認知症カフェ通いする知り合いがおります。
昨日、その方が豆まき企画で無料落語を寺でするからいくとよいと勧めていただく連絡をいただきまして。
あいにく中医学勉強ノルマが予定通りいっておらず
爆発中のさなかであり、
行きたいのは山々ですが誘ってくれてありがとうということに。
そのときついでに電話で近況を聴くと、
認知症カフェに縁ができて通うようにしたといいます。
マンションのお隣に認知症を患われた奥様がおられ、
定期的に玄関先に訪問され荒々しくドアを叩かれて。。。
『怖くて、怖くて・・・』と怯えた生活が続いており、
外出時にドアを開けるときに出くわさないよう、
祈っているといいます。
それから認知症について理解を深めようという姿勢で、
自分が認知症にならないための予防策として
認知症カフェ通いをしているというのです。
そちらでは
認知症だからといった色眼鏡で観られずに、
対人ゲームをしたり、歌や朗読劇をしたり。
認知機能を回復するよう努めている方々が
有志で参加しているそうです。
私も認知機能は体質的なネックを持っています。
腎や心にかかわるトラブルを持っている方には、
総じて認知機能が損なわれやすいタイプであり、
私は腎虚タイプで、放置は非常にまずいタイプ。
腎虚という状態が病症を意味しておりますので。
なにもしなければ危うい状況を迎えるタイプなのです。
腎虚タイプは、加齢で腎に記憶した情報を脳へ運べなくなりやすいため、
脳への正当なる刺激が減少して認知症へと向かうという典型です。
こちらはおよそ中医学上では周知のことです。
人の名前が思い出しづらくなってみたり(記憶の想起不良)、
物覚えが昔よりさらに悪くなってみたり(記憶の書き込み不良)。
私はお客様の施術をさせていただいているおかげで、
顕著な不足がでてきたわけではありませんでしたが
少しずつ違和感を感じることがありました。
お客様の施術で臨床経験で得た手技による対処の気づきはありましたが、
十分な生理解剖学上の理屈が見えていたわけではありませんでした。
いったい体内ではどのような状況で、
脳内の空洞化が現象として起こるものだろうか。
そうなる過程を把握できていなければ、
手を打つにも足元をすくわれて転倒リスクが拭えません。
そして大抵こうした未熟な認識下では、
いい仕事ができていないことが通常と心得ております。
そこで新たな勉強を推し進める過程で、
中医学上の気血津液弁証論治と臓腑弁証論治をあわせて仕組みを踏まえ考察を加えることで、
現状、あくまでも私自身の仮説ですが、
脳内でアルツハイマー型の状態悪化の変遷が追えるようになってきました。
生理構造上のお話ですが、
血瘀を脳内で生成するには脳関門のガードがあってできないはずです。
ですから脳内はアミロイドβという痰湿の物質のみであろうかと考えていました。
でしたら中薬で言えば痰を流すような去湿類を使えばいいわけです。
初期段階の軽度認知機能障害ではそうといえるものです。
ですがそうした初期を過ぎればそれで解決できるものではない。
そういった事例が多々報告されているのです。
どういった仕組みが脳に作り出されているのか。
そこが私には謎でした。
体質上、陰虚または痰湿を含む方の場合。
痰・飲・湿などが先行してそこに居座りを続けます。
居座られた横を通る血管に圧が加わり血流のカルマン流の発生と
それが過ぎれば血流が大幅停滞することで
停滞した血は温められてうるおい成分として重要な構成要素の水分が干からびます。
それが血瘀の塊を生成する仕組みです。
その後に痰という粘着性が増したへどろ状の病理物質と血瘀という岩石状の硬度に化けた病理物質が絡み合うことで、
まったく別物と思えるほどの除去がしがたい新たな病理物質の生成に至ります。
ただの泥は固まって土になっても水を加えれば溶けだしますが、
内部に砂利が混じりますと水分をはじく作用が高まった物体化するわけです。
これは仮想ではなくそういった物質は実態を持って観察できる生成物質ですが、
日本ではあまりその認知がなされていないかと思われます。
そうして考えたならば頭部に入り込んだへどろと岩石が混じった生成物を、
どのような方法で除去できるものでしょう。
臨床上、それには詳細に場合状況の違いをパターン分けした対策が必須となります。
ですが日本ではあまりその物質の認知がされておらないため、
対策法を教える資料を求めて奔走しても見つかりませんでした。
メジャーな東洋医学の本を図書館等をありったけ足を運んで調べても
日本独自に発展してきた東洋医学の研究との接点があまりなかったのでしょうか。
ただしこうした新たな病理物質が生成されていることは
中国本土の中医学では常識の範囲内で、
症状の重いものにはまっさきに疑えといわれるほどです。
今回は頭部内にできる新たな病理物質の影響をみてまいりましたが、
それは痰という全身を遊走することができるへどろの性質が先行していれば、
どこにそれが現れてもおかしくはないといえるものです。
ただ頭部にそれが入り込めるというのは瘀血が先行するはずはない部位であるゆえに、
謎と考えていたものの、中国人の中医学テキストを読み進めてきたら、
ちょっとしたヒントと思しきものがでてまいって仕組みが見えてきて、
追求してみたらわかってきたものでした。
以上は文章で解説されてもイメージが伝わりづらさがあるでしょうが、
現代の中国の西洋医でありながら中医師のものの見方で治療なさる先生や、
中国の中医師を育てる大学に留学経験のある日本の先生方も含めて、
これが常識的な見方の範囲内と言えるようです。
それらを踏まえれば一部のアミロイドβに絡んだ認知症は、
気血津液のバランスの乱れが知らぬ間に慢性化し進行して悪化したもの。
そういえることとなります。
薬膳でもちいる食材には、すでに認知症の症状が進行した場合には、
計算上対策を打てるほどの強度を持った薬理作用があるものはございませんし、
私にはそれをつかうことはできません。
ですがそうした辛い状態へと展開する手前で防ぎたいと
目的意識を持った方がおられるならば、
気血津液のバランスを取り戻すことで
『未病先防』となる認知症対策の実践的なやり方をおすすめすることはできます。
そこが見えてきました。
ただそうした内容を電話口で教えようとしても、
すでに中医学を学んで基礎用語や概念が頭に入っていれば問題なく通じても、
中医学なんて学んだことがない方が普通の日本ですから。
解説されても訝しがるだけであろうと思いますし、
いまだ仮説部分が入った論でもあるという状態でもあり、
お話をうなづきながら伺うだけに留めました。
未病先防のやり方は各人の体質により決定されるため、
もっと多くの方が自身の体質を知り、
同時に体質という病理症状を拭えた先を知ってほしい。
つくづくそのように思うところでした。
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