2005年06月02日

変わるための下準備---1

ときとして人は保守的です。

革新的であれば不足の危険が起こる恐れがあります。
その危険を予測できない限り、
危ないから近づきません。
現状を保持した方がいいと判断します。

大人になればなるほどその傾向が強まります。

たとえ現在がネガティブな状況であったとしても、
その保守的な考えがキープされることがあります。
たとえば体の痛みがあるがそのままを維持する。
痛みを手放すことに踏み込めないときがあります。

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ではここで筋膜リリース屋さん的に見てまいりましょう。^^1

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人は良い悪いの評価なしに現在の肉体的な状態を受け入れています。

痛みは受け入れたくないものですが、
痛みを作り上げる心配や危険を思い起こさせる筋肉の緊張はゆるめません。
日常的にその緊張している筋肉を固めていて、
その緊張した筋肉から牽引痛が及ぶようなときです。
結果的に日常的に使う筋肉を保守的に使い続けているのです。

そして筋肉は試行やイメージに反応して動きます。
随意筋、不随意筋などです。
これも一定の保守的な刺激から『癖』と呼ばれるような、
パターンを持った動きを繰り返すものです。
(注:アレクサンダーテクニークではこの動きを抑制するようにといいます)

非日常的な身体感覚を創造するために、
というようなエクササイズを提案しても続かないのです。
別に難しいエクササイズを提案しているのではないのですが、
日常的な筋肉の動きとうまくリンクしていない場合には、
継続なされないことが多いように見受けられます。

健康的な肉体はバランスの良い筋骨格と、
偏りのない感覚力が必須です。
非日常的な身体感覚を磨くことこそ、
体の感覚を満遍なく動作させるカギになります。

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でははじめから変わることの危険を考慮しておいたらどうでしょうか?
それも絵に描けるほどはっきりと。

具体的にどのようなことが起こり得るか。
その危険はどういうものかあげていきましょう。
同時に予測した危険に対して備えるようにします。
その危険を回避する手立てがないか見つけるのです。
避けられないことならば心の準備をします。
または危険というよりも保守を乗り越えるための、
問題に立ち向かうプランニングが必要になります。
望ましい将来像を明らかにしていく過程です。

それにより自分の中の保守的な変化に対しての抵抗が消えていくでしょう。
posted by スズキ at 00:00| 以前のコンテンツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする