2025年11月19日

漢方処方を使って体質改善をしたうえで筋膜リリース等の施術をしてみたら、どう、改善なさるものか?

昨日は、実用中医学の勉強会で外出でした。

参加者に私どもの影響よりか生薬を煎じて服用し体調管理をする方がおられ、
マイコン制御で自動で煎じ薬をつくる機器を購入してました。
メルカリで買ったそうです。
以前は煎じ薬をつくるときにはガスコンロにつきっきりの番をしたものが、
いまは煎じ終われば自動でスイッチが切れて安心ですと喜んでいました。
調理器具の隣に陣取る煎じ薬を作る機器は、異彩を放ってます。

ちなみに、土鍋で煎じると薬効成分が抜けて漏れてしまいます。
ですがとろびらんらんという煎じ器。
とろびらんらんで生薬を煎じるとがっちり蒸気化したエキスを揮発させずに
煎じ薬内にとどめおくことができます。
すばらしい!

だから薬効が優れて高まりますから、
生薬を煎じることに慣れてきたら欲しくなりますよね。



中医学の勉強過程で身体の仕組みや身体の体質を変える仕組みを理解して、
素人に毛が生えた程度の危うさを感じながらも、
墓穴を掘らないようしっかり考えながら取り入れる処方を選択しておられ。
実際、よく勉強されていて、そうした3ヶ月少々の期間の取り組みを経て、
腰仙関節部位の腹側へ向かう腰椎と仙椎の変位トラブルが
私の施術で容易に変えられる自然な緩みが得られるようになっていました。
肝経・腎経(裏の膀胱経も)に通じる経絡を、足先から肩ほどまで読み、
左側腎経の通る左大腰筋の腰部側腹壁との膠着を緩めるようにしてから、
臀筋の股関節周囲のハマりを浅くさせる股関節包の靭帯を解く。
すると上部胸椎の後屈変位も一手間加えて緩ませることができ、
胴の背面部の上下の長さが4センチほど伸びたように見えます。

たぶんにこれが経絡を捉えた施術法で、
この方の同位置の課題のリリースを試みたとしても、
私が与えるそっくり返った仙骨を尾骨方向への一定圧をくわえても。
ガツンッという内部抵抗が感じられて、
そこから仙骨と腸骨の独立した動きは現れることはありませんでした。

仙腸関節を形成する靭帯が骨のような硬さに形成されて伸縮性がなくなり、
そうしたひ弱で傷つきやすい靭帯に過剰な牽引圧等を加えることはできず。
そこでストップするしかありませんでした。

ですが昨日は、仙腸関節の深部に大きな弾力ある靭帯の動きがあらわれて。
私『これだったら、あと2つほど深いバリアも緩めて自由にできるけど、
アプローチしたほうがいいでしょうか?』
相手『もちろん!』



50分ほど経絡をイメージした筋膜リリース。


これで幼少期から脊椎の全体が強度に萎縮していた椎間板の状態が、
私の主観ですが40%ほどの改善がえられた感じがしました。
起立筋群が自然に萎縮して交感神経のスイッチをいれてしまわれて、
気づけばエネルギーの垂れ流しによるガス欠状態で疲れはてている。
そうしたことからの改善を目指していることを聞いていたし、
特に熱をいれて漢方処方の学習と自分の体質を変える実践をしていました。
そうした気血津液は処方でケアするこころみに支えられた施術は興味深いもので、
経絡上を流れる気の巡行を改善させる要所を正常な状態にすることにより、
3〜4日間は、内部変化が自動的におこるといえるでしょう。

錐体外路系の自然治癒力といえるような補正力が発揮されて、
体内のトラブル箇所に血が届きだします。


血に関係する体質には、
・血が足らない状態の『血虚』と
・血の流れが滞る状態の『瘀血』の2つがあります。

血虚体質は、身体の内部を流れる血液総量が足らないことにより、体の全体的に隅々まで血が行き渡りづらくなります。

瘀血体質は、身体の内部に血流を阻害する病理物質として血瘀といわれる血流阻害因子を体内に発生させるため、心臓から伸びる血管は血瘀ができた箇所を越えた部分の血管中の血流を滞らせます。

私どもの筋膜リリースによる手技では
瘀血体質を造る血瘀の箇所を的確に見つけ出して取り除く技術に特化しております。
ですが血虚という血液が足らない部分をカバーすることは、
手技ではできるものではありません。

施術を受けた方は痰湿体質を併せ持つ陰虚体質だった方です。

血虚からの瘀血は生じることがある。
それは中医学を学べば常識的なことですし、
身体的状況としてもご本人が気づいておられます。
この状態で身体を留め置くことが、
どういう意味を持つか。
予感しておられました。


そのように感じられていた不都合状態が少しずつ少しずつ瓦解し始めていることが、
漢方処方を実践している本人も体感として察知しておられましたから。


今回は血虚体質と痰湿体質は、
本人が勉強し実践した生薬から煎じた処方により対処が進んでいました。
それにより身体の深部まで血が届いていったことでしょう。
骨のように固まった仙腸関節や腰仙関節部のところまで
血が数カ月かけて届いていくのは予想したとおり。
期待していたとおりでした。



以前の私の筋膜リリースのやり方のみでは、
この方のここまでの奥はアプローチができなかった部分でした。

筋膜リリースでは無理した圧をかけすぎれば、
重大な人身事故になりかねません。
安全をはかるようセーブをかけますから、
幼少期から数十年も慢性化した部位であり、
仙骨に付着した部位は特に解きたくても限界がでてきます。


そうしたところを突破することが、
今回は比較的ソフトな施術を心がけたもので、
私も体力を失われることもなく、
納得できるようなリリースの深さを確保できた結果がえられました。

長年蓄積してきただろう部分の血瘀。
現在の強固な筋膜癒着が30年を越えてあり続けられれば、
それは一筋縄では改変できるものではありません。
その常識が、少し塗り替えられた感じがします。


レイヤー化した筋膜の癒着は、
一層が溶けてはずれれば、
その下の層の影響が新しい様相を呈して出てくるものです。
とても、厄介に感じるものでしょうが、
筋膜の多くは身体上の歪みをカバーするために固定具として癒着させられ、
そうやって立ち居振る舞いが罷りなりにもできるようにしてくれた恩人です。

凝りを緩められている本人が、
自身の筋膜がなぜ癒着したかという理由に気づいて噛み締めて、
いま、手放すときがきたという自覚に芽生えてきておられる様子です。



このたびは施術を受けた本人が自走して自分の体質と向き合って、
効率的な改善を求めて煎じ薬をもちいたといった特殊な条件下でしたが。
筋膜リリースの施術と気血津液を整え浄化する中医学との相性はいいようです。

施術のみではカバーが難しい面と、
気血津液が整えられても身体が歪んでちゃ血管やリンパ管が詰まったり
体内臓器の位置がずれて機能発揮が危うくなっていれば危うい面がある。

人体の外枠を正すパワフルな施術と、
皮膚の内側が深部に達して浄化し流れが健やかになる体質改善が。。。
うまく噛み合えば安全に身体変化が促進されることとなるだろう。


こうなってくれればと夢想していた望みが、
ひとつかなうこととなりました。


うれしいことです。

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posted by スズキ at 16:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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