たとえば、
耳鳴りを改善させたいという治療目的を持って、
耳鳴りを主治とする経穴をテキストで調べ、
耳の周囲に位置する聴会等の経穴を知りました。
そこで、テキストにある聴会という経穴位置を自分に当てはめ
そちらを指先やポイントのカッサなどで、
グリグリ刺激します。
でも、、、そのようなテキストで表された経穴のイラストは原穴で
皮下の歪みやズレがないならばここに経穴ができるというものです。
すでに耳鳴りを患ったわけです。
皮下の筋肉や靭帯、骨は歪みを持っていて原穴通りの位置には、
聴会のツボはないという場合が大半です。
顎関節がずれて固定していたら、
ほぼ間違いなく原穴からずれてますからね。
そういうわけで、
いくら自分では正確にイラストで見た通り刺激してても
治療目的の聴会を刺激できてないから、治るわけがない。
経穴の本で表現されている穴位の意味合いは、
だいたいここらへんにあるから、
あとは実情をチェックして正しいところを見つけてね!
だいたいここらへんとアバウトな表現をしているもの。
そして治療過程で経穴の位置は変わっていくもので、
静止したままで固定されてはいない。
だから昨日はここに経穴があったが
今日は数ミリとか数センチずれることも起こります。
一般的に経絡治療の本を見ても体表面の皮膚上図の表示で図示されており、
筋肉の走行に沿って位置する経絡、そして経穴をそれは表しきれてはいません。
正確な筋肉、腱、靭帯、骨などの触診ができて、
それで初めて精巧な経絡の線の走行が予測可能となってまいります。
それがわかると、
経穴の刺激が経絡伝いで位置の垣根を超えた影響を示す理由が読めてきます。
これが触覚的にわかってくると、
それに通じてつながりのヴィジュアルが脳裏にあらわれてきます。
こんなに素敵な世界があったのかと驚きました。
でもこれって専門性高すぎで、セルフケアの範疇を逸脱していますよね。
だからこそ一般の方こそ、経穴を効果的な治療にもちいるためには、
経穴の位置を正確に把握し刺激を与える【経穴の探索道具】が必要になります。
以前から私はミノルタのツボQなる、そのたぐいの機器をもちいていました。
こちらで自己治療後には、
先程の筋肉痛が嘘のように消えるなど成果の高さは実感しております。
が、ツボに正確に経穴へ通電したとき、体の芯まで突き刺される激痛。
このとっさに起きる事態に、おびえてしまうほど。。。
こちらのツボQのヘッドは、経穴へもっともピンポイントに通電させる形状。
だからこんなにも激しい痛みが現れたんですね。
つまり!
皮膚に押し当てて通電する先のヘッドの形状が、
鍼のように尖度が高ければ通電刺激は強くなり、
接触面がドーム状の数ミリ幅なら通電刺激は弱まります。
一般的な利用法としては、ゴリゴリの刺さる激痛を耐えるよりも、
正確な経穴を含んで通電できていて痛みが緩和されたヘッドでやってみる。
そんなことができるツールを投資として手に入れることも大事ですよね。
そこでこうした経穴の探知が可能な道具を
YouTubeチャンネルの東洋医学公益講座、
講師の方もこうした経穴を探索して正確な穴位を理解して治療するよう勧めています。
以下のように
ヘッドの数や電力供給の違いなどにより、
3パターンのラインナップがありました。
それぞれの機器の効果をだす原理は共通しており、
一般的なご利用では、
最下の安価な電池式の経絡ペンでも十分でしょう。
(3) 電動経絡マッサージペン3イン1ハンドヘルド鍼ペン
¥1,699 税込
ナイフやローラー型のヘッドの用途は、
フェイシャルマッサージでしょうか?
フェイシャルはしませんけど、体験知を高めるには、
■ 電子経絡エネルギーペン、家庭用充電式ミニマッサージペン
https://amzn.to/3xK8tRk ¥4,599税込み
を手に入れるしかないので、
私はこのたびAmazon経由で注文しました。
================================
(1) 電子経絡エネルギーペン、家庭用充電式ミニマッサージペン
¥4,599税込み
https://amzn.to/3xK8tRk
(通電電力は9種類に強弱変更可能
USB充電に対応し、フル充電で3〜4時間連続使用可能
ポイント:ヘッドが、ナイフとローラーとドームとノーズヘッドと球面ヘッドの5種類)
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(2) 3 in 1 電子経絡エネルギーペン、家庭用充電式ミニマッサージペン
¥3,999 税込
https://amzn.to/3Q5Hp5v
(ヘッドが、ドームとノーズヘッドと球面ヘッドの3種類。
通電電力は9種類に強弱変更可能
ポイント:USB充電に対応し、フル充電で3〜4時間連続使用可能)
================================
(3) 電動経絡マッサージペン3イン1ハンドヘルド鍼ペン
¥1,699 税込
https://amzn.to/49ISG2t
(ヘッドが、ドームとノーズヘッドと球面ヘッドの3種類。
通電電力は9種類に強弱変更可能
ポイント:電池で駆動するため、電池交換が必要となります)
================================
話が少しそれますが、
私がこの頃、イチオシの【鍼灸マスター】という
経絡を3D表示してくれるAndroidアプリ。
以下が、こちらのアプリ開発会社のサイトです。
いくつか目の覚めるような3D解剖図映像がありまして
同業者の先生には必見でしょうね
https://www.vesal.cn/#product
こちらは元々が解剖学に正確なアプリを作るベンチャーが手掛けておられ、
そうした3D解剖図をベースに開発された経絡アプリだからこそ信頼性が高い。
経絡が走行する筋肉の流れをじっくり観察できる表示なども選ぶことができます。
アプリの日本語化が進行しております。
ワタシ的にはこのアプリを使いこなしたいがために、
12インチタブレット以上のサイズアップしたタブレットの入手を考えてます。
夏前あたりに中華パッドでディスプレイが12インチ超えのものがでてきます。
たとえば13インチタブレットで頭部等実寸台表示で穴位を表記できますし。
実寸台の図を、グリグリ視点を変えてフレキシブル表示し観察したい。
そんな気持ちでおります。
2024年01月21日
【養老】とは【年金】のこと?
Googleレンズの中国語を和訳する翻訳精度があがっています。
Googleレンズで撮影したり保存した画像をもとにして、
【中国語を日本語に翻訳】機能で画像上のレイアウトに沿った和訳が現れます。
昨今では中医学上の経絡などの用語が辞書登録されたためか、
翻訳精度が飛躍的に向上しております。
砭石療法の中国語の本を複数所有しておりますが、
Googleレンズを通して理解できるようになりました。
うれしいです。
それがあって経絡勉強でよく利用しているAndroid OSの経絡アプリ。
鍼灸マスター
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.vesal.jlsx.international
使い勝手が良く経絡学説を勉強するには手放せないものとなっております。
このアプリ、中国語と英語のみ表記可能で日本語は『未対応』です。
そのためGoogleレンズの中国語を和訳する機能でアプリ内の解説を読んでおります。
ですがときどきGoogleレンズでおかしな和訳があらわれて「これって、なに?」
という場面もでてきます。
たとえば、
手の太陽小腸経「養老」という中国語表記された経穴名を日本語へ翻訳していただいたとき、
「年金」との誤訳がなされて、びっくり。
本当の初学者であれば、まんまと騙されるものでしょうか? ^^;
他にもいくつか連想ゲームが必須な誤訳も現れてきます。
少しは中医学を知っておれば文脈上の構造的違和感からミスに気づくわけですが、
そうでもない初学者が読めば混乱状態に陥ります。
多分にミスかどうかわかりづらいミスがあれば私も、危ないかもしれません。。。
そんなこともあって、やはり正式な日本語対応化してほしくて、
その旨を中国のアプリ制作会社に日本語化要望メールを送りました。
私以外のこちらの日本人のアプリユーザーも、同様に思っているのでは。
最後に。
いま、地道に各経絡ごとの経穴をノートに写経をするように書き綴って頭にいれております。
手で書く。
原始的な覚え方ですが、これが私には一番しっくり来るようです。
それで右手と右肩がひさびさに腱鞘炎。😭
デスクワークでペンで文字を書き続けてのお仕事をしている方々の大変さを思い知っています。
Googleレンズで撮影したり保存した画像をもとにして、
【中国語を日本語に翻訳】機能で画像上のレイアウトに沿った和訳が現れます。
昨今では中医学上の経絡などの用語が辞書登録されたためか、
翻訳精度が飛躍的に向上しております。
砭石療法の中国語の本を複数所有しておりますが、
Googleレンズを通して理解できるようになりました。
うれしいです。
それがあって経絡勉強でよく利用しているAndroid OSの経絡アプリ。
鍼灸マスター
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.vesal.jlsx.international
使い勝手が良く経絡学説を勉強するには手放せないものとなっております。
このアプリ、中国語と英語のみ表記可能で日本語は『未対応』です。
そのためGoogleレンズの中国語を和訳する機能でアプリ内の解説を読んでおります。
ですがときどきGoogleレンズでおかしな和訳があらわれて「これって、なに?」
という場面もでてきます。
たとえば、
手の太陽小腸経「養老」という中国語表記された経穴名を日本語へ翻訳していただいたとき、
「年金」との誤訳がなされて、びっくり。
本当の初学者であれば、まんまと騙されるものでしょうか? ^^;
他にもいくつか連想ゲームが必須な誤訳も現れてきます。
少しは中医学を知っておれば文脈上の構造的違和感からミスに気づくわけですが、
そうでもない初学者が読めば混乱状態に陥ります。
多分にミスかどうかわかりづらいミスがあれば私も、危ないかもしれません。。。
そんなこともあって、やはり正式な日本語対応化してほしくて、
その旨を中国のアプリ制作会社に日本語化要望メールを送りました。
私以外のこちらの日本人のアプリユーザーも、同様に思っているのでは。
最後に。
いま、地道に各経絡ごとの経穴をノートに写経をするように書き綴って頭にいれております。
手で書く。
原始的な覚え方ですが、これが私には一番しっくり来るようです。
それで右手と右肩がひさびさに腱鞘炎。😭
デスクワークでペンで文字を書き続けてのお仕事をしている方々の大変さを思い知っています。
2023年08月13日
妊娠するとすっぱいものがたべたくなる、そのわけ。
昨日は妊娠なさったお客様が安定期に入られ施術を受けに来てくれました。
ありがとうございます!!
つわりが大変でしたとおっしゃられていましたが、
安定期の今日は肩や腰のこりはあってもその他は元気そうで。
そのお顔をみて、うれしさを覚えたセッションでした。
東洋医学では食物を(酸、苦、甘、辛、塩辛い)の五つの味に分類します。
酸っぱいものは肝臓。
苦いものは心臓。
甘いものは脾臓。
ピリ辛のものは肺臓。
塩辛いものは腎臓。
それぞれを丈夫にします。
たとえば、
妊娠したら、急に食べ物の好みが変って、
すっぱいものが食べたくなったということがあります。
肝臓の機能をアップさせなければならない生理的な欲求が起きれば、
本能的に酸っぱい(すっぱい)食べ物を選んで食べたくなります。
妊娠中は母体自身の血液を胎児にわけるので、
血液の蔵(蔵血作用)となる肝臓から血を多くそちらへと配達させる必要があります。
肝機能を強化させるためにすっぱいものを食べて血のスムースな疏泄をうながします。
肝臓に血が十分満ちても、肝の血を必要な器官や組織に送り届ける機能が停滞すれば。。。
妊娠中に胎児の栄養として配分すべき血が停滞したら、
胎児の成長に発育の異常が生じてしまうことになります。
そこは、後々を考えれば絶対に避けて通りたいものです。
だからそうならないよう肝の疏泄作用を正常に働かせるため
すっぱいものが食べたくなってきます。
すっぱいものを食べることで肝機能を高い位置に保っているのです。
なので妊娠中にすっぱいものを摂りたいのは肝機能を高め
疏泄作用を正常機能させて胎児に血液を送るためです。
胎児を体内で育てるという劇的状況変化が妊娠中におきています。
だから食べたいものが変ったとか、
いつもなら食べられていたものが受け付けられなくなったとかがでてきますし、
それらはこのような肝機能を上げたいからすっぱいものが食べたくなるという理と同様に、
肝臓を含めた心臓・腎臓・肺臓・脾臓の五臓、それぞれの生理作用を理解していれば、
どの臓器の機能を高めたいといった理由が裏に隠れていることが見いだせるでしょう。
ただ食べたい食べられないといった味覚の急な変化は妊娠中に限ったものではありません。
そこで、その方がどのような食生活において味覚上
すっぱい・あまい・にがい・からい・しおからいのどこかに偏っていれば、
対応する臓器の機能を特別に促進させなければならない理由が隠れている。
そういったケースを読み解くこともできるわけです。
各人にあった薬膳を振る舞うときは、
それぞれの五臓の状態を把握したうえですっぱい・あまい等の五味から食材を選択します。
そうすることで個人に最適な臓器を丈夫に変える目的が達成することができるのですね。
ありがとうございます!!
つわりが大変でしたとおっしゃられていましたが、
安定期の今日は肩や腰のこりはあってもその他は元気そうで。
そのお顔をみて、うれしさを覚えたセッションでした。
東洋医学では食物を(酸、苦、甘、辛、塩辛い)の五つの味に分類します。
酸っぱいものは肝臓。
苦いものは心臓。
甘いものは脾臓。
ピリ辛のものは肺臓。
塩辛いものは腎臓。
それぞれを丈夫にします。
たとえば、
妊娠したら、急に食べ物の好みが変って、
すっぱいものが食べたくなったということがあります。
肝臓の機能をアップさせなければならない生理的な欲求が起きれば、
本能的に酸っぱい(すっぱい)食べ物を選んで食べたくなります。
妊娠中は母体自身の血液を胎児にわけるので、
血液の蔵(蔵血作用)となる肝臓から血を多くそちらへと配達させる必要があります。
肝機能を強化させるためにすっぱいものを食べて血のスムースな疏泄をうながします。
肝臓に血が十分満ちても、肝の血を必要な器官や組織に送り届ける機能が停滞すれば。。。
妊娠中に胎児の栄養として配分すべき血が停滞したら、
胎児の成長に発育の異常が生じてしまうことになります。
そこは、後々を考えれば絶対に避けて通りたいものです。
だからそうならないよう肝の疏泄作用を正常に働かせるため
すっぱいものが食べたくなってきます。
すっぱいものを食べることで肝機能を高い位置に保っているのです。
なので妊娠中にすっぱいものを摂りたいのは肝機能を高め
疏泄作用を正常機能させて胎児に血液を送るためです。
胎児を体内で育てるという劇的状況変化が妊娠中におきています。
だから食べたいものが変ったとか、
いつもなら食べられていたものが受け付けられなくなったとかがでてきますし、
それらはこのような肝機能を上げたいからすっぱいものが食べたくなるという理と同様に、
肝臓を含めた心臓・腎臓・肺臓・脾臓の五臓、それぞれの生理作用を理解していれば、
どの臓器の機能を高めたいといった理由が裏に隠れていることが見いだせるでしょう。
ただ食べたい食べられないといった味覚の急な変化は妊娠中に限ったものではありません。
そこで、その方がどのような食生活において味覚上
すっぱい・あまい・にがい・からい・しおからいのどこかに偏っていれば、
対応する臓器の機能を特別に促進させなければならない理由が隠れている。
そういったケースを読み解くこともできるわけです。
各人にあった薬膳を振る舞うときは、
それぞれの五臓の状態を把握したうえですっぱい・あまい等の五味から食材を選択します。
そうすることで個人に最適な臓器を丈夫に変える目的が達成することができるのですね。
2023年06月19日
体の内部まで経絡線は走行している!?(流注について)
一般的な経絡図や経穴が描かれた図には、体表部分に経絡線が描かれた上に経穴が示されています。
ですが経絡の経路は体表にばかりあるわけではありません。
体内へと経絡が走行しております。
体内に走行する経絡の流れ部分を(流注)といいます。
たとえば膀胱経の経絡は膀胱に接するのですが、
膀胱は腹部という体内に位置する臓器ですからそこまで経絡が届かなければなりません。
五臓六腑に関する経絡は、それぞれが体内の該当する臓腑に経絡が行き届いているため、
体表等の経穴を刺激することで臓器へと影響することができるわけです。
ですが私がもっている流注が描かれたテキストが適切ではないためか、
私が学習能力が十分でないためも重なってなかなか流注経路が頭に残りづらくて。
流注経路を追うと、使える経絡学となりますが
複雑さが体表経穴を記憶し利用するときの7〜8倍に増すイメージ(個人的主観です)でして。
そこに対し他人行儀ではありますが、不満を持っていました。
ただ実際に私が筋膜リリースで施術をするときは、
体表部位の筋や経穴をねらっているときもありますが、
その7割方はすでにリリースがすんだ体表部を押し手でおさえてよけておいて、
さらに奥の組織に分け入ります。
つまり、表層がリリースできたらそれで仕事が終わりとできれば簡単ですが、
たとえば5層ほどに凝りが積み重なった状態なら、
表層の1〜2層をゆるめたらその奥に位置する3層が見えてきますから、
そちらを解くわけです。
そして3層が解けたらさらに奥の組織へアプローチの手を伸ばしていく。
お客様には同じところをコリコリされている感じに思われるでしょうが、
施術者には先ほどリリースしたところを元にさらに奥の層を改変していく作業をしているのです。
そして凝りが慢性化した状態であったり病の位置が深くなった場合には、
奥に進めば進むほど凝りの質が別物といえる状態変化を起こしています。
そのようなリリースをするときに知識として経絡の(流注)が正確に手でなじんで感じられるまでなれれば、
施術をする際の大きな違いを得られるのでしょう。
いずれ経絡を3次元コンピュータグラフィックで流注経路も記したアプリ、
手に入れなければと思いつつも、和訳がないなど気に入ったものがなくて。
そんななか中医学を解説していただいているYouTubeチャンネルをみていたら、
流注経路についても解説しておられました。
流注について知りたいなと思われる一般の方には、
『経絡って、こんな流れが体表だけじゃなくて体内まで続くのか』って感じ取れるものと思われます。
https://youtu.be/j_PYvmLx6rw
【経絡経穴】7分で分かる足の太陽膀胱経の流注と穴性【東洋医学】
上記映像のYouTubeチャンネルの初回のコンテンツをご覧いただくとわかりますが、
中医学辞典を独自にまとめてテキストとPDFで無料提供していただけております!!
内容は入門者向けを意図して平易にして中医学の独特な言葉を解説。
なんと、ありがたい!!!
ですが経絡の経路は体表にばかりあるわけではありません。
体内へと経絡が走行しております。
体内に走行する経絡の流れ部分を(流注)といいます。
たとえば膀胱経の経絡は膀胱に接するのですが、
膀胱は腹部という体内に位置する臓器ですからそこまで経絡が届かなければなりません。
五臓六腑に関する経絡は、それぞれが体内の該当する臓腑に経絡が行き届いているため、
体表等の経穴を刺激することで臓器へと影響することができるわけです。
ですが私がもっている流注が描かれたテキストが適切ではないためか、
私が学習能力が十分でないためも重なってなかなか流注経路が頭に残りづらくて。
流注経路を追うと、使える経絡学となりますが
複雑さが体表経穴を記憶し利用するときの7〜8倍に増すイメージ(個人的主観です)でして。
そこに対し他人行儀ではありますが、不満を持っていました。
ただ実際に私が筋膜リリースで施術をするときは、
体表部位の筋や経穴をねらっているときもありますが、
その7割方はすでにリリースがすんだ体表部を押し手でおさえてよけておいて、
さらに奥の組織に分け入ります。
つまり、表層がリリースできたらそれで仕事が終わりとできれば簡単ですが、
たとえば5層ほどに凝りが積み重なった状態なら、
表層の1〜2層をゆるめたらその奥に位置する3層が見えてきますから、
そちらを解くわけです。
そして3層が解けたらさらに奥の組織へアプローチの手を伸ばしていく。
お客様には同じところをコリコリされている感じに思われるでしょうが、
施術者には先ほどリリースしたところを元にさらに奥の層を改変していく作業をしているのです。
そして凝りが慢性化した状態であったり病の位置が深くなった場合には、
奥に進めば進むほど凝りの質が別物といえる状態変化を起こしています。
そのようなリリースをするときに知識として経絡の(流注)が正確に手でなじんで感じられるまでなれれば、
施術をする際の大きな違いを得られるのでしょう。
いずれ経絡を3次元コンピュータグラフィックで流注経路も記したアプリ、
手に入れなければと思いつつも、和訳がないなど気に入ったものがなくて。
そんななか中医学を解説していただいているYouTubeチャンネルをみていたら、
流注経路についても解説しておられました。
流注について知りたいなと思われる一般の方には、
『経絡って、こんな流れが体表だけじゃなくて体内まで続くのか』って感じ取れるものと思われます。
https://youtu.be/j_PYvmLx6rw
【経絡経穴】7分で分かる足の太陽膀胱経の流注と穴性【東洋医学】
上記映像のYouTubeチャンネルの初回のコンテンツをご覧いただくとわかりますが、
中医学辞典を独自にまとめてテキストとPDFで無料提供していただけております!!
内容は入門者向けを意図して平易にして中医学の独特な言葉を解説。
なんと、ありがたい!!!
2023年06月15日
東洋医学は舌を見たり顔を見たり。そうやってくみとることのできる身体情報からも、患者様の今を診ます!
東洋医学と西洋医学の違いについてざっくり考えると。
西洋医学は健康か病気かの二元論的な考え。
対して東洋医学は健康の状態に段階があるという一元論。
東洋医学の一元論とは。
健康状態の程度には段階があるとみており、
体の状態を診て高い状態から低い状態で無段階に分けてみております。
健康状態を高くキープするような行為が養生法です。
それは貝原益軒が養生訓で記したように、
食養生、運動による経絡疎通をはかる導引や生活全般において補虚瀉実(足りないものを補い、過剰なものを捨てる)をかなえます。
健康な状態が高く引き上げられることで生気が邪気に勝り、
病は自然に治癒し始め、
健康状態が低いならばそれを疾病とみます。
東洋医学では
その人の、人種、性別、年齢、国や地域そして住宅の特質された住環境、経済状況、思考傾向に精神状況など、
他さまざまな要因をたずねて、
それらの情報を含んで考慮したうえ健康状態は推し量ります。
ただ東洋医学ではそれ以外にも、
舌を見たり、顔を見たりといった特別な診断法もあります。
YouTubeでざっくり全体像を把握できるものでもあり、
専門書の購入も必要ないので一般の方が接しやすいですし、
私が覚えた知識をおさらいするときにも、役立ってくれてます。
たとえば舌診と望診について解説するYouTube映像をエンベッドさせていただくと。
ゆるっと学ぶ東洋医学の診断法 舌診
https://youtu.be/4VsE3OBVjos
ゆるっと学ぶ東洋医学の診断法 望診
https://youtu.be/vvpFmlvi_ps
背景にきばつな映像の連続で、
そちらに気が持っていかれることもあり、
何度か同じ映像を観て理解を深めるきっかけになるでしょう。
ちなみにこちらのチャンネル主様は、
よくこれほどのコンテンツの質や量を制作なさった。
多くのショート映像に分けて広告再生数を伸ばそうにも、
学術的な中医学の解説映像は視聴回数も増えないのです。
だから広告収入も労した汗水と比して多くはないでしょう。
そのようななか制作し続けていただけたことに感謝いたします。
西洋医学は健康か病気かの二元論的な考え。
対して東洋医学は健康の状態に段階があるという一元論。
東洋医学の一元論とは。
健康状態の程度には段階があるとみており、
体の状態を診て高い状態から低い状態で無段階に分けてみております。
健康状態を高くキープするような行為が養生法です。
それは貝原益軒が養生訓で記したように、
食養生、運動による経絡疎通をはかる導引や生活全般において補虚瀉実(足りないものを補い、過剰なものを捨てる)をかなえます。
健康な状態が高く引き上げられることで生気が邪気に勝り、
病は自然に治癒し始め、
健康状態が低いならばそれを疾病とみます。
東洋医学では
その人の、人種、性別、年齢、国や地域そして住宅の特質された住環境、経済状況、思考傾向に精神状況など、
他さまざまな要因をたずねて、
それらの情報を含んで考慮したうえ健康状態は推し量ります。
ただ東洋医学ではそれ以外にも、
舌を見たり、顔を見たりといった特別な診断法もあります。
YouTubeでざっくり全体像を把握できるものでもあり、
専門書の購入も必要ないので一般の方が接しやすいですし、
私が覚えた知識をおさらいするときにも、役立ってくれてます。
たとえば舌診と望診について解説するYouTube映像をエンベッドさせていただくと。
ゆるっと学ぶ東洋医学の診断法 舌診
https://youtu.be/4VsE3OBVjos
ゆるっと学ぶ東洋医学の診断法 望診
https://youtu.be/vvpFmlvi_ps
背景にきばつな映像の連続で、
そちらに気が持っていかれることもあり、
何度か同じ映像を観て理解を深めるきっかけになるでしょう。
ちなみにこちらのチャンネル主様は、
よくこれほどのコンテンツの質や量を制作なさった。
多くのショート映像に分けて広告再生数を伸ばそうにも、
学術的な中医学の解説映像は視聴回数も増えないのです。
だから広告収入も労した汗水と比して多くはないでしょう。
そのようななか制作し続けていただけたことに感謝いたします。
2023年05月17日
脈診ができてくると施術上の安心感や安定感が増すという実感
経営の神様、松下幸之助が面談をするとき、
『あなたは運がいいですか、悪いですか』という質問をしたそうです。
そして運が悪いと答えたものは、どんなに学歴があり有望なものでも、
採用しなかったという話があります。
コントロール不可能なことに対して
心配しすぎていませんか?
そんな気持ちがつづくと大事な運を逃します。
自分が興味を持てるコントロール可能なことをみつけ、
そこに対して心血を注いでいると、自然に運気が上がります。
私は、
身体の構造体をみてアライメントの正常化から機能を改善させるという仕事が
過去の私の仕事だと考えていました。
ですがお客様の状態を読み切れていないと感じられ、
どのようにしたらお客様の体内情報を収集し分析して施術の手に加えられるか。
そこを求めていたときあらわれたのが脈診だったり経絡の見立てでした。
昨日の施術で。
施術始まりに
『ちょっと脈を見せていただけませんか?』
と手を取り撓骨動脈の状態をチェックするかたちで脈診をさせていただきました。
脈診は、左右の手等の撓骨動脈の脈管内を流れる血液の量や状態やリズムを診ます。
得られた脈の情報の詳細は控えさせていただきますが、
気になったことがありました。
右腕でみた脈と左腕でみた脈の状態(脈状)の虚実のひらきが強いため、
身体内部の状態の左右差がうかがえます。
お客様に身体で気になるところは?と教えていただくときに、
主訴として『右肩がとにかくきつく固まって厳しい!ここ、どうにかして!』
というもっともお困りの点と他、症状のみをお伝えいただいておりました。
ですが症状の軽重を考えれば、右肩不具合の主訴があるだけではなく、
他にもなんらか隠れているものが多数あると推測いたしました。
おそらくはそちらの隠れたものが体調不良をつくる実態であり、
隠れたもの、出てらっしゃい!という状態です。
脈は浮脈、中脈、沈脈という見方をし、
浮脈は実証、中脈はちょうどいいバランス、沈脈は虚証とわかれます。
イメージでお伝えすれば、中脈(または平脈という)が良好で、
つぎに浮脈は血流が多かったりで充実しすぎという過剰な状態で、
最後に沈脈は血流量などが減少し悪化して弱っている状態です。
脈状の詳細は差し控えさせていただきますが、
お客様の脈を見た時点で、
本人が気づいていない警戒したほうがいい状態があるとわかりました。
とりあえず、ちょっとしつこく、
『脈をみるともしかしたら心臓に対し負担が強くかかっている様子ですが』
とお話を持っていくと、
今日のところはというか最近はあまり気になるアンバランス状態ではなかったが、
ちょっと前に問題があったため、自分で携帯アプリのようなもので
心電図を気にしているのでと計測した結果データを見せていただきました。
現状、脈のリズムが乱れる不整脈の状態は収まっておられ、
そこをことさらに私につたえてはいなかったとのこと。
やはりそうだったんですね。
私が中医学を勉強する前であれば、
お客様からお話いただいた言葉の情報からそれを手がかりに関節可動域を調べ、
そこから始まって、施術に続けて状態を筋骨格系の状態のみで診ていきました。
そうなると、施術する手順が変わるのです。
もし今回、脈が診れてなくてお客様の気になる主訴を優先して解けば、
心臓に不測の負担をかけてしまうだろう緊張が走る状況が予測できました。
つまり心臓のある側が強いわずらっている側であり、
そうした患っている余裕がなくなって緊張がきつすぎるところを先に施術の手を加えるyり、
患っていない側を(今回は右側の前部)先に緩めていくことで患った側の軽快を促進させから。
そうすることでお客様の身体は負担が少なく緊迫した状態を引き起こしづらくなります。
循環器に関わる部位の不測の負担は、急激な体調不良に至るのです。
そうしたお客様の負担がかかりづらくするケアの手順を取ることが求められます。
そこをミスすれば意識を失われたり、
弱った体内組織に過剰な負担をかけて危険な状態を創り出します。
つまり弱い健康な側が(健側)とされ患って弱くなった側が(患側)というと、
特に全身的な不調があるときは、
必ず健康な健側を先に手当をしていきます。
患側を後回しにしてください。
それはきれいに安全に施術を施したいなら鉄則です。
このお客様のお体は、
御本人が感じているようにいくつかの点で、
こうした体調管理上、こうした健側を手当してから患側をという手順をとるべき。
脈診前に左側胸郭の状態から問題を気づいたので、
脈を取ったのですが、そこで得た情報を加工して施術に活かせました。
それは私自身が施術を安心してできるようにすることになりましたし、
安易によくわからないまま手を出すかどうかという迷い苦しむことも、
だいぶん軽減されたことは本当にありがたく感じました。
改めて脈診、勉強してよかったと実感しました。
ただもう一回、脈診講習会に通い直したいとも感じました。
講座受講後に数年経つと、
自分のなかで記憶違い等が内部的にでてきてしまうのが常です。
たしか脈診を教わった中医学の先生からは、
『すずきさん、整体をしていてどうして脈診いるの?』
と脈診講座を受講しているときに尋ねられた記憶がありますが、
まさにこうしたケースで脈診できてなかったら。。。
お客様の情報が知らなかった部分が多くあると気づいたままで、
そうしたところに手を尽くせないままでいたら。。。
こころよく施術を続けてこれたかどうか。
そう考えると、脈診、本当に実践的に役立ってくれています。
『あなたは運がいいですか、悪いですか』という質問をしたそうです。
そして運が悪いと答えたものは、どんなに学歴があり有望なものでも、
採用しなかったという話があります。
コントロール不可能なことに対して
心配しすぎていませんか?
そんな気持ちがつづくと大事な運を逃します。
自分が興味を持てるコントロール可能なことをみつけ、
そこに対して心血を注いでいると、自然に運気が上がります。
私は、
身体の構造体をみてアライメントの正常化から機能を改善させるという仕事が
過去の私の仕事だと考えていました。
ですがお客様の状態を読み切れていないと感じられ、
どのようにしたらお客様の体内情報を収集し分析して施術の手に加えられるか。
そこを求めていたときあらわれたのが脈診だったり経絡の見立てでした。
昨日の施術で。
施術始まりに
『ちょっと脈を見せていただけませんか?』
と手を取り撓骨動脈の状態をチェックするかたちで脈診をさせていただきました。
脈診は、左右の手等の撓骨動脈の脈管内を流れる血液の量や状態やリズムを診ます。
得られた脈の情報の詳細は控えさせていただきますが、
気になったことがありました。
右腕でみた脈と左腕でみた脈の状態(脈状)の虚実のひらきが強いため、
身体内部の状態の左右差がうかがえます。
お客様に身体で気になるところは?と教えていただくときに、
主訴として『右肩がとにかくきつく固まって厳しい!ここ、どうにかして!』
というもっともお困りの点と他、症状のみをお伝えいただいておりました。
ですが症状の軽重を考えれば、右肩不具合の主訴があるだけではなく、
他にもなんらか隠れているものが多数あると推測いたしました。
おそらくはそちらの隠れたものが体調不良をつくる実態であり、
隠れたもの、出てらっしゃい!という状態です。
脈は浮脈、中脈、沈脈という見方をし、
浮脈は実証、中脈はちょうどいいバランス、沈脈は虚証とわかれます。
イメージでお伝えすれば、中脈(または平脈という)が良好で、
つぎに浮脈は血流が多かったりで充実しすぎという過剰な状態で、
最後に沈脈は血流量などが減少し悪化して弱っている状態です。
脈状の詳細は差し控えさせていただきますが、
お客様の脈を見た時点で、
本人が気づいていない警戒したほうがいい状態があるとわかりました。
とりあえず、ちょっとしつこく、
『脈をみるともしかしたら心臓に対し負担が強くかかっている様子ですが』
とお話を持っていくと、
今日のところはというか最近はあまり気になるアンバランス状態ではなかったが、
ちょっと前に問題があったため、自分で携帯アプリのようなもので
心電図を気にしているのでと計測した結果データを見せていただきました。
現状、脈のリズムが乱れる不整脈の状態は収まっておられ、
そこをことさらに私につたえてはいなかったとのこと。
やはりそうだったんですね。
私が中医学を勉強する前であれば、
お客様からお話いただいた言葉の情報からそれを手がかりに関節可動域を調べ、
そこから始まって、施術に続けて状態を筋骨格系の状態のみで診ていきました。
そうなると、施術する手順が変わるのです。
もし今回、脈が診れてなくてお客様の気になる主訴を優先して解けば、
心臓に不測の負担をかけてしまうだろう緊張が走る状況が予測できました。
つまり心臓のある側が強いわずらっている側であり、
そうした患っている余裕がなくなって緊張がきつすぎるところを先に施術の手を加えるyり、
患っていない側を(今回は右側の前部)先に緩めていくことで患った側の軽快を促進させから。
そうすることでお客様の身体は負担が少なく緊迫した状態を引き起こしづらくなります。
循環器に関わる部位の不測の負担は、急激な体調不良に至るのです。
そうしたお客様の負担がかかりづらくするケアの手順を取ることが求められます。
そこをミスすれば意識を失われたり、
弱った体内組織に過剰な負担をかけて危険な状態を創り出します。
つまり弱い健康な側が(健側)とされ患って弱くなった側が(患側)というと、
特に全身的な不調があるときは、
必ず健康な健側を先に手当をしていきます。
患側を後回しにしてください。
それはきれいに安全に施術を施したいなら鉄則です。
このお客様のお体は、
御本人が感じているようにいくつかの点で、
こうした体調管理上、こうした健側を手当してから患側をという手順をとるべき。
脈診前に左側胸郭の状態から問題を気づいたので、
脈を取ったのですが、そこで得た情報を加工して施術に活かせました。
それは私自身が施術を安心してできるようにすることになりましたし、
安易によくわからないまま手を出すかどうかという迷い苦しむことも、
だいぶん軽減されたことは本当にありがたく感じました。
改めて脈診、勉強してよかったと実感しました。
ただもう一回、脈診講習会に通い直したいとも感じました。
講座受講後に数年経つと、
自分のなかで記憶違い等が内部的にでてきてしまうのが常です。
たしか脈診を教わった中医学の先生からは、
『すずきさん、整体をしていてどうして脈診いるの?』
と脈診講座を受講しているときに尋ねられた記憶がありますが、
まさにこうしたケースで脈診できてなかったら。。。
お客様の情報が知らなかった部分が多くあると気づいたままで、
そうしたところに手を尽くせないままでいたら。。。
こころよく施術を続けてこれたかどうか。
そう考えると、脈診、本当に実践的に役立ってくれています。
2022年11月20日
YouTube映像【Qi - The Art of Traditional Chinese Medicine (Full Documentary)】 中国における中国医学の実践の様子を西洋人が旅をしながら取材
以下の【伝統的な中国医学の芸術】を見せてくれるYouTube映像。
個人的につよく印象に残りましたため、張らせてください。
Qi - The Art of Traditional Chinese Medicine (Full Documentary)
【本編は英語になっておりますが、YouTubeの機能による和文字幕に設定していただけるとわかりやすくなります】
近代西洋医学が中心になってきている、いまの中国。
そのようななかにあっても、
伝統的な中国医学の実践は息づいております。
漢方や鍼、気功、そして民間でも公園で太極拳や気功をする人々。
漢方医の、問診や脈をとるシーン。参考になりますね。
日本では漢方の処方となると、患者様の利便性を考慮してか顆粒やエキス等に摂取しやすいものとして出されることが一般的ですが、
映像内に映る代々伝わる個人の漢方医や中国病院に敷設される中医学病棟では、
処方された方剤を構成する生薬ごとに計測して、それらを混ぜて患者へ渡していく。
私が数度、足を運ばせていただきました大岡山駅近くにある漢方平和堂薬局様(http://www.kampo-heiwado.com/main.html)で、
映像のように生薬を患者が自身で煎じて高い薬効をえられるよう漢方薬を出していただいたことがあります。
私は漢方平和堂薬局で処方していただいた漢方薬の生薬を、
煎じ方の解説シートを観ながら煎じて病中の母に出させていただいたのでしたが、
体調が不良でつらかったにも関わらず、そうして煎じられた漢方薬を口にすると、
母の顔がほっとしていたように映ったことを今も思い起こします。
実際、生薬を煎じるときに出る豊富な滋養を含む薬効成分は力強い生薬とされる植物たちの気高き生命力を実感できました。
そのような経験から懐かしく感じました。
気功の先生により気功を施しているシーン。
独特な手さばきが患部の気の詰まりや滞りを拭い去り、
経脈を整えていただけている様子が拝見することができます。
こちらの先生には、目の前に座る患者の気の流れを診ることを含めた望診で、
的確に患者の容態をいい、それにあわせて気功を施していきます。
施されたのちの患者の笑顔。
その笑顔に変化の実感を読み取らせていただくことができるでしょう。
そして〆に、中国武術的な修練の場へ。
勇壮な練功を拝見させていただけます。
以上、
中医学について関心ありという方がいたら、
ご覧いただけましたら幸いです。
個人的につよく印象に残りましたため、張らせてください。
Qi - The Art of Traditional Chinese Medicine (Full Documentary)
【本編は英語になっておりますが、YouTubeの機能による和文字幕に設定していただけるとわかりやすくなります】
近代西洋医学が中心になってきている、いまの中国。
そのようななかにあっても、
伝統的な中国医学の実践は息づいております。
漢方や鍼、気功、そして民間でも公園で太極拳や気功をする人々。
漢方医の、問診や脈をとるシーン。参考になりますね。
日本では漢方の処方となると、患者様の利便性を考慮してか顆粒やエキス等に摂取しやすいものとして出されることが一般的ですが、
映像内に映る代々伝わる個人の漢方医や中国病院に敷設される中医学病棟では、
処方された方剤を構成する生薬ごとに計測して、それらを混ぜて患者へ渡していく。
私が数度、足を運ばせていただきました大岡山駅近くにある漢方平和堂薬局様(http://www.kampo-heiwado.com/main.html)で、
映像のように生薬を患者が自身で煎じて高い薬効をえられるよう漢方薬を出していただいたことがあります。
私は漢方平和堂薬局で処方していただいた漢方薬の生薬を、
煎じ方の解説シートを観ながら煎じて病中の母に出させていただいたのでしたが、
体調が不良でつらかったにも関わらず、そうして煎じられた漢方薬を口にすると、
母の顔がほっとしていたように映ったことを今も思い起こします。
実際、生薬を煎じるときに出る豊富な滋養を含む薬効成分は力強い生薬とされる植物たちの気高き生命力を実感できました。
そのような経験から懐かしく感じました。
気功の先生により気功を施しているシーン。
独特な手さばきが患部の気の詰まりや滞りを拭い去り、
経脈を整えていただけている様子が拝見することができます。
こちらの先生には、目の前に座る患者の気の流れを診ることを含めた望診で、
的確に患者の容態をいい、それにあわせて気功を施していきます。
施されたのちの患者の笑顔。
その笑顔に変化の実感を読み取らせていただくことができるでしょう。
そして〆に、中国武術的な修練の場へ。
勇壮な練功を拝見させていただけます。
以上、
中医学について関心ありという方がいたら、
ご覧いただけましたら幸いです。
2022年10月19日
私が自分の脈が飛んだときに腑に落ちた「脈診を学ぶ安心感」
お客様から「脈が飛ぶんだけど、でも、そんな気にすることはないといわれた」とお話を聞いたことがあります。
実は私もいちどこっぴどい脈の飛びを経験したことがあったのです。
3年前、他界する前の母の看病をさせていただいた後のことでした。
体調が思わしくなく、年単位での休業を余儀なくされたころでもあり、
当時にしていたことといえば自宅で中医学の本を読み漁っていました。
そのころ私は鍼灸師の先生から月に2回ほど開催される脈診講座を一年かけて受講中でした。
そのときに講師から
「鈴木さん、地図状舌だから気をつけなさい」と、他の受講生の生身の病理サンプルと化し。
「鈴木さん、脈飛んでるね」と指摘されれば、また他の受講生の生身の病理サンプルと化す。
そのとき私は脈が飛ぶ状態を自覚していました。
講師が脈を飛ぶ瞬間を見逃さずに的確に指摘してくれました。
ですがそのときはまだ脈診講座の習いたてでしたから、
脈が飛ぶ意味についての解説はありません。
だから自身で本を読み、その脈状名やなぜそうなったかやどのような病気へと進展するかを調べました。
とにかく手足が冷たいんですね。
夏に手を洗うときでも、常温の水道水が冷たすぎて必ず湯沸かし器のお湯でしか洗えない。
足先も冷たくて靴下を重ね着していました。
胃の状態もかんばしくなく、消化不良を起こしています。
倦怠感がつねに感じられ、気鬱傾向にありました。
これらは深部の血に流れの異常が起きているのは道理ですが、
この状態がどうしてなったのかの理由やこれからどうなるかの推移は、
すでに頭の働きが停滞していた自分には正確な判断はできませんでした。
脈が飛ぶという状態をざっくり中医学で調べれば、
それは【結脈(けつみゃく)】と呼ばれている脈状です。
陰陽の陽の気が減り押さえつけられると、脈がゆったりに。
それが徐々にひどくなった結果、一時的に脈が止まります。
つまり緩慢化した脈がベースで、それがさらに悪化進行することで脈が不定期に飛び出すのですね。
陽の気が減るため陰に強さが増し陰実証とったもので、寒熱でいえば寒の状態に当てはまります。
または瘀血証(おけつしょう)という、血瘀(けつお)と呼ばれる状態がベースとなり、それが悪化した状態を指します。
鬱血や血行障害など、血の流れの滞るのが血瘀の状態で、そうした血行障害個所が生じることで暖かな血を全身に巡らせる阻害がでてきます。
瘀血証とは、体の表層に血行障害が起きたような初期状態から悪化が進行し、
身体の深部の血行が障害され流れが悪くなった状態をいいます。
するとカラダの芯が寒くてしょうがない。。。
実は一時的に身体上の疲労が蓄積しても脈が飛ぶことがあるんです。
それで回復力さえ保持しているのであればさほど問題なく、
本人が疲れすぎの自覚を持って養生をし、安静な時間を過ごせば回復します。
ですが、脈を診て遅脈、異常な寒さが体の芯を襲っているなら、
何らかの積極的な手を打つ方がいいだろうと思われます。
それは寒証で血瘀が過ぎれば、悪性新生物を体内で増やしてしまう環境にあるからです。
悪性新生物にも様々な部位にできるものがありますが、
その大半は血瘀が過ぎたという深部の血行障害が引き金になると中医学のほうでは言われていますので気をつけるとよいでしょう。
そのことはすでに中医学の本を読んで知っていたため、
結脈(けつみゃく)の末恐ろしさを感じていました。
ちなみにこの病症には、動悸・不安感・疼痛・気鬱などがあります。
治療には、瘀血証によるときは病が宿る部分に熱刺激等を与えて血行障害が改善するように手を打ちますし、
一時的に身体上の疲労が蓄積しても脈が飛ぶような実証のときは、補法ではなく、瀉法、補中の瀉、輸瀉などで対処します。
ちなみに私が3年前の当時、カンペキな瘀血証に陥っていたわけで、
どうやって復調できるかはわからなくて、
気持ちはかなり焦りがありました。
脈診の本で結脈に炙甘草湯・・・とありましたが、
「それって、いったいなに!?」とわけがわからず。
すでに消化器が血行障害の影響か気が廻らずに正常には機能していません。
でもとにかく体内の血行障害が進まないようにする食事に気を配りました。
それまで得てきた知恵や知識を複雑に自分仕様に組み合わせていくことで、
うまくいきましたが、、、。
もし結脈が「寒証」という知識がなければ、
間違った食材や生薬の選択をしていたかもしれません。
そうなれば、すでにもろくなった体は急速な悪化を余儀なくされます。
あとはベン石とネフライトをフルに使うホットストーンが助けてくれました。
血行障害の手当てにはベン石を持って熱を病床に向けて挟み込むようにして照射し邪気を正気にというのが得意ですが、
すでに消化器に対しての機能障害が症状として表出してきておりました。
するとベン石のテリトリーを逸脱した部分がでてくるわけです。
そんなときにネフライトは臓器の賦活にいいとされ、これをフル活用。
ネフライトが腎によいというのは迷信だと思うのですが、
そうした迷信も素直に聞きたくなる気分で腎にそれをあてがっていき、
粘りに粘った末に腎気が取り戻せたので。
(※ネフライトは科学的な健康に対しての効果効能の研究がなされていないため、用い方が個人の経験則になりますが、体験的に不思議なパワーを秘めた治療石の筆頭だと考えています)
腎機能が徐々に状態の安定しはじめたときに、手足の冷たさがその改善に比例して軽減されていくのがわかります。
血行障害が瘀血証で深部に至る場合、考えなしに運動療法をおこなうことは避けるべきだということは、
日頃、お客様からの話を客観的な視点でお伺いしてわかっていました。
瘀血証の状態で体調不良を持ちながら、それを押して動けば、さらなる血行障害が拍車をかけて襲ってきます。
バランス感覚がほぼ整わない状態で動けば必ず体内の深部にこさえた筋膜の癒着量が増すのが道理だからです。
自分で自分の脈を取り、脈の位置が浅いかちょうどか深いかや、脈管の硬さが柔和すぎやしないか、血液の量は適正か、血液の流れるテンポはどうか、などなど診ていけばいいのです。
それで、今日は運動は控えるとか控えめにとか、運動OK!とかがわかります。
脈状は、日々刻々と移り変わるのです。
どこか治療院で診ていただいた脈の状態とは、その場そのときその環境で現れたワンシーンで区切られたものす。
だからかえって治療院で診てもらった脈状のままで自分はいつづけているというのは危険をともなう勘違いです。
そこで得た脈状が現状の体調ではあらわせていないにもかかわらず、そこに引きずられると対処を誤ります。
当時に聞いた自分の脈状ではよいと考えてなしたことが、かえって体調悪化を呼び込むことがあるため注意が必要です。
脈診があたえてくれた自分自身の状態を検証的に理解できた分だけ、
心的に「本当にいま、運動して大丈夫なのか、悪化しやしないか」などの不安と恐怖が消えています。
それに基づいてフェルデンクライス・メソッドのATMセッションの音声を聞きながら、身体を復活させていった思い出があります。
おかげさまで、いまは以前にも増して元気に施術をさせていただいております。
昨日、とある出版社の編集のお客様からの質問でしたが、
「一般の方にも売れる占い本として、20ほどが上限で、それ以上は難しいよ。
中医学での証ってどれくらいあるの?」
といった内容のこと。
私としては覚えるのが20ほどであったらよかったのに、、、と感じつつ、
「一般の方には売れないかも。。。覚えることが膨大すぎです〜」で苦笑されてました。
中医学診断法のなかには脈診や他のものでは師弟が技術をつたえられて得られるものがあり、
本だけで学んだだけでは「脈をとるときの手の置き方っていいの?」レベルからの丁寧な伝承がないと使いこなせるまでにはならないものです。
でも、すでにある知恵に関心を持たれる方が増えて、
自己の健康を守る戦略の一助に脈診のある程度くわしい知識を得る機会がでてくればと期待するところです。
実は私もいちどこっぴどい脈の飛びを経験したことがあったのです。
3年前、他界する前の母の看病をさせていただいた後のことでした。
体調が思わしくなく、年単位での休業を余儀なくされたころでもあり、
当時にしていたことといえば自宅で中医学の本を読み漁っていました。
そのころ私は鍼灸師の先生から月に2回ほど開催される脈診講座を一年かけて受講中でした。
そのときに講師から
「鈴木さん、地図状舌だから気をつけなさい」と、他の受講生の生身の病理サンプルと化し。
「鈴木さん、脈飛んでるね」と指摘されれば、また他の受講生の生身の病理サンプルと化す。
そのとき私は脈が飛ぶ状態を自覚していました。
講師が脈を飛ぶ瞬間を見逃さずに的確に指摘してくれました。
ですがそのときはまだ脈診講座の習いたてでしたから、
脈が飛ぶ意味についての解説はありません。
だから自身で本を読み、その脈状名やなぜそうなったかやどのような病気へと進展するかを調べました。
とにかく手足が冷たいんですね。
夏に手を洗うときでも、常温の水道水が冷たすぎて必ず湯沸かし器のお湯でしか洗えない。
足先も冷たくて靴下を重ね着していました。
胃の状態もかんばしくなく、消化不良を起こしています。
倦怠感がつねに感じられ、気鬱傾向にありました。
これらは深部の血に流れの異常が起きているのは道理ですが、
この状態がどうしてなったのかの理由やこれからどうなるかの推移は、
すでに頭の働きが停滞していた自分には正確な判断はできませんでした。
脈が飛ぶという状態をざっくり中医学で調べれば、
それは【結脈(けつみゃく)】と呼ばれている脈状です。
陰陽の陽の気が減り押さえつけられると、脈がゆったりに。
それが徐々にひどくなった結果、一時的に脈が止まります。
つまり緩慢化した脈がベースで、それがさらに悪化進行することで脈が不定期に飛び出すのですね。
陽の気が減るため陰に強さが増し陰実証とったもので、寒熱でいえば寒の状態に当てはまります。
または瘀血証(おけつしょう)という、血瘀(けつお)と呼ばれる状態がベースとなり、それが悪化した状態を指します。
鬱血や血行障害など、血の流れの滞るのが血瘀の状態で、そうした血行障害個所が生じることで暖かな血を全身に巡らせる阻害がでてきます。
瘀血証とは、体の表層に血行障害が起きたような初期状態から悪化が進行し、
身体の深部の血行が障害され流れが悪くなった状態をいいます。
するとカラダの芯が寒くてしょうがない。。。
実は一時的に身体上の疲労が蓄積しても脈が飛ぶことがあるんです。
それで回復力さえ保持しているのであればさほど問題なく、
本人が疲れすぎの自覚を持って養生をし、安静な時間を過ごせば回復します。
ですが、脈を診て遅脈、異常な寒さが体の芯を襲っているなら、
何らかの積極的な手を打つ方がいいだろうと思われます。
それは寒証で血瘀が過ぎれば、悪性新生物を体内で増やしてしまう環境にあるからです。
悪性新生物にも様々な部位にできるものがありますが、
その大半は血瘀が過ぎたという深部の血行障害が引き金になると中医学のほうでは言われていますので気をつけるとよいでしょう。
そのことはすでに中医学の本を読んで知っていたため、
結脈(けつみゃく)の末恐ろしさを感じていました。
ちなみにこの病症には、動悸・不安感・疼痛・気鬱などがあります。
治療には、瘀血証によるときは病が宿る部分に熱刺激等を与えて血行障害が改善するように手を打ちますし、
一時的に身体上の疲労が蓄積しても脈が飛ぶような実証のときは、補法ではなく、瀉法、補中の瀉、輸瀉などで対処します。
ちなみに私が3年前の当時、カンペキな瘀血証に陥っていたわけで、
どうやって復調できるかはわからなくて、
気持ちはかなり焦りがありました。
脈診の本で結脈に炙甘草湯・・・とありましたが、
「それって、いったいなに!?」とわけがわからず。
すでに消化器が血行障害の影響か気が廻らずに正常には機能していません。
でもとにかく体内の血行障害が進まないようにする食事に気を配りました。
それまで得てきた知恵や知識を複雑に自分仕様に組み合わせていくことで、
うまくいきましたが、、、。
もし結脈が「寒証」という知識がなければ、
間違った食材や生薬の選択をしていたかもしれません。
そうなれば、すでにもろくなった体は急速な悪化を余儀なくされます。
あとはベン石とネフライトをフルに使うホットストーンが助けてくれました。
血行障害の手当てにはベン石を持って熱を病床に向けて挟み込むようにして照射し邪気を正気にというのが得意ですが、
すでに消化器に対しての機能障害が症状として表出してきておりました。
するとベン石のテリトリーを逸脱した部分がでてくるわけです。
そんなときにネフライトは臓器の賦活にいいとされ、これをフル活用。
ネフライトが腎によいというのは迷信だと思うのですが、
そうした迷信も素直に聞きたくなる気分で腎にそれをあてがっていき、
粘りに粘った末に腎気が取り戻せたので。
(※ネフライトは科学的な健康に対しての効果効能の研究がなされていないため、用い方が個人の経験則になりますが、体験的に不思議なパワーを秘めた治療石の筆頭だと考えています)
腎機能が徐々に状態の安定しはじめたときに、手足の冷たさがその改善に比例して軽減されていくのがわかります。
血行障害が瘀血証で深部に至る場合、考えなしに運動療法をおこなうことは避けるべきだということは、
日頃、お客様からの話を客観的な視点でお伺いしてわかっていました。
瘀血証の状態で体調不良を持ちながら、それを押して動けば、さらなる血行障害が拍車をかけて襲ってきます。
バランス感覚がほぼ整わない状態で動けば必ず体内の深部にこさえた筋膜の癒着量が増すのが道理だからです。
自分で自分の脈を取り、脈の位置が浅いかちょうどか深いかや、脈管の硬さが柔和すぎやしないか、血液の量は適正か、血液の流れるテンポはどうか、などなど診ていけばいいのです。
それで、今日は運動は控えるとか控えめにとか、運動OK!とかがわかります。
脈状は、日々刻々と移り変わるのです。
どこか治療院で診ていただいた脈の状態とは、その場そのときその環境で現れたワンシーンで区切られたものす。
だからかえって治療院で診てもらった脈状のままで自分はいつづけているというのは危険をともなう勘違いです。
そこで得た脈状が現状の体調ではあらわせていないにもかかわらず、そこに引きずられると対処を誤ります。
当時に聞いた自分の脈状ではよいと考えてなしたことが、かえって体調悪化を呼び込むことがあるため注意が必要です。
脈診があたえてくれた自分自身の状態を検証的に理解できた分だけ、
心的に「本当にいま、運動して大丈夫なのか、悪化しやしないか」などの不安と恐怖が消えています。
それに基づいてフェルデンクライス・メソッドのATMセッションの音声を聞きながら、身体を復活させていった思い出があります。
おかげさまで、いまは以前にも増して元気に施術をさせていただいております。
昨日、とある出版社の編集のお客様からの質問でしたが、
「一般の方にも売れる占い本として、20ほどが上限で、それ以上は難しいよ。
中医学での証ってどれくらいあるの?」
といった内容のこと。
私としては覚えるのが20ほどであったらよかったのに、、、と感じつつ、
「一般の方には売れないかも。。。覚えることが膨大すぎです〜」で苦笑されてました。
中医学診断法のなかには脈診や他のものでは師弟が技術をつたえられて得られるものがあり、
本だけで学んだだけでは「脈をとるときの手の置き方っていいの?」レベルからの丁寧な伝承がないと使いこなせるまでにはならないものです。
でも、すでにある知恵に関心を持たれる方が増えて、
自己の健康を守る戦略の一助に脈診のある程度くわしい知識を得る機会がでてくればと期待するところです。
2022年07月01日
いまだに心電図の読み方とそれと脈診との相関を調べるため、心電図関係の本を読み漁ってます。
私の目的は、心電図モニターで得た心電図波形が脈診とどのようにかかわりをもっているのかを調べたい。
そのような気持ちでいろいろと調査中です。
最近は、Apple Watchでも心電図モニターができる機種があります。
相応、すぐれた精度と認められるものです。
それにも増して、Apple Watchより精度高く計測できる「携帯型心電計 HCG-8060T」がオムロンから出たんですね。
オムロン、持ち運べる超小型の心電計。Apple Watchよりも多くの症状を早期発見
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/1419219.html
「オムロン ヘルスケアは、持ち運んで心電図をスマートフォンに記録できる
「携帯型心電計 HCG-8060T」を6月22日より発売する。
直販価格は34,800円。
医師や医療関係者の指示により購入できる特定保守管理医療機器となっている。」
とのこと。
医師や医療関係者に指示してもらえない私には購入できない機器であります。
「携帯型心電計 HCG-8060T」は左右の指先で接触するなど計測する場がApple Watchよりも増えています。
その結果、「携帯型心電計 HCG-8060T」により心電図モニターで計測で得られるデータが複数にわたります。
するとそれらのデータを組み合わせて症状の状態をパソコン等にダウンロードして使えるアプリが判断をする仕組み。
不整脈が発症している方の病理上の詳細を判断するにはApple Watchの計測方法では不十分だといわれる医師がいると聞きました。
その理由を知りたくて専門書を図書館から借りて目を通し、わかってきました。
Apple Watchの計測方法で判断できるものもあるが、
不整脈の分類上どれにあたるかを正確に判断したいならそこでえられた計測データのみでは確定できないということなんですね。
ちなみに心電図の専門書など意識的に探したこともなくて、
どういった本を借りればいいかわからない。
ひとまず書名のタイトルを見て硬軟とりあわせて7冊ほど借りて大まかに目を通しました。
スッキリわかるモニター心電図
マンガで簡単!モニター心電図
なんかヘンがわかる心電図の第一歩
かげさんのイラストで学ぶ心電図と不整脈めも
心電図・X線画像・採血
Electrocardiography A to Z
もしも心電図が小学校の必修科目だったら
個人的な脈診に心電図モニターがという域を超えた勉強になって本来の脈診との関連を知る研究が損なわれそうですが、
いままで呪文のような頭文字を丸暗記していたのですが、
その記されていた心電図の波形から読みとける内容が理解できるようになる喜びは大きなものです。
・・・まぁ、正直に言えば、そこまで専門的な知識は私には不必要ではあります。
なので脈診と心電図の相関を知り役立てるためにという視点で、
以下のやさしい心電図の解説本から実践的な見分ける力の養成を含んだ3冊を時間をかけていこうと考えています。
マンガで簡単!モニター心電図
なんかヘンがわかる心電図の第一歩
心電図・X線画像・採血
ちなみにスッキリわかるモニター心電図というコンパクトな本には、
どの位置に心電誘導ケーブルを伸ばしてセンサーを貼り付けるかがわかりやすく診ることができました。
その多様に多くのセンサーを計測部位に貼られる様子から、
それぞれの計測個所から上がってくるデーターには違いと意味があり、
それらを総合して判断できるようにするという発想に、
改めて驚きを隠せませんでした。
邪道といわれそうですが、
橈骨動脈での脈診、頸動脈、足の後脛骨動脈の脈ならば、
それらの動脈からなら既定の脈診で診たときの様子と当てはめてわかるこも多いのです。
ですがそれらの動脈部位の上に心電図モニターのセンサーを貼るわけでもなくて、
脈管の硬軟や気血の通る状況などはわからないし。。。
ですが自分の通常脈を診る上記の場所以外の部位にある心電計のセンサーを貼る場所をみつけて指先を接触させてみます。
そこからひょっとして何か感じていく力を育てられたら何かが感じられることもでてくるのだろうか?
なにも感じないだろうと思いつつ、やってみてます。
もちろん使えるデータがとれるわけではなくて、なんとなくというものですが。
安定的に物を考えて診られる方には不安定なことをやっているとしか見えないでしょう。
ですが、ケースバイケースで、思わぬ理解が深められることもあるため、
直感でしてみたいと調べる必要がでたことには素直に従うようにしています。
ただ困ったことに、
本来の目的の脈診と心電図の相関について、心電図の波形を読む勉強の大変さから、
いまだに思ったほどの相関を手にできていません。
これってどんぐらい時間や労力を費やさないと見えてこないのかと。
それだったらすなおに脈診のみに集中して再度学習していく時間に当てるべきではないかと、
いくつか不安がもたげてきますが。。。。
考えても判断がつくほどのものを知らずに考えるは無駄とわりきって、
上述の心電図関係の本の3冊のみはしっかり目を通す予定です。
私の指先で感じ取れる脈を読む確からしさに不安もぬぐえず、
日々のばらつきやお客様ごとへの思い込みがでているために。
ちゃんとした脈診は、半端ない高度で繊細な技術であるので。
私にはある一定の領域から先には至りづらい感じを持っています。
正直なところ、そこを心電図の波形で補えるものならという気持ちがあります。
そのような気持ちでいろいろと調査中です。
最近は、Apple Watchでも心電図モニターができる機種があります。
相応、すぐれた精度と認められるものです。
それにも増して、Apple Watchより精度高く計測できる「携帯型心電計 HCG-8060T」がオムロンから出たんですね。
オムロン、持ち運べる超小型の心電計。Apple Watchよりも多くの症状を早期発見
https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/1419219.html
「オムロン ヘルスケアは、持ち運んで心電図をスマートフォンに記録できる
「携帯型心電計 HCG-8060T」を6月22日より発売する。
直販価格は34,800円。
医師や医療関係者の指示により購入できる特定保守管理医療機器となっている。」
とのこと。
医師や医療関係者に指示してもらえない私には購入できない機器であります。
「携帯型心電計 HCG-8060T」は左右の指先で接触するなど計測する場がApple Watchよりも増えています。
その結果、「携帯型心電計 HCG-8060T」により心電図モニターで計測で得られるデータが複数にわたります。
するとそれらのデータを組み合わせて症状の状態をパソコン等にダウンロードして使えるアプリが判断をする仕組み。
不整脈が発症している方の病理上の詳細を判断するにはApple Watchの計測方法では不十分だといわれる医師がいると聞きました。
その理由を知りたくて専門書を図書館から借りて目を通し、わかってきました。
Apple Watchの計測方法で判断できるものもあるが、
不整脈の分類上どれにあたるかを正確に判断したいならそこでえられた計測データのみでは確定できないということなんですね。
ちなみに心電図の専門書など意識的に探したこともなくて、
どういった本を借りればいいかわからない。
ひとまず書名のタイトルを見て硬軟とりあわせて7冊ほど借りて大まかに目を通しました。
スッキリわかるモニター心電図
マンガで簡単!モニター心電図
なんかヘンがわかる心電図の第一歩
かげさんのイラストで学ぶ心電図と不整脈めも
心電図・X線画像・採血
Electrocardiography A to Z
もしも心電図が小学校の必修科目だったら
個人的な脈診に心電図モニターがという域を超えた勉強になって本来の脈診との関連を知る研究が損なわれそうですが、
いままで呪文のような頭文字を丸暗記していたのですが、
その記されていた心電図の波形から読みとける内容が理解できるようになる喜びは大きなものです。
・・・まぁ、正直に言えば、そこまで専門的な知識は私には不必要ではあります。
なので脈診と心電図の相関を知り役立てるためにという視点で、
以下のやさしい心電図の解説本から実践的な見分ける力の養成を含んだ3冊を時間をかけていこうと考えています。
マンガで簡単!モニター心電図
なんかヘンがわかる心電図の第一歩
心電図・X線画像・採血
ちなみにスッキリわかるモニター心電図というコンパクトな本には、
どの位置に心電誘導ケーブルを伸ばしてセンサーを貼り付けるかがわかりやすく診ることができました。
その多様に多くのセンサーを計測部位に貼られる様子から、
それぞれの計測個所から上がってくるデーターには違いと意味があり、
それらを総合して判断できるようにするという発想に、
改めて驚きを隠せませんでした。
邪道といわれそうですが、
橈骨動脈での脈診、頸動脈、足の後脛骨動脈の脈ならば、
それらの動脈からなら既定の脈診で診たときの様子と当てはめてわかるこも多いのです。
ですがそれらの動脈部位の上に心電図モニターのセンサーを貼るわけでもなくて、
脈管の硬軟や気血の通る状況などはわからないし。。。
ですが自分の通常脈を診る上記の場所以外の部位にある心電計のセンサーを貼る場所をみつけて指先を接触させてみます。
そこからひょっとして何か感じていく力を育てられたら何かが感じられることもでてくるのだろうか?
なにも感じないだろうと思いつつ、やってみてます。
もちろん使えるデータがとれるわけではなくて、なんとなくというものですが。
安定的に物を考えて診られる方には不安定なことをやっているとしか見えないでしょう。
ですが、ケースバイケースで、思わぬ理解が深められることもあるため、
直感でしてみたいと調べる必要がでたことには素直に従うようにしています。
ただ困ったことに、
本来の目的の脈診と心電図の相関について、心電図の波形を読む勉強の大変さから、
いまだに思ったほどの相関を手にできていません。
これってどんぐらい時間や労力を費やさないと見えてこないのかと。
それだったらすなおに脈診のみに集中して再度学習していく時間に当てるべきではないかと、
いくつか不安がもたげてきますが。。。。
考えても判断がつくほどのものを知らずに考えるは無駄とわりきって、
上述の心電図関係の本の3冊のみはしっかり目を通す予定です。
私の指先で感じ取れる脈を読む確からしさに不安もぬぐえず、
日々のばらつきやお客様ごとへの思い込みがでているために。
ちゃんとした脈診は、半端ない高度で繊細な技術であるので。
私にはある一定の領域から先には至りづらい感じを持っています。
正直なところ、そこを心電図の波形で補えるものならという気持ちがあります。
2022年06月29日
書籍紹介:【子どもの不調は顔でわかる】 オトナほどうまく体調不良を言葉で訴えることができない子供のために参考にしたい一冊ですね
私は東京都品川区在住なのですが、今日も暑いですね。
数日前は暑くても風があったのですが、
いまの無風が暑さを助長しています。
皆様、体調はいかがでしょうか。
そんななか、わずかな救いといえば、
先だってソーラーパネルとモバイルバッテリーを買って屋上に設置したことです。
屋上で栽培中の植物が熱枯れてショックを受けるなか、
2台の扇風機の電力はこちらでまかなえているのは、
この陽光のおかげ。。。
そう思って、耐え忍ぼう。
このような日照りでは、
体調不良はオトナばかりではなく子供にも及んでいるようです。
それは特に幼い子供は熱耐性がオトナほど成熟していないため、
今日のような日に体調を一気に崩してしまうこともあります。
自分で服を脱いだり着たりできなくて、
エアコンの操作もできない子供たちは、
オトナの責任で観ていかなければなりません。
そのような際に役立ちそうな本がありました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
顔を見ればすぐわかる! 家庭でできる健康チェック。
毎日の観察で、子どもの病気の芽に気づく。
子どもは体調が悪くても、自分の言葉でうまく説明できません。
そんなとき、子どもの顔に出ているサインを見つけられれば、
周りの大人が不調の原因にいち早く気づいてあげられます。
本書では、東洋医学の望診法と食養生に基づき、
不調の原因を見つけるための【観察ポイント】と、
不調の原因別【とりたい食材&簡単レシピ】をご紹介しています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
個人的に東洋医学の四診のひとつ、望診に着眼し、
そちらを深堀なさって世に広めようとなさっておられる著者の目のつけどころ。
そしてそちらを子供の顔と絞り込み一冊の本にするセンス。
すばらしいと感じました。
ついつい東洋医学の四診を解説する本は質実剛健で飾りっ気が少なかったり、
汎用性が高く診れるようにするため「子供のために」という割り切りで語る本はなかったように思います。
実際は望診を学んだことがあるものが本書を読めば、
その内容はオトナにも言えてることだと気づくはず。
だから大人が自分のために手にしてもいい本ですね。
ちなみに「顔診断で不調を治す」という本が上記本の著者がかつて出されています。
「顔色をうかがう」といった言葉上の表現がありますが、
まさに顔には内臓のコンディションや隠れた症状と思える問題がうかがい知ることができます。
もちろん本書は医療の診断に変わるものではありません。
そのようなステップを踏むときに、この望診という眼で顔や舌などの状態をチェックでき、
「おやっ?」これっていつもとは違うぞと感づきやすいような見る力を養いましょう。
その後は、進んでかかりつけ医師に受診するようにしましょう。
そうなさることで、大難が中難、中難が小難、小難が無難へと大事になるうちに手を打つ機会がえられるかもしれません。
望診を学んだものが患者様の顔を診るときに、
「えっ!?なんでそんなことがわかるの。。。」
といわれるような内容も把握しているのです。
それは過去、四診のうちの望診といった病理を知り研究し続けた先達たちの集めた精度高いデータがあるおかげです。
ある意味、統計学的に、そのような顔の色や形状や乾湿等であれば
どのような状態であると見分を繰り返してきた経験則上で磨きこまれたデータを利用させていただいているので、
それがそうであるといいえるのです。
この表情から症状を診る力。
脈診よりも学びやすいので、望診で顔の表情等から人の健康を察することができるデータの獲得という意味を含めて、
本書のような誰にでもわかりやすいような一般書をご家庭に携えていくのは推奨できます。
もしお子さんの健康管理をしたいと思った方がおられたら、
一度、ぜひ書店で、図書館で、本書を手にしてみましょう。
「えっ!?なんでそんなことがわかるの。。。」
と感嘆詞をもった言葉が発せられること、請け合いです。 ^-^
数日前は暑くても風があったのですが、
いまの無風が暑さを助長しています。
皆様、体調はいかがでしょうか。
そんななか、わずかな救いといえば、
先だってソーラーパネルとモバイルバッテリーを買って屋上に設置したことです。
屋上で栽培中の植物が熱枯れてショックを受けるなか、
2台の扇風機の電力はこちらでまかなえているのは、
この陽光のおかげ。。。
そう思って、耐え忍ぼう。
このような日照りでは、
体調不良はオトナばかりではなく子供にも及んでいるようです。
それは特に幼い子供は熱耐性がオトナほど成熟していないため、
今日のような日に体調を一気に崩してしまうこともあります。
自分で服を脱いだり着たりできなくて、
エアコンの操作もできない子供たちは、
オトナの責任で観ていかなければなりません。
そのような際に役立ちそうな本がありました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
顔を見ればすぐわかる! 家庭でできる健康チェック。
毎日の観察で、子どもの病気の芽に気づく。
子どもは体調が悪くても、自分の言葉でうまく説明できません。
そんなとき、子どもの顔に出ているサインを見つけられれば、
周りの大人が不調の原因にいち早く気づいてあげられます。
本書では、東洋医学の望診法と食養生に基づき、
不調の原因を見つけるための【観察ポイント】と、
不調の原因別【とりたい食材&簡単レシピ】をご紹介しています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
個人的に東洋医学の四診のひとつ、望診に着眼し、
そちらを深堀なさって世に広めようとなさっておられる著者の目のつけどころ。
そしてそちらを子供の顔と絞り込み一冊の本にするセンス。
すばらしいと感じました。
ついつい東洋医学の四診を解説する本は質実剛健で飾りっ気が少なかったり、
汎用性が高く診れるようにするため「子供のために」という割り切りで語る本はなかったように思います。
実際は望診を学んだことがあるものが本書を読めば、
その内容はオトナにも言えてることだと気づくはず。
だから大人が自分のために手にしてもいい本ですね。
ちなみに「顔診断で不調を治す」という本が上記本の著者がかつて出されています。
「顔色をうかがう」といった言葉上の表現がありますが、
まさに顔には内臓のコンディションや隠れた症状と思える問題がうかがい知ることができます。
もちろん本書は医療の診断に変わるものではありません。
そのようなステップを踏むときに、この望診という眼で顔や舌などの状態をチェックでき、
「おやっ?」これっていつもとは違うぞと感づきやすいような見る力を養いましょう。
その後は、進んでかかりつけ医師に受診するようにしましょう。
そうなさることで、大難が中難、中難が小難、小難が無難へと大事になるうちに手を打つ機会がえられるかもしれません。
望診を学んだものが患者様の顔を診るときに、
「えっ!?なんでそんなことがわかるの。。。」
といわれるような内容も把握しているのです。
それは過去、四診のうちの望診といった病理を知り研究し続けた先達たちの集めた精度高いデータがあるおかげです。
ある意味、統計学的に、そのような顔の色や形状や乾湿等であれば
どのような状態であると見分を繰り返してきた経験則上で磨きこまれたデータを利用させていただいているので、
それがそうであるといいえるのです。
この表情から症状を診る力。
脈診よりも学びやすいので、望診で顔の表情等から人の健康を察することができるデータの獲得という意味を含めて、
本書のような誰にでもわかりやすいような一般書をご家庭に携えていくのは推奨できます。
もしお子さんの健康管理をしたいと思った方がおられたら、
一度、ぜひ書店で、図書館で、本書を手にしてみましょう。
「えっ!?なんでそんなことがわかるの。。。」
と感嘆詞をもった言葉が発せられること、請け合いです。 ^-^
2022年02月26日
休肝日は、お酒を控える日を作るだけじゃダメ! 私は、そう、いいたい!
このブログをお読みいただきたい方:
■ 肝臓がお疲れ様な方
■ 目を酷使してしょぼしょぼな方
■ 中医学に関心がある方
品川区立図書館。
よく利用させていただき感謝しています。
その図書館に、あらたなサービス提供が!
品川区在住のもの対象だそうですが、
品川区立図書館 電子図書館・音楽データベース利用開始とのこと。
電子書籍の貸し出しは一人2点まで、貸出期間は14日間。貸出中の書籍は予約もできます。
音楽データベースは、クラシックCD13万枚、200万曲以上の楽曲を14日間聴くことができるサービスです。
ネット上ではkindleなど電子図書は当たり前の時代でしたが、
公の図書館でも。。。
さっそくログインして借りられる本をチェック。
貸出できる電子図書数は少ないものの、
すんなり本がネット経由で読めました。
いやはや、スゴイ時代になりました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ここから、すこし話の流れが変わって見えますが、、、
さまざまな「肝臓の機能」を酷使させる方法があります。
パソコンに向かって長時間作業をし続ける。
オンラインで長時間の会議をする。
スマートフォンを電車内で観る。
長時間ドライブ。
本を読む。。。
これらは肝機能をともすると使い過ぎによる機能低下や疲労の蓄積に至らしめることがあります。
「えぇ?
お酒で肝臓を酷使してるわけじゃないのに、なんで肝機能が!?」
以前に中医学での考えでは肝と目の関係をブログで述べたことがあります。
目は脳が外へ露出した器官だといわれるほど、多量の血液を消耗する器官。
遠景を観る見方なら目のピントを瞬時に合わせて絞りを効かせてる必要もありませんが、
文字や映像等に注視する必要があれば、絶えず視線を送り動かし続けています。
それはオートフォーカス機能搭載カメラがひっきりなしに動き電池消耗も激しいようなもの。
人体ではカメラの電池に変わるのが血液になります。
つまり目を使えば多量の血液を消耗する。
そうなると目に多量の血液を送り込まなければなりません。
その機能を果たすのが肝臓の機能のひとつなんですね。
私も、一日中、長時間にわたり本を読みつづけたり、パソコンに向かうことがあります。
また、施術中には絶えず全体像を観察してお客様の内側から出るサインを見逃しません。
施術の手技では、ミリ単位以下の細部にわたるリリース。
それは数ミリ手が滑ればお客様の筋や神経や血管を傷つけるところもあります。
そうなると俯瞰で観ると同時に細部を観なければできません。
けっこう、目を酷使し、肝機能への状態の悪化を脈で読み取っています。
お客様の中にも肝機能が酷使されているだろうという、
肝臓部位を触り熱がこもっていたり、肥大な様子があったり、脈では血の送る量が減じられていたなど。
これは肝が疲労蓄積気味だろうなというときがあります。
「肝、疲れてますね〜」などとお客様にいえば、
過剰にそういわれたことに気になるものですし、
口に出していうことはまれです。
肝心かなめの、肝臓と心臓の連携する関係と同様に、
肝と腎にも、想像以上に密接な連携が水面下でなされています。
つまり中医学で言う「肝」に疲れがたまりすぎて、
肝の臓器でカバーできなくなるときに、
腎臓へ負担を振っていくことがあるようです。
それは時には腎臓の機能が亢進するか停滞するかで、
おしっこが近くなる頻尿へ触れたり遠くなることもでてきます。
そうなっていくと、一見すると腎臓の問題であろうという点のみを注視して、そこに手当てをします。
でも肝臓のほうの疲れが根本である、またはその引き金は目の酷使だったとなると、
腎臓に手当てしてみたところで、目の酷使をやめなければ際限なく腎臓の問題がぶり返します。
それが仕組みなのです。
私もこの{ 目の酷使 → 肝疲労 → 腎機能の乱れ }のトラップにはまったことがあります。
そして興味深いところでは精神に( )内のような変化があらわれてきます。
{ 目の酷使 → 肝疲労(怒り) → 腎機能の乱れ(恐れ) }
□ 肝臓の問題がでてきたときには、<怒り>の感情が爆発しやすい
中医学では肝は、<< 成長・昇発(上昇・発散・発揮) >>を象徴しております。
肝が阻害されたときには、自己の成長を取り戻そうとして怒り対抗する。
□ 腎機能の乱れがでてきたときは、<恐れ>の感情にさいなまれる
中医学では腎は、<< 滋養・下降・寒涼 >>を象徴しております。
腎が阻害されたときには、潤いを失い寒々と凍り付く様子となり恐れをいだきます。
人間は腎機能を乱されたら生理的に恐れやすくなる仕掛けが施されている。
中医学で言うところの腎虚が大なら、そのものが持つ感情は恐れのフィルターが必要以上にかかって精神に絵が映し出される。
それにより行動が制限・規制されて成長や飛躍が妨げられるようになるようです。
昨今のコロナ禍、そして世界情勢、気候変動等の自然災害などからは恐れの感情を増幅させられて、
恐れの感情が弱腰という腰部の腰椎の捻じれやずれに腎は、なおさら機能を乱されてしまいます。
目の使い過ぎが、恐れやすい自分に変える。
考えてみると怖いですね。
たとえばそんなとき。
さほど深刻でもなければ、経穴の<腎兪>を刺激するのもよいでしょう。
<腎兪>はウエストの一番くびれたラインの背骨中心から指2本分、外側、左右にあります。
そして同時に<命門>という左右二つある腎兪の真ん中のツボです。
腎がダメージを受けているときには、ちくーっとした嫌な刺さる痛みや熱傷的な圧痛を感じることもあり、
そのような異常な体感により問題があるかどうかが主観的に知ることもできるでしょう。
ただ、上述いたしましたように、目を酷使している自覚があれば、ひとまず徹底して目を休めることです。
休肝日というのは、お酒を飲まないというだけではない。
五臓六腑と呼ばれる、五臓:肝・心・脾・肺・腎は、
六腑と比較してタフな臓器ではありますが、
深く傷つけば回復しづらい傾向があります。
特に物言わぬ臓器といわれる肝臓は、
物を言い始めたら病気が進行して取り返しがつきづらい沈黙の臓器。
私は目黒不動尊などで目を閉じて、
しばらくそこで瞑想をするようにしています。
それも実は日頃の眼を酷使した状態から肝臓を守る意図があります。
人によってアイマスクを強制的につけて、1〜2時間、目を休める人もいます。
またはよく寝るというのも手ですね。
目の酷使を控える休肝日も設ける。
その大切さを知って実践なされば、しあわせになるでしょう。
ちなみに手で本を持って読むよりも、パソコンのディスプレイに映る本を読む方が、
眼球の焦点を緊張させたまま固定しなければならず、
かえって目は血を肝に要求せざるを得なくなります。
品川区図書館の電子図書のサービスを提供するインパクトは大きいものの、
個人的には紙の本を借りにいこうと思います。
2022年02月14日
生薬で乱れある経絡の経を正すというやり方 <<薬物帰経とは!?>>
このブログをお読みいただきたい方:
■ 生薬により経絡の調整をしたいと考えている方
人体に12本の経絡があります。
それらの経絡に乱れがあるとき、どのような調整のしかたがあるでしょうか。
たとえば、鍼灸院にいって、経穴に鍼を打っていただくのも有効な手段です。
その他には?
中薬や漢方を使って経絡の経の改善を促す手もあるのです。
これを薬物帰経と呼びます。
たとえば、手の少陰心経という経絡が乱れていれば、中薬の黄連(おうれん)を使えばいい成果が得られるというもの。
下図にその内容を記しますので、経絡と中薬との関係理解のための参考にしていただければ幸いです。
(上記の表の画像を、クリックするとシーサーの画像表示ページに飛びます。
そちらに表示された上図の表画像をクリックすると
横幅 1000の大きなサイズの表を観ることができます)
※ あまりききなれない生薬名が多くて面食らうかたもおられるかもしれません。
とりあえずこういう表があるということを記憶していただければ十分でしょう。
ちなみに、附子はトリカブトという猛毒をもつ薬草のこと。
これなどは一般の方には薬事的に手に入らないので、処方していただかなければなりません。
他はだいたい手に入りますから、同業者の方で生薬による経絡の調整に関心があれば、
自己責任原則のもと試してくださいね。
私も自分に乱れがちな経がありますから、そちらに対応した中薬を選び、成果がどうでるか。
楽しみに試してます。
2022年02月13日
中医学の用語って、まぎらわしいときもありまして。。。血瘀(けつお)から 瘀血(おけつ)へ
このブログをお読みいただきたい方:
■ 中医学の勉強をしている方
■ 中医学の勉強を施術にいかそうと考えている方
血液が凝固した状態ががんなどの病の元とされ、それを「瘀血(おけつ)」と称します。
瘀血(おけつ)に関心を深め関連書籍を読みだすと、
読み始めでは字面だけを目で追って理解が追い付いておらず、
途中に血瘀(けつお)という言葉が。
すると私の脳は、
「あれっ?血瘀って、瘀血のことを誤記したんだろうか」と。
すでに中医学の学識がある方ならば
「あちゃ〜。勝手な思い込みはダメだな。よく読めばわかるのに」と顔色を変えるところです。
血液の流れが緩慢となっている状態が「血瘀」。
血液が凝固した状態が「瘀血」。
血液の状態の悪化のステップ(順序)として、
<ステップ1> 血液の流れが緩慢となっている状態があらわれます。「血瘀」
<ステップ2> その状態が継続し悪化することで、結果的に血液が凝固しだします。「瘀血」
つまり、
「血瘀」は急性で血の流れが緩慢となることでなる可能性があるのですが、
「瘀血」はかならず「血瘀」の段階を経て進行悪化していくわけです。
だから「瘀血」は最低でも数か月かそれ以上の期間が要される慢性のときにあらわれる病状だといえるのです。
「 でもさぁ、『瘀血』って血液が凝固したっていうことだから、
そうした凝固した血液部位を熱して圧して緩めて血流を取り戻せばいいだけじゃないの? 」
中医学の学びたてで理解が浅いときは、
そのように考えることもあるでしょう。
ですが、その考えでは赤点をとります。
「血瘀」の結果が「瘀血」なら、「瘀血」の要因が「血瘀」に秘められているのです。
「血瘀」という病気の原因には、
気滞(気滞血瘀)、
気虚(気虚血瘀)、
痰濁(痰阻脈絡)、
血寒(寒凝血瘀)、
血熱(血熱血瘀)
があります。
たとえば「瘀血」となって苦しんでいる お酒の量が過ぎたAさん は、過去の「血瘀」の段階で上記の病気の原因のひとつの『痰濁(痰阻脈絡)』であったとします。
『痰濁(痰阻脈絡)』とは痰濁の発生が経絡を塞いだということで、
Aさん は<痰濁の発生>が内部的に持ち続けて影響を消せていません。
痰濁とは、中医学で言うところの、体内に溜まった汚い水です。
飲酒、甘味のもの脂っこいものを多量に摂取したり食事の不規則、
過労等により、脾胃が傷つく事で体内に汚い水が溜まるという病態です。
その場合には、血液の凝固した「瘀血」を緩めても対処しただけといわれるまでのことです。
「瘀血」が体内にあるまま生活を送れば、さまざまな病への元とされるので、
その後の生活にかかわることもありますから「瘀血」をすみやかな対処対応は間違いではありません。
つまり「瘀血」がいったん出来ると、凝固した血液?は容易に風呂に入るサウナに入る等で解けるものではなく、
生涯にわたり体中でそれが軽重あるものの悪影響を出し続けるからです。
それに施術家のところでは脾胃が傷ついているところに対して手技により効果的なアプローチの方法も対処する。
なので施術を受けて「瘀血」を減じることに対して一定のメリットがあるといえるでしょう。
ですが、、、
本来的には、Aさんが思い当たる痰濁を発生させた原因を本人がつつしんでいくよう生活を改めるのが必要だというのが回答であるべき。
Aさんの理想的な健康へのステップアップとしては
「瘀血」の問題部分を筋膜リリースで対処しつつ、
同時に痰濁が体内で生産されないようにお酒を控える休肝日を取り入れるといいのでしょう。
そのようにすることで、健康の状態は安定して乱れが減少することでしょう。
というように、
具体例として「血瘀」原因が痰濁(痰阻脈絡)だったケースをあげましたが、他の気滞(気滞血瘀)その他のそれぞれにおいて、
なにに該当した状態かがわかればどこにアプローチをかければ成果が上がるかがでてきます。
そこの情報を手に入れることができると、施術者にも目標が明確化されてどのような手順で施術を構成すればいいかがわかるし、
Aさんのために何を準備して施術に当たるといいかといった個別具体的にポイントが見えてきます。
施術とは、現状のお客様の身体状況を、いわば外圧により内部へ介入して壊すことで、別の都合の良い状態に持ち込むことです。
それ故に、しっかりとしたお客様の個別性を見えていなければ、余計なところへ介入することで時間が浪費されることもあるし、
余計なところへの介入されることで、理想の場所へと近づくステップアップではなく、理想から遠のくこともでてくる恐れがあります。
そのようなことがでないようにしたい。
そうするための見方が中医学の勉強をする末に手に入るところがあるのです。
それが施術をする私どもの精神的な余裕にもつながります。
つまり。
「瘀血」を観る場合、
意図的に「血瘀」となった以下の原因のいずれに当たるか(ひとつまたは複数あり)、
気滞(気滞血瘀)、
気虚(気虚血瘀)、
痰濁(痰阻脈絡)、
血寒(寒凝血瘀)、
血熱(血熱血瘀)
を同時に調べます。
体調不良前の背景をお伺いして「血瘀」の原因と推測されるものがあれば、
それぞれの「血瘀」病因に対して施術をさせていただくことが、
いい施術上の対処につながるということです。
(※ ただ筋膜リリースで上記の「血瘀」の原因に対応したアプローチを模索するのは、かなり苦労します)
中医学を手間暇かけて、イラスト化とPowerPointで作図作表に。
このブログをお読みいただきたい方:
■ 中医学を勉強なさっている方
中医学がわかりづらい理由の一つに、
文字を読むことで脳内が左脳を働かせてばかりで右脳が働きづらさがあると思います。
親しみなじみが深い文字であればビジュアルでそれが想起されるが、
心臓、肝臓、腎臓、脾臓、肺臓は身体のなかの皮膚の下にあって見えません。
私は中医学を学ぶ前は、心臓や肺、肝臓、腎臓は認識があっても脾臓ってどんなんだったかと、
曖昧な理解に留まっていました。
たとえばホットストーンセラピーでは、
心臓や肺、肝臓、腎臓はホットストーンを使うのですが、
脾臓は温めると機能が停滞するためクールストーンをもちいるのです。
だからわずかにホットストーンの敷石をお客様に使うとき、
脾臓の位置には当たらないように測って設置しています。
脾臓を温めてはならない仕組みってどういうことなのか?
そこまでは本に書かれていなくて、とりあえずうのみで、
丸暗記してのお客様へのリスクを減らしていたのです。
筋膜リリースでは、そこまで五臓六腑の五臓の蔵象を観ることがなかったので、
学ぶ必要を感じませんでしたが、中医学を学び始めたら、
「そんなことも君は知らないのか!」といわれて恥ずかしくなるようなことも。
実際のところ心臓はこんなイメージと簡潔な図は描けても細部はグレーゾーンが多く、
絵を描こうにもぼやけてしか想像できない。
するとそれを直視したようなインパクトで脳内に絵が描けていません。
すると『文字を読む』と同時に絵がぱっと思い浮かんではくれません。
そこを是正したい。
中医学の基礎中の基礎といえる「五行対応表」。
文字だけの表で表現するよりイラストがあったほうがわかりやすくなります。
すでに一般書の中医学の本には、このような試みをなさっているものもあり、
目新しくはありません。
ですが自分の理解を深めるきっかけになるのではないかと考えて作ってみました。
なのでPowerPointを利用して、
表を作り、フリーイラストの臓器を使わせてもらい文字の横に臓器のイラストを付けてみました。
すると。
文字だけで描いた表では「左脳」で文字を認識するにとどまりましたが、
イラストが描かれたとき「右脳」で絵を認識し始め臓器機能の働きが容易に想起しやすいですね。
イラストを描き終えた成果物をみるほうが、
・何がどう見えるか?
・何がどう聞こえるか?
・何をどう感じるか?
にアクセスしやすくなるのです。
マインドマップという、文字だけではなく色や絵や写真を積極的に使っていくようにしています。
そのイメージに近づけるやり方で、
中医学の言葉が文字化され漢字を、その意味を理解して色や絵や写真で積極的にあらわし作図します。
もちろんすっと頭に入って定着する人は、このような手間暇は抜いて先に進めるでしょう。
ただ私には言語よりイメージのほうが入ってきやすいようで、
そうした学習をしたほうが私にはしっくりくるなと思います。
課題として手作業で作図していく過程で記憶に定着させることができるようです。
中医学の諸先輩ならいぶかしく感じるかもしれませんが、
中医学の内容をしめす様々な文字の{寒熱、乾湿、陰陽、長短、動静、その他}を
有意味的なイラストに活発に変換させ「ピクトグラム化」させて頭に入れたほうが、
私にはいいように感じます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・
あと作図して気づいたPowerPointの使いやすさ。
普段、PowerPointを使うような仕事じゃないのであまり使ってきませんでしたが、
私がPowerPointを使っていた20年前のそれとは格段の差で使いやすくなってます。
びっくりするほど作図がしやすいようサポートされてるんですね。
レイアウトをきれいに並べるにはここだよ的なラインが自動で現れて、
そこに置くしかないよねと指導してくれて。
気が付くと、見やすい図ができていました。
日頃、PowerPointのヘビーユーザーなら当たり前のことですが、
私にとって極めて面白いツールが手元にあったという驚きです。
作図がたのしく感じられうれしいですね〜。
下図も軽い感じでPowerPointで作れました!
中医学の用語は、普段使いでもちいられそうなものでさえ数千以上あります。
次にそのほんの一部を挙げるだけでも、、、
気の昇降、津液の分類、相乗、相侮、整体概念、宗気、気化作用、稚陰稚陽、固摂作用、宣発、臓象学説、全体観、孤腑、血為気母、心気、脈の胃気、脈の神気、脈の根、正常脈の変脈、主水、治節、虚里、宗脈、肺は百脈を朝める、瀆、中瀆の腑、子臓、肝腎同源、陰脈の海、中気、正気、水穀の悍気、五善、七悪、胃喜湿悪燥、胃、胃陰、胃脘、胃気、胃強脾弱、胃経、胃主降濁、胃主受納、胃主腐熟、胃津、胃陽、引、陰、陰液、陰気、陰平陽秘、陰脈、陰陽、陰陽消長、陰陽水、陰陽転化、脾の運化、営、栄、営衛気血、営気、営血、衛気、液、嗌、涎唾、涎末、横骨、肝、顑、肝、其華在爪、肝陰、肝気、肝血、肝志、肝主筋、肝主昇発、肝主疏泄、肝主謀慮、肝腎相生、肝蔵血、肝蔵魂、肝陽、甘瀾水、奇、気、肌、気化、気機、気怯、奇経、奇経八脈、奇恒、奇恒の府、揆度奇恒、肌腠、気分、鬼門、胸中之府、君火、形、形気、経隧、形体、下焦、下焦は瀆の如し、血之府、血府、元神の府、元府、後陰、五行、穀気、五入、腮、三因、気結、上竅、上工、女子胞、所勝、所不勝、諸陽之會、神、真陰、腎陰、心腎相交、真水、腎水、心主神明、水穀の気、髄之府、先天の火、相火、臓象、相生、臓腑嬌嫩、腠理、脾主運化、百骸、病機、病色、分肉、平、胞宮、胞臓、募原、膜原、涌、冷服、煨、気薄、気味、気味陰陽、気淋、気輪、白睛、帰経、客、九竅、七竅、産褥期、寸口、毒、心主神志、華蓋、相傳の官、水の上源、水の下源、肺主行水、肺為嬌臓、水臓、剛臓、孤臓、子臓、一身の気を主る、脾統血、後天の本、燥を喜び湿を悪む、体陰用陽、脾の昇清、水液の運化、水湿の運化、津液、先天の本、骨の余、筋の余、髄の集まり、髄海、精明の府、二陰を主る、将軍の官、君主の官、作強の官、倉廩の官、陰精、中精の府、筋の府、血の府、決断を主る、六腑の太源、気の枢、陽脈の海、四海、経脈の海、水穀の海、五穀の腑、別濁、分清、洲都の官、受盛の官、決瀆の官、孤府、中瀆の府、上焦は霧の如し、
これらの意味や概念を頭に定着させなければ、見えてこない景色があります。
そうした膨大な学習量と中医学用語辞典をめくりながらの独習という学びにくさから焦りも感じられますが、
中医学の教科書として使っている書中にある図表をイラスト入りでリライトすることで感じが理解の進みが変わる気がします。
中医学の勉強をなさっておられる方がいたら、向き不向きはあるかと思いますが、
ためしに中医学の図表等をPowerPointできれいに作図してみてはいかがでしょう。
ワークブックを完成させるような手作業をする楽しさもいいですし。
右脳を刺激し記憶定着率を向上させ、
脳内に絵を描ければそこから臓器の機能(はたらき)がアニメーションフィルムを観るように活動しだすようになるかもしれません。
中医学の肝は、具体的な物体を観てもみえてこない、抽象的な臓器等のはたらきを選別して見抜くことです。
中医学上の意味を含んだイラスト化では、
そこのセンスを磨けるので、一部取り入れたいPowerPointでの作図作業だろうと感じますので、よかったら、ぜひ。
2022年02月07日
髪のチェックから見えてくるもの(髪の望診) バイアスがかかって勘違いする言葉のやり取りより、言葉なき情報の獲得ができてうその少ない望診。それは施術に役立つものです!
このブログをお読みいただきたい方:
■ 中医学の四診のなかの望診を学んでいる方
■ 円形脱毛症が気になる方
中医学診断のひとつにあげられる望診。
望み見ることで診断をするという方法です。
舌診という舌をみせていただいてチェックするのも望診の一項目とされます。
四診のなかで、望診は唯一、街中のフィールドワークトレーニングに適しております。
たとえば、望診のなかのチェック項目のひとつ、頭髪の望診を頭に叩き込んでから街に出て実践トレーニングをはじめます。
先日のこと。。。
寒さも厳しい日に武蔵小山駅周辺を歩いていたら、
薄着でさっそうと歩く10代後半ほどの若い男性を見かけました。
「おっ、靴下なしの素足でスニーカーで、トレパンの裾を膝までたくし上げてる。元気!」
そう思いました。
どのような人物であろうかと、
少し顔をよく見ようと観察してみました。
スタイルもよく特段の病の相は見て取れません。
ですが一点、気になったところがありました。
彼が私の横を通り過ぎたとき、彼の後頭部を観ることになったのです。
髪はしっかりくしで全体的に整えられてみえていましたが、
するとつむじの右横に500円玉の大きさまでなった「円形脱毛」が確認できました。
まずは選択肢の項目を思い出します。
頭髪の望診には、
どのようなときにおきるのでしょうか。
脱毛原因と推測される選択の5本の枝。
そちらを私の頭に浮かべます。
すると、、、。
(中国語的な熟語が多くて申し訳ないです!さらっと読み飛ばしてください)
(1)臓腑弁証でいう心熱、心火にかかわる証(突発性円形脱毛症)
(2)臓腑弁証でいう肝陰虚証、腎陰虚証
(3)臓腑弁証でいう脾虚証
(4)おけつ証(慢性円形脱毛症)
(5)かつての外傷による傷ののこり
次のステップ
5つのなかからどれかに絞る過程です。
円形脱毛となった部位以外は、髪に勢いがある。
頭頂の薄さや両額角からの薄さなどはみえない。
もし頭頂の薄さや両額角からの薄さがあり頭髪が油状の光沢があり、フケがおおくなって脱毛したなら、
髪は血のあまりでできるものとされ、肝腎陰虚。
精血が不足して脱毛しているとされる。
ちなみに腎は水をつかさどって、老廃物をおしっこにして排泄するときに関与しています。
そして脂質代謝と相互に関連があり、腎機能が衰えていると皮脂の分泌が多くなるような異常がみえてきます。
といった傾向はなさそう。
頭髪はじゃっかん細く柔らかめであったが、乾燥気味でつやがないわけではない。頭全体は頭髪の量はあった。
これにより※気血生化の失調により気血が生産されていないわけじゃない。
※気血生化とは次のような脾の特徴を指します。
脾は生命活動を維持に必要な運化水穀作用によって、飲食物から得た栄養物質を人体に必要な気・血・津液に作り変えます。
そうやって中医学でいう頭髪の脱毛原因といえそうな選択の5本の枝を、ひとつずつ折って2本は除外することができました。
あとは私も以前に患った突発性円形脱毛症か、慢性的な円形脱毛症の2本の枝が残ります。
そのひとつ。
突発性円形脱毛症は、精神的刺激などによりココロがかき乱されて、心火が盛んになって体内に無駄な熱がこもって抜けなくなり肌や頭髪の状態が維持できなくなった状態です。
そのふたつ。
慢性化した円形脱毛症は、精神的刺激で気滞血おが生じていたことや、他の原因で血が停滞。血行が悪くなって局所的に新しい血が循環できずに頭髪づくりの栄養が切れて脱毛する状態です。
最後に忘れてはならないが、中医学での証にはあたらない(例外)があります。
円形脱毛した部位に傷を負ったことにより毛髪が生えなくなった場合も考えられます。
5本の選択肢から2つが除外できたのです。
それ以上を調べたければ、本人に、かつての負傷部位ではないのか、または慢性的な状態か突発性かをお伺いすれば、判断するためのデータがそろったため、
それぞれの場合に対してエビデンスといえるような有効な手を打つことができます。
選択肢をリストアップする段階で。
どのような原因で円形脱毛が起きているかの項目がでそろわないうちに、
施術の手を付けても、偶然に改善の道をいく可能性はゼロではないですが、
コンスタントに成績を稼ぐことができないこともあるでしょう。
選択肢から除外していい項目を判断する段階で、
各項目の内容を一定の深さで理解がなされることが必要となります。
あとは望診のみにより、正確な情報がすべてそろうことも少なくて、
望診以外の四診の項にあたる 聞診・ 問診・ 切診といった、
質問させていただいたり、触れて情報を集めるなどすることが必要。
そういった四診で集めた情報を総合判断して証をだすのはわかるが、
望診は意外に役立つんです。
問診のようなお客様とのコミュニケーションで勘違いや言葉の表現の違いなどでバイアスがかかるようなこともありません。
問診中はわかったような気になってきいていても、
相互のイメージした内容が違っていたり、
教えてほしい内容が十分伝えきれなかったり。
意外なほど勘違いを生み出すことがあります。
それが望診という言葉なき情報の獲得が可能。
ここ、実は想像以上に大事なんです。
2022年02月03日
舌診アプリって、世にあるんですね。
このブログをお読みいただきたい方:
■ 舌診に関心がある方
■ 中医学診断に関心がある方
■ 自身やご家族の未病を調べたい方
昨今、NHKでも、
『東洋医学 ホントのチカラ - NHK』https://www.nhk.jp/p/toyoigaku-honto/ts/WKV4Z1715P/
内容は、
西洋医学では手が届かない症状への解決策として、
世界中で注目を集める東洋医学。
科学を駆使して効果が確認されはじめた最新の治療法やセルフケアをたっぷりご紹介します!
という番組を放送しています。
東洋医学の市民権は、セルフケアの分野に適しているとされ、
今後も増していくことでしょう。
そういうことで、自分でも東洋医学を専門レベルで学びたいという人も増えたのでしょう。
『 本当に教育を受けた人とは、
学ぶ方法と変化する方法を学んだ人である 』
(カール・ロジャーズ)
私には中医学は独学で師匠や先生はいません。
専門書、DVD、関係するホームページなどが学習のためのリソースです。
昨今は、それらが強力な武器と言えるような内容ですから不自由ないです。
ホームページ上では、中国語の関連する記事も、Google翻訳で読めますし。。。
私の知り合いの中医学の勉強法に取り入れているのは、
「宮廷女官チャングムの誓い」という韓国の伝説的な医女のドラマをリソースにしているみたい。
それぞれが工夫してますね。
中医学を学ぶ目的は、人それぞれでしょう。
私のねらいは、、、、、
未病の状態を知ることにこだわりがあります。
中医学の興味深いところは、症状が現れる前の【未病】を知ることができる。
血液検査や画像診断で観てグレーゾーンにもなっていないものであっても、
それぞれの臓器等のバランスが芋ずる式にくずれていく前進のときです。
目立った症状としてはあらわれてないが、脈や舌を視ると異常が見て取れることがあります。
特に糖尿病の手前の数値であるなど慢性的な病的な傾向がある状態では、
状態がよくなったり悪くなるなどと推移するなかで。
徐々に状態の悪化が進行していたとしても、いつもの自身の身体の不調が当たり前になると、
その不調の深さが行き過ぎてはならない一線を越して病になるか、それともまだ未病かというラインが実感しづらくなるようです。
そのようなときに「おや?なんか変だぞ。。。」と気づくことで、
さらに情報を探索して状態の観察を進めていきます。
得た情報を総合して検討することで中医学の「証」という膨大なパターンのひとつにたどり着く。
証がでなければ治療はできないので、これがとても大事なことです。
定期健診を受けて、
「早期発見できて大病にならないですんだな」ということがあるが、
そういった方の多くは、ほっと胸をなでおろし、
これから病に対して積極的に付き合っていく闘志がわいてくるもの。
前向きな取り組みもできるような心でいられます。
そこに計り知れない価値を感じています。
中医学の四診は、そのような定期健診ではありませんが、
しっかり観れるように訓練を積むことで道は開けます。
予防の革新となり、大病による医療費を削減。
そのような場面が多く見受けられる将来が訪れますように。。。
昨今の科学技術の発達には目覚ましいものがあります。
たとえば、舌診をネットで調べると、
東洋医学の舌診をいかして手軽に健康診断をしていくという試みが、
すでになされているんですね。
舌の写真を撮るだけで、健康診断ができるアプリが発売。
https://social-design-net.com/archives/1983/
たぶん、舌診はアプリ化しやすそうだというのは、
舌診を学んだ方は一度は考えたと思いますがどうでしょう。
舌の写真からは、多くのカラダの内側に潜む情報を伝えてくれています。
「えっ!そんなことが、舌のコケとか、色とか、形状とかでわかるものなのか」
と私は、舌診で実際に人の舌を観察して驚きました。
かなりの高い精度でその人の体の内側の状態を伝えているのです。
そして舌診をするための見方について、多くの貴重な資料がある。
ならば状態の情報を吸収して数値化や判断するような判定をする技術にデータベースをのせて結果を出力させれば、、、。
舌診の本を時間をかけて必死に読んでも、判定がしづらい舌があるのだが、
そのような案件の意見を聞かせてくれる心強いパートナーになるはずだ。
または薬膳を学ぶ人たちは舌診を主にチェックするようだから、彼らにもいいのでは?
私はそう考えはしましたが、私にはアプリ化する技術も費用もなくて、
あったらいいなという夢で閉じてしまっていました。
でも、世の中には、あるもんなんですね。
中医学の先生とAI等のテクノロジストがタッグを組んで、
後世に残る大きな仕事へとつながったわけです。
ただこちらの海外の大学で開発されたアプリが日本語化されてつかわれているという情報は、
私の手元にはないので、もしかしたら、今後に期待ということなのでしょうか。
もし体を知るための診断としては精度的に未熟だという結果であったとしても、
今後、AI技術をいかして今後も生のデータをディープラーニングさせ
判定の精度が向上して信頼に足るものとみなされれば。
すばらしいことです。
最後に、余談となりますが。。。
カール・ロジャーズ氏。
アメリカ合衆国の来談者中心療法を創始した臨床心理学者。
現在では当たり前の来談者:クライアントと呼び、それまでの患者という呼び名を拭い去ってくれた人です。
いまのカウンセリングのひな型は、ロジャーズ氏によるところが大きいといわれています。
いまもアメリカでの最も影響を与え続ける心理学者の一人だと断言できる人物です。
そのようなロジャーズ氏がいうには。
「人は他の人から理解され、わかってもらえたと思えたとき、ココロに”ある変化”が生じます。
それが真に自分に向き合う力となり、みずからを成長させていきます」
と語っています。
独学のむずかしさや、先人がいないものの学びをするときは、
先生という他の人から認められ理解されないままという状況です。
人とのかかわりがないまま、
たんたんと前進することはどんなひとでも苦手なのです。
よほどの自己の胸の内に燃え盛る火がないかぎり頓挫しがちです。
そうカール・ロジャーズ先生はおっしゃっておられるのでしょう。
だからこそ独学で得た知識や情報をアウトプットしていき、
他の人からの共感的理解が得られるよう、努めていくことは大事。
無理やり共感させるのは本末転倒ですが、
ブログ等でひとりの方にだけでもOKですから、お読みいただけることがあれば。
そして私の場合は施術のときに「鈴木さんが書いてたブログのあのグッズはさぁ」
といっていただけると、まさにココロに”ある変化”が生じさせてくれた瞬間ですし、
そうしていただいた恩人です。
そんなこんなの感謝の気持ちも込めてブログを書かせていただいております m__m
お読みいただき、ありがとうございます!
2022年01月27日
『五臓六腑自身を知れ』
このブログを読んでいただきたい方:
■ 中医学の勉強をしている者ってどういう視点で臓器を観るのかという一例を知りたい方
■ 私があとで読み返します!
個人的な話で恐縮ですが、
最近『汝自身を知れ』というソクラテスの言葉が、
目につくことが重なりました。
自分の心身を通して「正体」を観察した後に夜明けがあらわれることを説いた言葉に感じられます。
自己啓発書を読めば、時折引用されていますが、
施術をするものには、別の意味で感じ取れます。
数日前にこちらのブログで、
肝臓が問題が出ると眼に現れるといいました。
その理由に、
『肝臓』の役割の一部には
(1)血を肝臓内部にストックする機能【蔵血】
(2)肝臓内の貯血された血液を、スマートに必要ある臓器へ適量を送り届ける作用【疏泄作用】
などがあります。
全身をめぐる血液の三分の一もの量は、
脳へ運ばれ血を大量に消費します。
ただ、脳内へ十分な血流があるかは外見からはわからない。
目は脳の出先機関、または脳が外部へ露出したものといわれるもので、
脳と同様に多量の血液を消耗させ機能を維持しています。
それゆえに肝臓の働きに異常があれば、目に送られる血液の量が減少する結果が現れてくる。
その現状は脳に送られる血液量も減少している意味を含んでいます。
同様に他の臓器や器官にも。。。
目の見方を知り観察すれば、
これで知りたい情報の一端がつかめます。
目の状態だけで拙速に判断するのは危険なので、
他に脈をみたり舌をみたりしていくことで、
いくつもの肝機能が気になる未病があるとされる状況が見て取れるかどうか。
判断材料として必須情報の量を増やしていくのです。
女性が出産後は、多量の血液が失われるため、
眼に負担をかけてそれ以上の血液の消耗をさせないため、
産後は本などは控えめにといわれますよね。
産後に体内の血液総量が減ったところに目を使い過ぎてしまうと。
肝臓にダメージが与えられ傷害となれば後々まで持ち越されます。。。
かなりこれがやっかいなことでして、
それは避けるようにという意味です。
話はちょっとそれるのですが、
今日、テレビの羽鳥慎一モーニングショーをみていて。
オミクロン株のため検査キットが大量に必要とされ、検査キットのメーカーは増員体勢でがんばっておられるそうです。
メーカーがつくった商品は、取次に送られ保管され、薬局等からの注文により発送する仕組みです。
平常時は十分な量の検査キットが保管されていた取次店で、注文があればすみやかに対応できておりましたが、
オミクロン株が流行して検査キットを欲する人が増すにつれ、取次店もメーカーからの入荷待ちになって在庫が空っぽ。
それでは出荷できません。
私が肝臓の血液をマネージメントする機能をイメージしたとき、
肝臓は血液という商品を受け取って、一次的に貯めておく取次店のようなものだと感じていました。
脳内で肝臓と取次店の具象化したイメージが強すぎて、
取次店に物がない状態が、肝臓に血がない状態が勝手に連想されて身震いしてしまう。
肝臓に血のストックがなくなれば、目にもその危機的状況が表出して見て取れるのかもしれない。。。
そうなったら「病症」です。
ゆゆしき事態だと、その光景が目に浮かびます。
このような場合は、消費が著しく跳ね上がり取次店のストックが枯渇し、
あとはメーカーから入るのを待つしかない状態です。
というと、取次店が問題だというよりも上流の血を作るところが問題なのか。。。
深刻です。
人体で言えば、
骨髄等で造血するも固摂作用が崩壊したかのような状況となり血の生産が追い付かない的なことでしょうか?
そして不思議に感じますが、
実社会で起きている取次店の役割が果たせない事態と同様な相似する現象が、
体内でも酷似して起きることがあるのです。
それはなぜか神のいたずらかと思えるほど。
中医学は、五臓六腑の解剖学図譜に描ける実態をもつ臓器以上に、
それぞれの臓器が持つ働きに注目しています。
臓器は、それぞれが自分の持てる機能を存分に働かせて、
各々は連携をもって人体を支える働きを執り行います。
繰り返しますが、解剖学図譜に描けるものじゃない、
そんなところに注視することで、そうしたそれぞれの臓器の担当する働きが果たせるかどうか。
体の中の五臓六腑。
たとえば肝臓は「(血液の)取次店」という具合に例えればいいでしょう、
他の臓器も実社会の店と似通った役割をもって、働きを遂行しています。
それぞれが歯車となりかみあいよく、動く。
その姿が健康体です。
いつまでも健康体でいてほしい。
そのような願いがあります。
でも現実問題、うまくいかないときもあります。
あなたも私同様に、日々、がんばっていると、ついがんばりすぎて。
ストレスで疲れたり不調をきたすこともあるでしょう。
それと同様に臓器の働きも一つの臓器、または複数名が疲れ果て、
働きにブレーキがかかり停滞することもあるでしょう。
そのような事態に陥ったとき、心身ともに必要なだけの休息が必要です。
その働き手といえる臓器が好物な生薬を薬膳としてねぎらうこともいいでしょう。
眼を閉じて、
自身の内部に確実にいて生物として生き続けられるよう支える者(臓器)へ、
感謝の気持ちを言葉を送る。
そうすべき存在が身近どころか体内に散らばっているのです。
そこからは健康の持続性を高める気づきをあたえてもらえるでしょう。
中医学がわかりたければ中医学用語を言葉として覚えるのでは足りず、
中医学用語を見たときに右脳で臓器の働きをイメージが勝手に現れるほど親しむと。
それぞれの臓器は実にユニークで、感情豊か。
ちょっと中医学の臓器の見方を知ってもそう思いますが、
おおいに中医学の臓器の見方を知ればそれらは語りかければ言葉をかえしてくれる。
そのような存在。(←私はまだまだ。そこまでいくには、道のりがあります)
中医学の勉強は、記憶量が多く本から平たんな情報を言語で納めることに終始して、
それでは臨床でつかえないものにもなりかねません。
そこから離れるような学習の仕方が必要です。
イメージに、具象化に、工夫をするのも手でしょうか。
そうなる訓練することが中医学を学ぶ理解の前提にあるようです【蔵象のとき】。
私ども施術をする者には、
汝自身を知れというのも、
汝自身の体を知ってから、その内部の枠組みと社会との相関、自然との相関と、イメージを膨らまして内外の世界をつなげよう。
最後に。
最近、前に買って積読していた『中医学ってなんだろう 1 人間のしくみ』という本を読み始めました。
いい本だな〜っと、しみじみ感じます。
■ 中医学の勉強をしている者ってどういう視点で臓器を観るのかという一例を知りたい方
■ 私があとで読み返します!
個人的な話で恐縮ですが、
最近『汝自身を知れ』というソクラテスの言葉が、
目につくことが重なりました。
自分の心身を通して「正体」を観察した後に夜明けがあらわれることを説いた言葉に感じられます。
自己啓発書を読めば、時折引用されていますが、
施術をするものには、別の意味で感じ取れます。
数日前にこちらのブログで、
肝臓が問題が出ると眼に現れるといいました。
その理由に、
『肝臓』の役割の一部には
(1)血を肝臓内部にストックする機能【蔵血】
(2)肝臓内の貯血された血液を、スマートに必要ある臓器へ適量を送り届ける作用【疏泄作用】
などがあります。
全身をめぐる血液の三分の一もの量は、
脳へ運ばれ血を大量に消費します。
ただ、脳内へ十分な血流があるかは外見からはわからない。
目は脳の出先機関、または脳が外部へ露出したものといわれるもので、
脳と同様に多量の血液を消耗させ機能を維持しています。
それゆえに肝臓の働きに異常があれば、目に送られる血液の量が減少する結果が現れてくる。
その現状は脳に送られる血液量も減少している意味を含んでいます。
同様に他の臓器や器官にも。。。
目の見方を知り観察すれば、
これで知りたい情報の一端がつかめます。
目の状態だけで拙速に判断するのは危険なので、
他に脈をみたり舌をみたりしていくことで、
いくつもの肝機能が気になる未病があるとされる状況が見て取れるかどうか。
判断材料として必須情報の量を増やしていくのです。
女性が出産後は、多量の血液が失われるため、
眼に負担をかけてそれ以上の血液の消耗をさせないため、
産後は本などは控えめにといわれますよね。
産後に体内の血液総量が減ったところに目を使い過ぎてしまうと。
肝臓にダメージが与えられ傷害となれば後々まで持ち越されます。。。
かなりこれがやっかいなことでして、
それは避けるようにという意味です。
話はちょっとそれるのですが、
今日、テレビの羽鳥慎一モーニングショーをみていて。
オミクロン株のため検査キットが大量に必要とされ、検査キットのメーカーは増員体勢でがんばっておられるそうです。
メーカーがつくった商品は、取次に送られ保管され、薬局等からの注文により発送する仕組みです。
平常時は十分な量の検査キットが保管されていた取次店で、注文があればすみやかに対応できておりましたが、
オミクロン株が流行して検査キットを欲する人が増すにつれ、取次店もメーカーからの入荷待ちになって在庫が空っぽ。
それでは出荷できません。
私が肝臓の血液をマネージメントする機能をイメージしたとき、
肝臓は血液という商品を受け取って、一次的に貯めておく取次店のようなものだと感じていました。
脳内で肝臓と取次店の具象化したイメージが強すぎて、
取次店に物がない状態が、肝臓に血がない状態が勝手に連想されて身震いしてしまう。
肝臓に血のストックがなくなれば、目にもその危機的状況が表出して見て取れるのかもしれない。。。
そうなったら「病症」です。
ゆゆしき事態だと、その光景が目に浮かびます。
このような場合は、消費が著しく跳ね上がり取次店のストックが枯渇し、
あとはメーカーから入るのを待つしかない状態です。
というと、取次店が問題だというよりも上流の血を作るところが問題なのか。。。
深刻です。
人体で言えば、
骨髄等で造血するも固摂作用が崩壊したかのような状況となり血の生産が追い付かない的なことでしょうか?
そして不思議に感じますが、
実社会で起きている取次店の役割が果たせない事態と同様な相似する現象が、
体内でも酷似して起きることがあるのです。
それはなぜか神のいたずらかと思えるほど。
中医学は、五臓六腑の解剖学図譜に描ける実態をもつ臓器以上に、
それぞれの臓器が持つ働きに注目しています。
臓器は、それぞれが自分の持てる機能を存分に働かせて、
各々は連携をもって人体を支える働きを執り行います。
繰り返しますが、解剖学図譜に描けるものじゃない、
そんなところに注視することで、そうしたそれぞれの臓器の担当する働きが果たせるかどうか。
体の中の五臓六腑。
たとえば肝臓は「(血液の)取次店」という具合に例えればいいでしょう、
他の臓器も実社会の店と似通った役割をもって、働きを遂行しています。
それぞれが歯車となりかみあいよく、動く。
その姿が健康体です。
いつまでも健康体でいてほしい。
そのような願いがあります。
でも現実問題、うまくいかないときもあります。
あなたも私同様に、日々、がんばっていると、ついがんばりすぎて。
ストレスで疲れたり不調をきたすこともあるでしょう。
それと同様に臓器の働きも一つの臓器、または複数名が疲れ果て、
働きにブレーキがかかり停滞することもあるでしょう。
そのような事態に陥ったとき、心身ともに必要なだけの休息が必要です。
その働き手といえる臓器が好物な生薬を薬膳としてねぎらうこともいいでしょう。
眼を閉じて、
自身の内部に確実にいて生物として生き続けられるよう支える者(臓器)へ、
感謝の気持ちを言葉を送る。
そうすべき存在が身近どころか体内に散らばっているのです。
そこからは健康の持続性を高める気づきをあたえてもらえるでしょう。
中医学がわかりたければ中医学用語を言葉として覚えるのでは足りず、
中医学用語を見たときに右脳で臓器の働きをイメージが勝手に現れるほど親しむと。
それぞれの臓器は実にユニークで、感情豊か。
ちょっと中医学の臓器の見方を知ってもそう思いますが、
おおいに中医学の臓器の見方を知ればそれらは語りかければ言葉をかえしてくれる。
そのような存在。(←私はまだまだ。そこまでいくには、道のりがあります)
中医学の勉強は、記憶量が多く本から平たんな情報を言語で納めることに終始して、
それでは臨床でつかえないものにもなりかねません。
そこから離れるような学習の仕方が必要です。
イメージに、具象化に、工夫をするのも手でしょうか。
そうなる訓練することが中医学を学ぶ理解の前提にあるようです【蔵象のとき】。
私ども施術をする者には、
汝自身を知れというのも、
汝自身の体を知ってから、その内部の枠組みと社会との相関、自然との相関と、イメージを膨らまして内外の世界をつなげよう。
最後に。
最近、前に買って積読していた『中医学ってなんだろう 1 人間のしくみ』という本を読み始めました。
いい本だな〜っと、しみじみ感じます。
2022年01月06日
書籍紹介:『真鍋立夫先生との往復書翰 脈診からの漢方エキス剤 Kindle版』『漢方エキス剤をつかう西洋医によんでほしいこと Kindle版』『漢方で冷え・ストレスのないからだへ Kindle版』 現在、こちらの3冊とも、キンドル版では無料で読めます
漢方薬について関心のある方には、大変オトクな情報です。
私は存じ上げませんが、石川晶三先生の大著、3冊。
書籍版で購入すると絶版か高額か、ですが。
キンドル版により無料で手に入ります!
なんと、ありがたいことでしょう!
ありがとうございます!!
私は速攻でダウンロードさせていただきました。
ただひとつ、本書を読まれるに際して、注意点があります。
漢方について、
基本で知っている必要ありの知識についてまったく存じ上げない方には、
読みすすめるには骨が折れます。
そのときは、残念ですが理解が浅くなり得るものは少ないでしょう。
なので。
中医学、東洋医学の基本書のわかりやすい書籍が多数書店に並んでいますので、
そのような本を先に読まれてからのほうが時間をムダにしなくて有意義な知識、情報を手に入れられることでしょう。
現状での私のこれらの本の読み方について。
各々の本が大著でページ数が多いため、
最初のページから読みたいがついつい途中の興味あるところから読ませていただくことになります。
あとは辞典のように、漢方の臨床でこちらの著者はどのように方剤を使われたか調べたいことがあれば
文字検索をかけて該当部位を抽出して読むようにしています。
それは一般的な一般書レベルの漢方薬の薬効等の紹介をでて、
より専門家がどのようにその方剤を選び使うことで、どのような成果が得られたかを知ることができます。
だから漢方薬なんてあまり効かなそうと思って敬遠されておられる方が本書を読みすすめれば、
臨床で実際に患者様のカラダが変化し改善した様子を聞かされ、俄然、関心を深めるはずです。
この症状、この病名にはこの漢方エキス剤、西洋医としてそんな対症療法をしてきました。もう少し根拠を持って漢方エキス剤を選んであげたい。五臓六腑のどこに気血水のどのような問題があるからこの漢方エキス剤が効くのではないか、そんな対証療法をするために苦労してきた私の軌跡を綴ってみることにしました。基礎編は私のような西洋医にも興味深く読んでいただけるように症例を大切にしています。臨床編には100例ほどのかぜ診療をとりあげました。『傷寒論』から学び、どのような漢方エキス剤を選んだのか、参考にしていただけたら幸いです。
ふつうの風邪、ふつうの頭痛、ふつうのめまい
そんな診断をしたら次になにをしたらいいのか、みなさんは治療に困っていませんか。
西洋医としてふつうの病に隠れているレッドフラッグを鑑別する。そのノウハウはいろんな本から学ぶことができました。
でもなにもしなくても自然治癒するような軽症になにをしたらいいのか教えてくれる西洋医学の本には出逢えません。
そこで僕は治療の手がかりを東洋医学に探してきました。
この本には漢方エキス剤によるふつうの病への対処法を綴ってあります。
みなさんの診療の一助になれば幸いです。
漢方薬には西洋の薬にはない効能があります。たとえば新型コロナワクチン接種後の副反応について、悪寒、発熱、頭痛、節々の痛みなどが高率に現れますが、こうした症状は東洋医学でいう太陽病、つまり「かぜの初期にみられる表証」そのものであり、桂枝湯のような漢方薬で表を温めて発汗を正常にしてあげると軽くなります。カロナールを飲んでもとれない不調感が漢方薬でスッキリするのです。
新型コロナ感染症の後遺症として、異常な倦怠感、気持ちの落ち込みなどが注目されていますが、こうした症状をかぜが長引いて胃腸の機能が低下した「裏証」と捉えますと、人参湯や真武湯のような漢方薬で胃腸を温めてあげると改善するかもしれません。
冷えとストレスは万病のもとです。ところが西洋医学には「冷え」という概念がありません。そのため附子(ぶし)や乾姜(かんきょう)のような温める飲み薬がなにもないのです。また日本語には気が滅入るとか、気が弱いとか「気」をつかった言葉がたくさんあるけれど、この気とは五臓六腑を動かすエネルギーのようなものです。肝は全身の気の巡りをつかさどる司令塔であり、その働きを肝の疏泄(そせつ)作用と呼んでいます。東洋医学ではストレスによって弱るのは肝であると考えます。その疏泄作用が低下すると全身の気が巡らなくなり、胃や腸に影響が及べば食欲が落ちて腹痛や下痢になる。
よくある病気(common disease)のなかには、漢方薬が著効するものがあります。慢性的な下痢で整腸剤を飲んでも治らなくてあきらめていたのに真武湯で温めたら随分よくなった人がいました。月に100錠もの頭痛薬を飲んでいた人が当帰四逆加呉茱萸生姜湯を内服して温めながら肝の血を増やしたら月に数錠まで減らすことができました。慢性副鼻腔炎に何年も抗生物質を内服していた人が真武湯で胃腸を温めながら辛夷清肺湯で副鼻腔を冷やしたら抗生物質から離脱できたり、原因がわからなくて西洋薬では改善しなかった腹痛が四逆散のような肝の気を巡らす漢方薬で治ったり、漢方薬との出会いで人生が変わる幸運な人がいるのです。
私の本が縁になり、なにかの体調不良で困っている読者のみなさんが「自分の漢方薬」と巡り合えたらこんなにうれしいことはありません。
私は存じ上げませんが、石川晶三先生の大著、3冊。
書籍版で購入すると絶版か高額か、ですが。
キンドル版により無料で手に入ります!
なんと、ありがたいことでしょう!
ありがとうございます!!
私は速攻でダウンロードさせていただきました。
ただひとつ、本書を読まれるに際して、注意点があります。
漢方について、
基本で知っている必要ありの知識についてまったく存じ上げない方には、
読みすすめるには骨が折れます。
そのときは、残念ですが理解が浅くなり得るものは少ないでしょう。
なので。
中医学、東洋医学の基本書のわかりやすい書籍が多数書店に並んでいますので、
そのような本を先に読まれてからのほうが時間をムダにしなくて有意義な知識、情報を手に入れられることでしょう。
現状での私のこれらの本の読み方について。
各々の本が大著でページ数が多いため、
最初のページから読みたいがついつい途中の興味あるところから読ませていただくことになります。
あとは辞典のように、漢方の臨床でこちらの著者はどのように方剤を使われたか調べたいことがあれば
文字検索をかけて該当部位を抽出して読むようにしています。
それは一般的な一般書レベルの漢方薬の薬効等の紹介をでて、
より専門家がどのようにその方剤を選び使うことで、どのような成果が得られたかを知ることができます。
だから漢方薬なんてあまり効かなそうと思って敬遠されておられる方が本書を読みすすめれば、
臨床で実際に患者様のカラダが変化し改善した様子を聞かされ、俄然、関心を深めるはずです。
この症状、この病名にはこの漢方エキス剤、西洋医としてそんな対症療法をしてきました。もう少し根拠を持って漢方エキス剤を選んであげたい。五臓六腑のどこに気血水のどのような問題があるからこの漢方エキス剤が効くのではないか、そんな対証療法をするために苦労してきた私の軌跡を綴ってみることにしました。基礎編は私のような西洋医にも興味深く読んでいただけるように症例を大切にしています。臨床編には100例ほどのかぜ診療をとりあげました。『傷寒論』から学び、どのような漢方エキス剤を選んだのか、参考にしていただけたら幸いです。
ふつうの風邪、ふつうの頭痛、ふつうのめまい
そんな診断をしたら次になにをしたらいいのか、みなさんは治療に困っていませんか。
西洋医としてふつうの病に隠れているレッドフラッグを鑑別する。そのノウハウはいろんな本から学ぶことができました。
でもなにもしなくても自然治癒するような軽症になにをしたらいいのか教えてくれる西洋医学の本には出逢えません。
そこで僕は治療の手がかりを東洋医学に探してきました。
この本には漢方エキス剤によるふつうの病への対処法を綴ってあります。
みなさんの診療の一助になれば幸いです。
漢方薬には西洋の薬にはない効能があります。たとえば新型コロナワクチン接種後の副反応について、悪寒、発熱、頭痛、節々の痛みなどが高率に現れますが、こうした症状は東洋医学でいう太陽病、つまり「かぜの初期にみられる表証」そのものであり、桂枝湯のような漢方薬で表を温めて発汗を正常にしてあげると軽くなります。カロナールを飲んでもとれない不調感が漢方薬でスッキリするのです。
新型コロナ感染症の後遺症として、異常な倦怠感、気持ちの落ち込みなどが注目されていますが、こうした症状をかぜが長引いて胃腸の機能が低下した「裏証」と捉えますと、人参湯や真武湯のような漢方薬で胃腸を温めてあげると改善するかもしれません。
冷えとストレスは万病のもとです。ところが西洋医学には「冷え」という概念がありません。そのため附子(ぶし)や乾姜(かんきょう)のような温める飲み薬がなにもないのです。また日本語には気が滅入るとか、気が弱いとか「気」をつかった言葉がたくさんあるけれど、この気とは五臓六腑を動かすエネルギーのようなものです。肝は全身の気の巡りをつかさどる司令塔であり、その働きを肝の疏泄(そせつ)作用と呼んでいます。東洋医学ではストレスによって弱るのは肝であると考えます。その疏泄作用が低下すると全身の気が巡らなくなり、胃や腸に影響が及べば食欲が落ちて腹痛や下痢になる。
よくある病気(common disease)のなかには、漢方薬が著効するものがあります。慢性的な下痢で整腸剤を飲んでも治らなくてあきらめていたのに真武湯で温めたら随分よくなった人がいました。月に100錠もの頭痛薬を飲んでいた人が当帰四逆加呉茱萸生姜湯を内服して温めながら肝の血を増やしたら月に数錠まで減らすことができました。慢性副鼻腔炎に何年も抗生物質を内服していた人が真武湯で胃腸を温めながら辛夷清肺湯で副鼻腔を冷やしたら抗生物質から離脱できたり、原因がわからなくて西洋薬では改善しなかった腹痛が四逆散のような肝の気を巡らす漢方薬で治ったり、漢方薬との出会いで人生が変わる幸運な人がいるのです。
私の本が縁になり、なにかの体調不良で困っている読者のみなさんが「自分の漢方薬」と巡り合えたらこんなにうれしいことはありません。
2022年01月04日
テレビで芸能人を使って舌診チェック! 舌コケ編
テレビに映る芸能人。
その芸能人が口を開いた瞬間に、
健康状態を読み取るゲームです。
舌は舌診(ぜっしん)という中医学診断のなかの望診のひとつに含まれるのです。
舌の色、舌にはえるコケ、舌の形状などから健康状態を読み取ることができます。
舌から健康状態が透けて見えてくるものですが、
ここでは舌の色からのチェックは、ライティングで、白く見えたり黒く見えたり不安定です。
それに舌の形は、べーっと舌を表へ全部出してくれないと見えるものじゃありません。
たとえば、
Tverで芸能人のチェックをしようとしてスクリーンショットを取ろうとするも、
スクリーンショットの取得は許可されていないとでてきますので。
スクリーンショットで得た画像を拡大してチェックするようなことはできない。
するとちらっと口を覗いて見える舌から見える情報を取るには、何がいいのか?
そうなると舌コケがわかりやすいでしょう。
舌の苔(コケ)縛りでいきましょう!
(1)舌コケの色
テレビでは舌の色はわかりづらい、と上述しましたが、それは舌の上にあるコケの色はわかっても、
そのコケの下にある舌のそのものの色が見えないからです。
舌の色と私達が思っているものは、実は舌そのものの色ではなく舌のコケの色で判断しているときもあるのです。
健康なら薄白コケが現れています。
(病気なりかけの表証のときも薄白コケがでますがそこは今回は画面上チェックにとどまるためスルーしましょう)
(2)舌コケの厚薄
舌コケの厚薄(厚さ具合は?)は、薄いもののほうが健康的です。
厚さが増すにつれて邪気がカラダの奥に侵入してきています。
健康的な舌苔の白くそれが薄い様子である印象をインプットしていると、
舌コケに厚みがあると、舌コケの下にある舌本体の赤みがみえなくなり、
それを違和感として感じ取れることでしょう。
(3)舌コケの潤燥
舌コケの潤燥(うるおっているか、乾燥しているか)。
正常な舌コケでは適切な潤いがあります。それを「潤苔(じゅんたい)」と呼びます。津液の丁度いいことを示しています。
乾燥しすぎても、潤いが過ぎてもよくありません。
舌が潤っているかどうかは、映像を止めてよーく観ると、意外にわかるものです。
潤っていれば、舌上にある小さなつぶつぶが光を反射させています。
(4)舌コケの腐膩(ふじ)
舌コケの腐膩(ふじ)では、
舌コケに舌にべったりコケが付いていて、細かく緻密でこそいでもとれない(有根苔)か、
舌表面におから状のものが厚くつもって粒が粗くて削ぐと容易にとれる(無根苔)ものかをみます。
ときには舌コケが剥げてしまい、地図状の柄が出てくることもありますがそれは無根苔の一種となります。
ただ、大写しの画面でもなければ、この舌コケの腐膩についてはわからないでしょう。
舌コケも、これくらいのこまかいチェック項目があります。
で、この舌コケ縛りで、芸能人5名を勝手にチェックしました。
すると、そのうちの一人は、
舌コケの色は薄い白で、
コケの下の舌の色が透ける薄い厚みで、
舌も潤いが覧られ、
舌苔には異常な剥げ方などは見られません。
よって、健康な方ですね!
そして、ほかの一人では、
舌コケの色は薄い黄色、
舌コケの厚みは少し量が多く舌がはんだいしているかにもみえ、
舌は乾いています。
舌苔は荒く部分的に剥げている。
(厚白膩苔・淡黄苔など)
よって、健康状態が絶好調だとはいえない状態ですね。。。
このゲームで見えてきたことを総括しますと、
一見すると不健康に見える芸能人のほうが健康に見える人より声がはられて元気に見えるものの、、、
それがその方の芸で、がんばっていたのでしょう。
正常な舌コケは薄白コケで「胃気・胃陰」などの力強さを見て取ることができます。
病的な舌コケは薄白コケ以外で、消化器からの「邪気」がそこに登ってきた状態を見て取ることができます。
薬膳を実践するときには、消化器からの「胃気・胃陰」や「邪気」が登る状態が舌にあらわれるため、
健康な状態の舌コケなら、おいしさと滋養を考えたメニュー立てでいいのですが、
不健康な状態の舌コケなら、邪気の出方が覗ける舌のコケの様子から、消化器内の病状をやわらげる目的のメニューを立てるようにします。
薬膳を学ぶときには、
日頃から人の舌を見て反射的に健康か病的か。病的なら、陰陽虚実や傷害している器官はなにかなどと判断を繰り広げていきます。
しっかりした見方が身につけば、そこで見られた本人がご存知ではないような身体上の課題がわかってきます。
料理を作る料理人がお客様の舌を診て病的傾向を把握した上で薬膳の献立がだされたとき、
その人のために最適な薬膳のメニューを出されたときにだけ、目をみはるカラダのバランスの良化が起きます。
以前、数十キロのダイエットをやすやすとかなえたお客様がおられ、
その方はまさに、しっかり中医学診断で状態を精度高く診ることで、
どの食材をスーパーで買ってきて食べればいいかを、
その人と週イチ程度で相談し決めて指示を出していました。
それは韓国の先生にみてもらっていたようですから、
電話でのやり取りです。
それで、普通に調理しておいしくいただいてリバウンド無しで後々も変わり続けるダイエット。
それも、以前にいろんなダイエットをしてもうまく行かなくて悩んでた人が、、、嘘のよう!
そんな実話を、ダイエットをした本人から聞いたとき。
正直、オドロキました。
普通の八百屋やスーパーで売ってる野菜やお肉も、その人のカラダに合わせて食せば。
それは一切の副作用のないスーパーダイエットフード。
それも痩せたのは健康が底上げされた結果であって、以前より丈夫になったそうです。
だから、その話を聞いてから、街の薬膳料理をうたうところを見ても、正直、何ら響かなくなりました。
料理を作る料理人が薬膳献立を作るのではなく、料理を頼むものが自分のカラダの状態を誤解して薬膳料理を注文しても、、、。
あまり芳しい成果がない。
自分の緻密に病的な傾向状態をご存じないのでしかたのないことですが、、、。
それで高いお金をしはらうのはもったいない本舗です。
薬膳少し勉強してみて、薬膳料理店を見ていて。
昔、感じたそのときの、何かを思い出しました。
もし薬膳料理をコーディネートする人がいて、「献立に参考にするので舌をちょっと拝見!」などなどなさるようなら、
料理の値段が高くてもいいのでいってみたいと思うこの頃です。 66)
その芸能人が口を開いた瞬間に、
健康状態を読み取るゲームです。
舌は舌診(ぜっしん)という中医学診断のなかの望診のひとつに含まれるのです。
舌の色、舌にはえるコケ、舌の形状などから健康状態を読み取ることができます。
舌から健康状態が透けて見えてくるものですが、
ここでは舌の色からのチェックは、ライティングで、白く見えたり黒く見えたり不安定です。
それに舌の形は、べーっと舌を表へ全部出してくれないと見えるものじゃありません。
たとえば、
Tverで芸能人のチェックをしようとしてスクリーンショットを取ろうとするも、
スクリーンショットの取得は許可されていないとでてきますので。
スクリーンショットで得た画像を拡大してチェックするようなことはできない。
するとちらっと口を覗いて見える舌から見える情報を取るには、何がいいのか?
そうなると舌コケがわかりやすいでしょう。
舌の苔(コケ)縛りでいきましょう!
(1)舌コケの色
テレビでは舌の色はわかりづらい、と上述しましたが、それは舌の上にあるコケの色はわかっても、
そのコケの下にある舌のそのものの色が見えないからです。
舌の色と私達が思っているものは、実は舌そのものの色ではなく舌のコケの色で判断しているときもあるのです。
健康なら薄白コケが現れています。
(病気なりかけの表証のときも薄白コケがでますがそこは今回は画面上チェックにとどまるためスルーしましょう)
(2)舌コケの厚薄
舌コケの厚薄(厚さ具合は?)は、薄いもののほうが健康的です。
厚さが増すにつれて邪気がカラダの奥に侵入してきています。
健康的な舌苔の白くそれが薄い様子である印象をインプットしていると、
舌コケに厚みがあると、舌コケの下にある舌本体の赤みがみえなくなり、
それを違和感として感じ取れることでしょう。
(3)舌コケの潤燥
舌コケの潤燥(うるおっているか、乾燥しているか)。
正常な舌コケでは適切な潤いがあります。それを「潤苔(じゅんたい)」と呼びます。津液の丁度いいことを示しています。
乾燥しすぎても、潤いが過ぎてもよくありません。
舌が潤っているかどうかは、映像を止めてよーく観ると、意外にわかるものです。
潤っていれば、舌上にある小さなつぶつぶが光を反射させています。
(4)舌コケの腐膩(ふじ)
舌コケの腐膩(ふじ)では、
舌コケに舌にべったりコケが付いていて、細かく緻密でこそいでもとれない(有根苔)か、
舌表面におから状のものが厚くつもって粒が粗くて削ぐと容易にとれる(無根苔)ものかをみます。
ときには舌コケが剥げてしまい、地図状の柄が出てくることもありますがそれは無根苔の一種となります。
ただ、大写しの画面でもなければ、この舌コケの腐膩についてはわからないでしょう。
舌コケも、これくらいのこまかいチェック項目があります。
で、この舌コケ縛りで、芸能人5名を勝手にチェックしました。
すると、そのうちの一人は、
舌コケの色は薄い白で、
コケの下の舌の色が透ける薄い厚みで、
舌も潤いが覧られ、
舌苔には異常な剥げ方などは見られません。
よって、健康な方ですね!
そして、ほかの一人では、
舌コケの色は薄い黄色、
舌コケの厚みは少し量が多く舌がはんだいしているかにもみえ、
舌は乾いています。
舌苔は荒く部分的に剥げている。
(厚白膩苔・淡黄苔など)
よって、健康状態が絶好調だとはいえない状態ですね。。。
このゲームで見えてきたことを総括しますと、
一見すると不健康に見える芸能人のほうが健康に見える人より声がはられて元気に見えるものの、、、
それがその方の芸で、がんばっていたのでしょう。
正常な舌コケは薄白コケで「胃気・胃陰」などの力強さを見て取ることができます。
病的な舌コケは薄白コケ以外で、消化器からの「邪気」がそこに登ってきた状態を見て取ることができます。
薬膳を実践するときには、消化器からの「胃気・胃陰」や「邪気」が登る状態が舌にあらわれるため、
健康な状態の舌コケなら、おいしさと滋養を考えたメニュー立てでいいのですが、
不健康な状態の舌コケなら、邪気の出方が覗ける舌のコケの様子から、消化器内の病状をやわらげる目的のメニューを立てるようにします。
薬膳を学ぶときには、
日頃から人の舌を見て反射的に健康か病的か。病的なら、陰陽虚実や傷害している器官はなにかなどと判断を繰り広げていきます。
しっかりした見方が身につけば、そこで見られた本人がご存知ではないような身体上の課題がわかってきます。
料理を作る料理人がお客様の舌を診て病的傾向を把握した上で薬膳の献立がだされたとき、
その人のために最適な薬膳のメニューを出されたときにだけ、目をみはるカラダのバランスの良化が起きます。
以前、数十キロのダイエットをやすやすとかなえたお客様がおられ、
その方はまさに、しっかり中医学診断で状態を精度高く診ることで、
どの食材をスーパーで買ってきて食べればいいかを、
その人と週イチ程度で相談し決めて指示を出していました。
それは韓国の先生にみてもらっていたようですから、
電話でのやり取りです。
それで、普通に調理しておいしくいただいてリバウンド無しで後々も変わり続けるダイエット。
それも、以前にいろんなダイエットをしてもうまく行かなくて悩んでた人が、、、嘘のよう!
そんな実話を、ダイエットをした本人から聞いたとき。
正直、オドロキました。
普通の八百屋やスーパーで売ってる野菜やお肉も、その人のカラダに合わせて食せば。
それは一切の副作用のないスーパーダイエットフード。
それも痩せたのは健康が底上げされた結果であって、以前より丈夫になったそうです。
だから、その話を聞いてから、街の薬膳料理をうたうところを見ても、正直、何ら響かなくなりました。
料理を作る料理人が薬膳献立を作るのではなく、料理を頼むものが自分のカラダの状態を誤解して薬膳料理を注文しても、、、。
あまり芳しい成果がない。
自分の緻密に病的な傾向状態をご存じないのでしかたのないことですが、、、。
それで高いお金をしはらうのはもったいない本舗です。
薬膳少し勉強してみて、薬膳料理店を見ていて。
昔、感じたそのときの、何かを思い出しました。
もし薬膳料理をコーディネートする人がいて、「献立に参考にするので舌をちょっと拝見!」などなどなさるようなら、
料理の値段が高くてもいいのでいってみたいと思うこの頃です。 66)
2021年12月27日
合理的に、自分の体質にあった生薬のゴールにたどりつくには? やっぱり、舌診がいいでしょう!!
プロ野球選手が、
一本のノックを受けたらその球筋から自分が受けた直後にもっといい捕球の仕方がなかったかを確認し、よりよい送球するにはどうすればいいか。
そのレベルの作業を千本つづけてノックを受ける。
するとじわじわと効いてきます。
カラダが勝手に反応してよりいい捕球法を探索する目が育ってスムースな動作ができるようになります。
中医学の診断も同じことのようです。
たとえば。。。
薬膳を学ぶときに、中医学の舌診を勉強して、
カラダの状態を知る手立てとしておられるようです。
サンプルとして、私の舌を診ていただいたとき。
舌の中央に縦の多少堀の深さがあるシワが見えます。
現在の私が「血虚」であることをあらわしています。
体内の血液量が理想より少ない状態なのです。
一時的にキズ等で損傷し血が体外にでたときも「血虚」の症がへと振れるわけですが、
そのような状況は思い当たりません。
そこで過去の私について質問をされるならば、
私の舌の亀裂状のシワは幼少期から継続しています。
器質的に私はカラダが虚弱でしたから、
血虚からきた体質だったからとも言えそうですね。
血虚だけが問題じゃなくて、他にもバランスの乱れが私の中にはありますが、
血虚の状態を改善させるような血を補う『補血作用』をもった生薬は、
私のカラダのバランスを向上させるにはいい作用が出てくるでしょう。
すると、、、
先だって中華街の店で買い求めた「芍薬(しゃくやく)」は、補血作用が強いものです。
ちなみに芍薬には「白芍」と「赤芍」がありますが、調べてみたら補血作用があるのは、
「白芍」とのこと。たまたま白と赤とどちらを買おうか迷って「白芍」を買いまして。
または中華街で店にたまたま置いてなかった「当帰(とうき)」その代表格です。
あとは「地黄(じおう)」」や「竜眼肉(りゅうがんにく)」などもあります。
昨今では書店で中医学から漢方生薬の良書がどっさり売られていますから迷う程です。
贅沢な悩みです。
ただ本さえ買わなくてもいい時代なのかもしれません。
舌の状態から、血虚等の気になる傾向を洗いざらいチェックアップしていったあとで、
どのような症状を持った状態かを舌診のテキストで判断します。
本を見ながら人の舌を診る千本ノックを必要とするものですが、
あとはネット検索をすると、必要な生薬や漢方名が出てきます。
だから取り立てて生薬名や漢方名は覚えてなくても構いません。
かえってテキストを見なくても僕は大丈夫だからとうろ覚えで、
「たぶんこの生薬でいいだろう」というのは、よくありません。
後で調べてみると<記憶違いだ>という事が出てきます。
なので、とりあえず舌を見せてもらって正常ならば問題なしで、
笑顔で「素晴らしい!」とほめたたえるといいでしょう。
バランス良く本人の好み優先でカラダを滋養するもので、
いっきに強い作用が生じるものではなくじわじわと変えるものを主体にしたメニューを考えればいいのでしょう。
芍薬という生薬は作用が強いことで知られています。
私も「白芍」を手に入れて、自身の体質上の補血作用が大事とおもって、
お茶に「白芍」の小片を入れるようにしてます。
芍薬が薬になるまで、5年の月日がかかるようですから、高額な生薬です。
それもあって、自分のカラダではちょっと量的に少なすぎる小片の摂取に落ち着いています。
補血作用を芍薬にたのみ、
血流を促進させる目的でシナモン。
シナモンは、町中のスーパーでたやすく手に入り、値段もこなれてますから。
少し多めにいれるようにしての紅茶などを自宅で楽しんでいます。
私の舌の状態は血虚だなって舌診でわかれば、
ちょっとお値段がはりますが、芍薬の一種の「白芍」をスープにいれてあげようとしていただければ、
これって、私にマッチしたすてきな薬膳になります。
そう考えてみたら、やはり舌診て役に立つと。
改めて感じますね。
私自身、脈診メインで勉強していて舌診の学習時間は、脈診の半分もなかったので。
これから折を見て、再度学習してみたいなと思いました。
ちなみに舌診せずに、問診のみで私の体調を推測したなら、
補血作用がある生薬が有益な状態だということにたどりつけないことが多いでしょう。
すると、どうなるか。。。
他の一般的な滋養強壮に良さそうなカラダによさそうなものをとるよう指示されます。
それも効果がないわけじゃない。
だが、症状を改善できる鍵穴に、
丁度あうことは期待できません。
効果が鈍いまま、ときが過ぎます。。。
最悪、問診の技術が未熟であれば、
術者が思い込みが間違った方向へと患者様の言葉を誘導をしだすことがあります。
するとまったく効きが悪い生薬にたどり着くか、
現状のカラダの状態では摂取が薬にならず毒になるときもある。
悪影響の作用を生じさせる生薬を勧める事も出てくるでしょう。
これは健康雑誌等で機能性ある食材を勧めるときなどでも起こります。
本の中のタイトルに引き寄せられて、
自分は冷え性で、これを食べなきゃ!という方もいるでしょう。
そのようなとき、舌を見せてもらうと、舌の色が寒を示さずに、熱にバランスが傾いているときって、普通にあるのです。
つまり、自分で考えている体質とは異なる状態であったということです。
昨今の良書には体質を判断できるようなチェックリストが掲載されたものもあるが、
そのリストで得られた答えと舌診で調べた結果と異なることがあります。
質問のチェックリストでの答えが正解で舌診も正解ということもありますが、
それらの結果が異なる事も出てきます。
そんなとき舌診は、リアルに画像のままチェックできる便利なもので誤りを含む要素が少ないので、
単純に不採用にはできないものです。
ちなみに、舌診前に舌苔を観るときにじゃまになる色素沈着をおこすみかんやコーヒーなどは避けてください等の、
守って欲しい心得はあります。
人の体調は、日々変わります。
朝と昼と夕でも変わります。
精神的な緊張、肉体的な緊張がそのときにどう作用するかでも体調は刻々と変化しています。
舌の厚みに体内の水分量が出ることもあるので、舌診をするときの患者様の状況は把握する必用もあります。
正確に舌診したいときには、そこをしっかり申し伝えて診断に及ぶ必用があります。
そうした上で舌診を身に着けたら、
合理的に効き目がある野菜等や生薬がわかっています。
ちなみに、私の脈をみて(脈診)血虚だとは見抜けないと思います。
相当に繊細な脈をとる技術があれば話は別ですが、10年選手でもない限りむずかしいかもしれません。
一昨年前に脈が飛ぶ状態になったときがありましたが、そのようなレベルで状態が悪化していれば、
その血虚に脈診でたどり着けるかもしれませんが、現状の私はそこまでの血の異常を脈では出て見えてはおりません。
そのような意味合いで、舌診だと簡単にその人物の状態へとたどりつけるものもあるし、
反対に舌診ではわからない脈診でわかることもあるので。
それらが相互に見立てられて総合判断することができればいいでしょう。
舌診は、舌診の専門書を片手に舌サンプルの画像が分類された表を持って、
該当する状態を当てはめるという舌診の千本ノックをすると見えて来ます。
ただ残念なことに、
脈診は、先生から直伝じゃないと自信を持ってできない部類の診断法です。
私自身、本やビデオじゃまったくダメでした。
良質な脈診講座に縁をいただく幸運があって、
はじめてお客様の脈を診れる様になったので。
脈診の独学は、正直にいって困難です。
対して独学でも学びやすい舌診なら十分に実用でいけると思います。
だから薬膳の専門学校等のテキストには、
脈診のことはささやかな解説に留められ、舌診を主に教えているのでしょう。
合理的に考えて、それが正解と思います。