日中でも多くのご家庭のエアコンの室外機が唸り声をあげています。
降雨量は数ヶ月減少著しくて火災が頻繁化しています。
こうした乾燥や寒さが強まり、陰陽でいう陽気が減少し陰気が増加。
すると外邪と呼ばれる(体の外に由来する邪気)が体内への侵入を許すおそれがでてまいります。
それは中医学で言う【寒邪・燥邪】です。
寒邪は、私どもの陽気に満ちた背中からドゴーンと侵入。
悪寒、発熱、頭痛、足腰の冷えなどの症状がでてきます。
特に北風の強い日が鬼門で、風邪と寒邪の邪気が手を組んで症状悪化を促していきます。
背中あたりの風門という経穴あたりから風寒邪が侵入しますから、
マフラーなどで襟足首の裏側を冷やさないようにするとよいでしょう。
燥邪は、いまの時期は涼燥という冷えた乾燥の時期ですが、
夏の日照りの強い時分には温燥といった草木が陽光の熱乾燥で枯れ死ぬ時期もあります。
いまの時期の涼燥の症状は、悪寒・咳・鼻がつまる・軽い頭痛となります。
つまり【寒邪・燥邪】が合せ技になったいまは、
寒邪の(悪寒、発熱、頭痛、足腰の冷え)
燥邪の(悪寒・咳・鼻がつまる・軽い頭痛)
免疫力が低調となって寒邪と燥邪にいっぺんに襲いかかられれば、
(悪寒、発熱、頭痛、足腰の冷え、咳、鼻がつまる)といった症状が出る傾向が見受けられます。
そしてこれらの症状の出方は、各人の体質上の特徴によって変わるものです。
日頃より頭痛が起きがちの方は、この時期はさらに起こりやすいため要注意。
喉や鼻が不調な方は、咳や鼻詰まりなどの症状が表出して来やすくなる傾向があります。
なので衣服で防寒対策をこころがけ、
体の冷えを少なくするよう工夫をこらし、
お部屋の乾燥を加湿器等で対策する必要も。
心していかなければならなりません。
あとは知っておきたいことがひとつあります。
【衛気】といった脈管外を運行する気で、外は皮膚・肌肉から内は蔵府 まで、全身に分布し、体表を保護して外邪の侵入を防止、体温を調節、蔵府を温め皮膚を潤滑に保つ等の機能があります。
衛気が盛んな人でしたら、全身くまなく体表を衛気で守ってくれていますから、
寒邪はただのちょっと寒いな程度ですし、
燥邪はちょっと乾燥気味だな程度です。
体へのダメージを与えられることなく、症状はでてまいりません。
衛気は肺が機能しないと活性せず、寒邪・燥邪含めたその他の外邪が体内へ影響させずに済むバリアが張れません。
すると外邪が団体で体に悪影響を与えだすという危機的状況。
衛気が足らない急場では、肺経の経穴の一つとなる中府などを刺激して肺をアクティベートする対策を打つこともあります。
そして衛気は陽の気に属するもののため、睡眠時には陽気は下がるため、寝具や寝間着で体温調整をする必要があります。
または陽の気を増やすような食養生を心がけることも、
寒邪や燥邪からみを守ることとなるでしょう。
そして付け加えるとすると、
寒邪や燥邪により悪寒をともなった発熱という風邪(かぜ)の症状が現れやすくもありますが、
風邪の引き起こされた免疫の低下した状況下では
マイコプラズマ肺炎やインフルエンザなどの寒さや乾燥に強い特性を持っているウイルスが、
免疫が下げられたタイミングを狙って体内へと侵入。
症状として咳・鼻水・頭痛・発熱その他の猛威を振るいます。
こうなると発熱や咳等が長期にわたることでさらに免疫が削られるようになります。
昨今のご報告により、例年を過ぎたほどの長期に渡る不調感の継続があるとの方が多くおられます。
ウイルス等は、時流や時節により変異するため、発症時の悪影響が長期化する傾向にあるようです。
なおさらのこと外邪から衛気でカラダ全身覆い尽くすように守るバリアを強め、
外邪を弾き飛ばす体質を養うしかないと感じています。
衛気を強めるにも肺が不調なら肺へと生命エネルギーとしての気を
生成し送り出す脾臓(または腎臓)が機能してくれることが必須です。
肺は脾臓から精を送られたものを受け取り真気(元気)を生成することができます。
真気が生命活動を賦与するエネルギー源であり、それにより衛気のバリアが張られるのです。
そう考えると、私のような先天の精がからっぽになった年齢の者にとって、
後天の精(生命エネルギー)を適切量分の確保があり気のエネルギーを肺へ送る機能を脾臓が果たしてくれることで助けられる仕組みです。
以降、余談ですが、
そういった意味合いからの視点で【医食同源】とは、よくいうものです。
昨日、私の知人にいい野菜を売っている八百屋さんよりキャベツ等を仕入れた新鮮なもので
特性野菜スープをつくっていただいてまいりました。
レシピは私の体調にあったものを熟考していただいたものであったのでしょう。
少食でも、もうこれで十分な栄養をとれた実感が体の奥底から湧いてきます。
それに肩が張っていたものが、すぅ〜っと憑き物が落ちたように抜けて楽になりました。
深部体温さえ上がった感じが、食したあと、ものの10分で起きたのはおどろきました。
個の体調体質をよく理解した上でフィットした薬膳を立てられたものであれば、
こんな不思議な体験が起きるんですね〜
調味料は超薄味で耳かき程度の塩とコンソメだけ。
香辛料が深部体温をあげた場合には急激に上がるが下がるのも早いのでしょう。
それが3時間ものあいだ、体温は自然に高まり肺経の衛気がたのもしく活性した感触がありあり。
いままで中華街で食べた滋養をうたう食材をたんどいれた薬膳では、
こんなことは一切なかった。
それどころか食べ慣れないものを頂き、腹痛の症状でげんなりです。
そんな自分でも、食により体調がいい感じを味わえたのはラッキー。
私は知人のように栄養学や薬膳の専門的な研究家ではありません。
ゆえに自分の現状の体質・体調にマッチした食材選択はできません。
ですが時折、指導を受けて間違った方向に進みすぎないようにと思います。
実はスープメーカーを買って胃脾の滋養を図りたいと真剣に考えています。
スープメーカーで、レコルトとソイリッチのどちらを購入しようかと悩んでいる最中です。。😅
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