があれば、
大幅に免疫力を後退させる「風が吹けば桶屋が儲かる」的な問題を含んでいますので。
このような部分。
私も、以前はどのようにうまくこの部位をリリースすれば、
より安全かつ効果的に改善をなされるかを、いろいろ手技で考えていましたが。
結果としては、うまく私自身が納得できるような成果まではあらわれませんでした。
相当、寝食忘れて研究して、施術中もその成果をもとにお客様へ対応させていただいて、
がんばってはいたのですが。。。
申し訳ありません。
ただ現在、ホットストーンを使って、長時間の置石、敷石を使って、
胸椎のこの胸郭の根に当たる部分。
計算して長時間温め続けさせていただいてから、
後にリリースを私の手で加えていきます。
そのようにさせていただくことで、
お客様へのリリースにかかるときの肉体的な負担、それに派生する精神的な負担も軽減しました。
同時にホットストーンを使ったリリースを受けられたお客様の多くが、
状態が改善されたままでいられる時間が長期にわたり持続するようになった。
また、その状況で再度施術を受けるようにすると、
改善の深まりが以前よりもさらに上向くようになったとおっしゃっていただける同業者の施術家の先生もいまして。
私にとって、ホットストーンを総合的に利用することで、
いまだかつて対応できていなかったもどかしかった部分をきれいにしていける。
そのようなことはうれしい限りです。
そして、施術で施術者の手で脊椎のなかの胸椎を稼働できるように緩められていき、
そのうえでスモールサイズのベン石温熱器を用いて胸部の手が届く肋骨や胸骨部を解いた人から感想をいただきました。
「自分の胸が、こんなしなやかに躍動するものだったなんて、今もまだ信じられません!」
そして、
「以前は定期的に体調不良の波が押してきたが、最近は、ひどい状態にはならなくなった。
ひどくなりそうな気がすれば、少しまたスモールサイズのベン石温熱器を使って
首(後ろ側)と腕と胸、そしてお尻の仙骨と腰椎5番の間の腰仙関節のところを解くと、
あれほどひどい片頭痛もしなくなったし、まだ期間は短いけど梅雨なのに精神的にうつにもならなくなったわ」
とのことです。
意外に免疫力が高い体の状態のときは精神的耐性が上向いていて、うつになりづらくなります。
免疫力が低下すると、体内の代謝が不良となっているせいもあり頭部の血流が減少することによるうつが起きやすいようです。
ただまだ課題として残っているのは、
すでに胸椎の椎間板が狭窄が強くなって凸凹しながら固定されている方の場合。
スモールサイズのベン石温熱器を使っただけでは、
手持ちのスティックでアプローチできるのは自分の手の届く胸部の前面止まりになりますから。
他者によりうつ伏せで施術を受けたり、または長時間ホットストーンを背中に置いたままにするような過程がなければ、
成果が出るとは言えない状態です。
もちろんある程度の身体上の柔軟性があれば、その状況も違うのですが。。。
どうも、変化改善のペースが遅いという点と、胸の前だけ緩んで、胸の後ろは放置して硬化したままでは、
体質上、前後の動きに動と静のコントラストが異常につきすぎるのは新たな問題が出る可能性もあります。
なので、今のところは、脊椎がL字パターンで曲がる人はまだ大丈夫ですが、
すでにS字のゆがみがあると胸椎のゆがみを指摘された方の場合には、
施術者等に頼んで背中の胸椎のリリースをしていくことを先行して改善させたほうがいい結果につながると思います。
そのようなご希望がございましたら、気軽にお声がけください。
2020年06月30日
「私、痛みの耐性があがったみたい!」といわれるお客様の言葉に、にんまり。 ^-^
今日の施術でのお客様のひと言。
「私、痛みの耐性があがったみたい!」
『主訴(※お客様の、いま、一番、困っている改善してほしいところのこと)』は、
左肩・首が一定方向へ向くと、痛みで悲鳴をあげるほどといわれます。
左腕を伸ばし内旋・外旋は大丈夫だが、
内転、外転をしようとなさるとき、挙上しようとするときに痛みがでておられます。
私が観察すると、状態として左肩の全体が前方へと3〜4.5センチほど出っ張た状態のままになっている。
(本人は気づいていないと思われます。肩甲骨と肋骨の隙間にある肩甲下筋が外にずれたまま癒着しています)
起立時に左側の起立筋の幅が右側の4倍に膨れ上がっております。
中心軸が背骨から左起立筋へとずれて固定されているのがわかります。
このお客様は関節等が柔軟なため、中心軸がずれるような脚部の支えが誤ったパターンを記憶再現し続ければ、
いくら施術で左肩や首に関連する部位をリリースしても、早々に戻るでしょう。
いまはまだ臨時施術として施術時間を長めに設定して対応させていただいているので、
お客様に時間をいただく許可を得て歩行時の脚部操作を小一時間かけてレクチャー。
動き方が合理的になっていくよう構築するための脳トレです。
臨時が終わったときには、施術時間を規定していく予定ですので、
このような十分な時間はおとりすることができなくなります。
そのようなときは私のお世話になっている
フェルデンクライス・メソッドの先生にセッションを依頼なさるよう勧めるのがよいのでしょうね。
あと気になる点。
胸椎が左右に蛇行している点があり、胸椎4番の左への側屈がきつくなっております。
心臓へ向かう神経根に問題がでているということ。
私の手を、その周囲にかざすとチリチリと神経の接触不良時に発する違和感が察知できます。
左肩裏手が内部的に血流のうっ滞が感じられる熱をこもった状態で、
かつ左首が横方向へと2センチほど物理的に肥大している様子です。
また上部胸椎が詰まりが強くなって歪曲度が大きく、かつ複雑になっているときは、
免疫力が後退しているときです。
その点も気を付けなければなりません。
左手の脈をとったとき、状況からすれば遅脈で細脈(さくみゃく)という脈圧が小さめになるだろうと想定していたが、
思ったよりも強かったので。
私、「あのぉ、こちらへお見えになられるとき、小走りになりました?」とお伺いすると「はい、そうです!」とのこと。
やっぱり。 ^-^
左腕を内転、外転するときの痛みの主たる原因筋は、
ゴルフのスイングをした以降に急激に痛みが感じられたという
「首・肩・腕のねじり」という動作が内側で複雑な肩や腕への神経の圧迫に通じる。
ということで
先日、以下の私のブログ書き込みで斜角筋の説明をさせていただきましたところに関係がありそう。
2020年06月23日
首の横が緊張委縮すると腕がしびれて腕の脈が乱れる!「斜角筋」(大事な筋肉で長編になりましたm__m)
http://bodywise-note.seesaa.net/article/475887404.html
私も去年あたりから今年の前半まで左腕の挙上がつらかったんです。
それは斜角筋の上部あたりとその周囲の筋肉が異常な硬化をしめし、
それが腕への神経を圧迫していたのです。
そのお客様のパターンでは、斜角筋の下部の肋骨の一番周囲に位置ずれの問題が極端にでています。
体幹部の問題を左肩甲骨がずれて固定することで補助していた。
補助を別の言い方でいえば、ごまかして使うようなパターンを自己内で無意識に学習習得して、
肩甲骨が上がりっぱなしで前方向と外方へとずらされたまま問題ある肩や腕の使い方を覚えて強化し続けています。
となれば斜角筋の比較的地面に近い肋骨1番付近に腕の神経を圧迫して、
手の内転・外転動作で異常な激痛をあおるのだろうと判断。
そこからいつものように体の外方からのずれを解いて丁寧に積んでいく仕事を、時間をかけておこなってまいりました。
こちらのお客様は今年の早々にもおいでいただけて、
そのときも私は上記のような見立てに近い内容で施術をしていました。
そのときも腕に痛みがあり負担があったわけです。
施術によるリリースの効果は、ある程度はあったものの、4カ月ほどして今回の運びになったのです。
ただ今回は、前回のリリースよりもはるかに深部までリリースの手を伸ばすことができました。
スモールサイズのベン石温熱器ですね。
こちらの小回りを利かせたい要所、
そこを的確にピンポイントで打ち抜けたから。
リリースが飛躍したといえるでしょう。
こちらにより腋下から肩関節の大きくなったしこりを緩め、
鎖骨下、大胸筋等の肩を前に持ってきて猫背を作る筋も細やかに解けた。
胸郭部の腕や首の根元の地盤が凸凹に整理されていない状態を整理できた。
これができなければ首の筋肉、特に斜角筋の中部や後部のような深層で胸鎖乳突筋等に隠された部分は
触れることさえかないません。
実際、私自身、以前から当然のように斜角筋の特性は知っていたのです。
でもスモールサイズのベン石温熱器のようなツールがなかったため、
既に石のごとく硬化した場合は、リリースしたくても、
喉元で頸動脈の近所であって致命的事故が生じる場所だと知っていたため、
問題が生じる3歩手前で手を止めることで対応するしかありませんでした。
ここで、でてくる、先にあげたお客様の言葉。
今日の施術でのお客様のひと言。
「私、痛みの耐性があがったみたい!」
です。 ^-^
施術の痛みという嫌なこと極まりない負担が大幅に減った流れで、
リリースの進行がなされたことをつたえていただいた言葉。
私も、この言葉は最高に、うれしいのです。
以前、首筋をリリースするときは、ベン石やネフライト製のスティック状のツールを加熱して使っていました。
それでリリースすれば、ある程度の対応ができました。
以前は、そのダメージが蓄積して炎症が進んだ斜角筋や周囲部位を触れば容易に腫れ上がる。
だからお客様自身も、すでに首がそのようなレベルの硬化状態に達したら対処するすべがなく、
私自身も自分の左首がそのようになってしまったら座して進行を遅らせるよう工夫するしかない状況でした。
加圧してずり圧で二つの組織が筋膜を通して癒着したものをはがすというのは、
接着して固定された状態を破壊することという激しい変化を起こすという側面があります。
筋肉の個所によっては、喉元のような人の生命にかかわる急所近くは、その破壊リスクは他の部位とは意味が違う。
ですがどう見ても、斜角筋の奥の奥が問題となれば、すぐにでも壊れて崩壊しそうな急所を、
丁寧に少しずつ崩していくしかない。
またはあまりにも危険すぎる状況だと把握できれば、
アプローチすること自体、お客様に後遺症を負わせるため決して安易に手を出してはならない。
そのような判断をします。
去年までは、ネフライトやベン石のスティックさえもちいられてはいませんでした。
去年までは、そのように申し訳ありませんがスルーするしかないという対応をさせていただいたことがあります。
少しずつ外壁を削って深部へとたどり着くという回数を経て変えるという工程に任せるのです。
ネフライトやベン石をホットストーン化させると、単なるずり圧という圧迫しての摩擦で解くだけのときと、
温熱で溶かしてから緩まった部分を少しずつはがすという作業に変えてリスクを低減させることができました。
ただネフライトやベン石をホットストーン化させるとき。難点があります。
「温度設定が最適なまま維持できない」のです。
スティック状という放熱しやすい形状であるが故、
熱を患部に送り筋膜の癒着部を緩めてくれる量が冷えれば減少します。
でもしょっちゅうとっかえひっかえしての施術は、
ホットウォーマーという業務用加熱器を使っている私でも作業的に5倍の時間がかかります。
すると少し高めの温度に加熱させてから患部を羊皮で覆って減温させてホットストーンを使うことになります。
それは途中で急激に冷めだしますから、すると患部のリリースが数分で別の状況になってしまうという不安定さ。
その部分が、前回、お客様の首筋のリリースをする、または腋下のリリースをするときに負担になったのでしょう。
それがこの度はスモールサイズのベン石温熱器という
温度管理が以前のものとは比較にならないほど楽で、
加熱状態が電熱でキープでき、
首をリリースするための応用が利く形状であるというツールが手元にあります。
それにより狙える的確さ精度が上がったことが第一ですが、
同時に筋膜のリリースが数センチ奥まで届かせることができたのです。
リリースのときに、さほどの恐怖する激痛をあたえずに、です!!!
首の深部に眠って時折、腕の内転外転で激痛を起こす部分に対して、
こちらの機器をコアにして、別のベン石のスティックや大き目のベン石温熱器を併用するような応用をして解きました。
スモールサイズのベン石温熱器だけでは、熱量が足らない場合があります。
今回のような首の骨を大幅に左へとずらすほどの深層部のねじれが入り込めば、
かなり緻密に工程をわけて解かないと、、、一回で解くのは無茶を強いることになるため無理だと思います。
前回よりもはるかにリリース上の仕上がりはよく、
おみえになられたときに腕を痛みが出るほうに動かそうとするだけで、
カラダがぴくんっとびっくりストップ現象が起こっている状態が見受けられたものが、
すっかり掻き消えてました。
痛みのレベルは、腕を動かした際、0〜10でスケーリングすれば、
前回の今年の初頭の施術では10の激痛が一時的半減し5になる状態くらい。
今回の施術では2〜3まで低下して日常生活上支障ないまでいったでしょう。
お客様自身、うつ伏せで腕立て伏せのような状態をとって、いつもなら激痛だったのが、
「ありゃ、痛くない!」
左腕を後ろに引く(外転)、左手で右肩を抱く(内転)しても、
「ほら、痛くないよ!」
と、施術後の状態をパフォーマンスしていただけました。
^-^
わかりやすいデモ、ありがとうございます!!
まさに一つの画期的なツールを導入することにより、
施術成果が、別物といえるほど飛躍することがあります。
そのような好例を、私も今日、体験させていただきました。
ありがとうございます!!
「私、痛みの耐性があがったみたい!」
『主訴(※お客様の、いま、一番、困っている改善してほしいところのこと)』は、
左肩・首が一定方向へ向くと、痛みで悲鳴をあげるほどといわれます。
左腕を伸ばし内旋・外旋は大丈夫だが、
内転、外転をしようとなさるとき、挙上しようとするときに痛みがでておられます。
私が観察すると、状態として左肩の全体が前方へと3〜4.5センチほど出っ張た状態のままになっている。
(本人は気づいていないと思われます。肩甲骨と肋骨の隙間にある肩甲下筋が外にずれたまま癒着しています)
起立時に左側の起立筋の幅が右側の4倍に膨れ上がっております。
中心軸が背骨から左起立筋へとずれて固定されているのがわかります。
このお客様は関節等が柔軟なため、中心軸がずれるような脚部の支えが誤ったパターンを記憶再現し続ければ、
いくら施術で左肩や首に関連する部位をリリースしても、早々に戻るでしょう。
いまはまだ臨時施術として施術時間を長めに設定して対応させていただいているので、
お客様に時間をいただく許可を得て歩行時の脚部操作を小一時間かけてレクチャー。
動き方が合理的になっていくよう構築するための脳トレです。
臨時が終わったときには、施術時間を規定していく予定ですので、
このような十分な時間はおとりすることができなくなります。
そのようなときは私のお世話になっている
フェルデンクライス・メソッドの先生にセッションを依頼なさるよう勧めるのがよいのでしょうね。
あと気になる点。
胸椎が左右に蛇行している点があり、胸椎4番の左への側屈がきつくなっております。
心臓へ向かう神経根に問題がでているということ。
私の手を、その周囲にかざすとチリチリと神経の接触不良時に発する違和感が察知できます。
左肩裏手が内部的に血流のうっ滞が感じられる熱をこもった状態で、
かつ左首が横方向へと2センチほど物理的に肥大している様子です。
また上部胸椎が詰まりが強くなって歪曲度が大きく、かつ複雑になっているときは、
免疫力が後退しているときです。
その点も気を付けなければなりません。
左手の脈をとったとき、状況からすれば遅脈で細脈(さくみゃく)という脈圧が小さめになるだろうと想定していたが、
思ったよりも強かったので。
私、「あのぉ、こちらへお見えになられるとき、小走りになりました?」とお伺いすると「はい、そうです!」とのこと。
やっぱり。 ^-^
左腕を内転、外転するときの痛みの主たる原因筋は、
ゴルフのスイングをした以降に急激に痛みが感じられたという
「首・肩・腕のねじり」という動作が内側で複雑な肩や腕への神経の圧迫に通じる。
ということで
先日、以下の私のブログ書き込みで斜角筋の説明をさせていただきましたところに関係がありそう。
2020年06月23日
首の横が緊張委縮すると腕がしびれて腕の脈が乱れる!「斜角筋」(大事な筋肉で長編になりましたm__m)
http://bodywise-note.seesaa.net/article/475887404.html
私も去年あたりから今年の前半まで左腕の挙上がつらかったんです。
それは斜角筋の上部あたりとその周囲の筋肉が異常な硬化をしめし、
それが腕への神経を圧迫していたのです。
そのお客様のパターンでは、斜角筋の下部の肋骨の一番周囲に位置ずれの問題が極端にでています。
体幹部の問題を左肩甲骨がずれて固定することで補助していた。
補助を別の言い方でいえば、ごまかして使うようなパターンを自己内で無意識に学習習得して、
肩甲骨が上がりっぱなしで前方向と外方へとずらされたまま問題ある肩や腕の使い方を覚えて強化し続けています。
となれば斜角筋の比較的地面に近い肋骨1番付近に腕の神経を圧迫して、
手の内転・外転動作で異常な激痛をあおるのだろうと判断。
そこからいつものように体の外方からのずれを解いて丁寧に積んでいく仕事を、時間をかけておこなってまいりました。
こちらのお客様は今年の早々にもおいでいただけて、
そのときも私は上記のような見立てに近い内容で施術をしていました。
そのときも腕に痛みがあり負担があったわけです。
施術によるリリースの効果は、ある程度はあったものの、4カ月ほどして今回の運びになったのです。
ただ今回は、前回のリリースよりもはるかに深部までリリースの手を伸ばすことができました。
スモールサイズのベン石温熱器ですね。
こちらの小回りを利かせたい要所、
そこを的確にピンポイントで打ち抜けたから。
リリースが飛躍したといえるでしょう。
こちらにより腋下から肩関節の大きくなったしこりを緩め、
鎖骨下、大胸筋等の肩を前に持ってきて猫背を作る筋も細やかに解けた。
胸郭部の腕や首の根元の地盤が凸凹に整理されていない状態を整理できた。
これができなければ首の筋肉、特に斜角筋の中部や後部のような深層で胸鎖乳突筋等に隠された部分は
触れることさえかないません。
実際、私自身、以前から当然のように斜角筋の特性は知っていたのです。
でもスモールサイズのベン石温熱器のようなツールがなかったため、
既に石のごとく硬化した場合は、リリースしたくても、
喉元で頸動脈の近所であって致命的事故が生じる場所だと知っていたため、
問題が生じる3歩手前で手を止めることで対応するしかありませんでした。
ここで、でてくる、先にあげたお客様の言葉。
今日の施術でのお客様のひと言。
「私、痛みの耐性があがったみたい!」
です。 ^-^
施術の痛みという嫌なこと極まりない負担が大幅に減った流れで、
リリースの進行がなされたことをつたえていただいた言葉。
私も、この言葉は最高に、うれしいのです。
以前、首筋をリリースするときは、ベン石やネフライト製のスティック状のツールを加熱して使っていました。
それでリリースすれば、ある程度の対応ができました。
以前は、そのダメージが蓄積して炎症が進んだ斜角筋や周囲部位を触れば容易に腫れ上がる。
だからお客様自身も、すでに首がそのようなレベルの硬化状態に達したら対処するすべがなく、
私自身も自分の左首がそのようになってしまったら座して進行を遅らせるよう工夫するしかない状況でした。
加圧してずり圧で二つの組織が筋膜を通して癒着したものをはがすというのは、
接着して固定された状態を破壊することという激しい変化を起こすという側面があります。
筋肉の個所によっては、喉元のような人の生命にかかわる急所近くは、その破壊リスクは他の部位とは意味が違う。
ですがどう見ても、斜角筋の奥の奥が問題となれば、すぐにでも壊れて崩壊しそうな急所を、
丁寧に少しずつ崩していくしかない。
またはあまりにも危険すぎる状況だと把握できれば、
アプローチすること自体、お客様に後遺症を負わせるため決して安易に手を出してはならない。
そのような判断をします。
去年までは、ネフライトやベン石のスティックさえもちいられてはいませんでした。
去年までは、そのように申し訳ありませんがスルーするしかないという対応をさせていただいたことがあります。
少しずつ外壁を削って深部へとたどり着くという回数を経て変えるという工程に任せるのです。
ネフライトやベン石をホットストーン化させると、単なるずり圧という圧迫しての摩擦で解くだけのときと、
温熱で溶かしてから緩まった部分を少しずつはがすという作業に変えてリスクを低減させることができました。
ただネフライトやベン石をホットストーン化させるとき。難点があります。
「温度設定が最適なまま維持できない」のです。
スティック状という放熱しやすい形状であるが故、
熱を患部に送り筋膜の癒着部を緩めてくれる量が冷えれば減少します。
でもしょっちゅうとっかえひっかえしての施術は、
ホットウォーマーという業務用加熱器を使っている私でも作業的に5倍の時間がかかります。
すると少し高めの温度に加熱させてから患部を羊皮で覆って減温させてホットストーンを使うことになります。
それは途中で急激に冷めだしますから、すると患部のリリースが数分で別の状況になってしまうという不安定さ。
その部分が、前回、お客様の首筋のリリースをする、または腋下のリリースをするときに負担になったのでしょう。
それがこの度はスモールサイズのベン石温熱器という
温度管理が以前のものとは比較にならないほど楽で、
加熱状態が電熱でキープでき、
首をリリースするための応用が利く形状であるというツールが手元にあります。
それにより狙える的確さ精度が上がったことが第一ですが、
同時に筋膜のリリースが数センチ奥まで届かせることができたのです。
リリースのときに、さほどの恐怖する激痛をあたえずに、です!!!
首の深部に眠って時折、腕の内転外転で激痛を起こす部分に対して、
こちらの機器をコアにして、別のベン石のスティックや大き目のベン石温熱器を併用するような応用をして解きました。
スモールサイズのベン石温熱器だけでは、熱量が足らない場合があります。
今回のような首の骨を大幅に左へとずらすほどの深層部のねじれが入り込めば、
かなり緻密に工程をわけて解かないと、、、一回で解くのは無茶を強いることになるため無理だと思います。
前回よりもはるかにリリース上の仕上がりはよく、
おみえになられたときに腕を痛みが出るほうに動かそうとするだけで、
カラダがぴくんっとびっくりストップ現象が起こっている状態が見受けられたものが、
すっかり掻き消えてました。
痛みのレベルは、腕を動かした際、0〜10でスケーリングすれば、
前回の今年の初頭の施術では10の激痛が一時的半減し5になる状態くらい。
今回の施術では2〜3まで低下して日常生活上支障ないまでいったでしょう。
お客様自身、うつ伏せで腕立て伏せのような状態をとって、いつもなら激痛だったのが、
「ありゃ、痛くない!」
左腕を後ろに引く(外転)、左手で右肩を抱く(内転)しても、
「ほら、痛くないよ!」
と、施術後の状態をパフォーマンスしていただけました。
^-^
わかりやすいデモ、ありがとうございます!!
まさに一つの画期的なツールを導入することにより、
施術成果が、別物といえるほど飛躍することがあります。
そのような好例を、私も今日、体験させていただきました。
ありがとうございます!!