2022年07月01日

いまだに心電図の読み方とそれと脈診との相関を調べるため、心電図関係の本を読み漁ってます。

私の目的は、心電図モニターで得た心電図波形が脈診とどのようにかかわりをもっているのかを調べたい。
そのような気持ちでいろいろと調査中です。


最近は、Apple Watchでも心電図モニターができる機種があります。
相応、すぐれた精度と認められるものです。

それにも増して、Apple Watchより精度高く計測できる「携帯型心電計 HCG-8060T」がオムロンから出たんですね。

オムロン、持ち運べる超小型の心電計。Apple Watchよりも多くの症状を早期発見
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/1419219.html

「オムロン ヘルスケアは、持ち運んで心電図をスマートフォンに記録できる
「携帯型心電計 HCG-8060T」を6月22日より発売する。
 直販価格は34,800円。
 医師や医療関係者の指示により購入できる特定保守管理医療機器となっている。」


とのこと。





医師や医療関係者に指示してもらえない私には購入できない機器であります。
「携帯型心電計 HCG-8060T」は左右の指先で接触するなど計測する場がApple Watchよりも増えています。
その結果、「携帯型心電計 HCG-8060T」により心電図モニターで計測で得られるデータが複数にわたります。
するとそれらのデータを組み合わせて症状の状態をパソコン等にダウンロードして使えるアプリが判断をする仕組み。

不整脈が発症している方の病理上の詳細を判断するにはApple Watchの計測方法では不十分だといわれる医師がいると聞きました。
その理由を知りたくて専門書を図書館から借りて目を通し、わかってきました。

Apple Watchの計測方法で判断できるものもあるが、
不整脈の分類上どれにあたるかを正確に判断したいならそこでえられた計測データのみでは確定できないということなんですね。


ちなみに心電図の専門書など意識的に探したこともなくて、
どういった本を借りればいいかわからない。
ひとまず書名のタイトルを見て硬軟とりあわせて7冊ほど借りて大まかに目を通しました。

スッキリわかるモニター心電図
マンガで簡単!モニター心電図
なんかヘンがわかる心電図の第一歩
かげさんのイラストで学ぶ心電図と不整脈めも
心電図・X線画像・採血
Electrocardiography A to Z
もしも心電図が小学校の必修科目だったら



個人的な脈診に心電図モニターがという域を超えた勉強になって本来の脈診との関連を知る研究が損なわれそうですが、
いままで呪文のような頭文字を丸暗記していたのですが、
その記されていた心電図の波形から読みとける内容が理解できるようになる喜びは大きなものです。
・・・まぁ、正直に言えば、そこまで専門的な知識は私には不必要ではあります。

なので脈診と心電図の相関を知り役立てるためにという視点で、
以下のやさしい心電図の解説本から実践的な見分ける力の養成を含んだ3冊を時間をかけていこうと考えています。

マンガで簡単!モニター心電図
なんかヘンがわかる心電図の第一歩
心電図・X線画像・採血



ちなみにスッキリわかるモニター心電図というコンパクトな本には、
どの位置に心電誘導ケーブルを伸ばしてセンサーを貼り付けるかがわかりやすく診ることができました。

その多様に多くのセンサーを計測部位に貼られる様子から、
それぞれの計測個所から上がってくるデーターには違いと意味があり、
それらを総合して判断できるようにするという発想に、
改めて驚きを隠せませんでした。



邪道といわれそうですが、
橈骨動脈での脈診、頸動脈、足の後脛骨動脈の脈ならば、
それらの動脈からなら既定の脈診で診たときの様子と当てはめてわかるこも多いのです。
ですがそれらの動脈部位の上に心電図モニターのセンサーを貼るわけでもなくて、
脈管の硬軟や気血の通る状況などはわからないし。。。

ですが自分の通常脈を診る上記の場所以外の部位にある心電計のセンサーを貼る場所をみつけて指先を接触させてみます。
そこからひょっとして何か感じていく力を育てられたら何かが感じられることもでてくるのだろうか?
なにも感じないだろうと思いつつ、やってみてます。
もちろん使えるデータがとれるわけではなくて、なんとなくというものですが。


安定的に物を考えて診られる方には不安定なことをやっているとしか見えないでしょう。
ですが、ケースバイケースで、思わぬ理解が深められることもあるため、
直感でしてみたいと調べる必要がでたことには素直に従うようにしています。



ただ困ったことに、
本来の目的の脈診と心電図の相関について、心電図の波形を読む勉強の大変さから、
いまだに思ったほどの相関を手にできていません。
これってどんぐらい時間や労力を費やさないと見えてこないのかと。
それだったらすなおに脈診のみに集中して再度学習していく時間に当てるべきではないかと、
いくつか不安がもたげてきますが。。。。


考えても判断がつくほどのものを知らずに考えるは無駄とわりきって、
上述の心電図関係の本の3冊のみはしっかり目を通す予定です。

私の指先で感じ取れる脈を読む確からしさに不安もぬぐえず、
日々のばらつきやお客様ごとへの思い込みがでているために。
ちゃんとした脈診は、半端ない高度で繊細な技術であるので。
私にはある一定の領域から先には至りづらい感じを持っています。


正直なところ、そこを心電図の波形で補えるものならという気持ちがあります。
posted by スズキ at 12:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年06月29日

書籍紹介:【子どもの不調は顔でわかる】 オトナほどうまく体調不良を言葉で訴えることができない子供のために参考にしたい一冊ですね

私は東京都品川区在住なのですが、今日も暑いですね。
数日前は暑くても風があったのですが、
いまの無風が暑さを助長しています。

皆様、体調はいかがでしょうか。


そんななか、わずかな救いといえば、
先だってソーラーパネルとモバイルバッテリーを買って屋上に設置したことです。

屋上で栽培中の植物が熱枯れてショックを受けるなか、
2台の扇風機の電力はこちらでまかなえているのは、
この陽光のおかげ。。。

そう思って、耐え忍ぼう。


このような日照りでは、
体調不良はオトナばかりではなく子供にも及んでいるようです。

それは特に幼い子供は熱耐性がオトナほど成熟していないため、
今日のような日に体調を一気に崩してしまうこともあります。
自分で服を脱いだり着たりできなくて、
エアコンの操作もできない子供たちは、
オトナの責任で観ていかなければなりません。

そのような際に役立ちそうな本がありました。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




顔を見ればすぐわかる! 家庭でできる健康チェック。
毎日の観察で、子どもの病気の芽に気づく。

子どもは体調が悪くても、自分の言葉でうまく説明できません。
そんなとき、子どもの顔に出ているサインを見つけられれば、
周りの大人が不調の原因にいち早く気づいてあげられます。

本書では、東洋医学の望診法と食養生に基づき、
不調の原因を見つけるための【観察ポイント】と、
不調の原因別【とりたい食材&簡単レシピ】をご紹介しています。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



個人的に東洋医学の四診のひとつ、望診に着眼し、
そちらを深堀なさって世に広めようとなさっておられる著者の目のつけどころ。
そしてそちらを子供の顔と絞り込み一冊の本にするセンス。

すばらしいと感じました。


ついつい東洋医学の四診を解説する本は質実剛健で飾りっ気が少なかったり、
汎用性が高く診れるようにするため「子供のために」という割り切りで語る本はなかったように思います。

実際は望診を学んだことがあるものが本書を読めば、
その内容はオトナにも言えてることだと気づくはず。
だから大人が自分のために手にしてもいい本ですね。


ちなみに「顔診断で不調を治す」という本が上記本の著者がかつて出されています。





「顔色をうかがう」といった言葉上の表現がありますが、
まさに顔には内臓のコンディションや隠れた症状と思える問題がうかがい知ることができます。

もちろん本書は医療の診断に変わるものではありません。
そのようなステップを踏むときに、この望診という眼で顔や舌などの状態をチェックでき、
「おやっ?」これっていつもとは違うぞと感づきやすいような見る力を養いましょう。
その後は、進んでかかりつけ医師に受診するようにしましょう。

そうなさることで、大難が中難、中難が小難、小難が無難へと大事になるうちに手を打つ機会がえられるかもしれません。



望診を学んだものが患者様の顔を診るときに、
「えっ!?なんでそんなことがわかるの。。。」
といわれるような内容も把握しているのです。

それは過去、四診のうちの望診といった病理を知り研究し続けた先達たちの集めた精度高いデータがあるおかげです。
ある意味、統計学的に、そのような顔の色や形状や乾湿等であれば
どのような状態であると見分を繰り返してきた経験則上で磨きこまれたデータを利用させていただいているので、
それがそうであるといいえるのです。

この表情から症状を診る力。

脈診よりも学びやすいので、望診で顔の表情等から人の健康を察することができるデータの獲得という意味を含めて、
本書のような誰にでもわかりやすいような一般書をご家庭に携えていくのは推奨できます。
もしお子さんの健康管理をしたいと思った方がおられたら、
一度、ぜひ書店で、図書館で、本書を手にしてみましょう。

「えっ!?なんでそんなことがわかるの。。。」
と感嘆詞をもった言葉が発せられること、請け合いです。 ^-^

posted by スズキ at 11:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月26日

休肝日は、お酒を控える日を作るだけじゃダメ! 私は、そう、いいたい!

このブログをお読みいただきたい方:

■ 肝臓がお疲れ様な方

■ 目を酷使してしょぼしょぼな方

■ 中医学に関心がある方



品川区立図書館。
よく利用させていただき感謝しています。
その図書館に、あらたなサービス提供が!


品川区在住のもの対象だそうですが、
品川区立図書館 電子図書館・音楽データベース利用開始とのこと。
電子書籍の貸し出しは一人2点まで、貸出期間は14日間。貸出中の書籍は予約もできます。
音楽データベースは、クラシックCD13万枚、200万曲以上の楽曲を14日間聴くことができるサービスです。
ネット上ではkindleなど電子図書は当たり前の時代でしたが、
公の図書館でも。。。

さっそくログインして借りられる本をチェック。
貸出できる電子図書数は少ないものの、
すんなり本がネット経由で読めました。



いやはや、スゴイ時代になりました。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



ここから、すこし話の流れが変わって見えますが、、、

さまざまな「肝臓の機能」を酷使させる方法があります。


パソコンに向かって長時間作業をし続ける。
オンラインで長時間の会議をする。
スマートフォンを電車内で観る。
長時間ドライブ。
本を読む。。。


これらは肝機能をともすると使い過ぎによる機能低下や疲労の蓄積に至らしめることがあります。

「えぇ?
 お酒で肝臓を酷使してるわけじゃないのに、なんで肝機能が!?」


以前に中医学での考えでは肝と目の関係をブログで述べたことがあります。

目は脳が外へ露出した器官だといわれるほど、多量の血液を消耗する器官。
遠景を観る見方なら目のピントを瞬時に合わせて絞りを効かせてる必要もありませんが、
文字や映像等に注視する必要があれば、絶えず視線を送り動かし続けています。
それはオートフォーカス機能搭載カメラがひっきりなしに動き電池消耗も激しいようなもの。
人体ではカメラの電池に変わるのが血液になります。
つまり目を使えば多量の血液を消耗する。
そうなると目に多量の血液を送り込まなければなりません。
その機能を果たすのが肝臓の機能のひとつなんですね。


私も、一日中、長時間にわたり本を読みつづけたり、パソコンに向かうことがあります。
また、施術中には絶えず全体像を観察してお客様の内側から出るサインを見逃しません。
施術の手技では、ミリ単位以下の細部にわたるリリース。
それは数ミリ手が滑ればお客様の筋や神経や血管を傷つけるところもあります。
そうなると俯瞰で観ると同時に細部を観なければできません。

けっこう、目を酷使し、肝機能への状態の悪化を脈で読み取っています。

お客様の中にも肝機能が酷使されているだろうという、
肝臓部位を触り熱がこもっていたり、肥大な様子があったり、脈では血の送る量が減じられていたなど。
これは肝が疲労蓄積気味だろうなというときがあります。
「肝、疲れてますね〜」などとお客様にいえば、
過剰にそういわれたことに気になるものですし、
口に出していうことはまれです。

肝心かなめの、肝臓と心臓の連携する関係と同様に、
肝と腎にも、想像以上に密接な連携が水面下でなされています。

つまり中医学で言う「肝」に疲れがたまりすぎて、
肝の臓器でカバーできなくなるときに、
腎臓へ負担を振っていくことがあるようです。

それは時には腎臓の機能が亢進するか停滞するかで、
おしっこが近くなる頻尿へ触れたり遠くなることもでてきます。

そうなっていくと、一見すると腎臓の問題であろうという点のみを注視して、そこに手当てをします。

でも肝臓のほうの疲れが根本である、またはその引き金は目の酷使だったとなると、
腎臓に手当てしてみたところで、目の酷使をやめなければ際限なく腎臓の問題がぶり返します。

それが仕組みなのです。



私もこの{ 目の酷使 → 肝疲労 → 腎機能の乱れ }のトラップにはまったことがあります。

そして興味深いところでは精神に( )内のような変化があらわれてきます。
{ 目の酷使 → 肝疲労(怒り) → 腎機能の乱れ(恐れ) }

□ 肝臓の問題がでてきたときには、<怒り>の感情が爆発しやすい

中医学では肝は、<< 成長・昇発(上昇・発散・発揮) >>を象徴しております。
肝が阻害されたときには、自己の成長を取り戻そうとして怒り対抗する。

□ 腎機能の乱れがでてきたときは、<恐れ>の感情にさいなまれる

中医学では腎は、<< 滋養・下降・寒涼 >>を象徴しております。
腎が阻害されたときには、潤いを失い寒々と凍り付く様子となり恐れをいだきます。


人間は腎機能を乱されたら生理的に恐れやすくなる仕掛けが施されている。
中医学で言うところの腎虚が大なら、そのものが持つ感情は恐れのフィルターが必要以上にかかって精神に絵が映し出される。
それにより行動が制限・規制されて成長や飛躍が妨げられるようになるようです。



昨今のコロナ禍、そして世界情勢、気候変動等の自然災害などからは恐れの感情を増幅させられて、
恐れの感情が弱腰という腰部の腰椎の捻じれやずれに腎は、なおさら機能を乱されてしまいます。


目の使い過ぎが、恐れやすい自分に変える。
考えてみると怖いですね。


たとえばそんなとき。
さほど深刻でもなければ、経穴の<腎兪>を刺激するのもよいでしょう。
<腎兪>はウエストの一番くびれたラインの背骨中心から指2本分、外側、左右にあります。
そして同時に<命門>という左右二つある腎兪の真ん中のツボです。
腎がダメージを受けているときには、ちくーっとした嫌な刺さる痛みや熱傷的な圧痛を感じることもあり、
そのような異常な体感により問題があるかどうかが主観的に知ることもできるでしょう。


ただ、上述いたしましたように、目を酷使している自覚があれば、ひとまず徹底して目を休めることです。
休肝日というのは、お酒を飲まないというだけではない。



五臓六腑と呼ばれる、五臓:肝・心・脾・肺・腎は、
六腑と比較してタフな臓器ではありますが、
深く傷つけば回復しづらい傾向があります。

特に物言わぬ臓器といわれる肝臓は、
物を言い始めたら病気が進行して取り返しがつきづらい沈黙の臓器。

私は目黒不動尊などで目を閉じて、
しばらくそこで瞑想をするようにしています。
それも実は日頃の眼を酷使した状態から肝臓を守る意図があります。


人によってアイマスクを強制的につけて、1〜2時間、目を休める人もいます。

またはよく寝るというのも手ですね。
目の酷使を控える休肝日も設ける。
その大切さを知って実践なされば、しあわせになるでしょう。



ちなみに手で本を持って読むよりも、パソコンのディスプレイに映る本を読む方が、
眼球の焦点を緊張させたまま固定しなければならず、
かえって目は血を肝に要求せざるを得なくなります。
品川区図書館の電子図書のサービスを提供するインパクトは大きいものの、
個人的には紙の本を借りにいこうと思います。
posted by スズキ at 14:27| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月14日

生薬で乱れある経絡の経を正すというやり方  <<薬物帰経とは!?>>

このブログをお読みいただきたい方:

■ 生薬により経絡の調整をしたいと考えている方





人体に12本の経絡があります。

それらの経絡に乱れがあるとき、どのような調整のしかたがあるでしょうか。

たとえば、鍼灸院にいって、経穴に鍼を打っていただくのも有効な手段です。

その他には?


中薬や漢方を使って経絡の経の改善を促す手もあるのです。

これを薬物帰経と呼びます。


たとえば、手の少陰心経という経絡が乱れていれば、中薬の黄連(おうれん)を使えばいい成果が得られるというもの。

下図にその内容を記しますので、経絡と中薬との関係理解のための参考にしていただければ幸いです。



薬物帰経表.png
(上記の表の画像を、クリックするとシーサーの画像表示ページに飛びます。
  そちらに表示された上図の表画像をクリックすると 
  横幅 1000の大きなサイズの表を観ることができます)



※ あまりききなれない生薬名が多くて面食らうかたもおられるかもしれません。
  とりあえずこういう表があるということを記憶していただければ十分でしょう。

  ちなみに、附子はトリカブトという猛毒をもつ薬草のこと。
  これなどは一般の方には薬事的に手に入らないので、処方していただかなければなりません。

  他はだいたい手に入りますから、同業者の方で生薬による経絡の調整に関心があれば、
  自己責任原則のもと試してくださいね。

  私も自分に乱れがちな経がありますから、そちらに対応した中薬を選び、成果がどうでるか。
  楽しみに試してます。
posted by スズキ at 14:12| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月13日

中医学の用語って、まぎらわしいときもありまして。。。血瘀(けつお)から 瘀血(おけつ)へ

このブログをお読みいただきたい方:

■ 中医学の勉強をしている方

■ 中医学の勉強を施術にいかそうと考えている方




血液が凝固した状態ががんなどの病の元とされ、それを「瘀血(おけつ)」と称します。

瘀血(おけつ)に関心を深め関連書籍を読みだすと、
読み始めでは字面だけを目で追って理解が追い付いておらず、
途中に血瘀(けつお)という言葉が。

すると私の脳は、
「あれっ?血瘀って、瘀血のことを誤記したんだろうか」と。



すでに中医学の学識がある方ならば
「あちゃ〜。勝手な思い込みはダメだな。よく読めばわかるのに」と顔色を変えるところです。




血液の流れが緩慢となっている状態が「血瘀」。
血液が凝固した状態が「瘀血」。


血液の状態の悪化のステップ(順序)として、

<ステップ1>
 血液の流れが緩慢となっている状態があらわれます。「血瘀」

<ステップ2> その状態が継続し悪化することで、結果的に血液が凝固しだします。「瘀血」



つまり、
「血瘀」は急性で血の流れが緩慢となることでなる可能性があるのですが、
「瘀血」はかならず「血瘀」の段階を経て進行悪化していくわけです。
だから「瘀血」は最低でも数か月かそれ以上の期間が要される慢性のときにあらわれる病状だといえるのです。


「 でもさぁ、『瘀血』って血液が凝固したっていうことだから、
  そうした凝固した血液部位を熱して圧して緩めて血流を取り戻せばいいだけじゃないの? 」



中医学の学びたてで理解が浅いときは、
そのように考えることもあるでしょう。

ですが、その考えでは赤点をとります。

「血瘀」の結果が「瘀血」なら、「瘀血」の要因が「血瘀」に秘められているのです。


「血瘀」という病気の原因には、
気滞(気滞血瘀)、
気虚(気虚血瘀)、
痰濁(痰阻脈絡)、
血寒(寒凝血瘀)、
血熱(血熱血瘀)

があります。​

たとえば「瘀血」となって苦しんでいる お酒の量が過ぎたAさん は、過去の「血瘀」の段階で上記の病気の原因のひとつの『痰濁(痰阻脈絡)』であったとします。

『痰濁(痰阻脈絡)』とは痰濁の発生が経絡を塞いだということで、
Aさん は<痰濁の発生>が内部的に持ち続けて影響を消せていません。

痰濁とは、中医学で言うところの、体内に溜まった汚い水です。
飲酒、甘味のもの脂っこいものを多量に摂取したり食事の不規則、
過労等により、脾胃が傷つく事で体内に汚い水が溜まるという病態です。


その場合には、血液の凝固した「瘀血」を緩めても対処しただけといわれるまでのことです。
「瘀血」が体内にあるまま生活を送れば、さまざまな病への元とされるので、
その後の生活にかかわることもありますから「瘀血」をすみやかな対処対応は間違いではありません。
つまり「瘀血」がいったん出来ると、凝固した血液?は容易に風呂に入るサウナに入る等で解けるものではなく、
生涯にわたり体中でそれが軽重あるものの悪影響を出し続けるからです。
それに施術家のところでは脾胃が傷ついているところに対して手技により効果的なアプローチの方法も対処する。
なので施術を受けて「瘀血」を減じることに対して一定のメリットがあるといえるでしょう。

ですが、、、
本来的には、Aさんが思い当たる痰濁を発生させた原因を本人がつつしんでいくよう生活を改めるのが必要だというのが回答であるべき。

Aさんの理想的な健康へのステップアップとしては
「瘀血」の問題部分を筋膜リリースで対処しつつ、
同時に痰濁が体内で生産されないようにお酒を控える休肝日を取り入れるといいのでしょう。


そのようにすることで、健康の状態は安定して乱れが減少することでしょう。


というように、
具体例として「血瘀」原因が痰濁(痰阻脈絡)だったケースをあげましたが、他の気滞(気滞血瘀)その他のそれぞれにおいて、
なにに該当した状態かがわかればどこにアプローチをかければ成果が上がるかがでてきます。
そこの情報を手に入れることができると、施術者にも目標が明確化されてどのような手順で施術を構成すればいいかがわかるし、
Aさんのために何を準備して施術に当たるといいかといった個別具体的にポイントが見えてきます。
施術とは、現状のお客様の身体状況を、いわば外圧により内部へ介入して壊すことで、別の都合の良い状態に持ち込むことです。
それ故に、しっかりとしたお客様の個別性を見えていなければ、余計なところへ介入することで時間が浪費されることもあるし、
余計なところへの介入されることで、理想の場所へと近づくステップアップではなく、理想から遠のくこともでてくる恐れがあります。
そのようなことがでないようにしたい。
そうするための見方が中医学の勉強をする末に手に入るところがあるのです。

それが施術をする私どもの精神的な余裕にもつながります。




つまり。

瘀血」を観る場合、

意図的に「血瘀」となった以下の原因のいずれに当たるか(ひとつまたは複数あり)、
気滞(気滞血瘀)、
気虚(気虚血瘀)、
痰濁(痰阻脈絡)、
血寒(寒凝血瘀)、
血熱(血熱血瘀)

を同時に調べます。

体調不良前の背景をお伺いして「血瘀」の原因と推測されるものがあれば、
それぞれの「血瘀」病因に対して施術をさせていただくことが、
いい施術上の対処につながるということです。
(※ ただ筋膜リリースで上記の「血瘀」の原因に対応したアプローチを模索するのは、かなり苦労します)

posted by スズキ at 14:03| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

中医学を手間暇かけて、イラスト化とPowerPointで作図作表に。

このブログをお読みいただきたい方:

■ 中医学を勉強なさっている方



中医学がわかりづらい理由の一つに、
文字を読むことで脳内が左脳を働かせてばかりで右脳が働きづらさがあると思います。


親しみなじみが深い文字であればビジュアルでそれが想起されるが、
心臓、肝臓、腎臓、脾臓、肺臓は身体のなかの皮膚の下にあって見えません。
私は中医学を学ぶ前は、心臓や肺、肝臓、腎臓は認識があっても脾臓ってどんなんだったかと、
曖昧な理解に留まっていました。


たとえばホットストーンセラピーでは、
心臓や肺、肝臓、腎臓はホットストーンを使うのですが、
脾臓は温めると機能が停滞するためクールストーンをもちいるのです。

だからわずかにホットストーンの敷石をお客様に使うとき、
脾臓の位置には当たらないように測って設置しています。

脾臓を温めてはならない仕組みってどういうことなのか?

そこまでは本に書かれていなくて、とりあえずうのみで、
丸暗記してのお客様へのリスクを減らしていたのです。

筋膜リリースでは、そこまで五臓六腑の五臓の蔵象を観ることがなかったので、
学ぶ必要を感じませんでしたが、中医学を学び始めたら、
「そんなことも君は知らないのか!」といわれて恥ずかしくなるようなことも。



実際のところ心臓はこんなイメージと簡潔な図は描けても細部はグレーゾーンが多く、
絵を描こうにもぼやけてしか想像できない。
するとそれを直視したようなインパクトで脳内に絵が描けていません。
すると『文字を読む』と同時に絵がぱっと思い浮かんではくれません。


そこを是正したい。


中医学の基礎中の基礎といえる「五行対応表」。

文字だけの表で表現するよりイラストがあったほうがわかりやすくなります。

すでに一般書の中医学の本には、このような試みをなさっているものもあり、
目新しくはありません。
ですが自分の理解を深めるきっかけになるのではないかと考えて作ってみました。


なのでPowerPointを利用して、
表を作り、フリーイラストの臓器を使わせてもらい文字の横に臓器のイラストを付けてみました。


五行対応表.png



すると。

文字だけで描いた表では「左脳」で文字を認識するにとどまりましたが、
イラストが描かれたとき「右脳」で絵を認識し始め臓器機能の働きが容易に想起しやすいですね。


イラストを描き終えた成果物をみるほうが、

・何がどう見えるか? 
・何がどう聞こえるか? 
・何をどう感じるか?


にアクセスしやすくなるのです。


マインドマップという、文字だけではなく色や絵や写真を積極的に使っていくようにしています。
そのイメージに近づけるやり方で、
中医学の言葉が文字化され漢字を、その意味を理解して色や絵や写真で積極的にあらわし作図します。

もちろんすっと頭に入って定着する人は、このような手間暇は抜いて先に進めるでしょう。
ただ私には言語よりイメージのほうが入ってきやすいようで、
そうした学習をしたほうが私にはしっくりくるなと思います。


課題として手作業で作図していく過程で記憶に定着させることができるようです。


中医学の諸先輩ならいぶかしく感じるかもしれませんが、
中医学の内容をしめす様々な文字の{寒熱、乾湿、陰陽、長短、動静、その他}を
有意味的なイラストに活発に変換させ「ピクトグラム化させて頭に入れたほうが、
私にはいいように感じます。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・



あと作図して気づいたPowerPointの使いやすさ


普段、PowerPointを使うような仕事じゃないのであまり使ってきませんでしたが、
私がPowerPointを使っていた20年前のそれとは格段の差で使いやすくなってます。
びっくりするほど作図がしやすいようサポートされてるんですね。

レイアウトをきれいに並べるにはここだよ的なラインが自動で現れて、
そこに置くしかないよねと指導してくれて。
気が付くと、見やすい図ができていました。

日頃、PowerPointのヘビーユーザーなら当たり前のことですが、
私にとって極めて面白いツールが手元にあったという驚きです。

作図がたのしく感じられうれしいですね〜。
下図も軽い感じでPowerPointで作れました!

人間のしくみ.png


中医学の用語は、普段使いでもちいられそうなものでさえ数千以上あります。
次にそのほんの一部を挙げるだけでも、、、
気の昇降、津液の分類、相乗、相侮、整体概念、宗気、気化作用、稚陰稚陽、固摂作用、宣発、臓象学説、全体観、孤腑、血為気母、心気、脈の胃気、脈の神気、脈の根、正常脈の変脈、主水、治節、虚里、宗脈、肺は百脈を朝める、瀆、中瀆の腑、子臓、肝腎同源、陰脈の海、中気、正気、水穀の悍気、五善、七悪、胃喜湿悪燥、胃、胃陰、胃脘、胃気、胃強脾弱、胃経、胃主降濁、胃主受納、胃主腐熟、胃津、胃陽、引、陰、陰液、陰気、陰平陽秘、陰脈、陰陽、陰陽消長、陰陽水、陰陽転化、脾の運化、営、栄、営衛気血、営気、営血、衛気、液、嗌、涎唾、涎末、横骨、肝、顑、肝、其華在爪、肝陰、肝気、肝血、肝志、肝主筋、肝主昇発、肝主疏泄、肝主謀慮、肝腎相生、肝蔵血、肝蔵魂、肝陽、甘瀾水、奇、気、肌、気化、気機、気怯、奇経、奇経八脈、奇恒、奇恒の府、揆度奇恒、肌腠、気分、鬼門、胸中之府、君火、形、形気、経隧、形体、下焦、下焦は瀆の如し、血之府、血府、元神の府、元府、後陰、五行、穀気、五入、腮、三因、気結、上竅、上工、女子胞、所勝、所不勝、諸陽之會、神、真陰、腎陰、心腎相交、真水、腎水、心主神明、水穀の気、髄之府、先天の火、相火、臓象、相生、臓腑嬌嫩、腠理、脾主運化、百骸、病機、病色、分肉、平、胞宮、胞臓、募原、膜原、涌、冷服、煨、気薄、気味、気味陰陽、気淋、気輪、白睛、帰経、客、九竅、七竅、産褥期、寸口、毒、心主神志、華蓋、相傳の官、水の上源、水の下源、肺主行水、肺為嬌臓、水臓、剛臓、孤臓、子臓、一身の気を主る、脾統血、後天の本、燥を喜び湿を悪む、体陰用陽、脾の昇清、水液の運化、水湿の運化、津液、先天の本、骨の余、筋の余、髄の集まり、髄海、精明の府、二陰を主る、将軍の官、君主の官、作強の官、倉廩の官、陰精、中精の府、筋の府、血の府、決断を主る、六腑の太源、気の枢、陽脈の海、四海、経脈の海、水穀の海、五穀の腑、別濁、分清、洲都の官、受盛の官、決瀆の官、孤府、中瀆の府、上焦は霧の如し、


これらの意味や概念を頭に定着させなければ、見えてこない景色があります。

そうした膨大な学習量と中医学用語辞典をめくりながらの独習という学びにくさから焦りも感じられますが、
中医学の教科書として使っている書中にある図表をイラスト入りでリライトすることで感じが理解の進みが変わる気がします。


中医学の勉強をなさっておられる方がいたら、向き不向きはあるかと思いますが、
ためしに中医学の図表等をPowerPointできれいに作図してみてはいかがでしょう。

ワークブックを完成させるような手作業をする楽しさもいいですし。

右脳を刺激し記憶定着率を向上させ、
脳内に絵を描ければそこから臓器の機能(はたらき)がアニメーションフィルムを観るように活動しだすようになるかもしれません。
中医学の肝は、具体的な物体を観てもみえてこない、抽象的な臓器等のはたらきを選別して見抜くことです。
中医学上の意味を含んだイラスト化では、
そこのセンスを磨けるので、一部取り入れたいPowerPointでの作図作業だろうと感じますので、よかったら、ぜひ。
posted by スズキ at 11:09| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月07日

髪のチェックから見えてくるもの(髪の望診) バイアスがかかって勘違いする言葉のやり取りより、言葉なき情報の獲得ができてうその少ない望診。それは施術に役立つものです!

このブログをお読みいただきたい方:

■ 中医学の四診のなかの望診を学んでいる方

■ 円形脱毛症が気になる方



中医学診断のひとつにあげられる望診。

望み見ることで診断をするという方法です。

舌診という舌をみせていただいてチェックするのも望診の一項目とされます。



四診のなかで、望診は唯一、街中のフィールドワークトレーニングに適しております。



たとえば、望診のなかのチェック項目のひとつ、頭髪の望診を頭に叩き込んでから街に出て実践トレーニングをはじめます。


先日のこと。。。

寒さも厳しい日に武蔵小山駅周辺を歩いていたら、
薄着でさっそうと歩く10代後半ほどの若い男性を見かけました。


「おっ、靴下なしの素足でスニーカーで、トレパンの裾を膝までたくし上げてる。元気!」


そう思いました。
どのような人物であろうかと、
少し顔をよく見ようと観察してみました。


スタイルもよく特段の病の相は見て取れません。


ですが一点、気になったところがありました。

彼が私の横を通り過ぎたとき、彼の後頭部を観ることになったのです。
髪はしっかりくしで全体的に整えられてみえていましたが、
するとつむじの右横に500円玉の大きさまでなった「円形脱毛」が確認できました。

emmlei.png
まずは選択肢の項目を思い出します。

頭髪の望診には、
どのようなときにおきるのでしょうか。
脱毛原因と推測される選択の5本の枝。
そちらを私の頭に浮かべます。


すると、、、。
(中国語的な熟語が多くて申し訳ないです!さらっと読み飛ばしてください)

(1)臓腑弁証でいう心熱、心火にかかわる証(突発性円形脱毛症)

(2)臓腑弁証でいう肝陰虚証、腎陰虚証

(3)臓腑弁証でいう脾虚証

(4)おけつ証(慢性円形脱毛症)

(5)かつての外傷による傷ののこり




次のステップ


5つのなかからどれかに絞る過程です。


円形脱毛となった部位以外は、髪に勢いがある。
頭頂の薄さや両額角からの薄さなどはみえない。

もし頭頂の薄さや両額角からの薄さがあり頭髪が油状の光沢があり、フケがおおくなって脱毛したなら、
髪は血のあまりでできるものとされ、肝腎陰虚。
精血が不足して脱毛しているとされる。
ちなみに腎は水をつかさどって、老廃物をおしっこにして排泄するときに関与しています。
そして脂質代謝と相互に関連があり、腎機能が衰えていると皮脂の分泌が多くなるような異常がみえてきます。

といった傾向はなさそう。

頭髪はじゃっかん細く柔らかめであったが、乾燥気味でつやがないわけではない。頭全体は頭髪の量はあった。
これにより※気血生化の失調により気血が生産されていないわけじゃない。

※気血生化とは次のような脾の特徴を指します。
脾は生命活動を維持に必要な運化水穀作用によって、飲食物から得た栄養物質を人体に必要な気・血・津液に作り変えます。



そうやって中医学でいう頭髪の脱毛原因といえそうな選択の5本の枝を、ひとつずつ折って2本は除外することができました。




あとは私も以前に患った突発性円形脱毛症か、慢性的な円形脱毛症の2本の枝が残ります。

そのひとつ。
突発性円形脱毛症は、精神的刺激などによりココロがかき乱されて、心火が盛んになって体内に無駄な熱がこもって抜けなくなり肌や頭髪の状態が維持できなくなった状態です。


そのふたつ。
慢性化した円形脱毛症は、精神的刺激で気滞血おが生じていたことや、他の原因で血が停滞。血行が悪くなって局所的に新しい血が循環できずに頭髪づくりの栄養が切れて脱毛する状態です。



最後に忘れてはならないが、中医学での証にはあたらない(例外)があります。
円形脱毛した部位に傷を負ったことにより毛髪が生えなくなった場合も考えられます。



5本の選択肢から2つが除外できたのです。
それ以上を調べたければ、本人に、かつての負傷部位ではないのか、または慢性的な状態か突発性かをお伺いすれば、判断するためのデータがそろったため、
それぞれの場合に対してエビデンスといえるような有効な手を打つことができます。




選択肢をリストアップする段階で。
どのような原因で円形脱毛が起きているかの項目がでそろわないうちに、
施術の手を付けても、偶然に改善の道をいく可能性はゼロではないですが、
コンスタントに成績を稼ぐことができないこともあるでしょう。


選択肢から除外していい項目を判断する段階で、
各項目の内容を一定の深さで理解がなされることが必要となります。
あとは望診のみにより、正確な情報がすべてそろうことも少なくて、
望診以外の四診の項にあたる 聞診・ 問診・ 切診といった、
質問させていただいたり、触れて情報を集めるなどすることが必要。

そういった四診で集めた情報を総合判断して証をだすのはわかるが、
望診は意外に役立つんです。
問診のようなお客様とのコミュニケーションで勘違いや言葉の表現の違いなどでバイアスがかかるようなこともありません。
問診中はわかったような気になってきいていても、
相互のイメージした内容が違っていたり、
教えてほしい内容が十分伝えきれなかったり。
意外なほど勘違いを生み出すことがあります。

それが望診という言葉なき情報の獲得が可能。
ここ、実は想像以上に大事なんです。


posted by スズキ at 15:02| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月03日

舌診アプリって、世にあるんですね。

このブログをお読みいただきたい方:

■ 舌診に関心がある方

■ 中医学診断に関心がある方

■ 自身やご家族の未病を調べたい方




昨今、NHKでも、
東洋医学 ホントのチカラ - NHKhttps://www.nhk.jp/p/toyoigaku-honto/ts/WKV4Z1715P/
内容は、
西洋医学では手が届かない症状への解決策として、
世界中で注目を集める東洋医学。
科学を駆使して効果が確認されはじめた最新の治療法やセルフケアをたっぷりご紹介します!


という番組を放送しています。

東洋医学の市民権は、セルフケアの分野に適しているとされ、
今後も増していくことでしょう。



そういうことで、自分でも東洋医学を専門レベルで学びたいという人も増えたのでしょう。



『 本当に教育を受けた人とは、
  学ぶ方法と変化する方法を学んだ人である
 』
           (カール・ロジャーズ)

私には中医学は独学で師匠や先生はいません。
専門書、DVD、関係するホームページなどが学習のためのリソースです。
昨今は、それらが強力な武器と言えるような内容ですから不自由ないです。
ホームページ上では、中国語の関連する記事も、Google翻訳で読めますし。。。



私の知り合いの中医学の勉強法に取り入れているのは、
宮廷女官チャングムの誓い」という韓国の伝説的な医女のドラマをリソースにしているみたい。
それぞれが工夫してますね。





中医学を学ぶ目的は、人それぞれでしょう。


私のねらいは、、、、、
未病の状態を知ることにこだわりがあります。

中医学の興味深いところは、症状が現れる前の【未病】を知ることができる。
血液検査や画像診断で観てグレーゾーンにもなっていないものであっても、
それぞれの臓器等のバランスが芋ずる式にくずれていく前進のときです。
目立った症状としてはあらわれてないが、脈や舌を視ると異常が見て取れることがあります。

特に糖尿病の手前の数値であるなど慢性的な病的な傾向がある状態では、
状態がよくなったり悪くなるなどと推移するなかで。
徐々に状態の悪化が進行していたとしても、いつもの自身の身体の不調が当たり前になると、
その不調の深さが行き過ぎてはならない一線を越して病になるか、それともまだ未病かというラインが実感しづらくなるようです。


そのようなときに「おや?なんか変だぞ。。。」と気づくことで、
さらに情報を探索して状態の観察を進めていきます。

得た情報を総合して検討することで中医学の「証」という膨大なパターンのひとつにたどり着く。
証がでなければ治療はできないので、これがとても大事なことです。

定期健診を受けて、
「早期発見できて大病にならないですんだな」ということがあるが、
そういった方の多くは、ほっと胸をなでおろし、
これから病に対して積極的に付き合っていく闘志がわいてくるもの。
前向きな取り組みもできるような心でいられます。
そこに計り知れない価値を感じています。

中医学の四診は、そのような定期健診ではありませんが、
しっかり観れるように訓練を積むことで道は開けます。
予防の革新となり、大病による医療費を削減。
そのような場面が多く見受けられる将来が訪れますように。。。





昨今の科学技術の発達には目覚ましいものがあります。
たとえば、舌診をネットで調べると、
東洋医学の舌診をいかして手軽に健康診断をしていくという試みが、
すでになされているんですね。



舌の写真を撮るだけで、健康診断ができるアプリが発売。
https://social-design-net.com/archives/1983/



舌の絵


たぶん、舌診はアプリ化しやすそうだというのは、
舌診を学んだ方は一度は考えたと思いますがどうでしょう。

舌の写真からは、多くのカラダの内側に潜む情報を伝えてくれています。
「えっ!そんなことが、舌のコケとか、色とか、形状とかでわかるものなのか」
と私は、舌診で実際に人の舌を観察して驚きました。
かなりの高い精度でその人の体の内側の状態を伝えているのです。
そして舌診をするための見方について、多くの貴重な資料がある。
ならば状態の情報を吸収して数値化や判断するような判定をする技術にデータベースをのせて結果を出力させれば、、、。
舌診の本を時間をかけて必死に読んでも、判定がしづらい舌があるのだが、
そのような案件の意見を聞かせてくれる心強いパートナーになるはずだ。

または薬膳を学ぶ人たちは舌診を主にチェックするようだから、彼らにもいいのでは?

私はそう考えはしましたが、私にはアプリ化する技術も費用もなくて、
あったらいいなという夢で閉じてしまっていました。





でも、世の中には、あるもんなんですね。

中医学の先生とAI等のテクノロジストがタッグを組んで、
後世に残る大きな仕事へとつながったわけです。

ただこちらの海外の大学で開発されたアプリが日本語化されてつかわれているという情報は、
私の手元にはないので、もしかしたら、今後に期待ということなのでしょうか。



もし体を知るための診断としては精度的に未熟だという結果であったとしても、
今後、AI技術をいかして今後も生のデータをディープラーニングさせ
判定の精度が向上して信頼に足るものとみなされれば。

すばらしいことです。





最後に、余談となりますが。。。

カール・ロジャーズ氏。
アメリカ合衆国の来談者中心療法を創始した臨床心理学者。
現在では当たり前の来談者:クライアントと呼び、それまでの患者という呼び名を拭い去ってくれた人です。
いまのカウンセリングのひな型は、ロジャーズ氏によるところが大きいといわれています。
いまもアメリカでの最も影響を与え続ける心理学者の一人だと断言できる人物です。

そのようなロジャーズ氏がいうには。

「人は他の人から理解され、わかってもらえたと思えたとき、ココロに”ある変化”が生じます。
それが真に自分に向き合う力となり、みずからを成長させていきます」


と語っています。

独学のむずかしさや、先人がいないものの学びをするときは、
先生という他の人から認められ理解されないままという状況です。

人とのかかわりがないまま、
たんたんと前進することはどんなひとでも苦手なのです。
よほどの自己の胸の内に燃え盛る火がないかぎり頓挫しがちです。
そうカール・ロジャーズ先生はおっしゃっておられるのでしょう。

だからこそ独学で得た知識や情報をアウトプットしていき、
他の人からの共感的理解が得られるよう、努めていくことは大事。

無理やり共感させるのは本末転倒ですが、
ブログ等でひとりの方にだけでもOKですから、お読みいただけることがあれば。
そして私の場合は施術のときに「鈴木さんが書いてたブログのあのグッズはさぁ
といっていただけると、まさにココロに”ある変化”が生じさせてくれた瞬間ですし、
そうしていただいた恩人です。

そんなこんなの感謝の気持ちも込めてブログを書かせていただいております m__m

お読みいただき、ありがとうございます!
posted by スズキ at 13:22| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月27日

『五臓六腑自身を知れ』

このブログを読んでいただきたい方:

■ 中医学の勉強をしている者ってどういう視点で臓器を観るのかという一例を知りたい方

■ 私があとで読み返します!



個人的な話で恐縮ですが、
最近『汝自身を知れ』というソクラテスの言葉が、
目につくことが重なりました。

自分の心身を通して「正体」を観察した後に夜明けがあらわれることを説いた言葉に感じられます。


自己啓発書を読めば、時折引用されていますが、
施術をするものには、別の意味で感じ取れます。




数日前にこちらのブログで、
肝臓が問題が出ると眼に現れるといいました。


その理由に、

『肝臓』の役割の一部には

(1)血を肝臓内部にストックする機能【蔵血】
(2)肝臓内の貯血された血液を、スマートに必要ある臓器へ適量を送り届ける作用【疏泄作用】
などがあります。



全身をめぐる血液の三分の一もの量は、
脳へ運ばれ血を大量に消費します。
ただ、脳内へ十分な血流があるかは外見からはわからない。
目は脳の出先機関、または脳が外部へ露出したものといわれるもので、
脳と同様に多量の血液を消耗させ機能を維持しています。
それゆえに肝臓の働きに異常があれば、目に送られる血液の量が減少する結果が現れてくる。
その現状は脳に送られる血液量も減少している意味を含んでいます。
同様に他の臓器や器官にも。。。

目の見方を知り観察すれば、
これで知りたい情報の一端がつかめます。
目の状態だけで拙速に判断するのは危険なので、
他に脈をみたり舌をみたりしていくことで、
いくつもの肝機能が気になる未病があるとされる状況が見て取れるかどうか。
判断材料として必須情報の量を増やしていくのです。


女性が出産後は、多量の血液が失われるため、
眼に負担をかけてそれ以上の血液の消耗をさせないため、
産後は本などは控えめにといわれますよね。

産後に体内の血液総量が減ったところに目を使い過ぎてしまうと。
肝臓にダメージが与えられ傷害となれば後々まで持ち越されます。。。
かなりこれがやっかいなことでして、
それは避けるようにという意味です。



話はちょっとそれるのですが、
今日、テレビの羽鳥慎一モーニングショーをみていて。

オミクロン株のため検査キットが大量に必要とされ、検査キットのメーカーは増員体勢でがんばっておられるそうです。
メーカーがつくった商品は、取次に送られ保管され、薬局等からの注文により発送する仕組みです。
平常時は十分な量の検査キットが保管されていた取次店で、注文があればすみやかに対応できておりましたが、
オミクロン株が流行して検査キットを欲する人が増すにつれ、取次店もメーカーからの入荷待ちになって在庫が空っぽ。
それでは出荷できません。

私が肝臓の血液をマネージメントする機能をイメージしたとき、
肝臓は血液という商品を受け取って、一次的に貯めておく取次店のようなものだと感じていました。


脳内で肝臓と取次店の具象化したイメージが強すぎて、
取次店に物がない状態が、肝臓に血がない状態が勝手に連想されて身震いしてしまう。
肝臓に血のストックがなくなれば、目にもその危機的状況が表出して見て取れるのかもしれない。。。
そうなったら「病症」です。

ゆゆしき事態だと、その光景が目に浮かびます。
このような場合は、消費が著しく跳ね上がり取次店のストックが枯渇し、
あとはメーカーから入るのを待つしかない状態です。
というと、取次店が問題だというよりも上流の血を作るところが問題なのか。。。

深刻です。

人体で言えば、
骨髄等で造血するも固摂作用が崩壊したかのような状況となり血の生産が追い付かない的なことでしょうか?


そして不思議に感じますが、
実社会で起きている取次店の役割が果たせない事態と同様な相似する現象が、
体内でも酷似して起きることがあるのです。
それはなぜか神のいたずらかと思えるほど。


中医学は、五臓六腑の解剖学図譜に描ける実態をもつ臓器以上に、
それぞれの臓器が持つ働きに注目しています。
臓器は、それぞれが自分の持てる機能を存分に働かせて、
各々は連携をもって人体を支える働きを執り行います。


繰り返しますが、解剖学図譜に描けるものじゃない、
そんなところに注視することで、そうしたそれぞれの臓器の担当する働きが果たせるかどうか。


体の中の五臓六腑。
たとえば肝臓は「(血液の)取次店」という具合に例えればいいでしょう、
他の臓器も実社会の店と似通った役割をもって、働きを遂行しています。
それぞれが歯車となりかみあいよく、動く。
その姿が健康体です。


いつまでも健康体でいてほしい。
そのような願いがあります。

でも現実問題、うまくいかないときもあります。
あなたも私同様に、日々、がんばっていると、ついがんばりすぎて。
ストレスで疲れたり不調をきたすこともあるでしょう。

それと同様に臓器の働きも一つの臓器、または複数名が疲れ果て、
働きにブレーキがかかり停滞することもあるでしょう。

そのような事態に陥ったとき、心身ともに必要なだけの休息が必要です。
その働き手といえる臓器が好物な生薬を薬膳としてねぎらうこともいいでしょう。

眼を閉じて、
自身の内部に確実にいて生物として生き続けられるよう支える者(臓器)へ、
感謝の気持ちを言葉を送る。

そうすべき存在が身近どころか体内に散らばっているのです。


そこからは健康の持続性を高める気づきをあたえてもらえるでしょう。


中医学がわかりたければ中医学用語を言葉として覚えるのでは足りず、
中医学用語を見たときに右脳で臓器の働きをイメージが勝手に現れるほど親しむと。
それぞれの臓器は実にユニークで、感情豊か。
ちょっと中医学の臓器の見方を知ってもそう思いますが、
おおいに中医学の臓器の見方を知ればそれらは語りかければ言葉をかえしてくれる。
そのような存在。(←私はまだまだ。そこまでいくには、道のりがあります)

中医学の勉強は、記憶量が多く本から平たんな情報を言語で納めることに終始して、
それでは臨床でつかえないものにもなりかねません。
そこから離れるような学習の仕方が必要です。
イメージに、具象化に、工夫をするのも手でしょうか。



そうなる訓練することが中医学を学ぶ理解の前提にあるようです
【蔵象のとき】。


私ども施術をする者には、
汝自身を知れというのも、
汝自身の体を知ってから、その内部の枠組みと社会との相関、自然との相関と、イメージを膨らまして内外の世界をつなげよう。





最後に。

最近、前に買って積読していた『中医学ってなんだろう 1 人間のしくみ』という本を読み始めました。
いい本だな〜っと、しみじみ感じます。

posted by スズキ at 14:25| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月06日

書籍紹介:『真鍋立夫先生との往復書翰 脈診からの漢方エキス剤 Kindle版』『漢方エキス剤をつかう西洋医によんでほしいこと Kindle版』『漢方で冷え・ストレスのないからだへ Kindle版』 現在、こちらの3冊とも、キンドル版では無料で読めます

漢方薬について関心のある方には、大変オトクな情報です。



私は存じ上げませんが、石川晶三先生の大著、3冊。
書籍版で購入すると絶版か高額か、ですが。
キンドル版により無料で手に入ります!



なんと、ありがたいことでしょう!
ありがとうございます!!




私は速攻でダウンロードさせていただきました。



ただひとつ、本書を読まれるに際して、注意点があります。

漢方について、
基本で知っている必要ありの知識についてまったく存じ上げない方には、
読みすすめるには骨が折れます。
そのときは、残念ですが理解が浅くなり得るものは少ないでしょう。

なので。
中医学、東洋医学の基本書のわかりやすい書籍が多数書店に並んでいますので、
そのような本を先に読まれてからのほうが時間をムダにしなくて有意義な知識、情報を手に入れられることでしょう。


現状での私のこれらの本の読み方について。
各々の本が大著でページ数が多いため、
最初のページから読みたいがついつい途中の興味あるところから読ませていただくことになります。
あとは辞典のように、漢方の臨床でこちらの著者はどのように方剤を使われたか調べたいことがあれば
文字検索をかけて該当部位を抽出して読むようにしています。
それは一般的な一般書レベルの漢方薬の薬効等の紹介をでて、
より専門家がどのようにその方剤を選び使うことで、どのような成果が得られたかを知ることができます。

だから漢方薬なんてあまり効かなそうと思って敬遠されておられる方が本書を読みすすめれば、
臨床で実際に患者様のカラダが変化し改善した様子を聞かされ、俄然、関心を深めるはずです。




この症状、この病名にはこの漢方エキス剤、西洋医としてそんな対症療法をしてきました。もう少し根拠を持って漢方エキス剤を選んであげたい。五臓六腑のどこに気血水のどのような問題があるからこの漢方エキス剤が効くのではないか、そんな対証療法をするために苦労してきた私の軌跡を綴ってみることにしました。基礎編は私のような西洋医にも興味深く読んでいただけるように症例を大切にしています。臨床編には100例ほどのかぜ診療をとりあげました。『傷寒論』から学び、どのような漢方エキス剤を選んだのか、参考にしていただけたら幸いです。




ふつうの風邪、ふつうの頭痛、ふつうのめまい
そんな診断をしたら次になにをしたらいいのか、みなさんは治療に困っていませんか。
西洋医としてふつうの病に隠れているレッドフラッグを鑑別する。そのノウハウはいろんな本から学ぶことができました。
でもなにもしなくても自然治癒するような軽症になにをしたらいいのか教えてくれる西洋医学の本には出逢えません。
そこで僕は治療の手がかりを東洋医学に探してきました。
この本には漢方エキス剤によるふつうの病への対処法を綴ってあります。
みなさんの診療の一助になれば幸いです。



漢方薬には西洋の薬にはない効能があります。たとえば新型コロナワクチン接種後の副反応について、悪寒、発熱、頭痛、節々の痛みなどが高率に現れますが、こうした症状は東洋医学でいう太陽病、つまり「かぜの初期にみられる表証」そのものであり、桂枝湯のような漢方薬で表を温めて発汗を正常にしてあげると軽くなります。カロナールを飲んでもとれない不調感が漢方薬でスッキリするのです。
新型コロナ感染症の後遺症として、異常な倦怠感、気持ちの落ち込みなどが注目されていますが、こうした症状をかぜが長引いて胃腸の機能が低下した「裏証」と捉えますと、人参湯や真武湯のような漢方薬で胃腸を温めてあげると改善するかもしれません。
冷えとストレスは万病のもとです。ところが西洋医学には「冷え」という概念がありません。そのため附子(ぶし)や乾姜(かんきょう)のような温める飲み薬がなにもないのです。また日本語には気が滅入るとか、気が弱いとか「気」をつかった言葉がたくさんあるけれど、この気とは五臓六腑を動かすエネルギーのようなものです。肝は全身の気の巡りをつかさどる司令塔であり、その働きを肝の疏泄(そせつ)作用と呼んでいます。東洋医学ではストレスによって弱るのは肝であると考えます。その疏泄作用が低下すると全身の気が巡らなくなり、胃や腸に影響が及べば食欲が落ちて腹痛や下痢になる。
よくある病気(common disease)のなかには、漢方薬が著効するものがあります。慢性的な下痢で整腸剤を飲んでも治らなくてあきらめていたのに真武湯で温めたら随分よくなった人がいました。月に100錠もの頭痛薬を飲んでいた人が当帰四逆加呉茱萸生姜湯を内服して温めながら肝の血を増やしたら月に数錠まで減らすことができました。慢性副鼻腔炎に何年も抗生物質を内服していた人が真武湯で胃腸を温めながら辛夷清肺湯で副鼻腔を冷やしたら抗生物質から離脱できたり、原因がわからなくて西洋薬では改善しなかった腹痛が四逆散のような肝の気を巡らす漢方薬で治ったり、漢方薬との出会いで人生が変わる幸運な人がいるのです。
私の本が縁になり、なにかの体調不良で困っている読者のみなさんが「自分の漢方薬」と巡り合えたらこんなにうれしいことはありません。
posted by スズキ at 22:45| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月04日

テレビで芸能人を使って舌診チェック! 舌コケ編

テレビに映る芸能人。
その芸能人が口を開いた瞬間に、
健康状態を読み取るゲームです。




舌は舌診(ぜっしん)という中医学診断のなかの望診のひとつに含まれるのです。

舌の色、舌にはえるコケ、舌の形状などから健康状態を読み取ることができます。

舌から健康状態が透けて見えてくるものですが、
ここでは舌の色からのチェックは、ライティングで、白く見えたり黒く見えたり不安定です。
それに舌の形は、べーっと舌を表へ全部出してくれないと見えるものじゃありません。

たとえば、
Tverで芸能人のチェックをしようとしてスクリーンショットを取ろうとするも、
スクリーンショットの取得は許可されていないとでてきますので。
スクリーンショットで得た画像を拡大してチェックするようなことはできない。
するとちらっと口を覗いて見える舌から見える情報を取るには、何がいいのか?


そうなると舌コケがわかりやすいでしょう。
舌の苔(コケ)縛りでいきましょう!



舌チェック2.png


(1)舌コケの色
テレビでは舌の色はわかりづらい、と上述しましたが、それは舌の上にあるコケの色はわかっても、
そのコケの下にある舌のそのものの色が見えないからです。
舌の色と私達が思っているものは、実は舌そのものの色ではなく舌のコケの色で判断しているときもあるのです。
健康なら薄白コケが現れています。
(病気なりかけの表証のときも薄白コケがでますがそこは今回は画面上チェックにとどまるためスルーしましょう)


(2)舌コケの厚薄
舌コケの厚薄(厚さ具合は?)は、薄いもののほうが健康的です。
厚さが増すにつれて邪気がカラダの奥に侵入してきています。
健康的な舌苔の白くそれが薄い様子である印象をインプットしていると、
舌コケに厚みがあると、舌コケの下にある舌本体の赤みがみえなくなり、
それを違和感として感じ取れることでしょう。


(3)舌コケの潤燥
舌コケの潤燥(うるおっているか、乾燥しているか)。
正常な舌コケでは適切な潤いがあります。それを「潤苔(じゅんたい)」と呼びます。津液の丁度いいことを示しています。
乾燥しすぎても、潤いが過ぎてもよくありません。
舌が潤っているかどうかは、映像を止めてよーく観ると、意外にわかるものです。
潤っていれば、舌上にある小さなつぶつぶが光を反射させています。


(4)舌コケの腐膩(ふじ)
舌コケの腐膩(ふじ)では、
舌コケに舌にべったりコケが付いていて、細かく緻密でこそいでもとれない(有根苔)か、
舌表面におから状のものが厚くつもって粒が粗くて削ぐと容易にとれる(無根苔)ものかをみます。
ときには舌コケが剥げてしまい、地図状の柄が出てくることもありますがそれは無根苔の一種となります。
ただ、大写しの画面でもなければ、この舌コケの腐膩についてはわからないでしょう。


舌コケも、これくらいのこまかいチェック項目があります。




で、この舌コケ縛りで、芸能人5名を勝手にチェックしました。



すると、そのうちの一人は、
舌コケの色は薄い白で、
コケの下の舌の色が透ける薄い厚みで、
舌も潤いが覧られ、
舌苔には異常な剥げ方などは見られません。

よって、健康な方ですね!




そして、ほかの一人では、
舌コケの色は薄い黄色、
舌コケの厚みは少し量が多く舌がはんだいしているかにもみえ、
舌は乾いています。
舌苔は荒く部分的に剥げている。
(厚白膩苔・淡黄苔など)

よって、健康状態が絶好調だとはいえない状態ですね。。。



このゲームで見えてきたことを総括しますと、

一見すると不健康に見える芸能人のほうが健康に見える人より声がはられて元気に見えるものの、、、
それがその方の芸で、がんばっていたのでしょう。





正常な舌コケは薄白コケで「胃気・胃陰」などの力強さを見て取ることができます。
病的な舌コケは薄白コケ以外で、消化器からの「邪気」がそこに登ってきた状態を見て取ることができます。

薬膳を実践するときには、消化器からの「胃気・胃陰」や「邪気」が登る状態が舌にあらわれるため、
健康な状態の舌コケなら、おいしさと滋養を考えたメニュー立てでいいのですが、
不健康な状態の舌コケなら、邪気の出方が覗ける舌のコケの様子から、消化器内の病状をやわらげる目的のメニューを立てるようにします。
薬膳を学ぶときには、
日頃から人の舌を見て反射的に健康か病的か。病的なら、陰陽虚実や傷害している器官はなにかなどと判断を繰り広げていきます。
しっかりした見方が身につけば、そこで見られた本人がご存知ではないような身体上の課題がわかってきます。
料理を作る料理人がお客様の舌を診て病的傾向を把握した上で薬膳の献立がだされたとき、
その人のために最適な薬膳のメニューを出されたときにだけ、目をみはるカラダのバランスの良化が起きます。


以前、数十キロのダイエットをやすやすとかなえたお客様がおられ、
その方はまさに、しっかり中医学診断で状態を精度高く診ることで、
どの食材をスーパーで買ってきて食べればいいかを、
その人と週イチ程度で相談し決めて指示を出していました。
それは韓国の先生にみてもらっていたようですから、
電話でのやり取りです。
それで、普通に調理しておいしくいただいてリバウンド無しで後々も変わり続けるダイエット。
それも、以前にいろんなダイエットをしてもうまく行かなくて悩んでた人が、、、嘘のよう!

そんな実話を、ダイエットをした本人から聞いたとき。
正直、オドロキました。

普通の八百屋やスーパーで売ってる野菜やお肉も、その人のカラダに合わせて食せば。
それは一切の副作用のないスーパーダイエットフード。
それも痩せたのは健康が底上げされた結果であって、以前より丈夫になったそうです。


だから、その話を聞いてから、街の薬膳料理をうたうところを見ても、正直、何ら響かなくなりました。
料理を作る料理人が薬膳献立を作るのではなく、料理を頼むものが自分のカラダの状態を誤解して薬膳料理を注文しても、、、。
あまり芳しい成果がない。

自分の緻密に病的な傾向状態をご存じないのでしかたのないことですが、、、。
それで高いお金をしはらうのはもったいない本舗です。


薬膳少し勉強してみて、薬膳料理店を見ていて。
昔、感じたそのときの、何かを思い出しました。


もし薬膳料理をコーディネートする人がいて、「献立に参考にするので舌をちょっと拝見!」などなどなさるようなら、
料理の値段が高くてもいいのでいってみたいと思うこの頃です。 66)
posted by スズキ at 14:05| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月27日

合理的に、自分の体質にあった生薬のゴールにたどりつくには? やっぱり、舌診がいいでしょう!!


プロ野球選手が、
一本のノックを受けたらその球筋から自分が受けた直後にもっといい捕球の仕方がなかったかを確認し、よりよい送球するにはどうすればいいか。
そのレベルの作業を千本つづけてノックを受ける。
するとじわじわと効いてきます。
カラダが勝手に反応してよりいい捕球法を探索する目が育ってスムースな動作ができるようになります。





中医学の診断も同じことのようです。

たとえば。。。

薬膳を学ぶときに、中医学の舌診を勉強して、
カラダの状態を知る手立てとしておられるようです。

サンプルとして、私の舌を診ていただいたとき。
舌の中央に縦の多少堀の深さがあるシワが見えます。

舌のひび割れ.png

現在の私が「血虚」であることをあらわしています。
体内の血液量が理想より少ない状態なのです。
一時的にキズ等で損傷し血が体外にでたときも「血虚」の症がへと振れるわけですが、
そのような状況は思い当たりません。

そこで過去の私について質問をされるならば、
私の舌の亀裂状のシワは幼少期から継続しています。
器質的に私はカラダが虚弱でしたから、
血虚からきた体質だったからとも言えそうですね。

血虚だけが問題じゃなくて、他にもバランスの乱れが私の中にはありますが、
血虚の状態を改善させるような血を補う『補血作用』をもった生薬は、
私のカラダのバランスを向上させるにはいい作用が出てくるでしょう。

すると、、、
先だって中華街の店で買い求めた「芍薬(しゃくやく)」は、補血作用が強いものです。
ちなみに芍薬には「白芍」と「赤芍」がありますが、調べてみたら補血作用があるのは、
「白芍」とのこと。たまたま白と赤とどちらを買おうか迷って「白芍」を買いまして。
または中華街で店にたまたま置いてなかった「当帰(とうき)」その代表格です。
あとは「地黄(じおう)」」や「竜眼肉(りゅうがんにく)」などもあります。


昨今では書店で中医学から漢方生薬の良書がどっさり売られていますから迷う程です。
贅沢な悩みです。
ただ本さえ買わなくてもいい時代なのかもしれません。
舌の状態から、血虚等の気になる傾向を洗いざらいチェックアップしていったあとで、
どのような症状を持った状態かを舌診のテキストで判断します。
本を見ながら人の舌を診る千本ノックを必要とするものですが、
あとはネット検索をすると、必要な生薬や漢方名が出てきます。
だから取り立てて生薬名や漢方名は覚えてなくても構いません。
かえってテキストを見なくても僕は大丈夫だからとうろ覚えで、
「たぶんこの生薬でいいだろう」というのは、よくありません。
後で調べてみると<記憶違いだ>という事が出てきます。

なので、とりあえず舌を見せてもらって正常ならば問題なしで、
笑顔で「素晴らしい!」とほめたたえるといいでしょう。
バランス良く本人の好み優先でカラダを滋養するもので、
いっきに強い作用が生じるものではなくじわじわと変えるものを主体にしたメニューを考えればいいのでしょう。


芍薬という生薬は作用が強いことで知られています。
私も「白芍」を手に入れて、自身の体質上の補血作用が大事とおもって、
お茶に「白芍」の小片を入れるようにしてます。
芍薬が薬になるまで、5年の月日がかかるようですから、高額な生薬です。
それもあって、自分のカラダではちょっと量的に少なすぎる小片の摂取に落ち着いています。

補血作用を芍薬にたのみ、
血流を促進させる目的でシナモン。

シナモンは、町中のスーパーでたやすく手に入り、値段もこなれてますから。
少し多めにいれるようにしての紅茶などを自宅で楽しんでいます。

私の舌の状態は血虚だなって舌診でわかれば、
ちょっとお値段がはりますが、芍薬の一種の「白芍」をスープにいれてあげようとしていただければ、
これって、私にマッチしたすてきな薬膳になります。

そう考えてみたら、やはり舌診て役に立つと。
改めて感じますね。
私自身、脈診メインで勉強していて舌診の学習時間は、脈診の半分もなかったので。
これから折を見て、再度学習してみたいなと思いました。





ちなみに舌診せずに、問診のみで私の体調を推測したなら、
補血作用がある生薬が有益な状態だということにたどりつけないことが多いでしょう。

すると、どうなるか。。。
他の一般的な滋養強壮に良さそうなカラダによさそうなものをとるよう指示されます。
それも効果がないわけじゃない。
だが、症状を改善できる鍵穴に、
丁度あうことは期待できません。
効果が鈍いまま、ときが過ぎます。。。

最悪、問診の技術が未熟であれば、
術者が思い込みが間違った方向へと患者様の言葉を誘導をしだすことがあります。
するとまったく効きが悪い生薬にたどり着くか、
現状のカラダの状態では摂取が薬にならず毒になるときもある。
悪影響の作用を生じさせる生薬を勧める事も出てくるでしょう。
これは健康雑誌等で機能性ある食材を勧めるときなどでも起こります。
本の中のタイトルに引き寄せられて、
自分は冷え性で、これを食べなきゃ!という方もいるでしょう。
そのようなとき、舌を見せてもらうと、舌の色が寒を示さずに、熱にバランスが傾いているときって、普通にあるのです。
つまり、自分で考えている体質とは異なる状態であったということです。
昨今の良書には体質を判断できるようなチェックリストが掲載されたものもあるが、
そのリストで得られた答えと舌診で調べた結果と異なることがあります。
質問のチェックリストでの答えが正解で舌診も正解ということもありますが、
それらの結果が異なる事も出てきます。
そんなとき舌診は、リアルに画像のままチェックできる便利なもので誤りを含む要素が少ないので、
単純に不採用にはできないものです。
ちなみに、舌診前に舌苔を観るときにじゃまになる色素沈着をおこすみかんやコーヒーなどは避けてください等の、
守って欲しい心得はあります。
人の体調は、日々変わります。
朝と昼と夕でも変わります。
精神的な緊張、肉体的な緊張がそのときにどう作用するかでも体調は刻々と変化しています。
舌の厚みに体内の水分量が出ることもあるので、舌診をするときの患者様の状況は把握する必用もあります。
正確に舌診したいときには、そこをしっかり申し伝えて診断に及ぶ必用があります。




そうした上で舌診を身に着けたら、
合理的に効き目がある野菜等や生薬がわかっています。





ちなみに、私の脈をみて(脈診)血虚だとは見抜けないと思います。

相当に繊細な脈をとる技術があれば話は別ですが、10年選手でもない限りむずかしいかもしれません。
一昨年前に脈が飛ぶ状態になったときがありましたが、そのようなレベルで状態が悪化していれば、
その血虚に脈診でたどり着けるかもしれませんが、現状の私はそこまでの血の異常を脈では出て見えてはおりません。



そのような意味合いで、舌診だと簡単にその人物の状態へとたどりつけるものもあるし、
反対に舌診ではわからない脈診でわかることもあるので。

それらが相互に見立てられて総合判断することができればいいでしょう。
舌診は、舌診の専門書を片手に舌サンプルの画像が分類された表を持って、
該当する状態を当てはめるという舌診の千本ノックをすると見えて来ます。



ただ残念なことに、
脈診は、先生から直伝じゃないと自信を持ってできない部類の診断法です。
私自身、本やビデオじゃまったくダメでした。
良質な脈診講座に縁をいただく幸運があって、
はじめてお客様の脈を診れる様になったので。

脈診の独学は、正直にいって困難です。


対して独学でも学びやすい舌診なら十分に実用でいけると思います。
だから薬膳の専門学校等のテキストには、
脈診のことはささやかな解説に留められ、舌診を主に教えているのでしょう。

合理的に考えて、それが正解と思います。

posted by スズキ at 23:08| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月09日

たんの色で、診る原因

ボディワークとは離れた話続きで、ごめんなさい!!


中医学の四診(問診・聞診・切診・望診)では、
体外に排泄された患者からの情報をチェックして状態を診ることがあります。

たとえば、(聞診(ぶんしん))では音を聞くことと、臭いをかぐことのふたつが主になります。
患者様の声という外に発せられるものを聞いてハリや艶や量やカスレなどで、それぞれ状態を見て取りますし、
患者様の口臭によって、おしっこや便の色やその他の様子をお伺いしてこういった状態だと見て取るのです。

それらは中医学を創造した数々の先人が観察データをうず高く蓄積した結果によりえられたものでもあり、
後続の者たちはその恩を感じざるを得ません。


このたび私ごとですが、 ^^;
急性の副鼻腔炎となったわけですが。
そうなると鼻からの排泄もあるのですが、「たん」からも原因はなにかがわかるわけです。
ちなみに中医診断では、たんは視覚を通して病態をみる方法の<望診(ぼうしん)>となります。




たんの色で考えられる主な原因ですが、つぎのようなものがあります。


黄色:ウイルス性感冒の治癒過程。慢性気管支炎や気管支喘息。

緑色または黄緑色:緑膿菌などの感染症や蓄膿症

褐色:気管支拡張症。肺結核。肺梗塞、肺がん。

錆色:肺炎球菌肺炎など感染による肺炎。

ピンク色:肺うっ血や心不全。

鮮紅色:多量の血液を含む。肺結核、肺がん。

白色透明:細菌意外の感染の可能性や、気管支炎、気管支喘息。



そして今回のわたしは急性の副鼻腔炎。
なので【緑色または黄緑色:緑膿菌などの感染症や蓄膿症】が現れていました。
自身ででてくる「たん」の色をみて状況を把握することができ、その量を見て状態を推し量ります。



ウイルスや菌に影響された結果が表現されている状態だという気づき。
他にも脈や腹部の状態や経絡の様子を診ることもしましたし、
自分の体質や状態をこころゆくまでチェックして情報を明瞭化する。

それを下地に現状を底上げする方向へ第一のステップを導くよう、
ひたすらにウイルスや細菌との戦い方を考えにふけりながら過ごす。
そして戦う。

独自の武器を試しては効果を検証し、さらに別の視点で底上げを試みる。
有効打を感じられることができるなら心配を取り除いてくれました。


もしもですが。
こういったことが起きる前に、すでに起きたときの準備ができていなかったら。。。
つまりこのときは中医診断を学んでいなければとなりますが、
原因がわからず不安が脳裏によぎってゆっくり休むことができなかったはずです。
そうなれば、悪夢のようなさらなる長期戦がみえてきて、ゆううつなときを過ごすことになるでしょう。
事が起きる前の冷静でいられるときに、十分な備えができていることが大事。
問題が起きたときからでは冷静に学習などできず、判断もままなりません。
それはつくづく思うところです。


「たん」の色もですが、このたびは別の診断でも細菌に絡んでいると中医診断が伝えてくれていました。
考えられる原因を調べて知ることができる知恵をあつめ遺してくれた中医学の体系を編纂してくれた先人に感謝です。
それを知るご縁をいただいたことは興奮気味に幸運だったと思っています。





また、、、余談続きですが、

ウイルス感染による発熱の時間帯と、細菌によるものと、違いがあるんです。

ウイルス感染は、14:00〜22:00

細菌感染は、   5:00〜12:00

ウイルス感染は午後から夜にかけて、細菌感染は早朝から昼にかけて発熱するんです。
この発熱する時間帯からも、ウイルス感染または細菌感染かがわかりますね。
運悪くウイルス感染と細菌感染の両方に感染すると一日中の発熱に襲われますから、
このときはウイルスと細菌に感染したか・・・と、ふたつともに対策を打つ気持ちで前向きに取り組むことが肝要です。



免疫対応もウイルス感染・細菌感染の違いが出てきます。

ウイルス感染では、ヘルパーT細胞・キラーT細胞・B細胞 などが活躍。
細菌感染では、マクロファージ・好中球・ナチュラルキラー細胞 などが活躍。

体の中で頑張ってくれてるんですね〜。
posted by スズキ at 11:41| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月07日

「ウイルスや細菌」の侵害との攻防に勝て! 内科的な病は、そこを疑うといいらしいぞ!?

一昨年前に中医学の内科疾患の専門書を購入し読みだしたとき。
そちらの本の冒頭に、大切なことが書かれていたのです。


★ 【病】との攻防とは、具体的には「ウイルスや細菌」の侵害との攻防だ ★


というのです。

そう考えれば非常にシンプルに【病】を遠ざける行為とは、
戦略的に悪玉ウイルスや細菌に対し駆け引きをすることだといえるでしょう。


悪玉の細菌やウイルスが体内にゼロとなることはありませんが、
悪玉の細菌やウイルスが宿主の細胞を傷つけて内部に侵入できない環境が作られていることが肝要です。


悪玉の細菌やウイルスは体内の酸化した場にいます。

その理由。

酸化物を細菌やウイルスは食べて増殖するからです。
だから悪玉の細菌やウイルスは食べものがふんだんにある場所があり増殖しやすい環境が用意されると、
文字通りそれらは爆発的増殖します。
細菌が感染したならば6分間で100倍以上に広がってしまうケースも。

細菌増殖イメージ.png

一時間も細菌が増殖しやすい環境下であれば、6分後のイメージの10倍もの量に細菌が増えていき、
免疫細胞との攻防上、非常に厳しい事態となることは想像することはたやすいだろう。

たとえば、細菌とウイルスのうちのウイルス。

現在、コロナウイルスによりウイルスへの印象は強いものと思いますが、
深く侵入を許しすぎれば死に至らしめられるのがウイルス感染です。

そのウイルス感染が与える影響のほんの一部を述べていくと、、、

視床下部では、胃酸の異常、ガス、肩こり
胸腺では、免疫力低下、皮膚湿疹、炎症、アレルギー
脳下垂体では、起きづらく、頻尿、ホルモン症状、副鼻腔異常、めまい、頭痛、背部の痛み、花粉症、背部疲労
では、頚部痛、頭痛、肩の痛み、痰
大腸では、ガス及びかゆみ症
脾臓膵臓では、運動後の体調不良、背部疲労、腸の膨満感
では、すぐ満腹になる、満腹感が得られない、口臭、頚部痛
甲状腺では、午前中の疲労、乾燥肌、精力減退、肥満、動作の鈍重
副腎では、疲労回復が遅い、立位の脚部疲労、低血糖症、アレルギー症、皮膚発疹、花粉症
腎臓では、腰部、臀部、膝等の痛み、体液の滞留と発疹
膀胱では、通常より頻尿気味、けだるい感じ
肝臓では、胃の膨張、ホルモン不安定、内分泌腺体液滞留、肩甲骨間痛い
胆のうでは、脂肪非分解、膝痛、浮く大便
心臓では、呼吸困難、胸部痛、些細なことでもがく
小腸では、背部中心に疲労感、階段昇降時の脚部疲労、満腹感による食欲不振

ウイルスの過剰な増殖が起きた体内の場所により、
それぞれの症状が現れてくることがわかるでしょう。
体内でウイルス等の感染がおきづらくなるよう目的的に最適な対処をすることが内科的な健康維持に益することとなります。

的確に体内でウイルス等の増殖が起こらない体の状態を維持することが【養生】の主たる目的です。


体内の障害を受けている場所は、
ウイルス等が増殖できる酸化状態が進行した環境が現れている。
そうなっている場所の特定を中医学では四診等で目の前の患者の身体情報を汲み取り証を立てる弁証論治を記す過程で的確に判断をしていくのです。
そうした事態を透明に見切ったときに得られた食養生は、まさに摂るべき食材を見定め選択できたとき。
きわめて高い成果を受け取ることができるでしょう。

ただそういった丁寧な確認をすることができる技術を持つために少し勉強して。
高度に正確な判断が必須で、それが成果の出せる養生に至る要件なのです。
そういう背景や理由を知ることができたのですが、
そうすることができるまで勉強するには臨床も大事で学べる環境を持つことと、
その上で5年以上は基礎の基礎から日々勉強をして積み上げていかなければならないのか。
そのような途方もないことを感じたのですが、
一部の者はもうちょっと使い勝手のいいやり方を知っていて使いこなしているという例もあって。
いろいろと謎なところがあるわけです。。。


たとえば。
私が先月の急性副鼻腔炎になったとき。
脳下垂体にウイルス感染が起きたことで副鼻腔炎が起きることもあるわけですが、そういった情報を得られたなら、単に副鼻腔部分にだけ改善を促すだけでは、うまく改善を促しきれずに悪化した症状は延々と継続し続けるでしょう。
ウイルス感染を独自のノウハウでチェックする方法がありますので、そちらをフル活用していきます。
すると、、、やはりウイルスに汚染された脳下垂体だということに。。
そうわかれば戦い方ができるようになると、
結局は身体は全体脈管でつながっていますから、体内をウイルスは移動していき、住みやすい場所に定着しています。
ただ症状の現れ方として、確認できるものは上位のもののみで、他の少し弱い症状は出ていてもそこには気づけない。
潜伏している状態なのですが、そういった酸化が進んだ環境の臓器や特定の場を減らす対策を並行しておこなっていき、
体質上の安定をはかることのほうが安全かつ効率のよい状態の底上げとなってきます。
ラスボスになっている病は、案外と目立った症を出さずに隠れて悪影響を出し続ける。
そこに少しでも揺さぶりをかけていけるよう、可能性を広げていくわけです。

独りでできるチェックでは精度も短めになるのですが、肺は当然感染があるのですが、胆のう(肝臓)や胃、膀胱にも。
経絡治療という対策のみとなりましたが、膀胱経をまずは手を付けて数日後にそれが落ち着きだしたら、
次に胆のう・肝臓を徹底したのです。胃は、胃経の経絡刺激をおこなわなかったものの、深い安静をしていたら勝手に改善に向かいました。
(※ セルフワークでしたのでやり方にも制限がるものの、ベン石の温灸効果が優れていて非常に助かりました)
そうして気の滞りを改善して血が酸化した臓器への血流を増やして酸化度を低減させるよう努めていきました(現在も継続中:副鼻腔炎は本当にしつこいなぁ ーー;)。


身体構造を理想上に引き上げることが私の主たる仕事ですから。
内科系の疾患がさほどわかっているわけではないのですが、
数年前に母がすい臓がんで他界したことをきっかけに中医学の内科の専門書を目を通してもわかるものではないが手に入れたりして。
そこから関心を持ち続けてはいたので。
今回の自身の副鼻腔炎の対応の結果は誰かに迷惑をかけることなく自身の身体でその実験をすることができた貴重な体験でした。
自然治癒力のおかげか、何らかの自身のアプローチが功を奏したのかはわかりませんが、
日に日に副鼻腔炎の状態はよくなり続けて、慢性化した副鼻腔炎にならないように収まってくれそうでしちゃうの?!



ではでは。
どうして体内が酸化した環境となってしまうのでしょうか?

健康状態が良好なときの体液のpH値は、
弱アルカリ性をしめします。
そのような状態で、体内のほとんどが維持でき免疫力を正常に発揮できていればいいわけです。


それは、たとえるなら美しい湧水が源流の小川がよどみなく流れ、
そこにはコケも適量しか生えることもなくきれいなままが保たれます。
これが理想形ですね。
こんな自然界の姿に重なります。
血管やリンパ管内を流れる液が弱アルカリ性で維持できていることは、大切な要件です。


(2)
ただそれが小川も湧水が出てくるところに濁りがでてきては、
下流に至るすべては濁りだしていくでしょう。
人体では酸化を助長する食品の摂取からも起こりますよね。


(3)
他には美しい湧水の源流をもった小川でも、
せき止められてダムを作られてしまえば、
澄んだ水もそのままではいられません。
流木等のごみの沈殿により徐々に汚れて、
ダムの底にはヘドロが溜まりだすのです。
こちらが出てしまえば下流はどぶ川です。

たとえば、わかりやすいところでは、
お客様の左右の手の脈をみるときに、
左側の脈が弱い方が多数おられます。
皮膚の外の世界をみていれば気づかないわけですが、
脈管を常態化していつづける凝りなどで圧迫されているわけです。
そうなれば内部は老廃物が蓄積しやすく栄養もとりづらい環境となり酸化度が高まっている。
それは自然界でダムがつくられた状態と同じことです。

悪玉の細菌やウイルスは自身の増殖をはかるには、
そうしたほどよくヘドロの貯まりがあって食うに困らず、
勢いを失った脈管等の内部の流れが滞った状態が好みでウイルス等の汚染が量の軽重はあるものの少なからず進んでいる。

骨格のゆがみからも脈管の通りが圧迫されて滞りを作り、
そこからくる不利益を軽減させるというのが筋骨格上の構造的弱化を改善させるような、、、
私どものようなボディワークのアプローチなのです。

中医学に関心を持って学ぶ以前は、運動機能の優れた状態を向上させるといった視点での見方がメインでした。
そのような運動機能向上の視点を伸ばしつつも、いまは個人的に体内の内部的なウイルスや細菌との攻防している様子に関心を持っています。



ここ数か月のお通い続けていただいているお客様に対し、
「だいぶ体質的に安定したようですよ」というときがあります。
それは過去のそちらのお客様の状態をしっかり把握しておりますから、
そのときと現在の状態を比較していて。

たとえば左右の手の脈の状態の開きが減って、左手の虚証と言えるような状態が活発に動く脈に変わった状態をみています。
それに皮膚や筋肉を触れて芯からの温かさの発熱様や張りや乾燥か湿性の強弱、そしてちりちりした気の漏れをみて、
腹部に溜まった汚水となったものや気体をみて。。。見てとる情報は他にも多数あり、
それらがどう移り変わっているかをモニターさせていただいてます。

的確に目の前から得た情報を複数の視点で集めて総合して体内の透視図を見て、
施術のときの次の一手、次の一手を具体的に繰り出すのですが、
ウイルスや細菌といった微生物たちとも私の意識下では語りあっているのです。
そうする視点が加えられたときに、人体内部での液の滞りの結果がどうなるか目に見えだしてきました。
それらが氾濫しすぎないように、体内では酸化した液や組織をパッケージ、囲い込みます。
それを強引にこじ開けて一気に排泄させたら、ヘドロが小川の全体を覆いつくして善玉のような魚や生物を死滅させる死の状態を生み出します。
お客様の中には、一気に体内の状態を書き換える能力がないんじゃないのと見下される方もいて、
こういった説明を概説でするものの、なかなかそれが自身の体内で生じていることだとピンとこないためわかってくれなくて。
困るようなこともあるんです。 --;
難しいところですよね、、、。

どれくらいの量の体内の蓄積し続けている老廃物を脈管等に流れるように乗せるかなどは、
昔は内部の診る力が弱く、想像がつかずにおっかなびっくりであったのです。
ただ昔の私の技量では、行き過ぎたほどの蓄積した酸化老廃物を排泄ルートに一気に載せるような操作ができるわけはないと、
今になってわかります。
未熟さゆえに、変ないらぬ心配をして緊張を煽ってしまっていたものです。
いまはそこの上限のリミットもこれくらいであればいいはずだと感じることも少しはできる感じになりました。
それにより、ここが今日の施術の辞め時だとわかるようになってきたのです。


ただ、皮膚の下にウイルスや細菌の感染しやすい状態だっていわれては、私だってゾッとしますから。
そのような言葉が私の口から出てくることはありません。
残念ながら自身の学びのレベルからは人様にそれを告げる精度は不十分だという点もあります。
中医学が使えるようになるには教えてくれる先生あるもとで臨床を最低でも5年はやっていかなければ、
自信などもてるわけがないとわかっていますから。。。
(※脈診講座で、そういったことを良く学ばせていただきまして納得しています)
そうわかってからも、少しずつ中医学の本を目を通し続けてきて、対応する力を養成してきたのですが。
ボディワーカーがなすべき直接的な仕事、人体の構造と機能は構造上の乱れにより弱さが生じたところであり、
そこを丁寧に改善するのが私に期待されたいい仕事だと考えています。

ですが私自身がしんどすぎた急性副鼻腔炎になったときには、自分のことで精度云々といってもいられないし、
日頃の施術でお客様の様子をみてきた見立て方で自分自身の情報をキャッチして対応したら、
まぁまぁの結果がでてくれてホッとしています。
中医学の技量の足らないところを、他の力をかき集めて補完したうえで結果を出すのが私のやり方です。
それで、どうにかできる範囲に自分の状態が収まっていたことはほんとうに幸運でした。




そうしていくためのスキルをいままで磨いてきたわけですし、そこに一番の誇りを持っていますから。

できるなら、そこに対していい仕事してるよねって評価していただいたら、それにまさるうれしい言葉はありません。

ただお客様は「え〜、でもまだ、首のここ、不調だけどね」ということもあるんです。
まぁ、、、そういったことがなければ、施術を受けに足を運ぶこともないんですよね。 ^-^;



posted by スズキ at 11:04| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月13日

中医学の四診関係のkindle本 『暮らしに活かす中医学: 診断学−四診編− Kindle版』 が無料ダウンロードキャンペーン中。16日まで//

数日前、中医学のkindle本を無料でダウンロードさせていただきました。



暮らしに活かす中医学: 診断学−四診編− Kindle版

【内容紹介】
中国の伝統医学である中医学。難しそうに聞こえますが、私たちの暮らしに役立つ知恵がたくさん詰まった、知識の宝庫です。 今回は、その中医学の代表的な診断方法、四診(望診、聞診、問診、切診)を専門家がわかりやすく解説しました。 スマホや携帯端末でお読みいただける「中医学のポケット辞典」として「中医学」に興味を持っていただいた入門者の方をはじめ、エステティシャン、鍼灸師、薬剤師、登録販売者の方々などのコメディカルの皆さまのお役にたてばこころから幸いです。


ちなみにkindleUnlimitedの登録している人は、購入せず読むことができる本です。


内容的には、はっきり申し上げて専門家向けです。
本書はテキスト文のみ。
中医学の四診をすでに知っている人が、
四診の知識の補強や確認のための本と考えるといいでしょう。

一般向けではありませんから、一般の方が有料で購入したら失敗したと感じるはずです。 


私は本書が『無料ダウンロードキャンペーン』中だと気づいたので、
無料でありがたくダウンロードさせていただき、内容を拝読させていただきました。
辞書的に扱うポケット辞典のように考えれば、四診について書かれているなかでは安価かつ、よくまとまっていると思います。


【※6/10(木)16時〜6/15(火)16時まで無料ダウンロードキャンペーンを行う予定です。ご了承ください。】
とのこと。
現在 6/13ですから、あと2日間ほど、無料ダウンロードできるようです。


中医学の脈診や舌診、問診、その他、様々な診断法をコンパクトに知りたい先生がおられたら、
無料ダウンロード期間中にダウンロードさせていただいたらいかがでしょうか。 ^-^



posted by スズキ at 15:55| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月09日

書籍紹介:『医療従事者のための中医学入門: 体質を知ると病気がわかる』 中医学の本としてよくまとまっていて、文字通り入門として、いいかも

中医学の本を一昨年前、必死に読んでいました。



中医学。
人間を知るためには魅力があふれる素晴らしい知識や知恵の集大成。
ほんとうにすばらしい!



中医学は西洋医学の人体の見方や概念とは大幅に異なり、
独自の世界観が確立されている。
両者が頭の中でごっちゃになり、
中医学が後発の学びであればそれが書籍から学ぶのも難しいように感じました。

たとえば臓腑の機能について西洋医学と中医学では概念が異なり、
西洋医学では解剖学的な臓器そのものを指すのでシンプルですが、
中医学では解剖学的なイメージ以外の特別な機能も含めています。




以下が脈診講座でお世話になった鍼灸の信頼ある先生から勧められた本です。


中医学入門


すばらしい本です。

入門本という位置づけとして、必要な内容を教えてくれる教科書です。
真剣に中医学を学び使えるまでなろうとする人には、
これが入門レベルでしょう。

ただし中医学の右も左もわからなかった独学の私には、
あまりにハードルが高い一冊。

私が本書を開いたとき。
初めて見た用語が一ページに数十も散らばり当惑します。
そこに読む気を削がれつつも、調べつっかえつっかえ読み進めました。

学ぶものが膨大過ぎです。

学んだ知識は機械の歯車のようなごとき力を発揮するもので、
それらが組み合わさると中医学の臓腑等の見方の視界が開けてきます。
そこに近づくための歩みです。






最近、以下の本を読む機会を得ました。


医療従事者のための中医学入門: 体質を知ると病気がわかる



本書には、本を読み進めやすいようにマンガで流れを紹介してくれたり、
カラーのイラストがあったり、WEB動画付きで解説が記憶に残りやすくなります。
西洋医学系の医療従事者の方々が、スムースに取り組みやすい本として親しみやすい構成になっています。


内容は市販の一般の方へ向けた中医学本よりは詳しいと思います。
最近、東洋医学系の一般書もいいものが多数出てきてるので、


検査のうちのひとつ、四診(望診・聞診・切診・問診)のなかの望診のなかのひとつの見立て方に「舌診」があります。
本書では、私も舌で読むというのは、他の脈診等よりも学習ハードルが低いが、十分に貴重な情報を汲み取ることができると思います。
元々、四診として複数の診断法で見立てた結果から証を立てたほうが、
それぞれの診断法の得手不得手があってそれらを補完して精度の高い見立てができるようになります。
ですが中医学を本で伝える入門という位置づけなら、舌診に重きを置くのはよいと思います。
脈診は直伝でなければ自信を持って身につきづらく、
本だけの学習にはなじまないので割愛するのもいい。
そんな割り切りを感じます。


こちらの本は、
まさに「入門」といえる仕上がりです。



中医学を独学する人には費用はかさみますが、

医療従事者のための中医学入門: 体質を知ると病気がわかる
¥3000

を、購入しましょう。


取り組みやすさは初学者のときこそ優先度は高いでしょう。
一通り目を通すことで中医学の概要を浅く広くとらえてから、
次のステップの中医学入門の書籍にステップアップするといいでしょう。

後者の本をいきなり学び始めて断崖絶壁感を味わうハードルが下がります。
楽しく学べる意識で滑りだせれば中医学を少し習得しやすくなると思います。



中医学入門


絶版中だが、この本は良書で根強いファン層がいるので、そのうち再販すると思いますが、、、。
現状は中古本を狙うか図書館で借りて読むこととなります。



 (こちらの中医学入門が読みこなせれば、多数の知識の歯車を組み合わせ一つの歯車を回せば
  他も回りだして流れ(機能・結果)が的確に読めるようになる足掛かりとなるでしょう。
  医療従事者のための中医学入門では、そこまでのことは期待できません。
  これは役割の違いでしょう。)

posted by スズキ at 03:02| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月07日

書籍紹介:【真鍋立夫先生との往復書翰 脈診からの漢方エキス剤 Kindle版】お医者様が書いた専門的な漢方の臨床本がKindoleで無料でした

中医学への関心をもってkindleで脈診と漢方について調べていたら。。。
以下の本を探し当てられました。



はじめにお断りしておきますが、
脈診や舌診・腹診・問診そして漢方薬の具体的名称などが散見される専門書です。
それらの既得知識が不十分であれば目を通しても、理解が難しいでしょう。


ただ私にとって、これほど貴重な情報が詰まった本が無料で手に入るというのは
ありがたいと同時に驚きでした。



本文中にところどころ図表が挿入されております。
それらをチェックすると、私が知らなかった知識も多く紹介されています。

そして具体的な症例が多数紹介してあります。
私には実際に四診(脈診・舌診・腹診・問診)で診断する過程が描かれていることで、
箇条書き的に四診のしかたを紹介した本などでは得られない臨床を横から覗かせていただいた気持ちになります。
その意味でも、たいへんにすばらしい本のように感じました。

こちらの本は 1000ページ近い厚みある本です。
私は精読はまだできていませんが、時間を見て読んでみる予定です。
和漢等を学ばれている方は特に参考になるのではないでしょうか?





真鍋立夫先生との往復書翰 脈診からの漢方エキス剤 Kindle版
石川晶三 (著)


この症状、この病名にはこの漢方エキス剤、西洋医としてそんな対症療法をしてきました。もう少し根拠を持って漢方エキス剤を選んであげたい。五臓六腑のどこに気血水のどのような問題があるからこの漢方エキス剤が効くのではないか、そんな対証療法をするために苦労してきた私の軌跡を綴ってみることにしました。基礎編は私のような西洋医にも興味深く読んでいただけるように症例を大切にしています。臨床編には100例ほどのかぜ診療をとりあげました。『傷寒論』から学び、どのような漢方エキス剤を選んだのか、参考にしていただけたら幸いです。


目次

目次の抜粋
基礎編
 日本漢方と中医学の違いについて
 六経弁証を大切にしている日本漢方
 虚熱という概念について
 気虚と陽虚はなにが違うのでしょう
 五臓の相剋関係とはなに
 脈診はむずかしそうですが
 生薬の豆知識
 よくつかう漢方エキス剤の特徴
 東洋医学的な問診票をつくりましょう
 陽気が不足するとどんな症状になるのか
  冷え・下痢・頻尿・かぜをひきやすい
 陰液が不足するとどんな症状になるのか
  火照り・口渇・動悸・不眠・めまい・寝汗・イライラ
臨床編―『傷寒論』によるかぜ診療
 六経弁証について
 二病期の合病・併病とはなに
 かぜ(61症例)
 咽頭痛(7症例)
 咳(15症例)
 頭痛(8症例)
 インフルエンザ(8症例)
 かぜに抗生物質をつかいますか
posted by スズキ at 10:39| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月27日

書籍紹介:『COVIDー19と中医学』

連休は外出自粛中してました。
仕事も自宅ですから、見事に巣籠。


ですが最後の一日のみ書店へ行こうと思い人が少なくなるだろう午後5時に家を出ました。
久々に神保町界隈の書店と神社仏閣巡りです。


コロナウイルス関係の最新本について調べるためです。
コロナウイルスの影響で三省堂書店が午後7時に閉店だそうで、本のチェックは急ぎ足です。
閉店間際ということもあり三省堂書店内のお客様方は想像以上に少なかったですね。



コロナウイルス対策関係で収穫があったとすれば、以下の本。




COVIDー19と中医学 (中医臨床シリーズ)
単行本 – 2020/6/1
日本中医協会 (編さん)

以下が出版社の当該本の紹介ページ。

http://www.chuui.co.jp/book/002908.php

・〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・

新型コロナ(COVID-19)に中医学を活用する。


◆本書の紹介◆
COVID-19によって逼迫する日本の医療関係者に向け,
日本にいる中医学専門家14名が編集委員会を組織し,
COVID-19に対する中医学の考え方・方法を網羅的に紹介する。
日本で応用するための代用方剤を併記した「COVID-19の予防・治療方剤一覧」付き。


■本書の内容■
◇ COVID-19の病因・病位・病機を紹介。(辰巳 洋)
◇ COVID-19の臨床分類・症状および診断を「診療GL」にもとづき紹介。(藍澤 宝珠)
◇ COVID-19の予防・治療に用いる方剤を詳解。日本で応用するための代用方剤も提案。(菅 沼栄ほか)
◇ 衛気を中心とした感染症・疫病に対する中医針灸の選穴を提案。(賀 偉)
◇ COVID-19の治療現場で用いられた中医気功法を具体的に紹介。(王 暁東)
◇ 予防に薦める処方・薬膳茶・日常生活での養生法・ツボ養生法などを紹介。(何 仲涛)
◇ 国医大師・路志正先生が提案するCOVID-19の治療方――三路分消飲。(路 京華ほか)

・〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・


ページ数64頁 定価:本体1,000円+税
手に取ると薄い本で高い本だと思いつつも、専門性が高く、十分な資料性のある本です。

COVID-19の病因・病位・病機。
複雑だがこの本で一覧したら、
「なるほど!」とうなづけました。

解剖学的に部分を切り取る西洋医学的な診方をしない中医学。

カラダから観る表象を集めて総合し、「証」を立てます。
中医学基礎に基づいた大量のデータ収集をして分析する。
わかってそれを見ると合理的で、目が行き届いています。


一般人の私にも手軽にこのような本が手に入るのは、ありがたいです!








ただ空を観ると上空は不気味な稲光が不連続にフラッシュしています。
買った本が濡れそうで、後日購入としようとあきらめました。  ^-^;


posted by スズキ at 11:08| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月26日

脈診講座:脈を診ることで、どうやって対処法がわかるの?

脈診講座入門編2.png


2020年07月21日
脈を診ることで、五臓六腑の状態を知ることができるの?
http://bodywise-note.seesaa.net/article/476439052.html

で、書きましたが、
私が習った脈診では下記の図のようなチェックをおこないません。

占いのような脈診チェック?.png

たとえば、
クライアントの左手寸口を診たら浮脈・沈脈どちらかの病脈が見えたとします。
上図では左手寸口は『心』に関係し、心の機能に不調があると推測いたします。
これにより見事に心機能の不調を発見するような先生もいます。


ただ中医学を学んできた、私が習った脈診の先生は、
この診断法について触れることはありませんでした。




「それでは脈診してなにがわかるの?」

と突っ込まれそうです。




私も、以前なら、そこを突っ込んでたと思います。

ですが今は、何がわかるか?ということの、わかることの多さを驚嘆します。

ただ困ったことがあります。
陰陽虚実気血津の過多や不足ほかの組み合わせが原因になり現れる脈の状態の多さに、
記憶力が追い付いていきません!


脈診のテキストをつぶさに観て、
自分の脈を厳密にチェック。
その繰り返しから脈診が、役立つと実感できました。



独りで脈診を学ぼうとしていた時のこと。
こまったことがあります。


脈診の本に書かれている病脈の現れ方を表現する文章の文言がピンとこない。
いったいどう状態を言ってるかがわからない。
そこへの不満が満載でした。


それで数冊、脈診の本を並べて同一項目の事項を読むことで、
言い現わしたいおおよそのことを感じ取る。
そんな地道な作業を積んでいくしかありませんでした。


のちに脈診講座で先生からのアドバイスは適切で腑に落ちました。
知られた脈状でさえも判別がつきづらいことはある。
そういう脈状の種類がいくつかある。
それは脈を診るに長けた先生方でも、
同一脈を診ても診断が違ってくることがあるほど。




そして脈診は四診のひとつで、他の診断法との関係上、成り立つものだといいます。
中医学では以下の流れで四つの診断(四診と呼びます)を順繰りに診断をしていくのです。


(1)望診:ぼうしん(顔色・舌の色・肌のつや・肉付きなどを目で見て診察する方法)
(2)聞診:ぶんしん(患者の口臭・体臭・分泌物の臭気をかいだり、音声・呼吸音・腹部の異常音などを聞いたりして診察する方法)、
(3)問診:もんしん
(4)切診:せっしん(脈診・腹診含む接して診察する方法)


脈診をする前に、
先行して「望診・聞診・問診」をすることで、
おおよそのカラダの状態は把握をします。
望診等のひとつの診断法でわかった気になることなく、
3つの診断法を通して現状のカラダの理解を深めます。
この時点で、かなりの肉付けされた層の厚い検査をしています。

その後に「切診」をおこないます。

脈診を含む切診は、望診・聞診・問診の結果を得てから、
その答え合わせとして四診の締めにおこなうのです。


答え合わせですから、すでにどのような脈状が現れるかは、
脈を診る前におおよそのイメージが固まっているのです。
イメージ通りであれば納得してうなづく。
イメージとかけ離れた結果がでていたら、
何らかの見落としやさらに深く突っ込んで確認すべきところがあることをしめし、
改めて四診の初めに戻って検査をします。

そうやって検査の精度を高めていくのです。


それは中医学の本に書かれていましたが、
脈診講座の先生は、新たに別の言葉を足していきました。

脈診をしても類似した脈状のものは、見分けがつかない。
そのようなときは望診・聞診・問診や腹診などで得られた情報を念頭に置くことで判断がつくことがあるといいます。


確かに病脈には28脈、でも類似していてどちらに分類すればいいか迷うものも多く、
それはよほどの優れた脈診をなさる先生たちであったとしても、
複数人が同一の患者様を診て同一の脈診結果が出ないこともあるといいます。

ただし優れた先生方は総合的な見立てがすばらしいため、
同一の脈診結果がそれぞれの先生が出されていなくても、
治療成果が優れていいといいます。



私にははっきりいって自信をもって見分けられる脈が10脈あるかどうかで、
他は判別つけられないのが現状です。

だからこそ望診・聞診・問診や腹診などで点数を稼がなければ。
そのような思いが強くあります。





ちなみに
中医学の脈でわかる診断法は、
項目数が多いのもさることながら、
専門的な医療知識が必要なのです。

脈診のテキストを単に丸暗記するだけでは、
私には理解が浅く使い物とはならないのです。

それで、いまも、地道にお客様の脈を診ながら、
「あの脈状からわかることは?」
を調べることが日課です。


ちなみに、
それでも私がまず丸暗記にチャレンジしたのは




図説 東洋医学<基礎編>

こちらの本の198ページの

脈でわかる診断法
という一ページでした。

基本的な脈の状態が16項目、表になっているものです。

脈診講座の先生は脈理を理解することで、
原因を導き出して病状を理解せよといいうでしょう。
そうすることで応用が効くのです。
脈理がわからずに暗記に頼ると、
臨床ではしょっちゅうテキストに書かれていない事態が起こりえます。
そのようなときのために、そのような脈がなぜ現れたかの理由を知ることが大事です。

中医学の基礎力を持つものが脈理がわかっておれば、
自らそこで起きている状態をよく理解できるのです。
その理解の上に脈状を当てはめればいい。
そうした結論を見いだせる力を養えます。


そこまでいくと有効性の高い脈状ごとの適切な対処法を採用できます。


なので脈理を差っ引いて丸暗記してますといったら、
「おぃおい、鈴木君」といわれるでしょう。 -.-;

非常にふがいないですが。。。

中医学の文章を読んでも、
中医学基礎がないため、
頭の中でイメージが思い浮かべられない。


砂を口に入れてもぐもぐしている感じで、
中医学基礎が身につくまで3年間はかかるといわれています。
すると現状でのお客様の脈診から、もう一歩突っ込んだことまでわかるには、
だいぶ先になるので。

基本、そういうものだと思いつつも、
とりあえず、私が愛読している図説 東洋医学<基礎編>
の『脈でわかる診断法』の16項目くらいは覚えようということでした。


すべての脈診の情報を頭に叩き込むのは無理でも、
頻出するいくつかが、正しく記憶にとどめられて使えるなら役立つだろう、と。



例えば、一番目のひとつだけを取り上げると、
1、脈状: 脈の手ごたえが短い(短脈)
  原因: 陽気不足  
  病名: 頭痛があることをしめす


とだけ書かれています。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

丸暗記しようと努力したんですが、記憶にのこらない。

なので、結果として、下に書いたような補足を重ねて、
調べていくうちに、なんとなくイメージが定着してくる。
そのようなことを続けていきます。。。

(中医学等興味ない方には、???という感じでしょう。
 私も理解が不完全で、用語の誤解や誤認も多くて、間違いがあればご指摘ください m__m)


■--------------- 補足 はじめ -----------------■

つまり、「短脈」が現れていて、その「原因」は陽気不足で、<頭痛>となっている。
ということがわかります。


原因が「陽気不足」。
陽気の不足分を補う対処をすれば、効果的な改善が見込まれるだろうということ。

ラフな補足では、
図示すると、陰陽:🔴〇 昨日述べた気という血の配達人の人員不足がたたって、
血の量が充実していたとしても、頭部まで血を十分な量を送り届けられない。
それにより頭痛が起きるのだということでしょう。

なので不足した気を補うための臓器への対応等を図ります。
他にも例えば補気(気を補う)ようにするといいからねと、
漢方薬局などを勧めるなどの手も打てます。



少し専門的な補足では、

「脈状」を補足すれば、
脈診の基本位置の脈管に3本の指を乗せたとき。
脈が短くて、関部では触れるが、寸・尺では触れにくい状態です。
心臓からの輸出が低下しているが、血管壁の弾力性はなお、ある程度保持されており、
血管の拍動が小範囲に限局されながら伝達している状態です。

「原因」は、陽気不足ということで、陽気が気して血脈を鼓励する力が弱いため、短で無力をあらわす。

「病名」でわかるように、このような状態であれば、頭痛になるんですね。

■--------------- 補足 おわり -----------------■


この第一項目よりも、もっと難解なものも含んだ他の15項目を書けば、
だれも読む気が失せるような気がしまして割愛させていただきます。



脈の状態を診て、病の様子を聞くことができれば、原因がわかって対処できます。
そのようなことをご理解いただけましたらと思い、書かせていただきました。
ただし、現状の私ではまだ初学者の域を出ておりませんので、今後もしっかり勉強していきます!

posted by スズキ at 16:48| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月25日

「気と血の関係」について。

「気と血の関係」について。

「血」とは血液のことです。
察しがつきますよね。

ですが「気」のイメージがつかみづらく誤解をしておられる方もいます。
たとえば「”気”は中国気功法の大家が造り出す、ミステリアスな力」と、
勘違いをする人もいます。

もちろん、そのような位置づけで扱おうと考えてはおりません。


「血」は血液のこと。さまざまな組織へ栄養をあたえる物質です。
物質は陰陽の「陰」にあたります。



「気」は、物質代謝作用を起こすエネルギーのことです。物質ではありません。
気は陰陽の「陽」にあたります。



物質である血と、それを運ぶ機能を持つ気の存在の両者が協力し合い、血液の循環が起こる仕組みです。
『気血一致』ともいいます。

気と血がともに充実し、バランスがとれているとき、
理想的な血液の代謝が体内で起こります。


「気」を宅配業者気.png)にたとえ、
「血」を送り物血ボックス.png)にたとえると、わかりやすいでしょう。


すこぶる健康的な状態とは、
気と血がともに過不足なく充実している。

そのような状態を指します。

陰陽が充実してつりあう.png


対して、
気と血のどちらか一方、
または両方が欠けても、
血液循環が滞ることになります。




【 例1 】
「気」が多くても「血」が少なければ、
運び手は多くても運ぶモノが不足します。
結果的に血は滞ります。


陰が不足した場合.png



【 例2 】
「気」が少なくて「血」が多ければ、
血を運ぶための人員不足で血は滞ります。


陽が不足した場合.png



【 例3 】
気と血の両者ともに減少し不足すれば、
血液循環は滞ります。


陰陽ともに減少.png





【 例1 】・【 例2 】・【 例3 】
ともに血液が滞るという同様の結果があらわれてきます。


しかし病状の深刻さについて考察すれば、
違った局面が見えてくるでしょう。

同時に対処の仕方も変わるべきだということも見えてくるはずです。


たとえば、【 例1 】。
『「気」が多くても「血」が少なければ、運び手は多くても運ぶモノが不足します』
という場合には、減少して不足する「血」を補います。

そうすると漢方薬や食による対応の薬膳等による対応も、
「血」の量を増す目的で選択するとよいでしょう。

まさにこのときは良質な食物をいただいて血を増やすことが先決です。
血が足らない方に対して、私が施術をしても、
血が施術で一気に増えるような栄養供給ができるわけではないのです。



たとえば、【 例2 】。
『「気」が少なくて「血」が多ければ、血を運ぶための人員不足で血は滞ります。』
という場合には、減少して不足する「気」を補います。

そうすると漢方薬や食による対応の薬膳等による対応も、
「気」の量を増す目的で選択するとよいでしょう。

気が少ないときには、空気を吸うことで呼吸代謝があげられれば、
気が補えるときもあります。
急激な過度な運動は、かえって気を損傷します。
少し早歩きか自分の心地よいペースで30分程度歩くというのもいいでしょう。

または施術での対処もあるでしょう。
たとえば、
お客様には複雑な話になるため説明しておりませんが、
肝の気を推動させる力を増すようにする意図をもって、
施術をすることで滞った気を送る力を強めるように操作をしています。



そのように「気」と「血」のどちらが不足して血流を阻害する結果に至るかの原因がわかれば、
適切な対応をとりやすくなるでしょう。



そして【 例3 】。
「気と血」の両方が減少して血液を循環させる機能が低下している場合。
病状として回復が困難な状態に移行している時期とみることができます。 
このような状態に気づいたときは、緊急をもって対応をなされたほうがよいでしょう。
かかりつけ医に相談の上、信頼できる病院や鍼灸医院等に足を運ばれることをお勧めいたします。




また、上記の例示はしておりませんが、
気、血のどちらか一方かまたは両方が<過剰>になる場合もあります。

そのときは補うという対処法はいたしません。
過剰となった部位を見つけて、
気血の流通を悪化させてしまうよう堰き止めた部位等の原因部を見つけて取り除き、
血流の流れを取り戻すようにします。
そのような対処を「瀉(シャ)」という言葉で呼びます。

基本、筋膜リリースをおこなうことにより、
気血の流れを促進させる仕組みのベースは、
凝った筋肉等の組織により血管を圧迫して血流をせき止めている場合には大きな変化を感じることとなります。

内科的には気も血も十分な量があるし充実した動きをしようとするが、
それが部分的に動脈管を圧迫されて血管を止血されたため、
止血された部分から内側の血管内は血が滞って溜まっていき、
止血された部分から外側の心臓から遠くなる部分は血の届く量が減少して冷えていく。
そして体温の落ちた組織が体内にできてしまい弱化していくようなケースです。
そういった状態を虚実の実としますが、その不安定な状態が長期にわたれば、
やがては虚実の虚という力を失した状態に移行していくようになり、
状態悪化が進行していくでしょう。



時には補い、時には瀉する。

圧をかけるやり方に、この使い分けの方法があります。
そこを語ると、本一冊の内容量を語る世界ですから割愛します。
ですが、同じようなストロークで圧をかけているように見えても、
ここは「補」のストロークで
こちらは「瀉」のストローク。
などと分けてカラダ内部のエネルギー代謝を整理しているのです。


それはお客様自身のカラダに、
どのような対処をすればよいか書かれています。

カラダのパーツごとに状況を読んで、適切な対処を選択します。
そうして意図的に血の流れを制御することが、
私の意識する筋膜リリースの仕事のなかには入っております。


西洋医的に考察すれば、
物質として認識できる「血液」は語りますが、
「気」という目に見えない機能に名を与えることはありません。
東洋医学では、なぜ、目に見えない気という力作用に着眼したのでしょうか。
そこは中医臓腑学のように中医学の専門的な分野を学ぶときに、
「気と血を分けて正解だ!」と思えてくると思います。




気は、気持ちの問題にも大きくかかわりますから、
気が沈んだり落ち込んだりすれば、気の量は減少します。
結果として血の運搬者が減って血流が滞ります。


ときには空元気でもいいから、
気を強くして前面に威勢よく押し出していきましょう。
その気になって、そうしていただければ、確実に血流は良化していきます。





余談ですが、私が行きつけの神社仏閣等に足を運ぶとき。
神社に訪問をするお参りの人の気の滞りを改善させてくれるようなところもあるのです。

それは神社全体でというよりも、
神社のこの一部の30センチ四方の空間のみからという狭いエリアで、
強く気の代謝を助ける流れを感じるときがあります。

目ざとくそういうところで、気のエネルギーチャージもできるかも?
posted by スズキ at 17:49| Comment(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする