2020年07月27日

書籍紹介:『COVIDー19と中医学』

連休は外出自粛中してました。
仕事も自宅ですから、見事に巣籠。


ですが最後の一日のみ書店へ行こうと思い人が少なくなるだろう午後5時に家を出ました。
久々に神保町界隈の書店と神社仏閣巡りです。


コロナウイルス関係の最新本について調べるためです。
コロナウイルスの影響で三省堂書店が午後7時に閉店だそうで、本のチェックは急ぎ足です。
閉店間際ということもあり三省堂書店内のお客様方は想像以上に少なかったですね。



コロナウイルス対策関係で収穫があったとすれば、以下の本。




COVIDー19と中医学 (中医臨床シリーズ)
単行本 – 2020/6/1
日本中医協会 (編さん)

以下が出版社の当該本の紹介ページ。

http://www.chuui.co.jp/book/002908.php

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新型コロナ(COVID-19)に中医学を活用する。


◆本書の紹介◆
COVID-19によって逼迫する日本の医療関係者に向け,
日本にいる中医学専門家14名が編集委員会を組織し,
COVID-19に対する中医学の考え方・方法を網羅的に紹介する。
日本で応用するための代用方剤を併記した「COVID-19の予防・治療方剤一覧」付き。


■本書の内容■
◇ COVID-19の病因・病位・病機を紹介。(辰巳 洋)
◇ COVID-19の臨床分類・症状および診断を「診療GL」にもとづき紹介。(藍澤 宝珠)
◇ COVID-19の予防・治療に用いる方剤を詳解。日本で応用するための代用方剤も提案。(菅 沼栄ほか)
◇ 衛気を中心とした感染症・疫病に対する中医針灸の選穴を提案。(賀 偉)
◇ COVID-19の治療現場で用いられた中医気功法を具体的に紹介。(王 暁東)
◇ 予防に薦める処方・薬膳茶・日常生活での養生法・ツボ養生法などを紹介。(何 仲涛)
◇ 国医大師・路志正先生が提案するCOVID-19の治療方――三路分消飲。(路 京華ほか)

・〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・


ページ数64頁 定価:本体1,000円+税
手に取ると薄い本で高い本だと思いつつも、専門性が高く、十分な資料性のある本です。

COVID-19の病因・病位・病機。
複雑だがこの本で一覧したら、
「なるほど!」とうなづけました。

解剖学的に部分を切り取る西洋医学的な診方をしない中医学。

カラダから観る表象を集めて総合し、「証」を立てます。
中医学基礎に基づいた大量のデータ収集をして分析する。
わかってそれを見ると合理的で、目が行き届いています。


一般人の私にも手軽にこのような本が手に入るのは、ありがたいです!








ただ空を観ると上空は不気味な稲光が不連続にフラッシュしています。
買った本が濡れそうで、後日購入としようとあきらめました。  ^-^;


posted by スズキ at 11:08| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月26日

脈診講座:脈を診ることで、どうやって対処法がわかるの?

脈診講座入門編2.png


2020年07月21日
脈を診ることで、五臓六腑の状態を知ることができるの?
http://bodywise-note.seesaa.net/article/476439052.html

で、書きましたが、
私が習った脈診では下記の図のようなチェックをおこないません。

占いのような脈診チェック?.png

たとえば、
クライアントの左手寸口を診たら浮脈・沈脈どちらかの病脈が見えたとします。
上図では左手寸口は『心』に関係し、心の機能に不調があると推測いたします。
これにより見事に心機能の不調を発見するような先生もいます。


ただ中医学を学んできた、私が習った脈診の先生は、
この診断法について触れることはありませんでした。




「それでは脈診してなにがわかるの?」

と突っ込まれそうです。




私も、以前なら、そこを突っ込んでたと思います。

ですが今は、何がわかるか?ということの、わかることの多さを驚嘆します。

ただ困ったことがあります。
陰陽虚実気血津の過多や不足ほかの組み合わせが原因になり現れる脈の状態の多さに、
記憶力が追い付いていきません!


脈診のテキストをつぶさに観て、
自分の脈を厳密にチェック。
その繰り返しから脈診が、役立つと実感できました。



独りで脈診を学ぼうとしていた時のこと。
こまったことがあります。


脈診の本に書かれている病脈の現れ方を表現する文章の文言がピンとこない。
いったいどう状態を言ってるかがわからない。
そこへの不満が満載でした。


それで数冊、脈診の本を並べて同一項目の事項を読むことで、
言い現わしたいおおよそのことを感じ取る。
そんな地道な作業を積んでいくしかありませんでした。


のちに脈診講座で先生からのアドバイスは適切で腑に落ちました。
知られた脈状でさえも判別がつきづらいことはある。
そういう脈状の種類がいくつかある。
それは脈を診るに長けた先生方でも、
同一脈を診ても診断が違ってくることがあるほど。




そして脈診は四診のひとつで、他の診断法との関係上、成り立つものだといいます。
中医学では以下の流れで四つの診断(四診と呼びます)を順繰りに診断をしていくのです。


(1)望診:ぼうしん(顔色・舌の色・肌のつや・肉付きなどを目で見て診察する方法)
(2)聞診:ぶんしん(患者の口臭・体臭・分泌物の臭気をかいだり、音声・呼吸音・腹部の異常音などを聞いたりして診察する方法)、
(3)問診:もんしん
(4)切診:せっしん(脈診・腹診含む接して診察する方法)


脈診をする前に、
先行して「望診・聞診・問診」をすることで、
おおよそのカラダの状態は把握をします。
望診等のひとつの診断法でわかった気になることなく、
3つの診断法を通して現状のカラダの理解を深めます。
この時点で、かなりの肉付けされた層の厚い検査をしています。

その後に「切診」をおこないます。

脈診を含む切診は、望診・聞診・問診の結果を得てから、
その答え合わせとして四診の締めにおこなうのです。


答え合わせですから、すでにどのような脈状が現れるかは、
脈を診る前におおよそのイメージが固まっているのです。
イメージ通りであれば納得してうなづく。
イメージとかけ離れた結果がでていたら、
何らかの見落としやさらに深く突っ込んで確認すべきところがあることをしめし、
改めて四診の初めに戻って検査をします。

そうやって検査の精度を高めていくのです。


それは中医学の本に書かれていましたが、
脈診講座の先生は、新たに別の言葉を足していきました。

脈診をしても類似した脈状のものは、見分けがつかない。
そのようなときは望診・聞診・問診や腹診などで得られた情報を念頭に置くことで判断がつくことがあるといいます。


確かに病脈には28脈、でも類似していてどちらに分類すればいいか迷うものも多く、
それはよほどの優れた脈診をなさる先生たちであったとしても、
複数人が同一の患者様を診て同一の脈診結果が出ないこともあるといいます。

ただし優れた先生方は総合的な見立てがすばらしいため、
同一の脈診結果がそれぞれの先生が出されていなくても、
治療成果が優れていいといいます。



私にははっきりいって自信をもって見分けられる脈が10脈あるかどうかで、
他は判別つけられないのが現状です。

だからこそ望診・聞診・問診や腹診などで点数を稼がなければ。
そのような思いが強くあります。





ちなみに
中医学の脈でわかる診断法は、
項目数が多いのもさることながら、
専門的な医療知識が必要なのです。

脈診のテキストを単に丸暗記するだけでは、
私には理解が浅く使い物とはならないのです。

それで、いまも、地道にお客様の脈を診ながら、
「あの脈状からわかることは?」
を調べることが日課です。


ちなみに、
それでも私がまず丸暗記にチャレンジしたのは




図説 東洋医学<基礎編>

こちらの本の198ページの

脈でわかる診断法
という一ページでした。

基本的な脈の状態が16項目、表になっているものです。

脈診講座の先生は脈理を理解することで、
原因を導き出して病状を理解せよといいうでしょう。
そうすることで応用が効くのです。
脈理がわからずに暗記に頼ると、
臨床ではしょっちゅうテキストに書かれていない事態が起こりえます。
そのようなときのために、そのような脈がなぜ現れたかの理由を知ることが大事です。

中医学の基礎力を持つものが脈理がわかっておれば、
自らそこで起きている状態をよく理解できるのです。
その理解の上に脈状を当てはめればいい。
そうした結論を見いだせる力を養えます。


そこまでいくと有効性の高い脈状ごとの適切な対処法を採用できます。


なので脈理を差っ引いて丸暗記してますといったら、
「おぃおい、鈴木君」といわれるでしょう。 -.-;

非常にふがいないですが。。。

中医学の文章を読んでも、
中医学基礎がないため、
頭の中でイメージが思い浮かべられない。


砂を口に入れてもぐもぐしている感じで、
中医学基礎が身につくまで3年間はかかるといわれています。
すると現状でのお客様の脈診から、もう一歩突っ込んだことまでわかるには、
だいぶ先になるので。

基本、そういうものだと思いつつも、
とりあえず、私が愛読している図説 東洋医学<基礎編>
の『脈でわかる診断法』の16項目くらいは覚えようということでした。


すべての脈診の情報を頭に叩き込むのは無理でも、
頻出するいくつかが、正しく記憶にとどめられて使えるなら役立つだろう、と。



例えば、一番目のひとつだけを取り上げると、
1、脈状: 脈の手ごたえが短い(短脈)
  原因: 陽気不足  
  病名: 頭痛があることをしめす


とだけ書かれています。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

丸暗記しようと努力したんですが、記憶にのこらない。

なので、結果として、下に書いたような補足を重ねて、
調べていくうちに、なんとなくイメージが定着してくる。
そのようなことを続けていきます。。。

(中医学等興味ない方には、???という感じでしょう。
 私も理解が不完全で、用語の誤解や誤認も多くて、間違いがあればご指摘ください m__m)


■--------------- 補足 はじめ -----------------■

つまり、「短脈」が現れていて、その「原因」は陽気不足で、<頭痛>となっている。
ということがわかります。


原因が「陽気不足」。
陽気の不足分を補う対処をすれば、効果的な改善が見込まれるだろうということ。

ラフな補足では、
図示すると、陰陽:🔴〇 昨日述べた気という血の配達人の人員不足がたたって、
血の量が充実していたとしても、頭部まで血を十分な量を送り届けられない。
それにより頭痛が起きるのだということでしょう。

なので不足した気を補うための臓器への対応等を図ります。
他にも例えば補気(気を補う)ようにするといいからねと、
漢方薬局などを勧めるなどの手も打てます。



少し専門的な補足では、

「脈状」を補足すれば、
脈診の基本位置の脈管に3本の指を乗せたとき。
脈が短くて、関部では触れるが、寸・尺では触れにくい状態です。
心臓からの輸出が低下しているが、血管壁の弾力性はなお、ある程度保持されており、
血管の拍動が小範囲に限局されながら伝達している状態です。

「原因」は、陽気不足ということで、陽気が気して血脈を鼓励する力が弱いため、短で無力をあらわす。

「病名」でわかるように、このような状態であれば、頭痛になるんですね。

■--------------- 補足 おわり -----------------■


この第一項目よりも、もっと難解なものも含んだ他の15項目を書けば、
だれも読む気が失せるような気がしまして割愛させていただきます。



脈の状態を診て、病の様子を聞くことができれば、原因がわかって対処できます。
そのようなことをご理解いただけましたらと思い、書かせていただきました。
ただし、現状の私ではまだ初学者の域を出ておりませんので、今後もしっかり勉強していきます!

posted by スズキ at 16:48| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月25日

「気と血の関係」について。

「気と血の関係」について。

「血」とは血液のことです。
察しがつきますよね。

ですが「気」のイメージがつかみづらく誤解をしておられる方もいます。
たとえば「”気”は中国気功法の大家が造り出す、ミステリアスな力」と、
勘違いをする人もいます。

もちろん、そのような位置づけで扱おうと考えてはおりません。


「血」は血液のこと。さまざまな組織へ栄養をあたえる物質です。
物質は陰陽の「陰」にあたります。



「気」は、物質代謝作用を起こすエネルギーのことです。物質ではありません。
気は陰陽の「陽」にあたります。



物質である血と、それを運ぶ機能を持つ気の存在の両者が協力し合い、血液の循環が起こる仕組みです。
『気血一致』ともいいます。

気と血がともに充実し、バランスがとれているとき、
理想的な血液の代謝が体内で起こります。


「気」を宅配業者気.png)にたとえ、
「血」を送り物血ボックス.png)にたとえると、わかりやすいでしょう。


すこぶる健康的な状態とは、
気と血がともに過不足なく充実している。

そのような状態を指します。

陰陽が充実してつりあう.png


対して、
気と血のどちらか一方、
または両方が欠けても、
血液循環が滞ることになります。




【 例1 】
「気」が多くても「血」が少なければ、
運び手は多くても運ぶモノが不足します。
結果的に血は滞ります。


陰が不足した場合.png



【 例2 】
「気」が少なくて「血」が多ければ、
血を運ぶための人員不足で血は滞ります。


陽が不足した場合.png



【 例3 】
気と血の両者ともに減少し不足すれば、
血液循環は滞ります。


陰陽ともに減少.png





【 例1 】・【 例2 】・【 例3 】
ともに血液が滞るという同様の結果があらわれてきます。


しかし病状の深刻さについて考察すれば、
違った局面が見えてくるでしょう。

同時に対処の仕方も変わるべきだということも見えてくるはずです。


たとえば、【 例1 】。
『「気」が多くても「血」が少なければ、運び手は多くても運ぶモノが不足します』
という場合には、減少して不足する「血」を補います。

そうすると漢方薬や食による対応の薬膳等による対応も、
「血」の量を増す目的で選択するとよいでしょう。

まさにこのときは良質な食物をいただいて血を増やすことが先決です。
血が足らない方に対して、私が施術をしても、
血が施術で一気に増えるような栄養供給ができるわけではないのです。



たとえば、【 例2 】。
『「気」が少なくて「血」が多ければ、血を運ぶための人員不足で血は滞ります。』
という場合には、減少して不足する「気」を補います。

そうすると漢方薬や食による対応の薬膳等による対応も、
「気」の量を増す目的で選択するとよいでしょう。

気が少ないときには、空気を吸うことで呼吸代謝があげられれば、
気が補えるときもあります。
急激な過度な運動は、かえって気を損傷します。
少し早歩きか自分の心地よいペースで30分程度歩くというのもいいでしょう。

または施術での対処もあるでしょう。
たとえば、
お客様には複雑な話になるため説明しておりませんが、
肝の気を推動させる力を増すようにする意図をもって、
施術をすることで滞った気を送る力を強めるように操作をしています。



そのように「気」と「血」のどちらが不足して血流を阻害する結果に至るかの原因がわかれば、
適切な対応をとりやすくなるでしょう。



そして【 例3 】。
「気と血」の両方が減少して血液を循環させる機能が低下している場合。
病状として回復が困難な状態に移行している時期とみることができます。 
このような状態に気づいたときは、緊急をもって対応をなされたほうがよいでしょう。
かかりつけ医に相談の上、信頼できる病院や鍼灸医院等に足を運ばれることをお勧めいたします。




また、上記の例示はしておりませんが、
気、血のどちらか一方かまたは両方が<過剰>になる場合もあります。

そのときは補うという対処法はいたしません。
過剰となった部位を見つけて、
気血の流通を悪化させてしまうよう堰き止めた部位等の原因部を見つけて取り除き、
血流の流れを取り戻すようにします。
そのような対処を「瀉(シャ)」という言葉で呼びます。

基本、筋膜リリースをおこなうことにより、
気血の流れを促進させる仕組みのベースは、
凝った筋肉等の組織により血管を圧迫して血流をせき止めている場合には大きな変化を感じることとなります。

内科的には気も血も十分な量があるし充実した動きをしようとするが、
それが部分的に動脈管を圧迫されて血管を止血されたため、
止血された部分から内側の血管内は血が滞って溜まっていき、
止血された部分から外側の心臓から遠くなる部分は血の届く量が減少して冷えていく。
そして体温の落ちた組織が体内にできてしまい弱化していくようなケースです。
そういった状態を虚実の実としますが、その不安定な状態が長期にわたれば、
やがては虚実の虚という力を失した状態に移行していくようになり、
状態悪化が進行していくでしょう。



時には補い、時には瀉する。

圧をかけるやり方に、この使い分けの方法があります。
そこを語ると、本一冊の内容量を語る世界ですから割愛します。
ですが、同じようなストロークで圧をかけているように見えても、
ここは「補」のストロークで
こちらは「瀉」のストローク。
などと分けてカラダ内部のエネルギー代謝を整理しているのです。


それはお客様自身のカラダに、
どのような対処をすればよいか書かれています。

カラダのパーツごとに状況を読んで、適切な対処を選択します。
そうして意図的に血の流れを制御することが、
私の意識する筋膜リリースの仕事のなかには入っております。


西洋医的に考察すれば、
物質として認識できる「血液」は語りますが、
「気」という目に見えない機能に名を与えることはありません。
東洋医学では、なぜ、目に見えない気という力作用に着眼したのでしょうか。
そこは中医臓腑学のように中医学の専門的な分野を学ぶときに、
「気と血を分けて正解だ!」と思えてくると思います。




気は、気持ちの問題にも大きくかかわりますから、
気が沈んだり落ち込んだりすれば、気の量は減少します。
結果として血の運搬者が減って血流が滞ります。


ときには空元気でもいいから、
気を強くして前面に威勢よく押し出していきましょう。
その気になって、そうしていただければ、確実に血流は良化していきます。





余談ですが、私が行きつけの神社仏閣等に足を運ぶとき。
神社に訪問をするお参りの人の気の滞りを改善させてくれるようなところもあるのです。

それは神社全体でというよりも、
神社のこの一部の30センチ四方の空間のみからという狭いエリアで、
強く気の代謝を助ける流れを感じるときがあります。

目ざとくそういうところで、気のエネルギーチャージもできるかも?
posted by スズキ at 17:49| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

一昨日前、脈診方法の基礎をお伝えしまして

脈診講座入門編2.png


一昨日、
脈診の方法を多少のコツを含めて知り合いにお伝えいたしました。

彼は、アーユルヴェーダに関心がある人です。
アーユルヴェーダ医は「脈診」を重視します。

だから使えるよう役立ててもらえるかと思いまして。


脈診について基本の手ほどきを受けたとしても、
すんなり技術が伝わるわけではないです。
ただわかって実用している人に教えてもらうと、
幾ばくかの気づきがあります。



脈診専門書等で脈診シーンを写真やイラストで見たはずです。
ですが実際に脈をとってみようとすると、勝手が違うのです。

10秒ほど手の脈を診る。

■ 脈位は_?  脈は、皮膚の表面の位置に感じるか、深く沈んだところで感じるか。

■ 脈管の形状(硬さ)は_? 脈管が、ちょうどいい硬さか、柔らかすぎか、硬く緊張しているか。

■ 脈のリズムは_? 脈が速いか遅いか。

■ 脈の太さは_? 太いか細いか。



という情報を丁寧にひとつずつ、チェックしています。
それだけで具体的なコンディションが伝わってきます。

病脈」と呼ばれる正常な脈とは異なる状態を察知することで、
内部で生じる問題が見えてきます。
脈が浮いていて咳をしておれば、
「正気が免疫等を使ってウイルスなどと格闘を繰り広げてる真っ最中だな」
などのような情報を読み取れます。




すごい効率のいい健康状態チェックですよね。



脈診シーン.png




一昨日前のレクチャーでは、
脈位(浮脈・平脈・沈脈)、脈の速さ(数脈・遅脈)、脈の強さ(柔和脈・軟脈・硬脈)について伝えました。


もう少し知りたいといわれたので、
難しいだろうという前置きを述べて、脈の太さ(大脈・細脈)について解説をしました。

だいたいこの4つを正確に診れると、多くの役立つ人体内部の気血等の循環器に対しては優に及ばず、
他広くにも視野を広く観ることができるでしょう。


脈の太さの病脈の(大脈・細脈)は、一般の方には見分けづらいだろうと思います。
脈をとられる人の脈の太さを精度高く推測できたうえで、
脈管の1/16の微差状態を観る必要があるためです。

男性の平均的な成人サイズなら1mm、
女性の平均的な成人サイズなら1mm以下、
もっと小さな小児であれば1mm以下をさらに下回るサイズの状態を診ていきます。
指先の神経に繊細さを身につけてなければ、明瞭な判断はできはしません。
微差を感知できる指ができるよう練習を積まなければわかりません。
練習しようにも、自分のいまの脈の太さをとらえる基準の正誤がわからないのです。
ひとりで練習すると、まったくわからない。。。

そういったところは、脈診講座に通うか、
熟練した人に基準となるサンプルを見分けていただいて腑に落ちることが必要です。
識別基準を得た後から、練習が始まると考えてください。
脈診は施術者の体が精密な検査器具のように育てるにも、
識別基準が不安が差し込まれていては訓練になりません。

脈診を本だけで身につけるのは難しい、という所以です。


ただ脈の太さ以外は、初心者でもセンスがあれば比較的読める人もいます。
なので、解説初めの当初、そちらについての解説にとどめていたわけです。





実践的に脈診を練習するとき、
どのようなことに気を配ればいいでしょうか?




脈診するベタータイムがあります。
それは『 早朝 』です。
外界の影響が少なく人体が安静状態だからです。
この時間帯がいちばん{ 病脈 }の鑑別をおこないやすいのです。

日中の生活時間帯になれば、様々なストレスが心身に及びます。
体内の奥が影響して脈に出るカラダの好不調を訴える声よりも、
今を感じる肉体的・精神的な活動中のストレスが脈に現れます。

私どもが知りたい情報は、
純粋な身体内部でどのような蓄積するダメージがあるかを知ることです。
それ以外の情報を含まない活動前の寝起きの安静したときは
活動ストレスの与える脈への雑音がない。

だからそのときに調べた脈は、純粋な身体奥からの現状をつたえる信頼性高いデータ。
早朝計測時の脈診情報の価値は、何倍にも跳ね上がります。

実際に調べてみたのですが、
私が早朝に脈を診たときの結果と、
日中の活動時に脈を診た結果は一致しません。
微差より大きなストレスが日中の脈状に影響していることがわかります。



ただ早朝から治療院がやっているところも少ない。
だから自分で脈が診れる人は、
早朝に脈診を診て病脈を正確に察知できる人です。


病の初期段階の熱証時期に手を打てるのです。
カラダの回復する力が十分に残っています。

その時期を過ぎて寒証時期に至れば、
回復にたどり着けるかが心配になります。


ここはぜひ、知っておいてほしい点です!!!!!


話が変わりまして、
日中にて、治療院等で脈診を受ける時。

精神的に緊張していてもダメなんです。
可能ならほっとしていただけるように深呼吸をしたり、
呼吸や脈が落ち着くまで時間を空けてみてください。

特に走って施術院へきた直後の脈は、
脈が速まり浮きぎみになり、脈の強さも強く変化するので、
脈が落ち着くまでのインターバルが必要になります。





脈診するときの先生側とクライアント側の姿勢について


クライアントを座位か仰向け寝になってもらいます。
腕は曲げずに伸ばしてください。
心臓の高さで保持できるような台に乗せます。
てのひらを上に向けてください。
私が脈診講座を受けたときには、
脈診用のクッションを置いた台がありました。


この姿勢に対して正確にという意識をむけることは大事です。

手首で測る血圧計でもいえることですが、
心臓のある高さの位置で計測をしてください。
計測時に心臓より低い位置に置けば血圧数値が高めに計測されます。
それにより正確な数値をあらわせません。
脈診でも、同様です。
患者様の心臓の高さで測らなければ、
脈拍は変わらないが脈位、脈圧や脈管の形状などが正確に測ることができません。



脈診の指の置き方

脈診時の指を置く順番.png


最初は(1)手首の橈骨茎状突起内側にある「関部」に中指を軽く橈骨動脈の上に置きます。

次に(2)人差し指を軽く橈骨動脈の上にある「寸口」に置きます。

次に(3)薬指を軽く橈骨動脈の上にある「尺寸」に置きます。




触れた指は伸び切ることはなく、弓のようなカーブを描きます。
接触は、指の腹部分が基本です。


ただ私が脈診講座でやって先生に注意された邪道ですが、
指の爪を深めに切り、
その爪の先の爪の生え際で診ます。
この部分は触覚神経上の感覚が特に鋭敏です。
異常な神経の興奮状態があれば、私はここでその異常を感じ取ります。

感知しづらい脈管を持っておられる方の脈診を探る探索でも、
この部位を使い鋭敏さから多くの情報をキャッチしていきます。

まずは爪先で情報を読み取りづらいなと感じたらつぶさに透視してから、
次に通常の脈取りのときの指の腹で情報を読んでいきます。
邪道ですが、本道を押さえつつ自分なりに工夫することも、
臨床的には必要な場合がでてくることもあると思います。



指の置き方ですが、
三本指を添えた状態をとらないときがあります。
寸関尺の部分ごとの脈の状態をつぶさに観察するときには「単按」といい、
寸を診たいときには人差し指一本のみを当てて、他の指を外して診ていきます。



指を置く間隔は背が高い人は少し広げて、背が低い人は間隔を詰めます。
小児のときはカラダのサイズが小さすぎて三本の指を添えることができません。
そのときは「一指定関法」という脈のとり方で、1本の指だけで脈を取り、
寸関尺の3つに分けません。



※私の脈診講座では、片手ずつ脈を診て、両手を同時に脈診することはありませんでした。
もしかしたら私が、最後まで脈診講座に参加できていなかったため、
終わりごろに実践的にクライアントの両手の脈を両手を使って一挙に診ることもしたのだろうか?
私が知っている漢方医の先生方は、カウンセリングのとき両手で診る、片手で診るを使い分けていました。






座学で学ぶ脈理理論の把握も大事ですが、
それに先行した「脈を診る正確な技術」が身につく実践練習が基本です。

職業ごとに手の使い方が変わります。
脈診講座の先生の指先はソフトで塊がない繊細なもので、
脈を診るに最良の指をお持ちでした。

まさに鋭敏に些細な違いさえも見通す指先に機能特化していそうです。

その指に見入りながら、改めて優れた職人は自身のカラダの手入れをして、
最高な状態で技術を提供できるようになさっておられると感心しました。



中国武術を学ぶときには、本場のすぐれた先生を実際にその目で観て感じる必要があると思います。
脈診の中医学知識や技術が必要な局面では、
それと同様に、必ず優れた先生に診ていただくなど手ほどきをいただくこと。

それが成長のカギだと感じました。


posted by スズキ at 07:11| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月22日

『脈診講座入門』脈で触れた血管の感触がぐにゃぐにゃだ!なぜ? 脈の強さと、熱証・寒証。

去年、私が脈診講座を受講していたとき。

講師の先生が私に尋ねました。
「鈴木さんは、なぜ、脈診が必要なの?」



私が筋膜リリースという整体のような施術をしている者だとはお伝えしてました。
鍼灸師や漢方医等の他の脈診を積極的に活用する職業ではないので、不思議に思われたのでしょう。
他の受講生たちは、みな、鍼灸師です。


脈診講座に通うと決めたとき。
オステオパシー等の西洋の筋膜リリース系の文献ばかりを読み漁ると、
骨格筋や骨格、血管やリンパ管、そして神経などに対して専門的な解説がなされています。
その方面の最新情報を得て施術でいかすだけでもかなりの勉強量で、
内臓等の知識はオステオパシー系の内臓マニュピレーションほどで、
内臓部への理解が浅く対処力がないように痛感していた時期でした。

私が脈診講座を受講する前は、
脈診イメージが{脈を診ると内科的な五臓六腑の好調・不調が読めるようになる検査キット}でした。

私の返答は「五臓などの内科的な面をもっと深くとらえて仕事をしたいと思いまして」だと思います。

今考えると、脈診に対しての知悉な認識が丸見えで顔が赤くなります。





脈診講座入門編2.png
■-------------------------------------------■
脈の強さについて
■-------------------------------------------■




私が教えていただいた脈診講座では、{脈位}の次に、
脈の強さ}について、教えていただきました。

{脈の強さ}
柔和脈
軟脈
硬脈



硬脈・柔和脈・軟脈.png

脈の中にある血や津液が過剰・適量・足らないイメージです。
多少ざっくりとイメージが伝えたかったので上図は不適切な印象があるのは否めませんが。
一般の方への理解を進めるためにということで。m__m




脈の強さを教えていただくときに、
脈の見方の基礎を教えていただけたように感じます。


脈診のとき、指の腹が<寸・関・尺>に触れた瞬間、
もし脈管が不明瞭であれば「軟脈」です。
もし脈管の硬さが硬いかどうか判定をして、硬ければ「硬脈」。
さもなくば、「柔和脈」。


この言葉を、何度、先生の口から聞いたことでしょう。

脈を診るときは、押さえ込むようなことはしません。
脈管の管にエッジが感じられるかを感じるのです。


エッジがまるで感じられないようなら軟脈。
そのエッジが硬すぎる塩ビのチューブほどなら硬脈です。
それに当てはまらなければ柔和脈。

つまり、最初の時点で軟脈とわかれば、
他の硬脈・柔和脈の判断はする必要がありません。

脈診は、システマティックなフローチャートが描けているんだと感じ、
内心、びっくりしたことを覚えています。






寒熱の脈の変化について。


脈診では、
「熱証」と呼ばれる虚実の「実」と
「寒証」と呼ばれる虚実の「虚」の両極があります。


たとえば、
【(硬脈)は、血管内部に血液と津液がたくさん存在しすぎた過剰な状態で(熱証)】
【(軟脈)は、血管内部に血液と津液が少なく虚した状態で(寒証)】


のように分けられます。


硬脈・柔和脈・軟脈の変化.png


他にも熱証と寒証としては、

脈位:浮脈は熱証、沈脈は寒証
脈拍:数脈は熱証、遅脈は寒証
強弱:強は熱証、 弱は寒証
大小:大は熱証、 小は寒証
高低:高は熱証、 低は寒証


のように熱証・寒証に分けます。


脈を診るように習慣づけば、
熱証は、まだ元気がある状態で病と闘う気力に満ちているとき。
対して、
寒証は、すでに元気が失われつつある状態で、
それはかつて熱証のとき持ち合わせていた熱が放熱されて、
冷めた状態。

熱証よりも寒証のほうが病脈としては深刻な度合いが増しているといえるのです。

脈を診ることができるようになれば、
脈の変化が< 熱証←正常→寒証 >のどの位置にいるか見分けがつくようになります。




筋膜リリースをするときに感じるのは、
熱証であれば直りはよく、
寒証であれば時間と労力がかかります。



お客様との初見で、またはお客様がお見えになられたときのその日の脈状から、
施術の進行が相応に推測させていただくことができます。


そのおかげで、昨今、見分けがつくようなことが増えました。

多くの脈で調べる項目が寒証に属していたところから抜け、
熱証かまたは正常に移行できたお客様の脈を診て。


「だいぶ、安定してきてますね!」
といえることです。

お客様自身は、カラダがだるい等のつらさを背負って数週間おられるということが、
寒証がさらに悪化したために起きたことであるか、
今までの寒証の位置から変化して状態が改善方向へ向いてきた脈状か。
そこで違いを読み取ることができます。

お客様の言葉通りに、だるくなってカラダの内部の筋膜の癒着がはびこる量が増したなら、
寒証の脈が強まります。
ですが脈を読めばカラダの芯が暖かさを取り戻しだす変化が表れている。

その状態を確認して
「だいぶ、安定してきてますね!」
といえることです。



以前は、私も自信なさげに、
「おそらくそれは、好転反応により代謝ルートがかわってきている過程で、
 カラダに奥まった炎症部位を修復しているんだろうと思います。
 様子を見ていただけませんか?」
という返答になっていたところです。
体内部で起きることを、調べる術がありませんでした。
レントゲン撮影や血液検査等々、なんらできない私では。



それが私が脈診で客観的指標を持つことができたことで、
「着々と沈んだ脈が正常化して、脈拍数も一呼吸に5回でちょうどになったし、などなど。
 だから以前よりも状態がいいですね」と言ってみたい気持ちになります。

施術中、脈を調べた結果からというと、
お客様が私同様に脈診できれば確認をとっていただけますが、
そうではないときには複雑怪奇な脈状の説明をはさんでいくと、
「鈴木さんが、わけわからないことをいいだした???」となるかと。
意味不明なことをいわれるのも、診られるのも、なんだか不安だし、
緊張することです。

だから、ざっくりと「脈診ると、いいかんじです!」というにとどめますが、
体内部での改善変化が起きていることが見えたのは、私には施術プランが明瞭化できて大きい。

それはお客様への施術で、成果が還元されるでしょう。






正直に言えば、いまだに脈診の奥深さやデータ量の多さから、私が十分に使えているとはいえません。


ですが結果的に施術をさせていただく者として、
脈診に縁があったことに、
そして講座を受講させていただいたことに対して感謝いたしております。


脈診講座の先生が、私に「脈診はきみの仕事に役立つの?」という回答に、
「きっと、役立つと思います・・・」
というと、
「だったら、いいんだよ」
と言っていただいたことを思い出します。



今だから言えますが、ホットストーンを使った施術成果の評価は脈を診て状態変化を調べることで、
主観的な気分をはさむことなく、チェックすることができました。
それゆえに寒証化したカラダの状態はホットストーンの心地よい温熱効果による対応が優れている。
そうした実感が持てました。

かつては単純に筋膜がはがれた量が多くなった少なかったという視点が多くを占めていましたが、
別の目で俯瞰して状況を見通せる感じを得られるというのは素晴らしいことです。


posted by スズキ at 17:41| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

健康な人の脈の基準:(平脈)って?  脈診チェックシートをとろう

脈診講座入門編2.png
■-------------------------------------------■
健康な人の正常な脈(平脈)って?
■-------------------------------------------■



脈の位置.jpg


以下の呪文のような四字熟語の羅列。
なんのこっちゃ、と思われそうです。

でもこれが健康な方の脈をあらわすものです。




・-----(平脈の形態)-----・
三部有脈、不遅不数、不浮不沈、不大不小、
従容和緩、柔和有力、節律一致、尺脈有根



三部有脈:脈を診るとき、寸関尺の位置に三本の指を当て、それらのすべての脈がしっかりあること

● 不遅不数:脈が遅すぎず速すぎず。(一呼吸4〜5---1分間 60〜90/分)

● 不浮不沈:脈を診るとき触れた指が、浅くも深くもなく。

● 不大不小:脈管が太すぎも細すぎもしない。

● 従容和緩:ゆったりとして緩和である。

● 柔和有力:柔和な中にも力がある。

● 節律一致:リズムが一定して乱れがない。

● 尺脈有根:尺寸で脈を診たとき強めに押して沈取しても十分に力がある。


自分の脈を診る挑戦をした方には、
いい指標になります。



●指標に基づく脈診シートをつくろう!




脈診項目はチェック項目が多く、
一般的に初学者は脈診用チェックシートを作成してマークしていきます。




{浮・中・沈}をサンプルにして挙げれば、

  5 4 3 2 1
浮| | | | | |沈


のような表を作図して、
脈診でわかった情報を書き記します。

浅くも深くもなくてちょうどいい脈位であったとすれば、
下記のようにマークをつけます。

  5 4 3 2 1
浮| | |◎| | |沈



同様に、他の 「不遅不数」や「不大不小」などの脈診でおこなうチェック項目も作表し記入します。
多少、作表のしかたが項目ごとに工夫が必要かもしれません。
まだブログでは、各脈診項目を説明しきれてないため、
脈位や脈拍のみを付けるだけでもよいでしょう。


またはマークの表示ごとに ◎ 〇 ● × などに意味を付けるなど試行錯誤が必要でしょう。




脈診チェックシートについては、
下記の本が参考になるでしょう。





複数名が脈診でチェックシートを付ければ、
それを互いに見比べ討論します。
脈診講師の正誤指導を受けるときも有効でしょう。


また日々の脈診記録をデータとして見える化できれば、
自身の脈の変遷から平脈を逸脱したときがいつからか、
など貴重な資料が手元に残ります。

その資料の活用法は、
たとえば、病が身の内側へ侵攻するにはどれくらい日数や時間がかかるか、
病理上、わかるものもあるため、
脈状悪化が起きた日がわかることで対処法が定まり適切化できるときもあるようです。







ただ、そこまで専門的な判断はいらないぞ!というときは、
以下の4項目を順序良くチェックすればいいでしょう。


■ 脈位は浅くも深くもなく、

■ 脈拍は速くも遅くもなく(一呼吸4〜5---1分間 60〜90/分)、

■ ゆったりと穏やかで、しかも力強い。

■ さらに、脈拍の律動が規則正しい。
 ※脈が、規則的または不規則に飛ばない状態のこと






他にも正常な脈象(平脈)の特徴をあらわす表現があります。

【  】:脈位は浅くも深くもなく、脈拍は速くも遅くもなく、律動が規則正しい
【  】:ゆったりとしていて、しかも力強い
【  】:尺脈を沈取したとき十分力強い

病変をあらわす脈においても、この特徴が備わっているときは予後がいい。
回復に向かうことをしめしております。





そして、
「平脈」と呼ばれる健康な人の脈であらわれる象徴から外れると、
「病脈」と呼ばれる病変時にみられる脈といいます。





ただ「平脈」から外れたため「病脈」に見えても、
正常範囲の生理的変動内に留まることもあります。

専門的に脈診をなさる方は、これらに配慮しています。

項目的にあげれば、次のように。


(1)季節・気候

(2)地理的環境

(3)性別

(4)年齢

(5)体格

(6)精神情緒

(7)労逸

(8)飲食

(9)特殊な脈

(10)脈の個性



いくつかの項目を解説すると、
性別では、女性は男性より脈が弱くてやや速い傾向があります。
妊娠のときはさらに速まります。
「男左女右」といわれ、男性は陽の左脈が、女性は陰の右脈が、それぞれ強いといわれています。

年齢では、若いほど脈拍は速くなります。
体格では、背が高い人は脈が長く、背が低い人は短くなります。
やせた人は浮脈、肥満した人は沈脈になることが多いでしょう。

激しい運動をしたり長距離歩行では脈は多くなります。
施術始まりで脈診したとき「いつもよりこちらのお客様の脈が速いな」というとき、
急ぎ足でお越しいただいたかどうかを尋ねます。
スポーツマンは、脈が遅くなることがあります。

飲食後は、脈は速まり力強くなります。
空腹時は、脈は緩んで無力になります。

脈の個性では、脈が寸口を通らないで背側を走行する先天的な体質の方がいます。
こちらの方のときは寸口を触れても脈がとれません。
このときは左右の両腕がこのようであるケースと、片腕のみであるときがあり、
後者では寸口の脈が診れたほうを参考にして診れないほうを補います。

posted by スズキ at 11:01| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月21日

脈を診ることで、五臓六腑の状態を知ることができるの?

脈診講座入門編2.png

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脈を診ることで、五臓六腑の状態を知ることができるの?

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私が脈診講座を受講する前日に、以下の関係図を頭にいれようと努めました。

占いのような脈診チェック?.png


右手の「寸・関・尺」はそれぞれ、【 肺・脾・腎 】をあらわします。

左手の「寸・関・尺」はそれぞれ、【 心・肝・腎 】をあらわします。



たとえば、
脈を診て、右手の「寸」に病脈が診られれば、【 肺 】に問題があるのではないか?
という見立てをするわけです。

ちなみに、沈脈であれば、五臓六腑の六腑の部分に問題が移るようにいわれることも。
たとえば、
脈を診て、右手の「寸」に病脈が診られて沈脈なら、【 大腸 】に問題があるのではないか?
という見立てます。



東洋医学では五臓六腑の表裏として
以下のような臓腑の対応があります。

〜〜〜〜〜〜〜〜
(裏)- (表)
---------------------
心  -  小腸
脾  -  胃
肺  -  大腸
腎  -  膀胱
肝  -  胆
〜〜〜〜〜〜〜〜

覚えると役立ちます!
五臓が裏で、六腑が表です。



「なぜ、そのようなことがいえるの?」




そう、思われるのは当然でしょう。
私も、不思議。

以下の図のように、
カラダを上中下に分け、それを脈を診る指の位置に配当させたといいます。


科学的に証明されているわけではないが、
以下のような身体全体と脈診で押さえる部位との関係を持たせて説明されます。

カラダの上中下の3部分を脈で押さえる位置に配当.png


脈診以前は、腕全体で診ていた「腕診」がおこなわれていました。
ですが腕全体を診るのは面倒だから簡素化したいということで、
手首の橈骨動脈を診ると、同様なことがわかるぞ!
と発見した人がいたのですね。
それが脈診へ至る変遷です。




脈を診ることで、五臓六腑の状態を知ることができるの?
の私からの答えは、
できるかもしれませんが、私は使ってませんから、
正直、よくわかりません。



多くの先生方が、実際に脈診で五臓六腑の症状を見立てられております。
それがまさに五臓六腑の状態を言いえていたといることもあります。
それゆえに現在も、おこなわれているのでしょう。

ただ私が習いました脈診講座では、この見立て方はおこないませんでした。
私も、どこまで脈と各臓器との相関が成立するか説明できないため、このチェック法は使いません。 m__m

posted by スズキ at 16:33| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『脈診講座』脈が浮いた感じの高いときと沈んだ時と、どちらが邪気がカラダの芯まで入った状態なの?

施術を受けに来てくれたことがきっかけで、
数カ月に一度、情報交換で互いの近況を外食しつつ話をする方がおります。

いま、カウンセリング技法を習っていて、
その体験をしてみないか?との申し出があり受けました。

数日後に、お会いすることになったのですが、
その際に、カウンセリングの返礼ではありませんが、
私からはカンタンな脈診をレクチャーしようと思いまして。


脈診講座時のノートを見返しているところです。


という話の流れから、
最近はブログ内容を脈診にしているわけです。

本日は『脈位』という、手の橈骨動脈が浮いてるか沈んでるかのお話です。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



脈診講座入門編2.png


脈を診る基準のひとつに『脈位』があります。

『脈位』とは?

橈骨動脈の深さ>のことです。


脈診部分の皮膚から骨まで.png

薄い皮膚から、脂肪層、筋膜層、橈骨動脈という多層化したそれぞれの部位があります。


脈診のとき。

軽く「皮膚のみに触れて」ずらしてみる。
「脂肪層まで至る程度」軽く按じて触れてみる。
さらに深い位置にある「筋膜層まで至る程度」軽く按じて触れてみる。
そしてついに目的の「橈骨動脈」に届くよう按じて触れます。


皮膚のみをずらす、
皮膚と脂肪層をひとまとめにしてずらす、
皮膚と脂肪層と筋膜層をひとまとめにしてずらす、
皮膚と脂肪層と筋膜層と橈骨動脈をとらえてひとまとめにしてずらす。
のです。。


「脈に触れる」とは、多層な組織をはさんでおこなう認識の下でありたい。


脈診前に多層化した皮膚等に触れた部位に意識を通して感覚を鋭敏化させます。
一般的に、いきなり橈骨動脈を触る感覚でとらえるよう指示しますが、
脈診をすぐれてなさる先生方は、
多層状の皮膚・脂肪・筋膜などの層の相を識別なさっておられるようです。
皮膚・脂肪・筋膜の状態からも、貴重な健康状態のチェックがなされているようだと感じました。


脈診するために触れたとき、
たとえば、
「皮膚が委縮して、乾燥しているな」
「脂肪層が厚みが増したな」
「筋膜層が緊張して、動けず縛りがきつくなっているな」

その他、、、などです。

それらの気づきも、一見些細なことで、脈診に関係ないことかもしれません。
ですが鍼灸師の先生方は、それらについても識別なさっておられるようです。


まだ脈診とはなんぞや?と、概要もわからないとき。
そんな最初の段階で、解剖学的な詳細を知ることが学び進める前の障壁になりそうですが、
これを知らずに脈だけを診るのと、これを知って脈を診るのでは、
脈位が浮くよう高まる部分を構成する組織がなんであるかと
脈位が沈むよう沈み込ませる部分を構成する組織がなんであるかの把握にもかかわるでしょう。


指先の鍛え方としては、
ティッシュペーパーを、4枚重ね。
指先で、一番上のペーパーのみをずらす、二番目も含めてずらす、三番目も含めてずらす。
というように力加減を変化させて力を与えることで、
ティッシュの枚数を意図的にずらせるようにします。

これができるようになると、
脈診をするときに役立ちます。
指先を皮膚にだけ影響するよう軽く乗せて、
皮膚をずらします。
ずらしていくと、もうこれ以上はずらせないという制限があらわれます。
それを皮膚をたわませた状態を認識してから脈を診ると、
とても脈の見え方がつかみやすくなります。



健康状態が良好な、陰陽のバランスがとれているとき。
脈位は、一定の中間位にいるのですが、
体調の悪化により、脈が浮いたり沈んだりという「位置の変化」が現れます。


日頃から自身の脈を診るといいと勧められるわけは、
自分の平常時の脈の高さを知ることにあります。


脈診を慣れてくるとわかりますが、
人により体質から「寸」の脈が深い性質で触れられない。
人により体質から「尺」の脈が想像する位置より大幅にずれて見つけ出しづらい。
またはふくよかさが脈を診づらい状態にしていたり、

脈診上の個人差がかなりあるのが現状だということがわかってきます。
(余談ですが、大人の私が大きな指先で子供の脈をみるのは物理的にムリなど。)


平常時に自分の脈を診るといいよというのは、
そのような自身の脈の個体値を理解しておれるということです。


そういった前提が、通常の一般の方が目にする中医学テキストでは、
ページ数の関係上、さっぴいてあります。
ですが臨床をこなす以前に、
自分の脈がとりづらいタイプで橈骨動脈が通る位置の深さが深すぎて触れないような場合。
そういう人もいるんだとわかっていなければ、
その時点で「自分は異常だったんだ!!!」と誤認されかねません。

健康を害しているために脈が見つからない「伏脈」ときもあります。
だが人それぞれ顔が違うように、動脈の通る位置も個性があります。
そこをわかっておかなければ、
一般の方が他者の脈を診たとき「寸口の脈がないから、深刻かも」と言ってしまい、
言われた人がショックを受けることは避けたいでしょう。



平常時の脈位から、
脈が皮膚近くに感じられれば「浮脈」と呼び、
脈が平常時より深く感じれば「沈脈」と呼びます。



浮中沈伏.png


【浮脈】は、
気や血の流れが体の表面に集まっていることを示唆している。
体の表面で病気の原因となる外邪と闘っている場合や、暑い時などに現れる。


【沈脈】は、
気や血の流れが体の深い部分に集まっていることを示唆している。
体の内側で病気と闘っている時や妊娠時や月経前、食後、睡眠中などに現れる。


など、ざっくりしたイメージでとらえていただければよいでしょう。

一般的な状態としてみれば、
浮脈は、病がまだ皮膚近くの体表にあって、カラダの内部にまでは至っていない病気の初期段階:。(太陽病)
沈脈は、病がすでにカラダの内部に入り込んで、闘っている状態を示します。(「病が裏に入った」ともいう)

カラダの外層という、お城で言えば城のお堀の外壁での攻防が浮脈だとすると
カラダの芯という、お城で言えば本丸御殿にまで敵が攻め入っている状態が沈脈です。


中脈(正常で邪気はない)は問題ない状態です。

中脈のバランスが崩れたとき、
浮脈からやがて沈脈に至る順序で邪気がカラダに入り込んだ位置を示すのです。






※ 『沈脈』になっておられる方々を、別の面で考察すると。
   私がチェックした方の多くに「深層筋の筋膜の癒着」が感じ取れました。
   
   血液の流れがぎこちなく渋っている脈を『渋脈』といい、
   この場合は、お血があったり、
   寒邪のために血滞があると考えられます。
   この『渋脈』が診られるときは、

   深層筋の筋膜部の癒着をリリースするのは、
   経験上、困難な状態となるようです。

   脈を診ることでどの部位の筋膜の癒着があるかの特定は難しいが、
   カラダの全体的に問題が入り込んでいると推測がつくようになりました。

   これは大きな気づきとなりました。
   



posted by スズキ at 11:20| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月20日

血圧計でわかる『脈圧』と、中医学が指す『脈圧』の違いとは?

■ 血圧計で、血圧を測ったことはありますか?

血圧の上下と脈拍数が表示されます。
上の血圧は「収縮期血圧」といい、心臓が収縮したときの血圧です。
下の血圧は「拡張期血圧」といい、心臓が拡張したときの血圧です。

心臓が拡張収縮することで、血液を全身へ送っているのです。

血圧の正常値は、一般的に最高血圧が140mmHg以下、最低血圧が90mmHg以下とされます。
それ以外の数値は「低血圧」と「高血圧」といいます。
正常血圧と高血圧の間を「境界域高血圧」と分けられます。



血圧の上下の差のことを「脈圧」といいます。
脈圧から血管の状態を知ることができます


適正な脈圧の差は40〜50mmHgです。
血圧上下の差が大きいということは、
血圧の上下のうちどちらか、もしくはその両方が平常時とは違う働きをしている可能性があります。


これが一般的に言われている『脈圧』です。

血圧計で脈圧チェックすると脈管の状態がわかる.jpg

血圧計で、先ほど私の血圧を計測してみました。
ちょっと体がだるいから異常かもとおそるおそる計測しましたが、

上が 126 で、下が 77 でした。

すると「脈圧」は 126−77 = 49 になります。

なので40〜50mmHgの間に収まっています。

ほっとしました。 


ここまでが西洋医の言う指標としての脈圧です。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


中医学にも脈診に『脈圧』があります。

ただ西洋医の『脈圧』とは概念上の違いがあります。

脈を診るときに、
橈骨動脈のなかを流れる血管内の正気をチェックします。

(※ 正気=天地人に存在する正しい気。 「邪気」と対になることも)

指先の感覚のみに頼るしかない数値にはあらわれない橈骨動脈内部の現状を見ていくのです。

脈の位置.jpg


橈骨動脈の脈管に触れ、脈を診るときに指先につたえられる情報のひとつとして、

・【平脈】 脈管が硬すぎず、さりとて軟らかすぎない状態
・【実脈】 正気が過剰にあるため脈管がパンパン
・【虚脈】 正気が虚損( 気力や体力がだんだんと弱くなっていくこと。活力がなくなっていること)しており血管がスカスカ


の3つのうち、
どれに当てはまるかを読み取ります。


中医学脈圧.png

【平脈】と呼ばれる適度な硬さと軟らかさの『バランスがとれた状態』が理想です。

バランスの取れた感覚という状態を、
言葉で伝えることが難しいものです。

脈診講座に通う前の私は、3冊ほど脈診の本を買いあさってみましたが、
結果、指先で感じるバランスと乗れた感覚という状態を感じているのかどうか。
そこまでは本に掲載してある比喩表現等で読み取ろうとしてもわかりませんでした。

ですから、硬軟の基準を知るには実際に脈診ができる人に手ほどきを受けて、
「この状態は、平脈だよ」とか
「これは正気が弱って気血が足らないから、虚脈だね」など、
実地で事例を具体的に触りながら理解するしかないと感じました。




たとえば、
ちょっと触っただけでは「実脈」のような脈管の太さを感じられても、
脈管を押し込んだら血管の内部が血や津液が足らず「スカスカ」で「実脈とは言えない」こともあります。

この場合は私でも、どうにか触ればわかりますが。。。
さらに見分ける難易度の高いものも多数、あります。。





脈の断面が太ければ『大脈』とされ、そこから細分化して識別するのは難易度が高いです。
・正気が充実
・熱が過剰(実熱)(洪脈)
・気が不足して(気虚・気脱)脈が一定の太さに収められないためにか膨張する脈もある(孔脈・散脈)←スカスカは駄目なんだね!


脈の断面が細ければ『細脈』とされ、そこから細分化して識別するのは難易度が高いです。
・血が不足している(血虚)
・血も気も不足している(気血両虚)
・湿が多く(湿滞)血液量が圧迫されて減っている脈(濡脈)



などと脈診で脈に触れても、
これはどのような脈と分類されればよいか、
脈を診てもわからないことも多々あります。

脈診力の優れた一部の先生は判別できるのかもしれませんが、たいていは至難の業。

だから問診、舌診、腹診、その他いくつもの診断基準となるものを中医学では用意してあり、
同時に他の診断法で診ていくことで、
「この脈は、〜脈だ」とわかることがあります。

他の診断法が補完があって脈診結果が導き出せることも多いのです。





もうちょっとだけざっくりとした簡易な診方をするとなれば、、、。

たとえば、脈拍を脈診で感じ取り、
その陰陽の特徴を読むだけでもいいでしょう。


陰陽の陰:一般に引っ込む感じのもの、ひっそりしたもの、遅いもの
陰陽の陽:一般に押し出る感じのもの、動くもの、速いもの


のような印象に分かれます。


まずは自分の脈を取りながら、
自分の脈拍から「陰か、陽か。またはちょうどいいか」を感じ取りましょう。

脈拍が、90回以上の場合、数脈(さくみゃく)といい、陰陽のうちの陽です。
脈拍が、50回以下の場合、遅脈(ちみゃく)といい、陰陽のうちの陰です。

それは時計を見ながら脈拍数を計測すればわかります。

ですが他は、触った際の感触が頼りです。
脈拍を診るときに脈を触った瞬間に引っ込んだ感じか押し出される感じか、
またはひっそりと動きの少なさを感じるか行動的に動くものか。

それらは「ファーストコンタクト」で、慣れれば感知できてきます。

おそらくは数名の脈診の先生がいたら、同じ結果を告げるでしょう。


ただこのような場面でも脈診講座の先生の手ほどきがなければ私にはその基準が立たずに、
いつまでたっても診断と呼べるような使い勝手の良さは感じられませんでした。

だから目の前に、中国に本場中医学を学ぶために留学された先生がおられて、
その手つきやしぐさを見せていただき、
私たち受講生の脈診結果の正誤をつたえていただくトレーニングを受けさせていただけたのは貴重な体験でした。


おかげさまで、
陰陽という「ネガティブな」とか「ポジティブな」という印象が触れてすぐ見えてきます。



人間の手先の感覚は、鋭敏な検査器具以上の働きをすると工場の熟練工の様子を見ると疑うことはありません。

元来、人間には鋭敏に状態を感じ分ける力が備わっており、
必要に応じてそれが発揮されるということなのでしょう。




脈診も、それと違いません。




  私は過半数を受講後、仕事の都合により中途で講座を辞めております。後日、機会を見て再受講する予定です。
  脈診講座は、中医学をすでに学んだ方々の受講がほとんどで、正直に言うと私には追い付いていくのがやっとです。
  丁寧な講習ですがレベルが徐々に格段に上がっていく感じで、難易度は、かなり高いと思います。
  中医学の基本全般が理解がなければちんぷんかんぷんで、絶望的。歯ごたえがありすぎです。

  でも、少しずつでもわかりだすと、人体の見え方や見える視野が変わるというのは本当です。
  わかりだすまで、愚直な勉強を頑張れる人じゃないと。
  中医学は身にならないと、痛感しました。
  恥ずかしながら、私は、いまだに身になるには至っておりません。

  ですがこれからも、また時間を見つけて中医学の基礎を学ぶ勉強をし続けます。



  脈診を専門的に学んで、施術に活かすというまではしなくてもよい方の場合は、
  ここまで細部にこだわらず、日々、自分の脈を診る習慣をもっていただくのが何よりです。

  たとえば、

  ・脈が浮いてるか沈んでるか、

  ・脈管の形状が硬軟いずれにあるか、

  ・脈拍のテンポはどうか、

  ・脈の強弱はどうか。


  この4つを注視して微差を読み取れるようになるだけで、
  中医学的な視野に立った身体内部の内科的な情報をキャッチできるでしょう。

  日頃のセルフチェックの一助となります。
  そして私どもに、いつもの脈状が変化した要項をお伝えいただければ、
  体の中でどのようなことが進んでいるかを理解する助けになります。
  するとケアするべき場所の焦点を絞ることができて施術の精度もあがります。


  なので脈を診て4つの状態を感じ分けられるようなトレーニングコース。
  これはまじめにできないものかと、考えているところです。

posted by スズキ at 20:18| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月16日

左右の脈の強さの差を他力で知る!(パルスオキシメーターやandroidタブレットの無料アプリ『心拍数測定器』)

先日、左右の手の脈を診ると、
右手の脈は平脈という調子がいい状態だが、左手の脈が虚に傾く状態であるかどうか。
そのような内容をブログで書かせていただきました。


でも、きっとそんなことを言われたら、自分はどうなの?と気になってしまいますよね。

「脈診はできません!でも、できれば左右の脈が違うのをチェックしたいんです!」という方も。


実は、私が今通っている歯科医院では、来院した際にパルスオキシメーターで、
「血中酸素飽和度」をチェックして、肺に異常がないかをチェックされています。

医療関係者が使うパルスオキシメーター。
その機能には

・血中酸素飽和度
・脈拍数
・脈の強さ
・脈の波形


のような多岐にわたる機能がついている製品もあります。

なので、パルスオキシメーターを2個用意し同時に計測すると、
「脈の強さ」と「脈の波形(脈の速度がわかります)」が目の前で差異が明瞭にわかるのです。


脈の速度はかわりませんが、脈の強さが左側の指では弱くなっているのです。


dretec ドリテック パルスオキシメーター OX-101WTDI オリジナルカラー ケース付き 酸素濃度計 医療用 家庭用 国内検査済み 医療機器認証取得済


https://youtu.be/PTnJ2qLKSUc
ドリテック パルスオキシメーター OX 101




医療機器認証があるとのことで、正確性が高いので、機材としてほしいところですが。。。
ただ7000円を超える機材は、現状の私のポケットマネーでは買えません。
もし私が脈診ができなければ買うかもしれませんが…
安いものじゃない。
費用面で折り合いがつかないという点で、
しかたがないので、手持ちの機材でタダでどうにかならないかなぁ?




そこで測定精度は落ちるものの
androidタブレットの無料アプリ『心拍数測定器』をダウンロードしました。



脈拍数測定器.jpg


実はこちらもパルスオキシメーター同様に、
指先をカメラのレンズに当てて血液の流れを計測して、
・脈拍
・脈の強さ
・波形

を波形グラフ化してくれるのです。
ちなみにパルスオキシメーターの波形よりも、
10インチタブレットで観る波形のほうが大きくて見やすい。

ですがパルスオキシメーターのように、
挟み込んでしっかり固定されていないので数値上のぶれがかなりあるので、
正確な数値を把握する希望があれば不向きです。

「なんとなく自分の手で脈を診ると左右の手の脈状が違うようだけど、、、」
というときには自分の手をすんなり承認しづらいところがあります。

そこを波形として情報が見える化できたほうが納得しやすいでしょう。
たとえアバウトなチェックでも、3回ほど計測して確認し平均をとるようにすれば、
精度があがっていきます。



そうすることで私も自分脈の強さを左右の手でandroidタブレットの無料アプリ『心拍数測定器』で3度計測して、
波形をスクリーンショットで記録して並べて表示する加工をしてみると。
左手側の波形のほうが、右手側よりも脈が弱い虚実の虚に傾いていました。


人に、注意喚起をしている場合じゃない!

まずは自分で自分の面倒をみなければ!!!

見える化されると、説得力があって、動かなきゃ!という気になりますよ!



一台のタブレットで計測したので、
なかなか実際に計測するには少しでも条件が違うと比較が正確にできないので。

本当はパルスオキシメーターを2つ左右の手で同時に診るか、、、。

いやそれよりも、私が習った脈診講座の先生に診てもらうか。
経験豊富で中国で中医学を学び脈診の本も執筆なさった先生。
私の左右の脈の違いを診ていただき、現状を忌憚なくお教え願えれば。

どう考えても、先生に診てもらったほうがよさそうですが、
多忙に全国を教え等で出張なさられると聞いてもいて、
私事でお願いしづらいところがあるのですが。



ですが私自身がまだ微妙な結果が出たところで、
後日、お願いしにいこうかと考えています。


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脈診は、一度チェックすれば、その状態が終生続くかといえばそうではありません。

たとえば、、、
雨天晴天などの天気や気候により変わったり、
春夏長夏秋冬と季節でも変わったり、
一日の時間経過でも変わるというものです。
もちろん仕事疲れや、精神的動揺などがあっても変化します。

さまざまな要因が脈にあらわれていて刻々と変化します。

ですから、過度に一喜一憂する必要はありません。

また上述のパルスオキシメーターやandroidタブレットの無料アプリ『心拍数測定器』による
チェックでも、そう言えるでしょう。



ただ脈を図る習慣を持つと、
自身がどのようなときに脈が上がり強くなるか、または弱くなるか、
などのパターンが認識できるようになってきます。
肉体の状況や感情や精神の様子などをよく表していて、
自己を客観視できる興味深い情報を提供してくれます。

そのときは、、、やはりパルスオキシメーターやandroidアプリを使うよりも、
はるかに自身の手先の繊細さで脈管を触り脈診するようにしたほうが有益な多岐にわたる情報を与えてくれます。


自己の体の状態を客観的に把握して分析精度を上げていける、脈診の醍醐味があります。
人は自己を客観視できて正確な状態を把握できるだけでも、
脳がその情報をキャッチして適切な手を下してくれるよう、
無意識下で働けるようになるのです。

そこでしっかり働いてもらいましょう!



今後、数回にわたり私の脈診の復習の意味でブログに脈診のことを書かせていただこうと考えています。

もしも最低限の脈診技術を得て自分を知りたいと願う人がいたら、
ぜひ、そちらの道に歩まれるとよいでしょう。



脈診で人体の内部映像が見えてくるようになると、びっくりするほどエキサイティングです。
posted by スズキ at 16:38| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月05日

脈診のおもしろさ

今朝、歯医者さんにて。

ニュースステーション富川アナウンサーが新型コロナ感染から復帰したという話題が出た。
富川アナウンサーが申し訳なさそうだったという印象を強く受けたそうです。
私はそのテレビは見ていませんが、公の前で活躍する方ですから復帰後の挨拶を考えて頭を痛めていたことでしょう。

その富川アナウンサー。
コロナウイルス感染しただろう高熱が数日続き、
それから数日平熱になり、また高熱にというような体調の急変がぶり返すようだったそうです。

それはコロナウイルス感染が騒がれていた時期でしたから、
つらかったことでしょう。


私にはコロナウイルス感染している人かそうではないか、という判断はできません。
ただ一般的にウイルス全般で体内の臓器にまで侵入すると気血の様子があやしくなり変調してくるものです。
その状態は脈診でチェックすればあらわれてきます。


脈診をするときにウイルス感染があれば体調が悪化した状態をしめします。
わかりやすくいうと、、、
橈骨動脈という手首の動脈で脈をみます。
橈骨動脈が深いところへ沈んだり、
橈骨動脈の血管の形が硬くキンキンになったり、さらに悪化すると脈管のなかに流れる血液が不足して形状がぐにゃぐにゃとなったり、
脈が早まったり遅くなりすぎたり、
脈がトントントンツートントントンのように、脈に流れる血が急に一時的に止まってしまったり。
他にもチェックする項目が多数ございます。


普段、既往症や体質の問題などがなくて健康で脈も正しい人ならば。
そのときの脈を診て異常を察知することはできることだと思います。
それをウイルス性かどうかを見分けるには、ときにはAKなどのチェック方法を知っていれば役立つかと思います。
脈診するにも訓練は必要です。
ですが、一定の訓練を積んで研鑽すれば大丈夫。






お客様自身がどこそこの不快感があるというような体調が悪い主観的な感じ取れている部分と、
脈診をしてお客様が感じ取れていない部分で気づかれないところを感じ取れる部分では。

身体内部のチェックをするにも、主観と客観の違いを理解して客観部分を汲み取ること。
それにより未病という、お客様の主観としてはまだ不調が感じられない部分でも
すでに体内では不調となりもう少し悪化が進めば落ちるような場合があります。
そのようなものを見つける力があるのは脈診はありがたいですよね。

特に内科系の問題は主観には現れづらいので。




ただすでに何らかの病状をお持ちの方を見ようとするならば、
それがウイルスによる免疫攻防戦をしているさなかにより起きた脈の異常かどうか見分けがつかないのです。

そのような普段の状態が平脈(理想的な脈)をしている人と、普段の脈が問題があるかたよりある脈をしている人では、
継続的にそのお客様の状態をモニターしている場合は別として、後者はなかなか見分けがつかないというのが特徴です。
私の脈診力の不十分なところでは特に見分けがつきません。

ただニュースステーションの富川アナウンサーがウイルス感染したときに脈診をすれば、
気血の流れが平脈とは異なった状態に陥っていることはわかるでしょう。
橈骨動脈の血管が硬くなりすぎていたり体力がなくなってぐにゃぐにゃになっているか、
橈骨動脈の血管の位置が深いところに沈んでしまっているかどうか。
そこらへんで普段の健康な平脈の方がこのような脈が出るとはなんだか変な状態になっているということはわかるはず。

それがわかればさらに精密なチェックを腹診や舌診等もあわせてみていけば、
感染初期から少し数日も時がたって体内でウイルス感染し増殖したなら異常が見つけられるでしょう。
そうやって複数の診断チェックの方法を併用していくことで、
より精密な情報収集をしていくことができます。
中医学診断は勉強するテリトリーが広域で、大変なものです。

ですがもしウイルス感染をなさっておられる方の脈診等をした時点で、
施術者も自分の脈診をシビアにしだす必要が出てきそうな気がしますね。。。。



いずれにせよ、脈は継続的にチェックすることで、
いざというときの状態の変化を察知する指針となるでしょう。

私は脈診や腹診などの知識とスキルを学びだしてから、
いままでそれらのご縁をいただかなかったときとは比べ物にならないほど、
施術をさせていただく私の精神的な安心感が増しています。
お客様にとって正確な情報に基づいて施術を組み立てられることで施術効果が高まるメリットがあります。
それも当然あるようなことではあります。
脈診等を学んだあとは遠くを見通せながら、施術を組み立てられる。

ありがたいことだなと感じられてなりません。
posted by スズキ at 13:21| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月03日

超ストレスを感じて代謝も落ちぎみな、いま、肝心血虚(かんしんけっきょ) に気をつけよう!

長らくの外出自粛がつづき、
体内の五臓の臓器がバランスを乱すほど、
精神的なストレスは過剰なものといえるようになってきました。

私の家から10分と歩かないところに昭和医大という医科大学があり、
ここ数日、いつもでは聞いたことがないほど救急車が出動しているサイレンが鳴り続けていました。


その複数の救急車が、そこここでけたたましくなり続け、
昭和医大や他の医療機関へと患者様を運ぶ様子は、
私は今までこれほど重なったサイレンは聞いたことがないほどです。

そのことに、いまだかつてなかった今の東京を感じることとなりました。





今の社会状況では先行きの不透明感や現状の心もとなさも手伝って、
平安な気持ちで日々刻々を過ごすことが難しくなっているようです。


そのような緊張せざるを得ない状態では、自律神経も緊張を強いられるのです。
そしてそれが長引けば、いつも体が硬くなります。
筋肉が硬くなってしまえば、筋肉の隙間を通過する血管(およびリンパ管)は収縮して、血流が悪化しだすのです。
血流が悪化すれば、筋肉や目、爪などへの栄養が届かなくなって、
肩こりや目の疲れ、目の充血、爪が薄くなって割れやすくなったりするのです。


これを中医学ではどのように表現するものか。

私の知り合いに、
今の新型インフルエンザのため外出自粛を余儀なくされて「肝」の状態に支障を出したひとがいました。

ただし、その方以外の人を観ても、
やはり同様に「肝」の状態を乱している人が多い様子は、
先日、電車に2カ月ぶりに乗って乗客を観察してみてとることができました。。。


「肝は筋(すじ)を主(つかさど)る」といいます。
上でいう筋とは筋肉や腱に相当します。
肝の血によって筋の働きが維持されるのですが、
上述のような自律神経の乱れにより肝臓がダメージを蓄積すれば。
筋肉の動きが維持できなくなっていくのです。


「肝は、血を蔵す。」といいます。
中医学では、肝臓とは、血をストックする場所ですよということ。

そして肝には特別な他の作用があります。

「肝は、疏泄を主る(そせつをつかさどる)」といいます。のです。
疏泄(そせつ)といわれても、一般的にはぴんとこないと思います。
疏泄とは気の流れを全身へと巡らせるための機能です。
肝の疏泄作用の働きにより、情緒を安定させ、精神状態を快適に保つことができるのです。
また他には、肝臓の代謝機能や、消化を助ける胆汁の分泌もこの働きによって行われます。

もしもこの疏泄作用がうまく働かなければ、
気が滞る「気滞」になることにより、
情緒不安、抑鬱、お腹の張り、月経不順などの症状が現れてきます。



そして、この状況下で、肝の気の流れを全身にいきわたらせて巡らせて、その気が心臓の力と相まって血を全身へと巡らせることができれば正常ですが。

それが肝と心臓の心に問題があると、
【 肝心血虚(かんしんけっきょ) 】といって、貧血、冷え性、めまい、
疲れやすい、気持ちが沈みがち、不安、不眠、顔色や爪の色が白っぽい、月経血の量が少ない、基礎代謝が低い、などの症状がでてくるものがあらわれてきます。


心の新陳代謝も抑制され血を送る力が劣り始め、
新しい栄養を持つ血液を全身へと流せなくなってしまう状態になっています。
だから、もっともその人にとってウィークポイントとなっていて器質的に弱っているようなところが、
いつものようにまっさきに不調を感じて、決まってそこに不調が出てきてしまうようです。

同時に恐怖によって「腎気」を傷め、腎気が不足すれば恐れやすくなり、気が落ちていく。

(人によっては、肝心血虚(かんしんけっきょ)とは、別のネガティブな症状が出る人もいますが、意外にこのパターンに陥る人が多くおられるようです)

いま精神的に感じるストレスの量からも、気が落ちて疲れやすく貧血や冷え、めまい、そして不安になったりよく眠れなかったり。
気ウツのような状態に陥りやすいものです。

ただこのような精神的な状態も、心身一如ですから、心が沈静化しすぎていたのなら、
身体を活性化させるよう動くことができれば帳尻が合わせられるのです。

ですが、それが「ステイ・ホーム」の声が高く叫ばれて自宅での自粛が足腰を弱らせ代謝を悪くさせてしまっているのです。
このような条件下では、自律神経の緊張による代謝量の低下に、外出ができないため起きる運動不足による代謝量の低下が加算される。


そうなると『コロナうつ(鬱)』と、ネットで言われる精神的にも情緒が不安定となり、
身体的には内在して隠れていた病や症状が血行不良の促進により悪化が加速してしまうのです。
そうなると覆い隠された病の根っこが、さらなる血行不足によって突如として顔をだしてきてしまいます。




この「コロナうつ」の様子は、
脈診に精通していけば、脈の細かさや脈の強さ、速さ、血の流れている量、脈の位置などをみると、
だいたいの当たりをつけることはできるでしょう。
あとは望診といって、患者様を顔色(他には唇や目の血管など)の白さや姿勢、
カラダのゆがみ具合などを観察することでその様子の進み具合が把握できます。




新しい血液を作り出し、新しい栄養を持つ血液を体に流せるよう肝の状態を正常化させるよう、
気持ちを安らかにして自律神経の緊張を緩めなければなりません。

現在のテレビの朝のワイドショーやニュースを観たり、
ネットでのコロナ関連の書き込みを観るにつけ、
気持ちがふさぎこみ抑圧されたものとなってしまうでしょう。
コロナウイルスについての情報は必要ですが、
情報獲得のしかたを間違えれば、
それがもとで傷口が痛々しいまでに広げられて苦しむことになりかねません。
よく考えて対処しておかなければなりません。



このような状況下であったとしても、
なにか情熱をもって取り組むべき ことがあれば乗り越えられます。
「暇な時間」は、人にとって危険です。

なぜかって?

何もすることなしという状態では、心が燃えて体を活性化させる火種がないため、
そんな冷めたつまらなさのペースにまかれれば、
それでも気うつへと心身が移行し始めるからです。



私としては戦略的に、無理やりにでも情熱をもってやりたいことを決めて、
そこに対して全精力を叩き込むようにしていきたい。
こんな時だからこそ自分の可能性を信じて立派に自分のために、
そして広がりを感じられるように人のために奉仕していくことができれば、
気うつ状態から脱せられるようなれると思います。



posted by スズキ at 02:52| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月26日

最近思い出した、忘れかけていた大切なこと

個人的な、3日前に思い出したことを書かせていただきます。 m__m


未来の私自身への記録のようなものですので、
読み飛ばしていただいてOKな感じの内容です。 m__m





私にとって未知な経験の一切ないジャンルのホットストーン利用の施術。
それがはたして私の施術として成立できるようなものになるのだろうか?

結局は私らしい、やり方で、それって通常のホットストーンセラピー?
と疑問符がつく感じに仕上がってきましたが、
新たな施術の仕方の仕組みづくりの型が見えてきました。

お客様の中には、その裏付けといえるような報告をメールしてくれる方もいて、
施術技術の指針をどこへ向ければよいか。
そしてさらに磨きをかけるための方向を、
どちらへと向けていくか。
そのような関心を抱かせていただけたことを含め、
貴重な参考にさせていただいております。

(深く感謝いたします!!)


施術が整いつつあることは、喜ばしいことです。
これが整わなければ、いくら施術を再開しても、
お客様がきていただけないこととなりますから。

ここは一切手を抜かず、
細かく気を配りながら、
施術全体像を高い位置に立って眺めることです。

いま私が立つ位置が決して高いものではなくて、
ベン石温熱器等の特性把握や応用などにおいて十分な力を発揮できていない。
そのため研究を深める具体的なアイデアを出して試行錯誤をしています。





ですが、それ以外に大切なものを忘れつつあるような気がして。
そこからくる「忘れるな!」という声が聞こえてしかたありませんでした。

忘れかけたものを、ようやく3日前、思い出しました。





中医学診断について、
私が今年の中盤にひとりで部屋にこもりっきり学び続けてた動機とは?


それはできれば自分が中医学診断の概要を把握できれば、
その後のお客様の施術に役立つという考えもあります。
そして他にも中医学診断の勉強をがんばろうと思った理由があります。



私が母の介護の末期。
私が脈診講座を受講させていただくこととなる鍼灸師の先生に、
すでに歩けなくなった母を車いすに乗せて、初めて診ていただいたとき。

そのときは私の施術では、まさに慰安対処にしかならずにいました。
私自身が正確に母の体の状態を把握することができないのです。
それは状態の画像も病院からいただいて、
食い入るようにみて母の体と突き合わせてアプローチの仕方を工夫もしましたが、
それで対処できるものではないことも、経験上わかっていました。
85歳の高齢で体力はあったものの、消化吸収ができなくなって、
体が日に日に痩せおとろえていくのです。
それで私の施術を捨てて別なものを取り組みました。
民間療法のうこんをもちいたり、アーユルヴェーダ系のハーブをもちいたり。
または里芋パスタを。
そして日々、待乳山聖典のお経だったり、エネルギーワークだったり。

私は、日頃は霊感の感度を意図的に下げているのです。
ですがそのときはすべて開け放つままで、
日々、不思議なることも起きていました。
人の命にかかわるような大切なときには、
神々が動くときなのでしょうか。
そのような思いがしたものです。


それでも母の速い病状進行には、対処もおぼつきません。。。
そこで祈るような気持ちで私の施術のこころの師匠からの勧めから、
近所の鍼灸院に連絡をし母を車いすに乗せて駆け付けたわけでした。




そのときに鍼灸の先生は、母の舌と脈を診て中医学診断でわかった内容を、
パソコンのカルテに書き込まれていました。
私は、中医学の証について詳しくはなかったため、
書かれた証を書き写して家で調べるようにしましたが、
そこからどのようなことを私がすればいいかもわからず。

筋膜リリースでは触れることのなかった中医学の専門的な概念を突きつけられた。
戸惑いを感じていました。
母の病状を把握できるどころか、
中医学の診断がわからず得体のしれない気味の悪さが私の中で想像されていました。

その不安感から、鍼灸師の先生に任せるしかないという、
私が「母の体を診る」ことをあきらめたときがありました。

そして、そのとき。
正直にいえば、ほっとして肩の荷が初めて下りて、
その日は母の介護をしてから4カ月たちましたが。
初めて夜に寝ることができました。


ただ私には、
そのときに中医学の専門知識を持っていなかった自分。
いくら鍼灸師の先生に母の状態を説明してもらっても、
かえってくる言葉が中医学の専門用語が混じります。
するとそこで文脈が途絶えて理解ができませんから。

母が治るかどうか。
それは先生は先に、
治せるものではないとおっしゃっておられました。
私も、そうなのだろうとわかっていたものの。
その先生に治療をお願いすることが、
母も気持ち的に救いとなっていましたので。
お世話になりたいと思っていたのです。

ただ私の内側では、
鍼灸師の先生が得た母の状態を把握した情報が、
私にはまったくわからず悔しくて不甲斐なくて。。。
そのままではいられない気持ちになっていました。

母の他界後に、ひとりで中医学診断の本を読み漁りだしたのです。
母には役立てることができなかったことを、
母に詫びながらです。


正直にいえば、中医学自体も中医学の診断方法も、
独学で身に着けていくには難しいものでした。
本を読むにも、基礎がわからなければ話が通じないし、
理論も必要だが実践の場がなければ身につかないもの。
3か月間、ひたすらそんな中医学診断でわからなくて、
「いったい自分はなにをしているんだろう」と不安に。
そのような日々を過ごしていたのです。



ただそれでも。

最初は地べたを這うほどの低位置から、
中医学診断の内容の基礎を丸暗記した感じでしたが、
しばらくしてお客様の施術をさせていただくころは、
地を這う状態から膝下くらいの高さから見通す感じ。

そうやってわずかながらわかってくると、
鍼灸師の先生が母の体の証をどう読んだかを、
おぼろげながら感触をつかめるようになりました。


そのときに鍼灸師の先生に母の治療をお願いしたときを思い出しました。
私も母の死を受け止めようと考えていたときだったが、
あまりに鍼灸師の先生が使う言葉がわからなさすぎて、
その先生の病状を判断した証を情報として受け取らず、
無知ゆえの不安感から恐怖心が増幅して。
とりあえず脾臓の部位へのケアが大事だという。
そのような示唆をいただいて動きはしたものの、
そのときははじめて他の施術者のことばを聞き、
いつも母の体の全体像を診てバランスを調整していたものが、
脾臓ばかりが気になって。
その情報を自分のリリース法のヒントとして加える昇華へとつなげられませんでした。
私の頭で施術の手に迷いが起きてしまい、
それで手を出してしまえば、
治る者も治せません。
それどころか、
施術とはいえない、体を破壊するだけの行為になりかねない。
特にこれほど重篤な状態に陥っているときには、
術者の迷いは100%、悪いほうへと振れます。


母の最期のときの寸前まで。
そのようなことを頭の中でぐるぐると思い悩み続けたのです。
想像以上に、施術者であることがじわじわとつらかったです。



そして、いまは鍼灸師の先生の脈診講座も受講して、
そのときの先生がなにを見たかを感じられるようになった。
そして中医学の基礎の本を読み、
舌診や問診を自学自習してきた。

中医学の診断力は、
まだまだというのが正直なところですが、
実際にお客様を目の前にして中医学診断の目で施術をすることになりました。




その後、脈診講座の修了を機に、
ベン石の温熱器を使った施術の実務に時間を割く決意をしました。

中医学の本を読むには、かなりの時間が必要です。
同時に診断法を学んだだけでは施術をして改善をうながす直接的な手技が得られるものではない。
当たり前のことですが、中医学診断が巧みになっただけでは判断はできて伝えられたとしても、
そこから先、手も足も出せないということで。
かつての施術法を封印したため、
そこにすっぽりとはまり込んだ自分の次の一手が手元には用意されていないことに気づきました。

施術研究は至上命題で、
中医学診断の勉強をして現状がわかったとしても、
たとえ健康を損ねたとわかってもそれに対応した手立てをそろえていて意味が出るもの。
中医学診断をしたのちに対応できる技術を自分なりに身に備えるのは必須です。


そうなると時期的にも、その次の一手を確保するための探索をする必要があります。
ホットストーンの施術の研究をする時点では、
それが施術提供して役立てられるレベルに仕上がるかどうかもわかりません。
ゼロの知識から勝算もゼロで、直感だけで取り組んでみたわけで。

中医学の学習を混ぜて行うスケジュール管理ができそうもなくて。

おかげさまですばらしい道具に恵まれ、
ホットストーンの施術がどんどん面白くなってきたときが、今。


するとわずか3~5カ月前に中医学診断のことを、まったくよそにしてしまう感じで。
ホットストーンの施術研究に没頭し続けていました。。。




ただ、私は中医学診断の本を苦痛を感じつつ開いてきた理由は、
私が施術再開のときにお客様を診るためだけではなかったことを思いだしました。

「中医学診断がもっと多くの人に自信をもって自分の健康状態を図る道具としてもちいられる世の中ならば、 
 私が母を鍼灸師の先生のところに連れて行ったときに感じたようなことも、なかっただろうな・・・。
 
 それに母の病状が末期まで進む前に見つけ出せたに違いない。
 そうすることのできる技術や知識があったにもかかわらず、
 そうするための縁が薄かったことに、切なさを感じる」

「中医学診断のスキルを、すべての日本の人々が持っていればいいのに!」


素人っぽい考えでしかありません。


中医学診断のスキルの基礎を、
誰もが身に着けられる縁を持てる日本であってほしかったのです。
そのようなことを懸命に念じて、
そのための第一歩を踏み出す努力をささげるために。
私は母がいなくなった孤独な部屋で、
本を手書きで書き写し続けていました。

そのときの私の体調は心身ともにいまだかつてなかった厳しい状態です。
それを支えて行動をし続けられたのは、


「中医学診断のスキルを、すべての日本の人々が持つような社会でいてほしい」という気持ちでした。

無謀でしょ? 

中医学の勉強を、私が母を送る前にやりなさいと誰かに言われたとしたら、
日々が忙しすぎて、体力的にも厳しいものですし、学ぶための教材もわからない。
そのような状況ですから私自身も「いや、いや。ちょっと、それは無理だなぁ」となっていただろう。


中医学の慣れない本格的な勉強をして、
楽しさを覚えるまでの道のはかな距離があります。
たとえ中医学を学ぶための縁を得って学び始めても、
途中であきらめて辞める人がほとんどだと思います。


中医学は様々な治療技術の寄せ集まったいいとこどりの体系です。
学ばなければならないテリトリーが、本当に広がりすぎていて、全体像の把握さえも難しい。
それに脈診や腹診等、直伝でなければ、身に付くものではない技術分野もある。

本職の先生方でも、一人の患者様を診断したとき、
先生ごとにそれぞれだした証が異なることが多く起こるものだそうです。
それだけ奥深き難解なものでもあるのでしょう。


ですが私が中医学の本を学び始めたころは
誰もが自分の健康管理を可能とする範囲内の中医学診断の力を身に着けて、
互いに健康を気遣えるような社会へ移行することが正義と感じられました。




そのときの願いをころっと忘れていた自分の忘れっぽさに、驚いてます。




自分が中医学の診断法を学ばなくても、
頼りになる鍼灸師の先生を探し出して、
定期的に見ていただければそれで済むと思うかもしれません。


ですが個人的には、鍼灸師の先生も共通の見立てができるものには、
さらに的確な指示を与えることもできるでしょうし。
まったく中医学の知識がないような人に対しては、
患者様の体の診断をしてわかったことがたくさんあったとしても、
その内容を教えられても未消化となる人へと与えてくれるでしょうか?
決してそうすることが正直ということではないと、私も思います。
相手の理解できるところをかいつまんで話す配慮。
それも大切なことです。

ただそれは私が母を車いすに乗せて連れて行ったときの私と鍼灸師の先生の関係で、
私自身がもし中医学の基礎をわかっていて先生の話を理解できていたならばと思う。
やはり、真に役立つのは健康維持の底辺は他人任せじゃなくて自分で賄えることだ。
そのための学びをしはじめることは、大切ですし。


そして中医学の見立てでは、
評価する基準が書物にあります。
それは今までのデータを蓄積して表されているため、
驚くほど病の様子やその後のこと、そしてどのような対処をすべきかを述べています。

ただ私には、個人の必要なところとしては、
まずは内科的な症状が出たての未病のうちにあらわれる異変を察知できることが目的で、
病が進行する前の早々にわかって鍼灸院や漢方薬局に訪れればいいでしょう。



多くの鍼灸師の先生など中医学を修めた先生方が、
良書を多数世に送り出していただいております。
すばらしい仕事をなさっておられ感謝いたします。

あとはできれば大学等の公開講座や特別講座なども広く開講していただいて、
一般の方々が学ぶための機会を多く提供していただけるようになっていけば。
中医学診断などは直伝で手取り教えていただかなければ習得できない技術も多数ありますし、
だれもが鍼灸師になるための学校に通えるものではないので。。。



ただ一般の方のためにわかりやすいところまで目線をおろして教えていただけなければ、
せっかくの中医学の診断とのご縁も、そこまでで切れてしまうはずです。
これは一つの技術を極めた先生には、難しいことだと思います。

そのことをよく理解した先生と出会い、
いざという前の余裕があるときに学ぶことができればという願いを夢見て中医学診断の勉強をしてたんです。


純粋に、みなさまの未来が、未病で手を打てて病で苦しんでいかないように!!!
そのような祈りにも似た気持ちでした。


来年早々にでも脈診講座を受講させていただいた先生に、
中医学関係の業界では今後、そのような広く一般向けの講義をなさる取り組みがあるのかどうか、
聞いてみようと思います。
posted by スズキ at 12:40| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月21日

『十二原穴』で、内臓疾患のチェック!



十二原穴とは?

あまり聞きなれない言葉をだせて申し訳ありません。

中医学の教えの一つです。


以下の図示した原穴を刺激をしたときに反応が起こるとき。
その原穴に関係する臓器に問題があるといいます。


内臓疾患の診断、そして治療の第一歩として、
内臓に疾患があるかどうかを原穴をもって反応を確認し、
反応が出たら原穴に対して治療をしよう!

原穴は右側12穴と左側12穴と左右が対になり計24穴があります。
手足部分のみでチェックできる、治療できるという便利さがあります。

原穴の位置だけ、下図に記しておきました。

十二原穴内臓チェック.jpg

次に原穴とそれに対応する経絡を記します。

<手の甲側>

● 合谷:大腸経
● 陽池:三焦経
● 腕骨:小腸経

<手のひら内側>
● 神門:心経
● 大陵:心包経
● 太淵:肺経

<足の甲側>
● 太衡:肝経
● 衡陽:胃経
● 丘墟:胆経
● 京骨:膀胱経

<足の裏側>
● 太台:脾経
● 太谿(たいけい):腎経


追伸 : 皆様は上記の原穴の位置を日頃から押してみるようにしてくださいね。
     診断点でもあると同時に治療点でもあるのですから。
     『十二原穴』では、手首・足首より先の経穴へのアプローチです。
     それを拡張して経絡全体へのよりパワフルなアプローチが、
     肘から手先まで、膝から足先までの刺激でおこなうことができます。
     後日、そちらをおつたえいたします。



以下の本に、
私にも原穴の位置が見つけられるようなわかりやすさでくわしく十二原穴の位置が描かれています。


図説東洋医学<基礎編>


別ページには十二原穴が体のどの部位の病変に関係するかが図示されていてわかりやすい。

たとえば、
合谷に反応が出たら大腸経に問題が生じているのではと考えられ、
すると「頭面、目、鼻、口、歯、咽喉」のエリア(部位)に痛み等の不快感が現れることがある。

そして他の原穴も、それぞれ対応するエリアに不調が出るわけです。

その原穴から経絡の問題をみて、
その経絡に疾患がおこると体のどのエリアに不調をきたすかという図示がされているのです。
これは痒い所に手が届くような図でこういうのが欲しかった!というありがたさを感じます。


この本は唯一、中医学の本の中で眺めるだけでもたのしく勉強ができるもので、
本当に買ってよかったとにんまりします。 ^-^
posted by スズキ at 12:50| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月24日

私が舌診を目の前でみた最初のつらかった経験から、舌診を活かす側へ。。。


「ちょっと舌をお見せください」と、
私の母が他界する数ヶ月前に鍼灸院の先生に診ていただきました。
そのときのことを、いまだに頭から離れることはありません。

私はそのとき、先生がどのような情報を母の舌から得ていたのか。
まったくわかりませんでした。

舌診について、私には知識がそのとき、ほとんどありません。


母の舌からは、いい情報ばかりではなかったのでしょう。

それはわかります。
だから私から先生に「多くを教えてください」とは言えませんでした。


それでより先生の見立てがどういったことか、不安でした。

先生からの言葉を聞いても、中医学の単語がでてわからない内容。
きいたことがない単語がひとつでもでてくると、
難解なものと空恐ろしいものに聞こえてきます。
難解な中医学単語が増えれば頭はパニックです。。。

ただ先生の説明をわからないなりにノートに書き留めていました。


そのときに持っていたかった知識が自分にない不安さ。
それは、私自身の情緒も不安にするようなつらさです。

それが私の舌診を受けた人を目の前でみた最初でした。



今になってみると、舌診の本も多数あることがわかり、
ホームページにも舌診の知識を公開してくれている人もいます。

ただ私が母の介護をしていた当時は、
そのようなところにまったく気が回らなかったのです。



なので、いま、私が舌診を、理解を深めたいという思いがあります。





舌診の臨床でどう使うのか?



舌色チェック.jpg

わかりやすく図にするとこのような形になるようです。



たとえば、
舌を見せてもらって、
(淡い紅色)であれば正常です。
青紫色をしているなと思えば(寒証)にあたり、
赤紫色をしているなと思えば(熱証)にあたります。

まんなかに正常があります。
正常の位置にキープすることが大事です。
そこから左右の(寒・熱)に離れてバランスが崩れれば、難ありということ。



あと、自分用の記憶のために、もうちょっと詳しいところを記録させていただきます。

※ 舌診で、気血の盛衰、病邪の性質(寒熱)、病位の深さ(表・裏) 病状の進展度が判ります





・正気の盛衰を判断する
たとえば、
紅舌---気血の充実した状態で理想的、淡舌---気血の衰退、老舌---正気不衰の実証、嫩舌---正気衰退の虚証
苔(こけ)がないとき---胃気や胃陰を損なうので、苔があったほうがよい
舌がうるおっているほうが、津液が充実していて、乾燥した舌は津液が損傷していてよろしくない

・病位の深さを弁別する
たとえば
苔の薄いときは、表証、または病邪が軽く、苔の厚いときは、裏証、または病邪が重い
淡紅舌または舌尖端が紅で薄い白い苔のときは「熱入衛分」、紅舌黄苔のときは「熱入気分」、絳舌(こうぜつ)といって赤い色よりさらに赤い色のときは「熱入営血」。


・病邪の性質を区別する
たとえば
白苔(寒邪が多い)、黄い苔(熱邪が多い)、滑らかな苔(水飲が多い)、まったりして剥離しにくいとき(湿邪・痰濁が多い)、ぼろぼろとはがれやすい苔のときは(食積、痰濁(乾燥))
淡紅舌で、瘀班・瘀点がなく舌下静脈が正常(気血滑利)、紫暗舌で、瘀班・瘀点があり舌下静脈が異常(気血凝滞)

・病気の身体を予測する
たとえば
薄い苔から厚い苔への変化は、軽症・表証から重症裏証に進む兆候があるということ
厚い苔から薄い苔への変化は、病邪・裏証が減退する兆候
潤苔から乾燥した苔への変化は、津液損傷の前兆
乾燥した苔から潤苔への変化は、津液が回復する前兆
白苔から黄苔、さらに灰色の苔・黒色の苔へと変化するのは、表証より裏証へ、または寒証より熱証へ、軽症ようり重症に変わる兆候




そして舌を診る手順は、
まずは舌苔の有無をみて、厚い薄いをみて、腐膩、色調、潤うか乾燥しているかを観察。
そして舌質の色調をみて、胖痩(舌が太いか痩せているか)、歯の形が舌についていないか、亀裂紋が入ってないかなど、
調べて状態を診ていきます。






願わくば、
いつかは舌診を用いて少しでもお客様の役に立ちたい。
そのようにしたいと思っています。

posted by スズキ at 11:15| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月13日

日頃のやさしくきめ細やかな自分の体の情報集めがあってこそ、あと一歩、前で踏みとどまれるのでは。

最近売られているパソコンは、起動ディスク用に「SSD」を積んでいる機種が増えていますね。


私も旧型のノートパソコンを、去年の8月にSSDに載せ変えました。
そしてそのSSDがクラッシュしまして。。。


主要な資料部分はバックアップ用データを取る習慣はあるので、
これはなくせないというものは外付けHDDに入れてはいます。
ですが最近のデータやバックアップしきれていないものもあり、
非常に厳しいですね。


ここ数日、パソコンに負荷をかける作業をしていました。

そのときときどき画面がフリーズしてリセットを繰り返し、
メモリーが少ない状態で作業していた結果と思っていたら。
SSD式のディスククラッシュの予兆だったのです。。。。


あぁ〜。なんて愚かだったんだ!!


SSDは論理的にひとつのフラッシュがダメになれば障害は連鎖し、
復旧が困難と聞いたことがありましたが、これほど、ひどいとは。
システムが入ったパテーションはデータが出荷当時状態になっています。
データ用パテーションもボロボロでコピーもほぼできません。

HDDなら論理的障害だけなら
ディスク上に書かれているデータは消えてないため、
読み出そうとあの手この手を使えばある程度は復活できます。

ただSSDは、いかなる努力をしてもムリでした。。。

SSDの障害は、ひどいものです。
ネットで同様な症状から抜け出せた人はいないかと探しても、やはりそのような意見が多数。

これを体験したら、日々のバックアップの必要性を今まで以上に感じざるを得ませんでした。


ただデータを別のハードディスクに刻々と移しかえるシステムを構築するとなると、
私にはちょっとハードルが高いような気がします。
Wifiでデータを飛ばしていけばいいのですが、
そうするだけで家の中に飛び交う電磁波の量が飛躍して多くなります。

それはなかなか難しいのですが、
SSDを使うなら、
せめてHDD以上に検査を日々か同等の定期的に行う必要がありますね。





と、ここまでが、落語で言えば「枕」のようなものです。


日々の点検が大切だというのは、
人間の体だって同じことじゃないですか?
そのほうが未然におおごとが降って湧いてくる前に対処ができます。

私の母のことを引き合いに出して申し訳ありませんが、
私の母は80代半ばですがとある会社の正社員でした。
おかげで定期的に健康状態を検査する機会に恵まれています。
母の兄弟が、がんを患った方もいてがん検査もしていました。
ただそれでも末期となった膵臓がんは見つからずにいました。


先日、オイシックスの社長がカンブリア宮殿で「食に関する社会問題に取り組む」という言葉を述べていました。

私にはこの検査によりみつからないがんがあるということに対して「健康に関する社会問題」といいたくなった。



母が病院で担当医から病状を告げられたときに、私や親族もいました。
そのときの母の不安や恐怖、苦しさは、凍りつくほどでしょう。
母同様に、私も気が動転して凍りついていました。

私自身の体に対しての無知さ加減にあきれ、
母に申し訳ないというしかなかったのです。



そして母の他界した家で、一人母の位牌の前で。
母が感じた苦しみや悲しみがなくなればいいと、
寝ても覚めても考えていました。




そうするにはどうすればいいか。
無策のまま夢想ばかりするのではいけません。

単純なところですが、
「症状が進んでからでは対処ができるものではない」のです。

自身の施術法が末期のすい臓がんに効くわけではないが、
私の持てる力の限りをするしかなかった。
心身ともに硬直し切った母の体を、
いくばくか和らげることはできた。
ですが、そこまででしかなかった。

奇跡は、どんなに必死に祈ったとて、たやすく起こりません。
それも、嫌というほど思い知りました。


現実的に考えるとすれば、
本当に未病のときにこそなすべきことを決めておくべきです。

日々、刻々と移り変わる心身の現状を観察し分析して理解を深めていくのです。
自分へ向けられたセンサーがやさしい気配りや心配りをしながら関わるならば、
やさしさを受け取る体から、より細やかなメッセージが聞こえてきます。

そこを他人まかせにしすぎないことも大事だと思います。

自分で自分の体に気を配るということの背景として、
やさしい言葉がけを自らの体にしてあげるような。
いい意味での暗示をかけるかのように、
「コチコチからゆるゆると〜」とか、
「もっとやさしく呼吸を繰り返して」とか。



中医学診断の脈診を学び、
少しずつほかの中医学診断も学び、
東洋医学の本をかじり出したとき。


いままで体の状態を察知して表現する明瞭な基準がなかったから、
健康法が幾多あったとしても、それが活かせなかったんだなと感じました。

このストレッチをしてどのように自身の体がバランスが良くなったかとか判断できなくて、
中途で辞めてしまったり、
逆に辞めるべきなのにやめなくてえらいことになったり。


以前、私のブログでもレコーディングダイエットのように脈診を日々しながらデータを記録しているといいました。
レコーディングダイエットでは、100グラム単位のメモリーの体重計ではなく、
できるだけメモリーの細かい精密なもののほうがいいと。
計量化されたわずかな変化を知ることで、
日々の体重増減に関わる活動がどのようにメモリーに反映するかが小刻みに分かること。

そのような細かく計量できるようにすることが、
健康面のバロメーターにも必要でしょう。

バイタルサインのような、脈拍や血圧等の状態を見ることからわかることもあります。
まさに数値化して計量できるので記録をしやすいため、
非常に便利で、ぜひ、日常の健康管理に使っていただきたいものです。

ですが、それに加えて、
私が脈診や他の中医学診断を少しずつ学ぶにつれて、
非常にすばらしい刻々と移り変わる自身の状態を見つめられることや、
危険な状態だからその先に行くなというような指針を与えてくれるものでもあると知りました。

脈を取ることや舌や腹を診ることは技術ですから。
容易にわかるものではないですし、
その裏側にある東洋医学の考えがなければ深い読みができずに、
パターン化された状態を暗記する暗記物になって応用がききません。


ただしそれらの技術を高いレベルで習得するには、
並大抵のことではできないことも自らこの数箇月で思い知りました。

それなりの十分なレベルではないにせよ、
自分の体が変調をきたしており、そこから改善の緒を与えてもらえたのも、
脈診と舌診と腹診の実験台として日々、自分を自分なりにみてこれたから。

それは過去に多くの書物として後世の私に知恵と技術を残していただいた先人の偉大さにあります。
脈診講座の先生のおかげや、書籍にもDVDにもお世話になりました。


その後に、脈診を、平素の病気になるまえにするようにしていけば、
徐々に自分自身の状態を察知する気配りセンサーが育っていくはず。

それを、、、もし、母が生前の元気なときに受け取っていたならば。

たとえば、
普段はいい脈だったがいきなり「沈脈」が数日も立て続けてでたならば、
その身体内部の奥で起きる異変を察知して、
東洋医学の先生なりかかりつけ医に行って、
診てもらおうしていただろう。

西洋医学的には、私の母ががんが発覚する3ヶ月前に会社の健康診断を受け検査結果的に問題はなかった。
なので治療には至りませんでしたが。
ですが東洋医学的には、あきらかに問題が出ている状況だから、
その場合の対処法があります。

そして私がもしその当時に脈を診る習慣があって母の脈をみてあげていられたらどうだったろうか。
そのような想像をしても、母に対してなんらできることは今はないのですが。
おそらく、私も母に対して動かねばならない時期だとわかって、動いていただろう。



自分の体の状態を精密にわからないから、
不調さはあったとしても疲れていただけとうっちゃってしまったり、
弱音をはけないとか仕事を休めないというほうが先になってしまう。

そのような立ち位置から、
自分で自分の身体状況を観れることへと、
多くの人が自身への中医学的検査に関心を持ってもらいたいのです。
そしてちょっと陰陽のバランスを崩したというところで、
容易に引き返そうという気づきを自らがえられるように、
または家族の誰か一人にそういう人がおられるようになれば。




世の中には検査をしても見つかりづらいがんもありますし、
その他の慢性疾患や症状などを被る前の不安や不幸や恐れ、
または実際にそのようになったときに自分の状態を冷たく感じて生活を送らなければならないとき。

そのようなこともあるでしょう。

ただそうなる前に、少しでも自分の体の生の声を聞いてあげて、
日頃から暖かい陽光がさしたときのようなやさしい声で
自分の心身をいたわる思いやり習慣があるならば。

自然にそれ以上の無茶をしないようにしようと、
自らをいつものようにいたわろうとするでしょう。



つらい局面であれば、なおさらそうです、、、

自身の体に対して、
「なんで出来が悪いのか!」と罵倒したくなる気持ちが出てくることもあるでしょう。
悔しさや、恐怖、切なさなど様々な感情から、
寝れない日々が続くようなときもあります。

ただ荒れた感情のままでいるつらさから離れ、
やさしい自らの身に感謝を述べる気持ちでいたほうがしあわせです。


「自分は十分、この体で生かさせてもらいました。感謝です」と。
息も絶え絶えでたどたどしい、、、。

私の母が死の間際に、そのことを教えてくれました。



そのような母にですから、
未病のうちに脈を診る技術が身に備わって使える人になっていたならば。

もう少しだけ温和なひなたで現世でくつろいでいかれたかもしれません。





うまくこの脈診等の診断とベン石の温熱器を対処法として取り入れてみて、
私はセルフワークで、ある程度の成果があげられたと思っています。

やはり脈で不調がわかったとしても、
それを改善させるための対処法がなければそのままでしかないので。
古代中国の、ベン石が産出する地域で主に用いられた隕石由来の石ですが、
エネルギーが減少した状態を補うような場合には、実に心強い道具ですね。

現状の私の施術のやり方ではベン石温熱器の使いどころに苦慮するのですが、
交換した温熱器が送られてきたら体験会的なささやかなものは必ずやらせていただきます。

お時間がある方は、ぜひ足をお運びください!

これは私としても、データ集めの色合いがありまして。
お腹や背中を直接皮膚の上に温熱器をかけたりしますので、
それもあって男性の方がやりやすいので、
体験してくれる方がいると嬉しいです。

m__m

もうじきに、送っていただける手はずなので、
きたら、すぐ体験会のお知らせをさせていただきます!!






余談ですが。。。
「東洋医学の先生で信頼できる医院にいけばいいじゃないの?」という、
そのようにしたほうが
確かな技術で見てもらえるし、
勉強をわざわざしなくてもいいし、
などの考えを持つ人もいると思います。


たぶん、以前の私もそう考えていました。

ですが東洋医学の見方は素人ではわかりづらくて先生から解説をされても、
私には未だにわからないことばかりですし、とにかく難しい。
基礎的な勉強が進んでいなければ、かえって先生の話をきくと得体のしれない不安を感じました。
未知の邪悪なものが悪さをしているような、ダークな想像がされてしまい。。。
そして説明をしっかりしてくれる先生もいますが、
そのような先生ばかりではないようです。
すると自分自身の状態を東洋医学的にはどういう傾向があるかわかりません。

そのような様々な疑問を持つ人のために、
最近では東洋医学の良く出来た一般書が、
書店に行くと山積みになっているんだと感じました。

私はやさしく経験豊かで頼りがいのある先生に診ていただくことはすばらしいことだと思います。



それと同時に、自分のことは自分で責任をもって病気を防いだり、若さを保ったり、ストレスに克つために。
自信をもって、自分の状態を自分で把握できるようになる技術を持っていたほうが、人頼みよりいいだろう。


それは歴史上の人物として、伊達政宗公をあげればいいのかもしれません。
伊達政宗公は70才まで大病もなく。
日頃から運動をしっかりしておられ、
自分で漢方の調合をして飲んでいて、
5人ほどの侍医にアドバイスを貰い。

そして、そして。
日頃から「自分で脈を診て体の異常を早期発見」していました!


政宗公は、なんども死の淵を歩いてきましたが、
平時には自分の健康管理に様々な保険をかけるほど丁寧な生をまっとうした名将ですね。

ぜひ、見習いたいです。






※ 最後に ※

もしお客様の中に脈診に関心がある方がおられれば、
ある程度のアドバイスはできると思います。

直接私が教えるというわけではなく、
いい先生を教えるとかも。 ^-^;


posted by スズキ at 12:21| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月09日

お腹の具合が、寝相でわかる!?

中医学での診断法のひとつに望診があります。

【望診】とは?

患者様のようすをみて、
・精神状態を見たり、
・顔色をみたり
・舌の様子をみたり
・患者様の姿勢や形態をみる



このなかの「患者様の姿勢や形態をみる」ところで、
おもしろいお腹の状態のチェック方法があります。


人は寝ながら病気のあるところをかばうもの.jpg


患者様が寝ているときの寝相で、
臓器のなかで問題があるところを手でかばうんです。


自分の弱っている部分を本能的にほかのものから攻撃されないように、
無意識のうちに隠しています。
または弱っている臓器を自ら手当てをしているという説もあります。


胃をかばうようであれば、胃に問題がある。
腸をかばうようであれば、腸に問題がありそうだ。

そしてもうひとつおもしろいことがあります。
卵を胸に抱くような姿勢であれば、
心臓に悪いところがあるということをつたえてくれているそうです。



このチェック方法、意外に当たるんです。

posted by スズキ at 00:23| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月23日

お腹を診る下地知識です

中医学診断の<腹診>は「難経」という本では、
腹部の各部位と五臓を割り当てています。

腹部の位置と五臓の関係(難経).jpg

心臓の状態をチェックする際は、
(心)の部分を「おせばかたくなっているか(=按せば牢くなっているか)、もしくは痛みます」となります。

同様に、
肺臓をチェックするには(肺)の部分を「おせばかたくなっているか、もしくは痛みます」となります。
脾臓をチェックするには(脾)の部分を「おせばかたくなっているか、もしくは痛みます」となります。
肝臓をチェックするには(肝)の部分を「おせばかたくなっているか、もしくは痛みます」となります。
腎臓をチェックするには(腎)の部分を「おせばかたくなっているか、もしくは痛みます」となります。



つまり図中の(心)をおしてみたら硬くなっている感じがしたし、痛みを訴えられたとなるとすると、
心臓の状態に不具合があるのかもしれないなと思うということです。

ただ、、、鳩尾の下の部分の(心)をおして硬さがあり痛みがあったとなると、
心下痞硬(しんかひこう)という脾臓や胃に疾患があらわれるというのが主な場合なので、
単純に心臓に問題があると鵜呑みにするというのは性急なときもあるから注意が必要です。



またお腹を触ることで、実証または虚証を判断することもあります。

お腹を押してみて、ピンッとくるような弾力があれば<実証>。
お腹を押してみて、ふにゃっとして弾力を感じられないときは<虚証>。









専門的な腹診をしたときの症状の呼称を理解するとき。
腹部の位置の名前を覚えておくとわかりやすくなります。
そのための「傷寒論」という本からの規定図を、下に記しておきます。

腹診のときの位置の呼び名.jpg

心下は「みぞおち、胸骨剣状突起の下」
胸脇は「肋骨の下のくぼみ」
胃院は「上腹部」
大腹は「へその上」
臍上(さいじょう)は「へその上」
臍傍(さいぼう)は「へそのまわり」
小腹(しょうふく)は「下腹部」
少腹は「腹直筋で、左右一対になっている」
虚里(きょり)は「左側乳下で第4・5肋間の心尖拍動部分」
脇肋は「腋の下で胆経の流注周辺」

posted by スズキ at 11:06| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月21日

舌をみて調子をチェックしよう!

舌を見ること。

それを難しく考えすぎるより、
日頃からの観察眼を養うことが大切だろう。


たとえば、熱証か正常か寒証かを判断するには、色で大まかに見分けることができます。


舌色.jpg

中医学では陰陽のどちらかに傾くのはあまりよいものではなくて、
真ん中のバランスが絶妙にとれたところを健康体と考えています。

そこでのバランスが崩れておれば、そこに病邪が見られるということです。


上図でいえば、

■「淡白舌」は、血液の量があまり流れてきていない状態です。
十分な血の巡りがなければ熱を体中におくれていません。
それで血が足らない寒い状態ですね。
【気血両虚】


■「淡紅舌」は、これが絶妙な血流が確保された状態で、正常。


■「紅舌」は、血液量が正常より少し多くなってきた感じで、
正常よりも、少し血液の流れが多くなっているということ。
熱の強い症状を表します。
どこか腰痛とかの強めの炎症があるのかな?
などの状態を察知することもできるでしょう。


■「絳舌(深紅舌)」は、紅舌よりも熱が盛んになっています。
状態が少し悪化した様子ですね。
ちょっと体調が思わしくないから、施術のやり方にも注意が必要です。


そしてこちらには描きませんでしたが、
■「紫舌(青紫舌)」という舌色が青紫のとき。
すでにこのときは裏証といい病邪が体の深いところまで潜り込んでいるときもあります。
多くの熱が体内にこもって熱が極まったか寒が極まった状態です。
このときは、内臓部にまで病邪が入り込んでしまっているときがあります。
お医者様への診察を勧めるようにすべきでしょう。




ただ、人の皮膚の色もそれぞれ違いがあるのでもわかるように、
舌診で診る舌も個人差があるのです。
それ以外にも日頃、コーヒーをたくさん飲んでいたり、
色素の濃い食品をいただくことが多くある方の場合、
舌に色素沈着があってわかりにくいところも出てきます。

一見、陰陽のバランスを失っているような舌色に見えたとしても、
実は健康体だったり、
一見、健康体にみえる舌色であっても、
実は注意すべきということもあるのです。


そのような判断をするときに、問診、脈診等の他のチェックを同時にしているからこそ、
これは問診や脈診で問題ないようだから舌の色は参考程度に止めておこうということを見るわけです。
そういうことが可能なのが中医学診断の<望診・聞診・問診・切診>の診断をいっぺんにして総合して判断するからできることです。


そのような判断が難しいところは、
現状の私には、まだ、そこの正確は判断力はございませんので、
他のちゃんとした鍼灸師等の中医学を学ばれているところでチェックをお願いするといいでしょう。


ただ診断というと重々しく感じてしまうので、
基本的な病的な舌のパターンを知っておれば
見た目で認識しやすい。

脈診のような、脈をとる技術は実に繊細かつ難易度が高いものです。
こればかりは習いにいかなければ身につくものではないと思います。
それが舌を診るときには、そこまでの難しさはありません。
それでいて特に脾臓や胃などのコンディションを舌をみることもできる手軽さがあるでしょう。





臓腑と舌の関係図を、紹介させていただきます。

舌診の内臓対応位置.jpg

これにより臓腑の虚実の変化を読みます。
posted by スズキ at 11:09| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月20日

中医学診断は脈診ばかりではなく、舌診や腹診もあるんです、、、

脈診講座で先生から「脈診」を受けるときに感じたこと。

まさにフェザータッチで、ソフトな指先でした。

それは一番最初に脈診を受けたときには感じなかったのですが。
私が、少しずつ脈を取ることに慣れてきたときに、先生のプロの技を実感できました。

不思議なものですね。


脈診の位置.jpg


「脈診」を学に際して3ステップに階段を登ります。


(1)脈を診るための正しい位置への指の当て方
(2)指を置いたときの圧の設定(軽・中・重)を確実に
(3)(浮脈・平脈・沈脈)という脈の深さ
(4)(柔和脈・軟脈・硬脈)という脈の強さ
(5)(遅脈・数脈<さくみゃく>)という脈の速さ
(6)(滑脈・渋脈)という脈の流れ
(7)(大脈・細脈)という脈の太さ

その他。。。

など、専門的なことはたくさん教わることになりますが、
実際に私が施術で使う際にはどのように役立てるだろう。

そう考えてみると、
思い当たるところがあります。





たとえば、
いちばんシンプルな脈の深さを診るだけでもいいのです。

もともと脈を診るというのは橈骨動脈の脈管に触れて情報を読むということですから、
心臓に関係する循環器系の状態を読むことができそうだなということは直感的にわかるはずです。

脈が浮いていれば(浮脈)、お客様の身体に腰痛等があって熱がこもっていることを想像できます。
脈が沈んでいれば(沈脈)、お客様の身体が冷えていれば筋肉量が少ないとか慢性的な疾患が隠れていそうかなと想像します。

またそれだけでもなく、脈を診ようと指を置いた瞬間に、
脈を診たとき橈骨動脈の脈菅が硬くてコリっとしているか、軟化して感じられふにゃっとなっているかで
気の流れが潤沢かちょろちょろかということも読むこともできるます。

詳細を分析的に診ることもできますが、
慣れてくると少しずつ指を脈の上に置いた瞬間に、
いくつもの情報をくみとることができるものですね。

うまく脈菅の上に指を置けるようになれるかどうか。
それは脈診講座の先生の手の感触でわかってきました。
ここは本からではいくら頑張ってみても学び取れませんでした。

私にとって脈診が中医学診断でわかりづらかったのが、
この脈診の際の指を置く感触が自信が持てないというところでした。






ただ、中医学診断では、
舌診そして腹診という、
他の診断法があります。

ものすごくざっくり言うと、
舌診では、脾臓や胃などの消化系を判断が直感的にしやすいものです。
腹診では、その腹部の高さの臓器の調子がわかりやすいものです。


舌診の資料はかなり出版物もあるので手に入れました。


CDーROMでマスターする舌診の基礎

こちらは脈新講座の受講生の鍼灸師および薬剤師さんにお勧めしていただきました。
T様、ありがとうございます。



ただ腹診の資料はほとんどなくて困っていました。
腹診の情報は、データ的に羅列された本はあるのですが、
実際に腹診をしている先生の手順を流れ的に見なければ。
どのように自分の身を動かせばいいかがわかりません。

それならば映像メディアで視聴したほうがわかりやすいということで、
ほんとうの入門という内容のものなのですが以下のものを手に入れました。


DVDの臨床家のための腹診入門

ちなみに腹診については、youtubeで中国人の先生が中国語で腹診をしている映像はたくさんあります。
そちらは参考になると思います。

たとえば、次のような腹診の映像ですね。

https://youtu.be/bhbMEz_pUWQ
張孟超醫師-腹診(肋弓狹小+全腹正中蕊+腹直肌緊張+右脅緊張+腹力中等)


逃げられない気持ちで、
やっております。
posted by スズキ at 19:59| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする