そういった素朴な質問を、知人の施術者から受けました。
施術には施術の得意分野があります。
筋骨格系の炎症や張りや痛みなどのトラブルを改善する技術はすばらしく、即効感あり。
そこは私もよくよく存じ上げております。
ただ施術のみで対処できない分野の課題に取り組もうとするとき、
それ以外の技術が入り用になるのです。
どうしても施術の手技では変えられなかった病理体質の改善も、
そのひとつに挙げられるでしょう。
個人的な話となり申し訳ありません。
私自身の漢方薬の利用での不成功体験です。
去年の9月頃から腎気虚ベースの陽虚体質という理解のもと、
『八味地黄丸』という漢方薬を摂っておりました。
がんじゅうふぁみりーさんの映像をみて、
気虚体質であれば八味地黄丸だという勧め通りに動きました。
最近クラシエが八味地黄丸推しのコマーシャルをしてますね。
その八味地黄丸です。
腎気虚より気が足りないため体を温められず、
体が冷えて悩んでいるということです。
足りない気を補えば気虚体質が変わる予定でした。
ですが3ヶ月まじめに八味地黄丸をとるも変化無し。
周囲から『あなたは八味地黄丸があってないということだ』
と率直な指摘を受けることになった次第です。
気を補うには別口で摂ってみた『大建中湯』があっていたようです。
私もがんじゅうふぁみりーさんの映像を見はじめたころは、
漢方の右も左もわからなかった頃でした。
ひとまず八味地黄丸を試したのは、悪い選択ではなかったと思います。
ですが結果が乏しく好転反応の欠片も見つけられないには、
<八味地黄丸は、現状の私の体質を改善させるロードマップ上で使うには不適当>
だったと考えていいでしょう。
こういう自らの身を持っての経験は、後に活きてきますから無駄じゃありません。
ただ、いま選択すべき漢方薬を得るには、みずからの体質をさらに分析を進めて、
精度を上げた割り出し方が必要だということは判断できます。
いま、中医学の基礎中の基礎の本に立ち返って、
徹底的に時間をかけて量ある知識を咀嚼していく取り組みをはじめています。
目新しきインパクトのある知識の増量よりも、
足元を固める基礎を充実させて見方や考え方を明瞭にするほうが得策な時期。
迷ったら基礎の不明瞭な部分をつぶして公式が見えるまで、咀嚼し尽くすことです。
地道で途方もなく、けっこうつらいところですが、やるしかありません。。。
実際の話、中華街に共に出かける友人は、漢方薬により劇的な体質改善をしています。
というのは周りから見ていてもつらそうな鼻炎、鼻水を患っていた方で、
ティッシュを中華街で切らしてドラッグストアに入ると、
まよわずボックスティッシュを買ってホッとしていました。
ですが中華料理をいただいても鼻をかむのが忙しいままで、
鼻もききづらくて呼吸が苦しそう。
そうした鼻炎が最近になり悪化しているようにみえていて、
皆、はたからみて心配していました。
私の施術手技でもどうにもならぬものですから、
漢方薬のセレクトでどんぴしゃな体質マッチしたものを摂ったとて、
このつらさが消えるなんてと、私も思ってしまいました。。。
それが、、、。
そうした40年もの鼻炎も嘘のように落ち着いています。
鼻炎が落ち着いたと同時に体力もみるみる増強、気力もパワーアップ。
まさにV字回復。
あのまま悪化が進行していたらと心配しましたが、
幸運の女神が微笑んでくれました。
まさかこんなにスマートに体型も顔色も変わるとも思っておらず、
そうした改善後の様子は2ヶ月以上たった今も変わらず安定しています。
むしろ倦怠感や重だるさがきつい体質だったため、
動く気力や体力がなくてじっとしていた人でしたが、
動けるし動きたいしがんばろうという気合も倍増してきたようです。
先方が変わった理由は体質にあった最適な漢方薬を見つけ出せて、
半月くらい服用したことがきっかけで、
他のカラダの改善につながるアプローチの連打も効き始めたようです。
もともと自走できるタイプなので日頃の研究成果で貯められた知恵や努力が、
この漢方薬を摂って体質が一時的に安定した好機に注ぎ込まれたため、
体質の安定化とその後の向上につながっているのでしょう。
すると以前は私が気にかけて助言をしていたものでしたが、
遅々として体質改善が進まない私が助言を受ける側に変身しました。😅
こちらはこちらでどうすれば結果が出せるかといった試行錯誤を繰り返しています。
ですがなかなかもって難しいものです。
私からの他者への助言のベースには、問診や切診他の情報収集も大切にしてますが、
最後の最後には、その方のカラダに触れて、皮膚の弾力や水分量、血・津液の量やバランス、温度、ちりちりと電磁的な気の有力無力などを触覚で感じ取り、
それを八綱弁証の独自の最終判断の要素として取り入れております。
そのうえで『この方は◯◯体質だろう』とか、
『◯◯体質と□□体質だろう』と診ています。
すると通常の四診部分のみを持って判断したものと、
多少ですが体質判定の強弱の見積もりが変わります。
改善著しい先方への助言でも、
私からみると本人がノーマークだった◯◯体質を強く感じるので、
そちらからいったほうがいいかもしれませんよ、
と助言させてもらった記憶があります。
先方もできた人で、素直にじゃあやる、と受けてくれたおかげで、
漢方薬はかっちり体質判定がマッチしたらこんなに変わるんだぞ!
と身を持った主張をしてくれるようになりまして。
私自身に対してうまくそこが見つけ出せていないところに、
若干の罰の悪さを感じているところです。
私を診るとき通常の四診をする弁証部分は他者と変わらずにしておりますが、
唯一、背中の膀胱経沿いを筋肉の寒熱、血と津液のバランス、水分量等々を
自分では確認できなくて他者を判断するときとは見立てが不十分なのかなと。
そんなことを勝手ながら感じているところです。
希望は私も自力他力問わず、春までに体質のV字回復したいです。
そこを目標に頑張ってます! 😄
そこをかなえる種はあると信じていまして。
薬膳を勉強して頭は賢くなれるでしょうし、
あとは60年越しの体質をよくなるように結果をだしたいところ。
こういったところは筋骨格系の筋膜リリースをおこなう施術を得意にした私には、
正直に言えば、半年前までは未知の領域でした。
それにまさかのV字回復が目の前でというケースがちらりほらりとというのも意外。
さすがに手技でがんばって体調のベースアップはできたところもあったけど、
こんなことが起こるのは、この40年越しの人のような場合はムリだったし。
だから、私は考えるのです。
施術手技のすばらしい面と病理体質の改善を中医学ベースに推し進めるすばらしさと。
どちらかひとつだけを選ばなければならないと思わなくてもいいのです。
うまくそれぞれの良い面に気づいていただくことができたらと。
ギックリ腰になったら手技でいいでしょう。
漢方薬にもギックリ腰に対応する方剤はあるんですが、
私なら硬化萎縮大腰筋した炎症の進んだ部位を緩めて、
患部の鎮静を30分前後ではかります。
それでさっきまで固まって動けなかった方も、一息がつけるようになることもございます。
漢方薬ではそこまでの即効感はありませんから、
患者様にとってお体の負担軽減につながるでしょう。
対して病理体質をお持ちの方で、その病理体質を脱ぎ捨てることができたとき。
上述した先方さんのような変化を希望いただくには、
手技では正直に言えば難しく限界がありました。
それなら、人が海岸に行くときにはビーチサンダルを履きますし、
お葬式には黒革靴を履きます。
お葬式にビーチサンダルは駄目なことを、皆様は御存知です。
TPOが変わればそれに適した履物を用意することと同様に、
手技を受けてよくなる期待が込められたときには施術を受け、
長年の夢だった体質をチェンジするには薬膳や中薬、漢方薬をご利用いただきます。
そうすることによりゴールへたどり着くまでのそれぞれの距離感が変わってきます。
ただ私も、つい半年前はそうだったように、
体質が変わるっていわれてもぴんとこないという方が多いのだと思います。
ここは2〜3例でも、変わったと思える人を目の当たりにしてほしいです。
薬膳や中薬はいまいちと考えられなくなって、
自分で試して変わってしまえばぐうの音もでなくなりますから。
いつかは私もそうした1例に加えていただけるようになりたいのですが。。。😅
(ただ微妙には改善している点や兆しはあるんですが、先方さんのような目立ってというところがないということでして)
近い将来、ソフトティシュな経絡アプローチベースの手技と、薬膳指導ができるようにと前向きに考えている、この頃です。
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