2025年08月27日

腰痛に陥りやすい腎虚体質は誰だ! 。。。私です。

中医学的に考えれば、
腎臓と腰部は関係があるといいます。
たとえば急性症状で腰部・膝裏に不調感が高まれば、
(腎を邪気)が襲っています。

腎経の経絡を持つ大きな筋肉に(大腰筋)があります。
大腰筋は、大きな腰の筋肉で
大腰筋が腰椎を立たせる要の鍵になっています。

腰椎の腹側に左右の腎経の大腰筋があり、
背側に膀胱経の起立筋があります。
主に起立筋は脊椎を静的に立たせ維持し、
腎経の大腰筋は脚の筋肉で動的に動きをかなえます。




まず、手技ではどんな感じで腰痛をほどくか。
そちらを観てまいりましょう。

立位で腰部の垂直性を正しく保てないとき。
たとえば猫背だったりふんぞり返ってたり、
腰が横に反ってねじれているようなケースです。
そうなると本来は起立筋側で腰椎を効率よく支える
背中のバックライン全体を活かしたシステムが効きが悪くなります。
起立筋で負担が支えられなくなった部分を
大腰筋に肩代わりさせる仕組みがあります。
起立筋は本来はアキレス腱の腱反射や首後ろの項靭帯が伸びれば、
自然に腰部の腰靭帯も伸長するものです。
それが項靭帯等が伸長せぬままの姿勢が続けば、
起立筋が自ら伸長することはできずにこんにゃくのようにぐらつく。
そのぐらつきをカバーして腰椎を支えようとしてしがちなのが
大腰筋への負荷の肩代わりです。
これが過剰になって大腰筋の筋膜が癒着が甚だしくなり、
その癒着部が断裂すればぎっくり腰となります。
このギックリ腰になるころには大腰筋も萎縮緊張が観られますが、
腰部の起立筋や臀部筋群などが凝りが深く入っているでしょう。



ぎっくり腰を手技療法でリリースするなら、
仙骨と腸骨の可動がおかしく制限されていますから、
その仙腸関節のリリースをすること。
それが先行されます。

そして流れで軽度に腰仙関節部が埋まっているので、
そちらも腰椎5番と仙骨との間を開けるように仕込みます。
(ここがあまりに深く落ちくぼみ入り込むと仙骨の存在を誤認します)
次に膝裏の凝り(ひかがみという)を緩める。
次に大腰筋の患者側を緩め左右差を減らしつつ均等化する。
最後に背中側の起立筋をきっちり骨盤部から首に至るまで、
左右差を軽減するように仕上げます。

つまりぎっくり腰は大腰筋の筋膜や筋繊維の断裂からきたものですから、
腎経上を全体観ていきますと膝や足首の内側靭帯等の異常等が見つかります。
膝や足首等のへんてこな動きや姿勢が大腰筋の緊張のきっかけになりますし、
膝等を手つかずにすれば
大腰筋の緊張や萎縮を緩めても痛みが半減したとして不調は長引きます。
逆に言えば。
トータルで腎経の緊張と膀胱経のトラブルを全体を通して直せれば、
ぎっくり腰の不調は早々におさまります。

これは臨床例として多くみてきたことです。
簡単にぎっくり腰になられるお客様
(ガラスの腰部を持つお客様)がおられたため、
ぎっくり腰対策は必然的に40通りほど試行錯誤して深めてきましたから。
手技ではどこまでの改善が見込めるか、
私の施術の範囲内ですがよく存じ上げております。

横隔膜と大腰筋の上端の靭帯が交わるところがあり、
おそれや恐怖などの不快感という感情が引き金になり、
ぎっくり腰を患うことがとても多く感じます。
ただし恐怖等の感情を受ける前に
大腰筋はすでにぱつぱつに固まってなければ
ぎっくり腰にはなりませんので。
日頃の良質な運動習慣などが大切でしょう。



なので私が中医学の漢方の勉強をする前は、
これらの要点が手順よく絵で浮かんできました。
お客様を前にして、
リリース箇所の解く左右差を含めた深さや幅を割り出すために、
皮膚の上から触ることで、その箇所の温度、湿り気、
柔軟さ、気の異常、等を見て取っていきます。
一見すると急性症状かと勘違いされそうですが、
ぎっくり腰はすでにがっちがちに大腰筋に負担を蓄積させた慢性病です。




それが漢方を勉強すると、
『疎経活血湯(ギックリ腰や急激な関節痛、神経痛、筋肉痛)そけいかっけつとう』
疎経活血湯を構成する生薬は多く17種類で。
ぎっくり腰のときに処方される定番です。
私は服用したことがないのですが、よく効くらしいといいます。

こちらは常用するものではなく、頓服のようなあつかいで、
ぎっくり腰になったら処方してもらってみるとよいでしょう。
疎経活血湯は、ある意味、ぎっくり腰のレスキューレメディのようなものですね。

こうした急場をしのぐための処方がある一方、
慢性的な腰部の弱さを補うために腎虚を改善する対策をいたした処方も。

上述したように大腰筋という腎経の経筋を持つ筋肉がぎっくり腰のトリガーですから、腎虚体質を持つ人がなりやすいんです。

私も一度、こっぴどいぎっくり腰になったことがあります。
私は腎陽虚体質で、ぎっくり腰になりやすい体質です。

だから私自身、補腎となる食素材を意図的にとるようにしたが、
思うほどまではその成果が実感できるものではなかったのです。
そこのなぜ補腎の食素材が効きが悪いかは、
私の腎が虚弱し過ぎだというだけと察するものですが、
そういった者はどんなようにすればいいのかのサンプルとして、
自分の身体を活かせることのありがたさを実感して取り組んでいます。
(ここは今も実験、実食中)

漢方の方剤で、<腎虚>では六味地黄丸、八味地黄丸をつかう。
詳細に言えば、
腎陰虚では(六味地黄丸)。
腎陽虚・腎両虚では(八味地黄丸)。
だから私は(八味地黄丸)を選択しましたが、
(牛車腎気丸){八味地黄丸に牛膝と車前子が加わった処方}は、
”老人性のかすみ目を良くする”という肝をさらに補う車前子をいれたもの。
こちらを選択することも考慮できるが。


といったように腎陽虚(腎虚)体質を漢方で改善させること。
腎を整えて腰部の状態を内部からバックアップさせることができる。
腎陽虚という腎の気・熱が足らない状態を根本から見直すことが、
将来的に最良の対策となるだろう。

これができたら絶対にぎっくり腰にらないかといえば、
私に限ったことでは、そんなこともないと思います。
ただしっかりと腎虚を手当する習慣を持つことで腰部や下半身が
痛みや張りや引き連れ等の不具合は出にくくなったり、
出ても早々におさまる状態に移行できると考えます。


手技療法をしていたときには、
経絡を知るか知らないかでは、
お客様の身体の内側の構造に新たなルールがわかり、
明らかに施術の捉え方が変わりました。
経絡を徹底して学び始めたときはプレッシャーがきつかったが、
わかってくると施術成果が飛躍して驚きました。


願わくば、食養生素材研究と漢方薬の方剤の知識が、
体質を改善するという目標目的において、
実を結んでくれるような時が来ればとがんばってます。


またここでいう体質を改善するという『体質』について、
中医学上の見方があります。
たとえば腎虚体質というのも体質のひとつだと考えてください。
いずれ、こちらは大事なことですから、
改めてご紹介できればと考えております。

posted by スズキ at 16:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 中医学診断 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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