2026年01月02日

あけまして、おめでとうございます 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます 鈴木

皆様、楽しいお正月をお迎えでしょうか

あけまして、おめでとうございます

旧年中は大変お世話になりました
本年も変わらぬおつきあいをどうぞよろしくお願いします
そして皆様のご多幸とご健康をお祈りいたします


令和8年1月2日








去年末のこと。
遠方にお住まいの私の叔父から年忘れのお電話をいただきました。
数年前は、その叔父が畑を借りていたため
農業に関心がある私は農作業の実習をしに、
私も顔を出させていただいておりました。
ですが『80代を迎えて年だから農業の趣味は終わりにするよ』といわれ、
そこから互いに忙しくして連絡がなかったものです。

叔父との会話は数分の世間話でしたが、
体調を悪くされたことで身体動作も不自由さがでており、
腰部の痛みは手術をして改善したものの、下肢(特に膝下)のしびれ、
前腕部のしびれが抜けない状態が数年前より継続し、
ここ位置年は厳しい状態だといいます。

話を伺い心配になり、年明けに連絡してお見舞いにいくこととなりました。

しびれの原因は様々。
身体の冷え、血虚からきた厳しい手足の末端部への血行不良、
または全身的な体力低下によるくるものもあれば、
鼠径部や膝裏や肘内側の凝りによる血管圧迫もあります。

痛みは感覚神経が現状器官や組織の異常を知らせる初期で働くものですが、
しびれは感覚神経が麻痺する手前まで状態悪化が進行し潜在する異常が積み重なっております。
中医学ではしびれた症状といった痺証(ひしょう)と呼ばれ、
痛みを訴えるときより治癒の根治は根気がいるケースが多いようです。


漢方処方は受けましたか?と質問すると、
医師により処方されたが効かない感じがしたからやめたといいます。



では(しびれた症状を改善する漢方薬は?)とだけAIに質問させてもらいました。

すると、、、

牛車腎気丸(ごしゃじんきがん):
タイプ:体力低下、疲れやすく、腰から下が冷えやすい方。加齢によるしびれやむくみにも。
特徴:下半身の水分代謝を改善し、痛みを和らげる。

疎経活血湯(そけいかっけつとう):
タイプ:血行不良を伴うタイプ。足腰の痛みやしびれ、チクチク感。
特徴:血行を促進し、痛みやしびれを改善する(第一選択薬の一つ)。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):

タイプ:貧血気味、冷え性、肌が乾燥しやすい、体力不足。
特徴:血行を改善し、体を温めることでしびれを緩和。

桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう):

タイプ:冷えが強く、手足のむくみや関節の痛み、しびれがある方。

独活葛根湯(どっかつかっこんとう):

タイプ:肩や首、腕の痛みやしびれ、こわばり。
特徴:筋肉の緊張を和らげ、血行を促進。



などが調べるとでてきました。
私が勉強して覚えた漢方処方とだいたい一致してほっとしました。

ただ私の叔父の症状を伺って思い浮かべたのは牛車腎気丸です。
牛膝(ごしつ)という膝下に効かせる生薬薬効と車前子の組み合わせです。
その次が疎経活血湯。

ただ実際は気虚や気滞が著しいときや陽虚体質が厳しい場合、
上述した叔父に当てはまる漢方を処方されたとしても効きが悪いでしょう。



では整体等に通われましたか?と尋ねると、
こちらも通ったが効果がかんばしくなかったためやめたといいます。

整体を受けてみたところ、あまり施術者とはいい印象も受けられず、
どういった手技を受けられたかの詳細は伺うことはできませんでした。



膝裏にできるひかがみと私どもが呼んでいる凝りが強烈なものができていれば、
上述したしびれによいとされる漢方処方を摂ってみても効果が大幅に減じられます。
ただひかがみの凝りは圧痛により承知する炎症痛が著しい性状を持ちます。
ですが本人的にはそういったひかがみの存在に気づいていない場合も多く、
施術者が強めに圧迫したら悲鳴を上げるような強烈な痛みがでてきます。

私どもではひかがみの炎症は前十字靭帯と後十字靭帯の靭帯における
極度なテンション異常を図られたトラブルだとしっていますから、
靭帯清関節ストレインというオステオパシー手技のひとつがよくそこを和らげることを知っています。
それにより患部靭帯の過剰テンションによる炎症を和らげてから、
徐々に加圧を加えてリリースを図ると血行不良となった膝下へと血流が再開するのです。
ただ靭帯清関節ストレインの手技を使って痛み具合が半分から半分以下にまで減らしても、
それでも加圧されて痛みにこらえてもらって解けるもの。

もしひかがみの凝りが問題だと知って直接圧をいきなりかけようとしても、
患者様が極度の痛みを訴えて解けるようなものじゃないのです。
なので経験上、整体学校でもこちらにできた凝りを触ると痛みが強くでるため
対応せずにスルーしなさいという指示をだす場合があるほど。
つまり極度にいたがるような状態を本人が耐えたとしても、
身体の芯をこわばらせて外圧を対抗する抵抗反応がでるため解けませんので。
靭帯清関節ストレインをすることなく対処した場合には、確かに痛い思いをさせるのみで、
結果的には改善状態に一時的にでも持っていくこともできないのです。。。


または操体法などで膝裏の凝りを摂るやり方があります。
こちらを施すことでひかがみのしこりが減少することは、
実験して私も存じ上げておりますので、
操体法の操法で膝裏を緩めることをお勧めいたします。


ただ右側のスネのしびれが大きければ腸骨の上部が前傾固定された証拠ですし、
こういった状態下では左側鼠径部が過緊張となった左大腰筋により異常をとなります。
つまり腸骨や仙骨が噛み合わず仙腸関節や腰仙関節の位置ずれが激しい状態ですから、
こういった場合に電気をかけてピクピクさせて終わる治療では微調整もできませんし。
ずれがでている位置で固定しているにも、
それはそれなりにそうしておいたほうがましである理由があり、
そこに対しての先行した手当もしていないようでしたので。。。
それでは改善するわけはなく、ずれた位置に骨盤のパーツがいて固定されている役割は、
その固定はそれ以上のズレを引き起こさない調整弁となっているものです。
そこをざっくり通電で狙い打たれて緩められれば、
崩れかけた骨盤骨格上の位置がさらにずれてしまいます。
脊椎の垂直性が更に乱されてしまうため、腰部にかかる負担が増す計算になりますので。
その直後に整形外科で腰部の手術を受けるに至ったと聞いて、、、納得しました。


あとは体質の勉強をするようになってからわかったことですが、
ひかがみの凝り由来の下肢のしびれだけだと思っていたものが、
膝の内側等に痰湿と呼ばれる粘りある病理物質が溜まると、
ひかがみのリリースをしても異常に症状の戻りがでやすく、
状態向上の起こりづらい場合があることを見つけ出しました。
叔父の体質上、痩せ型で痰湿体質じゃないだろうと思えますが、
昨今、痩せているものでも瘀血体質に加え痰湿体質にも陥る人が少なくないことに気づきました。
この点は、いま、中医学上の体質診断をしはじめ具体的臨床が積み重ねられて、
はじめて認識できたことです。。。

臨床で体質診断をしていくと、
通例では痰湿体質は肥満傾向ありの方とされるが、
そんなの嘘っぱちじゃないですか!!といいたくなります。
それくらい教科書で語られる傾向と臨床での実態の開きがあるんですね。

もし叔父が局部的な痰湿体質であれば牛車腎気丸で水分代謝を活性させたなら
多少、改善効果は感じられたはずですが、まったく効かない漢方だといってたので。
叔父のお宅にお邪魔させていただいたときに、
どんな処方を受けたのかを伺おうかと考えております。

あとは代謝力等が極度に落ちておられる中程度よりも低下した体力の場合、
同じ漢方薬といっても、パッケージされている顆粒状や丸薬では薬効のある気化物質はなくなっていますし、
漢方薬を生薬でわたしてもらい煎じて服用するようにしないと効きが芳しくありません。
脈等を診ることで弱くなった数脈であれば、煎じて服用したらだいぶん効きがよくなりますからねと、
わたしが勉強してきた情報はお伝えできれななと考えています。
煎じ薬として服用するかエキス剤で摂るかの効果実感の差異を調べるため、
わたしはさんざん目的の漢方構成生薬として必要な生薬を買ってきました。
日本で手に入らないか手に入りづらいものは中国から輸入し、
漢方薬を煎じて摂るような実験を繰り返しました。
煎じて摂るものとエキス剤は別次元の効果効能のものといえます。
古来の生薬薬効をそのまま取り入れる煎じていただくことには、
費用や手間がかかりますからエキス剤で済ませたくなりますが、
体力が低下した場合には元気を中程度まで引き上げるまででも
煎じて摂る選択をしたほうがいいという感触を持ちました。

大切な人のカラダに関わることとなりますので、
ここをしっかり伝えられればと思っています。

再度、漢方薬を取り組まれるかどうかは本人のお考えですが、
願わくば体調を改善基調に乗せていかれ、
お体の負担がかからない程度に規模を縮小して農作業を復活していただければと願うばかりです。


叔父が農作業を趣味でやっていたころには、
採れたじゃがいもやさといもを送っていただいてました。
こんどはわたしができる知恵や手技で恩返しができればと願っております。




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posted by スズキ at 11:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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