そちらで大建中湯らしきものを煎じました。
※ 漢方処方のひとつのルールとして、
覚えていただきたいことがあります。
(大建中湯)とか、頭文字に(大)という文字が使われる処方の多くは、
体質改善に用いられる常用できる処方ではありません。
頓服的に急性で不都合な状態が発生したら服用するか、
数日間のみ服用するに留めなければならない処方です。
それだけ短期間にしっかり効果が実感できます。
漢方薬というと長期間もちいたらぼちぼち変化が実感できたという
一般的な漢方薬のイメージとは異なる処方のひとつとなります。
大建中湯は、[漢方ポケット図鑑]では(腹が冷えて痛み、腹部膨満感があるもの)を適用としています。
■ (大建中湯)の構成生薬は
人参:甘、微苦 / 微温 / 心、肺、脾
山椒:辛 / 熱 / 脾、胃、腎
乾姜:辛 / 熱 / 脾、胃、肺、心
膠飴:甘 / 微温 / 脾、胃、肺
本方は主が山椒と良姜の身体を温める強い作用を期待した処方です。
冷えたお腹に消化器の活躍が制限を受けていたものが、
身体を温めてから腹中の状態が活性化するお膳立ての上で
生薬の人参がお腹の中をしっかり整えてくれるというもの。
つまり身体を温めることでお腹の中にある冷えたところを取り除き、
消化器の働きを活性化させるという処方です。
ただ今回はいくつか制約がありました。
1.膠飴は購入できず抜いてみました。
膠飴は黒飴の飴玉のような色形をしております。
膠飴に期待する大切な役割のひとつに、
膠飴の甘さで山椒や乾姜の辛味を緩和させるものだと思います。
2.乾姜が購入できず良姜で代用しました。
結果的に今回の大建中湯は、
『人参、山椒、良姜』の3つのみをあわせた処方となります。
煎じ服用してみました。
集うた皆それぞれが、
『うぉ 〜 、これはツーンと刺さる!刺激が強烈だ』
まずは、つんざく一声を出さざるを得ない!
山椒や良姜のトップノートで鼻腔を刺激し、
一口含んだあとに舌先をしびれさせてくる。
身体的な体感としては、私の主観では胸部、
特に心臓辺りが温かいから熱いの中間となり膨張し始めて感じられた。
エキス錠剤では起きることのない即効を感じたことに驚きました。
同時に膠飴が入ってたらここまでの強烈な刺激にはならなかった。
・・・ある意味、貴重な体験ができたと思います。
大建中湯もどきを服用後、身体はほかほかして、
深部体温からしっかり高められたからでしょうか。
私は眠気におそわれてました。
眠りから気づき、4時間も寝ていたことに驚きました。
身体の深部体温の調整機能が活性化したことにより、
こうした状態の発生がみられたのでしょう。
これも生薬を煎じた強さのあらわれでしょう。
(周りには迷惑をおかけしましたmm)
集まった出先から帰宅するとき、
二番煎じまでした出がらしの生薬を捨てようと思うがいりますか?
といわれてすかさず、持ち帰らせていただきました。
こちらのブログを書く先程、
菊花と枸杞子、そして桂皮と大棗入のお茶を摂っており、
そちらに持ち帰った大建中湯もどきの生薬を少なめにいれてみました。
すると不思議な体験が訪れました。
三番煎じは全体的にまろやかな温もりを感じ摂れる程度とかわり、
胸中が柔らかくなった感じがします。
ときおり口中でぷちっと弾けた山椒の粒に刺激が頭頂に抜けますが、
一番煎じほどの厚みのある体感変化が起こることはありませんでした。
ただそちらをいただきつつ、生薬の厚朴について調べていたら、
突然、肩や首の芯の芯まで緊張が抜けきったような軽快感を感じられまして。
何事が起きたか、つかのま理解できない状態に。
身体の細部をボディスキャンしてみると、左右差が大幅に減少している。
おそらくは腹部の臍下丹田というコアに中心が整えられ重心が安定した。
そういった実感を得たため、
いつもは頭部が前後左右へ傾斜したままを支える首や肩の筋肉ですが、
コアが臍下丹田に落ち着いた途端、
頭が軽くなりだしたのでしょうか。
背中を通る背骨が伸びやかに上方へ背部伸筋が効き、
頭部を支える脊柱の強さが増すかのように感じました。
昨日、一番煎じをいただいたときにはこうした実感は皆無でした。
一番煎じから比べれば20分の1ほどの刺激と薬効に落ちた
三番煎じを摂ったときに身体の内側で外れていた身体連動連鎖の歯車が、
ガシャガシャと噛み合ったような実感を得て、
非常に気分が爽快に感じられました。
科学的にどうしたことが体内で起きたかは推量するしかありません。
ですがほっとするまろやかさを感じる三番煎じかつ菊花茶から、
なんらか引き金となって起きた変調または成果であることは確かです。
ちなみに生薬から煎じて処方をとる方々の中には、
出殻した生薬を乾燥させ粉砕し、
ふりかけにして、ご飯やスープにふりかける方もいると聞きます。
おだしの効果が期待できるものではありません。
ふりかけてもおいしくなるものでもありません。
ですが錠剤で漢方をとるよりも、
生薬という植物や動物から由来したものが自分の口に入ったときのほうが、
自分を整えてくれているという感謝の気持ちが高まるからかもしれません。
そうした感謝の気持ちからの三番煎じ。
そこには一番煎じにはない残り物には福来たるといったことが、
訪れるのかもしれない。
そう実感いたしました。
今回は大建中湯の一番煎じが強烈味覚過ぎたため、
三番煎じでちょうどくらいに落ち着いたのかもしれません。。
自分の個人的感覚では、
体内の気の滞る経絡部の気を強力に通された
理気作用や通経作用の強めの状態を感じられました。
気が滞ると内部に炎症のような熱のこもりと緊張が感じられ、
滞りが消えて気が流れ出すと気持ちいいクールダウンと弛緩を感じます。
自分の体重が半分以下に軽くなった感じがしてきました。
私の体調と本剤が興味深い形で噛み合って起きた体感でしょう。
だからこれが他の人にそのまま流用できるとは考えられません。
ですが本剤の経験から、自身の体調に腑に落ちたときに起きる、
すばらしいクリアな体調を体験させてくれることがあると。
そのようなことが体感できたことは、今後の励みにもなります。
また皆様にも、こうした良好な変化が身に起きてよろこべる実感。
ぜひ味わってほしい。
切に、そう感じられた体験です
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