2ヶ月ほど前に寒川神社に参拝に行きおみくじを引きました。
【もうすぐ完成します】というお告げでした。
仕事のことだと思います。
私が施術を始めた何十年前から思い描いた
難攻不落としか思えなかった【仙骨周囲の深部リリース】の完成です。
寒川神社おみくじに【もうすぐ完成します】というお告げをみたとき、
これから施術の一線を引くタイミングでは、まさか無理だと。
そのおみくじを引いた直後は思いました。
ですがいままで私が追い求めてきた仙骨部位の硬度なリリースが、
ここ1ヶ月ほどでしあがってまいりました。
仙骨はもともと多数の小さなパーツから形成される骨で、
発達過程を通り徐々に癒合してひとつの骨となります。
その際に骨の癒合のときに大きな歪曲があるときは手を出せませんが、
そこは十分に正常で仙骨周りの靱帯や筋組織の状態の悪化からおきた骨盤の可動域の減少や扁平や変形の場合、そして尾骨の変位についての状況もだいぶ改善ができる見通しが立ってきました。
むろん、ひとそれぞれ、骨盤の状態は千差万別で異なります。
一様なやり方ではカバーできません。
ただそれでも外旋六筋のリリースを精緻にすることの延長で、
昨今では骨盤周りの深層筋がきれいにリリースがかなえられ、
仙腸関節や仙尾関節の適正な可動がえられるようになる例が増えてきました。
そうした例が増えていきデータが集まれば
具体的な傾向分析と対策がみえてきます。
ちなみに仙骨周囲の改善は肩胛骨の周りも同時に可動が正しくなるよう手を加えることがポイントです。
一見するとお尻と背中と離れた部分です。
なんら関係ないように思えるでしょうが、
骨盤からは脚が出て、肩胛骨周りは腕が出るといった、
それぞれ四つ足になれば、前足と後足という移動で協力しあう関係であり、
これらが四つ足歩行を反射で互いを操作するような機能が備わっています。
それが二足歩行で手と足というように機能分化したいまでも、
現在進行形で引き継がれています。
だから骨盤を改善させるときには、
前足となる肩胛骨や腕の関節が整えられることが必須となります。
そうせずに骨盤だけ調整してもすぐに以前得た歪曲した骨盤に戻る。
そうした現象を目の当たりにすることとなります。
ただ脚に仙骨・腸骨と腕に肩胛骨をしっかり関節を適正に動けるよう教育をほどこしつつ
リリースをしていったとき。
改善状態が施術後も以前の数倍のスパンで維持され続け、
想定内のこととはいえ興味深い結果を得ることができました。
実際、実技上のリリースは、
かねてより研究してきた技術の集大成を発揮したものといえ、
ひとくちでそれを解説することは難しいのです。
いま用いている手技はレッグロッグをしててこを使ったやり方や、
べん石温熱器を4種類、計5本をもちいています。
べん石温熱器が4種類必要なのは骨盤内部の湾曲部や細いほぞなどに対し、
最適な形状をもちいることが鍵となるからです。
ほかは部分的にアクティベーターをもちいたり、
マイナスイオンペンを活用することもありますが、
仕上がりの良さはべん石温熱器をもちいたものがダントツで、
それを観て極力べん石温熱器を多用して解放するように施術の場でも修練を積んでいるところです。
そんなこともあり施術前と施術後の差異を、
筋肉の硬度を計測する計測器で厳密に調べても驚かれるほどの好転がみられ、
その結果から、仙骨と腸骨の間にある関節がみじんも動けなかった方の骨盤が、
ゆるやかにしなやかに動き出した状態を目の当たりにしたときは感動しました。
お客様自身は見えてないからなんていうことのないことだと思いますが、
この変化が含む意味や意義を知るものはそのものの健康上を方向付けることと、
天使が祝福しているかのようなシーンとしてみつめることでしょう。
そうした一例として述べさせていただきますが、
私の施術を昨年からうけはじめていただいた女性のお客様。
一昨日前ほどに最後の施術をさせていただきましたが、
こちらへお見えいただいた初回での印象が強烈だった人のうちでも筆頭として記憶しております。
私が他のお客様でこちらのお客様と同様の症状を患っておられる方がおられ、
徹底的にその方に対応させる施術技術を調べ上げてからの施術の取りかかりでした。
そこは、このお客様にしてみても私にしても対処しやすい点はあったものの、
難病指定の症状故に一筋縄ではいかないとは覚悟していました。
それが先月あたりに骨盤部のリリースが、ほぼ7割方快方に向かうことができ、
自転車事故で新車を手に入れて体がゴリゴリになったトラブルを経てもあまりある
印象の変化を感じさせていただけることとなりました。
初回施術で訪れたお客様は、気血両虚の非常につらい虚症でしたが、
それが大変魅力的な血色を整えられたお顔に変身しておられました。
本人もトイレの鏡に映った自分に数日前に気づいておられたとのこと。
かつて漢方や鍼灸や健引きや整体やボディワークなどなど、
多種多様な治療院を巡ってケアをしてこられた方です。
いい治療をする先生方も多かったでしょうが、
それをしても対応に結果を出すことがむずかしいことでしたのでしょう。
こちらのお客様が腹部の不調があることは、
腹診をしてへそ裏にて異変をみられわかっておりました。
病が裏に入るといわれるようなもっとも奥にまで病が入り込んだものです。
こうした場合、骨盤部の仙腸関節が極端にずれた状態で固定していますから、
この部位が正常化した状態にお連れできるかどうかが、ひとつの試金石となります。
いきなりそこをふれたら、かえってとんでもないことになるため、
時間と手間をかけさせていただいて骨盤がゆるやかになるまでの道のりを歩いてきました。
お客様自身、自立した考えをお持ちの方で自分の体によいだろうことは積極的にとりいれ、
そこで得た身体操作スキルの向上も骨盤の改善状態の保持に最大貢献してくださってます。
こちらのお客様の最後の施術をさせていただいたときに腹診をさせていただいたとき。
へそ裏の冷たさやこわばりが消えて暖かくなっていた。
これはこちらのお客様の初回を知れば驚きのことです。
暖かさがよみがえりだした腹部を手で触れたとき、
骨盤のリリースがうまくなれてよかったとかみしめました。
すばらしい思いを私にもプレゼントしてくださり感謝の言葉しか出てきません。
いまさらですが、
仙骨と腸骨が正常に稼働できるよう自由になったとき。
こんなにすばらしいことが起こることを目の当たりにして、
あきらめずにやってこれてよかったとしみじみ感じました。
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