2025年12月30日

書籍紹介:正食と人体 一倉定の体験的健康学。   自然塩の摂り方がはんぱなく興味深い!

一昨日前、日比谷公園を散歩中に見つけた大きな図書館の日比谷図書文化館 | 千代田区立図書館へ。
(日比谷図書文化館 ホームページ: https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/hibiya/ )
千代田区区立のため千代田区民や千代田区内で働いておられる方が多方面で優遇されます。
ただ他地区に住む誰もが図書カードを作れて、上限5冊までお借りできます。

以前こちらにきてチェックしていた漢方薬の本を含め5冊の本をお借りしました。

自動貸出機での貸し出し手続きもできます。
図書カードをバーコードリーダーで読ませて所定の場に5冊まとめて本を置くと、
ディスプレイに置かれた5冊の書名が表示され確認後に貸し出しボタンをポチッ。
自動貸出機の使い方がわからなかった私でも、
わずか10秒で貸し出し手続きが完了です。

ただただあっけにとられました。


蔵書量の多さもすばらしい。
一日がかりでもめぼしい本を探索しきれないような気がします。

借りた本の一冊を紹介させてください。

書名:正食と人体 一倉定の体験的健康学
著者:一倉 定(いちくら さだむ)
出版:致知出版社

です。


一倉 定氏。
私は存じ上げませんでしたが、
かつて経営者指導の大家だった方のようです。
一倉氏の他の著作物はビジネス書が多数です。

個人的に個人の体験的健康学といったサブタイトルから、
ときには突飛で受け入れがたい内容が主張されることも。
ですが現在の栄養学や運動学を含め健康体を得られない人がいるのは事実です。
現状の栄養学等を実践する健康志向の人が、
体調不良が続くため健康志向のマイブームが去ることがありません。
そう考えていますから、現代の関係学会で認められない体験的健康学に対して、
実践効果という結果がでていれば知る価値があると感じております。
なおかつ本は名著として多くの読者に読みつがれていて外装が傷んでいます。
だったら借りて読む価値あり!

300席もの椅子がアチラコチラに用意されたひとつに腰掛けてその場で目を通しました。

印象に残ったのは
『自然塩を漢方薬で言う陽気を高める秘策の起爆剤として、
 おそらく気虚体質や陽虚体質、陰虚体質のものへ勧めて元気を取り戻させる実践』
です。


昨今は減塩醤油、減塩味噌、その他の減塩食品が多く出回り
高血圧症などに気を配る方々に愛食されておられます。
本書はそうした減塩の一般への浸透が始まる初期平成9年に書かれました。
真っ向から減塩ブームにけんかを売った感じでしょう。
医学的見地からは相容れない自然塩の取り方の指導は、
本を読まれた減塩食を実践した方々の行動を変えたのか?
そうした顛末は本に描かれているものではありませんが、
説得力ある自然塩をもちいてのエピソードを読み知って、
どなたも一度は自然塩が自分は足りてないと感じたなら。。。

自然塩の摂取を試みたことでしょう。

私も図書館で座りながら読んでみて、
自然塩のすばらしさを再認識しました。



私の愛知県在住の鍼灸師の友達がおり、
そのものは海底深層水の湧き水を集め、
自宅に持ち帰り釜で炊いて自然塩をつくっています。
彼の海底深層水由来の自然塩を舐めたとき、
他の自然塩にはない体の芯まで利くほどの、
邪気が抜ける感じがしたのです。
邪気には体外からカラダに入り込む邪気もありますし、
体内にできた気を停滞させる作用をする気滞を促す邪気もあるのです。
私の体感では、確かに彼の自然塩には体内の気滞を除く作用を感じて、
風邪気味でもこの自然塩をわずかに口に含めば治るのです。
そうした自然塩を使った体験をしたことがございます。



本書では陰陽のバランスが陰に傾きすぎた者たちが、
自然塩を適切に摂ることで陽に変えると主張されています。


[陰]は、エネルギーが停滞したり足らない状態で冷えた様子。
声も小さくなり顔色も青く、顔や手や髪の艶がよろしくありません。

[陽]は、エネルギーが循環して温まり活気があり、
声もスムースにでて血色もよく、顔や手や髪に艶がでている様子です。


つまり体質上[陰]に位置する者たちには、
一時的に自然塩の[陽気]を高める作用を期待して摂るようにします。
それにより外見からもわかるような元気な姿に変わる人がおられます、
とのこと。


文中を注意深くお読みいただけましたらわかりますが。
無茶に塩を舐めなさいというわけではありませんし、
高齢者は生理的に腎陽虚等の陽のエネルギーが減少しますが、
そうした方々が減塩食を続けて自然塩を摂らないことに対し
『そうすることがよいかどうか再考してみたらいかがですか』
という課題を提起した良書とお見受けいたしました。





最後に、塩の食薬性味をみていきたいと思います。

塩は食薬的に見れば次の通り。
五気六味では寒、鹹。
帰経は、胃、腎、大腸、小腸
効能は、清熱涼血、解毒湧吐

(中医学をご存じない方にはわかりづらくて申し訳ないです!)

六味は(かん:しおっからいの意味)となり、
五臓の腎によく作用し、堅い状態を軟化させ、硬結を散らし、不要物を瀉下します。
血虚にもちいます。
こうみてみれば鹹は解毒の作用や利尿と便秘改善に用いられるものです。
硬結化した体内の邪気をすーっと散らして気の通りを順調にしてくれるのです。


ただし五気がで体をとても強く冷やす作用をもち、
実熱などの余剰な体の熱を取り除くことにより、解毒、便通、利尿、痰の症状をよくします。
熱証で応用は陽盛証となります。
ということは鹹の素の塩作用を摂るには、
陽虚証や陰盛証、または気虚・陰盛証という寒証の者が過度に塩を摂れば
冷えた体がさらに冷えてしまい体調を損ないます。
自然塩はいい!と単純に思い込んで自然塩のみを口に多く含むのはご法度!

そういうときは自然塩を摂るときに
体を温める温性や熱性の食薬を同時にとりましょう。
そうすることで五気の働きが陰に強く傾きすぎないよう中和してくれます。
たとえば温性の食薬は生姜、かぼちゃ、蝦、鶏肉、当帰ですし、
温性よりも体を暖める作用が強い熱性の食薬は胡椒、肉桂、乾姜などです。
温性・熱性の食薬には他にもありますので興味ある方は検索で調べてください。

注意として、ご自身の体質が正しくわかっておられれば、
こうした五気の食薬の取り方のポイントが明瞭にわかりますが、
体質が不明瞭であれば手探りで自然塩を摂る量を加減する必要があります。
そのような制御も、中程度以上の体力がある方なら試行錯誤の過程で起きる波も乗り切れるでしょう。
ですがすでに大きく体調を損なわれている方は、体を冷やしすぎるなどの副作用の発現が危惧されます。
そうした場合には専門家にご相談なさるようおすすめ申し上げます。
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posted by スズキ at 10:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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