2024年10月30日

奇経八脈って、身体操作の脊椎をコントロールするときに使えます!

正経十二経と、奇経八脈のうちの任脈、督脈。
経絡の解説は東洋医学の一般書ではここまでという本が多いように見受けられます。
それにより他の経絡について認知されていない方もおられるようです。
任脈、督脈以外の奇経八脈(衝脈、帯脈、陰維脈、陽維脈、陽キョウ脈、陰キョウ脈)です。

個人的に私も正経十二経と、奇経八脈のうちの任脈、督脈の学習で、
頭に詰め込む際にキャパがいっぱいいっぱいでした。
ですがバレエをなさるお客様のイメージを描くと、
任脈、督脈以外の奇経八脈(衝脈、帯脈、陰維脈、陽維脈、陽キョウ脈、陰キョウ脈)が、
これら【腎】に関連する経絡といわれ、正経十二経と交わり影響しあうという点に着眼。
腎は骨(脊椎含む)を司るといわれておりますので、
奇経八脈は脊椎をコントロールするには役立つだろう。
そういった目で観察し考察を深めてみました。



立位では、脚部の内側を通る経絡の腎経や肝経を活かして脊椎の延長線上の線を保ちます。
通常ではそれくらいのイメージでいいと思います。

ですがバレエのような妙技と言える脚の使い方をするとき。
奇経八脈の陰維脈、陽維脈なども認知利用できているときは
ダンサーの動きや支えの流れがよくなると私の目に映りました。




昨日、バレエをなさっておられるお客様に、
頭部を安定した動きをするために
単純に胸骨柄と上部胸椎を前後で挟み込むように使おうというだけでも
お客様には似たような動きの変化を観られたのかもしれない。

ですが図説東洋医学に掲載されている(陽維脈)の絵を参照していただき、
お客様に(陽維脈)を活かしていただけるようポイントをかいつまんでお話させていただきました。
今回は私が思った通り、すんなり頭に入れた(陽維脈)のイメージに反応してくれておられました。
あらためて奇経八脈を身体に活かすことで巧みな足技が必須な方々には理解が深まれば利用価値あり。
そのような実感をさせていただきました。

ただ身体操作にて研究心旺盛なお客様という条件がなければ、
(陽維脈)をイメージしてなどいえば情報量が広がりポイントが不鮮明になって動きが悪くなります。
消化不良の知識に人体の筋肉の操作は思うように反応できませんから、
そういったところの見極めは必要ですね。


覚えることが山のような経絡学に圧倒され、
以前は縁遠い存在に感じていた奇経八脈が。
こうした脊椎を含めた脚骨のコントロールを見極めようとすると腑に落ちる解答をくれる。
運動するときの活用として奇経八脈に着眼してみるのも面白いですね。
posted by スズキ at 11:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 施術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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