《中医薬膳学》について、多くの方々にはお耳に入ったことがないでしょう。
学本草薬膳学院の教科書指定された『実用中医薬膳』を精読させていただく前は、
私もうすらぼんやりした認識でした。
薬膳認識がさらに浅かったときには、
治療効果の高い生薬を薬膳料理に活用しなければ薬膳とは思ってませんでした。
その認識は病気の方に対する薬膳では正解の面もありますが、
健康な方に対しては不正解だといえるのです。
中医薬膳学は、《中医学の考え方にもとづいて弁証論治》をおこないます。
四診といい、望診、聞診、問診、切診といった、
複数の診断法を複合的にもちいることでその方の体の状態を観察し分析して
診断をしていきます。
それが弁証論治です。
仮にそうした診断結果によりAさんは比較的に健康体だとされたとします。
つまり
気虚体質、陽虚体質、血虚体質、陰虚体質、
気滞体質、湿熱体質、瘀血体質、痰湿体質
のような体質について病的な状態にあるとはいえないと判断できました。
ただ体質診断シートによる判定では30%が正常とされる規定内ではあるが、
気虚体質と陰虚体質の2つが28%と29%とグレーゾーンだったとします。
この場合、気虚体質・陰虚体質の対策となる高い薬効を示す生薬は必要はありません。
中薬指定の生薬等を選択せずに日本の法律で食材として指定されたもの、
または食材を加工し食品となったものにより気虚体質と陰虚体質の手当をして
その後に悪化しないよう予防をおこないます。
このとき体質管理にもちいるお薬が《食薬》です。
要はその食材がもつ効能、五味、五性、帰経から、
その方の体質にマッチした食材を選び出したら食薬となるのです。
こうして健康な方が病を予防するために薬膳にかかわるときには、
基本、用いられるものの多くはスーパーマーケットや八百屋・果物屋・肉屋に並ぶ野菜や果物やお肉など。
これら食材は中医学の診断を通して食薬と呼ばれ、
そのものにとって合理的な体調管理が可能な薬のようなものに変わるのです。
唐時代に薬王といわれた孫思邈(そんしばく)は、
まずは徹底して食薬をもちいるべきだと説いていました。
病の状況から中薬をもちいなければならないこともある、
だがそうする前に徹底して食薬でくぐり抜けるよう考えなさい。
そういった主張をなさっておられました。
薬効が強い中薬には高い薬効ゆえに副作用等のおそれもある。
中薬を極力つかわずに食薬で対処すべきだというのです。
ですから食薬とは中薬に効果効能が劣ると安直に考えるのではなく、
食薬の特徴を十分に把握したうえで調理することにより、
それを薬に変えることもできる。
薬膳を勉強するものには、とても勇気づけられることばです。
それは中薬の中には、竜眼肉や枸杞子や菊花など非医薬品もありますが、
附子やその他医薬品指定されている生薬を利用した薬膳は、
日本の法律によりつくってお出しすることはできません。
身内での集まりでお金を取ったりしなければ大丈夫ですが、
あくまでも内々の薬膳パーティでこと。
効果が絶大な中薬をがっつり使わないでも、
食材を食薬に変える中医学による診断によって内々の薬膳パーティしか、
本草薬膳学院卒業生はできないというわけでもないのです。
ほっとしますね。
Bさんが弁証論治により病的体質の強い状態と判断されたときには、
食薬で対応できうる場合にはそのような選択で調理をおこない薬膳メニューをつくります。
食薬のみでは対応として不十分なときに、食薬と中薬をあわせて対応します。
といったように食薬での対応で行けるか?
それとも食薬と中薬での対応が必要なの?
こうした判断をしていただくときの参考に、
四診のうちの問診にあたる体質診断の問診を回答していただければと思います。
表計算アプリ上にて体質診断シートというものがございまして、
詳細な体質傾向を把握する質問に回答していただくことで
問診による体質上の問題があるか、あればどれほどの軽重かの結果がでてまいります。
つまりざっくりしたことを申すことをお許しいただけましたら、
中医学の問診から得られた回答により打ち出された体質診断結果。
これだけでは不十分な点も正直に言えばございますが、
実体験上試験者の結果を十数名みさせていただきましたが、
ある程度の参考となる精度も持ち合わせた結果でもありました。
自分の体質を存じ上げないままでは薬膳と呼べませんが、
こちらの中医学を基礎とした体質診断シートをご利用いただき
自分の体質がわかったうえで食材を選択していただけましたら、
それは薬膳といえるでしょう。
そして先日、私ごとで恐縮ですが、
体質診断シートをチェックボックスで判定するようなしくみにしたいと、、、
当ブログで申しておりました。
食薬方剤学テキスト内の情報を表計算アプリに手入力でデータ化することで、
勉強をしておりまして、そちらが終わりましたらチェックボックス化にとりかかる予定でした。
チェックボックス化には私の関数の要領が悪ければ
4〜5日はかかるだろうと思って覚悟していました。
そのチェックボックス化作業に取り掛かろうとしたところ、
以前にも私の代わりに関数を入れていただいたお客様が作成代行の声をかけてくれて、
数日前にチェックボックス化が完成いたしました!
これで画期的に使い勝手がよくなったと思います。
Mさんのお陰でスムースに進行することとなりました。
Mさんには感謝してもしきれるものではございません。
図書館で借りてきたGoogleスプレッドシートの本は返すこととなり、
現在、本草薬膳学院のレポートに取り掛かる時間が持てております。
いずれGoogleスプレッドシートを使って、
体質判定後に、
たとえば気虚体質ならこういった食材・中薬・方剤が用いられるというところを
参照できるようにしてみたいと思います。
表計算のタブシートをわけて必要な情報をシート間で持ってくるようなイメージ。
これが打ち出せれば八百屋等に並ぶ食材が、
あなたにとって食薬という効能ある特別なものに変わるわけです。
たとえば、陰虚体質の方とわかったならば。
陰虚とは、血と津液の両方が足りていない方のことを指します。
ならば血と津液を補う必要があるとわかりました。
それには補陰作用のある食材を摂ればOK!です。
ずらりと充実した薬膳専門書から得た知識をえて、
合理的に改善のステップが踏み出すことができるでしょう。
といったような具合ですね。
もし陰虚体質が30%前後で軽重の軽度であれば食材で探し、
もし陰虚体質が80%前後と軽重の重度であれば中薬も含め食材を探しましょう。
そういったことが助言できるでしょう。
(複数の体質が併せ持たれて複雑な結果が出たときや重度の状態が明らかであれば、
自己判断を避けて専門の医師や漢方薬局等にお世話になることが勧められます)
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