2025年06月20日

誰でもとりくみやすいヒーリング・メソッドとしての導引術

黄帝内経(中医学古典書:こうていだいけい)では、
未病を改善させ健康を維持促進させるための方法として、
以下の4種類を組み合わせてきめ細やかに対応します。

■薬物療法(漢方薬や食養生)
■鍼灸療法
■按摩療法
■導引術

漢方薬は、昨今ではみなさまにも、
「風邪の引きはじめは葛根湯!」となじみがあるのではないでしょうか。
鍼灸院や指圧(按摩)院は、どの町にもあって盛況です。

ですが上述列記した最後の(導引術)になじみがある人は少ないかもしれません。

・導引術って、なに?
・それって役立つもの?

未知の術式に対して、興味ばかりではなく、
知りもせずに勝手に胡散臭さを感じて自己防衛をはかることも。。。

でも、内容を知る前にシャッターをガラガラぴしゃ!と締め切るのはちょっと待ってください。
知ってから冷静かつ合理的に判断するほうが賢明だと私は考えるのですが、いかがでしょう。




以下、週間AERA Digitalに、
画家の横尾忠則氏が死の淵を歩く愛猫を導引術でよみがえらせたエピソードが紹介されています。

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■編集者が激やせ 横尾忠則も快調になった導引術とは?


https://dot.asahi.com/articles/-/5484?page=1#google_vignette
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こうした導引術は、古代中国では皇帝やその一族にのみ伝えられたものが、いまは広く人々の利益を考えて紹介されるようになりました。
導引術による気のトレーニングをすることにより全身の気を活発に巡らせるようにします。
日頃の滞った体内の気のつまりを取り除いて流し、こうすることで順調に若さを保ち、未病を改善へと導いてくれます。
呼吸法と体の動きをあわせた体操かとおもわれるような誰にでもできるエクササイズです。


私も導引術について大学生の時分にご縁があり、とあるパワフルすぎる気功の先生について実習したことがありました。
私が習ったときには、上掲した横尾忠則氏のようになにをしているかわからないようなトレーニングとしか思っていませんでした。
私が習っていた当時は、気の通り道となる経絡や足らない気を取り込みみ過剰な気を排泄する窓となる経穴などの知識や知恵がなかった。それもあってなにをするものかはわからず、見よう見まねでした。
そうした理解が浅かったため、
どうした影響が導引術で得られるかわかっておらず、それが後々の施術で宝物になるとは想像しておりませんでした。
横尾忠則氏が愛猫になさった魔法系アニメでいうローヒールをおこなう感じでしょうか。。。
実際、私が手技がうまくなる前は、この力を活用していて、不思議にも改善したということを体験していた記憶もあります。
ただし私が持つ気が枯渇するといった失態から幾度も数ヶ月や年単位での休業を余儀なくされたことを思い出します。
ですがいまはおかげさまで施術の研究も進み手技による対応能力が高まりました。
大病をなさっておられるお客様以外は、
私の気が枯れることもなくなりました。

実体験があっても不可思議な世界もあるものだと感じています。
私が特別気が強いとか高いとかいうわけではなく、
腎虚体質で気が少ない私でさえも、
導引術のトレーニングをよい指導者の元で学べば、
その後の人生で長きにわたり役立つのです。
導引術とはそういう大変重宝するものといえるでしょう。







【注】経絡や経穴の知恵や知識を下敷きにして動功を練ることで一定量の導引術成果がえられるように感じています。
ですが直伝でしっかりした先生に習うことから受け取るなにかがあるようです。
私が習った先生とは連絡がとれなくなり、いまはお教えいただける機会はなくなりました。
師と仰ぐような先生とは、しっかり連絡をとるようにしないとご縁が風化してしまいます。



私が導引術を先生の手ほどきで学んだときを考えると、すでに先生はご存命鳴られていないことでしょう。
大切にすべき人との付き合い方を知らなかった私が犯した汚点と感じてやみません。


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posted by スズキ at 09:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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