2025年07月08日

施術を受けているときにトイレが近くなり、トイレの回数が増えることってありませんか?

施術を受けているときに感じる尿意って、どうして?
お客様により、施術を受けているときに尿意を催す方が多くおられます。
対して私は大丈夫とおっしゃられる方は少数派ですがおられます。
差異の理由は?


中医学で言う、
【気血津液】のなかの<津液>にリンパ液は属します。
津液に考察を加えるとき、リンパ液の流れに気を配る必要があります。


津液の状態を診ていくときには、この血中塩分濃度の一定をはかる駆け引きをする役割の【抗利尿ホルモン】が、ひとつの鍵となります。




ここから生理学の勉強にお付き合いいただければとお願いいたします。

血液が全身を一周する時間は、約30秒と言われています。
血管の太さによって流れる速さは異なり、太い血管では秒速1メートルにも達することがあります。
体重の約13分の1が血液の量と言われ大人では約4〜5リットルが血液です。
心臓という強いポンプ作用により高速かつ大量に流れるよう設計されています。

対してリンパ液。
リンパ液は全身を一周する時間は、半日から一日がかりです。
全身のリンパ液は大人では約2リットル。

血液とリンパ液を比較すると、
リンパ液は血液の半分を割り込む量で、
全身を巡るスピードが大きく異なります。
血液の流れは脈拍などのバイタルサインとして計測されますが、
リンパ液の流れが健康診断上の検査項目になることはありません。

リンパ液の流れが滞れば、午後に足がぱんぱんにむくんだなどと、
身体的に観て感じられる変化は現れます。
そうしたむくみを軽減させるよう、全身のリンパ液の流れを促すようなリンパマッサージがあることは知られています。
リンパ液の流れを促す専門的な技術を持つものは、滞留しやすい箇所を熟知しており、そのような場所を施術により滞留したリンパ液を押し流します。
リンパ液の全身的な流れがスピードアップすると、体内の水分量を図ろうとして(抗利尿ホルモン)を減少させ、体内の水分を排泄させ調整をはかります。が働きを弱め。
血中の塩分濃度が薄まれば抗利尿ホルモンが減らされて体液量を減らして塩分濃度を基準値に調整します。
血中の塩分濃度が濃くなれば体液量を減らしたくないため抗利尿ホルモンの分泌を増やします。
大量に汗をかいたあとの尿を濃くして量を減らすのは、血中塩分濃度を濃くしすぎないようにするためです。


抗利尿ホルモンといった、利尿に制限を課すホルモンで調整するというと、利尿を促進するホルモンではなくて利尿を制限させて体内から水分を出過ぎるのを制限させる意図を持って作られたシステムだろうが、頭がちょっと混乱しそうなときがありますよね。

施術を受けることで、全身のリンパ液の流れが滞留した箇所が拭われて改善を促されると、抗利尿ホルモンの排出量が減少して排尿で体内の水分を減少させてようとするのです。

ということは、平素からリンパ液の流れが全身的に滞りなく理想的なスピードで流れていれば排尿はなし。
対してリンパ液の流れにおいて停滞箇所があり、循環スピードも遅滞していれば排尿させて体内の血中塩分濃度のバランスを整えようとします。



最後に。
<施術でリンパ液停滞箇所がだいぶんあってリンパ液の循環が遅い方はスピードアップ!>
すると、抗利尿ホルモンの排出がすばやく減少して利尿が促されトイレが近くなります。
お客様のリンパ液が全身または特定箇所の停滞量に比例して
トイレに行く回数が増減してくるのです。
排尿時の尿量も同様に増減する関係があります。

なのでお客様はトイレにいく回数が多いと、
施術を途中で中断させてすまないと感じますが、
これはリンパ液が停滞していたものが改善して調子が良くなってきている証拠です。
これで津液が正常へ向かい陰虚体質から少し回復できたということとなります。
施術者としては、良い施術ができたかどうかのバロメーターともなっています。
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posted by スズキ at 14:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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