そこには必ず「常態的な炎症」を持ったことがわかります。
逆に言えば、炎症が起こらない場はがんが育たないのです。
では「炎症」が起きているとは?
炎症反応は、その組織部位に血液が足らない状態になったとき起こります。
血液が100% 目的の組織まで送り届けられていれば快適です。
それが70%に減少したり、60%に減少したり、、、すると、
血液を必要十分量を確保したい組織がどうするかというと。。。
脳に対して、「もっと炎症箇所に血液をよこしてください!」
というメッセンジャー物質を送りこんだときの場を特定する旗印のようなものが炎症箇所です。
その炎症の旗印部分には、必要な血液量を満たすために普段の3倍も5倍も送り込まれる仕組みです。
血液が足らなくなるような原因はいくつか考えられるでしょう。
身体の古い組織を壊して新しいものに作り替えようとするとき。
ものすごく血液が必要です。
でもこの場合は新陳代謝がしっかりしているため、
新たな栄養素を受け取り酸素も受け取り、
古くなった老廃物を排泄し二酸化炭素排出をすることができます。
このような際は、組織が腫瘍化することなく、
生命力が大変に活気づいた状態を保ちます。
ただそれが血液循環が滞った場を作り出し、
あたかも新築建て替えができなくなり古くなり崩壊し荒れ果てた困窮疲労した状態に陥ったならばどうでしょう。
その血液循環が滞ることで
新たな栄養素を受け取り酸素も受け取る量が組織が機能する最小限となり、
古くなった老廃物や二酸化炭素が排出しにくくなって組織間に居座ります。
そのような組織は、不浄な場で死に瀕する状態になるものと思われます。
もしかしたら、もろく弱化した組織は腫瘍状態に陥らなければ、
その時点で即刻命が失われてしまう様子へと至るようなものだといいます。
それは組織が壊死を起こすような状態へと即移行するならば、
本当にその時点で待ったなしで死に至るといわれておりますから。。。
本来の調子のいい生命力のある組織でいられなくなったところなのだが、
それでもどうにかこうにか生きていこうとする人間のもつ生命維持装置。
そのような側面を腫瘍は持っているものだと語るお医者さんもおられました。
その話をした先生がどなたかは忘れましたが、
そのような内容の文章を読んで目から鱗が落ちたときがあります。
では、なぜ、患部へと血流が滞り炎症が起きていったのでしょう?
組織へと送られる血液の量が減少していく、
それもかなり度を越した状態にまで至るとどうなるでしょう。
組織の感覚が麻痺を覚える状態にまで陥ってしまうのです。
私がいままでがんになられた方々の施術をさせていただいたとき、
炎症という状態にとどまりきれずに、
血液等の代謝不足がさらに進んだ感覚が麻痺した状態に陥っている。
私自身がそのように感じられた方もおられました。
それと同時に呼吸の状態が悪化した緊張姿勢状態に体全身が陥っている。
そのように見受けられるケースも散見することとなります。
基本、がん化した組織への対応として私にできることといえば、
数は限られています。
単純にいえば、
ひたすらに呼吸の深さを取り戻せるだけの姿勢や動作や筋肉やこころのリラックス状態をお膳立てすること。
そこに終始して歩を進めていく。それで、ひとまず成果が出るかどうかやっていくことが実情です。
有効打となるなるかどうかは、
やってみなければわからない。。。
物言いは心もとなく思えるものですが、
私が得意としている点で活躍できるところといえば、
ここしかありません。
ちなみに、
私の施術ではカバーしきれないようなところも多いため、
適宜、いくつかのサポートするための方法を採用しています。
白寿という会社のヘルストロンという電位治療をする機器を姉がこのたび母にプレゼントしてくれたり、
波動調整をした水を、、、という私らしいやり方で体内の水分クラスターを細かく割って入りやすくしてみたり、
そしてこれからひまし油湿布に、取り掛かろうと考えています。
ただ私自身、母の脊椎の様子をみるにつけ、
確かに、、、みぞおち部分の膵臓や肝臓や胃や脾臓に対して圧迫を強いる姿勢をしているのです。
特に上部胸椎部分の後弯のリリースがどうにもこうにも、できるのですが。
母が数時間内に、その部分を母にとってみれば平素の姿勢をなさることで、
柔らかく柔軟化した脊椎を再三にわたり萎縮硬化させて固定しようとします。
ここの癖を抜くことができなくて、
みずから、ゆるめられた脊柱起立筋を固定化させて背骨を立てていこうとし、
起立筋の部位を解けば解くほど、さらに緩んだ筋肉を今まで以上に短くなるまで固め脊椎を短縮させてしまおうとするのです。
通常のセッションであれば、
私はお客様が背中の起立筋を伸ばすことで姿勢維持をできるまでは、
深く起立筋を意図的に解かないようにしています。
ですが母の場合には、余命宣告を受け、
そのような時間的余裕がないので、解くしかない。。。
もうひとつ、この部位のリリースへの進展が思うようにいかずにやり方を悩んでいました。
むろん、長年、母にきびしく姿勢指導等をしてきたのですが、
実にのらりくらりと私の姿勢に対しての説明を聞いてもくれません。
私がフェルデンクライス・メソッドの先生になろうと試みて、
動きや姿勢の専門家だという威光を持つようなことがあったなら、
もう少しは聞き耳を立ててくれたのでしょうか。
いま、非常にこの点を後悔しています。
いま、さすがにこの状況になったため、
少しずつ母が協力的に私の話を聴き始めてくれはいます。
ですが、もう、根っから起立筋を縮めて姿勢維持をするというところを抜け出せずにいて。
それにより頭の重さをモロに乗せて芯が塊がハードになりすぎた部分が、どうしても緩まない。。。
ここが緩まないと、本当に先に進めない状態だ。。。
そんなほんとうにここ2日間ほど、悩みに悩んだとき。
「そういえば、私のこころの施術の師匠Y様から母のことを按じアドバイスをいただいたメールが来たな。。。」
と思いつつ、部屋を少し見渡してみますと、
その私の師匠からながらくお借りしている<ボディクッション>があることを思い出しました。

実は、母がうつぶせ寝をすると、胸椎の一部の問題の硬化が強い箇所が辛くて、
どうしてもその状態では深くまでリリースが進まない一点があったのです。
もしかしたらボディクッションを使って母のうつぶせ寝をする胸椎や頚椎の緊張状態を緩めれば、
さらに解き進めることもできるのではないか?
そう思って、今日の午前11時ごろ、
ボディクッションを使っての施術をトライしてみました。
すると、うつぶせ寝で、いつもならば通常の施術用の胸当てやフェイスマットでは母が「もう、首が痛いから勘弁、、、」となっていたのが、
ボディクッションを使わせてもらうとすやすやと寝息を立てているんです。TT)・・・ よかった。
そしておかげで、少しずつ脊椎の上部胸椎の芯となり硬化が著しい部位に縦の柔軟性を付けることができました。
おそらくまたそちらの柔らかくなった部分を、母の姿勢の癖がつぶしにかかるでしょう。。。。
ですが、上部胸椎が楽になれれば、呼吸の質を向上させた状態を数時間なり維持できます。
そこは大きいものと思えてなりません。
Y様、本当にありがとうございます!
あとでY様に、ボディクッションを貸してくれていて本当に役立ってますと感謝メールを送ります!!! m,__m