2024年11月02日

水への影響をうながすグッズを、ボディワークでどうつかうか?

マイナスイオンを発生させるペン)はプラスイオンが過多の水道水を適度にマイナスイオンを与えることで、
水のイオンバランスを調和させることができるといいます。

同様に(砭石)にも水質を変化させ続ける能力があることが知られております。


それぞれをもちいて実験を試みています。


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【実験その1】 水草を使った生命維持の観察

今年5月に、以下のパターンで極力同じ条件設定を心がけて窓際実験をしました。

(A)ペットボトルに水道水とバコパモニエラという水草を密封。

(B)ペットボトルに水道水と砭石とバコパモニエラという水草を密封。

(C)ペットボトルに水道水とマイナスイオンを発生するワンドとバコパモニエラという水草を密封。



(A)ペットボトルに水道水とバコパモニエラという水草を密封。
2週間で夏の暑さも手伝ってかバコパモニエラは解けてなくなりました。

(B)ペットボトルに水道水と砭石とバコパモニエラという水草を密封。
4ヶ月でおしくもバコパモニエラは解けてなくなりました。

(C)ペットボトルに水道水とマイナスイオンを発生するワンドとバコパモニエラという水草を密封。
6ヶ月経過した今もバコパモニエラは元気とはいいきれませんが、
しっかりと形状を残し生き続けています。


IMG_20241102_090609~3.jpg
(ワンド写真)

このバコパモニエラを使った実験からわかることは、

水道水(2週間)よりも、 
砭石ウォーター(4ヶ月)がよりすぐれて生命を保てました。 
マイナスイオンワンドウォーター(6ヶ月以上)ではそれ以上の結果が期待できます。



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【実験その2】砭石とワンドを使ったおいしい身体にいい水質を当てるだけで得られるかの実験

(A)ガラス瓶に水道水をいれ、マイナスイオンワンドを10本、ガラス瓶の上下に設置する。

(B)ガラス瓶に水道水をいれ、砭石をコースターのように敷き、上蓋のように置く。


(A)ガラス瓶に水道水をいれ、マイナスイオンワンドを10本、ガラス瓶の上下に設置する。
水道水のままの感じで、水は美味しさを増すことはない。
※ワンドを手で持ちくるくると回転させ続けること300回ほど動かすと
 マイナスイオンの放出量が盛んとなり多少の水を口に含んだときの食感はかわります
 たとえばレモンのすっぱさを消してしまうような変化も起こりうるようです。
 (私にはすっぱさが若干低減したかな程度しか感じられないので・・・なんとも。。==)

(B)ガラス瓶に水道水をいれ、砭石をコースターのように敷き、上蓋のように置く。
60分〜90分、砭石をガラス瓶の外からあてがうだけで、
多くの方が味覚上の差異が起きて飲みやすく感じられました。

中国では円盤状の砭石をコースターにしてカップの下に敷くことで、
紅茶やコーヒー、お茶なども飲みやすくなることは知られております。
そのため砭石のタンブルを専用ボトルにいれて砭石ウォーターを作る製品が販売されています。


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(砭石ウォーター写真)

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砭石とワンド。
どんな科学的理由から水の分子へのアプローチが起きた結果であるのか。
詳細は科学者ではない私には不明で、推測の域をでない仮説しか立てられず、
それを皆様にお伝えするのは忍びありません。


ただ多分に筋膜リリースに砭石、ワンドのそれぞれを利用する際の示唆は得られました。
患部の気を補い邪気を瀉するために、
このトリガーポイントならワンドで、
このトリガーポイントなら砭石でと。

結婚式場なら礼装で、海水浴ではアロハシャツでといえるほど、
両者はそれぞれが自分の強みを主張するのが興味深いものです。
患部やお客様の体質や体調から条件の違いで、
使い方の差異が見えてきています。

よってお一人様のセッションでも、
このお客様の肩はワンドでとなり起立筋は砭石とするとか、
またはその逆の用い方をすることもあります。
ただ砭石が大いにベースを均すには都合が良くできており、
ワンドはワンポイントリリーフをする投手のような感じであることは多くあります。
ただお客様の虚実の差異や水毒や瘀血の状態の差異からも、
それらの用いるべき場の適用差が徐々に見えてきました。


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2024年10月30日

奇経八脈って、身体操作の脊椎をコントロールするときに使えます!

正経十二経と、奇経八脈のうちの任脈、督脈。
経絡の解説は東洋医学の一般書ではここまでという本が多いように見受けられます。
それにより他の経絡について認知されていない方もおられるようです。
任脈、督脈以外の奇経八脈(衝脈、帯脈、陰維脈、陽維脈、陽キョウ脈、陰キョウ脈)です。

個人的に私も正経十二経と、奇経八脈のうちの任脈、督脈の学習で、
頭に詰め込む際にキャパがいっぱいいっぱいでした。
ですがバレエをなさるお客様のイメージを描くと、
任脈、督脈以外の奇経八脈(衝脈、帯脈、陰維脈、陽維脈、陽キョウ脈、陰キョウ脈)が、
これら【腎】に関連する経絡といわれ、正経十二経と交わり影響しあうという点に着眼。
腎は骨(脊椎含む)を司るといわれておりますので、
奇経八脈は脊椎をコントロールするには役立つだろう。
そういった目で観察し考察を深めてみました。



立位では、脚部の内側を通る経絡の腎経や肝経を活かして脊椎の延長線上の線を保ちます。
通常ではそれくらいのイメージでいいと思います。

ですがバレエのような妙技と言える脚の使い方をするとき。
奇経八脈の陰維脈、陽維脈なども認知利用できているときは
ダンサーの動きや支えの流れがよくなると私の目に映りました。




昨日、バレエをなさっておられるお客様に、
頭部を安定した動きをするために
単純に胸骨柄と上部胸椎を前後で挟み込むように使おうというだけでも
お客様には似たような動きの変化を観られたのかもしれない。

ですが図説東洋医学に掲載されている(陽維脈)の絵を参照していただき、
お客様に(陽維脈)を活かしていただけるようポイントをかいつまんでお話させていただきました。
今回は私が思った通り、すんなり頭に入れた(陽維脈)のイメージに反応してくれておられました。
あらためて奇経八脈を身体に活かすことで巧みな足技が必須な方々には理解が深まれば利用価値あり。
そのような実感をさせていただきました。

ただ身体操作にて研究心旺盛なお客様という条件がなければ、
(陽維脈)をイメージしてなどいえば情報量が広がりポイントが不鮮明になって動きが悪くなります。
消化不良の知識に人体の筋肉の操作は思うように反応できませんから、
そういったところの見極めは必要ですね。


覚えることが山のような経絡学に圧倒され、
以前は縁遠い存在に感じていた奇経八脈が。
こうした脊椎を含めた脚骨のコントロールを見極めようとすると腑に落ちる解答をくれる。
運動するときの活用として奇経八脈に着眼してみるのも面白いですね。
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2024年10月20日

赤血球中枢って?・・・それD8です

昨夜、本日のお客様から現状で気づかれた点についてお知らせをいただきました。
詳細は差し控えさせていただきますが、
助け舟を出された赤血球数減少が血液検査からわかったとの報告でした。

お客様のお身体のチェックやお客様のお言葉からは、
末梢神経障害が酸素欠乏により起きるのが有力だという可能性が感じられます。
ですが他に同様の末梢神経障害が起こる発生原因は数点目ほどございます。
ゆえに絞り込みが難しい。

そこを顕著な赤血球減少の報告を頂戴して、
ならばD8(=第8胸椎)にフォーカスしようと考えました。
姿勢均整術  黒川瀞雄 先生の著書「全脊椎の作用と性質」より
( https://amzn.to/3NyFHIg )←Amazonの本書の該当URLページ
こちらを読み込んでいれば〈D8が(赤血球中枢)〉と書かれていることを思い出す。
D8(=第8胸椎)は横隔膜神経、胃、肝臓等に関係する。
D8の右側1側に深いトラブル箇所があることを本書は示しております。
こちらを中心に検証し関連部を芋づる式に洗い出していく。

お客様の身体を実査すると、D8右側とD9〜D12右側までの起立筋上の硬化がみられる。 
特にD9上では僧帽筋・起立筋・広背筋が折り重なる点にできたトリガーポイント。
こちらがD8右側深部の歪みを助長する基底となっています。

今までもお客様のこの部位の硬化は認識してアプローチしてきました。
ですがこちらの箇所以外にもいくつものグレーゾーンがあって手当をする必要がある。
そうした場合、いくつもの場所に手を掛けることが必要になります。
予防線を張るためです。
手をかけたところが増えるなら、手をかけた部分に血液の巡りが分散されます。
そうなると患部に血が集中してくれることで手当され回復基調にのるのですが、
選択と集中が必要だが選択判断基準とすべき決定的な情報が欠けています。
そうなるとまた広げて手をかけていく施術をするしかないのだろうか。
そのように考えていたため、今回、赤血球減少の数値化されたデータは説得力を持ち、
D8へのアプローチを中心に選択し、その部位と関連箇所へ集中する対処ができました。
お客様も自身で血液検査所見から問題を認識したうえで、
なぜこの部位へ手技をする必要があるかをわかっていると、
身体への受け入れがスムースに変化が浸透することがあるようです。


D8の現状から週一程度のスパンで歪みを是正する修正を加える必要が感じられ、
お客様の奥様が後日お見えになられるので、そのときに奥様に調整法を伝えることに。
ただD8への施術は多少力技でもあるし、テクニックが必要なためうまくいくかどうか。

なので苦肉の策として、経絡でいえばこの場合、督脈( 至陽 )にあたります。
お客様自身が自宅でこちらにお灸をすることはできます。
そのようなことも対処として考えてみてはと。


多年にかかったD8の変位を修正するには時間がかかります。
結果はまだ現れていないものの、
お客様自身、最悪の状態を先々考え調べ、
ひとつずつそれを除外する合理的な考えで取り組まれています。
赤血球減少がD8由来の場合があるということをご存じの方は少なく、
そちらへ対する手技の箇所や効率的な手技の仕方の具体的な用法はあまり知られていないでしょう。
そうしたD8のトラブルを除外する協力ができるのは、
少しだけでもお体の改善のステップのひとつを進められたのかと思われます。


特段のお体の気付き等がございましたら、施術前に事前にお知らせいただくことで、
ネットで調べておいたり、今回の私の手持ちの秘蔵書から該当箇所を調べたりできます。
そうしていただくことで、その日の施術内容がより具体的な方針が決まることもあります。
そのような期待値が高い対応がなされるとうれしいときには、
ご連絡をお待ちしております。
posted by スズキ at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

猫に命門


一昨日前、保護猫活動内容のテレビ視聴中。

坂上どうぶつ王国
#TVer (こちらで現在、視聴可能)
https://tver.jp/episodes/epm5ou11x2


小野真弓さんが自宅部屋で白猫のマリ様を飼い始める。
マリ様に触れようとすると嫌そう。。。
その対処に、なんと経穴の(命門)に、火を使わずに貼るだけお灸をつかって。
4日間、命門のお灸。
すると触られても大丈夫に!!
23分頃お灸。


実際は命門のお灸でさわれるようになったのか、
4日間、身近でワンオンワンで接した成果か。

ですが命門へのお灸を思いついて実践なさった点に称賛!

命門の両サイドに腎兪という経穴があります。
猫を飼っている方はご存知のように、腎臓トラブルがよくあるのが猫ちゃん。
命門と腎兪にお灸することで腎臓が弱って気が立っている猫の心身をサポート。



ちなみにボウエンテクニックという経絡を治療する施術では、
動物への施術もでき、一定以上の成果をあげることがしられています。
馬、犬、猫、その他
つまり人間以外の動物も人間同様経絡があり、
経絡刺激で体調管理ができるのです。
私もかつて大井鹿島神社の裏にいたかわいい人懐っこい猫へ
ボウエンテクニックで経絡アプローチをやってました。
それがまたよく効くんです。元気になる。
特別なおくすりをつかわずにケアできる。
猫とのふれあいでつかれた猫の命門や腎兪、そして他の兪穴をボウエンテクニックのムーブをすると、
しあわせそうな顔になるんです。
いまは大井鹿島神社の猫はいなくなってしまいましたが、いい思い出です。。。



だからテレビで小野真弓さんがマリ様に、
火を使わない安全なお灸をぽんっと貼ったとき、
さすがだなとびっくりしました。



Screenshot_20241020-080944~2.png

督脈の命門。
場所は、おへそと同じ高さの背骨の上です。



「生命の門」を意味しており、腎臓の中間にあるこのツボは、エネルギーが集まる場所。
胃腸の調子を整えるツボ、元気が出るツボです。疲労回復にも。
腰痛、腎炎、頭痛、耳鳴り月経不順、下痢(げり)  など

posted by スズキ at 08:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月14日

足裏はわざわざ魅せてもらって押してみないとわからないが、耳やほか顔面診は対面しただけでもだいぶ理解が進むものです。

昨日の施術。
施術前にお客様からお話をうかがっていると、
足裏の反射区療法をしていますとおっしゃっておられました。

鈴木さんも、やってますか?と話がふられて、
以外に痛みが強くてお客様に不評だった過去があり、
そこを攻めに行こうというのはあきらめましたと。



ただたとえば耳の反射区は四診のひとつの望診に属し、
お客様との対面で話をする瞬間に健康状態を読めるので利用しています。

先だってもちょっとブログに書きましたが、
足裏は靴下を脱いでもらって、
押したり、色を見たり、タコをみたりしないと五臓や他の情報は得られません。
ですが耳が外から見えるお客様ならば、
話を交わしている30秒でチェック完了。

たとえばそちらのお客様が先だっての施術でお見えになられたときのこと。
耳たぶにいつも以上にくっきりとした横シワが見て取れました。
あきらかに精神的なストレスの極みでけっこう危険なサイン。
意図的にいつもより身体の奥へと負担を抱えさせるほどの変化はさせずに、
深い理想的な休息ができるような施術の手順を選択させていただきました。
もしこの耳たぶ状態で急に頭部への血流が勢いがつきすぎてなだれ込めば、
脳の血管が持たなくなるトラブルが発生する可能性が高まると聞いてます。
なのでいつもどおりの身体の深層筋を多くリリース、特に首や肩などの、
頭部へ血流を運ぶところの血管周囲に急激な変化を過剰に加えてはだめ。

そういったことを承知したうえで施術をさせていただきました。
施術後にはくらくらとなりそうなところでしたが、
ネガティブな反応は制限することができ
安全に施術をさせていただくことができました。




このような注意の仕方は中医学の勉強をしたあとのこと。
そうする前は、そのような配慮の必要性があることは存じ上げておりませんでした。
今考えると合理的にお客様の情報をかき集めてから対処するには、
経験則城のデータを徹底集積して解析した中医学の診立ての信頼性が得られてから、
施術上の深層筋リリースも、どの線まで解いていいかがみえるようになりました。
たとえば、
朝の時間帯と晩の時間帯ではリリースの深さは変えます。
天気、気温、気圧などでも変えますし四季でも変えます。
そして各人の生活上の過去や近況を労働や感情をしり、
他は体質上のこと、器質的な違いなどの特異なもののあつまりですから、
誰一人として同じ調子で解くことはなく、状態をくみとって施術にあたります。
以前もお客様の体質や体調は考慮していたものの、
天気や四季など自然環境が人体に与える影響がどれほどのものかを知ったとき、
それを知らずに施術にあたっていたことに恥ずかしさを感じました。

たとえば脈診をするときに、朝と夜では脈は違ってあらわれますし、
気温や湿度でも影響します。
つまり血や気の流れは、時間帯や気温や四季により大きく変わりますし、
そこに蓄積するストレス状態や感情の疲労など。
いま、目の前におられるお客様はそういった影響を受けているものです。
そこをざっくり読み取らずに飛ばしていくか、
読み取って情報を増やし陰陽のバランスを正常化する基準を得るか。
それは自ずと結果が変わるものです。
それはそのような目で施術を少しずつしていくよう心がけるようになり、
安定した見方が進んできたとよろこんでいます。




最後に余談となりますが。
昔、免疫革命という本の著者 安保徹先生が急逝なされたときも、
最晩年のお写真を拝見すれば、
この耳たぶ横の深いシワができておりましたことは知られています。
以前のお写真と比較し脳への多大なストレスが蓄積されておられる。
あとは顔の左側が極度に萎縮しているため蝶形骨の異常が読み取れます。
私の知り合いが〈安保徹先生は悪の組織に狙われて・・・〉といったが、
私にはダサいデマに踊らされて話をおもしろおかしくいいふらすことは、
故人の尊厳もあるからやめてほしい気持ちで話を聞いた記憶があります。

posted by スズキ at 09:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月10日

施術効果を高めるには腎臓のコンディションを知ることから

先日のボウエンテクニック講習会にて。
腎臓へのアプローチ手順に変更があったことを知った。
多くのボウエンテクニックの書籍等では、
腎臓へのアクティベート方法を紹介するが、
アクティベートした状態を仕舞うクローズの仕方が追加されていた。

Screenshot_20241010-163633~2.png

こういうと
「腎臓のアクティベートって、なにいってんのかな?」
と思われるかもしれません。

腎臓の機能のひとつとして血液の浄化があります。
心臓からおくられる血液の三分の一ほど腎臓に送られ、
血液の不要物を濾して浄化します。
ただ腎臓が熱を持って浄化機能が停滞したり、
受け入れる血液の量が減少するようなときは、
体内の血液循環にも滞るようになります。

そうした条件下では、
筋膜リリースを手技でおこなってみても、
お客様自身の血液がリリースされた筋膜周囲の炎症箇所に集まり、
癒着した患部をさらにゆるめて改善を促進させることが困難です。
ちゃんと腎臓の働きがスムースにおこなわれていることが、
気血水の血液が順調に自身を癒し続けるには必要なのです。

腎臓に対処するボウエンテクニックの手技があり、
私の施術では必要ある場合は施術中に用いてます。

これもまた施術後にお客様自身が体調の戻りを妨げて、
改善基調へスムースに乗せるための大切な下ごしらえです。


講習会では、どうチェックをするかを教わりました。
それは実践的でたのもしいやり方です。

ですが中医学の四診分野のひとつ、望診。
望診とは、患者様の顔や全身や姿勢などを眺め状態を読み取る方法です。
舌をみせてもらう検査法は知られていますが、その舌診は望診のひとつです。

他に腎臓のコンディションを望診では「耳」の観察をします。
耳は、耳のなかに全身の反射区があるという耳つぼのような、
おもしろい身体的アプローチ法もありますよね。

耳で腎臓を診るやり方の詳細は、
安易に述べると誤解をされる恐れがあるため、
しっかり解説してある専門書に当たってください。

ただ簡単なところでは、
耳たぶに、大きさがあって力強く変色やシワやカサカサなどもない。
そういった状態であれば、腎臓へのアプローチはスルーで問題ない。
対して、耳たぶが小ささが際立つような傾向のお客様のときは、
腎陰虚といわれる状態をあらわすため必ず腎臓へアプローチします。
後者、腎陰虚の体質では器質的に腎が弱いときもあるため、
血液循環の際に勢いがないため
膀胱経の兪穴を刺激してもそれだけでは気の補うことがしづらい。
そうなるとボウエンテクニックの特徴のひとつ、
膀胱経の兪穴を刺激して体調を経絡的に安定させづらくなります。
ほか耳たぶ以外からも耳の状態や形態から腎臓の状態が読めます。
そこはお客様と対面しているときに、
私自身、きっちり観察してよい施術を叶える判断材料にしてます。
望診でえた情報はお客様にぺらぺら言うようなことはありません。
なので笑顔で対面している儀礼的なものと思われますが、
お会いした3分間ほどで耳以外にも、
30ほどの項目をチェックしてます。
そのうえで、第一声の質問をこちらからさせていただくことも。



耳の状況が腎臓の停滞を示しているとボウエンテクニックの手技で
腎臓への手順をおこないます。
なのでここは判断がしやすいんですが、
ボウエンテクニックのトム・ボウエン先生も、
患者様が目の前にたてばそれで大抵のことをわかったといいます。
ボウエン先生は東洋医学の医師に親交があり望診の使い手だった、
そんなことを想像するのは難しくはありません。




あと先日、ストレスが塵も積もれば山となる的な増やし方をした人は、
ストレスに晒された体の持ち主さんだとしても、
その自覚がない人がけっこうおられるのです。。。

そのような方にストレス蓄積の山が高いか低いか、
耳たぶでチェックする方法がありますので、
そちらを最後にご紹介させてください。

下図を御覧ください。
GridArt_20241010_155935708.jpg

耳たぶの顔に接近している内辺。
こちらを自分でではなく他者にコリッとつまんでいただきます。
するとストレスがさほどなければ、または十分耐えうる範囲内なら、
別段、さほどの痛みを感じるものではありません。
私自身、ストレスフルを自覚していたはずが、
こことコリッとお客様に試しにと言ってつままれたとき。
・・・激痛かなと思いきや、無痛といえそうな程度です。
まだストレスの山が高くそびえるまではいかないのだが、
ひとりで、ストレス、実感してますというへたれの証明。。。。

お客様は笑顔で「ストレスなどない生活を送ってます」と、
述べられていました。
試しに私が耳たぶの内辺を軽くだけコリッとした瞬間、
「イタタタたぁ」と絶許なさられてこちらもびっくり。
気づかないようなストレス原因があったのでしょうか。

ちなみにこの部分が度を越して硬い場合、
不眠だったり、無気力だったり、疲労感だったり、
さまざまな腎が弱ったときに起きる症状が現れます。
そのことはドイツの方で学術論文発表があり、
8割ほどのがそのようであったと結論付けてました。


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2024年10月09日

砭石(べんせき)の工夫を凝らしたもちいかた ワンド2本使いで癒しの超音波アップ!


砭石は中国産の特別なヒーリングストーン。
人体を構成し含まれる微量元素と同じ配分量のものを含まれる隕石由来の石。
中国伝統医学の聖典、黄帝内経に治療に利用したと記されるお灸や鍼の前身です。


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ただこの砭石。
もうひとつの側面があります。
楽器の打楽器のひとつ【木琴】の木の部分を砭石に置き換えた楽器として宮廷で用いられたといいます。
砭石のマッサージワンドを2本用意し、
それらを軽く打ち鳴らすとキーーーンという鉄琴を打つような高周波がでてきます。
人間の耳や肌から砭石の周波数を受けたとき過剰に興奮した神経が落ち着き癒やされる反応を起こします。

砭石で皮膚に直接マッサージをしたときにもそのような高周波をともなう耳に聞こえない超音波が皮膚から入り緊張しすぎている組織を自然に緩めていく作用を出すといわれます。
現代ではそうした周波数の存在は、検査機器で物理的計測をおこなうことで実証されているのですが、
黄帝内経が書かれた当初、まさに肌感覚でこれは治療に使えるとわかってしまうところは脱帽です。

で、通常は砭石のかっさやマッサージワンド含め、一本使いでマッサージをするものです。
私もそうやってつかうこともありますが、
偶然、もっと効果的に筋肉の炎症やこりを緩める方法をみつけています。

単純なことですが、まさに砭石のマッサージワンドを2本が接触するよう束ねて持ちながら、
セルフマッサージをおこなうのです。
すると皮膚と砭石がこすれたときの超音波と同時に砭石同士が更に高い超音波を発生します。
それぞれの超音波が協力的に皮膚内部のコリに伝わります。
皮膚と砭石がこすれるときの超音波は無音ですが、砭石同士がこすれるときは静かですが有音。
患部近くにある有音の音源の作用は力強く周囲に拡散し、ダイレクトに患部まで届く仕組みです。

私が自分の疲労し炎症痛を起こす腕のケアとして2本の砭石ワンドを束ねてセルフケアすると。
他の100も試したやり方のうち、どの対処以上にスムースに張りや痛みが消えてくれるのです。
いまのところ、これがマイ・ベスト。

もし砭石のマッサージ用スティックを複数本持っている人がいたら、試してみてくださいね。
気に入ってくれることでしょう。
posted by スズキ at 07:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月08日

脇の下にコリが!?知らないとちょっと怖い感じ、肩や首にもトラブルが・・

脇の下にあるコリの解剖図


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(脇下にあるコリの図)

脇の下に大きなコリを持つ人がいます。

私が脇の下のコリの存在を初めて目の当たりにしたときの驚き。

いまでこそ慣れて、肩のずれた位置が上方か前方か後方かで、
どこの肩の内側の筋群が癒着しているだろうとみえてきます。
でも、この部位にできたコリからの循環器へ与える負担から、
単純な五十肩封じといったレベルのはなしじゃないと感じた。


健康上のトラブルメーカーと真剣に捉え、
差し迫ってリリース法を考えてきました。


脇の下にできたコリの硬度は人それぞれです。

幸運にもまったく問題ない人もいます。
ヨガやさまざまなエクササイズ等が功を奏しておられるのでしょうか?

対して硬質な石と同様な硬さへと変質するケースもみられるのです。
最近ではスマートフォンをにぎりしめている時間が増えていたり、
長時間のパソコンや書類に物書きをするような仕事などにより、
肩甲骨や上腕を固定し、肘から先の腕を操作するようになりました。
鎖骨や肩甲骨を固定した使い方なら脇の下にコリができるようです。
だからこそ、
烏口腕筋をつかった腕の使い方ができるようにならないと、
いくら脇の下にできたコリを力技でほどいてもまた固まる。
それを繰り返すこととなりますから終りがありません。
自身の腕や肩の使い方や実際にどのように使っているかを、
しっかり検証して是正されることが望まれます。



上図の黄色いマーカーで記した筋肉が関係します。

・上腕二頭筋
・上腕三頭筋
・烏口腕筋
・小胸筋
・大胸筋
・肩甲下筋


多くの筋肉が直接かかわりをもつことがわかりますね。
特に上記の筋肉の腱部分が硬化することで、
石や骨や鉄のように冷たさをともなう硬化組織へ転化します。

一本の筋肉のそれ自体が緊張著しくなっていたり
筋束レベル、筋繊維レベルの硬化がみられることもありますし、
そうした2本かそれ以上の本数が複雑に癒着を繰り返している。


ほかには以下も脇の下でコリに近接し
影響していることも多く見られます。
硬化があれば緩める必要があります。

・広背筋
・大円筋


上述した筋肉群のそれぞれの筋肉の正常な位置や状態を知り、
筋膜の癒着をリリースしていきます。
適当に硬い筋肉を押し込めば解けるだろうというのは勘違いです。
それこそ神経や血管やリンパ節が含まれるため危険極まりない!

握りこぶしよりも狭い箇所に複雑に絡まった癒着した筋肉達は、
本来ある筋肉の位置とは違う場所にずれる。
だから触診でどのコリがどの筋肉化を判断して区別していきます。
クライアントのコリの状態をみて、
クライアントの肩甲骨、腕の上げ方や回旋など工夫することで、
こうした癒着により筋肉が本来の位置からズレたところを最小に。
そうすることができないと、潜り込んだコリは隠れてみえてない。

硬化が少ない軟化度合いが高いものであるとみえるならば、
波々の圧やスクリューの圧を適正な弱圧でかけて様子を見ていく。
強い炎症を持っているため、弱圧でも痛みが強いことでしょう。

ただし隠れたコリをしっかり見えるような位置に引っ張り出すと、
そちらを緩めればまた下層にさらに硬いコリの核があらわれます。
こちらは脇の下のコリが強い方の場合ですね。
こうした作業を飽きずに繰り返すのですが、
術者も集中力が擦り切れお客様も痛みでしんどい。
強固なコリに変質した筋肉同士のリリースでは、
弱圧では焼け石に水で変化改善はまったくみこめませんから。

ただこうしたリリースを複数回の施術の回数を受けて繰り返せば、
すっきりこりがよりつかないようになっていきます。
(できるだけただしい腕の使い方をしようと指導は必須です)




リリースを加えるには、
二本の筋肉のうちどこかで一本が他の筋肉や骨等で固定されているかどうか確認し、
固定されていなければ施術者が一方の筋肉を固定させてリリース圧を加える。
その作業を固まったコリの点、ミリ単位でごっちゃりとなっているわけです。
引き離すには圧をかける方向や圧の力加減、そこが難しく感じるのですが、
現状ではワンドをもちいることでそのリリースが格段にしやすくなりました。
ただ人の体へと影響させる特別なことですから集中力が擦り切れるのは、
ワンドをつかっても免れることはないのですが、
リリースがスムースに進行することから結果はいいですね。


最後に、脇の下のコリがどんな感じのネックになるか、
ざっくりとあげておきます。


骨格筋としては、肩や上腕や前腕への筋肉がコリ起こります。
五十肩のような場合も、このコリが部分的に関係し肩関節の可動域を制限させ痛みを生じさせるようです。

この部分は腕に通る動脈や静脈の通りと重なりますから、
脇の下に大きなコリができている方の血行は停滞し、脈を診ると正確に診ることができません。
特に注視しなければならないことは左肩内部の血管へ圧が強くなる場合、
心臓より近位な位置関係が災いし、心臓とコリとの間にある動脈にトラブルを起こすこともしられるようです。

脇の下にあるコリが腋窩リンパ節に深くかかればリンパ液の停滞がでるでしょう。

首から腕へ通る神経が脇の下のコリ近くを通り影響を受け、神経圧迫の割合によりしびれや感覚低下等の影響が生じることもあります。


手のトラブルをみるときに、
考慮しておきたいことです。
一般の方が、自分で脇の下にある程度の柔軟性があれば
あまり問題はございませんから気持ちの良いほどの圧で緩めるのは勧められます。
神経質になる必要はありません。
ただすでに五十肩やその他の関連症状が現れているようなら、
複雑に入り組んだコリでリリースに難易度が高く、
神経や血管等に不用意な圧をかければ危険な点から考慮し、
適当に硬いところをみつけたからといって
ゴリゴリゴリとしごくような加圧をするのはよくありません。
なんらかのこうした部位のリリースをしていただける先生に
リリースを依頼するようにしたほうがよいでしょう。



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2024年10月07日

ボウエンテクニックの特別な眠りから、ストレス軽減に効果を実感。

あきらかに精神的なストレスが加わる出来事があるとき。
そうしたときには「◯◯でストレスを感じておられますか?」と質問をすることは有効です。

ですが日常的に些細なストレスが積み上げてきて蓄積した人は、
自分がストレスフルな状態であることに気づいていないこともあります。

そうした人に、ストレスの有無を尋ねても、
「いや、いや、ストレスなどありませんから大丈夫ですよ」とかえるでしょう。

熱湯に放り込まれたカエルはあわてて逃げようとします。
ですが心地よい水温の容器にいれられたかえるが、
10分に1度ずつ水温を高くするようにしたときは逃げることなくゆでガエルのです。
〈ゆでガエル〉と、いのちにもかかわることとなります。
こうしたことが日常些細なストレレスを高々と山積みにした起こります。




体調不良が塵も積もれば山となるといった些細なストレスを積み上げた結果からか、
それとも悪姿勢や肉体的に負担をかけすぎたことによっておきたからなのか。
それぞれ対処法がことなりますから、
それら両者のどちらかであるのか。
それとも両者の割合がどうなのか。
そうしたことに気を配り、
体調不良の改善をはかるようにしたほうが結果が良好となるのです。

ただし痛みについて考察すれば、事情が変わるようです。
痛みの原因が、肉体由来か、感情精神由来かを調べた学者がいます。
感情精神由来で痛みを感じるものが7割で肉体由来が3割との結果。

肉体的なアプローチを得意にするものとしては、
もうちょっと肉体由来が多いかと思いますけど厳正な統計をパスした論文発表です。
意外なことに思われるかもしれませんが、そういうことなのです。
感情精神由来による痛みの起こりは7割と念頭に置いておくなら、
クライアントへの質問の仕方が肉体由来のみに留めては不十分。
感情精神由来がおさまりがなければ何度でもぶりかえすのです。


心理学専攻の先生は自分のテリトリーには精通しています。
ときとして身体に蓄積されたコリを創り出した悪姿勢等には意識がいかないこともあります。
逆に身体的アプローチを得意にする整体等の先生は、
日常的に積み上げた些細なストレスの山が、
低山か高山か配慮しにくい傾向があるでしょう。



私が最近ボウエンテクニックの講習会に参加するため、
その前後できっちりボウエンテクニックの勉強をし直しました。
セッションをするときにボウエンテクニックのなかば正式に近い手技過程を摂ることがあります。
(ただやらねばならない手技がたてこんで時間がつまっていたら割愛いたしますが)
経絡を勉強させていただくことで、
感情精神由来の負担を経絡への意図したアプローチにより軽減させることができます。
その手技を受けておられるお客様の幾人かは、
眠りに落ちたといわれます。

ただ普通に寝てしまっただけでは感情精神由来の軽減があまり期待できない。
普通に寝てるだけではがせるような、やわい汚れのようなものはほかにして、
かなりしっかりとしたストレス蓄積の山が地盤が盤石に固められたものです。

そうなったものがリリースされるためにはボウエンテクニックを受けたとき、
本人には周囲の私の動く音も手技を受ける感覚もまどろみのなかでわかるが、
肉体はぐっすりと眠りについている。
いびきをかいて熟睡している最中の人に声をかけても反応はないものですが、
肉体は寝ても意識が起きているときには、
私がうつ伏せになっているお客様に「こんどは仰向けになってくださいね」
というと、さっさと体を起こしてくるんっと仰向けになってくれるのです。
私としてはほんとうに寝込まれると次の手技への支障をきたしますから、
ボウエンテクニックでの眠りはその心配がありません。
ちょっとぼーっとしていても意識はしっかりしてます。


助かってます。


そしてボウエンテクニックの不可思議な眠りのともなう手技を受けると、
不思議なほど身体的に良好な変化が定着することが見受けられるのです。
気が停滞したり過剰な経絡がボウエンテクニックで調整変化したから。

実際にそのようなことがどのような仕組みで起こるかは、
調べられたことがないようなので私にもわかりません。

私もボウエンテクニックを講師のミトさんから受けたとき、
ボウエンテクニック特有の眠りを体験しました。
当時抱えていた人間関係上のストレスが
ものの見事に鎮火したことは忘れることができません!


 ちなみに
 先日、ボウエンのデモやりますので関心ある方の連絡、
 お待ちしてますとこっそり書き込ませていただき
 おひとり様が名乗りをあげてくれました。
 ありがとうございます!

ただ私は公式にボウエンテクニックを施術メニューにしていませんので
これからどんな施術で、どんな効果を受け取ることができるかについて。
関心ある方はぜひボウエンテクニックで検索してみてください。

たとえば私のよく知るボウエンテクニックのプラクティショナーさんで、
池袋のゆっくりという整体院の先生は、
私も自費でボウエンテクニックを受けに行くこともあり、
こころのおさまりがよくなる手技を得意にしております。

posted by スズキ at 20:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

前腕内側の気の停滞を軽減して、憂鬱な気持ちを改善してみませんか? やり方はコツを掴めば簡単です!

前腕の手順

経絡を刺激することで、ときにはネガティブな感情が軽減することもあります。
たとえば前腕の肘から手首までの内側(心包経一部分)の感情と精神との関わりについてみてまいりましょう。


IMG_20241006_125917~3.jpg
(経絡人形の前腕内側にある心包経を黄色い線で描きましたの図)

こちらの位置にならぶ経穴のうちのいくつかの主な使用適応症には、
咳、嘔吐、吐き気、心臓痛、動悸、心窩部痛、その他】があります。
そして感情面について考察すれば、
精神的不安、憂鬱、恐怖、悲しみ、落ち着きのなさ
といった精神の不安定に対応するところもあります。

心包経の心包は、目に見えない心臓をつつむ膜状の包。
そちらにトラブルがでることで心臓に悪影響が加わる。
心臓は感情にダイレクトに影響するものですが、
それを包む心包がトラブることでも感情が影響するようです。


ボウエンテクニックには、前腕への手技という手順があります。
そちらで前腕の心包経部分へ手技をすることで
【精神的不安、憂鬱、恐怖、悲しみ、落ち着きのなさ】
などのネガティブな感情や感覚を低減させることも。

やってもらうと
ホッとする」ことが実感できます。

やり方はシンプルで難しくないし、
覚えれば友人や家族にもできます。


Bowen Moves for Carpal Tunnel and Arm Pain Relief
https://youtu.be/kUCqRSFMEEQ?si=cXpCTxlADnJFq2FU (映像全体表示)1分50秒からボウエンテクニックの前腕手技解説です
 

受け手(患者役)と術者は立つか座った状態で対面するか受け手は寝ている姿勢で受けます。
受け手が手のひらを術者に向けるようにして前腕を差し出します。
術者は、やさしい心持ちとやさしい圧で、
肘の内側の付け根から手首を超えて手のひらの中ほどまで、
心包経の経絡線を中心にして尺骨と橈骨を広げるようにします。

映像を視聴できる方はわかるでしょう。
やり方はなんら難しくありませんよね。

実際に手ほどきを受けてやり方のコツがわかってからやってみると、
心包経の気の停滞が改善できて、上記に上げた
【精神的不安、憂鬱、恐怖、悲しみ、落ち着きのなさ】
といったネガティブな思いのトーンが効果的に低減してくれます。

多くの方がスマートフォンやタブレットを持ちつづけたり、
在宅勤務による事務作業や腕を主に酷使するお仕事の方は、
気づかないうちに前腕内側をこらせてしまいます。
その部分が凝った結果から【精神的不安、憂鬱、恐怖、悲しみ、落ち着きのなさ】などのネガティブ感情が自動的に誘発されておられる方も多くおられます。
ちなみに前腕内側で心的ストレスの軽減によいと知られる代表的な心包経の経穴に、内関があります。

posted by スズキ at 03:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年10月03日

風邪も引いてないのに咳が止まらない!

ここ数日、人体について勉強になりました。

ひとつは【咳嗽〈がいそう〉】の人のワークです。

咳嗽とは、ごほんっごほんの《咳》のことです。
一分に5回、10回の咳が連発し止まりません。
本人も当惑しながら、激しい咳の連発です。
私がみても痛々しく、くたびれ果ててしまっておられました。

ウイルスや細菌に感染した咳ならわかりやすい。
安静に体を休め免疫力の出番。
でもそうした咳とは違うようです。
全身の熱は感じますが咳をしすぎた運動のせい、
リンパ節の熱、肝臓や腎臓部の熱はありません。
脈を見れば左と右では、
左が沈脈ですが、右が健康な平脈で正常です。
ただすこし食物摂取がしづらい影響も見えます。

ワークベッドに横たわると咳は収まるどころか徐々に激しくなり、
当人の体力消耗も著しくなっています。

食事をしたとき胃に強い違和感があり、
痛みで横になるしかないそうです。
数日続き、困っていた様子です。


先だってボウエンテクニック講習会で再学習したやり方により、
それにてだいぶ凸凹した背中の凹凸が消えて平坦になっていた。
リラックス状態に向かっているのは確か。
だが、咳嗽は一向によくならず激しく咳き込まれます。
医者に行こうも鎮静しない。

こういった臨床は、各人、症状の発生原因は異なります。
・胃の不調がある(胃の下部が下垂し平べったくなり胃内停水も)
・胸の真ん中あたりに違和感がある《本人談》
・喉を触れると扁桃の位置がずれて声帯隔膜が緊張している
・咳嗽の引き金となる横隔膜に緊張があらわれている

その他の条件を総合して考えて、
私の頭が《見える化》作業をはじめます。

直接は喉の奥にある声帯隔膜へ異常な刺激が届けられて咳をする。
でも胃と横隔膜は接し横隔膜部位に障りを起こして咳がでるので。
口、気管、肺、横隔膜、胃、という順の下に行くほど強い筋肉群。
体の前面真ん中を通るフロントライン上におかしなところがある。
そうした絵を脳内に描きつついくつかの筋膜の癒着部をリリース。
でも、なかなか正解にたどりつけず苦戦。
結果、肝臓や大腸などの裏手に隠れた右の大腰筋の上端に強い硬結化した腱部分があらわれた。
この部位はみぞおちが狭く閉じて触れることが拒まれて非常に探りづらく、
ふにゃりとした胃に覆われ、そして胆嚢等の裏手に隠れている部分でして。
大腰筋上端の硬結化した部位にたどり着いてそれを発見するまでの前段階、
その処理が大変手間がかかりました。。。
その部分をゆるめたころから、咳が半減し落ち着きを取り戻したようです。
眠りに就かれたようなのでそのまま30分ほどいてもらいました。
後日、咳は時おりでるものの日常的範囲におさまり普通に生活できているとのこと。

これは胃経の経筋や流注をイメージし見える化した図を描けましたので、
その図式を元に対応することができた例です。
正確な見える化した図を描くための素材集めに筋肉群を緩めていき、
経絡と多層化した筋膜が肌感覚で実感できたときに解が描けました。
ただ正直に言えば、絶対の確証があるようなレントゲンやCTなどの
検査機器で画像診断では映らない筋肉・腱・靭帯等の軟部組織をあつかうため、
推測や憶測のオンパレード。
少しでもお客様から考えを導くヒントをもらおうと、
結構、しつこく、
「そうなんですね、なるほど!
 で、・・・他にはなにか気づいたことありませんか?」
とより多く深くお話をしていただけるよううながします。
お客様の判断で、自分の状態を表現するのには言う必要はないと考えている事柄が、
私の方につたわったとき見える化した図式のパズルが完成することがよくあります。
言う必要がないという信念を持つことを話すきっかけが偶然に訪れるのには
大変に時間がかかるときもあります。
そういうところは、いつまでたっても重要課題ですね。


で、話をもとに戻させていただきます。
激しい咳嗽の連続で体力消耗が著しい状態が長期続けば生活運営にも関わります。
〈8週間を過ぎた咳は慢性咳嗽といいます〉
あまり時間をかけることができない事案となります。
もしも私が経絡という筋肉連鎖を知る勉強をしてなければ、
脳内でお客様の状態を見える化した図が描けませんでした。
「申し訳ありません。私では対処ができませんので、他へいかれたほうがいいです」
と伝えるしかなかったでしょう。

経絡の勉強を流注部分や経筋もあわせて丁寧にすることって、
ほんとうに大切だと実感している次第です。


そして私は経絡図や経絡や経穴の本も読みましたが、
私の脳では本からはさっぱり経絡線の流れる深さや位置がピンときませんでした。
正直言えば、経絡治療がつかいものにならなくて独習は無理だとあきらめてました。
本当にそんな感じで落胆するしかなかったのでした。。。

ですが〈Acupuncture Master〉という
日本語表記対応の3Dで経絡・経穴の理解を深められるアプリを使いだしてから一転。
私の頭に経絡線の通り道が体表から体内まで収まりだして、
このたびの施術でえがいた見える化した図が描けるようになってきました。
日がな一日、〈Acupuncture Master〉でぐりぐり経絡モデルを回転、拡大縮小させて眺めます。
経絡の位置があたまにスッと入って無理なくイメージでき始めた時点で、
今回の咳嗽のお客様の見える化した図が描けるようになってきたようです。
もちろん中医学の基礎知識(中医学の基礎知識って百科事典)が、
頭に収まっていて手を出せるようなことも多々あります。
経絡の応用は、そうした基礎の上に立つものです
〈Acupuncture Master〉だけ観てればOKですとは言い難いのですが。。。
ですがそうした中医学基礎知識を臨床で運用するには、
やはりこの〈Acupuncture Master〉が学習の支えとなりました。


Screenshot_20241003-090535.png
(胃経ー人体皮膚部分を透明に表記し経筋を示す図ー)
私が〈Acupuncture Master〉で見て記憶していた図です。
胃経経筋の一部は腹部と喉までつながりがあることがわかります。
腹部の内部の引き連れる筋肉の緊張が、喉部位まで影響することがわかります。
今回は喉内部を下方に引き落とす作用をする腹部内部等にトラブルがあります。
喉や気管の問題ではないため、その部位に刺激を加えて緩めると、
さらに腹部の喉等を下方に引き下ろす力の影響が増して咳が更に酷くなります。
注意すべき点でしょう`
腹部内の喉や気管、声帯隔膜に影響する影響をとりのぞくのみで
快方いたしました。

見える化した図はプラモデルを制作するときの手順が具体的にかかれた書面のようなものです。
終着点を押さえ続けながら複雜な作業をどの手順で作って積み上げるかを割り振っていきます。
〈Acupuncture Master〉の3D図モデルの男性を、見える化する段階でベースとしてでてきます。
posted by スズキ at 09:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月30日

腹直筋がかたすぎると内臓を圧迫し続けるため、改善が必要です!

定期的にお通いいただいているお客様で、
遠方の長野県からお越しいただいている男性。
(不定期では大阪や岩手県からお越しいただくこともあります。。。)

早朝出立でお越しいただき感謝の念が絶えません。

私も最近、ワンドを使った施術の多用がたたって痩せてきましたが、
今日のお客様も同様な悩みをお持ちになられています。

しっかり食べているのに、肉がつかずに、痩せてきたスリム状態でキープしている。
スタイリッシュな印象の良さはあります。
ですがやや早めに眠気が襲うようなこともあり体力的に頑張りを効かせづらくなる。
臀筋の減少により椅子に長時間座ると、座面に当たった坐骨が痛みを覚えてしまう。

腎虚証は経絡上、調べればわかります。
腎は精(後天の精:生命エネルギー)を貯める臓器と中医学では考えられており、
腎機能停滞すれば精力的な減退などに響いて体力が持たなくなってきます。
私も基本、腎虚タイプで、こうした傾向は身を持って理解できています。

ただこちらのお客様のひとつとても気になる点がありました。
それは腹直筋の筋肉に柔軟性がほぼなくなっている点です。
腹式呼吸はみぞおちの硬さから困難ですし、
察するに睡眠の質が落ちる傾向にあります。
また腹直筋硬化が、腹部内に収まる消化器を奥へと強圧し、
それら臓器の機能を抑制しているようです。
通常、胃の状態を腹診でチェックするとき、
胃内を通る動脈の状態をしらべて活躍状況や胃の位置や形状を確認しています。
ですが腹直筋硬化が強すぎて背部の腹壁に胃が追いやられて癒着が進むことで、
胃の内部にある動脈の脈動の強さやリズムを調べようとしても、
脈のレスポンスを受け取ることができませんでした。
胃の位置は、状況から察するに下垂傾向が予想され、
お腹いっぱいご飯をいただくと、
多少ぽっこりする位置が臍下とのことです。
腹部内部のパッケージされた空間サイズは、
理想的なサイズより25%は削られている。
それは肋軟骨下端の狭さや、
骨盤内部の腸腰筋の特徴と、
腹直筋、腹横筋や腹斜筋、そして腰の筋肉の緊張によります。
腹式呼吸をすることが困難となり、
どうしても上半身の肩や肩甲骨周囲に重心が高止まりします。
重心が高止まりして固定された不安定であれば、
体側の胆経という踏ん張るような筋肉群が常に張る状態になる。
そうした傾向が確認できます。



そうした腹直筋におけるリリース手順として。
以前なら腹直筋硬化は、圧を手や砭石温熱器等でかけてみても、
腹直筋の直下が壁の硬さがない大腸や小腸のためリリース圧が逃げ、
想定するリリース量の十分の一も解けないものでした。
それがうまくワンドを用いて腹部の奥に圧を押し込むのではなく、
腹直筋の筋肉の層に圧固定してリリースをかけるようにすると
こうした腹直筋の筋肉の硬化も柔軟性を取り戻すことができます。


肋軟骨部分への骨化したような靭帯や腱部のコリを除去する際は、
ほんとうに耐え難い苦痛。。。。
ですがこの部分をしっかり緩めないままに腹直筋全体を解けば、
早々に腹部の張りが以前にも増していく結果に陥ります。
それは腹部の内部を更に強く圧して消化器や生殖器に対して
トラブルの引き金になります。
また下垂した胃内の胃液が代謝できずにガス化が進行すると、
横隔膜越しに心臓へのかけてはならない負担を強いることも。
それらを避ける下準備には骨以上に硬度がきつくなった
肋軟骨上のコリを緩めないと、、、。
私も自分で自分のその部位のリリースを試行したときの痛みを覚えており、
このときの痛み具合は強烈なものです。

お客様が、がんばってくれたおかげで肋骨の全体可動が理想に70%達し、
これなら腹直筋をリリースして大丈夫という安心安全レベル。
それでワンドをたばねたものを巧みに使うことで、
腹部の大腸や小腸へ達しない腹直筋の高さにリリース圧を固定した解き方をもちいて、
腹直筋のコリを取り除いていきました。
これも細心の注意をしながらの緊張の手技で、
特別な手の内を使う技術がなければできません。
(最近、細心の注意を緊張状態でリリースすることが多く、
 それで私の体力部分は削られて痩せだした次第です)



この作業。
以前はどうやってやればいいのか解答が得られずに、
考えあぐねていたものでした。
ハンドマッサージの達人ならリリースできるのかというと、
腹直筋の赤い筋肉部分の組織は緩められるのですが、
そこは一過性で緩むだけで、早々に固まり不調がぶり返します。
多くの他のマッサージではこの赤い筋肉部分の一過性の柔軟化が限度で壁。
私もその壁に打ちのめされ続けたひとりだからよくわかります。
腹直筋の白い腱組織に効いてくるアプローチでなければ、
一定期間以上の柔軟性を保持することはできません。
そこがワンドを巧みに使うことで対処できるようです。
おかげでまた少し、施術がうまくなりました。

そして腹直筋の白い腱組織を緩めれば
1〜2週間という一定期間の緩みが保持できます。
そのタイミングが、
腹式呼吸を取り戻して重心を腹部の丹田に作り、
身体の構造を安定化させる習慣を獲得できるチャンスです。
あとにつなげるためにおこなってほしい注意点をいくつか、
お客様にお伝えさせていただきました。


これから資格試験や仕事の繁忙期がどっとくるとのことでしたから、
息の詰まる環境が追い打ちしてこられる様子です。
そんななかでも、ベストパフォーマンスを可能にするには、
赤ちゃんのやわらかいお腹の動きができるような腹直筋がいりようです。

ご自身でできる範囲の注意力を傾けていただき、
腎虚から復調への道を歩いていただければと願ってます。


posted by スズキ at 00:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月22日

ボウエンテクニックの講習会、受講、2日目終了し3日め、目的の骨盤リリースの勉強ができるらしい

現在私はボウエンテクニックの講習会受講中です。

そして今日が3日め。
東陽町の会場です。

ボウエンテクニックの基礎を再学習させていただいております。
充実していますが、いくつもの手順がある手技習得がだいぶあって、
脳がオーバーヒートして、似た手技はごっちゃになりながらです。。

同時に参加している人には、
ボウエン経験ゼロに近い状態でも順調に習得していかれるPTさんなどもおられ、
感心するばかりです。


今回のボウエンの受講目標は、
臀筋の深層をリリースするためのヒントがいただけるのではと感じてでしたので、
あと今日、明日にそこが学べるらしいので。
なにかを掴んでこれればと願っているところ。

骨盤の調整法も、
自分だけで考えを巡らすと、
自分の範囲内でしか発想が制限されてしまいます。
別角度で見つめる機会を与えていただき、ありがたいなとかんじています。

posted by スズキ at 07:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月19日

頭蓋骨内での水のトラブルで、頭は大きくはならないと思いますが。いかがなものでしょうか

「餅は餅屋」と言えることがあります。
私が映像で中医学関係の勉強をさせていただいているコンテンツに、
頭蓋骨にトラブルが生じていると、
「脳の中に水が溜まって頭が大きくなる」という表現があります。


頭蓋は、15種22個の骨から構成されています。
構成された骨たちは縫合で接しており、
それらの骨は接したギザギザした縫合を境に、
歯車のように噛み合い連動して動きます。

(頭蓋パーツ図)
GridArt_20240919_151447066~2.jpg

頭蓋骨の精密調整をするオステオパシーやカイロプラティックの先生方なら、
脳の中には第三の体液と呼ばれる(脳脊髄液)を熟知しておられます。
映像で解説しておられた先生もそのことはご存知でしょうが、
ここで新たな専門用語は避けてわかりやすさを取った比喩と考えます。

ただ頭蓋骨にトラブルが生じれば頭蓋骨縫合部が可動できず、
頭は固定されるというように私は考えています。

練習なされば律動的に流れる脳脊髄液を手指で触り状態を観ることができます。
正常な頭蓋骨では血液の流れのリズムよりちょっと遅めな液の脈動を感じます。
頭蓋骨縫合部が境に各頭蓋骨は、呼吸動作により伸長収縮回転が感じ取れます。
非常に僅かな可動域ですが、物理的な作動が現れております。


正常な稼働を持つ頭蓋骨であれば脳脊髄液が頭蓋骨が伸長してためてから、
ためた脳脊髄液は頭蓋骨が収縮するタイミングで硬膜の下の配管を通じて送り出す仕組みです。


異常な頭蓋骨では正常な頭蓋骨で起きていた伸長収縮や回転の動きの量が減り、
縫合の上にある筋組織癒着の進むことが原因で、縫合部の骨膜癒着も見えます。

そうした状態になると
「脳の中に水が溜まって頭が大きくなる」ことがそもそもしづらくなっています。
蝶形骨上に位置して脳脊髄液の液に浮く脳に対し、
脳を押しつぶす力を持った加圧をしだします。

脳をぐっと押しつぶすなんて・・・
想像すると怖いですよね


「脳の中に水が溜まって頭が大きくなる」ほうが、
まだマシのような気がしてきます。


脳は多くの血液を必要とする神経の集まりで、
脳を押しつぶす加圧はそうした血流を阻害するおそれがあります。
脳が押されても多少ならバッファになる幅もあるので神経質になりすぎないで
生命維持部分は大丈夫でしょう。

ですが私達施術をするものには、手の脈と首の頸動脈など同時に取ることで、
頭部に脳脊髄液が溢れているため頭部へ血流流入が制限される様子を調べて。
これは苦しむところもおありだろうかと感じるときもあります。

自己の個体としての生命維持装置は、
《延髄》など脳の奥に位置しています。
対して判断力、集中力、決断力、思考力等の《大脳皮質》は、
硬膜と軟膜の間にたまる脳脊髄液のすぐ脇に位置しており、
頭蓋骨トラブルで脳脊髄液が溜まりすぎると影響が出やすいようです。



なのでよくおしゃべりをさせていただくお客様には口を出すことがありますが、
頭蓋骨の前頭部の形状がよくなってきてる状態をみて、
大脳皮質の働きやすさが増したと感じて喜んで観ていることがあります。
するとお客様からも
「そういえば、決断力ついた気がします」という人も。
私自身も脳脊髄液が止まる頭蓋骨だった以前では、
どれほど生きづらさを感じていたことか。。。
過剰な表現じゃなく思い出すだけで涙ぐみます。
だから良かった〜と、
お客様の頭部の改善された変化を目の当たりにして感じられるわけです。




ただ脳脊髄液の流れを順調にしたいときに注意しなければならないのは、
頭蓋骨の稼働のみが改善されただけでは脳脊髄液が巡りには圧倒的力不足です。
必ず仙骨尾骨の動きとセットで考慮しなければなりません。
仙骨尾骨の正常な動きが起こせれば、
頭蓋骨の形状が独りでに良好になった例を数例観ています。

仙骨尾骨の側にトラブルがあればその時点で頭蓋骨側の調整をしても
頭蓋骨の調整された状態が長く維持しづらいという傾向があります。

それゆえに改善の手順として、
仙骨尾骨の正常な可動できる状態を整えることが優先されると私は考えています。
ただ仙骨尾骨の動きは足の使い方によりダメージをこさえられたものですし、
その使い方が根本的に改善できるものでないなら
本人がまた仙骨尾骨のトラブルを呼び戻します。




ですが最近お客様の仙骨尾骨周囲のリリースで感じることとして、
しっかりした臀筋群のリリースが、まずは第一にできてからだと。
徹底したリリースができたとき、
本当に腰椎下部の3番〜5番含め骨盤がしなやかに変わるのです。
骨盤全体が一般の方でもこのレベルにまで整うのか!?
そう驚きます。

バレエダンサーのプロの友人などを観ていたため、
彼らは特別な才能やレッスンのお陰で、その骨盤の状態を作り出すのだせたのだと。
だから彼らは別格。
一般の私を含め、そこまでは近づけないと思っていたんですが。

ですが、、、、そうでもなかったんです。

そのような骨盤周りの筋肉が仕上げられてからなら、
歩き方や立ち方の部分で大腰筋や腹部丹田という意識を受取しやすくなります。


この骨盤周囲の部分が整えられることは、
自律神経の状態や全身の体の支え方にも関わっていて大事な部分。
個人的に近い将来、
なんぞの理由で仙骨尾骨と特別に遠ざかっている日本人の多くの方々が、
そこを再度取り戻していただけるような方向で、
それを仕事として関わっていきたいと願っているところです。
posted by スズキ at 15:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月18日

神様は順当なる努力を求め、それにかなったものを祝福するということわざ、聞いたことありますか?

一昨日前、
いつも新たなことにチャレンジをし続けておられるお客様が、
とある目黒区方面の劇団で《シェークスピア劇》に出演され、
観に行かせていただきました。
プロの役者さんではない劇団員構成で、
役者さん皆さま方の個性が輝き、まとまりも感じられました。

観客席は満席。
シェークスピアの作品が演目と聞いて、
勝手に硬い感じに仕上げられているのかと思えば。。。
〆るところはしっかり表現し、
楽しませてくれるところは笑い。
2時間半を超える上演もまたたくまに過ぎ、短く感じました。


新たなハードルの高いチャレンジを選び、
自己改革を深め続けていく勇敢なお客様。
自分から可能性を広げる選択を繰り返し活躍する姿から、
私もハードルを上げてがんばってみよう!と刺激をいただきました。




話を変えさせていただきまして。

慢性化した不調を持つお客様の状態が安定化するには、
特に現代日本人が限定的といえることなのですが、
利き足の大腿直筋を使いすぎて歩いてきた人は
非常に厳しい凝りが入り込んでいます。
その影響はご高齢者から若者たちまで年々増加傾向です。

仙腸関節周囲の外旋六筋や大殿筋や小殿筋等、
凝りが慢性化したとき。
どれほど深さや硬さが現れるものだろうかと。
ワンドを駆使して臀筋群のリリースの可能性が増したおかげで、
以前の当社比を10倍越えの声を施術をする友達の先生からいただき光栄です。


特にバレエをなさっておられる方々には、
正確に仙腸関節を肩甲骨を動作するような感覚で作動することが求められます。
そこは練習でカバーできる部分もありますが、
事前に樹分な仙腸関節が適切な可動角度を得られなければ、
日本人の器用さから微妙な工夫をいれた脚の使い方をする癖を根付かせます。
こうした本来の使い方とは離れたやり方を繰り返すと、
あとで正しい動き方を学んでできるような体になるも、
なかなか悪癖動作は抜けてくれなくて苦慮するところ。

ワンドを活用して骨盤部のリリースの精度をもってだせる結果から、
正常な骨盤部の稼働ができるように仕上げていけるように安定して、
いま、バレエをなさっておられるお客様に対してほっと笑みがこぼれます。


こうなったのも目的を明確化して目標を定め、
小さな可能性を増す一歩をコツコツ積み上げてきてきました。
成果は日々伸びるものですが、
コツコツ積み上げた後にえたやり方の熟知があって、
どーんと化けることもあるんですね。


ワンドを使うときに経穴をとらえるようにしている様子をお客様は気づかれているでしょう。
ただ経絡図や経絡人形に描かれた経穴の位置を求めても、
現状の日本人の体内での筋組織の歪みやねじれによって、
経絡線の通り道も経穴の位置も別の位置にそれはあります。

つまり特に関節などの骨の位置近くではずれが少ない経穴も見受けられますが、
そうではない臂臑などといった筋組織の歪みがもろにでるところであれば、
数ミリのズレどころか数センチのズレがでているところも散見されます。
そうした体内で経絡が歪められた通り道を正しくとらえることができないと、
実は私がしているいまの骨盤部のリリースはできません。。。

だから経絡や経穴のことを勉強した方が私の手技を受けると、
最初は経穴の穴位を骨度法でとらえたところに置きます。
ですがそこから早々に、
「通常、どんな経穴もそこにはない」
というところに刺激を移すことを気づかれているかもしれません。
経穴の勉強をするとき。
それはスタンダードに、経絡図で徹底して覚えるようにしました。
その知識に加えて私が筋膜リリースに慣れていたため、
体内の筋膜層が多層化して歪むポイントや多様な筋膜同士の癒着に対し、
手で探れるように修練をしていた成果で皮下の歪ませられる様子が見えてきます。
その歪みをもった皮下の筋組織図は立体的に描かれて気を止める場を割り出して、
こっちにきてるはずという見当をつけることができてきます。

ワンドの先を当てる方向や当てる強さが微妙に違えば効きが悪い。
適当でも効かないわけじゃないが、効きの範囲が狭く影響が小さい。
そのような変化があっても維持継続が戻りの力に勝ちづらいでしょう。
お客様の身体状況や条件から、状態がそれほど問題ない方は、
ここまで細部を描ききらなくても大丈夫です。
その方が持っている体調の修正能力が活躍してくれます。
ただ身体が弱っておられる場合には、これほどまで思考して当たるのかといわれるほど、
深読みを繰り返して次の一手を選びます。
そうしないと体調も正されるというより、
バランスを失して危険なこととなります。
そうした一手を選んだ点が意中としてとれると
私の独り言モードで「やった、見えた」とか口走ってしまいます。
(この独り言をお客様の休まるときの耳障りになりはしないかと気遣い、
 わざわざ言わなくていいと考えていたのですが。
 あるお客様から、黙って黙々とぴしゃっと当てられると、
 たまたまそこを当てられたのだろうと思うこともあるが、
 私の独り言を聞くと、
 意図して繰り出された結果と受け入れやすくなるといわれたことも。。)

他に患部を2点〜3点で挟むことで中点に患部を施術者が意識して変える法が多用。
他にもいろいろあり、意図的な仕込み作業のお話は尽きることもありません。


小さな精度を高める工夫をトライ・アンド・エラーをしていく結果、
成果を高めることに結びくくようです。
人は成功からの学びは少なく、失敗から多くを学びます。
大きな変化を功を焦って大きな変化にいきなり取り組めば、
失敗は取り返しがつかない大きなものとなりますから、
それでは私自身が実験台になるため身が持ちません。
小さな変化からの失敗は改良点を見つけ出しやすく、
視点の変化も容易となります。
かえって短いスパンで小さな変化を連打することが、
大きな変化にやがては転じるものと感じております。





最後に、シェークスピア劇に出演なさったお客様は、
そうする前の伏線と言えるような多くの表現を人前で試みてこられた方でした。。
だから一昨日前の劇中で、あれほどすばらしく胸のうつ演じ方ができたのでしょう。
一見すると難なく華々しい活躍をするようにみえていた方こそ、
陰に回って人一倍努力を積み重ねていた人だった。
お客様のこれまでの活躍の一端を存じ上げており、
神様は順当な努力を積んだもののみを祝福するという言葉通りに感じました。
ほんと、最高の勇気づけをしていただいたと感謝です。

posted by スズキ at 09:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月15日

お客様の自身の身体に対していだく観察力とそこからの深堀りが施術効果を引き上げる鍵なんです


お客様が体調的に不調を訴えられていたとき、
なにか気になる体の変化は?
気づいたことってあります?
ときいたら。
《そういえば、いつもは観られないほど
 〈おしっこの色が濃い黄色〉でびっくりしたことがあった》
とお伝えいただけました。


中医学の望診法で体外にあらわれたものから内部の情報を得るノウハウがあります。
そのひとつに、《尿の色》を観ます。

たとえば
尿の色が、濃い黄色のときは、体内が熱に侵されております。
尿の色が、薄く透明のときは、体内は冷えた状態となっております。


疲れてくると尿の色が濃い黄色になっていたり、
風邪のときも尿の色が濃い黄色になっていたり。
濃い黄色の尿であれば、《肝のトラブル》が疑われることがあります。

なので肝経胆経の原穴、栄穴、子穴をもって調整をいたします。
原穴なら(太衝、行間)といった足の親指近所の経穴を使うことに。
栄穴の栄の漢字の冠部分、本来は<火火>と火が象徴とされるので、
体内が熱に侵されている状態が強いときにもちいることがあります。

尿の色が普通であれば肝トラブルの嫌疑はないのですが、
ちょい濃さがあるときには肝の熱があるということで原穴をもちい、
濃さが尋常じゃないときは体内の熱が非常に強いため栄穴を使う。

または肝機能が後退しているようだとみて、
肝を滋養するための食材をとりましょうなどとお勧めもできます。


といったように、
お客様が自己観察をなさって、
いつもとは違う状態があらわれていたり、
慢性的に人とはだいぶ自分は違うのではと感じられることがあれば、
小さなことでもお伝えいただけますと助かります。
「あの、これって鈴木さんの施術には関係ないことじゃないかなと想うけど、、、」
そういった前置きを話初めの枕にして、
日頃ふと感じたこと、いま気になっていること、
最近怒りっぽくなったとか、最近喜べなくなったなどの感情の持ち方含め、
積極的にお伝えくださると、そうした表象の裏にどのような意味があるか。
体内に隠れたトラブルがそれで見つけ出すことができると、
対処がより無駄なく集中することができます。


一般的に対処は手数を多くして触れば触るほど治りが悪くなりますから、
事前に様々な考慮できる可能性が100あれば、それが10に減らせる。
そうすることで状態が明らかではないグレーゾーンが多々観られるため、
それら多くに予防的に措置として対処の手をうつということをしますが。
日頃の観察からお客様が得られた情報の量を多く伝えていただけると、
どんどん可能性的に優先度の高いものが私の方に見えてきます。
そうすることで時間が非常に有効に利用できるようになります。



施術家ではない一般のお客様の中にも、観察眼がするどく勘所を獲て、
「あの、これって鈴木さんの施術には関係ないことじゃないかなと想うけど、、、」
といいながら
重要なヒントをお伝えくださったあとに、
「でも、私にはこれって特別なことかどうかなんてわかんないんですけどね」
という決めゼリフで締めくくって言い切る方がいます。鋭い眼光ですね。
自分を客観的に見つめる目を持つ力を持つ人にこのようなタイプが多く、
主観で自分の現状が普通だと大きくくくってしまわれるとでてきません。
ましてや日頃の自身の振る舞いが癖として当然のことで違和感のかけらもない
ということになると、引き出していただくまで、時間がかかることもあります。


ときにお客様が口にする情報量が多ければ、一過性条項も含まれ、
そちらがお客様の印象が強いときには私どもの初動がミスリードされます。
ただ対処するうちに早々にこれではないものを診たほうがいいということも
私どもの経験値が高まることで見えてくることもあります。
だからヒントがいただけないよりも、ヒントをいただけたほうがほんとうにありがたいのです。

私の方でお客様の中に、なにかもっと情報があるのではと直感したときには、
「あのぉ、他にはなにかございませんか?」と、
失礼とは感じつつも食い下がることがあります。
するとなかには、
ピシャッと「ないよ〜」とおっしゃられることもありますが、
なかには過去を思い出し、
いまの現状の身体を観察を深めようとなさって、
探索する目つき(探索モード)になって協力してくれるお客様もおられます。
探索モードとなると多くは眼球が上の方を観るような仕草が見受けられます。
お客様が真剣な探索モードを経て思い出された事柄を伺うことで、
難解な臨床上の事象を仕組みを言語化できるまで解明できることもあります。
基本的に、施術者が腑に落ちてなす手技は多少の誤差を乗り越えて作用する。
だが腑に落ちてなければ正解でも手技成果は悪くて効かないものなのです。


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2024年09月13日

自然治癒力発揮のための鍵となる、仙骨尾骨の自然で自由な動きを取り戻そう


以前、ブログでボウエンテクニックの創始者トム・ボウエン氏は、
すべての患者に対し尾骨、仙骨、上部頚椎、蝶形骨あたりといった硬膜が脊椎骨に接する脊椎ラインが正しい状態になっているか検査し、
問題があれば調整をしたと書かせていただきました。

そのようにした理由はボウエン氏の口から直接語られていません。
ですがそのようにしていた事実から考察すれば、
彼の施術の根幹となっていたことは容易に想像つきます。


仙骨上部が前方に入り込みすぎて仙腸関節の動きが悪くなって前後に稼働できていない方は少なくないようです。
特に何らかの慢性的不調を持っている方では、その多くが仙骨部分の動きがあまりみられません。

どういう場合があるかというと、上部仙骨部分が腹側の前方へと送り出されて埋もれてしまい、
埋もれさせているコリ部分の筋肉が、骨ほど硬さをもっている方がみられます。

昨今、ボウエンテクニックの講座でならった仙腸関節のリリース法をベースに独自にアレンジした仙腸関節リリース法をもとに、
最近利用しているワンドを駆使していくことで、そうした動き出せない仙骨の可動が蘇るようなケースが多く見られるようになってまいりました。
一回だけのリリースでは戻りが早いものの、現状、4〜5度のリリースをした時点で、
そうした仙腸関節の柔らかさを後々まで保持しやすい状態に定着しているお客様が多いようにみうけられます。

余談ですが、上述のような繰り返しで柔らかさが保持できるよう仙腸関節の動きが正常化した方の場合、
同時期に胸郭がかなり強力な固定化が進んでおられたようでも柔軟性を取り戻しやすくなるようです。
そういった大きな変化が観られたことが、4〜5例あったように記憶しております。
ロベットブラザーズでいうところの仙骨尾骨と上部頸椎と頭部の後頭骨の対称の中央に、
胸椎が位置しているわけで、変化は中央の硬化から起こすよりも末端からのほうがいい。
そのような場所なのだろうかとかんじています。
特に胸椎は肋骨や胸骨など骨の分節が多くあるが、いったんそれら分節が癒合したら、
それぞれ骨折しやすさが飛び抜けている部位ですから大きな力で加圧はできません。
それに驚異的に胸郭の前面と側面は痛みがでるため、無理なリリースを強いることもできません。
それゆえに、仙骨尾骨が稼働できる状態にまで安定させることで、自動的に胸骨が手押しポンプの動きが起こりますから、
仙骨尾骨がリリースされて定着してから胸郭部分のリリースをしていくことが、
お客様にとって無理のない過程を通るように感じております。



私が特別な持ち方でワンドでリリースをはかるとき、
腰仙関節周辺のけっこう奥まった部分に入り込んでできた筋肉の炎症が強さがひどい。
そのことについて私も、そのリリースを受けるお客様も知ることとなります。
ワンドを患部の経穴に強く突き刺すほどの圧をかけていないのです。
軽い押さえ方で乗せるだけでも、主要な箇所にできた炎症部位にマイナスイオンが通ると、
刺さるような感覚で入り込み、酸化が進んだ炎症箇所の修復をはかりだします。

 〈※ 不思議と普通のペンをもつ持ち方でワンドを掴んで患部に当てても、
    そこまでの変化はございません。逆に患部からの返りをとらえられず、
    当て方の角度がアバウトすぎて〈気を止めているこんがらがった部位〉を見つけられないようです〉

ここはしっかり深部までユルユルにしていかなければ、仙骨尾骨の動きが正常化することはない。
たとえ施術中は強めの加圧で動き出させることができても、
この腰仙関節の両隣にある骨ほどの硬さのコリがあれば、
何度でもいつもの歪み癖が起きてしまい、脊椎を歪ませてしまう。。。
だから徹底してこの部分を緩められるワンドは非常に都合がいいものですが、
患部に当てるまえに必ず私が
〈痛くてごめんなさいね、でも、強く当ててないからね、許してね〉というのが口癖になってきました。

一部のお客様は、そうしたコリは自分が知らないうち出会ったにせよ、自己責任下で付けたものだとおっしゃってくれます。
私自身、自分が自分で同様なところを痛い思いをしてリリースしていますから、それは最もなことだと思います。
ですが他のお客様には被害者的な思いがわいてくるようです。
実際、私がその炎症を見つけて取り去ろうとはしていますが、
私がその炎症を付けたわけではないものの、
自身で患部の悪化を招いた気持がさらさらなければ。。。
一部の深い理解を示してくれる方は、たいていにして一度や二度のリリースできれいに消えるコリですが、
こうした自分で付けたわけじゃないといった混乱をきたした考えをした方の場合、
コリを手放そうとしない傾向があります。
厄介なことですが、そこには潜在意識下での操作や作用が働いているのだろうとかんじます。


しっかり仙骨尾骨のリリースが進むようになると、
体質的に思わしくなかった方も、体調的に安定感が増した状態が保持できるように変わってまいりました。

実はボウエンテクニック講習会の受講最終回あたりで、
ようやっと最も重要だといえる仙腸関節のリリース手技をおしえていただきました。
ただそのとき正直言ってごちゃごちゃっとした複雑な工程があって分かりづらくて、
あとになってそれを再現しようとしても[?]という感じ。
だから私がかつてまなんだリリースのやり方や自作したやり方を総合して、
ボウエンの講習会でならったときっぽい手技の仕方を仕立てていきました。
だからボウエンの仙腸関節リリース等のやり方と現在私がしている方法は、
まったくの別物です。
ただ結果を出して、修正をつねにしていき磨いていくことができているぶん、
私にとって使い勝手のいい手技の手順の一つとなって手に馴染んできていますが。

ボウエンの講座最終回辺りに脚長差と、首の向きと、仙骨や殿筋の高さと、、、
様々なチェックポイント目白押しのやり方をどっと教えていただいて、
ビデオ撮影等はNGでメモ力がない私には、、、あとあと思い出せないところばかりできつかったです。


こんど、9月中のボウエンの講習会で、ボウエンでの仙骨尾骨の調整を、
しっかり学んでこようと思います。


ほんとうに仙骨尾骨の動きが正されるかどうかが、
その人の大事な自然治癒力の強さや的確さを決めている。
この部位のリリースができてくると、
そのことを痛感いたします。
posted by スズキ at 12:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月08日

色々とお世話になっているマイナスイオンワンド。このタイミングであらわれてくれてほんとうにありがとう!

私が施術技術をあらたに発見するときには、
白昼夢のようにイメージが浮かび設計図の青写真が見て取れるときもあれば、
手にした道具や用具を持った瞬間に日頃からの探索要件にあったものだと用法がひらめいたり。

砭石も、排酸棒も、マイナスイオンワンドも、他のものもそうでした。

ただひとつだけ異なったことは、
マイナスイオンワンドをある手の型で持つべきだとひらめいたときの夜のこと。
すでに他界している優れた職人気質の父が夢に現れ満面の笑みを浮かべていた。
こんなにも素敵な笑顔の父の熱い喜ぶ姿を観てじーんとしながら目覚めました。
莫大なエネルギーの高さを感じ取り、ここに今後の進路が見定められたようで、
マイナスイオンワンドを4本、追加購入しちゃいました。



すると以前にも増して気の流れが滞っていたり遮断されている部位を探知でき、
同時に患部への最適な対処できるようになりました。
結果、施術上の切れ味がよくなったと感じています。


最重要な課題は、人体内部を通る気のつながりが途絶えたところを探せること。
話はそこに尽きると言えるでしょう。


いままでは内部を探索するときに、指先のセンサーでは限界がありました。
尖度が高いワンドの先からのレスポンスを受け取る手の技術をえることで、
それがあれば指先のセンサー以上の情報がつかめるようです。

そこの実感が現れてきてくれたおかげで、トリガーポイントのエリアの特定や、
病がどの程度の位置(深さ)まで侵入しているかが把握しやすくなりました。
そうした情報が少しずつでも手に入ってきたことは大きい。

てっきりインドのムードラでマイナスイオンワンドを扱う型があるのだろうと。
それをおぼえていて試行錯誤して作った手の型だと思いましたがそうでもない。

かといって私が特殊能力を持っているかといえば、
他の先生のお一人だけにこのやり方を試しに伝えてみたら再現性があるのです。
私のワンドとの接触法は手の伸筋を活かす合理的な型だったんですね。
これがなかった当時では、100%不可能であった箇所のリリースが、
最近は普通にできるようになってきております。



昨日のお客様の偏頭痛の原因を
「もしや、これ、骨っぽいけど骨以上の凝り?!」
という情報をワンドの先が反応を返してくれ、
2〜3検査手技をしてそれが正解と判明してリリースの実施が可能となりました。
そういったリリースもワンドがフル活躍してくれた次第です。


他のお客様でも、いままでは整えたかったが、
情報が適正につかみきれずに気付けなかったり、
気づいていても特には困難すぎる場所であったり。
そういったケースに対し、対応力が増しています。
それに、、、以前なら、リスキーな場所を繊細かつ緻密に砭石の尖度あるツールなどで解くとき、
私が息を止めて手先を完全に中空で静止して3次元的に1ミリ上にとか2ミリ下にとか、
無茶な神経が切れて、終わったあとにゼーゼーして私の目が眩むこともありましたが、
そのようなことになることなく、それと同じような作業をより効率よくできています。

わずか4ヶ月で施術がだいぶ化けたなと思える次第です。



以上、すべては私の当社比のお話で、
一般には参考にならないと思います。

夢で見た父の満面の笑顔から、父に見守られ施術を学んできた気がしました。
基本、私が霊感があるためちょいちょいそこは、その通りで、
成長を喜んでくれたものと感謝している次第です。



私の施術業について、年齢が年齢だからというわけではありませんが、
ハードな手技の提供は終わりとさせていただくときが、
自身の身に迫ってきたと感じています。



施術業を卒業し、次の私の役割を自分に与えるとすれば、
中医学を学ぶに従い、未病先防の大切さを実感できたことから、
施術家がハードな手技をしなくても、一般の方が一定の知識とやり方を勉強して、
自身の健康を守るためのサポートをさせていただく仕事に転換を迎えていきたい。
つまり施術者になるには甘くはない勉強をしないと使い物にならないわけですが、
病気になる前に先にそういったリスクをたたくことは一般の方でもある程度可能。
そうするにはどんなことができればいいかを私なりに編集してつたえていきたい。


数年前から、既存の中医学ではない自身の施術法も織り混ぜていき、
自分の身体を守る、自分の身内を守れる人。
そうした技術をまずは10人ほどに伝えたい。
そう考えて勉強してまいりました。
(起業塾とかだったら、指導で完全に没にされそうな計画ですね)

ただそちらに移るにも、いままでリピートでお越しいただいたお客様の施術にて、
ここをもうちょっと先まで肉迫できた成果がだしたかった、、、と後悔することは、
正直に言えばあまりにも切ないことです。
そこの穴埋めを少しずつではございますが、
ワンドの登場がしてくれていると感じています。

posted by スズキ at 11:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年09月05日

前頭骨の見た目が変わっての兼ね合いか、強い人のように観られだしました

脳脊髄液システムの機能がうまくいきはじめて頭蓋骨の前頭骨がでてきたら、
おでこがちょっと前に出てくる感じになるんです。



そうしておでこを髪で隠さずに出すようなヘアスタイルの方ですと、
集中力発揮をしているときの見た目のことですが(眼のチカラ=目力)が増していきます。


それもあってのこととおもいますが、
昨日の施術でだいぶおでこがいい感じに正常変化してきた女性のお客様がいいますことには。


「最近、男性からも女性からも、あなた強いわねといわれたのよ〜」

「それがはじめてお会いした方からもいわれてびっくり」


とおっしゃいます。



凛々しいお顔立ちのお客様ゆえの他者評価でしょうか。
そうした強さの印象は、これから飛躍しようとするとき、
最大限これからの環境変化の引き出しを開けやすくしてくれます。
将来を祝福されておられると、感じてお話をたのしく聞かせていただいた次第です。


まさに集中力発揮するときに起きる内観が冴えるため、
スピリチュアル関係の方々には第三の目がひらいたといわれそうですが、、、。
これが精神性どうのこうのというものでもないようで、
脳が本来保つ機能が理想的に回り始めただけなのです。
脳の思考力がおかげさまでちょっとアップデートした。

そんなことなんだろうと思っています。



脳脊髄液システムの機能がうまくいきはじめているかどうかのチェックは。
仰向けに寝ている人の後頭骨の下に手を差し込んで、後頭骨の動きのリズムを読み込みやすくなります。
CV4テクニックと呼ばれるものですが、慣れれば頭部から離れた足部にも脳脊髄液が流れる律動を感じ取れるようになります。
脳脊髄液が流れがどうかは健康状態を理解するための、いい診断となりますので。
脈診とあわせてチェックするようにしています。
ただ足の動脈で脈を取ったり脳脊髄液の様子を調べているから、
お客様にはなにをされているか「??」という感じですが、
同業者の先生が施術を受けてくれているときには「どんな感じか教えてくださいね」とおっしゃられ、
気づいたところをお伝えするようにしております。
脳脊髄液といわれても関心がない方に、出すぎてこれはどうのこうのと言い過ぎてしまえば、
特に体調不良が強い方にはつたないチェックで不安をあおるような結果は避けたいと考えて説明することはありません。
(もしこのブログを読んで、知っておきたいというお客様がおられましたら、それらしい挙動を私がしているときに尋ねてみてください)
posted by スズキ at 17:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

前頭部の変化にあらわれていった脳脊髄液システムの正常化

昨日、脳脊髄液の流れの重要性を書かせていただきました。
ボウエンテクニックのトム・ボウエン氏も、この脳脊髄液の流れが正常であるかどうか、
重視していたと思われる文献がのこっております。

http://bodywise-note.seesaa.net/article/504672247.html

図解すればいいのですが、手間がかかるので割愛しますが、
脳脊髄液の流れが正常になってきた場合、
前頭骨部分が前に出っ張りだす方がおられます。

昨日のお客様は、そちらを第三の目がと申されていました。
そのような手塚治虫の【三つ目がとおる】的なものでもなくて、
本来の頭蓋構造体として正常機能できるような形態へと戻っただけです。

頭蓋骨は呼吸のリズムで、
規則的に縫合部分を境として伸び縮みすることで、
頭蓋骨全体が硬膜と軟膜の間を脳脊髄液を通過させる推動させるポンプの役割をなします。
そうした頭蓋骨ポンプが活躍するには仙骨・尾骨の前後運動が動力源となります。
仙骨・尾骨が前後運動を正常になさる動作が、頭蓋骨の裏手にある後頭骨が同期運動をさせる仕組みです。

頭蓋骨の不要なるコリがなく、縫合部分に必要不可欠な自由な動きが獲られている場合、
脳脊髄液ポンプの作用で頭蓋骨の前頭骨が前後の動き出しをなさります。
頭蓋骨の凝りが多々あるようであれば、もとより頭蓋骨の脳脊髄液ポンプ作用が機能制限があります。
そうした方であっても、丁寧に頭蓋骨部分の凝りを適正に回を積んで除去して正常化していくならば
その末に頭蓋骨の正常な脳脊髄液ポンプ機能が復活してまいります。

そしてそうなると頭蓋骨の骨相のひとつとして目立つ前頭骨のボリュームが増す方が出てきます。
私どもでは、そうなる変化の可能性は施術をするときから理解しています。
ただこの仙骨・尾骨の前後運動を起こすための腸腰筋(腸骨筋と大腰筋)の充実と正常な作動が発動の基礎となり、腸腰筋が使えてくるようになっているか、またはその修行なりトレーニングを適宜なさっておられなければなりません。
ちなみに昨日のお客様は腸腰筋の動きはバー・アスティエの優秀な先生の指導を受ける等様々勉強なさっておられました。
頭蓋骨の形状が変化して脳脊髄液を巡らせやすくなったとしても、
腸腰筋の筋力不足があれば、十分な脳脊髄液の推動作用は得られない点は注目に値します。

このようにして頭蓋骨の骨相がその方が脳脊髄液ポンプが機能しやすい本来の状態に変化定着すれば、
脳のある頭蓋骨から仙骨尾骨までつづく硬膜に沿って脳脊髄液が満たされるようになります。
それにより自律神経系統の神経及びその他神経叢を滋養して正しい活躍ができるよう図られます。
それまでは脳内に脳脊髄液ポンプが正常に働かず、脳脊髄液が脳内にたまりすぎて自身の脳を圧迫して血行を部分的に阻害することとなります。
そこは大脳新皮質のような硬膜に接触する部位に負荷をかけてしまった結果、大脳新皮質の高度な理解力や判断力、それを下にした決断力が抑制される場合が見受けられます。
そうしたシステム不良による大脳新皮質にはめられた足かせをはずせたときに、自前の力を信じられる自信をもとにした行動力の発揮がスムースに起こります。

そうなるといままでストレスフルで働いていた職場を退職したとか、より自分が活かせる仕事を見つけるために転職活動をはじめているとか、その他、いままでの自分を乗り越えるような環境面での変動をあらわされる方々が増えてまいります。
そうした方々のその後のことを聞くことがあると、大多数、自分に相応しい変化が自然に起こり始めた波に乗れたといった話をきくことができます。
人の存在感の明るさルクス数がちょっと変わったかな?
そういった見た目の変化も現れてくるようですので、環境変化の波にも乗りやすくなるんでしょうか。



私も頭蓋骨の骨相、かつて変わりました。
そうなったあとの方が、生きやすくなりましたね。それは実感します。
おおよそ脳脊髄液の流れが滞りがちであれば、自律神経系統の正常な働きがなされないため、生命活動として不足した状態であったと言えるでしょう。私の幼少期や大学をでて就職したての頃までは、まったくもってこうした不安定さがあった時期でした。肺や心臓、消化器にも影響する虚弱体質から、自分では30歳まで生きていける自信がなかったほどです。
ですが仕事で必死に施術や身体操作の勉強をし、虚弱な体にムチを打ちつつ進んできた頃。
この頭蓋骨の骨相変化に気づきました。それから施術アイデアは、単に書物やセミナーで得るにとどまらず、自分で状況判断がしやすくなったおかげによる推進力がついたように感じています。
ただたまたま私自身、身体操作の勉強と施術の実践がかみあったためグラウディングの質がよくなるに比例して、そうした脳脊髄液システムの機能がよくなることを理解することができました。
それによりたんに脳脊髄液が流れそうな頭蓋骨の骨相を持っていることは健康的な癒やしを全身に届ける基底となりますが、歩き方や立ち方の所作の良質化により満足行く脳脊髄液の流れる状態へと変化させているんですね。
そうしたところを評価できることは興味深いです。



また頭蓋骨の動き等を理解したい方には、オステオパシーの頭蓋仙骨療法のアプレジャー氏の著書等に、そのような詳細を読み溶ける解説がなされております。
科学新聞社の古書的な本にアプレジャー氏の頭蓋仙骨療法の本があるんですが、買った当時は何がなんだかわかりませんでしたが、実際に自分やお客様が変化していく姿を観続けた過程で、本の内容がわかるようになってきました。いまも、この本、売ってるのかなぁ。
私にとって、この本は最高にスピリチュアルな本でもあり、愛着があります。


posted by スズキ at 16:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする