親から子へ受け継ぐ(先天の精)と飲食由来の(後天の精)。
ここで(精)とは(≒生命エネルギー)のこととイメージしてください。
母親の母胎内でへその緒を通し先天の精という生命エネルギーを受け取り、
生を受けるとされます。
思春期を迎えるぐらいまでの期間、
先天の精を使い身体の維持と成長促進がはかられます。
その後も、心身ともに過労や過剰なストレスなどの無理がなく、
睡眠などの安静が図られれば先天の精もある程度の長さで保ち続けられるようです。
ただ現代人に特有とはいえませんが、
子供の頃からお受験や世間の荒波から過剰なストレスを感じたり、
睡眠時間が必要十分な量を得られない生活であれば、
急速に先天の精は消耗されていきます。
そして先天の精は、胎内で得られる性質上、追加増量はできません。
すると先天の精という生命エネルギーの生活上に必要な量を確保するためには、
後天的に生命エネルギーを付け加える必要が出てきます。
それが後天の精と呼ばれる体内に取り込まれた飲食物を生命エネルギーに変える仕組みです。
脾臓という臓器で飲食物は後天の精を作り出し、それを必要な他の臓器や組織に送り出し、
先天の精と同様に余った後天の精を腎臓に貯蔵しておき、
体力消耗が著しくて生命エネルギーを補う必要のある臓器や組織があらわれれば、
腎臓から後天の精(生命エネルギー)を必要な組織に送る仕組みになっております。
飲食物の消化とはよくいったもので、
胃で飲食物の形状が消失(≒消)されて、
脾臓で後天の精に化学変化(≒化)を起こすのです。
先天の精と後天の精をあわせ生命エネルギーが十分量に足りているかを考慮します。
というのも精(生命エネルギー)も過剰はだめです。
入れ物である腎臓にとって陽極まれば陰になるがごとく害になります。
だからバランスよく必要量の精が腎臓にあることが健康といえるでしょう。
胃に飲食物の性状が胃酸で消失されづらい大きさだったり、唾液での消化酵素が十分であれば、
胃でボロボロ状態に砕かれたもののみが脾臓で受け取られて後天の精に変化するものです。
脾臓では後天の精といわれる気体に化かされる気化(蒸気化)がおこなわれ、
液体にはありえないほどスムースに生命エネルギーを目的の組織へ送り届けることができます。
脾臓の特徴として、湿り気に過剰な温度上昇あると働けなくなる臓器です。
それゆえにプロフェッショナルなホットストーンセラピーをおこなうとき、
脾臓以外の臓器は温めることで活性化を図ることが多いのですが、
脾臓のみ過剰な加熱は体調不良に陥らせるから左脇腹の脾臓の位置のみ、
ホットストーンにより過剰な加熱は避けます。
ホットストーンセラピーの一般書にはその指示がない本もあるのですが、
その点、冷え、脂肪太りより水太り等で脾臓の働きが悪い方や体調が不良な方は
マイナスな影響、つまりダメージが体に残るようになりますから注意が必要です。
食べても胃で脾臓に受け取れるような状態になれなかったものは、
そのまま胃の出口の幽門から小腸へと送られる。
この場合、小腸で栄養は吸収できるでしょうが、
後天の精(生命エネルギー)の増加現象とはなっていないことに注目しなければなりません。
どういった食べ方をすれば理想的に脾臓まで飲食物を送り届けることができるか、
そこの戦略を立てて遂行するよう熟考された内容が(食養生)といえるでしょう。
上述したように腎臓に貯蔵できる精(生命エネルギー)の必要十分量をキープするというのも、
各人の現状に即した先天の精・後天の精の量のトータルで語られる点を考慮しつつ、
過不足を後天の精の増減といった加減でコントロールすることが必要です。
じゃ、いったいどういったやり方で後天の精が足らない人の対応をしたらいいの?
そのような疑問が上がるでしょう。
基本は、
少食で消化器官を過労させない、
消化をよくするようよくかんで唾液の消化促進酵素を味方にし、
必要な安静(特に睡眠)と過剰な心身負担を遠ざけ、
腎気を損なう過剰な房事を制限していく。
味噌などの食に有益な生きた菌が発酵した生命エネルギーを持つ食物や、
鮮度の良い生命エネルギーが満ちた野菜等をいただくこと。
そうすべきだろうと体験上でも実感するところです。
そのようなことを考えていたおり、
栄養についてくわしく勉強をした知人から有益なアドバイスをいただきました。
YouTubeで、野菜スープをつくって家族を献身的に守っている方がいるから、
ぜひ、その人の映像を観てください!
とのこと。
で、教わったのが以下のURLでした。
【野菜スープ】2025/野菜スープを9年続けて一番変わったこと
https://youtu.be/tprp4610KIg?si=AHHtbVlcqhz5tC0K
がんになられたご家族様の改善を!
そのような思いが発端となり9年間ものあいだ野菜スープに
情熱を注ぎ込み続けてきておられたYouTuberさんです。
私にこちらの映像を勧め教えてくださった方からは、
目立つことをしようとかいう自己顕示欲さがなくて、
とっても信用できると私は思うとのこと。
こちらのYouTubeチャンネルの映像一覧を御覧いただけば、
がんになられた方にもよろしいようなスープメニューも
紹介していただけております。
がんなどの病も、後天の精が必要十分量を得られないとき、
それが行き届きづらくなった組織にトラブルが深刻化する。
そういったことを小耳に挟むことがありました。
野菜スープでは胃に食物の分解に負担をかけず、
脾臓へそれが運ばれる量もアップするはずです。
私は知らなかったんですが、
(スープメーカー)といわれる電化製品があって、
そちらをうまくつかえば、
かんたんにあますところないような
消化の消の部分をサポートしてくれる感じに。
私自身の体質として、生まれながら腎虚で先天の精もですが
後天の精の貯蔵庫がうまく働かずにためづらい人ですから。
もしや普段食べている野菜をスープメーカーなどで脾臓へ受け付けしやすい状態にして、
定期的にいただくよう心がけると。
腎虚体質を、多少なりともカバーできるのではないか?!
そうなれば、健康寿命を上げることもできありがたい。
そして私が良好な結果を実感できたら、
私の体質にあった野菜スープの素材選びのセンスが上がっていくでしょう。
ただの「野菜スープっておいしいですよね〜」から、
まさに医食同源を実践してみてどうだったかを
お客様に対しお伝えできるような気がいたします。
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