詳細は差し控えさせていただきますが、
助け舟を出された赤血球数減少が血液検査からわかったとの報告でした。
お客様のお身体のチェックやお客様のお言葉からは、
末梢神経障害が酸素欠乏により起きるのが有力だという可能性が感じられます。
ですが他に同様の末梢神経障害が起こる発生原因は数点目ほどございます。
ゆえに絞り込みが難しい。
そこを顕著な赤血球減少の報告を頂戴して、
ならばD8(=第8胸椎)にフォーカスしようと考えました。
姿勢均整術 黒川瀞雄 先生の著書「全脊椎の作用と性質」より
( https://amzn.to/3NyFHIg )←Amazonの本書の該当URLページ
こちらを読み込んでいれば〈D8が(赤血球中枢)〉と書かれていることを思い出す。
D8(=第8胸椎)は横隔膜神経、胃、肝臓等に関係する。
D8の右側1側に深いトラブル箇所があることを本書は示しております。
こちらを中心に検証し関連部を芋づる式に洗い出していく。
お客様の身体を実査すると、D8右側とD9〜D12右側までの起立筋上の硬化がみられる。
特にD9上では僧帽筋・起立筋・広背筋が折り重なる点にできたトリガーポイント。
こちらがD8右側深部の歪みを助長する基底となっています。
今までもお客様のこの部位の硬化は認識してアプローチしてきました。
ですがこちらの箇所以外にもいくつものグレーゾーンがあって手当をする必要がある。
そうした場合、いくつもの場所に手を掛けることが必要になります。
予防線を張るためです。
手をかけたところが増えるなら、手をかけた部分に血液の巡りが分散されます。
そうなると患部に血が集中してくれることで手当され回復基調にのるのですが、
選択と集中が必要だが選択判断基準とすべき決定的な情報が欠けています。
そうなるとまた広げて手をかけていく施術をするしかないのだろうか。
そのように考えていたため、今回、赤血球減少の数値化されたデータは説得力を持ち、
D8へのアプローチを中心に選択し、その部位と関連箇所へ集中する対処ができました。
お客様も自身で血液検査所見から問題を認識したうえで、
なぜこの部位へ手技をする必要があるかをわかっていると、
身体への受け入れがスムースに変化が浸透することがあるようです。
D8の現状から週一程度のスパンで歪みを是正する修正を加える必要が感じられ、
お客様の奥様が後日お見えになられるので、そのときに奥様に調整法を伝えることに。
ただD8への施術は多少力技でもあるし、テクニックが必要なためうまくいくかどうか。
なので苦肉の策として、経絡でいえばこの場合、督脈( 至陽 )にあたります。
お客様自身が自宅でこちらにお灸をすることはできます。
そのようなことも対処として考えてみてはと。
多年にかかったD8の変位を修正するには時間がかかります。
結果はまだ現れていないものの、
お客様自身、最悪の状態を先々考え調べ、
ひとつずつそれを除外する合理的な考えで取り組まれています。
赤血球減少がD8由来の場合があるということをご存じの方は少なく、
そちらへ対する手技の箇所や効率的な手技の仕方の具体的な用法はあまり知られていないでしょう。
そうしたD8のトラブルを除外する協力ができるのは、
少しだけでもお体の改善のステップのひとつを進められたのかと思われます。
特段のお体の気付き等がございましたら、施術前に事前にお知らせいただくことで、
ネットで調べておいたり、今回の私の手持ちの秘蔵書から該当箇所を調べたりできます。
そうしていただくことで、その日の施術内容がより具体的な方針が決まることもあります。
そのような期待値が高い対応がなされるとうれしいときには、
ご連絡をお待ちしております。
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