2005年07月14日

人体断面図でしこりやすい場所の予測---3

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この筋膜の癒着の仕組みを知っていれば、
この断面図よりどこが筋肉同士の接触が強いかをまず観察。
そこが一般的な癒着の好発部位となりますから。
要注意箇所として割り出せます。

もちろん大腿部の断面図と同様に、
他の体の部位の断層イラストなどからも同様な推測がつきます。
たとえば腰や背中や首や肩や骨盤や手やふくらはぎ部分などの
体の断面図を観てもどうようなことを推測することができます。

筋膜の癒着が起こりやすい場所の推測は、
実際にワークをする過程で成否がわかります。
『確かにここが癒着していたな』と納得できるわけです。
もし予想外な部分があればその理由を考える。
そして見方を深めていきます。
とてもよい学びとなります。

大変うれしいことに癒着が起こりやすい好発部位が
断面図に書いてあるのですね。
すると「どこにどれだけのしこりがあるか」見当が付きます。

本当に硬い筋膜の癒着は深層の筋肉なのです。
ここの解放が尋常ではない手間がかかる場所。
しこりをつくった方の経過が成果として現れた場所です。
負担をかけた量と質と年月で解放作業に開きが出ます。
ここがとてもどのような硬さにまで至っているか、
予想できづらいブラックボックスです。
癒着具合が強いときや場所は、
石と同じほどの硬度まで筋肉は硬くしこり化(石灰化とか骨化という)
する場所です。

お身体の初期状態が思わしくない方ほどその傾向は強いのです。

ワークを進行していくものならば、
どんな些細な情報も喉から手が出るほど知りたくなるものです。
だからめざとく目を皿のようにしていろいろと見つけてくるのです。

予備知識:表層筋が硬すぎて深部筋が癒着している部位の硬さが解らないとき。
目的筋肉の拮抗筋状態を調べることで状態を推測しやすくなります。
ただ精度は本当の参考程度ですが、ないよりはよいでしょう】
posted by スズキ at 00:00| 以前のコンテンツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする