[鈴木(以降太字)]:『立つには努力が必要でしょうか?』
次のような答えが返ってきました。
『努力は必要です。
私は30分立つだけで疲れるんですよ・・・』
確かにその疲労感は、
筋肉を緊張させて懸命に使っている証拠。
努力をしておられます。
そして次の質問に移ります。
『では石灯籠。
5つに分かれた石が重なり合い立っていますね。
この石灯籠は立つ努力をしていますか?』
素直な返事が返ってきました。
『努力などしていないでしょうね。
石は私のように疲れることはない。
でもそんなこと考えたこともない。』
ちょっとにっこりしながら、
『石灯籠には立ち続けたい<欲望>はありません。
100年立ち続けていても頑張ってない!
疲れていないんですよね。』
『では石灯籠の立つ方法をまねれば、
疲れなくなりますよね?』
石灯籠は石屋さんに立てていただいた。
そして大地震がない限り100年以上立ち続ける。
石屋さんの職人技です。
石灯籠が立つということは、
下から上に石が積み上げるということ。
しっかりした基礎を確保する。
石灯籠の前後左右のバランスを考え調整します。
重心や中心軸をミリ単位で。
石灯籠に模して体のパーツを積み上げましょう。
前後左右の重心・中心軸を考えミリ単位に調整します。
丁寧に積み上げる過程で人間の体の中に『骨』を発見します。
【骨(疲れ知らずの硬い物質)】が縦に並ぶことを意味します。
骨を慎重に中央に据えれば良いのです。
立つときは骨を立てるのです。
石屋さんがもし石灯籠を立てるときに、
いいい加減な並びでたてたらどうでしょう。
中心軸がずれ、
石は落ちやすい状態です。
崩壊して倒れ落ちる恐れあり。
中心軸を見つけることを忘る。
倒れては危険だからそれどころではない。
ずれを筋肉を固めて二次的に補正する。
これが『立つことは疲れる』原因です。
石灯籠のように立てば疲れ知らず。
体が空中に浮くような感触です。
そして、、
立ち方を知ればひとつ悟ります。
無駄な筋肉の緊張が中心軸を失わせる悪循環を生んでいる、と。
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正しく立つ技術は高等技術で下準備も必要です。
ですが頑張らない疲れ知らずの石灯籠をみると、
『あのように立てばいいのだな』と良い手本だと思うのです。
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