優雅かつ高度な身体運用術が息づいている。
『日常生活に』という意味をかみしめてみます。
私は日舞の先生で舞台上では腰がしゃんとしているが、
平素は腰が曲がっている方を見知ったことがある。
習い事のレッスンをするときにだけ、
姿勢を注意する方もおられます。
『特別のとき』時間を区切って気を配る。
シェークスピア『ハムレット』の一節。
「習慣という怪物は、
悪い行いに対する感覚を食いつくし増すが、
その反面、天使でもある。
この次には我慢するのがいくらか楽になり、
次にはもっと楽になる。
習慣は我々の天性すら変えられる。」
日常生活で習慣化された動きの質は、
その方の身体運用の多くを決めると思います。
そして高度な身体運用術は体の神経一本一本に入り込むものです。
<高度な身体運用術と一体化>した『宮廷の夜会』に集う男女。
何気ない動きに動きの品や質、
美しさが漂う。
高度な身体運用術には体全身が、
無理や無駄やムラがなく優雅に動く。
筋肉の一部を過労させない。
理想的な動く様子は美しい。
姿勢は縮こまることはない。
ゆがむこともない。
背筋が活きている。
滞りを知らない肉体は、
それに見合う心の豊かさとともにあるだろう。
自分の心の豊かさは他のものに接するときの礼節として働く。
自分の体に確かな『誇り』を感じていることも伺える。
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僕は『宮廷の夜会』に集う人々のように、
自分も少しでも近づきたい。
僕が求めたいものは、
彼らのような日常に根付いた身体運用術。
だから『ボディワーク屋さん』にこだわります。
身体運用術をベースにして話をしたいのです。
治療屋さんではなく。
ただ体のゆがみや症状があれば、
身体運用術と向き合う気にもなれません。
だから手技のワークは「カンフル剤ですよ」といいます。
自分の体を慈しみ身体運用術に関心を寄せて長けてきたとき。
ここに『宮廷の夜会』に集える人々が一人、
増えたことになります。
それが理想です。
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