2024年12月13日

私がおこなう筋膜リリース施術対処のプレ段階に挟み込んだお客様への問いかけ

思考や感覚情報は、秒で数10以上もの量が訪れては去るを繰り返しています。
ひとつの思いや感情そして意識が保持集中するのは短時間で、次から次へと移り変わるのが常です。
ずっとひとつの思考だけを見つめることは苦手といえるでしょう。

すると、困ったことが起きます。

間脳の一部である〈視床下部〉に自律神経による【治癒スイッチ】があります。
身体に不具合があれば視床下部の治癒スイッチを入れなければなりません。

本人的には身体に不具合があると明瞭にわかっていますが、
治癒スイッチを入れる前に他の思考が湧いてきます。
すると治癒スイッチを入れる前に思考意識が別に移ります。
それで治癒スイッチが入らないままとなり、
いつまでたっても不具合に対して適切な対処が行われません。



そこで術者は、
お客様にたずねます。

術者:「きょうのところ、どこかお体の様子で、気になるところはございませんか?」

すると、

お客様:「そうですね〜。左肩と左首筋が凝りが強くて厳しい状況です」

といいます。
そうして治癒希望点を言語化し、手指でここが張っていると指示表現をする。
この瞬間、この部分が対処したい優先順位第一位に君臨させることに成功し、
そうしたときお客様の脳は、他のふつふつと沸き起こる思考を抑え込みます。
そうなったときお客様の視床下部の治癒スイッチが入りやすくなってくる。

そこで術者は、日頃に修練で培った技術で、
自らの視床下部の治癒スイッチをいれ、
そうする情報をお客様に送り込むようにします。

送り込むときは強い圧をかけるのは厳禁で、
お客様の皮膚が皮膚抵抗反射が起きない程度の軽さで触るだけです。
その瞬間、お客様は自身の治癒スイッチが入ったことに気づかない。
でも、先ほど感じた首コリが半減し、不快現象が減じられています。
不思議なことに思えますが、
これは視床下部の治癒スイッチを入れる明確な意図を持っています。
そこにからくりがあるのです。


するとこれで瞬間芸的な反応としてか、
またはかなり長期間に渡る反応として、
お客様が先程言語化した不具合箇所が軽快したり、不調軽減が現れます。
(個人的にこの要領をもってボウエンテクニックに取り入れられないか、
 ちょっとだけ研究中ですが、なかなかうまくいかない状況です。。。)

ここでお客様に、改善したところをプレゼンして、
その回の治療を終了することもできるでしょうが、
そうなると筋膜リリースの対応を信条とできない。

なので。
これで取れそうなところはさっさと対処しますが、
筋膜の癒着が緊張性筋膜炎の状態を遥かに超えて
軟部組織とは呼べない硬化した筋膜状態の部位を探索していく。

さらなる高さのハードルを見つけ出そう、というわけです。

探索して見つかった強い筋膜の癒着が発生した末に起きた
瘀血の粘着や体内の酸化が著しい組織部分の変化を期待し、
きっちりとした筋膜の癒着をリリースするようにしていく。
このレベルの筋膜状態の変質が生じてしまうと、
視床下部の治癒スイッチが入っても
確実に一過性で戻ることが多くなり、
動じないこともあるから仕方ありません。。。

だから実直に、地道に、誠実に。
体調や体質のステップアップを目指して
課題ある筋膜の状態を改善させていきます。




ちなみに、
私がお客様に

そこで術者は、
お客様にたずねます。

術者:「きょうのところ、どこかお体の様子で、気になるところはございませんか?」

すると、

お客様:「そうですね〜。別にないです」

といわれますことも当然でてきます。

すると術者がどんなに小さいことでもOKですからと食い下がって、お尋ねするのは、
たとえささいな対処箇所であっても、
お客様が視床下部の治癒スイッチを入れる集中モードに入っていただけた場合。
その後の施術対処による改善もスムースにことが運べることが、
経験則上わかっていることでございまして。

そうした都合による、お客様への無茶振りのような質問です。
こうした仕組みをご理解いただき、どうかご容赦いただければ幸いです。




posted by スズキ at 12:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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