親指についつい力がはいっている。
気づかないうちに入っていても同じことです。
親指は屈筋群をすべて固める『連動作用』があるからです。
親指を使うことで、
・胸の肋間や胸鎖関節が詰まります。
これで肩や背中が張り、猫背に。
肋間神経痛や、五十肩に。
・肩関節の前側、肩鎖関節が詰まります。
肩や背中が張り、猫背に。
合わせて五十肩に。
・肘関節の内側の詰まり。
手三里の張り、肘痛に。
・手首関節の手掌側が詰まります。
手の背側が張り、腱鞘炎やバネ指に。
合気道をしている方は、
親指をあまり使いたがりません。
小指側の伸筋群を鍛えていけば、
親指と小指はどっちが強いか?
という問いに『もちろん小指!』と声があがります。
小指側の伸筋は二の腕ならば二の腕の伸筋だけとか、
広背筋だけのような腕に関係する筋肉を部分的に分けて力を発揮させられます。
変幻自在に腕が生きた使い方ができる。
優れた表現力はこの伸筋群の細やかに分けられた筋力により発揮されます。
それが少しでも親指に意識が移り親指を屈曲させると、
腕の屈筋群が上記のすべての五十肩や肩や背中の凝りや猫背などをつれてきます。
自由な腕の表現力の追求ができません。
これではダンサーならば踊っていて疲労が増します。
観客にも屈筋群全体の縮みこみは見えてしまいます。
肩が気づかないうちにに上がってしまいますから。
右利きの方で親指を主導的に利用するならば、
その肩は右肩が左肩よりも高く上がってしまいます。
そこでもう中心軸が保てないし見失うわけです。
細やかに自分の体の力を引き出している人かどうか、
握手の握り手でわかっちゃいます。
だから普段鞄などをつり下げる荷物を持つときも、
小指、薬指で。
重ければ中指も添えて持ちます。
この持ち方をしている人を観ると、
『むむっ。この人できるな!』と思います。
【注:ただ普段小指を鍛えていない方は、
急に小指を使い過ぎると痛めちゃうので徐々に。
また小指を使うときの僕の感覚は、
ただ強く小指を掌の中に巻き込むように握るのではありません。
ちょっと小指をぴーんと1〜2cm伸ばすようにしてから、
握り込むようにしています。】
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