2005年06月16日

解剖学的知識の確認シリーズ^^1--頸部

緊張しながら長時間デスクワークをした後など、
頸こりや喉のつまりなど、
つらく感じるときってありますよね。

『首の骨は、横から観るとだいたいどこら辺にあると思いますか?』
その質問の答えに多いのが、
「首の中央より後方に骨がある」と感じているとのこと。
一部正解です。
肩と首の付け根辺りは多少後方になります。

では『のどの甲状腺のある位置の首の位置は?』
とたずねます。
同様に「首の中央より後方に骨がある」との回答。
でもそれは不正解です。

回答は下記のURLの図をご覧いただけましたら幸いです。
大きな図でごめんなさい。



頚椎の白い部分が真ん中にあることがわかりますよね。
この中央部分にうまく頭が乗っかるという仕組みです。

骨の上に連なり乗っかる仕組み。
どの位置に骨があるだろうか。
それによって支えの構造を作り上げるための感覚が異なってきます。

首の骨の位置の図を正確に言いえた人のほうが、
首がすっくと伸びて美しい!
整っていたのです。

解剖学的な知識を持っていたのですね。
骨は使用感覚がほとんどないものですから、
首の骨をうまく合理的に使えだすと余計首の骨の力など意識できなくなる。
あるのは首が空中に浮いていく感覚をもてるだけですから。

残念ながら
「ずっと後方に骨がある」とか
「骨がどこにあるのかがピンとこない」方のとき。
首の曲がりがきつい方が多いのです。

「ずっと後方に骨がある」と考えていた方は、
そこで支えようとしています。
首の後ろの太い筋肉に筋緊張が恒常的に与えられる。
それで首の後ろ側が縮んでいくことになります。

首の後ろ側の筋肉は確かに太くて支えの力をもつ構造体です。
ですがメインはやはり頚椎という骨。
骨はいくら使っても疲れないですし、
筋肉とは比べ物にならないほどの強い支えるパワーを持ちます。
首の骨が首や頭を支える大黒柱です。
そして背面側の太い筋肉はそのサポート。
あくまでも補佐役です。
その補佐役の筋肉をメインに利用しようとすると、
筋疲労に襲われるという流れです。

身体を支える軸のラインを解剖学的に追ってみる。
本当によくできています!

正しい支えるパーツの位置を知ると、
間違った位置を修正しやすくなります。
posted by スズキ at 00:00| 以前のコンテンツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする