2025年07月09日

仙骨の背面にある靭帯のリリースについての考察と懺悔

仙骨の背面にある靭帯のリリース。
そうするためには上述したような
精密な手技ができる身体操作ができるようにしたあとの話です。
安定した手の操作ができなければ、
この部位のリリースはできません。

ただそうであったとしても、
ひとまずどういった靭帯があるのかを具体的に観察してみましょう。


2025_07_09_18.48.47_edit.jpg
(図)

後仙腸靭帯上部
後仙腸靭帯下部
仙結節靭帯
仙棘靭帯
棘上靭帯 仙骨部
(骨盤内筋膜が隠れている)


Visible Bodyという3D解剖図アプリ。
こちらを使って仙骨に付着する靭帯を表示。
すると以下のような靭帯がみうけられます。
Visible Bodyは、目的の筋肉や靭帯、骨等の組織を選択し、
3D化したそのパーツのみを表示し、
ぐるぐると視点を変えて観察できる。
研究するにはとても便利な機能です。
こちらを使って、2時間も3時間も、
各靭帯を回転拡大縮小と表示させて
観察をしていくうちに立体的な把握ができてまいります。
そこができてきたら、それら靭帯と骨との関係を動きや支えからイメージを膨らませていきます。
(だいたいの筋肉はアプライドキネシオロジーの専門書から紐解くことができますが、
 これら靭帯にはそういったものも詳細な解説されるものではなく、
 自力で作用や関連性ある組織との連携などを割り出す必要が出てきます)

これら靭帯をアプローチするときは、
左右差が著しい方も散見されるため、
どこがどのように変位をもたらしているのかを
左右でのバランスや上下の並びでの状態を観て、
正常化するイメージを描き切ったあとにします。
(ただ手技をおこなう過程で、
 一瞬ごとにバランスががらりと変わるときもあるため、
 描いたイメージは固定せずに、臨機応変に書き換えることが必要です。)


基本的に、梨状筋等の外旋六筋をしっかりリリースをしおえると、
仙骨裏に位置する靭帯が一時的な軟化状態を示します。

靭帯部分の深部が骨等にがっつり癒着がなされている場合。
加熱した砭石温熱器2つを使い靭帯の硬化部を挟み込み、
熱を90秒以上注ぎます。
そのときに加える熱は赤い筋肉部分は、
熱さを鋭敏に感じて反応してくれるので、ある意味、お客様の反応を観察して、
行き過ぎを調整することができます。
ですがこの靭帯部分には骨化が強く冷えがあっても、
さほど熱を感じ取れないらしくお客様任せにするのは危険です。
靭帯のときは必ず施術者の指先で温度を確認したあと、
適正な熱を注ぐようにします。
また2つの砭石温熱器で挟み込みをして熱を注ぐと、
少しずつ軟化があらわれてくることがあります。
(軟化促進のムーブを患部にかけてもいますが)
そのときには挟み込みつつ骨から引き離す方向へと
ソフトに引き上げるようにします。
そうする操作を5〜6回繰り返すと、
スムースに緩みやすくなり、
長期にわたり調子がよいようです。


仙骨裏手の固まった靭帯全体を動きをつけるときには、
ヤムナボールやメディシンボールで患部をとらえ
水平へ向かう刺激のずり圧をかけます。
大きく面として患部を捉えるところでは、
ヤムナボールのメソッドは最高です。


ボウエンテクニックではおなじみのレッグロッグで
仙骨裏手の固まった靭帯のアプローチをすると、
とてもリリースがはかどります。
やり方はボウエンで梨状筋をリリースする用法と、
尾骨のリリースの用法などの応用系で対応できます。
細かい作業が必要なときと一定のパワーをかけるときには、
このノウハウで対応がしやすくなります。
またこうしたレッグロッグで患部を触ることにより、
患部が少し上方に持ち上がる状態となるため、
芯のある凝り部分の発見をすることが容易になります。
なので仙腸関節のリリースをするときの操作をしてるとき、
こうした臀筋裏の変位状態も立体的にみて触って記憶に留めておきます。


また仙骨裏にある靭帯は、靭帯組織であるがゆえに、
固まれば骨以上の硬さに陥りますし、
そうした水分が切れてからっから状態では断裂が起こりやすくあります。
そのようにならないよう一度で、一回の施術で全部仕上げようとせずに、
着々と仙骨の上部の方の靭帯から表層から深層へと回を追って仕上げること。
そのようにすると高齢の方でも、問題なく若々しさがある骨盤に生まれ変わります。
それにムリやムラやムチャをしないように安全をみて負担割合が低く解ける分だけ
毎回解いていくことで、自然に骨盤の状態変化に馴染み日常生活に支障が少なくなります。
ただそのようにわけていったとしても、事前のお客様のそれら靭帯の状態具合から、
かなり深部へとその靭帯の病が侵入していてるときは、そうした施術回数を多くし回をわけても、
負担を極力少なくなるようにしたとしても、極端な眠気やだるさが現れることがあります。




あとは別々の仙骨裏にある靭帯に対しての付記、
および私の懺悔となります。


【後仙腸靭帯上部】やその他の靭帯ごとに、
別々の起始と終点があるわけです。
それぞれの靭帯の解き方は、各々まったく異なってきます。
そのため上述させていただきました仙骨裏にある靭帯を、
一本ごとに観察して、仙骨尾骨との関わりなども熟慮し
リリース法を考察していくことからはじまります。
ざっくりと仙骨裏にある靭帯を一体化した靭帯ととらえてアプローチするのは、
危険ですから絶対にしてはなりません。



【後仙腸靭帯上部】
【後仙腸靭帯下部】
といった後仙腸靭帯で括られてはいるが、
実際のところ機能がだいぶ異なるため、
まったくの別物として考察していくべき。
【後仙腸靭帯上部】は、経穴で言う膀胱経八髎穴となります。


【棘上靭帯 仙骨部】といった仙骨の中心を通る部位が歪みがある場合、
腰椎5番と仙骨の腰仙関節上にある棘上靭帯に強烈な詰まりや肥大など、
変異が著しい傾向があります。
腰仙関節の上に位置する棘上靭帯を先に十分緩めたあとに、
棘上靭帯 仙骨部のアプローチはすべきでしょう。


【仙結節靭帯】【後仙腸靭帯下部】は、
場所が明確に理解できていないときは
坐骨(坐骨結節)の骨と誤認され、
まんまとスルーされやすい。
これら2つの靭帯は別組織ですが、比較的機能が似ており、
アプローチも手技の流れ上、同時に見ることが多くなります。
仙尾関節が正常な動きを取り戻すためにも、
これら靭帯の適正な柔軟性を取り戻すには重要です。


以上の靭帯がしっかり緩んでくることで、
骨盤のただしい柔らかさがあらわれます。
仙腸関節の正常な可動ができるようになったからです。



ここからは懺悔となります。

たとえ施術行為としてであっても、
セクシャルな部分に関しては、
米国など早々に訴訟問題となるそうです。
そうしたことを米国で施術者としても働いている師匠から
口を酸っぱくして注意しなさいといわれてきておりまして。
そうしたこともあって、以前から一線のけじめはつけており、
そのためどうしてもアプローチができない箇所がでてきます。
危険な忌避事項部位でも、
場合により力の加減や方向性、皮膚部分への手技で成果をだすなど、
工夫次第で体調を大きく好転させる治療点にすることができます。
ですがセクシャルな箇所は、問題としてそこではないため、
どうしてもしれっとかまたは申し訳なくもスルーする対応をとらせていただいております。

【仙棘靭帯】が緊張萎縮して固定されると尾椎が肛門方向に折れ曲がる。
ここが尾骨の変位に関わってくる。
尾骨が正しい位置に援護するには仙棘靭帯の硬軟緊張虚脱状態を調べます。
ですが生殖器・泌尿器に近づいてくるためアプローチには
お客様からの同意や信頼関係があることが必須となります。
ただなかなか私にはどうもここは訴訟問題になる恐れあり、
新聞等の報道で閉店という汚名だけは絶対に避けたい本能から緊張しまくり、
そこ由来の苦手感があります。
そのため正直に言えば大きく尾骨が肛門側へと変位が大き過ぎるときには、
【仙棘靭帯】の状態が思わしくないことが察せられているものの
アプローチすることができておりません。
それは【骨盤内筋膜】にも同様なことが言えており、
尾骨の変位により肛門側へ著しく曲がっているときにも
【仙棘靭帯】同様にアプローチができてません。




私にとって親族関係があるならまったく問題なく、
ガシガシこれらも普通にアプローチして差し上げられる箇所であり、
ここの状態変化は呼吸の質や重心の安定など、大切な好転要素を持った箇所です。
どうにか、本人に解き方を伝えるなどでならないものかと考えていましたが、
それを同業の施術者にやり方を教えてもうまくいったことがありません。


 たまたまバレエをしておられるお客様の最後の最後の仕上げに、
 この尾骨の変位、つまり【仙棘靭帯】の課題が残っていました。
 どうすればいいか苦慮しますが、バレエをしている方々の中では、
 尾骨矯正をする治療院があってそちらにいくという人もいて。

 ネットで検索していただいてご判断をとお願いいたした次第です。
 ちなみに、カイロプラクティック系統の尾骨矯正と整体や指圧系の先生では、
 用いられる手技のやり方がだいぶ異なります。
 尾骨矯正をお願いしようと考えている方は、
 そうした手技のやり方を先にお問い合わせになられておくほうがいいでしょう。


(最後に、文章中に『絶対にしてはなりません』等の強い言い回しが幾度もでてきました。
 お耳障りとなる表現を使い申し訳ありません。
 ただこの仙骨関係のアプローチは他の部位とは比べ物にならない影響が出る場所故に、
 禁止事項等は明瞭にお伝えすべきと考えて強い表現となっております。
 どうか、ご理解いただけましたらうれしいです。)
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posted by スズキ at 18:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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