2025年11月05日

隠れ血瘀に隠れ筋膜癒着。 いかに減少させるか。

個人的な話題で恐縮いたします。

私は極度の近眼と乱視が入っており、
小学生時代からメガネをかけております。

いまも徐々に眼鏡の度がきつくなり遠近ともにメガネ無しでは見えません。

ここ数か月で近眼がさらに急速悪化したのか、
眼鏡をかけ、ものを見るとものが二重に見えてかすみ出してたのです。
メガネ着用でも細かい文字が見づらくなった。。。。
こまった・・・



『はぁ〜。

ここ最近、だいぶん目に負担をかけているからなぁ。
長時間、youtube映像の視聴がたたった眼精疲労なのだろう。
勉強がストレスで肝気鬱結になって、肝の疏泄失調が起きたのか?
それで目に十分な血液が供給できず、
目のレンズ調整機能が鈍ったのだろう。

この悪化傾向が進み過ぎたら脅威だぞ。。。』



ですが。
おかしなことに、気づきました。
目はしょぼしょぼしてませんし、
メガネを外し30cm以内の距離のものを観ると、
ピントがくっきりしてよく見えるのです。

以前は近眼でこれほどよく見えてません。

不思議な現象だが
これは老眼の症状が進んだ結果だろうか?
ひどい近眼は老眼にはなりづらいと聞いた覚えがありますが、
それはただの噂だったのか。

目のトラブルや老眼の本を図書館で借りて読み、
母の老眼鏡をかけるなど確認をしたが、老眼ではなさそうです



状況を分析すれば、
(過去)近くや遠くのものがぼやけて見える近視、二重に見える乱視。
(現在)乱視の症状が減り、裸眼で30cm以内はくっきり見える。
乱視が入ったメガネを近眼者がかけると、
ものが二重に見えることもあるそうです。
    この可能性がでてきた。


AIで聞いてみました。。。
はい、乱視が改善した後に、乱視が入ったままのメガネをかけると、
目が以前の状態と異なっているため、物が二重に見えることがあります。
これは、メガネが目の状態に合っていないことが原因です。
 』

・・・そうなのか。。。
メガネが合わなくなったのは、困りました。

メガネ屋で検眼し目にあったレンズをつくるとしても、
視力の改定が体内で起きている最中であれば早々にレンズが合わなくなる。

そう推測をしたらレンズの作り変えに慎重になります。
私はいい年をしてますが、メガネ店、緊張するんですよね。



自動車免許証更新の検眼では、
私の整体の知識を総動員して視力をコントロールするので、
一時的に0.3〜0.4ほどは視力を加算させることはできます。
(そうした努力を継続できばいいのですが、そうもいかず、、)
近視の常態はどう制御すれば動くかは理解しています。
ですが乱視となると見当がつきません。



今回、乱視の改善がなぜおきたか?

うっすらと思い当たるところはあります。


8月を過ぎたころ、

今年の前半期から中盤期まで、
いったん施術を終えるため、
お越しいただいたお客様のケアに相当な集中した力を注ぎました。

そうした施術疲れは身体に備蓄されるもので、
身体の隅々まで『隠れ血瘀』を作り出していきます。


『隠れ血瘀』は、筋膜リリースでは除去しきれない、
小規模血瘀の散在するものです。


施術をする日々で心身に交感神経過多のストレスをかけていれば、
アドレナリン分泌により血流が常時高い状態を維持されるもので、
『隠れ血瘀』があっても高まった強い血の流れのせいでまとまりがありません。

(ただアドレナリン分泌が多い現職でも、
あまりに過剰なストレスを受けたり、
瘀血体質を強化する食生活なら、
未病の『隠れ血瘀』が影響し始めることがあるそうです。
注意は必要でしょう)


私自身に目を向けます。
私は施術をいったん退いてアドレナリン中毒から抜けて、
血の流れが遅く弱くなり体内に散在している『隠れ血瘀』もある。

職業柄、チェックすればだいたいのところですがわかるのです。。。。。



「おいおい、なさけないぞ、『隠れ血瘀』を持ちっぱなしなんて!」


私も、そう思いますが、
自分の身を二の次にして、一所懸命過ぎたのです。
複利で増える『隠れ血瘀』のつけを払うことが、
これからの一定期間、気の抜けない仕事になりました。





施術の終了した直後に『隠れ血瘀』が少なくない未病であならば。
どうなることが予想されるでしょう。





血の流れや強さが弱まった常態化が続くと、
数年内には『隠れ血瘀』がまとまりだして
次のステージに進行するおそれがあると、私の頭では考えています。


同業の先生や、他でも業務多忙でストレス過多な職業の方々には、
退職後に疾患傾向に偏りがある原因により、
生涯を終える方がおられます。
できることであれば、
これからはゆっくりできる時間が増えたと、
自分ができなかったことがかなえられるようにしたいですよね。。



そういった考えの元、
血瘀という病理物質の除去をする狙いで行動を起こしていました。


大凡20〜30%ほどは代謝を上げたかったので、
漢方処方や生薬や食薬なども活用したのです。。。




私が得意とする分野として、
筋膜リリースという手技は大鉈を持って
ざっくりと筋膜の癒着部を解く技術があります。

画期的に筋肉や腱、靭帯の軟部組織を変え、
関節の可動域を整える手法です。

大きな表層に位置する筋肉から、
大腰筋のような深層筋まで対応できますし、
経絡の理解が進むようになれば、
対応可能性も飛躍するものです。
ここが刺すように痛いといった刺痛の軽減にも
効率のいい対処法です。




ですが筋膜リリース適性対応外の筋膜の癒着部もあります。
それは『隠れ血瘀』といった血管の脇にできた
ごくごく小規模サイズの血瘀は全身に散在しているのですが。
そうした血瘀ができる酸化エリアに筋膜の癒着もおきやすいようです。


そうした場合の患部に対し、
筋膜リリースでそちらを狙い撃ちして対処するのは
不向きな技術であると考えられます。


例えば身体の裏に入り込みがきつくなった血瘀は、
触診でその状態を発見できる施術者はどれだけいるでしょうか?

中医学でいう痰により作り出された筋膜の癒着部が関与して、
血瘀の発生をつくるときもあります。
通常、筋膜の癒着箇所がどういった場所にできるかは、
よく存じ上げておりますから、そこにはきっちり手をかけます。
ですが全身を遊走する性質をもつ痰にともない血瘀が生じれば、
見つけ出す技術は私にはありません。




そこで考えたのは、
生薬の処方から血瘀等の病理物質を対処する方法を
少しずつ自分の身に取り入れることの実施でした。

それについてがんじゅうファミリーさまのyoutube映像で
どのような対処があるかを学ぶことができました。

血瘀がたくさんできる瘀血体質の場合、
どのような手順を持って対処を進めるといいかがあって、
そちらの内容を確認できたおかげで安心した気持ちでことにあたれました。

自己プラントして一ヶ月半の期間、
食薬や処方で補血で足らない私の血の量を増すことを先行させます。
どのように補血をするか、
健脾をベースに取り組み、
途中から和血・行血の作用を持つ生薬を少量ずつとることで
血瘀の量を徐々に軽減させていきました。

ごくごくスタンダードな奇をてらわない進め方です。



そうした経過が体内の血液が隠れ血瘀に届くことで
隠れ血瘀の軽減化をはかれる可能性はあるのだろう。
そうした仮説のもと、取り組んでいたわけです。


(ここでお願いとして。
ここでは私がいだいた仮説が混じっており、
科学的検証はなされていない点が含まれています。
その点はどうか、受け流す程度のこととしてお聞きくだされば幸いです)


ちなみに隠れ血瘀は手探り対応ですが、
がっつり見える筋膜の癒着も23箇所ほど気になるものが見当たりまして、
そうした筋膜の癒着を解いたらその下には倍数となろう癒着が隠れているもので。
いわば『隠れ筋膜の癒着』への大鉈をふるうにも、
セルフケアでは十分力を発揮できないものでした。

ですが少しずつ頭を使って遠赤外線ドーム型サウナ内の閉所で、
トレガーアプローチ風の映像を思い出す動功を身体に仕掛けて
経絡の膀胱経と腎経の気をうまく流れるよう巡らす意念と動きをかけました。
※陽虚体質がベースなので熱を注がれることや発汗は苦にならない体質だからできることです。


徐々に内転筋群の地面の把持をなすグラウディング感覚が増してきて、
安定感がでてくるようにしました。




ただこうした一連の行動の意図には、
目のトラブル予防の意図はありません。
疲れ目はありましたが、寝れば治っていました。
そうして『隠れ血瘀』や『隠れ筋膜癒着』を3ヶ月弱丹念に積み上げていたら、
乱視が軽減した結果があらわれた。

そうなった理由はわかっていません



これは推測でしかありませんが、
認知機能を後退させない自己への取り組みとして、
下方に変位した後頭骨を整える操作はしていまして
頭部(脳)への血行を抑制した箇所には手を加えた結果になってました。


上部頚椎後面の後頭骨に付着する大小の筋肉や腱を、ゆるめること。
特に左右差を考慮して現在は左側が右の5倍以上の硬化が見て取れております。
左側の後頭骨下をアプローチする前に左側起立筋群を7部どおりしっかりと緩め置きます。
などと後頭部の凝りをメインに緩めていきました。

後頭骨は環椎と協働して頭部の水平性を感じ取るセンサーの役割をするので、
もしかしたら後頭骨と環椎のズレが以前より軽減した割合で、
乱視が軽減したのかもしれません。



これも自分なりに腎虚体質を考慮しつつ、
身体の恒常に挑む過程上のことです。

次にどのような変化が観察できるものか?
興味はつきません。




最後に余談となりますが。


手元にはメガネが目とあわない乱視用のメガネ。
メガネ店でレンズの新調はしたくないものです。。。

近視もスムースに改善して生活でメガネをしなくてよくなりたい。

そこで登場するのが目にすばらしいといわれる生薬の組み合わせが『枸杞子と菊花』です。
疲れ目等にいい処方には『枸杞子と菊花』を六味地黄丸に加えた処方、杞菊地黄丸があります。
枸杞子と菊花は、腎を滋養し肝を養い肺を潤すもので、
平肝明目とされ肝を補い目の充血(炎症)を鎮め、目を明らかに(改善)してくれます。



『枸杞子と菊花』を薬膳茶にして飲用にしても、
枸杞子も菊花も五性が平ですから
私の体質には悪影響はありません。

枸杞子も菊花も、食用としてお目見えするもので、
枸杞子は杏仁豆腐の上に数粒や、
菊花はお刺身用の解毒としてそえられていますね。
皆様にも馴染み深い生薬です。


『枸杞子と菊花』の薬膳茶を試してみようと思います。
生薬で腎を滋養することで肝を養いというものですし、
速攻で効いたことがわかることは期待できません。

薬膳茶を飲むのも薬膳の勉強になるでしょうから。
じわじわ良くなってくだされば、うれしいです

posted by スズキ at 17:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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