中医学では<血瘀→瘀血→腫瘍>という
状態変化の流れがあるとされます。
瘀血とは、調べてみると様々な説が述べられており、
古くなった血だとか、デトックスを必要とする血液だとか。。
一見もっともそうだがなにをどうすればいいかは、
それがどのような成分で組成されているかわからなければ話になりません。
仮に瘀血を、赤錆たっぷりになったヘモグロビンをもつ赤血球だとみてみましょう。
ヘモグロビンは鉄を含みます。
血をなめると鉄の味がすることでもわかるでしょう。
赤血球はヘモグロビンに酸素を吸着させ、カラダの隅々まで酸素供給を行っています。
ですがそうした赤血球のヘモグロビンの鉄分に赤茶けてぼろぼろに鉄を壊すサビがついて暈が増してしまったとしましょう。
赤血球は、毛細血管の管の直径よりわずかだけ大きめで、毛細血管内に入り込もうとするときにはみずからの身を折り曲げて中に入るようになっております。
これは顕微鏡で観察できることです。
ですが赤錆をつけたヘモグロビンをもつ赤血球は、みずからの身を折り曲げて小さく変形することがかなわなくなり、毛細血管内に入り込んで血液を末端まで供給しづらくなります。
こうした瘀血状の血液に変わってしまった血液を持てば、酸素の供給も二酸化炭素の排泄もしにくくなった組織があらわれていき、こうして酸素や栄養が不足し二酸化炭素やその他老廃物の排泄ができなくなった弱化した組織が占めるエリアが体内にできあがってしまうわけです。
そうした場合、老廃物は強い酸化作用をもつ毒素と化してしまう。そうした組織が他の隣接した組織に影響を与えてはならないということで隔離がなされます。
それが岩石のような硬さで包まれた腫瘍といわれる病理生成物とされます。
と、とりあえず赤錆たっぷりのヘモグロビンをもった赤血球を瘀血とする、これもまたひとつの仮説。
つまり仮説が正しいかどうかを検証する必要はありますが、検証するにももっと正当な瘀血の他の仮説を見聞していく必要が出てくるため、今後の私自身の勉強進捗度に期待いたします。
ちなみに瘀血化が進んだ者は、毛細血管内に血流が停滞することで、カラダが冷えだすという特徴を持ちます。
というのは毛細血管内に入ったぎりぎりサイズの赤血球は、毛細血管内で摩擦され熱を生成しながら流れます。これが重要な人体を暖める発熱方法ですが、瘀血であればこの摩擦熱が理想的におこることはなく熱生成が半減するなどの減少するでしょう。
瘀血状態がさらに悪化してほとんど毛細血管内に侵入しづらくなれば、そうした患部には冷たさを感じます。実際はそうした冷たさがでる前は熱がこもる状態となっていて、この熱のこもり方があると異変として問題が察知されることもあるでしょう。熱が移動せずにその場にとどまるといった循環機能に障害を受けた何かのトラブルが起きていると推測されるからです。ただ進行が根まで進めば冷たさが占めるようです。
ここで筋膜リリースをするものの視点を添えて話を進めましょう。
筋膜リリースは、隣同士の筋肉まるまる一本が癒着したり、筋肉内の筋肉の束(筋束)同士が癒着したり、筋繊維同士レベルが癒着を起こすなど。
大きな筋肉がまるまる一本同士が癒着したときは、比較的急性でリリースは容易ですし筋肉自体は暖かさがありますが、癒着単位が筋束までいくと慢性化が起きて久しい状況で、筋繊維同士が癒着したら骨や石と同じほどの硬さに化けて触れば冷たさを感じます。
筋肉と筋肉の間にも、筋束と筋束の間にも、筋繊維と筋繊維の間にも、すべてに潤滑油がまぶされており、いってみれば筋組織とは潤滑油に浮く組織のようにみえるほど。
その潤滑油は、無色透明でさらさらとした液体です。
この場合、筋肉同士の癒着なら潤滑油の循環は制限は受けていてもまだ代謝できている状態が保たれています。蓄積する老廃物も質のよい休息により排出できるでしょう。潤滑油の色合いが、徐々に血の色のような赤みがかった発色のものが老廃物として見受けられます。
ですが筋束同士の癒着が進むと潤滑油の循環制限は大きくなり停滞が深刻化してきます。蓄積する老廃物は徐々に休息だけではカバーできなくなり、潤滑油の色も赤紫や紫色になり粘性が高くなって流れがさらに悪化していきます。
筋繊維同士が癒着しだしたら潤滑油の循環はほぼほぼ微々たる量と化した状態です。こうなると病が裏に入ったといえるような深部まで筋繊維の凝りが入り込んだ状態となり、潤滑油は新しいものが供給がストップされて久しくなり古くなった潤滑油をずっと使い回して機能させるためその油は黒く酸化した色に変質いたします。粘度も強く自然には流れて代謝することができないものと化しています。
で、こうした場合、筋肉同士の癒着ではさほど瘀血がみられませんので、筋膜リリースを粛々と優先順位決めをして解き進めていく計画でみていけば問題ありません。
ただ筋束同士や筋繊維同士などのレベルへと筋膜の癒着が進行すると、舌の裏側や脈状で瘀血の蓄積を調べると、問題が出てきたり、または深刻化してきている人も見受けられます。
そうした体内の筋膜と筋膜の間に流れる潤滑油と瘀血のコンディションには、関連性の有無はシステム的に明瞭な答えはわかりませんが、部分的に潤滑油がきれいなまま循環していれば血液もきれいなまま循環し続けている。またその逆も言えてそうだとみておりました。
潤滑油が切れるような筋膜の癒着が進んだエリアにある血管は、単純に血行を阻害するような凝りにより血管の圧迫を受けて流れを阻害させられるというのはあるでしょう。
というのもそうした筋膜の癒着をはがした結果、血流が通常化された状態をその場で脈を診てモニターすることができることもありますから(複雑な他の血虚などのトラブルがあるとこの限りではない)。
潤滑油が老廃物化して粘度が高くデトックスがしづらい状態のものが多くあるものはがんになりやすいといったことは昔からいわれるところでもあり、そういった傾向は私も何例か存じ上げておりますので、あるのだと思います。近所に住まわれていた知人のプラモデル屋の店主ですが、私がカッピングをさせていただいたときのカッピングの痕(←潤滑油の色がでる)の黒さは笑えないほどで、若くして他界なさられました。
ただここは完全な私の思い過ごしかと思うが、血液が最初っからそこまで赤錆化したヘモグロビンをもつ赤血球にみずからを変えるのだろうか。もしかしたら潤滑油の酸化が進んだ蓄積物は内臓組織含め筋組織内に蓄積してさまざまなトラブル要因化している。もともとそうした潤滑油はカッピングのマイナスの圧で吸引圧で皮下組織直下へ移動させることができるといった移動がかなうような物質でもあり、何らかの影響でこうした酸化老廃物と化した潤滑油が血管内の赤血球に接触することで、赤血球内部の鉄分に酸化物がふれて赤錆を付したのではないか。というのも、こうした潤滑油が乏しい筋組織は柔軟性を失っている。外圧や内圧、そして柔軟性を逸した筋組織を引き延ばしたらちぎれてしまい毛細血管などが負傷して内部へ変色したどす黒い色をした潤滑油が赤血球に直接ふれて酸化という化学変化を起こすものではないか。
まぁこれは、私が想像しただけの妄想がはいっており、科学的検証をする術を漏っていないため証明することはできないのですが。
なんかしら<赤血球と筋膜を取り巻く潤滑油の健康状態の正比例関係がある>のは確かだと思います。
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こうした赤錆化した赤血球をもとの健康な赤血球に戻したいのですが、
そうしたところでの、気による酸化から還元への転換は、
整体術での骨格矯正以前に下地づくりとしてなしておく必要な部分があります。
5000年の前からつづく中医学の思想では、
<がんは血の病>といっております。
てっきり、血の病といえるようながんの種類があるっていうことか?
等々、がんのことを現している言葉ではないと感じていたが、
どうやらそうではないらしいと思えてきました。
浅く知るだけでは<謎ばかり>でした。
それが少しずつ用語や仕組みが見えてきて、
最新の西洋医の研究成果が手にはいると、
ちょっとずつ見える範囲が増えるように感じております。
ただこれを薬膳でどうやって個別具体のそれぞれの人に、
良質な影響を与えることができるような仕組みとなっているのか?
そこの謎は、いまのところ皆目見当がつきません。。。
これから学ぶ学校で得る資料はある程度専門的なものです。
そこに対して学ぶことができる幸せは感じており、信頼しています。
おそらくはわからないことがあれば、ユーキャンの薬膳コーディネーターはまったく質問しても答えちゃくれなかったが、今回は通信教育であったとしてももうちょっとは質問に答えてくれるだろうと期待しています。ですが私が思っているところと、教科書の内容には隔たりがあって、無回答で突き返されそうな気もする。。
とにかく紙上の勉強はまぁまぁ対応できたとしても料理はずぶの素人。
いかに赤血球の赤錆といったけがれをとれるものか。。。
テキストの通りで、脾で後天の精を十分にすること優先として、そこから瘀血に対応する食材をどうつかえばいいものか。。。
ここって、要するに通信教育で机上の勉強でわかった気になっちゃいけないところだから、自分なりの実験が必要きわまりないものなのでしょう。
どうやればいいものか、、、。
またどうやっておいしい料理をつくれる腕を磨けるか。
独りきりで独り言をいいながら進めていい話ではないような気がする。
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