では、ここで赤血球の理解から離れ、
体内の血中でのプラスイオンとマイナスイオンの異なった役割を観察してみましょう。
プラスイオンは老廃物をひきつける働きがあります。
プラス・マイナスのイオンバランスが崩れ、
プラスイオンが過多となれば老廃物の量が増加し固まりをつくりだします。
対してマイナスイオンは押し流す力が強く働き、
そうした老廃物を流し去って柔らかさをつくりだします。
というわけでプラスイオンで老廃物を回収し、マイナスイオンがそれを除去します。
ということで、
たとえるなら<一般家庭ごみを集めてゴミ箱に捨てるまでがプラスイオン>の役割。
そうした一般家庭ごみはごみ回収車が各家を回って集め、<ゴミを燃やす焼却炉まで持っていくのがマイナスイオン>の役割。
そう考えていただければ、
プラスイオンが悪だとかマイナスイオンが善だとかいうのはお門違いだとわかるでしょう。
プラスイオンもマイナスイオンも偏りなくバランスが整えられたとき、
各々が役割を果たしてくれるわけですね。
ちなみに凝りが強い場所は、正常なプラスイオン・マイナスイオンの対等状態にくらべて
<マイナスイオンが足らず、プラスイオンが過剰>なエリア。
老廃物がたくさんそこに蓄えられ、そうした老廃物を浄化する回収システムが働きが悪い。
老廃物は粘性があり、寄り集まれば別れた組織を粘着させて一体化させる。
それが凝りです。
この状態とは中医学でいうところの虚実の(実)と呼ばれる状態です。
ちなみに凝りの状態を通り越した組織は筋肉が張りがなくみずっぽい。
正常なイオン数が足りておらず、
プラスイオンもマイナスイオンも全体量が減少している。
プラスイオン・マイナスイオンの対等状態にくらべたら
プラスイオンが足らずマイナスイオンがまあまああるのかまたはその逆かといった様子です。
家庭ごみは部屋のゴミ箱に捨てられず部屋中で散乱したままでいる。
ゴミ回収車がきても所定の場所に袋にまとめて出しておいてくれないので、
もっていけないでそのまま素通りするでしょう。
これでは各家の部屋中がゴミ屋敷でかなり厄介な状態だとわかるでしょう。
時間が経つごとに部屋内のゴミの散乱が蓄積されますから、
たとえば6畳間のスペースのようにごみを貯めるサイズは限られ、
キャパオーバーがやがて訪れて破綻することは目に見えています。
こちらは中医学でいうところの虚実の(虚)と呼ばれる状態です。
(実)の状態であれば、プラスイオン過多であるから、
マイナスイオンを内外から患部へ補うことが対処法となります。
<補法>ですね。
マイナスイオンが補充されたら、
正常にプラスイオンが集めた老廃物を押し流す。
浄化する機能は早々に復活してくれるでしょう。
(虚)の状態であれば、足らないプラスイオンとマイナスイオンの量を見定め、
それぞれを適正量の補充することは大事なことです。
ですが上述したような、お部屋の内部に溜まりに溜まったゴミが散乱したなら、
まずはそこの清掃とゴミ出しも手を付けなければなりません。
これが俗言う(デトックス)ですね。
プラスイオンやマイナスイオンの足りないものを補うことは物理的にできます。
ですが細胞内や患部エリア内に散乱し蓄積された老廃物の除去は、
そんな生易しい対処でクリーニングできるものではございません。
原理原則的に部屋内にゴミを散乱させた年数と同等か、
ときにはそれ以上の期間が必要となります。
末期では最悪、元通りにはならないこともあります。
初期や中期では、身体の一部には実となり虚もその裏にあるといった、
実と虚が偏在しつつ共生しています。
それが身体の浅層と中層や深層でのことでもあるし、
伸筋と屈筋でわかれているような場合もあるでしょう。
ですが末期となれば虚のより集まりがほとんどです。
経験豊富な施術者なら、これからのプランを脳裏に想像して、
戦いに挑むような気持ちになることでしょう。
ということで、
(実)の方でしたら、わりかし対処も簡単だからといわれるイメージ、
ご理解いただけましたでしょうか。
同時に(虚)のエリアが全体的に量が多く占められた方でしたら、
理にかなった対応技術をもちいても手間暇時間やがかかりますし、
ひとりでは路に迷い、こころがめげそうなこともあるでしょう。
(虚)の状態が恒常化すると不調感を実感できる痛覚の麻痺が起こり、
自分の体調はそこそこいいのだろうと安定しているような勘違いをします。
そうなると本格的な発病をする症状がでる前に手を打つことができません。
そうした未病で引き返す対処がしづらいわけです。
そして(実)の方々は、基本、ちょっとでも身体の安定感が乱れたら、
まさに慌てふためいて痛い、苦しい、どうにかしてくれ〜と訴えます。
痛覚等がしっかり働いてくれている正常な反応がでていますから、
ケアはショットガンでピンポイントを狙い撃ってケアしただけで
驚くほど快調へと復活なさるでしょう。
自分では不調の原因となる病位が(実)か(虚)のどちらにあるかを
判別しづらいこともあるかもしれません。
(実)(虚)も、それぞれさらに細分化されて判断が厳密化される。
ここの判断が優れておられればそれに見合った結果が出るでしょう。
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