昨日は生薬から煎じて処方をとろうというささやかな集まり。
そちらで大建中湯らしきものを煎じました。
※ 漢方処方のひとつのルールとして、
覚えていただきたいことがあります。
(大建中湯)とか、頭文字に(大)という文字が使われる処方の多くは、
体質改善に用いられる常用できる処方ではありません。
頓服的に急性で不都合な状態が発生したら服用するか、
数日間のみ服用するに留めなければならない処方です。
それだけ短期間にしっかり効果が実感できます。
漢方薬というと長期間もちいたらぼちぼち変化が実感できたという
一般的な漢方薬のイメージとは異なる処方のひとつとなります。
大建中湯は、[漢方ポケット図鑑]では(腹が冷えて痛み、腹部膨満感があるもの)を適用としています。
■ (大建中湯)の構成生薬は
人参:甘、微苦 / 微温 / 心、肺、脾
山椒:辛 / 熱 / 脾、胃、腎
乾姜:辛 / 熱 / 脾、胃、肺、心
膠飴:甘 / 微温 / 脾、胃、肺
本方は主が山椒と良姜の身体を温める強い作用を期待した処方です。
冷えたお腹に消化器の活躍が制限を受けていたものが、
身体を温めてから腹中の状態が活性化するお膳立ての上で
生薬の人参がお腹の中をしっかり整えてくれるというもの。
つまり身体を温めることでお腹の中にある冷えたところを取り除き、
消化器の働きを活性化させるという処方です。
ただ今回はいくつか制約がありました。
1.膠飴は購入できず抜いてみました。
膠飴は黒飴の飴玉のような色形をしております。
膠飴に期待する大切な役割のひとつに、
膠飴の甘さで山椒や乾姜の辛味を緩和させるものだと思います。
2.乾姜が購入できず良姜で代用しました。
結果的に今回の大建中湯は、
『人参、山椒、良姜』の3つのみをあわせた処方となります。
煎じ服用してみました。
集うた皆それぞれが、
『うぉ 〜 、これはツーンと刺さる!刺激が強烈だ』
まずは、つんざく一声を出さざるを得ない!
山椒や良姜のトップノートで鼻腔を刺激し、
一口含んだあとに舌先をしびれさせてくる。
身体的な体感としては、私の主観では胸部、
特に心臓辺りが温かいから熱いの中間となり膨張し始めて感じられた。
エキス錠剤では起きることのない即効を感じたことに驚きました。
同時に膠飴が入ってたらここまでの強烈な刺激にはならなかった。
・・・ある意味、貴重な体験ができたと思います。
大建中湯もどきを服用後、身体はほかほかして、
深部体温からしっかり高められたからでしょうか。
私は眠気におそわれてました。
眠りから気づき、4時間も寝ていたことに驚きました。
身体の深部体温の調整機能が活性化したことにより、
こうした状態の発生がみられたのでしょう。
これも生薬を煎じた強さのあらわれでしょう。
(周りには迷惑をおかけしましたmm)
集まった出先から帰宅するとき、
二番煎じまでした出がらしの生薬を捨てようと思うがいりますか?
といわれてすかさず、持ち帰らせていただきました。
こちらのブログを書く先程、
菊花と枸杞子、そして桂皮と大棗入のお茶を摂っており、
そちらに持ち帰った大建中湯もどきの生薬を少なめにいれてみました。
すると不思議な体験が訪れました。
三番煎じは全体的にまろやかな温もりを感じ摂れる程度とかわり、
胸中が柔らかくなった感じがします。
ときおり口中でぷちっと弾けた山椒の粒に刺激が頭頂に抜けますが、
一番煎じほどの厚みのある体感変化が起こることはありませんでした。
ただそちらをいただきつつ、生薬の厚朴について調べていたら、
突然、肩や首の芯の芯まで緊張が抜けきったような軽快感を感じられまして。
何事が起きたか、つかのま理解できない状態に。
身体の細部をボディスキャンしてみると、左右差が大幅に減少している。
おそらくは腹部の臍下丹田というコアに中心が整えられ重心が安定した。
そういった実感を得たため、
いつもは頭部が前後左右へ傾斜したままを支える首や肩の筋肉ですが、
コアが臍下丹田に落ち着いた途端、
頭が軽くなりだしたのでしょうか。
背中を通る背骨が伸びやかに上方へ背部伸筋が効き、
頭部を支える脊柱の強さが増すかのように感じました。
昨日、一番煎じをいただいたときにはこうした実感は皆無でした。
一番煎じから比べれば20分の1ほどの刺激と薬効に落ちた
三番煎じを摂ったときに身体の内側で外れていた身体連動連鎖の歯車が、
ガシャガシャと噛み合ったような実感を得て、
非常に気分が爽快に感じられました。
科学的にどうしたことが体内で起きたかは推量するしかありません。
ですがほっとするまろやかさを感じる三番煎じかつ菊花茶から、
なんらか引き金となって起きた変調または成果であることは確かです。
ちなみに生薬から煎じて処方をとる方々の中には、
出殻した生薬を乾燥させ粉砕し、
ふりかけにして、ご飯やスープにふりかける方もいると聞きます。
おだしの効果が期待できるものではありません。
ふりかけてもおいしくなるものでもありません。
ですが錠剤で漢方をとるよりも、
生薬という植物や動物から由来したものが自分の口に入ったときのほうが、
自分を整えてくれているという感謝の気持ちが高まるからかもしれません。
そうした感謝の気持ちからの三番煎じ。
そこには一番煎じにはない残り物には福来たるといったことが、
訪れるのかもしれない。
そう実感いたしました。
今回は大建中湯の一番煎じが強烈味覚過ぎたため、
三番煎じでちょうどくらいに落ち着いたのかもしれません。。
自分の個人的感覚では、
体内の気の滞る経絡部の気を強力に通された
理気作用や通経作用の強めの状態を感じられました。
気が滞ると内部に炎症のような熱のこもりと緊張が感じられ、
滞りが消えて気が流れ出すと気持ちいいクールダウンと弛緩を感じます。
自分の体重が半分以下に軽くなった感じがしてきました。
私の体調と本剤が興味深い形で噛み合って起きた体感でしょう。
だからこれが他の人にそのまま流用できるとは考えられません。
ですが本剤の経験から、自身の体調に腑に落ちたときに起きる、
すばらしいクリアな体調を体験させてくれることがあると。
そのようなことが体感できたことは、今後の励みにもなります。
また皆様にも、こうした良好な変化が身に起きてよろこべる実感。
ぜひ味わってほしい。
切に、そう感じられた体験です
2025年11月11日
2025年11月10日
遺伝子組み換えの心配ないスペルト小麦(古代小麦) いただいてみると美味しいですね
《病気は、口から入る》という言葉があり、
食を正すことで病気が改善することがある。
漢方の力を発揮させる前提に食を正すこと。
食の見直しこそ、処方の治療の前に、必ずなされるべきです。
私が中医学や漢方に精通なさっておられるYouTuber:
がんじゅうファミリー様の映像で中医学の勉強をしておりますと。
「食についてのアドバイス」を取り上げる回があります。
《具体的な食の注意点》として繰り返し主張なさるのがつぎの2つです。
1.(食用油)にも、がんを助長するものと抑制するものがある
2.(小麦摂取の注意喚起)がなされております
1.がんの助長目線で考察すれば、
(食用油)は、サラダオイルはNGで、
キャノーラ油は少量ならば、比較して問題は薄いとのこと。
亜麻仁油やえごま油、青魚の油はよい。
ラードも比較して発がんする確率が少ないものだそうです。
2.小麦種類の選択について
パンやパスタ・うどんなどで日頃お世話になる小麦。
小麦は人の手により改良を加えられたものとなって、
栽培効率がよく収量が多く
食味的に甘く加工もしやすくなりました。
ただ品種改良が小麦にもたらした影響より、
小麦アレルギーやリーキーガット症候群の影響源などとも推測されて、
小麦を控えなさいという話になります。
がんじゅうふぁみりー様の映像中に、次のような助言がありました。
「最近はスペルト小麦または古代小麦といった、
品種改良していない小麦を使ったパンが売られているから。
どうしてもパンが食べたければそういったパンを食べてください。
自分でスペルト小麦でパンをつくるのもいいでしょう」
■ スペルト小麦(古代小麦)とは
スペルト小麦は、
「薬膳食典 食物性味表」にも詳細が語られておらず、
中医学の薬膳の基本書にも使われている紹介がない食材です。
ですがドイツやイタリア等では一般的によく食される食材で、
パンにパスタにリゾットなど加工されて食べられています。
東洋と西洋の食材の違いが実感できるところでしょう。
ドイツで修道女ヒルデガルドの食の本の多くには、
スペルト小麦を使うレシピが紹介されております。
昔ながらの小麦が栽培され、現在も食されている。
スペルト小麦は根付いているんですね。
都内でスペルト小麦を使ったパン屋がありますし、
ドイツ産や日本産のスペルト小麦も手に入ります。
スペルト小麦は化学肥料や農薬を使わなくても育つ強い植物で、
鮮度が落ちにくく保存しやすいそうです。
グルテンフリーではないものの、
小麦アレルギーの発症率は低くいそうです。
健康面からの料理での使いやすさが伺えます。
富澤商店というスペルト小麦を出すお店のホームページより調べれば
スペルト小麦は栄養価も小麦と比して多くの値が群を抜いております。
先日、武蔵小山の駅近くにある輸入食品を多く扱う店に入ると、
スペルト小麦を使ったクスクスが置いてありまして試しに購入。
ネット通販で粒状態のスペルト小麦も入手いたしました。
ただどうした味付けが正解なのかわからず、
いまのところ中薬に傾倒しているため放置しております。。。。。
ただ昨日、武蔵小山の業務スーパーで、
冷凍のスペルト小麦を使ったオーガニックサラダを発見しました。
商品名:オーガニックスペルト&キヌアサラダ
電子レンジで温める手軽さからすぐにいただきました。
スペルト小麦や他の野菜のつぶつぶが適度な歯ごたえを感じさせ、
自然によく噛んで食べ味わって食べられるのがたのしい!
昨今の野菜等、カロリーはあっても栄養がないといわれて久しく、
栄養価の高い健康的な食材として取り入れたいので。
知ることができてうれしくなった商品でした。
(オーガニックスペルト&キヌアサラダ 写真)
[ 有機栽培されたスペルト小麦や
ブロッコリー、レッドキヌアなどを
バランスよくミックスしました ]
300g
余談ですが、
数年前にサイゼリアではスペルト小麦を使ったスープがあって、
好評だったそうですね。
いまさらながら、それ、参考に食べておきたかった。
一昨日前、中華街へ生薬買いへ、歩き回って新たに2店舗、生薬も扱う中華食材店をみつけました!
今回は連れ立って中華街の探索と生薬購入へいってまいりました。
今回の私の購入目標は、
質のいい大棗、菊花などとシンプル。
「良姜片」と「大棗」をあわせてもちいて(補脾生薬の効能パワーアップ)
「枸杞子」と「菊花」をあわせてもちいて(目の機能サポート)
として使おうという考えです。
中国の薬膳を勉強するものに知られたことですが、
大棗(なつめ)は1日3個、食せば長生きできるといい、
枸杞子(クコの実)は1日20粒、食せば老いないといいます。
大棗(なつめ)は、中華食材としても人気があるもので
私が観ただけでも様々なメーカーから5〜8種類ほども
安いものから高いものまでそろっております。
今回は質のいいものを手に入れたいと考えて、
中華街食材店へ足を運びました。
立ち寄った中華食材店。
中華街の横浜スタジアムが遠くに見えるスーパーマーケット。
□ ワンワン生鮮市場
生鮮市場と名にありスーパーマーケット風で野菜や果物も多数。
冷凍食品の中華食材もあります。
生薬は多品種は揃わないものの、
菊花、枸杞子、茯苓、当帰、白朮、ハスの実、大棗、桂皮、その他。
比較的お買い求めしやすい価格設定です。
こちらで大棗を3種類、菊花、当帰などをお買い上げ。
次に
□ 萬勝商事。
隆泰商行より生薬が割安感あるが、
隆泰商行ほどは生薬の種類はない。
ターメリックやその他、
エスニックテイストのスパイスも揃っています。
びっくりするほどデカいサイズの白芷や大黄が、
店の棚にこっそり隠れていたりして探索が楽しい。
ワンワン生鮮市場よりも生薬は多品種となりますし
業務用サイズでのお買い物ができるため、
中規模以上の薬膳の試食会を開催するにはうれしい。
こちらで今回は、黄耆、桂皮等とザーサイをお買い物しました。
次にたまたま見つけた食材店。
□ 日昇商店
外見から生百合根、生茴香、生マコモダケなどが存在感を主張し、
八百屋かと思って通り過ぎようとしたが、中は中華食材店。
広くない店内であり生薬数は少ないものの、
定番の大棗、黒枸杞子、菊花、人参片、当帰など。
ワンワン生鮮市場同様に、お値段が安く色々欲しいものがあった。
人参片をみつけ650円のみ購入しました。
ただアメリカインディアンの絵が描かれたパッケージと、
650円にしては量が多いものでしたからアメリカ人参だと思う。
もしアメリカ人参なら薬効は朝鮮人参とは異なります。
最後に、以上の食材店で手に入らなかった生薬を
生薬種類が多く揃う 隆泰商行 で購入して本日の購入は終了。
生薬の防風など、
上述の店では見かけなかった商品をこちらで購入して買い物終了。
前回の生薬購入で立ち寄った隆泰商行、萬勝商事以外に、
今回は中華街を歩き回って
ワンワン生鮮市場、日昇商店の中華食材店2店を発見できました。
店の特徴を把握してから賢い買い物ができればと考えております。
下記に店のアドレスを記しておきます。
私同様、中華食材や生薬に興味がある方がおられましたら、
中華街にお立ち寄りのときに足を伸ばしてみてはいかがでしょう。
□ ワンワン生鮮市場
〒231-0023 神奈川県横浜市中区 山下町220-3 新徳永ビル1F
電話:0453239166
https://map.j-coin.jp/jcoinpay/spot/detail?code=S999263
□ 萬勝商事
所在地 〒231-0023 横浜市中区山下町214(中華街西門通り)
お問合せ窓口 TEL:045-662-1694/FAX:045-662-1669/E-mail:
営業時間 11:00〜20:00
定休日 火曜日(祝日の場合は営業)・日曜日
http://www.mansyo.com/about/
□ 日昇商店
神奈川県横浜市中区山下町215-1
石川町駅北口(中華街口)から徒歩約5分
営業終了 20:00
045-222-3090
□ 隆泰商行
横浜市中区山下町131
045-651-5149
※中華街のルールではないだろうが、
中華街の店が全般、
火曜日がお休みの店が多いらしい。
不定休の店もありそうですから、
でかけるとき確認するといいでしょう。
こうした生薬を買い求める理由は
自分で生薬から必要な処方薬を煎じるためです。
自宅で煎じるのは手間がかかります。
部屋が漢方の匂いがつくこともあります。。。。。
漢方薬の匂いは、その処方が自分の体質にあわないと違和感を感じますが、
本人は意外に、ぴったり必要なものを提供してくれているときは、
漢方薬の匂いに慣れると気にならないものです。
ですが外出先から帰宅してドアを開けたときに気づくことがあります。
そうなったらまずは換気に香り対策は少なからずせねばなりませんが。。。
でも、そうした漢方薬の香り成分にも身体の毛穴から薬効が経皮吸収できているのです。
これがとても貴重だと、以前、漢方医の韓国ドラマで観て勉強になったことがあります。
通常漢方薬をドラッグストアや漢方薬局、または石による処方にて保険適応の場合、
一部の煎じていただける生薬をだしてくれる漢方薬局を除けば、エキス剤や顆粒などが出るようです。
生薬を煎じて薬効成分を抽出してエキスを乾燥させ固形化した錠剤や顆粒に加工したお薬です。
ただこの場合、薬効を秘めた香り成分の多くは失われていくデメリットがあります。
中国製漢方薬では生薬をすりつぶして仁丹ほどの大きさにつなぎ材をもちいて丸めたタイプのものもあり、
こちらはその処方がもつ香りが活きており薬効として加味されます。
一回分がアルミパッケージに入った分包の袋を開けたときの香りで、
エキス剤との効果の差を直感しました。
ですがなにより効果がフルで引き出せるのは、
目的の処方に必要な生薬を計量器でそれぞれ測って、
ゴリゴリ細かくして煮出しやすくする手間をかける事も出る煎じ薬です。
自分の体質や体調にあった煎じ立ての煎じ薬を服用すると、
胃に落ちた瞬間、身体に様々な反応を実感することもありましょう。
私は、心臓部分のつっかえ感が嘘のように消える処方もありました。
エキス剤よりも煎じ薬のほうが効果は格段に実感しやすいでしょう。
漢方薬を、急性の肩こりや風邪などにもちいるときにも煎じ薬はいいと思いますが、
そこは急場ですから煎じる手間はかけたくない。
通常のエキス剤といった錠剤や顆粒でいいと思います。
ただ高齢者等の長年かけて定着させてきた根強く変化を拒む体質の改善には、
体質の改善が起こりづらいものもおられるためエキス剤では動きづらいこともあるでしょう。
そうした場合には煎じる手間と生薬を買ってくる手間と費用もかかりますが、
体感上、煎じた場合に感じる体質への改善の道筋は近道となるでしょう。
それに昨今、私を含め施術者同士の会話で、
10年前はこの手技で改善するも、
いまのお客様の体調からか改善が格段に弱くなってきているという話しがでます。
それは実際施術者として体験すればうなづける点が多々思い当たります。
施術者たちの技術進化は凄まじいものですが、
対して年々お客様の体質の変わりづらさは高まる速度が強すぎるため、
結果が相殺されて大きな改善には見えなくなるという事態が起きています。
そうした傾向があるからこそ薬効を減じられたエキス剤で手を打つよりも、
薬効を最大化した煎じ薬のほうで体質を良化させるよう期待するほうが賢明です。
ちなみに知り合いの鍼灸師は日本人には効きが悪くなったと感じて渡米して開業、
すると日本でしていた治療と変わらないことをしているにもかかわらず、
ゴッドハンドと絶大的な人気を博しておられるご様子。
まじめに奇跡のように治っていくものだから、
現地の患者様の回復力の現存すれば、こうしたことになるのかと。。。
そうした羽振りの良さから合気柔術の師匠を海外に招くなど多額の費用がかかるときも、
この鍼灸師の先生が全額持ちだそうです。頼もしい限り。
(話しが脱線しました・・・申し訳ないです)
さほど体質が悪化しすぎてもおらず、体力もあってストレスも少ない方でしたら、
私が実感している変化のスピード以上の効能を煎じ薬の服用で体感できると思われます。
ただ体質の理解や漢方薬についてご存じない方にはお勧めすることは難しいのですが、
私同様に薬膳、勉強してますよ、漢方薬による体質改善・体調管理に興味ありますよ!
とお思いの方がおられましたら、ぜひ、煎じたてを試してみてください。
漢方薬での体質改善は長期間かかる場合もあります。
その期間を煎じた薬効高い処方薬が短くしてくれるというのでしたら。
費用対効果を考えてみたとしても、最高の投資になると思います。
未来の自分へ向けた贈り物として、
またはそうした夢がかなえば知人や友人にも勧めやすくなります。
そこを含めて得難い体験となるでしょう。
私自身、元々体力的に自身があるほうではないため、
エキス剤は便利さからもちいてもいますが、
要所ではしっかり煎じ薬を試します。
皆様も、要所要所で煎じ薬、試してみませんか?
今回の私の購入目標は、
質のいい大棗、菊花などとシンプル。
「良姜片」と「大棗」をあわせてもちいて(補脾生薬の効能パワーアップ)
「枸杞子」と「菊花」をあわせてもちいて(目の機能サポート)
として使おうという考えです。
中国の薬膳を勉強するものに知られたことですが、
大棗(なつめ)は1日3個、食せば長生きできるといい、
枸杞子(クコの実)は1日20粒、食せば老いないといいます。
大棗(なつめ)は、中華食材としても人気があるもので
私が観ただけでも様々なメーカーから5〜8種類ほども
安いものから高いものまでそろっております。
今回は質のいいものを手に入れたいと考えて、
中華街食材店へ足を運びました。
立ち寄った中華食材店。
中華街の横浜スタジアムが遠くに見えるスーパーマーケット。
□ ワンワン生鮮市場
生鮮市場と名にありスーパーマーケット風で野菜や果物も多数。
冷凍食品の中華食材もあります。
生薬は多品種は揃わないものの、
菊花、枸杞子、茯苓、当帰、白朮、ハスの実、大棗、桂皮、その他。
比較的お買い求めしやすい価格設定です。
こちらで大棗を3種類、菊花、当帰などをお買い上げ。
次に
□ 萬勝商事。
隆泰商行より生薬が割安感あるが、
隆泰商行ほどは生薬の種類はない。
ターメリックやその他、
エスニックテイストのスパイスも揃っています。
びっくりするほどデカいサイズの白芷や大黄が、
店の棚にこっそり隠れていたりして探索が楽しい。
ワンワン生鮮市場よりも生薬は多品種となりますし
業務用サイズでのお買い物ができるため、
中規模以上の薬膳の試食会を開催するにはうれしい。
こちらで今回は、黄耆、桂皮等とザーサイをお買い物しました。
次にたまたま見つけた食材店。
□ 日昇商店
外見から生百合根、生茴香、生マコモダケなどが存在感を主張し、
八百屋かと思って通り過ぎようとしたが、中は中華食材店。
広くない店内であり生薬数は少ないものの、
定番の大棗、黒枸杞子、菊花、人参片、当帰など。
ワンワン生鮮市場同様に、お値段が安く色々欲しいものがあった。
人参片をみつけ650円のみ購入しました。
ただアメリカインディアンの絵が描かれたパッケージと、
650円にしては量が多いものでしたからアメリカ人参だと思う。
もしアメリカ人参なら薬効は朝鮮人参とは異なります。
最後に、以上の食材店で手に入らなかった生薬を
生薬種類が多く揃う 隆泰商行 で購入して本日の購入は終了。
生薬の防風など、
上述の店では見かけなかった商品をこちらで購入して買い物終了。
前回の生薬購入で立ち寄った隆泰商行、萬勝商事以外に、
今回は中華街を歩き回って
ワンワン生鮮市場、日昇商店の中華食材店2店を発見できました。
店の特徴を把握してから賢い買い物ができればと考えております。
下記に店のアドレスを記しておきます。
私同様、中華食材や生薬に興味がある方がおられましたら、
中華街にお立ち寄りのときに足を伸ばしてみてはいかがでしょう。
□ ワンワン生鮮市場
〒231-0023 神奈川県横浜市中区 山下町220-3 新徳永ビル1F
電話:0453239166
https://map.j-coin.jp/jcoinpay/spot/detail?code=S999263
□ 萬勝商事
所在地 〒231-0023 横浜市中区山下町214(中華街西門通り)
お問合せ窓口 TEL:045-662-1694/FAX:045-662-1669/E-mail:
営業時間 11:00〜20:00
定休日 火曜日(祝日の場合は営業)・日曜日
http://www.mansyo.com/about/
□ 日昇商店
神奈川県横浜市中区山下町215-1
石川町駅北口(中華街口)から徒歩約5分
営業終了 20:00
045-222-3090
□ 隆泰商行
横浜市中区山下町131
045-651-5149
※中華街のルールではないだろうが、
中華街の店が全般、
火曜日がお休みの店が多いらしい。
不定休の店もありそうですから、
でかけるとき確認するといいでしょう。
こうした生薬を買い求める理由は
自分で生薬から必要な処方薬を煎じるためです。
自宅で煎じるのは手間がかかります。
部屋が漢方の匂いがつくこともあります。。。。。
漢方薬の匂いは、その処方が自分の体質にあわないと違和感を感じますが、
本人は意外に、ぴったり必要なものを提供してくれているときは、
漢方薬の匂いに慣れると気にならないものです。
ですが外出先から帰宅してドアを開けたときに気づくことがあります。
そうなったらまずは換気に香り対策は少なからずせねばなりませんが。。。
でも、そうした漢方薬の香り成分にも身体の毛穴から薬効が経皮吸収できているのです。
これがとても貴重だと、以前、漢方医の韓国ドラマで観て勉強になったことがあります。
通常漢方薬をドラッグストアや漢方薬局、または石による処方にて保険適応の場合、
一部の煎じていただける生薬をだしてくれる漢方薬局を除けば、エキス剤や顆粒などが出るようです。
生薬を煎じて薬効成分を抽出してエキスを乾燥させ固形化した錠剤や顆粒に加工したお薬です。
ただこの場合、薬効を秘めた香り成分の多くは失われていくデメリットがあります。
中国製漢方薬では生薬をすりつぶして仁丹ほどの大きさにつなぎ材をもちいて丸めたタイプのものもあり、
こちらはその処方がもつ香りが活きており薬効として加味されます。
一回分がアルミパッケージに入った分包の袋を開けたときの香りで、
エキス剤との効果の差を直感しました。
ですがなにより効果がフルで引き出せるのは、
目的の処方に必要な生薬を計量器でそれぞれ測って、
ゴリゴリ細かくして煮出しやすくする手間をかける事も出る煎じ薬です。
自分の体質や体調にあった煎じ立ての煎じ薬を服用すると、
胃に落ちた瞬間、身体に様々な反応を実感することもありましょう。
私は、心臓部分のつっかえ感が嘘のように消える処方もありました。
エキス剤よりも煎じ薬のほうが効果は格段に実感しやすいでしょう。
漢方薬を、急性の肩こりや風邪などにもちいるときにも煎じ薬はいいと思いますが、
そこは急場ですから煎じる手間はかけたくない。
通常のエキス剤といった錠剤や顆粒でいいと思います。
ただ高齢者等の長年かけて定着させてきた根強く変化を拒む体質の改善には、
体質の改善が起こりづらいものもおられるためエキス剤では動きづらいこともあるでしょう。
そうした場合には煎じる手間と生薬を買ってくる手間と費用もかかりますが、
体感上、煎じた場合に感じる体質への改善の道筋は近道となるでしょう。
それに昨今、私を含め施術者同士の会話で、
10年前はこの手技で改善するも、
いまのお客様の体調からか改善が格段に弱くなってきているという話しがでます。
それは実際施術者として体験すればうなづける点が多々思い当たります。
施術者たちの技術進化は凄まじいものですが、
対して年々お客様の体質の変わりづらさは高まる速度が強すぎるため、
結果が相殺されて大きな改善には見えなくなるという事態が起きています。
そうした傾向があるからこそ薬効を減じられたエキス剤で手を打つよりも、
薬効を最大化した煎じ薬のほうで体質を良化させるよう期待するほうが賢明です。
ちなみに知り合いの鍼灸師は日本人には効きが悪くなったと感じて渡米して開業、
すると日本でしていた治療と変わらないことをしているにもかかわらず、
ゴッドハンドと絶大的な人気を博しておられるご様子。
まじめに奇跡のように治っていくものだから、
現地の患者様の回復力の現存すれば、こうしたことになるのかと。。。
そうした羽振りの良さから合気柔術の師匠を海外に招くなど多額の費用がかかるときも、
この鍼灸師の先生が全額持ちだそうです。頼もしい限り。
(話しが脱線しました・・・申し訳ないです)
さほど体質が悪化しすぎてもおらず、体力もあってストレスも少ない方でしたら、
私が実感している変化のスピード以上の効能を煎じ薬の服用で体感できると思われます。
ただ体質の理解や漢方薬についてご存じない方にはお勧めすることは難しいのですが、
私同様に薬膳、勉強してますよ、漢方薬による体質改善・体調管理に興味ありますよ!
とお思いの方がおられましたら、ぜひ、煎じたてを試してみてください。
漢方薬での体質改善は長期間かかる場合もあります。
その期間を煎じた薬効高い処方薬が短くしてくれるというのでしたら。
費用対効果を考えてみたとしても、最高の投資になると思います。
未来の自分へ向けた贈り物として、
またはそうした夢がかなえば知人や友人にも勧めやすくなります。
そこを含めて得難い体験となるでしょう。
私自身、元々体力的に自身があるほうではないため、
エキス剤は便利さからもちいてもいますが、
要所ではしっかり煎じ薬を試します。
皆様も、要所要所で煎じ薬、試してみませんか?
2025年11月07日
3本指を合わせた経絡意識の経穴タッピング。気の滞りを通しましょう!
ボウエンテクニックの講習会があるとのこと
先月終わりくらいに、
海外在住のボウエンテクニックの先生から、
講習会開催の連絡をいただきました。
個人的に今後の活動として、
ソフトな手技を交えた形での施術再開の可能性を模索しております。
ボウエンテクニックも、ソフトな手技として大変に役立ちますが、
講座の開催期間中は他の用事が先に入っており、
参加できない旨をおつたえすることになりました。
ここ3ヶ月は中医学および生薬や処方の勉強に時間を費やしてきて、
皮膚の下にある気血津液等の仕組みの知識が揃ってきたと思います。
ボウエンテクニックを創始したオーストラリア人のトム・ボウエン氏は、
西洋の手技療法のみならず経絡を治療に使う日本の指圧にも造詣が深い。
私は、ボウエンテクニックを学んであとのことですが、
ボウエンの手技には経絡技術が必須と痛感してから勉強をし始めました。
経絡の勉強が進むと私の施術技術が飛躍した気がいたします。
もっと早く勉強したらよかったと気に病むところであります。。。
気の通る幹線として経脈があり、支線として分かれる絡脈があります。
それらは経筋と呼ばれ筋肉が連動連鎖して動作する特性を備えており、
患部が頭部のときでも治療点が足の指先という場合も、
この経絡の知識があればスムースに理解応用できます。
3ヶ月ほど、生薬等の座学に熱中してきたため、経絡の学習から離れていました。
ボウエンテクニックの講師さんから講習会のお知らせをいただき、
思い出しながら勉強をしなければと思った次第です。
生薬や方剤を勉強するには座学でテキストを読み下しただけではたらず、
新たな生薬や薬膳等の書籍購入費用のみならず、
生薬サンプルの購入費用や自身で人体実験用の方剤の購入費用などと、
本草薬膳学院の費用意外の研究費が出費加算されたものでして。
経絡について勉強するために必要な書籍は揃っていますし、
経絡人形及び自分自身の身体の実験体もあるわけで、
一銭もかからず勉強できることのありがたさを実感しています。
私独自の経絡のライン上にある経穴を思い出すやり方があります。
スズメは餌をついばむときのくちばしの上げ下げの動作をします。
餌を突っつくときの勢いと、突いたあとの引き上げがセットです。
鍼灸で鍼を打って患部に刺激を優しくあたえる術に[雀啄術]があり、
ちょうどその動きを真似て経穴を順番にタップしていきます。
そのとき親指・人差し指・中指の3本指を合わせて、
あたかもスズメのくちばしのような形にして軽妙にタップします。
くちばしが経穴に当たり、当たってから引く。
当てる強さは軽くてもよく、引き上げるときに勢いを持ってやっています。

たとえば、合谷を含む大腸経をこの動作をするときには、
右手で左手の大腸経を指先から徐々に肘にあがりという流れですね。
このやり方は海外の西洋人の気功をなさる方のyoutube映像で見つけました。
その映像中では任脈の膻中を狙ったり鼠径部の上を狙いタップするものです。
観て真似てみたら、
理想位置にタップがぴしゃっとハマると意外に気分がよく爽快になりまして。
だったら、背中は無理だけど他の経絡や経穴は、
このタップを使って刺激のときの響きを感じ位置を確認していくのもいいし、
経絡図や経絡人形を観ながらタップごとに経穴名を唱えることもできますし。
やってみると、気の流れが順調さが増して身体が軽くなった気がします。
生薬には理気作用という、停滞した気を通す作用をもつ生薬がいくつかあります。
陳皮、紫蘇葉、オレンジなど。
上で説明させていただいた経絡線に沿っておこなう経穴へのタップ方法は、
生薬の理気作用とは異なった効果にあたるのかもしれません。
ですが自衛の経絡の滞りを通すセルフケアとしては有益だろうと実感しています。
皆様も指先をスズメのくちばしにた経穴タッピング、
試してみてください。
また生薬のなかには通経作用といった経絡内の気の通りを活性化させる作用のある生薬もございます。
先だって私が購入した「威霊仙(いれいせん)」も、そうした生薬のうちのひとつです。
体調的に厳しさが強い方であれば、通経作用を持った生薬を構成生薬に含む処方を摂りつつ、
経絡タッピングを行えば願いの効果が増すのではないでしょうか。
余談ですが、
胴体の腎経・胃経・脾経・肝経・胆経・それに肺経・心経をタップするとき、
たとえば右手で右側の中府を、左手で左側の中府をタップするのですが、
同様にタップしようとしても、手の左右のタップする角度や強さなどが、
どうしても均一にならない。
自分の手や胴などねじれがあることを痛感させられました。
右手が利き手でそちら側の屈筋が優位になって、
左右の手のバランスを狂わせているようです。
そういったところを気づいて治すのも、
整体をするものとしては見過ごせません。
先月終わりくらいに、
海外在住のボウエンテクニックの先生から、
講習会開催の連絡をいただきました。
個人的に今後の活動として、
ソフトな手技を交えた形での施術再開の可能性を模索しております。
ボウエンテクニックも、ソフトな手技として大変に役立ちますが、
講座の開催期間中は他の用事が先に入っており、
参加できない旨をおつたえすることになりました。
ここ3ヶ月は中医学および生薬や処方の勉強に時間を費やしてきて、
皮膚の下にある気血津液等の仕組みの知識が揃ってきたと思います。
ボウエンテクニックを創始したオーストラリア人のトム・ボウエン氏は、
西洋の手技療法のみならず経絡を治療に使う日本の指圧にも造詣が深い。
私は、ボウエンテクニックを学んであとのことですが、
ボウエンの手技には経絡技術が必須と痛感してから勉強をし始めました。
経絡の勉強が進むと私の施術技術が飛躍した気がいたします。
もっと早く勉強したらよかったと気に病むところであります。。。
気の通る幹線として経脈があり、支線として分かれる絡脈があります。
それらは経筋と呼ばれ筋肉が連動連鎖して動作する特性を備えており、
患部が頭部のときでも治療点が足の指先という場合も、
この経絡の知識があればスムースに理解応用できます。
3ヶ月ほど、生薬等の座学に熱中してきたため、経絡の学習から離れていました。
ボウエンテクニックの講師さんから講習会のお知らせをいただき、
思い出しながら勉強をしなければと思った次第です。
生薬や方剤を勉強するには座学でテキストを読み下しただけではたらず、
新たな生薬や薬膳等の書籍購入費用のみならず、
生薬サンプルの購入費用や自身で人体実験用の方剤の購入費用などと、
本草薬膳学院の費用意外の研究費が出費加算されたものでして。
経絡について勉強するために必要な書籍は揃っていますし、
経絡人形及び自分自身の身体の実験体もあるわけで、
一銭もかからず勉強できることのありがたさを実感しています。
私独自の経絡のライン上にある経穴を思い出すやり方があります。
スズメは餌をついばむときのくちばしの上げ下げの動作をします。
餌を突っつくときの勢いと、突いたあとの引き上げがセットです。
鍼灸で鍼を打って患部に刺激を優しくあたえる術に[雀啄術]があり、
ちょうどその動きを真似て経穴を順番にタップしていきます。
そのとき親指・人差し指・中指の3本指を合わせて、
あたかもスズメのくちばしのような形にして軽妙にタップします。
くちばしが経穴に当たり、当たってから引く。
当てる強さは軽くてもよく、引き上げるときに勢いを持ってやっています。
たとえば、合谷を含む大腸経をこの動作をするときには、
右手で左手の大腸経を指先から徐々に肘にあがりという流れですね。
このやり方は海外の西洋人の気功をなさる方のyoutube映像で見つけました。
その映像中では任脈の膻中を狙ったり鼠径部の上を狙いタップするものです。
観て真似てみたら、
理想位置にタップがぴしゃっとハマると意外に気分がよく爽快になりまして。
だったら、背中は無理だけど他の経絡や経穴は、
このタップを使って刺激のときの響きを感じ位置を確認していくのもいいし、
経絡図や経絡人形を観ながらタップごとに経穴名を唱えることもできますし。
やってみると、気の流れが順調さが増して身体が軽くなった気がします。
生薬には理気作用という、停滞した気を通す作用をもつ生薬がいくつかあります。
陳皮、紫蘇葉、オレンジなど。
上で説明させていただいた経絡線に沿っておこなう経穴へのタップ方法は、
生薬の理気作用とは異なった効果にあたるのかもしれません。
ですが自衛の経絡の滞りを通すセルフケアとしては有益だろうと実感しています。
皆様も指先をスズメのくちばしにた経穴タッピング、
試してみてください。
また生薬のなかには通経作用といった経絡内の気の通りを活性化させる作用のある生薬もございます。
先だって私が購入した「威霊仙(いれいせん)」も、そうした生薬のうちのひとつです。
体調的に厳しさが強い方であれば、通経作用を持った生薬を構成生薬に含む処方を摂りつつ、
経絡タッピングを行えば願いの効果が増すのではないでしょうか。
余談ですが、
胴体の腎経・胃経・脾経・肝経・胆経・それに肺経・心経をタップするとき、
たとえば右手で右側の中府を、左手で左側の中府をタップするのですが、
同様にタップしようとしても、手の左右のタップする角度や強さなどが、
どうしても均一にならない。
自分の手や胴などねじれがあることを痛感させられました。
右手が利き手でそちら側の屈筋が優位になって、
左右の手のバランスを狂わせているようです。
そういったところを気づいて治すのも、
整体をするものとしては見過ごせません。
2025年11月06日
漢方薬を服用したら、とてつもなくおならがでるといっていた方がおられて。
まず、知人が持っていた中国産の漢方薬のご紹介。

北京同仁堂の補中益気丸
アルミパッケージによる分包の中には
1〜2ミリの方剤粒が多数収められています。
方剤粒からは処方薬の香りが香ってきます。
いいですね〜。
こういうの、好きです
補中益気湯は、脾を補い気を益する方剤です。
脾という消化器全般に影響を与える方剤には、
お腹の中の変化が起こりやすいもの。
お腹の変化にともなう注意が必要なこともございます。
私が施術をしていたころに、
漢方薬を服用し始めたお客様がおられました。
漢方薬の処方内容はおつたえできませんが、
おならの回数や量が大幅に増えたそうです。
漢方薬の服用する前と後では、
食事内容も変わらず、生活リズムも一定で、
漢方薬が問題だろうとお考えとのことです。
本人的にはだいぶん気になる様子です。
ガスが腹部をはらせてパンパンになり、
小のおトイレにいく回数も増えたとおっしゃってました。
さいわいひとり暮らしの自宅勤務だから
自由にトイレにも行けるそうですから大事はないといわれます。
ただ何らかの病気が隠れてやしないかと、
気になってきたといって相談していただきました。
おならの臭いは無臭に近いといいますから、
大腸内で発生したガスのようです。
小腸で発生したなら匂いが強まります。
漢方薬の服用後に消化器の機能が向上するという変化が、
脾(腸および消化器全般)の働きを活性化させたことで、
ガスが発生することがあるとうかがったことがあります。
特に脾(腸および消化器全般)の働きが弱い方が、
脾を整え強くする処方を服用後に起こりやすいようです。
おならの量が変化し多い期間の長短はわかりませんが、
漢方薬服用後に起きるおならの量の増加は、
無害であることが多いといわれております。
脾の状態が改善することで自然におさまり、
そのときを心待ちになさるのがいいのです。
ただ不測の事態も想定すれば、
楽観的すぎるのも問題があります。
お客様が服用する漢方の処方はお医者様から出していただいており、
次回の診察の機会にお医者様と相談なさるようお勧めいたしました。
後日、お医者様との相談した結果を伺えば、
ガスの発生はときどきあることで、
気にしないでいいと助言されたそうです。
ガスの量が多くなった期間は2ヶ月弱で、
そこを過ぎたら問題なくなられました。
私が勝手に想像することですが、
不活性だった腸内細菌が活性化するよう変わったり、
食積が溜まりづらくなったり、
大腸内に常在してこびりついたものなど剥がされていったり。
様々な仕事が腸内でおこなわれた期間中にガスがでたのだが、
一段落ついた知らせとして、ガスの量も落ち着いたのでしょう。
大腸の滞留物が落ち着くと同時に
大腸と肺の関係性により肺が活性しだすこともあるようです。
その後、お客様の地肌の色があきらかによくなったことが印象的です。
ケース・バイ・ケースではありますが、
こちらのお客様には、
すばらしい腸内のデトックスになったのかもしれません。
『漢方薬の服用後におならの量が増えた』でGoogleAIで調べました。
Google AI による概要
漢方薬の服用後におならの量が増えた場合、いくつかの理由が考えられます。
考えられる理由
消化機能の変化:
漢方薬に含まれる生薬(例えば、消化を助ける成分や食物繊維を含むもの)が、腸の動きを活発にしたり、腸内細菌叢に変化を与えたりすることで、ガス生成が増えることがあります。
腸の蠕動運動の促進:
特定の漢方薬には、便通を改善するために腸の動き(蠕動運動)を促す作用を持つものがあります。この過程で腸内のガスが移動しやすくなり、おならとして体外に出る回数や量が増加することがあります。
体質の変化の過程:
漢方では、体が本来のバランスを取り戻す過程で一時的に様々な変化が現れることがあります。ガスが増えることもその一つとして捉えられる場合があります。
食事内容や生活習慣の変化:
漢方薬の服用と同時期に、食事内容(例えば、豆類、イモ類、炭酸飲料などガスを生成しやすい食品)や生活習慣に変化がなかったかも確認してみてください。
対処法と注意点
まずは処方医または薬剤師に相談する: おならの増加が気になる場合や、不快感を伴う場合は、その漢方薬を処方した医師や薬剤師に相談してください。これは、現在の症状が薬の副作用なのか、体が順応している過程なのかを判断してもらうために最も重要です。
症状を伝える: いつから、どの程度おならが増えたのか、他にお腹の張りや痛み、便秘、下痢などの症状がないかを正確に伝えてください。
自己判断で中止しない: 医師の指示なく服用を中止したり、量を減らしたりしないでください。
ほとんどの場合、おならが増えることは一時的なものや、薬の作用による無害な変化である可能性が高いですが、念のため専門家に相談して安心することが大切です。
北京同仁堂の補中益気丸
アルミパッケージによる分包の中には
1〜2ミリの方剤粒が多数収められています。
方剤粒からは処方薬の香りが香ってきます。
いいですね〜。
こういうの、好きです
補中益気湯は、脾を補い気を益する方剤です。
脾という消化器全般に影響を与える方剤には、
お腹の中の変化が起こりやすいもの。
お腹の変化にともなう注意が必要なこともございます。
私が施術をしていたころに、
漢方薬を服用し始めたお客様がおられました。
漢方薬の処方内容はおつたえできませんが、
おならの回数や量が大幅に増えたそうです。
漢方薬の服用する前と後では、
食事内容も変わらず、生活リズムも一定で、
漢方薬が問題だろうとお考えとのことです。
本人的にはだいぶん気になる様子です。
ガスが腹部をはらせてパンパンになり、
小のおトイレにいく回数も増えたとおっしゃってました。
さいわいひとり暮らしの自宅勤務だから
自由にトイレにも行けるそうですから大事はないといわれます。
ただ何らかの病気が隠れてやしないかと、
気になってきたといって相談していただきました。
おならの臭いは無臭に近いといいますから、
大腸内で発生したガスのようです。
小腸で発生したなら匂いが強まります。
漢方薬の服用後に消化器の機能が向上するという変化が、
脾(腸および消化器全般)の働きを活性化させたことで、
ガスが発生することがあるとうかがったことがあります。
特に脾(腸および消化器全般)の働きが弱い方が、
脾を整え強くする処方を服用後に起こりやすいようです。
おならの量が変化し多い期間の長短はわかりませんが、
漢方薬服用後に起きるおならの量の増加は、
無害であることが多いといわれております。
脾の状態が改善することで自然におさまり、
そのときを心待ちになさるのがいいのです。
ただ不測の事態も想定すれば、
楽観的すぎるのも問題があります。
お客様が服用する漢方の処方はお医者様から出していただいており、
次回の診察の機会にお医者様と相談なさるようお勧めいたしました。
後日、お医者様との相談した結果を伺えば、
ガスの発生はときどきあることで、
気にしないでいいと助言されたそうです。
ガスの量が多くなった期間は2ヶ月弱で、
そこを過ぎたら問題なくなられました。
私が勝手に想像することですが、
不活性だった腸内細菌が活性化するよう変わったり、
食積が溜まりづらくなったり、
大腸内に常在してこびりついたものなど剥がされていったり。
様々な仕事が腸内でおこなわれた期間中にガスがでたのだが、
一段落ついた知らせとして、ガスの量も落ち着いたのでしょう。
大腸の滞留物が落ち着くと同時に
大腸と肺の関係性により肺が活性しだすこともあるようです。
その後、お客様の地肌の色があきらかによくなったことが印象的です。
ケース・バイ・ケースではありますが、
こちらのお客様には、
すばらしい腸内のデトックスになったのかもしれません。
『漢方薬の服用後におならの量が増えた』でGoogleAIで調べました。
Google AI による概要
漢方薬の服用後におならの量が増えた場合、いくつかの理由が考えられます。
考えられる理由
消化機能の変化:
漢方薬に含まれる生薬(例えば、消化を助ける成分や食物繊維を含むもの)が、腸の動きを活発にしたり、腸内細菌叢に変化を与えたりすることで、ガス生成が増えることがあります。
腸の蠕動運動の促進:
特定の漢方薬には、便通を改善するために腸の動き(蠕動運動)を促す作用を持つものがあります。この過程で腸内のガスが移動しやすくなり、おならとして体外に出る回数や量が増加することがあります。
体質の変化の過程:
漢方では、体が本来のバランスを取り戻す過程で一時的に様々な変化が現れることがあります。ガスが増えることもその一つとして捉えられる場合があります。
食事内容や生活習慣の変化:
漢方薬の服用と同時期に、食事内容(例えば、豆類、イモ類、炭酸飲料などガスを生成しやすい食品)や生活習慣に変化がなかったかも確認してみてください。
対処法と注意点
まずは処方医または薬剤師に相談する: おならの増加が気になる場合や、不快感を伴う場合は、その漢方薬を処方した医師や薬剤師に相談してください。これは、現在の症状が薬の副作用なのか、体が順応している過程なのかを判断してもらうために最も重要です。
症状を伝える: いつから、どの程度おならが増えたのか、他にお腹の張りや痛み、便秘、下痢などの症状がないかを正確に伝えてください。
自己判断で中止しない: 医師の指示なく服用を中止したり、量を減らしたりしないでください。
ほとんどの場合、おならが増えることは一時的なものや、薬の作用による無害な変化である可能性が高いですが、念のため専門家に相談して安心することが大切です。
『陰虚』の意味をどう解釈するのか?日本漢方と中国医学の違いについて。
独学で東洋医学を学ぶ人にありがちなことですが、
日本漢方と中国医学を入り乱れて学ぶ過程で話しが見えなくなる場面がでてまいります。
たとえば、『陰虚』の解釈です。
私は中医学の本のみ学び始めでは読み続けておりました。
そこで中医学解釈を先に申し上げられればと思います。
中医学では『陰虚』を、次のように語を分けて考えます。
『陰 ≒ 血 + 津液』が『虚 ≒ 正常量より少ない状態』です。
『血と津液という身体に有益な液体が、足りてないですよ』となります。
このときの性質として、
『血と津液という液体』には【気の亢進を抑制する作用】があるといいます。
生命エネルギーの気には温煦作用という身体を温める作用があります。
気が亢進する、つまり気が活性化しすぎて過剰に熱を持てば冷ます必要がでてまいます。
それは自動車を運転中、エンジンが熱くなりすぎたらラジエターで冷却するのと同じことです。
もし熱くなりすぎたエンジンをさらに加熱すれば、熱膨張して金属強度を越えた灼熱のエンジンになってしまうでしょう。
火や煙がでて故障するでしょう。
そうならないように冷却水がエンジンの熱を適温化させるよう働いてくれるのです。
人体の内側でも気が熱を上げる力を発揮したとき、
『血と津液という(液体)』が過剰な熱を吸収し冷却。
それにより熱暴走が起きないよう調整をしております。
『陰虚体質』であれば、
『血と津液という(液体)』が正常量から足りてない。
この状態で気が亢進して内熱を高めたとき、
過剰な熱を冷却して鎮めることができません。
「ほてりのぼせ」『ホットフラッシュ』を感じることもあります。
ほてりのぼせは内熱ですから、
体温を計測しても通常の体温のまま変わりません。
(計測した本人は不思議に感じることでしょう)
本人は気の亢進で適温を上回る熱にさいなまれて、
たまったものじゃない不快を感じますが、
まわりにわかってもらえないのもつらいことです。
この状態を[更年期障害]ということもあります。
血と津液の損失が補いきれない総和が積み重なった末に、
更年期障害が起こりやすいのです。
女性は、生理や出産等で男性より血を失いやすくあります。
それにより女性の更年期障害の発症率は高くなります。
ちなみに女性ホルモンのバランスが変調をきたしたから更年期障害となるといわれることもございます。
『女性ホルモン 更年期障害』でGoogle AI にて検索。
更年期障害は、主に卵巣機能の低下による女性ホルモン(特にエストロゲン)の急激な減少や変動が原因です。このホルモンバランスの乱れが、自律神経のバランスを崩し、のぼせ、ほてり、動悸などの症状を引き起こします。さらに、加齢による身体的変化、元々の性格、ストレスなどの心理的・社会的要因も複合的に関与します。
ただ男性にも更年期障害があるといわれて久しいことです。
僕は女性ホルモンは元々少ないから大丈夫だと、
油断はなりません。
男性でも何らかの要因で陰液(血および津液)を多量に失い、
『陰虚体質』が強まれば、気の亢進を止められず、
内熱により不調を感じてしまうことになるのです。
こうした不調感の軽重の度合いや感じ方の実感は、
人それぞれともうされることもありますが。。。
女性より痛み等の耐性が弱い男性が強い陰虚体質となって感じる不調感は
深刻な凄まじさを実感するそうです。
とある芸能人の方が、そう述べておられたことを記憶しております。
急場を凌ぐ意味合いで足りていない血および津液を補うと、
気の亢進が抑制されることとなり、
ほてりのぼせ症状を鎮めることができます。
そうした症状が収まっている落ち着けるときを得て、
本格的な『陰虚体質』の改善に主軸を置いて事に当たります。
といったようなことで、
だいぶん話は脱線いたしましたが。。。
陰虚といわれると、『中医学』では<ほてりのぼせという熱>を意味します。
対する『日本漢方』では、
陰虚と言われると、冷めた寒々しい状態を意味しております。
個人的に中医学を学ぶ前の私は、
ほぼなんとなくという素人視点でお恥ずかしいことですが、
陰虚と聞いて、温度は冷めた低い感じを想像したように思い出します。
ゆえに(中医学で陰虚体質のものが熱く感じる)と説かれた書を読み、
混乱した記憶があります。
現在は中医学での見方を理解できているものの、
こんどは『日本漢方』の本を読み始めていくと、
陰虚が中医学とは別の意味で使われていたと気づくまで、
『なんでしょうか?・・・あの、話しが見えなくなってますけど』
と混乱していたことがありました。
中医学と日本漢方、どちらが正しい正しくないというよりも、
ひとまず知識を吸収するにはそれぞれの言語使用の差異を知り、
そのうえで中医学の先生か日本漢方本の先生かを分けて読むこと。
そうすればほしい知識や情報を正確に把握吸収できます。
そうしないでごっちゃに読むと、
後に臨床上で手痛い失敗のもととなるのではと危惧いたします。
そこに一ヶ月前ほどに、
ようやく気づきました。
(遅いといわれそうですが、
観察力が乏しく、
ひたすらつまづいておりました)
鹿野教授のyoutube映像でも『気』のタイトルで
中医学と日本漢方の陰虚の使用の差異を、
そうしたところの部分解説をなさってくださっておられました。
まったくの門外漢から独学で学び始めた私のような場合には、
こうした助言をくださる先生が活躍していただけまして、
本当にありがたいです。
私が習った脈診講座の先生は生粋の中医学ベースの鍼灸師で、
その先生の本や他の中医学から東洋医学に入りました。
対して日本漢方の考え方や取り組みを存じ上げませんでした。
なので反射的に中医学ベースの意味で解釈するようになっております。
ただ私の目的といたしまして、
中医学と日本漢方の両方の優れたお考えを吸収したいと願っています。
手持ちの『中医用語辞典』は、中医学に沿った単語解説をします。
他に手持ちの『知りたいこと、いっぱい!東洋医学ポケット用語集』も、
別段、中医学と日本漢方の両方を分けた単語解説書ではありません。。。
なにかいい手引書がないか、現在探しているところです。
ほんと、独学で勉強していこうというと。
つまづくこともすくなくありませんよね。
日本漢方と中国医学を入り乱れて学ぶ過程で話しが見えなくなる場面がでてまいります。
たとえば、『陰虚』の解釈です。
私は中医学の本のみ学び始めでは読み続けておりました。
そこで中医学解釈を先に申し上げられればと思います。
中医学では『陰虚』を、次のように語を分けて考えます。
『陰 ≒ 血 + 津液』が『虚 ≒ 正常量より少ない状態』です。
『血と津液という身体に有益な液体が、足りてないですよ』となります。
このときの性質として、
『血と津液という液体』には【気の亢進を抑制する作用】があるといいます。
生命エネルギーの気には温煦作用という身体を温める作用があります。
気が亢進する、つまり気が活性化しすぎて過剰に熱を持てば冷ます必要がでてまいます。
それは自動車を運転中、エンジンが熱くなりすぎたらラジエターで冷却するのと同じことです。
もし熱くなりすぎたエンジンをさらに加熱すれば、熱膨張して金属強度を越えた灼熱のエンジンになってしまうでしょう。
火や煙がでて故障するでしょう。
そうならないように冷却水がエンジンの熱を適温化させるよう働いてくれるのです。
人体の内側でも気が熱を上げる力を発揮したとき、
『血と津液という(液体)』が過剰な熱を吸収し冷却。
それにより熱暴走が起きないよう調整をしております。
『陰虚体質』であれば、
『血と津液という(液体)』が正常量から足りてない。
この状態で気が亢進して内熱を高めたとき、
過剰な熱を冷却して鎮めることができません。
「ほてりのぼせ」『ホットフラッシュ』を感じることもあります。
ほてりのぼせは内熱ですから、
体温を計測しても通常の体温のまま変わりません。
(計測した本人は不思議に感じることでしょう)
本人は気の亢進で適温を上回る熱にさいなまれて、
たまったものじゃない不快を感じますが、
まわりにわかってもらえないのもつらいことです。
この状態を[更年期障害]ということもあります。
血と津液の損失が補いきれない総和が積み重なった末に、
更年期障害が起こりやすいのです。
女性は、生理や出産等で男性より血を失いやすくあります。
それにより女性の更年期障害の発症率は高くなります。
ちなみに女性ホルモンのバランスが変調をきたしたから更年期障害となるといわれることもございます。
『女性ホルモン 更年期障害』でGoogle AI にて検索。
更年期障害は、主に卵巣機能の低下による女性ホルモン(特にエストロゲン)の急激な減少や変動が原因です。このホルモンバランスの乱れが、自律神経のバランスを崩し、のぼせ、ほてり、動悸などの症状を引き起こします。さらに、加齢による身体的変化、元々の性格、ストレスなどの心理的・社会的要因も複合的に関与します。
ただ男性にも更年期障害があるといわれて久しいことです。
僕は女性ホルモンは元々少ないから大丈夫だと、
油断はなりません。
男性でも何らかの要因で陰液(血および津液)を多量に失い、
『陰虚体質』が強まれば、気の亢進を止められず、
内熱により不調を感じてしまうことになるのです。
こうした不調感の軽重の度合いや感じ方の実感は、
人それぞれともうされることもありますが。。。
女性より痛み等の耐性が弱い男性が強い陰虚体質となって感じる不調感は
深刻な凄まじさを実感するそうです。
とある芸能人の方が、そう述べておられたことを記憶しております。
急場を凌ぐ意味合いで足りていない血および津液を補うと、
気の亢進が抑制されることとなり、
ほてりのぼせ症状を鎮めることができます。
そうした症状が収まっている落ち着けるときを得て、
本格的な『陰虚体質』の改善に主軸を置いて事に当たります。
といったようなことで、
だいぶん話は脱線いたしましたが。。。
陰虚といわれると、『中医学』では<ほてりのぼせという熱>を意味します。
対する『日本漢方』では、
陰虚と言われると、冷めた寒々しい状態を意味しております。
個人的に中医学を学ぶ前の私は、
ほぼなんとなくという素人視点でお恥ずかしいことですが、
陰虚と聞いて、温度は冷めた低い感じを想像したように思い出します。
ゆえに(中医学で陰虚体質のものが熱く感じる)と説かれた書を読み、
混乱した記憶があります。
現在は中医学での見方を理解できているものの、
こんどは『日本漢方』の本を読み始めていくと、
陰虚が中医学とは別の意味で使われていたと気づくまで、
『なんでしょうか?・・・あの、話しが見えなくなってますけど』
と混乱していたことがありました。
中医学と日本漢方、どちらが正しい正しくないというよりも、
ひとまず知識を吸収するにはそれぞれの言語使用の差異を知り、
そのうえで中医学の先生か日本漢方本の先生かを分けて読むこと。
そうすればほしい知識や情報を正確に把握吸収できます。
そうしないでごっちゃに読むと、
後に臨床上で手痛い失敗のもととなるのではと危惧いたします。
そこに一ヶ月前ほどに、
ようやく気づきました。
(遅いといわれそうですが、
観察力が乏しく、
ひたすらつまづいておりました)
鹿野教授のyoutube映像でも『気』のタイトルで
中医学と日本漢方の陰虚の使用の差異を、
そうしたところの部分解説をなさってくださっておられました。
まったくの門外漢から独学で学び始めた私のような場合には、
こうした助言をくださる先生が活躍していただけまして、
本当にありがたいです。
私が習った脈診講座の先生は生粋の中医学ベースの鍼灸師で、
その先生の本や他の中医学から東洋医学に入りました。
対して日本漢方の考え方や取り組みを存じ上げませんでした。
なので反射的に中医学ベースの意味で解釈するようになっております。
ただ私の目的といたしまして、
中医学と日本漢方の両方の優れたお考えを吸収したいと願っています。
手持ちの『中医用語辞典』は、中医学に沿った単語解説をします。
他に手持ちの『知りたいこと、いっぱい!東洋医学ポケット用語集』も、
別段、中医学と日本漢方の両方を分けた単語解説書ではありません。。。
なにかいい手引書がないか、現在探しているところです。
ほんと、独学で勉強していこうというと。
つまづくこともすくなくありませんよね。
2025年11月05日
隠れ血瘀に隠れ筋膜癒着。 いかに減少させるか。
個人的な話題で恐縮いたします。
私は極度の近眼と乱視が入っており、
小学生時代からメガネをかけております。
いまも徐々に眼鏡の度がきつくなり遠近ともにメガネ無しでは見えません。
ここ数か月で近眼がさらに急速悪化したのか、
眼鏡をかけ、ものを見るとものが二重に見えてかすみ出してたのです。
メガネ着用でも細かい文字が見づらくなった。。。。
こまった・・・
『はぁ〜。
ここ最近、だいぶん目に負担をかけているからなぁ。
長時間、youtube映像の視聴がたたった眼精疲労なのだろう。
勉強がストレスで肝気鬱結になって、肝の疏泄失調が起きたのか?
それで目に十分な血液が供給できず、
目のレンズ調整機能が鈍ったのだろう。
この悪化傾向が進み過ぎたら脅威だぞ。。。』
ですが。
おかしなことに、気づきました。
目はしょぼしょぼしてませんし、
メガネを外し30cm以内の距離のものを観ると、
ピントがくっきりしてよく見えるのです。
以前は近眼でこれほどよく見えてません。
不思議な現象だが
これは老眼の症状が進んだ結果だろうか?
ひどい近眼は老眼にはなりづらいと聞いた覚えがありますが、
それはただの噂だったのか。
目のトラブルや老眼の本を図書館で借りて読み、
母の老眼鏡をかけるなど確認をしたが、老眼ではなさそうです。
状況を分析すれば、
(過去)近くや遠くのものがぼやけて見える近視、二重に見える乱視。
(現在)乱視の症状が減り、裸眼で30cm以内はくっきり見える。
乱視が入ったメガネを近眼者がかけると、
ものが二重に見えることもあるそうです。
この可能性がでてきた。
AIで聞いてみました。。。
『はい、乱視が改善した後に、乱視が入ったままのメガネをかけると、
目が以前の状態と異なっているため、物が二重に見えることがあります。
これは、メガネが目の状態に合っていないことが原因です。 』
・・・そうなのか。。。
メガネが合わなくなったのは、困りました。
メガネ屋で検眼し目にあったレンズをつくるとしても、
視力の改定が体内で起きている最中であれば早々にレンズが合わなくなる。
そう推測をしたらレンズの作り変えに慎重になります。
私はいい年をしてますが、メガネ店、緊張するんですよね。
自動車免許証更新の検眼では、
私の整体の知識を総動員して視力をコントロールするので、
一時的に0.3〜0.4ほどは視力を加算させることはできます。
(そうした努力を継続できばいいのですが、そうもいかず、、)
近視の常態はどう制御すれば動くかは理解しています。
ですが乱視となると見当がつきません。
今回、乱視の改善がなぜおきたか?
うっすらと思い当たるところはあります。
8月を過ぎたころ、
今年の前半期から中盤期まで、
いったん施術を終えるため、
お越しいただいたお客様のケアに相当な集中した力を注ぎました。
そうした施術疲れは身体に備蓄されるもので、
身体の隅々まで『隠れ血瘀』を作り出していきます。
『隠れ血瘀』は、筋膜リリースでは除去しきれない、
小規模血瘀の散在するものです。
施術をする日々で心身に交感神経過多のストレスをかけていれば、
アドレナリン分泌により血流が常時高い状態を維持されるもので、
『隠れ血瘀』があっても高まった強い血の流れのせいでまとまりがありません。
(ただアドレナリン分泌が多い現職でも、
あまりに過剰なストレスを受けたり、
瘀血体質を強化する食生活なら、
未病の『隠れ血瘀』が影響し始めることがあるそうです。
注意は必要でしょう)
私自身に目を向けます。
私は施術をいったん退いてアドレナリン中毒から抜けて、
血の流れが遅く弱くなり体内に散在している『隠れ血瘀』もある。
職業柄、チェックすればだいたいのところですがわかるのです。。。。。
「おいおい、なさけないぞ、『隠れ血瘀』を持ちっぱなしなんて!」
私も、そう思いますが、
自分の身を二の次にして、一所懸命過ぎたのです。
複利で増える『隠れ血瘀』のつけを払うことが、
これからの一定期間、気の抜けない仕事になりました。
施術の終了した直後に『隠れ血瘀』が少なくない未病であならば。
どうなることが予想されるでしょう。
血の流れや強さが弱まった常態化が続くと、
数年内には『隠れ血瘀』がまとまりだして
次のステージに進行するおそれがあると、私の頭では考えています。
同業の先生や、他でも業務多忙でストレス過多な職業の方々には、
退職後に疾患傾向に偏りがある原因により、
生涯を終える方がおられます。
できることであれば、
これからはゆっくりできる時間が増えたと、
自分ができなかったことがかなえられるようにしたいですよね。。
そういった考えの元、
血瘀という病理物質の除去をする狙いで行動を起こしていました。
大凡20〜30%ほどは代謝を上げたかったので、
漢方処方や生薬や食薬なども活用したのです。。。
私が得意とする分野として、
筋膜リリースという手技は大鉈を持って
ざっくりと筋膜の癒着部を解く技術があります。
画期的に筋肉や腱、靭帯の軟部組織を変え、
関節の可動域を整える手法です。
大きな表層に位置する筋肉から、
大腰筋のような深層筋まで対応できますし、
経絡の理解が進むようになれば、
対応可能性も飛躍するものです。
ここが刺すように痛いといった刺痛の軽減にも
効率のいい対処法です。
ですが筋膜リリース適性対応外の筋膜の癒着部もあります。
それは『隠れ血瘀』といった血管の脇にできた
ごくごく小規模サイズの血瘀は全身に散在しているのですが。
そうした血瘀ができる酸化エリアに筋膜の癒着もおきやすいようです。
そうした場合の患部に対し、
筋膜リリースでそちらを狙い撃ちして対処するのは
不向きな技術であると考えられます。
例えば身体の裏に入り込みがきつくなった血瘀は、
触診でその状態を発見できる施術者はどれだけいるでしょうか?
中医学でいう痰により作り出された筋膜の癒着部が関与して、
血瘀の発生をつくるときもあります。
通常、筋膜の癒着箇所がどういった場所にできるかは、
よく存じ上げておりますから、そこにはきっちり手をかけます。
ですが全身を遊走する性質をもつ痰にともない血瘀が生じれば、
見つけ出す技術は私にはありません。
そこで考えたのは、
生薬の処方から血瘀等の病理物質を対処する方法を
少しずつ自分の身に取り入れることの実施でした。
それについてがんじゅうファミリーさまのyoutube映像で
どのような対処があるかを学ぶことができました。
血瘀がたくさんできる瘀血体質の場合、
どのような手順を持って対処を進めるといいかがあって、
そちらの内容を確認できたおかげで安心した気持ちでことにあたれました。
自己プラントして一ヶ月半の期間、
食薬や処方で補血で足らない私の血の量を増すことを先行させます。
どのように補血をするか、
健脾をベースに取り組み、
途中から和血・行血の作用を持つ生薬を少量ずつとることで
血瘀の量を徐々に軽減させていきました。
ごくごくスタンダードな奇をてらわない進め方です。
そうした経過が体内の血液が隠れ血瘀に届くことで
隠れ血瘀の軽減化をはかれる可能性はあるのだろう。
そうした仮説のもと、取り組んでいたわけです。
(ここでお願いとして。
ここでは私がいだいた仮説が混じっており、
科学的検証はなされていない点が含まれています。
その点はどうか、受け流す程度のこととしてお聞きくだされば幸いです)
ちなみに隠れ血瘀は手探り対応ですが、
がっつり見える筋膜の癒着も23箇所ほど気になるものが見当たりまして、
そうした筋膜の癒着を解いたらその下には倍数となろう癒着が隠れているもので。
いわば『隠れ筋膜の癒着』への大鉈をふるうにも、
セルフケアでは十分力を発揮できないものでした。
ですが少しずつ頭を使って遠赤外線ドーム型サウナ内の閉所で、
トレガーアプローチ風の映像を思い出す動功を身体に仕掛けて
経絡の膀胱経と腎経の気をうまく流れるよう巡らす意念と動きをかけました。
※陽虚体質がベースなので熱を注がれることや発汗は苦にならない体質だからできることです。
徐々に内転筋群の地面の把持をなすグラウディング感覚が増してきて、
安定感がでてくるようにしました。
ただこうした一連の行動の意図には、
目のトラブル予防の意図はありません。
疲れ目はありましたが、寝れば治っていました。
そうして『隠れ血瘀』や『隠れ筋膜癒着』を3ヶ月弱丹念に積み上げていたら、
乱視が軽減した結果があらわれた。
そうなった理由はわかっていません。
これは推測でしかありませんが、
認知機能を後退させない自己への取り組みとして、
下方に変位した後頭骨を整える操作はしていまして
頭部(脳)への血行を抑制した箇所には手を加えた結果になってました。
上部頚椎後面の後頭骨に付着する大小の筋肉や腱を、ゆるめること。
特に左右差を考慮して現在は左側が右の5倍以上の硬化が見て取れております。
左側の後頭骨下をアプローチする前に左側起立筋群を7部どおりしっかりと緩め置きます。
などと後頭部の凝りをメインに緩めていきました。
後頭骨は環椎と協働して頭部の水平性を感じ取るセンサーの役割をするので、
もしかしたら後頭骨と環椎のズレが以前より軽減した割合で、
乱視が軽減したのかもしれません。
これも自分なりに腎虚体質を考慮しつつ、
身体の恒常に挑む過程上のことです。
次にどのような変化が観察できるものか?
興味はつきません。
最後に余談となりますが。
手元にはメガネが目とあわない乱視用のメガネ。
メガネ店でレンズの新調はしたくないものです。。。
近視もスムースに改善して生活でメガネをしなくてよくなりたい。
そこで登場するのが目にすばらしいといわれる生薬の組み合わせが『枸杞子と菊花』です。
疲れ目等にいい処方には『枸杞子と菊花』を六味地黄丸に加えた処方、杞菊地黄丸があります。
枸杞子と菊花は、腎を滋養し肝を養い肺を潤すもので、
平肝明目とされ肝を補い目の充血(炎症)を鎮め、目を明らかに(改善)してくれます。
『枸杞子と菊花』を薬膳茶にして飲用にしても、
枸杞子も菊花も五性が平ですから
私の体質には悪影響はありません。
枸杞子も菊花も、食用としてお目見えするもので、
枸杞子は杏仁豆腐の上に数粒や、
菊花はお刺身用の解毒としてそえられていますね。
皆様にも馴染み深い生薬です。
『枸杞子と菊花』の薬膳茶を試してみようと思います。
生薬で腎を滋養することで肝を養いというものですし、
速攻で効いたことがわかることは期待できません。
薬膳茶を飲むのも薬膳の勉強になるでしょうから。
じわじわ良くなってくだされば、うれしいです
私は極度の近眼と乱視が入っており、
小学生時代からメガネをかけております。
いまも徐々に眼鏡の度がきつくなり遠近ともにメガネ無しでは見えません。
ここ数か月で近眼がさらに急速悪化したのか、
眼鏡をかけ、ものを見るとものが二重に見えてかすみ出してたのです。
メガネ着用でも細かい文字が見づらくなった。。。。
こまった・・・
『はぁ〜。
ここ最近、だいぶん目に負担をかけているからなぁ。
長時間、youtube映像の視聴がたたった眼精疲労なのだろう。
勉強がストレスで肝気鬱結になって、肝の疏泄失調が起きたのか?
それで目に十分な血液が供給できず、
目のレンズ調整機能が鈍ったのだろう。
この悪化傾向が進み過ぎたら脅威だぞ。。。』
ですが。
おかしなことに、気づきました。
目はしょぼしょぼしてませんし、
メガネを外し30cm以内の距離のものを観ると、
ピントがくっきりしてよく見えるのです。
以前は近眼でこれほどよく見えてません。
不思議な現象だが
これは老眼の症状が進んだ結果だろうか?
ひどい近眼は老眼にはなりづらいと聞いた覚えがありますが、
それはただの噂だったのか。
目のトラブルや老眼の本を図書館で借りて読み、
母の老眼鏡をかけるなど確認をしたが、老眼ではなさそうです。
状況を分析すれば、
(過去)近くや遠くのものがぼやけて見える近視、二重に見える乱視。
(現在)乱視の症状が減り、裸眼で30cm以内はくっきり見える。
乱視が入ったメガネを近眼者がかけると、
ものが二重に見えることもあるそうです。
この可能性がでてきた。
AIで聞いてみました。。。
『はい、乱視が改善した後に、乱視が入ったままのメガネをかけると、
目が以前の状態と異なっているため、物が二重に見えることがあります。
これは、メガネが目の状態に合っていないことが原因です。 』
・・・そうなのか。。。
メガネが合わなくなったのは、困りました。
メガネ屋で検眼し目にあったレンズをつくるとしても、
視力の改定が体内で起きている最中であれば早々にレンズが合わなくなる。
そう推測をしたらレンズの作り変えに慎重になります。
私はいい年をしてますが、メガネ店、緊張するんですよね。
自動車免許証更新の検眼では、
私の整体の知識を総動員して視力をコントロールするので、
一時的に0.3〜0.4ほどは視力を加算させることはできます。
(そうした努力を継続できばいいのですが、そうもいかず、、)
近視の常態はどう制御すれば動くかは理解しています。
ですが乱視となると見当がつきません。
今回、乱視の改善がなぜおきたか?
うっすらと思い当たるところはあります。
8月を過ぎたころ、
今年の前半期から中盤期まで、
いったん施術を終えるため、
お越しいただいたお客様のケアに相当な集中した力を注ぎました。
そうした施術疲れは身体に備蓄されるもので、
身体の隅々まで『隠れ血瘀』を作り出していきます。
『隠れ血瘀』は、筋膜リリースでは除去しきれない、
小規模血瘀の散在するものです。
施術をする日々で心身に交感神経過多のストレスをかけていれば、
アドレナリン分泌により血流が常時高い状態を維持されるもので、
『隠れ血瘀』があっても高まった強い血の流れのせいでまとまりがありません。
(ただアドレナリン分泌が多い現職でも、
あまりに過剰なストレスを受けたり、
瘀血体質を強化する食生活なら、
未病の『隠れ血瘀』が影響し始めることがあるそうです。
注意は必要でしょう)
私自身に目を向けます。
私は施術をいったん退いてアドレナリン中毒から抜けて、
血の流れが遅く弱くなり体内に散在している『隠れ血瘀』もある。
職業柄、チェックすればだいたいのところですがわかるのです。。。。。
「おいおい、なさけないぞ、『隠れ血瘀』を持ちっぱなしなんて!」
私も、そう思いますが、
自分の身を二の次にして、一所懸命過ぎたのです。
複利で増える『隠れ血瘀』のつけを払うことが、
これからの一定期間、気の抜けない仕事になりました。
施術の終了した直後に『隠れ血瘀』が少なくない未病であならば。
どうなることが予想されるでしょう。
血の流れや強さが弱まった常態化が続くと、
数年内には『隠れ血瘀』がまとまりだして
次のステージに進行するおそれがあると、私の頭では考えています。
同業の先生や、他でも業務多忙でストレス過多な職業の方々には、
退職後に疾患傾向に偏りがある原因により、
生涯を終える方がおられます。
できることであれば、
これからはゆっくりできる時間が増えたと、
自分ができなかったことがかなえられるようにしたいですよね。。
そういった考えの元、
血瘀という病理物質の除去をする狙いで行動を起こしていました。
大凡20〜30%ほどは代謝を上げたかったので、
漢方処方や生薬や食薬なども活用したのです。。。
私が得意とする分野として、
筋膜リリースという手技は大鉈を持って
ざっくりと筋膜の癒着部を解く技術があります。
画期的に筋肉や腱、靭帯の軟部組織を変え、
関節の可動域を整える手法です。
大きな表層に位置する筋肉から、
大腰筋のような深層筋まで対応できますし、
経絡の理解が進むようになれば、
対応可能性も飛躍するものです。
ここが刺すように痛いといった刺痛の軽減にも
効率のいい対処法です。
ですが筋膜リリース適性対応外の筋膜の癒着部もあります。
それは『隠れ血瘀』といった血管の脇にできた
ごくごく小規模サイズの血瘀は全身に散在しているのですが。
そうした血瘀ができる酸化エリアに筋膜の癒着もおきやすいようです。
そうした場合の患部に対し、
筋膜リリースでそちらを狙い撃ちして対処するのは
不向きな技術であると考えられます。
例えば身体の裏に入り込みがきつくなった血瘀は、
触診でその状態を発見できる施術者はどれだけいるでしょうか?
中医学でいう痰により作り出された筋膜の癒着部が関与して、
血瘀の発生をつくるときもあります。
通常、筋膜の癒着箇所がどういった場所にできるかは、
よく存じ上げておりますから、そこにはきっちり手をかけます。
ですが全身を遊走する性質をもつ痰にともない血瘀が生じれば、
見つけ出す技術は私にはありません。
そこで考えたのは、
生薬の処方から血瘀等の病理物質を対処する方法を
少しずつ自分の身に取り入れることの実施でした。
それについてがんじゅうファミリーさまのyoutube映像で
どのような対処があるかを学ぶことができました。
血瘀がたくさんできる瘀血体質の場合、
どのような手順を持って対処を進めるといいかがあって、
そちらの内容を確認できたおかげで安心した気持ちでことにあたれました。
自己プラントして一ヶ月半の期間、
食薬や処方で補血で足らない私の血の量を増すことを先行させます。
どのように補血をするか、
健脾をベースに取り組み、
途中から和血・行血の作用を持つ生薬を少量ずつとることで
血瘀の量を徐々に軽減させていきました。
ごくごくスタンダードな奇をてらわない進め方です。
そうした経過が体内の血液が隠れ血瘀に届くことで
隠れ血瘀の軽減化をはかれる可能性はあるのだろう。
そうした仮説のもと、取り組んでいたわけです。
(ここでお願いとして。
ここでは私がいだいた仮説が混じっており、
科学的検証はなされていない点が含まれています。
その点はどうか、受け流す程度のこととしてお聞きくだされば幸いです)
ちなみに隠れ血瘀は手探り対応ですが、
がっつり見える筋膜の癒着も23箇所ほど気になるものが見当たりまして、
そうした筋膜の癒着を解いたらその下には倍数となろう癒着が隠れているもので。
いわば『隠れ筋膜の癒着』への大鉈をふるうにも、
セルフケアでは十分力を発揮できないものでした。
ですが少しずつ頭を使って遠赤外線ドーム型サウナ内の閉所で、
トレガーアプローチ風の映像を思い出す動功を身体に仕掛けて
経絡の膀胱経と腎経の気をうまく流れるよう巡らす意念と動きをかけました。
※陽虚体質がベースなので熱を注がれることや発汗は苦にならない体質だからできることです。
徐々に内転筋群の地面の把持をなすグラウディング感覚が増してきて、
安定感がでてくるようにしました。
ただこうした一連の行動の意図には、
目のトラブル予防の意図はありません。
疲れ目はありましたが、寝れば治っていました。
そうして『隠れ血瘀』や『隠れ筋膜癒着』を3ヶ月弱丹念に積み上げていたら、
乱視が軽減した結果があらわれた。
そうなった理由はわかっていません。
これは推測でしかありませんが、
認知機能を後退させない自己への取り組みとして、
下方に変位した後頭骨を整える操作はしていまして
頭部(脳)への血行を抑制した箇所には手を加えた結果になってました。
上部頚椎後面の後頭骨に付着する大小の筋肉や腱を、ゆるめること。
特に左右差を考慮して現在は左側が右の5倍以上の硬化が見て取れております。
左側の後頭骨下をアプローチする前に左側起立筋群を7部どおりしっかりと緩め置きます。
などと後頭部の凝りをメインに緩めていきました。
後頭骨は環椎と協働して頭部の水平性を感じ取るセンサーの役割をするので、
もしかしたら後頭骨と環椎のズレが以前より軽減した割合で、
乱視が軽減したのかもしれません。
これも自分なりに腎虚体質を考慮しつつ、
身体の恒常に挑む過程上のことです。
次にどのような変化が観察できるものか?
興味はつきません。
最後に余談となりますが。
手元にはメガネが目とあわない乱視用のメガネ。
メガネ店でレンズの新調はしたくないものです。。。
近視もスムースに改善して生活でメガネをしなくてよくなりたい。
そこで登場するのが目にすばらしいといわれる生薬の組み合わせが『枸杞子と菊花』です。
疲れ目等にいい処方には『枸杞子と菊花』を六味地黄丸に加えた処方、杞菊地黄丸があります。
枸杞子と菊花は、腎を滋養し肝を養い肺を潤すもので、
平肝明目とされ肝を補い目の充血(炎症)を鎮め、目を明らかに(改善)してくれます。
『枸杞子と菊花』を薬膳茶にして飲用にしても、
枸杞子も菊花も五性が平ですから
私の体質には悪影響はありません。
枸杞子も菊花も、食用としてお目見えするもので、
枸杞子は杏仁豆腐の上に数粒や、
菊花はお刺身用の解毒としてそえられていますね。
皆様にも馴染み深い生薬です。
『枸杞子と菊花』の薬膳茶を試してみようと思います。
生薬で腎を滋養することで肝を養いというものですし、
速攻で効いたことがわかることは期待できません。
薬膳茶を飲むのも薬膳の勉強になるでしょうから。
じわじわ良くなってくだされば、うれしいです
2025年11月04日
学びたて同士の、交互、助言が場を暖めます
突然ですが、
私の筋膜リリースをおこなうときの進め方。
施術は、お客様の心身上の自覚がある主訴状況をうかがいます。
お客様からの言葉を傾聴し、解像度を高めて聞くべきときには、
私から質問をして情報を鮮明にしていくよう努めてまいります。
次にお客様の主訴を参考にお体の硬軟熱寒の筋肉状態や関節の可動域や
骨の変位固定を調べていきます。
身体に触れて調べる過程で、
御本人には気づかれない課題を2〜3、または2桁ほど読み取ります。
お客様の感じている痛みや不快感は意識に登る顕在して存在しますが、
お客様が感じ取れない身体システム上の問題が入り込んでいることも。
主訴を造る原因は意識できない箇所が引き起こす割方が高いようです。
『意識できない箇所』は、血行不良等で痛覚神経含め感覚神経組織が
正常に稼働しない箇所がでてきているということです。
急性疾患はその限りではなく、慢性的な不調感ではよくある状態です。
お客様の希望は[主訴にともなう痛みや不快さをとる施術]が
最重要課題です。
対して『意識できない箇所』を探られ、
先程まで感覚麻痺で痛くも痒くもないところの炎症に気づかされる。
私の同業の先生にも、そうしたやぶ蛇はやめたほうがいいよ、
と忠告されることもありました。
身体の奥に隠れた筋膜層を徹底して掘り起こす労の多さを知る
先生方の忠告は私の身を案じた助言です。
(こころのやさしい方々です)
私個人の観方では、お客様が意識なされない箇所、
つまり言語化できない組織や器官の語りだす声を聞くことで
施術箇所を捉える傾向がありました。
『言語化できない組織や器官の語りだす声を聞く』
こうした声から施術手順と目標値を割り出します。
ノンバーバル・コミュニケーションが、
施術の流れを想像する鍵になっております。
では処方や薬膳での食薬を探求話につなげてまいりましょう。
自分の体質を再構築する生薬を見つけ出すとき、
体質質問チェックや脈診・舌診など様々な羅針盤を活用して、
こうすればいいと弾き出した結果を手にします。
ですが生薬や処方や薬膳の勉強が足らない浅はかさゆえに。
期待値を越した成果がだせないことがあります。
するとお手上げ感がふつふつと沸き起こります。
そうしたとき、私同様に学び始めた方との交流。
私の過去、現在、を傾聴しはじめ情報を聞き出しメモをとっている。
小一時間、問診が済み、
『いま、鈴木さんが摂ってる処方、
〜〜の理由で合わないからやめたほうがいい。
むしろ、いまは◯◯を主にとらえて□□のほうがいいと思う。
どうだろう?』
率直な意見を新鮮に受け止めることができました。
私の勉強過程とは違った視点から語られることが、
『なるほど〜、そうした見方もあったな 』
と私のいたらなかった盲点を突かれ痛快に感じます。
それと同時に、
得てして自分のことは客観視することはできません。
主観では当たり前と見落としがちな隠れたヒントを、
相手に伝えたいと語るよう務め、
解像度をあげて鮮明化させる要所を聞き出す質問をされ調べられる。
おおよそ質問を受けて答えるときには、
自分を客観視する目を向けており盲点の所在に気づいているのです。
そうした上で受けた相手からの助言は、
素直な気持ちで受け付けることができます。
そうなると
『じゃ、次、それ試させてもらうよ! ありがとう』
となります。
こうした相手は私と同時期に本草薬膳学院で通信教育で学び始めたもので、
前職が美容関係に強い整体の施術家です。
私も覚えたての知識を持ち出して助言できることがあればしていく。
へたなことをいって混乱させるつもりはないから、
伝える前に家に持ち帰り、調べなおしてメールすることもあります。
以前、コーチングスクールで学んだとき、
ひとりのクライアントに徹底して付き合えといわれました。
浅く広くコーチングセッションをこなしても得られない経験ができるから。
その考えが脳裏をよぎります。
お金を取ってなしたら違法となることです。
そうした法に抵触しないよう気を配りつつ、
相手が語りやすくなるよう言葉を選んで、
体質の改善につながるヒントを獲得したい。
私が施術で行ってきた身体に触れて情報の7割ほどをえてこれた
ノンバーバル・コミュニケーションとは違うものとこころえ、
傾聴と質問をしていく大切さを気付かされます。
こうしたとき、
ひとりっきりで勉強をするのではないありがたさを感じます。
自分だけでこれでよしと思った処方を摂ってダメージを受けるよりも、
自分が相手にこれでいいはずだと信じで勧める言葉を送る場合とでは、
断然、後者が胸が苦しくなり後悔も高まるでしょう。
互いが互いを活かすも、それぞれの勉強、がんばり次第です。
最後に余談ですが、
ちょっと前にこちらのブログで、
Oリングテストテストを臍上でなさる医師がおられてと、
お話を出したかと思います。
私がそのことを知ったのは、
Kindle版で無料の本でした。
昨日、知人に、Oリングテストをしている医師がと話をして、
Amazonの該当ページをみたら、いまも無料で読めるんですね。
関心がある方がおられましたら、お読みいただければ幸いです。
■ 真鍋立夫先生との往復書翰 脈診からの漢方エキス剤 | 石川晶三 | 医学・薬学 | Kindleストア | Amazon
https://x.gd/88izi
(↑ Amazon該当ページが長いため短縮URLに置き換えてあります)
出版社 : 東洋出版 (2020/11/22)
発売日 : 2020/11/22
言語 : 日本語
ファイルサイズ : 42.8 MB
本の長さ : 1494ページ
私の筋膜リリースをおこなうときの進め方。
施術は、お客様の心身上の自覚がある主訴状況をうかがいます。
お客様からの言葉を傾聴し、解像度を高めて聞くべきときには、
私から質問をして情報を鮮明にしていくよう努めてまいります。
次にお客様の主訴を参考にお体の硬軟熱寒の筋肉状態や関節の可動域や
骨の変位固定を調べていきます。
身体に触れて調べる過程で、
御本人には気づかれない課題を2〜3、または2桁ほど読み取ります。
お客様の感じている痛みや不快感は意識に登る顕在して存在しますが、
お客様が感じ取れない身体システム上の問題が入り込んでいることも。
主訴を造る原因は意識できない箇所が引き起こす割方が高いようです。
『意識できない箇所』は、血行不良等で痛覚神経含め感覚神経組織が
正常に稼働しない箇所がでてきているということです。
急性疾患はその限りではなく、慢性的な不調感ではよくある状態です。
お客様の希望は[主訴にともなう痛みや不快さをとる施術]が
最重要課題です。
対して『意識できない箇所』を探られ、
先程まで感覚麻痺で痛くも痒くもないところの炎症に気づかされる。
私の同業の先生にも、そうしたやぶ蛇はやめたほうがいいよ、
と忠告されることもありました。
身体の奥に隠れた筋膜層を徹底して掘り起こす労の多さを知る
先生方の忠告は私の身を案じた助言です。
(こころのやさしい方々です)
私個人の観方では、お客様が意識なされない箇所、
つまり言語化できない組織や器官の語りだす声を聞くことで
施術箇所を捉える傾向がありました。
『言語化できない組織や器官の語りだす声を聞く』
こうした声から施術手順と目標値を割り出します。
ノンバーバル・コミュニケーションが、
施術の流れを想像する鍵になっております。
では処方や薬膳での食薬を探求話につなげてまいりましょう。
自分の体質を再構築する生薬を見つけ出すとき、
体質質問チェックや脈診・舌診など様々な羅針盤を活用して、
こうすればいいと弾き出した結果を手にします。
ですが生薬や処方や薬膳の勉強が足らない浅はかさゆえに。
期待値を越した成果がだせないことがあります。
するとお手上げ感がふつふつと沸き起こります。
そうしたとき、私同様に学び始めた方との交流。
私の過去、現在、を傾聴しはじめ情報を聞き出しメモをとっている。
小一時間、問診が済み、
『いま、鈴木さんが摂ってる処方、
〜〜の理由で合わないからやめたほうがいい。
むしろ、いまは◯◯を主にとらえて□□のほうがいいと思う。
どうだろう?』
率直な意見を新鮮に受け止めることができました。
私の勉強過程とは違った視点から語られることが、
『なるほど〜、そうした見方もあったな 』
と私のいたらなかった盲点を突かれ痛快に感じます。
それと同時に、
得てして自分のことは客観視することはできません。
主観では当たり前と見落としがちな隠れたヒントを、
相手に伝えたいと語るよう務め、
解像度をあげて鮮明化させる要所を聞き出す質問をされ調べられる。
おおよそ質問を受けて答えるときには、
自分を客観視する目を向けており盲点の所在に気づいているのです。
そうした上で受けた相手からの助言は、
素直な気持ちで受け付けることができます。
そうなると
『じゃ、次、それ試させてもらうよ! ありがとう』
となります。
こうした相手は私と同時期に本草薬膳学院で通信教育で学び始めたもので、
前職が美容関係に強い整体の施術家です。
私も覚えたての知識を持ち出して助言できることがあればしていく。
へたなことをいって混乱させるつもりはないから、
伝える前に家に持ち帰り、調べなおしてメールすることもあります。
以前、コーチングスクールで学んだとき、
ひとりのクライアントに徹底して付き合えといわれました。
浅く広くコーチングセッションをこなしても得られない経験ができるから。
その考えが脳裏をよぎります。
お金を取ってなしたら違法となることです。
そうした法に抵触しないよう気を配りつつ、
相手が語りやすくなるよう言葉を選んで、
体質の改善につながるヒントを獲得したい。
私が施術で行ってきた身体に触れて情報の7割ほどをえてこれた
ノンバーバル・コミュニケーションとは違うものとこころえ、
傾聴と質問をしていく大切さを気付かされます。
こうしたとき、
ひとりっきりで勉強をするのではないありがたさを感じます。
自分だけでこれでよしと思った処方を摂ってダメージを受けるよりも、
自分が相手にこれでいいはずだと信じで勧める言葉を送る場合とでは、
断然、後者が胸が苦しくなり後悔も高まるでしょう。
互いが互いを活かすも、それぞれの勉強、がんばり次第です。
最後に余談ですが、
ちょっと前にこちらのブログで、
Oリングテストテストを臍上でなさる医師がおられてと、
お話を出したかと思います。
私がそのことを知ったのは、
Kindle版で無料の本でした。
昨日、知人に、Oリングテストをしている医師がと話をして、
Amazonの該当ページをみたら、いまも無料で読めるんですね。
関心がある方がおられましたら、お読みいただければ幸いです。
■ 真鍋立夫先生との往復書翰 脈診からの漢方エキス剤 | 石川晶三 | 医学・薬学 | Kindleストア | Amazon
https://x.gd/88izi
(↑ Amazon該当ページが長いため短縮URLに置き換えてあります)
出版社 : 東洋出版 (2020/11/22)
発売日 : 2020/11/22
言語 : 日本語
ファイルサイズ : 42.8 MB
本の長さ : 1494ページ
2025年11月03日
生薬関係の本、やはり、『漢方294処方生薬解説』かと思いますが、『現代本草集成』にも興味しんしんです
『生薬は単語、処方は文法』といわれるそうです。
たとえば英単語を記憶する《インプットの段階》を経て、
理解した単語を文法に則り組み合わせて文章を作ります。
生薬と処方の学習はそちらと同様かもしれません。
生薬という単語の語数は
日本で保険適用されている医療用処方は148種類あり、
これらに使われている構成生薬の数は約300種類と言われています。
日常的に使われている生薬は約200種類です。
一般に薬局等で買える一般用医薬品となる処方は約210種類です。
『生薬は単語、処方は文法』として、
めったにお目にかかれない生薬はその都度確認することに任せ、
日常的に使われている生薬は約200種類を頭に入れて、
一般用医薬品となる処方の約210種類が使えればいい。
そういうことになります。
英単語のインプットの労に耐えきれず英語が話せない私ですから、
生薬や処方についてもネイティブになれる夢は抱かないがよくて。
興味関心の機会を得た生薬と処方だけは納めたいと考えています。
がんじゅうふぁみりーさんのYouTubeに登場した生薬や処方を、
同じ映像を繰り返し観て覚えようと考えていました。
初心者にやさしい教え方で、大事な事項は何回も繰り返されて、
自然に頭に焼き付いてくる。
それを自宅監禁状態で3ヶ月、持久戦で粘りました。
お陰様で、少しずつ生薬と処方の大まかなつかみ方が見えだす。
学ばせていただいたがんじゅうふぁみりーさまへお礼の気持ちを込め、
この度、がんじゅうふぁみりーさんのメンバーシップ登録をしました。
メンバーシップ映像を拝見させていただき深堀りした処方の内容から、
適切な処方の使い分けのコツを勉強させていただけました。
他にもYouTubeで、
・鹿野教授の漢方医薬講義 鹿野漢方研究所 鹿野美弘教授
・東洋医学系YouTuber 円龍先生
・東洋医学公益講座 羅 予澤先生
私は神戸中医学研究会『中医学入門』という本で、挫折した経験から、
中医学の言葉慣れするまでYouTube映像視聴のみに学習を絞りました。
ゆっくりペースで繰り返し学べて無理がない。
少しずつ英単語や文法ならぬ、
中医学単語および生薬や処方が頭に入ってきたおかげで
興味関心の機会を得た生薬と処方だけは納めたい、と。
ひとまずそこをゴールと考えてみます。
そうなってはじめて、
本からの勉強も楽しさが感じられます。
3ヶ月経って、、、ようやく、
本を開く気になった厄介な性格で、
通学なら完璧に落ちこぼれてます。
ひとまず、
手持ちで中医学関係の本は揃ってます。
手技療法で必要な経絡関係は特にです。
ですが、生薬や処方などの漢方薬関係の専門書は手薄です。
いまだになにを買えばいいかわからず、
まず図書館から複数冊借り比べてます。
(いきなり書名買いで本を注文して失敗するでしょうし)
借りた本のいくつかをあげますと、
[処方関係書籍]
・中医処方解説
・漢方重要処方60
・図解 漢方処方のトリセツ 第2版
・漢方処方 保険で使える全種類丸ごと
・漢方薬鑑別キーワード大全
[生薬関係書籍]
・東邦薬草新書
・本草備要解説
・現代本草集成
・漢方294処方生薬解説
それぞれ個性を打ち出しており、
「この中だったらこの本を手元に置きたい!」
そう思えた本が選びやすいくてたすかります。
書店で複数冊の本を眺めたら目移りしますが、
自宅で[生薬関係書籍]内の本を開き、
生薬[遠志(おんじ)]を調べてみました。
一冊目、『東邦薬草新書』
本書は中国人により記された本であり、
掲載ある生薬は詳細に解説されています。
ただ普段遣いの生薬も解説がありますが、
中国ではメジャーでしょうが、
日本ではマイナーという生薬掲載が多数。
個人的主観で恐縮いたしますが、
いまの私にはいまひとつ響きません。
でも知的好奇心を広げてくれる良書ですね。
『東邦薬草新書』は、
生薬[遠志]に特別ページを割いて解説しておられませんでした。
ただ巻末にて図表により、以下の記載のみありました。
===============
■ 養心安神薬:遠志 苦・辛/温 肺・心・腎 安神・去痰・消癮 1.5-9g [備考]悪心・嘔吐を引き起こすことあり
===============
備考の[悪心・嘔吐を引き起こす]という内容について、
どういう条件下でそうなるかが知りたいところですが、
記されてはおられませんでした。
---------
次に『本草備要解説』。
『本草備要解説』のもととなった『本草備要』は、
中国清代に汪昂が著した本草学の代表的な書物です。
『本草綱目』と『神農本草経疏』を主な参考文献とし、
薬物の性質や要点を簡潔にまとめたもの。
『本草綱目』は詳しすぎて読み進め記憶するのが難儀し、
『神農本草経疏』では情報量が足りていないと感じられる。
それに対しその中間を心がけた本書だからこそ
いまも日中で愛読され続けているというのもうなづけます。
『本草備要解説』は、その『本草備要』から200種類を解説。
ただいきなり初学者がこちらを手にするのは難があるでしょう。
たとえば「九竅を利す。」の「九竅」がわかれば読み進めやすいが、
わからなければ中医学用語辞典を片手に調べながら読み解く必要があり、
サクッと頭に解説が定着する感じは受け取れなくなってしまうでしょう。
本書中の「「遠志」」を探して。
具体的に一部を参考となるよう書かせていただきます。
ちなみに他の生薬解説も、下に記した遠志のように、
生薬名
読み下し文
(注)
[解]
[原文]
の構成となっております。
7. 遠志(おんじ)
心腎を補う。苦。熱を泄す。壮気を温む。鬱を辛散す。手少陰を主る。能く腎気を通ず。心を上達す。志を強くす。智を益す。精を補う。陽を壮にす。耳を聴にす。目を明らかにす。九竅を利す。肌肉を長ず。筋骨を助ける。迷惑善忘、驚悸夢泄、腎積奔豚、一切瘤疽を治す。心を去り、甘草と一宿水浸して用う。真珠、藜蘆を畏れ、 茯苓、竜骨を得て良し。
(注)手少陰は、経絡の手少陰心経のこと。迷惑は、心がまよい、まどうこと。善忘は、しばしば忘れること。驚悸は、驚きおそれて、おののくこと。夢泄は、夢をみて精液を漏らすこと。腎積は、奔豚病のことである。継痕は、化膿性皮膚病変のこと。
[解]遠志は、帰脾湯、加味帰脾湯、人参養栄湯などに配合される。
遠志は、ヒメハギ科 Polygalaceae のイトヒメハギ Polygala tenuifolia Willdeno の根である。
[原文]補心腎苦泄熱、温壯気、辛散鬱。主手少陰、能通腎気上達於心。 強志益智、補壯陽、聰耳明目、利九竅、肌肉、助筋骨。治迷惑善忘、 驚悸夢泄、腎積奔豚、一切癰疽去心、甘草水浸一宿用。畏真珠、藜蘆、 得茯苓、竜骨良。
---------------
『本草備要解説』の他の生薬解説ページに
「遠志」の表記があるかをチェックしました。
すると、
■ 甘草(かんぞう)・紫苑(しおん)・甘遂(かんつい)のそれぞれの生薬解説中には『遠志を悪む。』と書かれております。
■ 牡蛎(ぼれい、かき)では『甘草、牛膝、遠志、蛇床子を得て良し。』とあります。
甘草(かんぞう)・紫苑(しおん)・甘遂(かんつい)の生薬と遠志は、
両生薬を同時にとると相反または相悪となるのだろうか?
遠志は牡蛎(ぼれい、かき)と相性が、どういいということでしょうか?
興味深いですね。
以上、本草備要解説、遠志より
--------------
次に、『現代本草集成』。
生薬解説中に臨床上で副作用等が懸念される事項を【毒】として、
冒頭近くにまとまりよく解説してあります。
禁忌を十二分に配慮しなさいとのメッセージがつたわってきます。
*--------------------------------------*
《全体的に思うこと》
大意とまとめを読めば、大方の生薬の特性が理解できます。
なおかつ現代薬理学的作用や成分や配剤漢方薬が把握できます。
臨床上、薬理学的作用や成分の理解は重要となり、ありがたい!
魅力的に感じるのは
各本草書にまたがった考察や薬効の差異が表記されており、
各本草書の性格(細部まで描くか要点を絞り簡潔)がつたわってくる。
簡潔すぎると要点が欠けて感じ、詳細すぎると覚えきれないだろうと。
そうした違いが本書で具体的に気づくことができ、
資料価値と「この本草書を読みたくなった!」といったきっかけが得られます。
*--------------------------------------*
「遠志」の項に、【毒】の記載はございません。
具体的に一部を参考となるよう書かせていただきます。
遠志 オンジ
【大意】
遠志の味は苦、性は温、帰経は手の少陰心径、足の少陰腎経の二経に入る。心気を定めて、物に驚きやすく、胸騒ぎのする者、よく物忘れする者に用いる。又、腎虚で小便の回数の多い者、精が漏れやすい者に用いる、私云う、途志は右の火を補ぎなうものであり、左腎の水を益すものではない。又、精が溺れ易いのは腎虚だけではなく、 心気が不定より生ずることもあり、痰より生ずることもある。遠志が遺精がもれるのを治するとあるが、これは心気の偏りからおこったのを治すると心得るべし。口伝がある。
[まとめ]
@遠志の味は苦、性は温。
A 帰経は手の少陰心経、足の少陰腎経の二経に入る。
B心気を定め、物に驚きやすく、胸騒ぎする者、物忘れする者に用いる。
C腎虚で小便の回数が多い者、精の漏れやすい者に用いる。
D遠志は右腎を補い、左腎の水を益すのではない。
E精が漏れ易いのは腎虚だけではなく、心気が不定のことから生ずることもあり、又、痰から生ずることもある。
F遠志が精が漏れるのを治するとあるが、これは心気の偏りから生ずるものを治するものと心得るべし。
【考察】
1.気味
@「増補能毒」:味は苦、性は温。
A「神農本草経」:苦、温。
B「増補重校本草備要」:苦、温。辛。
C「中药学概論」:苦、温。
D「中药大辞典」:苦、辛、温。
E「漢薬の臨床応用」:苦、辛、温、
2. 帰経
@「増補能毒」:手の少陰心経、足の少陰腎経。
A「増補重校本草備要」:手の少陰(心)経。
B「中药学概論」:心経、腎経の二経に入る。
C「中药大辞典」:心経、腎経の二経に入る。
D「漢薬の臨床応用」:肺経、心経、腎経。
*--------------------------------------*
D「漢薬の臨床応用」:肺経、心経、腎経。
こちらの肺経の記載があること、
A「増補重校本草備要」:手の少陰(心)経。
こちらの腎経の記載がないこと。
本草書ごとに差異があるんですね
*--------------------------------------*
3. 本草書による薬効
*--------------------------------------*
こちらは長くなり省略させていただきますが、
各本草書比較をすれば、
本草書ごとに薬効の記載やその量が大きく異なります。
本草書ごとに薬効表現の言葉の違いがあるが
意味が類似するものもあります。
A「増補重校本草備要」が詳細に描かれており、
【大意】もこちらの内容を多く活かしております。
個人的な見解で恐縮ですが、
現状の私では【大意】の読み込みと【まとめ】まででよく
本草書の書き方の違いに関心が向くほど勉強が進んだとき、
『3. 本草書による薬効』を読むことになると思えました。
*--------------------------------------*
4.現代薬理学的作用
@ 鎮静・催眠作用 :水抽出物(マウスの経口投与で自発運動量等を減少させた。)遠志の代謝物 3、4、5-trimethoxycinnamic acid とその関連化合物はマウスで睡眠延長作用を示す。
A抗消化性潰瘍作用:水性エキス、粗サポニン分面:マウスの拘束水浸ストレス等のストレス負荷による消化性潰瘍の発生を抑制。
B去痰作用:温浸液をハトに経口投与:気道に分能する粘液の排出を促進。
C抗腫瘍作用:メタノールエキス:マウスの骨髄性白血病細胞の増殖を抑制。
D利尿作用:メタノールエキス:ラットのうっ血性浮植に対して経口投与で浮腫の抑制と利尿作用を示す。
*--------------------------------------*
本書の大意とまとめに解説がある作用と
( 鎮静・催眠作用 / 去痰作用 / 利尿作用)
本草書の薬効には書かれている癰疽(* 癰(浅くて大きなできもの)と、疽(深くて悪性のできもの)。悪瘡。毒瘡。)
(抗消化性潰瘍作用 / 抗腫瘍作用)といった薬理作用があることがわかります。
成分分析からわかる栄養素が含む薬理作用もあれば、
実験により検証し、結果として得られた作用もあります。
生薬は複数の成分が単独で存在するのではなく、
複雑な組み合わせの上に組成しているため、
単純な栄養成分通りの結果の通りでないこともあります。
興味深い。
遠志に抗腫瘍作用があることは、私はこの本で気づきました。
AIで「遠志に抗腫瘍作用」で調べると次のように。
『
有効成分: 遠志の根に含まれる多糖類 (Polysaccharides from Polygala tenuifolia, PTP) やサポニンなどの成分が、抗腫瘍活性を持つことが研究されています。
作用機序:
がん細胞のアポトーシスを誘導する(特に卵巣がん細胞や膵臓がん細胞、肺がん細胞)。
がん細胞の増殖、浸潤、転移を抑制する。
血管新生(腫瘍への栄養供給路)を阻害する。
免疫機能を調節し、ナチュラルキラー(NK)細胞やリンパ球の活性、特定のサイトカイン(IL-2, IFN-γ, TNF-α)の分泌を促進することで、抗腫瘍免疫応答を強化する。
特定のシグナル伝達経路(NF-κBなど)に影響を与える。
対象となったがんの種類: これまでの研究では、ヒト卵巣がん細胞、肺がん細胞(A549株)、膵臓がん細胞、マウス腎細胞がんなど、いくつかの種類のがん細胞や動物モデルで効果が確認されています。
』
遠志の抗腫瘍作用の証明は、動物実験によるもので人間に対しての研究成果はまだという。その点は留意したいと思います。
他の生薬のページを参照しても、現代薬理学的作用には
本草書に記されていない作用が多く記されていました。
*--------------------------------------*
5. 成分と基源植物
<成分>
@サポニン類:onjisaponinA~G
Aその他:桂皮酸、キサントン誘導体、糖類、脂肪油等。
<基源>
イトヒメハギ Polygala tenuifolia Willdonow (ヒメハギ科: Polygalaceae)の根。
6.配剤される漢方薬
@出現頻度:4/198(2.0%)
A配剤される漢方薬:帰脾湯、加味帰脾湯、加味温胆湯,人参養栄湯。
以上、、『現代本草集成』遠志より
次に『漢方294処方生薬解説』。
まず最初にひとこと。
この本はまっさきに手元に置きたい一冊です。
昨今、インターネットで公的な生薬データベースも利用でき、
情報密度の濃いデータ入手が即座にできるようになりました。
そういった時代だとしても、
本書の存在は貴重でしょう。
医療用処方に使われている構成生薬の数は約300種類と言われていますから、
294もの生薬解説は全体をカバーできております。
すばらしい!
各生薬は見出し項目が多く、
知りたい情報が得やすい!
見出し項目は以下となります。
[基源]、[異名別名]、[選品]、
[成分]、[薬理]、[効能主治]、
[引用文献]、[配合応用]、[配合処方]
見出し項目の利用として[配合応用]を取り上げましょう。
[配合応用]に遠志+桔梗、遠志+五味子、遠志+酸棗仁、遠志+茯苓、遠志+竜眼肉と、配合の組み合わせ方により期待できる効能が記されています。
[配合応用]に紹介された簡易バージョンでなら、
処方を試す前段階として試しやすいのでしょうか。
ちなみに遠志+茯苓はこころを落ち着かせる配合とのこと。
手持ちの茯苓で、人参養栄湯の簡易バージョンとしてすぐ試せそう?!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
以上、いろいろ思いつくままに書かせていただきましたが、
早々に手に入れたいのは『漢方294処方生薬解説』です。
ちゃんと処方理解が深まったら『現代本草集成』もほしい。
生薬関係の書籍はひとまずこのような気持ちでおります。
『生薬は単語、処方は文法』。
現在、私が覚えたいと考えている生薬の数は40生薬ほどです。
それら生薬は穴を少なく把握して、処方の理解につなげたいと。
関心ある課題解決に向け、
必要な生薬と処方と言った単語と文法を学んで、
片言がお話できるようになれば。
まずはそこでしょうか。
皆様は、生薬の学習方法として、いかがお考えでしょう?
とても気になるところです。
たとえば英単語を記憶する《インプットの段階》を経て、
理解した単語を文法に則り組み合わせて文章を作ります。
生薬と処方の学習はそちらと同様かもしれません。
生薬という単語の語数は
日本で保険適用されている医療用処方は148種類あり、
これらに使われている構成生薬の数は約300種類と言われています。
日常的に使われている生薬は約200種類です。
一般に薬局等で買える一般用医薬品となる処方は約210種類です。
『生薬は単語、処方は文法』として、
めったにお目にかかれない生薬はその都度確認することに任せ、
日常的に使われている生薬は約200種類を頭に入れて、
一般用医薬品となる処方の約210種類が使えればいい。
そういうことになります。
英単語のインプットの労に耐えきれず英語が話せない私ですから、
生薬や処方についてもネイティブになれる夢は抱かないがよくて。
興味関心の機会を得た生薬と処方だけは納めたいと考えています。
がんじゅうふぁみりーさんのYouTubeに登場した生薬や処方を、
同じ映像を繰り返し観て覚えようと考えていました。
初心者にやさしい教え方で、大事な事項は何回も繰り返されて、
自然に頭に焼き付いてくる。
それを自宅監禁状態で3ヶ月、持久戦で粘りました。
お陰様で、少しずつ生薬と処方の大まかなつかみ方が見えだす。
学ばせていただいたがんじゅうふぁみりーさまへお礼の気持ちを込め、
この度、がんじゅうふぁみりーさんのメンバーシップ登録をしました。
メンバーシップ映像を拝見させていただき深堀りした処方の内容から、
適切な処方の使い分けのコツを勉強させていただけました。
他にもYouTubeで、
・鹿野教授の漢方医薬講義 鹿野漢方研究所 鹿野美弘教授
・東洋医学系YouTuber 円龍先生
・東洋医学公益講座 羅 予澤先生
私は神戸中医学研究会『中医学入門』という本で、挫折した経験から、
中医学の言葉慣れするまでYouTube映像視聴のみに学習を絞りました。
ゆっくりペースで繰り返し学べて無理がない。
少しずつ英単語や文法ならぬ、
中医学単語および生薬や処方が頭に入ってきたおかげで
興味関心の機会を得た生薬と処方だけは納めたい、と。
ひとまずそこをゴールと考えてみます。
そうなってはじめて、
本からの勉強も楽しさが感じられます。
3ヶ月経って、、、ようやく、
本を開く気になった厄介な性格で、
通学なら完璧に落ちこぼれてます。
ひとまず、
手持ちで中医学関係の本は揃ってます。
手技療法で必要な経絡関係は特にです。
ですが、生薬や処方などの漢方薬関係の専門書は手薄です。
いまだになにを買えばいいかわからず、
まず図書館から複数冊借り比べてます。
(いきなり書名買いで本を注文して失敗するでしょうし)
借りた本のいくつかをあげますと、
[処方関係書籍]
・中医処方解説
・漢方重要処方60
・図解 漢方処方のトリセツ 第2版
・漢方処方 保険で使える全種類丸ごと
・漢方薬鑑別キーワード大全
[生薬関係書籍]
・東邦薬草新書
・本草備要解説
・現代本草集成
・漢方294処方生薬解説
それぞれ個性を打ち出しており、
「この中だったらこの本を手元に置きたい!」
そう思えた本が選びやすいくてたすかります。
書店で複数冊の本を眺めたら目移りしますが、
自宅で[生薬関係書籍]内の本を開き、
生薬[遠志(おんじ)]を調べてみました。
一冊目、『東邦薬草新書』
本書は中国人により記された本であり、
掲載ある生薬は詳細に解説されています。
ただ普段遣いの生薬も解説がありますが、
中国ではメジャーでしょうが、
日本ではマイナーという生薬掲載が多数。
個人的主観で恐縮いたしますが、
いまの私にはいまひとつ響きません。
でも知的好奇心を広げてくれる良書ですね。
『東邦薬草新書』は、
生薬[遠志]に特別ページを割いて解説しておられませんでした。
ただ巻末にて図表により、以下の記載のみありました。
===============
■ 養心安神薬:遠志 苦・辛/温 肺・心・腎 安神・去痰・消癮 1.5-9g [備考]悪心・嘔吐を引き起こすことあり
===============
備考の[悪心・嘔吐を引き起こす]という内容について、
どういう条件下でそうなるかが知りたいところですが、
記されてはおられませんでした。
---------
次に『本草備要解説』。
『本草備要解説』のもととなった『本草備要』は、
中国清代に汪昂が著した本草学の代表的な書物です。
『本草綱目』と『神農本草経疏』を主な参考文献とし、
薬物の性質や要点を簡潔にまとめたもの。
『本草綱目』は詳しすぎて読み進め記憶するのが難儀し、
『神農本草経疏』では情報量が足りていないと感じられる。
それに対しその中間を心がけた本書だからこそ
いまも日中で愛読され続けているというのもうなづけます。
『本草備要解説』は、その『本草備要』から200種類を解説。
ただいきなり初学者がこちらを手にするのは難があるでしょう。
たとえば「九竅を利す。」の「九竅」がわかれば読み進めやすいが、
わからなければ中医学用語辞典を片手に調べながら読み解く必要があり、
サクッと頭に解説が定着する感じは受け取れなくなってしまうでしょう。
本書中の「「遠志」」を探して。
具体的に一部を参考となるよう書かせていただきます。
ちなみに他の生薬解説も、下に記した遠志のように、
生薬名
読み下し文
(注)
[解]
[原文]
の構成となっております。
7. 遠志(おんじ)
心腎を補う。苦。熱を泄す。壮気を温む。鬱を辛散す。手少陰を主る。能く腎気を通ず。心を上達す。志を強くす。智を益す。精を補う。陽を壮にす。耳を聴にす。目を明らかにす。九竅を利す。肌肉を長ず。筋骨を助ける。迷惑善忘、驚悸夢泄、腎積奔豚、一切瘤疽を治す。心を去り、甘草と一宿水浸して用う。真珠、藜蘆を畏れ、 茯苓、竜骨を得て良し。
(注)手少陰は、経絡の手少陰心経のこと。迷惑は、心がまよい、まどうこと。善忘は、しばしば忘れること。驚悸は、驚きおそれて、おののくこと。夢泄は、夢をみて精液を漏らすこと。腎積は、奔豚病のことである。継痕は、化膿性皮膚病変のこと。
[解]遠志は、帰脾湯、加味帰脾湯、人参養栄湯などに配合される。
遠志は、ヒメハギ科 Polygalaceae のイトヒメハギ Polygala tenuifolia Willdeno の根である。
[原文]補心腎苦泄熱、温壯気、辛散鬱。主手少陰、能通腎気上達於心。 強志益智、補壯陽、聰耳明目、利九竅、肌肉、助筋骨。治迷惑善忘、 驚悸夢泄、腎積奔豚、一切癰疽去心、甘草水浸一宿用。畏真珠、藜蘆、 得茯苓、竜骨良。
---------------
『本草備要解説』の他の生薬解説ページに
「遠志」の表記があるかをチェックしました。
すると、
■ 甘草(かんぞう)・紫苑(しおん)・甘遂(かんつい)のそれぞれの生薬解説中には『遠志を悪む。』と書かれております。
■ 牡蛎(ぼれい、かき)では『甘草、牛膝、遠志、蛇床子を得て良し。』とあります。
甘草(かんぞう)・紫苑(しおん)・甘遂(かんつい)の生薬と遠志は、
両生薬を同時にとると相反または相悪となるのだろうか?
遠志は牡蛎(ぼれい、かき)と相性が、どういいということでしょうか?
興味深いですね。
以上、本草備要解説、遠志より
--------------
次に、『現代本草集成』。
生薬解説中に臨床上で副作用等が懸念される事項を【毒】として、
冒頭近くにまとまりよく解説してあります。
禁忌を十二分に配慮しなさいとのメッセージがつたわってきます。
*--------------------------------------*
《全体的に思うこと》
大意とまとめを読めば、大方の生薬の特性が理解できます。
なおかつ現代薬理学的作用や成分や配剤漢方薬が把握できます。
臨床上、薬理学的作用や成分の理解は重要となり、ありがたい!
魅力的に感じるのは
各本草書にまたがった考察や薬効の差異が表記されており、
各本草書の性格(細部まで描くか要点を絞り簡潔)がつたわってくる。
簡潔すぎると要点が欠けて感じ、詳細すぎると覚えきれないだろうと。
そうした違いが本書で具体的に気づくことができ、
資料価値と「この本草書を読みたくなった!」といったきっかけが得られます。
*--------------------------------------*
「遠志」の項に、【毒】の記載はございません。
具体的に一部を参考となるよう書かせていただきます。
遠志 オンジ
【大意】
遠志の味は苦、性は温、帰経は手の少陰心径、足の少陰腎経の二経に入る。心気を定めて、物に驚きやすく、胸騒ぎのする者、よく物忘れする者に用いる。又、腎虚で小便の回数の多い者、精が漏れやすい者に用いる、私云う、途志は右の火を補ぎなうものであり、左腎の水を益すものではない。又、精が溺れ易いのは腎虚だけではなく、 心気が不定より生ずることもあり、痰より生ずることもある。遠志が遺精がもれるのを治するとあるが、これは心気の偏りからおこったのを治すると心得るべし。口伝がある。
[まとめ]
@遠志の味は苦、性は温。
A 帰経は手の少陰心経、足の少陰腎経の二経に入る。
B心気を定め、物に驚きやすく、胸騒ぎする者、物忘れする者に用いる。
C腎虚で小便の回数が多い者、精の漏れやすい者に用いる。
D遠志は右腎を補い、左腎の水を益すのではない。
E精が漏れ易いのは腎虚だけではなく、心気が不定のことから生ずることもあり、又、痰から生ずることもある。
F遠志が精が漏れるのを治するとあるが、これは心気の偏りから生ずるものを治するものと心得るべし。
【考察】
1.気味
@「増補能毒」:味は苦、性は温。
A「神農本草経」:苦、温。
B「増補重校本草備要」:苦、温。辛。
C「中药学概論」:苦、温。
D「中药大辞典」:苦、辛、温。
E「漢薬の臨床応用」:苦、辛、温、
2. 帰経
@「増補能毒」:手の少陰心経、足の少陰腎経。
A「増補重校本草備要」:手の少陰(心)経。
B「中药学概論」:心経、腎経の二経に入る。
C「中药大辞典」:心経、腎経の二経に入る。
D「漢薬の臨床応用」:肺経、心経、腎経。
*--------------------------------------*
D「漢薬の臨床応用」:肺経、心経、腎経。
こちらの肺経の記載があること、
A「増補重校本草備要」:手の少陰(心)経。
こちらの腎経の記載がないこと。
本草書ごとに差異があるんですね
*--------------------------------------*
3. 本草書による薬効
*--------------------------------------*
こちらは長くなり省略させていただきますが、
各本草書比較をすれば、
本草書ごとに薬効の記載やその量が大きく異なります。
本草書ごとに薬効表現の言葉の違いがあるが
意味が類似するものもあります。
A「増補重校本草備要」が詳細に描かれており、
【大意】もこちらの内容を多く活かしております。
個人的な見解で恐縮ですが、
現状の私では【大意】の読み込みと【まとめ】まででよく
本草書の書き方の違いに関心が向くほど勉強が進んだとき、
『3. 本草書による薬効』を読むことになると思えました。
*--------------------------------------*
4.現代薬理学的作用
@ 鎮静・催眠作用 :水抽出物(マウスの経口投与で自発運動量等を減少させた。)遠志の代謝物 3、4、5-trimethoxycinnamic acid とその関連化合物はマウスで睡眠延長作用を示す。
A抗消化性潰瘍作用:水性エキス、粗サポニン分面:マウスの拘束水浸ストレス等のストレス負荷による消化性潰瘍の発生を抑制。
B去痰作用:温浸液をハトに経口投与:気道に分能する粘液の排出を促進。
C抗腫瘍作用:メタノールエキス:マウスの骨髄性白血病細胞の増殖を抑制。
D利尿作用:メタノールエキス:ラットのうっ血性浮植に対して経口投与で浮腫の抑制と利尿作用を示す。
*--------------------------------------*
本書の大意とまとめに解説がある作用と
( 鎮静・催眠作用 / 去痰作用 / 利尿作用)
本草書の薬効には書かれている癰疽(* 癰(浅くて大きなできもの)と、疽(深くて悪性のできもの)。悪瘡。毒瘡。)
(抗消化性潰瘍作用 / 抗腫瘍作用)といった薬理作用があることがわかります。
成分分析からわかる栄養素が含む薬理作用もあれば、
実験により検証し、結果として得られた作用もあります。
生薬は複数の成分が単独で存在するのではなく、
複雑な組み合わせの上に組成しているため、
単純な栄養成分通りの結果の通りでないこともあります。
興味深い。
遠志に抗腫瘍作用があることは、私はこの本で気づきました。
AIで「遠志に抗腫瘍作用」で調べると次のように。
『
有効成分: 遠志の根に含まれる多糖類 (Polysaccharides from Polygala tenuifolia, PTP) やサポニンなどの成分が、抗腫瘍活性を持つことが研究されています。
作用機序:
がん細胞のアポトーシスを誘導する(特に卵巣がん細胞や膵臓がん細胞、肺がん細胞)。
がん細胞の増殖、浸潤、転移を抑制する。
血管新生(腫瘍への栄養供給路)を阻害する。
免疫機能を調節し、ナチュラルキラー(NK)細胞やリンパ球の活性、特定のサイトカイン(IL-2, IFN-γ, TNF-α)の分泌を促進することで、抗腫瘍免疫応答を強化する。
特定のシグナル伝達経路(NF-κBなど)に影響を与える。
対象となったがんの種類: これまでの研究では、ヒト卵巣がん細胞、肺がん細胞(A549株)、膵臓がん細胞、マウス腎細胞がんなど、いくつかの種類のがん細胞や動物モデルで効果が確認されています。
』
遠志の抗腫瘍作用の証明は、動物実験によるもので人間に対しての研究成果はまだという。その点は留意したいと思います。
他の生薬のページを参照しても、現代薬理学的作用には
本草書に記されていない作用が多く記されていました。
*--------------------------------------*
5. 成分と基源植物
<成分>
@サポニン類:onjisaponinA~G
Aその他:桂皮酸、キサントン誘導体、糖類、脂肪油等。
<基源>
イトヒメハギ Polygala tenuifolia Willdonow (ヒメハギ科: Polygalaceae)の根。
6.配剤される漢方薬
@出現頻度:4/198(2.0%)
A配剤される漢方薬:帰脾湯、加味帰脾湯、加味温胆湯,人参養栄湯。
以上、、『現代本草集成』遠志より
次に『漢方294処方生薬解説』。
まず最初にひとこと。
この本はまっさきに手元に置きたい一冊です。
昨今、インターネットで公的な生薬データベースも利用でき、
情報密度の濃いデータ入手が即座にできるようになりました。
そういった時代だとしても、
本書の存在は貴重でしょう。
医療用処方に使われている構成生薬の数は約300種類と言われていますから、
294もの生薬解説は全体をカバーできております。
すばらしい!
各生薬は見出し項目が多く、
知りたい情報が得やすい!
見出し項目は以下となります。
[基源]、[異名別名]、[選品]、
[成分]、[薬理]、[効能主治]、
[引用文献]、[配合応用]、[配合処方]
見出し項目の利用として[配合応用]を取り上げましょう。
[配合応用]に遠志+桔梗、遠志+五味子、遠志+酸棗仁、遠志+茯苓、遠志+竜眼肉と、配合の組み合わせ方により期待できる効能が記されています。
[配合応用]に紹介された簡易バージョンでなら、
処方を試す前段階として試しやすいのでしょうか。
ちなみに遠志+茯苓はこころを落ち着かせる配合とのこと。
手持ちの茯苓で、人参養栄湯の簡易バージョンとしてすぐ試せそう?!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
以上、いろいろ思いつくままに書かせていただきましたが、
早々に手に入れたいのは『漢方294処方生薬解説』です。
ちゃんと処方理解が深まったら『現代本草集成』もほしい。
生薬関係の書籍はひとまずこのような気持ちでおります。
『生薬は単語、処方は文法』。
現在、私が覚えたいと考えている生薬の数は40生薬ほどです。
それら生薬は穴を少なく把握して、処方の理解につなげたいと。
関心ある課題解決に向け、
必要な生薬と処方と言った単語と文法を学んで、
片言がお話できるようになれば。
まずはそこでしょうか。
皆様は、生薬の学習方法として、いかがお考えでしょう?
とても気になるところです。
2025年11月01日
中国から来た!生薬と方剤。生薬購入はメリットを感じますが、方剤購入は難しいと感じました
今回は、試しに中国から生薬や処方の輸入代行をする業者さんへ依頼して手に入れた生薬と方剤を紹介させていただきます。
どうぞ、よろしくお願いします。
以下、ざっくりとした利用感覚を含め述べさせていただきます。
■ 送料について:
日本にオフィスがある輸入代行業者を利用いたしました。
でも安心で安全快適な取引とはいえないこともあります。
中国から国際郵便なら1200円〜の送料がかかるでしょう。
高額注文で送料無料という業者もありました。
■ 納期について:
中国と日本の通関を経由しますから、
納期が20〜30日かかり、即納ではございません。
通関を通過できない危険性もあり、
お急ぎの方にはネックとなります。
注文商品が誤送されたら壊滅的な面倒さでしょう。
■ 価格について:
ただ各価格は業者によりますが、
日本で手に入れるより安くなり、
今回利用した業者は平均30%ほど安くなりました。
■ 生薬の品質について:
中国から直接届けていただく生薬は、
日本では手に入りづらい生薬も手に入り、
多種類の生薬を集めたいなら重宝します。
本場の生薬を扱う業者では、
粗悪品を扱えば多数存在する同業他社に取引先を取られます。
競争原理も働き相応によい品質の製品を出してくれることも。
今回利用した業者の生薬の品質は一部は?でしたが、
概ね日本で中華街で手に入るの同様かそれ以上の良品でした。
■ 処方の品質について:
補中益気丸等のメジャーな処方は
北京同仁堂といった大手漢方製薬会社の製品注文を
心がけたいところです。
そうすれば品質については問題ないかと思われます。
■ 中国製処方薬の購入について:
中国製漢方薬購入について、
細かいことを申し上げるようで恐縮ですが、
大事な注意点があります。
日本で手に入る同名の処方と中国の製品では、
構成生薬の含有用量が違うことが多くあります。
構成生薬分析から用量を計算できる方であれば、
摂取基準内で問題なく利用できると思いますが
その計算は複数の漢方処方を服用する方は大変に面倒なことです。
(中国製の方剤はパッケージに構成生薬用量が書いてないこともあります)
そうしたことを考慮すれば、
相応の知識や経験がなければ
中国製は安いからといって安易に手を出さない。
私は勉強が進みだして、そのように痛感いたしました。
処方は医師または漢方薬局、登録販売者に相談の上、
日本の薬局等で入手・購入しやすいものを使いましょう。
私は漢方薬の中国製購入は否定的な考えを現時点しております。
(私の主観で恐縮いたします。
中国製漢方のパッケージがおもちゃっぽくて服用には、勇気がいります。
それで今回購入した血府逐瘀片は服用せずサンプルとしてキープ中です)
対して生薬の購入は、各生薬は加工されていないため、
見て嗅いで味わって感じ取ることができます!
品質の評価法を解説した専門書もあり参考になります。
本では体験できない勉強ができますので。
今回の生薬の購入で手に入った商品には、
品質のとてもよいものも含まれてました。。。。
手に入れた商品を自分で消費するのは
自己責任となりますが、
中華街で手に入れた生薬と同等のようで、
中国からの輸入代行業者を利用した生薬の購入には
私にはメリットがあると考えております。
今回届いた生薬と処方を紹介させてください。
生薬:
[生薬(かな)]:[薬効]/[五味、五性]/[帰経]
---------------------------------------------------------------------------------------
・遠志(おんじ):寧心安神・去痰開竅・消散瘍腫 / 苦・辛、微温 / 心・腎・肺
・枳実(きじつ):破気除痞・化痰消積 / 苦・辛、微寒 / 脾・胃・大腸
・威霊仙(いれいせん):去風湿・通経絡 / 辛・鹹、温 / 膀胱
処方:
[処方(かな)]:[薬効]/[生薬]/[主治]
---------------------------------------------------------------------------------------
・血府逐瘀片(けっぷちくおへん):活血・理気 / 桃仁・紅花・川芎・牛膝・当帰・生地黄・赤芍・枳穀・柴胡・甘草・桔梗 / 頭痛・胸痛・寝付けない・寝付きが悪いなど
枳実は、品質の良さで理気作用を考えればお求めやすく衝動買いです。
新大久保の中華食材店では枳実が安価で手に入りますが、
そちらと比べると明らかに十分年数が経っている品物で、
良品とされる基準に該当するものでした。
威霊仙は、通経絡を期待しました。
威霊仙は日本で生薬として手に入れづらいため買いました。
遠志は、ケースに商品名シールが貼ってある安心パッケージ。
遠志の作用は腎から長期記憶を脳まで運んでくれて
物忘れを改善させてくれます。
十全大補湯と遠志のセットで服用して記憶力を向上。
年齢が進んだ私などは記憶定着を潤滑にできるよう
優秀な漢方処方と生薬に期待したいところです。
十全大補湯の費用負担を考えなければ
十全大補湯と遠志のセットで服用したいところ、
ちょっとお高い処方でございますから、
今回は遠志のみでどこまで聡明になるだろうか。
そこを試してみたいですよね。
遠志を粉にして2gほどお茶に混ぜていただく予定ですが、
五味が(苦・辛)で順調にいただけるかが一抹の不安です。
また遠志は認知機能向上用途に、昨今注目されております。
血府逐瘀丸(血府逐瘀片)は、
桃仁と紅花で血瘀に対し活血や破血します。
血瘀は代謝を阻害する病理物質であり、
血瘀が頭部にできれば脳梗塞などの危険がでてきます。
活血等の薬効を川芎で上方頭部まで、
牛膝で腰から下方へと運ぶことで
全身にくまなくいきわたらせます。
ストレス過多の働き盛りの方々は、
生活リズムを崩しやすいものです。
突然に起きる体調の異変に備えて服用するのがお勧め。
紅花という破血作用のある生薬が使われていますため、
妊娠中等禁忌事項もあります。
用法用量を守るべき方剤です。
ちなみにがんじゅうファミリーさんの映像を視聴すれば、
血府逐瘀丸は一度は試してみたいと思わざるを得ません!
血府逐瘀丸は名方ですとのことです。
ただ正直に言えば、現状では中国製のこちらは服用せず、
日本製薬会社が出すものを改めて購入し、
そちらで試してみようかと考えています。。。
最後に余談ですが、
今回の枳実に威霊仙のパッケージについて、
パッケージにはシールでの表記も一切なし。
ただチャック式のパッケージなのは助かる。
日本の商品も簡易包装が増えましたが、
その先をいくパッケージが他にもありまして。
日本消費者は戸惑うと思いました。
ほぼ見間違う酷似した生薬を同時購入したなら、
相応に慎重さを高める課題を出されたようです。
困りますね。
2025年10月31日
方剤をみたらまずは構成生薬をつまびらかにみていきたいと考えています。
方剤を勉強し始めて。
どう判断すればいいか
迷うことがでてきました。
1,漢方解説書により、
・同名の方剤に含まれる構成生薬が本により異なるときがあった
・構成生薬の含まれる用量記載が異なるときが多くある
・構成生薬の薬効の記載に異なることがある
(個人として:どの本を基準とすべきかわからない)
2,製薬会社ごとに同じ方剤名でも
・方剤に含まれる構成生薬自体が異なるときがある
・方剤に含まれる構成生薬の用量が異なるときがある
・製薬会社ごとに異なる効能が記してあるときがある
2-2、方剤の構成生薬に、表記が曖昧なものが含まれる
・桂枝も桂皮もケイヒと表記されることがある
3,日本と中国の漢方薬の構成生薬と生薬用量の違い
・四君子湯のような日中で構成生薬の違いがあるときがある
・日本の製薬会社や処方解説による構成生薬の用量が、おおむね中国で処方される構成生薬の生薬の用量より少ないことが多い(数方剤を除外すればほぼそうだといえる)
4,日本漢方の先生と中医学の先生では、見立て方が異なる
・病名漢方と弁証論治
(本草薬膳学院は、校長先生のご出身が中国で中医学が基礎となります)
(当初、中医学弁証論治をメインに学びたいと考えていたが、日本漢方の優れた教えを知り、関心が深まってきました)
ここ3ヶ月で私が勉強で目指すゴールとして。
自身と身内をケアして成果をだすことです。
[薬膳]の[薬]といえるには、
偶然ではない確実性が試されます。
そんなことを真剣に考えています。
学び始めてみると
なにが正しくなにが誤っているか。
見抜く経験値が欠けていますから、
どう判断すればいいか。
割り切ることができず迷うばかり。
難しい側面を実感しています。
ちなみに私が自分で服用する処方薬を選ぶとき、
次のように構成生薬をまずはしっかり調べます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■ クラシエの漢方 八味地黄丸
・漢方製剤 第2類医薬品
<構成生薬>
[生薬][用量][薬効]
地黄 2.5g 清熱涼血・養陰生津
山薬 1.5g 益気養陰・補脾肺腎・固精止帯
沢瀉 1.5g 利水滲湿・泄熱
茯苓 1.5g 利水滲湿・健脾安神
牡丹皮 1.5g 清熱涼血・活血散瘀・清肝火
山茱萸 1.5g 補益肝腎・収斂固渋
桂枝 0.5g 発汗解肌・温通経脈・助陽化気
附子 0.5g 回陽救逆・助陽補火・散寒止痛
(上記用量は[クラシエ]より、薬効は[漢方ポケット図鑑]より)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
とされております。
(五味・五性)も続けて記したほうがいいと思いますが、
煩雑になりすぎてしまうため割愛をさせていただきます。
漢方重要処方の書にある処方解説に掲げられた症状、病名を先に読んで当てはめるのではなく、
がんじゅうファミリーさんのyoutubeで学ばせていただきましたやり方をもとにしております。
処方の構成生薬にある五味・五性・用量・薬効そして生薬同士のかけ合わせ特徴を理解することで、
どんな効果効能をもつ処方かを理解する姿勢で望むようにします。
生薬の詳細を知る機会になるし、
処方の特徴を全体把握しやすくなります。
ちなみに
生薬や処方の学びはじめでは、
たとえば[牡丹皮] の薬効に(活血散瘀)とあり、
四文字熟語に面食らってました。
ですが見慣れれば(血を活性化させて血瘀をちらす)と、
おおざっぱな把握をして、
あとは肉付けして覚える。
それに[漢方重要処方60改訂版]という本には、
処方ごとに各構成生薬がどういう役割を持つかを
図解してくれており理解が進みます。
数冊の生薬の本を見比べつつ、
各生薬を中心に考えてから、
処方の対応する病名・症状を参照します。
そうするメリットとして、
処方に対する代表病名を先に結びつけて覚えると、
生薬単位でみたら出てくる薬効や危険性などにも
丁寧に関心を払い全体把握できるようになります。
こうした手順の処方の理解の仕方は
がんじゅうファミリーさんの映像から学びました。
ちなみに、八味地黄丸の服用を、
一瓶のみきったところで次に、冷えたお腹を温めたいと考えて、
大建中湯を考えています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■ 大建中湯
乾姜 3〜5g 温中散寒・回陽通脈・温肺化痰
山椒 1〜2g 温中止痛・止瘙
人参 2〜3g 大補元気・補脾益肺・生津・安神
膠飴 20〜64g 捕中緩急・潤肺止咳
(上記用量は[漢方重要処方60改訂版]より、薬効は[漢方ポケット図鑑]より)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
構成生薬の数が4つとなり、
構成生薬数が8つの八味地黄丸の半分になります。
構成生薬の数が少ないほうが
効きがシャープに出るといわれ、
そこが実体験できれば幸いです。
私が八味地黄丸を腎陽虚を改善させたいと考え、
服用した目的は十分には達成できておりません。
体内の気血津液のあり様は、八味地黄丸服用や
ほかにも生薬や薬膳粥・食薬を試み続けてきて
それ以前にはない食事となりました。
人の体は食べ物により作られているといいます。
一ヶ月半の期間、注意深く選定した食にすると、
身体の内側に反映してくるようになりますので。
そちらの変化はあったものと推測いたします。
ですが人体の構成要素を、
身体内部の気血津液と
身体の箱物を形つくる骨格や筋肉という構造体と、
2つにわけて考えるとき。
[身体の箱物:骨格や筋肉という構造体]
の問題点から目を背けてはなりません。
自身の身体的特徴から
腎陽虚体質を作る点を見定めてみます。
今年8月から少しずつステップを登るよう
少しずつ課題箇所に改変を加えて来ました。
私の腎陽虚体質を形成する素養として、
左側鼠径部周囲および左ハムストリングと
内転筋群の深部層に至る箇所の
不都合さがあります。
本人は実感として気づいてはいませんが、
足首の内側にある動脈で脈を診れば、
左右の脚の内部に差異があります。
左脚の鼠径部が硬化した周囲の動脈は流れを抑制され、
左脚痺れがあるはずですが、
それは多年にわたり恒常的に定着した状態となり、
不快さを感じる感覚神経は麻痺を起こしています。
麻痺は筋硬度計を押し付けて数値化し把握します。
左腎経の経絡を足部から上行してたどりますと、
足裏の湧泉から脚の内側、内転筋群を通り、
性器内を突っ切って登ってまいります。
腎経に対になっている左側膀胱経も課題があります。
本当にしつこいとぼやきたくなるほど厄介ですが、
まずはこの膀胱経の状態を治めることが先です。
自身には深層筋をリリースする手技ができないため、
スマーティによる温熱療法とカウンターストレイン。
工夫して課題となる硬結を解除していきます。
知人からはスマーティによる汗のかき過ぎは
自然界ではありえないことであって
まさにそれは熱邪だか気をつけなさいといわれるも。
ほかのやり方では解きムラがあらわれてしまうため
自らの手では精密に解けない起立筋に手を出すには、
これしか思いつかなくて。
まずは左腰部腰仙関節の深部を狙って緩めたとき、
8日目でポキっと深部からクラック音。
これで左大腰筋の下方硬化萎縮部が緩みました。
相当にグラウンディングが好転しました。
そして今日、
左頸部の後頭部にある頭半棘筋の骨化した部位の周囲の筋肉が緩みだして。
骨化部とゆるゆるになった筋肉部が二極化しました。
同時に天地が回るめまいにおそわれまして、
頭半棘筋の骨の硬さの芯を解きまして落着。
体内の代謝がいい今が解きやすいため
特別なツールでリリースができるよう
事前準備をしておりましたので想定内。
ただ頭半棘筋の腱部には相応の痛覚があるため、
他人にやられたら文句を言うレベルの痛みです。。
ちなみに左右の頭半棘筋の硬さの差は、
右が1に対し左が5倍と見積もります。
温熱で頭半棘筋の患部の芯を緩めなければ、
まずもって解いてはならないほどのものです。
これは私のみが特に硬いというわけではなくて、
多くの方々はこうなった状態である自覚がない。
そういう隠れた散見されるトラブル箇所なのです。
(ただ私は施術をするとき前傾で手技をするため、
頭頸部や背部に負担を強いている年月が長くて、
皆様より根っこが深いのか?職業病でしょうか。)
左側の膀胱経起立筋群のだいたいのところが終われたのは、
同時進行で主に左右の梨状筋・中殿筋・小殿筋・
上双子筋・下双子筋を緩めるようにしておりましたからでしょうね。
股関節トラブルの根がなければ起立筋の異常は起こりませんので。
仙腸関節のはまり込みの違和感が消えるまでは、
これら外旋六筋を変える試みを続ける予定です。
筋肉を緩める生薬を服用の機会かもしれません。
でもそこは次の機会にしようと考えております。
起立筋と股関節がだいたい蹴りが付いたら、
ようやく深いところまで腎経へ手を付ける予定。
ただし腎経を深堀りして行く過程で
肝経と胆経も腎陽虚に絡まっていそうで怖いが。
八味地黄丸の残りが20粒くらいになっていて、
それを服用し終わるまでにどうにかできればと
願ってやまないところであります。
最後に余談ですが、
【真鍋立夫先生との往復書翰 脈診からの漢方エキス剤】というKindle版の本を読みますと、
「臍上に漢方薬を載せてOリングテスト」をなさるとのこと。
それは間違わないでいただきたいのは、
しっかりと処方を出す判断をした最後、
確認として患者様にOリングテストをしていただく。
最初からOリングテストで漢方薬を処方するのでは
断じてありません。
私も施術ではOリングテストはおこなわなくとも、
インジケーター筋肉を決めて筋反射テストは
ときどきすることがありました。
Oリングテストは筋反射テストの一種ですから、
私も馴染みがあります。
南から北の方位をだし、
身体感度を高めるなら高い確率で結果がだせる。
人間が本来的に持っている能力の一種であり、
私はこのたび、八味地黄丸を服用するときに、
自己責任のもとOリングテストで服用する用量を
チェックしていました。
クラシエの八味地黄丸は、
15歳以上は1回4粒で、朝昼晩。
最初はこの通りしていましたが、
このブログの上の方で申し上げました疑問から、
私の年齢、性別、体力値、体質の重症度等なら、
1回の4粒というのは妥当だというのだろうか?
そこに疑問を持ちました。
過剰摂取は害になるが、少なすぎては効かない。
いま、服用する自分の状態は何粒が必要なのか?
そのような問いかけをしてみる試みをしていて、
日によって、5粒必要と出ることもありました。
いまは2粒とでてくることが多くなっています。
こうした用量の決定は、
たとえば過剰摂取すれば害を及ぼすものもあり、
上限を中国でおこなわれる処方以下に留めると、
心がけなければならないこともあります。
それもあり一般的にお勧めできることではなく、
もし私の同業者でOリングテスト使い手さんが、
そういうったやり方があるのかとわかればと
紹介させていただきました。
「臍上に漢方薬を載せてOリングテスト」の詳細は、
著者 石川晶三先生の【真鍋立夫先生との往復書翰 脈診からの漢方エキス剤】他というKindle版の本をお読みください。
どう判断すればいいか
迷うことがでてきました。
1,漢方解説書により、
・同名の方剤に含まれる構成生薬が本により異なるときがあった
・構成生薬の含まれる用量記載が異なるときが多くある
・構成生薬の薬効の記載に異なることがある
(個人として:どの本を基準とすべきかわからない)
2,製薬会社ごとに同じ方剤名でも
・方剤に含まれる構成生薬自体が異なるときがある
・方剤に含まれる構成生薬の用量が異なるときがある
・製薬会社ごとに異なる効能が記してあるときがある
2-2、方剤の構成生薬に、表記が曖昧なものが含まれる
・桂枝も桂皮もケイヒと表記されることがある
3,日本と中国の漢方薬の構成生薬と生薬用量の違い
・四君子湯のような日中で構成生薬の違いがあるときがある
・日本の製薬会社や処方解説による構成生薬の用量が、おおむね中国で処方される構成生薬の生薬の用量より少ないことが多い(数方剤を除外すればほぼそうだといえる)
4,日本漢方の先生と中医学の先生では、見立て方が異なる
・病名漢方と弁証論治
(本草薬膳学院は、校長先生のご出身が中国で中医学が基礎となります)
(当初、中医学弁証論治をメインに学びたいと考えていたが、日本漢方の優れた教えを知り、関心が深まってきました)
ここ3ヶ月で私が勉強で目指すゴールとして。
自身と身内をケアして成果をだすことです。
[薬膳]の[薬]といえるには、
偶然ではない確実性が試されます。
そんなことを真剣に考えています。
学び始めてみると
なにが正しくなにが誤っているか。
見抜く経験値が欠けていますから、
どう判断すればいいか。
割り切ることができず迷うばかり。
難しい側面を実感しています。
ちなみに私が自分で服用する処方薬を選ぶとき、
次のように構成生薬をまずはしっかり調べます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■ クラシエの漢方 八味地黄丸
・漢方製剤 第2類医薬品
<構成生薬>
[生薬][用量][薬効]
地黄 2.5g 清熱涼血・養陰生津
山薬 1.5g 益気養陰・補脾肺腎・固精止帯
沢瀉 1.5g 利水滲湿・泄熱
茯苓 1.5g 利水滲湿・健脾安神
牡丹皮 1.5g 清熱涼血・活血散瘀・清肝火
山茱萸 1.5g 補益肝腎・収斂固渋
桂枝 0.5g 発汗解肌・温通経脈・助陽化気
附子 0.5g 回陽救逆・助陽補火・散寒止痛
(上記用量は[クラシエ]より、薬効は[漢方ポケット図鑑]より)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
とされております。
(五味・五性)も続けて記したほうがいいと思いますが、
煩雑になりすぎてしまうため割愛をさせていただきます。
漢方重要処方の書にある処方解説に掲げられた症状、病名を先に読んで当てはめるのではなく、
がんじゅうファミリーさんのyoutubeで学ばせていただきましたやり方をもとにしております。
処方の構成生薬にある五味・五性・用量・薬効そして生薬同士のかけ合わせ特徴を理解することで、
どんな効果効能をもつ処方かを理解する姿勢で望むようにします。
生薬の詳細を知る機会になるし、
処方の特徴を全体把握しやすくなります。
ちなみに
生薬や処方の学びはじめでは、
たとえば[牡丹皮] の薬効に(活血散瘀)とあり、
四文字熟語に面食らってました。
ですが見慣れれば(血を活性化させて血瘀をちらす)と、
おおざっぱな把握をして、
あとは肉付けして覚える。
それに[漢方重要処方60改訂版]という本には、
処方ごとに各構成生薬がどういう役割を持つかを
図解してくれており理解が進みます。
数冊の生薬の本を見比べつつ、
各生薬を中心に考えてから、
処方の対応する病名・症状を参照します。
そうするメリットとして、
処方に対する代表病名を先に結びつけて覚えると、
生薬単位でみたら出てくる薬効や危険性などにも
丁寧に関心を払い全体把握できるようになります。
こうした手順の処方の理解の仕方は
がんじゅうファミリーさんの映像から学びました。
ちなみに、八味地黄丸の服用を、
一瓶のみきったところで次に、冷えたお腹を温めたいと考えて、
大建中湯を考えています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■ 大建中湯
乾姜 3〜5g 温中散寒・回陽通脈・温肺化痰
山椒 1〜2g 温中止痛・止瘙
人参 2〜3g 大補元気・補脾益肺・生津・安神
膠飴 20〜64g 捕中緩急・潤肺止咳
(上記用量は[漢方重要処方60改訂版]より、薬効は[漢方ポケット図鑑]より)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
構成生薬の数が4つとなり、
構成生薬数が8つの八味地黄丸の半分になります。
構成生薬の数が少ないほうが
効きがシャープに出るといわれ、
そこが実体験できれば幸いです。
私が八味地黄丸を腎陽虚を改善させたいと考え、
服用した目的は十分には達成できておりません。
体内の気血津液のあり様は、八味地黄丸服用や
ほかにも生薬や薬膳粥・食薬を試み続けてきて
それ以前にはない食事となりました。
人の体は食べ物により作られているといいます。
一ヶ月半の期間、注意深く選定した食にすると、
身体の内側に反映してくるようになりますので。
そちらの変化はあったものと推測いたします。
ですが人体の構成要素を、
身体内部の気血津液と
身体の箱物を形つくる骨格や筋肉という構造体と、
2つにわけて考えるとき。
[身体の箱物:骨格や筋肉という構造体]
の問題点から目を背けてはなりません。
自身の身体的特徴から
腎陽虚体質を作る点を見定めてみます。
今年8月から少しずつステップを登るよう
少しずつ課題箇所に改変を加えて来ました。
私の腎陽虚体質を形成する素養として、
左側鼠径部周囲および左ハムストリングと
内転筋群の深部層に至る箇所の
不都合さがあります。
本人は実感として気づいてはいませんが、
足首の内側にある動脈で脈を診れば、
左右の脚の内部に差異があります。
左脚の鼠径部が硬化した周囲の動脈は流れを抑制され、
左脚痺れがあるはずですが、
それは多年にわたり恒常的に定着した状態となり、
不快さを感じる感覚神経は麻痺を起こしています。
麻痺は筋硬度計を押し付けて数値化し把握します。
左腎経の経絡を足部から上行してたどりますと、
足裏の湧泉から脚の内側、内転筋群を通り、
性器内を突っ切って登ってまいります。
腎経に対になっている左側膀胱経も課題があります。
本当にしつこいとぼやきたくなるほど厄介ですが、
まずはこの膀胱経の状態を治めることが先です。
自身には深層筋をリリースする手技ができないため、
スマーティによる温熱療法とカウンターストレイン。
工夫して課題となる硬結を解除していきます。
知人からはスマーティによる汗のかき過ぎは
自然界ではありえないことであって
まさにそれは熱邪だか気をつけなさいといわれるも。
ほかのやり方では解きムラがあらわれてしまうため
自らの手では精密に解けない起立筋に手を出すには、
これしか思いつかなくて。
まずは左腰部腰仙関節の深部を狙って緩めたとき、
8日目でポキっと深部からクラック音。
これで左大腰筋の下方硬化萎縮部が緩みました。
相当にグラウンディングが好転しました。
そして今日、
左頸部の後頭部にある頭半棘筋の骨化した部位の周囲の筋肉が緩みだして。
骨化部とゆるゆるになった筋肉部が二極化しました。
同時に天地が回るめまいにおそわれまして、
頭半棘筋の骨の硬さの芯を解きまして落着。
体内の代謝がいい今が解きやすいため
特別なツールでリリースができるよう
事前準備をしておりましたので想定内。
ただ頭半棘筋の腱部には相応の痛覚があるため、
他人にやられたら文句を言うレベルの痛みです。。
ちなみに左右の頭半棘筋の硬さの差は、
右が1に対し左が5倍と見積もります。
温熱で頭半棘筋の患部の芯を緩めなければ、
まずもって解いてはならないほどのものです。
これは私のみが特に硬いというわけではなくて、
多くの方々はこうなった状態である自覚がない。
そういう隠れた散見されるトラブル箇所なのです。
(ただ私は施術をするとき前傾で手技をするため、
頭頸部や背部に負担を強いている年月が長くて、
皆様より根っこが深いのか?職業病でしょうか。)
左側の膀胱経起立筋群のだいたいのところが終われたのは、
同時進行で主に左右の梨状筋・中殿筋・小殿筋・
上双子筋・下双子筋を緩めるようにしておりましたからでしょうね。
股関節トラブルの根がなければ起立筋の異常は起こりませんので。
仙腸関節のはまり込みの違和感が消えるまでは、
これら外旋六筋を変える試みを続ける予定です。
筋肉を緩める生薬を服用の機会かもしれません。
でもそこは次の機会にしようと考えております。
起立筋と股関節がだいたい蹴りが付いたら、
ようやく深いところまで腎経へ手を付ける予定。
ただし腎経を深堀りして行く過程で
肝経と胆経も腎陽虚に絡まっていそうで怖いが。
八味地黄丸の残りが20粒くらいになっていて、
それを服用し終わるまでにどうにかできればと
願ってやまないところであります。
最後に余談ですが、
【真鍋立夫先生との往復書翰 脈診からの漢方エキス剤】というKindle版の本を読みますと、
「臍上に漢方薬を載せてOリングテスト」をなさるとのこと。
それは間違わないでいただきたいのは、
しっかりと処方を出す判断をした最後、
確認として患者様にOリングテストをしていただく。
最初からOリングテストで漢方薬を処方するのでは
断じてありません。
私も施術ではOリングテストはおこなわなくとも、
インジケーター筋肉を決めて筋反射テストは
ときどきすることがありました。
Oリングテストは筋反射テストの一種ですから、
私も馴染みがあります。
南から北の方位をだし、
身体感度を高めるなら高い確率で結果がだせる。
人間が本来的に持っている能力の一種であり、
私はこのたび、八味地黄丸を服用するときに、
自己責任のもとOリングテストで服用する用量を
チェックしていました。
クラシエの八味地黄丸は、
15歳以上は1回4粒で、朝昼晩。
最初はこの通りしていましたが、
このブログの上の方で申し上げました疑問から、
私の年齢、性別、体力値、体質の重症度等なら、
1回の4粒というのは妥当だというのだろうか?
そこに疑問を持ちました。
過剰摂取は害になるが、少なすぎては効かない。
いま、服用する自分の状態は何粒が必要なのか?
そのような問いかけをしてみる試みをしていて、
日によって、5粒必要と出ることもありました。
いまは2粒とでてくることが多くなっています。
こうした用量の決定は、
たとえば過剰摂取すれば害を及ぼすものもあり、
上限を中国でおこなわれる処方以下に留めると、
心がけなければならないこともあります。
それもあり一般的にお勧めできることではなく、
もし私の同業者でOリングテスト使い手さんが、
そういうったやり方があるのかとわかればと
紹介させていただきました。
「臍上に漢方薬を載せてOリングテスト」の詳細は、
著者 石川晶三先生の【真鍋立夫先生との往復書翰 脈診からの漢方エキス剤】他というKindle版の本をお読みください。
2025年10月30日
舌診の黒苔でわすれられないこと
舌診で忘れられないこと
私は、筋膜リリース中心で施術をさせていただいていた関係で、
身体がもっと動かせるようになりたい方々が半数以上だったころ。
手持ちの手技療法の本には東洋医学系のものもありましたが、
多くはオステオパシーや理学療法士の先生が読むような本が多く、
経絡のアプローチと言ってもボウエンテクニックを少々程度です。
男性のお客様が、大病を患われました。
私が当時、手技のツールとして砭石を取り入れたころです。
東洋医学について学びを深めて砭石を使いこなせるように、
そう思っていた矢先のことです。
当時はまだ四診の専門書といっても、
(入門 目で見る臨床中医診断学)や(わかりやすい臨床中医診断学)など
浅く広く中医学の診断法を解説している本を観ていたところでした。
書中の絵やイラストは理解の助けになりますが、
臨床でつかえる実感が持てないという感触です。
本に書かれている意味が、初学者過ぎたため、
文章を読み進めてもぴんときてないんですね。
そのときにお客様から黒苔ができてしまったと、
たしかメールで報告を受けたのです。
それでも施術を受けてよいかと聞かれ、
主治医と相談していただいて良ければという返答をいたしました。
お客様はいつも率直なものの考えをしている人で、
施術中にさまざま言葉を交わすこともあったため、
私としては微力でしかありませんが尽くせることがあればと思い、
それから自分にできそうなことを考えた記憶があります。
当時の私がしておりました深層筋をリリースするようなことをしては、
病院での治療で消耗されたお体に負担がかかると思い、
私が当時勉強しだした砭石温熱器での経絡へのアプローチにより、
緩和ケアに近しいことのみで不用意な負担をあたえないこととしました。
会話の中でしてほしいこと、させていただけそうなことを探りました。
ただ当時の私には黒苔の意味を十分理解できていないため
他の先生で適切なことをしていただける人を見つけようと、
知り合いにいくつか打診をした記憶があります。
一度だけとなりましたが、
私が脈診講座を受けた鍼灸師の先生のところにも、
みていただけないかとお連れした記憶があります。
それからコロナ禍となってからまた入院なされて、
心配いたしましたが連絡がとれないままとなりました。
それから1年後、私がお客様に貸していた砭石温熱器が送られてきて、
届いたことのメールをさせていただいたところ、
奥様から他界なされたことを伝えていただきました。
それからまもなくのこと、お焼香にいかせていただきました。
ずっとそのお客様の黒苔が気になっていて調べれば調べるほどに、
苦しい思いが続いていたため、すでに火葬されてお宅におられる姿をみて、
その場では声をつまらせるだけでこらえましたが。
自分にはなにもしてさしあげられなかった後悔と不甲斐なさから、
井の頭公園のほうに向かって歩いて帰る途中には、
意識が朦朧としていたことを思い出します。
薬膳の勉強をすると、
問診及び舌診は必須テクニックのひとつとして使われます。
それから舌診のテキストで舌に黒い苔がつく黒苔を診ると、
彼の明るかった顔を思い出すんですよね。
するといまもごめんなさいと口からでてきます。
筋膜リリースでは、そんなこと期待してお客様が来てるわけないやろと
突っ込まれそうですが。
いい人だったんで、個人的に、どうにかして差し上げたかったので。
いつか自分なりに未病のうちに黒苔を食い止める方法がわかったら、
自分勝手な思いでしかありませんが、
病状の彼になにをいっていいかわからず、不安ばかりだったときが、
ようやく終わりそうです。
舌診は望診のなかのひとつとして、こころづよい診断法の技術です。
舌診で得た弁証は、どちらへ向かうべきかを決める羅針盤のようなもの。
その羅針盤の精度が上がるよう改めてテキストを読み返そうと思っています。
余談ですが。
昨日、ブログに書いた私の舌診で得た弁証部分について。
「単なる陽虚じゃなくてけっこう複雑なようですね」と、
知人より<大変だな君!>というメールが届きました。
陽虚に陰虚がどの程度割合で混じっていると
読み解かれたのでしょう。
さすがです。
大建中湯で脾を良くする計画は変わりませんが、
それをどういう期間でとか微修正をするのも手探りです。
まじめに勉強した分だけ安心して進むことができるので、
勉強が捗りますね。
私は、筋膜リリース中心で施術をさせていただいていた関係で、
身体がもっと動かせるようになりたい方々が半数以上だったころ。
手持ちの手技療法の本には東洋医学系のものもありましたが、
多くはオステオパシーや理学療法士の先生が読むような本が多く、
経絡のアプローチと言ってもボウエンテクニックを少々程度です。
男性のお客様が、大病を患われました。
私が当時、手技のツールとして砭石を取り入れたころです。
東洋医学について学びを深めて砭石を使いこなせるように、
そう思っていた矢先のことです。
当時はまだ四診の専門書といっても、
(入門 目で見る臨床中医診断学)や(わかりやすい臨床中医診断学)など
浅く広く中医学の診断法を解説している本を観ていたところでした。
書中の絵やイラストは理解の助けになりますが、
臨床でつかえる実感が持てないという感触です。
本に書かれている意味が、初学者過ぎたため、
文章を読み進めてもぴんときてないんですね。
そのときにお客様から黒苔ができてしまったと、
たしかメールで報告を受けたのです。
それでも施術を受けてよいかと聞かれ、
主治医と相談していただいて良ければという返答をいたしました。
お客様はいつも率直なものの考えをしている人で、
施術中にさまざま言葉を交わすこともあったため、
私としては微力でしかありませんが尽くせることがあればと思い、
それから自分にできそうなことを考えた記憶があります。
当時の私がしておりました深層筋をリリースするようなことをしては、
病院での治療で消耗されたお体に負担がかかると思い、
私が当時勉強しだした砭石温熱器での経絡へのアプローチにより、
緩和ケアに近しいことのみで不用意な負担をあたえないこととしました。
会話の中でしてほしいこと、させていただけそうなことを探りました。
ただ当時の私には黒苔の意味を十分理解できていないため
他の先生で適切なことをしていただける人を見つけようと、
知り合いにいくつか打診をした記憶があります。
一度だけとなりましたが、
私が脈診講座を受けた鍼灸師の先生のところにも、
みていただけないかとお連れした記憶があります。
それからコロナ禍となってからまた入院なされて、
心配いたしましたが連絡がとれないままとなりました。
それから1年後、私がお客様に貸していた砭石温熱器が送られてきて、
届いたことのメールをさせていただいたところ、
奥様から他界なされたことを伝えていただきました。
それからまもなくのこと、お焼香にいかせていただきました。
ずっとそのお客様の黒苔が気になっていて調べれば調べるほどに、
苦しい思いが続いていたため、すでに火葬されてお宅におられる姿をみて、
その場では声をつまらせるだけでこらえましたが。
自分にはなにもしてさしあげられなかった後悔と不甲斐なさから、
井の頭公園のほうに向かって歩いて帰る途中には、
意識が朦朧としていたことを思い出します。
薬膳の勉強をすると、
問診及び舌診は必須テクニックのひとつとして使われます。
それから舌診のテキストで舌に黒い苔がつく黒苔を診ると、
彼の明るかった顔を思い出すんですよね。
するといまもごめんなさいと口からでてきます。
筋膜リリースでは、そんなこと期待してお客様が来てるわけないやろと
突っ込まれそうですが。
いい人だったんで、個人的に、どうにかして差し上げたかったので。
いつか自分なりに未病のうちに黒苔を食い止める方法がわかったら、
自分勝手な思いでしかありませんが、
病状の彼になにをいっていいかわからず、不安ばかりだったときが、
ようやく終わりそうです。
舌診は望診のなかのひとつとして、こころづよい診断法の技術です。
舌診で得た弁証は、どちらへ向かうべきかを決める羅針盤のようなもの。
その羅針盤の精度が上がるよう改めてテキストを読み返そうと思っています。
余談ですが。
昨日、ブログに書いた私の舌診で得た弁証部分について。
「単なる陽虚じゃなくてけっこう複雑なようですね」と、
知人より<大変だな君!>というメールが届きました。
陽虚に陰虚がどの程度割合で混じっていると
読み解かれたのでしょう。
さすがです。
大建中湯で脾を良くする計画は変わりませんが、
それをどういう期間でとか微修正をするのも手探りです。
まじめに勉強した分だけ安心して進むことができるので、
勉強が捗りますね。
2025年10月29日
舌診の順序 舌苔を診てから舌質へつづきましょう!
本草薬膳学院の指定テキストに
【実用中医学:一冊で分る基礎から応用】
という本があります。
中医学のエッセンスがコンパクトにまとめられた本です。
ただコンパクト故にかゆいところまではなかなか手が届きません。
そうなると他書で補う必要がでてくるところも。
たとえば、
書籍:CD-ROMでマスターする 舌診の基礎
著者:高橋楊子
出版:東洋学術出版社
を参照すると、つぎのように。
[舌診のとき順序よく舌を観察する流れ]として、
はじめに(舌苔)を調べ、次に(舌質)を調べ、最後に(舌裏)の順番です。
(舌尖から舌根の順序で観察します)
(1)舌苔の有無・厚薄・腐膩・色調・潤燥を観察します。
(2)舌質の色調・胖痩・老嫩(ろうどん)・斑点・舌の動きを観察します。
(3)舌裏の舌下静脈の色や状態を観察します。
〜〜
多くの舌診を解説した本を参照しますと、
通常、舌質が詳説した次に舌苔を解説しています。
すると実際に舌診を試みようとするとき、
テキストで舌質のページを参照し調べて、
次に舌苔のページを開くことになります。
これは私だけじゃなく、
他の舌診を独学で学ぶ多くの人が陥る罠。
舌質から舌苔へ調べる順をもっていくと
不思議なほど私の脳内で混乱をきたします。
というのは、
ぱっと見、目に飛び込むのが舌苔なわけで、
そちらを意識から除外して舌質を先に見ることに、
違和感を感じたのです。
「舌質を診たいのに、舌苔が邪魔してるよね」
という邪魔者に診づらさを強いられた不平感情がでてきます。
嫌なもんですよ。
見ようとがんばってるものを見せてくれないのって。
じつは私は、最初に舌診を独学で勉強しようとしたとき、この罠にハマって挫折しました。
意外に、舌苔を調べてから舌質に移れという実践的な指導を書かれている本はなくて、
私が持っている数冊の総合的な中医学診断の本には、どちらもそうした指導がなく、
他の舌診の専門書にもなくて。
唯一「書籍:CD-ROMでマスターする 舌診の基礎 」に、そう書かれているのを見つけてやってみたら。
ちょっとした指導による気付きですが
ほんとうにスッキリ!
舌診ができるようになりました。
また私は詳しくは存じ上げておりませんが、
舌診でYou Tube検索をしていたら、
日本でもかつてセミナーを開催なさっておられた
李芳祥先生という方の日本語映像がございました。
伝統的な舌診を踏まえつつ、
独自の見立て方が付与された印象でしょうか?
映像ではLINEで先生へ自身の舌の画像を送り
舌診をしていただいた結果を聞いての感想も。
視聴させていただき勉強になりました。
下記にその先生の日本語解説されたリストを
掲示させていただきますね。
ご興味ある方は、参照していただければ幸いです。
李芳祥・ 奇効李氏舌診(日本語)
https://youtube.com/playlist?list=PLUczwEeNVzyAwmNBpA4vYOQO2mJIUHr5w&si=B290QD1kHcVCE-CD
2025年10月28日
慣れれば10秒ほどでチェックできます、舌診はすぐれもの
四診とは中医学の診断法です。
四診を構成する望診・聞診・問診・切診のなかの望診に「舌診」があります。
舌をペロッとだしてもらいます。
そちらから体質を読むための専門の読み取り方があるのです。
舌のことをざっくりといえば。
心血という心臓から血液を舌に送り、舌に栄養をあたえます。
または潤い物質としての津液も舌へ送られ乾燥を防ぎます。
元気な体質の舌か病症を含んだ体質の舌か。
診方がわかってチェックポイントのコツをつかめば、
たった10秒ほど舌を観察すれば、
ぼやっとした自分の体質の解像度が鮮明になることでしょう。
四診のなかでも舌診は、比較的チェックしやすい診断法です。
ですが専門性を高めれば様々な諸症状も言い当てるほど、
すばらしい診断法です。
■ 舌を10〜20秒ほど観察させていたくことで。。。
(舌を1分も2分も出してたら乾燥するし、舌がくたびれますので手早く正確に済ますのが思いやりです)
たとえば、どんなことがわかるかというと。。。
・虚証か実証か。
・舌の色で寒熱のどちらであるか。
・病的に乾燥しているか湿っているか。
まずはこれらを大きく把握してまいります。
具体的には、
舌の色はどうか(淡白であれば虚証・寒で紅色が濃くなれば実証・熱など)
舌の形はどうか(腫瘍はないか・歯痕はないか・裂紋はないか)。
舌態はどうか(強硬・萎えてないか・震えてないか・歪曲してないか・短縮してないか・舌が麻痺していないか)。
あとは舌苔を診て、苔色や苔質からも臓器の様子が見て取れます。
では、ここで。
書籍:「舌診と脈診」を参考にして、
私が自分の舌診をしてみました。
問題ありの該当するところを抜き出します。
-------------------
■ 舌色(ぜっしょく)
紅舌・はんだい・軽度の歯痕・軽度裂紋_【陰虚内熱の虚熱】
■ 裂紋(れつもん)
裂紋舌(縦横)・偏淡_【気血両虚】
■ 歯痕(しこん)
偏淡舌・軽度の歯痕_【脾虚・気虚の湿盛】
■ 潤燥(じゅんそう)
燥苔(横燥) _【湿熱化燥】
-------------------
といったことが読み取れます。
【陰虚内熱の虚熱】
【気血両虚】
【脾虚・気虚の湿盛】
【湿熱化燥】
私は4つの病に位置づけられる体質が
みうけられることがわかりました。
ちなみに
単純な読み方として<虚>という文字が
複数顔を出していることがわかります。
【陰虚内熱の<虚>熱】
【気血両<虚>】
【脾<虚>・気<虚>の湿盛】
【湿熱化燥】
舌診により、私がまぎれもない【虚証】だとわかります。
折り重なる虚のワードの頻出から慢性化した虚証であると、
容易に推測できるでしょう。
それ以外にも治療にいかせる情報が多くみてとれるのです。
気だったり血だったり脾だったり、いろいろ足りてません。
陰虚、気血両虚、脾虚、気虚、湿熱、化燥。
総合してどういった体質であるかを判断し、
それを元に具体的な対処法を割り出します。
四診を構成する望診・聞診・問診・切診のなかの望診に「舌診」があります。
舌をペロッとだしてもらいます。
そちらから体質を読むための専門の読み取り方があるのです。
舌のことをざっくりといえば。
心血という心臓から血液を舌に送り、舌に栄養をあたえます。
または潤い物質としての津液も舌へ送られ乾燥を防ぎます。
元気な体質の舌か病症を含んだ体質の舌か。
診方がわかってチェックポイントのコツをつかめば、
たった10秒ほど舌を観察すれば、
ぼやっとした自分の体質の解像度が鮮明になることでしょう。
四診のなかでも舌診は、比較的チェックしやすい診断法です。
ですが専門性を高めれば様々な諸症状も言い当てるほど、
すばらしい診断法です。
■ 舌を10〜20秒ほど観察させていたくことで。。。
(舌を1分も2分も出してたら乾燥するし、舌がくたびれますので手早く正確に済ますのが思いやりです)
たとえば、どんなことがわかるかというと。。。
・虚証か実証か。
・舌の色で寒熱のどちらであるか。
・病的に乾燥しているか湿っているか。
まずはこれらを大きく把握してまいります。
具体的には、
舌の色はどうか(淡白であれば虚証・寒で紅色が濃くなれば実証・熱など)
舌の形はどうか(腫瘍はないか・歯痕はないか・裂紋はないか)。
舌態はどうか(強硬・萎えてないか・震えてないか・歪曲してないか・短縮してないか・舌が麻痺していないか)。
あとは舌苔を診て、苔色や苔質からも臓器の様子が見て取れます。
では、ここで。
書籍:「舌診と脈診」を参考にして、
私が自分の舌診をしてみました。
問題ありの該当するところを抜き出します。
-------------------
■ 舌色(ぜっしょく)
紅舌・はんだい・軽度の歯痕・軽度裂紋_【陰虚内熱の虚熱】
■ 裂紋(れつもん)
裂紋舌(縦横)・偏淡_【気血両虚】
■ 歯痕(しこん)
偏淡舌・軽度の歯痕_【脾虚・気虚の湿盛】
■ 潤燥(じゅんそう)
燥苔(横燥) _【湿熱化燥】
-------------------
といったことが読み取れます。
【陰虚内熱の虚熱】
【気血両虚】
【脾虚・気虚の湿盛】
【湿熱化燥】
私は4つの病に位置づけられる体質が
みうけられることがわかりました。
ちなみに
単純な読み方として<虚>という文字が
複数顔を出していることがわかります。
【陰虚内熱の<虚>熱】
【気血両<虚>】
【脾<虚>・気<虚>の湿盛】
【湿熱化燥】
舌診により、私がまぎれもない【虚証】だとわかります。
折り重なる虚のワードの頻出から慢性化した虚証であると、
容易に推測できるでしょう。
それ以外にも治療にいかせる情報が多くみてとれるのです。
気だったり血だったり脾だったり、いろいろ足りてません。
陰虚、気血両虚、脾虚、気虚、湿熱、化燥。
総合してどういった体質であるかを判断し、
それを元に具体的な対処法を割り出します。
2025年10月27日
ざっくりした◯◯体質図、書いてみました
一昨日前でしたか、
テレビでNHK教育テレビ・未病なんとかという(番組名忘れました--)
番組を観ていたとき、ココリコの田中さんと他に二名女優さんが掛け合い。
そのとき、おならの話題で周りに引かれても押し通そうというシーン。
これは未病なんちゃらという健康番組だからだしていい直球ネタだと、
観ている方がびっくりした次第です。
中医学の独自の診断法のひとつに(聞診:ぶんしん)があります。
聞診というと、聞くだけの診断と字面から受け取られそうですね。
ですが中国では<聞く>と<匂いを嗅ぐ>を同じ漢字を当てるため、
(聞診)が「聞く・嗅ぐ診断法」であると違和感なく感じるそうです。
で、上述したおならの話題ですが、2つくらいうんちくを語るシーンがありました。
おならは中医学の聞診テリトリーです。
たとえば
おならの匂いが強ければ熱性、なければ寒性。
そういう見方もできますし、
匂いが強いときは小腸で発生したガスが原因で、
匂いがないときは大腸で発生したものと考えられます。
寒熱を分類できておれば、
後々の対処で都合がいい。
ここの寒熱のルールを間違えてはなりません。
熱性とわかったら、熱を冷まして平熱にすること。
寒性とわかったら、熱を加えて平熱にすることです。
熱をもつならば実証であるときも多く、
実証ならウイルスや細菌感染で急性のトラブルかも知れませんし、
寒ければ虚証で慢性した消化器トラブルかもしれません。
傾向性から様々な推測をすることができるでしょう。
熱性の人をさらに熱したら、のぼせや吐き気になるし、
寒性の人の熱をさらに奪い取ったら、寒邪の餌食になります。
そうならないようにするための参考になります。
そして(未病なんとか)といった番組に触発されたわけではありませんが、
カンタンでざっくりした体質を表した表を作りました。
気虚体質・血虚体質もいれるべきですが、
ここでは煩雑さを避けるため割愛させていただきました。

座標軸の中心に健康ゾーンを設置し、
右上に陽虚(体質)ゾーン、左上に陰虚(体質)ゾーン
右下に痰湿(体質)ゾーン、左下に瘀血(体質)ゾーン
私の陽虚体質を中心に、すこしだけ解説をしていきたいと思います。
私は幼少期より陽虚体質ゾーンに居続けました。
60年の長期にわたるわけは、
陽虚体質とは、気が足らないプラス熱が足らない体質のことです。
たとえるならば電気という気が足らない状態のことです。
バッテリー切れ間際のタブレットは
バッテリーをセーブするために、ディスプレーを暗くしたりCPUクロック数を下げてのセーブモードに自動で移行されて働く機能がありますね。
バッテリー切れで落ちることは極力避けたいから、
自らの機能を積極的に制限を加えます。
バッテリーの低下量のステージにあわせて抑制を強め、
フルバッテリーで快活に動作するパフォーマンスから離れていく。。。
陽虚体質というのは、バッテリー切れ間際のためセーブモードでやりくりして生きている人のことです。
(ただ私には、こうしたセーブモードが日常でそれでいいとしか感じられない)
(たった一日でも健康ゾーンで生活を送る経験ができたら、
別の体調があると気づくこともできるものでしょうか?)
こうした陽虚体質・陰虚体質・痰湿体質・瘀血体質といった、
◯◯体質が長期に渡る慢性化した状態となれば、
そこから抜け出しづらくなるといった恒常性が働き出すのです。
私が陽虚体質で、タブレットのバッテリー切れ対策のセーブモードで動くようになる。
これで年季が入ってくると、セーブモードでやりくりして生き抜く方法を無意識下で形成します。
こうなると、どういったことがおこるのでしょうか。
健康ゾーン内に移動してフルバッテリー状態で生活するのが望まれます。
錐体外路系の作用により自然治癒力が発揮され、@の健康ゾーンへ移動するよう本能には描かれています。
ですが陽虚ゾーンとう場所で生き抜く仕組みを、
慢性化した時間経過の流れの中で後天的に獲得しました。
そのプログラムが強烈に働き出せば、
その場の陽虚ゾーンに留まり続けて、
その場で生き抜くという恒常性が発揮。
そこからてこでも動かないというか動けなくなります。
幸福感の多い健康ゾーンはなげだし、
サバイバルモードで必死にやりくり。
そうするしか生きるすべをしらない。
そんな事となっている実感がないが、
そうなんですね。
くやしいじゃないですか
もったいないじゃないですか
ですが陽虚体質にいるということは、
四診に基づき弁証し客観的に把握できます。
だったらどうにか健康ゾーンに移行したい。
生きているうちに、
一度はフルバッテリーモードで活躍したい。
それってどんな気分になるのだろうか?
たのしいかな?
うれしいのかな?
笑いが込み上げてきちゃうのかな?
だったらそれが体験できない時間を少なくしたい。
そう切望するわけです。
で、いったん強力な陽虚ゾーン居座り型の恒常性を発揮した私がそこから離れるには、
自力だけでは力が足りない。
もともとがセーブモードで生きてる人ですから、
無理やむちゃをしたとしてもたかが知れているのでしょう。
そこでするべきことは、
B陽虚ゾーン定位置からの強制離脱
たとえば生薬や処方をもちいたとすれば
強制離脱はできるでしょう。
そこについては仕組みを把握できたのと、
自分の身体で体験できたことは大きい成果です。
Cただしすんなり健康ゾーンにいけるものか?
適切な選択をミスれば誤治となります。
陽虚ゾーンを離れても健康ゾーンにはいかず、
陰虚体質ゾーンにいったりきたりもあります。
夏の汗が多く流れ落ちるときなどは、
不測の急性陰虚ゾーンに陥る時期でもあります。
ただ実際のところ陽虚ゾーンといいつつも、
他の◯◯体質なども複数が入り混じりがあり、
臨床は教科書的な定形通りにはいかないのです。
本当にこっちの穴から出たモグラを叩いたら、
あっちの穴からモグラが出てきて、
てんやわんや。
えらいこっちゃ、えらいこっちゃ!
それを我が身で体験できるのは勉強になります。
そんなとき自分の見立てだけでいこうとすると、
どっぷりドツボに入り出てこれなくなることも。
そんなときの救済法です。
他の先生なりに助言いただくことで、
別角度から自分の盲点が発見できるでしょう。
ちなみに現在試す八味地黄丸を終えたあと、
他の先生からの助言で大建中湯を考えています。
私はそうやって事態を推し進めているところです。
施術志向だった私には、
漢方以外の体質改善に必要な下準備が思い当たります。
私の場合は陽虚ゾーンの腎陽虚に当てはまり、
腎機能の器質的なトラブルが内在しています。
ひとつに腰部両サイドの兪穴上のトラブルも。
ただし深層筋をリリースする治験からみれば、
下部腰椎の狭窄が強く影響しております。
こちらは適正な手順で緩める策を練って
具体的な状態の改変が行なわれなければ!
いったん強力な処方で健康ゾーンに移行しても、
肉体的気質からくる陽虚ゾーンの居付きにより、
陽虚ゾーンへ返るを繰り返すことになる。
体調がよくなってから落とされるわけで、
モチベーションが低ければここで萎えて
健康ゾーンのど真ん中への旅へが終わる。
そういった意味もあって、
腎虚といった陽虚ゾーンの者の場合には、
肉体的な腎をアクティベートできるよう
事前調整または同時進行調整が必要です。
これも私のような60歳かつ
施術で腰部両サイドを固め腰椎狭窄を持つと
いったんここを萎えさせた上で左右差をなくし
腰仙関節の詰まりを除去した上で、
ようやく本格的に仙腸関節に手が出せます。
(他者施術なら同時進行でどんどん直せるが、
自己施術ではそこが手間が5倍かかります)
ただ思うところでは、
施術をさせていただいていたとき。
腎虚体質のお客様が身体が整えられたとき、
体内の気の巡りは施術で活性化できるものの、
足りていない気の量を増やすことはできません。
そのときに、たとえば四君子湯など、
その人にあった足りてない気を補う処方をえて、
健康ゾーンで定着できるしくみが作れていたら。
そこは筋膜リリースを提供する施術ですから、
行動の範囲を越えてしまうわけです。
ですがいま、手技療法以外の知恵として、
薬膳や生薬などへ手を伸ばしていく機会を得て。
お客様、ひとりずつ顔を思い出しながら、
この方にはきっとこういった手があったろう、
あの方にはこうしたらお悩みももっと小さくなったことだろう。。
そうした思いが湧き出してきているんですよね。。。
私の祈りに近い思いですが、
〇〇体質ゾーンのサバイバルモードを越えて、
健康ゾーンにまずは到達してみてステイして。
健康ゾーン内でもバランスは陰虚にいったり陽虚にいったりといった
ブレが大きい図中の濃い黄色ゾーンでもいいでしょう。
まずは、ここへ。
しばらくここでの生活を送った後には、
ブレが大きいゾーンの内側にある
ブレが少なく安定した図中のレモン色の健康ゾーンへ。
こうした健康ゾーン内での移行は、
瞑眩反応がでるおそれは少ないかもしれない。
レモン色で生きるときの幸福感を持っている。
それは肉体と精神の相関関係から導かれることで、
肉体機能ポテンシャルの制限が解除されたなら、
こころの耐性も高まりましょうし、
脳内から幸福感を感じるようだされる
伝達物質が出やすくなるでしょう。
そのうえで人生を見つめ直してみたとき、
今までとは違うものの見え方や景色が
現れることだろうと推察いたします。
けっこう健康ゾーンにたどりつくまでは、
喜びばかりではなく、
傷つくことも、
凹むことも、
不安が爆発することも。
様々な感情と向き合うこともあるでしょう。
最後に。
私の場合、
腰椎の狭窄はだいぶ処理が進みました。
薬膳や生薬のお陰で
陽虚ゾーンからの引き離しが起きてきております。
薬膳等のバックアップは未体験で手探りですが、
手技で解決できない部分に手厚いサポートがおこなえるのは本当にありがたいですね。
テレビでNHK教育テレビ・未病なんとかという(番組名忘れました--)
番組を観ていたとき、ココリコの田中さんと他に二名女優さんが掛け合い。
そのとき、おならの話題で周りに引かれても押し通そうというシーン。
これは未病なんちゃらという健康番組だからだしていい直球ネタだと、
観ている方がびっくりした次第です。
中医学の独自の診断法のひとつに(聞診:ぶんしん)があります。
聞診というと、聞くだけの診断と字面から受け取られそうですね。
ですが中国では<聞く>と<匂いを嗅ぐ>を同じ漢字を当てるため、
(聞診)が「聞く・嗅ぐ診断法」であると違和感なく感じるそうです。
で、上述したおならの話題ですが、2つくらいうんちくを語るシーンがありました。
おならは中医学の聞診テリトリーです。
たとえば
おならの匂いが強ければ熱性、なければ寒性。
そういう見方もできますし、
匂いが強いときは小腸で発生したガスが原因で、
匂いがないときは大腸で発生したものと考えられます。
寒熱を分類できておれば、
後々の対処で都合がいい。
ここの寒熱のルールを間違えてはなりません。
熱性とわかったら、熱を冷まして平熱にすること。
寒性とわかったら、熱を加えて平熱にすることです。
熱をもつならば実証であるときも多く、
実証ならウイルスや細菌感染で急性のトラブルかも知れませんし、
寒ければ虚証で慢性した消化器トラブルかもしれません。
傾向性から様々な推測をすることができるでしょう。
熱性の人をさらに熱したら、のぼせや吐き気になるし、
寒性の人の熱をさらに奪い取ったら、寒邪の餌食になります。
そうならないようにするための参考になります。
そして(未病なんとか)といった番組に触発されたわけではありませんが、
カンタンでざっくりした体質を表した表を作りました。
気虚体質・血虚体質もいれるべきですが、
ここでは煩雑さを避けるため割愛させていただきました。
座標軸の中心に健康ゾーンを設置し、
右上に陽虚(体質)ゾーン、左上に陰虚(体質)ゾーン
右下に痰湿(体質)ゾーン、左下に瘀血(体質)ゾーン
私の陽虚体質を中心に、すこしだけ解説をしていきたいと思います。
私は幼少期より陽虚体質ゾーンに居続けました。
60年の長期にわたるわけは、
陽虚体質とは、気が足らないプラス熱が足らない体質のことです。
たとえるならば電気という気が足らない状態のことです。
バッテリー切れ間際のタブレットは
バッテリーをセーブするために、ディスプレーを暗くしたりCPUクロック数を下げてのセーブモードに自動で移行されて働く機能がありますね。
バッテリー切れで落ちることは極力避けたいから、
自らの機能を積極的に制限を加えます。
バッテリーの低下量のステージにあわせて抑制を強め、
フルバッテリーで快活に動作するパフォーマンスから離れていく。。。
陽虚体質というのは、バッテリー切れ間際のためセーブモードでやりくりして生きている人のことです。
(ただ私には、こうしたセーブモードが日常でそれでいいとしか感じられない)
(たった一日でも健康ゾーンで生活を送る経験ができたら、
別の体調があると気づくこともできるものでしょうか?)
こうした陽虚体質・陰虚体質・痰湿体質・瘀血体質といった、
◯◯体質が長期に渡る慢性化した状態となれば、
そこから抜け出しづらくなるといった恒常性が働き出すのです。
私が陽虚体質で、タブレットのバッテリー切れ対策のセーブモードで動くようになる。
これで年季が入ってくると、セーブモードでやりくりして生き抜く方法を無意識下で形成します。
こうなると、どういったことがおこるのでしょうか。
健康ゾーン内に移動してフルバッテリー状態で生活するのが望まれます。
錐体外路系の作用により自然治癒力が発揮され、@の健康ゾーンへ移動するよう本能には描かれています。
ですが陽虚ゾーンとう場所で生き抜く仕組みを、
慢性化した時間経過の流れの中で後天的に獲得しました。
そのプログラムが強烈に働き出せば、
その場の陽虚ゾーンに留まり続けて、
その場で生き抜くという恒常性が発揮。
そこからてこでも動かないというか動けなくなります。
幸福感の多い健康ゾーンはなげだし、
サバイバルモードで必死にやりくり。
そうするしか生きるすべをしらない。
そんな事となっている実感がないが、
そうなんですね。
くやしいじゃないですか
もったいないじゃないですか
ですが陽虚体質にいるということは、
四診に基づき弁証し客観的に把握できます。
だったらどうにか健康ゾーンに移行したい。
生きているうちに、
一度はフルバッテリーモードで活躍したい。
それってどんな気分になるのだろうか?
たのしいかな?
うれしいのかな?
笑いが込み上げてきちゃうのかな?
だったらそれが体験できない時間を少なくしたい。
そう切望するわけです。
で、いったん強力な陽虚ゾーン居座り型の恒常性を発揮した私がそこから離れるには、
自力だけでは力が足りない。
もともとがセーブモードで生きてる人ですから、
無理やむちゃをしたとしてもたかが知れているのでしょう。
そこでするべきことは、
B陽虚ゾーン定位置からの強制離脱
たとえば生薬や処方をもちいたとすれば
強制離脱はできるでしょう。
そこについては仕組みを把握できたのと、
自分の身体で体験できたことは大きい成果です。
Cただしすんなり健康ゾーンにいけるものか?
適切な選択をミスれば誤治となります。
陽虚ゾーンを離れても健康ゾーンにはいかず、
陰虚体質ゾーンにいったりきたりもあります。
夏の汗が多く流れ落ちるときなどは、
不測の急性陰虚ゾーンに陥る時期でもあります。
ただ実際のところ陽虚ゾーンといいつつも、
他の◯◯体質なども複数が入り混じりがあり、
臨床は教科書的な定形通りにはいかないのです。
本当にこっちの穴から出たモグラを叩いたら、
あっちの穴からモグラが出てきて、
てんやわんや。
えらいこっちゃ、えらいこっちゃ!
それを我が身で体験できるのは勉強になります。
そんなとき自分の見立てだけでいこうとすると、
どっぷりドツボに入り出てこれなくなることも。
そんなときの救済法です。
他の先生なりに助言いただくことで、
別角度から自分の盲点が発見できるでしょう。
ちなみに現在試す八味地黄丸を終えたあと、
他の先生からの助言で大建中湯を考えています。
私はそうやって事態を推し進めているところです。
施術志向だった私には、
漢方以外の体質改善に必要な下準備が思い当たります。
私の場合は陽虚ゾーンの腎陽虚に当てはまり、
腎機能の器質的なトラブルが内在しています。
ひとつに腰部両サイドの兪穴上のトラブルも。
ただし深層筋をリリースする治験からみれば、
下部腰椎の狭窄が強く影響しております。
こちらは適正な手順で緩める策を練って
具体的な状態の改変が行なわれなければ!
いったん強力な処方で健康ゾーンに移行しても、
肉体的気質からくる陽虚ゾーンの居付きにより、
陽虚ゾーンへ返るを繰り返すことになる。
体調がよくなってから落とされるわけで、
モチベーションが低ければここで萎えて
健康ゾーンのど真ん中への旅へが終わる。
そういった意味もあって、
腎虚といった陽虚ゾーンの者の場合には、
肉体的な腎をアクティベートできるよう
事前調整または同時進行調整が必要です。
これも私のような60歳かつ
施術で腰部両サイドを固め腰椎狭窄を持つと
いったんここを萎えさせた上で左右差をなくし
腰仙関節の詰まりを除去した上で、
ようやく本格的に仙腸関節に手が出せます。
(他者施術なら同時進行でどんどん直せるが、
自己施術ではそこが手間が5倍かかります)
ただ思うところでは、
施術をさせていただいていたとき。
腎虚体質のお客様が身体が整えられたとき、
体内の気の巡りは施術で活性化できるものの、
足りていない気の量を増やすことはできません。
そのときに、たとえば四君子湯など、
その人にあった足りてない気を補う処方をえて、
健康ゾーンで定着できるしくみが作れていたら。
そこは筋膜リリースを提供する施術ですから、
行動の範囲を越えてしまうわけです。
ですがいま、手技療法以外の知恵として、
薬膳や生薬などへ手を伸ばしていく機会を得て。
お客様、ひとりずつ顔を思い出しながら、
この方にはきっとこういった手があったろう、
あの方にはこうしたらお悩みももっと小さくなったことだろう。。
そうした思いが湧き出してきているんですよね。。。
私の祈りに近い思いですが、
〇〇体質ゾーンのサバイバルモードを越えて、
健康ゾーンにまずは到達してみてステイして。
健康ゾーン内でもバランスは陰虚にいったり陽虚にいったりといった
ブレが大きい図中の濃い黄色ゾーンでもいいでしょう。
まずは、ここへ。
しばらくここでの生活を送った後には、
ブレが大きいゾーンの内側にある
ブレが少なく安定した図中のレモン色の健康ゾーンへ。
こうした健康ゾーン内での移行は、
瞑眩反応がでるおそれは少ないかもしれない。
レモン色で生きるときの幸福感を持っている。
それは肉体と精神の相関関係から導かれることで、
肉体機能ポテンシャルの制限が解除されたなら、
こころの耐性も高まりましょうし、
脳内から幸福感を感じるようだされる
伝達物質が出やすくなるでしょう。
そのうえで人生を見つめ直してみたとき、
今までとは違うものの見え方や景色が
現れることだろうと推察いたします。
けっこう健康ゾーンにたどりつくまでは、
喜びばかりではなく、
傷つくことも、
凹むことも、
不安が爆発することも。
様々な感情と向き合うこともあるでしょう。
最後に。
私の場合、
腰椎の狭窄はだいぶ処理が進みました。
薬膳や生薬のお陰で
陽虚ゾーンからの引き離しが起きてきております。
薬膳等のバックアップは未体験で手探りですが、
手技で解決できない部分に手厚いサポートがおこなえるのは本当にありがたいですね。
2025年10月26日
パソコンのキーボードも内部侵入した異物に回路の誤作動が起きます。同様に人体にもそうしたことが連想されることがあります。
個人的なお話で恐縮いたします。
7日前、外付けBluetooth接続のフルキーボードが調子が悪くなりました。
最初は一回[U]を打つと、「うううううううう」と文字が連続で現れた。
だがそれがやがて他のキーでも同様の症状が出始めてきました。
経験上、このキーボードに粘度ある液体がキーボード内部に侵入し、
異物である固まりが通電させて回路を壊しかけてきている様子です。
こうした場合の特徴は、時間とともに乾燥が増していくにつれ、
固形化が強化していきます。
固まるには時間が必要な接着剤と考えてください。
内部にある異物の固形化が進行すると、
初期のトラブル症状を凌ぐ症状が出始めてくることが多いようです。
残念ながら2日経過したらBluetooth接続ができないまで達しました。
誤魔化して使えるというレベルを超越しました。
無駄な抵抗と知りつつも、
ブロワーで風を通したり
軽い水洗いをするなど様々あがきましたが、うまくいかない。
最終手段です。
調子の悪くなったキーボードを洗濯機に入れ洗剤なしのお湯洗いを1分間、
ガラガラ回してみました。
洗濯槽からの怪音で不安となるが容赦なく洗います。
キーボード内部までお湯が入り込み、
固定した異物にとどいてほしいのです。
うまく異物が除去できるよう融解することを祈るしかない。
まさにこれしか選択肢がないといった上での、
切羽詰まっての『洗濯』です。
洗濯完了後に窓辺の乾燥期間を7日間とし、今日が乾燥完了日です。
恐る恐る電池をいれると、動作してくれみごとに復活し、
なにごともなかったかのように作動してくれています。
私はキーボードにそれほど露骨に水などをこぼした覚えはありません。
ですがキーボードカバーをつけないで利用していたため、
キーボード上に蓄積したホコリとわずかな水分の溶液が混ざり、
強度を増した誤作動を生じさせる異物が形成されたのでしょう。
皆様も、外付けキーボードで同様のトラブルがあったら、
失敗覚悟の上、だめもとで、トライしてみてみませんか?
『だめになったらすぐ捨てて新しいものを買えばいいだろ?』
キーボードは3000円弱で十分使い心地のいいものが買え、
そう言われるかもしれません。
確かに、それも一理あります。
でも運よく治れば経済的ですしラッキーです。
ただ、今回、キーボード内に侵入して回路の誤作動につながる
異物を除去しながら思いを馳せることがありました。
じつは、人体内部でも、
今回のキーボードで起きたトラブルと似た異物が生成されることがあります。
それはなにかというと、以下の2つです。
血液が固まることで
『血瘀』という病理物質が形成されます。
体内のうるおい物質である津液が固まることで、
『痰(飲)』という病理物質が形成されるのです。
特徴として
まず『血瘀』は、一箇所に固定され動き出しません。
少しイメージは異なりますが、膝を擦りむいて出血をし、
かさぶたができた、そのかさぶたのよう。
その箇所にい続けます。
血瘀は腫瘍やポリープなどになる元です。
対策としていきなり血瘀のみを取り除くのは安直でNGすが、
和血、行血、破血といった血瘀の様子に合わせた対応策があります。
体内の一部に血栓などが体内ですでに形成されておられたり、
日々激務をこなしてストレスフルな方だったりすると、
頭部等のその方の過剰ストレス蓄積部位などに問題が出やすくなるので。
そういった方は血府逐瘀丸という質の良い処方を検討するといいといわれています。
気になる方は、医師または登録販売者等にご相談いただければ幸いです。
次に『痰(飲)』は、体内をあちらこちらと遊走します。
そのためあちらこちら血行を不良させたり経絡を滞らせて痛みを出します。
なにやらわけのわからない奇っ怪な病があったとすると、
それは痰が原因ではないかと疑えと、
中医学の古典書で述べられています。
痰は、肺や気管支の粘膜質の排泄だけでなくて、
体内ではむくみの元、脂肪、ガングリオン、その他、
多くの形態に化して存在します。
痰も、血瘀の様に悪性腫瘍の作り出しの足場となりますから、問題ありです。
そういった対策として。
体内に過剰に蓄積した津液を排泄するための処方などを試すのも手です。
安直に表面上の対処法を申せば、
利水薬により余分な水分を体外へと排出させたり、
体内の粘着力が高い液体をさらに加熱して乾かして粘度をあげないようにするなど、
いくつもの対策があります。
気になる方は、あなたに最適な対策を医師または登録販売者等にご相談いただければ幸いです。
キーボードの内部に入り込んだ異物の除去は、
やってみたら結構カンタンで単純な作業です。
ですが人体に入り込んだ痰や血瘀の除去にかかる治療を受けるときは、
心身の負担が少なくありません。
誰しも痰や血瘀を持った体質に至りたくはないのが本当のところです。
先だって私のブログにて
『瞑眩反応』についてちょっとだけ述べさせていただきました。
強い勢力を秘めた痰や血瘀を持った体質となった方の多くでは、
何らかこれって瞑眩反応か、それとも返って症状悪化なのか?
そうしたところが皆目検討がつきづらい状態に陥るときがあります。
こうしたとき、あまり強くそれを不安に思いすぎると肝気鬱となり、
好転する反応の扉は閉ざされやすくなることとなりますし、
かといってこのまま誰か相談できる人に出会わないで放置してたら、
取り返しがつかないことが起こりそうで、恐れる気持ちが拭えない。
そうした、おつらい気持ちになる場合もでてくるようであります。
なのでご自身が強い瘀血体質だったり痰湿体質とわかったら、
すみやかに対応の行動をとっていただければ幸いです。
もしそれほど強くない瘀血体質や痰湿体質であっても、
初期段階で対処なさられるに越したことはございません。
体内に入り込んで生命回路の正常な作動を脅かすトラブル物質でも、
私は、中医学を学ぶ時間を多く持たせていただき、
未病のうちならそういった対抗策があったのかと、
日々、発見をさせていただいております。
薬膳のメニューにも悪性腫瘍を寄せ付けないための防がん対策や、
悪性腫瘍に対抗できるよう考えられた抗がん対策があります。
そうした本を手に入れて拝読させていただいております。
私のような駆け出しでも、なるほど、なるほどということが多く、
いわんや、何十年もの密度の濃い臨床を積んでこられた先生なら。
実に多くの対応の方法もご存知でしょうし
個人の体質にあう適切な使い分けで対処していただけるでしょう。
そうした手当のやり方がありますと診断をされるようなご縁を、
願わくば『私はまだまだ元気なんですが』といえるときに
結ばれますと良いと思います。
7日前、外付けBluetooth接続のフルキーボードが調子が悪くなりました。
最初は一回[U]を打つと、「うううううううう」と文字が連続で現れた。
だがそれがやがて他のキーでも同様の症状が出始めてきました。
経験上、このキーボードに粘度ある液体がキーボード内部に侵入し、
異物である固まりが通電させて回路を壊しかけてきている様子です。
こうした場合の特徴は、時間とともに乾燥が増していくにつれ、
固形化が強化していきます。
固まるには時間が必要な接着剤と考えてください。
内部にある異物の固形化が進行すると、
初期のトラブル症状を凌ぐ症状が出始めてくることが多いようです。
残念ながら2日経過したらBluetooth接続ができないまで達しました。
誤魔化して使えるというレベルを超越しました。
無駄な抵抗と知りつつも、
ブロワーで風を通したり
軽い水洗いをするなど様々あがきましたが、うまくいかない。
最終手段です。
調子の悪くなったキーボードを洗濯機に入れ洗剤なしのお湯洗いを1分間、
ガラガラ回してみました。
洗濯槽からの怪音で不安となるが容赦なく洗います。
キーボード内部までお湯が入り込み、
固定した異物にとどいてほしいのです。
うまく異物が除去できるよう融解することを祈るしかない。
まさにこれしか選択肢がないといった上での、
切羽詰まっての『洗濯』です。
洗濯完了後に窓辺の乾燥期間を7日間とし、今日が乾燥完了日です。
恐る恐る電池をいれると、動作してくれみごとに復活し、
なにごともなかったかのように作動してくれています。
私はキーボードにそれほど露骨に水などをこぼした覚えはありません。
ですがキーボードカバーをつけないで利用していたため、
キーボード上に蓄積したホコリとわずかな水分の溶液が混ざり、
強度を増した誤作動を生じさせる異物が形成されたのでしょう。
皆様も、外付けキーボードで同様のトラブルがあったら、
失敗覚悟の上、だめもとで、トライしてみてみませんか?
『だめになったらすぐ捨てて新しいものを買えばいいだろ?』
キーボードは3000円弱で十分使い心地のいいものが買え、
そう言われるかもしれません。
確かに、それも一理あります。
でも運よく治れば経済的ですしラッキーです。
ただ、今回、キーボード内に侵入して回路の誤作動につながる
異物を除去しながら思いを馳せることがありました。
じつは、人体内部でも、
今回のキーボードで起きたトラブルと似た異物が生成されることがあります。
それはなにかというと、以下の2つです。
血液が固まることで
『血瘀』という病理物質が形成されます。
体内のうるおい物質である津液が固まることで、
『痰(飲)』という病理物質が形成されるのです。
特徴として
まず『血瘀』は、一箇所に固定され動き出しません。
少しイメージは異なりますが、膝を擦りむいて出血をし、
かさぶたができた、そのかさぶたのよう。
その箇所にい続けます。
血瘀は腫瘍やポリープなどになる元です。
対策としていきなり血瘀のみを取り除くのは安直でNGすが、
和血、行血、破血といった血瘀の様子に合わせた対応策があります。
体内の一部に血栓などが体内ですでに形成されておられたり、
日々激務をこなしてストレスフルな方だったりすると、
頭部等のその方の過剰ストレス蓄積部位などに問題が出やすくなるので。
そういった方は血府逐瘀丸という質の良い処方を検討するといいといわれています。
気になる方は、医師または登録販売者等にご相談いただければ幸いです。
次に『痰(飲)』は、体内をあちらこちらと遊走します。
そのためあちらこちら血行を不良させたり経絡を滞らせて痛みを出します。
なにやらわけのわからない奇っ怪な病があったとすると、
それは痰が原因ではないかと疑えと、
中医学の古典書で述べられています。
痰は、肺や気管支の粘膜質の排泄だけでなくて、
体内ではむくみの元、脂肪、ガングリオン、その他、
多くの形態に化して存在します。
痰も、血瘀の様に悪性腫瘍の作り出しの足場となりますから、問題ありです。
そういった対策として。
体内に過剰に蓄積した津液を排泄するための処方などを試すのも手です。
安直に表面上の対処法を申せば、
利水薬により余分な水分を体外へと排出させたり、
体内の粘着力が高い液体をさらに加熱して乾かして粘度をあげないようにするなど、
いくつもの対策があります。
気になる方は、あなたに最適な対策を医師または登録販売者等にご相談いただければ幸いです。
キーボードの内部に入り込んだ異物の除去は、
やってみたら結構カンタンで単純な作業です。
ですが人体に入り込んだ痰や血瘀の除去にかかる治療を受けるときは、
心身の負担が少なくありません。
誰しも痰や血瘀を持った体質に至りたくはないのが本当のところです。
先だって私のブログにて
『瞑眩反応』についてちょっとだけ述べさせていただきました。
強い勢力を秘めた痰や血瘀を持った体質となった方の多くでは、
何らかこれって瞑眩反応か、それとも返って症状悪化なのか?
そうしたところが皆目検討がつきづらい状態に陥るときがあります。
こうしたとき、あまり強くそれを不安に思いすぎると肝気鬱となり、
好転する反応の扉は閉ざされやすくなることとなりますし、
かといってこのまま誰か相談できる人に出会わないで放置してたら、
取り返しがつかないことが起こりそうで、恐れる気持ちが拭えない。
そうした、おつらい気持ちになる場合もでてくるようであります。
なのでご自身が強い瘀血体質だったり痰湿体質とわかったら、
すみやかに対応の行動をとっていただければ幸いです。
もしそれほど強くない瘀血体質や痰湿体質であっても、
初期段階で対処なさられるに越したことはございません。
体内に入り込んで生命回路の正常な作動を脅かすトラブル物質でも、
私は、中医学を学ぶ時間を多く持たせていただき、
未病のうちならそういった対抗策があったのかと、
日々、発見をさせていただいております。
薬膳のメニューにも悪性腫瘍を寄せ付けないための防がん対策や、
悪性腫瘍に対抗できるよう考えられた抗がん対策があります。
そうした本を手に入れて拝読させていただいております。
私のような駆け出しでも、なるほど、なるほどということが多く、
いわんや、何十年もの密度の濃い臨床を積んでこられた先生なら。
実に多くの対応の方法もご存知でしょうし
個人の体質にあう適切な使い分けで対処していただけるでしょう。
そうした手当のやり方がありますと診断をされるようなご縁を、
願わくば『私はまだまだ元気なんですが』といえるときに
結ばれますと良いと思います。
2025年10月24日
自作薬膳レシピの朝粥で感動しました、というお話です
個人的な話で申し訳ありません。
朝食用の朝粥。
白粥に補脾、補血、補腎、血行などを考慮して毎朝入れるものの種類と量を加減して参りました。
現時点での結果では:
白粥に
・大きめな乾燥大棗(なつめ)数量1をおおまかにカット
・刻み生姜(手抜きでそういう瓶詰めで醤油味付け使用)20グラム
・枸杞子 10粒
・乾燥竜眼肉 3粒
こちらの内容で作られたものが、私の体質に合うようです。
口にした瞬間、
胃の腑のみならず、さぁーっと肩のこりが解除された体感を得ています。
微調整を重ねて使うものとグラム数を割り出した自分専用の薬膳粥です。
一週間程度、この薬膳粥の通りにして効果を試していいだろう思います。
一週間同じ相性の合った食で体質に揺さぶりをかけていけば、
ただ美味しいという段階から、
恒常的に未病状態で固定しバランスをとるフェーズから離れ、
体質の乱れの少ない健康エリアへ移行できれば上々です。
もしもそこまでいかなくても
今回の体感知からは今後の出方を方向付けるヒントが含まれております。
それに医薬品認定された生薬以外の食材のみで起こした反応であること。
朝粥では一般食材のみ利用という縛りで試してきた成果で、
自分をほめたいところです。
ちなみに漢方に精通なさっておられる方は、
大棗と生姜の相性の良さはご存知でしょう。
これらをセットで使うことで、
自らも脾を養う力をもちつつ、
同時に使われる補脾作用を持つ食材の力をアップする役割を発揮します。
白粥の主たる構成食材の(うるちまい)が脾を益し、
健脾作用を大幅に水増しさせていこうという謀です。
ただ、今回の薬膳粥レシピは私の体質を開ける鍵穴にあった鍵です。
私と同型の体質の方には、多少の改善感を感じるかもしれませんが、
鍵穴に合致する鍵を差し込まなければ鍵が開かない道理と同様です。
私が効いたと聞いて他者が同じ配合で試してみたらどうなるでしょう。
私と似た体質をお持ちの方なら、なんとなく効果の一端を感じるかも。
ですが
[口にした瞬間、
胃の腑のみならず、さぁーっと肩のこりが解除された体感]
というのは、けっこう私自身、朝粥研究を数ヶ月続けて初めての驚き。
インパクト、強烈でした。
それがあなたに再現できるかといえば、
残念ながら理詰めで考えれば起きないのです。
そこを狙ってがんばろうと挑めば、
各人の体質を詳細に反映する薬膳レシピの作成は
さじ加減が繊細で使い分けも多様となるでしょう。
困難を極めるのでしょうね。。。
そういった加減のやり方を知りたいと考えております。
ですがひとまず、
自分の実感でオリジナル薬膳レシピができたこと。
うれしく感じておりますし、
ブログをお読みいただけた方々にも、
一膳の薬膳粥で感じる不思議な体験を
ぜひとも!味わってほしいと思うにいたりました。
体質を読む精度を高めて食材の特性や調理法を学ぶようがんばります。
長い余談となりますが以下に瞑眩反応について書かせていただきますね。
中医学でいう「◯◯体質」といわれると、
大方の場合、なにを言われているものかわからないという反応を返します。
そこは中医学の考え方や見方が広く一般に知られていないからでしょうか。
中医学では、
【気血津液が過不足なく停滞なく循環している状態が健康】と定義づけます。
日々、気血津液の量や循環が乱れることはあっても、
そうした急性的に起きるバランスの荒れを補正して、
すぐにまた【気血津液が過不足なく停滞なく循環している】健康状態に戻れる。
そうした状態下で生活できる状態を求めております。
ただすでに慢性化した気血津液の量や循環が乱れがあれば、
不健康状態下でも仕方なく恒常的なバランスをとりだします。
これが乱れた体質を持った状態です。
未病のときもあれば、すでに症状がでていることもあります。
こうなると自然治癒で健康状態エリアに自身の心身が戻れず、
不健康状態下での仕方なく恒常的なバランスを取り続ける状態が
中長期にわたり続くときがでてまいります。
このことを私どもは◯◯体質と名付けて呼んでいるものです。
慢性化した不健康状態下でバランスを取り続ける恒常性が働くとき、
頑強にそこにいそいそと居座ろうとしたり、
さらに病位を深めた変化へと移行するに至ったり。
そういったくくりでの安定した動きをとることで、
ある意味、場当たり的なバランスを模索してカバーします。
(未病の体質でも、自分はなんら不通だと思えるのも、
こうした調整機能が優れて働くためだと思います。
ただこの無意識下でなされた調整操作には、
その未病状態に居続けさせる作用を生み出します。
それがノーマルだという感覚が生じ不調感が隠され、
健康エリアへの希求意欲の減退が起こるのでしょう。
そこのドツボから抜け出そうというきっかけを、
中医学の勉強等は与えてくれると実感しています)
そうした慢性化した未病などの居座り続けるために
身体内部で新たに構築したシステムを取り壊すとき
漢方では『瞑眩』と呼ばれる反応が起きることもあると言われています。
瞑眩反応の様子として3つほど述べておきましょう。
(1)その瞑眩反応が一回起こって済んだあとは
慢性化した未病などの居座りエリアから健康状態方向へと移行していき、
体調が穏やかになったと感じることでしょう。
瞑眩反応は何度も短期間で繰り返されはしません。
(2)瞑眩というと、めまいのようなものが出てくるように感じるかもしれません。
ですがそれの出方は様々だそうです。
意識を失う場合や、手足が冷えたり、吐瀉するなど、他。
(3)急性の疾患では瞑眩反応は起こりません。
漢方薬を服用して繰り返し起きいる瞑眩反応とされる不調反応は、
慎重にそれが瞑眩反応か副作用かまたは誤治であるかを見極めることです。
漢方医がしっかりとした体質を調べて処方した薬効のすばらしい処方には、
私が朝粥で感じたような体質を正す方向へ押し上げるような力がある。
それもときとして薬効の強さから
未病で根が生えたところから引っこ抜き、
健康エリアに移行させることができきて起きることもある瞑眩反応です。
辛さが容易に耐えられる瞑眩反応ならあらわれてうれしいものですが、
意識を失うほどの反応は、ちと、怖くも感じます。
なので漢方医の薬効高い処方よりも、
だいぶん穏やかな薬効を持った薬膳レシピで
ゆっくりと時間をかけて改善させていき
ソフトな着地ができて変わることができれば。
非常にうれしいと感じるところでもあります。
ただ私の年齢で根深い陽虚体質では、
薬膳レシピのオンリーで片がつくとも思えないもので。。。
朝食用の朝粥。
白粥に補脾、補血、補腎、血行などを考慮して毎朝入れるものの種類と量を加減して参りました。
現時点での結果では:
白粥に
・大きめな乾燥大棗(なつめ)数量1をおおまかにカット
・刻み生姜(手抜きでそういう瓶詰めで醤油味付け使用)20グラム
・枸杞子 10粒
・乾燥竜眼肉 3粒
こちらの内容で作られたものが、私の体質に合うようです。
口にした瞬間、
胃の腑のみならず、さぁーっと肩のこりが解除された体感を得ています。
微調整を重ねて使うものとグラム数を割り出した自分専用の薬膳粥です。
一週間程度、この薬膳粥の通りにして効果を試していいだろう思います。
一週間同じ相性の合った食で体質に揺さぶりをかけていけば、
ただ美味しいという段階から、
恒常的に未病状態で固定しバランスをとるフェーズから離れ、
体質の乱れの少ない健康エリアへ移行できれば上々です。
もしもそこまでいかなくても
今回の体感知からは今後の出方を方向付けるヒントが含まれております。
それに医薬品認定された生薬以外の食材のみで起こした反応であること。
朝粥では一般食材のみ利用という縛りで試してきた成果で、
自分をほめたいところです。
ちなみに漢方に精通なさっておられる方は、
大棗と生姜の相性の良さはご存知でしょう。
これらをセットで使うことで、
自らも脾を養う力をもちつつ、
同時に使われる補脾作用を持つ食材の力をアップする役割を発揮します。
白粥の主たる構成食材の(うるちまい)が脾を益し、
健脾作用を大幅に水増しさせていこうという謀です。
ただ、今回の薬膳粥レシピは私の体質を開ける鍵穴にあった鍵です。
私と同型の体質の方には、多少の改善感を感じるかもしれませんが、
鍵穴に合致する鍵を差し込まなければ鍵が開かない道理と同様です。
私が効いたと聞いて他者が同じ配合で試してみたらどうなるでしょう。
私と似た体質をお持ちの方なら、なんとなく効果の一端を感じるかも。
ですが
[口にした瞬間、
胃の腑のみならず、さぁーっと肩のこりが解除された体感]
というのは、けっこう私自身、朝粥研究を数ヶ月続けて初めての驚き。
インパクト、強烈でした。
それがあなたに再現できるかといえば、
残念ながら理詰めで考えれば起きないのです。
そこを狙ってがんばろうと挑めば、
各人の体質を詳細に反映する薬膳レシピの作成は
さじ加減が繊細で使い分けも多様となるでしょう。
困難を極めるのでしょうね。。。
そういった加減のやり方を知りたいと考えております。
ですがひとまず、
自分の実感でオリジナル薬膳レシピができたこと。
うれしく感じておりますし、
ブログをお読みいただけた方々にも、
一膳の薬膳粥で感じる不思議な体験を
ぜひとも!味わってほしいと思うにいたりました。
体質を読む精度を高めて食材の特性や調理法を学ぶようがんばります。
長い余談となりますが以下に瞑眩反応について書かせていただきますね。
中医学でいう「◯◯体質」といわれると、
大方の場合、なにを言われているものかわからないという反応を返します。
そこは中医学の考え方や見方が広く一般に知られていないからでしょうか。
中医学では、
【気血津液が過不足なく停滞なく循環している状態が健康】と定義づけます。
日々、気血津液の量や循環が乱れることはあっても、
そうした急性的に起きるバランスの荒れを補正して、
すぐにまた【気血津液が過不足なく停滞なく循環している】健康状態に戻れる。
そうした状態下で生活できる状態を求めております。
ただすでに慢性化した気血津液の量や循環が乱れがあれば、
不健康状態下でも仕方なく恒常的なバランスをとりだします。
これが乱れた体質を持った状態です。
未病のときもあれば、すでに症状がでていることもあります。
こうなると自然治癒で健康状態エリアに自身の心身が戻れず、
不健康状態下での仕方なく恒常的なバランスを取り続ける状態が
中長期にわたり続くときがでてまいります。
このことを私どもは◯◯体質と名付けて呼んでいるものです。
慢性化した不健康状態下でバランスを取り続ける恒常性が働くとき、
頑強にそこにいそいそと居座ろうとしたり、
さらに病位を深めた変化へと移行するに至ったり。
そういったくくりでの安定した動きをとることで、
ある意味、場当たり的なバランスを模索してカバーします。
(未病の体質でも、自分はなんら不通だと思えるのも、
こうした調整機能が優れて働くためだと思います。
ただこの無意識下でなされた調整操作には、
その未病状態に居続けさせる作用を生み出します。
それがノーマルだという感覚が生じ不調感が隠され、
健康エリアへの希求意欲の減退が起こるのでしょう。
そこのドツボから抜け出そうというきっかけを、
中医学の勉強等は与えてくれると実感しています)
そうした慢性化した未病などの居座り続けるために
身体内部で新たに構築したシステムを取り壊すとき
漢方では『瞑眩』と呼ばれる反応が起きることもあると言われています。
瞑眩反応の様子として3つほど述べておきましょう。
(1)その瞑眩反応が一回起こって済んだあとは
慢性化した未病などの居座りエリアから健康状態方向へと移行していき、
体調が穏やかになったと感じることでしょう。
瞑眩反応は何度も短期間で繰り返されはしません。
(2)瞑眩というと、めまいのようなものが出てくるように感じるかもしれません。
ですがそれの出方は様々だそうです。
意識を失う場合や、手足が冷えたり、吐瀉するなど、他。
(3)急性の疾患では瞑眩反応は起こりません。
漢方薬を服用して繰り返し起きいる瞑眩反応とされる不調反応は、
慎重にそれが瞑眩反応か副作用かまたは誤治であるかを見極めることです。
漢方医がしっかりとした体質を調べて処方した薬効のすばらしい処方には、
私が朝粥で感じたような体質を正す方向へ押し上げるような力がある。
それもときとして薬効の強さから
未病で根が生えたところから引っこ抜き、
健康エリアに移行させることができきて起きることもある瞑眩反応です。
辛さが容易に耐えられる瞑眩反応ならあらわれてうれしいものですが、
意識を失うほどの反応は、ちと、怖くも感じます。
なので漢方医の薬効高い処方よりも、
だいぶん穏やかな薬効を持った薬膳レシピで
ゆっくりと時間をかけて改善させていき
ソフトな着地ができて変わることができれば。
非常にうれしいと感じるところでもあります。
ただ私の年齢で根深い陽虚体質では、
薬膳レシピのオンリーで片がつくとも思えないもので。。。
2025年10月23日
記憶増進の生薬を取りつつ、脳への脳脊髄液の滞りや血流の改善をはかるのがよろしいでしょう
オステオパシーやカイロプラティック等の施術では
「硬膜との付着する筋肉」に過緊張等の狂いがないかをよく調べます。
硬膜内を通る脳脊髄液へ直接悪影響がおこれば、
頭部の硬膜と軟膜の間にある脳脊髄液量が多くなり脳を押してしまう。
背骨伝いに自律神経の栄養となる脳脊髄液がうまく届けられなくなる。
こうした状況では大脳皮質や自律神経に支障をきたす恐れがでてまいります。
実際に「硬膜との付着する筋肉」を観察してみましょう。
そのひとつに《小後頭直筋》という頭蓋骨に付着する筋肉があります。
私と同業者でもない限り、聞き覚えのない筋肉名だと思いますが、
非常に大事な筋肉であるもののあまり着眼されづらい傾向にあります。
なぜかというと《小後頭直筋》は深い層の筋肉で、
その上にある頭半棘筋などにより《小後頭直筋》は隠されているので認識しづらい。
そうした側面があるからでしょうか。
ただ施術慣れした手であれば頭半棘筋とは違う《小後頭直筋》の筋肉の走行を
容易にみつけ観察することができるでしょう。
経穴の位置は風池(一部天柱にも含まれるよう見えるが・・)となります。
ちなみに《小後頭直筋》の部分、
ボウエンテクニックで【首の手順】で扱います。
非常にソフトなタッチでムーブという手技をおこないます。
ただボウエンテクニックで、やわらかいムーブをかけると、
頭半棘筋越しの奥にある《小後頭直筋》が腱や骨のような
体温の失した緊張した硬さある物質として感じられる方がおられます。
ボウエンテクニックでは、手技としてこれで次のルーティンに移ります。
ただ深層筋をねらって筋膜リリースをするものとしては、
こういったところが発見されれば改善の糸口を探りたくなるものです。
こうした柔軟性をなくした《小後頭直筋》は、
後頭骨と上部椎骨との隙間が閉じて固定され、
硬膜へ不測の張力や圧迫を強いられることで
脳脊髄液の流れに不具合を起こしておられやすいようです。
同時に後頭動脈や後頭静脈が通るエリアでもあるため、
それら後頭部を通過する血流が阻害される状態でもあります。
それらのおそれを回避したいと願います。
頭部への血行阻害因子が増えてしまうことにより、
脳への正常な血流代謝が阻害され起きる不調もでてきます。
たとえばをあげれば、
目は多量の血液を欲する器官ですから目への血液不足による疲れ目が生じたりします。
《小後頭直筋》のコリがひどい人の傾向として、
《小後頭直筋》が凝り固まりが左に強ければ左の鼻の奥に炎症が起きやすくなり鼻炎する。
頭部への血流量が生きるには支障はないが
正常な脳の活動をフルにしづらくなるほど過剰に減少すれば、
やたら最近ちょっとした物忘れが多くなってきたとか、
ケアレスミスが増えたという失敗も出てきます。
《小後頭直筋》が、触ってみて鋼タイプの硬さに変質している人もいますので、
そうなると効果的な対処の選択肢がかなり狭まります。
頚椎のスラストにより一時的に血流を戻したとしても、
硬すぎる《小後頭直筋》では事故も起こりやすいので、
そうしたアプローチはあまりお勧めできません。
打てる手は。
たとえばオステオパシーのクラニオセイクラルセラピーで行われる
【CV4テクニック】を使うのも効果的です。
ただし《小後頭直筋》がそこそこの柔軟性と感度から微細な血流があればいいが、
硬化度が高すぎて腱のような冷たさとなると感受性を失い変化がおこりづらいと思います。
他、比較的安全と思われる改善法としては、
仰向け寝になった首下の後頭骨と頚椎の境目に、
あずきのホットパックのような温熱ツールを当てて
患部の冷えを軽減させて血流再開を促進させてもいいでしょう。
または手技の腕があれば、
私が自分におこなうこちらへのアプローチは
翅形の砭石かっさの持ち手にラバーを巻いて
手が砭石から滑りづらくした道具を使い擦る。
通常、やっちゃだめといわれるような力をかけて擦るため、
後々まで刮莎した箇所の打撲痛であるかのような痛みはあるが
目の疲れ等はこれで軽減させることがかないます。
それに脳内に行き渡れなくなってしまっていた血が通るとき、
頭部に停止し鬱滞した脳がクールダウンして働きを増すのがわかります。
こすり方のポイントは、《小後頭直筋》までを正確に狙うことです。
垂直圧では硬膜には届かない圧にキープすること。
硬膜をわずかにでも揺らしたら吐き気やめまい等の異常が起きますので、
アプローチ前に完璧なシミュレートができてからにしたほうがいいでしょう。
最近私が自分のこの部分に蓄積したコリを取るときは、
週一度のタイミングでこの手技をおこない、
5周目で戻りのない安定した改善状態の保全ができるまでなりました。
長時間の勉強したことによる目のかすみ、
思考と記憶にも改善を実感しております。
ただ申し訳ありませんが一般の方の場合、やり方の要領がわからない方は、お控えください。
この砭石刮痧のやり方はけっこうやられるものが痛いので、不評です。
不評ゆえに、よほどでなければ施術の場で行わなかったやり方。
悩ましいですね。
でもここの《小後頭直筋》がひどい緊張があれば、
《小後頭直筋》に引きつられるように上部椎骨の歪みから
環椎の歪み固定と同時に椎骨動脈や椎骨静脈の伸長収縮がなされなくなることも、
この状態はあまりよいことではないと言っていた方もおられました。
改善の見込みがあると分かれば、取り組みたいと考えられる方もおられるのでしょうか。
記憶増進を狙うにも、壁として立ちはだかりそうな状態を改善していただければ幸いです。
生薬の川芎や遠志といった記憶に関係するものを試すときに、
同時進行で上述の壁を改善すれば、身体のアライメントからくる不調原因を軽減して、
身体内部の気血津液の働きやすい状態を下準備してくれるようになるはずでしょう。
また残念ながら頸動脈を圧迫するコリはこの部位以外にもあるため、
それらもしっかりほどくようにしていくことも大事なことといえます。
以上、
本来なら軟部組織といわれてやわらかさがあって、
ふわっふわっの赤ちゃんの肌や筋肉のような健康で柔軟な筋肉が、
芯の奥まで癒着が進んで凝り固まる現象を。
これをあなたなどう読むでしょうか?
最近、中国から代行業者を通し生薬を購入したときの感想
薬膳の勉強には生薬の勉強は机上も欠かせません。
ですが使用体験が実感として語れることで
生薬の机上の勉強もはかどることもあります。
だから無茶をしない程々でいくつかの生薬を試せればと考えています。
今の時代、ネット経由でカード決済ができれば
パソコンやタブレットなら中国のポータルサイトから容易に入手できます。
ですが、、、日本では手に入りづらい生薬があるとき、
代行業者を通し購入する選択肢が濃厚です。
生薬が食品扱いではなく《医薬品扱い》とされることもあって、
中国のポータルサイトからの個人輸入はお勧めしづらいのです。
医薬品の販売に長けた代行業者の仲介があっても
税関で没収される憂き目にあうこともございます。
いわんや、個人輸入をや。
生薬が引っかかって税関から電話がきたとき、
どういった受け答えをすればいいかしどろもどろになりそうで。
そこを考えてみてとある代行業者さんに注文を発注したのです。
ちなみに私個人の経験ですが、
以前、中国のショップから砭石温熱器を個人輸入で購入したときに、
税関では砭石温熱器は一般のマッサージ機器扱いではなくて、
医療目的で使われる器具として認識されることがありました。
そうなると商品は税関で破棄され、
ショップに先払いしたお金は戻らないのが普通です。
そのようなことから代行業者に依頼したものの、
ところがそちらの業者がなんとなく怪しい。
先方からくるメールは、ぎりがたく同一メールが2通届くことが多い。
他に先方からのメールには
【なりすましメールだから開くな!】というアラートが確実に現れてくる。
極めつけが商品を注文して送金後に送った問い合わせメールの返信はなし。
きわめて詐欺ッぽさがただよってきます。
銀行振り込みで送金が対応してもらえていたので、
銀行振り込みなら支払額のみの損切で済みますし迷わず銀行振り込み。
それで損切は、送金分だけとなり早々あきらめようと気持ちを切り替えました。
ですが結果、期日遅れで荷が届く感じにおさまりました。
この店には値の張る注文は絶対に避けるべきとわかり、勉強になりました。
(* どこの代行業者かはネット上に直接書くと、
サイバー攻撃を受けかねませんのでご容赦くださいませ。
生薬研究中でどこの代行業者を使った話かを知りたい方には、
メールをいただければお伝えしますので。)
ちなみに今回、私が頼んだのは「遠志」と「威霊仙」で、
薬膳用の食材として中華食材店では扱われていません。
「遠志」は、腎にある長期記憶を思い出させる生薬で、
「威霊仙」は、通経作用を期待して購入した生薬です。
代行業者を通じてでも日中での店の価格差は相応にありますので、
高価な生薬が多めにほしいときに差額で安くしたいときには中国から。
するとそこそこ安くつくのではと考えての代行業者を利用しての注文。
ただ一部の日本でネット活用中の漢方薬局でも手に入る生薬ですから、
そちらで手に入るようにしたほうがストレスフリーであったでしょう。
なので日本の漢方薬局が提供する諸々の安全と取引上の安心から、
予算に余裕があれば日本の店から買ったほうがいいと再認識しました。
余談ですが、中国等が原産地の生薬であれば
台湾や中国等の旅行で質のいい生薬を手に取り選んで買うのがベストでしょう。
YouTubeの《鹿野教授の漢方医薬講義》を拝聴させていただき、
台湾中国の上物生薬の基準を教わるにつけ痛切に感じています。
医薬品認定される生薬は含まれる成分値の基準は規定されています。
基準の最低ラインをクリアしたものより、
より高品質の生薬であるほうが効きがよいといいます。
処方に使われる構成生薬のグラム数は決められており、
薬効がいい生薬でグラム数が満たされた処方も、
ちゃんと試したいですよね。
切実にそう考えるところです。
ですが使用体験が実感として語れることで
生薬の机上の勉強もはかどることもあります。
だから無茶をしない程々でいくつかの生薬を試せればと考えています。
今の時代、ネット経由でカード決済ができれば
パソコンやタブレットなら中国のポータルサイトから容易に入手できます。
ですが、、、日本では手に入りづらい生薬があるとき、
代行業者を通し購入する選択肢が濃厚です。
生薬が食品扱いではなく《医薬品扱い》とされることもあって、
中国のポータルサイトからの個人輸入はお勧めしづらいのです。
医薬品の販売に長けた代行業者の仲介があっても
税関で没収される憂き目にあうこともございます。
いわんや、個人輸入をや。
生薬が引っかかって税関から電話がきたとき、
どういった受け答えをすればいいかしどろもどろになりそうで。
そこを考えてみてとある代行業者さんに注文を発注したのです。
ちなみに私個人の経験ですが、
以前、中国のショップから砭石温熱器を個人輸入で購入したときに、
税関では砭石温熱器は一般のマッサージ機器扱いではなくて、
医療目的で使われる器具として認識されることがありました。
そうなると商品は税関で破棄され、
ショップに先払いしたお金は戻らないのが普通です。
そのようなことから代行業者に依頼したものの、
ところがそちらの業者がなんとなく怪しい。
先方からくるメールは、ぎりがたく同一メールが2通届くことが多い。
他に先方からのメールには
【なりすましメールだから開くな!】というアラートが確実に現れてくる。
極めつけが商品を注文して送金後に送った問い合わせメールの返信はなし。
きわめて詐欺ッぽさがただよってきます。
銀行振り込みで送金が対応してもらえていたので、
銀行振り込みなら支払額のみの損切で済みますし迷わず銀行振り込み。
それで損切は、送金分だけとなり早々あきらめようと気持ちを切り替えました。
ですが結果、期日遅れで荷が届く感じにおさまりました。
この店には値の張る注文は絶対に避けるべきとわかり、勉強になりました。
(* どこの代行業者かはネット上に直接書くと、
サイバー攻撃を受けかねませんのでご容赦くださいませ。
生薬研究中でどこの代行業者を使った話かを知りたい方には、
メールをいただければお伝えしますので。)
ちなみに今回、私が頼んだのは「遠志」と「威霊仙」で、
薬膳用の食材として中華食材店では扱われていません。
「遠志」は、腎にある長期記憶を思い出させる生薬で、
「威霊仙」は、通経作用を期待して購入した生薬です。
代行業者を通じてでも日中での店の価格差は相応にありますので、
高価な生薬が多めにほしいときに差額で安くしたいときには中国から。
するとそこそこ安くつくのではと考えての代行業者を利用しての注文。
ただ一部の日本でネット活用中の漢方薬局でも手に入る生薬ですから、
そちらで手に入るようにしたほうがストレスフリーであったでしょう。
なので日本の漢方薬局が提供する諸々の安全と取引上の安心から、
予算に余裕があれば日本の店から買ったほうがいいと再認識しました。
余談ですが、中国等が原産地の生薬であれば
台湾や中国等の旅行で質のいい生薬を手に取り選んで買うのがベストでしょう。
YouTubeの《鹿野教授の漢方医薬講義》を拝聴させていただき、
台湾中国の上物生薬の基準を教わるにつけ痛切に感じています。
医薬品認定される生薬は含まれる成分値の基準は規定されています。
基準の最低ラインをクリアしたものより、
より高品質の生薬であるほうが効きがよいといいます。
処方に使われる構成生薬のグラム数は決められており、
薬効がいい生薬でグラム数が満たされた処方も、
ちゃんと試したいですよね。
切実にそう考えるところです。
2025年10月22日
よくよく考えるとこの問題。どの手でいこうか?
ひとつの気になる体に起きた痛み。
こむら返り。
そこを例に、どういった見方で対処する方法があるのか。
微妙な深掘りを交えて解説させてくださいませ。
・ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー・
【肝血虚】
《肝血虚とは》
先天的に肝血が不足しているか、
脾胃虚弱または出血で肝血が不足している病態です。
またストレス過多により精神的影響を受けたことでなることもあります。
《症状は》
耳鳴りやめまい、多夢、目のかすみ、目の乾燥、手足のしびれ、足のつり、無月経、倦怠感などが起こります。
《舌診と脈診》
舌は淡白で脈は細脈。
《対処法》
(経穴の刺激)では、
滋陰肝血として(太衝、三陰交、血海、肝兪、膈兪)を用います。
(漢方薬)では、
血を補う補血薬として(四物湯、当帰芍薬散、十全大補湯、帰脾湯)などをもちいます
・ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー・
以上が中医学による肝血虚に対する端的な解説と対策です。
ここで気づくことはあるでしょうか?
たとえば。
<こむら返り>といえば肝血虚。
<足のつり>のことですね。
無意識にそう思いつきます。
では、あなたが夜に寝床につくと、
ここ数日、きまってこむら返りを患ったとします。
ではそちらを東洋医学で対策しましょう。
まずは<こむら返り>を経絡で改善をはかろうとしたら
(太衝、三陰交)を刺激してみましょう。
こちらは足にある経穴ですから足の治療と直感できます。
次に肝血虚という肝の血が足らない状態の改善を図ります。
(肝兪、膈兪)は背中で刺激しづらいものの見定めて刺激。
こうした一連の決まり手(エビデンス)による手当でも
状態がそんなに悪くなければうまくいきます。
ではここで、刺激する経穴に対して選択の目を厳しくしてまいりましょう。
《肝血虚で影響する症状に対して経穴の「使い分け」》
・上半身が問題なら(膈兪)
・下半身なら飛び入りで(血海)
・全身なら(三陰交)
となります。
肝血虚により生じた<こむら返り>は、
・下半身トラブルです ⇒(血海)
・全身の安定もはかりたい ⇒(三陰交)
これら2経穴に絞って丁寧にアプローチすることで、
効果が実感できることもあるでしょう。
そう考えれば(太衝、三陰交、血海、肝兪、膈兪)5つの経穴を刺激するのではなく、
上半身に問題がないため(膈兪)は除外してよくなり
4つの(太衝、三陰交、血海、肝兪)への刺激に収める。
熟考の末、わずか1つの経穴を刺激対象から除外することができました。
経穴へのアプローチは、
多くの経穴を刺激をすべきではないという流派もあります。
経穴の刺激は、刺激されたところへの気の流れが集中します。
それが多くの経穴刺激をすることで気の流れが分散して気の弱まりが生じるということでしょう。
確かに少ない経穴の刺激のほうが、シャープで効きがいい実感を受けることがあります。
そうしたシャープな気の力が巡れば、施術後、経絡内を幾日も気が駆け巡ります。
このような通経作用には自律神経をよく整え体質改善をはかる作用が期待できる。
こうして刺激する経穴の数を減らすことも、
専門的な深堀りした勉強が進んで《使い分け》ができるようになってからです。
もちろん減らすばかりではなく、
必要なら加えるときもあります。
《加減》に気を配って成果を増す工夫をしてまいります。
〜〜〜〜〜
では【漢方薬の処方で対処】しようとしたとき。
(四物湯、当帰芍薬散、十全大補湯、帰脾湯)をもちいなさいと記されています。
(※ 肝血虚を改善させる処方は他にもあります)
じゃ、(四物湯、当帰芍薬散、十全大補湯、帰脾湯)のどれでもいいの?
漢方薬のパッケージだけ観ていてわかるものではないのです。
私も3ヶ月前はさっぱり判別できなくて、
ほんとうに戸惑いました。
漢方薬の使い分けのチェックポイントがわかっていなければ、
決め手がなければ、一か八かやってみるのが正解なのかな?
でも漢方薬は医薬品ですから誤った処方をとれば危険です。
あまりに乱暴です。
誤治となって体にダメージが加えられてしまうでしょう。
解決してほしいですよね。
では、たとえば書籍:『漢方薬キーワード大全』を参照しますと、
[痛み系]50 下肢の痺れ・痛み:では(芍薬甘草湯)が<こむら返り>
[内科系]15 浮腫(リンパ浮腫):では(九味檳榔湯)が<慢性こむら返り>
となっています。
あなたが慢性こむら返りではなくて急性といえる状態であれば、
ファーストチョイスは(芍薬甘草湯)の一択でよいのでしょうか?
でも並行して<こむら返り>のキーワードで他の本も調べたら、
他の漢方薬の名がいくつも出てきますもので、こころはゆらぎます。。。
和漢ではない中医学の派閥であれば、
《漢方薬の使い分け》を理解するには、
中医学理論に習熟していることが読み解く基本で必須です。
《生薬が単語で、処方が文法》といわれる漢方薬の世界は、
英語を学ぶときのように生薬という単語を大量に記憶して、
処方という構文に当てはめて使っていくこととなります。
そうした勉強が進んでくると、
目的の漢方薬に含まれる構成生薬を、
量、五性、五味、生薬特有の作用、
生薬同士の組み合わせによるパワーアップなど
様々な条件の違いがわかってきます。
そのうえで服用を考えている漢方薬をそれぞれ調べます。
表にして一覧比較することができるよう
まとめておくことがポイントです。
その結果と自分の状態を突き合わせます。
すると「これだったか!」と決まります。
手間暇はかかりますけど、
漢方薬に関心ある方は試してみてください。
製薬会社には目的の漢方薬について、
詳細資料をホームページで公開しているときもあります。
参照して詳しい情報を得てみると、
大幅に取り組みハードルが下がりお勧めです。
ただここまで言っておきながら、
そこまではやってられないというのが普通の感覚かと思います。
試しに任意の漢方薬を抽出してまっさらな状態からチェックしてみると、
食物性味表等の資料から調べると膨大な時間がかかりますから、
まとまりのいい
そう考えると、
実質登録販売者との相談が割愛された買い方は避けてほしい。
いきなりAmazon等の通販サイトでは入手しないことでしょう。
対面販売をしている漢方薬局等は安心だと思われます。
こむら返り。
そこを例に、どういった見方で対処する方法があるのか。
微妙な深掘りを交えて解説させてくださいませ。
・ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー・
【肝血虚】
《肝血虚とは》
先天的に肝血が不足しているか、
脾胃虚弱または出血で肝血が不足している病態です。
またストレス過多により精神的影響を受けたことでなることもあります。
《症状は》
耳鳴りやめまい、多夢、目のかすみ、目の乾燥、手足のしびれ、足のつり、無月経、倦怠感などが起こります。
《舌診と脈診》
舌は淡白で脈は細脈。
《対処法》
(経穴の刺激)では、
滋陰肝血として(太衝、三陰交、血海、肝兪、膈兪)を用います。
(漢方薬)では、
血を補う補血薬として(四物湯、当帰芍薬散、十全大補湯、帰脾湯)などをもちいます
・ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー・
以上が中医学による肝血虚に対する端的な解説と対策です。
ここで気づくことはあるでしょうか?
たとえば。
<こむら返り>といえば肝血虚。
<足のつり>のことですね。
無意識にそう思いつきます。
では、あなたが夜に寝床につくと、
ここ数日、きまってこむら返りを患ったとします。
ではそちらを東洋医学で対策しましょう。
まずは<こむら返り>を経絡で改善をはかろうとしたら
(太衝、三陰交)を刺激してみましょう。
こちらは足にある経穴ですから足の治療と直感できます。
次に肝血虚という肝の血が足らない状態の改善を図ります。
(肝兪、膈兪)は背中で刺激しづらいものの見定めて刺激。
こうした一連の決まり手(エビデンス)による手当でも
状態がそんなに悪くなければうまくいきます。
ではここで、刺激する経穴に対して選択の目を厳しくしてまいりましょう。
《肝血虚で影響する症状に対して経穴の「使い分け」》
・上半身が問題なら(膈兪)
・下半身なら飛び入りで(血海)
・全身なら(三陰交)
となります。
肝血虚により生じた<こむら返り>は、
・下半身トラブルです ⇒(血海)
・全身の安定もはかりたい ⇒(三陰交)
これら2経穴に絞って丁寧にアプローチすることで、
効果が実感できることもあるでしょう。
そう考えれば(太衝、三陰交、血海、肝兪、膈兪)5つの経穴を刺激するのではなく、
上半身に問題がないため(膈兪)は除外してよくなり
4つの(太衝、三陰交、血海、肝兪)への刺激に収める。
熟考の末、わずか1つの経穴を刺激対象から除外することができました。
経穴へのアプローチは、
多くの経穴を刺激をすべきではないという流派もあります。
経穴の刺激は、刺激されたところへの気の流れが集中します。
それが多くの経穴刺激をすることで気の流れが分散して気の弱まりが生じるということでしょう。
確かに少ない経穴の刺激のほうが、シャープで効きがいい実感を受けることがあります。
そうしたシャープな気の力が巡れば、施術後、経絡内を幾日も気が駆け巡ります。
このような通経作用には自律神経をよく整え体質改善をはかる作用が期待できる。
こうして刺激する経穴の数を減らすことも、
専門的な深堀りした勉強が進んで《使い分け》ができるようになってからです。
もちろん減らすばかりではなく、
必要なら加えるときもあります。
《加減》に気を配って成果を増す工夫をしてまいります。
〜〜〜〜〜
では【漢方薬の処方で対処】しようとしたとき。
(四物湯、当帰芍薬散、十全大補湯、帰脾湯)をもちいなさいと記されています。
(※ 肝血虚を改善させる処方は他にもあります)
じゃ、(四物湯、当帰芍薬散、十全大補湯、帰脾湯)のどれでもいいの?
漢方薬のパッケージだけ観ていてわかるものではないのです。
私も3ヶ月前はさっぱり判別できなくて、
ほんとうに戸惑いました。
漢方薬の使い分けのチェックポイントがわかっていなければ、
決め手がなければ、一か八かやってみるのが正解なのかな?
でも漢方薬は医薬品ですから誤った処方をとれば危険です。
あまりに乱暴です。
誤治となって体にダメージが加えられてしまうでしょう。
解決してほしいですよね。
では、たとえば書籍:『漢方薬キーワード大全』を参照しますと、
[痛み系]50 下肢の痺れ・痛み:では(芍薬甘草湯)が<こむら返り>
[内科系]15 浮腫(リンパ浮腫):では(九味檳榔湯)が<慢性こむら返り>
となっています。
あなたが慢性こむら返りではなくて急性といえる状態であれば、
ファーストチョイスは(芍薬甘草湯)の一択でよいのでしょうか?
でも並行して<こむら返り>のキーワードで他の本も調べたら、
他の漢方薬の名がいくつも出てきますもので、こころはゆらぎます。。。
和漢ではない中医学の派閥であれば、
《漢方薬の使い分け》を理解するには、
中医学理論に習熟していることが読み解く基本で必須です。
《生薬が単語で、処方が文法》といわれる漢方薬の世界は、
英語を学ぶときのように生薬という単語を大量に記憶して、
処方という構文に当てはめて使っていくこととなります。
そうした勉強が進んでくると、
目的の漢方薬に含まれる構成生薬を、
量、五性、五味、生薬特有の作用、
生薬同士の組み合わせによるパワーアップなど
様々な条件の違いがわかってきます。
そのうえで服用を考えている漢方薬をそれぞれ調べます。
表にして一覧比較することができるよう
まとめておくことがポイントです。
その結果と自分の状態を突き合わせます。
すると「これだったか!」と決まります。
手間暇はかかりますけど、
漢方薬に関心ある方は試してみてください。
製薬会社には目的の漢方薬について、
詳細資料をホームページで公開しているときもあります。
参照して詳しい情報を得てみると、
大幅に取り組みハードルが下がりお勧めです。
ただここまで言っておきながら、
そこまではやってられないというのが普通の感覚かと思います。
試しに任意の漢方薬を抽出してまっさらな状態からチェックしてみると、
食物性味表等の資料から調べると膨大な時間がかかりますから、
まとまりのいい
そう考えると、
実質登録販売者との相談が割愛された買い方は避けてほしい。
いきなりAmazon等の通販サイトでは入手しないことでしょう。
対面販売をしている漢方薬局等は安心だと思われます。








