施術前にお客様からお話をうかがっていると、
足裏の反射区療法をしていますとおっしゃっておられました。
鈴木さんも、やってますか?と話がふられて、
以外に痛みが強くてお客様に不評だった過去があり、
そこを攻めに行こうというのはあきらめましたと。
ただたとえば耳の反射区は四診のひとつの望診に属し、
お客様との対面で話をする瞬間に健康状態を読めるので利用しています。
先だってもちょっとブログに書きましたが、
足裏は靴下を脱いでもらって、
押したり、色を見たり、タコをみたりしないと五臓や他の情報は得られません。
ですが耳が外から見えるお客様ならば、
話を交わしている30秒でチェック完了。
たとえばそちらのお客様が先だっての施術でお見えになられたときのこと。
耳たぶにいつも以上にくっきりとした横シワが見て取れました。
あきらかに精神的なストレスの極みでけっこう危険なサイン。
意図的にいつもより身体の奥へと負担を抱えさせるほどの変化はさせずに、
深い理想的な休息ができるような施術の手順を選択させていただきました。
もしこの耳たぶ状態で急に頭部への血流が勢いがつきすぎてなだれ込めば、
脳の血管が持たなくなるトラブルが発生する可能性が高まると聞いてます。
なのでいつもどおりの身体の深層筋を多くリリース、特に首や肩などの、
頭部へ血流を運ぶところの血管周囲に急激な変化を過剰に加えてはだめ。
そういったことを承知したうえで施術をさせていただきました。
施術後にはくらくらとなりそうなところでしたが、
ネガティブな反応は制限することができ
安全に施術をさせていただくことができました。
このような注意の仕方は中医学の勉強をしたあとのこと。
そうする前は、そのような配慮の必要性があることは存じ上げておりませんでした。
今考えると合理的にお客様の情報をかき集めてから対処するには、
経験則城のデータを徹底集積して解析した中医学の診立ての信頼性が得られてから、
施術上の深層筋リリースも、どの線まで解いていいかがみえるようになりました。
たとえば、
朝の時間帯と晩の時間帯ではリリースの深さは変えます。
天気、気温、気圧などでも変えますし四季でも変えます。
そして各人の生活上の過去や近況を労働や感情をしり、
他は体質上のこと、器質的な違いなどの特異なもののあつまりですから、
誰一人として同じ調子で解くことはなく、状態をくみとって施術にあたります。
以前もお客様の体質や体調は考慮していたものの、
天気や四季など自然環境が人体に与える影響がどれほどのものかを知ったとき、
それを知らずに施術にあたっていたことに恥ずかしさを感じました。
たとえば脈診をするときに、朝と夜では脈は違ってあらわれますし、
気温や湿度でも影響します。
つまり血や気の流れは、時間帯や気温や四季により大きく変わりますし、
そこに蓄積するストレス状態や感情の疲労など。
いま、目の前におられるお客様はそういった影響を受けているものです。
そこをざっくり読み取らずに飛ばしていくか、
読み取って情報を増やし陰陽のバランスを正常化する基準を得るか。
それは自ずと結果が変わるものです。
それはそのような目で施術を少しずつしていくよう心がけるようになり、
安定した見方が進んできたとよろこんでいます。
最後に余談となりますが。
昔、免疫革命という本の著者 安保徹先生が急逝なされたときも、
最晩年のお写真を拝見すれば、
この耳たぶ横の深いシワができておりましたことは知られています。
以前のお写真と比較し脳への多大なストレスが蓄積されておられる。
あとは顔の左側が極度に萎縮しているため蝶形骨の異常が読み取れます。
私の知り合いが〈安保徹先生は悪の組織に狙われて・・・〉といったが、
私にはダサいデマに踊らされて話をおもしろおかしくいいふらすことは、
故人の尊厳もあるからやめてほしい気持ちで話を聞いた記憶があります。
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