2022年09月21日

脊椎を挟んだ拮抗筋を調整するときの鉄板ルール

下図に中心軸を支える左右ロープがある。

拮抗するロープ.png

図(a)は、
中心軸が垂直に立つよう左右ロープの張力は均等に張られている。

図(b)は、
中心軸は右に傾斜し、左ロープは引っ張られて張りが強まりこちらで中心軸を支えている。
右ロープは、たわんでゆるゆるだから中心軸の支える力にはなっていない。



このような状態が、体内にある左右拮抗する筋肉に対し同様なことが言えるのです。


意外にカラダの左右に対象になって位置する筋肉って多いですよね。
そうではないといえる筋のほうが珍しいといえるほど。
特に脊椎に直接付着点を持つ筋肉のほとんどは拮抗筋ですね。

そんな筋肉のひとつの例をあげてみましょう。
たとえば、昨日のブログで以下の図を掲載させていただきました。

大腰筋と腎臓.png

上図の大腰筋を観てください。
それは既出した(a)の中心軸の図に類似してますね。


では大腰筋が描かれた図の脊椎が、
(b)のごとく傾斜したらどうなるでしょう。

そうなると左右の大腰筋の緊張側と弛緩側は、
● 右大腰筋が緊張側
● 左大腰筋が弛緩側
です。
(※この設定は脚部が左利き、少数派のパターンとなります)

この場合、触診すれば緊張している側の右側大腰筋が硬化していることがわかります。


ならば右側大腰筋を解くことで緩ませていけばいいのでしょうか?


直感的にはそうしたくなるのはわかります。
でも、ちょっと待ってください!

図(b)の張りが強くなって伸びたロープを緩めるだけ緩めたら何が起きるかを考えれば、
なにかおかしなことになりそうだとわかるはず。
張りが強くなったロープの張力で中心軸の傾斜をおさめているのだ。
そのロープの引き張り張力を緩めたなら中心軸の傾斜はさらに増すようになるわけです。

それと同様なことを、人体内部の大腰筋でやってしまったら、
右側大腰筋が硬いのは脊椎が左側に倒れているわけです。
それを支える右側大腰筋が身を挺して固まって脊椎の傾斜度合いを低減させる操作を無にすれば、
脊椎はさらに左側への傾斜が増すんですね。

そうなれば腰椎椎間板の一部にかかる過剰な負担はひどいもので、
問題が深刻になっていくことも想像がつくでしょう。


だったら右側大腰筋の硬化は放置すべきでしょうか?

もちろん、見過ごしておいてよいわけはないのです。
この大腰筋の悪いコンディションがあれば、
呼吸にも、腎機能にも、足の運びにも、精力にも、内臓の位置ずれにも、さまざまな悪影響を内部で引き起こしているんですから。
きっちり通常の大腰筋のあるべき正常な状態になるよう、
小転子部分からみぞおちうらの胸椎10番付近の奥の部位まで数センチ単位で全部チェックして、
問題を見つけて修正を加えていきます。


ただ、このような硬化した側の筋肉を弛緩させれば中心軸の傾斜が増してゆがみが強まるわけです。


だから施術者は、同時にお客様にはさほど痛くもかゆくもない手技を、かならず施すものなのです。

この場合には、左側の弛緩したわんだ大腰筋にしているんです。

筋肉のトヌース(筋の長さ)が左側大腰筋は見失っていますから、それをそのままにしておいても、
自動で修正がなされることはありません。

だから施術中に実際には目立たない手技操作で弛緩してたわんでいる側の大腰筋の筋肉の張りとして機能させる長さを思い出させるよう、
ささっさっと大腰筋の腱部を含め刺激をいれるておくんですね。


この操作をすることで、はじめて図(a)のような状態に脊椎を立たせられるのです。


なので、左右拮抗する筋がある部位に片側に筋肉の硬化があることが分かったとすれば、
そこをリリースすると同時に、対になるたわんだ筋側のトヌースを思い出させるよう神経に刺激をいれることをします。
それが拮抗する筋肉の調整するルールです。


ただ単純に固まった筋肉部位のほうがいたかったり張って不快だったりするためお客様には主訴として訴えられるのですが、
ときどき弛緩側の筋が虚脱が進み過ぎて、仕方なく拮抗筋が硬度を強めて炎症がひどくなっているというときもあります。
それは慢性で起きる痛みの様子では散見されるのです。
そうしたときにこわばりを強くしてどうにか軸を支えてしのごうとしているわけで、
そこに不用意に触ったら、その軸のくずれは致命的になりますから。。。
通常はそうであると見立てたら、虚脱した弛緩側の神経を正常機能させる手技を先にいれておきます。
そうすることで拮抗筋の硬化はすでに半減し痛み等の深いも消えるか半減するわけです。

拮抗筋をどうみたてて、どう処理してさばいていくのか。
その瞬時の経験に裏打ちされた直感がものをいうこととなります。



ちなみに、大腰筋の左側が硬いように思うが、これを解く方法はないか?と質問を受けることも時々あるんです。
解き方としては、オステオパシー系手技のカウンターストレインのやり方がもっともやさしく負担がかからない。
ですからそちらをお勧めすることがあるのですが、
「あまりやりすぎないようにしてくださいね:ほどほどくらいがちょうどいいと考えてくださいね」
という理由は、まさに、上述させていただいた理由。
拮抗した筋がたわんでいる状態が進んでいたらこちらのトヌースを復活させるよう神経に刺激をいれるんですが、
そのやり方はけっこう精妙で何年か施術をたしなんでいただかないと意味が分かりづらいものなのです。
軸ずれが増すような問題がおこらないよう施術の場では私がそれをしていますので大丈夫です。
ですがそれをせずに硬化した拮抗筋の一方の筋のみを解けば、その片務的な操作は軸ずれをしょうじさせるのです。
そのために起きるダメージがでてこないていどに緩めに大腰筋を解く感じでというように、
お客様にそのリリースをなさるときには言葉で必ず付け加えるようにしています。


施術には、実際、大きく刺激をいれていく筋肉への物理的な操作をおこなう場合もあれば、
振れたかどうか、または触れもしないで神経系の部位に修正を加えているときもあります。
どちらかといえば一般の方には前者の操作が手技のイメージになっていると思いますが、
同業者の方が施術を受けているときには触れたかどうかの神経系といえる修正に興味を持つ方がいます。
posted by スズキ at 16:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年09月20日

腎臓は、心臓とためをはるほど血液循環の重要臓器なんですね

NHK教育で生物についてやってまして。
内容が人体内臓の一部である「腎臓」についてでした。

私自身、生理学の本は読んでいるものの、
改めて番組でわかりやすく解説されると。
ふむふむと納得できるところが多くて。

確か心臓から消化器と肝臓に向けておくられる血液総量はだいたい28%。
対して内臓のひとつとして存在する腎臓におくられる血液総量は23%。

大腸や小腸や胃やらその他が、28%の血液を適宜分配しているということだから、
腎臓の単体で23%の血液が送られるというのには心臓と腎臓が血液の代謝に深くかかわることを意味しています。

血液循環の恒常性が整う条件に、
心臓の機能の正常であるだけでは成立せず、
腎臓の正常な機能発揮があってのことといわれる所以です。


他の腎臓の興味深い特徴として。
たとえば肝臓は、それを構成する代表する組織が3つほどであるのに対し、
腎臓は、たしか18ほどもある
←メモしてなくて違う数字かもしれないが、^-^;;;)
他の消化器等の臓器に比べて圧倒的な複雑な機能を多くの違った組織が支えているのが腎臓という臓器だとのこと。

血液循環を正常に保つには心臓と腎臓の両方を観ることだというのは、
普通にそういうものだと端的に頭に丸暗記していたものの、
腎臓は脳と匹敵する高レベルなやりくりをする臓器だということをテレビを視て痛感しました。
映像内で解説している研究者の方が、脳と同程度の緻密な機能性を持たされている臓器は腎臓しかないと述べたことばに説得力がありました。

というと、、、、、。

最近、血液の循環が滞るようであれば、脳内の血流が乱れ脳機能の発揮を妨げる要因になると思って、
心臓周りの胸郭に生じていた肋間筋の委縮固定による可動が制限(特に胸骨周囲に位置する肋軟骨の変位)されたりといった部位に対し、
独自のリリース法を考案しながら丹念に見ていくようにしていました。



それはそれで大切な欠くことのできない循環器機能向上の要因ですが、
腎機能の問題については、そこまで腎臓を機能的に働きやすい環境を整えようといった考えをもって動いてはいませんでした。

そのような点が手ぬかっていたことに気づきました。


大腰筋と腎臓.png


ボウエンテクニックというテクニックでは腎機能を改善させるテクニックがあります。
お客様がうつ伏せになる状態で、施術者がお客様の片方の下脚を90度立てるようにします。
その下脚を外側にが向けて倒すと同時に下脚の反対側の腎臓の位置に手指をあてた手を動かしてアプローチをします。
「これは腎機能を改善させる効率的なアプローチですからね。やる前に臓器の上に手を添えて熱がないかなどみます」と、
ボウエンテクニック講習会で習ったのです。
それからお客様の状態を観て、腎機能が疲れがあると腎臓上に手をかざして熱がこもっていたり冷えて感じられるとき、
こちらのアプローチをすることはありました。

ただ腸骨が前傾しているお客様の場合、生理的に腎臓裏手の部位に鬼のように分厚い筋肉の凝りを貯めているものです。
すると、正直に言って、単純にボウエンテクニックのやり方を単体でやってみても歯が立たない。
つまり腎機能が向上するようなよい反応が起きている状態の変化がみられません。
これは大腿直筋を使って歩いてしまっている日本人の独自の歩き方の誤用から起きるものなので、
日常的に歩くだけで腎臓裏の筋肉を不用意に委縮させて腎臓を斜めになる状態をきつくさせ不要な圧迫を加えてもいる。

そのようになっているかどうかは、大腰筋の状態を触診でみれば一発でわかります。
そして大腰筋は腎経という腎臓に肝経の深い経絡に関係する筋肉なのです。

大腰筋が委縮してがちがちな感じであたかも骨のように硬くなり始めれば脊椎の椎骨が腰椎の椎間板の可動が失われる。。。


そうか、、、。


左右どちらかの大腰筋が委縮しっぱなしで硬化が恒常化すれば、
経筋の関係で腎経の経絡をもつ大腰筋が腎機能を制限させる作用をあたえるでしょう。
大腰筋の筋肉のコンディションをみることも腎機能の状態が良好かどうかを見分ける手段になるんだなと。
その操作はいつも施術中で大腰筋の状態を観て、腎機能の改善には大事なんですよといいつつ、
それを改善させるという通常のボディワイズの施術中のルーティンって、よかったんだなと実感しました。



大腰筋って大腸や小腸や内性器や胃の裏手といった腹部の内臓裏手に位置する筋肉で、
肩や腰の筋肉のように直感的に直接そこを触ってみて硬さを確かめるというわけにはいきません。

ただ気になることがあるのは、昨今、というかちょっと前に大腰筋ブームがあったのですが。
そのときに、、、大腰筋を直接触って状態をチェックしていく方法とか、、、までは解説していることは、
あまりなされていなかったような気がします。
もちろん私がすべての先生方の指導を知っているわけではないのですが、
私の知り合いの施術者でさえ、大腰筋の状態を正確に全体像を触って把握できる人も一部だといくことを知りまして。

大腰筋のコンディションの良し悪しがわかっていないまま、どのような改善へ手を出しているんだろうかということでして。
大腰筋を伸ばすためのストレッチ法はありますが、それをしていいのは大腰筋の硬化が進んでいない方が成果を得られるものでしょう。
すでに大腰筋の硬化が進んだ方がストレッチをしていけば、
その大腰筋は緩むどころか炎症を強めて状態の悪化はまぬがれません。

大腰筋の状態がわかっていれば安全な改善のアプローチを選択していくノウハウはあります。
ですから自分のリアルな大腰筋の状態がわかってから手技操作するのは施術者としてあたりまえですし、
それはセルフで自分の大腰筋を変化させるつもりなら自分でその大腰筋のコンディションを知ってからするべきでしょう。
それをしないでやりすぎれば下痢や便秘になることもあるし、ぎっくり腰にもなる人がでてくるんですよね。



ということで。

腎臓の状態と大腰筋の筋の柔軟性と正しさとが一致して健康状態が表現されていることでもあります。



そのようなところから、腎臓の大切さを知り、それを筋肉的に見守るためのアラーム筋として大腰筋の健康を観るという視点が。
もっと一般的になればいいと思った次第です。

なので、もし、施術を受けにきたときに大腰筋の見方を知りたいとお客様がおっしゃっていただければ、
どのような姿勢でみれば見やすいかなど実地でお伝えしますので。
気軽におっしゃっていただければ幸いです。



またこれは全くの余談ですが、軽度認知障害から認知症になられた方を、幾名か存じ上げておりますが、
確かに腎機能がすこぶる調子がいいという方はいなかったのです。
どちらかといえば腎虚といえる方が多いようでした。

個人的に私自身、腎虚の性質を生まれてこのかた持っているものですから、
本能的に自分の体質は認知症になりやすいと感じているのかもしれません。
それで脳機能障害を改善させるハーブ(ゴツコラやバコパモニエリのような)を必要と感じたのかも。
自分の腎機能を向上させるために大腰筋をしっかりコンディションを整えることが大事で、
さらに精密に大腰筋の使い方や解き方を探索していこうと考えています。




それにしても、さっこんのNHK教育の生物って、
想像以上にわかりやすく内容も濃い物になっていたんだって知り驚きました。
NHK受信料払って、直接、元が取れた気がした。^-^;
posted by スズキ at 16:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年09月06日

少しずつボウエンテクニックのkindle版の本、読みこんでおります。 経穴を意識してアプローチするところまで、持ち込みたいとがんばってます!!

ボウエンテクニック。

日本ではマイナーな存在だが、
ボウエンテクニックの発祥の国、オーストラリアはもとより、
ホリスティック医学のひとつとしてアメリカ、ドイツ、イギリスなども受け入れているボウエンテクニック。

経穴へのアプローチを熟知し、オステオパシーやカイロプラクティックなどの手技を研究してきたトム・ボウエンが繰り出す、
なんだかわからないけど、こんなシンプルなセッションなのに、身体に芯から変化が起こる。ミラクルな手技療法
これは多くの手技療法をあつかう洋雑誌マッサージマガジンのような雑誌社の編集さんが、
多くの手技療法がある中で実際にボウエンテクニックのセッションを受けた感想です。

気持ちを持ってかれたといった内容の文章が、洋書のマッサージマガジンに。
それが私のボウエンテクニックを知り興味を持ったはじめになりました。



ボウエンテクニックのセッションをベースにしたオリジナル施術メニューを営業の軸にすること。
そのようにボウエンテクニックのセミナーを受ける前から考えていました。

だから私はボウエンテクニックを学び、
セミナーの卒業証書をいただいたんですが、
だからもっともっとうまくなりたいんです。


ということで。


先日、紹介させていただきましたボウエンテクニックのkindle本。
解剖学的見地から観た2冊と
アプローチする部位がどのような経穴に該当しどのような効果が期待できるかを示したものが1冊を紹介させていただきました。


2022年09月01日
書籍紹介:「Anatomy for Bowen Technique 」「Bowen Technique: SP2 Master’s Anatomy」「Acupoints in Bowen Therapy (Bowen Technique) 」 ボウエンテクニック関係の書籍のご紹介
http://bodywise-note.seesaa.net/article/491184383.html



いま、これらの本に目を通しています。

これらはボウエンテクニックの手技の方法を教えるものではないので、
どちらかといえばボウエンテクニックのファシリテーター向けの本です。
ボウエンテクニックの手技を教える本だけでは、
解剖学的な見地から詳細な解説がないので解剖学の本を傍らにおき、該当する項を参照しつつの勉強が必要です。
そういった手間が、ごっそりなくなる感じの本だなと感じるところです。

「Anatomy for Bowen Technique 」
は、テクニックごとに解剖学的な図が示され、
どの部位のどの組織(筋肉・骨等)にアプローチするかが適切に示されています。
ほんとうに、シンプルにそれだけのための本という感じです。

「Bowen Technique: SP2 Master’s Anatomy」は、
たとえば大腸についてのテクニックはどのような人がそれを必要としているかを明記し、
セッションにより得られる成果、およびそのときの注意点などが詳説されておりました。



たまたま私とほぼ同期でボウエンテクニックの資格を取得した先生と、
もっと骨度法で位置が表される経穴とボウエンテクニックの手技での手の接触場所との合致を意識して学びたかったと話をしたところでした。
その話をしていたときは「Acupoints in Bowen Therapy (Bowen Technique) 」の本があるということは知らなかったのです。
だったからボウエンテクニックの洋書で経穴の国際表記は掲載されているから、
自分で国際表記に該当する漢字表記の経穴名を調べようと思ってたんです。
ですが、「Acupoints in Bowen Therapy (Bowen Technique) 」のIndexの経穴リストに、漢字表記が示されていました。

これがあるほうが私にはボウエンテクニックのセッションを、
自信をもって行うことができます。
私がボウエンテクニックのセミナーで学んだときには、
私どもの中には施術者を生業とする方以外の人たちも対象でしたから、
難しい経穴名をあげると、そこでハードルが高くなるからだと思いますが
手技を教えるときにそのテクニックに該当する経穴名をあげることはありませんでした。
そこが私には「この骨盤の上にアプローチするときはどこに手を接触するのか?」といったときに、
場所の特定がここだといわれてもピンとこずに、あいまいさを感じてしまったのです。
確かに厳密に接触ポイントをあわせなければ成果が出ないかというと、そうでもない。
でも、、、そういった位置の特定が厳密にできないと、
次にその方のセッションをしたとき、同じ経穴の点を刺激したのなら前回と今回の差異がわかるが、
毎回、微妙に接触する点が違っては厳密な比較はできないと思えます。
なので自分で必死に経穴名を調べて、覚えなおそうと考えていた矢先、
本書のIndexの経穴リストを発見しました!!
かなりにんまりしています。 ^-^




個人的な考えなんですが、
筋膜マッサージについて私が20年前に着眼してそこのすばらしさをいってたら、
世の中はいきなり筋膜!!っていうのがメジャーになったのと同様に、
いずれ、ボウエンテクニックのセッションが日本に定着することとなるでしょう。

ホリスティック医学上、目の肥えたアメリカやドイツなどで
ボウエンテクニックは受け入れられたことからもわかるでしょう。
日本の海外の手技療法の受け入れは、5年や10年後に、突如として流行る。
そして内容の深い面をわからないまま飽きられて廃る。^-^;
そんなようなへんてこな国だと思います。
ですが、ボウエンテクニックの優れたセッションができる先生がそれまでに増えていれば、
アメリカ等と同様に定着するに至るようなすぐれた手技療法だと信じて疑わない。


そう考えると、やはりもっと私自身がボウエンテクニック、うまくなりたい!!



もう少しこちらのボウエンテクニックのkindle版の本を勉強したら、
私とほぼ同期でボウエンテクニックの資格を取得した先生のところへ、
勉強もかねてボウエンテクニックのセッションを受けるため予約をいれる予定です。


そのときはM先生、よろしくお願いいたします。




余談ですが、
kindle版英語の書籍ゆえに、
kindleアプリ内の「翻訳する」という機能のお世話になることがあります。
最近、翻訳機能は向上していますが、
解剖学上の専門用語は出てこないときがあるので、
そこは別で調べて読み進める必要があります。
そうなると遅々としてページがめくれません。^-^;

誰か〜、翻訳本、出してください!! 
posted by スズキ at 20:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月25日

血流をよくするには、血管圧迫をしているところを観るだけではダメ?! 患部の邪気によって気の流れが乱れたり漏れたりするところを、どう方向づけした気の流れに戻す体験を患部に加えるか。そこを整え得れば、リリースはさらにレベルアップ!

血流を増やせば健康になる、といった本がたくさんありますね。

中医学で、陰陽をつぎのように分けて考えます。
【陰】は<血液や筋肉、臓器組織自体のような「物質」>
【陽】を<機能や働きやエネルギーという眼に見えないもの>

血流に関係するものの陰は血液で、陽は気です。

血液があるだけでは、【血流の流れ】が生じません。
単なる血というモノがそこにあるだけです。
気が血液を運ぶ機能を持ったエネルギーであり、それにより血液の流れが生じます。

それは例えれば、
池の水を循環させる電動ポンプがあっても、
電気がなければ循環できない。
電源を引っ張ってきて電源ポンプにつないでも、主電源スイッチを入れて作動させる必要があります。
その電動ポンプが、直流電源装置か交流電源装置の違いで動かないときも出てくるでしょう。

それと血流は同様のことで、電気にあたるのが「気」と呼ばれる電気的な作用を持ったエネルギーということです。
気にも、気が足らない場合と気の流れが乱れている場合の二つが考えられます。
気が足らない場合は、気を補う必要があります。
それは電動ポンプに通電させた電流の量が足らない電圧が足らないなどであれば、
ポンプに電気が通電していても働かないでしょう。
だから電動ポンプが働くために必要な規定値までの電気を流すということ。
逆に電気の電圧等が過剰であれば電動ポンプが正常に稼働しないか、機器自体が故障する原因となります。

人体の筋膜がよりついて塊ができたところは、凝りとよばれていますが。
そういった場所は血や気が足らない状態である。
それだけではなく正常な血流組織が機能が乱れていると、
その場では、
血の流れは停滞させられるよう抑制されている状況です。
気の流れは乱雑な方向性を持てない放射が起きています。

血は物質であるため、血管等の物質としての血液という液が流れる道がある方向にだけ流れます。
気はエネルギーであり、血管内のみに流れる質のものではなく筋膜や細胞膜等の膜状を伝って拡散されて血を運べないのと同時に気が乱流してくぐもる状態です。
この場合をわたしは手を当てると邪気の層として、その場に異様な整流していない電流を感じます。
乱流している電流部位が指先でわかりだすと、その大きな乱流をきたしている部位が20本あるとすれば、
そのなかの半分程など電流の漏れに感じられたルートが見えてくることがわかってくる。
それがわかれば慎重に優先順位を持ってそうした乱れて流れるところを通していく操作をする。
すると筋膜がゆるむというリリース現象が起こすことができる。

これって、患部をこするマッサージによって起きることがないのです。

施術の意図が明瞭に気の流れを制御させることまでするのは、血が通り道を見つけるより難しい場合があります。。。
これは私の体感ですが、施術中の手順内にそれを入れているためお客様は気づかれていないでしょう。
ですが手技をなす私どもの内側では見立ての注目する点が気の流れにも配るという、
液という物質以外にこころや感覚を配っていくため繊細さが段違いになり、
集中力のかかりが変わり情報量が飛躍して多量になって、やり方がまったく違うのです。

最近は目黒不動尊で発想した手を持って、その邪気の納めを以前にもなした法具をもちいてとるようにしています。
信じられないほど、そこではリリースは深まる。
文字通り0.5mmサイズのピンポイントを持って、
流れ、方向、深さ、硬軟、熱など様々な情報を処理していくため、
施術者の私が気を失うほど疲れるっていう状態が先週から続いてます。
ただ来月のころ、もう少し使い方を熟練化させたいころには、
コロナ禍による一時休業になるので。
うまくいかないところですが、、、
ただ、血流を増やすというところで、いままでは血の流れを停滞させるよう筋膜で圧迫させていた部位の硬化部を解くという視点から、
患部の邪気という気の乱れと気の漏れが起きて状態の変化が停滞している部位への気の補いを法具によりおこなえるという解法はいい。
じつにすばらしい。
そのことを感じることがあるこの数週間です。



ただ、この患部内に生じる邪気という、
何千もの気の乱流があるカラダの気の流れを整えるときには、
施術者の体内エネルギーの気がとられることが多々あるのです。
気がとられるとは、
高いところから低いところへ流れるという意味もありますが、
強いところが弱いものを飲み込むという意味も含まれています。

患部の邪気が多年にわたり正常とはいいがたい状態の組織としてあり続けてしまうと、
そこでは恒常化したその場の状態のあり方が気のエネルギー的にも気の場として形成されています。
その場合、お客様に対するところが鼠径部の子どもから大人まで維持し続けた邪気を含む強い凝りであれば、
その近くにいるもの(ここでは施術者ですね)の同一の場、つまり鼠径部に同調が起こる場合が出てきます。
その邪気にまくられて飲まれないほどの正気を持つよう、日頃から施術者は身体づくりをすべきだといえますが、
10年以上も持ち続けたエネルギーシストを持った邪気とは、そんな、、なまやさしいものじゃないんです。



このような邪気を多く含む患部に対して直接アプローチをすると、その邪気が外へ電波が外へと飛び出していくようにでてくるのです。

「そんな、バカな」と一般の方は言われるかもしれません。
ですが、鍼灸師の知人もこの邪気の対策のために並々ならぬ気を使ってます。
専門家であるゆえに、と同時に、けっこう、私どものような整体をするとか鍼灸をするとか、
民間医療を志したものの多くは、もともとカラダがつらいところがあるっていうモノが少なくないのです。
自分がカラダがつらい、だからそういった人が苦しむ状態を癒していくことに興味を持ち、
治療家になろうと努めたという人達。
得てしてそういう、自分がすでにカラダの弱さを体験していてという、芯に弱いところを持っている。
私も、そのうちの一人なんです。
そうなると対抗できるように正気を充実させることも修練するだけでは、正直、追い付かないんです。
だから邪気により身を滅ぼさないよう対策を立てていくんです。


たとえば、そんな鍼灸師が採用する邪気をなくす工夫の代表格のモノとして。
「竹炭」があります。
竹炭、空気を浄化して消臭し、部屋の空調をよくするよう除湿もしてくれるということが知られています。
そして昔から邪気を吸い、内部でそれを分解する作用をなすといわれています。
竹炭は通電する作用があって電気の乱流を取り入れたものが整流へと変える操作をする装置と考えられています。

そういう私も竹炭を部屋の隅にいくつかおいてます。
おしゃれな見栄えのいい竹炭も売ってはいますが高いので。。
安価な下記の竹炭を1Kg購入し、
お勝手の流しの排水口のごみ取りネットに小分けして入れて口を結んでみました。
ただ1Kgじゃ、ちょっと量が少ないようで、後日、買い足そうかなと考えてます。



posted by スズキ at 10:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月12日

大腰筋、腸骨筋への対処は、積極的にすべきか?  私個人の考えでは、大腰筋の自己矯正はリスキーなので手を出さないほうが無難。手を出すときには、施術者レベルの知見が必須の筋肉のうちのひとつだから。



大腰筋と腸骨筋をセットとして考えて、
総称として腸腰筋という名で呼ぶことがあります。

腸腰筋.png

この腸腰筋の扱いについて。

腸腰筋の異常を見つけたら。
臨床経験豊富な施術家の方なら、
ここは腰椎の位置のずれや脚の作動の問題、
それに股関節のはまりや、
骨盤のずれ、
脚部へ流れる血液やリンパの流れにも影響がでる。
その他、いくつもの不調原因を直すことができる重要な治療点となる。
体幹をささえる力の作用から考えてみたら、治療必須の筋として10本の指に収まるほどの重要な筋肉だといえるでしょう。

私はお腹のチェックというときは、
臓器の位置や硬さなどの不具合も調べていますが、
それと同様かそれ以上の精密さで腸腰筋を観て修正をくわえています。


ですが、この腸腰筋。


私が整体の学校に通っていたかつてのとき。
腸腰筋を、持続性あるごくごく弱い圧で調整をするやり方を教わって、
受講生同士がそれを互いにやっていくことがありました。

すると、翌日。

いまだ感じたことがないひどい腰痛を得て学校を休んだものが30人中12名。
正直、講師は受講生上がりの若い先生でしたから、
教え方が適当だったんだろうと思います。
でも一応はSOTという特別な施術法のテキストは配布されているため、
それを皆さん、注意深く読みながら手技をした結果が、12名の腰痛や下痢や発熱。

大腰筋の手技のやり方はテキストには図入りで解説してあったのです。
ですが今考えてみれば、
大腰筋の状態の読み方は、まったく書かれていなかったことを思い出す。。。

大腰筋も、その筋肉が上から下まで全体が硬くなっているわけじゃない。
それで大腰筋全体を観察して、鼠径部部分の大腰筋が硬いか、へそ下か、へそ横か、みぞおちのところか、
など硬さが際立つ部分のみを探し出して、その部分を緩めていくなら問題はこんなに深刻なことはなかった。
いま、私が大腰筋をチェックするときは、大腰筋の内側と外側を陰陽で分けて考え、へそを中心に、上下や鼠径靭帯との癒着の様子などを視ていきます。
それだけでも詳細なチェックで、片側の大腰筋につき12か所を手で触れて状態を確認してからそちらへの対処をします。
そうすることで分布された異常な硬さ部位を的確に把握して、その他の正常部位への硬軟の幅を減らすように仕上げるのです。
そのようにすれば、先ほど私が整体学院に通っていたときに起きた、大腰筋を調整して起きた問題に陥ることがなくて、
理想的なそこを治療点としての筋の扱いとして改善をうながして全体の状態を整える重要基幹としてもちいることができます。


ではなんで、腸腰筋を解かれた受講生たちの多くにこっぴどい腰痛が起きたのでしょうか?
たとえば臍脇に大腰筋の硬化が著しいものが単独であれば、そこを緩めて、大腰筋の全体の緊張を弛緩させればいい。
それが、その硬化したところの硬さが鋼のような硬さなため、なんとなく教科書通りの手技をしてみせて解けたつもりになった。
そしてそこの極端な硬化の芯が放置されているまま、他の柔軟性がまだあるみぞおちの大腰筋部分などの解けやすかったところは、
解いて反応があるからどしどし解いた。。。

その結果、大腰筋内に硬軟がさらに著しさが増すことになった。
ひとつの筋内で硬軟の差が増すことは危険なことで、それは筋繊維の断裂へとつながります。

それが腰痛原因です。

確か2名程、それでぎっくり腰になっていた。
ぎっくり腰は、大腰筋の筋繊維が一部断裂しておきる症状なのです。


そういうことを私は体験していますので、
施術で大腰筋を解くには十分な触診力と対処法の熟練度を要するものだと思っております。


ただし、つぎのような場合は、少しのトライはできる状況だと思います。
たとえば施術者が、そのお客様のお腹部分の大腰筋の硬化位置を特定して伝えておいて、
その部分を少しだけ念入りにケアしてくださいねというのは「あり」です。

たとえば。大腰筋ストレッチも、正直言って、それが契機で腰筋をおかしくするひとが出てくることがあるため、
普段からバレエとか柔軟を丁寧にしておられる方は別ですが、
そうでなければ、やりやすいからと言ってそれを一生懸命やりすぎては危険がでてくることがあります。

※ 大腰筋ストレッチ とネットで検索すれば、その解説をしたページが容易にいくつもみることができるでしょう。

つまり大腰筋が硬くなるっていっても上下30pにわたる棒状の筋肉で、
それがまんべんなく同様な硬さになっているということはないのです。
すると、、、大腰筋のストレッチをして、伸びやすいところは伸びますが、拘縮が先に強くなっていた部位を持っておられる方の場合、
先ほど申した一本の筋肉の内部に硬軟の差が著しい状態が現れるのです。
そのときに容易に筋繊維が裂けるんです。。。
そうなった結果、不調に陥ると、よい見立てをして対処をできる先生が身近にいなければ長く患うことになります。
(※ そういった方を、大腰筋ブームのとき、私は多数見てきました。
   私も、このかたは当時の私の技量では対処できないという人が2割ほど含まれており、
   相当苦労して、改めてその大腰筋の再構成をしていくといったことをして、まぁまぁのところまで引き上げた記憶があります。
   ただ数名の方は、当時の私の技術では無理だと判断して、他の治療院を探してくださいと早々にお伝えしました。
   かなり失望されたはずですが、こちらで大腰筋に異常が出た状態が長期に維持されると、お客様の身がヘルニアとなるほどの
   前後彎曲があって椎間板が危険な状態でした。
   それは緊急を要する状態で私の所で対処を研究するからと引き留めては、お客様の治る機会損失になると考えました。
    お客様がお帰りになられるとき、バーンとドアが壊れるほど強く締めて行かれたことを覚えています。

   いまなら、右側のみぞおち奥と左側臍より5センチ下の硬結を緩めればいいというのはわかっています。
   当時は、左右両側の大腰筋を24か所に分類して見立てるような発想は、私にはありませんでしたから。。
   いまも、緊急を要するならそうするしかなかったと思っていますが。つらいですね。。)



自身でおこなう安全な対処法としては。
大腰筋を自身でマッサージ用のごま油やピーナッツオイルをもちいて、
大腰筋の部分を軽度のマッサージを加えるというやり方は、比較的ダメージもこもらずに、
自身で大腰筋の状態の傾向を把握できますし、自身の大腰筋をどう使ってどう凝らせているかを理解する助けになります。
大腰筋が臍脇辺りやみぞおち奥などで硬くなると、石の硬さと冷えの状態になってしまうこともあるため、
そのような状態へ進んでいた場合には無理して自分で解くことは控えて、施術をする方にまかせたほうがいいこともあります。
そしてそこまで硬いわけじゃないとわかれば、自身での筋肉の流れに沿ったマッサージで力の加減を弱めにして繰り返しの手技を大切にする。
そうしたことをする場合には、効果的なセルフケアとして成立すると思います。



またオステオパシーの手技のひとつにあたるストレインカウンターストレインという手技には、
大腰筋や腸骨筋の筋膜リリースをするやり方があります。
以前、お客様には仰向けに寝て足を椅子の座面に乗せるような姿勢で90秒キープといっていた、
その手技ですね。
これは比較的、反動が少ないとされる手技のひとつだと感じますが、
ですが、それでも現在の大腰筋の状態が本当に問題であるのか、または臍の横とかみぞおちの大腰筋部位とか、
どの部分が異常拘縮があるかという状態が施術をする者が正確に把握して、わかって、
そこへのリリースに一点、焦点を合わせて解放される姿勢を探るのが本来のものです。

私が、お客様の大腰筋をカウンターストレインでリリースするときには必ずそうしています。

ホームプログラムとして、施術者が100点を取りに行くのに対し、
50点を取りに行ければいいんだというときには使えます。

ただしやはり現状把握が正確でない場合は、誤診以前に問題を含んだ状態だと考えてください。
なのでやってみて不具合を感じることもあるはずです。
イメージできない痛み等の不具合を感じたときには、速やかにその姿勢を解除して、しばらくの間、
横向き寝で多少丸くなる感じの安静の姿勢をとります。




大腰筋は深層筋のなかでももっとも深い深層筋です。
そこは最後の仕上げに見るか、または既に表層筋や中層筋といった、骨を動かすための筋肉群を緩ませるのを先に解くことが重要です。
大腰筋を含め深層筋と呼ばれる筋群の役割は、骨格の正しい位置に保持させる作用を強く持ちます。
つまり、深層筋を外的な圧等で変更する場合、どのような骨の位置のずれが見受けられなければ、
正しい方向にばかり修正をかけられるわけではなく、先ほど申したような腰痛を引き起こすような、
腰椎の並びのずれを加重させて不具合をあらわすようにもできるのが深層筋をいじるということです。

なので表層筋や中層筋をリリースした後にどのようなところまでそれらが解けたかを把握し、
それをもとに正確に骨をどう並べて設置していくかのプランを立てた状態まで計算してから解くべきなのが深層筋。
そして大腰筋はそのようにすべき際たる筋肉なんです。


そう考えると、実はカウンターストレインのホームプログラムも、安易にやりすぎると、
かえって左右の大腰筋の筋肉の硬軟の状態がならされる方向ではなく、逆に離れるなら、
それでもぎっくり腰になるリスクはあるんですね。。。


そういったリスク回避をするために、
深層筋のリリースは後回しにして、
先に、表層や中層筋というセルフマッサージで安全に解けるところをきっちり処理していくことが勧められます。

それが十二分に済んだ時、大腰筋への修正手技へ手を伸ばすというのでしたら、
自身の身体内部に位置する大腰筋の精密な状態を把握しているようでしたら。
そのときは圧法でも、カウンターストレインでもよいので計画して解くようにするといいでしょう。





posted by スズキ at 12:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

施術は、修行により高度な施術技術力を獲得した力をベースにして、通常の意識よりちょっとだけ瞑想状態にいるくらいがちょうどいい!?


先だってYouTubeを観ていたら、
深い瞑想状態になれば、身体なんてかんたんに治せるのだと言い放っていたヒーラーの方がいて。
そういう奇跡を全否定しようとは思わないが、
肯定したい気にはなれない自分がいました。

YouTubeでの語られた主張を映像で断片的に観ただけでは、
そのものの背景のすべてがわかったわけではないのはわかる。

でも・・・その映像に映る人物の顔のパーツを読み、
どういう骨相かを観察して、そこにずいぶん内在するゆがみやひずみが見て取れてしまうと。
「この人は、誰をどこに連れていこうとしてるんだろうか」と不安に駆られたのです。





それはどういったことか。

少林寺の僧を例に挙げて、
私なりの説明を付けさせてください。

少林寺で体を鍛える僧侶には、
木にドリルで穴をあけたような跡を指先のみで与えることができる者がいます。



指先で木に穴を掘る少林寺の僧の修行一本指たて.png


指先で木に穴を掘る少林寺の僧の修行.png




ただし、この難行は通常の状態でおこなうことは不可能です。
深い瞑想の状態にはいってのみおこなうことができるようです。






絶対無敵!誰にも倒せない少林寺の僧侶たち
(上記写真の少林寺僧の修行風景が映る、もととなったYouTube映像)


私たち施術者も、
すでにその施術技術の知識や経験を十分に積んで習得した後に、
それをお客様に対し施すとき。
深い瞑想状態にはいったといえる意識の安定し、
時間も空間も自他の隔たりも薄らいだときになす手技は、
あとになって振り返ればよくこれができたなと思えることがあります。



ただ、、、深い瞑想状態にならないと施術ができるわけではない。
深い瞑想状態がデフォルトとしたとき、施術の非成立が出てくるリスクが生まれるのです。




深い瞑想状態といった気づきの境地にまでいたらなくても、
通常の施術で観察眼を磨いてみるべき個所を診て、
それに基づいて手を出した手技の繰り返しには。

そこに職人としてのさらなる観察による気づきから起こる工夫が加算されます。
そうやって現状を広く深く『わかる・理解する』ことができるようになれれば、
他には追随が難しい積み重なる技術へと展開されていきます。
そうなると通常のβ波という瞑想状態じゃない脳の状態でも、
高い施術技術の提供が再現可能です。


人は誰しも、その日の体調やメンタルでの好不調もあります。
体長不良やメンタル不良で深い瞑想状態にはいるのはムリです。
自らの腹のくだしに意識が奪われたり、失恋中真っただ中では平静にいるのはできません。
がんとして自分は大丈夫だといわれる者がいたとしても、
ちょっと筋反射テストをすれば、確実に筋力の弱化があらわれている。
それが人間なんですね。

それでもそこそこの瞑想状態にははいることはできるもので、
そこに高い既得技術力を組み合わせて運営していく施術院が現実的だと思います。


そして今日は最高の施術ができたと実感する機会があるとすれば、
高い既得技術力を、深い瞑想状態で存分にいかせたときなのです。


それにほんとうに神様でもないかぎり、
深い瞑想状態にはいったとしても誰しもが少林寺の修行僧のように指を鍛えており木に深々と穴をあけられないのと同様に、
深い瞑想状態にはいったら、どんな奇跡が起こるというのは期待してはいけないのです。

おそらく通常の意識状態よりかは多くの的確な仕事をこなせるキャパは上がっています。
それは緊張した心身の状態よりも、瞑想状態のほうが感受性豊かに観察力を保ちますし、
右脳のもつ今までその人が体験してきた、いま、この事案で応用が利く事項を直感的に思い出すこともできるからです。
そうであったとしても、少林寺の修行僧がした指の鍛えをせずに木に穴を掘ろうとしても開かないか、指の骨が骨折するものです。


自己を変えるには瞑想の主に右脳の働きに加えて、下地にフィジカルなポテンシャルアップや、左脳に十分な知恵や経験がはいっていること。
そうした場合に右脳と左脳をつなぐ脳幹がブロードバンド化して情報のやり取りを密にし始めることで、
奇跡のようなことをかなえてくれるのでしょう。


そこが落としどころだと考えて修行する少林寺僧のような人は、
たゆまぬ修行を日々こなすことに充実を感じ、ゆるぎない進化を続けるでしょう。



なかには超能力的な力を誇る方もいるようです。
なぜその変化を生じさせたかがわからないで起こしたものの波に特有の理由が腑に落ちなさがでてきます。
そういうときは、一手先は読めている手が出せていることもあるのですが、
三手先や五手先を読んでの布石は打ててないことが、後にわかってきます。

ふつう、施術者は将棋や囲碁のプロと同じように、総合して盤の上の戦況を観て、どう自分が動けば相手が動くかを想定しているのです。
それと同様に施術でものを観ています。
だから、大きな身体内部の変化を作り出しても、収まりどころを見出してまとめあげた状態で施術を終えることができるのです。

posted by スズキ at 10:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月11日

個人的趣味ですが、ハイキュー、ファンです。 ハイキュー内の名言が、私にもたらしてくれたマジック! 

個人的な趣味の話で申し訳ありません。

元気になりたいとき。


 ある方は、思いでの曲を聴くことでココロをわかせます。

 ある方は、ローズの柄が着いたグッズをあつめます。

 ある方は、ライヤーの演奏をします。

 ある方は、、、、




 そして私は、「ハイキュー!!」

年が年だから、臆面もなくいうのも恥ずかしいところですが、
古舘春一による大人気バレーボール漫画『ハイキュー!!』(集英社ジャンプ コミックス刊)が原作でアニメ化された作品です。
ご存知の方もおられると思いますが、個性あふれ魅力的な登場人物。
心に刺さる名言の宝庫。
私と同世代がこのアニメを学びの社としたという人もいます。

それがただいま!

夏休みの子どもたちのための企画として
『ハイキュー!!』全4シーズンがTVerで順次無料配信!
詳細は、下記に、シリーズごとの配信日が紹介されています。
https://news.mynavi.jp/article/20220805-2417370/


ちなみにTverでの『ハイキュー!!』のチャンネルは以下に。
https://tver.jp/series/srvy3kaxm1?utm_campaign=srvy3kaxm1&utm_medium=web_lp





このアニメの名言の中にあるひとつの胸に響いたセリフがあります。

戸美学園(のへびがくえん)という春の高校バレー東京都代表決定戦編に登場。

「なぜ勝つための手を尽くさないんだ」
勝利のために手を尽くせ!
という言葉に熱くなりました。


私には、一回ごとの施術こそが舞台なのです。

それはお客様が想像する以上に、
そこに対して熱を注ぎ込みます。

そうする深さに比例して、
苦しい場面、難しい場面に出くわします。

そういったときこそ、
勝利のために手を尽くせ!と。
その言葉が脳裏をよぎります。

目を伏せない。
それを無駄にせず、成長への糧として勝て。

正々堂々、対処したい。




5年前以前の施術も、難解な壁に跳ね返されるときがあれば、
自分なりのやり方を考えて工夫をしていました。

ですがそれは、
亜流や亜種のまがい物的やり方をしてばかりなのではと疑心暗鬼を生ず。
孤独なままひとり不安を背負いながら迷走していた記憶があります。
みじんでもそうした雑念が起これば、
そこでエネルギーがロスされていく。
自信不足から気が削がれ、
集中力が低下する。
結果、積極的になりきれなくなった。

以前の小人な私は、
「この部位のリリースのしかたはどの施術のテキストにも言及していないのが、自分はできるぞ」
というったことを見出しては、それを自慢げに思えたことを、今は恥ずかしく思い出します。


そういったスタイルは、基本、いまの私は変わっていません。
本道を歩むのではなく、いまも亜流の道を歩いています。
ですが
勝利のために手を尽くせ!の言葉通りに自分はしている。
そう、自己を再評価する視点で見つめなおせたとき。
有益な観察をともなった自己客観視と無益で怠惰を助長する自己否定との違いが、
ふと、腑に落ちた瞬間がありました。

それが勝利のために手を尽くせ!が、そうすることが当たり前だ受け入れたとき、
亜種も亜流も消え失せて、お客様の課題に向き合って1000の手を尽くすところで勝ちをおさめろ、
と、普通に言えるような自信をえることができました。

そのように独自の施術のとらえ方がシンプルになれたとき。
覚えがあるのは、以前はそこのリリースのしかたを発想するのが難しかったことが、
「この課題はこのリソースで勝てるよね」と、反射神経が始動するときの動作と違わない速さで、
右脳内のイメージのシミュレーション計算が終わっていた。

そのようなことを、もう20〜30回は体験しています。




そんなとき、
「ストレスがなければべんきょうはかんたん」という本がありますが、
ストレスがなければせじゅつはかんたん}に近づくのを感じました。
カンタンな施術に感じたのは、表面をとらえて裏が見えないからにほかならない。
そうしたところに巨大で硬く迫る壁を感じ、意識が動転してフリーズする思考を得るものだったが、
そうであったとしても勝利のために手を尽くせ!という気で取り組めばいい。
その理由は、結果を出すのが当然なのがプロなのだから。
そうしたときに、亜種の手技をもちいるばかりであると自己卑下をする気は、さらさらなくなった。


「自分のできることの手を尽くし、力を出し切っているか?」それだけが自己評価の唯一のチェック項目になった。
「かっこいい、って言われるのって、そういう人だ」
つまり
手を尽くしもせず、あきらめるは、かっこ悪い!
そう感じ、しっかり心臓に書きこむことができたら、チカラが伸びた自覚がある。




これって、
あきるほどYouTubeでぶつ切りされたハイキューの映像を繰り返して観るうちに、
自分の中で起きた奇跡のように感じる変化です。


戸美学園が出てくるのは、だいぶあとの回になるのですが、
気になると思った方がいたら、Tverのハイキュー無料放送、ぜひ観てくださいね。
posted by スズキ at 14:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月09日

筋膜リリースって単純? いえいえ、解くのは100の作業のうちの20点くらい。見立てができるかどうかが80点で、だから施術の意味合いが深まるんです・・・というのと余談です

施術成果が
一過性か、キープできるか。

施術とカラダの使い方の指導で私がこだわりたいと願っているところは、
まさに、キープできるようになってもらいたい。


だからゴリゴリと、お客様にはそこじゃないのよ!といわれそうなところまでもリリースの手を尽くします。



たとえば、「脊椎すべり症」を主訴となさるお客様がおられたとします。

だったら通常、お客様は起立筋や広背筋、腰方形筋などが直感的にリリース個所だと、
腰裏にある層をなす筋群の不具合と感じるでしょう。

でも私は腹直筋が「構造的欠陥」をおこせば脊椎すべり症になると知っています。
腹直筋が弱くなると、背部の虚弱が起きるためです。
また欠陥があった際の影響はそれにとどまりません。
頚部障害(首にダメージが蓄積して痛みや可動の制限が出ること)
肩の障害
矢状縫合の詰まり
腸骨内旋
腰椎骨盤の前方変位

という多岐にわたる状態が紐づけされているので、

腰椎すべり症があると聞けば、腹直筋を調べます。
腹直筋の構造的欠陥が引き起こした頚部障害や肩の障害や骨盤のゆがみがないかを診ます。
これは関節の可動域をチェックするなど、見方があるのでそれで調べていきます。
昨今のかたの場合、骨盤の前方変位ばかりではなく頚部障害と肩の障害が顕著になって表れることが多く、
スマートフォンやタブレットの利用が過多となっているというケースから起因することも少なくありません。


または「内科的兆候」として、呼吸障害、腹痛、胃痛、居眠り病がないかと尋ねます。
こちらは腹直筋と、それに関連する呼吸筋やハムストリング、横隔膜などの別にある腹直筋の関連筋を調べることで、
おおよその見当をつけることができますが、胃痛などはあるのでしょうかというのは本人に最終的にお伺いします。
そして、腹直筋の問題だけではなく他の関連する筋群に影響が潜在しているということを情報としてつかみます。


つまり潜在している問題や課題が、ひとつのキーワードから発見できるような技術があるのです。
そこを知って手を出すのか、そうではなくいきあたりばったりで手を出すのか。
おのずと再現性も違います。
それにこうしてキーワードから芋づる式に関連する分野をみつめる目を養うと、
そうした筋肉の応用法が書かれた技術書にはない独自の知見が見えだします。
これは守破離の通りの道を進もうというわけですね。



そうした上で、すべてをひっくるめて優先手順を設けたうえで、それらすべてを改善のアプローチを施します。
それが、施術的な、穴となる部分を事前にふさいで、問題のたらいまわしをおこさせないようにする秘密です。



そうして底上げされた場合には、きわめて改善された状態が長期にわたり内包されます。
そしてたとえ数日後や一ヶ月後に状態が戻ったように感じられても、そのときに固まった部位は表層筋であり、
その下まで解かれた部分の奥の中層やそれ以下の筋には柔軟性が保たれ、いまも血流を保持し続けるようです。



一見すると筋膜リリースというと、単純に固まった筋肉をゴリゴリして解くだけに誤解を受けそうですが、
それぞれの先生ごとに、その奥に込めた願いや磨かれた技術はそれぞれ別物だと考えていいでしょう。

だからすべての筋膜リリースをなさる先生が、私のような症状や筋肉のとらえ方の関連付けを診ているわけではありません。




ですがせっかくそうしてリリースした筋肉も、
なくて七癖、
いえいえ、
自分では負担を自己に強いているとは思わない体の使い方で凝りはこさえてしまうもの。
そうした負債をあびせかけられては、すでに虚証に陥った身体はすぐによからぬ状態に引き戻されるのはあたりまえです。

実際はそこに歯止めをかけることが大事ですが、ここまた、時間がかかる。。。
そして伝えることも、人それぞれそこに対してのモチベーションが上下するため、
教えつたわるための量をどれほどにすればいいかなどを推し量る必要も出ます。




あと余談になりますが、、、。

コロナ感染者が高止まりする第七波に間髪入れずに第八波がくるだろうと予測されています。
そのときには国から緊急事態宣言が出ないとわかっていますが、
施術を休業させていただく時期が来たと感じます。



そのような時が来ないでほしい思いが大きいものの、
そうなった場合。
いままで得てきた知識や経験を活かして{kindle}で、
私の考える皆様のお体の健康アップに役立つことを文書化したいと考えています。

ただ同業者の先生が参考になさるようなものは私が書く必要もないでしょう。
そのような難しいところをお伝えするものというよりも、
私なりの工夫を加えた内容で皆様のセルフケアまたはパートナーケアにお役立ちしていただけるもののほうが
有意義だと思っている次第です。




そういった意味合いを込めて、
これからのコロナ禍の推移を気にしているところです。
posted by スズキ at 11:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月01日

副鼻腔の炎症は、首の筋肉の凝りからくるときもありますよ。

アプライドキネシオロジーによりそれぞれの筋肉の持つ影響からあらわされている。

副鼻腔」に関係する筋肉の組織として、
頭板状筋、頚板状筋、前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋、胸鎖関節があります。


副鼻腔炎に関係する筋肉群.png

これらの筋群が構造的欠陥をもつと、
内科的特徴として{副鼻腔炎}が現れるケースがあるのです。




手軽なセルフケアの方法としてとられることは、
排酸棒で、これらの筋群を筋の流れに沿ってマッサージを加えるやり方でしょう。



排酸棒で患部をなぞると、筋肉の硬化した状態にある部位の凹凸が指先につたわります。
それにより凝りがあるかどうかが手に取るようにわかります。
そして排酸棒によるケアは、お風呂に入浴するときなどで気軽に行えるのがいいでしょう。


ただ上述した筋群が硬化が強すぎるとき、
まんべんなく排酸棒をかけられればいいが、なかなかそうたやすくはいきません。
セルフケアのときは特に解かれるところのムラがでやすいようです。
つまりある程度軟らかいところはどんどん解けるけど、
硬さが強いところはちょっとやそっとでは解けなくて。
普通に排酸棒で患部全体をなでるようにリリースをしていては、
硬さが強い部分はそのまま残り、柔らかさがあるところばかりがとけだす。
すると一本の筋の中でも硬軟が極端に分かれた状態に陥ってしまうことに。
そうしたコントラストの強くなった硬軟のある筋肉は血行が悪くなります。

だからそういったときには。
ベン石の温熱器などで硬化が強い患部の筋の凸に加温されたベン石の温熱器を当てて
熱刺激を先行して送っておきます。
そうすることにより硬化が著しい場所を軟化させる下準備をおこなうことで、
筋肉の硬軟のムラがでることを防ぐことで、長い時間、その部位の筋に血液の流通がいい状態が維持できるでしょう。

ちなみにベン石温熱器を患部に当てても患部の凝りが凸凹となっているところを把握はできるのですが、
排酸棒で患部を観たときにくらべると明瞭さに欠けるでしょう。
ベン石温熱器を使い慣れている私でも、そのように感じます。

患部の状態を正確に把握して過不足なくちょうどいい分量の凝りを軽減させるには、
やはり排酸棒、使えますよね。


私が去年の年末にわずらった急性副鼻腔炎のくすぶりを現在も感じることがあります。
いったん副鼻腔内のひだ状になった部分にすみついたやつらは、実に手ごわい。。

だから首の上記の筋群がもっさりと硬化が進行していくと、副鼻腔炎の影響を感じることがでてきます。
そうなると書かせていただいたような排酸棒やベン石の温熱器をもちいてセルフケアをして改善をはかります。
ただ副鼻腔の片側が特に炎症がでているといったケースでは、副鼻腔内がねじれ等で狭くなっているものです。
そうした場合は肩や首や頭部の位置がずれて肩の右が上方かつ前方へとねじれ、
首や頭部もその影響によって左右への傾斜が実質副鼻腔の内部にあらわされています。
そのような場合は、上述した副鼻腔に関する筋群の凝りが現れている状態を意味するのですが、
ただそういった筋群の凝りを拭っただけでは肩や首や頭部の位置が正確なアライメントを取り戻せるものではありません。

改めて、肩・首・頭の垂直性と水平性を再検証して、問題があればそこを含め修正を加える必要がでてまいります。



私の場合、ここまですると、だいぶん楽になってきます。

posted by スズキ at 10:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年07月31日

鎖骨の骨折から起きる後遺症といえるようなつらさは、いったん施術で動けるように改善させてから、それを維持できるようセルフケアを欠かさずに。

腕の骨が体幹に接合する唯一の部分は?
胸前の胸鎖関節を挟んだ鎖骨の内側部分です。

一見すると肋骨の上に肩甲骨が密接な位置関係にあるため、
肩甲骨も体幹に接合されて関節をもっていそうですが、実際はそうではございません。


鎖骨のカーブは骨折しやすい構造でもある.png

鎖骨。

ブーメランのようにカーブを描く骨です。
ブーメラン上のカーブがあるからこそ、
胸鎖関節部位を起点としてねじりながら鎖骨を持ち上げるなどすると、
腕の複雑な動作をかなえることができる基礎を含むように工夫されています。
もしも鎖骨がまっすぐな骨なら、肩甲骨を多彩に位置を誘導させて変幻自在に手を動かすようなこともできなかったのです。

ただ鎖骨のブーメラン形状には、ひとつ致命的な欠点があります。
それは、交通事故等で体を投げ出されて地面に手を突くなどした場合、
ブーメラン状に曲がったカーブの内角に突発的に多大な力学的な力が一点にかかるため、
そこが骨折しやすいのです。
そして同時に、鎖骨が骨折した際に、だいぶやっかいなことが治療上起こるのです。
上腕や前腕などなら、添え木で骨がまっすぐにつくようギブスや石膏で固定するので、
後の骨の継ぎがきれいに回復することが期待できます。
対して鎖骨の骨折では、腕を動かさないようにするよう腕を吊る状態で動かさないようにはしますが、
鎖骨の場合、添え木で固定するようなことはできないので、結果、骨折から骨が着いたとしても、
もともとの鎖骨のカーブの通りにきれいに接合するようなことはありません。
鎖骨のカーブが問題含みで固定されたことにより、鎖骨角や鎖骨下静脈や鎖骨下動脈というった血液等を流す管を圧迫し続ける。
ただよほどひどい鎖骨角や鎖骨下静脈や鎖骨下動脈というった血液等を流す管を圧迫で悪影響が大になっていなければ、
許容できる範囲内の循環器やリンパの流れの不具合となるのですが。

それがときに鎖骨骨折をおこしてそれが修復された過程で、
鎖骨のカーブがもともとの理想形からかけ離れたとき。
それは許容できる範囲を超えた循環器やリンパの流れの不具合を、生活する中で感じ続けることとなります。

非常につらいことです。。。

先だってうちにきて施術を受けてくれた同業の先生。
かつてバイクで転倒事故を起こされたとき鎖骨を骨折。
そのとき鎖骨のカーブの内角での骨折であったのですが、
それが修復した結果、もともとの鎖骨のカーブとは違った状態で骨が着いた状態となりました。

それが鎖骨の末端が持ち上がるような状態にカーブがつけば、肩こりや首凝りの温床になりますし、
腕を使うときに以前の使い勝手とは違う状態であるため使いづらさを感じざるを得ないこともあります。
そして上記にあげたような循環器やリンパの流れの不具合が鎖骨のカーブの収まりが悪ければ生じます。

こうなった鎖骨のカーブが理想のもとの状態から極端に鈍角になったり鋭角になったような場合。
広頚筋という首前から胸部までを広く覆う筋肉が、容易に鎖骨との癒着が進みます。
そうなることで首前の喉あたりが常に内側への圧迫を感じ続けるようになり、
気管支を圧迫するなら呼吸のしづらさ、そして食道の圧迫をするなら食が進まなくなる。
またま頸動脈等の脈管内部の液の流通を阻害する場合も出てきます。

そういったことが鎖骨のカーブが骨折修復後に問題を含むようなら起こりますから、
そこを計算に入れて、定期的に鎖骨の上にある広頸筋や鎖骨下筋の癒着などを緩めていくメンテナンスをなす必要があります。
これは鎖骨骨折後にも快適な生活を持続させるには必須だと考えていただけるとよいでしょう。


鎖骨部の癒着がすでにそこを取り巻く靭帯が骨以上の硬さになっているならば、
施術者であっても、人への施術をするときの圧をかける方向と、自身に向けて施術をするときの圧の方向が逆となり、
あまり自身に向けての圧は都合よくしやすいような人体構造にはなっていませんので。。。
施術家の先生でも、やはり一定以上の深刻な癒着による硬化が進んだ場合、他者施術を受けるようになさったほうがいいでしょう。

そしてそれは一般の方であれば自身でリリースするのはむずかしいと感じます。
同時に鎖骨の骨折は、もともとそこが折れやすい骨の構造をもっているのです。
一般の方がこの部位を施術者に解いてもらおうと考えたとき、
相当に慎重さを持った施術者を選ぶ必要があります。
それは施術による事故で、骨折が起きやすいところの筆頭が、鎖骨だからです。
鎖骨の継ぎに骨折が起こりやすいのが、肋骨の肋軟骨や浮遊肋骨などです。
熟練度の低い施術者の方が、だいぶ凝りの進んだ鎖骨を見かねて熱心に解こうと頑張りすぎると、
巧く解ける前に、再度骨折をしょうじさせるという場合がときおり見かけられるのです。
必死にお客様のことを思って緩めようとがんばるのですが、骨折リスクが頭から一瞬でも抜ければアウトです。
まじめな先生ほど、このような結果となりますので、まじめかつ臨床研究が進んだ先生であることが求められます。
施術者選択は注意深くなさるべきでしょう。


また、いったん施術でしっかり鎖骨が自由に動けるようなリリースを受けたとき、
それからは、自身でセルフケアをしていくことで、その状態を維持するといいでしょう。
施術で緩めたとしても、鎖骨のカーブが乱れて腕の使い勝手が悪くなった分、
そこに負担が蓄積して、再度の癒着がしやすくなっていく場でもありますから。

鎖骨の緩め方は。。。
やり方は鎖骨の上下の部位をさするようにしていただく。
また多少鎖骨に広頸筋等が癒着がし始めて拘束感が強まったと感じられたならば、
鎖骨を指でつまみながら鎖骨上をごしごしとなでるというか磨くようにしていく。
そこを丁寧にしてください。

鎖骨下静脈の状態.png


<付記 2022年8月1日>

また鎖骨骨折側が左側で心臓に負担感が強く感じるといった場合。
肩甲下筋」という肩甲骨と肋骨の隙間に位置する筋肉が異変を持った状態がないか、調べます。
起始が肩甲下窩で付着が上腕骨の小結節に肩関節包となります。
機能が肩関節内旋と上腕挙上の位置で肩甲骨を前方かつ下方に引きます。

肩甲下筋は関連組織が心臓で、
構造的欠陥があれば胸の痛み、胸が締め付けられる感じ、肩の障害、腕の痛みが出てきます。
内科的兆候としては動悸、めまい、歯茎からの出血、飲み込み困難があらわれます。

けっこう肩甲下筋はパワフルな筋で、腹筋、大腿四頭筋、棘上筋、腰筋に関係する。

経絡は、手の厥陰心包経となります。



先だって鎖骨骨折後の不調を得た施術家の先生が、体調不良を負って施術を受けに来ていただいたのです。
鎖骨骨折による鎖骨のあるべき位置がずれることは、鎖骨の裏側にある肩甲骨を確実に位置ずれを起こすのです。
それにより起きるのが肩甲下筋が深く凝り始める。
そして多年にわたりそうした肩甲下筋の状態を背負っても手技をし続けるなど負担をかけ続ける。
手を使って負担を肩甲下筋にかければそこの引き連れが一気に倍増して体調を崩すことにもなる。
そうであることを、訴えられます。

上記の肩甲下筋の状態から受ける影響はアプライドキネシオロジーの勉強をすればわかってきます。
私同様にアプライドキネシオロジーを得意にする先生ですから、
冷静になって手持ちのアプライドキネシオロジー系のテキストを紐解けばでてくる知識です。
ただ体調不良に陥ると、どういったわけかお客様には使える知識も、自身に対して客観視するのが難しい。
それで同業の私に支援をもとめて足を運んでいただいたのです。

繰り返しその先生は
「最近、食事が喉を通るときにつらくてさぁ・・・」とおっしゃいます。
肩甲下筋の異常から生じる飲み込み困難は意外に知られているところです。
これがあるとわかれば肩甲下筋の状態が悪化しているというのはピンときます。
そこが行き過ぎて嚥下障害に近い悪影響をおこして苦しまれる方もいる。
なってみると痛みによる苦痛以上に耐えがたく精神的な負担から明るい光を失うことを感じることへと陥る。
食欲が下がるが、生きるために食べ物を流し込む。
そうやって頑張り続ける。


とりあえず上半身に複数の問題があることは明らかだったので、
遠方からおいでの先生だったため、
「ぜひ、地元のかかりつけの整体の先生に腋下の凝りをとってとお願いしてみてください」とお伝えいたしました。
つまり肩甲下筋の付着の上腕骨の小結節に肩関節包に強烈な何層もの層が折り重なった凝りが蓄積しておるようで、
こちらを徐々に時間をかけて施術を繰り返してとっていけば改善が感じられるはずです。



こういった甚大な体調不良を背負うという経験は私も多々覚えがあります。
お客様に対しては適用して治せるものの、自身にはその知識がさっぱり思いつかないという不可思議な現象が起きてきます。
知ってるはずの知識が出てこなくなるのは理解不足だからといわれそうですが、
体長が不良となり脳内への血流が低下した時点で観察力が激減したことによる影響だと思われます。

だからある程度の体調の復活を遂げて脳内の血流を確保できた時点で、
自分で適切なセルフケアをできるようになる。
そこまで運ばれれば安心です。





posted by スズキ at 17:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年07月30日

鎖骨下静脈は詰まりやすい構造だから、鎖骨と肋骨一番の状態が正常であることが求められる

鎖骨部と肋骨一番に極度の詰まりがある方がおられます。
そこをリリースしようとすると、
そこには炎症の強まった広頚筋やその他靭帯群が複雑に絡まっているため痛みを強く感じられることがあるだろう。

なのだが、そこを緩めなければならない理由がある。

鎖骨下静脈の状態.png

脳から排出される血液は内頸静脈に流れ、それがこの鎖骨下静脈と交わり心臓へと戻されます。
だから鎖骨と肋骨の間が接近して鎖骨下静脈を圧迫するようになると、
脳から正常に血液が流せなくなる構造ですから、
静脈に乗って流されなければならない処理される必要がある血液が脳内に遺され続ける。
そうした影響は、血液に乗せて排泄されねばならない物質が脳内に蓄積しやすくなるし、
新たに新鮮な血を脳内に取り込むためのスペースが狭められると脳内の血液が古血が滞留する。

また鎖骨下に位置する静脈角に体内の大半のリンパ液が合流している。
リンパ液が排泄される場がここに位置するため、
鎖骨部が緊張が高まり肋骨部との位置関係が詰まる等の異常をきたせば免疫ケアに問題がでる。



それらの意味を受けて、
鎖骨が活性化した可動をしめすことが制限されたなかみは、
血とリンパの排泄する等の処理をできづらくなる悪影響を被っていることとなっている。
だからそれは極めて重要な手技アプローチとなる部位だといえるだろう。


鎖骨がずれると肩こりになるから問題ですよね、という言い方で説明をとどめることが多いのです。
脳からの静脈血流がここで停滞するようなこともある等々のことを聞くと、
得体のしれない嫌な気分に陥ることがあるためです。
ただし施術家同士であれば、これほどのストップがかかった状態なら心臓には正しく血が戻れないので、
それで循環器上の不調を自覚してくることとなるだろうと素直に伝えることとなります。
十分に解剖生理学上の基礎の知識があると同時に、相手も施術家ゆえに、
だったらどうリリースすればいいのかなという気持ちで聞いて受け取ってくれるからです。


私の知り合いの施術家の先生が体調不良で心臓部の問題を強く感じていると訴えられていました。
器質的に心臓の状態が生まれながらの奇形となっているような方もおられます。
そのような場合は私には手出しをすることができる範囲を超えているのです。
ですがこの心臓の直上にある鎖骨下静脈が圧迫されて心臓への血が滞っていて影響があったときには、
正しくこの部位のリリースがなされる必要が出てきます。

ただし手出ししづらい部位だというのは、多くの施術をなさる先生方も感じるところだと思える場所です。
へたな手技をなされればただ強烈な苦痛に苦しむだけで解けやしないという解くのには難しい場所だからです。。。

基本は鎖骨部をリリースするという考えが一般的なアプローチとなるのですが、
この鎖骨は腕の使い方がよくできなければ解けても鎖骨下静脈の血管の圧迫を解くようなことがない。
むしろ鎖骨が自由に動けるようになったがゆえに、不具合ある腕の使い方によって鎖骨下静脈の圧迫が強まることがでてくるようです。
私も昔は鎖骨部を解けばいいという考えでいましたが、それだけでは十分な成果がえられないことがあったのが事実です。
だからさらに内奥にかかわる、より根っこになる部分を探っていった結果、鎖骨の裏手に隠れた肋骨一番のような存在が浮上してきまして。


その場合、肋骨1番を含む上部肋骨を可動制限を受けた状態の詰まりを得た肋間筋部や大胸筋都の付け根、大円筋等の肩甲骨部との詰まり、
などなどを緩めたときには鎖骨下静脈の流れが改善した状態を続けられるという場合が多くなります。

これらの部位のリリース法は鎖骨のリリースの数十倍もやっかいで、何十もの下準備がなされておいて、
どうにかあざやかに解けるような流れへと持ち込むことができるのです。

そういった難しさがあるものの、この肋骨1番あたりは、いったん固まればほぼ自然に緩むことはみたためしがないところなので、
そこをリリースできるような施術家の出番は期待できるところだろう。
ただし長年かけて上部肋骨をずらしてしまうような変位を作り出した場合、
腋下(肩関節の直下)に巨大な球形のかたまりができているものが多く、
それは一〜二度の施術で解けることができるものではないだろう。
それらは数十年かけてつくられた。
そのような場合は筋肉の凝りというより、
その部位の筋繊維は血液をもらえずにやせ細り筋膜の膜系のゼラチン質が
固形のプラスチック様の硬度を持った異形の組織に変わっているのだから。。。

この部位の凝り具合は個人差があるのです。
だからそれほど問題がない方は、数回で十分ですが、
心臓に負荷がというように訴えられる方には、施術をする者がケアできる範囲での改善可能性を感じられることで、
徹底して手技をほどこしていき状態をあげていきます。




気を付けていただきたいのが、一般の方がこの部位を十分な知識がないまま圧するのは問題が起こることもあるということです。
この部位に接して腋窩リンパ節があるため、ムリにこの球形の凝りの塊を解こうとすれば、
その腋窩リンパ節に甚大なダメージが加えられるので、一般の方がこちらを安易に触りすぎるのは傷つけるリスクが高いものです。
それに施術者だったら逆に自分の手で自分のこの部位へのリリースをすることは、
うまくミリ単位の正確さをもって適切な圧を自分へと向けて圧をられるものではないことを知っています。
だから私の知人はそういったようなことも感じておられて私の所に東海地方の遠方からこられたのだと思うのです。


とりあえず、実際にこの上部肋骨と鎖骨の部位をリリースを受けることで、
そうされた前に脈が跳んでいた理由の一端があったと考えられるとわかってくれたかも、、、と思います。

その流れで、彼が地元でお世話になっている施術師に、その上部肋骨周囲を積極的にリリースをしてほしいとリクエストしたんだよ、
と今日、電話で連絡を入れてくれてうれしかったですね。 ^-^



ちなみに。。。
ここ最近の私の腋下の肋骨一番を可動を稼ぐためのツールとして、湯煎して温まったかっさをもちいています。

この鎖骨部周囲は入り組んだ部位ですし、同時に骨部に異常な癒着が肋間筋部位を含め鎖骨や肋骨への腱や靭帯が癒着がはびこるので。
適切な密着圧がかけられなければ、それらはなかなかうまくはがれて自由な鎖骨等の可動を復活させることが非常にしづらいものです。
最近、私は多数所有する形状を多用に持つかっさを複数もちいて、それらを温めてリリースに役立てています。
かっさにはさまざまな形状があるので、患部にフィットするものもあるんですよ!
ここはベン石の温熱器では小回りが利かないので不得意なんで、
ベン石温熱器の活用にこだわらずに道具を使い分けています。

私自身、以前からこの変位が強固になって固まった肋骨上部の動きをつけることの難しさを解くのに考えに考えたのですが。
そこはプロの彫刻師が数百の彫刻刀を持ち、そして新たにそれを自作して作品制作に活かすのと似たようなやり方で
パフォーマンスを上げることができるんだなと気づいてから、かつてわけもわからず様々な形状のベン石のかっさを買ったものを、
いまはひとつずつ、この形状ならこれに使えるなとか、賢い使える場を与えることができるよう工夫ができていってます。

posted by スズキ at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年07月28日

筋膜マッサージではなく筋筋膜リリース。その違いって?

私の施術を受けていただいているお客様は、私のおこなっている施術が「マッサージではない」ことが理解できると思います。
筋肉の凝りがあるところは、
通常、マッサージと呼ばれる凝りがある筋肉部位を圧することで緩める。
それが一般的のような感じを持たれるでしょう。

ただマッサージ。
昨今はやりの筋膜リリースガンも含め、筋の凝り部分の血行を一時的に揺さぶるような刺激により通りよくするだけですから、
筋の凝りを作り出している理由について改善させて、状態を維持することができているわけではありません。

そういった筋の凝りが続く状態裏舞台には、
同じ筋肉部位を息をひそめた無酸素状態で使い続けるオーバーユースがあったり、
急激なけん引や圧迫などの外的な刺激による筋が通常状態から離れる損傷を受けていたり。
理由はいくつかあるのですが、筋肉は必ず骨に付着していて付着部位が腱といった収縮性のない筋膜の膜の集まりが特定の骨膜部に接しています。
そうやって接する腱が特になんですが異常な凝りを持った部位の底ではずれが生じてしまっていることがほとんどなんですね。

私の家には等身大の骨格模型があります。
骨の形状をよくごらんいただけますと、骨の外的形状は窪みやみぞがあったり粗面があったり鏡面があったり。
様々な様相を持っており、骨の窪みや溝の部位には腱が骨のその部位のレールにきっちり収まってなめらかにその上を走る構造になっています。

実は凝りのひどい状態を持っている方の身体的特徴として、部位にもよりますがおおかたはこうした骨の上にある溝に収まって動くべき県が脱線してるんですね。

そうした骨の溝に収まれずに脱線した腱がそのままにされたまま、
マッサージを加えられたとしたら、どうなるか?
そうした脱線した腱が大関節の部位にあれば、動脈管を硬い腱が圧迫し続けた状態が抜けることがなくて、
マッサージ後に血行が増したとしても早々に血行不良がまん延した状態に陥ることになります。
腱のずれがあると血行不良が大胆に容易に起きうるという部位が、いくつか点在しています。
そこがかなり腱と靭帯が複雑に混じっているところで、かつ深部にごちゃごちゃとした大きな塊化したものとなって。
それを通常の方は骨だろうと考えるのですが、レントゲンを撮れば骨じゃないことがわかるんです。


電車が走るとき、右の車輪と左の車輪と同時にレール上に乗っていなければレール上を走行できないのは当然でしょう。
左側の骨に腱はレールはかみ合うが、右側がオーバーユースがたたって骨の溝から腱が外れた脱線状態である。
それで前方へ向かって正常に走れというのがおかしな話となるのです。
そういった状況が皮下の世界で発生しているのですが、
そのような仕組みがあまり一般的には周知されていません。

残念ながら私どもが人体内部を観察すると。
たとえば左側のこの部位はレールに乗れてるが右側は脱線しているという部位があるんですね。
状態が悪化していれば、左右ともに脱線していることだってあります。



表面部の筋肉の凝りができているだけならば、マッサージでちょうどいい。
深層部に腱が骨の溝から脱線していたならば、マッサージでは歯が立たない。
そこを冷静にかぎ分けて対処する。

そのような脱線部位を改善する手を打つことで、
そうした正常位置への定着化は数日から数週間単位、ずっと身体の内奥で起き続けていきます。
身体運用の状態が左右のレールの上に乗って走る電車のようになれただけ、身体のムリな負担が軽減されています。
そして大血管を圧迫した部位を腱の位置を正して血行の状態が改善され続けることも計算に入れています。
そこでおきるのは自然な自己を回復させるための液の循環が継続して起き始めていくのです。
その作用がうまく起こせるかどうか。

特に、ベン石の温熱器で腱部のレールから外れた部位を加熱して適度な柔軟性を取り戻してからという手筈ができるようになって、
そこの益が段違いに変わりました。
骨膜と筋膜がずれた位置で癒着しているというレールからの脱線がおきると、
骨膜も筋膜も双方とも感受性が特段に強いセンサーがはいっており、
痛みが信じられないほど強く感じられるのです。
それがあって変えきれなかったところがあったが、痛みが絶えられそうなぎりぎりを狙うしかなかった。
それがベン石温熱器等で加熱して30秒から60秒そのまま放置してから、そうした脱線個所をアプローチすると、
たいそう楽に状態がいいところへと立て直すことができる。
そこの技術を、磨きに磨いてきました。


だから私の施術では揉捏法のようなもみ込む動作って、してないのです。
炎症ある組織がもみ込まれても、すでに筋組織がパツパツになってるから、
内部の弱化した筋繊維が切れて再生できないものが大量に生まれるのです。
そこに一時的なすっとした感触は感じられたとしても、
さらにもっと強いもまれる刺激がなければ、そうした切れた筋繊維が出る部位は、
血行がさらに深刻な悪化をたどりやすくなる。
そうした危険がマッサージにはつきものです。

だからできるだけもまずに、筋膜層をはがす、そして適量分の奥まで層を外せたら、腱のずれがどのような状態が起きているかがわかってくる。
そこで骨の溝からドロップアプトした腱のロープを再度はめていく。

そういった作業は表面の筋を診るとかではできないものですから、
いろいろと経験値がものをいうこととなるのだと思います。


ただ究極まで腱の全体像を見据えて、頭で計算がし切れるようになるまでは、私の力量ではまだ、まだ。

時間と研究が必要だと思います。


以上、マッサージといってしまったほうがわかりやすいからその言葉を使わせていただくころがありますが、
施術をするとき、私は意図的にマッサージをする量を極限まで削ろうと努めて計算して施術を構築しています。

手で触って感じ取れるものでも、目で見て見えるものでもないため、
わかりづらいことかと思いますが、これがお客様の体が純粋に立て直されていく積み上げになっていくことは、
解剖生理学のルールを専門知識を紐解いてみていけばわかってくるものでしょう。

posted by スズキ at 10:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年07月11日

施術者は、施術をさせていただくことで、しあわせを感じるセロトニンがでている。それも真理だけど、深い改善を期待できるほどの筋膜リリースでは、しあわせホルモンを感じる余裕がない経験が立て続けに起きているのもホントです。それって、どういうことかというと。。。

科学的な実験で、施術者がしあわせを実感するということは証明されていることです。



施術を受けた人と受けなかった人を、比べれば。
施術を受けたものの方セロトニンという幸福ホルモンの分泌が多く排出されます。

そこは当然といえば当然。



施術後に施術をした者もセロトニンの排出量を計測します。

結果、多くの優秀な施術家は施術を受けたお客様・患者様よりも
実は施術者からは多量のセロトニンがでていたのです。



セロトニンがでてくる量が多い順.png


もちろん、義務的に流れ作業で施術をしていたらセロトニンが出ることもないですが、
親身になって自身の技量の粋を持ってお客様の苦境を助けたいという気持ちがあれば。
いくばくかでも自分がかかわり貢献できているということに幸せを感じるのです。
施術者とは、そういう人種なんです。

または施術者がする施術ではなく、
親子間などの場合でも、相手を思いやる気持ちからのマッサージをしてあげたい行動は、
やはり多量のセロトニンを出すものといわれています。

それって、非常にしみじみとわかるような気がします。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




ただセロトニンがでてしあわせを感じる反面、
施術家の修行中の者や熟練になった者にしても、
施術の疲れは半端なものではないといわれます。



それはなぜかといえば、
マッサージをするときに患者様であるお客様の皮膚を直接触るとき、
気の交流がおこなわれるためだともいわれています。

それはエネルギーは高いところから低いところへ移動して中和されるという考えに基づくものでもあります。



量が100ml・温度100度のお湯(A)に、量が100ml・温度が50度(B)のお湯を混ぜれば。
200ml・温度75度のお湯となるわけです。
そこには温度の高い(A)から(B)へと熱が移行されることで中和が起こります。


一般的に筋膜の癒着があればそのエリアの体内のエネルギーは停滞するのです。
筋膜の癒着が進んだ個所には「エネルギーシスト(嚢)」と呼ばれる、
必要しかるべしのエネルギーの循環が滞ったため起きたエネルギーのよどみのようなものが溜まるといわれています。


エネルギーシスト嚢.png


私はそのようなエネルギーシストが指先で鋭敏に探索できるよう訓練したことで
お客様の体をチェックしているときに、皮膚の上に現れた形状や体温や湿り気や色といった眺めて触ってわかるもの以外の情報を読み取り、
おおよそこれはどれほど身体の皮膚から奥まったところまで侵入していることか、
そしてエネルギーシストからの粘度のようなものが感じられるため、
ここ、リリースです」といった的確な解いて価値の高いリリース個所の探索ができているのです。

エネルギーシストを察知できずに教科書通りの手であれば、
臨床は早々に手狭になり「打つ手なし」といった事態に陥るでしょう。
なんらかの身体的な改善が起こる可能性を持つ重要なエネルギーシストを優先順位をマークして手順付けしてからの解放です。
筋膜のリリースという言い方のほうが、最近では一般的な通りのいい説明のしかたとなりますが、
多様な実態を知り実務的な対処を施していくことが勝利を得るための努力となります。


お客様は「触れられて私も、そこ、やばいと思ったんだけど。なんでわかっちゃうの?!」といわれることも多々あります。
理由は、そこのエネルギーシストの存在の察知が傍観して全体像からだいたいのエリアを抽出して、そこからミリ単位の半分以下にまで、
効く点を絞り込んでいく過程で「ここ、リリースです!」といったところがわかるのです。

これもトレーニングで、だいたいの者がわかってくるものですから、
人間の本能がもともと持っている観察力の才のひとつなのでしょう。
ですが施術者の誰もがわかるというものでもないようで、
意図的にトレーニングしなければわかるものではないでしょう。
積極的にエネルギーシストについての資料を多数目にしていき、
直接目に写りはしないがエネルギーシストが発する独自な状態を放つ情報を得ようと感じ取るようにするとわかるようになるでしょう。







ただこのときに施術者側は注意を要します。

先に申しましたように、エネルギーの中和が起きるときには、お客様の体内にあるマイナスの気といえるエネルギーシストが外へと排出されることとなりますが、
同時に施術者の体内にあるプラスの気といえるエネルギーが患者様の体内へと代わりに流れていくのです。

施術者同士での言葉では不謹慎かもしれませんが
「お客様からのエネルギーシストをもらった」
「{多くの施術者の気が}持ってかれた」という状態に陥ります。

エネルギーシスト.png
「お客様からのエネルギーシストをもらった」



エネルギーの転写.png
「{多くの施術者の気が}持ってかれた」


私自身、施術技術が足らなかった過去の自身の施術で、ときおり目を見張るような成果が出たことがありますが、
そのときは気功の先生のようなまねごとをして気を送り中和することで成果をだしていたことがあるのです。
それにより5度くらい体内の気枯れが著しく身を消耗しきって、生きるしかばねに近しい苦痛から仕事を長期休業を何度も繰り返したのです。
実際、気枯れと呼べる状態に陥った施術者は若死にするケースが多々見られることです。
私の知り合いの施術者に気枯れで精神を病んでいった末に、その方の葬儀にも出席したことがあります。。。
私は、自分が気枯れで長期休業をしたというのも、当時の家族に多大な迷惑や心配をかけて生き残らせていただいた思いがあります。
休業が許されない反対者がいたら、素直に私は仕事を休まずに続けていたと思います。
そして他界していたことでしょう。


そのような私だから多大なエネルギーシストにさらされた上での気枯れの恐ろしさは身をもって感じています。



正直な話をすれば、
室内にエネルギーシストが発散されたときには施術場が粘り気がある濁りの空間化するのですが
ベン石温熱器を使ったときにはベン石がお客様のエネルギーシストを受け止めてくれて浄化する力がけた違いに優れているようで、
ベン石温熱器を適切に使いだしてからは施術後の室内も問題ない。
エネルギーシストが蓄積した空間にいると、それですでにその場にいる正常な者の気は徐々に混乱をきたしてしまうので、
ベン石温熱器を使う前は施術後にどんなに熱くても寒くても2時間窓を開けて換気をしていたのです。
ですがそれがものの5分や10分で済むようになりました。

特にエネルギーシストが溜まって陰性が高く粘度が増すのは腹部です。
エネルギーシスト嚢 内臓部.png

ベン石温熱器を使えた前にお客様のお腹を深く解けば、お客様の気に同調してしまい必ず体調を悪化させて吐き気や頭痛と得体の知れない腹痛等が襲ってきてトイレで突っ伏しているのが常でした。
正確に言えば、現在のベン石温熱器を使って腹部のエネルギーシストをリリースしているリリース量の五分の一にも満たない量しか、
ハンドマッサージでは当たりがきつくて解くことができないにもかかわらず、でのことです。
アプローチする側にとって非常に負担が起きる可能性が高いエリアだといえるでしょう。
「最奥の深層筋はどこ?」という問いには、内臓部と答えることができるので。
それは内臓部にエネルギーシストが定着して混乱をきたすということは、
これ以上ないほどの裏に入った状態だからの腹部のエネルギーシストの問題だといえるのでしょう。
これは私の知り合いの先生も同じような感想を述べています。

あとは頭と胴をつなぐ首の筋肉、頚部
こちらについてはどういった理由かはわかりませんが、
他の骨格筋にはないエネルギーシストが入り込んでいるかのような感じがしてなりません。
頚部といった急所への手技によるアプローチからくる緊張だからというだけでは説明できない、
もやもやしたりくらくらする厳しい神経系の混乱を施術をした私が置かれます。
これもまたベン石温熱器やベン石のかっさがあるおかげで、
首のリリースをするときに患部のリリースにちょうどいいフィットさせることができて重宝しています。
それだけではなく施術者とお客様の患部との間にベン石が仲立ちするおかげだと思いますが、
首のリリースをしたときに以前に感じた異常なまでの緊張感や不快感の施術者の体内への残留が大幅に軽減する経験を得ました。


そしてエネルギー転写は、私の気をお客様に送る前に、
ベン石温熱器が発生した特別な気を増長させて送る作用により充当しています。
つまりエネルギーシストを受け取ってエネルギーをあげるときの「気枯れと転写」が、
だいぶ失せた感じになります。
体調的に重篤な疾患を持たないお客様からは、ほぼ筋膜リリースでエネルギーシストが解放されても「気枯れと転写」は感じられません。
それはベン石温熱器の使い方を工夫したらしただけ、そこでの問題が解消されいきました。

この「気枯れと転写」によりエネルギー上の混乱をきたすと身体的な疲労の問題もありますが、
思考と精神に多大な悪影響を与えるという傾向があるため、睡眠が浅くなって体力の回復がしづらくなるのです。
ですがこの「気枯れと転写」が起きなければ、集中力を高め思考を要するカーリングのようなスポーツをした後に感じるかのような読みあいです。
このような位置に自他のカーリングの球があるなら、次の一手はどのような手があるかと、展開を読みまくります。
そのような類の疲れの質になっているため、
どっとくる身体的な疲労はあっても、気枯れと転写がなければ寝れば、体調は改善できるのです。


※ 基本として、一般の方が手技をなさるような場合には、的確にエネルギーシストを解放できないため、
  腹部や首のリリース以外では「気枯れと転写」は感じられないと思います。
  それ以前に一般の方同士でのパートナーマッサージでは事故の危険があるので首と腹部に強い力をかけるようなことは
  とても手技がうまい方は別としまして控えておいたほうがよろしいかと思われます。
  特にもしなさる必要があって特別な疾患を持たれた方への施術をなさるときには、
  施術時にかける時間が長くなりすぎないようにすることや圧を軽めにしておくよう気を配りましょう。
  
  もしパートナーマッサージ等で「気枯れと転写」が強く感じられたようなときは
  一軒家であれば水道の流水で1〜3分間ほど手をさらします。
  これは私の施術直後に必ずおこなう儀式のようなものですが、
  アーシングによっていくばくかの自身の体内に侵入したエネルギーシストは水に流されます。
  ただビルの貯水槽の場合には、このリセットは効果的には成果がでないため注意が必要です。
posted by スズキ at 12:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年06月03日

お客様のご家族から見たお客様自身のお身体の変化を知る直感は、重視するものです

意外に自分の体は自分ではわかってるつもりがわかってない。
それは私のような施術をさせていただくものでもときおり起こることで、
自分では気づかないうちに体内の異常が進んでたというときもあります。

日頃から少しは健康に気づかっている。
多少不具合があっても、いずれ自然に消えるだろうと高を括るなら。
その自信は慢心を産み、省みることがおろそかにってしまう。
そうなれば、なおのことです。

そのような多少の不安があるとき、
お医者様に診ていただくことが基本です。
医師という他者の目を通し、自分を知る。
医学知識と医療知識を併せ持つ医師です。
適切な対処がきたいできるでしょう。



ただ私どもでは他にもそうした自分では自分の状態を観れていない方のすぐそばで、
日頃から愛情をもってそのお客様の様子を見て案じておられる方々の直感は重視します。


身体を患っておられるお客様のご家族など、ごく身近な方々の気づき、直感です。
観て触れて接している方の目で見て声を聴いて、臭いを嗅いで、動きをみて。
そのご家族が医療関係のお仕事をなさってはおられませんが、
不思議に状態の変動に気づくことがあるのです。



たとえば、だいぶ長い間、患者様を看病しているご家族が、
「今日は、看病しててなんだかいつもよりも小さく感じる・・・」
といわれるとき。
お迎えが近づいてきているというサインといいます。

反対に
「今日は、看病しててなんだかいつもよりも大きくなったと感じる・・・」
といわれるとき。
改善の兆しがでてきたサインといいます。


お医者様のなかには、医療知識がないものがかってなことを言うなとおっしゃられることがあると聞きます。
ですが施術をする者にとって、いつも身近で看病しておられる方々が、昨日と今日の差を汲み取って感じて、
そこで顔色(気色)や動作(動態)や姿勢(形体)などのプレゼンスの変化に愛あるゆえに状態の変化を直感で見分けます。

それはたとえはわるいですが、
散歩中の犬が、別の初見の犬を発見したときにする観察に通じます。

相手の犬の様子を遠くから全体的に眺めます。または望みます。
それから近づいて、細部を観て観察し、匂いを嗅ぐでしょう。
相手を舐めること(接触する)もあるかもしれません。
そのようにして興味を持った相手の情報を集めて、友達になります。

そんな初対面の犬同士がする本能的に成す情報収集を、
基本は相手に深い愛情と親しみを感じる人間同士もしているのです。

それゆえに、お身体の様子が気になるお客様のご家族がお見えになられたときは、
それとなく私どもは「最近、〇〇さんのお身体の様子って、ご家族のあなたから見て、どんな感じを受けますか?」
または「過去の〇〇さんのご様子はいかがでしたでしょうか?」などと話を振ることがあります。

これがまたありがたいことに、
本人に問診でお尋ねしてもでてこなかった私どもが聞きたかった情報が。
ポンポンとでてくることがしょっちゅう起こるのです。

本人にとっては、日々の自分の状態の微差にはあまり感じずに時を過ごしてしまうものですが、
ご家族には「おやぁ? なんだか〇〇は、今日は口調がもつれてるけどどうしたんだろうか」など、
接していていつもとは違った違和感を明晰に感じ取って異変に直感的に気づかれることがあります。


そういったこともあるので、ご家族と住まわれている方々は、
定期的に各自の状態の変化や変容が気になるようなことがあれば、
それを率直に指摘して語り合うような会話をすることを勧めます。



主観では見過ごす変異の様相も、
他者の目や耳や鼻などによる客観的情報の変化は見過ごされにくいのです。

そういった事の重要性を知っている施術者が施術を他の施術師に受けに行くときは
家族の者に自分の体の変化をうかがってきたのですが聞いてくれますか?という方もおられました。
私はその話の流れを聞いて「さすが、同業者だ」と感じました。




では独り暮らしの者はどうすればいい?

それは私には他人事じゃない課題ですが、
アップルウォッチの心電図や分子栄養学の検査など、
精度よく体内の裏にある情報が体表という表に現れるものをモニターできるデバイスや検査など。
そちらに投資するのが良策かなと、真剣に感じるところであります。

ただやっぱりご家族が直感で観ている家族のものの印象からえた情報には、
本人にして出てこなかった過去から時系列でも得られる重要情報が含まれております。
そこに現段階の心電図等の内容からでは見えてこない様子や要素が多分に含まれます。


悩ましいところです。
posted by スズキ at 18:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年06月01日

アップルウォッチの心電図波形って、凄いですね〜。感動しました。

昨日、お客様が一昨日前に購入なさったという「アップルウォッチ」を持ってきてくれました。
興味深い検査アプリをみせてくれました。
それは「心電図」を手軽に計測できてグラフ表示でき、
結果から診断に近い隠れている心疾患の恐れなどの注意をしてくれるアプリ。
アップルウォッチから手持ちでBluetooth接続されたiPhoneにグラフが瞬時に転送参照でき視認性や記録閲覧性等優れています。


私が持っているパルスオキシメーターも、心電図の波形はグラフ化してみることができる機能があるものの、
スクリーンが小さくて実用性がなかったんですが、
こちらのアップルウォッチの心電図波形は、さにあらず。

スマートフォンやタブレットに連動させ心電図は計計測結果を表記できるようにすることができるデバイスには、
脈診の補助として画期的なものを感じました。


私の愛用している脈診の本には、
脈状に対応した心電図波形が描かれている専門書があるのです。



アップルウォッチで得られた心電図波形を参照し、どの脈状に該当するかをお客様に見てもらうことができました!!
するとその脈状ではどのような証であるか。
たとえば、虚証、実証なども的確に把握できて、それ以上の専門性の高い脈からわかる詳細な解説へとつなげてお話することもできる。
私も体験したことがあるのですが、
口頭の言葉で中医学の専門用語をつたえられると、なにがなんだか想像がしづらいわけで、かえって不安があおられてしまう。
口頭での説明は、同音異語のようなものも多くあるため誤解も生じやすいので、
結局は誤解を避けるために施術者が自分がその情報をチェックしてわかる分で済ませ、
お客様へは積極的な脈状の情報のシェアをするようなことはありません。


ですがお客様が計測した結果の心電図波形と本にある心電図波形がうりふたつなものを参照してもらうと、
「あれぇ。これって私の心電図の波形と同じじゃん!」と驚きをもって、腑に落ちた感を持ってもらえました。

その結果、脈状から読みとける症状の詳細を本中の解説をもってざっくり理解を促すことができました。



皆様も感じたことがあるかもしれませんが、
体調がすぐれないが西洋医学での検査では見当がつかないとき。
心理的な不安が増長することがあります。
正確なことはわからないにもかかわらず最悪を想像する傾向があります。
身体が置かれた場所がグレーからダークな様相が気になって仕方がなくなります。

脈診は技術的に難易度が高いもので、脈理をわかっていたとしても、
脈を読むときの読解には高いレベルの脈をみる先生方同士でも
同じ患者を診ても診断が分かれることはしばしば起こるといわれています。
それが手軽に心電図波形を計測でき、波形から脈状がわかれば客観性も得られます。
その脈状をみれば「確かに、確かに」と腑に落ちるところもでてくる内容です。
そういった心電図波形がかんたんにPDF化できてメール等で送ることもできる。



私はiPhoneもアップルウォッチも持ってないので、^-^;
直接的にお客様へ活かせるものではないのですが、
お客様頼みですがiPhoneもアップルウォッチをお持ちのお客様がお見えになられ、
自分の心電図波形から問題を感じればどの脈に当たるかを教えてほしいようなとき。
そのときはお申し出いただければ、探してあげることができるなと思いました。



私ども施術者が脈を診るとき。
心臓の高さで計測すること、
脈状が高まったり下がるなどの事前要因について考慮できるか、
他にも四季により、湿度により、さまざま脈状は変わるもので、
脈を診るとはそれらの前提条件を頭に入れて診ているのです。


そのような脈を診るときの前提がわかっておられるかたなら、
アップルウォッチでの心電図計測でも利用価値がでてきます。
おそらく適当に摂った心電図波形は、アプリの機能は優れているものの、
前提がかっちりしてないための精度が低さが情報をうのみにできない気がしてきます。
そういったところが含まれた誤認があれば踏み込んで判断できないのです。
そんなことしたらミスリードされて、とんでもない間違った行動を施術上打って出るようになるので。

でもしっかり前提がわかっておられる方がとられた心電図波形なら、
リモートでは脈をとることはできなくても心電図アプリで取った結果を送っていただくことはできます。
その心電図の波形を、何段階か分解してcheckしていけば脈状を察することができる場合があります。
これって、ほんとうに画期的なんだろうなと感じるところです。

それは脈状がわかるだけでどのような手で施術をすべきかという方針の大きな裏付けにもなりますし、
それができるだけの多彩な情報が脈状が分かった時点で得られているということです。



面白い時代になったものです。



そして先ほどTeverの健康番組をチェックしていたら、
なんと、まんま、このような感じのデバイスを活用した内容の番組が放送されているではないですか。
脈診とは内容は異なるものの、とても参考になりそうですよ。
お時間があって興味がある方はご覧いただければ幸いです。


きょうの健康
不整脈 デバイス革命 「危険なサインを見逃さない」

NHK Eテレ・東京
5月30日(月)放送分
字幕
6月6日(月)20:45 終了予定
https://tver.jp/episodes/ep8kf8svme





追加:2022年6月3日
上記の映像内容より、
アップルウォッチの心電図アプリのみが、
現在、日本では医療機関で認められているといいます。

私が脈診でお客様の状態を観た後に、アップルウォッチの心電図を見せていただいたのですが。
本当に心電図検査結果の精度の良さはすばらしい。
私が観れているR波は自信を持って見れていますが、
見づらさから印象が落ちて意識落ちしやすいP波・T波を時系列で観れるほどの精密さが私にはないので。
そこが出力される心電図PDFには詳細に描き出されています。
心電図の見方は専門書には詳しいものがありますが、そこまでは必要がない。
でも出力されたPDFを観て理解したいという人には、
ネット検索で心電図の見方なワードで調べてもらえば容易に見つかりますので。

アップルウォッチの心電図が観れる方は、調べて参考になさるといいでしょう。

ちなみに、改めてandroidアプリの心電図を表すアプリの最新版をチェックしたのですが、
、、、結果は、信用に足る内容ではございませんでした。

やっぱりいまのところ心電図計測用のデバイスとしてアップルウォッチとアイフォンのセットが、必須なんですね。

そうかぁ。。。
posted by スズキ at 03:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年05月30日

二足で立つ私たちの骨盤と内臓との影響。骨盤のずれが内臓の負担過多の影響を強いるときがあります。そのときは骨盤調整がなされなければ火元から火が消えずに、火事がつづくのです

犬と人の内臓の支えの違いとは.png

犬のような四つ足で立つ動物は、脊椎から内臓を吊るす形になる。

骨盤には内臓を支える仕組みではありません。
多少の骨盤のずれがある場合でも臓器に対しての直接的な影響が少ないようです。


対して、人間は、骨盤の上に内臓が乗り、腸骨と骨盤底筋により下支えされます。

立位のしかたにより骨盤が正常位置にあれば、腹部コアに小腸が納められ安定します。
上面の横隔膜、下面の骨盤底筋と腸骨、前面の腹直筋など、後面の腰椎を含む背側の組織、左右は腹横筋や腹斜筋、
といった上下前後左右が均一に内圧が生じています。
そうなることで、骨に直接的な付着点という固定がない内臓が自分の位置を定めることができるのです。

ですが骨盤がずれが生じている場合には、臓器がいるべき理想的な位置からこぼれ落ちるような不具合がでてきます。
骨盤が前傾すれば腹直筋等の腹部前面へ臓器が突出し、背部からは腰椎が臓器を前へと押しやります。
骨盤が左右傾斜や左右同時の腸骨の開きすぎ状態などが生じれば傾斜が落ち込んだ方へと臓器の下垂が起こります。


つまり人間という2足で立位をかなえる動物は、
骨盤の状態如何により問題が生じれば臓器が理想的な位置に設置できない構造になっております。



たとえば骨盤の前傾が強く傾きがあるなら、
骨盤底筋に乗り切れなくなった臓器の一部は前側の腹壁に突出して骨盤の力で支えを受け取れなくなります。
すると影響として腹部の前後の圧が過剰となり、その過剰さが高まれば臓器の下垂が高まるような骨盤の左右屈がでてしまい、
結果として内臓下垂の影響から臓器の下部に位置する直腸や膀胱、
女性の場合には内性器などに強い圧迫などで問題がでてきます。
またはみぞおち部分は、臓器が下垂したため空虚な状態になって
腹満(ふくまん)とよばれる膨らみ張った状態や、
みぞおちを押すとごぼごぼと水が移動する水分代謝の異常がみられたり胃内停水)。
臍下悸(さいかき)、臍上悸(さいじょうき)、心下悸(しんかき)などといわれる
腹部の特定場所を触ると大動脈に触って脈圧が外部に漏れることがあります。
それぞれ臍の部位やへそのちょっと上、またはみぞおち部分に強い脈動を感じます。
また左右屈でたとえば右側の腸骨のみが大きく前傾すると
左側大腰筋が緊張著しくなって苦痛を伴う張りが現れてきます。
その他、骨盤がずれたことにより様々な影響が内臓に対し
構造的な負担が強いられる
ことで発生することとなります。


・・・というように、
骨盤の前傾や左右屈などにより生じる内臓の症状のあらわれ方を便りにして、
その方の骨盤の傾斜度合いを推察することができます。
前出した犬などの四つ足動物では、
このような明らかな骨盤のずれと内臓の異常の相関が明瞭には視ることができないでしょう。
それゆえに、二足立位および二足歩行をするようになった私たちにとって、
骨盤が内臓のコンディションを大きく影響させる要素であると考えられており、
注視して分析をすべきところだといえるでしょう。


人体は骨盤の状態が、ダイレクトに内臓の健康に響くデザインになっているのです。


そういう眼で内臓の問題個所を観れば、骨盤のずれをどう調整すればいいのかもわかってきます。



もちろん内臓自体の器質的な問題があるというときは、骨盤のずれ云々ではありません。
ですがすでに医療機関にお腹の不調を訴えて検査をしたが異常がないというようなとき。


骨盤のずれを調整して内臓の理想的な積み上げをなされるようにしていただく施術を試していただければ、
状態が改善なされることがあります。

骨盤のずれから生じた腹腔内の理想からの乖離状態によって内臓への物理的な負担がでたときは、
骨盤の内臓を支える作用が構造上の弱化により問題を引き起こしていることとなります。
そういった場合、なかなか漢方等の方剤をもちいても改善しづらい傾向にあります。

そういったときには東洋医学でも鍼灸や按摩のような物理的な人体の構造を変化改善させる
アプローチを積極的に対象として施していくように分けて考えておられます。

そうすることが改善がなされやすいケースもあるということを記憶にとどめていただけましたら幸いです。

posted by スズキ at 04:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年05月25日

筋肉内のセンサー:筋紡錘とゴルジ腱器官が筋の保護と作動の正常な状態を作っている



筋肉の作動には、主に以下の2つの神経がかかわります。

【 筋肉の長さを監視する筋紡錘 】

【 筋肉の緊張を検知するゴルジ腱器官 】


※ 他に パチニ小体やルフィニ終末器官という皮膚にあるセンサーも、施術上はみていくことになります。



筋紡錘.png

打腱器で膝のお皿の下部分をパチンと叩くとぴょこんと伸張反射します。
これは筋紡錘の作用により起きる反射なんです。
膝下の腱を叩かれて腱の長さが急に外圧で変えられたときに、そのまま打たれっぱなしでは腱が損傷しかねない。
だからぴょこんとと下脚が持ち上がることで腱の急激な長さの変化に対応して腱を守る戦略が伸張反射なのです。
打腱器で叩かれるといった他動的な刺激に作用することもあるんですね。

筋膜の癒着がらみで腱の状態が悪化するなどで伸張反射が起きない場合も見受けられることがあります。
あまり生理学的にはそのようなことはないだろうといわれているものの、
そうした伸張反射の起きる量がめっきり少ない方の、関連する筋群の癒着部を緩めた後に伸張反射が回復した様子が観察できることがある。



ゴルジ腱器官.png

ゴルジ腱器官は、筋肉の緊張が検知することで、筋肉が収縮しすぎても筋肉はダメージを被るわけで、
圧縮され過ぎればぐちゃぐちゃになって組織が破壊され蘇生されなくなる。
そうした線維の損傷から筋を保護する仕事をゴルジ腱器官がしています。


脳が筋緊張を緩めるよう命令を該当する筋に送るも、
ゴルジ腱器官が働かなければ、筋緊張の度合いを認識できないのです。
つまり筋肉を緩めなさいという脳のメッセージが出ても、それは無視されてしまう。
いつまでたっても筋肉が緊張しまくって硬くなりっぱなしなのです。

筋肉の状態が癒着の度合いが進行しすぎたときにはすでにゴルジ腱器官が働く働かないというレベルの問題では話が済みません。
数週間や数か月、または数年にも及ぶなど筋硬化が慢性状態になって癒着がすでに筋膜組織の状態を正常から遠くなるくだりで、
そうなるまで適切なケアがなされていかないと問題は複雑かつ深刻になるのです。




ですがそこまではいかない急性の筋緊張でゴルジ腱器官の働きが低減した状態だというとき。

たとえば、
本人は深刻な筋膜組織の炎症を受けてつらくてしょうながいという苦痛の真っただ中です。
でもその方は、しっかり筋膜組織の癒着が先月ほどに解かれていたため、
慢性癒着ではなく、ぎりぎり急性というような場合です。

このときゴルジ腱器官の筋緊張の検知できない状態に陥っているレベルなので、そこから脱させれば、どうなるかというと。

「あれ、、、さっきまで痛かったのが、消えた」
とか
「さっきまで関節可動域がめちゃくちゃ狭まってたけど、あれ?余裕で動くんだけど」
ということが現実にはっきり起きてしまうのです。


ただ、、、じつはこのゴルジ腱器官が機能低下した状態を復活させたいときに、
マッサージにより回復できるようなものも、一部あるわけですが、
それでは対応不可という場合があるんです。


筋緊張負荷が過剰にかかりすぎたため筋の長さを監視し筋緊張の度合いを検知できない状態、
つまり筋の状態を知るためのセンサーであるゴルジ腱器官、筋紡錘がただしく働かないような事態に陥った。

たとえば超多忙で緊張した状況で長時間息を抜くこともできないデスクワークが強いられるときに、
無意識下で足を過剰に踏ん張り続けて鼠径部などを強烈な凝りを作り出してしまう。
でも自分では無意識に力を入れたときにつくられた特殊な凝り方で、
なんでそれができるかという自覚がないような場合。
認めないんです。
自分が仕事が終わっても筋緊張を緩めなさいと脳からメッセージが出ていても、
筋紡錘やゴルジ腱器官が機能不全に陥って凝りを創っていっぱなしにしている、と。

中枢神経として統括する脳が、末梢神経にあたる筋の筋紡錘やゴルジ腱器官を制御できない。

ただそういった状態は睡眠時にディープな脳波がでたときに、そういった不都合を緩めるホルモンがでており、
翌日には持ち越さないということもあります。

ですがそうした自己リリースの対処を超えた負担がすでに加えられ蓄積されたならば、
自然開放だけでは筋紡錘やゴルジ腱器官の状態の復活ができなくなるほどのこともでてきます。

それが初期の筋膜の癒着がおきた状態なのです。

この状況で長期にわたる筋紡錘やゴルジ腱器官の機能が低下した状態を残したままでいれば、
最初は表層筋の筋膜の癒着がおきていただけであったものが、
徐々に中層へとのびてい深さを増していき、
採取的に骨や内臓がある深層筋膜へと癒着が進行します。
中医学では「病が裏にある」といわれた状態になるのです。

つまり筋膜が深刻な癒着状態に至る前には、
筋紡錘やゴルジ腱器官の機能低下に陥った時点が初期段階として存在しております。

この初期段階で叩くことが、最上の対処だと考えてください。
裏に入るようなところまで進行させないことができるように、
対処研究も進められています。

たとえばオステオパシー系の手技のひとつに挙げられる{ストレイン&カウンターストレイン}という専門性の高い施術法が
ゴルジ腱器官、筋紡錘の機能低下状態を活性化させるせことができる最も適した手法だと思います。
初期段階であれば、鮮やかに脳が筋肉を緩めなさいというメッセージを正常にキャッチできるよう変えて筋を緩ませる機能が取り戻せます。
他のやり方もあるのですが、理学療法士さまがこちらを学んでおられれば、
一部の筋に限られるがカウンターストレインのホームプログラムのようなものを教えられるかもしれません。

参考までに、以下の書籍にはカウンターストレインの章があり、
いくつかの代表的な筋に対応したカウンターストレインのホームプログラムが紹介されています。

系統別・治療手技の展開 改訂第3版

この手技を受けたときに「先ほどまでの不調が嘘のようだ・・・」とお客様がいうことになるわけです。
どうしても抜けなかった筋緊張が、ぷっつり糸が切れたように離れ去って消えていくのです。
狐につままれた感じといえるほど、張りや不快さが抜けて息が吸えるようになる。




無事に筋紡錘やゴルジ腱器官の機能低下から起きる悪化のループからドロップダウン。
ここで食い止めるなら、その後の進行を心配することがなくなります。
身体を若く機能的に維持していきたいなら、
これに勝る最良の手当てはないと、私たちは考えています。


筋膜の癒着が早期であるなら、その方の施術は苦痛など心配せずに、
寝てたら問題がなくなっていた。
慢性化した状態へ移行させなければ、そういう施術を選べます。


身体を改善させるためのタイミングが大事なんですね。



posted by スズキ at 19:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年05月21日

乱れた筋膜張力が体型に反映している!?

テンセグリティ構造 人体の筋膜の乱れから姿勢が悪化する.png

【筋肉が凝る・張る】と、筋膜の張力が硬くなり筋肉が収縮したままの状態となります。

すると筋膜の張力が骨の位置を決める ※人体上のテンセグリティ構造により、
筋膜の張力が縮み全身を包む筋膜のネットワーク全体に影響がおよぶことで骨の位置のすべてがずれることとなります。
その骨の位置のずれは、関節の詰まりやねじれ等により理想位置から異常な状態へと移行することであらわれてきます。

※ テンセグリティ構造:【人体で言えば、骨の圧迫組織と、筋膜の引張組織の組み合わせにより立体構造を為した構造体】のこと。

筋膜の構造上、
概念的にいえば浅い層、中間層、深部層のような多層化した状態であり、
多層化したそれぞれの張力がランダムに乱れているものとなります。
単純な輪ゴムによりできたテンセグリティ構造のおもちゃなら、どこの輪ゴムの張力が乱れたかは探索発見が楽にできるものの、
複雑な多層化構造を持つ人体は探索発見が至難の業となります。
基礎的などこかもやもやした骨の位置がずれがどこの筋膜層から来たかを読みこみ読解がハイレベルになっていきます。
経絡でみるか、デルマトームでとるか、全体像の配置割合から統合的な観察をもって考察するか、、、。
ただ現実的には表層の筋膜から丁寧に一層、一層張力の乱れを正していくことで、それより奥に位置する筋膜の乱れの実際を知ることが、
うまく内容が直接見える間違いのない改善を育てていくこととなっていくのです。
筋膜の張力の乱れが見える化はレントゲンやCT等の画像診断もできないため、
見えていない部分を観るよう体表からの情報やバイタルやその他の四診など
多種の情報を集め筋膜の乱れた現状をイメージ想定してからアプローチするのです。

でもシンプルに表層の筋膜の張力上の乱れを取り除くようなたまねぎの皮を一枚ずつむくほうが、
実際的なものが目の当たりにできるのは確かです。
それは様々な体表等から内部の見えない筋膜張力の乱れを想定したものが、
一枚の筋膜をはがした瞬間、まったく違っていたというようなことがある。
筋膜張力の乱れの実際があまり見えていないうちに無理に解けば、
内部構造上自然な現状のバランスが急激に失われてリバランスが追い付けない状態に陥るのです。

それって、、、やばい。。。

たとえば血管等の脈管を複雑な圧迫をあたえてしまうリスクもでてきてしまう。。。

人体は、筋膜張力を失って徐々に筋の凝りが出て骨がずれたとしても、
体内の液の流動性を極力流せるようなルートを確保しながらゆがむものなのです。
残念ながら100%の血液やリンパ液の流れは確保できなくなるのですが、
低減する液の流れの阻害される量が少なくなるように自然にマネージメントされているようです。
これが重力線にそぐわなくなった骨格の支える力をカバーするときに起きている生理的現象といえそうです。

ですが施術等による外的な圧は、あまりに急激な変化を体内に加えることとなり、
良きにつけ悪しきにつけ、そういった急激な変化を人体は危険と判断しています。
それは体内を流れる脈管等の流体の流動性を確保する管が圧迫されて液の流れが滞るリスクが容易に生まれるからかもしれません。

それもあって実際的な現状がはっきり明瞭にわからない状態の筋膜層を
功を先走って取りに行きすぎることは危険な状態に陥るリスクが多々あるのです。

ゆえに、施術者は、そうした筋膜の層を読むための読解力を育てておりますから、
だいぶ有利に筋膜のリリースに手出しができるわけですが、
そうした筋膜の張力の乱れという概念がよく把握できていないときに、
凝ってるようだからそこを解けばいいという見立てで解き進めると往々にして収拾がつかないといった状態が起こりやすいのです。

ここが筋膜張力をもちいた身体バランスの再構築をする上で、
どのような落としどころを見出して着地していこうとするか。
絵にかいて説明したくとも、
お客様の内部の筋膜張力の状態は、
一皮むければ想定をしていなかった状態だったということも、よくあることなので。
一度の施術で何層かの筋膜の層をリリースしていくことの連続で、
そうやって徐々にお客様がもつ遺伝子通りの筋膜張力の乱れのなき状態に移行するよう進むお手伝いをするのが施術上の筋膜リリースです。

そこはお客様のイメージと施術者の観ているリリース後の「象」との差異が生じているところとなるのかもしれません。


ただ、よい施術者は隠された領域を拓いていくところに深慮しています。
たとえ筋膜の乱れた一皮をむいて、がらっと読みが外れていたとしても、
つねに内部状態に気をはらっています。
そうすることが外的変化を人体に加えるときに生じる危険を低減させる先手が打てることだとわかっているからです。
そういったところが見えることで救えることもありますし、そういったところを観続けることで人体の理解が実際的になり深くなります。

最近、筋膜リリースに、ベン石温熱器と棒状かっさによるリリースを多用しているのですが、
これらの組み合わせが実によく筋膜の乱れた一皮をむくときに役立ってくれています。
もしかしたらかつての私の手技で一皮をむいたレベルと呼ぶならば、
今のそれらによる手技では一手ごとにずり圧をかけるごとに一皮がむけていき、
幾倍もの量の皮が一度の施術でむけているような実感をもてています。

実際のところ、先ほど説明したように、
通常は人体が変化がリスキーで嫌うため受け付けないようにするので、
筋膜の乱れを改善させるときに生じるリスクを低減させる手を施術者が先手で手当てしておく必要があります。
それができていないまま解き進めれば好転反応といったものもふくめ、
お客様にとっての不具合がおきてしまうことでしょう。


そこを回避させる手を打つことができれば、
さらに自由にリリースの手が伸ばせるのです。
そういったところに神が宿るように感じます。


ただ、、、やっぱり、そうしたところがぜんぶみえてわかっている人などいないと思えます。。。。。

いま、Teverで「ラジエーションハウス2」を観ながら、
そこのところ、痛感するものです。

私どもは私どもなりの手法を持って、
皮膚の下にある隠れた部分を探る研究は延々と続くことになるのでしょう。

posted by スズキ at 01:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年05月20日

人体はテンセグリティ構造により立ちやすくできています

「背骨が骨がずれてるのに、なんで、筋膜を緩めないといけないの?」

「骨がまっすぐな位置に戻るように、その骨のまわりの凝りだけ解けばいいんじゃないの?」

などの疑問、わきだすときってありませんか?


曲がった位置にずれた骨の周囲だけを凝りのリリースをして済ませられると、
それはお客様にとって、大きな不利益がでてくるため、
骨のずれがみられているときに、単純な骨の骨格調整に頼らずに筋膜リリースで全身の筋膜の状態を改善させることに注力する理由は。。。





人体が立つという仕組みには、
「圧迫組織」と「引き張り組織」のふたつの組織がもちいられています。


それを象徴するものとして、
以下の写真をしめします。
私がかつてつくりました割りばしと輪ゴムを組み合わせることで立体化させた{テンセグリティ構造}をもつおもちゃです。

テンセグリティ構造.png

割りばしの棒が圧縮材となり、圧迫される支えの組織。
輪ゴムが引張材となり、張力により重力に逆らって浮きをつくる組織。
この二つの引張材と圧縮材が組み合わさることで、テンセグリティ構造と呼ばれる立体構造を構成することができます。


それを人体でいえば、
骨が圧縮材となり、圧迫される支えの組織。
筋膜が引張材となり、張力により重力に逆らって浮きをつくる組織。
上図と人体を対比すると次のようになります。

テンセグリティ構造 人体.png


圧迫組織の骨や割りばしは、その長さが一定で変わりません。
対して、引き張り組織の筋膜や輪ゴムには張力を持ちます。
圧迫組織を引き張り組織が内部へ取り込んで統合させることで、
重力に逆らう立つ力を持ちます。

テンセグリティ構造のおもちゃを観ればわかるように立つ力は、
圧迫組織としての割りばしの骨組みの据え置く位置により、構造体は変化しますが、
結局はその割りばしを据え置く位置を決めている唯一のものが引き張り組織の輪ゴムなんです。


だから人体も同様に、考えることができるでしょう
圧迫組織としての骨の骨組みの据え置く位置により、構造体は変化しますが、
結局はその骨を据え置く位置を決めている唯一のものが引き張り組織の筋膜です。

筋膜の引き張り張力が適正でどこかひとつでも張力の乱れがなければ、
人体は楽に立てるような力学的な安定性を持った構造を誇っているのです。



だが筋膜の引き張り張力のどこかが{強縮性の凝り}{筋力の虚弱した筋・筋膜}を持つならば、
人体を立体化させる張力の乱れは、その一部の張力の乱れた部分のみにおよぶにとどまりません。

それは筋膜組織が張力により全体がネットワークを持つことで人体の各々の部位の動作が統合的に変化を産むことで
スムースな動きができるよに仕組みができあがっております。
そうした全身性におよぶ筋膜のネットワークには、たとえば肩の筋膜が凝りが強まって張力が緊縮した状態となれば、
人体の全体に及ぶ筋膜のネットワークに影響し、一部の肩の凝りが、他の多くの部位の張力バランスを乱す作用をあたえます。
それは肩が凝ることで首の筋膜が張力上緊縮常態化されたことで、
一見すると無関係に見える足首の筋膜の張力が同様な緊張の常態化が現れることも見受けられるのです。

それは上に提示したテンセグリティ構造を持つおもちゃの輪ゴムのうちのどれか一本でも張力を変えれば、
そのおもちゃのモデル全体の形状が変化することがあります。
たとえば、地面に接している基底部の輪ゴムの張力を変化させる目的で張を縮める力を強めれば、
おもちゃの全体は基底面が狭まって全体がぐらつきやすくなります。

人体も同様で、足裏の足底腱膜と呼ばれる足裏の筋膜の特別な組織が異常な収縮を続ける常態化が進めば、
立位姿勢の安定性は減少してふらついたりぐらつきやすくなります。

どこかの輪ゴムの張力を変えれば輪ゴムの張力のネットワークにより全体の立つ立体構造体が全体におよんで変わるのと同様に、
人体の内部に輪ゴムに置き換えられる筋膜の張力が変えられれば筋膜の張力のネットワークの影響で立位構造が全体におよんで変わります。


実は椎骨の一部が左右に捻じれていたりその上下の椎間板が詰まっていたというのも、
全身を包みこむネットワーク上の張力異常を起こした筋膜が影響した末の現れといえるのです。

その証拠に、
そうした全身を包む筋膜ネットワークの調整をしたうえで椎骨部位のサブラクゼーション(変位)を調整したら改善状態が長く維持できるのですが、
単純にずれた骨を理想位置に行くように押し込み力で圧したことで位置修正をおこなったときは、ものの5分として改善状態が保てません。


だから私ども筋膜リリースをみるものは幾本も使われて立つ輪ゴムに置き換わる筋膜組織の全身におよぶネットワークを観ており、
そこからの調整を施していきます。
そうなるとお客様にとって「いや、そんなところは痛くないし不快さもない!」というところをアプローチすることもあるかもしれません。
ただ当初、お客様には痛みがなかったところが実際は骨格を大きくずらすような化け方をさせる炎症がありありの筋膜を探索して解くので、
解かれだして虚血化して痛覚神経が麻痺して痛みがちっともなかったところが、驚くような痛み具合を含んだ場所だとわかるときがあります。
または使い過ぎが原因で筋膜の張力が狂う状態の背景には、多くは正しく筋組織を運用するノウハウがないため、
主導筋と拮抗する筋肉の両者を力を強めてしまい筋膜の張力異常を自ら作り出していることもあります。
この自ら張力異常を作り出す癖があるときには、施術自体はカンフル剤のようなものとして作用され、
一時期、その問題の筋膜の張力が改善したときに筋膜の張力を乱さない使い方を学ぶきっかけにしていただければと願っています。


というように。

つまり、圧迫組織の骨は、その骨の位置が変位する悪さとは無関係な組織なんです。
張力異常におちいった引き張り組織の筋膜が悪さをしてたんですね。
筋膜の全身を包むネットワークが異常な張力を持ったときにはどうなるのか。
そちらを読むいくつかの特殊な専門的施術書に掲載されている方法があります。
その知識は日頃の施術をなすうえで基礎となり、また有効な臨床例が増すことで独自のノウハウが経験として高められていきます。
そのような独自のノウハウは、ほんとうにひとりひとりのお客様に対して、
どこまで時間をかけて徹底して向き合うかという姿勢に比例して増減するものだと、つくづく感じます。。


なんとなくという感触でも、まったくOKですので、
全身を包むそれぞれの輪ゴムのごとき筋膜の張力の影響範囲の広さを感じ取っていただければ幸いです。

筋膜の引き張り力ネットワークの正常化を図るのが、筋膜リリースなんです。
posted by スズキ at 15:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年05月12日

慢性化した凝りがあるときの筋膜の癒着をたとえるとどう見えるもの?


どんな場合でもどんな状態の筋膜でも、
筋膜がカンタンにはがせると思うのは勘違いです。

施術者が施術で筋膜の癒着が進んだ状態をリリースするときに、
残念ながら、まったくの理想形の筋繊維に即座に復活するなんてありえないのです。

特に、慢性化した凝りの場合は筋膜の膜組織自体が正常なものとは別物といえる状態にスリップしているため、
慢性状態になった凝りを正常に戻すには、鋭い目と技が必要だと言わざるを得ないでしょう。






お願い
以下に2本の密接する筋組織、つまり筋膜が巻き付いた筋肉があるとイメージしてください。

2本の密接する筋組織.png


筋膜の癒着ってくイメージ.png

3つのパターンを描きました。

{左図}正常。筋膜の癒着がないケースです。

コラーゲン線維が主にできており体内の水分が多く深部体温ほど高い温度をしめす場所にある筋膜。
そちらは、半ゲル状でぺたぺたし状態です。
ぷるぷるのゼリーのようなイメージと考えていただいて、おおかた間違いはないでしょう。
そうなると隣同士の筋膜が直接接すれば容易に癒着がおこるので、
そうはならないようにたっぷりとした潤滑油が筋膜の外方には満たされており、
その潤滑油により仕切られて別々の筋は、それぞれが動く際に互いに干渉せずにすべるように滑らかに動けます。


{中央図}筋膜癒着の初期段階:筋膜を包む場にある潤滑油が切れてしまう場所があらわれ、癒着が徐々に始まり糸を引く様子です。
精神的緊張からくる筋緊張を含め、筋肉の部分的な使い過ぎが積み重なり、張った筋同士の隣との間隔が減り密着し始めていけば、
筋膜を滑らせる潤滑油の供給が滞りだします。
そうした潤滑油切れが起きれば、粘り気のある筋膜組織が隣同士、直接膜がついたところが癒着していき、
それらの筋を引き離せば筋膜コラーゲンがクモの糸のような引く状態となります。

この場合、生理的に日々体を使って凝りはでてくるのが普通ですから、初期段階では寝ればリセットして両者の癒着した筋は離れます。
つまり通常は、左図の正常な筋膜の癒着がない状態と、中央図の軽く癒着した状態を日々行き来しながら暮らすようにできており、
筋膜の癒着がおこること自体は体内でそれをリセットする機能がついていることからもわかるように生理的な現象です。

このような自らの筋膜をはがすための機能がお客様の体の中に正常に発揮できる状態下であれば、
私どもとしては「これだったら問題なく、リリースがスムースにできますし、良い状態の元通りにリカバリーできます」といいます。

このときの初期の初期段階からもうちょっと進んだ程度の癒着のリリースは、
痛みが出ることのないカウンターストレインやマッスルエナジーテクニックなどで、
効果的に緩めていくことができます。
なかなかこのような対処のみで終わることとなるお客様は少ないのですが、
ベン石温熱器をもちいはじめて、
少しずつ副交感神経というリラックスモードによく引き入れてリリース促進を図るという対応でOKな方がでてきてうれしい限りです。



{右図}筋膜の癒着が進行し、膜状が柔軟性を失した線維化が進みはじめる。

(右図は、鍾乳洞の下絵を使って描いたため、線維化が進み過ぎてみえます。ですが誇張しすぎてますが、術者の友達からは納得の声をいただきました:私どもの感触では、正常な筋膜と変異した筋膜は形状も水分量も温度も組成成分状態も、そしてそのうちにある筋繊維への保護能力もまったく状態は別物で劣化した状態だという認識です)


筋膜はもともと代謝が激しさがある組織で、
ひっきりなしに古くなった筋膜組織を壊して新たな筋膜に入れ替えることで、
骨格筋や各部臓器を含む筋組織を鉄壁にガードする仕組みになっています。

そのような新築するのががいちじるしい筋膜組織に対して、
すでに凝りが進み血流等の代謝が落ちてしまえば、いざ新たな筋膜組織を作ろうとしてもままなりません。
すると古くなって通常は破棄する仕様の廃材として価値のないはずの現存する筋膜を再利用するしかなくなります。

私はぶたの解体を施術学校に通い始めたとき人づてて見せていただく機会がありました。
比較的豚の臓器と人間の臓器は似ているといわれるだけあって、筋組織も類似しているところもあります。
そこで見たのは本来は半透明であったはずの膜が脂肪層の漏れ出しからか黄色味を帯びた着色がなされ、
だまがいくつもの部位にみてとることができました。
あきらかに正常な筋膜組織ではなくて、筋同士をはがそうとすると、
細いクモの糸が出る場所と、
他にはあたかも鍾乳洞の上下に突起して引きはがしづらい抵抗ある場所と。
明瞭にわけられていたことを観察しました。


鍾乳洞のような状態の筋膜部は、
すでにそこにある筋膜組織は新調性の高いソフトでのびやかな組織ではないものに変異しております。
体液の減少もみられます。
そして一部、粗くなった筋膜の筋繊維は剥がれ落ちて筋繊維が露呈しています。
ここはかなり顔をつけるようにしてのぞき込まなければわかりませんが、
すでに筋繊維は筋膜というガードマンがいなくなり、非常に衝撃にもろさがある状態でむき出しになっています。
部分そこは赤みがかり微量の出血痕が見受けられます。
何年もの間、新調されずに使いまわされた筋膜の線維化が進み、ぶたの首筋近くの凝りがあったことでしょう。

そして昨今では海外では筋膜系の参考となる専門書が多数出版されて和訳本もいくつかでております。
それがあるおかげで正常な筋膜と変異が進んだものとの違いは明らかにされております。
ただ書籍だけでは変異後の癒着が進んだものの感触は得られません。
だからそこを補う情報として私はぶたの解体の観察をし、手で触り感触を確かめた特徴を、記憶の奥から蘇らせつなげることができました。
その体験がいまだに生きています。


ですが実際は人体のなかに入り込んだ凝りの硬化度の高さは、
おそらく私が触れたぶたのものとは違うでしょう。
ぶたはそこまで体を酷使したりせずに生育されていて、
部分的な凝りが進むトリガーポイント部分はあのとき観たような癒着があった。
そして人体のなかには、それと同等か、または私が骨化と呼びたくなって呼んでしまっている、
別に石灰化がはいってもいない筋膜の膜状の古さやダメージの状態は、
そのときのぶたの様子を超えるものだというのは明らかです。


筋膜は、単なる筋組織の周りに巻き付いていて癒着していてもそのまんま普通に巻き付いたままの組織だと思う。
そのように考えておられていては筋膜リリースをするときに適切な回復段階を想像できないでしょう。

以前、たまたは知り合いの鍼灸師の先生に筋膜の癒着ってどうなってるのかと問われて、
癒着が進んだ膜状は、柔軟度の失せた廃材利用で、正常な筋膜の組織とはまったくの別物だから、
剥がしただけでまた元通りに瞬間的に変わるなんていうことは組織上はないんだと説明しました。

するとその先生も、お客様で硬い人だと鍼を打っても折れるか刺さらない部位がだいぶあるのでそういったところが、
もしかすると柔軟性の失せた廃材を使った筋膜ということだといえそうだねといっておられました。

実際、コラーゲン線維でできた筋膜の膜組織を水分を抜いてカラカラにすると、骨以上の硬さに変わります。
そして触る人が触れば、人体内部のその硬化した組織の性質と、その鋼の太さの板ゼラチンの軽さと硬さとタップしたときの響きから、
同様の組織だということを察することができるでしょう。


長時間にわたる負担の大きい同一姿勢を続けたり、
それが過酷な力みを入れざるを得ない筋力を発揮させて酷使させたり、
重篤な衝撃が体内に入り出て行かないほどの量のダメージを受けたり、
緊張して息をするのをひそめたり息を止めたような作業をしたり、
精神的なストレスが筋緊張を呼び筋力の弱化が生じて筋バランスが正常に保てなくなったり。

そこは想定される日々の軽微な筋膜の癒着の範囲を超えるものとなり、
急性の癒着期から進行して慢性の癒着状態という次のステップに進みます。


実際的に慢性の癒着まで進行したときには、
右図}のような物質としての変質が起きてしまっております。

そのような慢性状態(※注 慢性状態のざっくりしたイメージ。)となれば、
この部分の組織を実直にリリースするということがない限り、
ほぼ永続的に、その凝りによる身体内部の関節のずれは続き関節可動域の制限は残りますし、
深層筋にまでそれが進めば血液等の代謝が血管を硬化した筋膜の圧迫により停滞する等の不具合がいつまでも残ります。
そしてやっかいなことですが、すでに生理的な筋膜のリリースがおこる範囲の外まで凝りが積載されてしまえば、
いったんできてしまったその凝りのため筋使用が制限された状況を他の筋肉を動かすことでカバーするため、
また新たな部位に凝りを創るようになります。
これはこれで優れた人間の持つ機能の一端ではありますが、本来は自分が担当ではない苦手な労働を他者から丸投げされてさせられることにより、
こちらの新たにできた凝りのほうが張ったり凝ったりが強く感じられて、
そこを主訴として訴えられる方が多くおられます。

実際はそこを緩めると余計に痛みが増す関係になっており、
さかのぼって仕事を丸投げした先に動けなくなった部位のリリースが先行されない限り、
いくらアプローチしても改善の長続きは起こりません。
慢性化した状態であれば、多層的にそのような問題が含まれていますから、
そのような点を順序だ出てて優先順位付けして解いていくことに力を注ぎます。


(※注) 慢性状態のざっくりしたイメージ。3カ月以上とか6か月以上など体の部位により慢性の読みが変わります・伸筋や屈筋としても異なります。
ただ1年以上昔のモノとなると、多くは表層筋は右図のようになり、負担蓄積度合いがつもればそれが中層筋や深層筋まで浸潤して、やがて骨膜へ癒着が観られれば自力での復旧が難しい状態となったといえるでしょう



たとえば10年以上前からかなりしんどい凝りによる不調が続いているといった状態のときは、
残念ながら、多くは体内の奥に{右図}のようなものを私どもは非常に多くの身体内部に広がるものとして見つけ出します。

それゆえに、筋膜の癒着が慢性化した凝りを為している場合、他の施術とはアプローチの手順、手技、プログラムなどリリース法が変えられています。
通常のマッサージでは線維化が著しいものには対処が難しい面があると思えます。
たとえば筋膜の膜状をタッチでどう読み取るか、そして全身的にその筋膜の癒着はどのような係を担っているものか、そのうえでどのような手技を使うのが最適か、等々を順繰りに解きつつ、その解かれた後の瞬間変わった状態からまた状況曲面を新たに模索して次の手を考えて、
リリースする個所の深さや圧の質や上下左右前後のバランスなどみていき、仕事終わりにつなげられるよう詰めて微修正を何十回、何百回と繰り返します。
そうするにもそうした対処できるようなセンスをみがき、独自のアプローチ法を模索していきます。
私の今の施術上のマイブームは、ベン石温熱器や棒状かっさによる骨への垂直刺激を渡さずになすずり圧でしょう。


そうすることで、癒着が進行して筋膜が変質した状態が根付いた患部に対して血の流れを寄せるルートをあけて、
その廃材を使わざるおえなかった部位の筋膜組織を変えていきます。
ただ筋膜が剥げてしまっていそうな部位は、圧にもろい切断されやすい筋繊維が犠牲になるのですが、
そこを筋繊維の流れを読むことで沿って圧をかける点と、骨に押し付けすぎない意図的に一定層の浮いた圧を棒状かっさで作り出すことでぺりぺりと目的層の癒着をはがすことができるようになった点と。
あとは筋膜組織が廃材化したときに硬度が強まり伸張性が減少してダメージを受けやすく変質しているところに、
ベン石温熱器で患部のコラーゲン線維を加熱して先行してちゃんと緩めて解けやすい部位をつけてからそこを解くを繰り返すことで、
筋膜組織へのちぎれるダメージも減らせるというのは本当にありがたい、ベン石温熱器様、ありがとうです。


posted by スズキ at 14:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする