体の操作方法をレッスンするとき。
単純に『ここをこう動かして〜』というような表現では、
伝える事のできないレベルです。
体のどの箇所に意識を集めるか。
気を配り何をしようとしているか。
注意深く探っていくような試みです。
理解が及ばなければ何をしているか、
途中で皆目わからなくなります。
友達が通うスタジオは難易度が高いレッスンに入るもので、
一般的なエクササイズとは一味違うもが伝えられています。
体の筋肉の名前もさらっと平気な顔ででてきます。
普通の方は一生聞くような事もないような筋肉の名前もでてきますし、
そこを意識して分けて使いなさいねというわけです。
そうすることで自分が体の事について、
今まで得てきた知識でなんら不自由を感じていなかったはずが、
『自分は知らない事があったのだな』と気づき始めます。
新たな体の発見を受け付けることができるようになります。
自ら体のなかから新たな可能性を見いだしていく。
この繰り返しです。
この繰り返しを3年以上、
友達は毎週一日の自分のプライベートタイムを割いて繰り返しています。
短時間で簡単に成果をあげられるもの。
それを一概に否定したいわけではありません。
状況によりそのようなものが功を奏すときもあります。
ですが自分の意思で地道に歩み続け経験を積み重ねる姿勢。
それは付け焼き刃のものとは質の違う変化を私に見せてくれました。
その友達と8年前の知り合った当時を思い出します。
そして大きく生まれ変わった現在。
そして5年後・10年後を想像します。
質のよい汗を流せば、
深い思索をし続けることと同じように、
豊かで柔軟な感性を磨きます。
自分の努力で手に入れた体や技術は、
誰に対しても誇る事ができる宝物です。
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