2005年07月04日

歩くときの骨盤の傾きとせぼねの側彎

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図:歩くときの骨盤の傾きとせぼねの側彎


まっすぐ立っているとき。
側彎症傾向が少なければ、
背骨がまっすぐである。

歩くとき膝をあげて歩く。
気づかないうちに
多くの方がしている歩き方です。

するとどうなるだろうか。

足を上げたほうの骨盤が下へ傾く。
骨盤につられて腰椎も同方向へ傾く。
胸椎は骨盤と腰椎の反対側へと傾く。

左右側彎症傾向への強化が観察できます。
前後の脊椎のゆがみも大きくなります

図から「足を上げるだけで背骨が曲がるものなんだな〜」、
とイメージして頂ければ幸いです。

うちももと臀部の筋肉で背骨の側彎なく脚を持ち上げることもできます。
ですがそれには脚を使う高等技術の習得が必要。
これは一般的ではないようですので。

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また右利きならば右足が『運動足』となる。
より大きく膝をあげています。
それが側彎傾向を強めます。

その場合左足が『支え足』となります。
支え足側は脚の骨を使って支えます。
それに対して運動足側では筋肉を使い、
「どうにかこうにか支えよう!」とする。
無言で過酷な労働に耐えてくれています。

運動足は筋肉が強く過用され太くなるります。
足の太さが左右で違ってくるのですね。
これは『骨盤が歩かなくても傾いていますよ』
ということを私に教えています。

この運動足と支え足の分業が体にできているならば、
すでに脊椎は側彎傾向があります。
気になる方はふとももやふくらはぎの左右のサイズを採寸してみてください。

これが『歩き方で体はゆがんでいく』説明の一例です。
正しい歩き方を指示せずに、
ただ「歩きましょう!」というのも考えものというお話でした。

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大腰筋を主導させて脊椎を中心に据えて骨盤を回転させる。
そして脚を重りとして振り子運動する歩き方ならば、
この脊椎の側彎症化が観られない。
また脊椎が側彎していても歩くことで改善していきます。
posted by スズキ at 00:00| 以前のコンテンツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする