2026年02月02日

乾燥の時期は便秘になりやすい?

東洋医学は西洋医学とは異なる視点で人体の把握をいたします。
整体観念として自然との一体性をよく観察した結果から、
人間の身体の仕組みを見出します。

先日、愛知県の方のダムが、
かつてないほどまで貯水量がへっているというニュース。
それはとりもなおさず、雨が降らず乾燥が著しければ、
ダムも干上がりますし人体も干上がるというわけです。

体内の平均的水部量は若いほど高く加齢するごとに減少する傾向があります。
または体質上、血や津液が足らない陰虚タイプの体質をお持ちの方であれば、
津液という潤い物質が目や鼻や口や皮膚の毛穴から乾燥で蒸発量がかさめば、
潤い物質の総量が減少しているものほどダメージがありありとあらわれます。
脾で飲食物から吸収した水分を肺まで上げて、
肺から全身の皮膚に水分を配るのですが、
そうした量が乾燥していない時期以上に減ってしまい乾燥肌が強まっていき、
かさかさになって粉を吹くこともあります。




体表部の皮膚は乾燥したことは見た目で気づきわかりやすいものですが、
体内の口から肛門までの通り道である消化管という管の内側についても、
同様のことが言えるということをご存知でしたでしょうか?

口のなかの袋状や胃や管状の大腸や小腸から肛門までの消化管は、
体内にあって内部と思われがちですが解剖上外側の扱いなんです。
それは皮膚と同じで半表半裏というイメージとなります。



すると体表の皮膚がかさかさになっている状態があって、
そちらの状況が著しくなっている場合には体内の消化管も同じ状態。
皮膚が潤いを失うことで外部からの細菌やウイルスからの攻撃を受ける
バリア機能を低下させる状態と同じことがおこります。
そして潤腸作用が低下することにより起きる便秘です。。。
廃棄できず寸前で止められる状態が長期に渡れば、
乾燥した腸内ではネバつきが高くなった物質を吸収しはじめていって、
体の外にある腸管内部から体の内側へと不要物質の侵入を許します。
こうした腸内へと取り入れられた物質は、
ガス腹等の不調原因ともなるようですし、
腸の組織自体の変質化にも影響が現れます。

ある程度の体内の潤いまでは枯渇していなければ、
外気の乾燥を緩やかに受け止めて体内の半表半裏は便秘するまでは影響しないのが通常。
そう言った状態が起きているから気をつけようねというのが、
この乾燥時期に生じた便秘でもあるようです。


では対策として、
たとえ津液量が少ない人でも減った水分量を補えばいいでしょう。
ではお水をガブガブ飲めばよいかといえば、そうでもないらしい。
または利尿作用が高い珈琲や緑茶をとりすぎれば、
乾燥時期は尿量が少なくなって乾燥を防ごうとすることに逆行し、
乾燥状態は進みますので注意が必要です。

最適な対策で効果を高めたいですよね。

そう言ったアドバイスも薬膳指導のテリトリーとなります。

乾燥を潤して津液を生み出す食材や中薬を
『生津清熱潤燥』効果があるものとします。

または咳が酷かったり血痰がでるようなら
『潤肺止咳』効果がある食材や中薬を助言。

昨今はGoogle Aiで
『生津清熱潤燥』『潤肺止咳』の食材を教えてといえば、
ずらっとでてきますから、そこは省きますが、
ぜひ、自身やご家族の好みの食材だったり冷蔵庫にある食材と突き合わせて、
そこからレシピを引っ張ってきてください。



また余談となりますが、
津液が不足することは、
体内にあるクッション材でもある関節包内の液などの量の減少により、
関節のあたりがきつくなります。
それに筋膜という筋繊維や筋肉を取り巻くウィンナーソーセージの
腸詰の腸皮のような部分の水分が減ります。
そうなることが関節の動きや筋肉の動きを制限を加え、
制限が強くなれば痛みを引き起こすこともあるようです。
ということは、特に陰虚体質の方の場合、
体内の乾燥を気に留めて対策をするのがよろしいでしょう。
特に今の時期は、寒気の邪気にあいまって悪さをしてきますので。


中医学では乾燥も行き過ぎれば燥邪とよばれる邪気を持って人体を害するものとなるといいます。

たかが乾燥、されど乾燥。

posted by スズキ at 11:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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