2025年04月20日

経絡の流れが把握できてくると、なんだか以前は思っても観なかったことが起き出しますね


気が流れる道とされる経絡ネットワークは面白いもので、
一昨日前に足のかかとが痛くて不快だ!と訴える方に、
マイナスイオンを活かしたツールで頭蓋骨の縫合部のズレと頬骨の萎縮場所を修正すると、
『あれ!いつも不快感あるかかとがいきなり反応し始めたわ』ということがおこります。
これは経絡のネットワーク上のトラブルの課題ともうひとつ、
脳脊髄液の流れの巡行が改善するような課題のふたつがかかっていたものですが、
足のかかとをさわることなく改善させることができていました。
経絡のネットワークというと経絡一本だけを観察していても見えてこないようで、
頭部について大腸経と胃経で頬周辺、胆経で側頭部の経穴へ刺激を伝えることができ、
それらの経絡が下降して気がつながるラインも複雑にいくつか他の経絡に交わって
別の経絡に影響が流れ着くようなルートの転換が発生するようです。
私もここはいまも流注をも記した専門性高い経絡図を眺めてつながり方を検証していかなければ、
どういったルートで頭部からかかとに影響を与えるものなのかが、
具体的に説明できません。
本当に難しいもので、
経絡や経筋を筋肉連鎖の具体的状況を観察検証して見出した人達の神がかったセンスや偉業には驚かされるばかりです。
ただひとつ言えることは、この方の場合、かかとが不調だからといって、
患部と思えしかかとの靭帯や筋肉や骨格の並びを整えたとしても一時的な修正で楽にはなるが、
早々に元あった不調状態に逆戻りするわけです。

とにかくこうした施術をするときに施術者は直感力ではなく知識と経験がいります。
これが基礎として深い理解にいたったあとに直感の採用は語られるべきでしょう。



余談となりますが、
経穴ができてしまい気の滞りがある患部に対し、
そこの気を通すような手技または手当となる武術上の技かけをすれば、
受けたものはその後に気が正常に巡回し始めて体調が改善し始めます。
武術でこうした気の滞る場所を察知して狙えば、
容易に気の流れがさらに悪化させることもできます。
経絡の中を通る気の流れの停滞を促進させたり、
ときには急所といわれる気の流れを止める場を刺激することもあります。
こうなると気の流れを操れば活殺自在といえるものとなり、
武医同道、といわれるような奥深さが噛みしめることができます。

前者は活人と呼ばれ技を受ければいつの間にか健康になるが、
後者では殺人拳と呼ばれるものとなります。

こうした活人拳としての技の放ち方は意図してできるものがなさるときのみ起こり、
放つものの身体が気が順調に自身の内部を流れるときのみ起こります。
それには骨格が正しい位置取りがなされしなやかかつ柔軟な状態で技を出します。
これができない場合には、相手の気の流れが正確に把握できませんので、
相手が気が滞っている患部の気の流れは悪化していきます。
そういったこともあり、太極拳等の中国武術をしっかり教える先生は、
『ふぁーすん、ふぁーすん(もっと自身の身体の気の流れをよくするようゆるみなさい)』
といった指示をレッスン中に幾度となく訴えてきます。
またふぁーすん状態で技を繰り出すには、
自身の精神やこころの安定も条件に入りますし、
技を出すときにどう自分の身体を操作すれば合理的にチカラが発揮できるかを知ろうと研究しなさいという意味もあります。
これは合気柔術なども力まずに練習しましょうという同様な指示を師範が口を酸っぱくしていってくれる道場もあるようで、上述したふぁーすんと同様のことと思われます。
こうした合気柔術でのレッスンを道場生同士なさっておられ、
その腕前が年季が入って上々となれば、
まさに活人拳の騎手となられることでしょう。

人は緊張した状況で身体操作をおこなえば、ついつい力んでしまいがちで、
力みが身体のどこかひとつに入った瞬間、
身体の全体は不統合の状態に陥り気の流れが滞ります。
自身の気が滞っているものには相手の気を正確に読んでつなぐことはできず、
繰り出される技のたいていが相手の気の流れの停滞を促進させダメージを蓄積させます。

これは施術をする先生でも同様なことがいえると考えられます。





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2025年04月18日

肩こりのトリガーポイントのリリースの裏で仕込まれた停滞した気の改善アプローチ

今日はなんだか暑いですね

気・血・津液 のバランスをとることが中医学の基礎と言えます。
気血津液のそれぞれが虚(足らない)したり実(過剰)したり。
それにそれぞれには具体的なネガティブバージョンでの名前もあります。
気は邪気があり、
血は瘀血があり、
津液は痰がある。

私が中医学を勉強しだしたころは、気血津液といわれても、
いまいちそれらそれぞれのステイタスが明瞭に把握できず、
それぞれが人間が生きるうえでどのような機能を担当するのか。
本を読んで字面の回答は得られてわかってみたものの、
それでは正確な役割をそれぞれで関連付けをして機能理解がおいついていなかった。
そうした浅さが目立つなかなら、気血津液という三者三様の魂の鼓動が響いてこなかった。
それでは施術にうまく活用することもできず、
ただの機械的な暗記がなされたにとどまっていました。

それがふしぎと経絡学説をちゃんと理解するよう努めだすと、
気のキャラクターが見えてくるようになりました。

通常身体の部位で凝り固まった箇所があれば
マッサージのような手技で凝りを解消しようとします。
たいてい身体の箇所ごとにどのような手技を加えればいいかには型があり、
その通りの手技を施せばリリースがなされます。
それでも凝りの場、トリガーポイントを見つけだし、
筋膜の癒着状況を把握して過不足の少ない対処です。
それで大変効率的で十分な成果があがるものですが、
上記しました(気)が過剰だったり足らなかったり。
そうした場合には、凝りがあるトリガーポイントだけをリリースしても、
患部の気が恒常的に正常に流れるような変化改善が起きづらいことがあります。


つまりそれは気の過不足が患部の痛みや張りを作り出す現況だった場合です。
そしてそれは稀にあることではなく、実態は頻出するトラブルだったのです。

もうちょっと具体的に説明させていただきますと、
一般的な直感的な対処として、
肩が凝っていれば肩の硬さがガチッと骨になった凝りの部分を解くでしょう。
そうすることで解かれたときは、数分から数時間までは血流が促進されます。
楽になった〜と感じる開放感があじわえます。

ですが肩の深い部分への気が流れるルートを知っていれば、
背中の膀胱経や手や足から頭部に至るまたはその逆に流れる経絡など、
こんなところの気の通りが滞るなどの課題がでたから肩こりになったのか!
という驚くほど遠位に肩へ流れる気を通せんぼしているところがみつかる。
そうした肩へ通じる気の通りに関与する部分の停滞させる箇所を解くとき、
トリガーポイントのリリースのみでは短時間での患部の張りや痛みの戻りがくるが、
肩へ通る気の停滞箇所をスムースに流れるようにしてあげると。
そうした肩の厳しい凝りがトリガーポイントのみの対応に比べ、
大幅に快適な時間が延長されることを身を持って知りました。

気の滞るところを流す方法として、
大変な気を流す効率のよさを発揮する砭石を使ったり、
マイナスイオンを使ったり、
マグネットが効いた排酸棒を使ったり、
特別な石を用いることもありますし、
または手によるポラリティ(極性)を使うこともあります。

肩の凝りを生じさせる気滞箇所へ対処するときには、
気といういわば静電気のような電子の流れですから、
皮膚からちょっと離した箇所(離れ過ぎはダメ)でも効果はあるし、
ときにはかえって皮膚につけない刺激のほうが効果が増量することもあります。
そうしたこともあって、おそらくはお客様にとって、
私が気の停滞箇所を修正している作業中は、
私が休憩しているのだろうというリラックスタイムのように感じるかもしれません。
していることはそのような程度の接触ですが、
その箇所を見つけるためには頭をフル回転させて正解を導き出そうと躍起です。
いま考えると、このようなところに鍼灸師やあんまの先生などの
気を扱う施術をする先生方の技術があるのだろうと。
私の現段階では少しのものでしょうが
そこが実感できるようになってきました。

ただこのような気の停滞を改善した作業を受けた場合、
たとえば肩なら膝や腰のピンポイントに気滞の源があるなど
患部と離れた箇所へのアプローチも多いため、
同業者ならなにを狙っているかわかるものの、
一般の方にはわかりづらいものでしょう。
ましてや気の停滞部分へのアプローチでは、
的確に気を取り入れてくれる経穴部分に必要量の気を送ることが求められるため、
ときにはマイナスイオンペンで気の取り入れ口となる経穴から3ミリ浮かした場所で
マイナスイオンをそこへ送るという操作をするときもあって。
そうなると痛いとかかゆいとか接触されているとかの感覚が皆無なものですから。
単純に肩のトリガーポイントという硬結を緩めたから改善したと思われそうです。
でも、そこの下地作りとして気の流れを正常化させる操作が、
他の多くの患部の対処も同様になされており、
患部の改善に寄与しています。


経絡と気の関係は、とても興味深いものですよね。
posted by スズキ at 16:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年04月17日

右鼠径部奥の腸骨筋トラブルを改善させると、ふしぎな超リラックスモードになりやすくなれる!?



本日は同業者の方の施術でした。
昨今、だいぶん昔に私が開発していた真鍮製のリリースツールが有り、
こちらは特殊な高周波を出せるように細工がしてあって、
硬化が著しい筋膜や腱や靭帯など軟部組織を再生することができます。

しばらく使っていなかったものだったが、
先だって高熱を発した時があり、そのときに寝ていてはたとそのツールを使おうとひらめいた。

右鼠径部奥の腸骨筋トラブルが、おおよそ骨盤の平行性を乱す元凶となり、
この腸骨筋鼠径部直下や鼠径部奥の部分の骨化したといえるような腸骨筋の持ち主は、
3層から5層といったほどの多層構造化した癒着が仕込まれている。
そちらがリリースすることが一般的な施術じゃ難しいほどの硬度になっているのは、
筋肉がどの程度の硬度に化けたかを計測する計測機器で計測しているからわかる。
通常の知られたテクニックでは太刀打ちができないものであろうといえるものです。
すでにほとんどの書店に並ぶ施術書はチェック済みですし、友人の優秀な施術者にも問い合わせ済みで、無理だからそこはやめておけといわれたり、そんなところに硬いものがあるなんて知らんかったといわれるようなことでした。
あまりこの部位に対してのリリースを重視しておられる傾向が少ないのだろうと察します。
まぁ、、、ほんとうに患者様に負担がかかる痛みだしミリ単位以下の緻密さやリリース方向の角度の気の遠くなるほどの計算ができてリリースがかなえられるものだし、超絶時間がかかるから、一般的な施術時間の場合、それに収めることが難しいかと思われます。
それは一層目の皮膚に近いところが溶けると、その内側奥に更に硬い凝りが現れ、その二層目を解いても三層目の癒着がボルトのような局部凝りとして現れてきて、そちらをどうにか解くと四層目のボワッと広がる感触の凝りが現れて、といったような具合に、次から次と、いつで尽くすのかといほどの凝りが見えてくる。
そういうこともあって、意外に、鼠径部を解いたと言っても一層目か二層目で終わるのだろうといままでの当社比で思うところがあります。芯までこの部位にアプローチをかけようという発想自体、かつての私を含め施術者側にあまりいだけないような箇所だといえるのでしょうか。

ただそれでも上述した真鍮製のリリースツールとベン石温熱器との組み合わせで、
リリースができるようになりました。


そうすることがかなって徐々にわかったことがあります。
鼠径部奥の腸骨筋の硬度が強くて癒着層が多層構造化している方の場合、
右側肝臓、胆のう、膵臓あたりの凝りに尋常じゃない萎縮部ができてそれら臓器をあっしているチカラがかかっているようです。
それは具体的に触れてみてもわかりますし、自身がそのように解かれたときに肝臓部位の内側を触れられたら自覚ができるでしょう。
この鼠径部奥をリリースを推し進めていくと、これが現れてくるケースが多く見受けられました。
これの理由は右腸骨の前傾が右腰部の肋骨下部の前出につながるという、
前後屈状況が生じていることが想像できるなら見えてくるものだと理解しています。
ゆえに腸骨筋の鼠径部の癒着による硬化短縮具合に比例して、肝臓部位等を圧しており、
その圧はそれら臓器の活躍には悪影響を及ぼすことが推察されるでしょう。
それはこの手技をする事前に肝臓あたりに手をおいてその硬さや温度を測り、手技が終わり肝臓手前でできていた凝りを緩めたあとに同位置を触れてみれば、その変化を察知することができました。
ただこれが右腸骨の前傾が修正されるほどの右側腸骨筋が深部までリリースされなければ、
右側肝臓、胆のう、膵臓あたりの凝りに尋常じゃないものが奥に隠れて現れていないことから、
右側腸骨筋が右側肝臓、胆のう、膵臓あたりの凝りを燻り出してリリースできる舞台に上げることに必要だということがわかりました。
施術はひとつの突破口を抜けると、芋づる式に他の関連したトラブルが容易に発見できるようになったり、発見できた部位をリリースにまで持ち込むことで変化改善の進行を大きくすることがあります。


この右側腸骨筋が異常なほどの硬さがでてしまう日本人は過半数を上回ります。
それは脚長差をテストするだけでもわかることですが、
骨盤の変位した状況を正確に計測することでもわかることです。

そして右側腸骨筋が異常なほどの硬さにより右腸骨が大きく前傾していた場合、
仙腸関節のリリース等で硬膜内の脳脊髄液の流れを巡行させようとしてみても、
早々にその脳脊髄液の流れは乱れることになります。
そういった興味深い内容について同業者のお客様といろいろ意見を出し合いながら、
施術をさせていただいておりました。
実際に右側腸骨筋が硬かったところを十分芯までリリースを図ると、
右側腸骨の前傾への矯正圧を受け付けるようになり修正されていき、
右側仙腸関節面が正常な状態でハマりだします。
そうなることで仙骨尾骨の左右や前後のズレまたはねじれが修正されると同時に、
脳脊髄液が脳から仙骨までスムースに運べるポンプ活動が正常な起動をはじめます。
すると右鼠径部奥のだいぶ強い炎症を持った箇所で、触れられただけでもひえぇ!
という部分であるにもかかわらず、皆様、痛いけど眠気が勝つといわれる現象が現れるものでした。
これは脳脊髄液が正常に運べるようになると副交感神経のリラックスモードのスイッチがONになりますから、それで起こるものでありましょうか。
本日のお客様も、かなりしっかりと右鼠径部奥のを解かれて痛みが感じられつつも、
途中、寝息を立ててみたり、爆睡して手をばたつかせてみたりを繰り返していました。
他の筋膜の多層化した癒着部位のリリースではこのようなことはあまり起こることはなく、
非常に興味深い治療点だということができるでしょう。



ひとつ注意となりますが、
この右鼠径部奥の部分は、すでに理想的な立ち方や歩き方ができている人でなければ、
絶対に過度なアプローチはしてはならない箇所とも言えます。
そうした見極めの上でアプローチをするならば、問題なくより良い状態にステップアップできるでしょう。
対してまだ立ち方や歩き方がピンときていない段階で、こちらの箇所を深々とリリースを受ければ、過ぎた矯正となり身体がその変化に順応できず、様々なトラブルがおこります。
ときにはギックリ腰になることもありますし、脊椎の側弯の曲がり箇所が複雑に増加することでその後の改善操作が難しくなるものです。


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2025年04月13日

経絡による心臓の調子の検査点かつ治療点は?


第六胸椎下の督脈〈霊台〉が、心経と督脈が交わる心臓の検査点であり治療点です。

Screenshot_20250412-093609.png

遠方に住まわれる鍼灸師の友人が心臓のトラブルと呼吸のしづらさが気になるといって連絡をよこしました。
以前、彼が整体の施術をする姿勢を観たことがありますが、
かなりのクセがある刺激の入れ方でした。
施術者自身の身体の片側、特に左側に負荷をかける操作が強く、
横隔膜より上方部分の固定をきつくしていた印象でした。
するとちょうど霊台あたりにねじれが入りますが、
それに関連する胸椎椎間板の詰まりに陥っているのでしょうか。
仮にそうであれば、この霊台は横隔膜の背面との付着部としての関係で、
心臓の不調と横隔膜の引き連れからくる呼吸が制限が併発されることとなります。

ただそこは鍼灸師の先生であるから熟知しているかもしれません。
ですが、、、霊台について、ある経絡学の教科書では心経とのつながりから心臓負担がくるといったことが書かれていなかったり、意外にまちまちなんです。
ですが私のような経絡学習初学者レベルと30年選手との違いから、
私が取り立てて指摘しなくとも、こうした霊台のトラブルについて認識なさっておられるでしょう。
ですが霊台の詰まりがきついときには、
そこに関係する肋間筋および前鋸筋、一部小胸筋や大胸筋など、
いくつかの筋緊張が深くほどかなければ効果が薄まることがあります。
そうなると霊台狙いでの一点アプローチでは成果が不十分となってしまうこともあります。
そこは臨床でより効果を引き上げる工夫が必須ということでしょう。


彼もご自宅の方面で付き合いのある鍼灸師で整体の技術をも得意になさっている施術者に治療をうけているそうです。
そうした背面部の自身では調べにくい点も指摘してもらえていることでしょう。
そちらで症状が快方へと前進していかれればと願っています。


〜〜〜


別の話となりますが、
〈経絡マスター〉という私も愛用する優秀かつ同種アプリでは観られない日本語対応の経絡アプリ。
優秀なアプリだから、初学者には特に利用を勧めたいと願っています。
(上掲させていただいた霊台の画像は、そのアプリからのものです)
そちらを作っている会社より、〈鍼灸専門学校のリストがほしいのだが、、、〉と、
私の方へメッセージ。
ネット検索で鍼灸専門学校の一覧をみつけ、お伝えしましたが、
学校側に中国語ができる先生がいば応答も正確にできるのでしょう。
いつも、ちと、こちらのアプリ営業の方と遣り取りをすると、
翻訳ソフトをかませてあることでチグハグ感あふれるやり取りが展開されてしまう。
正直、それでは営業をかけても、多忙な学務課に門前払いをされそう。。。
日本人営業マンを一人でも雇って任務につけてくれたら、
経絡アプリのスタンダードになるでしょうから、
ちょっともったいないですね〜


ちなみに、こちらのアプリは、皮膚図表示以外にも、骨格図、筋肉図など柔軟な表示が可能で、
経穴の正確な位置がとても理解しやすくなっております。

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2025年04月08日

できれば、ナイスな頭の形状でいてほしい! ここ重要点です



東洋医学でいう気血津液。
津液とは、血液以外の有用な体内を巡る液体のことを指します。
リンパ液、細胞液、その他ではあまり聞き慣れないが脳脊髄液などがあります。

詳しい説明は割愛しますが、
脳脊髄液は、頭部の脳を浮かべる液状物質で、
硬膜と軟膜の間に位置し、脊髄神経等の自律神経の栄養源となります。

脳脊髄液が頭部内を正常に流れているかどうかは、
脳脊髄液の流れを読み取る技術を学べばわかります。
それは頭蓋骨の動きからも、仙骨の動きからも、
または個人的によく足首あたりで観たりします。

仙骨が呼吸のリズムに合わせ仙腸関節を固定軸として前後に動く作用が
脊髄を力を伝える媒体となして頭部の後頭骨を動かします。
そのため仙腸関節が固定して動きが低下していれば、
頭蓋骨の後面にある後頭骨が動きが制限されます。
すると頭蓋骨の縫合部を持って拡張収縮作用により、
頭部内にて作られる脳脊髄液を脊髄神経へと押し流す力が欠けてしまう。
そして頭部には頭蓋骨が萎縮した状態やまたは変位固定したため
頭蓋骨の縫合部の拡張収縮が狭いまま頭部内で脳脊髄液の液量が増え過ぎ、
それが大脳皮質等を圧迫することとなります。


私も幼少期から青年期にかけて、
仙腸関節の動きが悪く頭蓋骨の形状が極端に狭く、
脳圧がもろに健康被害や精神的な感情の安定を阻害した状態だったのです。

それは体験していた過去もだいぶ前のことで、
忘れてしまったところも少なくないが、
当時のままでいたらと考えると切迫した苦しさだけは脳裏に蘇ります。


お客様の中でも、以前は脳脊髄液の流れに停滞が見れていたものの、
現状は改善しそれを維持できている人も多々おられます。
ただ虚証が強く呼吸器系のトラブルの根が深い方は、
人体上の仕組みから脳脊髄液の流れがうまく戻るまで期間がかかります。


フェルデンクライスを熱心に自己のトレーニングに取り入れた方がいて、
タイプ的に正常な仙骨の動きを取り戻して内丹を充足させて
脳脊髄液を呼び込むようなエクササイズをし始めていそうという
フェルデンクライスレッスン内容を伺いまして。
ただよく聴いてみれば、そこは私の勘違いだったようですが、
そのお客様には諦めずに頑張ってくださいねと声をかけさせていただきました。

オステオパシーの技術で頭蓋仙骨療法があり、
そちらを使って脳脊髄液の流れを正常にする助けはできるものの、
それを維持促進させるには他の下ごしらえがたんとあるのです。
下ごしらえができれば、別に頭蓋仙骨療法を施さなくても、
頭蓋骨の形状は自然に理想形に形を変える人も散見されますから。
それもあって以前は頭蓋仙骨療法をよくもちいましたが、
そこに貴重な施術時間を多大に割くのは辞めるようになりました。
ただ極端に脳圧が脳脊髄液のたまり過ぎで問題があれば、
そのときには頭蓋仙骨療法をもちいての対処療法は必須ですから。
場合場合でもちいるものと考えています。


脳脊髄液は、血液、リンパ液に続く第三の体液です。
その第三の体液が正常に流れるようになることで、
脳への行き過ぎた圧迫から開放されるでしょう。
そして脳脊髄液の流れが正しいものとなった方には
直感力、判断力、決断力が以前よりも増したという報告を多く受けています。
つい最近も、他のお客様からそのような報告を受けまして。


それらの脳の力がアップしたことにより、
感情面の安定がはかられていくようです。
こうした頭部の正常な働きがなされるかどうか欠かせないもので、
これからのストレスフルな時代には必携アイテムといえるでしょう。
posted by スズキ at 12:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年04月04日

腱、靭帯のリリースへ 真鍮のツールとベン石の組み合わせ



赤い筋肉繊維が重なり合う筋群は、
筋繊維に沿ってリリース圧をかける。
それで順序よくリリース深度をもとに解放をかけ合わせていく。

腱、靭帯は、そこが容易に収まる程度の硬度までで食い止められていればいい。
ある程度であれば、靭帯性関節ストレインなどオステオパシー系で強力な対処法が駆使できる。
だが程度を超えた腱、靭帯の場合には、ただ軽く触れるだけでも五寸釘を打たれた痛みがでることもあって、実質、患者様の痛みの質を考えれば対処の手を割けて温存する選択がなされることも多いだろう。
通常、整体専門学校では、治療技術上のトラブルが多発するものは忌避として触るべきではないと指導をされることもあって、私がかつて通った学校では、そういった扱いだった。
それが一般的なことであり、お客様自身はそういったところにダメージがあることさえ、お気づきになられていないでしょうし、忌避として触らないでいいといわれた先生方は、そこについてさらに研究を加えて対処しようとはしないものかもしれません。

私のところではそういった場合もベン石温熱器という、硬度が高まった組織にも柔軟性を与えるよう加熱して対応するようにしています。
だから何もしないでスルーするようなことはなかったのだが、それでも鋼と同様の硬度にさえ感じられる腱や靭帯の骨への付着部周辺はリリースが容易ではありませんし実際的に限度があります。。
限度とは、腱や靭帯は体表近くにある部位もあるが、最深部に潜り込んだ箇所のことです。

ただ温熱以外の対処法をかつて研究していました。
詳細は伝えられませんが真鍮のツールを自作して、リリースができるようにしていたのです。
それでかなり腱等の硬化を緩める成果は上がっていたものの、持続性が長くて4日間という実験結果から、うまく取り入れようにもその4日間内に身体操作上のミスムーブメントの修正ができない場合には徒労に終わるということから使わなくなっていました。

昨今、そこをベン石をうまく真鍮のツールと組み合わせることで、そこの改善する持続性が高まったという結果を導き出せるようになり、使い出しました。

この部位のリリース対処が終われば、ひととおりの筋膜リリース上の懸案事項が終了です。
posted by スズキ at 10:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月16日

大腰筋や腸骨筋のかっちりとしたリリースは、こころを過度なストレスを低減し安心させてくれる


腹部奥の深層筋といえる大腰筋や腸骨筋などがコリの硬度が岩のようなものへと変質することがあります。
手技療法として、
腹診の本を読み漁り、
内臓マニュピレーションというオステオパシー系の腹部のリリース技術を学びました。
ただそれらが直接的に腹部奥の筋群を解くやり方を学べるものとはなりませんでした。
ですから私なりに詳細にその部位のリリースをかなえるためステップを20ほどに分け、
個人差により分けたステップのいくつかを適応させるようにして安全を図りながら施術。
そうした腹部奥の筋群が、体型上のみならず体質上のトラブルを引き起こすことがわかってまいりました。

ですがこの大腰筋や腸骨筋の岩のような硬さを持ったコリがある場合、注意が必要です。
大腰筋や腸骨筋という体幹部にこさえ続けたコリにより体を支えて使役し続けることを回避するだけの、
身体操作法を自身で積極的になさろうとする方以外にはこの部位は深く解くべきではありません。

理由は。
体幹の歪みを補正するため大腰筋や腸骨筋のコリを作って脊椎の倒壊を防いでおられるなら、
無意識下で必要不可欠だったから作り出したつっかえ棒として使われているものとなります。
がたが来て傾斜している母屋を、急場しのぎにつっかえ棒をかまして倒れないようにすることと同じことをしているのです。
つっかえ棒が倒壊を免れる切り札。
そうしたつっかえ棒を第三者が不用意に引っこ抜けば、倒壊を招くでしょう。
つっかえ棒を取るには、傾斜した母屋の建築物の基礎工事を済ませて整地し、
そのうえで母屋を垂直に立て直すものです。
そうしたらつっかえ棒は、すでに不要物。
それを人に置き換えて考察してみましょう。
お客様の身体操作上の腹部奥の筋群リリース上の適応度を推し量り、
取り除いても倒壊の憂き目が起きないかを質問しつつ観察し判断してまいります。
身体操作の要点を頭だけではなく体的にも理解を深めているか?
現状でのコリを作り続ける急場しのぎの身体操作の尻尾を掴み、
かえってつっかえ棒が設置したままでは、歪みが手放せなくなるようだ。
そうした状態とお見受けいたしましたときには、適量を緩めてまいります。
(急激に、この体幹のコリを取りすぎることは過矯正となります。
 通常、人体は第三者からの過剰な矯正が与えられれば体調不良の原因になります。
 今までのバランスにしがみつこうとする保守性が乱れ、
 身体上の歪みはより複雑化します。
 靴のインソール(フットベッド)による矯正は2割矯正がリミットで、
 緩やかに時間をかけてその2割矯正に馴染めた頃合いに、
 さらに2割矯正を上乗せしていくゆるやかな矯正が理想の結果を生み出します。
 慢性化したコリのリリースはそれと同様のペースメークして施術をいたします。
 ただそれほど悪化が進行していないようなら、もうちょっとペースをあげます。
 しかし悪化進行が激しい方のときには、ペースメークは遅くしなければ、
 変化に体がついていけないでしょう。
 特に抗重力筋の主要な一角を担う大腰筋や腸骨筋のコリは慎重さが必要です。)


ただお客様のなかには、
お客様自らが本来の理想的な姿勢を熱心に研究する人がおられます。
フェルデンクライス・メソッドやバー・アスティエや気功やヨガやバレエなどで
腹の奥の深層筋にできたつっかえ棒を抜く準備ができているお客様です。
そうしたお客様がお通いいただけたことは、
本当に私にはうれしいことです。
腹部奥の筋群のリリースが可能なお客様です!

そうしたお客様方が、
身体上の安定感が飛躍することに驚きました。

先月・先々月に腹部奥の筋群をリリースさせていただき、
改善が進んだお客様が今月に施術に足をお運びいただくことで、
私は複数名のお客様に起きた変化の様子を観察計測し、実感いたしました。
お一人だけのお客様が特別というわけではなく、
他のお客様からも同様な良化を目にしたり耳にすることのありがたさ!!



お客様自身、毎回の腹部奥の筋群の凝りがリリースされるとき、
まだまだそんなに凝りがあったのか!と驚かれる人もいます。
ですが前回の凝りの部位と同一部位が同様に固まってばかりおりませんで、
新たな深部の凝りがさらに奥からひょっこりと顔を出してきてくれている。
そうしたこりのサイズや温度、硬度、分布などを頭に入れて施術をすると、
こうした消化器等の裏に裏に入り込んだ凝りが緩んで落ち着くことは、
どういった着地点に向かうのか。
抽象的なものの表現で申し訳ありませんが、
お客様ごとに多様な変化の安定を見いだせます。



ただ施術者としまして、
ディープフロントラインの腎経の経絡類に属する大腰筋は、
後天の精を貯める腎臓の気の満ち方からの影響からか、
不思議なことがあります。

中医学的なものの見方?では。
人体のなかを通る気の役割は
電気で動く仕組みの筋肉や各組織の電気的なエネルギー源としてなり、
血液という陰液物質を軽快に目的の組織まで送るとき、重さのない気によって軽快に運ぶ乗り物となり、
同時に気には気持ちや感情などを記憶するレコーダー役にもなります。
大腰筋や腸骨筋が強力な凝りで気の流れが停滞すると、
ケース・バイ・ケースですが施術中に施術者がお客様の記憶や感情なのだろうかという幻影を見ることもでてまいります。
感受性が強い先生は、そうしたことを感じたことがお有りな方もいるでしょう。。。

大腰筋は胸椎10番目から下行って腰椎5番までと体幹に広く付着点を持つ脚部の筋肉です。
大腰筋の極度な凝りがある場合、仕事上等の推進力に躊躇し勇気が発揮できづらくなるものといわれています。
それは腎経のトラブルで生じる感情面の傾向でもいえることですが、
胆力を司る部位を通る脚部の筋肉が硬直して機能性が弱化することからも推測できることでしょう。
つまりこちらの大腰筋の極度な硬化した凝りをリリースすることで、
ときにはかつて得たネガティブな記憶が大腰筋に溜まりやすいものが外へと出ていってくれます。
(そのときに施術者が、その邪気に合うことで、
全身もだが特に患部組織に接触した手が死人の手ほどに冷たくなったり、
交感神経が極度に高まり続ける状態を平静に落とせなくなって激ヤセやらネガティブ思考が巡りだします。
施術者の先生方は対策ができていても身を守るために注意を要するでしょう。
お客様が内臓の疾患がおありになるときは、忌避とさせていただく必要があります)
ただそうした大腰筋内部の凝りが減じられ邪気が外に出ていって減少したお客様は、
メンタル上の安定した状態へと近づかれたかとお見受けされる方もおられました。
これは私がお客様との会話の中で、声のトーンや落ち着きかすれのなさなどの質、
勇敢なことをおっしゃられるじゃないか!と手をたたきたくなるお話などからも感じました。

以前も大腰筋内部はカウンターストレインなどのオステオパシー系の手技やその他の手技を用いて対応したが、
今は段階的にその際の深さが格段に深まったことにより、
こうした感情や勇気のような面の気持ちの変容を語るお客様が複数名どっと出て参られたように感じています。
これは大腰筋がゆるんだからか姿勢が格段に良くなった成果か。。。
特定することは難しいが、単純に腹部奥の筋群に岩のような硬さの凝りがあれば、
胆力を発揮しづらくなるものではないでしょうか。

こうした大腰筋の凝りは伸筋の過緊張を意味しており、
逃げるか戦うかの交感神経優位状態が心身ともに拭えなくなります。
背中側の起立筋等の抗重力筋郡が恒常的な硬化でも同様と思われますが、
大腰筋などの内臓側に位置する抗重力筋は背中側のそれよりも影響が強い可能性があるのか?
計測器での検証は難しいでしょうが、お客様からの体験談でそうみてとることができそうです。

私は長年にわたりアダプトゲンハーブという、抗ストレス作用のあるハーブの研究をしてまいりましたが、
アダプトゲンハーブを摂っても張りの強い緊張の糸が緩まない人たちも数十名見てきました。
つまり過度なストレスを感じないよう感受性を制限するハーブだけじゃ、さっぱり効かない人たちがいました。
推測ですが、そうしたアダプトゲンハーブの利用に足して大腰筋や腸骨筋等の交感神経を過度に継続的にスイッチを入れ続けて心がすり減る状態を、腹部奥の筋群のリリースにより印象が変わってくる可能性があるのでは?
つまり大腰筋や腸骨筋の凝りを緩めてメンタル上の抗ストレス作用が期待できるのだろう。
アダプトゲンハーブの手を借りつつ、身体的な課題にも手を打つことがあればメンタル上の過剰なストレスを最適化してくれるのでしょうか。

そこは私にとって研究課題の一つとなるでしょう。
posted by スズキ at 20:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月14日

肘関節が痛い! 股関節が痛い! 関節痛って、つらい。 でも関連筋の炎症を解消すれば、それで十分なの?


関節痛は基本的パターンとして以下の4つがあります。

(1)むくみ
(2)血行障害
(3)冷え
(4)炎症

自身の関節痛は4パターンのなかのどれに当てはまりますか?
その視点で考察し対処していかなければならないでしょう。


たとえば、
(1)むくみ(浮腫)。
関節痛患部に水毒と呼べるような体にとって滋養るでもなく代謝にも役に立たない液体が停滞し膨れ上がると、
むくみによる影響から関節部の関節可動域が制限を受け痛みだします。
この場合にはむくみによる関節痛ですから、むくんだ箇所をリンパマッサージ等で流すことは対処的に必要です。
一時的にむくみのトラブルであればこれでOK。
ですがむくみが起きやすい体質では、むくみ体質自体改善をすることがなければこの関節痛は幾度でも繰り返されます。
むくみという体液の循環トラブルが、食事からか運動からか睡眠からか等々細かく検証することが必要。

(2)血行障害。
筋肉のこりがたたって血流すべき動脈の圧迫を強いた状態が継続すれば、筋肉がスムースに使役できるだけの栄養となる血液量が下回ります。
そうなれば筋組織は筋肉を収縮と弛緩の作業を正常稼働できなくなります。
それを推して動こうと試みたときには痛みが起こります。

(3)冷え。
広く関節周囲の血行が障害したり、体質上体温を恒常的に適度な体温の加減を維持できず、全身の冷えが起きる場合。
このときも関節痛としてのトラブルが発生いたします。
やはりむくみと同様、冷える体質を改善させることが望まれます。

(4)炎症。
炎症は、通常の筋組織が受け取るべき血液量を大幅に下回るとき、大量の炎症物質を排出することで、
血が足らない組織に血液を集めようとする生理現象です。
関節痛の話から逸脱いたしますが、
一時的な打撲等による炎症であれば、炎症により患部に血液が多量に供給され、止血作用、組織再生作用などにより自然な治癒がおこります。
ただ過度な筋肉のコリが血管を圧迫して血行障害を被らせた場合、
慢性的な血液が患部組織に対し供給不足が続き炎症する関節周囲箇所の組織は栄養不足と老廃物の蓄積過多により、
自然治癒が起こりづらい状態を維持し続けるときがあります。



関節痛は筋肉痛の一種とだけ捉えられがちですが、
慢性化した関節痛を患われる方の特徴として、

( 炎症 + 冷え + むくみ )
のようなときが多くみうけられ、
こうした場合は、関節痛に関わる関連筋肉を一時的に緩めるトリガーポイントリリースをするだけでは戻りがおこります。
つまり冷えやむくみへの対処が抜けていれば、
炎症が改善できた分は負担が減ったものの、冷えやむくみから起きる関節痛は手つかずのまま放置しているわけです。
そうした場合には、関節痛に関連する筋肉は冷えやむくみによる血流や津液の代謝異常により栄養低下や老廃物の蓄積により、
早々に炎症物質を出すことで血流を増やすよう脳に訴えかけます。
よって炎症が再発するでしょう。

そうしたことも見越して対処対応できるよう試みていきたいですよね。
posted by スズキ at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月12日

女性専用の骨盤底筋の改善指導をしてくれるサロンがあるそうです

座り続ける仕事をしている方のなかには、
陰部神経に対する過度な刺激を長時間受けることにより
骨盤底筋のトラブルが起こりやすくなります。

骨盤底筋は、内臓を下から支える他に、
肛門や尿道などの『排泄』、
女性には膣という『生殖器』に関係します。

機能解剖的には以下の映像が参考になるでしょう。
興味がありましたらご覧ください。

骨盤底筋の基礎知識と関連する神経を解説してみた

https://youtu.be/-JEL4hkcsKo?si=e9plKtgPaOBBfHYF

骨盤全体が左右の片側または両側において前傾する等の変位が見られる場合にも、
骨盤底筋の張りが違ってきます。
正しい姿勢で胴体を立てられていれば骨盤底筋は内臓を舌から支えるハンモック状に機能します。
対し骨盤が片側または両側が顕著に前傾が見られれば、
骨盤底筋は骨盤同様に前傾しつつ緊張の度合いを強め、
その上に置かれた臓器は前方へと滑り落ちていきます。

骨盤底筋のトラブルには、上述した陰部神経の過度な刺激によっておきた骨盤底筋状態異常の他には、
こうした骨盤が前傾することにより問題が発生することが散見されるでしょう。



骨盤トラブルがどのような状況で起きているかは
骨盤前傾の状態や各臓器の下垂の状態、
大腰筋・腸骨筋の硬化や腹直筋の張り、
尾骨の変位状況、
恥骨結合の変位状況を見れば察しが付くものです。

骨盤底筋ケアは尿失禁トラブルを抑えることになります。
生活を送るうえで改善する必要性・希求性が高いものです。
ですが骨盤底筋群はデリケートゾーンとも呼ばれ、
直接患部に手を当てて手技をおこなうアプローチが必要性が高くとも施術陰では対処できません。



そんなことですがお客様から、いいお話を伺いました。

病院でも骨盤底筋の大切さはわかっているが、
骨盤底筋ケアについて保険点数が微々たるもの。
経営上そこに時間と労力を多くつぎ込むことはできない。
ただそのような現場で働かれていた女性が、
骨盤底筋は大切なところですから
手厚いマンツーマン指導が必要と感じ起業をしている人がいるんですよ。

とのこと!


骨盤底筋といわれても、
具体的な機能や解剖学上の性質等、
専門家でなければわからない点もありますし。
それに骨盤底筋のトラブルは、
各人みんな原因もことなれば症状も違っていて、
自分がどのような状態であるか傾向にあるのか。
そちらを正確に把握できて、
自分の状態改善にフィットした改善を提案されることが望まれます。
マンツーマンは理想的ですし、
デリケートゾーンのことですから、
それはなおさら嬉しいことでしょう。


料金やシステムの詳細は存じ上げませんが、
ホームページがあるようで、
お客様がスマートフォンで検索してくれて。
ちらっと拝見させていただきました。


関心ある方は検索してみてください!

posted by スズキ at 09:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年03月05日

大腰筋含む深層筋群〈ディープフロントライン〉がめちゃくちゃ硬い壁で腎虚体質である私自身。脱却したい気持ち、満々です

マイナスイオンパワーって、どういった健康効果を引き出すのでしょうか?

物理の世界でいう物質は、
マイナスイオン(ーイオン)とプラスイオン(+イオン)に分かれ、
電気的な安定と調和をえる性状から引力と斥力を示し分子構造が成り立ち構成されます。

たとえば
水を観察すれば( H2O )となり、
マイナスイオンを持つ水素(H)2つと、
プラスイオンを持つ酸素(O)1つが結びつき、
引力と斥力でバランスを発揮して安定と調和を保つよう構築されています。

ざっくりいえば、そういった把握でもいいでしょう。
ですが水を構成する水素や酸素の電気的な強弱は必ずしも一定ではなく、
物質としての移動中の流れや熱、そして周囲の物質による電気的な作用により、
( H2O )も電気的性質がマイナスやプラスに傾くことがあります。
つまり純粋な真水は、実験室では作れても、自然界の環境下ではありえません。
( H2O )に、さまざまな微生物潜り込み、水に融解した物質が作用すると、
電気的な性質がシンプルな真水状のバランスとは異なってしまうことがあります。

安定の条件として、
マイナスイオンを含む電子は移動現象が起こしやすくプラスイオンに引き寄せられます。
対しプラスイオンはよほどそれが集積して混み合うことがなければ移動が起こりません。
物質内を移動して電気的な流れの方向を作り出すのはマイナスイオンの専売特許。
そうしたマイナスイオンが久しく減少し続けた物質はプラスイオンへと傾きます。
プラスイオンが過多となった物質の脇をマイナスイオンが通ろうとすれば、
そこで電子の流れが横取りされて電気的な流れが停滞または阻害されます。


それは人体という、皮膚という風船の皮に水が詰まった構成物。
身体のなかに在する血液やリンパ液、組織内の細胞液などを覗いてみれば、
そこにもプラスイオンやマイナスイオンの傾向性のばらつきがみえることもあります。
概してプラスイオンに傾倒する液が勢力を増せば、
マイナスイオンの通行を電気的に停滞させたり妨げます。
体内に瘀血などが溜まった体液の酸化した状態となります。
こうした状態では血液の流れをも停滞させることとなって、
血虚した組織エリアが体内にできてしまうこととなります。
そうなると血がその場の酸化したゴミを清掃する行為ができなくなり、
さらに酸化が進行していくことが予想されます。


こうした血液や身体の器官や組織の酸化が長年にわたり進行することで、
邪気と私どもが呼んでいる、独特な濃厚プラスイオンが帯電したエリアが構築され、
ときにはそのエリアが隔離対象となって硬い壁に覆われ密閉されることにもなります。

施術者が患者様の身体を手で接触するときには、
筋膜の癒着硬度を確かめるときは50g圧で上下前後左右斜めに皮膚部位を動かして状態をみます。
酸化した邪気を含んだ組織エリアは、
そうやったときに健康体ではない体液のねばつきや液のチカラ弱さを感じられますが、
皮膚から手を接触せずに数センチ離したところにおいたほうが電気的な反応を感受しやすいのです。
そうしたことをモニターできるのは、
特別な人間だからではなくてもともとそれを見極めて対処できる機能を人は有していたのでしょう。




体内の酸化が顕著なエリアを直接に私が素手で触れリリース圧をかけると。
その酸化度により軽重の差がありますが
たいてい身体と意識の不調に襲われる体調不良を感じます。

急性の酸化なら問題なく払い除けますが、
年数が10年、20年、30年と酸化が濃くなった慢性状態の患部では少なからず
私の電気的な調和が乱れることで呼吸がしづらくなって苦しさが増すことをはじめ、
他にも患部との因果関係を感じ取れる場と共鳴作用を持って不調をきたすものです。

そういったことを乗り越えるよう工夫した末に砭石の利用が有効と気づきました。
砭石温熱器を通して施術ができるまでになって、
直接的に強く酸化した患部を触らないでもケアできるので。
だいぶん邪気により起きうる施術者としての体調不良は軽減していきました。



ですがアナトミートレインでいうディープフロントラインのなかでも、
内臓裏に隠れた大腰筋や腸骨筋などの部分的な酸化度の進んだエリアができるものです。
いままでこうした最奥エリアには有効なリリースの難易度が高すぎてできなかったが、
側臥位のリリースやほかいくつかのプロセスを経てアプローチの手が届き始めました。
すると通常健康体なら溜まるものではない量のプラスイオン帯電した箇所を揺さぶり、
そのうえで物質的なものが飛び出てくるわけではなく濃密なプラスイオンが本体から溢れて抜け出し、
周囲近くにいる電子を持つものからそれを奪うような作用をも発揮するようです。

実際に科学的な検証ができているわけではないたわいない思い込みかもしれないが、
不思議とこのプラスイオンがどーんと外に放出されたときのお客様の脈を診ると、
あきらかに安定の度合いが増していき交感神経の緊張の糸が切れて、
容易に副交感神経の安らぎのスイッチが入ることを見れば。
なんらかの電気的な流通の阻害因子が減少した場合もあると推測できます。

ただしこのディープフロントライン上の濃密な邪気は施術者には命取りになります。
施術者の脈を診れば、単なる偶然とは言い難い気の流れの阻害された状態が読める。

現在、私の体感では砭石の利用で邪気影響を20%ほど軽減させているとしたら、
他の強力な邪気と対抗し無害化できるツールを加える対応をすればいい。
そうなると唯一天然でフラーレン構造を持つ炭素で構成されたパワーストーンがいい!


試しにそのバングルを砭石温熱器に巻いて、
ディープフロントラインの施術を仲間の施術者にしてみました。

すると邪気当たりにより得るだろう苦しさが明らかに半減して感じます。
現状、プラシーボも効いていそうですから追跡してみていく必要はあるものですが、
施術後に施術者の私自身の脈状を診ると邪気にそれが乱されすぎている感じはない。
これで邪気影響を半分にすることができたような気がしています。
患者役の仲間の脈状もディープフロントラインが緩む後では好転の兆しが見える。
ディープフロントラインがほどけたらものすごく眠くなったといって、
施術後に2時間ほど寝てました。

そしてその後の患者役さんの体調は加速度的によくなったら上々ですが、
身体を支え動かす根幹のつっかえ棒が抜けて腹部大動脈等の血管圧迫による血流阻害は低減したものの、
いままで腹の奥にできた凝りに支えられて身体を建ててきたものをざっくり抜き取られたことで。
身体的に全身の支えの機能を調和させて維持できる再バランスができるゆとりができた。
そうなったぶん、しっかりと身体を歪めないで支えることができるように動作改善ができないと、
いままで感じなかった凝りや張り等を感じ取れるようになってしんどくもなります。
患者役本人。
最近、野口体操の本をきっちり読み込み身体の操作に新たな気づいたところも増しておられ、
うまく神様が設計してくれた通りのシンプルかつ酸化が少ない身体に生まれ変わってくれればなにより。



お客様のディープフロントラインをリリースさせていただいた経験が増していくと、
自分のどこに同様なトラブルがあるかが見えだしてくるものです。
同時にどれだけの酸化エリアには邪気溜まりがあるか。
今までにないほどに感じ取れるようになりまして。



惜しむらくは、私自身の徹した腎虚体質の改善が難しい。。。
まさにこのディープフロントライン上の癒着も手伝った弱さからくることがわかり、
できれば自力でディープフロントラインの特定部位の凝りを少しずつでも除去して刷新を促したい。
そこのリリースの仕方や原理原則は徐々に見えてきたが自分で自分への当てはめがまだできません。
自分で自分にディープフロントラインの凝りを除去しようとアプローチをかけようとするも、
その部位は60年前からあるだいぶん慢性化した凝りで、硬度は骨と見間違えるほどになる。
それに自己リリースをしようと使役した手足や胴、頭の経脈のラインが動作して緊張し、
その際の気血の流れが悪化してお客様を解くほどの10分の1も成果があがりません。

せっかく補脾を持って後天の精を増産生成したうえで、
ディープフロントラインを緩めるのが理想とわかってきたから、
身体の内側から鍵がかかった長年苦しめられている腎虚体質を改善したいのだが。。。
老化が進む前の私の腎機能のそのものの活性率は7割ほどが働きが鈍り3割ほどで生きてきた。
それが老化が進み出して活性率が2割になったときは、
ぎょっとするほど見た目も身体内部の状態も落ちていきます。
そうなると自分の身支度も生活を送るにも困難さを感じるレベルでしょうか。



ここはお客様のためということもありますが、まさに自分ごとでもあります。
徹した腎虚体質ではあと数年でどうなるかは、
中医学を学んだ故に、火を見るよりも明らか。

躍動的な人生の現役を続けるには
いま、ここを取り組む必要があります。
これができたら施術者をして学び続けて、
ほんと救われた〜と実感できるでしょう。


自他ともに助けとなるようがんばります!
posted by スズキ at 14:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年02月13日

そのネガティブな行動や思考や身体の状態には『肯定的な意図』が潜んでいませんか?

一昨日前、施術にて。
NLPコーチングを学ばれておられるお客様から
『肯定的な意図』という興味深い言葉を伺いました。

ネットで調べると。。。
【一見ネガティブな考えや行動もその根っこには、本当に望んでいるポジティブな想いがある】ということだそうです。

お客様が述べられた身体についての肯定的意図は印象的でした。
悪性腫瘍という病はネガティブなものとして受け止めますが、
悪性腫瘍内の身体の産物として超危険な酸化毒と化した物質ができてしまったから
身体全体にその物質が巡れば早々に健康を害してしまう。
だから岩のような強固な硬さを持つパッケージ内にその物質を押し込めたのが、癌。
身体が生きたいという思いをうけて、癌をつくっていった。
そういった気付きは実態として賢明な裏付けもあるもので、
真実を含んでいます。

そうした肯定的意図を知ったうえで、付き合っていったら、
荒々しく荒れ狂う印象を癌に持つよりも
癌のやわらかさに感じ入り命を残してくれた感謝の心がうまれる。


そのような内容だったかと記憶しております。


そうした一面に思いを至らせたときには、
当然ネガティブな恐れ、苦痛が多少なりとも
ストレスが低減するように感じられませんか。

そういった目線で、
一見ネガティブな行為、思考、体の状態にも、
ちゃんとしたポジティブな期待を込められた意図がある。
それは未完成で未成熟な表現としてとどまるからネガティブだろう。
ただ自覚的に自身が行為した等に含まれたネガティブな裏側には、
肯定的意図があると気づいたなら。
ストレスもコンパクトになったり、
すっきりと未完成さの過程にあると気づいて完成を得る成熟へ向かう。





整体で、人体の凝りを診ると、
多くの肯定的意図を見つけ出すことができます。
ただその呼称はそっけなくて『補正作用』『補完作用』を担った凝りといいます。
重力線に沿わない骨格構造体を持っているなら、
傾斜したりねじれるなど倒壊の恐れがある部位につっかえ棒役を担った凝りをつくる。
こうした凝りは凝り全体の過半数となり、
骨格構造体の弱化した部位に凝りが現れて身体を立てられるよう補助や助成をしていた。

補完作用を担った凝りは、
軟部組織といわれる筋肉や靭帯を骨のように固め
伸縮性を失わせ痛みや張りを感じさせるネガティブな印象は楽しめない。
ただ骨格構造体が崩壊した弱化したままでも、
それを凝りが支えて補ってくれているから生活ができています。
無自覚のまましている工作も、私は肯定的意図を感じ入ります。

私ども施術者は、お客様の身体の中にある補完作用を担った凝りに対し、
ネガティブな視線ばかりではなく、
ここの部位に筋肉を骨化させたことであなたは動けているのだと実感している。
そうしたポジティブな役割を担っています。
そこを読むことで、現状のお客様の身体からどの箇所でどれくらいの量の凝りを緩めるかを決めます。
これは私がいうところの、施術前に落とし所を決めてから、それに向かって仕上げるということです。

骨格構造体のアライメントにミスがあり、
お客様の中でそうした点の補正するための身体的操作術が育っていないときは、
深々と筋膜をリリースすることは自殺行為。
そのようなことをされた場合には、
その機会に後にまで続く複雑化した歪みやねじれを作らざるを得なくなります。

そういった場所は、
『ここは結果が見える目がないまま不用意に手を出すと、かえって不都合が起きますからね』
といったように念押しをして置く場合があります。
首だったり、膝だったり、股関節などは相当な知識や見立てる力がないと対応が難しいです。

ときにはお客様の中には、全部凝りは抜けと訴えられていました。
そうしたことをすれば、自らを支えてきた凝りを失ってえらいことになってしまわれる。
賢明に身体に向き合うには、だいぶん講習に時間がかかるためざっくりとした絵を描き、
こんなわけなんですよとご説明させていただくことがあります。
十分に補完作用をご理解いただくには時間がかかるものです。

ただそんなときに補完作用というワードで説明するよりも、
肯定的意図を持って使い続けてこられた凝りに評価を与えていただく深慮の深さを得て観ていただけると、
ただただストレスの源としか感じていなかった凝りに対し、
だいぶんストレスが軽減することもあるでしょう。

こうした肯定的意図からつっかえ棒役をかってでてくれた凝りの働きに感謝して、
これは完成した骨格構造体を取り戻すまでの過程であったとわかってからが勝負!
posted by スズキ at 08:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年02月06日

見えない力の大腰筋上部の強烈な凝りは意念ワークが活躍するセッションでしたが、行うは難しの最高レベルでした



昨日の施術にて。
お客様のプライバシーから詳細はお伝えできませんが
長年、重い負担感を実感なされる腰部を主訴として持たれております。
施術が積み重ねられ、背面からの手は尽くしたと考えられます。
起立筋上のトラブル箇所は理想状態に収められています。

昨日の施術の一昨日前、
6年ぶりの体育会系お客様がお見えになられ、
その施術で本人が申される主訴部位のリリースから
大腰筋のトラブル箇所に新たな視点が臨床が浮かび上がりました。
6年ぶりのお客様自身、セルフメンテナンスの天才です。
実に鋭い直感と思考をもとに試行錯誤のうえ自分の体を再構築して伸ばしていける。
私どもは解剖生理学上の人体の仕組みは当然として、
他にも一般の方が持たれない施術上の検査法や治療法を総合した見立てが道具となり、
そのうえでセルフメンテナンスをさせていただくことで、
リスクヘッジをしてセルフメンテナンスがなりたちます。
というのも、体に対して大切な精密加工された身体上の仕組みにメスをいれる場合、
明瞭に着地点を用意して落とし所を定めない限り、当然として8割失敗するでしょう。
それを知っているため、慎重にメンテナンストラブルにおけるダメージを最小におさえる工夫をしています。
そうしたことなく正解を試行錯誤し獲得して突進できる人は努力に基づく天才肌です。
その体育会系お客様がいうには、
『ここは私の判断として、自分では解けない。だから来ました!』

まさにこの言葉は大正解。

大腰筋の上端の付着部位に強固な凝りが埋め込まれて、常々大腰筋全体をつっぱらかせています。
ちょうどそちらの凝りはつま先でステップを踏むときにこさえられる凝り部分です。
たとえば5センチ程度のハイヒールを履く人も、
アウトボクサーが蝶のように舞い蜂のように刺すときのつま先ステップを踏む人も。
ボディのみぞおち周辺がタイトな方であったため、
凝りが大腰筋の上端にゴツゴツゴツとできていることが触診されました。
観たことがないほどの凝りようでしたから、
本人、必死にこの部分の解放を探ってきたことでしょう。
この不快感、嫌で嫌でというのがつきまとうわけです。
大腰筋付け根の上端部分に起きた腰部の状態が腰椎のねじれと前後弯曲のパターンから、
大腰筋上端付け根の凝りだろうとあたりはつけてみたものです。

確かにこの部位はおなか側からの調整でなければリリースはできないし、
この部位は最深部の内臓裏手の凝りだから埋まってしまいでてきません。
この部位の凝りを表面に出す下準備法は臨床で見つけだしていますから、
そちらを時間をかけて行った結果。
実際にその部位の凝りの激しさから目が点に。。。
この部位は下準備なしで勝手な押圧を加えれれば危険極まりない部位。
セルフメンテナンスには工夫を重ねてやるとしても、
すでに大腰筋の腰椎に付着した付着部位のパンプアップが強く
それがそのまま変質したものを対処するには限界がある部分です。

よくこれは自力じゃ無理って悟れたなと、
そこに私は『おぬし、やるなー』と感心しました。

体育会系の方が通われるジムのプロの格闘家の方々でも、
自分と同様の腰痛がきついっていう人がいるんですとのこと。
この部位の凝りを正確に見つけられる人って一般の方ではいないだろうから、
謎の腰痛として感受しつづけてリングに上がるということなのだろうかと感じました。
施術家の方々でも胃や肝臓・膵臓等の位置に隠れると同時に、
それら臓器にも癒着が進んでしまっている場合もあって隠れ方がはんぱではないから。


で、昨日のお客様。
意外に神様とは、施術前に次の施術のための最良の手助けをしてくれるケースがあり、
もしかしたら一昨日前の体育会系のお客様の施術で得た部分と同様なトラブルが
その中に隠されているのではないだろうか。

そのような直感を持ちました。

昨日のお客様は、大腰筋付け根の部位は非常に匠に隠されてしまっている。
この部位を見出すための下準備をしても患部が浮上することがないことは経験上わかっています。
でしょうが腰部のねじれと前後弯曲のパターンは一昨日前のお客様と同質だということを手立てに、
リリースをするかどうかと提案をさせていただきました。

はっきりいいまして、手がかりとしてはあるものの、
こうした部位は通常、施術の専門学校でもさわるなといいます。
だから丁寧にこの部分をリリースするやり方を教えを受ける機会はないですし、
そうしたトライをしている先生も少ないだろうからノウハウもたまりません。
一旦ここに精力的に硬化が著しい凝りができたら救出されることは期待できず、
老後には腰椎椎間板の狭窄が進行し老人性腰部前後弯曲の状態へとなります。
・・・・・。
私としては超人的な難易度高い部分で、
指先でミリ単位以下も見過ごすことなく臓器を腑分けしていくこと。
それらの臓器と大腰筋付け根の癒着が進行している引っ掛かりがあるのが見える。
そこを無理に引き離せば左側大腰筋付け根の場合は脾臓周囲のリンパ腫が裂けるし、
右側大腰筋上端の付け根なら大動脈・大静脈にこびりつく感じがつたえられてくる。
それらは想定できていたものの、
そこの部位の大腰筋場にある凝りの硬さを体育会系のお客様が見せてくれていたし、
これ以上のレベルが推測できるものだったから。
そのリリースははたして可能だろうかと疑問を持つレベル。
そうした条件下に置かれていると概説をさせていただき、
お客様がそれは危険だからやめてといっていただければ
私としては避けたかったのです。
だったら最初から口をつぐむので正解かとも思えますが、
昨日の下準備をさせていただいての今日だったら、
話の流れから避けることも申し訳ない。

そしてこうした大腰筋のトラブル化した凝りは、
すでにその場の椎骨を固定して動かさないコルセットとかつっかえ棒という形で、
そこがその方の胸郭より上の胸や腕や首や頭部の重さを固着力で安定させている。
そうした安直な安定から切り離されれば、胸椎以上の部分を支えてきた支えを
外的な作業により使用できなくなる体内部の積みの倒壊が起きる。
そこがどうなるだろうかといったリリース後に起きうるトラブルを推測して同時にパッチを当てるかのように
他所の凝りを最新の注意を持って支えを失い倒壊したらどう別の部位で支えを作るかを計算し、
適量を模索しながらリリースをしていかなければならない。

見えないがそこには力学が現存しており、
それらは無自覚のうちにこさえられて立ち上げた凝りに頼って生活を送ってきている。


施術後、お客様は無事に普通に立って歩けて、、、、ということで意念を描いて操作する施術は、
落とし所を見出すことができていたのでしょう。
ずっと、今回のワークではぶつぶつと施術をするときの安全を高めるため声出し確認をし続けて、
脳内は幾重にも重なり関係し続けた内部を多層構造として捉えて大腰筋の凝りを緩めていった。
我ながら驚異的な集中力から体力を消耗しきったため、
施術が終わった瞬間、ほっとしたためいっきに脳内が血が消えて立ち眩みで倒れる寸前でした。
お客様からも、よくお休みになられたほうがいいですよと。。。

この回は極度の精神集中が強いられる施術すぎで、
施術後に気を失って倒れてしまっていた。
腹部が一番邪気が溜まる場所であって、その溜まった邪気が一身に受けることもあり、
危険極まりない施術だということも身を持ってわかりました。
まさに施術者の命を落とす可能性が大きい施術法です。

これはさすがに容易に受けてはならない施術だということを身を以て理解しました。
温熱療法など、施術者の手技に頼らないやり方をアドバイスできるようにして
カバーするよう考えていこうと思いました。
凝りのコンディションとして、深刻な人もいますから、
そうした方々がカバーしうるものかどうか。
難しいことですが、そこを想定しつつものを考えていこうと思っております。



ただこのかいの施術の下地においた参考に、
オステオパシーでは内臓のマニュピレーションというフランスのオステオパスが書かれた書籍があり、
今回はそちらの手技の応用問題でもあった。
加えることの経絡の通る流注の学習から解剖学上の内部の流れがわかったため、
今回のリリースの落とし所がみえていたものでした。


いままで私自身も直感的にここにはなにかがあるだろうということを、
体型的に体育会系の方のお腹の状態が凝りの発見をしやすい人で確証を持たせていただけました。
そうした施術で目の当たりにできたことで現実の大腰筋の上部の凝りとその部位に付着を持つ下部胸椎と上部腰椎の弯曲との関係性を理解できました。


いまもそうした発見の連続ですね。


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2025年02月03日

書籍紹介:経穴インパクト (経穴の位置が、さっとひとめでわかるハンドブック)

経穴について詳細かつ専門性高く解説している書名『経穴解説』。
一冊は経穴の専門書を精読したくて手に取った本です。
ただ詳説するため分厚い本となり持ち運びには不向き。
取穴用にハンディな本が一冊ほしくなっていました。



そして見つけたのがハンディな新書本サイズの『経穴インパクト』(医道の日本社)です。


Amazonで出版社からの紹介文は、
《本書は、WHO/WPRO決定の361穴の取り方について、
 ビジュアルで学ぶことができるテキストです。
 取穴が得意な男の子「ツボッキー」が、取穴の際の注意点、
 主治や解剖などについてわかりやすく解説していきます。
 そのほか、経穴名の由来、治療での使い分けのポイント、
 「暗記のツボ」など、ためになる情報も盛りだくさん。
 シリーズの特長のひとつであるコンパクトな判型は、通学や通勤時の勉強にも最適!
 国家試験を控える学生の皆さんはもちろん、臨床で活躍する治療家にもオススメ》とのこと。



経穴全体を網羅しており、
経穴の位置がわかりやすい解剖図を伴ったイラストで表現しています。
文字とざっくりとしたイラストで取穴する位置を示された本が多い中、
この本は異質な取穴位置を読み取れるありがたい本です。
校正が不十分な本が多い医道の日本社の本だから、
悲しいかな表記の統一がなされていないなどの校正ミスは目立ちます。
初校で最終校正にしているのでしょうか。。。
あと経穴の主治が一部の紹介で済まされ、これじゃ足らなさ過ぎです。

そうしたマイナス面もありますが、
どこにでも持ち出せるサイズと、
肩のこらないイラストで
正経十二経脈やいくつか代表的な奇経に属する経穴の位置がよくわかる。
この2点は他の本を凌駕しており、持っていて損のない初学者向けの本。◎




お客様にセルフケアで必要な経穴のお話をするときのシーンで。
お客様から《じゃ、ここいらへんを広く温めればいいんですね〜》
とおっしゃられることがあります。
慰安的な気持ちよさを優先するなら、それで十分ですので、
《そう、そう!だいたいそこら辺を目安としていただいて》
となります。
それでも相応の効果がございますし、
厳密にここと小難しく言い過ぎると
疎まれることもありますので柔らかな指示がちょうどいい。


でも、時と場合によっては、
正確に針先で経穴の一点を射抜くような刺激をお願いしたいとき。
このようなときは、
べたべたと経穴の一点以外の色んなところを触られては、
狙った経穴刺激の効果が激減し無意味なこととなります。
いままでは経絡図を観ていただき場所をお伝えしましたが、
経穴図を見せられても皮下の筋膜が交錯して経穴ができる点は描かれておらず、
多分にぼやけた伝わり方だったと思います。
そのような際に、
《経穴インパクト》の該当経穴のページを参照していただこうと思います。
本書に正確な解剖図イラストがあるわけじゃありませんが、
すっきりわかりやすく頭に入るようなイラストがあります。
お客様にしても、未消化な知識を不安なままセルフケアをするのはつらい。
それよりもわかりやすく理解しやすいイラストをみた分だけ、
積極的にセルフケアに活かしていただけることでしょう。





ただ経穴の位置を現状の体に対し正確に求めるには、
もうひとつ観ていかなければならない点があります。

不良姿勢が災いして経絡のズレが大きい人が観られます。
そのような方は
《経穴インパクト》に描かれたイラストの位置を押しても狙った経穴がずれが大きい。

結果的に、経穴インパクトにより表示された経穴の位置を刺激しても、
効果はあまり期待できないでしょう。
そういった場合には、現状のお客様の経脈がどういったズレ具合かを伝え、
修正した正しい経穴の位置をお伝えする必要があるでしょう。
ただ経脈のズレ方は、ずっとその場に留まるのではない変化する場合があります。


一様ではないため、こちらを使いこなそうとするには、
少しずつ勉強を深めていかなければなりません。


特に不良姿勢がつづく現代人は、
先天的な体の遺伝上設けられた弱いところ以外にも、
大きなねじりや詰まりといった経絡上のトラブルが生じている。
昔の自然豊かなところでのびのび暮らしていた方とは、
まったく違って経穴の正確な位置の求めにくさを感じられます。
それは複雑な気の病や追随して血の病が生じる一因となります。。。


皮膚の下にある筋膜を正確に認識できる技術が育てば、
経穴がどちら側にどの程度ズレがあるか見当がついてきます。
見当をつけた経穴の位置に施術者が指先を置けば、
気のやり取りの際に感じる冷感やビリビリ感などの特有の感覚が得られます。
原穴の位置を知って、そうした点を見つけて修正をかけて刺激を加えていく。
そうすると、どの経絡がどれほどの経脈のズレが体内に生じているかを知ることができます。
それは筋膜リリースをするものとしては、
喉から手が出るほどうれしい情報となり、
体内の目に見えない部分を推理して推測する材料となります。

そうしたところからも、
あやふやな経穴の位置を覚えていては使い物になりませんで、
日頃から原穴がどこにあるかをチェックして記憶に書き込み、
使い物になるよう仕込んで置かなければなりません。

手早く経穴位置を確認できる経穴インパクトは、ほんと、いいですね〜
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2025年01月25日

今頃の季節、咳等が長引く方が多くなっているようです。寒邪・燥邪からくるトラブルに気をつけましょう。

最近、関東は平年より温かい日もありますが、朝晩の冷え込みから
日中でも多くのご家庭のエアコンの室外機が唸り声をあげています。
降雨量は数ヶ月減少著しくて火災が頻繁化しています。


こうした乾燥や寒さが強まり、陰陽でいう陽気が減少し陰気が増加。
すると外邪と呼ばれる(体の外に由来する邪気)が体内への侵入を許すおそれがでてまいります。
それは中医学で言う【寒邪・燥邪】です。

寒邪は、私どもの陽気に満ちた背中からドゴーンと侵入。
悪寒、発熱、頭痛、足腰の冷えなどの症状がでてきます。
特に北風の強い日が鬼門で、風邪と寒邪の邪気が手を組んで症状悪化を促していきます。
背中あたりの風門という経穴あたりから風寒邪が侵入しますから、
マフラーなどで襟足首の裏側を冷やさないようにするとよいでしょう。

燥邪は、いまの時期は涼燥という冷えた乾燥の時期ですが、
夏の日照りの強い時分には温燥といった草木が陽光の熱乾燥で枯れ死ぬ時期もあります。
いまの時期の涼燥の症状は、悪寒・咳・鼻がつまる・軽い頭痛となります。

つまり【寒邪・燥邪】が合せ技になったいまは、
寒邪の(悪寒、発熱、頭痛、足腰の冷え)
燥邪の(悪寒・咳・鼻がつまる・軽い頭痛)

免疫力が低調となって寒邪と燥邪にいっぺんに襲いかかられれば、
(悪寒、発熱、頭痛、足腰の冷え、咳、鼻がつまる)といった症状が出る傾向が見受けられます。
そしてこれらの症状の出方は、各人の体質上の特徴によって変わるものです。
日頃より頭痛が起きがちの方は、この時期はさらに起こりやすいため要注意。
喉や鼻が不調な方は、咳や鼻詰まりなどの症状が表出して来やすくなる傾向があります。

なので衣服で防寒対策をこころがけ、
体の冷えを少なくするよう工夫をこらし、
お部屋の乾燥を加湿器等で対策する必要も。
心していかなければならなりません。

あとは知っておきたいことがひとつあります。
衛気】といった脈管外を運行する気で、外は皮膚・肌肉から内は蔵府 まで、全身に分布し、体表を保護して外邪の侵入を防止、体温を調節、蔵府を温め皮膚を潤滑に保つ等の機能があります。
衛気が盛んな人でしたら、全身くまなく体表を衛気で守ってくれていますから、
寒邪はただのちょっと寒いな程度ですし、
燥邪はちょっと乾燥気味だな程度です。
体へのダメージを与えられることなく、症状はでてまいりません。
衛気は肺が機能しないと活性せず、寒邪・燥邪含めたその他の外邪が体内へ影響させずに済むバリアが張れません。
すると外邪が団体で体に悪影響を与えだすという危機的状況。
衛気が足らない急場では、肺経の経穴の一つとなる中府などを刺激して肺をアクティベートする対策を打つこともあります。
そして衛気は陽の気に属するもののため、睡眠時には陽気は下がるため、寝具や寝間着で体温調整をする必要があります。
または陽の気を増やすような食養生を心がけることも、
寒邪や燥邪からみを守ることとなるでしょう。


そして付け加えるとすると、
寒邪や燥邪により悪寒をともなった発熱という風邪(かぜ)の症状が現れやすくもありますが、
風邪の引き起こされた免疫の低下した状況下では
マイコプラズマ肺炎やインフルエンザなどの寒さや乾燥に強い特性を持っているウイルスが、
免疫が下げられたタイミングを狙って体内へと侵入。
症状として咳・鼻水・頭痛・発熱その他の猛威を振るいます。
こうなると発熱や咳等が長期にわたることでさらに免疫が削られるようになります。
昨今のご報告により、例年を過ぎたほどの長期に渡る不調感の継続があるとの方が多くおられます。
ウイルス等は、時流や時節により変異するため、発症時の悪影響が長期化する傾向にあるようです。
なおさらのこと外邪から衛気でカラダ全身覆い尽くすように守るバリアを強め、
外邪を弾き飛ばす体質を養うしかないと感じています。

衛気を強めるにも肺が不調なら肺へと生命エネルギーとしての気を
生成し送り出す脾臓(または腎臓)が機能してくれることが必須です。

肺は脾臓から精を送られたものを受け取り真気(元気)を生成することができます。
真気が生命活動を賦与するエネルギー源であり、それにより衛気のバリアが張られるのです。
そう考えると、私のような先天の精がからっぽになった年齢の者にとって、
後天の精(生命エネルギー)を適切量分の確保があり気のエネルギーを肺へ送る機能を脾臓が果たしてくれることで助けられる仕組みです。




以降、余談ですが、

そういった意味合いからの視点で【医食同源】とは、よくいうものです。

昨日、私の知人にいい野菜を売っている八百屋さんよりキャベツ等を仕入れた新鮮なもので
特性野菜スープをつくっていただいてまいりました。
レシピは私の体調にあったものを熟考していただいたものであったのでしょう。
少食でも、もうこれで十分な栄養をとれた実感が体の奥底から湧いてきます。
それに肩が張っていたものが、すぅ〜っと憑き物が落ちたように抜けて楽になりました。
深部体温さえ上がった感じが、食したあと、ものの10分で起きたのはおどろきました。
個の体調体質をよく理解した上でフィットした薬膳を立てられたものであれば、
こんな不思議な体験が起きるんですね〜
調味料は超薄味で耳かき程度の塩とコンソメだけ。
香辛料が深部体温をあげた場合には急激に上がるが下がるのも早いのでしょう。
それが3時間ものあいだ、体温は自然に高まり肺経の衛気がたのもしく活性した感触がありあり。



いままで中華街で食べた滋養をうたう食材をたんどいれた薬膳では、
こんなことは一切なかった。
それどころか食べ慣れないものを頂き、腹痛の症状でげんなりです。
そんな自分でも、食により体調がいい感じを味わえたのはラッキー。



私は知人のように栄養学や薬膳の専門的な研究家ではありません。
ゆえに自分の現状の体質・体調にマッチした食材選択はできません。
ですが時折、指導を受けて間違った方向に進みすぎないようにと思います。
実はスープメーカーを買って胃脾の滋養を図りたいと真剣に考えています。
スープメーカーで、レコルトとソイリッチのどちらを購入しようかと悩んでいる最中です。。😅



posted by スズキ at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年01月20日

大腰筋を使いすぎて小腸を過剰に加熱した結果、頻尿って?!

さっこん側臥位でのリリースをするとき、
脚力を過剰に使っての重労働で大腰筋の腎経と踏ん張る胆経を過度に使っています。
それはいまだかつてない使いようですから、
寝て解消できる範囲を超えたもの。

施術を新たなものを取り組むとき、
必ずといってよいほど多量の課題が持ち上がってくるものです。

筋骨格系のトラブルはどのようなものでしょう。
オーバーユースした筋肉の筋肉痛が生じていく。

他に内科系のトラブルはどうなったものでしょうか?
そこを考察していこうと思います。


大腰筋が過度に下丹田を活かしながらつかうとすると、
小腸へその熱がつたわり小腸の内熱が正常値を超えて増長されます。

するとどうなるか?

小腸を過剰に加熱する結果を生みます。
高熱を発して消化をはかる小腸。
小腸内の飲食物は粥状です。
そうした小腸を取り囲むよう位置するのが大腸です。
大腸は小腸ほどの熱を発することはなく、
小腸が発した熱(蒸気)を受け取り内容物を乾燥させ固形化させていく仕組みです。

小腸の熱が過剰に発生すると、
大腸内の乾燥が進んで搾り取られた水分が尿として体外に多量に排出されます。
これが正常値を超えた多量の尿が排泄されてしまうトラブルの原因です。
そうなったときの特徴は乾燥が進んだコロコロ便がうかがわれます。


そうしたパターンの不調は、
筋骨格系上の過剰なコリが潜在していては、
改善も一時しのぎで病が芯へと進行するでしょう。
だからそこを空け対処を徹底することは大事となります。

経穴のアプローチで気の停滞を改善させるだけでうまくいくかというと、
極度に大腰筋というコアの筋肉にねじれや緊張がこもったときには、
それだけでは対処が一時しのぎとなりそうです。
だから膀胱経、胃経、脾経、または任脈や督脈の経筋の筋膜癒着の改善が必須。
それで便秘や下痢のトラブル軽減を図るアプローチができます。

特に腎経と膀胱経は陰陽の関係にあり、
膀胱経が緊張していれば治りが悪くてなにかと対処が曖昧となります。
ですから徹底して膀胱経を温熱で刺激をくわえたり十分な深さまでゆるめ、
腎経ラインの特に脚部の大腿二頭筋内縁をぎっちりリリースすることです。
そうした基準を整えた上で胃経と脾経にも温熱刺激やカッピング等で
関係経穴やトラブル箇所を対処するといいでしょう。
それでほっと救われます。
側臥位でのリリースするときの施術者としての姿勢ややり方の工夫を進めることで
負担量を軽減させることは大事です。
ですが状況によって疲れをためすぎないようにすることを優先し、
ケアが必要なら真剣にそれに取り組むべき。
なので本日のお休みの日は、しっかり3時間ほど遠赤外線ドーム型サウナで
お休みしようと考えています。==


上記のような体外への水分排泄過多という頻尿の仕組みもあります。
ただ頻用トラブルには別の仕組みでそうなることもありますから、
個別で仕組みを理解して対処していかなければなりません。


話の続きとなりますが、
お客様から頻尿トラブルが気になるという連絡がありまして。
実は私も、ということだったため、
つらい思いをなさってますねというメール返信での一文を書くとき。
デジタル文字ではつたわりませんが、しんみり共感。
お客様は、すでに奥様がどのような状況でおきた頻尿かを分析し、
早々にお医者様に診察を受けに行くとおっしゃられていました。
posted by スズキ at 12:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年01月08日

胸郭部分の筋膜リリースをする意味合い。

側臥位によるワークは、技術的に難しいし、
施術者としてお客様の身体を必死にホールドしてリリースを加えるのは、
通常の4〜5倍の疲労蓄積がどーんと加算されていくもの。

それではなぜ側臥位によるワークを実施するかというと、
それは生命力を最大限に引き出すために、
楽に理想的な呼吸を取り戻すことが目的です。

胸郭部分の筋膜リリースをすることで、
大幅に呼吸の質が改善できるためです!


というのもデスクワークをがんばったりで手の凝りがひどい、
肩甲骨が肋骨にべったりくっついて離れない。
肋骨が開いたままで固定してたり、
逆に肋骨が閉じたままで固定していたりする方もいます。
肋骨のスムースな稼働ができなくなっており、
気づかないうちに呼吸の質が大幅に下降している。
そうなったことで脳も筋肉も臓器も、
酸欠という待ったナシの苦境に立っているものの、
そうしたネガティブな状態に対しても慣れがきく。
するとどうにかこうにか低空飛行ですがやっていける。
でもそうなると自律神経が失調したり、疲れやすかったり、
老化が進み病を得やすくなってしまう。

そうした状態に陥っているかどうかは、本人はわかりづらいようです。
ですが私どもでしたら、
脇の下の肋骨が異常がないか調べればわかります。
または胸骨柄という胸骨の上部にある骨の状態や胸肋関節の様子から、
どちらの肋骨に支障がどれほどあるかをチェックしているのです。

お客様の胸郭状態もわかりますが、
私も自分自身の胸郭がそれほどよくないとわかります。
左側の肋骨の上部肋骨部が理想より大幅に狭まり可動が悪くなり、
十分な息を吸えていないことがわかります。

それで本日、自分の体のメンテナンスのため遠赤外線サウナに入り、
肋骨脇を緩めるようにしていました。
温めることで固まった筋膜を緩めて、意図的に呼吸を大きめにする。
遠赤外線サウナに入るだけでも効果は十分です。
ですがさらに肋骨の可動を50%加速させるよう工夫をするなら、
シリコン製カッピングを肋骨脇・腰部・肩甲骨上・大胸筋や三角筋に使います。

ただこの遠赤外線サウナに入っているときは暇なのです。。

そこで気になる関連しそうなYouTube映像をチェック。
気になったのが【腰の王子】という整体の先生の映像。
以前にバレエをなさっておられるお客様からも
「鈴木さん、【腰の王子】という方の映像って知ってますか?
 おもしろいんですよ〜」
とおしえていただいた記憶があります。

映像として膨大な量の映像コンテンツがあって、
タイトルだけでは内容が正確にはわかりません。
片っ端からみわけですが、一日がかりなんです。
でも関西系のおもしろさまるだしの先生でして、
観ていて肩肘張る必要もないしわかりやすくて。

で、今回、一番私が胸郭を意図して共感できた映像は以下のものでございました。
もし身体操作法にご興味がある方がおられれば参考になると思いますので、
お時間がございますときにご覧いただけましたら幸いです。




生きるのが楽になる身体開発【身体開発・フィジカリストOuJi】
https://youtu.be/lAam1CDh55o?si=0WC1GNR127y_k9ao
posted by スズキ at 18:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年12月31日

兪穴と墓穴をイメージした側臥位でのリリースという工夫

兪穴と墓穴。
臓腑の経気として、
臓腑の気が足らないとき。
体外より気を取り入れて補うことができる経穴を【兪穴】といい、背中側にあります。
気を取り入れる機能を果たす経穴です。
兪穴は対応する五臓六腑の病変に応じて反応してくれるので、
施術家にとってまっさきに覚える重要ポイントにあたります。

対して胸腹部にある兪穴に対応する【墓穴】という経穴があります。
経絡の気が集まる場所であり、五臓六腑の病変に応じて、
適した気を補う補法を施したり、
過剰な気を取り除く瀉法を施します。


兪穴も墓穴も五臓六腑の病変に対処できる経穴となるわけです。

そういったこともあり、お客様にて五臓六腑に不安定なところがあるなら、
まずは兪穴をみていき、つぎに必要あれば墓穴をみていきます。
そうすることで安定的な成績を残せるようになっていくのです。

ひとつ自分で自分の墓穴や兪穴を刺激するときに問題があるとすれば、
墓穴は胸腹部にあるため自分ひとりでも取穴が容易ですが。
兪穴は背中の膀胱経という起立筋上にありますから目と手が届かない。
それもあって兪穴の調整は私も誰かにお願いしています。


こうしたことは経絡をもちいていくための基礎知識です。


 兪穴(陽穴)気の入口
     ↓
 墓穴(陰穴)気のたまるところ


兪穴と墓穴の対応は以下の通りとなります。

【兪穴】  【墓穴】
肺兪   → 中府
大腸兪  → 天枢
胃兪   → 中脘
脾兪   → 章門
心兪   → 巨闕
小腸兪  → 関元
膀胱兪  → 中極
腎兪   → 京門
厥陰兪  → 膻中
三焦兪  → 石門
胆兪   → 日月
肝兪   → 期門


そして側臥位で背中側の兪穴上に刺激を与えるとき、
私はすべてのことではありませんが、
該当する墓穴部分に手を当てています。
それは側臥位で背中から腹方向へ圧をかけるときの
固定や安定のためという点もあります。
他にもより優れた意味合いがあります。
たとえば、
兪穴の肺兪を刺激するときに
墓穴の中府を押さえて刺激をいれています。
するとあてずっぽうにお客様の身体の前に手を添えたときには起きないような
順調なリリースがかなえられてまいります。
もともと、いま、私が行っている側臥位での手技は、
他流の先生から真似たものではなく自身で試行錯誤して作り込んでいるもので、
そちらの過程で兪穴と墓穴を同時刺激することによるリリースの促進作用に気づきました。
ただ厥陰兪と膻中の取り合わせですが、
男性の場合は、厥陰兪と膻中を正確に手を置くことでことのほか安定的にリリースできる。
ただ膻中は女性ではバストに手が当たるため玉堂という膻中よりちょっと上の経穴で代用。
施術効果を十分発揮させられるかどうかの判断で本位ではありませんが、
臨機応変に対応する必要が出てまいります。

時として「そこにこだわって何になる!?」という程度の成果向上の工夫のもありますが、
この兪穴と墓穴の同時刺激による気の補法では、だいぶ成果がでているようです。
ただこの工夫は鍼灸師のお客様にしてみたときに、指摘されるかと思いきやスルーされて、
そのときにことさらに
■ 私:
「ここが兪穴で、ここが対応する墓穴ですから〜

 ・・・・・。

 ね、対応する墓穴以外のところに手をおいたときと正確に墓穴に当てたとき、
 体内の気の通りの強さが変わるでしょ!?」

■ 鍼灸師お客様:
「あっ、おもしろいっすね!
 熱心に作り込んでるんですな〜
 気づいてみたら、大違いだったんだ!!」
と、工夫したところに気づいてほしくアピールさせていただいたときがあります。


ただお客様が側臥位では、単にうつぶせ寝や仰向け寝の姿勢の5〜8倍ほどの気を施術者はつかう。
気を使うというのは注意力と体力の消耗いう意味と気をイメージで通すというふたつにまたがります。
リリースのときにお客様への刺激の送りでは、
施術者が手指でのリリースでは肋骨の骨が傷つく恐れが出てきます。
同時に激痛によりリリース成果を実感できることもないこととなる。
それを回避できるように安全性と効率や効果を引き上げる複数の道具を組み合わせて用いています。
それらのツールを独自に4〜5年ほど使い込んできて、
年季が積まれたことで手に馴染んで匠に使えて成果があらわれてきております。


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2024年12月29日

砭石温熱器を活かした効果的なフェイシャルトリートメント。


砭石温熱器を手に入れたが活かしきれていないといった
女性の施術者さんからのメールをいただきました。

どういうふうに中国では砭石温熱器をつかうのか。
その実例がYouTubeには多くアップされています。

たとえば、フェイシャルトリートメントは、
自身にためして効果を感じ取りやすい。
最近は男性がフェイシャルトリートメントに熱心。



御陽罐調理步驟 (中国語)
https://youtu.be/ZUq1Whjmq-4?si=Q-gSPsYs_3D_YyVp


そして顔には黄帝内経・素問で述べられた、
反射区のごとく、顔の以下の部位が赤く曇れば対応する五臓が不安になっているとされます。
眉間は(心)、ほほ全体の右は(肺)左は(肝)、鼻先は(脾)、頬骨は(腎)。
顔をていねいにフェイシャルトリートメントをすることから、
五臓のトラブルを軽減することにも、一部つながるようです。

私の施術ではこうしたエステサロン流儀の使い方ではありません。
ですが中国古代医術書の黄帝内経で語られたとおり、
筋膜リリースにはうってつけのツール。
使い方のベースはすでに研究し尽くされてますし、
それに加え独自の工夫を足して技術を磨くならば。
これほど筋膜が癒着する根源となる瘀血に対抗できる道具はない。
そういった太鼓判を押せるようになるでしょう。
posted by スズキ at 13:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

施術者に自分のからだのことを訴えかける国民性のあらわれの一例です

施術をさせていただくものとして、
お客様からいただいた言葉による情報や非言語情報を、
どのように理解して施術に落とし込むかは大事なこと。


たとえば、お客様が饒舌な場合。
映像を全部見ていただく必要はありませんが、
海外のドクターがボウエンテクニックセッションをする映像を取り上げます。


The Bowen Technique _ Pain Relief with Full Bowen Therapy Exam by Dr Manon Bolliger, ND
https://youtu.be/8VrwM2kK-a4?si=_zwwEYI2a_5eQDfs

男性のクライアント役の方が、自身の左股関節や鼠径部の不調、右肩の不調を、
しっかりした身振り手振りを交えてがっつりとセラピストに伝えるシーンが冒頭にあります。
ボウエンテクニックのセラピスト側の女性はうなづく、うなづく、そしてうなづく。

クライアント役男性は、すでにボウエンテクニックを受けたことがある人とみえて、
だったらセラピスト役女性も自由に語らせて情報をあつめようというのでしょう。
アメリカのような自己をしっかり主張する国民性ではこうした人が多いため、
セラピストがちょうどよさそうな理解が網羅できただろうタイミングで切り上げてセッションに移るのです。


このセラピスト役女性も、他のクライアントでのボウエンテクニックのデモを観ると、
クライアントが話すよりセラピストが説明がほとんどのときもあります。
これもまた自分の状態をつたえるのにも、
伝えるための言葉がボキャブラリーとして準備できていれば
上にでてきた男性クライアントのように身振り手振りで
コミュニケーションを取って現状を伝えたことでしょう。



対して、日本では。
ここまで身振り手振りや表情で自身の状態を
つまびらかにつたえることは稀だといわれております。
おくゆかしさからでしょう。
そういう方々、基本、私は好きですね〜。

ですがなかには自分で積極的に改善する方法を模索し、
施術者になにか参考になるアイデアがあれば教えて!
そういったお客様もおられます。

私は、お客様が抱いている疑問や課題を多く知りたい。
だからありがとう!という言葉が返ってきます。



お客様が課題の解決を口に出したとき。
積極的なフォーカスをそこに当ててます。
なおかつ「施術者」という第三者に訴えると、
お客様の脳に強烈な印象が残り続けます。
その作用は施術中も、そして施術後にも、
良好な身体の変化をつづける燃料になって燃え続けます。
実際の話、そうしたことが色濃く起こることを、
施術をするものは経験的に実感しているのです。


そういったことがあるのです。

施術を受ける際に。
お客様から身振り手振りで施術者に自身の状態を伝えてみてください。
施術者の中には、そうしたときにお客様が自分ではこう思うというと、
あなたが勝手に判断しないでくださいとピシャリと冷水をぶっかける人もいます。
ですが私はそのようなことをすることはありませんので。

お客様が話をする時間を削って早く施術をしてすまそうとする先生もいます。
多忙な先生なのでしょうか。
ただ適切な手技を選択するには、聴く力や聞き出すチカラが役立つものです。
短時間でお客様から情報を集めるためのスキルを高めれば、いいはずです。
そこを失して、施術者の情報把握のできた範囲からでられないのは、
つらい結果がでてくることもあるでしょう。



そういったことを、諸々考慮していただきまして、
ときには施術を受ける前に、
からだをこうなおしていきたい、
といったことを語るシミュレーションをして施術に臨んでみてください。
たのしみにしています!!

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2024年12月13日

私がおこなう筋膜リリース施術対処のプレ段階に挟み込んだお客様への問いかけ

思考や感覚情報は、秒で数10以上もの量が訪れては去るを繰り返しています。
ひとつの思いや感情そして意識が保持集中するのは短時間で、次から次へと移り変わるのが常です。
ずっとひとつの思考だけを見つめることは苦手といえるでしょう。

すると、困ったことが起きます。

間脳の一部である〈視床下部〉に自律神経による【治癒スイッチ】があります。
身体に不具合があれば視床下部の治癒スイッチを入れなければなりません。

本人的には身体に不具合があると明瞭にわかっていますが、
治癒スイッチを入れる前に他の思考が湧いてきます。
すると治癒スイッチを入れる前に思考意識が別に移ります。
それで治癒スイッチが入らないままとなり、
いつまでたっても不具合に対して適切な対処が行われません。



そこで術者は、
お客様にたずねます。

術者:「きょうのところ、どこかお体の様子で、気になるところはございませんか?」

すると、

お客様:「そうですね〜。左肩と左首筋が凝りが強くて厳しい状況です」

といいます。
そうして治癒希望点を言語化し、手指でここが張っていると指示表現をする。
この瞬間、この部分が対処したい優先順位第一位に君臨させることに成功し、
そうしたときお客様の脳は、他のふつふつと沸き起こる思考を抑え込みます。
そうなったときお客様の視床下部の治癒スイッチが入りやすくなってくる。

そこで術者は、日頃に修練で培った技術で、
自らの視床下部の治癒スイッチをいれ、
そうする情報をお客様に送り込むようにします。

送り込むときは強い圧をかけるのは厳禁で、
お客様の皮膚が皮膚抵抗反射が起きない程度の軽さで触るだけです。
その瞬間、お客様は自身の治癒スイッチが入ったことに気づかない。
でも、先ほど感じた首コリが半減し、不快現象が減じられています。
不思議なことに思えますが、
これは視床下部の治癒スイッチを入れる明確な意図を持っています。
そこにからくりがあるのです。


するとこれで瞬間芸的な反応としてか、
またはかなり長期間に渡る反応として、
お客様が先程言語化した不具合箇所が軽快したり、不調軽減が現れます。
(個人的にこの要領をもってボウエンテクニックに取り入れられないか、
 ちょっとだけ研究中ですが、なかなかうまくいかない状況です。。。)

ここでお客様に、改善したところをプレゼンして、
その回の治療を終了することもできるでしょうが、
そうなると筋膜リリースの対応を信条とできない。

なので。
これで取れそうなところはさっさと対処しますが、
筋膜の癒着が緊張性筋膜炎の状態を遥かに超えて
軟部組織とは呼べない硬化した筋膜状態の部位を探索していく。

さらなる高さのハードルを見つけ出そう、というわけです。

探索して見つかった強い筋膜の癒着が発生した末に起きた
瘀血の粘着や体内の酸化が著しい組織部分の変化を期待し、
きっちりとした筋膜の癒着をリリースするようにしていく。
このレベルの筋膜状態の変質が生じてしまうと、
視床下部の治癒スイッチが入っても
確実に一過性で戻ることが多くなり、
動じないこともあるから仕方ありません。。。

だから実直に、地道に、誠実に。
体調や体質のステップアップを目指して
課題ある筋膜の状態を改善させていきます。




ちなみに、
私がお客様に

そこで術者は、
お客様にたずねます。

術者:「きょうのところ、どこかお体の様子で、気になるところはございませんか?」

すると、

お客様:「そうですね〜。別にないです」

といわれますことも当然でてきます。

すると術者がどんなに小さいことでもOKですからと食い下がって、お尋ねするのは、
たとえささいな対処箇所であっても、
お客様が視床下部の治癒スイッチを入れる集中モードに入っていただけた場合。
その後の施術対処による改善もスムースにことが運べることが、
経験則上わかっていることでございまして。

そうした都合による、お客様への無茶振りのような質問です。
こうした仕組みをご理解いただき、どうかご容赦いただければ幸いです。




posted by スズキ at 12:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする