脚部の体を立てて支える部分の筋肉はここである。
外側の筋肉群や太股前側の大腿直筋ではありません。
この前提を間違えてはなりません。
そして下の図。
骨盤を立てるよう制御するための脚部の筋肉群。
観る人がみれば解る重要リリースポイントです。

内転筋群とハムストリング筋は
骨盤底部の座骨や恥骨に付着している。
観察していただければ解るように、
付着部分がいかにも緻密に密集した印象を受ける。
内転筋群は以下の6本の筋肉の総称である。
恥骨筋、長内転筋、短内転筋、大内転筋、薄筋、外閉鎖筋
ハムストリング筋は
大腿二頭筋(長頭・短頭)、半膜様筋、半腱様筋の総称。
これらの筋肉が恥骨や座骨という狭いエリアに密集して付着。
筋肉が9本に分かれて骨盤の緻密な制御が可能となる。
各筋肉は筋断面も太く強力な筋力を発揮できる。
骨盤こそが上半身を合理的に支える受け皿。
骨盤の受け皿を平行にしてモノを乗せたほうが効率的。
それをかなえるための機能を果たすために、
これほどまで各筋肉は分化したのです。
そしてこの筋肉群は、
直立し二足歩行する主導筋となる。
支え続けるだけの筋力と能力を保持しているのです。
だがこの骨盤底部の座骨や恥骨の筋肉の付着部。
付着部はアキレス腱のような腱という
白くほとんど伸び縮みしない組織で付着しています。
この付着部分に本来はあってはならない癒着が進むことがあります。
たとえば右側恥骨筋が癒着が進んだとします。
すると腱が骨に癒着をすると、
その癒着量に比例して筋肉全体が硬化して伸び縮みする能力の低下が起こります。
それに常にその癒着した筋群は短縮傾向を強めます。
右側恥骨に付着した筋群が短縮して、
左側恥骨に付着した筋群が正常ならばどうなるでしょう?
骨盤が右側恥骨部が下へ引き下げられて『右下へ下がり』ます。
そして同時に『右側の腹部側が下降』していきます。
骨盤のねじれが生じます。
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日頃、「直立した感覚が傾いているような不安定さを感じる」。
そのときには骨盤底面の付着部に癒着が進んでいることがあります。
経験的には大腰筋を使って歩く技術を持たない方は、
ほとんどの方が癒着が進んでいるようです。
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