2024年12月29日

施術者に自分のからだのことを訴えかける国民性のあらわれの一例です

施術をさせていただくものとして、
お客様からいただいた言葉による情報や非言語情報を、
どのように理解して施術に落とし込むかは大事なこと。


たとえば、お客様が饒舌な場合。
映像を全部見ていただく必要はありませんが、
海外のドクターがボウエンテクニックセッションをする映像を取り上げます。


The Bowen Technique _ Pain Relief with Full Bowen Therapy Exam by Dr Manon Bolliger, ND
https://youtu.be/8VrwM2kK-a4?si=_zwwEYI2a_5eQDfs

男性のクライアント役の方が、自身の左股関節や鼠径部の不調、右肩の不調を、
しっかりした身振り手振りを交えてがっつりとセラピストに伝えるシーンが冒頭にあります。
ボウエンテクニックのセラピスト側の女性はうなづく、うなづく、そしてうなづく。

クライアント役男性は、すでにボウエンテクニックを受けたことがある人とみえて、
だったらセラピスト役女性も自由に語らせて情報をあつめようというのでしょう。
アメリカのような自己をしっかり主張する国民性ではこうした人が多いため、
セラピストがちょうどよさそうな理解が網羅できただろうタイミングで切り上げてセッションに移るのです。


このセラピスト役女性も、他のクライアントでのボウエンテクニックのデモを観ると、
クライアントが話すよりセラピストが説明がほとんどのときもあります。
これもまた自分の状態をつたえるのにも、
伝えるための言葉がボキャブラリーとして準備できていれば
上にでてきた男性クライアントのように身振り手振りで
コミュニケーションを取って現状を伝えたことでしょう。



対して、日本では。
ここまで身振り手振りや表情で自身の状態を
つまびらかにつたえることは稀だといわれております。
おくゆかしさからでしょう。
そういう方々、基本、私は好きですね〜。

ですがなかには自分で積極的に改善する方法を模索し、
施術者になにか参考になるアイデアがあれば教えて!
そういったお客様もおられます。

私は、お客様が抱いている疑問や課題を多く知りたい。
だからありがとう!という言葉が返ってきます。



お客様が課題の解決を口に出したとき。
積極的なフォーカスをそこに当ててます。
なおかつ「施術者」という第三者に訴えると、
お客様の脳に強烈な印象が残り続けます。
その作用は施術中も、そして施術後にも、
良好な身体の変化をつづける燃料になって燃え続けます。
実際の話、そうしたことが色濃く起こることを、
施術をするものは経験的に実感しているのです。


そういったことがあるのです。

施術を受ける際に。
お客様から身振り手振りで施術者に自身の状態を伝えてみてください。
施術者の中には、そうしたときにお客様が自分ではこう思うというと、
あなたが勝手に判断しないでくださいとピシャリと冷水をぶっかける人もいます。
ですが私はそのようなことをすることはありませんので。

お客様が話をする時間を削って早く施術をしてすまそうとする先生もいます。
多忙な先生なのでしょうか。
ただ適切な手技を選択するには、聴く力や聞き出すチカラが役立つものです。
短時間でお客様から情報を集めるためのスキルを高めれば、いいはずです。
そこを失して、施術者の情報把握のできた範囲からでられないのは、
つらい結果がでてくることもあるでしょう。



そういったことを、諸々考慮していただきまして、
ときには施術を受ける前に、
からだをこうなおしていきたい、
といったことを語るシミュレーションをして施術に臨んでみてください。
たのしみにしています!!

posted by スズキ at 12:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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